移動通信システムで移動端末の網アドレス設定方法及び装置
【課題】移動端末がある網から他の網へハンドオーバーする際に、移動通信システムで移動端末の網アドレスを設定する方法を提供する。
【解決手段】同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定し、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行い、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信し、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する。
【解決手段】同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定し、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行い、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信し、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムで移動端末の網(network)アドレスを設定することに係り、より具体的には、移動端末がある網から他の網へハンドオーバーする際に網アドレスを設定することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、標準委員会IEEE802.21は、異種網間の媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)に関る国際標準についての深い研究を行っている。MIHは、シームレスなハンドオーバーを提供する他、移動端末を持っているユーザへより大きな便宜を提供する異種網間のサービス連続性も提供する。IEEE 802.21は、様々な機能(すなわち、MIH機能、イベント(event)サービス、コマンド(command)サービス及び情報サービス(information service;IS)を基本要求事項として定義する。
【0003】
移動端末(mobile terminal;MSS)は、二つ以上のインターフェース(interface)タイプを支援するマルチモードノード(node)のことをいう。例えば、マルチモードノードはIEEE802.3標準規格に基盤するイーザーネット(Ethernet(登録商標))のような有線(wired)インターフェース(interface)タイプ(または、有線ライン(wire−line)インターフェースタイプ)、IEEE 802.XX標準規格(広帯域無線接続網システム、無線LAN、有線LAN及びセルラーシステムインターフェース)に基盤する無線インターフェースタイプ及びセルラー(cellular)標準機構(例えば、3GPPまたは3GPP2)によって定義される他のインターフェースのような様々なインターフェースを支援できる。
【0004】
一般媒介体独立ハンドオーバー機能(Media Independent Handover Function;MIHF)参照モデルが、図1に示されている。同図面において、他の階層及び遠隔(remote)MIHFとの相互作用のためのMIHF構造が示されている。MIHFが非同期及び同期サービスを下位階層及び上位階層に提供するために、プリミティブ(primitive)と共にMIH_MGMT_SAP、MIH_SME_SAP及びMIH_SAPのようなサービスアクセスポイント(Service Access Point;SAP)が定義される。MIH_MGMT_SAPは、MIHF及び他の網インターフェースの管理平面(管理エンティティ(entity))間でのインターフェースを定義し、MIHプロトコルメッセージをピア(peer)MIHFエンティティだけでなくMIHF及びローカル(local)リンク階層エンティティ間で伝達するのに用いられる。MIH_SAPは、MIHF及び装置管理者、ハンドオーバー政策制御機能、伝達(transport)、階層3(L3)移動性管理プロトコルなどのようなより高い階層エンティティ間におけるインターフェースを定義し、MIH構成及び動作のために用いられる。
【0005】
MIH_SME_SAPは、MIHFとステーション管理エンティティ(Station Management Entity)または網管理システム(Network Management System)間におけるインターフェースを定義し、MIG構成及び動作のために用いられる。
【0006】
図2は、マルチモード移動局を示す構造図である。図2に示すように、マルチモード移動局はそれぞれ別個のモードのための物理(PHY)階層及び媒体接近制御(Medium Access Control;MAC)階層を含み、IP階層の下に媒介体独立ハンドオーバー(MIH)階層を位置させる。
【0007】
媒介体独立ハンドオーバー(MIH)は、IEEE 802シリーズインターフェース間で定義される、または、IEEE 802シリーズインターフェース及び非802シリーズインターフェース(例えば、3GPP及び3GPP2)間で定義されなければならない。また、移動(mobile)IP及びセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような上位階層の移動性を支援するためのプロトコルは、ハンドオーバー機能及びサービスの連続性のために支援されなければならない。
【0008】
MIH機能はIP階層の下に位置し、2番目の階層(階層2)から受信した入力値(すなわち、トリガー(trigger)イベント及び他の網と関連した情報)を用いてハンドオーバープロセスを促す。MIH機能は、ハンドオーバープロセスに影響を与えるようなユーザ政策及び構成の両方に基盤する複数個の入力値を含むことができる。移動IP、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような3番目の階層(階層3)エンティティ及びMIH階層間の一般インターフェースが定義される。この場合に、前述したインターフェースは、1番目の階層(すなわち、物理階層)、2番目の階層(すなわち、MAC階層)及び移動性管理情報を提供する。MIH機能はイベント及び情報サービス(Information Service;IS)機能を用いて下位階層及び網と関連した情報を獲得する。
【0009】
上位階層は、状態のモニタリング(Monitoring)のための上位管理エンティティと移動局に属する様々なリンクの動作を含み、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者機能を行う。この場合に、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者はそれぞれ独立した他の箇所に位置しても良く、または、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者は上位階層内の上位管理エンティティとして含まれても良い。
【0010】
移動IPを支援するための網構造は、ホームエージェント(Home Agent;HA)、外部エージェント(Foreign Agent;FA)及び移動加入者局(Mobile Subscriber Station;MSS)を含む。エージェント発見機能、登録機能及びルーティング(routing)機能のような様々な機能が移動IPの動作のために要求される。
【0011】
エージェント発見機能は、移動端末自身が他の網に移動したか否かを認識できるように、移動端末がそれ自身のホームネットワークまたは外部ネットワークに接続されているか否かを移動端末が判定するようにする方法を表す。
【0012】
登録機能によれば、移動端末が他の網に移動すると、登録機能が高度の適応可能なメカニズムを提供するような方式で、ホームエージェントに現在の位置情報を転送し、移動端末がいかなる変化無しにホーム網からサービスを受信するようにする。
【0013】
ルーティング機能は、移動端末が外部網に接続される、または、接続しようとする時に移動端末に/から転送された/受信されたデータグラム(datagram)を適切にルーティングするのに要求される様々な機能を定義する。
【0014】
移動IPは、移動端末が他のサブネット(subnet)へ移動するときに臨時アドレス(temporay address又はCare of Address(CoA))を設定するための2つの登録手順を提供する。例えば、2つの登録手順は、FA−CoA及びco−located CoAである。
【0015】
FA−CoAが用いられると、CoAは、エージェント広告(advertisement)メッセージを介して外部エージェント(FA)から供給され、外部エージェントのIPアドレスは臨時アドレス(CoA)として用いられる。co−locataed CoAが用いられると、移動端末は、外部網に位置した動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol;DHCP)サーバを介して臨時アドレス(CoA)を受信する。
【0016】
DHCPは、網管理者がそれらの網機構(organization)中に含まれた網で必要なIPアドレスを集中的に管理/割当するようにするプロトコルのことをいう。コンピュータユーザが機構内のインターネットへの接続を獲得すると、IPアドレスは個々のコンピュータに割り当てられなければならない。網管理者が集中的にIPアドレスを管理/割当し、コンピュータが網外部の他の箇所からインターネットに接続されると、DHCPは自動的に新しいIPアドレスを転送する。
【0017】
DHCPは、与えられたIPアドレスがあらかじめ定められた時間周期にのみ該当のコンピュータで有効となるように制御するレンタル(rental)(または、リース(lease);以下、‘貸与’という)手法を採択する。貸与時間は、特定の箇所でユーザによって要求されるインターネット接続時間によって変化されることができる。DHCPはまた、利用可能なIPアドレスよりも多いコンピュータが使われる時に、網を動的に再構成するようにIPアドレス貸与時間を減らすことができる。
【0018】
もし、システムが動作を始めると、複数のクライアント(client)はDHCPサーバからそれらのシステムのための固有なIPアドレスを要請する。各クライアントがDHCPサーバから自分のIPアドレスを受信すると、TCP/IPセットアップ(setup)は開始され、クライアントはTCP/IPプロトコルを用いて他のホストと通信をする。DHCPサーバは、割当可能なIPアドレス(すなわち、203.224.29.10〜203.224.29.100)の範囲を維持/管理するように、DHCPクライアントのIPアドレス貸与要請に応答する。
【0019】
下記の表1に、DHCPメッセージフォーマットを示す。
【0020】
【表1】
下記の表2には、DHCPメッセージの様々なタイプと使用を示す。
【0021】
【表2】
移動IPv6システム動作のための主要な構成要素及び個々の主要な構成要素の機能を次に説明する。
【0022】
移動ノード(mobile node;MN)は、自身の網接続を切り換えるためのホスト(host)またはルータ(router)である。対応ノード(correspondent node;CN)は、移動ノード(MN)と通信するホストまたはルータである。ホームエージェント(HA)はルータとして機能し、ホーム網中に含まれたルータから得られた移動ノードの登録情報を持つ。したがって、ホームエージェント(HA)は、外部網に含まれた移動ノード(MN)の現在位置にデータグラムを転送することができる。
【0023】
臨時アドレス(CoA)は、移動ノードが外部ノードや外部エージェント(FA)への移動時に、移動ノードに接続されたIPアドレスのことを表す。“バインディング(Binding)”とは、移動ノードが対応ノードのホームアドレスとホームエージェント内に登録されたCoAとが一致する特定の動作のことをいう。“バインディング更新(Binding Update;BU)メッセージ”は、移動ノードそれ自身がホームエージェント(HA)及び対応ノード(CN)に移動ノードのCoAを知らせる時に使われるメッセージのことをいう。“バインディング確認(Binding Acknowledge;BACK)”メッセージは、前述した“BU”メッセージへの応答メッセージを表す。“バインディング要請(Binding Request;BR)”メッセージは、対応ノード(CN)が、移動ノードのバインディング情報のためのタイマーが満了した時に“BU”メッセージを受信できなった場合に“BU”メッセージを要請するためのメッセージである。
【0024】
移動ノード(MN)は、移動中の周辺(neighbor)発見機能及びアドレス自動構成機能を用いて位置情報を自動で構成する。対応ノード(CN)がバインディング情報を保存すると、対応ノードはルータ最適化(Router Optimization)が行われるのと同じ方式で、ホームエージェントを介して通過(passing)無しで移動ノードと直接通信する。
【0025】
IPアドレス自動構成方法は、DHCPサーバのようなサーバを用いてアドレスを獲得するための状態−保存−タイプアドレス自動構成方法、及び移動ノードが自分でアドレスを生成できるようにホストを制御するための非状態−タイプアドレス自動構成方法のような2つのアドレス自動構成方法に分類される。
【0026】
状態−保存−タイプアドレス自動構成方法は、ホストがDHCPサーバからアドレスを要請するという条件でサーバからホストに割り当て可能な複数のアドレス中の一つを割り当てるようになっている。非状態−タイプアドレス自動構成方法は、移動ノードがアドレスを形成するように、移動ノードのインターフェースID情報を、ルータから獲得されたプリフィクス(prefix)情報またはよく知られたプリフィクス情報と結合する。
【0027】
DHCPv6は、IPv6システムのためのDHCPプロトコルのことを表し、状態−保存−タイプアドレス自動構成方法を支援する。DHCPv6は、IPアドレス、様々な情報(すなわち、ルーティング情報)及び網資源管理機能が少ない数のDHCPサーバに集中され、保存費用の減少につながる特別なメカニズムを示す。
【0028】
DHCPv6は、“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレス及び“All_DHCP_Servers”アドレスのような二つのマルチキャストアドレスを採択する。
【0029】
“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレスは、エージェントのリンクローカルアドレスが知られないという条件でクライアントがリンク内に属したエージェントと通信するように、クライアントによって用いられるリンクローカルマルチキャストアドレスのことを表す。この場合に、全てのサービス及びエージェントは上記のマルチキャストグループのメンバーとして働く。
【0030】
“All_DHCP_Servers”アドレスは、クライアントまたはリレイがサーバと通信できるように、クライアントまたはリレイ(relay)が全てのサーバにメッセージを転送したり、サーバのユニキャストアドレスを認識できない時に、クライアントまたはリレイによって用いられるサイト(site)ローカルマルチキャストアドレスのことを表す。クライアントが上述の“All_DHCP_Servers”アドレスを使用するようにするために、クライアントは、サーバが到着するのに充分な範囲のアドレスを持たなければならない。この場合に、サイト中の全てのサーバは、上述のマルチキャストグループのメンバーとして働く。
【0031】
例えば、“SOLICIT”メッセージ、“ADVERTISE”メッセージ、“REQUEST”メッセージ、“REPLY”メッセージ、“RENEW”メッセージ及び“RELEASE”メッセージのような様々なメッセージが、DHCPv6の基本的な動作のために用いられることができる。
【0032】
“SOLICIT”メッセージは、クライアントがサーバの位置情報を認識するように調節され、“All_DHCP_Servers”アドレスによってマルチタスキング(multitask)される。“ADVERTISE”メッセージは、“SOLICIT”メッセージに対する応答メッセージのことを表す。可能な限り、DHCPサーバは“SOLICIT”メッセージに応答する。“REQUEST”メッセージは、クライアントによって選択されたサーバから、IPアドレスを備えた構成パラメータを獲得するように構成され、“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレスによってマルチタスキングされる。“REPLY”メッセージは、前述した“REQUEST”、“RENEW”及び“RELEASE”メッセージに対する応答メッセージを表す。“RENEW”メッセージは、クライアントが初期に割り当てられたクライアントアドレス及び構成パラメータの寿命を獲得した時に要請されるメッセージのことを表す。“RELEASE”メッセージは、クライアントがサーバに一つ以上のIPアドレスを戻す時に要請されるメッセージを表す。
【0033】
図3は、MIH構造及び転送プロトコルを示す。異種(heterogeneous)の網及びハンドオーバー技術を、図3を参照しつつ説明する。図3に示すように、MIH機能は、IP階層の下に位置し、2番の階層(Layer 2)から受信した入力値(すなわち、他の網と関連したトリガーイベント及び情報)を用いてハンドオーバープロセスを促進する。
【0034】
MIH機能は、ハンドオーバープロセスに影響を与えうるユーザ政策及び構成の両方に基盤した複数の入力値を含むことができる。移動IP、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような3番目の階層(Layer 3)エンティティ及びMIH階層間の一般インターフェースが定義される。この場合に、前述したインターフェースは、1番目の階層(すなわち、物理階層)、2番目の階層(すなわち、MAC階層)及び移動性管理情報を提供する。MIH機能は、イベント及び情報サービス(IS)機能を用いて下位階層及び網と関連した情報を獲得する。したがって、上位階層は、含まれた様々なリンクの状態を監督/制御するためのMIH機能を含まなければならない。図3の点線は、例えば、プリミティブ(primitive)情報及びイベントトリガーを示す。
【0035】
図4は、イベントトリガーを示す図である。ハンドオーバー機能を早く行うために、網階層が迅速に接続状態を再設定するように網階層はリンク階層から生成された情報を使用しなければならない。リンク階層イベントは、ユーザの移動を予想するようになっており、移動端末及び網がハンドオーバー機能を用意することを助ける。
【0036】
図4に示すように、ハンドオーバーのためのトリガー(trigger)は、物理(PHY)階層及びMAC階層から開始されることができる。トリガーソースは、ローカルスタックまたは遠隔スタックになるように決定されることができる。イベントトリガーは、現在信号の状態情報、他の網の状態変化情報及び将来予測された変化情報を提供する。イベントトリガーはまた、物理及びMAC階層の変化情報または特定網の属性変化情報を含む。
【0037】
イベントタイプは、例えば、物理(PHY)階層イベント、MAC階層イベント、管理イベント、3番目の階層(L3)イベント、及び、アプリケーション(application)イベントに分類されることができる。
【0038】
図5は、現在接続リンクから新しいリンクへのリンクセットアップ過程が行われるまで生成されるトリガーを示す。基本的なトリガーイベント(すなわち、例えば“Link_Up”イベント、“Link_Down”イベント、“Link_Going_Down”イベント、“Link_Going_Up”イベント、“Link_Event_Rollback”イベント、“Link_Available”イベント、“Link_Parameters_Change”イベント、“IP_Renewal_Indication”イベント、“IP_Renewal_Request”イベント)は、図5を参照して以下に説明される。
【0039】
“Link_Up”イベントは、2番目の階層(L2)接続が特定のリンクインターフェース上で設定され、上位階層が3番目の階層(L3)パケットを転送できる時に発生する。この場合に、リンク中に含まれた全てのL2階層が完全に構成されたものと判定される。“Link_Up”イベントのソース(source)は、“ローカルMAC”及び“遠隔MAC”に該当する。下記の表3は、“Link_Up”イベントのパラメータを示す。
【0040】
【表3】
“Link_Down”イベントは、L2接続が特定のインターフェース上で解除され、L3パケットがあて先に転送されない時に発生する。“Link_Down”イベントのソース(source)は、ローカルMACを表す。下記の表4は、“Link_Down”イベントのパラメータを示す。
【0041】
【表4】
“Link_Going_Down”イベントは、L2接続が予め定められた時間内に“Link_Down”状態に入ると予想される時に発生し、ハンドオーバープロセスを初期化するための信号としての役割を果たすことができる。“Link_Going_Down”のソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表5に、“Link_Going_Down”イベントのパラメータを示す。
【0042】
【表5】
“Link_Going_Up”イベントは、予め定められた時間内でL2接続が“Link_Up”状態に進入すると予想される時に発生し、長い周期の時間が網を初期化するのに消費される時に用いられる。“Link_Going_Up”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表6は、“Link_Going_Up”イベントのパラメータを示す。
【0043】
【表6】
“Link_Event_Rollback”イベントは、“Link_Going_Down”イベントと“Link_Going_Up”イベントとを結合することによって形成される。“Link_Event_Rollback”イベントは、“Link_Going_Up”イベントまたは“Link_Going_Down”イベントがあて先に転送される条件で、特定の時間内で“Link_UP”イベントまたは“Link_Down”イベントがそれ以上生成されないと予想される時に生成されるトリガーを表す。“Link_Event_Rollback”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表7に、“Link_Event_Rollback”イベントのパラメータを示す。
【0044】
【表7】
“Link_Available”イベントは、新しい特定リンクの利用可能な状態を表し、新しい基地局(BS)または新しい接続点(Point of Attachment;POA)が、現在移動端末の接続された現在BSまたは現在POAに比べて品質上より優れたリンクを提供するようにする可能性を表す。“Link_Available”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表8に、“Link_Available”イベントのパラメータを示す。
【0045】
【表8】
“Link_Parameter_Change”イベントは、リンクパラメータ値の変化が特定臨界レベルよりも高い時に生成されるイベントのことを表す。“Link_Parameter_Change”イベントは、例えば、リンク速度(すなわち、リンクレート(rate))、QoS(サービス品質)及び暗号化された値などリンク階層パラメータを含む。“Link_Parameter_Change”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表9に、“Link_Parameter_Change”イベントのパラメータを示す。
【0046】
【表9】
情報サービス(Information Service;IS)は、網発見及び網選択の両方のために要請される網と関連した詳細な情報を提供し、他の網のユーザによって自由に接続可能なように設計されなければならない。情報サービスは、例えば、リンク接続パラメータ、保安メカニズム、近隣(neighborhood)マップ、位置、サービスプロバイダを示す情報及び他の接続情報のような様々な情報構成要素及びリンク費用(すなわち、cost of link)を含まなければならない。
【0047】
図6は、“Link Event”モデル及び“MIH Event”モデルを示す構造図である。図6に示すように、MIHイベントは、MIHから上位管理者エンティティまたは上位階層に転送されたイベントのことを表し、既存のイベントトリガーに該当する。リンクイベントは、下位階層(すなわち、MAC階層または物理(PHY)階層)からMIHに転送されたイベントのことを表し、個々のインターフェースMACまたは物理階層で使用するためのプリミティブ(primitive)を使用する。
【0048】
図7は、“Remote Link Event”モデルを示す構造図である。図7に示すように、ローカルスタック中に含まれた下位階層(MACまたはPHY)がリンクイベントを生成し、ローカルスタック中に含まれたMIHにリンクイベントを転送すると、ローカルスタックのMIHは、遠隔スタックのMIHにリンクイベントを転送する。
【0049】
図8は、“Remote MIH Event”モデルを示す構造図である。図8に示すように、ローカルスタックのMIH機能は遠隔MIHイベントを生成し、遠隔スタック中に含まれた対応(counterpart)MIH機能に遠隔MIHイベントを転送する。遠隔スタックのMIH機能は、遠隔スタック中に含まれた上位管理エンティティまたは上位階層に受信されたイベントを転送する。同様に、遠隔スタックのMIH機能は、ローカルスタックのMIH機能へのイベントを生成し、ローカルスタックのMIH機能は、ローカルスタックの上位階層に前述のイベントを転送する。
【0050】
図9は、“MIH command”モデル及び“Link Command”モデルを示す構造図である。図9に示すように、MIH命令(MIH command)は、MIHに命令して特定の作業を行うように、上位管理エンティティまたは上位階層から生成され、以降MIH機能に転送される。リンク命令(command)は、下位階層に命令して特定の作業を行うように、MIH機能から生成され、以降下位階層に転送される。
【0051】
図10は、“Remote MIH command”モデルを示す構造図である。図10に示すように、遠隔MIH命令(remote MIH command)は、上位管理エンティティまたは上位階層から生成され、以降MIH機能に転送される。MIH機能は、受信したMIH命令を遠隔スタック中に含まれた対応MIH機能に転送する。同様に、遠隔スタック中に含まれた上位階層は命令を生成し、該命令を遠隔スタックのMIH機能に転送し、遠隔スタックのMIH機能は当該命令をローカルスタックのMIH機能に転送する。
【0052】
図11は、“Remote Link Command”モデルを示す構造図である。図11に示すように、ローカルスタック中に含まれたMIH機能は、遠隔リンク命令(Remote Link Command)を生成し、該遠隔リンク命令を遠隔スタック中に含まれた対応MIH機能に転送する。
【0053】
遠隔スタック中に含まれたMIH機能は、遠隔スタック中に含まれた下位階層に遠隔リンク命令を転送する。同様に、遠隔スタック中に含まれたMIH機能は命令を生成し、該命令をローカルスタックのMIH機能に転送し、ローカルスタックのMIH機能は当該命令をローカルスタックの下位階層に転送する。
【0054】
図12は、移動IPv4システムの動作を示す図である。図12に示すように、移動IPv4は、上位階層にクリア(clear)な移動性を提供できるように、様々な機能(すなわち、移動ホスト機能、ホームエージェント(HA)機能及び外部エージェント(FA)機能)を付加的に要求する。
【0055】
しかしながら、ルータまたは経路が最適化されないと、移動端末と通信する対応ノードが他のものに変更される必要がない。この場合に、移動ホストは、移動性の支援されるIPホストを示す。ホームエージェントは、移動ホストと関連した位置情報を維持し、移動ホストのトンネリング(tunneling)を行うためのルータとしての役割を果たす。外部エージェントは、外部網で移動性を支援するためのルータを示す。
【0056】
次に、図12に示すジーン移動IPv4システムの動作について説明する。図12に示すように、移動ホストは、S111段階において、自分のホーム網から外部網へ移動する。その後、移動ホストは、移動ホストが移動したことを認識するように、外部網から現在放送された広告(advertisement)メッセージを受信する。その後、移動ホストはS112段階において、ホーム網のホームエージェント(HA)内で移動ホストの現位置を表す臨時アドレス(temporary addressまたはCare of Address(CoA))を登録する。
【0057】
この場合に、臨時アドレス(CoA)は、外部エージェントのIPアドレス(すなわち、外部エージェント(FA)−CoA)と同一である、または、co−located CoAと同一であり得るもので、外部網内のDHCPを介して移動ホストに臨時的に割り当てられる。
【0058】
外部部分から移動ホストに転送されたパケットは、ホーム網に転送される。これらのパケットはS113段階において、移動端末の移動を認識しているホームエージェントによってインターセプトされる。これらのパケットをインターセプトしたホームエージェントは、FA−CoAが使われるという条件の下に移動ホストに転送されたパケットのあて先アドレスを外部エージェント(FA)のアドレスと設定し、FAアドレスを表すあて先アドレスをカプセル化(encapsulate)し、該カプセル化したアドレスをS114段階で転送する。
【0059】
その後、これらのカプセル化された転送パケットは、外部エージェント(FA)に転送される。その後、外部エージェント(FA)は受信したパケットを元来パケットに復旧するために逆カプセル化(de−captsulate)し、最後に、元来パケットをS115段階で移動ホストに転送する。
【0060】
移動ホストから対応ホストに転送されたパケットは、外部エージェント(FA)を介して直接的に転送されることができるということに注目しなければならない。イングレスフィルタリング(ingress filtering)問題が発生すると、上記のパケットはまた、逆方向トンネル(reverse tunnel)を介して転送されることができる。
【0061】
移動IPのために要求される主要な機能は、例えば、エージェント発見機能、登録機能及びルーティング機能であり、その詳細を次に説明する。
【0062】
エージェント発見は、移動端末が自分が他の網に移動したか否かを認識できるように、移動端末が自分のホーム網または外部網に接続されているかを判定するようにする方法を示す。
【0063】
移動IPは、既存のインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol;ICMP)ルータ発見(すなわち、IETF RFC 1256)を、所望のエージェントを発見するために拡張する。エージェント(すなわち、ホームエージェント及び外部エージェント)によって周期的に放送されるエージェント広告メッセージは、“ICMPルータ広告(ICMP Router Advertisement)”メッセージ中に“移動性エージェント広告拡張(Mobility Agent Advertisement Extension)”メッセージを含み、“移動性エージェント広告拡張”メッセージを含む“ICMPルータ広告”メッセージを転送する。移動端末がエージェントをサーチする時に転送される“エージェント要請(Agent Solicitation)”メッセージは、既存の“ICMPルータ要請(ICMP Router Solicitation)”メッセージと同じ方法を採用する。
【0064】
移動端末が他の網に移動すると、登録機能は、現在位置情報をホームエージェントに転送し、移動端末がいかなる変化無しにホーム網からサービスを受信できるようにする。
【0065】
移動IPは、二つの登録手順、例えば、FA−CoA及びco−located CoAを提供する。移動端末がFA−CoAを使用すると、移動端末は外部エージェント(FA)を介して登録を行う。移動端末がco−located CoAを使用すると、移動端末はホームエージェントへの登録を直接行う。
【0066】
ルーティング(routing)機能は、移動端末が外部網に接続または接近する際に移動端末に/から転送された/受信されたデータグラム(datagram)を適切にルーティングするために要求される様々な機能を定義する。データグラムは、ユニキャストパケット、マルチキャストパケット及びブロードキャストパケットを含む。
【0067】
次に、DHCP動作について説明する。DHCPを正しく動作させるためには、一つ以上のDHCPサーバ及び単一DHCPクライアントが対応する網内に含まれなければならない。また、網はTCP/IPアドレスの範囲の他にもゲートウエーアドレス及びサブネットマスクもさらに含まなければならない。DHCPクライアントは、動作中にDHCPサーバからTCP/IPアドレス情報を獲得する。
【0068】
しかしながら、獲得されたTCP/IPアドレスは、永続的でないことに注目しなければならない。DHCPサーバは、クライアントに周期的に満了または周期的に更新されることのできる貸与(lease)アドレスを提供する。
【0069】
複数のクライアントDHCP状態、すなわち、初期化状態(initialization state;INT)、選択状態(selecting state;SELECTING)、要請状態(requesting state;REQUESTING)、バインディング状態(binding state;BOUND)、更新状態(renewing state;RENEWING)及びリバインディング状態(rebinding state;REBINDING)などがある。DHCPクライアントは、それぞれの段階が一つの状態と呼ばれる、複数のハンドシェーク(handshake)段階によって貸与アドレスを獲得/維持する。
【0070】
図13は、DHCPクライアント−サーバモデルの動作を示すフローチャート(flowchart)であり、DHCPクライアントが自動的にIPアドレスをDHCPサーバから受信するようにする方法を示す。図13に示すように、S121段階においてクライアントは、“DHCPDISCOVER”パケットを周辺サーバに放送する。各サーバがクライアントから“DHCPDISCOVER”パケットを受信すると、これらの受信した“DHCPDISCOVER”パケットに応答してS122段階で応答信号として“DHCPOFFER”パケットを転送する。
【0071】
クライアントはS122段階で一つ以上のサーバから“DHCPOFFER”パケットを受信し、構成パラメータを要請するサーバの一つを選択し、S123段階で“DHCPREQUEST”パケットを放送(broadcast)する。この場合に、“DHCPREQUEST”パケットによって選択されないサーバは、クライアントがこれらのサーバの提供を拒絶したことを認識する。
【0072】
“DHCPREQUEST”パケットによって選択されたサーバは、“DHCPACK”パケット内にアドレス構成情報を含み、“DHCPACK”パケットをアドレス構成情報と共にS124段階で応答信号としてクライアントに転送する。クライアントは、選択したサーバから“DHCPACK”パケットを受信すると、アドレスを構成する(construct)。しかし、クライアントが“DHCPNAK”パケットを受信すると、クライアントは前述の過程を再開始する。また、クライアントは、S125段階で貸与したアドレスを返すために“DHCPRELEASE”パケットをサーバに転送することができる。
【0073】
図14は、移動IPv6システムの動作を示すフローチャートである。図14に示すように、移動ノード(MN)が段階0においてサブネットAから他のサブネットBに移動すると、移動ノード(MN)は段階1においてルータ広告(RA)メッセージのプリフィクス(prefix)情報及びNUD(Neighbor Unreachable Detection)メカニズムを用いて移動ノード(MN)が他のサブネットBに移動したことを認識する。
【0074】
移動ノード(MN)は段階2において、前述したアドレス自動構成方法を用いて臨時アドレス(CoA)を単独で獲得する。その後、移動ノード(MN)は段階3において、ホームエージェントが獲得されたCoAを認識するように、バインディング更新(Binding Update;BU)メッセージを転送する。
【0075】
“BU”メッセージを受信したホームエージェント(HA)は、移動ノードのホームアドレスを臨時アドレス(CoA)と結合(または、バインド)し、段階4において“BACK”メッセージを“BU”メッセージに対する応答信号として転送する。
【0076】
移動ノード(MN)と初めて通信する対応ノード(CN)は、あて先アドレスを移動ノード(MN)のホームアドレスと設定するように、移動ノードが他のサブネットに移動したことを認識せず、段階5において結果パケットをホームエージェント(HA)に転送する。
【0077】
その後、移動ノード(MN)を管理するためのホームエージェントは対応ノード(CN)のパケットをインターセプトし、段階6において移動ノードの現在位置にパケットのトンネリング(tunneling)を行う。移動ノードがトンネリングされたパケットを受信すると、パケットを転送した対応ノード(CN)がバインディング情報(binding information)を持っていないと判定し、段階7において、対応ノード(CN)に移動ノード(MN)のCoAを知らせるために、対応ノード(CN)に“BU”メッセージを転送する。
【0078】
移動ノードのCoAを受信した対応ノード(CN)は、バインディング情報を保存し、段階8においてバインディング情報を用いて移動ノード(MN)と直接通信する。
【0079】
図15は、DHCPv6の動作を示すフローチャートである。図15に示すように、クライアントは、段階(1)においてサーバの位置情報を認識するために“SOLICIT”メッセージを“All_DHCP_Servers”アドレスに転送する。その後、個々のDHCPv6サーバはプリフィクス情報を含む“ADVERTISE”メッセージを段階(2)で“SOLICIT”メッセージの応答として出力する。
【0080】
その後、クライアントは、DHCPv6サーバの一つを選択し、選択されたサーバに“REQUEST”メッセージを転送し、同時に、段階(3)で付加的な構成パラメータを要請する。その後、選択されたDHCPv6サーバは段階(4)で“REQUEST”メッセージの応答として“REPLY”メッセージを出力する。
【0081】
“REPLY”メッセージを受信したクライアントは、既存の構成パラメータ及び割り当てられたアドレスの寿命を更新するように、DHCPv6サーバに“RENEW”メッセージを転送し、段階(5)でT1タイマーの動作を開始する。ここで、参照シンボル“T1”は、現在アドレスの寿命を増加させるためにクライアントが旧アドレスを獲得したサーバに接続する特定の時間のことを示す。
【0082】
その後、DHCPv6サーバは、他の“REPLY”メッセージを段階(6)で“RENEW”メッセージの応答信号として転送する。最後に、クライアントは段階(7)で、対応するアドレスが解除されるように、割り当てられたアドレスがそれ以上使われない時に“RELEASE”メッセージを出力する。
【0083】
図16は、マルチモード移動端末があるインターフェース網から他のインターフェース網にハンドオーバーされる時の臨時アドレス(CoA)再設定(re−setup)手順を示すフローチャートである。マルチモード移動端末は移動性管理を行うために移動IPv4システムまたは移動IPv6システムを使用することができる。移動IPv4は、臨時アドレス(CoA)としてFA−CoAまたはco−located CoAを使用することができる。移動IPv6は、状態−保存−タイプアドレスまたは非状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として使用することができる。
【0084】
マルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時の臨時アドレス(CoA)を再設定するための方法が、図16を参照して次に説明される。第一に、移動端末は現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層から検出されると、移動端末はMIH機能に“Link_Available”トリガー信号を転送する。
【0085】
新しいMAC階層は、新しい接続点(point of attachment;POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証(authentication)プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ状態であることを知らせる。移動端末は、サブネットが他のサブネットに変更されたことを認識するように、周期的に外部エージェントの“Agent Advertisement”メッセージを受信する。移動端末は、ホームエージェント(HA)内に臨時アドレス(FA−CoA)を登録する。
【0086】
マルチモード移動端末があるサブネットから現在接続インターフェース網内の他のサブネットにハンドオーバーされる、または、他のインターフェース網にハンドオーバーされ、サブネットアドレスが他のアドレスに変更されるとすれば、移動端末はIP臨時アドレス(CoA)再設定(re−setup)手順を行わなければならない。しかしながら、従来技術によるマルチモード移動端末は、単に網階層情報のみを用いて前述したIP臨時アドレス(CoA)再設定手順を設定するようにデザインされている。したがって、アドレスが再設定される分、時間遅れが増加する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0087】
本発明は、移動端末がある網から他の網へハンドオーバーされる時に移動端末の網アドレスを設定することに関する。
【0088】
本発明の付加的な特徴及び長所は下記の説明で展開され、部分的には説明から明確になる、または、本発明の実現から習得可能になるだろう。本発明の目的及び他の長所は添付図面の他に、記載された説明及び請求項で特別に指摘された構造によって実現され獲得されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0089】
この文書で具体化され且つ幅広く説明された本発明の目的による上記の目的及び他の長所を達成するために、本発明の一実施例では、移動通信システムで移動端末の網アドレスを設定する方法において、同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために前記移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う段階と、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する段階と、を含む構成とした。
【0090】
好ましくは、前記網アドレスは、インターネットプロトコル(Internet Protocol;IP)アドレスである。好ましくは、前記上位階層内で要請を受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生する。好ましくは、ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含む。好ましくは、前記同種の網は、前記現在網である。
【0091】
本発明の一様相において、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上から受信する段階をさらに含む。
【0092】
本発明の他の様相において、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するために前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに指示子(indicator)を転送する段階をさらに含む。
【0093】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定する。好ましくは、前記上位階層は、移動性(mobility)管理プロトコル及び上位管理エンティティ(entity)のうち一つ以上を含む。
【0094】
本発明のさらに他の様相において、前記設定方法は、前記上位階層からの前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含む(IP_linksetup_complete)。
【0095】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能である。本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)である。
【0096】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0097】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス(prefix)情報を要請する段階と、前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、前記受信されたプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0098】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0099】
本発明の他の実施例によれば、前記単一化したインターフェースから前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で受信する前記段階は、ハンドオーバーを行う前に発生する。
【0100】
本発明の一様相によれば、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で現在網から受信する段階をさらに含む。
【0101】
本発明の他の様相によれば、上記設定方法は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上と接続を設定する段階をさらに含む。好ましくは、前記接続を設定する段階は、前記移動端末の媒体接近制御階層と前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層間で接続を設定する段階を含む。
【0102】
好ましくは、前記網アドレスは、インターネットプロトコル(IP)アドレスである。好ましくは、前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生する。好ましくは、ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含む。
【0103】
本発明のさらに他の様相では、上記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するための指示子を、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに転送する段階をさらに含む。
【0104】
より好ましくは、前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定する。好ましくは、前記上位階層は、移動性管理プロトコル及び上位管理エンティティのうち一つ以上を含む。
【0105】
本発明の他の様相によれば、前記設定方法は、前記上位階層から前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含む。
【0106】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(MIH)機能である。
【0107】
本発明の一様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)である。
【0108】
本発明の他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0109】
本発明のさらに他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス情報を要請する段階と、前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、前記受信したプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0110】
本発明のさらに他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0111】
本発明の他の実施例によれば、移動通信システムで網アドレスを設定できる移動端末は、前記移動端末の上位階層及び同種の網及び異種の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するための単一化したインターフェースと、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う手段と、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する手段と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する手段と、を備える。
【0112】
本発明についての上記の概括的な説明と下記の詳細な説明はいずれも例示的で説明的なものであり、請求されたように本発明についての追加的説明が提供されることができことは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、広帯域無線接続システムに適用されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0114】
本発明は、移動通信システムで移動端末がある網から他の網へハンドオーバーされる時に移動端末の網アドレスを設定することに関する。
【0115】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には可能な限り同一の参照符号を付する。
【0116】
本発明は、以下、標準規格IEEE 802.21に関連して説明される。本発明のIPアドレス再設定(re−setup)手順と関連したイベントサービス及びコマンドサービスについて以下に説明する。
【0117】
基地局のような移動端末の新しい接続点(point of attachment;POA)は、“Link_Up”トリガー信号を受信し、移動端末にIPパケットを転送するのに用いられるIPアドレスの変更または非変更された状態を知らせるために“IP_Renewal_Indication”をトリガーする。好ましくは、前記IPアドレスは、DHCPシステムの場合には新しく割り当てられたIPアドレスに設定される。または、IPアドレスは移動IPv4システムの場合には新しい臨時アドレス(CoA)に割り当てられる。また、IPアドレスは、移動IPv6システムの場合には自動構成(Autoconfiguration)アドレスに設定される。“IP_Renewal_Indication”イベントのソース(source)は、“遠隔MAC(Remote MAC)”及び“MIH”に該当する。
【0118】
移動端末の以前POA(すなわち、基地局)は、移動端末が到着する新しいPOAと通信し、移動端末のIPアドレスと関連さした情報を獲得し、移動端末にIPパケットを転送するのに用いられるIPアドレスの変化または非変化された状態及びトリガーされたイベントを前記移動端末に知らせるための“IP_Renewal_Indication”イベントをトリガーする。好ましくは、IPアドレスは、DHCPシステムの場合には新しく割り当てられたIPアドレスに設定され、移動IPv4システムの場合には新しい臨時アドレス(CoA)に設定され、移動IPv6システムの場合には自動構成アドレスに設定される。
【0119】
下記の表10に、“IP_Renewal_Indication”イベントのパラメータを示す。
【0120】
【表10】
アドレス再設定状態を示す“IP_Renewal_Indication”トリガー信号を受信すると、移動端末のMIH機能は、“IP_Renewal_RequestMIH”イベントを、上位管理エンティティにIP臨時アドレス(CoA)を再設定するよう命令するために、移動性管理エンティティを含む上位管理エンティティに転送する。MIH機能が上位管理エンティティに“IP_Renewal_Indication”イベントを転送すると、“IP_Renewal_Indication”イベントは、“IP_Renewal_Request MIH”イベントのメッセージフォーマットと同一のメッセージフォーマットを持つ。“IP_Renewal_Indication”イベントのソースは、ローカルMAC(Local MAC)階層及びMIHに該当する。
【0121】
下記の表11に、“IP_Renewal_Request”イベントのパラメータを示す。
【0122】
【表11】
上位管理エンティティがMIH機能から“IP_Renewal_Request”イベントを受信すると、IPCoA再設定手順を完了した後に“IP_Linksetup_Complete”イベントをMIH機能に転送する。“IP_Linksetup_Complete”イベントのソースは、遠隔MAC階層に該当する。下記の表12に、“IP_LinkSetup_Complete”イベントのパラメータを示す。
【0123】
【表12】
次に、IPアドレス再設定手順と関連したイベント/コマンドサービス及びマルチモード移動端末のスタック間の関係について説明する。
【0124】
図17は、本発明の一実施例による、マルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップトリガー動作を示す図である。
【0125】
マルチモード移動端末のハンドオーバーされる新しい網が以前網のIPアドレスを使用できないと、“IP_Renewal_Indication”イベントは、前記網タイプに依存する複数の方法の一つによるMIH機能に転送される。第一の方法によれば、MAC階層メッセージ(すなわち、L2メッセージ)は、新しい網が以前網で用いられたアドレスを使用できることを示すことができる(indicate)。第二の方法によれば、MAC階層メッセージは、新しい網が以前網によって用いられたアドレスを使用できないことを示すことができる。
【0126】
第一の方法では、IPアドレス再設定(re−setup)状態を示すMAC階層メッセージは、該メッセージがMAC階層から生成されるように、2番目の階層(L2)に転送される。
【0127】
第二の方法では、2番目の階層(L2)は、マルチモード移動端末のハンドオーバーによってIPアドレス再設定(re−setup)が要求されるか否かが判定できない。したがって、網に含まれたMIH機能(すなわち、接続されるPOAまたは基地局)は、移動端末のMIH機能に上記状況を示す特定の情報を転送する。この場合、L2階層は、MIH機能に当該メッセージを確実に転送する。
【0128】
前述した第一の方法は、標準規格IEEE 802.16のHO Process Optimization TLVのビット#3と関連付けられて行われることができる。ハンドオーバーが他の網で発生しても、上記第一の方法はビット#3に類似する指示子(indicator)によって具現されることができる。
【0129】
新しいIP階層アドレスが設定されると、“IP_LinkSetup_Complete”イベントは、MIH機能に新しいIP階層アドレスセットアップを知らせるトリガー信号を示し、MIH機能に必要な動作を行うように命令する。例えば、“Make Before Break”ハンドオーバーでは、以前網との接続(または、リンク)状態を維持できるMAC/PHY階層の解除は、現在網への接続(または、リンク)状態が完全に設定される特定の時間に行われる。その後、IP移動プロトコルは、“IP_LinkSetup_Complete”イベントが上記特定の時間を指示するようになるように、IPアドレスセットアップ過程を完了する。
【0130】
本発明の方法の動作は、移動IPv4システムのFA−CoAまたはco−located CoAが臨時アドレス(CoA)として用いられる第一の場合の動作に分類されることができる。第二の場合は、移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスまたは非状態−保存−タイプアドレスが臨時アドレス(CoA)として用いられる動作を含む。
【0131】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAをCoAとして採用する方法について説明する。
【0132】
図18は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてIPアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0133】
図18を参照すると、移動端末は、現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層のような下位階層(lower layer;LL)から検出されると、移動端末は、“Link_Available”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。その後、新しいMAC階層(LL New)は、新しい接続点(POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ(setup)状態を知らせる。
【0134】
新しいPOAのMIH機能は、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するための“IP_Renewal_Indication”イベントを、移動端末のMIH機能に転送する。“IP_Renewal_Indication”イベントがCoA再設定(re−setup)プロセスを命令すると、移動端末のMIH機能は、網階層にCoAを再設定するように命令するために、“IP_Renewal_Request”トリガー信号を網階層(network layer)のような移動端末の上位階層(HL)に転送する。
【0135】
移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、網階層は、新しい臨時アドレス(CoA)を獲得するために外部エージェント(FA)にエージェント要請(Agent Solicitation)メッセージを転送する。外部エージェント(FA)は、エージェント要請(Agent Solictation)メッセージの応答として移動端末に“Agent_Advertisement”メッセージを転送する。移動端末の網階層は、“Agent_Advertisement”メッセージを受信すると、臨時アドレス(CoA)をホームエージェント(HA)に登録する。CoA再設定(re−setup)プロセスを完了すると、移動端末の網階層は、移動端末のMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”トリガーメッセージを転送する。
【0136】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv4システムの“co−located CoA”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0137】
図19は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムの“co−located CoA”をCoAとして用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0138】
図19を参照すると、移動端末が“co−located CoA”を用いてIP臨時アドレスを再設定し、新しい接続点(POA)のMIH機能からCoA再設定(re−setup)状態を示す“IP_Renewal_Indication”トリガー信号を受信すると、移動端末のMIH機能は、“IP_Renewal_Request”トリガー信号を網階層に転送する。“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、移動端末の網階層は、臨時アドレス(CoA)を受信するために“DHCP Dicovery”メッセージを転送する。移動端末の網階層が臨時アドレスを受信すると、移動端末は、受信したCoAをホームエージェント(HA)に登録する。CoAがホームエージェント(HA)に登録されると、移動端末の網階層はMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を転送する。
【0139】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv6システムの“非状態−保存−タイプアドレス”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0140】
図20は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv6システムの“非状態−保存−タイプアドレス”を臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0141】
図20に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更されると、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定過程を命令するための“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、網階層にCoAを再設定するように命令するために網階層に“IP_Renewal_Request”トリガー信号を転送する。移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために接続ルータに“Router Solicitation”メッセージを転送する。
【0142】
好ましくは、ルータは、移動端末の“Router Solicitation”メッセージに応答して自分のプリフィクス(prefix)及び他のアドレス構成情報を移動端末に転送する。その後、移動端末は、移動端末がCoAを設定するように、インターフェースIDと受信したプリフィクス情報とを結合する。好ましくは、移動端末は、“Neighbor Solicitation”メッセージ及び“Neighbor Advertisement”メッセージによって構成されたCoAの衝突有無を判定する。移動端末が予め定められた時間周期に“Neighbor Advertisement”メッセージを受信しないと、構成されたCoAの唯一性は、CoAが利用可能と判定されるように認証される。
【0143】
その後、移動端末は、バインディング更新(Binding Update)メッセージを介して構成されたCoAをホームエージェントに登録する。ホームエージェント(HA)は、バインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージをホームエージェント(HA)の前記バインディング更新(Binding Update)メッセージの応答として転送する。移動端末は、前述したHA登録過程を完了した後に、“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。
【0144】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv6システムの“状態−保存−タイプアドレス”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0145】
図21は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0146】
図21に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更されると、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定プロセスを命令するための“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。その後、移動端末のMIH機能は、網階層にCoAを再設定するように命令するために網階層に“IP_Renewal_Request”トリガー信号を転送する。移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するためにマルチキャストアドレスを介してDHCPv6サーバに“SOLICIT”メッセージを転送する。
【0147】
その後、DHCPv6サーバは“SOLICIT”メッセージに応答して“ADVERTISE”メッセージを転送する。“ADVERTISE”メッセージを受信した移動端末は広告するサーバを選択し、付加的な構成パラメータを獲得するために“REQUEST”メッセージを転送する。DHCPv6サーバは、“REQUEST”メッセージに応答して“REPLY”メッセージを転送する。好ましくは、移動端末はバインディング更新(Binding Update)メッセージを介してCoAをホームエージェント(HA)に登録するように、“REPLY”メッセージ内に含まれたCoAを臨時アドレスとして採用する。
【0148】
その後、ホームエージェント(HA)は、バインディング更新(Binding Update)メッセージに応答してバインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージを転送する。前述したCoAセットアップ手順が完了すると、移動端末は、“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。
【0149】
これらの上述した好ましい実施例は、サブネットが変更されるようにマルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件で移動IPv4システム及び移動IPv6システムを用いて臨時アドレスを再設定するための様々な方法を開示した。しかし、マルチモード移動端末が現在接続インターフェース網内に含まれた他のサブネットにハンドオーバーされても、前述したトリガー信号(すなわち、IP_Renewal_Indication、IP_Renewal_Request及びIP_Linksetup_Complete)もまた臨時アドレス(CoA)を再設定するように構成されることができる。
【0150】
図22は、本発明の一実施例によるマルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップイベント/コマンドサービスの動作を示す図である。
【0151】
図22に示すように、マルチモード移動端末のハンドオーバーされる新しい網が以前網のIPアドレスを使用できないと、移動端末のMAC階層は、“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。“IP_Renewal_Indication”メッセージを受信すると、MIH機能は、移動端末の上位管理エンティティに、MIHイベントとしての役割を果たす“IP_Renewal_Request”メッセージを転送する。これにより、MIH機能は好ましく上位管理エンティティにIPアドレスを設定するように命令する。“IP_Renewal_Request”メッセージを受信した上位管理エンティティは、IP階層を介してIPアドレスセットアップ過程を完了し、MIHコマンドとして機能する“IP_LinkSetup_Complete”メッセージをMIH機能に転送し、MIH機能にIPアドレスセットアップ完了を知らせる。
【0152】
図23は、本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてIPアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0153】
図23に示すように、移動端末は、現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層のような下位階層(LL)から検出されると、移動端末は、移動端末のMIH機能に“Link_Available”トリガー信号を転送する。その後、新しいMAC階層は、新しい接続点(POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ(setup)状態を知らせる。
【0154】
好ましくは、新しい接続点(POA)のMIH機能は、以降、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に移動端末のMIH機能に、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するためのリンクイベントとして役割を果たす“IP_Renewal_Indication”メッセージを転送する。“IP_Renewal_Indication”メッセージを受信した移動端末のMIH機能は、上位管理エンティティにCoAを再設定するように命令するために“IP_Renewal_Request”メッセージを上位管理エンティティに転送する。
【0155】
移動端末の上位管理エンティティが、MIHイベントとして役割を果たす“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、新しい臨時アドレス(CoA)を獲得するために“Agent Solicitation”メッセージを外部エージェント(FA)に転送する。その後、外部エージェント(FA)は、“Agent Solicitation”メッセージに応答して“Agent_Advertisement”メッセージを移動端末に転送する。移動端末の網階層は、“Agent_Advertisement”メッセージを受信すると、臨時アドレス(CoA)をホームエージェント(HA)に登録する。好ましくは、CoA再設定(re−setup)プロセスが完了すると、移動端末の上位管理エンティティは、移動端末のMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”MIHコマンドを転送する。
【0156】
図24は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが移動IPv4システムのco−located CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0157】
図24に示すように、移動端末が“co−located CoA”を用いてIP臨時アドレス(CoA)を再設定し、新しい接続点のMIH機能からのCoA再設定(re−setup)状態を示す“IP_Renewal_Indication”メッセージ(リンクイベントとして機能する)を受信すると、移動端末のMIH機能は、移動端末の上位管理エンティティに“IP_Renewal_Request”メッセージを転送する。“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、臨時アドレス(CoA)を受信するために“DHCP Discovery”メッセージを転送する。上位管理エンティティがDHCPアドレス割当手順によって臨時アドレス(CoA)を受信すると、移動端末は、受信したCoAをホームエージェント(HA)に登録する。
【0158】
移動端末の上位管理エンティティがIP階層を介してホームエージェント内でCoAを登録すると、上位管理エンティティは、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0159】
図25は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが、移動IPv6の非状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0160】
図25に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時、新しい接続点のMIH機能は、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するためのリンクイベントとして機能する“IP_Renewal_Indication”メッセージを、移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、上位管理エンティティがIP階層を通してCoAを再設定するように命令するために“IP_Renewal_Request”メッセージを上位管理エンティティに転送する。上位管理エンティティが“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために“Router Solicitation”メッセージを接続ルータに転送する。
【0161】
好ましくは、前記ルータは移動端末の“Router Solicitation”メッセージに応答するために移動端末にプリフィクス及び他のアドレス構成情報を転送する。移動端末は、移動端末がCoAを設定するように、自分のインターフェースIDを受信したプリフィクス情報と結合する。好ましくは、移動端末は、“Neighbor Solicitation”メッセージ及び“Neighbor Advertisement”メッセージを用いて構成されたCoAの衝突有無を判定する。移動端末が予め定められた時間周期に“Neighbor Advertisement”メッセージを受信しないと、構成されたCoAの唯一性は、構成されたCoAが利用可能と判定されるように認証される。
【0162】
移動端末は、“Binding Update”メッセージを用いて自分のCoAをホームエージェント(HA)に登録する。その後、ホームエージェント(HA)は、“Binding Update”メッセージに応答して“Binding Acknowledgement”メッセージを転送する。移動端末は、前述したHA登録プロセスを完了した後、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0163】
図26は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設するようにする方法を示すフローチャートである。
【0164】
図26に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するための(リンクイベントとしての役割を果たす)“IP_Renewal_Indication”メッセージを、移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、上位管理エンティティがCoAを再設定するように命令するためにMIHイベントとして機能する“IP_Renewal_Request”メッセージを、上位管理エンティティに転送する。上位管理エンティティが“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために“SOLICIT”メッセージをマルチキャストアドレスを介してDHCPv6サーバに転送する。
【0165】
その後、DHCPv6サーバは、“SOLICIT”メッセージに応答して“ADVERTISE”メッセージを移動端末に転送する。“ADVERTISE”メッセージを受信した移動端末は広告するサーバを選択し、付加的な構成パラメータを獲得するために“REQUEST”メッセージを転送する。その後、DHCPv6サーバは、“REQUEST”メッセージに応答して“REPLY”メッセージを転送する。好ましくは、移動端末はバインディング更新(Binding Update)メッセージを介してCoAをホームエージェント(HA)に登録するように、“REPLY”メッセージ内に含まれたCoAを臨時アドレスとして採用する。
【0166】
その後、ホームエージェント(HA)は、バインディング更新(Binding Update)メッセージに応答してバインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージを転送する。前述したCoAセットアップ手順が完了すると、移動端末の上位管理エンティティは、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0167】
図27は、本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる前に以前の接続点(POA)からサブネットが変更されることを表す特定の情報を受信するための方法を示すフローチャートである。また、図27は、本発明の一実施例による移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされた後にIPアドレス再設定(re−setup)手順を行うための方法を示す。
【0168】
図27に示すように、以前接続点(POA)におけるリンク品質の悪化によって移動端末のハンドオーバーが要求される時、移動端末は、上位管理エンティティ及び現在接続点(POA)のMIH機能に遠隔“Link_Going_Down”メッセージを介して悪化するリンク品質を知らせる。
【0169】
以前接続点(POA)が、通信のためのIPアドレスが移動端末が新しい接続点(POA)へ移動した後に変更されなければならないか否かを表す特定の情報を認識すると、以前のPOAは、移動端末のMIH機能に“IP_Renewal_Indication”メッセージを介して特定の情報を知らせる。その後、移動端末は直接的に上位管理エンティティに特定の情報を知らせることができる。または、移動端末は、上位管理エンティティに“IP_Renewal_Request”メッセージを介して特定の情報を間接的に知らせることができる。移動端末がリンクセットアップ手順を用いて新しいPOAとリンク状態を設定すると、移動端末は、以前POAから獲得されたIPアドレスセットアップ情報を参照して迅速にIPアドレスセットアップ手順を行う。
【0170】
上述した好ましい実施例は、サブネットが変更できるようにマルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件の下に、移動IPv4システム及び移動IPv6システムを用いて臨時アドレス(CoA)を再設定するための様々な方法を開示した。しかし、マルチモード移動端末が現在接続インターフェース網内に含まれた他のサブネットにハンドオーバーされても、前述したトリガー信号(すなわち、IP_Renewal_Indication、IP_Renewal_Request及びIP_Linksetup_Complete)もまた臨時アドレスを再設定するようになることができる。
【0171】
上述の説明から明らかなように、本発明による臨時IPアドレスを再設定するための方法は、マルチモード移動端末があるサブネットから網内の他のサブネットにハンドオーバーされる、または、サブネットが変更されるように他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件下で時間遅延なく素早くIP臨時アドレスを再設定する。
【0172】
本発明は以上では移動通信で説明されてきたが、本発明は、無線通信能力を備えたPDA及びラップトップコンピュータのような移動装置を使用するいずれの無線通信システムにおいても用いられることができる。また、本発明を説明するためのいずれの特定の用語の使用も、UMTSのような無線通信システムの特定タイプに本発明の範囲を限定してはならない。本発明はまた、例えば、TDMA、CDMA、FDMA、WCDMAなどのような他の無線インターフェース及び/または物理階層を使用する他の無線通信システムにも適用可能である。
【0173】
好ましい実施例は、ソフトウェア、ファームウエア、ハードウェアまたはこれらのいずれの結合を生産するための標準プログラミング及び/またはエンジニアリング技術を用いて方法、装置または製造物として具現されることができる。ここで使用された製造物という用語は、ハードウェアロジック(logic)(すなわち、集積回路チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、注文型半導体(ASIC)等)またはコンピュータ読み取り可能な媒体(medium)(磁気記憶媒体(すなわち、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ等)、光学式記憶体(CD−ROM、光ディスク等)、揮発性及び不揮発性メモリ機器(すなわち、EEPROMs、ROMs、PROMs、RAMs、DRAMs、SRAMs、ファームウエア、プログラマブルロジック等))内に具現されたコードまたはロジックのことを表す。
【0174】
コンピュータ読み取り可能な媒体内のコードは、プロセッサ(processor)によって接続されて実行される。好ましい実施例が具現されるコードは、転送媒体(media)または網(network)を介したファイルサーバ(server)からも接続可能である。それらの場合に、コードの具現される製造物は、ネットワーク転送ライン、無線転送媒体、空間を介して伝播される信号、無線波、赤外線信号などのような転送媒体を含むことができる。もちろん、当該技術分野に属する当業者にとっては、本発明の範囲を逸脱することなくその構成に様々な修正が可能であることと、前記製造物は関連技術に知られたいずれの情報保有媒体も含むことができることが明らかである。
【0175】
本技術分野に熟練した者にとっては、本発明の本質や範囲を逸脱しない限度内で本発明の様々な修正及び変形が可能であることは明らかである。したがって、本発明は、添付された請求項及びその均等範囲内で符合する本発明のいずれの修正及び変動も含むことができる。
【0176】
前述の実施例及び長所は、単に例示的なもので、本発明を制限するためのものではない。本発明は、装置の他のタイプにも容易に適用されることができる。本発明の説明は、解説のためのもので、請求項の範囲を制限するためのものではない。多くの両者択一的な選択事項、修正及び変更は、本技術分野における当業者には明白である。請求項において、機能式請求項(mean−plus−function)は引用された機能及び構造的な均等物だけでなく、均等な構造まで行うようにここで説明された構造を含む。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】一般の媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能参照モデルを示す。
【図2】マルチモード移動端末を示す構造図である。
【図3】媒介体独立ハンドオーバー(MIH)構造及び転送プロトコルを示す図である。
【図4】イベントトリガー(event trigger)を示す構造図である。
【図5】現在接続リンクから新しいリンクにリンクセットアップ過程が行われるまで生成されるトリガーを示す。
【図6】リンクイベント(Link Event)モデル及びMIHイベント(MIH Event)モデルを示す構造図である。
【図7】遠隔リンクイベント(Remote Link Event)モデルを示す構造図である。
【図8】遠隔MIHイベント(Remote MIH Event)モデルを示す構造図である。
【図9】MIHコマンド(MIH command)モデル及びリンクコマンド(Link command)モデルを示す構造図である。
【図10】遠隔MIHコマンド(Remote MIH command)モデルを示す構造図である。
【図11】遠隔リンクコマンド(Remote Link command)モデルを示す構造図である。
【図12】移動IPv4システムの動作を示す図である。
【図13】動的ホスト構成プロトコル(DHCP)クライアントがDHCPサーバから自動的にインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信するようにする方法を示すフローチャートである。
【図14】移動IPv6システムの動作を示すフローチャートである。
【図15】DHCPv6サーバの動作を示すフローチャートである。
【図16】マルチモード移動端末があるインターフェース網から他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に臨時アドレス(temporary addressまたはcare of address(CoA))再設定(re−setup)手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例によるマルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップトリガー動作を示す。
【図18】本発明の一実施例による、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv4システムの“FA−CoA”を用いてIPアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施例による、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv4システムの“co−located CoA”を用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施例による、サブネットが変化するように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv6システムの非状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施例による、サブネットが変化するように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施例による、マルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップイベント/コマンドサービスの動作を示す図である。
【図23】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv4システムの“FA−CoA”を用いてIPアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv4システムの“co−located CoA”を用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図25】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv6システムの非状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図26】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図27】本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる前に、サブネットが旧接続点(point of attachment;POA)から変更されることを指示(indicating)する特定情報を受信する方法を示すフローチャートである。また、図27は、本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされた後にIPアドレス再設定(re−setup)手順を行う方法を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムで移動端末の網(network)アドレスを設定することに係り、より具体的には、移動端末がある網から他の網へハンドオーバーする際に網アドレスを設定することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、標準委員会IEEE802.21は、異種網間の媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)に関る国際標準についての深い研究を行っている。MIHは、シームレスなハンドオーバーを提供する他、移動端末を持っているユーザへより大きな便宜を提供する異種網間のサービス連続性も提供する。IEEE 802.21は、様々な機能(すなわち、MIH機能、イベント(event)サービス、コマンド(command)サービス及び情報サービス(information service;IS)を基本要求事項として定義する。
【0003】
移動端末(mobile terminal;MSS)は、二つ以上のインターフェース(interface)タイプを支援するマルチモードノード(node)のことをいう。例えば、マルチモードノードはIEEE802.3標準規格に基盤するイーザーネット(Ethernet(登録商標))のような有線(wired)インターフェース(interface)タイプ(または、有線ライン(wire−line)インターフェースタイプ)、IEEE 802.XX標準規格(広帯域無線接続網システム、無線LAN、有線LAN及びセルラーシステムインターフェース)に基盤する無線インターフェースタイプ及びセルラー(cellular)標準機構(例えば、3GPPまたは3GPP2)によって定義される他のインターフェースのような様々なインターフェースを支援できる。
【0004】
一般媒介体独立ハンドオーバー機能(Media Independent Handover Function;MIHF)参照モデルが、図1に示されている。同図面において、他の階層及び遠隔(remote)MIHFとの相互作用のためのMIHF構造が示されている。MIHFが非同期及び同期サービスを下位階層及び上位階層に提供するために、プリミティブ(primitive)と共にMIH_MGMT_SAP、MIH_SME_SAP及びMIH_SAPのようなサービスアクセスポイント(Service Access Point;SAP)が定義される。MIH_MGMT_SAPは、MIHF及び他の網インターフェースの管理平面(管理エンティティ(entity))間でのインターフェースを定義し、MIHプロトコルメッセージをピア(peer)MIHFエンティティだけでなくMIHF及びローカル(local)リンク階層エンティティ間で伝達するのに用いられる。MIH_SAPは、MIHF及び装置管理者、ハンドオーバー政策制御機能、伝達(transport)、階層3(L3)移動性管理プロトコルなどのようなより高い階層エンティティ間におけるインターフェースを定義し、MIH構成及び動作のために用いられる。
【0005】
MIH_SME_SAPは、MIHFとステーション管理エンティティ(Station Management Entity)または網管理システム(Network Management System)間におけるインターフェースを定義し、MIG構成及び動作のために用いられる。
【0006】
図2は、マルチモード移動局を示す構造図である。図2に示すように、マルチモード移動局はそれぞれ別個のモードのための物理(PHY)階層及び媒体接近制御(Medium Access Control;MAC)階層を含み、IP階層の下に媒介体独立ハンドオーバー(MIH)階層を位置させる。
【0007】
媒介体独立ハンドオーバー(MIH)は、IEEE 802シリーズインターフェース間で定義される、または、IEEE 802シリーズインターフェース及び非802シリーズインターフェース(例えば、3GPP及び3GPP2)間で定義されなければならない。また、移動(mobile)IP及びセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような上位階層の移動性を支援するためのプロトコルは、ハンドオーバー機能及びサービスの連続性のために支援されなければならない。
【0008】
MIH機能はIP階層の下に位置し、2番目の階層(階層2)から受信した入力値(すなわち、トリガー(trigger)イベント及び他の網と関連した情報)を用いてハンドオーバープロセスを促す。MIH機能は、ハンドオーバープロセスに影響を与えるようなユーザ政策及び構成の両方に基盤する複数個の入力値を含むことができる。移動IP、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような3番目の階層(階層3)エンティティ及びMIH階層間の一般インターフェースが定義される。この場合に、前述したインターフェースは、1番目の階層(すなわち、物理階層)、2番目の階層(すなわち、MAC階層)及び移動性管理情報を提供する。MIH機能はイベント及び情報サービス(Information Service;IS)機能を用いて下位階層及び網と関連した情報を獲得する。
【0009】
上位階層は、状態のモニタリング(Monitoring)のための上位管理エンティティと移動局に属する様々なリンクの動作を含み、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者機能を行う。この場合に、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者はそれぞれ独立した他の箇所に位置しても良く、または、ハンドオーバー制御機能及び装置管理者は上位階層内の上位管理エンティティとして含まれても良い。
【0010】
移動IPを支援するための網構造は、ホームエージェント(Home Agent;HA)、外部エージェント(Foreign Agent;FA)及び移動加入者局(Mobile Subscriber Station;MSS)を含む。エージェント発見機能、登録機能及びルーティング(routing)機能のような様々な機能が移動IPの動作のために要求される。
【0011】
エージェント発見機能は、移動端末自身が他の網に移動したか否かを認識できるように、移動端末がそれ自身のホームネットワークまたは外部ネットワークに接続されているか否かを移動端末が判定するようにする方法を表す。
【0012】
登録機能によれば、移動端末が他の網に移動すると、登録機能が高度の適応可能なメカニズムを提供するような方式で、ホームエージェントに現在の位置情報を転送し、移動端末がいかなる変化無しにホーム網からサービスを受信するようにする。
【0013】
ルーティング機能は、移動端末が外部網に接続される、または、接続しようとする時に移動端末に/から転送された/受信されたデータグラム(datagram)を適切にルーティングするのに要求される様々な機能を定義する。
【0014】
移動IPは、移動端末が他のサブネット(subnet)へ移動するときに臨時アドレス(temporay address又はCare of Address(CoA))を設定するための2つの登録手順を提供する。例えば、2つの登録手順は、FA−CoA及びco−located CoAである。
【0015】
FA−CoAが用いられると、CoAは、エージェント広告(advertisement)メッセージを介して外部エージェント(FA)から供給され、外部エージェントのIPアドレスは臨時アドレス(CoA)として用いられる。co−locataed CoAが用いられると、移動端末は、外部網に位置した動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol;DHCP)サーバを介して臨時アドレス(CoA)を受信する。
【0016】
DHCPは、網管理者がそれらの網機構(organization)中に含まれた網で必要なIPアドレスを集中的に管理/割当するようにするプロトコルのことをいう。コンピュータユーザが機構内のインターネットへの接続を獲得すると、IPアドレスは個々のコンピュータに割り当てられなければならない。網管理者が集中的にIPアドレスを管理/割当し、コンピュータが網外部の他の箇所からインターネットに接続されると、DHCPは自動的に新しいIPアドレスを転送する。
【0017】
DHCPは、与えられたIPアドレスがあらかじめ定められた時間周期にのみ該当のコンピュータで有効となるように制御するレンタル(rental)(または、リース(lease);以下、‘貸与’という)手法を採択する。貸与時間は、特定の箇所でユーザによって要求されるインターネット接続時間によって変化されることができる。DHCPはまた、利用可能なIPアドレスよりも多いコンピュータが使われる時に、網を動的に再構成するようにIPアドレス貸与時間を減らすことができる。
【0018】
もし、システムが動作を始めると、複数のクライアント(client)はDHCPサーバからそれらのシステムのための固有なIPアドレスを要請する。各クライアントがDHCPサーバから自分のIPアドレスを受信すると、TCP/IPセットアップ(setup)は開始され、クライアントはTCP/IPプロトコルを用いて他のホストと通信をする。DHCPサーバは、割当可能なIPアドレス(すなわち、203.224.29.10〜203.224.29.100)の範囲を維持/管理するように、DHCPクライアントのIPアドレス貸与要請に応答する。
【0019】
下記の表1に、DHCPメッセージフォーマットを示す。
【0020】
【表1】
下記の表2には、DHCPメッセージの様々なタイプと使用を示す。
【0021】
【表2】
移動IPv6システム動作のための主要な構成要素及び個々の主要な構成要素の機能を次に説明する。
【0022】
移動ノード(mobile node;MN)は、自身の網接続を切り換えるためのホスト(host)またはルータ(router)である。対応ノード(correspondent node;CN)は、移動ノード(MN)と通信するホストまたはルータである。ホームエージェント(HA)はルータとして機能し、ホーム網中に含まれたルータから得られた移動ノードの登録情報を持つ。したがって、ホームエージェント(HA)は、外部網に含まれた移動ノード(MN)の現在位置にデータグラムを転送することができる。
【0023】
臨時アドレス(CoA)は、移動ノードが外部ノードや外部エージェント(FA)への移動時に、移動ノードに接続されたIPアドレスのことを表す。“バインディング(Binding)”とは、移動ノードが対応ノードのホームアドレスとホームエージェント内に登録されたCoAとが一致する特定の動作のことをいう。“バインディング更新(Binding Update;BU)メッセージ”は、移動ノードそれ自身がホームエージェント(HA)及び対応ノード(CN)に移動ノードのCoAを知らせる時に使われるメッセージのことをいう。“バインディング確認(Binding Acknowledge;BACK)”メッセージは、前述した“BU”メッセージへの応答メッセージを表す。“バインディング要請(Binding Request;BR)”メッセージは、対応ノード(CN)が、移動ノードのバインディング情報のためのタイマーが満了した時に“BU”メッセージを受信できなった場合に“BU”メッセージを要請するためのメッセージである。
【0024】
移動ノード(MN)は、移動中の周辺(neighbor)発見機能及びアドレス自動構成機能を用いて位置情報を自動で構成する。対応ノード(CN)がバインディング情報を保存すると、対応ノードはルータ最適化(Router Optimization)が行われるのと同じ方式で、ホームエージェントを介して通過(passing)無しで移動ノードと直接通信する。
【0025】
IPアドレス自動構成方法は、DHCPサーバのようなサーバを用いてアドレスを獲得するための状態−保存−タイプアドレス自動構成方法、及び移動ノードが自分でアドレスを生成できるようにホストを制御するための非状態−タイプアドレス自動構成方法のような2つのアドレス自動構成方法に分類される。
【0026】
状態−保存−タイプアドレス自動構成方法は、ホストがDHCPサーバからアドレスを要請するという条件でサーバからホストに割り当て可能な複数のアドレス中の一つを割り当てるようになっている。非状態−タイプアドレス自動構成方法は、移動ノードがアドレスを形成するように、移動ノードのインターフェースID情報を、ルータから獲得されたプリフィクス(prefix)情報またはよく知られたプリフィクス情報と結合する。
【0027】
DHCPv6は、IPv6システムのためのDHCPプロトコルのことを表し、状態−保存−タイプアドレス自動構成方法を支援する。DHCPv6は、IPアドレス、様々な情報(すなわち、ルーティング情報)及び網資源管理機能が少ない数のDHCPサーバに集中され、保存費用の減少につながる特別なメカニズムを示す。
【0028】
DHCPv6は、“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレス及び“All_DHCP_Servers”アドレスのような二つのマルチキャストアドレスを採択する。
【0029】
“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレスは、エージェントのリンクローカルアドレスが知られないという条件でクライアントがリンク内に属したエージェントと通信するように、クライアントによって用いられるリンクローカルマルチキャストアドレスのことを表す。この場合に、全てのサービス及びエージェントは上記のマルチキャストグループのメンバーとして働く。
【0030】
“All_DHCP_Servers”アドレスは、クライアントまたはリレイがサーバと通信できるように、クライアントまたはリレイ(relay)が全てのサーバにメッセージを転送したり、サーバのユニキャストアドレスを認識できない時に、クライアントまたはリレイによって用いられるサイト(site)ローカルマルチキャストアドレスのことを表す。クライアントが上述の“All_DHCP_Servers”アドレスを使用するようにするために、クライアントは、サーバが到着するのに充分な範囲のアドレスを持たなければならない。この場合に、サイト中の全てのサーバは、上述のマルチキャストグループのメンバーとして働く。
【0031】
例えば、“SOLICIT”メッセージ、“ADVERTISE”メッセージ、“REQUEST”メッセージ、“REPLY”メッセージ、“RENEW”メッセージ及び“RELEASE”メッセージのような様々なメッセージが、DHCPv6の基本的な動作のために用いられることができる。
【0032】
“SOLICIT”メッセージは、クライアントがサーバの位置情報を認識するように調節され、“All_DHCP_Servers”アドレスによってマルチタスキング(multitask)される。“ADVERTISE”メッセージは、“SOLICIT”メッセージに対する応答メッセージのことを表す。可能な限り、DHCPサーバは“SOLICIT”メッセージに応答する。“REQUEST”メッセージは、クライアントによって選択されたサーバから、IPアドレスを備えた構成パラメータを獲得するように構成され、“All_DHCP_Relay_Agents_and_Servers”アドレスによってマルチタスキングされる。“REPLY”メッセージは、前述した“REQUEST”、“RENEW”及び“RELEASE”メッセージに対する応答メッセージを表す。“RENEW”メッセージは、クライアントが初期に割り当てられたクライアントアドレス及び構成パラメータの寿命を獲得した時に要請されるメッセージのことを表す。“RELEASE”メッセージは、クライアントがサーバに一つ以上のIPアドレスを戻す時に要請されるメッセージを表す。
【0033】
図3は、MIH構造及び転送プロトコルを示す。異種(heterogeneous)の網及びハンドオーバー技術を、図3を参照しつつ説明する。図3に示すように、MIH機能は、IP階層の下に位置し、2番の階層(Layer 2)から受信した入力値(すなわち、他の網と関連したトリガーイベント及び情報)を用いてハンドオーバープロセスを促進する。
【0034】
MIH機能は、ハンドオーバープロセスに影響を与えうるユーザ政策及び構成の両方に基盤した複数の入力値を含むことができる。移動IP、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)のような3番目の階層(Layer 3)エンティティ及びMIH階層間の一般インターフェースが定義される。この場合に、前述したインターフェースは、1番目の階層(すなわち、物理階層)、2番目の階層(すなわち、MAC階層)及び移動性管理情報を提供する。MIH機能は、イベント及び情報サービス(IS)機能を用いて下位階層及び網と関連した情報を獲得する。したがって、上位階層は、含まれた様々なリンクの状態を監督/制御するためのMIH機能を含まなければならない。図3の点線は、例えば、プリミティブ(primitive)情報及びイベントトリガーを示す。
【0035】
図4は、イベントトリガーを示す図である。ハンドオーバー機能を早く行うために、網階層が迅速に接続状態を再設定するように網階層はリンク階層から生成された情報を使用しなければならない。リンク階層イベントは、ユーザの移動を予想するようになっており、移動端末及び網がハンドオーバー機能を用意することを助ける。
【0036】
図4に示すように、ハンドオーバーのためのトリガー(trigger)は、物理(PHY)階層及びMAC階層から開始されることができる。トリガーソースは、ローカルスタックまたは遠隔スタックになるように決定されることができる。イベントトリガーは、現在信号の状態情報、他の網の状態変化情報及び将来予測された変化情報を提供する。イベントトリガーはまた、物理及びMAC階層の変化情報または特定網の属性変化情報を含む。
【0037】
イベントタイプは、例えば、物理(PHY)階層イベント、MAC階層イベント、管理イベント、3番目の階層(L3)イベント、及び、アプリケーション(application)イベントに分類されることができる。
【0038】
図5は、現在接続リンクから新しいリンクへのリンクセットアップ過程が行われるまで生成されるトリガーを示す。基本的なトリガーイベント(すなわち、例えば“Link_Up”イベント、“Link_Down”イベント、“Link_Going_Down”イベント、“Link_Going_Up”イベント、“Link_Event_Rollback”イベント、“Link_Available”イベント、“Link_Parameters_Change”イベント、“IP_Renewal_Indication”イベント、“IP_Renewal_Request”イベント)は、図5を参照して以下に説明される。
【0039】
“Link_Up”イベントは、2番目の階層(L2)接続が特定のリンクインターフェース上で設定され、上位階層が3番目の階層(L3)パケットを転送できる時に発生する。この場合に、リンク中に含まれた全てのL2階層が完全に構成されたものと判定される。“Link_Up”イベントのソース(source)は、“ローカルMAC”及び“遠隔MAC”に該当する。下記の表3は、“Link_Up”イベントのパラメータを示す。
【0040】
【表3】
“Link_Down”イベントは、L2接続が特定のインターフェース上で解除され、L3パケットがあて先に転送されない時に発生する。“Link_Down”イベントのソース(source)は、ローカルMACを表す。下記の表4は、“Link_Down”イベントのパラメータを示す。
【0041】
【表4】
“Link_Going_Down”イベントは、L2接続が予め定められた時間内に“Link_Down”状態に入ると予想される時に発生し、ハンドオーバープロセスを初期化するための信号としての役割を果たすことができる。“Link_Going_Down”のソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表5に、“Link_Going_Down”イベントのパラメータを示す。
【0042】
【表5】
“Link_Going_Up”イベントは、予め定められた時間内でL2接続が“Link_Up”状態に進入すると予想される時に発生し、長い周期の時間が網を初期化するのに消費される時に用いられる。“Link_Going_Up”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表6は、“Link_Going_Up”イベントのパラメータを示す。
【0043】
【表6】
“Link_Event_Rollback”イベントは、“Link_Going_Down”イベントと“Link_Going_Up”イベントとを結合することによって形成される。“Link_Event_Rollback”イベントは、“Link_Going_Up”イベントまたは“Link_Going_Down”イベントがあて先に転送される条件で、特定の時間内で“Link_UP”イベントまたは“Link_Down”イベントがそれ以上生成されないと予想される時に生成されるトリガーを表す。“Link_Event_Rollback”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表7に、“Link_Event_Rollback”イベントのパラメータを示す。
【0044】
【表7】
“Link_Available”イベントは、新しい特定リンクの利用可能な状態を表し、新しい基地局(BS)または新しい接続点(Point of Attachment;POA)が、現在移動端末の接続された現在BSまたは現在POAに比べて品質上より優れたリンクを提供するようにする可能性を表す。“Link_Available”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表8に、“Link_Available”イベントのパラメータを示す。
【0045】
【表8】
“Link_Parameter_Change”イベントは、リンクパラメータ値の変化が特定臨界レベルよりも高い時に生成されるイベントのことを表す。“Link_Parameter_Change”イベントは、例えば、リンク速度(すなわち、リンクレート(rate))、QoS(サービス品質)及び暗号化された値などリンク階層パラメータを含む。“Link_Parameter_Change”イベントのソースは、“Local MAC”及び“Remote MAC”に該当する。下記の表9に、“Link_Parameter_Change”イベントのパラメータを示す。
【0046】
【表9】
情報サービス(Information Service;IS)は、網発見及び網選択の両方のために要請される網と関連した詳細な情報を提供し、他の網のユーザによって自由に接続可能なように設計されなければならない。情報サービスは、例えば、リンク接続パラメータ、保安メカニズム、近隣(neighborhood)マップ、位置、サービスプロバイダを示す情報及び他の接続情報のような様々な情報構成要素及びリンク費用(すなわち、cost of link)を含まなければならない。
【0047】
図6は、“Link Event”モデル及び“MIH Event”モデルを示す構造図である。図6に示すように、MIHイベントは、MIHから上位管理者エンティティまたは上位階層に転送されたイベントのことを表し、既存のイベントトリガーに該当する。リンクイベントは、下位階層(すなわち、MAC階層または物理(PHY)階層)からMIHに転送されたイベントのことを表し、個々のインターフェースMACまたは物理階層で使用するためのプリミティブ(primitive)を使用する。
【0048】
図7は、“Remote Link Event”モデルを示す構造図である。図7に示すように、ローカルスタック中に含まれた下位階層(MACまたはPHY)がリンクイベントを生成し、ローカルスタック中に含まれたMIHにリンクイベントを転送すると、ローカルスタックのMIHは、遠隔スタックのMIHにリンクイベントを転送する。
【0049】
図8は、“Remote MIH Event”モデルを示す構造図である。図8に示すように、ローカルスタックのMIH機能は遠隔MIHイベントを生成し、遠隔スタック中に含まれた対応(counterpart)MIH機能に遠隔MIHイベントを転送する。遠隔スタックのMIH機能は、遠隔スタック中に含まれた上位管理エンティティまたは上位階層に受信されたイベントを転送する。同様に、遠隔スタックのMIH機能は、ローカルスタックのMIH機能へのイベントを生成し、ローカルスタックのMIH機能は、ローカルスタックの上位階層に前述のイベントを転送する。
【0050】
図9は、“MIH command”モデル及び“Link Command”モデルを示す構造図である。図9に示すように、MIH命令(MIH command)は、MIHに命令して特定の作業を行うように、上位管理エンティティまたは上位階層から生成され、以降MIH機能に転送される。リンク命令(command)は、下位階層に命令して特定の作業を行うように、MIH機能から生成され、以降下位階層に転送される。
【0051】
図10は、“Remote MIH command”モデルを示す構造図である。図10に示すように、遠隔MIH命令(remote MIH command)は、上位管理エンティティまたは上位階層から生成され、以降MIH機能に転送される。MIH機能は、受信したMIH命令を遠隔スタック中に含まれた対応MIH機能に転送する。同様に、遠隔スタック中に含まれた上位階層は命令を生成し、該命令を遠隔スタックのMIH機能に転送し、遠隔スタックのMIH機能は当該命令をローカルスタックのMIH機能に転送する。
【0052】
図11は、“Remote Link Command”モデルを示す構造図である。図11に示すように、ローカルスタック中に含まれたMIH機能は、遠隔リンク命令(Remote Link Command)を生成し、該遠隔リンク命令を遠隔スタック中に含まれた対応MIH機能に転送する。
【0053】
遠隔スタック中に含まれたMIH機能は、遠隔スタック中に含まれた下位階層に遠隔リンク命令を転送する。同様に、遠隔スタック中に含まれたMIH機能は命令を生成し、該命令をローカルスタックのMIH機能に転送し、ローカルスタックのMIH機能は当該命令をローカルスタックの下位階層に転送する。
【0054】
図12は、移動IPv4システムの動作を示す図である。図12に示すように、移動IPv4は、上位階層にクリア(clear)な移動性を提供できるように、様々な機能(すなわち、移動ホスト機能、ホームエージェント(HA)機能及び外部エージェント(FA)機能)を付加的に要求する。
【0055】
しかしながら、ルータまたは経路が最適化されないと、移動端末と通信する対応ノードが他のものに変更される必要がない。この場合に、移動ホストは、移動性の支援されるIPホストを示す。ホームエージェントは、移動ホストと関連した位置情報を維持し、移動ホストのトンネリング(tunneling)を行うためのルータとしての役割を果たす。外部エージェントは、外部網で移動性を支援するためのルータを示す。
【0056】
次に、図12に示すジーン移動IPv4システムの動作について説明する。図12に示すように、移動ホストは、S111段階において、自分のホーム網から外部網へ移動する。その後、移動ホストは、移動ホストが移動したことを認識するように、外部網から現在放送された広告(advertisement)メッセージを受信する。その後、移動ホストはS112段階において、ホーム網のホームエージェント(HA)内で移動ホストの現位置を表す臨時アドレス(temporary addressまたはCare of Address(CoA))を登録する。
【0057】
この場合に、臨時アドレス(CoA)は、外部エージェントのIPアドレス(すなわち、外部エージェント(FA)−CoA)と同一である、または、co−located CoAと同一であり得るもので、外部網内のDHCPを介して移動ホストに臨時的に割り当てられる。
【0058】
外部部分から移動ホストに転送されたパケットは、ホーム網に転送される。これらのパケットはS113段階において、移動端末の移動を認識しているホームエージェントによってインターセプトされる。これらのパケットをインターセプトしたホームエージェントは、FA−CoAが使われるという条件の下に移動ホストに転送されたパケットのあて先アドレスを外部エージェント(FA)のアドレスと設定し、FAアドレスを表すあて先アドレスをカプセル化(encapsulate)し、該カプセル化したアドレスをS114段階で転送する。
【0059】
その後、これらのカプセル化された転送パケットは、外部エージェント(FA)に転送される。その後、外部エージェント(FA)は受信したパケットを元来パケットに復旧するために逆カプセル化(de−captsulate)し、最後に、元来パケットをS115段階で移動ホストに転送する。
【0060】
移動ホストから対応ホストに転送されたパケットは、外部エージェント(FA)を介して直接的に転送されることができるということに注目しなければならない。イングレスフィルタリング(ingress filtering)問題が発生すると、上記のパケットはまた、逆方向トンネル(reverse tunnel)を介して転送されることができる。
【0061】
移動IPのために要求される主要な機能は、例えば、エージェント発見機能、登録機能及びルーティング機能であり、その詳細を次に説明する。
【0062】
エージェント発見は、移動端末が自分が他の網に移動したか否かを認識できるように、移動端末が自分のホーム網または外部網に接続されているかを判定するようにする方法を示す。
【0063】
移動IPは、既存のインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol;ICMP)ルータ発見(すなわち、IETF RFC 1256)を、所望のエージェントを発見するために拡張する。エージェント(すなわち、ホームエージェント及び外部エージェント)によって周期的に放送されるエージェント広告メッセージは、“ICMPルータ広告(ICMP Router Advertisement)”メッセージ中に“移動性エージェント広告拡張(Mobility Agent Advertisement Extension)”メッセージを含み、“移動性エージェント広告拡張”メッセージを含む“ICMPルータ広告”メッセージを転送する。移動端末がエージェントをサーチする時に転送される“エージェント要請(Agent Solicitation)”メッセージは、既存の“ICMPルータ要請(ICMP Router Solicitation)”メッセージと同じ方法を採用する。
【0064】
移動端末が他の網に移動すると、登録機能は、現在位置情報をホームエージェントに転送し、移動端末がいかなる変化無しにホーム網からサービスを受信できるようにする。
【0065】
移動IPは、二つの登録手順、例えば、FA−CoA及びco−located CoAを提供する。移動端末がFA−CoAを使用すると、移動端末は外部エージェント(FA)を介して登録を行う。移動端末がco−located CoAを使用すると、移動端末はホームエージェントへの登録を直接行う。
【0066】
ルーティング(routing)機能は、移動端末が外部網に接続または接近する際に移動端末に/から転送された/受信されたデータグラム(datagram)を適切にルーティングするために要求される様々な機能を定義する。データグラムは、ユニキャストパケット、マルチキャストパケット及びブロードキャストパケットを含む。
【0067】
次に、DHCP動作について説明する。DHCPを正しく動作させるためには、一つ以上のDHCPサーバ及び単一DHCPクライアントが対応する網内に含まれなければならない。また、網はTCP/IPアドレスの範囲の他にもゲートウエーアドレス及びサブネットマスクもさらに含まなければならない。DHCPクライアントは、動作中にDHCPサーバからTCP/IPアドレス情報を獲得する。
【0068】
しかしながら、獲得されたTCP/IPアドレスは、永続的でないことに注目しなければならない。DHCPサーバは、クライアントに周期的に満了または周期的に更新されることのできる貸与(lease)アドレスを提供する。
【0069】
複数のクライアントDHCP状態、すなわち、初期化状態(initialization state;INT)、選択状態(selecting state;SELECTING)、要請状態(requesting state;REQUESTING)、バインディング状態(binding state;BOUND)、更新状態(renewing state;RENEWING)及びリバインディング状態(rebinding state;REBINDING)などがある。DHCPクライアントは、それぞれの段階が一つの状態と呼ばれる、複数のハンドシェーク(handshake)段階によって貸与アドレスを獲得/維持する。
【0070】
図13は、DHCPクライアント−サーバモデルの動作を示すフローチャート(flowchart)であり、DHCPクライアントが自動的にIPアドレスをDHCPサーバから受信するようにする方法を示す。図13に示すように、S121段階においてクライアントは、“DHCPDISCOVER”パケットを周辺サーバに放送する。各サーバがクライアントから“DHCPDISCOVER”パケットを受信すると、これらの受信した“DHCPDISCOVER”パケットに応答してS122段階で応答信号として“DHCPOFFER”パケットを転送する。
【0071】
クライアントはS122段階で一つ以上のサーバから“DHCPOFFER”パケットを受信し、構成パラメータを要請するサーバの一つを選択し、S123段階で“DHCPREQUEST”パケットを放送(broadcast)する。この場合に、“DHCPREQUEST”パケットによって選択されないサーバは、クライアントがこれらのサーバの提供を拒絶したことを認識する。
【0072】
“DHCPREQUEST”パケットによって選択されたサーバは、“DHCPACK”パケット内にアドレス構成情報を含み、“DHCPACK”パケットをアドレス構成情報と共にS124段階で応答信号としてクライアントに転送する。クライアントは、選択したサーバから“DHCPACK”パケットを受信すると、アドレスを構成する(construct)。しかし、クライアントが“DHCPNAK”パケットを受信すると、クライアントは前述の過程を再開始する。また、クライアントは、S125段階で貸与したアドレスを返すために“DHCPRELEASE”パケットをサーバに転送することができる。
【0073】
図14は、移動IPv6システムの動作を示すフローチャートである。図14に示すように、移動ノード(MN)が段階0においてサブネットAから他のサブネットBに移動すると、移動ノード(MN)は段階1においてルータ広告(RA)メッセージのプリフィクス(prefix)情報及びNUD(Neighbor Unreachable Detection)メカニズムを用いて移動ノード(MN)が他のサブネットBに移動したことを認識する。
【0074】
移動ノード(MN)は段階2において、前述したアドレス自動構成方法を用いて臨時アドレス(CoA)を単独で獲得する。その後、移動ノード(MN)は段階3において、ホームエージェントが獲得されたCoAを認識するように、バインディング更新(Binding Update;BU)メッセージを転送する。
【0075】
“BU”メッセージを受信したホームエージェント(HA)は、移動ノードのホームアドレスを臨時アドレス(CoA)と結合(または、バインド)し、段階4において“BACK”メッセージを“BU”メッセージに対する応答信号として転送する。
【0076】
移動ノード(MN)と初めて通信する対応ノード(CN)は、あて先アドレスを移動ノード(MN)のホームアドレスと設定するように、移動ノードが他のサブネットに移動したことを認識せず、段階5において結果パケットをホームエージェント(HA)に転送する。
【0077】
その後、移動ノード(MN)を管理するためのホームエージェントは対応ノード(CN)のパケットをインターセプトし、段階6において移動ノードの現在位置にパケットのトンネリング(tunneling)を行う。移動ノードがトンネリングされたパケットを受信すると、パケットを転送した対応ノード(CN)がバインディング情報(binding information)を持っていないと判定し、段階7において、対応ノード(CN)に移動ノード(MN)のCoAを知らせるために、対応ノード(CN)に“BU”メッセージを転送する。
【0078】
移動ノードのCoAを受信した対応ノード(CN)は、バインディング情報を保存し、段階8においてバインディング情報を用いて移動ノード(MN)と直接通信する。
【0079】
図15は、DHCPv6の動作を示すフローチャートである。図15に示すように、クライアントは、段階(1)においてサーバの位置情報を認識するために“SOLICIT”メッセージを“All_DHCP_Servers”アドレスに転送する。その後、個々のDHCPv6サーバはプリフィクス情報を含む“ADVERTISE”メッセージを段階(2)で“SOLICIT”メッセージの応答として出力する。
【0080】
その後、クライアントは、DHCPv6サーバの一つを選択し、選択されたサーバに“REQUEST”メッセージを転送し、同時に、段階(3)で付加的な構成パラメータを要請する。その後、選択されたDHCPv6サーバは段階(4)で“REQUEST”メッセージの応答として“REPLY”メッセージを出力する。
【0081】
“REPLY”メッセージを受信したクライアントは、既存の構成パラメータ及び割り当てられたアドレスの寿命を更新するように、DHCPv6サーバに“RENEW”メッセージを転送し、段階(5)でT1タイマーの動作を開始する。ここで、参照シンボル“T1”は、現在アドレスの寿命を増加させるためにクライアントが旧アドレスを獲得したサーバに接続する特定の時間のことを示す。
【0082】
その後、DHCPv6サーバは、他の“REPLY”メッセージを段階(6)で“RENEW”メッセージの応答信号として転送する。最後に、クライアントは段階(7)で、対応するアドレスが解除されるように、割り当てられたアドレスがそれ以上使われない時に“RELEASE”メッセージを出力する。
【0083】
図16は、マルチモード移動端末があるインターフェース網から他のインターフェース網にハンドオーバーされる時の臨時アドレス(CoA)再設定(re−setup)手順を示すフローチャートである。マルチモード移動端末は移動性管理を行うために移動IPv4システムまたは移動IPv6システムを使用することができる。移動IPv4は、臨時アドレス(CoA)としてFA−CoAまたはco−located CoAを使用することができる。移動IPv6は、状態−保存−タイプアドレスまたは非状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として使用することができる。
【0084】
マルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時の臨時アドレス(CoA)を再設定するための方法が、図16を参照して次に説明される。第一に、移動端末は現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層から検出されると、移動端末はMIH機能に“Link_Available”トリガー信号を転送する。
【0085】
新しいMAC階層は、新しい接続点(point of attachment;POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証(authentication)プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ状態であることを知らせる。移動端末は、サブネットが他のサブネットに変更されたことを認識するように、周期的に外部エージェントの“Agent Advertisement”メッセージを受信する。移動端末は、ホームエージェント(HA)内に臨時アドレス(FA−CoA)を登録する。
【0086】
マルチモード移動端末があるサブネットから現在接続インターフェース網内の他のサブネットにハンドオーバーされる、または、他のインターフェース網にハンドオーバーされ、サブネットアドレスが他のアドレスに変更されるとすれば、移動端末はIP臨時アドレス(CoA)再設定(re−setup)手順を行わなければならない。しかしながら、従来技術によるマルチモード移動端末は、単に網階層情報のみを用いて前述したIP臨時アドレス(CoA)再設定手順を設定するようにデザインされている。したがって、アドレスが再設定される分、時間遅れが増加する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0087】
本発明は、移動端末がある網から他の網へハンドオーバーされる時に移動端末の網アドレスを設定することに関する。
【0088】
本発明の付加的な特徴及び長所は下記の説明で展開され、部分的には説明から明確になる、または、本発明の実現から習得可能になるだろう。本発明の目的及び他の長所は添付図面の他に、記載された説明及び請求項で特別に指摘された構造によって実現され獲得されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0089】
この文書で具体化され且つ幅広く説明された本発明の目的による上記の目的及び他の長所を達成するために、本発明の一実施例では、移動通信システムで移動端末の網アドレスを設定する方法において、同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために前記移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う段階と、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する段階と、を含む構成とした。
【0090】
好ましくは、前記網アドレスは、インターネットプロトコル(Internet Protocol;IP)アドレスである。好ましくは、前記上位階層内で要請を受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生する。好ましくは、ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含む。好ましくは、前記同種の網は、前記現在網である。
【0091】
本発明の一様相において、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上から受信する段階をさらに含む。
【0092】
本発明の他の様相において、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するために前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに指示子(indicator)を転送する段階をさらに含む。
【0093】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定する。好ましくは、前記上位階層は、移動性(mobility)管理プロトコル及び上位管理エンティティ(entity)のうち一つ以上を含む。
【0094】
本発明のさらに他の様相において、前記設定方法は、前記上位階層からの前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含む(IP_linksetup_complete)。
【0095】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能である。本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)である。
【0096】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0097】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス(prefix)情報を要請する段階と、前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、前記受信されたプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0098】
本発明の他の実施例によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0099】
本発明の他の実施例によれば、前記単一化したインターフェースから前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で受信する前記段階は、ハンドオーバーを行う前に発生する。
【0100】
本発明の一様相によれば、前記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で現在網から受信する段階をさらに含む。
【0101】
本発明の他の様相によれば、上記設定方法は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上と接続を設定する段階をさらに含む。好ましくは、前記接続を設定する段階は、前記移動端末の媒体接近制御階層と前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層間で接続を設定する段階を含む。
【0102】
好ましくは、前記網アドレスは、インターネットプロトコル(IP)アドレスである。好ましくは、前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生する。好ましくは、ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含む。
【0103】
本発明のさらに他の様相では、上記設定方法は、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するための指示子を、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに転送する段階をさらに含む。
【0104】
より好ましくは、前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定する。好ましくは、前記上位階層は、移動性管理プロトコル及び上位管理エンティティのうち一つ以上を含む。
【0105】
本発明の他の様相によれば、前記設定方法は、前記上位階層から前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含む。
【0106】
好ましくは、前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(MIH)機能である。
【0107】
本発明の一様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)である。
【0108】
本発明の他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0109】
本発明のさらに他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス情報を要請する段階と、前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、前記受信したプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0110】
本発明のさらに他の様相によれば、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含む。好ましくは、前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)である。
【0111】
本発明の他の実施例によれば、移動通信システムで網アドレスを設定できる移動端末は、前記移動端末の上位階層及び同種の網及び異種の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するための単一化したインターフェースと、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う手段と、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する手段と、前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する手段と、を備える。
【0112】
本発明についての上記の概括的な説明と下記の詳細な説明はいずれも例示的で説明的なものであり、請求されたように本発明についての追加的説明が提供されることができことは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、広帯域無線接続システムに適用されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0114】
本発明は、移動通信システムで移動端末がある網から他の網へハンドオーバーされる時に移動端末の網アドレスを設定することに関する。
【0115】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には可能な限り同一の参照符号を付する。
【0116】
本発明は、以下、標準規格IEEE 802.21に関連して説明される。本発明のIPアドレス再設定(re−setup)手順と関連したイベントサービス及びコマンドサービスについて以下に説明する。
【0117】
基地局のような移動端末の新しい接続点(point of attachment;POA)は、“Link_Up”トリガー信号を受信し、移動端末にIPパケットを転送するのに用いられるIPアドレスの変更または非変更された状態を知らせるために“IP_Renewal_Indication”をトリガーする。好ましくは、前記IPアドレスは、DHCPシステムの場合には新しく割り当てられたIPアドレスに設定される。または、IPアドレスは移動IPv4システムの場合には新しい臨時アドレス(CoA)に割り当てられる。また、IPアドレスは、移動IPv6システムの場合には自動構成(Autoconfiguration)アドレスに設定される。“IP_Renewal_Indication”イベントのソース(source)は、“遠隔MAC(Remote MAC)”及び“MIH”に該当する。
【0118】
移動端末の以前POA(すなわち、基地局)は、移動端末が到着する新しいPOAと通信し、移動端末のIPアドレスと関連さした情報を獲得し、移動端末にIPパケットを転送するのに用いられるIPアドレスの変化または非変化された状態及びトリガーされたイベントを前記移動端末に知らせるための“IP_Renewal_Indication”イベントをトリガーする。好ましくは、IPアドレスは、DHCPシステムの場合には新しく割り当てられたIPアドレスに設定され、移動IPv4システムの場合には新しい臨時アドレス(CoA)に設定され、移動IPv6システムの場合には自動構成アドレスに設定される。
【0119】
下記の表10に、“IP_Renewal_Indication”イベントのパラメータを示す。
【0120】
【表10】
アドレス再設定状態を示す“IP_Renewal_Indication”トリガー信号を受信すると、移動端末のMIH機能は、“IP_Renewal_RequestMIH”イベントを、上位管理エンティティにIP臨時アドレス(CoA)を再設定するよう命令するために、移動性管理エンティティを含む上位管理エンティティに転送する。MIH機能が上位管理エンティティに“IP_Renewal_Indication”イベントを転送すると、“IP_Renewal_Indication”イベントは、“IP_Renewal_Request MIH”イベントのメッセージフォーマットと同一のメッセージフォーマットを持つ。“IP_Renewal_Indication”イベントのソースは、ローカルMAC(Local MAC)階層及びMIHに該当する。
【0121】
下記の表11に、“IP_Renewal_Request”イベントのパラメータを示す。
【0122】
【表11】
上位管理エンティティがMIH機能から“IP_Renewal_Request”イベントを受信すると、IPCoA再設定手順を完了した後に“IP_Linksetup_Complete”イベントをMIH機能に転送する。“IP_Linksetup_Complete”イベントのソースは、遠隔MAC階層に該当する。下記の表12に、“IP_LinkSetup_Complete”イベントのパラメータを示す。
【0123】
【表12】
次に、IPアドレス再設定手順と関連したイベント/コマンドサービス及びマルチモード移動端末のスタック間の関係について説明する。
【0124】
図17は、本発明の一実施例による、マルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップトリガー動作を示す図である。
【0125】
マルチモード移動端末のハンドオーバーされる新しい網が以前網のIPアドレスを使用できないと、“IP_Renewal_Indication”イベントは、前記網タイプに依存する複数の方法の一つによるMIH機能に転送される。第一の方法によれば、MAC階層メッセージ(すなわち、L2メッセージ)は、新しい網が以前網で用いられたアドレスを使用できることを示すことができる(indicate)。第二の方法によれば、MAC階層メッセージは、新しい網が以前網によって用いられたアドレスを使用できないことを示すことができる。
【0126】
第一の方法では、IPアドレス再設定(re−setup)状態を示すMAC階層メッセージは、該メッセージがMAC階層から生成されるように、2番目の階層(L2)に転送される。
【0127】
第二の方法では、2番目の階層(L2)は、マルチモード移動端末のハンドオーバーによってIPアドレス再設定(re−setup)が要求されるか否かが判定できない。したがって、網に含まれたMIH機能(すなわち、接続されるPOAまたは基地局)は、移動端末のMIH機能に上記状況を示す特定の情報を転送する。この場合、L2階層は、MIH機能に当該メッセージを確実に転送する。
【0128】
前述した第一の方法は、標準規格IEEE 802.16のHO Process Optimization TLVのビット#3と関連付けられて行われることができる。ハンドオーバーが他の網で発生しても、上記第一の方法はビット#3に類似する指示子(indicator)によって具現されることができる。
【0129】
新しいIP階層アドレスが設定されると、“IP_LinkSetup_Complete”イベントは、MIH機能に新しいIP階層アドレスセットアップを知らせるトリガー信号を示し、MIH機能に必要な動作を行うように命令する。例えば、“Make Before Break”ハンドオーバーでは、以前網との接続(または、リンク)状態を維持できるMAC/PHY階層の解除は、現在網への接続(または、リンク)状態が完全に設定される特定の時間に行われる。その後、IP移動プロトコルは、“IP_LinkSetup_Complete”イベントが上記特定の時間を指示するようになるように、IPアドレスセットアップ過程を完了する。
【0130】
本発明の方法の動作は、移動IPv4システムのFA−CoAまたはco−located CoAが臨時アドレス(CoA)として用いられる第一の場合の動作に分類されることができる。第二の場合は、移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスまたは非状態−保存−タイプアドレスが臨時アドレス(CoA)として用いられる動作を含む。
【0131】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAをCoAとして採用する方法について説明する。
【0132】
図18は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてIPアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0133】
図18を参照すると、移動端末は、現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層のような下位階層(lower layer;LL)から検出されると、移動端末は、“Link_Available”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。その後、新しいMAC階層(LL New)は、新しい接続点(POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ(setup)状態を知らせる。
【0134】
新しいPOAのMIH機能は、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するための“IP_Renewal_Indication”イベントを、移動端末のMIH機能に転送する。“IP_Renewal_Indication”イベントがCoA再設定(re−setup)プロセスを命令すると、移動端末のMIH機能は、網階層にCoAを再設定するように命令するために、“IP_Renewal_Request”トリガー信号を網階層(network layer)のような移動端末の上位階層(HL)に転送する。
【0135】
移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、網階層は、新しい臨時アドレス(CoA)を獲得するために外部エージェント(FA)にエージェント要請(Agent Solicitation)メッセージを転送する。外部エージェント(FA)は、エージェント要請(Agent Solictation)メッセージの応答として移動端末に“Agent_Advertisement”メッセージを転送する。移動端末の網階層は、“Agent_Advertisement”メッセージを受信すると、臨時アドレス(CoA)をホームエージェント(HA)に登録する。CoA再設定(re−setup)プロセスを完了すると、移動端末の網階層は、移動端末のMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”トリガーメッセージを転送する。
【0136】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv4システムの“co−located CoA”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0137】
図19は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムの“co−located CoA”をCoAとして用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0138】
図19を参照すると、移動端末が“co−located CoA”を用いてIP臨時アドレスを再設定し、新しい接続点(POA)のMIH機能からCoA再設定(re−setup)状態を示す“IP_Renewal_Indication”トリガー信号を受信すると、移動端末のMIH機能は、“IP_Renewal_Request”トリガー信号を網階層に転送する。“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、移動端末の網階層は、臨時アドレス(CoA)を受信するために“DHCP Dicovery”メッセージを転送する。移動端末の網階層が臨時アドレスを受信すると、移動端末は、受信したCoAをホームエージェント(HA)に登録する。CoAがホームエージェント(HA)に登録されると、移動端末の網階層はMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を転送する。
【0139】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv6システムの“非状態−保存−タイプアドレス”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0140】
図20は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv6システムの“非状態−保存−タイプアドレス”を臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0141】
図20に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更されると、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定過程を命令するための“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、網階層にCoAを再設定するように命令するために網階層に“IP_Renewal_Request”トリガー信号を転送する。移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために接続ルータに“Router Solicitation”メッセージを転送する。
【0142】
好ましくは、ルータは、移動端末の“Router Solicitation”メッセージに応答して自分のプリフィクス(prefix)及び他のアドレス構成情報を移動端末に転送する。その後、移動端末は、移動端末がCoAを設定するように、インターフェースIDと受信したプリフィクス情報とを結合する。好ましくは、移動端末は、“Neighbor Solicitation”メッセージ及び“Neighbor Advertisement”メッセージによって構成されたCoAの衝突有無を判定する。移動端末が予め定められた時間周期に“Neighbor Advertisement”メッセージを受信しないと、構成されたCoAの唯一性は、CoAが利用可能と判定されるように認証される。
【0143】
その後、移動端末は、バインディング更新(Binding Update)メッセージを介して構成されたCoAをホームエージェントに登録する。ホームエージェント(HA)は、バインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージをホームエージェント(HA)の前記バインディング更新(Binding Update)メッセージの応答として転送する。移動端末は、前述したHA登録過程を完了した後に、“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。
【0144】
次に、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に移動IPv6システムの“状態−保存−タイプアドレス”をCoAとして採択する方法について説明する。
【0145】
図21は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【0146】
図21に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更されると、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定プロセスを命令するための“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。その後、移動端末のMIH機能は、網階層にCoAを再設定するように命令するために網階層に“IP_Renewal_Request”トリガー信号を転送する。移動端末の網階層が“IP_Renewal_Request”トリガー信号を受信すると、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するためにマルチキャストアドレスを介してDHCPv6サーバに“SOLICIT”メッセージを転送する。
【0147】
その後、DHCPv6サーバは“SOLICIT”メッセージに応答して“ADVERTISE”メッセージを転送する。“ADVERTISE”メッセージを受信した移動端末は広告するサーバを選択し、付加的な構成パラメータを獲得するために“REQUEST”メッセージを転送する。DHCPv6サーバは、“REQUEST”メッセージに応答して“REPLY”メッセージを転送する。好ましくは、移動端末はバインディング更新(Binding Update)メッセージを介してCoAをホームエージェント(HA)に登録するように、“REPLY”メッセージ内に含まれたCoAを臨時アドレスとして採用する。
【0148】
その後、ホームエージェント(HA)は、バインディング更新(Binding Update)メッセージに応答してバインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージを転送する。前述したCoAセットアップ手順が完了すると、移動端末は、“IP_Linksetup_Complete”トリガー信号を移動端末のMIH機能に転送する。
【0149】
これらの上述した好ましい実施例は、サブネットが変更されるようにマルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件で移動IPv4システム及び移動IPv6システムを用いて臨時アドレスを再設定するための様々な方法を開示した。しかし、マルチモード移動端末が現在接続インターフェース網内に含まれた他のサブネットにハンドオーバーされても、前述したトリガー信号(すなわち、IP_Renewal_Indication、IP_Renewal_Request及びIP_Linksetup_Complete)もまた臨時アドレス(CoA)を再設定するように構成されることができる。
【0150】
図22は、本発明の一実施例によるマルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップイベント/コマンドサービスの動作を示す図である。
【0151】
図22に示すように、マルチモード移動端末のハンドオーバーされる新しい網が以前網のIPアドレスを使用できないと、移動端末のMAC階層は、“IP_Renewal_Indication”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。“IP_Renewal_Indication”メッセージを受信すると、MIH機能は、移動端末の上位管理エンティティに、MIHイベントとしての役割を果たす“IP_Renewal_Request”メッセージを転送する。これにより、MIH機能は好ましく上位管理エンティティにIPアドレスを設定するように命令する。“IP_Renewal_Request”メッセージを受信した上位管理エンティティは、IP階層を介してIPアドレスセットアップ過程を完了し、MIHコマンドとして機能する“IP_LinkSetup_Complete”メッセージをMIH機能に転送し、MIH機能にIPアドレスセットアップ完了を知らせる。
【0152】
図23は、本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、移動IPv4システムのFA−CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてIPアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0153】
図23に示すように、移動端末は、現在インターフェース網のリンクと接続状態を設定する。高品質リンクが新しいインターフェース網のMAC階層のような下位階層(LL)から検出されると、移動端末は、移動端末のMIH機能に“Link_Available”トリガー信号を転送する。その後、新しいMAC階層は、新しい接続点(POA)と接続状態を設定する。新しいMAC階層が新しいPOAと接続状態を設定すると、新しいMAC階層は認証プロセスを行い、移動端末のMIH機能及び新しいPOAのMIH機能にリンクセットアップ(setup)状態を知らせる。
【0154】
好ましくは、新しい接続点(POA)のMIH機能は、以降、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に移動端末のMIH機能に、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するためのリンクイベントとして役割を果たす“IP_Renewal_Indication”メッセージを転送する。“IP_Renewal_Indication”メッセージを受信した移動端末のMIH機能は、上位管理エンティティにCoAを再設定するように命令するために“IP_Renewal_Request”メッセージを上位管理エンティティに転送する。
【0155】
移動端末の上位管理エンティティが、MIHイベントとして役割を果たす“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、新しい臨時アドレス(CoA)を獲得するために“Agent Solicitation”メッセージを外部エージェント(FA)に転送する。その後、外部エージェント(FA)は、“Agent Solicitation”メッセージに応答して“Agent_Advertisement”メッセージを移動端末に転送する。移動端末の網階層は、“Agent_Advertisement”メッセージを受信すると、臨時アドレス(CoA)をホームエージェント(HA)に登録する。好ましくは、CoA再設定(re−setup)プロセスが完了すると、移動端末の上位管理エンティティは、移動端末のMIH機能に“IP_Linksetup_Complete”MIHコマンドを転送する。
【0156】
図24は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが移動IPv4システムのco−located CoAを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0157】
図24に示すように、移動端末が“co−located CoA”を用いてIP臨時アドレス(CoA)を再設定し、新しい接続点のMIH機能からのCoA再設定(re−setup)状態を示す“IP_Renewal_Indication”メッセージ(リンクイベントとして機能する)を受信すると、移動端末のMIH機能は、移動端末の上位管理エンティティに“IP_Renewal_Request”メッセージを転送する。“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、臨時アドレス(CoA)を受信するために“DHCP Discovery”メッセージを転送する。上位管理エンティティがDHCPアドレス割当手順によって臨時アドレス(CoA)を受信すると、移動端末は、受信したCoAをホームエージェント(HA)に登録する。
【0158】
移動端末の上位管理エンティティがIP階層を介してホームエージェント内でCoAを登録すると、上位管理エンティティは、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0159】
図25は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが、移動IPv6の非状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【0160】
図25に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時、新しい接続点のMIH機能は、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するためのリンクイベントとして機能する“IP_Renewal_Indication”メッセージを、移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、上位管理エンティティがIP階層を通してCoAを再設定するように命令するために“IP_Renewal_Request”メッセージを上位管理エンティティに転送する。上位管理エンティティが“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために“Router Solicitation”メッセージを接続ルータに転送する。
【0161】
好ましくは、前記ルータは移動端末の“Router Solicitation”メッセージに応答するために移動端末にプリフィクス及び他のアドレス構成情報を転送する。移動端末は、移動端末がCoAを設定するように、自分のインターフェースIDを受信したプリフィクス情報と結合する。好ましくは、移動端末は、“Neighbor Solicitation”メッセージ及び“Neighbor Advertisement”メッセージを用いて構成されたCoAの衝突有無を判定する。移動端末が予め定められた時間周期に“Neighbor Advertisement”メッセージを受信しないと、構成されたCoAの唯一性は、構成されたCoAが利用可能と判定されるように認証される。
【0162】
移動端末は、“Binding Update”メッセージを用いて自分のCoAをホームエージェント(HA)に登録する。その後、ホームエージェント(HA)は、“Binding Update”メッセージに応答して“Binding Acknowledgement”メッセージを転送する。移動端末は、前述したHA登録プロセスを完了した後、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0163】
図26は、本発明の一実施例による、サブネットが変更されるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、上位管理エンティティが移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを臨時アドレス(CoA)として用いてアドレスを再設するようにする方法を示すフローチャートである。
【0164】
図26に示すように、移動端末のサブネットが他のサブネットに変更される時に、新しい接続点(POA)のMIH機能は、CoA再設定(re−setup)プロセスを命令するための(リンクイベントとしての役割を果たす)“IP_Renewal_Indication”メッセージを、移動端末のMIH機能に転送する。移動端末のMIH機能は、その後、上位管理エンティティがCoAを再設定するように命令するためにMIHイベントとして機能する“IP_Renewal_Request”メッセージを、上位管理エンティティに転送する。上位管理エンティティが“IP_Renewal_Request”メッセージを受信すると、上位管理エンティティは、新しい臨時アドレス(CoA)を構成するために“SOLICIT”メッセージをマルチキャストアドレスを介してDHCPv6サーバに転送する。
【0165】
その後、DHCPv6サーバは、“SOLICIT”メッセージに応答して“ADVERTISE”メッセージを移動端末に転送する。“ADVERTISE”メッセージを受信した移動端末は広告するサーバを選択し、付加的な構成パラメータを獲得するために“REQUEST”メッセージを転送する。その後、DHCPv6サーバは、“REQUEST”メッセージに応答して“REPLY”メッセージを転送する。好ましくは、移動端末はバインディング更新(Binding Update)メッセージを介してCoAをホームエージェント(HA)に登録するように、“REPLY”メッセージ内に含まれたCoAを臨時アドレスとして採用する。
【0166】
その後、ホームエージェント(HA)は、バインディング更新(Binding Update)メッセージに応答してバインディング確認(Binding Acknowledgement)メッセージを転送する。前述したCoAセットアップ手順が完了すると、移動端末の上位管理エンティティは、MIHコマンドとして機能する“IP_Linksetup_Complete”メッセージを移動端末のMIH機能に転送する。
【0167】
図27は、本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる前に以前の接続点(POA)からサブネットが変更されることを表す特定の情報を受信するための方法を示すフローチャートである。また、図27は、本発明の一実施例による移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされた後にIPアドレス再設定(re−setup)手順を行うための方法を示す。
【0168】
図27に示すように、以前接続点(POA)におけるリンク品質の悪化によって移動端末のハンドオーバーが要求される時、移動端末は、上位管理エンティティ及び現在接続点(POA)のMIH機能に遠隔“Link_Going_Down”メッセージを介して悪化するリンク品質を知らせる。
【0169】
以前接続点(POA)が、通信のためのIPアドレスが移動端末が新しい接続点(POA)へ移動した後に変更されなければならないか否かを表す特定の情報を認識すると、以前のPOAは、移動端末のMIH機能に“IP_Renewal_Indication”メッセージを介して特定の情報を知らせる。その後、移動端末は直接的に上位管理エンティティに特定の情報を知らせることができる。または、移動端末は、上位管理エンティティに“IP_Renewal_Request”メッセージを介して特定の情報を間接的に知らせることができる。移動端末がリンクセットアップ手順を用いて新しいPOAとリンク状態を設定すると、移動端末は、以前POAから獲得されたIPアドレスセットアップ情報を参照して迅速にIPアドレスセットアップ手順を行う。
【0170】
上述した好ましい実施例は、サブネットが変更できるようにマルチモード移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件の下に、移動IPv4システム及び移動IPv6システムを用いて臨時アドレス(CoA)を再設定するための様々な方法を開示した。しかし、マルチモード移動端末が現在接続インターフェース網内に含まれた他のサブネットにハンドオーバーされても、前述したトリガー信号(すなわち、IP_Renewal_Indication、IP_Renewal_Request及びIP_Linksetup_Complete)もまた臨時アドレスを再設定するようになることができる。
【0171】
上述の説明から明らかなように、本発明による臨時IPアドレスを再設定するための方法は、マルチモード移動端末があるサブネットから網内の他のサブネットにハンドオーバーされる、または、サブネットが変更されるように他のインターフェース網にハンドオーバーされる条件下で時間遅延なく素早くIP臨時アドレスを再設定する。
【0172】
本発明は以上では移動通信で説明されてきたが、本発明は、無線通信能力を備えたPDA及びラップトップコンピュータのような移動装置を使用するいずれの無線通信システムにおいても用いられることができる。また、本発明を説明するためのいずれの特定の用語の使用も、UMTSのような無線通信システムの特定タイプに本発明の範囲を限定してはならない。本発明はまた、例えば、TDMA、CDMA、FDMA、WCDMAなどのような他の無線インターフェース及び/または物理階層を使用する他の無線通信システムにも適用可能である。
【0173】
好ましい実施例は、ソフトウェア、ファームウエア、ハードウェアまたはこれらのいずれの結合を生産するための標準プログラミング及び/またはエンジニアリング技術を用いて方法、装置または製造物として具現されることができる。ここで使用された製造物という用語は、ハードウェアロジック(logic)(すなわち、集積回路チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、注文型半導体(ASIC)等)またはコンピュータ読み取り可能な媒体(medium)(磁気記憶媒体(すなわち、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ等)、光学式記憶体(CD−ROM、光ディスク等)、揮発性及び不揮発性メモリ機器(すなわち、EEPROMs、ROMs、PROMs、RAMs、DRAMs、SRAMs、ファームウエア、プログラマブルロジック等))内に具現されたコードまたはロジックのことを表す。
【0174】
コンピュータ読み取り可能な媒体内のコードは、プロセッサ(processor)によって接続されて実行される。好ましい実施例が具現されるコードは、転送媒体(media)または網(network)を介したファイルサーバ(server)からも接続可能である。それらの場合に、コードの具現される製造物は、ネットワーク転送ライン、無線転送媒体、空間を介して伝播される信号、無線波、赤外線信号などのような転送媒体を含むことができる。もちろん、当該技術分野に属する当業者にとっては、本発明の範囲を逸脱することなくその構成に様々な修正が可能であることと、前記製造物は関連技術に知られたいずれの情報保有媒体も含むことができることが明らかである。
【0175】
本技術分野に熟練した者にとっては、本発明の本質や範囲を逸脱しない限度内で本発明の様々な修正及び変形が可能であることは明らかである。したがって、本発明は、添付された請求項及びその均等範囲内で符合する本発明のいずれの修正及び変動も含むことができる。
【0176】
前述の実施例及び長所は、単に例示的なもので、本発明を制限するためのものではない。本発明は、装置の他のタイプにも容易に適用されることができる。本発明の説明は、解説のためのもので、請求項の範囲を制限するためのものではない。多くの両者択一的な選択事項、修正及び変更は、本技術分野における当業者には明白である。請求項において、機能式請求項(mean−plus−function)は引用された機能及び構造的な均等物だけでなく、均等な構造まで行うようにここで説明された構造を含む。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】一般の媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能参照モデルを示す。
【図2】マルチモード移動端末を示す構造図である。
【図3】媒介体独立ハンドオーバー(MIH)構造及び転送プロトコルを示す図である。
【図4】イベントトリガー(event trigger)を示す構造図である。
【図5】現在接続リンクから新しいリンクにリンクセットアップ過程が行われるまで生成されるトリガーを示す。
【図6】リンクイベント(Link Event)モデル及びMIHイベント(MIH Event)モデルを示す構造図である。
【図7】遠隔リンクイベント(Remote Link Event)モデルを示す構造図である。
【図8】遠隔MIHイベント(Remote MIH Event)モデルを示す構造図である。
【図9】MIHコマンド(MIH command)モデル及びリンクコマンド(Link command)モデルを示す構造図である。
【図10】遠隔MIHコマンド(Remote MIH command)モデルを示す構造図である。
【図11】遠隔リンクコマンド(Remote Link command)モデルを示す構造図である。
【図12】移動IPv4システムの動作を示す図である。
【図13】動的ホスト構成プロトコル(DHCP)クライアントがDHCPサーバから自動的にインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信するようにする方法を示すフローチャートである。
【図14】移動IPv6システムの動作を示すフローチャートである。
【図15】DHCPv6サーバの動作を示すフローチャートである。
【図16】マルチモード移動端末があるインターフェース網から他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に臨時アドレス(temporary addressまたはcare of address(CoA))再設定(re−setup)手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例によるマルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップトリガー動作を示す。
【図18】本発明の一実施例による、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv4システムの“FA−CoA”を用いてIPアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施例による、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv4システムの“co−located CoA”を用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施例による、サブネットが変化するように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv6システムの非状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施例による、サブネットが変化するように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレスとして移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定する方法を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施例による、マルチモード移動端末のプロトコルスタック及びIPアドレスセットアップイベント/コマンドサービスの動作を示す図である。
【図23】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv4システムの“FA−CoA”を用いてIPアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv4システムの“co−located CoA”を用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図25】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv6システムの非状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図26】本発明の一実施例による、上位管理エンティティが、サブネットが変わるように移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる時に、臨時アドレス(CoA)として移動IPv6システムの状態−保存−タイプアドレスを用いてアドレスを再設定するようにする方法を示すフローチャートである。
【図27】本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされる前に、サブネットが旧接続点(point of attachment;POA)から変更されることを指示(indicating)する特定情報を受信する方法を示すフローチャートである。また、図27は、本発明の一実施例による、移動端末が他のインターフェース網にハンドオーバーされた後にIPアドレス再設定(re−setup)手順を行う方法を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムで移動端末の網アドレスを設定する方法であって、
同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために前記移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う段階と、
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する段階と、
を備える、網アドレス設定方法。
【請求項2】
前記網アドレスは、インターネットプロトコル(Internet Protocol;IP)アドレスであることを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項3】
前記上位階層内で要請を受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項4】
ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御(medium access control)階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項5】
前記同種の網は、前記現在網であることを特徴とする、請求項4に記載の網アドレス設定方法。
【請求項6】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項7】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するために、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに指示子(indicator)を転送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項8】
前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項9】
前記上位階層は、移動性(mobility)管理プロトコル及び上位管理エンティティ(entity)のうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項10】
前記上位階層からの前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項11】
前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能であることを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項12】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、
前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項13】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)であることを特徴とする、請求項12に記載の網アドレス設定方法。
【請求項14】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、
前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項15】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項14に記載の網アドレス設定方法。
【請求項16】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス(prefix)情報を要請する段階と、
前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、
前記受信されたプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項17】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項16に記載の網アドレス設定方法。
【請求項18】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(dynamic host configuration protocolv6;DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、
前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項19】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項18に記載の網アドレス設定方法。
【請求項20】
前記単一化したインターフェースから前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で受信する前記段階は、ハンドオーバーを行う前に発生することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項21】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で現在網から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項22】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上と接続を設定する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項21に記載の網アドレス設定方法。
【請求項23】
前記接続を設定する段階は、前記移動端末の媒体接近制御階層と前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層間で接続を設定する段階を含むことを特徴とする、請求項22に記載の網アドレス設定方法。
【請求項24】
前記網アドレスは、インターネットプロトコル(IP)アドレスであることを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項25】
前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する前記段階は、前記移動端末のサブネット(subnet)が変更された時に発生することを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項26】
ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項27】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するための指示子を、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに転送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項28】
前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定することを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項29】
前記上位階層は、移動性管理プロトコル及び上位管理エンティティのうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項30】
前記上位階層から前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項31】
前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(MIH)機能であることを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項32】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、
前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項33】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)であることを特徴とする、請求項32に記載の網アドレス設定方法。
【請求項34】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、
前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項35】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項34に記載の網アドレス設定方法。
【請求項36】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス情報を要請する段階と、
前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、
前記受信したプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項37】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項36に記載の網アドレス設定方法。
【請求項38】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(dynamic host configuration protocolv6;DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、
前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項39】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項38に記載の網アドレス設定方法。
【請求項40】
移動通信システムで網アドレスを設定できる移動端末であって、
前記移動端末の上位階層及び同種の網及び異種の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するための単一化したインターフェースと、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う手段と、
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する手段と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する手段と、
を備える移動端末。
【請求項1】
移動通信システムで移動端末の網アドレスを設定する方法であって、
同種(homogeneous)の網及び異種(heterogeneous)の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するために前記移動端末の上位階層への単一化したインターフェースを設定する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う段階と、
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するために、前記単一化したインターフェースからの要請を前記上位階層で受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する段階と、
を備える、網アドレス設定方法。
【請求項2】
前記網アドレスは、インターネットプロトコル(Internet Protocol;IP)アドレスであることを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項3】
前記上位階層内で要請を受信する前記段階は、前記移動端末のサブネットが変更された時に発生することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項4】
ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御(medium access control)階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項5】
前記同種の網は、前記現在網であることを特徴とする、請求項4に記載の網アドレス設定方法。
【請求項6】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項7】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するために、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに指示子(indicator)を転送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項8】
前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項9】
前記上位階層は、移動性(mobility)管理プロトコル及び上位管理エンティティ(entity)のうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項10】
前記上位階層からの前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項11】
前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(media independent handover;MIH)機能であることを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項12】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、
前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項13】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)であることを特徴とする、請求項12に記載の網アドレス設定方法。
【請求項14】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、
前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項15】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項14に記載の網アドレス設定方法。
【請求項16】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス(prefix)情報を要請する段階と、
前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、
前記受信されたプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項17】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項16に記載の網アドレス設定方法。
【請求項18】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(dynamic host configuration protocolv6;DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、
前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の網アドレス設定方法。
【請求項19】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項18に記載の網アドレス設定方法。
【請求項20】
前記単一化したインターフェースから前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で受信する前記段階は、ハンドオーバーを行う前に発生することを特徴とする、請求項1に記載の網アドレス設定方法。
【請求項21】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを表す指示(indication)を、前記移動端末の媒体接近制御階層内で現在網から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項22】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上と接続を設定する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項21に記載の網アドレス設定方法。
【請求項23】
前記接続を設定する段階は、前記移動端末の媒体接近制御階層と前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層間で接続を設定する段階を含むことを特徴とする、請求項22に記載の網アドレス設定方法。
【請求項24】
前記網アドレスは、インターネットプロトコル(IP)アドレスであることを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項25】
前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する前記段階は、前記移動端末のサブネット(subnet)が変更された時に発生することを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項26】
ハンドオーバーを行う前記段階は、現在網の媒体接近制御階層から前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の媒体接近制御階層へのハンドオーバーを行う段階を含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項27】
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを指示するための指示子を、前記移動端末の媒体接近制御階層から前記単一化したインターフェースに転送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項28】
前記単一化したインターフェースは、データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の前記網アドレスを設定するか否かを決定することを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項29】
前記上位階層は、移動性管理プロトコル及び上位管理エンティティのうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項30】
前記上位階層から前記単一化したインターフェースに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスが設定されることを知らせる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項31】
前記単一化したインターフェースは、媒介体独立ハンドオーバー(MIH)機能であることを特徴とする、請求項20に記載の網アドレス設定方法。
【請求項32】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のために前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の外部エージェントに前記IPアドレスを要請する段階と、
前記外部エージェントから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項33】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(care of address;CoA)であることを特徴とする、請求項32に記載の網アドレス設定方法。
【請求項34】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol;DHCP)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPサーバから要請する段階と、
前記DHCPサーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項35】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項34に記載の網アドレス設定方法。
【請求項36】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の接続ルータに前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスの前記構成と関連したプリフィクス情報を要請する段階と、
前記接続ルータから前記プリフィクス情報を受信する段階と、
前記受信したプリフィクス情報を用いて前記IPアドレスを構成する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項37】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項36に記載の網アドレス設定方法。
【請求項38】
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを設定する前記段階は、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上の動的ホスト構成プロトコルv6(dynamic host configuration protocolv6;DHCPv6)サーバを発見して選択する段階と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記IPアドレスを前記DHCPv6サーバから要請する段階と、
前記DHCPv6サーバから前記IPアドレスを受信する段階と、
前記IPアドレスをホーム網のホームエージェントに登録する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項24に記載の網アドレス設定方法。
【請求項39】
前記IPアドレスは、臨時アドレス(CoA)であることを特徴とする、請求項38に記載の網アドレス設定方法。
【請求項40】
移動通信システムで網アドレスを設定できる移動端末であって、
前記移動端末の上位階層及び同種の網及び異種の網のうちの一つ以上への/からのメッセージを管理するための単一化したインターフェースと、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上に前記移動端末のハンドオーバーを行う手段と、
データを通信するために前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記移動端末の網アドレスを設定するための要請を、前記上位階層内で前記単一化したインターフェースから受信する手段と、
前記同種の網及び異種の網のうちの一つ以上のための前記網アドレスを設定する手段と、
を備える移動端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公表番号】特表2008−532359(P2008−532359A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556073(P2007−556073)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/KR2006/000547
【国際公開番号】WO2006/088327
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/KR2006/000547
【国際公開番号】WO2006/088327
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]