説明

空気ブレーキブースタの為のダイヤフラム

本発明は第一及び第二のハウジング半シェル構造2、3を備え、空気圧力差がそこに作用し得る軸方向に可動の壁4によって作動室5と真空室6とに分割され、可動壁4がダイヤフラム板7及び、その上に接している、該二つの室5、6をシールするための半径方向に内側のシーリング玉縁27と半径方向に外側のシーリング玉縁39、48、54とを含むダイヤフラム38、47、53により形成され、そして該半径方向に外側のシーリング玉縁39、48、54がハウジング半シェル構造2、3の間で圧縮可能な、ブースタハウジング1を有する空気ブレーキブースタに関する。
半径方向に外側のシーリング玉縁の圧縮を改善するため、本発明は半径方向に外側のシーリング玉縁39、48、54が円周状の、一様なリブ構造を有することを開示している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は第一及び第二のハウジング半シェル構造を備え、空気圧力差がそこに作用し得る軸方向に可動の壁によって作動室と真空室とに分割され、該可動壁がダイヤフラム板及び、その上に接している、該二つの室をシールするための半径方向に内側のシーリング玉縁と半径方向に外側のシーリング玉縁とを含むダイヤフラムにより形成され、そして該半径方向に外側のシーリング玉縁がハウジング半シェル構造の間で圧縮可能な、ブースタハウジングを有する空気ブレーキブースタに関する。
【背景技術】
【0002】
独国特許出願公開第41 24 683 A1号明細書はこのタイプの空気ブレーキブースタを開示している。従来技術のブレーキブースタの半径方向に外側のシーリング玉縁は、ハウジング半シェル構造の二つの実質的に半径方向に構成されたフランジ間で圧縮され、そして軸方向に配置されたフランジは、第二のハウジング半シェル構造の半径方向フランジに接して形成され、二つのハウジング半シェル構造が結合された後に、第一のハウジング半シェル構造の半径方向フランジの上にある。ハウジング半シェル構造の締り嵌め接続は、例えば第一のハウジング半シェル構造の半径方向フランジの上にある領域において、圧入を用いて軸方向フランジを接続することにより行なわれる。これが生じると、半径方向に外側のシーリング玉縁はハウジング半シェル構造の結合プロセスの間に、シーリング玉縁の余剰体積がフランジ間の取付けスペースからブレーキブースタ内部へ移されるようなやり方で変形させられる。
【0003】
試験では、シーリング玉縁の余剰体積の移動がダイヤフラムの組立品を劣化させるであろうこと、及びダイヤフラムによる二つの室のシーリングはもはや保障されないことを示している。この漏れは必然的にブレーキブースタの故障を引き起こす。従来技術のブレーキブースタにおけるハウジング半シェル構造間のダイヤフラムの圧縮は、従って改善されるに値すると考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の観点から、本発明の目的はダイヤフラムの改善された圧縮を伴う一般的なブレーキブースタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この目的は半径方向に外側のシーリング玉縁が円周状の、一様なリブ構造を含むことにより達成される。該リブ構造は、ダイヤフラムがハウジング半シェル構造の間で余剰なシーリング玉縁の体積無しに圧縮され得るように、一方で安定性を確実にし、他方でシーリング玉縁の材料の低減を可能にする。従って、この目的のために意図されたハウジング半シェル構造の間の取付けスペース内にシーリング玉縁の座を確保しつつ、シーリング玉縁における内部圧力を特に増加させることが可能である。それに加えて、ダイヤフラムによるシーリングは更に確実にされる。他の利点は、ダイヤフラムのシーリング玉縁のみが変更されることを必要とし、一方でブレーキブースタの残りの構成要素は広範囲にわたってそのまま留まることが出来るという点において達成される。
【0006】
更に、ハウジング半シェル構造を結合するときに、リブの隙間内の空気が取付けスペースから意図された方法で排出され、それによってエアクッションの発生を防止することは有利である。
【0007】
本発明の好適な実施形態によれば、該リブ構造は半径方向に内側のシーリング玉縁面にリブ及びリブの隙間を備える。この配置において、リブの隙間は半径方向に内側の面にわたり部分的にのみ延在し、そして第二のハウジング半シェル構造の半径方向フランジに接するシーリング玉縁の軸側にわたり部分的にのみ延在し、その結果として該リブの隙間に起因するシーリング玉縁の劣化は最大限可能な範囲で極小化され得る。
【0008】
望ましくは、ハウジング半シェル構造は互いに断面部において圧入を用いて締り嵌め接続され、第二のハウジング半シェル構造の半径方向フランジにおいて、ハウジング半シェル構造が相互に接続された後で、シーリング玉縁の取付けスペースに僅かに重なっている、半径方向に向いた溝を含む軸方向に延在するフランジが形成される。これはシーリング玉縁が半径の外側方向に最小限の変形をすることを可能にし、それに加えて内側への余剰なシーリング玉縁の体積移動は防止される。
【0009】
シーリング玉縁の取付けの容易さは、シーリング玉縁の半径方向に外側の面が挿入用の傾斜面を含み、半径方向に内側の面が円錐形状を有する点において達成される。
【0010】
本発明の好適な実施形態は、リブ及びリブの隙間を有するリブ構造が、シーリング玉縁の半径方向に内側の面及び半径方向に外側の面に備えられ、それによってシーリング玉縁の一様な変形が生じることを提供する。リブは互いに対して偏位するように半径方向に内側の面及び外側の面に配置されることができ、或いは別の好適な実施形態によれば、それらは互いに反対側に配置されることができる。最後に述べられる実施形態は、シーリング玉縁がリブにもかかわらず両側において比較的安定した設計を有し、非常に一様なシーリング玉縁の変形が達成されるという特別な利点を含む。
【0011】
ダイヤフラムの取付けを容易にするため、リブは好ましくは挿入傾斜面を含むことができ、或いはシーリング玉縁の半径方向に内側の面及び半径方向に外側の面は円錐形の構成を備えることができる。
【0012】
望ましくは、第二のハウジング半シェル構造は、シーリング玉縁をガイドするための軸方向に向いたガイド面を有し、シーリング玉縁が組立て中に選択的にガイドされることを可能にし、そしてシーリング玉縁の傾きを防止する。
【0013】
更に、本発明はダイヤフラムが上記に例証されたタイプのシーリング玉縁を含むことを特徴とする、空気ブレーキブースタ用のダイヤフラムを提供する。
【0014】
以下に、本発明は実施形態を示す添付図面を参照することにより説明されるであろう。図面中の非常に概略的な断面図において、各図は示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に示す自動車のブレーキシステムの、従来技術による空気ブレーキブースタのブースタハウジング1(概略的にのみ示す)は、押し込みによる接続など切削加工をしない準備により、互いに締り嵌めで圧入されている第一のハウジング半シェル構造2及び第二のハウジング半シェル構造3を含む。ブースタハウジング1は軸方向に可動の壁4によって作動室5と真空室6とに分割される。軸方向に可動の壁4は、例えば薄板の深絞りのダイヤフラム板7、及びその上に接し、そして二つの室5、6の互いに対するシーリング材として、並びに大気に対する二つの室5、6のシーリング材として該ダイヤフラム板7の外周と該ブースタハウジング1との間に巻いてあるダイヤフラムを形成する、フレキシブルなダイヤフラム8から成る。
【0016】
入力部材9により作動可能な制御弁10は、シールされてブースタハウジング1内でガイドされ、可動壁4を支える制御ハウジング11内に収容されており、そして該制御ハウジング11上に形成された第一シーリング座12、入力部材9に接続されたバルブピストン14上に形成された第二のシーリング座13、及びシーリング座12、13の双方と協働し、弁ばね16により該弁座12、13に対して押されているバルブ部材15を備える。図1から理解できるように、弁ばね16は制御ハウジング11内に配置された保持スリーブ17上に支持されている。作動室5は制御ハウジング5内に横方向に延在する通路18により、真空室6に接続されることができる。更に、入力部材9はブレーキペダル(図示せず)に接続されている。
【0017】
制御ハウジング11の前面に接するゴム弾性のリアクション・ディスク19、及びヘッドフランジ20を有するプッシュロッド21経由で、ブレーキ力はブレーキブースタの真空側端部に取り付けられている、ブレーキシステムのマスターシリンダの作動ピストン(図示せず)に伝達される。入力部材9において導入される入力側作用力はバルブピストン14を用いてリアクション・ディスク19に伝達される。
【0018】
ブースタハウジング1の真空側端部の壁に支えられている復元ばね22は、可動壁4を示されている初期位置に保つ。それに加えて、入力部材9と保持スリーブ17との間に配置された戻しばね23が備えられ、その力はバルブ部材15に対するバルブピストン14もしくはその弁座13の偏倚を生み出す。
【0019】
制御弁10が作動しているとき作動室5を大気に接続するために、おおよそ半径方向に延在する通路24が制御ハウジング11内に備えられる。ブレーキ動作の終了時におけるバルブピストン14の復帰運動は、ブースタハウジング1内で制御ハウジング11をガイドし、シールするスライド・リングシール26に当接する横部材25により制限される。代わりに、横部材25はブースタハウジング1に直接的に接するために動くこともできる。
【0020】
バルブ部材15は又金属性の補強ディスクにより補強され、そして幾つかの軸方向通路を含む、二つのシーリング座12、13と協働する環状のシーリング面を含み得る。空気圧室は制御ハウジング11内に区切られている。例えば、そこに弁ばね16が支持され、バルブ部材15の通路の反対側に設けられた幾つかの開口を含む、断面がU字形である環状の補強要素がバルブ部材15に配置されることができる。送風ダクトが該通路により備えられ、該開口は空気圧室をシーリング座12、13によって区切られている環状の部室に接続することができ、シール面から離れたバルブ部材15の側に配置されている空気圧室が作動室5と定常的な連通状態にあり、そして圧力バランスがバルブ部材15において生じるように、その中へ上記の空気通路24が開く。
【0021】
従来技術のブレーキブースタのダイヤフラム8は、半径方向に内向きの偏倚の助けにより制御ハウジング11の円周状の溝28内へ取り付けられた、半径方向に内側のシーリング玉縁27を含む。該溝28に続くのは、アーチ30の湾曲した形状に一致する支持面29の輪郭を有する、環状のアーチ30として形成されたダイヤフラム板7の半径方向に内側の領域のための支持面29である。半径方向に内側のシーリング玉縁27は、ダイヤフラム板7のアーチ30に接するための湾曲した接面31を同様に備える。更に、円周状の溝28は環状の弧のような形状で、シーリング玉縁27の湾曲した接面31と協働する湾曲部32を含む。
【0022】
図1から分かるように、ダイヤフラム8はハウジング半シェル構造2、3の二つの実質的に半径方向に形成されたフランジ34、35の間で圧縮されている、半径方向に外側のシーリング玉縁33を含む。第二のハウジング半シェル構造3の半径方向フランジ35において形作られているのは、二つのハウジング半シェル構造2、3を取り付けた後に、第一のハウジング半シェル構造2の半径方向フランジ34の上にある、軸方向に形成されたフランジ36である。ハウジング半シェル構造2、3の締り嵌め接続は、例えば軸方向フランジ36を、圧入を用いて接続することにより行なわれる。明らかなように、半径方向に外側のシーリング玉縁33は、ハウジング半シェル構造2、3が結合されるとき、該シーリング玉縁33の余剰体積がフランジ34、35、36の間の取付けスペース37からブレーキブースタの内部スペースの中へと移動するような方法で変形する。試験では、シーリング玉縁33の余剰体積の移動がダイヤフラム8の組立品の損傷を引き起こし、そしてダイヤフラム8による二つの室5、6のシーリングはもはや保証されないことを示している。この漏れは必然的にブレーキブースタの故障を引き起こす。
【0023】
引き続き説明される本発明の実施形態の動作モード及び基本構造は、本発明のために必須の部品のみが以下において例証され説明されるように、図1に従って説明される従来技術のブレーキブースタの動作モード及び基本構造とは異ならない。同等の構成要素は類似の参照番号を割り当てられており、以下において説明されない。
【0024】
図2は本発明によるブレーキブースタの第一実施形態の一部分を例示し、図2aはハウジング半シェル構造2、3が圧入により接続される前の一部分を示し、図2bはハウジング半シェル構造2、3が圧入により接続された後の一部分を示し、そして図2cは第一の実施形態の半径方向に外側のシーリング玉縁39を有する、ダイヤフラム38の一部分の三次元的視図である。
【0025】
特に図2a及び2cにおいて理解できるように、シーリング玉縁39は半径方向に内側の面40において、リブ41及びリブの隙間42を有する円周状のリブ構造を含む。リブ41は互いに等しい距離で配置され、二つのハウジング半シェル構造2、3が結合されたとき、図2bに示すように、シーリング玉縁の体積がフランジ34、35、36の間に備えられた取付けスペース37内に留まり、余剰の体積が内部へ移動しないことを確実にする。図2a及び2cから分かるように、リブの隙間42は半径方向に内側の面40にわたって部分的にのみ延在し、半径方向のフランジ35に接するシーリング玉縁39の軸側43にわたって部分的にのみ延在している。説明されたリブ構造の利点は、リブ41が取付けスペース37における正しい座を保証するため、シーリング玉縁の安定化を含む。それに加えて、余剰のシーリング玉縁体積の発生が防止されるように、シーリング玉縁39の材料の節約が可能である。
【0026】
図1による従来技術のブレーキブースタと対照的に、第二のハウジング半シェル構造3は、意図された方法で組立ての間にシーリング玉縁39をガイドする役目を果たす、軸方向に向いたガイド面60を含む。第二のハウジング半シェル構造3に対する、更なる再形成の配置は不必要である。
【0027】
シーリング玉縁39の半径方向に外側の面44において、該シーリング玉縁は半径方向のフランジ35に面する側に、シーリング玉縁38の取付けを容易にする挿入傾斜面45を含む。その組立ては、半径方向に内側の面40の僅かに円錐形の設計により、更に容易にされる。
【0028】
更に、ハウジング半シェル構造2、3が結合されたとき、リブの隙間42内の空気が取付けスペース37から意図的に排出され、その結果エアクッションが発生し得ず、そして該取付けスペース37においてシーリング玉縁の体積のために十分なスペースが利用出来ることは有利である。
【0029】
圧入によるハウジング半シェル構造2、3の区分的接続の場合に、第二のハウジング半シェル構造3は軸方向フランジ36の領域において半径方向に向いた溝46を有し、該溝は、シーリング玉縁39が半径方向で外側の方向に最小限の範囲で変形することができ、それに加えて余剰のシーリング玉縁の体積が内側へと移動することが防止されるように、ハウジング半シェル構造2、3の結合後に該溝46が僅かに取付けスペース37に重なるような態様で位置付けられている。
【0030】
次の二つの実施形態は、第二及び第三の実施形態の説明がこの件に対して限られるように、上述の実施形態からはシーリング玉縁の設計においてのみ異なる。第一の実施形態に関して述べられる利点は、後に続く実施形態に同様に適用される。
【0031】
図3は第二の実施形態のダイヤフラム47の一部分の三次元的視図である。ダイヤフラム47はリブ49及びリブの隙間50を有する半径方向に外側のシーリング玉縁48を含むことができ、該リブ49及びリブの隙間50は半径方向に内側の面51及び半径方向に外側の面52において、互いに対していずれの場合にも偏位して備えられることが理解できる。この実施形態においても、該内側の面51及び該外側の面52はダイヤフラム47の組立てを容易にするために、僅かに円錐形の設計を有することができる。それに加えて、リブ49はこのために挿入傾斜面を持つことができる。
【0032】
図4a及び4bは、そのダイヤフラム53が円周状のリブ構造、すなわちリブ55及びリブの隙間56を有する半径方向に外側のシーリング玉縁54を含む、第三の実施形態を描いている。特に図4aから明らかになるように、リブ55及びリブの隙間56は、半径方向に内側の面57及び半径方向に外側の面58においてそれぞれ互いに反対側に配置されている。更に、最初の二つの実施形態に関して上記に説明されているように、該内側の面57及び外側の面58は組立てを改善するために僅かに円錐形の設計を有するか、又は挿入傾斜面59を含むことができる。
【0033】
特に互いの上端部にあるリブ55を有するブレーキブースタの第三の実施形態は、シーリング玉縁54の安定化に関して特に好ましいことを証明しており、リブの隙間56のために材料が弱められているにもかかわらず、反対のリブ55が適切にシーリング玉縁54を安定させ、該シーリング玉縁の非常に均一な変形を可能にするため、該リブ構造はハウジング半シェル構造2、3が結合された後に、取付けスペース37内でシーリング玉縁54の正しい座を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】従来技術での空気ブレーキブースタの部分的長手方向断面図を示す。
【図2a】ブースタハウジングの二つのハウジング半シェル構造が締り嵌め接続される前の、本発明の空気ブレーキブースタの第一実施形態における一部分の長手方向断面図を示す。
【図2b】ハウジング半シェル構造の締り嵌め接続後の、図2aによる一部分を示す。
【図2c】図2a及び2bによる第一実施形態のダイヤフラムの一部分の三次元的視図を示す。
【図3】第二の実施形態のダイヤフラムの一部分の三次元的視図である。
【図4a】第三の実施形態のダイヤフラムの一部分の長手方向視図である。
【図4b】ハウジング半シェル構造が締り嵌め接続される前の、図4aによるダイヤフラムの一部分の三次元的視図を示す。
【符号の説明】
【0035】
1 ブースタハウジング
2 第一のハウジング半シェル構造
3 第二のハウジング半シェル構造
4 可動壁
5 作動室
6 真空室
7 ダイヤフラム板
8 ダイヤフラム
9 入力部材
10 制御弁
11 制御ハウジング
12 第一のシーリング座
13 第二のシーリング座
14 バルブピストン
15 バルブ部材
16 弁ばね
17 保持スリーブ
18 通路
19 リアクション・ディスク
20 ヘッドフランジ
21 プッシュロッド
22 復元ばね
23 戻しばね
24 通路
25 横部材
26 スライド・リングシール
27 シーリング玉縁
28 溝
29 支持面
30 アーチ
31 接面
32 湾曲部
33 シーリング玉縁
34 フランジ
35 フランジ
36 フランジ
37 取付けスペース
38 ダイヤフラム
39 シーリング玉縁
40 内側の面
41 リブ
42 リブの隙間
43 側
44 外側の面
45 挿入傾斜面
46 溝
47 ダイヤフラム
48 シーリング玉縁
49 リブ
50 リブの隙間
51 内側の面
52 外側の面
53 ダイヤフラム
54 シーリング玉縁
55 リブ
56 リブの隙間
57 内側の面
58 外側の面
59 挿入傾斜面
60 ガイド面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブースタハウジング(1)を有する空気ブレーキブースタであって、
第一及び第二のハウジング半シェル構造(2、3)を備え、空気圧力差がそこに作用し得る軸方向に可動の壁(4)によって作動室(5)と真空室(6)とに分割され、可動壁(4)がダイヤフラム板(7)及び、その上に接している、該二つの室(5、6)をシールするための半径方向に内側のシーリング玉縁(27)と半径方向に外側のシーリング玉縁(39、48、54)とを含むダイヤフラム(38、47、53)により形成され、そして該半径方向に外側のシーリング玉縁(39、48、54)がハウジング半シェル構造(2、3)の間で圧縮可能な空気ブレーキブースタにおいて、
半径方向に外側のシーリング玉縁(39、48、54)が円周状の、一様なリブ構造を有することを特徴とする空気ブレーキブースタ。
【請求項2】
リブ構造が、シーリング玉縁(39)の半径方向に内側の面(40)に、リブ(41)及びリブの隙間(42)を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項3】
リブの隙間(42)が半径方向に内側の面(40)にわたり部分的にのみ延在し、そして第二のハウジング半シェル構造(3)の半径方向のフランジ(35)に接するシーリング玉縁(39)の軸側(43)にわたり部分的にのみ延在することを特徴とする、請求項2に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項4】
ハウジング半シェル構造(2、3)が断面部において圧入により互いに締り嵌め接続され、そして第二のハウジング半シェル構造(3)の半径方向のフランジ(35)において、該ハウジング半シェル構造(2、3)が相互接続された後にシーリング玉縁(39)の取付けスペース(37)に僅かに重なる、半径方向に向いた溝(46)を含む軸方向に延在するフランジ(36)が形成されることを特徴とする、請求項2に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項5】
シーリング玉縁(39)の半径方向に外側の面(44)が挿入傾斜面(45)を含み、半径方向に内側の面(49)が円錐形状を有することを特徴とする請求項4に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項6】
リブ(49、55)及びリブの隙間(50、56)を有するリブ構造が、シーリング玉縁(48、54)の半径方向に内側の面(51、57)及び半径方向に外側の面(52、58)に備えられることを特徴とする請求項1に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項7】
リブが互いに対して偏位するように、リブが半径方向に内側の面(51)及び半径方向に外側の面(52)に配置されることを特徴とする、請求項6に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項8】
リブ(55)が半径方向に内側の面(57)及び半径方向に外側の面(58)において、互いに反対側に配置されることを特徴とする請求項6に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項9】
リブ(41、49、55)が挿入傾斜面(45、59)を含むことを特徴とする請求項7あるいは8に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項10】
シーリング玉縁(48、54)の半径方向に内側の面(51、57)及び半径方向に外側の面(52、58)が円錐形の構成を備えることを特徴とする、請求項7あるいは8に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項11】
第二のハウジング半シェル構造(3)がシーリング玉縁(39、48、54)をガイドするための、軸方向に向いたガイド面(60)を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気ブレーキブースタ。
【請求項12】
ダイヤフラム(38、47、53)が、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシーリング玉縁(39、48、54)を含むことを特徴とする、空気ブレーキブースタ用のダイヤフラム(38、47、53)。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2009−502602(P2009−502602A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−521979(P2008−521979)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【国際出願番号】PCT/EP2006/064500
【国際公開番号】WO2007/010031
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(399023800)コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト (162)
【Fターム(参考)】