説明

硬質表面用酸性洗浄剤組成物

【課題】トイレの傾斜面や浴室の壁等への適度な付着力をもち、且つ洗浄性に優れ、基材への損傷性が極めて少なく、更に低温での安定性に優れた硬質表面用酸性洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンスルホン酸及びベンゼンカルボン酸並びにこれらの塩から選ばれる化合物、(b)炭素数14〜18のアルキル基を有するアミンオキシド、(c)特定の非イオン界面活性剤、(d)リン酸及びホスホン酸並びにこれらの塩から選ばれる化合物、並びに水を配合してなり、25℃のpHが2〜4である、硬質表面用酸性洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用酸性洗浄剤組成物に関する。特に本発明は、トイレの便器内の傾斜面、浴室の壁等の垂直面に対し、適度な付着力をもち、且つ洗浄性に優れ、トイレやバスルーム等の使用における安全性を向上し、冬場の低温においても安定性に優れた硬質表面用酸性洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室の壁やトイレの便器の傾斜面に、液体の洗浄剤を十分に滞留するため、増粘させる技術が知られており、特許文献1〜4を参考にすることができる。
【0003】
特許文献1には、4級アンモニウム化合物とクメンスルホネートなどの有機アニオン性スルホネート及び水を含む増粘する組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2には、脂肪族有機酸及び/又は無機酸、アミンオキシド、4級アンモニウム塩、芳香族有機酸及び/又はその塩を用いて、強固な無機有機汚れに対する高い洗浄力を有し、且つ便器への良好な付着性をも兼ね備えた組成物が開示されている。
【0005】
特許文献3には、鉱酸とポリオキシエチレンフェニルエーテルと界面活性剤、キサンタンガム、カチオン化セルロースのような増粘剤を含むトイレ・タイル用洗浄剤組成物が開示されている。
【0006】
特許文献4には、増粘剤としてポリ(N−ビニルアセトアミド)を含有している洗浄剤が開示されている。
【特許文献1】特開昭63−90600号公報
【特許文献2】特開2005−97511号公報
【特許文献3】特開平9−143498号公報
【特許文献4】特開2001−64684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2では4級アンモニウム化合物と有機芳香族有機酸を含む組成物について開示されているが、配合成分や組成から極めて強い酸性の洗浄剤であると考えられ、陶器表面には適用できても、近年バスルームで増加しているプラスチック製や装飾をかねたメッキ塗装の基材には損傷性が懸念されるものである。
【0008】
また、特許文献3、4によれば、粘性を付与させるために特別な増粘剤を用いており、このような増粘剤は強い酸性条件では長期保存した際に安定でないばかりか、コスト面でも不利であるなどの課題がある。
【0009】
硬質表面に発生するカルシウム汚れの洗浄には、適度な酸性の洗浄剤の適用が効果的であり、その際、対象面への付着力を適度とすることで洗浄力が効果的に発揮される。しかし、適度な酸性の洗浄剤においては、低温安定性を損なわずに増粘させることは困難であり、従来、対象面への付着力が適度である(その結果、洗浄力に優れる)こと、安全性がより優れること低温安定性に優れること、を全て満足できる硬質表面用の酸性洗浄剤組成物は見いだされていなかった。
【0010】
本発明の課題は、トイレの傾斜面や浴室の壁等への適度な付着力をもち、且つ洗浄性に優れ、安全性を向上し、更に低温での安定性に優れた硬質表面用酸性洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、(a)炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンスルホン酸、炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンカルボン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種〔以下、(a)成分という〕、(b)炭素数14〜18のアルキル基を有するアミンオキシド〔以下、(b)成分という〕、(c)下記一般式(c1)で表される非イオン界面活性剤及びアルキルグリコシド型界面活性剤から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分という〕、(d)リン酸、ホスホン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種〔以下、(d)成分という〕、並びに水を配合してなり、25℃のpHが2〜4である、硬質表面用酸性洗浄剤組成物に関する。
1−O−(R2O)n−H (c1)
〔式中、R1は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、R2は炭素数1〜3の炭化水素基、nは平均で2〜15の数を示す。〕
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、トイレの傾斜面や浴室の壁等への適度な付着力をもち、且つ洗浄性に優れ、安全性を向上し、更に低温での安定性に優れた硬質表面用酸性洗浄剤組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(a)成分は、炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンスルホン酸、炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンカルボン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、キシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、安息香酸、フタル酸などから選ばれるベンゼンスルホン酸又はベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩を挙げることができる。適度な付着性と低温安定性を得る観点から、p−トルエンスルホン酸がもっとも好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、および/またはアルカノールアミン塩などが挙げられる。
【0014】
(a)成分の組成物中の配合量(最終組成物を基準とした配合量、以下同様)は、好ましくは0.2〜1.5質量%であり、より好ましくは0.4〜1.0質量%である。
【0015】
(b)成分は、炭素数14〜18のアルキル基を有するアミンオキシドであり炭素数14〜18のアルキル基を1つ有するものが好ましい。(b)成分としては、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミンオキシドなどから選ばれるアミンオキシドが好ましく、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシドが付着性、洗浄性能の点からもっとも好ましい。(b)成分の組成物中の配合量は、洗浄性能、泡立ち、泡切れなどの点から、好ましくは1〜4質量%であり、より好ましくは2〜3質量%である。
【0016】
(a)成分と(b)成分の配合比は、適度な付着性と低温安定性を得る観点から、好ましくは(b)/(a)の質量比で2〜7であり、より好ましくは、3〜6である。
【0017】
(c)成分は、前記一般式(c1)で表される非イオン界面活性剤〔(c1)成分〕及びアルキルグリコシド型界面活性剤〔(c2)成分〕から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤であり、安定な液状組成物を得る観点からは、(c1)成分が好ましい。(c1)成分について、一般式(c1)中のR1の炭素数は10〜16、更に12〜14が好ましい。R1はアルキル基が好ましい。また、R2の炭素数は2が好ましい。また、nは2〜12、更に3〜10、より更に4〜8が好ましい。これらの範囲にあるものは、適度な付着性と低温安定性を得る観点から好適である。また、(c2)成分としては、下記一般式(c2)で表される化合物が挙げられる。
5a−(OR5b)ef (c2)
〔式中、R5aは直鎖の炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基、R5bは炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、特にエチレン基であり、Gは還元糖に由来する残基、eは平均値0〜6の数、fは平均値1〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2の数を示す。〕
【0018】
一般式(c2)の化合物において、Gは還元糖に由来する残基であり、原料の還元糖としては、アルドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルドヘキソースが好ましく中でもグルコースが最も好ましい。Gの還元糖としては上記単糖類が好ましいが、これら単糖が2〜5個、好ましくは2又は3個縮合したオリゴ糖を用いても差し支えない。さらには単糖とオリゴ糖が混合したものでもよく、この場合には平均縮合度は1〜5、好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2が好適であり、1〜1.5が最も好ましい。
【0019】
(c)成分の組成物中の配合量は、好ましくは0.1〜4.0質量%であり、より好ましくは0.3〜2.5質量%である。
【0020】
本発明では、(b)成分と(c)成分の配合比は、適度な付着性を得る観点から、好ましくは(b)/(c)の質量比で1〜9であり、より好ましくは1〜7であり、さらに好ましくは1〜6である。
【0021】
また本発明では、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の界面活性剤を配合することができる。その場合、適度な付着性を得る観点から、配合する全界面活性剤成分における(b)成分と(c)成分の合計は、好ましくは75質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、さらに好ましくは85質量%以上である。
【0022】
(d)成分は、リン酸、ホスホン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である。リン酸及びその塩としては、オルトリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸などが挙げられる。また、ホスホン酸及びその塩としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体(エチドロン酸はこれに含まれます)、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などが挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、および/またはアルカノールアミン塩などが挙げられる。(d)成分の組成物中の配合量は、洗浄性と低温安定性を得る観点から、低温安定性の観点から、好ましくは2〜10質量%であり、より好ましくは3〜5質量%である。
【0023】
本発明では、適度な付着性を得る観点から、(d)成分を2〜10質量%配合してなり、且つ(d)成分の配合量が(a)成分の配合量よりも多いことが好ましい。
【0024】
本発明の酸性洗浄剤組成物は、上記(a)〜(d)成分及び水を含む成分を配合してなるものであり、形態は液体、好ましくは水溶液であり、水の配合量は好ましくは70〜98質量%であり、より好ましくは80〜95質量%である。
【0025】
なお、本発明の硬質表面用酸性洗浄剤組成物は、(a)〜(d)成分及び水を含有し、25℃のpHが2〜4である組成物であってもよい。
【0026】
また、本発明の酸性洗浄剤組成物は、25℃における粘度が、好ましくは50〜350mPa・sであり、より好ましくは150〜320mPa・sである。粘度が50mPa・s以上であれば付着性が十分となり、また、350mPa・s以下であればすすぎ性が良好となる。この粘度は、b型粘度計(ローターNo.2)で60rpm、1分での粘度を測定することにより求めることができる。
【0027】
また、本発明の酸性洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが2〜4、好ましくは2.2〜4である。本発明の酸性洗浄剤組成物は、pHをこの範囲に調整することにより、優れた付着性、洗浄力を得ることができる。
【0028】
本発明の酸性洗浄剤組成物は、(a)成分、(d)成分を塩として配合することにより、或いは、(a)成分、(d)成分を酸として配合し、pH調整剤を配合すること等により、当該pHに調整することができる。
【0029】
本発明の酸性洗浄剤組成物は、25℃のpHが2〜4である結果、(a)成分及び/又は(d)成分の少なくとも一部が、組成物中で解離することで、(b)成分や(c)成分と相互作用を起こすことによって、顕著な付着性、洗浄力及び低温安定性を有することができるものと考えられる。
【0030】
前記のpHに調整する方法としては、pH調整剤などを使用することができる。pH調整剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどを用いることで達成できる。
【0031】
本発明の酸性洗浄剤組成物には、上記の成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で通常の洗浄剤に配合されている添加剤、例えば、香料、抗菌剤、顔料、染料、溶剤、界面活性剤などを配合することができる。
【0032】
本発明の酸性洗浄剤組成物は、例えば、以下の方法で製造することができる。例えば、先ず、必要量の水(例えば配合量で70質量%)を量り取り、マグネチックスターラ等を用いて、攪拌しながら、有効分として、p−トルエンスルホン酸(例えば配合量で0.5質量%)、リン酸(例えば配合量で3.5質量%)、(c)成分の非イオン界面活性剤(例えば配合量で0.4質量%)、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシド(例えば配合量で2.2質量%)を順に加える。その後、pHメーターで所定のpH(例えば2.5)になるように、水酸化ナトリウム水溶液などを滴々加え、所定のpHになった所で水を加えて総量を100質量%に調整とすることで本発明の酸性洗浄剤組成物を製造することができる。
【0033】
本発明の酸性洗浄剤組成物は、便器内の傾斜面、浴室の壁面、洗面台の傾斜面等の硬質表面の洗浄に好適に用いられる。具体的には、トイレ用酸性液体洗浄剤組成物、台所用酸性液体洗浄剤組成物、浴室用酸性液体洗浄剤組成物等に適用できる。
【実施例】
【0034】
表1に示す成分を配合した酸性液体洗浄剤組成物について、下記に示す試験を行った。結果を表1に示す。
【0035】
〔1〕粘度
b型粘度計(ローターNo.2)で60rpm、1分での粘度を測定した。但し、ローターNo.2で適正に測定できないものについては、適正なローターNo.1、3又は4に換えて測定した。
【0036】
〔2〕リン酸カルシウム洗浄力試験
10cm角の黒い陶器製タイルを加熱し、そこに第1リン酸カルシウムの2%水溶液、約1gをタイル上に広げ、乾燥させる。更にこの上に水道水5gをタイル上に広げる。黒いタイルの表面が白いリン酸カルシウムで覆われるまで、この操作を5〜10回繰り返す。その後タイルを室温になるまで放置し、評価を行う。評価の際にはタイルを垂直にし、白い部分に酸性液体洗浄剤組成物を0.1ml付着させる。10分後、その様子を目視で判定し、タイルに付着されたリン酸カルシウムが洗浄により除去された面積を10%(面積比)刻みでを評価した。
【0037】
〔3〕低温安定性試験
酸性液体洗浄剤組成物10gを15ccのガラス瓶に入れ、−5℃の恒温槽中に1週間保存したときの外観を目視観察し、下記基準により官能評価した。
低温安定性の評価基準
○:変化なし
△:濁りが生じるが室温に戻すと復元する。
×:にごり、又は分離が生じ、復元しない。
尚、低温安定性が乏しいことは、洗浄性能が安定せず、品質を維持しにくいことを意味する。
【0038】
【表1】

【0039】
表中の成分は以下のものである。また配合成分の%は質量%である。
・ノニオン(1);コグニス社製、デヒドール2407〔ポリオキシエチレン(平均7モル)アルキルエーテル、アルキル基はラウリル/ミリスチル=70/30(質量比)の混合組成〕
・ノニオン(2);花王株式会社、エマルゲン108〔ポリオキシエチレン(平均6モル)ラウリルエーテル、HLB12.1〕
・ノニオン(3);花王株式会社、マイドール12(ラウリルグルコシドを40質量%含む水溶液)
・比較ノニオン(1);花王株式会社、エマルゲン147〔ポリオキシエチレン(平均20モル)ラウリルエーテル、HLB=16.3〕
・比較ノニオン(2);花王株式会社、エマルゲン123P〔ポリオキシエチレン(平均23モル)ラウリルエーテル、HLB=16.9〕
・比較ノニオン(3);ポリオキシエチレン(平均16モル)ラウリルエーテル、HLB=16.2〕
【0040】
表1に示されるように、本発明の酸性液体洗浄剤組成物は適度に増粘されており、リン酸カルシウム洗浄力と低温安定性の何れにおいても良好な結果が得られている。一方、比較例は、本発明の構成要件を充足しないものであるので、リン酸カルシウム洗浄力や低温安定性において優れていないことがわかる。
【0041】
例えば、比較例3〜6では、本発明の(d)成分に代えて他の酸性化合物を配合しても、リン酸カルシウム洗浄力が十分ではないことがわかる。
【0042】
また、実施例11と比較例10、11との対比から、本発明の本発明の(c1)成分に類似する構造であっても、一般式(c1)に該当しない非イオン界面活性剤を配合した場合(比較例10、11)は、同等のpHでは増粘効果は得られず、リン酸カルシウム洗浄力も十分とならない。更に、比較例11では低温安定性も低下している。
【0043】
また、比較例12では、(a)成分、(d)成分は、pHが低い結果、組成物中に単に酸として存在する為、粘度が低いことがわかる。なお、比較例7〜9及び比較例12のようにpHが低すぎてもリン酸カルシウム洗浄力は十分とはならず、またこのようなpHでは安全面での問題も懸念されるものとなる。
【0044】
なお、比較例としては示していないが、pHが本発明に規定するよりも高くなる場合は、洗浄効果を得ることができない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンスルホン酸、炭素数1〜3の炭化水素基が1〜3個置換していても良いベンゼンカルボン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種〔以下、(a)成分という〕、(b)炭素数14〜18のアルキル基を有するアミンオキシド〔以下、(b)成分という〕、(c)下記一般式(c1)で表される非イオン界面活性剤及びアルキルグリコシド型界面活性剤から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分という〕、(d)リン酸、ホスホン酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種〔以下、(d)成分という〕、並びに水を配合してなり、25℃のpHが2〜4である、硬質表面用酸性洗浄剤組成物。
1−O−(R2O)n−H (c1)
〔式中、R1は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、R2は炭素数1〜3の炭化水素基、nは平均で2〜15の数を示す。〕
【請求項2】
25℃における粘度が50〜350mPa・sである請求項1記載の硬質表面用酸性洗浄剤組成物。
【請求項3】
(a)成分と(b)成分の配合比が、(b)/(a)の質量比で2〜7である請求項1又は2記載の硬質表面用酸性洗浄剤組成物。
【請求項4】
(b)成分を1〜4質量%配合してなり、(b)成分と(c)成分の配合比が(b)/(c)の質量比で1〜9ある請求項1〜3の何れか1項記載の硬質表面用酸性洗浄剤組成物。
【請求項5】
配合する全界面活性剤成分における、(b)成分と(c)成分の合計が75質量%以上である、請求項1〜4の何れか1項記載の硬質表面用酸性洗浄剤組成物。
【請求項6】
(d)成分を2〜10質量%配合してなり、且つ(d)成分の配合量が(a)成分の配合量よりも多い請求項1〜5の何れか1項記載の硬質表面用酸性洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2010−18701(P2010−18701A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180088(P2008−180088)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】