説明

立体地図データ提供装置、立体地図データ提供プログラム、立体地図データ作成方法、及び端末装置、端末制御プログラム、端末制御方法

【課題】希望する地図上の位置に立体の建造物を簡単かつ迅速に建設設計することができるようにし、また、現地に赴いて目的施設を容易に探すことができるようにする。
【解決手段】(a)に示すように、受信した位置関連情報が示す地面(敷地)Pを含む地図データが読み出して、管理サーバの表示部635に電子地図Mが表示させる。次に、使用者により指定された建造物の種類またはタイプと、建造物の階数とに基づいて、対応する立体形状の立体建造物Kを作成する。しかる後に、この立体建造物Kを電子地図M上の前記位置関連情報に対応する地面(敷地)P上に配置した立体地図を作成する処理を実行する。これにより、(c)に示すように、電子地図M上であって受信された位置関連情報が示す地面P上に、指定された建造物の種類またはタイプと指定された階数とからなる立体建造物Kが合成配置された立体地図Rが作成され、この立体地図Rを端末装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体地図データ提供装置、立体地図データ提供プログラム、立体地図データ作成方法、及び端末装置、端末制御プログラム、端末制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の電子地図表示装置は、タウンページデータや市街地詳細地図情報を用いて様々なピンポイント検索ができるようになっている。ピンポイント検索としては、例えば電話番号検索、ピンポイント周辺情報検索、50音検索等がある。電話番号検索の例をとり説明すれば、目的施設の電話番号を入力して目的施設周辺の地図を検索して表示する。すなわち、目的施設の電話番号を入力すると、電話番号データベースを参照して入力された電話番号の施設を求め、次いで、施設データベースを参照して目的施設の位置データを求め、この位置データに基づいて目的施設周辺の地図データをディスプレイに表示する。
【0003】
このとき、特許文献1に開示されているように、目的施設の詳細情報、具体的には目的施設の名称、住所等を案内表示するようにすることも提案されている。
【特許文献1】特開平11−30952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来技術においては、ディスプレイに表示された目的施設周辺の地図、目的施設の施設の名称、住所等の案内を視認することができるにしても、実際に当該位置に存在する目的施設の外形形状までも視認することはできない。したがって、現地に赴いても当該施設を探すことは困難であり、また、希望する地図上の位置に建造物を簡単かつ迅速に建設設計することもできないなどの問題があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、希望する地図上の位置に建造物を簡単かつ迅速に建設設計することのできる立体地図データ提供装置、立体地図データ提供プログラム、立体地図データ作成方法を提供することを目的とする。
また本発明は、現地に赴いて目的施設を容易に探すことができる端末装置、端末制御プログラム、端末制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係る立体地図データ提供装置にあっては、地図データを記憶した記憶手段と、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、前記受信手段により受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成手段と、この作成手段により作成された立体地図データを外部に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載の発明に係る立体地図データ提供装置にあっては、前記受信手段は、更に建造物の種別を示す種別情報を受信する種別情報受信手段を備え、前記生成手段は、前記受信手段により受信された前記建造物の階数情報と前記種別情報受信手段により受信された建造物の種別を示す種別情報とに対応する立体形状の建造物画像を生成し、この作成された立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載の発明に係る地図データ提供プログラムにあっては、地図データを記憶した記憶手段を備えた立体地図データ提供装置が有するコンピュータを、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、前記受信手段により受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成手段と、この作成手段により作成された立体地図データを外部に送信する送信手段と、して機能させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4記載の発明に係る立体地図データ作成方法にあっては、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信ステップと、この受信ステップにより受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを記憶手段から読み出す読出ステップと、前記受信ステップにより受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出ステップにより読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成ステップと、この作成ステップにより作成された立体地図データを外部に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5記載の発明に係る端末装置にあっては、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力手段と、この入力手段により入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信手段と、この送信手段により位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信手段と、この受信手段により受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6記載の発明に係る端末装置にあっては、前記入力手段は、更に建造物の種別を示す種別情報を入力し、前記送信手段は、更に前記種別情報を送信し、前記受信手段は、前記建造物の階数情報と前記種別情報とに基づく立体建造物画像が合成配置された立体地図データを受信することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7記載の発明に係る端末制御プログラムにあっては、端末装置が有するコンピュータを、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力手段と、この入力手段により入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信手段と、この送信手段により位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信手段と、この受信手段により受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御手段と、して機能させることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8記載の発明に係る端末制御方法にあっては、地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力ステップと、この入力ステップにより入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信ステップと、この送信ステップにより位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信ステップと、この受信ステップにより受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る立体地図データ提供装置、立体地図データ提供プログラム、立体地図データ作成方法によれば、希望する地図上の位置に建造物を簡単かつ迅速に建設設計することができる。
【0015】
また、本発明に係る端末装置、端末制御プログラム、端末制御方法によれば、現地に赴いて目的施設を容易に探すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像送受信システムの構成を示すブロック図である。図において、本発明の端末装置として機能する携帯電話1は、通話機能、撮影機能、及び画像送受信機能を備える。無線基地局2は、携帯電話1を当該携帯電話1が加入する通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)4に接続する。
【0017】
通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)4は、主なサービスとして提供している携帯電話サービスに必要とする通信回路処理部41の他、後述のWWW(インターネット)5に接続するためのシステム(Webサーバ43)、メールシステム(メールサーバ42)を備えている。また、無線基地局2をAP(アクセス・ポイント)として、携帯電話1をWWW5に接続させるための機能も備えている。画像提供サービス会社6は、WWW5に接続するためのシステム(Webサーバ61)、及び管理サーバ63を備えている。
【0018】
図2は、前記管理サーバ63の詳細を示すブロック図であり、前記Webサーバ61は、ハブ64を介して管理サーバ63に接続されている。管理サーバ63は、入力操作部(キーボード、マウス等)631、制御部(メインフレーム)632、システムプログラム記憶部633、地図データ記憶部634、後述する画像データ管理テーブル62、表示部635、及び通信制御部636がシステムバスにより相互に接続されたシステムである。
【0019】
地図データ記憶部634には地図データが当該地図の位置を示す位置関連データとともに記憶されており、制御部632はワーク用のRAM634を備えている。そして、登録者が操作する携帯電話1に対し有料で、地図データ記憶部634に記憶されている地図データや画像データ管理テーブル62内に格納されているデータ(画像情報)を配信したり、ダウンロードしたりするなどのサービスを行う。システムプログラム記憶部633には、後述するフローチャートにより示すプログラム等が格納されている。
【0020】
図3は、前記画像データ管理テーブル62のメモリ構成を示す図である。
画像データ管理テーブル62は、対応する建造物タイプエリア621、建造物画像エリア622、及び種類名エリア623を備えている。建造物タイプエリア621には、建造物のタイプを示す符号A〜Eが記憶されており、建造物画像エリア622には各建造物のタイプに対応する建造物の画像が記憶されており、種類名エリア623には各建造物の種類名「ビル」「個人住宅平屋」「個人住宅二階建」・・・等が記憶されている。
【0021】
図4は、この実施の形態に使用される携帯電話1の構成を示すブロック図である。
無線部121は、アンテナ103に接続されており、PSK方式に基づく変復調と、CDMA方式に基づく端末認証処理を含む通信処理を行う。制御部122は、当該機器を制御するとともにWWW接続制御を行うものであって、通信データ処理部1221、システムROM1222及びオーディオインターフェース1223を有しており、無論、計時手段を有している。通信データ処理部1221は、CELP系ボコーダ&音声復号処理回路、パケットデータ生成回路、及びパケットデータ復元回路を含み、通信プロトコルに沿ったデータ処理を行う。
【0022】
システムROM1222には、OSのような基本システムが格納されるとともに、加入者情報記憶部1224が設けられる。加入者情報記憶部1224は、基地局2とのネゴシエーションに必要となる当該携帯電話1に固有のIDである端末ID、加入者ID情報を記憶する。オーディオインターフェース1223は、通信データ処理部1221で処理される音声信号の入出力を行うものであって、前記スピーカ101、マイク114及び録音用マイク115が接続されている。なお、入力部104は、シャッタキー、テンキー等で構成される。
【0023】
アドレス・データバス処理部123は、制御部122と周辺回路(破線枠内の回路)とのデータの入出力タイミング等を制御・管理するものである。RAM124は、アドレス帳データやメールデータ等、当該携帯電話1内で生成される各種データ等を記憶する。プログラムROM(NAND Flash)125は、後述するフローチャートに示すプログラム、メール処理プログラム、ブラウザを格納するウェブ処理系プログラム、JPEG、MPEG(−2、−4)方式に準拠した画像圧縮/伸張処理プログラム、ユーティリティ(環境ソフト)プログラム、及びその他アプリケーションプログラムを格納し、ユーザの操作に従い、これらのプログラムを選択して制御部122にロードする。音源IC126は、報知音の波形を記憶するとともに出力するものであって、アンプ127は音源IC126からの出力を増幅し、前記報知用スピーカ120はこれを再生する。
【0024】
表示モジュール系ドライバ128は、前記メイン表示部102、サブ表示部116、報知用LED117、及びフラッシュ用LED119を駆動するものである。撮像デバイス130は、撮像レンズ118により被写体像が結像されるCCD等からなり、DSP129は、この撮像デバイス130からの画像信号を前記シャッタキーの操作等に応じて処理するものである。
【0025】
次に、図5に従って、以上の構成に係る本実施形態の動作について説明する。
図5(A)に示す携帯電話1と接続される管理サーバ63は、システムプログラム記憶部633に記憶されているプログラムに基づき、図5(B)に示すように処理を実行する。 まず、合成画像作成サービス提供用HP(ホームページ)を表示部635に表示する(ステップB1)。
【0026】
一方、携帯電話1は、プログラムROM125に記憶されているプログラムに基づき、同図(A)に示すように処理を実行する。すなわち、ユーザによる入力部104での操作に応じて、前記基地局2、WWW5等を介して、管理サーバ63にアクセスする(ステップA1)。
【0027】
すると、管理サーバ63は、このアクセスが受信されたか否かを判断し(ステップB2)、受信されたと判断されたならばHP(ホームページ)画面等を携帯電話1に送信する(ステップB3)。このとき、管理サーバ63は、図3に示した画像データ管理テーブル62のデータも携帯電話1に送信する。携帯電話1は、これら管理サーバ63から送信されるHP画面を受信してメイン表示部102に表示させ、また、受信したプログラム等はRAM124に保存する(ステップA2)。
【0028】
次に、携帯電話1は、ユーザによる入力部104での操作に応じて、必要なデータの入力・指定を送信する(ステップA3)。
【0029】
すなわち、ユーザにより(1)位置関連情報、(2)建造物の種類、(3)建造物の階数、が入力されるとこれらデータを送信する。ここで、
(1)位置関連情報は、地図上の特定の位置を示す情報であり、住所であっても電話番号であってもよい。
(2)建造物の種類は、前記ステップA2でメイン表示部102に表示されている画像データ管理テーブル62の建造物タイプエリア621から建造物の種類またはタイプのA〜Eの何れかを選択して指定する。
(3)建造物の階数は、1以上の整数値を入力することにより行い、例えば「5階」を指定するのであれば、メイン表示部102に表示された前記ホームページの階数指定欄に「5」を入力することにより行う。
【0030】
そして、これら(1)位置関連情報、(2)建造物の種類(タイプ)、(3)建造物の階数が携帯電話1から送信されると、管理サーバ63はこれらが受信されたか否かを判断する(ステップB4)。これら携帯電話1からの情報(1)(2)(3)が受信されたと判断されたならば、管理サーバ63は、(1)受信した位置関連情報に基づいて、対応する位置を含む立体地図データを地図データ記憶部634から読み出して、表示部635に表示する(ステップB5)。
【0031】
したがって、(1)位置関連情報として、例えば「羽村市小作50番地」が受信されとすると、図6(a)に示すように、この「羽村市小作50番地」である地面(敷地)Pを含む地図データが読み出されて、この読み出された地面(敷地)Pを含む地図データが表示部635に電子地図Mとして表示されることとなる。
【0032】
次に、管理サーバ63は、指定された(2)建造物の種類(タイプ)と、(3)建造物の階数とに基づいて、立体形状の建造物を自動作成する処理を実行する(ステップB6)。
【0033】
例えば、(2)建造物の種類としてタイプ「A」が指定され、(3)建造物の階数として「5」階が指定されたとする。すると、管理サーバ63の制御部632は、画像データ管理テーブル62の建造物画像エリア622から、建造物の種類としてタイプ「A」に対応する種類名の「ビル」の画像を読み出すことにより、建造物の屋根を含む全体の概略形状を決定する。なお、本実施の形態においては、建造物画像エリア622には各々2種類の画像が記憶されているが、3種類以上の建造物画像ガ記憶されていても良いが、これらの建造物画像の何れか一つを自動選択して読み出す。
【0034】
また、図6(b)に示すように、この種類名の「ビル」の建造物画像における1階分の厚さT分の画像を抽出する。そして、この抽出した1階分の厚さT分の画像を(3)建造物の階数として指定された階数分高さ方向に積みかねて、建造物の高さを決定する。
【0035】
つまり、本例のように、(3)建造物の階数として「5」階が指定されとすると、1階分の厚さT分の画像を高さ方向に5段積み重ねる。これにより、図6(b)に示したように、(2)建造物の種類(タイプ)と、(3)建造物の階数(5階)とに基づいた立体形状の建造物である立体建造物Kが作成されることとなる。
【0036】
しかる後に、この立体建造物を前記ステップB5で表示した電子地図M上の前記(1)受信した位置関連情報に対応する地面(敷地)P上に配置した立体地図を作成する処理を実行する(ステップB7)。すなわち、前記地面(敷地)P上に立体建造物Kを合成配置する。このとき、立体建造物Kの水平方向(水平断面方向)の形状は、地面(敷地)Pの形状に合致するように変形して、当該地面(敷地)P上に配置合成する。
【0037】
これにより、図6(c)に示すように、電子地図M上であって受信された位置関連情報が示す地面P上に、指定されたタイプであって指定された階数からなる立体建造物Kが合成配置された立体地図Rが作成されることとなる。したがって、希望する地図上の位置に建造物を簡単かつ迅速に建設設計することができる。
【0038】
次いで、この作成済みの立体地図Rを携帯電話1に送信する(ステップB8)。すると、携帯電話1は、この立体地図を受信したか否かを判断し(ステップA4)、受信したと判断されたならば当該立体地図をメイン表示部102に表示する。したがって、携帯電話1のメイン表示部102にも、図6(c)に示した立体地図Rが表示されることとなる。
【0039】
したがって、携帯電話1のユーザは、現地に赴いて目的とする施設(立体建造物K)を容易に探すことが可能となる。
【0040】
なお、本実施の形態においては、(1)位置関連情報、(2)建造物の種類(タイプ)、(3)建造物の階数を携帯電話1で入力し、送信するようにしたが、(1)位置関連情報、と(3)建造物の階数のみを携帯電話1で入力し、送信するようにしてもよい。この場合であっても、外観形状は実際の建造物とは異なるが地図上の表示位置及び階数に関しては実際の建造物と同一にすることができる。よって、この場合であっても、希望する地図上の位置に建造物を簡単かつ迅速に建設設計することができるとともに、携帯電話1のユーザは、現地に赴いて目的施設を容易に探すことが可能となる。
【0041】
また、本実施の形態においては、A〜Eの符号により建造物のタイプを指定するようにしたが、建造物画像エリア622に記憶されている建造物画像を表示し、ユーザがこの表示された建造物画像のいずれかを選択することにより建造物のタイプを指定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】管理サーバの詳細を示すブロック図である。
【図3】画像データ管理テーブルの記憶内容を示す図である。
【図4】携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図5】携帯電話及び管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】立体地図の生成過程を示す遷移図である。
【符号の説明】
【0043】
1 携帯電話
6 画像提供サービス会社
41 通信回路処理部
62 画像データ管理テーブル
63 管理サーバ
102 メイン表示部
103 アンテナ
104 入力部
121 無線部
122 制御部
123 データバス処理部
124 RAM
125 プログラムROM
128 表示モジュール系ドライバ
129 DSP
621 建造物タイプエリア
622 建造物画像エリア
623 種類名エリア
632 制御部
633 システムプログラム記憶部
634 地図データ記憶部
634 RAM
635 表示部
636 通信制御部
K 立体建造物
M 電子地図
P 地面
R 立体地図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記憶した記憶手段と、
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信手段と、
この受信手段により受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
前記受信手段により受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成手段と、
この作成手段により作成された立体地図データを外部に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする立体地図データ提供装置。
【請求項2】
前記受信手段は、更に建造物の種別を示す種別情報を受信する種別情報受信手段を備え、
前記生成手段は、前記受信手段により受信された前記建造物の階数情報と前記種別情報受信手段により受信された建造物の種別を示す種別情報とに対応する立体形状の建造物画像を生成し、この作成された立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する
ことを特徴とする請求項1記載の立体地図データ提供装置。
【請求項3】
地図データを記憶した記憶手段を備えた立体地図データ提供装置が有するコンピュータを、
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信手段と、
この受信手段により受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
前記受信手段により受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出手段により読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成手段と、
この作成手段により作成された立体地図データを外部に送信する送信手段と、
して機能させることを特徴とする地図データ提供プログラム。
【請求項4】
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを外部から受信する受信ステップと、
この受信ステップにより受信された前記位置関連情報が示す位置を含む地図データを記憶手段から読み出す読出ステップと、
前記受信ステップにより受信された建造物の階数情報に対応する立体形状の建造物画像を、前記読出ステップにより読み出された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に配置した立体地図データを作成する作成ステップと、
この作成ステップにより作成された立体地図データを外部に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする立体地図データ作成方法。
【請求項5】
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力手段と、
この入力手段により入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信手段と、
この送信手段により位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記入力手段は、更に建造物の種別を示す種別情報を入力し、
前記送信手段は、更に前記種別情報を送信し、
前記受信手段は、前記建造物の階数情報と前記種別情報とに基づく立体建造物画像が合成配置された立体地図データを受信することを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項7】
端末装置が有するコンピュータを、
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力手段と、
この入力手段により入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信手段と、
この送信手段により位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御手段と、
して機能させることを特徴とする端末制御プログラム。
【請求項8】
地図上の位置を特定するための位置関連情報と建造物の階数情報とを入力するための入力ステップと、
この入力ステップにより入力された前記位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信する送信ステップと、
この送信ステップにより位置関連情報と建造物の階数情報とを外部に送信した後に、当該外部から送信された地図データ上のうち、前記前記位置関連情報が示す位置に、前記建造物の階数情報に基づく立体建造物画像が配置された立体地図データを受信する受信ステップと、
この受信ステップにより受信された立体地図データに基づく地図を表示部に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする端末制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−152227(P2010−152227A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332390(P2008−332390)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】