説明

神経幹細胞の刺激のためのVEGF−CまたはVEGF−D物質および方法

本願発明は、VEGF-CまたはVEGF-D物質、そして、神経幹細胞、ニューロン細胞およびニューロン前駆細胞、オリゴデンドロサイトおよびオリゴデンドロサイト前駆細胞の成長と分化を促す方法、および、前記細胞を投与して神経病理を阻害するための物質と方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経細胞または神経前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を促す医薬の製造における、血管内皮増殖因子C(VEGF-C)産物または血管内皮増殖因子D(VEGF-D)産物の使用。
【請求項2】
当該医薬が、ニューロン細胞またはニューロン前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を促すためのものである請求項1に記載の使用。
【請求項3】
当該医薬が、オリゴデンドロサイトまたはオリゴデンドロサイト前駆細胞の集積、増殖、または分化を促すためのものである請求項1に記載の使用。
【請求項4】
当該医薬が、ニューロン細胞の異常な成長、ニューロン瘢痕化または神経変性を特徴とする疾患または状態の治療のためのものである請求項1乃至3のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
当該医薬が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、運動ニューロン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、痴呆症および脳性麻痺からなるグループから選択される神経変性障害に起因する神経変性の治療のためのものである請求項1乃至3のいずれかに記載の使用。
【請求項6】
当該医薬が、オリゴデンドロサイトまたはオリゴデンドロサイト前駆細胞の異常な成長を特徴とする疾患または状態の治療のためのものである請求項1乃至3のいずれかに記載の使用。
【請求項7】
当該疾患が、神経系脱髄を特徴とする状態である請求項6に記載の使用。
【請求項8】
当該医薬が、多発性硬化症、フェニルケトン尿症、脳室周囲白質軟化症(PVL)、HIV-1脳炎(HIVE)、ギヤン-バレー症候群(GBS)、急性炎症性脱髄多発性神経障害(AIDP)、急性運動軸索神経障害(AMAN)、急性運動感覚軸索神経障害(AMSAN)、フィッシャー症候群、急性自立神経異常、およびクラッベ病からなるグループから選択される状態の治療の治療のためのものである請求項1乃至8のいずれかに記載の使用。
【請求項9】
当該医薬が、慢性炎症性脱髄多発神経根神経障害(CIDP)の治療のためのものである請求項1乃至3のいずれかに記載の使用。
【請求項10】
当該CIDPが、多病巣性後天性脱髄感覚および運動神経障害(MADSAM;ルイス-スムナー症候群としても周知)および遠位後天性脱髄対称神経障害(DADS)からなるグループから選択される請求項9に記載の使用。
【請求項11】
当該医薬が、神経外傷または神経損傷の治療のためのものである請求項1乃至3のいずれかに記載の使用。
【請求項12】
当該神経外傷が、発作関連損傷、脊髄損傷、手術後損傷および脳虚血症からなるグループから選択される請求項11に記載の使用。
【請求項13】
神経細胞または神経前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を促す治療を必要とする哺乳動物を同定し、および
神経細胞または神経前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を刺激する上で有効量の血管内皮成長因子C(VEGF-C)産物または血管内皮増殖因子D(VEGF-D)産物を含む組成物を当該動物に投与する、
工程を含む、哺乳動物において神経細胞または神経前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を促す方法。
【請求項14】
当該同定工程が、ニューロン細胞またはニューロン前駆細胞の集積、増殖、分化、移動または生存を促す治療を必要とする哺乳動物を同定する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
当該同定工程が、オリゴデンドロサイトまたはオリゴデンドロサイト前駆細胞の集積、増殖または分化を必要とする哺乳動物を同定する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
精製された神経幹細胞または神経前駆細胞を、当該細胞の生存を促し、または増殖または分化を刺激する上で有効量の血管内皮成長因子C(VEGF-C)産物または血管内皮成長因子D(VEGF-D)産物を含む組成物と接触させる、
工程を含む、神経幹細胞または神経前駆細胞の増殖、分化、移動または生存を促進する方法。
【請求項17】
該神経幹細胞が、C17.2、精製された神経幹細胞、HSN-1細胞、胎児ブタ細胞、神経堤細胞、骨髄由来神経幹細胞、HNT細胞およびヒトニューロン前駆細胞系からなるグループから選択される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
オリゴデンドロサイトまたはオリゴデンドロサイト前駆細胞を、VEGF-C産物またはVEGF-D産物を含む組成物と接触させる工程を含み、当該オリゴデンドロサイト前駆細胞が、CG-4細胞、SVG p12胎児神経膠細胞系、DBTRG-05MG神経膠細胞系、精製されたオリゴデンドロサイト前駆細胞、単離されたNG2プロテオグリカン(NG2+細胞)、骨髄由来神経幹細胞、ヒトニューロン前駆細胞系からなるグループから選択される、in vitroにてオリゴデンドロサイト前駆細胞の増殖を誘導する方法。
【請求項19】
哺乳動物から生物学的試料を取得する工程であって、当該試料が、神経幹細胞を含み、および、神経幹細胞を、血管内皮成長因子C(VEGF-C)産物または血管内皮成長因子D(VEGF-D)産物を含む組成物と接触させる工程を含む、神経幹細胞の増殖または分化を刺激する方法。
【請求項20】
哺乳動物から生物学的試料を取得する工程であって、当該試料が、ニューロン前駆細胞を含み、および、当該神経前駆細胞を、血管内皮成長因子C(VEGF-C)産物または血管内皮成長因子D(VEGF-D)産物を含む組成物と接触させる工程を含む、ニューロン前駆細胞の増殖または分化を刺激する方法。
【請求項21】
哺乳動物から生物学的試料を取得する工程であって、当該試料が、オリゴデンドロサイト前駆細胞を含み、および、当該オリゴデンドロサイト前駆細胞を、血管内皮成長因子C(VEGF-C)産物または血管内皮成長因子D(VEGF-D)産物を含む組成物と接触させる工程を含む、オリゴデンドロサイト前駆細胞の増殖または分化を刺激する方法。
【請求項22】
当該接触が、VEGF-C産物またはVEGF-D産物を含む培地で細胞を培養する工程を含む請求項16乃至21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
当該接触工程の前に、当該試料から当該細胞を精製および単離する工程をさらに含む請求項19乃至22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
当該接触工程の後に、当該細胞を精製および単離する工程をさらに含む請求項16乃至23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
請求項16乃至24のいずれかに記載の発明に従って培養された精製および単離された神経細胞。
【請求項26】
当該接触工程の後に、当該細胞を哺乳動物に投与する工程をさらに含む請求項19乃至24のいずれかに記載の方法。
【請求項27】
当該接触工程の後に、当該細胞を異種哺乳動物に移植する工程をさらに含む請求項19乃至24のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
当該接触工程の後に、当該細胞を哺乳動物に投与する工程をさらに含む請求項16乃至18のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
当該細胞が、組織、器官または人工マトリックスにex vivoで播種され、および、当該組織、当該器官または当該人工マトリックスが、哺乳動物に固定、埋設または移植される請求項26乃至28のいずれかに記載の方法。
【請求項30】
当該動物が、ニューロン細胞の異常な成長、ニューロン瘢痕化または神経変性を特徴とする疾患または状態を有する請求項13乃至15または26乃至29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
当該神経変性が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、運動ニューロン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、痴呆症および脳性麻痺からなるグループから選択される神経変性障害に起因する請求項30に記載の方法。
【請求項32】
当該動物が、オリゴデンドロサイトまたはオリゴデンドロサイト前駆細胞の異常な成長を特徴とする疾患または状態を有する請求項13乃至15または26乃至29のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
当該動物が、神経系脱髄を特徴とする状態を有する請求項13乃至15または26乃至29のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
当該疾患が、多発性硬化症、フェニルケトン尿症、脳室周囲白質軟化症(PVL)、HIV-1脳炎(HIVE)、ギヤン-バレー症候群(GBS)、急性炎症性脱髄多発性神経障害(AIDP)、急性運動軸索神経障害(AMAN)、急性運動感覚軸索神経障害(AMSAN)、フィッシャー症候群、急性自立神経異常、およびクラッベ病である請求項33に記載の方法。
【請求項35】
当該動物が、慢性炎症性脱髄多発神経根神経障害(CIDP)を有する請求項13乃至15または26乃至29のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
当該CIPDが、MADSAM(多病巣性後天性脱髄感覚および運動神経障害;ルイス-スムナー症候群としても周知)およびDADS(遠位後天性脱髄対称神経障害)からなるグループから選択される請求項35に記載の方法。
【請求項37】
当該疾患または状態が、神経外傷または神経損傷からなるグループから選択される請求項13乃至15または26乃至29のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
当該神経外傷が、発作関連損傷、損傷、脊髄損傷、手術後損傷および脳虚血症からなるグループから選択される請求項37に記載の方法。
【請求項39】
当該哺乳動物が、ヒトである請求項13乃至15または26乃至38のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
当該産物が、VEGF-C産物である請求項1乃至24または26乃至28のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項41】
当該VEGF-C産物が、精製された哺乳動物プレプロ-VEGF-Cポリペプチド、またはVEGFR-3もしくはニューロピリン-2に結合するその断片を含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項42】
当該VEGF-C産物が、VEGF-CΔC156ポリペプチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項43】
当該VEGF-C産物が、キメラヘアピン-結合VEGF-Cポリペプチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項44】
当該動物およびプレプロ-VEGF-Cポリペプチドが、ヒトである請求項40に記載の方法。
【請求項45】
当該VEGF-C産物が、配列番号:24の第32位〜第227位のアミノ酸に対して、少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含み、当該ポリペプチドが、VEGFR-3に結合する請求項40に記載の方法または使用。
【請求項46】
当該VEGF-C産物が、配列番号:24の第103位〜第227位のアミノ酸に対して、少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含み、当該ポリペプチドが、VEGFR-3に結合する請求項40に記載の方法または使用。
【請求項47】
当該VEGF-C産物が、
(a)配列番号:23のヌクレオチド配列に対して少なくとも90%同一のヌクレオチド配列を含み、かつVEGFR-3に結合するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;および
(b)VEGFR-3に結合するポリペプチドをコードする(a)の断片;
から選択されるポリヌクレオチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項48】
当該VEGF-C産物が、
(a)配列番号:24に対して少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドであって、当該ポリペプチドはVEGFR-3に結合し;および
(b)VEGFR-3に結合するポリペプチドをコードする(a)の断片;
から選択されるポリヌクレオチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項49】
当該VEGF-C産物が、ハイブリダイゼーションおよび洗浄のための条件下、すなわち、65℃で、0.5M NaHPO4、7%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、1mM EDTAを用いたハイブリダイゼーション、および47℃で、0.2×SSC/0.1%SDSを用いた洗浄のための条件下で、配列番号:23の相補体にハイブリダイズし、およびVEGFR-3に結合するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項50】
当該VEGF-C産物が:
(a)配列番号:24のヒトVEGF-Cアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド;および
(b)VEGFR-3に結合するポリペプチドをコードする(a)の断片;
から選択されるポリヌクレオチドを含む請求項40に記載の方法または使用。
【請求項51】
当該VEGF-C産物が、VEGF-CΔC156ポリペプチドをコードする請求項40に記載の方法または使用。
【請求項52】
当該VEGF-C産物が、キメラヘアピン結合VEGF-Cポリペプチドをコードする請求項40に記載の方法または使用。
【請求項53】
当該VEGF-C産物が、ポリヌクレオチドを含有するウイルスベクターを含む請求項47乃至52のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項54】
当該ベクターが、複製-欠陥アデノウイルス、アデノ-関連ウイルス、またはレンチウイルスを含む請求項53に記載の方法または使用。
【請求項55】
当該産物が、VEGF-D産物である請求項1乃至24または26乃至39のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項56】
当該組成物が、薬学的に許容される担体をさらに含む請求項1乃至24または26乃至55のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項57】
哺乳動物に神経治療剤を投与する工程をさらに含む請求項13乃至24または26乃至55のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
当該医薬に、神経治療剤をさらに組み込んでなる請求項1乃至12のいずれかに記載の使用。
【請求項59】
当該神経治療剤が、インターフェロンガンマ、神経成長因子、表皮成長因子(EGF)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、ニューロゲニン、脳由来神経栄養因子(BDNF)、甲状腺ホルモン、骨形態蛋白質(BMP)、白血病阻害性因子(LIF)、ソニックヘッジホッグ、神経膠細胞系-由来神経栄養因子(GDNF)、血管内皮成長因子(VEGF)、インターロイキン、インターフェロン、幹細胞因子(SCF)、アクチビン、インヒビン、ケモカイン、レチノイン酸および繊毛神経栄養因子(CNTF)からなるグループから選択される神経成長因子を含む請求項57乃至58のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項60】
当該神経治療剤が、インターフェロンガンマ、神経成長因子、表皮成長因子(EGF)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、ニューロゲニン、脳由来神経栄養因子(BDNF)、甲状腺ホルモン、骨形態蛋白質(BMP)、白血病阻害性因子(LIF)、ソニックヘッジホッグ、神経膠細胞系-由来神経栄養因子(GDNF)、血管内皮成長因子(VEGF)、インターロイキン、インターフェロン、幹細胞因子(SCF)、アクチビン、インヒビン、ケモカイン、レチノイン酸および繊毛神経栄養因子(CNTF)からなるグループから選択される神経成長因子をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドを含む請求項57乃至58のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項61】
当該神経治療剤が、タクリン(Cognex)、ドネペジル(Aricept)、リバスチグミン(Exelon)、ガランタミン(Reminyl)、コリンエステラーゼ阻害剤および抗-炎症剤からなるグループから選択される請求項57または58に記載の方法または使用。
【請求項62】
当該神経治療剤が、抗-コリン作用剤、ドーパミンアゴニスト、カテコール-0-メチル-トランスステアラーゼ(COMTs)、アマンタジン(Symmetrel)、シネメット(Sinemet(登録商標))、セレギリン(Selegiline)、カルビドーパー、ロピニロール(Requip)、コエンザイムQ10、プラミペキソール(Mirapex)およびレボドーパ(L-ドーパ)からなるグループから選択される請求項57または58に記載の方法または使用。
【請求項63】
VEGF-CまたはVEGF-D産物を、PDGF-AまたはPDGF-Cと共に使用または投与する請求項1乃至24または26乃至62のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項64】
薬学的に許容される賦形剤または担体に取り込まれたVEGF-C産物および神経成長因子を含む組成物。
【請求項65】
薬学的に許容される希釈剤または担体に取り込まれたVEGF-C産物および神経治療剤を含む組成物。
【請求項66】
薬学的に許容される希釈剤または担体に取り込まれたVEGF-D産物および神経成長因子を含む組成物。
【請求項67】
薬学的に許容される希釈剤または担体に取り込まれたVEGF-D産物および神経治療剤を含む組成物。
【請求項68】
PDGF-A産物またはPDGF-C産物をさらに含む請求項64乃至67のいずれかに記載の組成物。
【請求項69】
神経芽腫または神経腫瘍を治療するための医薬の製造におけるVEGF-C阻害剤の使用。
【請求項70】
VEGF-C阻害剤を含む組成物を、神経芽腫またはニューロン腫瘍を有する動物に投与することを含む、神経芽腫および神経腫瘍の成長および進行を阻害する方法。
【請求項71】
当該VEGF-C阻害剤が:
(a)VEGF-Cに結合するVEGFR-2の細胞外断片を含むポリペプチド;
(b)VEGF-Cに結合するVEGFR-3の細胞外断片を含むポリペプチド;
(c)VEGF-Cポリペプチドと免疫反応する抗体物質;
(d)VEGF-Cアンチセンス分子、および
(e)VEGF-C siRNA;
からなるグループから選択される請求項69または70に記載の方法または使用。
【請求項72】
当該VEGF-C阻害剤が、VEGF-Cに結合するVEGFR-3の細胞外断片、VEGF-Cに結合するNRP-1の細胞外断片、およびVEGF-Cに結合するNRP-2の細胞外断片を含むポリペプチドからなるグループから選択される請求項69または70に記載の方法または使用。
【請求項73】
当該VEGF-CまたはVEGF-D産物が、PDGF-A阻害剤またはPDGF-C阻害剤と共に使用または投与される請求項67乃至70のいずれかに記載の方法または使用。
【請求項74】
候補薬剤の存在下および不在下で、VEGF-Cポリペプチドを含む組成物と神経細胞または神経前駆細胞とを接触させ;
当該候補薬剤の存在下および不在下で、細胞の増殖、移動、分化または生存を測定し;および
当該候補薬剤の存在下および不在下で得られた異なる測定結果から、当該候補薬剤を、神経細胞または神経前駆細胞に関するVEGF-C効果のモジュレーターとして同定する;
ことを含む、神経幹細胞または神経前駆細胞の増殖、移動、分化または生存に関与するVEGF-C刺激のモジュレーターをスクリーニングする方法。
【請求項75】
候補薬剤の存在下および不在下で、VEGF-Dポリペプチドを含む組成物と神経細胞または神経前駆細胞とを接触させ;
当該候補薬剤の存在下および不在下で、細胞の増殖、移動、分化または生存を測定し;および
当該候補薬剤の存在下および不在下で得られた異なる測定結果から、当該候補薬剤を、神経細胞または神経前駆細胞に関するVEGF-D効果のモジュレーターとして同定する;
ことを含む、神経幹細胞または神経前駆細胞の増殖、移動、分化または生存に関与するVEGF-D刺激のモジュレーターをスクリーニングする方法。
【請求項76】
当該細胞が、神経幹細胞系を含む請求項74または75に記載の方法。
【請求項77】
当該細胞が、VEGFR-3を発現する神経細胞または神経前駆細胞を含む請求項74または75に記載の方法。
【請求項78】
当該細胞が、ニューロピリン2を発現する請求項74、75または76のいずれかに記載の方法。
【請求項79】
神経幹細胞または神経前駆細胞の増殖、移動、分化または生存を刺激するアゴニストであるモジュレーターを検出する方法であって、当該アゴニストが、細胞表面の神経細胞マーカーの染色度の増大または細胞内の増殖マーカーの増大によって検出される請求項74または75に記載の方法。
【請求項80】
神経幹細胞または神経前駆細胞の増殖、移動、分化または生存を刺激するアンタゴニストであるモジュレーターを検出する方法であって、当該アンタゴニストが、細胞表面の神経細胞マーカーの染色度の減退または細胞内の増殖マーカーの減少によって検出される請求項74または75に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−506754(P2007−506754A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−528187(P2006−528187)
【出願日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/031318
【国際公開番号】WO2005/030240
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(505291125)ラドウィグ インスティテュート フォー キャンサー リサーチ (4)
【出願人】(505291686)ライセンティア, リミテッド (3)
【出願人】(504006489)インスティチュート ナショナル デ ラ サンテ エ デ ラ ルシェルシュ メディカル (インセルム) (5)
【Fターム(参考)】