穿孔システム及びその方法
本発明は削孔システム及びその方法に関し、より詳しくは、地盤に掘削孔を形成するための削孔システム及びその方法に関する。地盤を掘削するためのビット部と、駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、該連結ロッドに連結ロッドの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、該ガイド部は、隣接する掘削孔に挿入されると共にケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成されたケーシングの前記ガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドする削孔システム及びその方法を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は削孔システム及びその方法に関し、より詳しくは、地盤に掘削孔を形成するための削孔システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
削孔(ボーリング)とは、地盤に深い孔を開ける技術である。この削孔は、石油や天然ガスの採取、地熱エネルギーや温泉の開発、及び通気・配水・揚水・発破等に利用される。その他、地下の地質構造、岩種の分布状況又は鉱床探査等、地殻の内部状態を精密調査するためにも利用される。掘削孔の直径及び深さは多様であるため、様々な削孔装置が使用されているが、削孔方法としては、衝撃式と回転式(ロータリー式)とに分けられる。
【0003】
衝撃式の削孔方法は、ワイヤロープの端部に吊り下げたビットを所定の高さから自由落下させて孔底を繰り返して打撃することにより、地盤を破砕して孔を垂直下方へ開けていく方法であって、数百m以内の比較的浅い削孔に用いる。衝撃式の最初の削孔機は、1803年頃、米国のI.M.シンガーによって発明されている。回転式削孔は広く用いられており、如何なる方向へも削孔が可能である。これは、掘削管と呼ばれる適当な長さの鋼管を適宜伸ばし、その端部に固定したビットを孔底に押圧しながら回転させて地盤を掘削することにより削孔する方法であり、この方法による掘削孔は、米国の油田では深さ8000mまで達している。この種の最初の蒸気式の削孔機は、10年頃英国の機械技師R.トレビシックによって発明されている。回転式削孔に使用するビットとしては、掘削する地盤の硬さによって、メタルビット、ロックビット及びダイヤモンドビットを、選択して使用する。メタルビットは刃先が超硬合金でできている。ロックビットは、硬岩に使用されるもので、多くの突起を有する数個の円錐型ローラからなり、孔底面上で回転し、突起によるくさび作用により岩石を破砕するようになっている。ダイヤモンドビットは、硬岩及び超硬岩に使用するもので、ダイヤモンド粒を刃先部分に埋め込んだものと、細粒のダイヤモンドと金属粉末との混合物を真空焼結したものを刃先部分に形成したものとがある。両方ともダイヤモンド粒による岩石の摩滅効果を利用して破砕するもので、ダイヤモンドビットを使用する削孔をダイヤモンド削孔(ダイヤモンドボーリング)という。
【0004】
地質調査のための回転式削孔においては、地盤を環状に破砕して中央部にコア(岩心)を残すコアビットを使用する場合が多い。コアは岩盤の試料となり、岩盤の組成や性質などの精密調査に利用される。これをコア削孔という。コアビットと掘削管との間にコアチューブという容器を接続することにより、コアの安全を維持している。回転式削孔においては、泥水を、掘削管を介して孔内に注入し、ビットの端部から噴出させることにより、刃先の冷却、掘り出したカスの排出、及び孔壁の保護などのために循環させる。脆い地層又は湧水や逸水を有する地層の削孔においては、ケーシングパイプという薄肉鋼管を挿入することにより、孔を保護している。泥水中に小粒のショットボールを混ぜて使用することにより、ショットボールとの相互摩滅作用によって硬岩の破砕を助けるショットボール削孔という方法もある。最近では、回転式の大孔径削孔を応用したトンネル掘進機と入坑掘削機が開発されている。
【0005】
特に、トンネル工事のためにその周辺の地盤を強化したり、アパート等の建物を施工するために地盤を強化したり、地下鉄等の構造物を築造するためにその周辺の地盤を強化したり、土止め壁及び遮水壁を形成するためにも、地盤を削孔する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
削孔や穿孔の対象となる地盤は、土及び砂を含む土砂層と、岩盤層とに大きく分けることができる。土壌層の場合は容易に削孔できるが、岩盤層の場合は容易に削孔することができない。通常、地盤は土砂層と岩盤層とが混在しており、削孔時に、岩盤層に突き当たることにより削孔経路が歪曲するという問題がある。
【0007】
すなわち、岩盤層を含む地盤を削孔する場合、土砂層では削孔経路が歪曲することはないが、ビットが岩盤層に突き当たると、岩盤層の硬い強度により、削孔経路が、予め設計された削孔経路から外れるという問題があった。
【0008】
特に、地下における漏水を阻止するために複数の杭を並べて打ち込む場合に、隣接する杭間にすき間が生じ、そのすき間を充填するための別途の作業が必要になるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、設計条件に適合するように削孔できる削孔システムを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、設計条件に適合するように削孔できる削孔方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明は、地盤を掘削するためのビット部と、駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、前記連結ロッドに該連結ロッドの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入されたケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システムを提供する。
【0012】
前記ガイド部は、一側が前記連結ロッドに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドである。
【0013】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部を設けることができる。
【0014】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成することができる。
【0015】
前記ガイド部は複数個備えら、該複数のガイド部は前記連結ロッドの長さ方向に順次設けることができる。
【0016】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成することができる。
【0017】
前記ガイドロッドの断面は、前記連結ロッドに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することができる。
【0018】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状にすることができる。
【0019】
前記ガイド部は、前記連結ロッドにねじにより結合することができる。
【0020】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記連結ロッドに結合される部分の幅よりも広くなるように構成することができる。
【0021】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方とすることができる。
【0022】
前記連結ロッドの外周面にスクリューを形成することができる。
【0023】
前記ガイド部は、さらに、前記連結ロッドが回転する際、前記連結ロッドの回転によりガイド部が回転することを防止するための回転防止部を備えることができる。
【0024】
前記回転防止部はベアリングとすることができる。
【0025】
前記ベアリングは、前記連結ロッドの外周面に連結し、ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結することができる。
【0026】
本発明による削孔システムは、前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備えることができ、該補助ケーシングは、該補助ケーシングの長さ方向に沿ってガイド溝が形成されると共に該ガイド溝に前記ガイド部が挿入されて該ガイド部をガイドする。
【0027】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも長く延ばすことができる。
【0028】
また、本発明は、地盤を掘削するためのビット部と、駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、前記連結ロッドが挿入されるメインケーシングと、前記メインケーシングの外側に該メインケーシングの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入された補助ケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システムを提供する。
【0029】
前記ガイド部は、一側がメインケーシングに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドである。
【0030】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部を設けることができる。
【0031】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成することができる。
【0032】
前記ガイド部は複数個備えられると共に、前記メインケーシングの長さ方向に順次設けることができる。
【0033】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成することができる。
【0034】
前記ガイドロッドの断面は、前記メインケーシングに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することができる。
【0035】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられる「U」字形状にすることができる。
【0036】
前記ガイド部は、前記メインケーシングにねじにより結合することができる。
【0037】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記メインケーシングに結合される部分の幅よりも広くなるようにすることができる。
【0038】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方で構成することができる。
【0039】
前記連結ロッドの外周面にスクリューを形成することができる。
【0040】
前記ガイド部は、さらに、前記メインケーシングが回転する際、前記メインケーシングの回転によりガイド部が回転することを防止するための回転防止部を備えることができる。
【0041】
前記回転防止部はベアリングとすることができる。
【0042】
前記ベアリングは、前記メインケーシングの外周面に連結し、ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結することができる。
【0043】
本発明による削孔システムは、前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備えることができ、該補助ケーシングにはケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成され、該ガイド溝には前記ガイド部が挿入されてガイド部をガイドするように構成することができる。
【0044】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長させることができる。
【0045】
また、本発明は、地盤に第1の掘削孔を削孔する第1の削孔工程と、前記第1の掘削孔に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成されたケーシングを挿入するケーシング挿入工程と、前記ケーシングのガイド溝に沿って移動するビット部により第2の掘削孔を削孔する第2の削孔工程と、を含むことを特徴とする地盤削孔方法を提供する。
【0046】
本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤の削孔時に鉛直度を向上できるという効果がある。
【0047】
また、本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤に複数の掘削孔を形成する場合、形成されるそれぞれの掘削孔間の間隙の発生を防止できるという効果がある。
【0048】
さらに、本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤に形成される掘削孔間の間隙の発生を防止することにより、土止め壁又は遮水壁などを施工する場合、その間隙を埋めるための別途の施工を必要としないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下、本発明による削孔システム及び削孔方法について添付の図面を参照して説明する。
【0050】
本発明の第1実施形態による削孔システム(ボーリングシステム)は、図1に示すように、地盤10を掘削するためのビット部100と、駆動装置(図示せず)に連結されて前記ビット部100に駆動力を伝達する連結ロッド200と、該連結ロッド200に該連結ロッド200の長さ方向に連結されたガイド部300と、を備えており、該ガイド部300は、隣接する掘削孔11にケーシング長さ方向に挿入されるケーシング400に形成されたガイド溝410に沿って前記ビット部100の移動をガイドする。
【0051】
本発明による削孔システムの削孔対象となる地盤10としては、軟弱地盤、トンネルを施工するためのトンネル周辺の地盤、アパート等の建物を施工するための土止めの対象となる地盤、遮水のための地盤等がある。
【0052】
前記ビット部100は、図2及び図3に示すように、ハンマ、エアハンマ、刃型ビット等のような、回転及び下降することにより、地盤を掘削する装置である。
【0053】
前記ビット部100は、連結ロッド200と一体に形成することもできるが、前記連結ロッド200に組み付けることにより連結ロッド200に結合することもできる。
【0054】
前記連結ロッド200は、一端が前記駆動装置に連結され、他端には前記ビット部100が連結される。前記連結ロッド200は、前記駆動装置の駆動力をビット部100に伝達する。
【0055】
前記ビット部100がハンマ又はエアハンマ等の場合は、前記連結ロッド200は、ビット部100を削孔方向に往復運動させるための油圧装置を内部に取り付け、かつ、前記駆動装置の回転駆動により前記油圧装置を回転させることができるように、中空型に構成することができる。
【0056】
さらに、前記連結ロッド200には、図1に示すように、掘削により発生した土砂を外部に排出できるように、スクリュー210を形成することができる。
【0057】
前記ガイド部300はガイドロッド310によって構成されており、該ガイドロッド310は、一側が前記連結ロッド200に連結されると共に、前記ガイド溝410に挿入される。
【0058】
また、前記ガイドロッド310の外側には、さらに、前記ガイド溝410との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部320が設けられている。
【0059】
前記摩擦低減部320は、図1に示すように、前記ガイドロッド310の外側に設けられた複数のローラ321で構成することができる。
【0060】
前記ローラ321は多様な形態が実施可能であり、図5に示すように、前記ガイドロッド310に回転可能に支持されたローラ軸322により、前記ガイドロッド310に取り付けることができる。
【0061】
また、前記ガイド部300を複数個備え、複数の外部部を前記連結ロッド200の長さ方向に順次配置することもできる。
【0062】
前記ガイドロッド310の断面は、前記ガイド溝410の断面に対応して形成することができる。前記ガイドロッド310の断面は、図5に示すように、掘削時に横軸方向の押圧により前記ガイド部300が前記ガイド溝410から離脱しないように、前記連結ロッド200に連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することが好ましい。
【0063】
前記ガイド部300の断面は、図5に示すようにU字状に形成され、ガイド部300の開放部分がローラ321に連結される構造とすることができる。
【0064】
前記ガイド部300は、前記連結ロッド200に、ねじ等により結合し、又は溶接等により結合することもできる。この場合、前記ガイド部300は、前記開放部分の幅が前記連結ロッド200に結合される部分の幅よりも広くなるように形成することが好ましい。
【0065】
前記連結ロッド200の回転によるガイド部300の回転を防止するための回転防止部330を設けることができる。前記回転防止部330は、ベアリング331で構成することができる。また、前記ベアリング331は、前記連結ロッド200の外周面に連結され、ベアリング331の外周面は前記ガイド部300に連結されている。
【0066】
すなわち、前記ベアリング331は、図1に示すように、前記連結ロッド200が回転する際、その回転が前記ガイド部300に伝達されて前記ガイド部300が回転することを防止する。
【0067】
前記ベアリング331は、図1に示すように、前記連結ロッド200に連結され、ベアリング331の外側は、接続部材332により前記ガイド部300に連結されている。
【0068】
また、前記削孔システムは、追加の構成要素として、さらに、前記隣接する掘削孔11に挿入される補助のケーシング400を備えることができる。前記補助のケーシング400には、該補助のケーシング400の長さ方向に沿ってガイド溝410が形成されており、該ガイド溝410は、前記ガイド部300が挿入されて前記ガイド部300をガイドする。
【0069】
一方、前記ガイド部300は、図1に示すように、前記ビット部100の端部よりも延長させることができる。
【0070】
すなわち、前記ビット部100が地盤を掘削することによって発生した土砂が、隣接する前記補助のケーシング400のガイド溝410に流入して前記ガイド部300の移動を妨害することを防止するために、図5に示すように、前記ガイド部300の長さ(L2)を、前記ビット部100の長さ(L1)よりも長く形成することが好ましい。
【0071】
これによると、前記ガイド部300が前記ガイド溝410の端部に達した時に、前記連結ロッド200のみを移動させることにより、前記掘削孔11の深さを一定にすることができる。
【0072】
また、本発明による削孔システムは、さらに、前記ビット部100及び前記連結ロッド200の外周部を囲むメインケーシング500を備えることができる。
【0073】
すなわち、本発明の第2実施形態による削孔システムは、図4〜図8に示すように、地盤10を掘削するためのビット部100と、駆動装置(図示せず)に連結されて前記ビット部100に駆動力を伝達する連結ロッド200と、前記連結ロッド200が挿入されるメインケーシング500と、該メインケーシング500の外側にメインケーシング500の長さ方向に設けられたガイド部300と、を備え、前記ガイド部300は、隣接する掘削孔11に挿入されると共にケーシング長さ方向に沿ってガイド溝410が形成された補助ケーシング400の前記ガイド溝410に沿って前記ビット部100の移動をガイドする。
【0074】
前記ガイド部300は、図4〜図8に示すように、一側が前記メインケーシング500に連結され、前記ガイド溝410に挿入されるガイドロッド310で構成される。
【0075】
前記ガイドロッド310は、前記メインケーシング500にねじ又は溶接等により結合されている。
【0076】
また、前記ガイド部300は複数個備えられ、複数のガイド部300は前記メインケーシング500の長さ方向に順次配置することができる。
【0077】
また、前記ガイドロッド310の断面は、前記ガイドロッド310が前記ガイド溝410から離脱することを防止するために、前記メインケーシング500に連結される部分側へ行くに従って幅が狭くなるように形成されることが好ましい。又は、前記ガイド部300は、開放部分の幅が前記メインケーシング500に結合される部分の幅よりも広くなるように構成することができる。
【0078】
前記ガイド部300は、図4〜図8に示すように、さらに、前記メインケーシング500が回転する際、前記メインケーシング500の回転により回転することを防止するための回転防止部331を備えることができる。
【0079】
前記回転防止部331はベアリングで構成することができる。また、前記ベアリングは、前記メインケーシング500の外周面に連結し、ベアリングの外周面に前記ガイド部300を連結することができる。前記ベアリングは、多様な実施形態が可能であり、図4〜図8に示すように、ベアリングハウジング331aと該ベアリングハウジング331a内に収納された複数のボール331bで構成されている。前記ベアリングハウジング331aは、前記メインケーシング500の外周面に嵌着され、ベアリングハウジング331aの外周面にガイド部300が設けられている。
【0080】
このような本発明の第2実施形態による削孔システムは、本発明の第1実施形態と同一又は類似の構成を適用でき、便宜上その詳細な説明は省略する。
【0081】
以下、前述のような構造を有する本発明による削孔システムの作動について説明する。
【0082】
本発明による削孔システム及びその方法は、図9〜図14に示すように、地盤10を削孔するための工法に関するものであり、本発明による削孔方法は、地盤10に第1の掘削孔11を削孔する第1削孔工程(S1)と、前記第1の掘削孔11に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝410が形成された補助ケーシング400を挿入するケーシング挿入工程(S2)と、前記補助ケーシング400のガイド溝410に沿って移動するビット部100により第2の掘削孔12を削孔する第2削孔工程(S3)とから構成される。
【0083】
前記第1削孔工程(S1)は、図9に示すように、前記第1の掘削孔11を形成する工程であって、通常の削孔システム又は本発明による削孔システムにより、前記第1の掘削孔11を形成する工程である。
【0084】
また、前記第1掘削孔11には、工程S2及び図10のように、ガイド溝410が両側又は一側に形成された補助ケーシング400を挿入する。ここで、挿入中に土砂が流入することを防止するために、前記ガイド溝410に保護パイル(図示せず)を挿入した状態で、前記補助ケーシング400を前記第掘削孔11に挿入することが好ましい。もちろん、ガイド溝410内に挿入された前記保護パイルは、前記第2掘削孔12を削孔する時には取り外される。
【0085】
前記補助ケーシング400を挿入した後、工程S3及び図11のように、ガイド部300をガイド溝410に挿入して、前記ガイド部300を前記ガイド溝410に沿って移動させる。これにより、前記ガイド部300に連結されたビット部100は、前記第掘削孔11と平行な前記掘削孔12を掘削する。ここで、前記ガイド部300が前記ビット部100よりも長く延びていることにより、掘削時に発生した土砂が前記ガイド溝410に流入することを防止することができる。
【0086】
図12に示すように、前記ガイド部300が前記ガイド溝410の端部に到達すると、メインケーシング500が停止した状態で前記ビット部100のみが移動することにより、前記第2の掘削孔12の深さを一定にすることができる。
【0087】
図13に示すように、穿孔された前記掘削孔12にケーシング400を挿入し、図14に示すように、遮水壁又は土止め壁等を形成できるように、補助パイル420を挿入して、前記補助ケーシング400同士を結合する。ここで、岩盤層を含む地盤10を穿孔する場合は、エアハンマ等を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1実施形態による削孔システムの側面図である。
【図2】本発明による削孔システムに使用されるビット部の斜視図である。
【図3】本発明による削孔システムに使用されるビット部の斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態による削孔システムの斜視図である。
【図5】図4の削孔システムの側面図である。
【図6】図4の削孔システムの横断面図である。
【図7】回転防止部を備えた図4の削孔システムの斜視図である。
【図8】図7の削孔システムの横断面図である。
【図9】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図10】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図11】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図12】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図13】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図14】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は削孔システム及びその方法に関し、より詳しくは、地盤に掘削孔を形成するための削孔システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
削孔(ボーリング)とは、地盤に深い孔を開ける技術である。この削孔は、石油や天然ガスの採取、地熱エネルギーや温泉の開発、及び通気・配水・揚水・発破等に利用される。その他、地下の地質構造、岩種の分布状況又は鉱床探査等、地殻の内部状態を精密調査するためにも利用される。掘削孔の直径及び深さは多様であるため、様々な削孔装置が使用されているが、削孔方法としては、衝撃式と回転式(ロータリー式)とに分けられる。
【0003】
衝撃式の削孔方法は、ワイヤロープの端部に吊り下げたビットを所定の高さから自由落下させて孔底を繰り返して打撃することにより、地盤を破砕して孔を垂直下方へ開けていく方法であって、数百m以内の比較的浅い削孔に用いる。衝撃式の最初の削孔機は、1803年頃、米国のI.M.シンガーによって発明されている。回転式削孔は広く用いられており、如何なる方向へも削孔が可能である。これは、掘削管と呼ばれる適当な長さの鋼管を適宜伸ばし、その端部に固定したビットを孔底に押圧しながら回転させて地盤を掘削することにより削孔する方法であり、この方法による掘削孔は、米国の油田では深さ8000mまで達している。この種の最初の蒸気式の削孔機は、10年頃英国の機械技師R.トレビシックによって発明されている。回転式削孔に使用するビットとしては、掘削する地盤の硬さによって、メタルビット、ロックビット及びダイヤモンドビットを、選択して使用する。メタルビットは刃先が超硬合金でできている。ロックビットは、硬岩に使用されるもので、多くの突起を有する数個の円錐型ローラからなり、孔底面上で回転し、突起によるくさび作用により岩石を破砕するようになっている。ダイヤモンドビットは、硬岩及び超硬岩に使用するもので、ダイヤモンド粒を刃先部分に埋め込んだものと、細粒のダイヤモンドと金属粉末との混合物を真空焼結したものを刃先部分に形成したものとがある。両方ともダイヤモンド粒による岩石の摩滅効果を利用して破砕するもので、ダイヤモンドビットを使用する削孔をダイヤモンド削孔(ダイヤモンドボーリング)という。
【0004】
地質調査のための回転式削孔においては、地盤を環状に破砕して中央部にコア(岩心)を残すコアビットを使用する場合が多い。コアは岩盤の試料となり、岩盤の組成や性質などの精密調査に利用される。これをコア削孔という。コアビットと掘削管との間にコアチューブという容器を接続することにより、コアの安全を維持している。回転式削孔においては、泥水を、掘削管を介して孔内に注入し、ビットの端部から噴出させることにより、刃先の冷却、掘り出したカスの排出、及び孔壁の保護などのために循環させる。脆い地層又は湧水や逸水を有する地層の削孔においては、ケーシングパイプという薄肉鋼管を挿入することにより、孔を保護している。泥水中に小粒のショットボールを混ぜて使用することにより、ショットボールとの相互摩滅作用によって硬岩の破砕を助けるショットボール削孔という方法もある。最近では、回転式の大孔径削孔を応用したトンネル掘進機と入坑掘削機が開発されている。
【0005】
特に、トンネル工事のためにその周辺の地盤を強化したり、アパート等の建物を施工するために地盤を強化したり、地下鉄等の構造物を築造するためにその周辺の地盤を強化したり、土止め壁及び遮水壁を形成するためにも、地盤を削孔する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
削孔や穿孔の対象となる地盤は、土及び砂を含む土砂層と、岩盤層とに大きく分けることができる。土壌層の場合は容易に削孔できるが、岩盤層の場合は容易に削孔することができない。通常、地盤は土砂層と岩盤層とが混在しており、削孔時に、岩盤層に突き当たることにより削孔経路が歪曲するという問題がある。
【0007】
すなわち、岩盤層を含む地盤を削孔する場合、土砂層では削孔経路が歪曲することはないが、ビットが岩盤層に突き当たると、岩盤層の硬い強度により、削孔経路が、予め設計された削孔経路から外れるという問題があった。
【0008】
特に、地下における漏水を阻止するために複数の杭を並べて打ち込む場合に、隣接する杭間にすき間が生じ、そのすき間を充填するための別途の作業が必要になるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、設計条件に適合するように削孔できる削孔システムを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、設計条件に適合するように削孔できる削孔方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明は、地盤を掘削するためのビット部と、駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、前記連結ロッドに該連結ロッドの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入されたケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システムを提供する。
【0012】
前記ガイド部は、一側が前記連結ロッドに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドである。
【0013】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部を設けることができる。
【0014】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成することができる。
【0015】
前記ガイド部は複数個備えら、該複数のガイド部は前記連結ロッドの長さ方向に順次設けることができる。
【0016】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成することができる。
【0017】
前記ガイドロッドの断面は、前記連結ロッドに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することができる。
【0018】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状にすることができる。
【0019】
前記ガイド部は、前記連結ロッドにねじにより結合することができる。
【0020】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記連結ロッドに結合される部分の幅よりも広くなるように構成することができる。
【0021】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方とすることができる。
【0022】
前記連結ロッドの外周面にスクリューを形成することができる。
【0023】
前記ガイド部は、さらに、前記連結ロッドが回転する際、前記連結ロッドの回転によりガイド部が回転することを防止するための回転防止部を備えることができる。
【0024】
前記回転防止部はベアリングとすることができる。
【0025】
前記ベアリングは、前記連結ロッドの外周面に連結し、ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結することができる。
【0026】
本発明による削孔システムは、前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備えることができ、該補助ケーシングは、該補助ケーシングの長さ方向に沿ってガイド溝が形成されると共に該ガイド溝に前記ガイド部が挿入されて該ガイド部をガイドする。
【0027】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも長く延ばすことができる。
【0028】
また、本発明は、地盤を掘削するためのビット部と、駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、前記連結ロッドが挿入されるメインケーシングと、前記メインケーシングの外側に該メインケーシングの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入された補助ケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システムを提供する。
【0029】
前記ガイド部は、一側がメインケーシングに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドである。
【0030】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部を設けることができる。
【0031】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成することができる。
【0032】
前記ガイド部は複数個備えられると共に、前記メインケーシングの長さ方向に順次設けることができる。
【0033】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成することができる。
【0034】
前記ガイドロッドの断面は、前記メインケーシングに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することができる。
【0035】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられる「U」字形状にすることができる。
【0036】
前記ガイド部は、前記メインケーシングにねじにより結合することができる。
【0037】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記メインケーシングに結合される部分の幅よりも広くなるようにすることができる。
【0038】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方で構成することができる。
【0039】
前記連結ロッドの外周面にスクリューを形成することができる。
【0040】
前記ガイド部は、さらに、前記メインケーシングが回転する際、前記メインケーシングの回転によりガイド部が回転することを防止するための回転防止部を備えることができる。
【0041】
前記回転防止部はベアリングとすることができる。
【0042】
前記ベアリングは、前記メインケーシングの外周面に連結し、ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結することができる。
【0043】
本発明による削孔システムは、前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備えることができ、該補助ケーシングにはケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成され、該ガイド溝には前記ガイド部が挿入されてガイド部をガイドするように構成することができる。
【0044】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長させることができる。
【0045】
また、本発明は、地盤に第1の掘削孔を削孔する第1の削孔工程と、前記第1の掘削孔に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成されたケーシングを挿入するケーシング挿入工程と、前記ケーシングのガイド溝に沿って移動するビット部により第2の掘削孔を削孔する第2の削孔工程と、を含むことを特徴とする地盤削孔方法を提供する。
【0046】
本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤の削孔時に鉛直度を向上できるという効果がある。
【0047】
また、本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤に複数の掘削孔を形成する場合、形成されるそれぞれの掘削孔間の間隙の発生を防止できるという効果がある。
【0048】
さらに、本発明による削孔システム及び削孔方法は、地盤に形成される掘削孔間の間隙の発生を防止することにより、土止め壁又は遮水壁などを施工する場合、その間隙を埋めるための別途の施工を必要としないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下、本発明による削孔システム及び削孔方法について添付の図面を参照して説明する。
【0050】
本発明の第1実施形態による削孔システム(ボーリングシステム)は、図1に示すように、地盤10を掘削するためのビット部100と、駆動装置(図示せず)に連結されて前記ビット部100に駆動力を伝達する連結ロッド200と、該連結ロッド200に該連結ロッド200の長さ方向に連結されたガイド部300と、を備えており、該ガイド部300は、隣接する掘削孔11にケーシング長さ方向に挿入されるケーシング400に形成されたガイド溝410に沿って前記ビット部100の移動をガイドする。
【0051】
本発明による削孔システムの削孔対象となる地盤10としては、軟弱地盤、トンネルを施工するためのトンネル周辺の地盤、アパート等の建物を施工するための土止めの対象となる地盤、遮水のための地盤等がある。
【0052】
前記ビット部100は、図2及び図3に示すように、ハンマ、エアハンマ、刃型ビット等のような、回転及び下降することにより、地盤を掘削する装置である。
【0053】
前記ビット部100は、連結ロッド200と一体に形成することもできるが、前記連結ロッド200に組み付けることにより連結ロッド200に結合することもできる。
【0054】
前記連結ロッド200は、一端が前記駆動装置に連結され、他端には前記ビット部100が連結される。前記連結ロッド200は、前記駆動装置の駆動力をビット部100に伝達する。
【0055】
前記ビット部100がハンマ又はエアハンマ等の場合は、前記連結ロッド200は、ビット部100を削孔方向に往復運動させるための油圧装置を内部に取り付け、かつ、前記駆動装置の回転駆動により前記油圧装置を回転させることができるように、中空型に構成することができる。
【0056】
さらに、前記連結ロッド200には、図1に示すように、掘削により発生した土砂を外部に排出できるように、スクリュー210を形成することができる。
【0057】
前記ガイド部300はガイドロッド310によって構成されており、該ガイドロッド310は、一側が前記連結ロッド200に連結されると共に、前記ガイド溝410に挿入される。
【0058】
また、前記ガイドロッド310の外側には、さらに、前記ガイド溝410との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部320が設けられている。
【0059】
前記摩擦低減部320は、図1に示すように、前記ガイドロッド310の外側に設けられた複数のローラ321で構成することができる。
【0060】
前記ローラ321は多様な形態が実施可能であり、図5に示すように、前記ガイドロッド310に回転可能に支持されたローラ軸322により、前記ガイドロッド310に取り付けることができる。
【0061】
また、前記ガイド部300を複数個備え、複数の外部部を前記連結ロッド200の長さ方向に順次配置することもできる。
【0062】
前記ガイドロッド310の断面は、前記ガイド溝410の断面に対応して形成することができる。前記ガイドロッド310の断面は、図5に示すように、掘削時に横軸方向の押圧により前記ガイド部300が前記ガイド溝410から離脱しないように、前記連結ロッド200に連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成することが好ましい。
【0063】
前記ガイド部300の断面は、図5に示すようにU字状に形成され、ガイド部300の開放部分がローラ321に連結される構造とすることができる。
【0064】
前記ガイド部300は、前記連結ロッド200に、ねじ等により結合し、又は溶接等により結合することもできる。この場合、前記ガイド部300は、前記開放部分の幅が前記連結ロッド200に結合される部分の幅よりも広くなるように形成することが好ましい。
【0065】
前記連結ロッド200の回転によるガイド部300の回転を防止するための回転防止部330を設けることができる。前記回転防止部330は、ベアリング331で構成することができる。また、前記ベアリング331は、前記連結ロッド200の外周面に連結され、ベアリング331の外周面は前記ガイド部300に連結されている。
【0066】
すなわち、前記ベアリング331は、図1に示すように、前記連結ロッド200が回転する際、その回転が前記ガイド部300に伝達されて前記ガイド部300が回転することを防止する。
【0067】
前記ベアリング331は、図1に示すように、前記連結ロッド200に連結され、ベアリング331の外側は、接続部材332により前記ガイド部300に連結されている。
【0068】
また、前記削孔システムは、追加の構成要素として、さらに、前記隣接する掘削孔11に挿入される補助のケーシング400を備えることができる。前記補助のケーシング400には、該補助のケーシング400の長さ方向に沿ってガイド溝410が形成されており、該ガイド溝410は、前記ガイド部300が挿入されて前記ガイド部300をガイドする。
【0069】
一方、前記ガイド部300は、図1に示すように、前記ビット部100の端部よりも延長させることができる。
【0070】
すなわち、前記ビット部100が地盤を掘削することによって発生した土砂が、隣接する前記補助のケーシング400のガイド溝410に流入して前記ガイド部300の移動を妨害することを防止するために、図5に示すように、前記ガイド部300の長さ(L2)を、前記ビット部100の長さ(L1)よりも長く形成することが好ましい。
【0071】
これによると、前記ガイド部300が前記ガイド溝410の端部に達した時に、前記連結ロッド200のみを移動させることにより、前記掘削孔11の深さを一定にすることができる。
【0072】
また、本発明による削孔システムは、さらに、前記ビット部100及び前記連結ロッド200の外周部を囲むメインケーシング500を備えることができる。
【0073】
すなわち、本発明の第2実施形態による削孔システムは、図4〜図8に示すように、地盤10を掘削するためのビット部100と、駆動装置(図示せず)に連結されて前記ビット部100に駆動力を伝達する連結ロッド200と、前記連結ロッド200が挿入されるメインケーシング500と、該メインケーシング500の外側にメインケーシング500の長さ方向に設けられたガイド部300と、を備え、前記ガイド部300は、隣接する掘削孔11に挿入されると共にケーシング長さ方向に沿ってガイド溝410が形成された補助ケーシング400の前記ガイド溝410に沿って前記ビット部100の移動をガイドする。
【0074】
前記ガイド部300は、図4〜図8に示すように、一側が前記メインケーシング500に連結され、前記ガイド溝410に挿入されるガイドロッド310で構成される。
【0075】
前記ガイドロッド310は、前記メインケーシング500にねじ又は溶接等により結合されている。
【0076】
また、前記ガイド部300は複数個備えられ、複数のガイド部300は前記メインケーシング500の長さ方向に順次配置することができる。
【0077】
また、前記ガイドロッド310の断面は、前記ガイドロッド310が前記ガイド溝410から離脱することを防止するために、前記メインケーシング500に連結される部分側へ行くに従って幅が狭くなるように形成されることが好ましい。又は、前記ガイド部300は、開放部分の幅が前記メインケーシング500に結合される部分の幅よりも広くなるように構成することができる。
【0078】
前記ガイド部300は、図4〜図8に示すように、さらに、前記メインケーシング500が回転する際、前記メインケーシング500の回転により回転することを防止するための回転防止部331を備えることができる。
【0079】
前記回転防止部331はベアリングで構成することができる。また、前記ベアリングは、前記メインケーシング500の外周面に連結し、ベアリングの外周面に前記ガイド部300を連結することができる。前記ベアリングは、多様な実施形態が可能であり、図4〜図8に示すように、ベアリングハウジング331aと該ベアリングハウジング331a内に収納された複数のボール331bで構成されている。前記ベアリングハウジング331aは、前記メインケーシング500の外周面に嵌着され、ベアリングハウジング331aの外周面にガイド部300が設けられている。
【0080】
このような本発明の第2実施形態による削孔システムは、本発明の第1実施形態と同一又は類似の構成を適用でき、便宜上その詳細な説明は省略する。
【0081】
以下、前述のような構造を有する本発明による削孔システムの作動について説明する。
【0082】
本発明による削孔システム及びその方法は、図9〜図14に示すように、地盤10を削孔するための工法に関するものであり、本発明による削孔方法は、地盤10に第1の掘削孔11を削孔する第1削孔工程(S1)と、前記第1の掘削孔11に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝410が形成された補助ケーシング400を挿入するケーシング挿入工程(S2)と、前記補助ケーシング400のガイド溝410に沿って移動するビット部100により第2の掘削孔12を削孔する第2削孔工程(S3)とから構成される。
【0083】
前記第1削孔工程(S1)は、図9に示すように、前記第1の掘削孔11を形成する工程であって、通常の削孔システム又は本発明による削孔システムにより、前記第1の掘削孔11を形成する工程である。
【0084】
また、前記第1掘削孔11には、工程S2及び図10のように、ガイド溝410が両側又は一側に形成された補助ケーシング400を挿入する。ここで、挿入中に土砂が流入することを防止するために、前記ガイド溝410に保護パイル(図示せず)を挿入した状態で、前記補助ケーシング400を前記第掘削孔11に挿入することが好ましい。もちろん、ガイド溝410内に挿入された前記保護パイルは、前記第2掘削孔12を削孔する時には取り外される。
【0085】
前記補助ケーシング400を挿入した後、工程S3及び図11のように、ガイド部300をガイド溝410に挿入して、前記ガイド部300を前記ガイド溝410に沿って移動させる。これにより、前記ガイド部300に連結されたビット部100は、前記第掘削孔11と平行な前記掘削孔12を掘削する。ここで、前記ガイド部300が前記ビット部100よりも長く延びていることにより、掘削時に発生した土砂が前記ガイド溝410に流入することを防止することができる。
【0086】
図12に示すように、前記ガイド部300が前記ガイド溝410の端部に到達すると、メインケーシング500が停止した状態で前記ビット部100のみが移動することにより、前記第2の掘削孔12の深さを一定にすることができる。
【0087】
図13に示すように、穿孔された前記掘削孔12にケーシング400を挿入し、図14に示すように、遮水壁又は土止め壁等を形成できるように、補助パイル420を挿入して、前記補助ケーシング400同士を結合する。ここで、岩盤層を含む地盤10を穿孔する場合は、エアハンマ等を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1実施形態による削孔システムの側面図である。
【図2】本発明による削孔システムに使用されるビット部の斜視図である。
【図3】本発明による削孔システムに使用されるビット部の斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態による削孔システムの斜視図である。
【図5】図4の削孔システムの側面図である。
【図6】図4の削孔システムの横断面図である。
【図7】回転防止部を備えた図4の削孔システムの斜視図である。
【図8】図7の削孔システムの横断面図である。
【図9】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図10】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図11】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図12】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図13】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【図14】本発明による削孔システムの施工図を示す断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤を掘削するためのビット部と、
駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、
前記連結ロッドに該連結ロッドの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入されたケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システム。
【請求項2】
前記ガイド部は、一側が前記連結ロッドに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドであることを特徴とする請求項1に記載の削孔システム。
【請求項3】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項4】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項5】
前記ガイド部は複数個備えられ、該複数のガイド部は、前記連結ロッドの長さ方向に順次設けられていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項6】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項7】
前記ガイドロッドの断面は、前記連結ロッドに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項8】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状であることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項9】
前記ガイド部は、前記連結ロッドにねじ又は溶接により結合されていることを特徴とする請求項8に記載の削孔システム。
【請求項10】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記連結ロッドに結合される部分の幅より広いことを特徴とする請求項8に記載の削孔システム。
【請求項11】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項12】
前記連結ロッドの外周面にスクリューが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項13】
前記ガイド部は、さらに、前記連結ロッドが回転する際、前記連結ロッドの回転により前記ガイド部が回転することを防止する回転防止部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項14】
前記回転防止部は、ベアリングであることを特徴とする請求項13に記載の削孔システム。
【請求項15】
前記ベアリングは前記連結ロッドの外周面に連結され、前記ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結されていることを特徴とする請求項14に記載の削孔システム。
【請求項16】
前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングであって、該補助ケーシングの長さ方向に沿ってガイド溝が形成されると共に該ガイド溝に前記ガイド部が挿入されて該ガイド部をガイドする補助ケーシングを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項17】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項18】
地盤を掘削するためのビット部と、
駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、
前記連結ロッドが挿入されるメインケーシングと、
前記メインケーシングの外側に該メインケーシングの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入された補助ケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システム。
【請求項19】
前記ガイド部は、一側が前記メインケーシングに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドであることを特徴とする請求項18に記載の削孔システム。
【請求項20】
前記ガイドロッドの外側には、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部が設けられていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項21】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成されていることを特徴とする請求項20に記載の削孔システム。
【請求項22】
前記ガイド部は複数個備えられと共に、前記メインケーシングの長さ方向に順次設けられていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項23】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成されていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項24】
前記ガイドロッドの断面は、前記メインケーシングに連結された部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項25】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状であることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項26】
前記ガイド部は、前記メインケーシングにねじにより結合されていることを特徴とする請求項25に記載の削孔システム。
【請求項27】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記メインケーシングに結合された部分の幅よりも広いことを特徴とする請求項25に記載の削孔システム。
【請求項28】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方であることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項29】
前記連結ロッドの外周面にはスクリューが形成されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項30】
前記ガイド部は、さらに、前記メインケーシングが回転する際、前記メインケーシングの回転によりガイド部が回転することを防止する回転防止部を備えていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項31】
前記回転防止部はベアリングであることを特徴とする請求項30に記載の削孔システム。
【請求項32】
前記ベアリングは、前記メインケーシングの外周面に連結され、前記ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結されていることを特徴とする請求項31に記載の削孔システム。
【請求項33】
前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備え、該補助ケーシングにはケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成され、該ガイド溝には前記ガイド部が挿入されてガイド部をガイドするように構成されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項34】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項35】
地盤に第1の掘削孔を削孔する第1の削孔工程と、
前記第1の掘削孔に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成されたケーシングを挿入するケーシング挿入工程と、
前記ケーシングのガイド溝に沿って移動するビット部により第2の掘削孔を掘削する第2の削孔工程と、
を含むことを特徴とする地盤削孔方法。
【請求項1】
地盤を掘削するためのビット部と、
駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、
前記連結ロッドに該連結ロッドの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入されたケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システム。
【請求項2】
前記ガイド部は、一側が前記連結ロッドに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドであることを特徴とする請求項1に記載の削孔システム。
【請求項3】
前記ガイドロッドの外側には、さらに、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項4】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項5】
前記ガイド部は複数個備えられ、該複数のガイド部は、前記連結ロッドの長さ方向に順次設けられていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項6】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項7】
前記ガイドロッドの断面は、前記連結ロッドに連結される部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項8】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状であることを特徴とする請求項2に記載の削孔システム。
【請求項9】
前記ガイド部は、前記連結ロッドにねじ又は溶接により結合されていることを特徴とする請求項8に記載の削孔システム。
【請求項10】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記連結ロッドに結合される部分の幅より広いことを特徴とする請求項8に記載の削孔システム。
【請求項11】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項12】
前記連結ロッドの外周面にスクリューが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項13】
前記ガイド部は、さらに、前記連結ロッドが回転する際、前記連結ロッドの回転により前記ガイド部が回転することを防止する回転防止部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項14】
前記回転防止部は、ベアリングであることを特徴とする請求項13に記載の削孔システム。
【請求項15】
前記ベアリングは前記連結ロッドの外周面に連結され、前記ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結されていることを特徴とする請求項14に記載の削孔システム。
【請求項16】
前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングであって、該補助ケーシングの長さ方向に沿ってガイド溝が形成されると共に該ガイド溝に前記ガイド部が挿入されて該ガイド部をガイドする補助ケーシングを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項17】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔システム。
【請求項18】
地盤を掘削するためのビット部と、
駆動装置に連結されて前記ビット部に駆動力を伝達する連結ロッドと、
前記連結ロッドが挿入されるメインケーシングと、
前記メインケーシングの外側に該メインケーシングの長さ方向に連結されたガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、隣接する掘削孔に連結ロッドの長さ方向に挿入された補助ケーシングに形成されたガイド溝に沿って前記ビット部の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする削孔システム。
【請求項19】
前記ガイド部は、一側が前記メインケーシングに連結されると共に前記ガイド溝に挿入されるガイドロッドであることを特徴とする請求項18に記載の削孔システム。
【請求項20】
前記ガイドロッドの外側には、前記ガイド溝との摩擦抵抗を減少させるための摩擦低減部が設けられていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項21】
前記摩擦低減部は、前記ガイドロッドの外側に設けられた複数のローラで構成されていることを特徴とする請求項20に記載の削孔システム。
【請求項22】
前記ガイド部は複数個備えられと共に、前記メインケーシングの長さ方向に順次設けられていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項23】
前記ガイドロッドの断面は、前記ガイド溝の断面に対応した形状に形成されていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項24】
前記ガイドロッドの断面は、前記メインケーシングに連結された部分側へ行くに従い幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項25】
前記ガイド部の断面は、開放部分にローラが設けられた「U」字形状であることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項26】
前記ガイド部は、前記メインケーシングにねじにより結合されていることを特徴とする請求項25に記載の削孔システム。
【請求項27】
前記ガイド部は、前記開放部分の幅が前記メインケーシングに結合された部分の幅よりも広いことを特徴とする請求項25に記載の削孔システム。
【請求項28】
前記ビット部は、エアハンマ及び刃型ビットのいずれか一方であることを特徴とする請求項19に記載の削孔システム。
【請求項29】
前記連結ロッドの外周面にはスクリューが形成されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項30】
前記ガイド部は、さらに、前記メインケーシングが回転する際、前記メインケーシングの回転によりガイド部が回転することを防止する回転防止部を備えていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項31】
前記回転防止部はベアリングであることを特徴とする請求項30に記載の削孔システム。
【請求項32】
前記ベアリングは、前記メインケーシングの外周面に連結され、前記ベアリングの外周面は前記ガイド部に連結されていることを特徴とする請求項31に記載の削孔システム。
【請求項33】
前記隣接する掘削孔に挿入される補助ケーシングを備え、該補助ケーシングにはケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成され、該ガイド溝には前記ガイド部が挿入されてガイド部をガイドするように構成されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項34】
前記ガイド部は、前記ビット部の端部よりも延長されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の削孔システム。
【請求項35】
地盤に第1の掘削孔を削孔する第1の削孔工程と、
前記第1の掘削孔に、ケーシング長さ方向に沿ってガイド溝が形成されたケーシングを挿入するケーシング挿入工程と、
前記ケーシングのガイド溝に沿って移動するビット部により第2の掘削孔を掘削する第2の削孔工程と、
を含むことを特徴とする地盤削孔方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2007−526955(P2007−526955A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501704(P2007−501704)
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000482
【国際公開番号】WO2005/085579
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(506294303)
【氏名又は名称原語表記】YOUN, Eun−Jung
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000482
【国際公開番号】WO2005/085579
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(506294303)
【氏名又は名称原語表記】YOUN, Eun−Jung
【Fターム(参考)】
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