説明

移動通信装置のコンタクトリストにおけるマッピング機能と情報とを関連付ける方法および装置

【課題】ワイヤレス通信ネットワークで動作する移動通信装置において、マッピング機能および情報と、コンタクトリスト機能および情報とを関連付ける方法および装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、例えば、コンタクトリスト編成ファンクションを有する移動通信装置であって、ワイヤレス送受信器と、プロセッサと、ユーザインターフェースとを備えている移動通信装置を提供する。プロセッサは、例えば、コンタクトの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別するように動作し、該ユーザ入力要求に応答して、該位置のアドレスを識別するように動作し、位置座標の要求を入力として送信するように動作し、座標を受信するように動作し、該位置に対するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクトの該位置に対応するマップを、該視覚表示装置に視覚的にレンダリングするように動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、欧州特許出願第06116846.4号(出願日:2006年7月7日)で同じ発明の名称の欧州特許出願の優先権を主張するものであり、該出願は、さらに、米国仮特許出願第60/788,458号、事件整理番号0108−0324/US(出願日:2006年3月31日)で同じ発明の名称の米国仮特許出願、および米国仮特許出願第60/787,541号、事件整理番号P1579US00(またRIM 30176−IDとも)で発明の名称が「Method And System For Distribution Of Map Content To Mobile Communication Devices」である(出願日:2006年3月31日、筆頭発明者:Eric Johnson)の米国仮特許出願の優先権を主張するものである。
【0002】
(背景)
(技術分野)
本開示は、一般に、ワイヤレス通信ネットワーク内で動作する移動通信装置に使用するのに適したマッピング機能および技術に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
移動通信装置は、エンドユーザに対して、コンタクトリスト内に複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクト編成ファンクションを提供し得る。コンタクト編成ファンクションは、アドレス帳編成ファンクションであり得る。ここで、例えば、複数のコンタクトの各コンタクトは、名前と、アドレス、1つ以上の電話番号、および電子メール(eメール)アドレスのような関連コンタクト情報とを含む。電話番号およびeメールアドレスのようなコンタクト情報の一部は、エンドユーザによって、移動通信装置から通信が開始されるときに利用され得る。
【0004】
移動通信装置は、地理的位置を視覚的に表示するマップを表わすマッピング機能も備えることが、ますます増えている。しかしながら、移動通信装置において、このようなコンタクト編成機能とマッピング機能との使い勝手のよい一体化は、まだ周知ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、特に、ワイヤレス通信ネットワークで動作する移動通信装置において、マッピングの機能および情報と、コンタクトリストの機能および情報とを関連付ける方法および装置に対するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(概要)
本開示の技術の一例示において、移動通信装置のコンタクトリストにおけるマッピング機能を関連付ける方法は、コンタクト帳またはコンタクトリストのうちの複数のコンタクトを編成するのに使用する移動通信装置におけるコンタクトリスト編成ファンクションを提供する動作と、該移動通信装置のユーザインターフェースを介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する動作とを包含し、該ユーザ入力要求に応答して、該選択されたコンタクトの一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレスを識別する動作と、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスジオコーディング(geocoding)サーバーに、該アドレスを用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、該ワイヤレスネットワークを介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、該位置のマップデータの要求に応答して、該ワイヤレスネットワークを介して受信された該緯度座標および経度座標に対応する該位置に対するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクトの該位置に対応するマップを、該移動装置の表示装置に視覚的にレンダリングする動作とを実行する動作をさらに包含する。
【0007】
本発明は、さらに、以下の手段を提供する。
【0008】
(項目1)
ワイヤレス通信ネットワーク(104)内で動作するように適合された移動通信装置(202)のコンタクトリストにおけるマッピング機能を提供する方法であって、該方法は、
該移動通信装置(202)におけるコンタクトリスト編成ファンクションであって、該コンタクトリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを提供する動作と、
該移動通信装置(202)のユーザインタフェース(232、222)を介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つ(800)の位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する動作と、
該ユーザ入力要求に応答して、
該選択されたコンタクト(800)の一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレス(806)を識別する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、
該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクト(800)の該位置に対応するマップ(1410)を、該移動通信装置(202)の表示装置(222)に視覚的にレンダリングする動作と
を包含する、方法。
【0009】
(項目2)
上記位置に対するマップ(1410)に対する上記マップレンダリングデータが、所定時間にわたって、上記移動通信装置(202)のメモリにキャッシュされ、維持される、項目1に記載の方法。
【0010】
(項目3)
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、上記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を上記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)に対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
上記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、項目1に記載の方法。
【0011】
(項目4)
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、上記選択されたコンタクト(800)の上記アドレス(806)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたアドレス(806)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を上記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたアドレス(806)に対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
上記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、項目1に記載の方法。
【0012】
(項目5)
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、上記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を上記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)の第1のアドレスと第2のアドレスとに対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
上記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の該第1のアドレスと該第2のアドレスとのうちの1つの選択を識別することを包含する、項目1に記載の方法。
【0013】
(項目6)
上記移動通信装置(202)は、上記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレス回線通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電話番号に対して少なくとも1つの電話番号フィールドを有しており、上記方法は、
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電話をすることに対する上記選択されたコンタクト(800)の電話番号(804)のユーザ入力選択を識別する動作と、
該ユーザ入力選択に応答して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して該電話番号(804)への電話を開始する動作と
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0014】
(項目7)
上記選択されたコンタクトに関連して上記緯度座標と上記経度座標とを格納することを控えることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0015】
(項目8)
上記選択されたコンタクト(800)の上記位置に対応するマップ(1410)を、上記表示装置(222)に視覚的にレンダリングする動作は、
上記ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、上記位置の上記緯度座標と上記経度座標とを用いたマップデータの要求を入力として送信する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該マップデータの該要求に応答して、該位置に対応する上記マップレンダリングデータを受信する動作と、
該マップデータの該要求に応答して受信された該マップレンダリングデータに基づいて、該マップ(1410)を、該表示装置(222)にレンダリングする動作と
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0016】
(項目9)
上記アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作は、上記マップレンダリングデータを提供するマップサーバーと異なるアドレスジオコーディングサーバーに該要求を送信するさらなる動作を包含する、項目1に記載の方法。
【0017】
(項目10)
上記コンタクトリストは、
複数のアドレス帳コンタクトを有しているアドレス帳またはリストと、
複数の電話番号を有している電話帳またはリストと、
複数の電子メールアドレスを有している電子メールアドレス帳またはリストと、
加入者識別モジュールSIMまたはUSIM帳と
のうちの1つの一部である、項目1に記載の方法。
【0018】
(項目11)
上記方法はコンピュータプログラム製品において具体化されており、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体と、該コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ命令とを備えており、該コンピュータ命令は、該方法を実行するために、上記移動通信装置(202)の一つ以上のプロセッサによって実行可能である、項目1に記載の方法。
【0019】
(項目12)
コンタクトリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを有する移動通信装置(202)であって、該移動通信装置(202)は、
ワイヤレス通信ネットワーク(104)と通信するように動作するワイヤレス送受信器(211)と、
該ワイヤレス送受信器(211)に結合された一つ以上のプロセッサ(238)と、
視覚表示装置(222)を含むユーザインタフェース(232、222)と
を備えており、該一つ以上のプロセッサ(238)は、
該ユーザインタフェース(232、222)を介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つ(800)の位置をマッピングするユーザ入力要求を識別するように動作し、
該ユーザ入力要求に応答して、
該選択されたコンタクト(800)の一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレス(806)を識別するように動作し、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)に、該アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信するように動作し、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から、該位置座標の該要求に応答して、緯度座標および経度座標を受信するように動作し、
該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレス送受信器(211)を介して該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクト(800)の該位置に対応するマップ(1410)を、該視覚表示装置(222)に視覚的にレンダリングするように動作する、移動通信装置(202)。
【0020】
(項目13)
上記位置に対する上記マップレンダリングデータが、所定時間にわたって、上記移動通信装置(202)のメモリにキャッシュされ、維持される、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0021】
(項目14)
上記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、上記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を上記表示装置(222)に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)に対するマッピングファンクション(1006)を含み、
上記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0022】
(項目15)
上記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、上記選択されたコンタクト(800)の上記アドレス(806)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたアドレス(806)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を上記表示装置(222)に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたアドレス(806)に対するマッピングファンクション(1006)を含み、
上記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0023】
(項目16)
上記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
上記ユーザインターフェースを介して、上記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクションのメニュー(1004)を上記表示装置に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)の第1のアドレスと第2のアドレスとに対するマッピングファンクション(1006)を含み、
上記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の該第1のアドレスと該第2のアドレスとのうちの1つの選択を識別することを包含する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0024】
(項目17)
上記移動通信装置(202)は、上記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレス回線通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電話番号に対して少なくとも1つの電話番号フィールドを有しており、上記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電話をすることに対する上記選択されたコンタクト(800)の電話番号(804)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該ユーザ入力選択に応答して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して該電話番号(804)への電話を開始するように動作する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0025】
(項目18)
上記移動通信装置(202)は、上記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレスメッセージ通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電子メールアドレスに対して少なくとも1つの電子メール(eメール)アドレスフィールドを有しており、上記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
上記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電子メールを送信することに対する上記選択されたコンタクト(800)の電子メールアドレス(810)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該ユーザ入力選択に応答して、該電子メールアドレス(810)を該電子メールメッセージの宛先アドレスとして挿入するように動作する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0026】
(項目19)
上記アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作は、上記マップレンダリングデータを上記移動通信装置(202)に提供するマップサーバーと異なるアドレスジオコーディングサーバーに該要求を送信するさらなる動作を包含する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0027】
(項目20)
上記一つ以上のプロセッサがさらに、
上記ワイヤレス送受信器(211)を介して上記ワイヤレス通信ネットワーク(104)に、上記位置の上記緯度座標と上記経度座標とを用いたマップデータの要求を入力として送信することと、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から、該マップデータの該要求に応答して、該位置に対応する上記マップレンダリングデータを受信することと、
該マップレンダリングデータに基づいて、該位置に対応する上記マップを、上記表示装置(222)に視覚的にレンダリングすることと
によって、該マップを視覚的にレンダリングするように動作する、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0028】
(項目21)
上記コンタクトリストは、
複数のアドレス帳コンタクトを有しているアドレス帳またはリストと、
複数の電話番号を有している電話帳またはリストと、
複数の電子メールアドレスを有している電子メールアドレス帳またはリストと、
加入者識別モジュールSIMまたはUSIM帳と
のうちの1つの一部である、項目12に記載の移動通信装置(202)。
【0029】
(摘要)
一例示においては、移動通信装置のコンタクトリストにおけるマッピング機能を関連付ける方法であって、該方法は、該移動装置におけるコンタクトリスト編成ファンクションであって、コンタクトブックまたはリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを提供する動作と、該移動通信装置のユーザインターフェースを介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する動作と、該ユーザ入力要求に応答して、該選択されたコンタクトの一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレスを識別するさらなる動作を実行する動作と、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスジオコーディングサーバーに、該アドレスを用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、該ワイヤレスネットワークを介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレスネットワークを介して受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクトの該位置に対応するマップを、移動装置の表示装置に視覚的にレンダリングする動作とを包含する。
【発明の効果】
【0030】
本発明により、ワイヤレス通信ネットワークで動作する移動通信装置において、マッピングの機能および情報と、コンタクトリストの機能および情報とを関連付ける方法および装置が提供され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本開示の技術の一例示においては、移動通信装置のコンタクトリストにおけるマッピング機能を関連付ける方法であって、該方法は、該移動通信装置におけるコンタクトリスト編成ファンクションであって、コンタクトブックまたはリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを提供する動作と、該移動通信装置のユーザインターフェースを介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する動作と、該ユーザ入力要求に応答して、該選択されたコンタクトの一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレスを識別するさらなる動作を実行する動作と、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスジオコーディングサーバーに、該アドレスを用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、該ワイヤレスネットワークを介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレスネットワークを介して受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクトの該位置に対応するマップを、移動装置の表示装置に視覚的にレンダリングする動作とを包含する。
【0032】
図1は、ワイヤレス通信ネットワーク104を介して通信する移動局102(ワイヤレスまたは移動通信装置の一種)を含む通信システム100のブロック図である。移動局102は、好ましくは、各々がコントローラ106に結合されている視覚表示装置112、キーボード114、およびおそらく1つ以上の補助ユーザインターフェース(UI)116を含む。コントローラ106は、無線(RF)送受信器回路網108およびアンテナ110にも結合されている。典型的に、コントローラ106は、メモリ構成要素においてオペレーティングシステムソフトウェアを実行する中央演算処理装置(CPU)(図示されず)として組み入れられる。コントローラ106が通常、移動局102の全体的動作を制御するのに対して、通信ファンクションに関連付けられる信号処理動作は典型的に、RF送受信器回路網108において実行される。コントローラ106は、受信された情報、格納された情報、ユーザ入力等を表示するために表示装置112とインターフェースする。電話型キーパッドまたは全英数字キーボードになり得るキーボード114は、移動局102におけるストレージに対するデータ、ネットワーク104への送信に対する情報、電話をするための電話番号、移動局102にて実行されるコマンド、および可能であれば、他のまたは異なるユーザ入力に対するデータを入力するために提供される。
【0033】
移動局102は、アンテナ110を介してワイヤレスリンクを通じてネットワーク104に通信信号を送信し、かつネットワーク104から通信信号を受信する。RF送受信器回路網108は、局118およびBSC120のものと同様のファンクションを実行する(例えば、変調/復調、および可能であれば、符号化/復号化および暗号化/解読を含む)。RF送受信器回路網108が、BSC120によって実行されるものに加えて、所定のファンクションを実行し得ることも考慮される。RF送受信器回路網108が、移動局102が動作することを意図する特定のワイヤレスネットワーク(単数または複数)に適合されることが当業者に明らかになるであろう。
【0034】
移動局102は、1つ以上の充電可能電池132を受け取るための電池インターフェース134を含む。電池132は、移動局102内の電子回路網に電子パワーを提供する。電池インターフェース134は、電池132に対する機械的および電気的接続を提供する。電池インターフェース134は、装置にパワーを調節する調節器136に結合される。移動局102が完全に動作可能であった場合、RF送受信器回路網108のRF送信器は典型的に、ネットワークに送信している場合にのみスイッチがオンにされる(keyed)かまたはターンオンされる。そうでない場合、リソースを保存するためにターンオフされる。同様に、RF送受信器回路網108のRF受信器は典型的に、指定の期間の間に信号または情報(ある場合)を受信するために必要とされるまでパワーを保存するために周期的にターンオフされる。
【0035】
移動局102は、SIMインターフェース142にて移動局102に接続されるか、または挿入される加入者識別モジュール(SIM)140を用いて動作する。SIM140は、移動局102のエンドユーザ(または加入者)を識別し、かつ他のものから装置を個別化するのに用いられる従来の「スマートカード」の一種である。SIM140なしでは、移動局端末は、ワイヤレスネットワーク104を介する通信に対して完全に動作可能ではない。SIM140を移動局102に挿入することによって、エンドユーザは、彼/彼女の加入した任意および全てのサービスにアクセスできる。SIM140は、一般に、プロセッサおよび情報を格納するためのメモリを含む。SIM140がSIMインターフェース142に結合されるため、SIM140は、通信ライン144を介してコントローラ106に結合される。加入者を識別するため、SIM140は、International Mobile Subscriber Identity(IMSI)のような一部のユーザパラメータを含む。SIM140を用いることに対する利点は、エンドユーザがどの単一の物理的移動局によっても必ずしも縛られないことである。SIM140は、手帳(またはカレンダー)情報および最近の通話情報を含むとともに、移動局に対するさらなるユーザ情報を格納し得る。
【0036】
移動局102は、データ通信装置、携帯電話、全地球測位システム(GPS)ユニット、データおよび音声通信能力を有するマルチ機能通信装置、ワイヤレス通信が可能である個人情報端末(PDA)、または内部モデムを内蔵しているコンピュータのような単一のユニットからなり得る。代替的に、移動局102は、ワイヤレスモデムに接続されるコンピュータまたは他の装置を含むが、それらに限定されない、複数の個別の構成要素を含むマルチモジュールユニットになり得る。特に、例えば、図1の移動局ブロック図においては、RF送受信器回路網108およびアンテナ110は、ラップトップコンピュータ上のポートに挿入され得る無線モデムユニットとしてインプリメントされ得る。この場合、ラップトップコンピュータは、表示装置112、キーボード114、1つ以上の補助UI116およびコンピュータのCPUとして組み入れられるコントローラ106を含む。ワイヤレス通信が通常可能ではないコンピュータまたは他の装備が、上述されたもののうちの1つのような、単一のユニットの装置のRF送受信器回路網108およびアンテナ110に接続され、かつ効果的にその制御を担うように適合され得ることも考慮される。そのような移動局102は、図2の移動局402に関連付けて後で説明されるように、より特定なインプリメンテーションを有し得る。
【0037】
移動局102は、ワイヤレス通信ネットワーク104において、およびワイヤレス通信ネットワーク104を介して通信する。ワイヤレス通信ネットワーク104は、セルラー通信ネットワークになり得る。図1の実施形態においては、ワイヤレスネットワーク104は、Global Systems for Mobile Communications(GSM)およびGeneral Packet Radio Service(GPRS)技術に従って構成される。本明細書において、ワイヤレス通信ネットワーク104がGSM/GPRS型ネットワークとして説明されるが、任意の適したネットワーク技術が利用され得る(2G、3Gの符号分割多元接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、またはユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ベースの技術)。本実施形態においては、GSM/GPRSワイヤレスネットワーク104は、関連するタワー局118を有する基地局コントローラ(BSC)120、移動通信交換局(MSC)122、ホームロケーションレジスタ(Home Location Register)(HLR)132、Serving General Packet Radio Service(GPRS)サポートノード(SGSN)126、およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)128を含む。MSC122は、BSC120および公衆交換電話網(PSTN)124のような有線ネットワークに結合される。SGSN126は、BSC120に結合され、かつ次にパブリックまたはプライベートデータネットワーク130(インターネットのような)に結合されるGGSN128に結合される。HLR132は、MSC122、SGSN126およびGGSN128に結合される。
【0038】
局118は固定された送受信器局であり、局118およびBSC120は、送受信器装備として言及され得る。送受信器装備は、一般的に「セル」として言及される特定のカバレージ領域に対してワイヤレスネットワークカバレージを提供する。送受信器装備は、局118を介して、そのセル内の移動局に通信信号を送信し、かつそこから通信信号を受信する。送受信器装備は通常、そのようなファンクションを、そのコントローラの制御の下で、特定の通常予め決定された通信プロトコルおよびパラメータに従って、移動局に送信される信号の復調(可能な場合、符号化および/または暗号化)として実行する。送受信器装備は同様に、そのセル内の移動局102から受信される任意の通信信号を、必要な場合、復調および(可能な場合、復号化および解読)する。通信プロトコルおよびパラメータは、異なるネットワークの間で変化し得る。例えば、1つのネットワークは、異なる変調スキームを利用し得、かつ他のネットワークと異なる周波数にて動作し得る。
【0039】
図1の通信システム100に示されるワイヤレスリンクは、1つ以上の異なるチャネル、定型的には異なる無線周波数(RF)チャネル、およびワイヤレスネットワーク104と移動局102との間で用いられる関連するプロトコルを表す。RFチャネルは、典型的には移動局102の制限された電池パワーおよび全体的な帯域幅における制限によって、保存される必要がある制限されたリソースである。実際の慣行におけるワイヤレスネットワークが、ネットワークカバレージの所望の全体的拡張に依存して、各々が局118(すなわち、または局セクタ)に支配される多数のセルを含み得ることが当業者に理解されるであろう。全ての適切な構成要素は、複数のネットワークコントローラに制御されて、複数のスイッチおよびルータ(図示されず)によって接続され得る。
【0040】
ネットワークオペレータと登録されている全ての移動局102に対して、一時的データ(移動局102の現在の位置のような)とともに、永久的データ(移動局102ユーザのプロフィールのような)は、HLR132に格納される。移動局102へのボイスコール(voice call)の場合、HLR132は、移動局102の現在の位置を決定するためにクエリされる。MSC122のビジター位置レジスタ(Visitor Location Register)(VLR)は、位置領域の一群を担い、かつその担っている領域に現在いる移動局のデータを格納する。これは、HLR132からVLRにより速いアクセスのために送信された永久的移動局データの一部を含む。しかしながら、MSC122のVLRは、一時的識別のようなローカルデータを割り当て得、かつ格納し得る。必要な場合、MSC122のVLRは、GPRSおよび非GPRSサービスおよび機能のより効率的な調整に対して強化され得る(例えば、SGSN126、ならびに組み合わされたGPRSおよび非GPRS位置更新を介して、より効率的に実行され得る回路交換通話を呼び出す)。
【0041】
ServingGPRSサポートノード(SGSN)126は、MSC122と同じ階層レベルにあり、移動局の個別の位置を見失わないようにする。SGSN126は、セキュリティファンクションおよびアクセス制御も実行する。ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)128は、外部パケット交換ネットワークとの相互作用を提供し、かつIPベースのGPRSバックボーンネットワークを介してSGSN(SGSN126のような)と接続される。SGSN126は、既存のGSMと同じアルゴリズム、キーおよび基準に基づいて、認証および暗号設定手順を実行する。従来の動作においては、セル選択は、移動局102によって、または特定のセルを選択するように移動局102に命令する送受信器装備によって自律的に実行され得る。移動局102がルーティング領域として知られている、他のセルまたはセルの群を再選択した場合、移動局102は、ワイヤレスネットワーク104に知らせる。
【0042】
GPRSサービスにアクセスするために、移動局102は最初に、GPRS「取り付け(attach)」として知られているものを実行することによってワイヤレスネットワーク104にその存在を知らせる。この動作は、移動局102とSGSN126との間の論理リンクを確立し、かつ移動局102が、例えば、SGSNを介して複数のページ、入ってくるGPRSデータの通知、またはGPRSを介するSMSメッセージを受信することを可能にする。GPRSデータを送信および受信するために、移動局102は、移動局102が使用したいパケットデータアドレスを起動することを援助する。この動作は、移動局102がGGSN128に知られるようにする。外部データネットワークとの相互作用は、次いで開始できる。ユーザデータは、例えば、カプセル化およびトンネリングを用いて、移動局102と外部データネットワークとの間で透過的に転送され得る。データパケットは、GPRS特定プロトコル情報と一緒に装備され、かつ移動局102とGGSN128との間で転送される。
【0043】
ワイヤレスネットワークが、可能な場合、図1に明確に示されていない他のネットワークを含む他のシステムに接続され得ることが当業者に理解されるであろう。実際のパケットデータが交換されていなくとも、ネットワークは通常、少なくとも何らかの種類の呼び出しおよびシステム情報を進行中ベースで送信する。ネットワークは多数の部分から成るが、これらの部分は全て、ワイヤレスリンクにおける所定の行動の結果となるように一緒に作用する。
【0044】
図2は、本開示の好適な移動局202の詳細なブロック図である。移動局202は、好ましくは、他のコンピュータシステムと通信できる能力を含む、少なくとも音声およびアドバンスドデータ通信能力を有する双方向通信装置である。移動局202によって提供される機能に依存して、移動局202は、データメッセージング装置、双方向ページャ、データメッセージング能力を有する携帯電話、ワイヤレスインターネット機器、またはデータ通信装置(電話通信能力を有しているまたは有していない)として言及され得る。移動局202は、その地理的カバレージ領域内の複数の固定された送受信器局200のうちのいずれか1つと通信し得る。
【0045】
移動局202は通常、受信器212、送信器214、ならびに1つ以上(好ましくは埋め込まれていているか、内部の)アンテナ要素216および218、局部発振器(LO)213、およびデジタル信号プロセッサ(DSP)220のような処理モジュールのような関連する構成要素を組み入れる。通信サブシステム211は、図1に示されるRF送受信器回路網108およびアンテナ110と類似している。通信の分野における当業者に明らかになるように、通信サブシステム211の特定の設計は、移動局202が動作することを意図する通信ネットワークに依存する。
【0046】
移動局202は、要求されたネットワーク登録または起動手順が完成された後、ネットワークを介して通信信号を送信および受信し得る。ネットワークを介してアンテナ216によって受信される信号は、信号増幅、周波数ダウン変換、フィルタリング、チャネル選択等、および図2に示される実施例におけるアナログ−デジタル(A/D)変換のような共通の受信器ファンクションを実行し得る受信器212に入力される。受信される信号のA/D変換は、DSP220にて実行される復調および復号化のようなより複雑な通信ファンクションを可能にする。同様な態様において、例えば、DSP220によって、変調および符号化を含んで、送信される信号は処理される。これらのDSP処理される信号は、デジタル−アナログ(D/A)変換、周波数アップ変換、フィルタリング、増幅およびアンテナ218を介する通信ネットワークを通じての送信のために送信器214に入力される。DSP220は通信信号を処理するだけではなく、受信器および送信器制御も提供する。例えば、受信器212および送信器214における通信信号に適用されるゲインは、DSP220にインプリメントされる自動ゲイン制御アルゴリズムを介して適合的に制御され得る。
【0047】
ネットワークアクセスは、移動局202のユーザまたは加入者に関連付けられ、従って、移動局202は、加入者識別モジュールまたは「SIM」カード262がネットワークにて動作するためにSIMインターフェース264に挿入されることを必要とする。SIM262は、図1に関連して説明されるそれらの特徴を含む。移動局202は電池パワー装置であるため、1つ以上の充電可能電池256を受け取るための電池インターフェース254も含む。そのような電池256は、移動局202におけるほとんどの電気回路網(そうでない場合、全ての電気回路網)に電気パワーを提供し、電池インターフェース254は、その電気回路網のための機械および電気接続を提供する。電池インターフェース254は、電気回路網の全てに調節された電圧Vを提供する調節器(図示されず)に結合される。
【0048】
移動局202は、移動局202の全動作を制御するマイクロプロセッサ238(図1のコントローラ106の1つのインプリメンテーションである)を含む。少なくともデータおよび音声通信を含む通信ファンクションは、通信サブシステム211を介して実行される。マイクロプロセッサ238は、表示装置222、フラッシュメモリ224、ランダムアクセスメモリ(RAM)226、補助入力/出力(I/O)サブシステム228、シリアルポート230、キーボード232、スピーカ234、マイクロフォン236、短距離通信サブシステム240、および242にて一般的に指定される任意の他の装置サブシステムのような追加の装置サブシステムとも相互作用する。図2に示される一部のサブシステムが通信関連ファンクションを実行する一方、他のサブシステムは、「常駐(resident)」またはオンデバイスファンクションを提供し得る。特に、例えば、キーボード232および表示装置222のような一部のサブシステムは、通信ネットワークを介する送信に対するテキストメッセージの入力のような通信関連ファンクション、および計算器またはタスクリストのような装置常駐ファンクションの両方に対して用いられ得る。マイクロプロセッサ238によって用いられるオペレーティングシステムソフトウェアは、好ましくは、読取専用メモリ(ROM)または同様のストレージ要素(図示されず)に代替的になり得るフラッシュメモリ224のような永続的な格納装置に格納される。オペレーティングシステム、特定装置アプリケーション、またはそれらの一部がRAM226のような揮発性記憶装置に一時的にロードされ得ることが当業者に理解されるであろう。
【0049】
マイクロプロセッサ238は、そのオペレーティングシステムに加えて、好ましくは、移動局202におけるソフトウェアアプリケーションの実行を可能にする。本開示の発明の機能とともに、少なくともデータおよび音声通信アプリケーションを含む、基本の装置動作を制御するアプリケーションの所定のセットは、その製造中に移動局202に正常にインストールされる。移動局202にロードされ得る好適なアプリケーションは、eメール、カレンダーイベント、ボイスメール、アポイントメント、およびタスクアイテムに限定されないが、それらのような、ユーザに関連するデータアイテムを編成および管理するための能力を有する個人情報マネージャ(PIM)アプリケーションになり得る。
【0050】
当然に、PIMデータアイテムおよび他の情報のストレージを容易にするために、移動局202およびSIM256において1つ以上のメモリ格納装置が利用可能である。
【0051】
PIMアプリケーションは、好ましくは、ワイヤレスネットワークを介してデータアイテムを送信および受信する能力を有している。本開示においては、PIMデータアイテムは、ホストコンピュータに格納および/または関連付けられる移動局ユーザの対応するデータアイテムとワイヤレスネットワークを介して途切れなく統合され、同期され、かつ更新される。それによって、そのようなアイテムに対して、移動局202にミラードホストコンピュータを生成する。これは、ホストコンピュータシステムが移動局ユーザのオフィスコンピュータシステムであり、特に有利である。追加のアプリケーションはさらに、マイクロプロセッサ238による実行のために、ネットワーク、補助I/Oサブシステム228、シリアルポート230、短距離通信サブシステム240または任意の他の適したサブシステム242を介して移動局202にロードされ得、かつRAM226または好ましくは不揮発性格納装置(図示されず)のユーザによってインストールされ得る。アプリケーションインストレーションにおけるそのような柔軟性は、移動局202の機能を増加させ、かつ強化されたオンデバイスファンクション、通信関連ファンクション、またはその両方を提供し得る。例えば、安全な通信アプリケーションは、電子商取引ファンクションおよび移動局202を用いて実行される他のそのような金銭上の取引を可能にし得る。
【0052】
データ通信モードにおいては、テキストメッセージ、eメールメッセージ、またはウェブページダウンロードのような受信される信号は、通信サブシステム211によって処理され、かつマイクロプロセッサ238に入力される。マイクロプロセッサ238は、好ましくは、表示装置222、または代替的には補助I/O装置228への出力のために信号をさらに処理する。移動局202のユーザは、例えば、表示装置222と連動してキーボード232用いて、可能な場合、補助I/O装置228を用いて、eメールメッセージのようなデータアイテムの構成もし得る。キーボード232は、好ましくは、完全な英数字キーボードおよび/または電話型キーパッドである。これらの構成されるアイテムは、通信サブシステム211を介して通信ネットワークを通じて送信され得る。
【0053】
音声通信に対しては、移動局202の全動作は、受信される信号がスピーカ234に出力され、かつ送信のための信号がマイクロフォン236によって生成されること以外は、実質的に類似する。音声メッセージ記録サブシステムのような代替の音声またはオーディオI/Oサブシステムも、移動局202にインプリメントされ得る。音声またはオーディオ信号出力が、好ましくは、スピーカ234を介して最初に達成されるが、表示装置222も、一部の例として、呼び出し側のID、ボイスコールの持続時間、または他のボイスコール関連情報の指示を、提供するために用いられ得る。
【0054】
図2におけるシリアルポート230は、ユーザのデスクトップコンピュータとの同期が任意ではあるが所望の構成要素である個人情報端末(PDA)型通信装置に通常インプリメントされる。シリアルポート230は、ユーザが外部装置またはソフトウェアアプリケーションを介してプレファレンスを設定し、かつワイヤレス通信ネットワークを介して以外に移動局202に情報またはソフトウェアダウンロードを提供することによって移動局202の能力を拡大することを可能にする。代替のダウンロード経路は、例えば、直接である、従って確実で信頼性のある接続を介して移動局202に暗号キーをロードするために用いられ得、それによって、安全な装置通信を提供する。
【0055】
図2の短距離通信サブシステム240は、移動局202と異なるシステムまたは装置(必ずしも同様の装置である必要はない)との間の通信を提供する追加の任意の構成要素である。例えば、サブシステム240は、同様の使用可能なシステムおよび装置との通信を提供するために、赤外線装置ならびに関連する回路および構成要素、またはBluetoothTM通信モジュールを含み得る。BluetoothTMは、Bluetooth DIG,Inc.の登録商標である。
【0056】
図3Aは、図1および図2の移動通信装置におけるマッピング機能を提供するネットワーク構成要素のシステム図である。これを達成するために、マッピングアプリケーションも、移動通信装置の表示装置における視覚的なマップのレンダリングするために移動通信装置のメモリに提供される(例えば、図5のマッピングアプリケーション550)。移動局202のような移動通信装置は、ファイアーウォール305を介するリレー307への通信のために移動キャリアネットワーク303を通じて接続される。複数の移動通信装置のうちの任意の1つからのマップデータの要求は、リレー307にて受信され、かつファイアーウォール311を通過し、安全なチャネル309を通過して法人事業サーバー313および法人移動データシステム(MDS)サーバー315に渡される。要求は次いで、要求を処理するために位置ベースのサービス(LBS)を提供するパブリック位置ベースのサービス(LBS)サーバー321にファイアーウォール317を介して渡される。ネットワークは、要求がロード分配サーバーを介して分配され、かつ処理される複数のそのようなLBSサーバーを含み得る。LBSデータは、ネットワークデータベース322におけるこのネットワークサーバー321に格納され得るか、または別のLBSデータサーバー(図示されず)に格納され得る。法人LBSサーバー325に格納されるプライベート法人データは、移動局202への安全な戻り経路において法人MDSサーバー315を介してパブリックデータに追加され得る。代替的に、法人サーバーが提供されないところにおいては、移動局202からの要求は、リレー307を介してパブリックMDSサーバー327に渡され得る。ここで、パブリックMDSサーバー327は、要求を処理するためにLBSを提供するパブリックLBSサーバー321に要求を送信する。
【0057】
ネットワークは、入力としてのアドレスを用いた緯度座標および経度座標の要求に応答して、アドレス(例えば、自宅または会社のアドレス)に対応する緯度座標および経度座標を提供するアドレスジオコーディングサーバー(図3Aに図示せず)も含み得る。アドレスジオコーディングサーバーは、好ましくは、レンダリングマップのためのマップデータを提供するLBSサーバー321とは別であるサーバーである。アドレスジオコーディングサーバーは、LBSサーバー321と同じネットワーク、または代替的には異なるネットワークに提供され得る。
【0058】
地理領域(例えば、レストラン(点特徴)、通り(ライン特徴)または池(多角形特徴))に関連したグラフィックおよびラベル付けされた全てのコンテンツを含むMapletデータ構造が提供される。Mapletは、異なるソースからのデータが装置に展開され、かつ適切なレンダリングのためにメッシュされることを可能にするために、「LayerID」によって識別される「DEntry」(データエントリ)のレイヤにて構造される。DEntryの各々は、1つ以上のアーチファクトまたはラベル(またはその両方の組み合わせ)を表し、かつアーチファクトまたはラベルを一緒に表すDEntryおよび複数のデータポイントによって覆われる領域を識別するために座標情報(「バウンディングボックス」または「バウンディング領域」としても言及される)を含む。例えば、DEntryは、街のマップ上の通り(または複数の通り)を表すために用いられ得る。ここで、DEntry内の様々なポイントは、アーチファクトの様々な部分(例えば、通りの一部)を表す異なる部分に分けられる。移動装置は、マップサーバーが、特定の領域または関心領域(例えば、左下、右上の座標の一対によって表され得る)を表すバウンディングボックス内に含まれるDEntryのみをダウンロードするための要求を出し得る。
【0059】
図3Bを参照して以下に説明されるように、移動局は、ユーザコンテキストに基づくマップデータの選択ダウンロードのために、1つ以上のAOI(関心領域)要求、DEntryまたはデータ要求およびMapletインデックス要求をマップサーバーに出す。従って、装置からの各要求と一緒にマップデータ全体を送信するよりも、ローカルキャッシングが、サーバー上のマップデータのコンテキストフィルタリングと組み合わせて、移動装置内にて用いられ得る。例えば、ユーザの移動装置がGPS使用可能であり、かつユーザがフリーウェイに沿って、一時間当たり120kmの自動車において移動している場合、コンテキストフィルタリングは、通過する横の通りに関するマップデータのダウンロードを防ぐために利用され得る。または、ユーザが30,000の飛行機において移動している場合、コンテキストフィルタリングは、何があってもあらゆる通りのマップデータのダウンロードを防ぐために利用され得る。さらに、ユーザのコンテキストは、例えば、職業によって規定され得る(例えば、輸送トラック運転手が職業であるユーザは、ユーザのトラックが移動することができない横の通りに対するマップデータのダウンロードを防ぐためにコンテキストフィルタリングを利用でき、またはソフトドリンク自動販売機の補充品を補充する職業であるユーザは、フィルタがかけられた池または公園のような不適切な特徴、およびパブリックマップデータに上書きされたソフトドリンク自動販売機の位置を含むプライベートマップデータを担うユーザの地理領域を示すパブリックマップデータをダウンロードするためにコンテキストフィルタリングを利用できる)。
【0060】
Mapletインデックス要求は、マップサーバーから装置にダウンロードされているMapletインデックス(すなわち、Maplet全体よりもむしろMaplet内にて利用可能であるマップデータの目次を提供するMapletの一部のみ)という結果となり、それによって、OTA(Over−the−Air)帯域幅および装置メモリキャッシング要件を保存する。Mapletインデックスは、Mapletと同じデータ構造と一致するが、データポイントを省略する。結果的に、Mapletインデックスは、全体的に占められているMapletまたは従来のビットマップのサイズに対して小さく(例えば、300〜400バイト)、かつMaplet内の全てのアーチファクトに対するDEntryバウンディングボックスおよび属性(サイズ、複雑性等)を含む。視野が変化すると(例えば、移動中にマップを表示する位置認識装置に対して)、装置(クライアント)ソフトウェアは、サーバーから追加のデータをダウンロードする必要があるか否かを判断する。従って、上述されたように、装置の視界に動き始めた(まだ表示されていない)アーチファクトのサイズ属性または複雑性属性が、ビューアの現行のコンテキストに対して不適切であった場合、装置は、アーチファクトのその部分を表示しないことを選べる。逆に、アーチファクトの一部が表示に対して適切であった場合、装置は、アーチファクトのその一部に関連したDEntryが既にダウンロードされた(キャッシュドコンテンツが表示されている)か否かを決定するために装置のキャッシュにアクセスする。そうでない場合、装置は、マップサーバーがアーチファクト部分に関連したDEntryの全てをダウンロードするための要求を出す。
【0061】
Mapletデータ構造をレイヤにて編成することによって、パブリックおよびプライベートデータベースから得られる情報を継ぎ目なしに組み合わせ、かつ表示することが可能である。例えば、装置が、個々のオフィスを示すためのビルの重ね合わされたフロアプラン(例えば、ファイアーウォールを介してアクセス可能である、パブリックデータベースからの11次のz次の属性)とともに、通りにおける(例えば、パブリックデータベースからの1次のz次の属性)、川に隣接する(例えば、パブリックデータベースからの2次のz次の属性)所定の住所にあるオフィスビルを表示することが可能である。
【0062】
図3Aに戻ると、ネットワークにアクセス可能なLBSサーバー321およびデータベース322を有するネットワーク内にて、全世界に対する全てのマップデータは、以下の表Aに示されるように、解像度(ズーム)の様々なレベルに従って分けられ、かつグリッドとして格納される。従って、単一のAレベルMapletは、0.05×0.05範囲グリッド領域を表す。単一のBレベルMapletは、0.5×0.5範囲グリッド領域を表す。単一のCレベルMapletは、5×5範囲グリッド領域を表す。単一のDレベルMapletは、50×50範囲グリッド領域を表す。さらに、単一のEレベルMapletは、全世界を単一のMapletにおいて表す。表Aが、ただ単に特定のMapletグリッド構成の一例であり、他のまたは異なるグリッド構成も展開され得ることが理解される。Mapletは、レイヤのセットを含み、各レイヤはDEntryのセットを含み、かつ各DEntryはポイントのセットを含む。
【0063】
【表1】

以下、図3Bを参照する。移動通信装置(すなわち、クライアント)によって、3つの特定のタイプの要求(AOI要求、DEntry要求およびMapletインデックス要求)が生成され得る。これらの要求は、以下により詳細に記載するように、単独で、または種々の組合せで、生成され得る。AOI(関心領域)要求は、z次のレイヤの所定のセットまたは選択されたセットに対して、所与の領域(バウンディングボックス)における全てのDEntryを要求する。AOI要求は、通常、装置クライアントがMapletにおいて何が利用可能であるかを認識する前に表示用のDEntryをフェッチするように移動通信端末が新たな領域に移動する場合において、生成される。Mapletインデックスは、Mapletと完全に同一の構造を有するが、完全なDEntryは含んでいない(すなわち、実際にアーチファクトおよびラベルを表すデータポイントは省略されている)。このように、Mapletインデックスは、どのレイヤおよびDEntryが所与のMapletに利用可能であるかを規定する。データまたはDEntry要求は、所与のMapletに対する所要のDEntryの全てを一つにまとめる機構である。
【0064】
典型的には、AOIおよびMapletインデックス要求は、同一のメッセージにおいて対になっており(必ずしも対になっている必要はないが)、大抵の場合、DEntry要求は生成される。例えば、移動通信装置が、領域であって、その領域に関連して装置クライアント上に情報が格納されていない、領域に移動する場合、Mapletインデックス要求は、具体的にクライアントがサーバー321からどのデータを要求できるかを示すMapletインデックスを返し、その一方で、AOI要求は、特定のレイヤ(存在する場合)に対する関心領域内の任意のDEntryを返す。図3Bに示す例示的な要求において、所望のMapletは、左下Maplet座標を特定することによって、DEntry要求内で識別される。さらに、DEntry要求は、不要なレイヤがダウンロードされないようにレイヤマスクと、不要なデータポイントがダウンロードされないようにDEntryマスクと、要求されたDEntryに対するズームレベルを特定するためにズーム値とを含み得る。一旦、要求されたMapletインデックスを装置クライアントが受信すると、クライアントは、典型的には、特定のDEntryを求める複数のDEntry要求を出す(クライアントは、Mapletインデックスに基づいて、特定のDEntryのうちで利用可能なものを全て認識しているからである)。
【0065】
本開示によると、20×20のAレベルMaplet(1×1の区域を表す)の集合は、Mapletファイル(.mbl)にコンパイルされる。.mblファイルは、.mblファイルにおける各Mapletのオフセットおよび長さを特定するヘッダを含む。Mapletインデックスデータの同一の20×20の集合は、Mapletインデックスファイル(.mbx)にコンパイルされる。.mblファイル構造を表Bに示し、.mbxファイル構造を表Cに示す。
【0066】
【表2】

表Bにおいて、Maplet#0のオフセットは0x0000_0000である。なぜなら、本開示によると、データ構造は、実際のMapletデータに対するベースアドレスが0x0000_0C80であるという仮定に基づいているからである。従って、Maplet#0データに対する絶対アドレスは、Maplet#0アドレス=ベースアドレス(0x0000_0C80)+Maplet#0オフセット(0x0000_0000)であり、さらなるMapletアドレスは、Maplet#(n+1)オフセット=Maplet#(n)オフセット+Maplet#(n)長さ、として算出される。Mapletがデータを有しないか、またはMapletが存在しない場合、長さパラメータは、ゼロ(0x0000_0000)に設定される。
【0067】
【表3】

表Cにおいて、Mapletインデックス#0のオフセットは0x0000_0000である。なぜなら、本開示によると、データ構造は、実際のMapletインデックスデータに対するベースアドレスが0x0000_0C80であるという仮定に基づいているからである。従って、Mapletインデックス#0データに対する絶対アドレスは、Mapletインデックス#0アドレス=ベースアドレス(0x0000_0C80)+Mapletインデックス#0オフセット(0x0000_0000)であり、さらなるMapletインデックスアドレスは、Mapletインデックス#(n+1)オフセット=Mapletインデックス#(n)オフセット+Mapletインデックス#(n)長さ、として算出される。Mapletインデックスがデータを有しないか、またはMapletインデックスが存在しない場合、長さパラメータは、ゼロ(0x0000_0000)に設定される。
【0068】
図3Cは、以下の表Dと組み合せて、基本Mapletデータ構造の例示的な実施形態を示す。概して、上述したように、Mapletデータ構造は、Mapletインデックス(すなわち、DEntryのインデックス(各インデックスは、アーチファクト、ラベルの一方または両方を表す))を、上記のようなアーチファクトやラベルを実際に形成する各DEntryに対するデータポイントとあわせて、含んでいると言われ得る。この例において、各Mapletは、MapID(例えば、0xA1B1C1D1)、Maplet内のレイヤ数、および、各レイヤに対するレイヤエントリを含む。MapIDは、データを有効Mapletとして識別し、一代替形態によると、データに対するバージョン番号を識別するために用いられ得る。レイヤ数は、Maplet内のレイヤの数(従って、レイヤエントリも)を示す整数である。各レイヤエントリは、対応レイヤにおける全てのDEntryに対するレンダリング属性を規定し、そのレイヤに対するDEntryのリストが後に続く。上述のようにしてMapletインデックスが形成される。完全なMapletに対して、各DEntryは一セットのデータポイント(本明細書では、ポイントまたはラベルと称される)を含んでいる。レイヤが、複数のDEntryを有し得、ポイントとDEntryの完全なリストが、レイヤによってグループ化されており、レイヤセパレータ(例えば、16進数値、0xEEEEEEEE)によって分離されているということに留意されたい。例示的な実施形態によると、各レイヤエントリは、20バイト長であり、DEntryは、12バイト長である。しかし、レイヤの数、一レイヤあたりのDEntryの数、一DEntryあたりのポイントの数は、マップデータに依存し、可変である。
【0069】
表Dは、Mapletのハイ「バイトレベル」記述を提供する。
【0070】
【表4】

さらなる詳細に関して(必要に応じて)、本願は、本明細書において、タイトルが「Method And System For Distribution Of Map Content To Mobile Communication Devices」の米国仮特許出願(出願番号:60/787,541、代理人整理番号:P1579US00(RIM 30176−ID)、主発明者:Eric Johnson、出願日:2006年3月31日)を参照により援用する。
【0071】
図4は、移動局202のユーザインターフェース402の例であり、少なくとも表示装置222、キーボード232、スピーカ234、マイクロフォン236、カーソル、あるいは、位置決めホイール410(例えば、スクロールホイールのホイール)、またはトラックボール433などの視覚的位置決め装置を含む。図4において、明瞭性のために拡大されて示されているが、この移動局202は、手持ちサイズの携帯用装置となるようなサイズである。位置決めホイール410および/またはトラックボール433の代わりに、またはそれらに加えて、タッチパッド、ジョイスティックボタン、マウス、タッチスクリーン、タブレット、あるいは、現在において既知または未知のその他のものなどの、様々な種類の1つ以上ポインタ装置またはカーソル/視覚的位置決め装置が用いられ得る。本明細書において用いられるように、用語「カーソル」は、例えば、データ入力または他のアイテムの選択のための位置を示すために、表示装置上の位置をマークするか、または別のアイテムを指すために、ポインタ、可動式アイテムまたは他の視覚的なキュー(cue)(例えば、限定を付さずに、図式的なオブジェクト;特定の記号、輪郭、方形、下線特性、点滅するアイテムなど)を明瞭に含むものとするが、それらに限定されるわけではない。
【0072】
キーボード232のキー428は、筺体406の前面に配置されており、位置決めホイール410は筺体406の側面に配置されている。キーボード232は、入力部として働く複数のキー428を含む、縮小型のQWERTYキーボードの例示的な形態である。キーボード424のキー428上の文字448の配置は、文字448の2つを含む多くのキー428を用いるにもかかわらず、一般にQWERTYの配置であり得る。キーボード424の例示的な表示において、多くのキー428は、割り当てられた第1の文字452および第2の文字456を含む2つの文字を含む。「文字(character)」という表現は、字(letter)、数字(digit)、記号(symbol)などを含むように広義に解釈されるものとし、さらに、表意文字やその構成要素などを含み得る。キーボード424のキー428のうちの1つは、文字448として、「Q」および「W」の字を含み、隣接するキー428は、字448として、字「E」および「R」を含む。キーボード424は、AZERTYキーボード、QWERTZキーボード、Dvorakキーボードまたは他のキーボード、あるいは他のキーパッド配置、現在既知または未知のもの、および縮小型または非縮小型(すなわち完全型)などの、他の構成であり得る。「完全型」または非縮小型のキーボードまたはキーパッド配置において、各キーは、アルファベットの単一の文字が割り当てられている。
【0073】
キーボード232のキー428の中には、<NEXT>キー440および<ENTER>キー444が存在し、例えば、「<NEXT>」は記号であり得るか、または、キー上に提供された(例えば、印刷されている)「NEXT」という言葉であり得、プロセッサに選択入力を提供するために押され得、位置決めホイール410の回転式の入力によって提供されるのと同様の選択入力を実質的に提供する。<NEXT>キー440は、キーボード232の多数の他のキー428に隣接して提供され、ユーザは、テキスト入力動作間に、キーボード232からユーザの手を離すことなく、実質的にプロセッサに選択入力を提供することができる。他のキーである<ESC>キー445は、位置決めホイール438に隣接する筺体406の側面に配置されているが、同一または類似のキーが、キーボード232の一部として配置され得る。キーボード424のキー428の中で、テキスト入力を削除するために提供され得る<DEL>キー486がさらにある。
【0074】
位置決めホイール410は、矢印412によって示されるように、プロセッサに選択入力を提供するために、他の入力部として機能し得、両側に回転可能であり、また、プロセッサに別の選択入力を提供するために、矢印414によって示されるように、概ね筺体406に対する方向に押され得る。位置決めホイール410は、以下の図6および図7に関連してさらに詳細に記載される。
【0075】
表示装置222は、ユーザインターフェース402からの次の入力または選択が受け取られる位置を概ね示すカーソル484を含み得る。表示装置222は、図4において、対応する別個のアイコン488として示される多数のアプリケーション586(例示として、可能なアプリケーション86の一部を示す図5も参照)を表すホームスクリーンを表示するものとして示される。例えば、アイコン488は、個々に、電子メール(eメール)アイコン490、カレンダーアイコン492、アドレス帳アイコン494、タスクアイコン496、メッセージアイコン497、メモパッドアイコン498、およびサーチアイコン499を含む。
【0076】
図5に示されるように、メモリ224は、データを処理するため、図4の視覚的に表示されたアイコン488に関連された複数のアプリケーションまたはルーチン586を含む。アプリケーション586は、例えば、限定を付すことなく、ソフトウェア、ファームウェアなどの様々な形態のうちの任意であり得る。アプリケーション586は、例えば、電子メールアドレスアイコン490(図4)に関連された電子メール(eメール)アプリケーション588(図5)、カレンダーアイコン492(図4)に関連されたカレンダーアプリケーション590(図5)、アドレス帳アイコン494(図4)に関連されたアドレス帳アプリケーション592(図5)、タスクアイコン496(図4)に関連されたタスクアプリケーション594(図5)、メモパッドアイコン498に関連されたメモパッド(メモ)アプリケーション596(図5)、メッセージアイコン497(図4)に関連されたメッセージアプリケーション598(図5)、およびサーチアイコン499(図4)に関連されたサーチアプリケーション500(図5)を含む。オペレーティングシステム(OS)プログラム516はまた、メモリ224に常駐している。本開示の移動局はまた、その視覚表示装置に、視覚的なマップをレンダリングするように適合されており、マップレンダリングおよびそれに関連する機能を容易にするために、メモリ224に格納されているマッピングアプリケーション550を利用する。
【0077】
図4において、「ホーム」スクリーン出力が現在アクティブであり、示されるアイコン488を表示するための、メインの「リボン」(ribbon)のアプリケーションを構成している。図5の電子メールアプリケーション588などのアプリケーションは、次いで、適切なユーザ入力をアプリケーションに提供することによって、ユーザインターフェース402から開始(開かれ得るか、または閲覧され得る)され得る。例えば、電子メールアプリケーション588は、電子メールアイコン490をハイライトするために位置決めホイール410を回転させることによって、および矢印438によって示される方向に位置決めホイール410を移動させることにより選択入力を提供することによって、開始(開かれ得るか、または閲覧され得る)され得る。別の例として、表示装置222は、サーチアプリケーション500に関連されたアイコン499を表示し、そのアイコン499からサーチを開始するために、位置決めホイール410から入力を受け入れる。アプリケーション586は、別の適切な入力をアプリケーションに提供することによって(例えば、トラックボール433を適切に回転させるかまたは「転がす」ことによって)、ならびに選択入力を提供することによって(例えば、トラックボール33を押すことによって)(例えば、図4の平面の方向に押すことを除いて、位置決めホイール410と類似している)、ユーザインターフェース402から、追加的に、または代替的に開始(開かれ得るか、または閲覧され得る)され得る。
【0078】
カーソル/閲覧位置決め装置の使用に伴う移動、ナビゲーションおよび/またはスクロールは、比較的大きいサイズでの視覚的に表示された情報およびコンパクトなサイズの表示装置222の場合に有利である。なぜならば、情報およびメッセージは、いつなんどきでも、表示装置222の限定された視野内に、通常は部分的にのみ表されるからである。前述したように、位置決めホイール410は、そのような移動を達成するための、1つの有益なカーソル/閲覧位置決め装置である。位置決めホイール410(スクロールホイールとして参照され得る)は、特に、筺体302の固定軸の周りにて回転可能である円形ディスクを含み、エンドユーザの人差し指または親指によって回転され得る。
情報またはメッセージが、部分的に表示されたとき、位置決めホイール410の上方への回転によって、表示装置222が情報またはメッセージの上部部分の表示を表すように、上向きスクロールされる。同様に、位置決めホイール410の下方への回転によって、表示装置222が情報またはメッセージの下部部分の表示を表すように、下向きスクロールされる。位置決めホイール410は、エンドユーザが筐体406の内側に向かって、位置決めホイールを(例えば、エンドユーザの人差し指または親指で)押し下げ得るように、固定線形軸に沿って装着される。再び、図示されている位置決めホイール410の矢印414を参照されたい。
【0079】
位置決めホイール410のより詳細なメカニズムは、図6および図7と関連して、ここに記載される。図6〜7の位置決めホイール410は、ボディアセンブリの周りに接続されて示され、その周りに回転可能である。ボディアセンブリ610は、スライドアセンブリ720、またはその一部に接続され得る。スライドアセンブリ720は、位置決めホイール410およびボディアセンブリ610の全体が、手持ちサイズの装置に対して側面方向414に沿って自由に動き得るようする。位置決めホイールの側面方向の動き414は、位置決めホイール410の回転軸に垂直な平面に沿った動きとして規定される。この側面方向の動き414を制御するために、スライドアセンブリ720は、カム731を有するカムメカニズム730のような制御メカニズムに接続され得るか、あるいは、代替的に、レベルメカニズム、ソレノイドメカニズム、または他の作動手段に接続され得る。カムメカニズム730は、位置決めホイール410の側面位置を制御するカムコントローラ740に接続される。カム731は、カムメカニズム730に接続され、スライドアセンブリ720は、動くので、それに従って、位置決めホイール410およびボディアセンブリ610は、側面方向に動く。このような筺体に向かって内向きの側面方向の動きは、スイッチ入力(位置決めホイールキーの作動または押し下げ)として、移動局のプロセッサによって検出可能である。
【0080】
位置決めホイール410は、視覚的に表示された情報をするナビゲーションおよび動きに用いる一つのメカニズムが図示され、記載されてきたが、任意の適切なメカニズムが、トラックボール、UP、DOWN、LEFTおよびRIGHTのキー、マウスおよびカーソルメカニズム、タッチスクリーン表示装置メカニズムのような現行ユーザインターフェース技術に対して利用され得る。
【0081】
図8は、図5のアドレス帳アプリケーション592の使用から表示装置222に、表示され得る。具体的には、図8の情報は、エンドユーザ用の複数のアドレス帳コンタクトを編成するアドレス帳コンタクト情報800の例である。このアドレス帳コンタクト情報800は、ホームスクリーンページからアドレス帳のアプリケーションを開いた後に、閲覧可能となり得る。
【0082】
図8の例において、アドレス帳コンタクト情報800は、アドレス帳ネームフィールドにアドレス帳ネーム802、商用または勤務先電話番号フィールドに商用または勤務先電話番号804、自宅電話番号フィールドに自宅電話番号805、1つ以上の商用または勤務先住所フィールドに商用または勤務先住所806、および自宅住所フィールドに自宅住所808を含む。他の情報も、会社名フィールドに会社名(例えば、Company,Inc.)、会社内のエンドユーザの肩書きまたは地位、およびPINフィールドに個人識別番号(PIN)を含み得る。アドレス帳の各アドレス帳コンタクトは、このような情報を編成する複数の同じフィールドを有する。任意のアドレス帳コンタクトの一部のフィールドは、エンドユーザ次第で、および/またはエンドユーザに対する情報の利用度合い次第で、空欄のまま残る。アドレス帳コンタクト情報800に対する追加の位置情報には、ワイヤレス送受信機を介して受信される選択されたアドレス帳コンタクトと関連する移動通信装置のリアルタイム位置などが含まれ得る。この位置は、リアルタイム位置アドレスまたはリアルタイムの緯度座標および経度座標の形式であり得て、移動通信装置によって実質的にリアルタイムで受信され得る。
【0083】
移動局に格納されるアドレス帳アプリケーションは、エンドユーザに対するアドレス帳編成機能を提供する。エンドユーザは、典型的に、アドレス帳コンタクト情報をメモリのストレージの中に手入力し、引き続く使用での通信を容易にする。代替として、あるいは追加として、手動でなく、アドレス帳コンタクト情報は、装置にダウンロードされ得るか、あるいはダウンロードされなくとも、デバイスに受信され得る。アドレス帳コンタクトは、アドレス帳ネームによって、あるいは他のフィールド情報によって、アルファベット化され得る(またはアルファベット化可能であり得る)リストで表現され得る(または表現可能であり得る)か、あるいはソートされ得る(またはソート可能であり得る)。追加的に、アドレス帳コンタクトは、サーチアプリケーション500(図5)を使用して、任意のフィールドによって、サーチ可能であり得る。アドレス帳コンタクト情報は、移動局のメモリにローカルに格納され得るか、あるいは、アクセス可能なネットワークデータベース内のように移動局の外部に格納され得ることに留意すべきである。重要なことは、アドレス帳コンタクト情報が、アクセス可能で、移動局で閲覧可能なことである。
【0084】
一度、アドレス帳コンタクトが、アドレス帳から識別されるか、あるいは選択されると、情報は、エンドユーザの通信を容易にするために使用され得る。例えば、既に述べたように、移動局は、ワイヤレス電話ネットワーク用のワイヤレス通信ネットワークで動作するように適合され得る。各アドレス帳コンタクトは、電話番号用に少なくとも1つの電話番号フィールドを有し得、この情報は、移動局からの電話呼び出しを開始するために使用され得る。移動局のプロセッサは、ユーザインターフェースを介して、電話呼び出しを行うために、アドレス帳コンタクト内の電話番号のユーザ入力選択を識別し得、その結果、このユーザ入力選択に応答して、電話番号への電話呼び出しが、ワイヤレス通信ネットワークを介して、開始される。例えば、アドレス帳コンタクトまたは電話番号は、位置決めホイールを使用して選択され得、次いで、電話番号に対する「CALL」ファンクションが、プルダウンメニューを介して、引き続き、選択される。
【0085】
既に記載されたように、移動局は、ワイヤレスメッセージ通信用のワイヤレス通信ネットワークで動作するように適合される。各アドレス帳コンタクトは、電子メール(eメール)アドレス用に少なくとも1つのeメールアドレスフィールドを有し、この情報は、移動局からのeメールメッセージ送信に使用され得る。移動局のプロセッサは、ユーザインターフェースを介して、eメールメッセージを送信するため、アドレス帳コンタクトのeメールアドレスのユーザ入力選択を識別し得、そのユーザ入力選択に応答して、配信されるべき新たなeメールメッセージの宛先アドレスとして、そのeメールアドレスを挿入し得る。例えば、アドレス帳コンタクトまたはeメールアドレスは、位置決めホイールを用いて選択され、次いで、eメールアドレスに対する「E−MAIL」ファンクションが、プルダウンメニューを介して、引き続き、選択される。エンドユーザは、次いで、eメールメッセージの本体テキストをタイプし得るか、あるいはタイプし得ないときは挿入し得て、そのメッセージを送信する。
【0086】
既に述べたように、本開示の移動局は、また、その視覚表示装置に視覚マップをレンダリングするように適合される。図5に戻って参照すると、マッピングアプリケーション550は、表示装置内の視覚マップをレンダリングするために、移動局のメモリ224に提供され得る。マップレンダリングは、実質的に、図3との関連で記載されたように実行され得る。ここで、移動局は、入力として、アドレスおよび/または緯度座標および経度座標を用いて、マップレンダリングデータに対する要求をネットワークに送信し、引き続き、視覚画像装置内のマップをレンダリングして使用するマップレンダリングデータを受信する。
【0087】
しかしながら、ここで、マップレンダリングデータは、時間経過とともに、メモリ内にキャッシュ化され、維持され得ることに留意されるべきである。それゆえ、最初に、移動通信装置は、ワイヤレス通信ネットワークを介して、ネットワークデータからマップデータを要求し得、取り出し得て、メモリキャッシュ内にマップデータを格納し得る。プロセッサは、次いで、そのキャッシュ内のマップデータを利用して、移動通信装置の視覚表示装置内のマップをレンダリングし得る。キャッシュ内で見出されない任意のマップデータは(典型的には、マップの位置または領域が実質的に変更されるか、あるいは異なる場合)、前述されたようなネットワークデータベースから、要求されて、取り出される必要がある。マップレンダリングデータまたはMapletデータの使用の代替として、マップ表示装置は、マップの「ビットマップ」を取り出し、アドレスおよび/または緯度座標および経度座標に対応するこれらのビットマップを視覚的に表示することによって、実行され得る。
【0088】
図9は、マッピング機能と、コンタクト帳またはリスト内の情報とを提供する一般的な方法の流れ図である。提供された例において、コンタクト帳は、既に以上に記載されたようなアドレス帳である。しかしながら、コンタクト帳またはリストは、電話番号帳またはリスト、eメールアドレス帳またはリスト、あるいは加入者識別モジュール(SIM)またはUSIM帳またはリストのような任意の適切なコンタクト帳またはリストであり得る。本方法は、以前の図と関連して記載されたような移動通信装置によって、あるいは代替的に、任意のコンピュータまたは通信装置(例えば、PC)によって、実行され得る。本方法は、通信装置の1つ以上のプロセッサによって実行され得る。移動局用のコンピュータプログラムには、説明された本方法の論理に従って記載されたコンピュータ可読媒体(メモリ、フロッピディスクまたはCD−ROM)上に格納されたコンピュータ命令が含まれ得る。
【0089】
図9の開始ブロック902で始まり、アドレス帳の複数のアドレス帳コンタクトを編成するのに使用されるアドレス帳編成ファンクションは、ワイヤレス通信を容易にするために使用する移動通信装置の中に提供される(図9のステップ904)。再び、アドレス帳編成ファンクションは、より一般的には、複数のコンタクトを有するコンタクト帳編成ファンクションであり得る。移動通信装置のプロセッサは、次いで、ユーザインターフェースを介して、アドレス帳のアドレス帳コンタクトから選択された一つの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する(図9のステップ906)。次いで、プロセッサは、ユーザ入力要求に応答して、その位置に対応するマップが、移動通信装置の表示装置に視覚的に表示されるようになる(図9のステップ908)。移動通信装置は、自身のプロセッサを用いて、例えば、以前に図3を参照して記載された位置をマッピングし得る。
【0090】
図10〜図14は、情報の例示的な図を示し、図9の流れ図で概略されたイベントの特定のシーケンスで、表示装置に表示され得る。図10が示すのは、表示装置222が、アドレス帳の複数のアドレス帳コンタクトのうちの1つを最初に示し得ることである。この例において、「Rich Peillard」という名前の人に対するアドレス帳コンタクト1002が、示される。具体的には、アドレス帳ネームおよび勤務先が、エンドユーザによって開始されたアドレス帳コンタクトサーチを介して提供されたリストの中のアドレス帳コンタクト1002に対して示される。図11で、プロセッサは、エンドユーザによる位置決めホイールの作動(押し下げ)を検出し、それに応答して、選択されたアドレス帳コンタクト上で動作するファンクションのポップアップまたはプルダウンメニュー1004を表示させる。
【0091】
図示されているように、プルダウンメニュー1004のファンクション1008の一部は、アドレス帳コンタクト情報の全部を閲覧する「View」ファンクション、アドレス帳コンタクト情報を編集する「Edit」ファンクション、アドレス帳からアドレス帳コンタクト情報を削除する「Delete」ファンクション、アドレス帳コンタクトの自宅住所に対応して視覚的に表示されたマップを閲覧する「View Home Map」ファンクション、アドレス帳コンタクトの勤務先または商用住所に対応して視覚的に表示されたマップを閲覧する「View Work Map」ファンクション、eメールメッセージの宛先アドレスとして挿入されたアドレス帳コンタクトのeメールアドレスを用いて、eメールメッセージを生成する「Email」ファンクション、PINアドレスの宛先アドレスとして挿入されたPINを用いて、PINメッセージを生成する「PIN」ファンクション、およびアドレス帳コンタクトの電話番号のうちの一つと電話呼び出しを開始する「Call」ファンクションを含む。
【0092】
エンドユーザは、位置決めホイールを用いて、プルダウンメニュー1004のファンクション1008のリストをスクロールダウンして、図11に示されるように、「View Home Map」ファンクション1006をハイライトする。引き続き、プロセッサは、エンドユーザによる位置決めホイールの作動(押し下げ)を検出し、ハイライトされた「View Home Map」ファンクション1006を選択して、実行する。これに応答して、プロセッサは、移動通信装置のマッピングアプリケーションが、入力パラメータとして、選択されたアドレス帳コンタクトの「自宅」住所の位置を用いて実行するようにさせる。以前に図8と関連して述べたように、アドレス帳コンタクトの自宅住所808は、「516、Athlone Avenue、Ottawa、Ontario、Canada」であることに留意されたい。これに応答して、プロセッサは、アドレス帳コンタクト800の自宅住所808に対応するマッピングアプリケーションからマップレンダリングデータを受信する。このマップレンダリングデータを用いて、プロセッサは、自宅住所808の位置のマップ1210が、図12に示されるように、表示装置222に、視覚的に表示されるようにする。図12のマップ1210は、マップ1210内に、またはその周りに、自宅住所のうちの1つ以上の住所指示またはラベル1202を含む。
【0093】
図11と関連して記載されたように、「View Home Map」ファンクション1006を選択する代わりに、エンドユーザは、代替として、「View Work Map」ファンクションを選択し得る。ここで、図13を参照すると、エンドユーザは、位置決めホイールを用いて、プルダウンメニュー1004のファンクションのリストをスクロールダウンして、図13に示されるように、「View Work Map」ファンクション1302をハイライトする。引き続き、プロセッサは、エンドユーザによる位置決めホイールの作動(押し下げ)を検出し、ハイライトされた「View Work Map」ファンクション1302を選択して、実行する。これに応答して、プロセッサは、移動通信装置のマッピングアプリケーションが、入力パラメータとして、選択されたアドレス帳コンタクトの「勤務先」住所の位置を用いて実行するようにさせる。勤務先住所は、アドレス帳コンタクトのうちの1つ以上のアドレスフィールドから取り出され、マッピング用の入力パラメータとして使用される。以前に図8と関連して述べたように、アドレス帳コンタクト800の勤務先住所806は、「450 March Road、Kanata、Ontario、Canada」であることに留意されたい。これに応答して、プロセッサは、アドレス帳コンタクト800の勤務先住所806に対応するマッピングアプリケーションからマップデータを受信する。このマップデータを用いて、プロセッサは、勤務先住所806の位置のマップ1410が、図14に示されるように、表示装置222に、視覚的に表示されるようにする。図14のマップ1410は、マップ1410内に、またはその周りに、勤務先住所のうちの1つ以上の住所指示またはラベル1402を含む。
【0094】
以前に記載されたように、アドレス帳コンタクト情報に対する追加の位置情報には、ワイヤレス送受信機を介して受信される選択されたアドレス帳コンタクトと関連する移動通信装置のリアルタイム位置などが含まれ得る。この位置は、リアルタイム位置アドレスまたはリアルタイムの緯度座標および経度座標の形式であり得て、移動通信装置によって実質的にリアルタイムで受信され得る。この位置は、リアルタイム位置アドレスまたはリアルタイムの緯度座標および経度座標の形式であり得て、移動通信装置によって実質的にリアルタイムで受信され得る。この場合、「View Real−Time Map」ファンクションは、図8〜図14と関連して記載されたのと同様の技術を用いて、アドレス帳コンタクトの現在位置に対応するマップを閲覧するために利用され得る。
【0095】
以前に記載されたように、マップは、アドレス帳コンタクト内のアドレス(例えば、勤務先または自宅住所)に基づいて生成され得る。追加として、または代替として、各アドレス帳コンタクトは、位置データ(露出された、または隠された)を有する1つ以上の位置フィールドを含み得る。この位置データは、アドレス自体を用いることなく、アドレスの位置を示し得る。この場合、マップは、アドレス帳コンタクトのアドレスを一切用いることなく、その代わりに、緯度座標および経度座標を直接用いて、生成され得る。
【0096】
本開示に従うと、移動通信装置は、緯度座標および経度座標を中間的に受信し、使用することに加え、アドレス帳コンタクトのアドレスを用いて、マップを生成し得ることが好ましくい。ユーザ入力要求を受信した後、移動通信装置のプロセッサは、アドレス帳コンタクトのうちの1つ以上のアドレスフィールドの中のアドレスを識別し得、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスを入力として用いて、(図3Aと関連して以前に記載されたような)アドレスジオコーディングサーバーに、位置座標に対する要求を送信し得る。プロセッサは、その要求に応答して、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスジオコーディングサーバーからのアドレス/位置に対応する緯度座標および経度座標を受信する。引き続き、プロセッサは、マップサーバーへの入力として、その緯度座標および経度座標を有するマップデータに対する要求を送信し、ワイヤレスネットワークを介して、マップサーバーから要求に応答するマップレンダリングデータを受信する。次いで、プロセッサは、位置に対応するマップを、マップサーバーから受信されたマップレンダリングデータに基づいて、視覚的にレンダリングさせ得る。移動通信装置は、自身のキャッシュ内に以前に格納されたマップデータを利用して、移動通信装置の視角表示装置にマップをレンダリングし得る。マップデータに対する次の要求は、自身マッピングアプリケーションに単になされるだけで、マップレンダリングデータを取り出し得る。しかしながら、以前に記載されたように、キャッシュ内に見出されない任意のマップレンダリングデータは(典型的には、マップの位置または領域が実質的に変更されるか、あるいは異なる場合)、マップサーバー/ネットワークデータベースから要求され、そこから取り出される必要がある。
【0097】
緯度座標および経度座標を中間的に受信し、使用するとともに、アドレス帳コンタクトのアドレスを利用する技術は、好ましい。特に、この技術が好ましいのは、アドレス帳コンタクトに対するデータ構造の互換性を維持することが望ましく、また、マッピング機能の分離を維持することも望ましい場合においてである。図8と関連して図示されるように、アドレス帳コンタクトは、マップ位置(例えば、緯度座標および経度座標)に対するフィールドを見えるように、あるいは見えないようにして一切含み得ない。したがって、上述の技術を利用すると、移動通信装置のプロセッサは、各アドレス帳コンタクトと関連する緯度座標および経度座標の格納を避け得る。実際、最初にマップをレンダリングした後、あるいはその短時間後には、緯度座標および経度座標は、処分され得、アドレス帳コンタクトと関連して、もはや利用され得ない。この方法で、各アドレス帳コンタクトに対するデータ構造は、維持され得、移動通信装置内のメモリも、また保存され得る。さらに留意すべきは、マップサーバー(例えば、サーバー321)は、入力としてアドレスを有する要求を取り扱うこのようなマップサーバーを要求することなしに、一貫性ある入力/出力プロトコル(例えば、入力=緯度座標および経度座標、出力=マップレンダリングデータ)を利用し得る。したがって、アドレスジオコーディングサーバーを中間的に使用して、ワイヤレスネットワークを介して緯度座標および経度座標を一時的に取得し、利用することは、有益である。
【0098】
図15は、マッピング機能と、コンタクト帳またはリスト内の情報とを関連付ける別の一般的な方法の流れ図を示す。再び、提供される例において、コンタクト帳は、以前に記載されたようなアドレス帳である。しかしながら、コンタクト帳またはリストは、電話番号帳またはリスト、eメールアドレス帳またはリスト、あるいは加入者識別モジュール(SIM)またはUSIM帳またはリストのような任意の適切なコンタクト帳またはリストであり得る。本方法は、以前の図と関連して記載されたような移動通信装置によって、あるいは代替的に、任意のコンピュータまたは通信装置(例えば、PC)によって、実行され得る。本方法は、通信装置の1つ以上のプロセッサによって実行され得る。移動局用のコンピュータプログラムには、説明された本方法の論理に従って記載されたコンピュータ可読媒体(メモリ、フロッピディスクまたはCD−ROM)上に格納されたコンピュータ命令が含まれ得る。
【0099】
図15の開始ブロック1502で始まり、プロセッサは、位置のマップが移動通信装置の表示装置に視覚的に表示されるようにする(図15のステップ1504)。マッピングは、エンドユーザからユーザインターフェースを介しての要求があると、実行され、特定の位置またはアドレスをマッピングし得るか、あるいは、マッピングは、移動環境内にある移動通信装置のリアルタイム位置であり得る。次いで、プロセッサは、ユーザ入力要求を受信し、マップの位置を移動通信装置のアドレス帳内のアドレス帳コンタクトと関連付ける(図15のステップ1506)。このユーザ入力要求は、新たなアドレス帳コンタクトを生成するためのユーザ入力要求の一部であり得るか、あるいは既存のアドレス帳コンタクトを用いて位置を挿入するユーザ入力要求の一部であり得る。これに応答して、プロセッサは、位置に対応する位置データが、アドレス帳コンタクトのうちの1つ以上の位置フィールドに格納されるようになる(図15のステップ1508)。このような機能は、アドレス帳内の任意のアドレス帳コンタクトに、そして、マップ内に表現される任意の場所に対して提供され得る。
【0100】
図15の技術は、図8、図11および図12と関連して表示されたマップを逆順に閲覧することによって、部分的に説明され得る。最初に、表示装置上のマップは、レンダリングされる(例えば、図12)。その後、ファンクションの一つに「アドレス帳コンタクトの生成(Create Address Book Contact)」ファンクションを含むファンクションのポップアップまたはプルアップメニューが続き(例えば、図11)、その後、アドレス帳コンタクト内の位置またはアドレスの挿入と、新規/既存アドレス帳コンタクト情報の閲覧とが続く(例えば、図8)。
【0101】
再び、本技術と、以上に図示され、記載された例とにおいて、コンタクト帳またはリストは、移動通信装置のアドレス帳である。しかしながら、コンタクト帳またはリストは、電話番号帳またはリスト、eメールアドレス帳またはリスト、あるいは加入者識別モジュール(SIM)またはUSIM帳またはリストのような任意の適切なコンタクト帳またはリストであり得る。
【0102】
このように、移動通信装置のコンタクトリストにおいて、マッピング機能を提供する方法および装置が、記載された。該方法は、コンピュータ可読媒体と、該コンピュータ可読媒体に格納され、一つ以上のプロセッサで実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム製品によって、具現化され得る。本発明は、ワイヤレス送受信機と、該ワイヤレス送受信器に結合された一つ以上のプロセッサと、視覚表示装置を含むユーザインターフェースとを有する移動通信装置の一部であり得、該一つ以上のプロセッサは、この方法を実行するように動作可能である。
【0103】
本開示の一つの方法は、コンタクトリストのうちの複数のコンタクトを編成するのに使用する移動通信装置におけるコンタクトリスト編成ファンクションを提供するステップと、該移動通信装置のユーザインターフェースを介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つの位置をマッピングするユーザ入力要求を識別するステップと、該ユーザ入力要求に応答して、該選択されたコンタクトの一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレスを識別する動作と、ワイヤレスネットワークを介して、アドレスジオコード化サーバーに、該アドレスを用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、該ワイヤレスネットワークを介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、該位置のマップデータの要求に応答して、該ワイヤレスネットワークを介して受信された該緯度座標および経度座標に対応する該位置に対するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクトの該位置に対応するマップを、該移動装置の表示装置に視覚的にレンダリングする動作とを実行するステップとをさらに包含する。
【0104】
上記コンタクトリストは、複数のアドレス帳コンタクトを有するアドレス帳またはリストと、複数の電話番号を有する電話帳またはリストと、複数の電子メールアドレスを有する電子メールアドレス帳またはリストと、加入者識別モジュール(SIM)またはUSIM帳とのうちの一部であり得る。明らかなように、各コンタクトは、電話番号に対し、少なくとも一つの電話番号フィールドを有する。この場合、該方法は、さらに、上記インターフェースを介して、電話をすることに対するコンタクトの電話番号のユーザ入力選択を識別するステップと、これによって、該ユーザ入力選択に応答して、ワイヤレス通信ネットワークを介して該電話番号への電話を開始するステップとをさらに包含する。一方、各コンタクトは、電子メール(eメール)アドレスに対し、少なくとも一つのeメールアドレスフィールドを有する。この場合、該方法は、さらに、上記インターフェースを介して、eメールメッセージを送信することに対するコンタクトのeメールアドレスのユーザ入力選択を識別するステップと、これによって、該ユーザ入力選択に応答して、ワイヤレス通信ネットワークを介して該eメールメッセージの宛先アドレスとして、該eメールアドレスを挿入するステップとをさらに包含する。該位置は、事前に格納された位置であり得るか、あるいは移動通信装置のワイヤレス送受信機を介して受信される選択されたコンタクトと関連する移動通信装置のリアルタイム位置であり得る。
【0105】
上記方法は、また、上記ユーザインターフェースを介して、上記選択されたコンタクトまたはアドレスのユーザ入力選択を識別するステップと、該選択されたコンタクトまたはアドレスの該ユーザ入力選択に応答して、ファンクションのメニューを上記表示装置に視覚的に表示することであって、該ファンクションの該メニューは、該選択されたコンタクトに対するマッピングファンクションを含む、ステップとをさらに包含し、上記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクションの選択を識別することを包含し得る。該方法は、また、代替として、上記ユーザインターフェースを介して、上記選択されたコンタクトのユーザ入力選択を識別するステップと、該選択されたアドレスの該ユーザ入力選択に応答して、ファンクションのメニューを上記表示装置に視覚的に表示するステップであって、該ファンクションの該メニューは、該選択されたコンタクトの第一のアドレスおよび第二のアドレスに対するマッピングファンクションを含む、ステップをさらに包含し、前記ユーザ入力要求を識別する動作は、該第一のアドレスおよび第二のアドレスに対する該マッピングファンクションの選択を識別することを包含し得る。
【0106】
好ましいアプローチにおいて、上記方法は、上記コンタクトの一つ以上のアドレスフィールドにおいて、上記位置のアドレスを識別するステップと、上記ワイヤレスネットワークを介して、入力として該アドレスを用いた位置座標の要求をアドレスジオコーディングサーバーに送信するステップと、入力として該アドレスを用いた該位置座標の該要求に応答して、該アドレスジオコーディングサーバーから緯度座標および経度座標を受信するステップと、該ワイヤレスネットワークを介して、該位置の前記緯度座標と前記経度座標とを用いたマップデータの要求を入力として、マップサーバーに送信するステップと、入力として該位置の前記緯度座標と前記経度座標とを用いた該マップデータの該要求に応答して、該マップサーバーからの該位置に対応するマップレンダリングデータを受信するステップとを含み、該位置に対応するマッピングを視覚的に表示させる動作は、該マップレンダリングデータに基づく。該位置の該マップレンダリングデータが、既にメモリにキャッシュされている場合、該マップデータに対する該要求は、該マップをレンダリングする該メモリから、それを取り出す該移動通信装置の該マッピングアプリケーションに対して(該ワイヤレスネットワークを介する該マップサーバーに対してではなく)、行われるのみである。
【0107】
本開示で以上に記載された実施形態は、例示的なものであることのみを意図されている。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に対し、改変、修正、およびバリエーションをなし得る。請求項に係る本明細書に記載の発明は、技術における適切な変化を全てをカバーし、包含することを意図される。
【0108】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】移動通信装置の関連構成要素および通信システムのワイヤレス通信ネットワークを示すブロック図である。
【図2】図1の好適な移動通信装置、すなわち、移動局の詳細なブロック図である。
【図3A】図1および図2の移動通信装置におけるマッピング機能を提供するネットワーク構成要素のシステム図である。
【図3B】図3Aのシステムに基づいて、移動通信装置と、その移動通信装置にマップコンテンツをダウンロードするためのマップサーバーとの間でのメッセージ交換を示す。
【図3C】例示的な実施形態に従うMapletデータ構造を示す図である。
【図4】移動通信装置のユーザインターフェースの図である。
【図5】移動通信装置に常駐し得る様々なソフトウェアアプリケーションの図である。
【図6】移動通信装置の位置決めホイールの図である。
【図7】移動通信装置の位置決めホイールの図である。
【図8】移動通信装置の視覚表示装置に表示され得る情報の図であり、この情報は、複数のアドレス帳コンタクトを含む移動通信装置のアドレス帳のアドレス帳コンタクトである。
【図9】マッピング機能とアドレス帳の中の情報とを関連付ける方法の流れ図であり、このアドレス帳は、提供され得るコンタクト帳の一つの特定のタイプである。
【図10】図9の流れ図で概略されるイベントのシーケンスを視覚表示装置に表示され得る情報の実例である。
【図11】図9の流れ図で概略されるイベントのシーケンスを視覚表示装置に表示され得る情報の実例である。
【図12】図9の流れ図で概略されるイベントのシーケンスを視覚表示装置に表示され得る情報の実例である。
【図13】図9の流れ図で概略されるイベントのシーケンスを視覚表示装置に表示され得る情報の実例である。
【図14】図9の流れ図で概略されるイベントのシーケンスを視覚表示装置に表示され得る情報の実例である。
【図15】マッピング機能とアドレス帳の中の情報とを関連付ける別の方法の流れ図である。
【符号の説明】
【0110】
104 ワイヤレス通信ネットワーク
202 移動通信装置
232、222 ユーザインターフェース
800 コンタクト
806 アドレス
1004 メニュー
1006 マッピングファンクション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワーク(104)内で動作するように適合された移動通信装置(202)のコンタクトリストにおけるマッピング機能を提供する方法であって、該方法は、
該移動通信装置(202)におけるコンタクトリスト編成ファンクションであって、該コンタクトリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを提供する動作と、
該移動通信装置(202)のユーザインタフェース(232、222)を介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つ(800)の位置をマッピングするユーザ入力要求を識別する動作と、
該ユーザ入力要求に応答して、
該選択されたコンタクト(800)の一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレス(806)を識別する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該位置座標の該要求に応答して、該位置の緯度座標および経度座標を受信する動作と、
該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクト(800)の該位置に対応するマップ(1410)を、該移動通信装置(202)の表示装置(222)に視覚的にレンダリングする動作と
を包含する、方法。
【請求項2】
前記位置に対するマップ(1410)に対する前記マップレンダリングデータが、所定時間にわたって、前記移動通信装置(202)のメモリにキャッシュされ、維持される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、前記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を前記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)に対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
前記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、前記選択されたコンタクト(800)の前記アドレス(806)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたアドレス(806)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を前記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたアドレス(806)に対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
前記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、前記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別することと、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を前記表示装置(222)に視覚的に表示することであって、該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)の第1のアドレスと第2のアドレスとに対するマッピングファンクション(1006)を含む、ことと
をさらに包含し、
前記ユーザ入力要求を識別する動作は、該マッピングファンクション(1006)の該第1のアドレスと該第2のアドレスとのうちの1つの選択を識別することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記移動通信装置(202)は、前記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレス回線通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電話番号に対して少なくとも1つの電話番号フィールドを有しており、前記方法は、
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電話をすることに対する前記選択されたコンタクト(800)の電話番号(804)のユーザ入力選択を識別する動作と、
該ユーザ入力選択に応答して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して該電話番号(804)への電話を開始する動作と
をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記選択されたコンタクトに関連して前記緯度座標と前記経度座標とを格納することを控えることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記選択されたコンタクト(800)の前記位置に対応するマップ(1410)を、前記表示装置(222)に視覚的にレンダリングする動作は、
前記ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、前記位置の前記緯度座標と前記経度座標とを用いたマップデータの要求を入力として送信する動作と、
該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して、該マップデータの該要求に応答して、該位置に対応する前記マップレンダリングデータを受信する動作と、
該マップデータの該要求に応答して受信された該マップレンダリングデータに基づいて、該マップ(1410)を、該表示装置(222)にレンダリングする動作と
をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作は、前記マップレンダリングデータを提供するマップサーバーと異なるアドレスジオコーディングサーバーに該要求を送信するさらなる動作を包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンタクトリストは、
複数のアドレス帳コンタクトを有しているアドレス帳またはリストと、
複数の電話番号を有している電話帳またはリストと、
複数の電子メールアドレスを有している電子メールアドレス帳またはリストと、
加入者識別モジュールSIMまたはUSIM帳と
のうちの1つの一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法はコンピュータプログラム製品において具体化されており、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体と、該コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ命令とを備えており、該コンピュータ命令は、該方法を実行するために、前記移動通信装置(202)の一つ以上のプロセッサによって実行可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
コンタクトリストの複数のコンタクトを編成するのに使用するコンタクトリスト編成ファンクションを有する移動通信装置(202)であって、該移動通信装置(202)は、
ワイヤレス通信ネットワーク(104)と通信するように動作するワイヤレス送受信器(211)と、
該ワイヤレス送受信器(211)に結合された一つ以上のプロセッサ(238)と、
視覚表示装置(222)を含むユーザインタフェース(232、222)と
を備えており、該一つ以上のプロセッサ(238)は、
該ユーザインタフェース(232、222)を介して、該コンタクトリストのコンタクトのうちの選択された1つ(800)の位置をマッピングするユーザ入力要求を識別するように動作し、
該ユーザ入力要求に応答して、
該選択されたコンタクト(800)の一つ以上のアドレスフィールドにおいて、該位置のアドレス(806)を識別するように動作し、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)に、該アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信するように動作し、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から、該位置座標の該要求に応答して、緯度座標および経度座標を受信するように動作し、
該位置のマップデータの要求に応答して、該位置に対するマップレンダリングデータであって、該ワイヤレス送受信器(211)を介して該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から受信された該緯度座標および経度座標に対応するマップレンダリングデータに基づいて、該選択されたコンタクト(800)の該位置に対応するマップ(1410)を、該視覚表示装置(222)に視覚的にレンダリングするように動作する、移動通信装置(202)。
【請求項13】
前記位置に対する前記マップレンダリングデータが、所定時間にわたって、前記移動通信装置(202)のメモリにキャッシュされ、維持される、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項14】
前記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、前記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を前記表示装置(222)に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)に対するマッピングファンクション(1006)を含み、
前記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項15】
前記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、前記選択されたコンタクト(800)の前記アドレス(806)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたアドレス(806)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクション(1008)のメニュー(1004)を前記表示装置(222)に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたアドレス(806)に対するマッピングファンクション(1006)を含み、
前記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の選択を識別することを包含する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項16】
前記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
前記ユーザインターフェースを介して、前記選択されたコンタクト(800)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該選択されたコンタクト(800)の該ユーザ入力選択に応答して、ファンクションのメニュー(1004)を前記表示装置に視覚的に表示するように動作し、
該ファンクション(1008)の該メニュー(1004)は、該選択されたコンタクト(800)の第1のアドレスと第2のアドレスとに対するマッピングファンクション(1006)を含み、
前記ユーザ入力要求を識別することは、該マッピングファンクション(1006)の該第1のアドレスと該第2のアドレスとのうちの1つの選択を識別することを包含する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項17】
前記移動通信装置(202)は、前記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレス回線通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電話番号に対して少なくとも1つの電話番号フィールドを有しており、前記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電話をすることに対する前記選択されたコンタクト(800)の電話番号(804)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該ユーザ入力選択に応答して、該ワイヤレス通信ネットワーク(104)を介して該電話番号(804)への電話を開始するように動作する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項18】
前記移動通信装置(202)は、前記ワイヤレス通信ネットワーク(104)内でワイヤレスメッセージ通信に適して動作するように適合されており、各コンタクトは、電子メールアドレスに対して少なくとも1つの電子メール(eメール)アドレスフィールドを有しており、前記一つ以上のプロセッサ(238)がさらに、
前記ユーザインタフェース(232、222)を介して、電子メールを送信することに対する前記選択されたコンタクト(800)の電子メールアドレス(810)のユーザ入力選択を識別するように動作し、
該ユーザ入力選択に応答して、該電子メールアドレス(810)を該電子メールメッセージの宛先アドレスとして挿入するように動作する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項19】
前記アドレス(806)を用いた位置座標の要求を入力として送信する動作は、前記マップレンダリングデータを前記移動通信装置(202)に提供するマップサーバーと異なるアドレスジオコーディングサーバーに該要求を送信するさらなる動作を包含する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項20】
前記一つ以上のプロセッサがさらに、
前記ワイヤレス送受信器(211)を介して前記ワイヤレス通信ネットワーク(104)に、前記位置の前記緯度座標と前記経度座標とを用いたマップデータの要求を入力として送信することと、
該ワイヤレス送受信器(211)を介して該ワイヤレス通信ネットワーク(104)から、該マップデータの該要求に応答して、該位置に対応する前記マップレンダリングデータを受信することと、
該マップレンダリングデータに基づいて、該位置に対応する前記マップを、前記表示装置(222)に視覚的にレンダリングすることと
によって、該マップを視覚的にレンダリングするように動作する、請求項12に記載の移動通信装置(202)。
【請求項21】
前記コンタクトリストは、
複数のアドレス帳コンタクトを有しているアドレス帳またはリストと、
複数の電話番号を有している電話帳またはリストと、
複数の電子メールアドレスを有している電子メールアドレス帳またはリストと、
加入者識別モジュールSIMまたはUSIM帳と
のうちの1つの一部である、請求項12に記載の移動通信装置(202)。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−282220(P2007−282220A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94635(P2007−94635)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】