磁気駆動装置
【課題】ヨーク又はヨークを組み込んだコイルボビンを組み込む際に、磁力によりマグネットがヨークに吸着されるのを防止して、組み込み作業の容易化を図る仕組みを提供する。
【解決手段】磁気駆動装置は、マグネット3,5と、コイル12,13が巻回されたコイルボビン11と、コイルボビン11に支持されるヨーク本体7b〜10b、及びヨーク本体7b〜10bに接続され、マグネット3,5に対向して配置される磁極部7a〜10aを有するヨーク7〜10と、マグネット3,5のスラスト方向の位置を規制する押え板6と、マグネッ3,5、コイルボビン11、及びヨーク7〜10が組み込まれる支持地板1と、を備える。そして、押え板6は、支持地板1に組み込まれたマグネット3,5を保持した状態で支持地板1に係止部6c,6d,6eが係止される。
【解決手段】磁気駆動装置は、マグネット3,5と、コイル12,13が巻回されたコイルボビン11と、コイルボビン11に支持されるヨーク本体7b〜10b、及びヨーク本体7b〜10bに接続され、マグネット3,5に対向して配置される磁極部7a〜10aを有するヨーク7〜10と、マグネット3,5のスラスト方向の位置を規制する押え板6と、マグネッ3,5、コイルボビン11、及びヨーク7〜10が組み込まれる支持地板1と、を備える。そして、押え板6は、支持地板1に組み込まれたマグネット3,5を保持した状態で支持地板1に係止部6c,6d,6eが係止される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置のシャッタユニット等に用いられる磁気駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の磁気駆動装置に用いられるヨークとして、コイルボビンの貫通孔に挿入される直方体状のヨーク本体と、コイルボビンの貫通孔から軸方向に突出したヨーク本体の両端に固定される一対の磁極部材とを備えるものがある(特許文献1)。
【0003】
一対の磁極部材とコイルボビンとの間には、ロータマグネットのスラスト方向の位置を規制するスラスト押えが一体に固定される。これにより、コイルボビンには、ヨーク及びスラスト押えが一体化に固定され、この状態でコイルボビンをロータマグネットを支持する下地板に組み込んで磁気駆動装置を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−97141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1では、コイルボビンをロータマグネットを支持する下地板に組み込む際、磁力によりロータマグネットが一対の磁極部材に吸着されて下地板から抜けてしまい、コイルボビンを下地板に組み込む際の作業性が悪くなるおそれがある。
【0006】
この場合、ロータマグネットを下地板に接着剤等で固定して、ロータマグネットの抜けを防止することが考えられるが、このようにすると、ロータマグネットの交換が困難になる。
【0007】
そこで、本発明は、ヨーク又はヨークを組み込んだコイルボビンを組み込む際に、磁力によりマグネットがヨークに吸着されるのを防止して、組み込み作業の容易化を図る仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の磁気駆動装置は、マグネットと、コイルが巻回されたコイルボビンと、前記コイルボビンに支持されるヨーク本体、及び前記ヨーク本体に接続され、前記マグネットに対向して配置される磁極部を有するヨークと、前記マグネットのスラスト方向の位置を規制する規制部材と、前記マグネット、前記コイルボビン、及び前記ヨークが組み込まれる支持部材と、を備え、前記規制部材は、前記支持部材に組み込まれた前記マグネットを保持した状態で前記支持部材に係止されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヨーク又はヨークを組み込んだコイルボビンを組み込む際に、磁力によりマグネットがヨークに吸着されるのを防止することができるので、組み込み作業の容易化を図ることができる。また、マグネットを支持部材に接着剤等で固定する必要がなくなるため、マグネットの交換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態の一例である磁気駆動装置の分解斜視図である。
【図2】押え板とヨークとの関係を示す図である。
【図3】コイルボビンにヨークを組み込む前の状態を示す斜視図である。
【図4】コイルボビンにヨークを組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【図5】押え板を支持地板に組み込んだ状態を示す図である。
【図6】図5のD−D線断面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】図5のE−E線断面図である。
【図9】コイルボビンを支持地板に組み込む前の状態を示す要部断面図である。
【図10】コイルボビンを支持地板に組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【図11】コイルボビンを支持地板に組み込んだ状態でのマグネットとヨークとの関係を示す図である。
【図12】磁気駆動装置を用いたデジタルカメラ等のシャッタユニットを説明するための分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施形態の一例である磁気駆動装置の分解斜視図、図2は押え板とヨークとの関係を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の磁気駆動装置は、支持地板1、押え板6、ヨーク7〜10、及びコイルボビン11を備える。ここで、支持地板1は、本発明の支持部材の一例に相当し、押え板6は、本発明の規制部材の一例に相当する。
【0014】
支持地板1は、中央部に開口部1aが形成され、開口部1aの周囲には、支持軸1b,1cが突設されている。支持軸1bには、第1の駆動レバー2に形成された貫通孔2aが回転可能に嵌合され、支持軸1cには、第2の駆動レバー4に形成された貫通孔4aが回転可能に嵌合されている。これにより、支持地板1に対して、第1の駆動レバー2、及び第2の駆動レバー4が回転動作が可能に支持される。
【0015】
また、第1の駆動レバー2の貫通孔2aの外周側には、円周方向に2極に着磁されたマグネット3が一体に固定され、第2の駆動レバー4の貫通孔4aの外周側には、円周方向に2極に着磁されたマグネット5が一体に固定されている。
【0016】
押え板6は、マグネット3が固定された第1の駆動レバー2、及びマグネット5が固定された第2の駆動レバー4のスラスト方向(回転軸方向)の位置を規制して、コイルボビン11との接触を防止する。
【0017】
具体的に説明すると、押え板6には、マグネット3が固定された第1の駆動レバー2を支持地板1に保持する保持部6aと、マグネット5が固定された第2の駆動レバー4を支持地板1に保持する保持部6bとが形成されている。また、保持部6a,6bの外径は、図4に示すように、ヨーク7〜10の磁極部7a〜10aの内径より小径とされている。
【0018】
保持部6aの外周部には、径方向外方に延びる突起部6d,6fが円周方向に互いに略180°離間して設けられている。
【0019】
図4に示すように、突起部6dは、ヨーク7の磁極部7aの周方向端部7cとヨーク8の磁極部8aの周方向端部8cとの間に配置され、突起部6fは、ヨーク7の磁極部の周方向端部7dとヨーク8の周方向端部8dとの間に配置される。
【0020】
また、保持部6bの外周部には、径方向外方に延びる突起部6e,6gが円周方向に互いに略180°離間して設けられている。
【0021】
図4に示すように、突起部6eは、ヨーク9の磁極部9aの周方向端部9cとヨーク10の磁極部10aの周方向端部10cの間に配置される。また、突起部6gは、ヨーク9の磁極部9aの周方向端部9dとヨーク10の磁極部10aの周方向端部10dとの間に配置される。
【0022】
また、突起部6fと突起部6gとは、連結部6cにより連結されており、これにより、保持部6aと保持部6bが一体化されている。
【0023】
ヨーク7〜10は、一対のヨーク7,8、及び一対のヨーク9,10で構成される。一対のヨーク7,8は、それぞれヨーク本体7b,8bと、ヨーク本体7b,8bに接続される円弧状の磁極部7a,8aとを備える。
【0024】
ヨーク本体7b,8bは、それぞれマグネット3の径方向に延びた後、マグネット3の回転軸方向に延びて、延出端が磁極部7a,8aの周方向の中央部に接続される。そして、磁極部7a,8aは、マグネット3の外周部に対して周方向に互いに略180°離間してマグネット3の径方向に対向配置される。
【0025】
また、ヨーク本体8bは、ヨーク本体7bよりマグネット3から離間した位置で、ヨーク本体7bに対してマグネット3の回転軸方向に重なるように配置される。
【0026】
また、一対のヨーク9,10も、それぞれヨーク本体9b,10bと、ヨーク本体9b,10bに接続される円弧状の磁極部9a,10aとを備える。
【0027】
ヨーク本体9b,10bは、それぞれマグネット5の径方向に延びた後、マグネット5の回転軸方向に延びて、延出端が磁極部9a,10aの周方向の中央部に接続される。そして、磁極部9a,10aは、マグネット5の外周部に対して周方向に互いに略180°離間してマグネット5の径方向に対向配置される。
【0028】
また、ヨーク本体9bは、ヨーク本体10bよりマグネット5から離間した位置で、ヨーク本体10bに対してマグネット5の回転軸方向に重なるように配置される。
【0029】
コイルボビン11には、コイル12,13が巻回されている。また、コイルボビン11には、矩形状の貫通孔11a,11b(図3参照)が形成されている。
【0030】
貫通孔11aには、ヨーク7,8のヨーク本体7b,8bが挿入され、貫通孔11bには、ヨーク9,10のヨーク本体9b,10bが挿入される。これにより、コイルボビン11にヨーク7〜10が支持される。そして、コイルボビン11は、フック11e,11fと固定爪11gを介して支持地板1に固定される。
【0031】
次に、図3及び図4を参照して、コイルボビン11にヨーク7〜10を組み込む方法について説明する。
【0032】
図3はコイルボビン11にヨーク7〜10を組み込む前の状態を示す斜視図、図4はコイルボビン11にヨーク7〜10を組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【0033】
図3に示すように、コイルボビン11の貫通孔11aの両側の開口から、それぞれヨーク7,8のヨーク本体7b,8bを貫通孔11a内に挿入する。
【0034】
かかる挿入状態においては、ヨーク本体7b,8bは、図4に示すように、貫通孔11a内で平面同士が接するようにマグネット3の回転軸方向に重なって配置される。
【0035】
また、貫通孔11aの内周面には、レール11cが形成されており、ヨーク7,8のヨーク本体7b,8bが貫通孔11aに軽圧入状態で挿入される。これにより、電気回路の磁束密度の低下が防止されると共に、コイルボビン11からのヨーク本体7b,8bの抜け止めがなされる。
【0036】
同様に、コイルボビン11の貫通孔11bの両側の開口から、それぞれヨーク9,10のヨーク本体9b,10bを貫通孔11b内に挿入する。
【0037】
かかる挿入状態においては、ヨーク本体9b,10bは、図4に示すように、貫通孔11b内で平面同士が接するようにマグネット5の回転軸方向に重なって配置される。
【0038】
また、貫通孔11bの内周面には、レール11dが形成されており、ヨーク9,10のヨーク本体9b,10bが貫通孔11bに軽圧入状態で挿入される。これにより、電気回路の磁束密度の低下が防止されると共に、コイルボビン11からのヨーク本体9b,10bの抜け止めがなされる。
【0039】
次に、図5〜図8を参照して、押え板6を支持地板1に組み込む方法について説明する。
【0040】
図5は押え板6を支持地板1に組み込んだ状態を示す図、図6は図5のD−D線断面図、図7は図5のC−C線断面図、図8は図5のE−E線断面図である。
【0041】
図5〜図7に示すように、第1の駆動レバー2の貫通孔2aを支持地板1の支持軸1bに嵌合すると共に、第2の駆動レバー4の貫通孔4aを支持地板1の支持軸1cに嵌合した後、押え板6を支持地板1に組み込む。
【0042】
具体的には、図7に示すように、押え板6の突起部6dを支持地板1の固定爪1dに係止し、図6に示すように、押え板6の突起部6eを支持地板1の固定爪1eに係止し、図8に示すように、押え板6の連結部6cを支持地板1の固定爪1fに係止する。これにより、押え板6が支持地板1に組み込まれる。
【0043】
次に、図9及び図10を参照して、ヨーク7〜10が組み込まれた状態のコイルボビン11を、押え板6が組み込まれた状態の支持地板1に組み込む方法について説明する。
【0044】
図9はコイルボビン11を支持地板1に組み込む前の状態を示す要部断面図、図10はコイルボビン11を支持地板1に組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【0045】
上述したように、ヨーク7〜10が組み込まれたコイルボビン11は、フック11e,11fと固定爪11gを介して支持地板1に組み込まれるが、その際、図9に示すように、ヨーク7,8の磁極部7a,8aが第1の駆動レバー2のマグネット3に近接する。
【0046】
このとき、磁力により第1の駆動レバー2は、ヨーク7,8に吸着されて、支持地板1の支持軸1bから抜けようとするが、図6〜図8に示すように、支持地板1に固定された押え板6の保持部6aにより抜けが防止される。
【0047】
また、同様に、ヨーク9,10の磁極部9a,10aについても、コイルボビン11を支持地板1に組み込む際に、第2の駆動レバー4のマグネット5に近接する。
【0048】
このとき、磁力により第2の駆動レバー4は、ヨーク9,10に吸着されて支持地板1の支持軸1cから抜けようとするが、図6〜図8に示すように、支持地板1に固定された押え板6の保持部6bにより抜けが防止される。
【0049】
即ち、図10に示すように、第1の駆動レバー2と第2の駆動レバー4とが支持地板1に支持された状態で、コイルボビン11を支持地板1に容易に組み込むことができる。
【0050】
次に、図11を参照して、マグネット3に対するヨーク7,8の位置規制、及びマグネット5に対するヨーク9,10の位置規制について説明する。
【0051】
図11は、コイルボビン11を支持地板1に組み込んだ状態でのマグネット3,5とヨーク7〜10との関係を示す図である。
【0052】
図11に示すように、ヨーク7は、磁極部7aの周方向端部7c,7dがそれぞれ支持地板1に形成されたL字形状の壁部1g,1hに当接し、磁極部7aの外周部が支持地板1に形成された突起部1iに当接する。これにより、マグネット3に対してヨーク7の磁極部7aの周方向の位置が決まると共に、マグネット3と磁極部7aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0053】
また、ヨーク8は、磁極部8aの周方向端部8c,8dが支持地板1に形成されたL字形状の壁部1k,1mに当接し、磁極部8aの外周部が支持地板1に形成された突起部1n,1oに当接する。これにより、マグネット3に対してヨーク8の磁極部8aの周方向の位置が決まると共に、マグネット3と磁極部8aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0054】
同様に、ヨーク9は、磁極部9aの周方向端部9c,9dがそれぞれ支持地板1に形成されたL字形状の壁部1p,1qに当接し、磁極部9aの外周部が支持地板1に形成された突起部1rに当接する。これにより、マグネット5に対してヨーク9の磁極部9aの周方向の位置が決まると共に、マグネット5と磁極部9aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0055】
また、ヨーク10は、磁極部10aの周方向端部10c,10dが支持地板1に形成されたL字形状の壁部1s,1tに当接し、磁極部10aの外周部が支持地板1に形成された突起部1u,1wに当接する。これにより、マグネット5に対してヨーク10の磁極部10aの周方向の位置が決まると共に、マグネット5と磁極部10aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0056】
次に、図12を参照して、本実施形態の磁気駆動装置を用いたデジタルカメラ等のシャッタユニットについて説明する。
【0057】
図12に示すように、シャッタ羽根14には、貫通孔14a及び貫通長孔14bが形成され、シャッタ羽根15には、貫通孔15a及び貫通長孔15bが形成されている。
【0058】
シャッタ羽根14の貫通孔14aは、支持地板1に形成された支持軸1vに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔14bは、第1の駆動レバー2に形成された駆動軸2cに嵌合される。
【0059】
また、シャッタ羽根15の貫通孔15aは、支持地板1に形成された支持軸1xに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔15bは、第1の駆動レバー2に形成された駆動軸2cに嵌合される。
【0060】
そして、シャッタ羽根14,15は、第1の駆動レバー2が回転することで、支持地板1の開口部1aを開閉する。また、仕切り板16は、中央部に開口部16aが形成され、支持地板1に保持されることで、シャッタ羽根14,15の走行スペースを確保する。
【0061】
絞り羽根17には、貫通孔17a及び貫通長孔17bが形成されている。絞り羽根17の貫通孔17aは、支持地板1に形成された支持軸1yに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔17bは、第2の駆動レバー4に形成された駆動軸4cに嵌合される。また、絞り羽根17には、NDフィルタ18が接着等により固定される。
【0062】
そして、絞り羽根17は、第2の駆動レバー4が回転することで、支持地板1の開口部1aに進入及び退避する。羽根押え19は、中央部に開口部19aが形成され、固定爪19b,19c,19dを介して支持地板1に固定される。
【0063】
以上説明したように、本実施形態では、マグネット3,5のスラスト方向の位置を規制する押え板6の保持部6a,6bの外周部に設けた突起部6d,6eと保持部6a,6bを連結する連結部6cとを支持地板1に係止して固定している。
【0064】
これにより、ヨーク7〜10を組み込んだコイルボビン11を支持地板1に組み込む際に、磁力によりマグネット3,5がヨーク7〜10の磁極部7a〜10aに吸着されるのを防止することができ、組み込み作業の容易化を図ることができる。
【0065】
また、本実施形態では、マグネット3,5を支持地板1に接着剤等で固定する必要がなくなるため、マグネット3,5の交換が容易となる。
【0066】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0067】
例えば、上記実施形態では、ヨーク7〜10を組み込んだコイルボビン11を支持地板1に組み込む場合を例示したが、これに限定されない。例えば、ヨークとコイルボビンとの支持構造によっては、ヨークを支持地板に組み込んだ後、ヨークにコイルボビンを組み込むようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 支持地板
3,5 マグネット
6 押え板
6a,6b 保持部
6c 連結部
6d〜6g 突起部
7〜10 ヨーク
7a〜10a 磁極部
11 コイルボビン
11a,11b 貫通孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置のシャッタユニット等に用いられる磁気駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の磁気駆動装置に用いられるヨークとして、コイルボビンの貫通孔に挿入される直方体状のヨーク本体と、コイルボビンの貫通孔から軸方向に突出したヨーク本体の両端に固定される一対の磁極部材とを備えるものがある(特許文献1)。
【0003】
一対の磁極部材とコイルボビンとの間には、ロータマグネットのスラスト方向の位置を規制するスラスト押えが一体に固定される。これにより、コイルボビンには、ヨーク及びスラスト押えが一体化に固定され、この状態でコイルボビンをロータマグネットを支持する下地板に組み込んで磁気駆動装置を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−97141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1では、コイルボビンをロータマグネットを支持する下地板に組み込む際、磁力によりロータマグネットが一対の磁極部材に吸着されて下地板から抜けてしまい、コイルボビンを下地板に組み込む際の作業性が悪くなるおそれがある。
【0006】
この場合、ロータマグネットを下地板に接着剤等で固定して、ロータマグネットの抜けを防止することが考えられるが、このようにすると、ロータマグネットの交換が困難になる。
【0007】
そこで、本発明は、ヨーク又はヨークを組み込んだコイルボビンを組み込む際に、磁力によりマグネットがヨークに吸着されるのを防止して、組み込み作業の容易化を図る仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の磁気駆動装置は、マグネットと、コイルが巻回されたコイルボビンと、前記コイルボビンに支持されるヨーク本体、及び前記ヨーク本体に接続され、前記マグネットに対向して配置される磁極部を有するヨークと、前記マグネットのスラスト方向の位置を規制する規制部材と、前記マグネット、前記コイルボビン、及び前記ヨークが組み込まれる支持部材と、を備え、前記規制部材は、前記支持部材に組み込まれた前記マグネットを保持した状態で前記支持部材に係止されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヨーク又はヨークを組み込んだコイルボビンを組み込む際に、磁力によりマグネットがヨークに吸着されるのを防止することができるので、組み込み作業の容易化を図ることができる。また、マグネットを支持部材に接着剤等で固定する必要がなくなるため、マグネットの交換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態の一例である磁気駆動装置の分解斜視図である。
【図2】押え板とヨークとの関係を示す図である。
【図3】コイルボビンにヨークを組み込む前の状態を示す斜視図である。
【図4】コイルボビンにヨークを組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【図5】押え板を支持地板に組み込んだ状態を示す図である。
【図6】図5のD−D線断面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】図5のE−E線断面図である。
【図9】コイルボビンを支持地板に組み込む前の状態を示す要部断面図である。
【図10】コイルボビンを支持地板に組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【図11】コイルボビンを支持地板に組み込んだ状態でのマグネットとヨークとの関係を示す図である。
【図12】磁気駆動装置を用いたデジタルカメラ等のシャッタユニットを説明するための分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施形態の一例である磁気駆動装置の分解斜視図、図2は押え板とヨークとの関係を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の磁気駆動装置は、支持地板1、押え板6、ヨーク7〜10、及びコイルボビン11を備える。ここで、支持地板1は、本発明の支持部材の一例に相当し、押え板6は、本発明の規制部材の一例に相当する。
【0014】
支持地板1は、中央部に開口部1aが形成され、開口部1aの周囲には、支持軸1b,1cが突設されている。支持軸1bには、第1の駆動レバー2に形成された貫通孔2aが回転可能に嵌合され、支持軸1cには、第2の駆動レバー4に形成された貫通孔4aが回転可能に嵌合されている。これにより、支持地板1に対して、第1の駆動レバー2、及び第2の駆動レバー4が回転動作が可能に支持される。
【0015】
また、第1の駆動レバー2の貫通孔2aの外周側には、円周方向に2極に着磁されたマグネット3が一体に固定され、第2の駆動レバー4の貫通孔4aの外周側には、円周方向に2極に着磁されたマグネット5が一体に固定されている。
【0016】
押え板6は、マグネット3が固定された第1の駆動レバー2、及びマグネット5が固定された第2の駆動レバー4のスラスト方向(回転軸方向)の位置を規制して、コイルボビン11との接触を防止する。
【0017】
具体的に説明すると、押え板6には、マグネット3が固定された第1の駆動レバー2を支持地板1に保持する保持部6aと、マグネット5が固定された第2の駆動レバー4を支持地板1に保持する保持部6bとが形成されている。また、保持部6a,6bの外径は、図4に示すように、ヨーク7〜10の磁極部7a〜10aの内径より小径とされている。
【0018】
保持部6aの外周部には、径方向外方に延びる突起部6d,6fが円周方向に互いに略180°離間して設けられている。
【0019】
図4に示すように、突起部6dは、ヨーク7の磁極部7aの周方向端部7cとヨーク8の磁極部8aの周方向端部8cとの間に配置され、突起部6fは、ヨーク7の磁極部の周方向端部7dとヨーク8の周方向端部8dとの間に配置される。
【0020】
また、保持部6bの外周部には、径方向外方に延びる突起部6e,6gが円周方向に互いに略180°離間して設けられている。
【0021】
図4に示すように、突起部6eは、ヨーク9の磁極部9aの周方向端部9cとヨーク10の磁極部10aの周方向端部10cの間に配置される。また、突起部6gは、ヨーク9の磁極部9aの周方向端部9dとヨーク10の磁極部10aの周方向端部10dとの間に配置される。
【0022】
また、突起部6fと突起部6gとは、連結部6cにより連結されており、これにより、保持部6aと保持部6bが一体化されている。
【0023】
ヨーク7〜10は、一対のヨーク7,8、及び一対のヨーク9,10で構成される。一対のヨーク7,8は、それぞれヨーク本体7b,8bと、ヨーク本体7b,8bに接続される円弧状の磁極部7a,8aとを備える。
【0024】
ヨーク本体7b,8bは、それぞれマグネット3の径方向に延びた後、マグネット3の回転軸方向に延びて、延出端が磁極部7a,8aの周方向の中央部に接続される。そして、磁極部7a,8aは、マグネット3の外周部に対して周方向に互いに略180°離間してマグネット3の径方向に対向配置される。
【0025】
また、ヨーク本体8bは、ヨーク本体7bよりマグネット3から離間した位置で、ヨーク本体7bに対してマグネット3の回転軸方向に重なるように配置される。
【0026】
また、一対のヨーク9,10も、それぞれヨーク本体9b,10bと、ヨーク本体9b,10bに接続される円弧状の磁極部9a,10aとを備える。
【0027】
ヨーク本体9b,10bは、それぞれマグネット5の径方向に延びた後、マグネット5の回転軸方向に延びて、延出端が磁極部9a,10aの周方向の中央部に接続される。そして、磁極部9a,10aは、マグネット5の外周部に対して周方向に互いに略180°離間してマグネット5の径方向に対向配置される。
【0028】
また、ヨーク本体9bは、ヨーク本体10bよりマグネット5から離間した位置で、ヨーク本体10bに対してマグネット5の回転軸方向に重なるように配置される。
【0029】
コイルボビン11には、コイル12,13が巻回されている。また、コイルボビン11には、矩形状の貫通孔11a,11b(図3参照)が形成されている。
【0030】
貫通孔11aには、ヨーク7,8のヨーク本体7b,8bが挿入され、貫通孔11bには、ヨーク9,10のヨーク本体9b,10bが挿入される。これにより、コイルボビン11にヨーク7〜10が支持される。そして、コイルボビン11は、フック11e,11fと固定爪11gを介して支持地板1に固定される。
【0031】
次に、図3及び図4を参照して、コイルボビン11にヨーク7〜10を組み込む方法について説明する。
【0032】
図3はコイルボビン11にヨーク7〜10を組み込む前の状態を示す斜視図、図4はコイルボビン11にヨーク7〜10を組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【0033】
図3に示すように、コイルボビン11の貫通孔11aの両側の開口から、それぞれヨーク7,8のヨーク本体7b,8bを貫通孔11a内に挿入する。
【0034】
かかる挿入状態においては、ヨーク本体7b,8bは、図4に示すように、貫通孔11a内で平面同士が接するようにマグネット3の回転軸方向に重なって配置される。
【0035】
また、貫通孔11aの内周面には、レール11cが形成されており、ヨーク7,8のヨーク本体7b,8bが貫通孔11aに軽圧入状態で挿入される。これにより、電気回路の磁束密度の低下が防止されると共に、コイルボビン11からのヨーク本体7b,8bの抜け止めがなされる。
【0036】
同様に、コイルボビン11の貫通孔11bの両側の開口から、それぞれヨーク9,10のヨーク本体9b,10bを貫通孔11b内に挿入する。
【0037】
かかる挿入状態においては、ヨーク本体9b,10bは、図4に示すように、貫通孔11b内で平面同士が接するようにマグネット5の回転軸方向に重なって配置される。
【0038】
また、貫通孔11bの内周面には、レール11dが形成されており、ヨーク9,10のヨーク本体9b,10bが貫通孔11bに軽圧入状態で挿入される。これにより、電気回路の磁束密度の低下が防止されると共に、コイルボビン11からのヨーク本体9b,10bの抜け止めがなされる。
【0039】
次に、図5〜図8を参照して、押え板6を支持地板1に組み込む方法について説明する。
【0040】
図5は押え板6を支持地板1に組み込んだ状態を示す図、図6は図5のD−D線断面図、図7は図5のC−C線断面図、図8は図5のE−E線断面図である。
【0041】
図5〜図7に示すように、第1の駆動レバー2の貫通孔2aを支持地板1の支持軸1bに嵌合すると共に、第2の駆動レバー4の貫通孔4aを支持地板1の支持軸1cに嵌合した後、押え板6を支持地板1に組み込む。
【0042】
具体的には、図7に示すように、押え板6の突起部6dを支持地板1の固定爪1dに係止し、図6に示すように、押え板6の突起部6eを支持地板1の固定爪1eに係止し、図8に示すように、押え板6の連結部6cを支持地板1の固定爪1fに係止する。これにより、押え板6が支持地板1に組み込まれる。
【0043】
次に、図9及び図10を参照して、ヨーク7〜10が組み込まれた状態のコイルボビン11を、押え板6が組み込まれた状態の支持地板1に組み込む方法について説明する。
【0044】
図9はコイルボビン11を支持地板1に組み込む前の状態を示す要部断面図、図10はコイルボビン11を支持地板1に組み込んだ後の状態を示す要部断面図である。
【0045】
上述したように、ヨーク7〜10が組み込まれたコイルボビン11は、フック11e,11fと固定爪11gを介して支持地板1に組み込まれるが、その際、図9に示すように、ヨーク7,8の磁極部7a,8aが第1の駆動レバー2のマグネット3に近接する。
【0046】
このとき、磁力により第1の駆動レバー2は、ヨーク7,8に吸着されて、支持地板1の支持軸1bから抜けようとするが、図6〜図8に示すように、支持地板1に固定された押え板6の保持部6aにより抜けが防止される。
【0047】
また、同様に、ヨーク9,10の磁極部9a,10aについても、コイルボビン11を支持地板1に組み込む際に、第2の駆動レバー4のマグネット5に近接する。
【0048】
このとき、磁力により第2の駆動レバー4は、ヨーク9,10に吸着されて支持地板1の支持軸1cから抜けようとするが、図6〜図8に示すように、支持地板1に固定された押え板6の保持部6bにより抜けが防止される。
【0049】
即ち、図10に示すように、第1の駆動レバー2と第2の駆動レバー4とが支持地板1に支持された状態で、コイルボビン11を支持地板1に容易に組み込むことができる。
【0050】
次に、図11を参照して、マグネット3に対するヨーク7,8の位置規制、及びマグネット5に対するヨーク9,10の位置規制について説明する。
【0051】
図11は、コイルボビン11を支持地板1に組み込んだ状態でのマグネット3,5とヨーク7〜10との関係を示す図である。
【0052】
図11に示すように、ヨーク7は、磁極部7aの周方向端部7c,7dがそれぞれ支持地板1に形成されたL字形状の壁部1g,1hに当接し、磁極部7aの外周部が支持地板1に形成された突起部1iに当接する。これにより、マグネット3に対してヨーク7の磁極部7aの周方向の位置が決まると共に、マグネット3と磁極部7aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0053】
また、ヨーク8は、磁極部8aの周方向端部8c,8dが支持地板1に形成されたL字形状の壁部1k,1mに当接し、磁極部8aの外周部が支持地板1に形成された突起部1n,1oに当接する。これにより、マグネット3に対してヨーク8の磁極部8aの周方向の位置が決まると共に、マグネット3と磁極部8aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0054】
同様に、ヨーク9は、磁極部9aの周方向端部9c,9dがそれぞれ支持地板1に形成されたL字形状の壁部1p,1qに当接し、磁極部9aの外周部が支持地板1に形成された突起部1rに当接する。これにより、マグネット5に対してヨーク9の磁極部9aの周方向の位置が決まると共に、マグネット5と磁極部9aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0055】
また、ヨーク10は、磁極部10aの周方向端部10c,10dが支持地板1に形成されたL字形状の壁部1s,1tに当接し、磁極部10aの外周部が支持地板1に形成された突起部1u,1wに当接する。これにより、マグネット5に対してヨーク10の磁極部10aの周方向の位置が決まると共に、マグネット5と磁極部10aとの径方向の隙間が一定になり、磁気駆動装置の駆動特性が安定する。
【0056】
次に、図12を参照して、本実施形態の磁気駆動装置を用いたデジタルカメラ等のシャッタユニットについて説明する。
【0057】
図12に示すように、シャッタ羽根14には、貫通孔14a及び貫通長孔14bが形成され、シャッタ羽根15には、貫通孔15a及び貫通長孔15bが形成されている。
【0058】
シャッタ羽根14の貫通孔14aは、支持地板1に形成された支持軸1vに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔14bは、第1の駆動レバー2に形成された駆動軸2cに嵌合される。
【0059】
また、シャッタ羽根15の貫通孔15aは、支持地板1に形成された支持軸1xに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔15bは、第1の駆動レバー2に形成された駆動軸2cに嵌合される。
【0060】
そして、シャッタ羽根14,15は、第1の駆動レバー2が回転することで、支持地板1の開口部1aを開閉する。また、仕切り板16は、中央部に開口部16aが形成され、支持地板1に保持されることで、シャッタ羽根14,15の走行スペースを確保する。
【0061】
絞り羽根17には、貫通孔17a及び貫通長孔17bが形成されている。絞り羽根17の貫通孔17aは、支持地板1に形成された支持軸1yに回転可能に嵌合支持され、貫通長孔17bは、第2の駆動レバー4に形成された駆動軸4cに嵌合される。また、絞り羽根17には、NDフィルタ18が接着等により固定される。
【0062】
そして、絞り羽根17は、第2の駆動レバー4が回転することで、支持地板1の開口部1aに進入及び退避する。羽根押え19は、中央部に開口部19aが形成され、固定爪19b,19c,19dを介して支持地板1に固定される。
【0063】
以上説明したように、本実施形態では、マグネット3,5のスラスト方向の位置を規制する押え板6の保持部6a,6bの外周部に設けた突起部6d,6eと保持部6a,6bを連結する連結部6cとを支持地板1に係止して固定している。
【0064】
これにより、ヨーク7〜10を組み込んだコイルボビン11を支持地板1に組み込む際に、磁力によりマグネット3,5がヨーク7〜10の磁極部7a〜10aに吸着されるのを防止することができ、組み込み作業の容易化を図ることができる。
【0065】
また、本実施形態では、マグネット3,5を支持地板1に接着剤等で固定する必要がなくなるため、マグネット3,5の交換が容易となる。
【0066】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0067】
例えば、上記実施形態では、ヨーク7〜10を組み込んだコイルボビン11を支持地板1に組み込む場合を例示したが、これに限定されない。例えば、ヨークとコイルボビンとの支持構造によっては、ヨークを支持地板に組み込んだ後、ヨークにコイルボビンを組み込むようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 支持地板
3,5 マグネット
6 押え板
6a,6b 保持部
6c 連結部
6d〜6g 突起部
7〜10 ヨーク
7a〜10a 磁極部
11 コイルボビン
11a,11b 貫通孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネットと、
コイルが巻回されたコイルボビンと、
前記コイルボビンに支持されるヨーク本体、及び前記ヨーク本体に接続され、前記マグネットに対向して配置される磁極部を有するヨークと、
前記マグネットのスラスト方向の位置を規制する規制部材と、
前記マグネット、前記コイルボビン、及び前記ヨークが組み込まれる支持部材と、を備え、
前記規制部材は、前記支持部材に組み込まれた前記マグネットを保持した状態で前記支持部材に係止されることを特徴とする磁気駆動装置。
【請求項2】
前記マグネットは、2つ配置され、
前記規制部材は、2つの前記マグネットをそれぞれ前記支持部材に保持する2つの保持部と、2つの前記保持部を連結する連結部と、を備え、
2つの前記保持部にそれぞれ設けた突起部と前記連結部とが前記支持部材に係止されることを特徴とする請求項1に記載の磁気駆動装置。
【請求項1】
マグネットと、
コイルが巻回されたコイルボビンと、
前記コイルボビンに支持されるヨーク本体、及び前記ヨーク本体に接続され、前記マグネットに対向して配置される磁極部を有するヨークと、
前記マグネットのスラスト方向の位置を規制する規制部材と、
前記マグネット、前記コイルボビン、及び前記ヨークが組み込まれる支持部材と、を備え、
前記規制部材は、前記支持部材に組み込まれた前記マグネットを保持した状態で前記支持部材に係止されることを特徴とする磁気駆動装置。
【請求項2】
前記マグネットは、2つ配置され、
前記規制部材は、2つの前記マグネットをそれぞれ前記支持部材に保持する2つの保持部と、2つの前記保持部を連結する連結部と、を備え、
2つの前記保持部にそれぞれ設けた突起部と前記連結部とが前記支持部材に係止されることを特徴とする請求項1に記載の磁気駆動装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−133101(P2012−133101A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284793(P2010−284793)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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