説明

種子梱包装置

【課題】ネット屑の回収率を向上させると共に、切断された袋部材をカールさせにくい種子梱包装置を提供すること。
【解決手段】ロールに巻かれたネット原材51から切断された袋部材61の開口部を接合することにより種子を入れたネット袋62を製造するものであって、切断位置から次工程へ移動する袋部材61に接してガイドする移動ガイド1と、移動ガイド1の下方に配設されて袋部材61の切断により生じたネット屑を回収するダストパン60とを有する種子梱包装置50において、袋部材61が切断位置から次工程へ移動する移動方向に沿って移動ガイド1にスリット5を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロールに巻かれた長尺な筒状のネット原材から切断された袋部材の開口部を接合して種子を入れたネット袋を製造する種子梱包装置に関し、特に、ネット原材の切断により生じたネット屑の回収率を向上させる種子梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種籾の表面に付着したり、籾殻と果皮との間に潜む病原菌(いもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病など)を殺菌や除菌するなど、種籾の消毒に関して最近では、例えば60℃の一定温度の温湯に、10分程度の一定時間種籾を漬ける温湯消毒が行われている。
その際、各農家では複数のネット袋に一定量の種籾を分けて入れ、口を縛って前記温湯消毒を実行しているが、大量処理施設では、温湯消毒した種籾を得るためには、種子梱包装置によって自動的に所定量(例えば4kg)の種籾を入れたネット袋が作られている。
【0003】
種子梱包装置では、ロールに巻かれた長尺な筒状のネット原材が所定量送り出され、送り方向先端の開口部から所定長さの位置で切断され、後端部も開口する所定長さの袋部材が得られる。従って、1本のネット原材から切り出される袋部材は、その送り方向先端と後端の開口端がこの切断位置の切断によって得られる。
そして、その切断位置では、後端の開口部が先に熱溶着によって閉じられる。そして、一方だけを閉じた袋部材は更に先へ送られ、送り方向先端の開口部から袋部材に種子が入れられた後、その先端開口部が熱溶着によって閉じられ、こうして種子を入れたネット袋が得られる。
【0004】
ところで、ネット原材は、種子が抜け落ちない程度の大きさの編み目があり、カッターの切断によって細かいネット屑が生じてしまう。種子梱包装置は、各機構の駆動源としてシリンダが使用されているため、そのネット屑が飛散してシリンダのロッド部に巻き込まれると、シリンダの動作不良を誘発することになる。そこで、従来から種子梱包装置では、切断された直後の袋部材が通る移動ガイドの下にネット屑を受けるダストパンが配置され、切断された袋部材が移動ガイドを通る際に、袋部材から落ちるネット屑を回収するようになっている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】日本車輌製造株式会社ホームページ http://www.n-sharyo.co.jp/business/plant/seedcenter-flow.htm
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の種子梱包装置は、以下の問題があった。
(1)従来の種子梱包装置は、移動ガイドが平板であるため、移動ガイドの縁からしかネット屑がダストパンに落下しなかった。そのため、切断により生じたネット屑の多くが、移動する袋部材に付着したまま次の工程へ送られてしまっていた。そして、種子を投入する際の袋部材の動きなどによって飛散してしまい、上述したように、シリンダ等の動作不良を引き起こすこととなる。
【0007】
(2)また、従来の種子梱包装置では、切断位置から袋部材を板状の移動ガイドに沿って移動させる間に、切断した先端開口部が移動ガイドとの接触抵抗によって外側に巻き上がってしまうことがある。そして、先端の開口部に巻き癖が付くと、次にその開口部から袋部材に種子を投入する際、開口部のチャック機構が適切に先端開口部を掴むことが出来なくなる不具合が生じてしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ネット屑の回収率を向上させると共に、切断された袋部材をカールさせにくい種子梱包装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明の種子梱包装置は、ロールに巻かれたネット原材から切断された袋部材の開口部を接合して種子を入れたネット袋を製造するものであって、切断位置から次工程へ移動する前記袋部材に接してガイドする移動ガイドと、前記移動ガイドの下方に配設されて前記袋部材の切断により生じたネット屑を回収するダストパンとを有する種子梱包装置において、前記移動ガイドは、前記袋部材が前記切断位置から次工程へ移動する移動方向に沿って形成されたスリットを有する。
【0010】
本発明の種子梱包装置は、前記スリットが、前記袋部材が前記切断位置から前記次工程へ移動する方向と平行に配設された複数の丸棒の間に形成されていることが好ましい。
【0011】
本発明の種子梱包装置は、前記移動ガイドの前記袋部材に接する面が少なく、前記袋部材の移動方向に沿ってサイン波形状又はのこぎり形波形状にされていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
上記種子梱包装置は、袋部材が移動ガイドに接した状態でガイドされながら切断位置から次工程へ移動するときに、ネット原材の切断により発生して袋部材に付着したネット屑が、移動ガイドのスリットを介してダストパンに落ち、袋部材に引きずられないので、ネット屑をダストパンに回収する回収率が向上する。また、袋部材が切断位置から次工程へ移動する移動方向に沿って移動ガイドにスリットを形成することにより、袋部材が切断位置から次工程へ移動するときに移動ガイドとの間に生じる接触抵抗を軽減し、袋部材が外側に巻き上がり難くしている。よって、上記種子梱包装置によれば、ネット屑の回収率を向上させると共に、切断された袋部材をカールさせにくくすることができる。
【0013】
上記種子梱包装置は、移動ガイドのスリットが、袋部材が切断位置から次工程へ移動する方向と平行に配設された複数の丸棒の間に形成され、丸棒の上に落ちたネット屑が丸棒の表面を滑ってスリットへ落ちるようにしたので、ネット屑が移動ガイド上に残りにくい。よって、上記種子梱包装置によれば、袋部材が移動ガイドから次工程へ移動する動きに伴って飛散するネット屑の量を減らすことができる。また、上記種子梱包装置は、袋部材が丸棒に接触して移動するため、袋部材が丸棒に接触する接触面積が、袋部材が板状の移動ガイドに接触する接触面積より小さい。よって、移動ガイドと袋部材との間に生じる接触抵抗を小さくして、切断された袋部材をカールさせにくくすることができる。
【0014】
上記種子梱包装置は、移動ガイドの袋部材に接する面がサイン波形状又はのこぎり形波形状にされているので、袋部材が移動ガイド上を移動するときに振動してネット屑をダストパンに振り落とすことができる。また、移動ガイドの袋部材と接する面を袋部材の移動方向に沿ってサイン波形状又はのこぎり形波形状としているので、袋部材が移動ガイド上を移動するときに移動ガイドにひっかからない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る種子梱包装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す移動ガイドの外観斜視図である。
【図3】図1に示す移動ガイド周辺の概略平面図である。
【図4】図1に示す移動ガイド周辺を側方から見た概略構成図である。
【図5】移動ガイドの第1変形例を示す図である。
【図6】移動ガイドの第2変形例を示す図である。
【図7】移動ガイドの第3変形例を示す図である。
【図8】移動ガイドの第4変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
続いて、本発明に係る種子梱包装置の実施形態について説明する。
【0017】
(種子梱包装置の全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る種子梱包装置50の概略構成図である。図中矢印は、ネット原材51と袋部材61の移動方向を示す。
種子梱包装置50は、種籾等の種子を中に入れたネット袋62を製造するものである。種子梱包装置50は、ネット原材51と、第1接合部52と、カッター53と、スライド機構54と、端部開口機構55と、チャック機構56と、種子投入部57と、第2接合部58と、ベルトコンベア59と、自動計量部63と、保証証(ネームシール)印字部64とを備える。カッター53と種子投入部57との間には、本実施形態の特徴をなす移動ガイド1が配置され、この移動ガイド1の真下にネット屑を回収するためのダストパン60が配設されている。
【0018】
種子梱包装置50は、ロールに巻かれた長尺な筒状をなすネット原材51を、第1接合部52とカッター53を通って種子投入部57側へ送り出すと、スライド機構54が送り出されたネット原材51の両端を保持する。スライド機構54は、カッター53と種子投入部57との間にネット原材51の送り出し方向(図中矢印参照)に沿って直線往復運動可能に設けられ、ネット原材51を保持した後、種子投入部57側へスライドしてネット原材51をカッター53の間から所定量引き出す。この引き出した長さでネット原材51から袋部材61が切断されて、熱溶着によって最終形態のネット袋62が形成される。
【0019】
この際、まず所定長引き出されたネット原材51は、シール部材と保証証(ネームシール)印字部64から供給された保証票(ネームシール)とを貼着された部分が第1接合部52によって熱溶着され、その後さらに先へ送り出される。ネット原材51の熱溶着部分がカッター53を過ぎたところで、カッター53がネット原材51を切断する。これにより、後端側を閉じた袋部材61がネット原材51から切り取られる。袋部材61は、スライド機構54に保持された状態で移動ガイド1上を滑るようにして端部開口機構55へ送られ、送り側先端の開口部が端部開口機構55によって開かれる。この開かれた先端開口部がチャック機構56に保持され、袋部材61は移動ガイド1から種子投入部57の下方へ送られる。袋部材61は、種子投入部57において自動計量部63で計量された所定量の種子(例えば4kgの種籾)が投入され、その後、第2接合部58によって先端開口部が熱溶着される。これにより、種子を入れたネット袋62が完成する。完成したネット袋62は、ベルトコンベア59で搬出される。
【0020】
(移動ガイドの構成)
続いて、移動ガイド1の構成を説明する。図2は、図1に示す移動ガイド1の外観斜視図である。図中矢印は、袋部材61が切断位置から次工程へ移動する方向を示す。
移動ガイド1は、袋部材61の送り出し方向(図中矢印参照)に沿って複数のスリット5が平行に形成され、袋部材61が移動ガイド1上を移動する途中で切断によって生じたネット屑がスリット5を介してダストパン60へ落下するように構成されている。
【0021】
移動ガイド1の幅は、ダストパン60の幅より小さく(図1参照)、移動ガイド1から落ちたネット屑をダストパン60が確実に回収できるようになっている。移動ガイド1は、複数の丸棒2を平行に並べ、各丸棒2の両端が枠3に溶接等で固定されている。丸棒2同士は、一定の間隔をあけて配置され、スリット5を構成している。スリット5の幅寸法は、袋部材61が丸棒2上で水平に広げられた姿勢を保ちつつネット屑をスリット5を介してダストパン60へ落とすようにしている。
【0022】
移動ガイド1の一端には、端部開口機構55(後述の図3、図4参照)を袋部材61に当接させて袋部材61の先端開口部を開かせるための切欠部4が設けられている。移動ガイド1は、切欠部4側の端部が低くなるように傾斜7が設けられている。このような移動ガイド1の両端には、ボルト孔8aを備える固定部8が立設されている。
【0023】
(移動ガイドの取り付け)
図3は、移動ガイド1周辺の概略平面図である。図4は、移動ガイド1周辺を側方から見た概略構成図である。図3及び図4の図中矢印は、袋部材61の移動方向を示す。
移動ガイド1は、袋部材61を図中矢印方向へ移動させるときに袋部材61が移動ガイド1との間で生じる接触抵抗を小さくするために、複数の丸棒2が袋部材61の送り出し方向(図中矢印参照)と平行になるように、種子梱包装置50の本体枠65に配置される。このとき、移動ガイド1は、傾斜7側の端部が、種子投入部57の下方へ袋部材61を案内するためのシュータ66側に配置される。そして、ボルト孔8aにボルト20を挿通して本体枠65に締結することによって移動ガイド1を種子梱包装置50に取り付けられる。
【0024】
このようにして種子梱包装置50に取り付けられた移動ガイド1は、ダストパン60の上方において、スリット5が図中矢印に示す袋部材61の移動方向に沿って設けられる。そして、切欠部4の間には、端部開口機構55が配設され、端部開口機構55が切欠部4を介して移動ガイド1上を移動する袋部材61に直接接触できるようになっている。さらに、移動ガイド1は、傾斜7の上方にチャック機構56が配設され、チャック機構56が袋部材61の先端開口部を掴んで袋部材61を移動させる際に移動ガイド1に接触するのを防止できるようになっている。
【0025】
(作用効果)
上記構成を有する種子梱包装置50は、スライド機構54により所定長引き出されたネット原材51をカッター53で切断して袋部材61を形成すると、スライド機構54が袋部材61の先端部側を引っ張って、その先端開口部分を端部開口機構55の間に配置させる。このとき、袋部材61は、カッター53から端部開口機構55まで移動ガイド1上を水平な姿勢で滑り、先端開口部がチャック機構56に対して位置合わせされる。
【0026】
種子梱包装置50では、カッター53が編み目を有するネット原材51を切断したときに、ネット屑が生じ、そのネット屑が袋部材61に付着する。袋部材61に付着したネット屑は、袋部材61がスライド機構54に引っ張られて移動ガイド1上を移動するときにスリット5からダストパン60に落ちて回収される。より具体的には、袋部材61に付着したネット屑は、袋部材61が移動ガイド1に沿って移動するときに袋部材61から離れると、袋部材61の移動方向と平行に設けられたスリット5からダストパン60にそのまま落下する。そして、スリット5は、移動ガイド1の全長にわたって長く形成されているため、ネット屑は、移動ガイド1に沿って切断位置から次工程へ移動するまでの間いつでもスリット5からダストパン60へ落ちることができる。つまり、ネット屑は、移動ガイド1の両端まで移動しなくても、袋部材61が通過する移動ガイド1の中間部分からダストパン60に落下できる。このため、ネット屑は、袋部材61によって移動ガイド1の傾斜7まで引きずられない。しかも、丸棒2は、ネット袋61の移動方向に対して直交する方向の断面が球形状であるため、丸棒2の上に落ちたネット屑は、丸棒2の表面を滑ってスリット5へ落ちやすい。よって、本実施形態の種子梱包装置50では、ネット原材51の切断によって生じたネット屑が移動ガイド1のスリット5を介してダストパン60に落下しやすく、ネット屑をダストパン60に回収する回収率を向上させることができる。
【0027】
また、移動ガイド1は、スリット5により、袋部材61との接触面積が従来技術で説明した平板の移動ガイドより小さくなっている。そして、スリット5を構成する丸棒2は、軸線方向に対して直交する方向の断面が球形状をなし、移動中の袋部材61に引っ掛かるような角部がない。よって、本実施形態の種子梱包装置50では、切断された袋部材61が移動ガイド1に沿って移動するときに生じる接触抵抗が、袋部材61が平板の移動ガイドに沿って移動するときに生じる接触抵抗より小さくなるので、袋部材61の先端開口部が接触抵抗によって外側に巻き上がらず、カールしにくい。
【0028】
上記のようにしてチャック機構56に位置合わせされた袋部材61の先端開口部を、種子梱包装置50は端部開口機構55によって開き、チャック機構56で保持する。そして、袋部材61を移動ガイド1から種子投入部57へ移動させ、所定量の種子を袋部材61に投入する。袋部材61は、移動ガイド1を移動するときにネット屑をスリット5からダストパン60に落とすため、ネット屑を付着したまま次の工程へ送られない。これにより、チャック機構56が袋部材61の姿勢を変えて移動ガイド1から種子投入部57へ袋部材61を移動させるときに、ネット屑が周りに飛散してシリンダのロッド部などに入り込まず、ネット屑に起因するシリンダの動作不良が生じにくい。また、チャック機構56が袋部材61を保持するときに袋部材61の先端開口部に巻き癖がついていないため、チャック機構56が袋部材61の先端開口部を適切に掴むことができる。これにより、種子梱包装置50は、袋部材61を種子投入部57の下に正しく配置し、種子をこぼさないように袋部材61に投入できる。種子梱包装置50は、種子を投入した袋部材61の先端開口部を第2接合部58によって熱溶着し、両端部を接合されたネット袋62をベルトコンベア59で搬出する。
【0029】
(変形例)
尚、本発明の種子梱包装置は、上記実施形態に限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、複数の丸棒2を平行に配置して枠3で保持することによりスリット5を構成しているが、図5に示すように、平板の移動ガイド21に袋部材61の移動方向(図中矢印参照)に沿ってスリット22を形成しても良い。
また、図5に示す移動ガイド21の表面を、図6に示すように袋部材61の移動方向に沿って波打つサイン波形状31としても良い。また例えば、図5に示す移動ガイド21の表面を、図7に示すように袋部材61の移動方向に沿ってのこぎり形波形状32にしても良い。この場合、のこぎり形波形32の傾斜面34を円弧状にして角をなくし、袋部材61との接触抵抗を小さくすると良い。このように移動ガイド21の表面をサイン波形状31やのこぎり形波形状32とすることにより、袋部材61が移動ガイド21上を滑るように移動するときに振動し、袋部材61に付着したネット屑を袋部材61から振り落すことができる。また、袋部材61の移動方向に沿って移動ガイド21の表面をサイン波形状31又はのこぎり形波形状32とするので、袋部材61が移動時に移動ガイド21の表面にひっかからない。
また、例えば、上記実施形態の移動ガイド1は枠3を備える。これに対して、図8に示すように、複数本の丸棒41を脚部42や梁43に溶接することにより移動ガイド40を設け、袋部材61の送り方向(図中矢印参照)に沿ってスリット44を形成しても良い。
また例えば、丸棒2に変えて、軸線方向に対して直行する方向の断面が楕円形状の棒を使用しても良い。この場合、ネット屑が落下しやすいように、楕円形状の棒を断面が縦長になるよう配置することが望ましい。
また、丸棒2に変えて車輪を袋部材61の搬送方向に沿って並べ、それらの車輪が袋部材61の移動方向に回転することにより、袋部材61と移動ガイドとの間に生じる接触抵抗を小さくするようにしても良い。
例えば、上記実施形態では、丸棒2を等間隔に配置しているが、丸棒2の配置間隔を各々変えても良い。
例えば、上記実施形態では、スリット5を移動ガイド1全体に設けたが、袋部材61の移動経路上にのみスリット5を形成するように丸棒2を配置しても良い。
例えば、上記実施形態では、種子を包装するネット袋62を製造する種子梱包装置50を例に挙げて説明したが、例えば、一方のみが接合されたネット袋を製造する種子梱包装置に移動ガイド1を適用しても良い。
例えば、上記実施形態の種子梱包装置50は、種籾を入れたネット袋62に限らず、他の種子を入れたネット袋を製造するものであっても良い。
【符号の説明】
【0030】
1,21 移動ガイド
2 丸棒
5,22 スリット
31 サイン形形状
32 のこぎり形波形形状
50 種子梱包装置
51 ネット原材
60 ダストパン
61 袋部材
62 ネット袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロールに巻かれたネット原材から切断された袋部材の開口部を接合して種子を入れたネット袋を製造するものであって、切断位置から次工程へ移動する前記袋部材に接してガイドする移動ガイドと、前記移動ガイドの下方に配設されて前記袋部材の切断により生じたネット屑を回収するダストパンとを有する種子梱包装置において、
前記移動ガイドは、前記袋部材が前記切断位置から次工程へ移動する移動方向に沿って形成されたスリットを有する
ことを特徴とする種子梱包装置。
【請求項2】
請求項1に記載する種子梱包装置において、
前記スリットは、前記袋部材が前記切断位置から前記次工程へ移動する方向と平行に配設された複数の丸棒の間に形成されている
ことを特徴とする種子梱包装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載する種子梱包装置において、
前記移動ガイドの前記袋部材に接する面が、前記袋部材の移動方向に沿って波形状又はのこぎり形波形状にされている
ことを特徴とする種子梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−235119(P2010−235119A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81773(P2009−81773)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【Fターム(参考)】