説明

端子台

【課題】樹脂のクリープの発生する恐れが無く、且つ、安価に製作することが可能な端子台の提供にある。
【解決手段】樹脂より形成された支持体11と、支持体11の台座12に一部埋設されたインサート用ボルト13とを備えた端子台10であって、インサート用ボルト13は、六角ボルト15と六角ボルト15に螺合された六角ナット16とを備え、六角ボルト15は、ボルト頭部15Aと、ボルト頭部15Aと連結するボルトネジ部15Cと、ボルト頭部15Aのネジ部側に形成されたボルトフランジ部15Bとを有し、六角ナット16は、ボルト頭部15Aと当接する頭部側端面16Dと、頭部側端面16Dと反対側のネジ部側端面16Eとを有し、六角ボルト15に六角ボルト15が螺合された状態で、ボルト頭部15A、ボルトフランジ部15Bおよび六角ナット16が台座12に埋設されると共に、ネジ部側端面16Eが台座12の表面12Aより突出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、樹脂中にインサート用ボルトがインサート成形された端子台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9は、従来技術に係る端子台の一部を示す図である。図9に示す端子台50は、樹脂により形成された樹脂部52と、インサート用ボルトとしてのフランジ付き六角ボルト51を備えている。フランジ付き六角ボルト51はJIS規格などで定められている公知のボルトである。端子台50の樹脂部52には、フランジ付き六角ボルト51がインサート成形により埋め込まれている。フランジ付き六角ボルト51は、六角状の頭部51Aと頭部51Aに連結されたネジ部51Cと頭部51Aのネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたフランジ部51Bとにより構成されている。頭部51A、フランジ部51B及びネジ部51Cの根元部は樹脂部52に埋没され、ネジ部51Cの根元部以外の部分を樹脂部52の外側に突出させた状態にある。このように構成された端子台50に電線コードの圧着端子53を固定する場合には、図9における二点鎖線で示すように圧着端子53を樹脂部52とナット55との間に挿入させる。次に、座金54を介して固定用ナット55で圧着端子53を締め付けると、圧着端子53は端子台50に固定される。
【0003】
また、特許文献1で開示された従来技術においては、インサート用ボルトとして特別の形状を有するボルトを使用する例が示されている。図10に示すように、端子台60は、
樹脂部62と、インサート成形により樹脂部62に埋め込まれたインサートボルト61を備えている。インサートボルト61は、六角状の頭部61Aと、頭部61Aの一方の端部に鍔状に形成されたフランジ部61Bと、頭部61Aの他方の端部に連設された円形の台座部61Cと、台座部61Cから突出したネジ部61Dとにより構成されている。頭部61A、フランジ部61B及び台座部61Cの一部を樹脂部62に埋没させ、ネジ部61D及び台座部61Cのネジ部側端面を樹脂部62の外側に突出させた状態にある。フランジ部61Bは、樹脂部62からのインサートボルト61の抜け止めの機能を果たしている。このように構成された端子台60に電線コードの圧着端子63を固定する場合には、図10に二点鎖線で示すように圧着端子63を台座部61Cのネジ部側端面と固定用ナット65との間に挿入させる。次に、座金64を介して固定用ナット65で圧着端子63を締め付けると、圧着端子63は端子台60に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−148508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、図9で示す従来技術においては、圧着端子53はフランジ付き六角ボルト51のフランジ部51Bと固定用ナット55間に樹脂部52を挟んで樹脂部52の表面に接触した状態で締め付けられている。一般に端子台50はモータなどの発熱を伴う電装品の近くに配置されることが多く、その場合、端子台50は高温となることがある。樹脂部52の一部に圧力のかかった状態で端子台50の高温状態が長時間継続された場合には、樹脂部52の一部がクリープにより収縮し、固定用ナット55が緩んでしまう恐れがある。その場合には、一定期間経過後に固定用ナット55の締め直しが必要となる。なお、クリープとは、樹脂製品などにおいて、締結部品の締結などによって樹脂部に直接圧力がかかった状態で樹脂製品の高温状態が長時間継続された場合には、樹脂部が収縮して、常温に戻しても元に戻らなくなる現象のことを指す。
【0006】
一方、図10で示す従来技術においては、締結状態において、圧着端子63はインサートボルト61の台座部61Cのネジ部側端面に当接しつつ、座金64を介して固定用ナット65で締め付けられている。従って、樹脂部62には圧力がかかっていないので樹脂のクリープは発生せず、固定用ナット65の締め直しは不必要である。しかし、抜け止めの機能を持たせるためのフランジ部61Bを有する専用ボルトを新規に製作する必要があり、専用ボルトを成形するための成形型などの製造コストが高価となってしまう問題がある。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、樹脂のクリープの発生する恐れが無く、且つ、安価に製作することが可能な端子台の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、樹脂より形成された支持体と、前記支持体に一部埋設されたインサート用ボルトとを備えた端子台であって、前記インサート用ボルトは、ボルトと前記ボルトに螺合されたナットとを備え、前記ボルトは、ボルト頭部と、前記ボルト頭部と連結するボルトネジ部と、前記ボルト頭部のネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたボルトフランジ部とを有し、前記ナットは、前記ボルトネジ部に螺合され、前記ボルト頭部と当接する頭部側端面と、前記頭部側端面と反対側であって前記ボルトネジ部が突出されるネジ部側端面とを有し、前記ボルトに前記ナットが螺合された状態で、前記ボルト頭部、前記ボルトフランジ部および前記ナットが前記支持体に埋設されると共に、前記ネジ部側端面が前記支持体の表面より突出していることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、端子台におけるボルトネジ部に圧着端子を挿入させて固定用ナットで締結するときに、圧着端子は支持体の表面より突出したナットのネジ部側端面に当接しつつ、固定用ナットで締め付けられる。このとき、圧着端子はナットのネジ部側端面に押し付けられナットのネジ部側端面に圧力がかかった状態で締め付けられている。従って、支持体には固定用ナットの締め付けによる圧力が作用していないのでクリープは発生せず、固定用ナットの締め直しは不必要である。なお、支持体の表面より外側に突出したナットのネジ部側端面は、支持体の表面と面一(段差が無い状態)であっても良い。また、ボルトフランジ部により支持体からの抜け止めの機能を果たしている。さらに、インサート用ボルトとして、汎用性の高いボルトやナットを組み合せて使用すればよく、インサート用ボルトを専用ボルトとして製作する必要が無く、安価に製作可能である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の端子台において、前記ナットが、前記ネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたナットフランジ部を有していることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、ナットがナットフランジ部を有していることにより、ネジ部側端面の面積が拡大され、圧着端子との当接面積を増加させることができ、確実に締結を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、クリープの発生する恐れが無く、且つ、安価に製作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態に係る端子台の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】第1の実施形態に係るインサート用ボルトの斜視図である。
【図4】(a)は第1の実施形態に係る端子台の使用状態を示す断面図であり、(b)は接続に使用される圧着端子の平面図である。
【図5】第2の実施形態に係るインサート用ボルトの斜視図である。
【図6】第2の実施形態に係る端子台における第1の実施形態の図2に相当する断面図である。
【図7】第2の実施形態に係る端子台の使用状態を示す断面図である。
【図8】その他の実施形態に係る端子台の使用状態を示す断面図である。
【図9】従来技術を示す断面図である。
【図10】別の従来技術を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る端子台10を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、端子台10は、樹脂製の支持体11の中央部に台座12が上方に突出して設けられ、台座12の表面12Aには圧着端子などの接続部品を締結するための複数個(この場合には3個)の端子が上方に突出して設けられている。端子台10は、インサート成形によりインサート用ボルト13を台座12に埋め込んで形成され、インサート用ボルト13の一部が台座12から突出して端子を形成している。
【0015】
図2及び図3に示すように、本実施形態のインサート用ボルト13は、フランジ付き六角ボルト(以下、単に「六角ボルト」と表記する)15にフランジ付き六角ナット(以下、単に「六角ナット」と表記する)16を螺合させ一体化したものである。六角ボルト15は、六角状をしたボルト頭部15Aと、ボルト頭部15Aと連結され表面に雄ネジが螺刻されたボルトネジ部15Cと、ボルト頭部15Aのネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたボルトフランジ部15Bとを有している。六角ナット16は、六角状をしたナット本体部16Aと、ナット本体部16Aのネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたナットフランジ部16Bと、ナット本体部16Aの中心部に形成された貫通孔に雌ネジが螺刻されたナットネジ部16Cとを有している。六角ボルト15及び六角ナット16は、JIS規格などで定められている汎用品をそのまま使用したものであり、金属材料より形成されている。インサート用ボルト13は、六角ボルト15のボルトネジ部15Cに六角ナット16のナットネジ部16Cを螺合させ、六角ナット16のナット本体部16Aを六角ボルト15のボルト頭部15Aに当接するように組み付けたものである。ここで、六角ナット16におけるボルト頭部15Aと当接する頭部側端面を16Dとし、頭部側端面16Dと反対側であってボルトネジ部15Cが突出されるネジ部側端面を16Eとする。
【0016】
六角ボルト15に六角ナット16を螺合させ一体化した状態で、六角ボルト15のボルト頭部15A及びボルトフランジ部15Bと、六角ナット16のナット本体部16Aとを台座12に埋設させると共に、六角ボルト15のボルトネジ部15Cと六角ナット16の
ネジ部側端面16Eとを台座12の表面12Aより外側に突出するように形成されている。なお、六角ナット16のネジ部側端面16Eは台座12の表面12Aより0.5mm程度外側に突出するよう成形されている。従って、ナットフランジ部16Bはその一部が台座12の表面12Aより露出した状態で成形されている。また、成形用樹脂としては、ポリアミド系合成繊維(商標名でナイロン6、ナイロン66など)及びフェノール樹脂などが用いられている。
【0017】
以上の構成を有する端子台10につき、その作用説明を図4に基づき行う。図4(a)は、端子台10の使用状態を示す断面図である。
端子台10のボルトネジ部15Cには、電線コードに接続された圧着端子18、19が別々の方向に向けて重ねて挿入され座金20を介して固定用ナット21で締め付けられる。なお、圧着端子18、19は図4(b)に示すように、電線コードに取り付ける接続端子のことで端子先端が丸形で中心に丸孔が形成されているものを使用している。ところで、六角ボルト15に螺合された六角ナット16は、そのネジ部側端面16Eが台座12の表面12Aより0.5mm程度外側に突出して形成されていることにより、圧着端子19は外側に突出したネジ部側端面16Eに当接しつつ、固定用ナット21で締め付けられる。このとき、圧着端子19はネジ部側端面16Eに押し付けられネジ部側端面16Eに圧力が作用した状態で締め付けられている。従って、台座12には固定用ナット21の締め付けによる圧力が作用しておらず、端子台10の高温状態が長時間継続されたとしても、台座12がクリープにより収縮することはなく、固定用ナット21の締め直しは不必要である。
また、六角ナット16がナット本体部16Aのボルトネジ部側の端部外周縁にナットフランジ部16Bを有していることにより、六角ナット16のネジ部側端面16Eの面積が拡大され、圧着端子19との当接面積を増加させることができ、圧着端子18、19を端子台10に確実に締結させることができる。
また、台座12にボルトフランジ部15Bが埋没されていることにより、インサート用ボルト13の軸方向への抜け止めを図ることができる。そして、台座12に六角状のボルト頭部15Aが埋没されていることにより、インサート用ボルト13の回転方向への回り止めを図ることが可能である。
【0018】
第1の実施形態に係る端子台10によれば以下の効果を奏する。
(1)端子台10のボルトネジ部15Cに、圧着端子18、19を重ねて挿入し座金20を介して固定用ナット21で締め付けるとき、六角ボルト15に螺合された六角ナット16は、そのネジ部側端面16Eが台座12の表面12Aより0.5mm程度外側に突出して形成されていることにより、圧着端子19は外側に突出したネジ部側端面16Eに当接しつつ、固定用ナット21で締め付けられる。このとき、圧着端子19はネジ部側端面16Eに押し付けられネジ部側端面16Eに圧力がかかった状態で締め付けられている。従って、樹脂製の台座12には固定用ナット21の締め付けによる圧力が作用しておらず、端子台10の高温状態が長時間継続されたとしても、台座12がクリープにより収縮することはなく、固定用ナット21の締め直しは不必要である。
(2)台座12にボルトフランジ部15Bが埋没されていることにより、インサート用ボルト13の軸方向への抜け止めを図ることができる。
(3)インサート用ボルト13として、汎用品の六角ボルト15及び六角ナット16を組み合せて使用すればよく、インサート用ボルト13を専用ボルトとして製作する必要が無く、安価に製作可能である。
(4)六角ナット16がナット本体部16Aのボルトネジ部側の端部外周縁にナットフランジ部16Bを有していることにより、六角ナット16のネジ部側端面16Eの面積が拡大され、圧着端子19との当接面積を増加させることができ、圧着端子18、19を端子台10に確実に締結させることができる。
(5)台座12に六角状のボルト頭部15Aが埋没されていることにより、インサート用ボルト13の回転方向への回り止めを図ることが可能である。
【0019】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る端子台30を図5〜図7に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態における六角ボルト15に螺合される六角ナット16の形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
【0020】
図5及び図6に示すように、本実施形態のインサート用ボルト31は、六角ボルト15にフランジなし六角ナット32を螺合させ一体化したものである。六角ボルト15は、第1の実施形態と同様にボルト頭部15Aとボルトフランジ部15Bとボルトネジ部15Cとを有している。六角ナット32は、六角状をしたナット本体部32Aと、ナット本体部32Aの中心部に形成された貫通孔に雌ネジが螺刻されたナットネジ部32Bとを有している。六角ボルト15及び六角ナット32は、JIS規格などで定められている汎用品をそのまま使用したものであり、金属材料より形成されている。インサート用ボルト31は、六角ボルト15のボルトネジ部15Cに六角ナット32のナットネジ部32Bを螺合させ、六角ナット32のナット本体部32Aを六角ボルト15のボルト頭部15Aに当接するように組み付けたものである。ここで、六角ナット32におけるボルト頭部15Aと当接する頭部側端面を32Cとし、頭部側端面32Cと反対側であってボルトネジ部15Cが突出されるネジ部側端面を32Dとする。
【0021】
六角ボルト15に六角ナット32を螺合させ一体化した状態で、六角ボルト15のボルト頭部15A及びボルトフランジ部15Bと、六角ナット32のナット本体部32Aとを台座12に埋設させると共に、六角ボルト15のボルトネジ部15Cと六角ナット32の
ネジ部側端面32Dとを台座12の表面12Aより外側に突出するように形成されている。なお、六角ナット32のネジ部側端面32Dが台座12の表面12Aより0.5mm程度外側に突出するよう成形されている。従って、六角ナット32のナット本体部32Aはその一部が台座12の表面12Aより露出した状態で成形されている。また、成形用樹脂としては、ポリアミド系合成繊維(商標名でナイロン6、ナイロン66など)及びフェノール樹脂などが用いられている。
【0022】
図7に示すように、端子台30のボルトネジ部15Cには、電線コードに接続された圧着端子18、19が重ねて挿入され座金20を介して固定用ナット21で締め付けられる。ところで、六角ボルト15に螺合された六角ナット32は、そのネジ部側端面32Dが台座12の表面12Aより0.5mm程度外側に突出して形成されていることにより、圧着端子19は外側に突出したネジ部側端面32Dに当接しつつ、固定用ナット21で締め付けられる。このとき、台座12には固定用ナット21の締め付けによる圧力が作用しておらず、端子台30の高温状態が長時間継続されたとしても、樹脂部14がクリープにより収縮することはなく、固定用ナット21の締め直しは不必要である。
この実施形態の場合には、フランジなし六角ナット32を使用しているので、第1の実施形態のフランジ付き六角ナット16と比較して体格が小さくなり、取り扱いが容易である。
その他の作用効果については、第1の実施形態における(1)〜(3)、(5)と同等であり、説明を省略する。
【0023】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更しても良い。
○ 第1及び第2の実施形態では、圧着端子18、19を別々の方向に向けて重ねて締結するとして説明したが、図8に示すように、圧着端子18、19を同じ方向に重ねて締結しても良い。
○ 第1及び第2の実施形態では、六角ボルト15と六角ナット16、六角ボルト15と六角ナット32を組み合せて使用するとして説明したが、この組み合せに限定されるものではなくて、フランジ付きボルトとナットとの汎用品を組み合せたものであればどのような形状のものでも構わない。例えば、ボルト頭部及びナット本体部の形状は六角形ではなくて、五角形、四角形などの多角形でも良い。また、ボルト頭部及びナット本体部の形状がそれぞれ異なっていても良い。また、ボルト頭部及びナット本体部に手回し用の取手が付いた形状のものでも構わない。
【符号の説明】
【0024】
10、30 端子台
11 支持体
12 台座
12A 表面
13、31 インサート用ボルト
15 六角ボルト
15A ボルト頭部
15B ボルトフランジ部
15C ボルトネジ部
16 六角ナット
16A ナット本体部
16B ナットフランジ部
16C ナットネジ部
16D、32C 頭部側端面
16E、32D ネジ部側端面
32 六角ナット
32A ナット本体部
32B ナットネジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂より形成された支持体と、前記支持体に一部埋設されたインサート用ボルトとを備えた端子台であって、
前記インサート用ボルトは、ボルトと前記ボルトに螺合されたナットとを備え、
前記ボルトは、ボルト頭部と、前記ボルト頭部と連結するボルトネジ部と、前記ボルト頭部のネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたボルトフランジ部とを有し、
前記ナットは、前記ボルトネジ部に螺合され、前記ボルト頭部と当接する頭部側端面と、前記頭部側端面と反対側であって前記ボルトネジ部が突出されるネジ部側端面とを有し、
前記ボルトに前記ナットが螺合された状態で、前記ボルト頭部、前記ボルトフランジ部および前記ナットが前記支持体に埋設されると共に、前記ネジ部側端面が前記支持体の表面より突出していることを特徴とする端子台。
【請求項2】
前記ナットが、前記ネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたナットフランジ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の端子台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−199191(P2012−199191A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−63938(P2011−63938)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】