説明

立体表示装置

【課題】凹面鏡とビームスプリッタの組合わせにより、映像を前方空間に飛び出したように立体表示する立体表示装置を改良し、背景の映像を形成して表示し、かつ、その背景の映像から商品等の映像が飛び出すインパクトが強い斬新な立体表示を実現する。
【解決手段】凹面鏡36の鏡面で反射した第1表示部33の第1映像を、第1のビームスプリッタ部35を通して前方空間に立体表示し、第2表示部34の第2映像を、第2のビームスプリッタ部37で前方に反射して前記第1映像より後方に位置した状態に表示し、第1映像を第2映像の背景から前方に飛び出したように表示し、従来にない斬新で効果的な立体表示を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、凹面鏡とビームスプリッタの組合わせにより、映像を前方空間に立体表示する立体表示装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店頭広告や各種案内等の映像表示の分野においては、凹面鏡とビームスプリッタとを組合わせた立体表示装置(エアリアル プロジェクション システム)により、商品等の映像を装置の前方空間に飛び出したように立体表示することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この立体表示装置は、概略、前面中央に表示窓が形成された遮光用の筐体に、液晶ディスプレイ(HLCD)の表示部(映像源)、凹面鏡、ビームスプリッタを収容して形成され、前記表示部の画面に表示された商品等の映像の光の一部を、ビームスプリッタにより後方の凹面鏡の鏡面方向に反射して分岐し、ビームスプリッタを透過した凹面鏡の反射光により、前記商品等の映像を前記表示窓から飛び出したように立体表示する。
【0003】
一方、車両(自動車)のスピードメータやタコメータのメータ表示の分野においては、メータをその背面側から光源(発光ダイオード)によって照らし、その表示板(第1表示板)の文字や数字(車両情報)等の透過光をハーフミラーを介して前方に投射し、同時に、前記ハーフミラーの上方に設けられた第2表示板の星空の光を前記ハーフミラーで前方に反射し、前記背景に重ねてメータを表示する車両用表示装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】米国特許第6808268B2号明細書
【特許文献2】特開2006−103508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載の従来装置は、装置前方に商品等の映像を立体表示するのみであり、その背景については考慮されておらず、背景の映像を表示することはできない。
【0005】
また、前記特許文献2に記載の車両用表示装置は、実際のメータの透過光の数字等の表示に星空の背景を重ねて表示するものであり、映像を前方空間に飛び出したように表示するものではない。
【0006】
したがって、前記特許文献1、2のいずれの装置においても、背景の映像を表示し、かつ、その背景の映像から商品等の映像が飛び出すような立体表示はできない。そのため、表示効果の高い斬新な立体表示が行なえない問題がある。
【0007】
そして、車両のダッシュボード等のメータ表示装置においては、通常はスピードメータ、タコメータ等のメータを表示し、車両になんらかの異常(衝突可能性を含む)が発生したときには、その異常の発生を目立つように警告表示することが望まれるが、そのような効果的な異常の警告表示の機能を備えたものは、発明されていない。
【0008】
本発明は、凹面鏡とビームスプリッタの組合わせにより、映像を前方空間に飛び出したように立体表示する立体表示装置を改良し、立体表示される映像の背景の映像を形成して表示し、かつ、その背景の映像から商品等の映像が飛び出したように立体表示してインパクトが強い斬新な立体表示を実現することを目的とする。そして、車両のメータ表示に適用した場合には、スピードメータ、タコメータ等のメータを背景の映像として表示し、異常が発生したときには、そのメータの映像から、警報マークの映像が飛び出すように立体表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明の立体表示装置は、第1映像を発生する第1映像源と、鏡面が前方を向いた凹面鏡と、前記凹面鏡の前方に設けられ、前記第1映像の光の一部を前記凹面鏡の鏡面方向に反射する第1のビームスプリッタ部とを備え、前記凹面鏡の鏡面で反射した前記第1映像を、前記第1のビームスプリッタ部を通して前方空間に立体表示する立体表示装置であって、第2映像を発生する第2映像源と、前記第1のビームスプリッタ部の前方に設けられ、前記第2映像の光を前方に反射して前記第1映像より後方に位置した状態に表示する第2のビームスプリッタ部とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
そして、車両のメータ表示に適用する場合は、車両のメータ表示装置を形成し、前記第2映像は車両のメータ映像であり、前記第1映像は車両に関する警告マークの映像であることが好ましい(請求項2)。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明の場合、凹面鏡の鏡面で反射した第1映像源の第1映像を前方空間に立体表示することができるとともに、第2映像源の第2映像を、第2のビームスプリッタ部で前方に反射して前記第1映像より後方に位置した背景の画像として表示することができる。
【0012】
したがって、凹面鏡とビームスプリッタの組合わせにより映像(第1映像)を前方空間に立体表示する立体表示装置を改良し、前方空間に立体表示する商品等の映像(第1映像)の背景の映像(第2映像)を形成して表示し、かつ、商品等の映像を背景の映像から飛び出したように表示することができ、従来にない斬新で効果的な立体表示が実現する。
【0013】
請求項2の発明の場合、第2映像により車両のスピードメータ、タコメータ等のメータ映像を背景として表示し、異常が発生したときには、第1映像により形成された車両に関する警告マークを、背景のメータ映像から飛び出したように立体表示することができる。したがって、今までにない斬新で効果的な車両のメータ表示が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、車両のメータ表示に適用した一実施形態について、図1〜図5を参照して詳述する。
【0015】
図1は車両1にメータ表示装置として搭載された本発明の立体表示装置2の構成を示す。図2は立体表示装置2の映像例であり、(a)は第1映像P1の一例、(b)は第2映像P2の一例である。図3は第1、第2映像P1、P2の表示の遠近の状態を示し、図4は第1、第2映像P1、P2が同時に表示された状態を示す。図5は立体表示装置2の実際の表示例であり、(a)は通常の表示、(b)は異常が発生したときの表示の例である。
【0016】
(構成)
図1に示す立体表示装置2は、例えば車両1のダッシュボードに組み込まれ、本体部3と、第1表示駆動部(警報の表示駆動部)4と、第2表示駆動部(メータの表示駆動部)5とを備える。
【0017】
本体部3は遮光用の断面矩形の筐体31を有し、この筐体31は前面中央部に表示窓32が形成されている。この表示窓32は、いわゆる開口であってよいが、この開口をガラスや透明な樹脂のパネル(スクリーン)で封止したものであってもよい。
【0018】
筐体31の内部において、中央下部に本発明の第1映像源を形成する第1表示部33が表示面を上向きにして設けられ、中央上部に本発明の第2映像源を形成する第2表示部34が第1表示部34に対向するように表示面を下向きにして設けられている。
【0019】
表示部33、34はいずれも例えば高輝度の液晶ディスプレイ(HLCD)からなり、第1、第2表示駆動部4、5それぞれによって駆動制御される。
【0020】
そして、第1表示部33は、後述する立体表示用の警告マークαの映像(警告マーク映像)を本発明の第1映像P1として表示(発生)する。また、第2表示部34は、後述する速度計(スピードメータ)、回転計(タコメータ)のメータ映像βを本発明の第2映像P2として表示(発生)する。
【0021】
筐体31の内部中央には本発明の第1のビームスプリッタ部35が設けられている。この第1のビームスプリッタ部35は、例えば平面タイプであって、後端が上になるように前後方向に略45°傾斜した状態に固定され、主に第1表示部33の第1映像P1の反射鏡として作用し、図1の矢印線A1、A2に示すように、下面に入射した第1表示部33の第1映像P1の光の一部を後方に反射する。
【0022】
筐体31の内部後方には凹面鏡36が鏡面36aを前方に向けて設けられている。この凹面鏡36は第1のビームスプリッタ部35の後方に位置し、その鏡面は前方を向き、図1の矢印線A2、A3に示すように、第1のビームスプリッタ部35で後方に反射した光(第1映像P1の光の一部)が入射され、入射光を前方に反射する。
【0023】
また、筐体31の内部中央において、第1のビームスプリッタ部35より前方に、第1のビームスプリッタ部35に近接して、又は、第1のビームスプリッタ部35と一体に、本発明の第2のビームスプリッタ部37が設けられている。この第2のビームスプリッタ部37は、例えば第1のビームスプリッタ部35と同じ平面タイプの場合、図1に示すように第1のビームスプリッタ部35に平行な傾斜状態に固定され、主に第2表示部34の第2映像P2の反射鏡として作用する。
【0024】
そして、凹面鏡36で反射した第1映像P1の光は、図1の矢印線A3に示したように第2のビームスプリッタ部37も透過して表示窓32の前方空間に到達し、第1映像P1が表示窓32から飛び出したよにうに前方空間に立体表示される。
【0025】
一方、第2表示部34の第2映像P2の光は、同図の矢印線B1、B2に示すように第2のビームスプリッタ部37の上面で前方に反射される。このとき、第2映像P2は第2のビームスプリッタ部37の位置、すなわち、第1映像P1(警告マークの映像)の立体表示の後方の位置にあるように表示される。
【0026】
つぎに、第1映像P1(警告マーク映像)、第2映像P2(メータ映像)の例及びそれらを形成する構成について説明する。
【0027】
車両1は、自車の走行状態等を監視するため、速度センサ61、回転数センサ62等の車内の各種のセンサが形成するセンサ部6を備える。また、他の車両等の障害物との衝突の可能性の予測等を行なうため、例えば自車の前方(又は後方)或いは全方位を監視するそれぞれ1台又は複数台のレーダ7、カメラ8も備える。
【0028】
そして、センサ部6の各種センサの情報はマイクロコンピュータ構成の状態診断部9に入力される。この状態診断部9は、各センサの情報から、動力源(エンジン、電池等)や照明等の異常の有無を診断し、なんらかの異常が発生すると、警報指令を発生する機能を有する。
【0029】
また、レーダ7、カメラ8の情報はマイクロコンピュータ構成の衝突予測処理部10に入力さる。この衝突予測処理部10は、周知の表等回避システムや衝突被害軽減システム等に組み込まれる衝突予測処理部と同様の構成であり、障害物認識(車両認識)の処理により、レーダ7、カメラ8の情報から、前方(又は後方)或いは全方位の障害物を認識して追跡する機能、センサ部6の速度センサ61や舵角センサ(図示せず)等の情報から自車の走行状態を認識する機能及び、前記両機能の認識に基づく周知の衝突可能性の予測処理により、例えば自車前方の障害物について、障害物の移動と自車の走行の予測とから、衝突の可能性を予測し、衝突の可能性が一定以上に高くなると警報指令を発生する機能を有する。
【0030】
そして、状態診断部9、衝突予測処理部10の警報指令はマイクロコンピュータ構成の第1表示処理部(警報表示処理部)11に入力される。この第1表示処理部11は、状態診断部9、衝突予測処理部10のいずれかから警報指令が入力され、車両1に何らかの異常(衝突可能性を含む)が発生すると、例えば不揮発性メモリに保持している図2(a)の感嘆符形状の警報マークαの第1映像P1の映像信号を第1表示駆動部4に出力し、この映像信号に基づく第1表示駆動部4の駆動制御により第1表示部33に第1映像P1を画面表示する機能を有する。なお、第1映像P1は透明な背景に設定色(例えば白色)の警報マークαを描画した二次元映像である。
【0031】
つぎに、センサ部6に設けられた速度センサ61、回転数センサ62の速度、回転数の情報は、マイクロコンピュータ構成の第2表示処理部(メータ表示処理部)12にも供給される。この第2表示処理部12は、速度センサ61、回転数センサ62の時々刻々の速度、回転数の情報に基づき、第2映像P2である、例えば図2(b)のメータ映像の映像信号を形成して第2表示駆動部5に出力し、第2表示駆動部5の駆動制御により第2表示部34に第2映像P2を画面表示する機能を有する。なお、第2映像P2は例えば透明な背景の左右に速度計βa、回転計βbを配列したカラーの二次元映像であり、その速度計βa、回転計βbは、それぞれ枠や数字等の静止映像プレーンに、車速や回転数によって位置が変化する指針γ1、及び長さが変化する環状のレベルメータγ2の動画映像プレーンを重ねた動画映像である。
【0032】
(動作)
上記構成に基づく、立体表示装置2の動作(表示)について説明する。
【0033】
まず、車両1の通常走行中は、第2表示処理部12が形成する図2(b)の第2映像P2の映像信号に基づき、第2表示部34に第2映像P2が画面表示され、この第2映像P2の光が第2のビームスプリッタ部37で前方に反射される。
【0034】
そして、ドライバ等がダッシュボードのメータ表示を見ると、等価的にドライバ等は筐体31の表示窓32をその前方から覗くことになる。
【0035】
このとき、表示窓32を覗いたドライバ等には、第2のビームスプリッタ部37の反射像に基づき、第2映像P2すなわちメータ映像が見える。このメータ画像は、速度計βa、回転計βbの指針γ1の位置やレベルメータγ2の長さが、車両1の車速、回転数の変化にしたがって時々刻々変化し、車速、回転数を動画表示する。
【0036】
つぎに、車両1の走行中に衝突の可能性が一定以上に高くなったり、動作状態に何らかの異常が発生し、車両1が異常な状態になると、第1表示処理部11が第2図(a)の警報マークαの第1映像P1の映像信号を形成し、この第1映像P1の映像信号に基づいて第1表示部33に第1映像P1が画面表示される。
【0037】
そして、図1の矢印線A1〜A3に示したように、第1表示部33の第1映像P1の光の一部が第1のビームスプリッタ部35によって凹面鏡36の方向に分岐し、凹面鏡36によって反射した光が、第1、第2のビームスプリッタ部35、37を透過して前方に進む。その結果、凹面鏡36の焦点距離や、第1表示部35から凹面極36までの距離等の幾何学的な位置関係に基づき、第1映像P1の警報マークαが表示窓32から飛び出して前方空間に立体表示される。
【0038】
このとき、図3に示すように、第1映像P1が第2映像P2を背景として、それより前方に表示されるため、ドライバ等には図4に示すように、第2映像P2が形成するメータ映像の中央から警報マークαが立体的に飛び出したように見える。
【0039】
実際の表示例を図5に示す。図5(a)は通常走行中の表示であり、通常走行中はドライバ等に第2映像P2のメータ映像が見え、そのメータ映像の速度計βa、回転計βbは第2のビームスプリッタ部37の反射光像であるので空間に浮き出たように見える。しかも、速度計βa、回転計βbの指針γ1の位置やレベルメータγ2の長さが、車両1の車速、回転数の変化にしたがって躍動的に変化する。図5(b)は何らかの異常が発生したときの表示であり、背景のメータ映像から例えば白色の警報マークαが立体的に飛び出して表示される。このとき、背景のメータ映像は輝度が下がって速度計βa、回転計βbが薄暗くなり、警報マークαが際立ち、注意喚起効果が一層向上する。
【0040】
以上のように、この実施形態の立体表示装置2は、凹面鏡36とビームスプリッタ(第1のビームスプリッタ部35)の組合わせにより、第1表示部33の第1映像P1を前方空間に飛び出したように表示する構成に、第2のビームスプリッタ部37、第2表示部34を加えることにより、通常は速度計βa、回転計βbのメータ映像(第2映像P2)を表示し、衝突の可能性を含む車両1が異常な状態になったときには、そのメータ映像を背景として、この背景から第1映像P1の警告マークαを飛び出したように立体表示することができる。そのため、従来にない斬新で意匠的効果も高い新規なメータ表示を実現することができ、車両1の商品価値を著しく向上することができる。
【0041】
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
【0042】
例えば、図1の立体表示装置2において、第1のビームスプリッタ部35の前面側に前記特許文献1に記載されているような偏光子を設け、第1表示部33の透過光が前方に漏れないようにして表示性能を向上するようにしてもよいのは勿論である。
【0043】
また、図1の表示窓32を封止するパネルの前面側、又は、第2のビームスプリッタ部37の前面側に、外光の反射を防止する反射防止手段(具体的には、反射防止膜或いは反射防止層)を設け、外光の影響を受けないようにしてもよい。
【0044】
さらに、前記メータ映像の速度計βa、回転計βbや警告マークαのデザインは前記実施形態に限るものではない。
【0045】
また、第1、第2のビームスプリッタ部35、37は、プリズムタイプ等であってもよいのは勿論であり、透過光と反射光の割合等は実験等によって設定され、いわゆるハーフミラーであってもよい。
【0046】
つぎに、前記メータ映像は、速度計βa又は回転計βbのみの映像、又は、速度計βa、回転計βbにその他のメータの映像を含むものであってもよく、更には、速度計βa、回転計βb以外の車両1の他の1個又は複数個のメータの映像であってもよい。
【0047】
また、警報マークαの形状等はどのようであってもよく、警告の内容等によって、形状や色、個数等が変わる構成であってもよい。
【0048】
つぎに、本発明は、車両のメータ表示だけでなく、店頭広告や各種案内等の表示にも適用することができる。この場合の立体表示装置の構成も図1の立体表示装置2と同様である。
【0049】
そして、図1の立体表示装置2によって、その動作を説明すると、例えば、静止画又は動画で構成されたメニュー画面や案内画面等の映像を好適な背景の映像(第2映像P2)として図1の第2表示部34に画面表示し、その映像を第2のビームスプリッタ部37により前方に反射し、表示窓32を覗く購買者等にメニュー画面や案内画面等の映像を表示する。
【0050】
さらに、その表示の中から商品等が選択されたりすると、選択された商品等の映像を第1映像P1として図1の第1表示部33に画面表示し、その映像の光の一部を第1のビームスプリッタ部35により分岐して後方の凹面鏡36に入射し、凹面鏡36の反射光によって、選択された商品等の映像を前記メニュー画面や案内画面等の背景の映像から飛び出したように表示する。
【0051】
このようにすることにより、背景の映像から商品等の映像が飛び出すインパクトが強い立体表示をすることができ、従来にない表示効果の高い斬新な立体表示を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】第1、第2映像の説明図であり、(a)は第1映像の一例、(b)は第2映像の一例である。
【図3】第1、第2映像の表示の遠近の説明図である。
【図4】第1、第2映像の同時表示状態の説明図である。
【図5】図1の実際の表示例の図であり、(a)は通常の表示の図、(b)は異常が発生したときの表示の図である。
【符号の説明】
【0053】
33 第1表示部(第1映像源)
34 第2表示部(第2映像源)
35 第1のビームスプリッタ部
36 凹面鏡
37 第2のビームスプリッタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1映像を発生する第1映像源と、
鏡面が前方を向いた凹面鏡と、
前記凹面鏡の前方に設けられ、前記第1映像の光の一部を前記凹面鏡の鏡面方向に反射する第1のビームスプリッタ部とを備え、
前記凹面鏡の鏡面で反射した前記第1映像を、前記第1のビームスプリッタ部を通して前方空間に立体表示する立体表示装置であって、
第2映像を発生する第2映像源と、
前記第1のビームスプリッタ部の前方に設けられ、前記第2映像の光を前方に反射して前記第1映像の後方に位置した状態に表示する第2のビームスプリッタ部とを備えたことを特徴とする立体表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の立体表示装置において、
車両のメータ表示装置を形成し、
前記第2映像は車両のメータ映像であり、前記第1映像は車両に関する警告マークの映像であることを特徴とする立体表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−98572(P2009−98572A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−272460(P2007−272460)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】