説明

管理情報取得装置、再生装置、管理情報取得方法及び管理情報取得プログラム

【課題】シーク回数を減らして最新のTDMS(管理情報)を取得するまでの時間を短縮できる管理情報取得装置、再生装置、管理情報取得方法及び管理情報取得プログラムを提供する。
【解決手段】μCOM11が複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して(ステップS1)、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し(ステップS5)、書き込み済みでないと判定されると(ステップS5でN)、最初にTDMSが書き込まれるTDMA0内を探索して最新のTDMSを取得し(ステップS8)、書き込み済みであると判定すると(ステップS5でY)、TDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータ内の情報を読み取って最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して(ステップS12〜S16)、当該判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得する(ステップS17、S20)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理情報取得装置、再生装置、管理情報取得方法及び管理情報取得プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばCD−R(Compact Disc-Recordable)、DVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable)などのように記録可能とされる記録媒体が知られている。このような記録媒体に対しては、記録領域に対してレーザ光の照射を行ってデータの記録・再生を行うようにされている。更に近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:商標登録)と呼ばれる高密度の記録媒体が開発され、著しい大容量化が図られている。
【0003】
ここで、ブルーレイディスクとして、例えば追記のみが可能とされたBD−R(Blu-ray Disc Recordable)では、データの記録構造やディスクの欠陥情報を管理するため、管理情報であるTDMS(Temporary Disc Management Structure)を持ち、そのTDMSをディスク上の所定位置に設けられている管理情報記録領域としてのTDMA(Temporary Disc Management Area)に追記していくように定められている。最後に追記されたTDMSが、有効なTDMSである(図1を参照)。
【0004】
このTDMAは、ディスク内周のリードインゾーンやデータゾーンに複数個設けられ、それぞれTDMAn(n=0、1、2…)のように通し番号が付けられている。そして、このTDMAは、TDMA0、TDMA1、TDMA2、…のように番号順に使用するとともに、各TDMAに対してTDMSを先頭から順に連続して記録するように定められている。
【0005】
そして、BD−Rには、書込情報記録領域としてのTDMA1アクセスインジケータ及びTDMA2アクセスインジケータが、TDMA0の先頭に確保されている。この場合、最新のTDMSがTDMA0に書き込まれている状態では、TDMA1、TDMA2アクセスインジケータには全く書き込みされない。このTDMA0がTDMSの更新に使い切られ、TDMSが次のTDMA1に書き込まれる段階で、TDMA1アクセスインジケータにTDMSに関するデータの書き込みが行われる。以降も同様に、当該TDMA1が更新に使い切られ、TDMSがTDMA2に書き込まれる段階でTDMA2アクセスインジケータにTDMSに関するデータの書き込みが行われることになる。
【0006】
また、TDMA0の先頭にはさらにDMA(Disc Management Area)アクセスインジケータが確保されている。DMAアクセスインジケータには、ディスクのファイナライズ時にTDMSに関するデータの書き込みが行われ、DMAアクセスインジケータの記録状態によってディスクがファイナライズ済みかどうかを示す。これらTDMAアクセスインジケータ、DMAアクセスインジケータは、ディスク認識時間を短縮させるために導入された機能である。
【0007】
ここで、上記説明によれば、各TDMAアクセスインジケータの書き込み済み/未書き込み(記録状態)を調べることで、どのTDMAに最新情報があるかを確認することができる。従来、このようにTDMAアクセスインジケータから最新のTDMSを確認する再生装置として、例えば特許文献1に記載された再生装置が知られている。この従来の再生装置は、まずレーザ光を照射する光ピックアップをディスクの所定地点に移動させて、そこからディスクのスピンアップを開始する。
【0008】
その後、再生装置は、DMAアクセスインジケータの記録状態を確認して、DMAアクセスインジケータに書き込みがあればファイナライズ済みであると判定して、ファイナライズ時に最新のTDMSが書き込まれるDMAから最新のTDMSを取得する。これに対して、再生装置は、DMAアクセスインジケータに書き込みがなければ、ファイナライズされていないと判定して、まずTDMA2アクセスインジケータの記録状態を確認する。
【0009】
結果、TDMA2アクセスインジケータが書き込み済みの場合、再生装置は、TDMA2に最新のTDMSが記録されていると判定してTDMA2を探索して最新のTDMSを取得する。一方、TDMA2アクセスインジケータが書き込み済みでない場合、次にTDMA1アクセスインジケータの記録状態を確認する。結果、TDMA1アクセスインジケータが書き込み済みの場合、TDMA1に最新のTDMSが記録されていると判定してTDMA1を探索して最新のTDMSを取得する。一方、TDMA1アクセスインジケータが書き込み済みでない場合、TDMA0に最新のTDMSが記録されていると判定してTDMA0を探索して最新のTDMSを取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−293571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述した従来の再生装置では、最新のTDMSがTDMA0に書き込まれている場合、TDMA2インジケータ、TDMA1インジケータの記録状態を確認する必要があり、シーク回数が多く、最新のTDMSの取得に時間がかかり、ディスクの再生までの時間がかかる、という問題があった。
【0012】
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、例えば、シーク回数を減らして最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる管理情報取得装置、再生装置、管理情報取得方法及び管理情報取得プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の管理情報取得装置は、管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得する管理情報取得装置において、前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により書き込み済みではないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第1管理情報取得手段と、前記判定手段により書き込み済みであると判定されると前記書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第2管理情報取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の管理情報取得方法は、管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得する管理情報取得方法において、前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、書き込み済みでないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得し、書き込み済みであると判定されると前記書込記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得することを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の管理情報取得プログラムは、コンピュータに、管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得させる管理情報取得プログラムにおいて、前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定する判定手段と、記判定手段により書き込み済みではないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第1管理情報取得手段と、前記判定手段により書き込み済みであると判定されると前記書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第2管理情報取得手段と、して前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例で用いる光ディスクのレイアウトを示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる光ディスク再生装置のブロック図である。
【図3】図2に示す光ディスク再生装置のディスク認識処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態にかかる管理情報取得装置を説明する。本発明の一実施の形態にかかる管理情報取得装置は、判定手段が複数の管理情報記録領域のうち最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、第1管理情報取得手段が判定手段により書き込み済みでないと判定されると最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得し、第2管理情報取得手段が判定手段により書き込み済みであると判定されると書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得するので、最新の管理情報が最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、書込情報記録領域内の書込情報を読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【0018】
また、判定手段が、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域の中間部からスピンアップを開始するようにしてもよい。このようにすることにより、管理情報記録領域の中間部よりも前に最新の管理情報が書き込まれている場合、書込情報記録領域内の書込情報を読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【0019】
また、第1管理情報取得手段が、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域の先頭とスピンアップが開始された地点との間を探索して最新の管理情報を取得するようにしてもよい。このようにすることにより、スピンアップが開始された地点よりも後を探索する必要がなくなり、より一層最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【0020】
また、第2管理情報取得手段が、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域が最新の管理情報が書き込まれる管理情報記録領域であると判定したとき、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域の終了地点とスピンアップが開始された地点との間を探索して最新の管理情報を取得するようにしてもよい。このようにすることにより、スピンアップが開始された地点よりも前を探索する必要がなくなり、より一層最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【0021】
また、上述した管理情報取得装置を記録媒体を再生する再生装置に内蔵してもよい。このようにすることにより、最新の管理情報を迅速に取得して記録媒体の再生までにかかる時間を短くすることができる。
【0022】
また、本発明の一実施形態にかかる管理情報取得方法は、複数の管理情報記録領域のうち最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、書き込み済みでないと判定されると最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得し、書き込み済みであると判定されると書込記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得するので、最新の管理情報が最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、書込情報記録領域内の書込情報を読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【0023】
また、本発明の一実施形態にかかる管理情報取得プログラムは、判定手段が複数の管理情報記録領域のうち最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、第1管理情報取得手段が判定手段により書き込み済みでないと判定されると最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得し、第2管理情報取得手段が判定手段により書き込み済みであると判定されると書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得するので、最新の管理情報が最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、書込情報記録領域内の書込情報を読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新の管理情報を取得するまでの時間を短縮できる。
【実施例】
【0024】
本発明の一実施例にかかる管理情報取得装置を組み込んだ再生装置としての光ディスク再生装置1を図面に基づいて参照して説明する。まず、本実施例における光ディスク再生装置1の構成を説明する前にこの光ディスク再生装置1により再生される光ディスクのレイアウトを図1を参照して説明する。図1は、本実施例で用いる光ディスクのレイアウトを示す説明図である。この光ディスクは、いわゆるブルーレイディスクと呼ばれる高密度光ディスク方式の範疇におけるライトワンス型ディスクとして実施可能である。同図に示すように、光ディスクには、内周側からリードインゾーン、データゾーン、リードアウトゾーンが設けられている。また、上記リードインゾーンのうち最内周側のプリレコーデッド情報領域PICが再生専用領域とされ、リードインゾーンの管理/制御情報領域からリードアウトゾーンまでが、1回記録可能なライトワンス領域とされる。
【0025】
上記プリレコードデッド情報領域PICには、あらかじめ、記録再生パワー条件等のディスク情報や、光ディスク上の領域情報、コピープロテクションに使う情報等が記録されている。上記データゾーンには、図1(b)に示すように、その最内周と最外周に各々ISA(Inner Spare Area)、OSA(Outer Spare Area)が形成され、ISAとOSAとの間にユーザデータ領域が形成される。図1(a)に示すように、上記ISAにはTDMA1及びスペア領域が設けられ、OSAにはTDMA2及びスペア領域が設けられている。また、リードインゾーンの管理/制御情報領域には、図1(c)に示すように、未定義区間(リザーブ)を除いてDMA2、OPC(テストライトエリア)、TDMA0、DMA1の各エリアが形成される。また、リーダアウトゾーンには、リザーブを除いてDMA3、DMA4が形成される。
【0026】
上記データゾーンに設けられたユーザデータ領域には、光ディスク再生装置1で再生するデータが記録される。また、データゾーンに設けられたOSA及びISA内のスペア領域には、光ディスク再生装置1の交替処理によりユーザデータ領域の欠陥セクタに本来記録すべきデータが記録されている。交替処理とはユーザデータ領域に欠陥セクタがある場合、本来そのセクタに記録する予定だったデータをスペア領域に記録し、欠陥セクタのアドレスやスペア領域のアドレスなどの管理情報としてのTDMSを後述する管理情報記録領域としてのTDMA0〜2、DMA1〜4に記録し、データを読み込むときに欠陥セクタにアクセスした際にはTDMSを参照してスペア領域からデータを読み込む処理である。
【0027】
また、この交替処理を利用してライトワンス型の光ディスクに対してオーバーライトできるようにした光ディスク再生装置1も知られている。つまり、既にユーザデータ領域に記録された古いデータに新たなデータをオーバーライトする場合、その新たなデータをスペア領域に記録し、欠陥交替と同様に古いデータが記録されているセクタのアドレスやスペア領域のアドレスなどのTDMSを後述するTDMA0〜2、DMA1〜4に記録し、古いデータが記録されているセクタにアクセスした際にはTDMSを参照してスペア領域から新たなデータを読み込むことで、オーバーライトを実現できる。
【0028】
上述したTDMSは、リードインゾーンやデータゾーンに設けられたTDMAに記録される。上記説明からも明らかなようにTDMSは、上記交替処理が行われる毎に更新する必要があり、TDMA0から順に追加記録されて更新されていく。そして、TDMA0がTDMSの更新のために使いきられた場合は、さらなるTDMSの書き込み領域としてTDMA1→TDMA2の順に追記を行うことができる。
【0029】
なお、上述したTDMSは、TDDS(Temporary Disc Definition Structure)、TDFL(Temporary Defect List)、SRRI(Sequetial Recording Range Information)から構成されている。TDDSは、主にTDMSの管理のための情報であり、TDMAのサイズの情報が含まれている。このTDMAのサイズ情報(及び固定とされるTDMA1の先頭アドレス、TDMA2の終了アドレス)から、該TDMAの先頭アドレス、終了アドレスを計算できる。TDFLは、実際の交替情報が含まれている。SRRIは、ユーザデータ領域に記録されるSRR(Sequential Recording Range:連続記録範囲)の管理情報である。ここでいう連続記録範囲とは、例えばCV、DVDなどで言う「トラック」に想到するものである。
【0030】
また、上記DMAは、ディスクがファイナライズされた場合、TDMAにおいて最後に更新されたTDMSが記録される。上記DMAは、リードインゾーン、リードアウトゾーンにおいて各2箇所設けられ、計4つ設けられている。これらDMA1〜DMA4には、同一のTDMSが記録される。つまり、これらDMA1〜DMA4に対しては、TDMAにおいて最後に更新されたのと同じTDMSが記録されるものである。このように同じTDMSが大量に書き込まれることで、ファイナライズ後においては最新のTDMSの読み出しをより確実に行うことができるようになる。
【0031】
以上をまとめると、ディスクをファイナライズするまでは、DMAは使用されず、TDMAから最新のTDMSを取得して再生を行う。また、ディスクをファイナライズすると、その時点においてTDMAに記録されている最新のTDMSがDMAに記録され、以降はDMAから最新のTDMSを取得して再生を行う。
【0032】
また、上述したOPCは、記録/再生時のレーザパワー等、データ記録再生条件を設定する際の試し書きなどに使われる。即ち記録再生条件調整のための領域である。
【0033】
また、上述したTDMA0は、図1(d)に示すように、先頭にアクセスインジケータ領域が設けられている。アクセスインジケータ領域には、先頭から順にDMAアクセスインジケータ、書込情報記録領域としてのTDMA2アクセスインジケータ及びTDMA1アクセスインジケータが設けられている。上記TDMA2アクセスインジケータには、TDMA2にTDMSが初めて記録されたときに最新のTDMS内に含まれた書込情報としてのTDDSの書き込みが行われる。上記TDMA1アクセスインジケータには、TDMA1にTDMSが初めて記録されたときに最新のTDMS内に含まれた書込情報としてのTDDSの書き込みが行われる。DMAアクセスインジケータには、ファイナライズに伴いDMAに最新のTDMSが記録されるときに最新のTDMS内に含まれたTDDSがDDSとして書き込まれる。
【0034】
以上の説明から明らかなように、DMAアクセスインジケータに書き込みがあれば光ディスクがファイナライズされていると判定できる。また、DMAアクセスインジケータ、TDMA1、TDMA2アクセスインジケータの何れも書き込みがなければ最新のTDMSがTDMA0に記録されているか、ブランクディスクであると判定できる。また、DMAアクセスインジケータ及びTDMA2アクセスインジケータに書き込みがなく、TDMA1アクセスインジケータに書き込みがあれば最新のTDMSがTDMA1に記録されていると判定できる。さらに、DMAアクセスインジケータに書き込みがなく、TDMA1、TDMA2アクセスインジケータに書き込みがあれば最新のTDMSがTDMA2に書き込まれていると判定できる。
【0035】
次に、上述した光ディスク再生装置1の構成について図2を参照して説明する。光ディスク再生装置1は、図1に示すようにディスクモータ2と、光ピックアップ3と、キャリッジモータ4と、リードスクリュー5と、RFアンプ6と、サーボ信号処理部7と、ドライバ8と、音声/映像信号処理部9と、バッファ10と、マイクロコンピュータ(以下μCOM)11と、を備えている。
【0036】
ディスクモータ2は、光ディスク再生装置1にセットされた記録媒体としての光ディスク12を回転させるためのモータであり、スピンドルモータなどで構成されている。光ピックアップ3は、光ディスク12に照射するレーザ光を発生させるレーザダイオードや、光ディスク12上にレーザダイオードからのレーザ光を集光するための対物レンズ、サーボ信号処理部7からの信号によりフォーカス方向やトラッキング方向に対物レンズを駆動するアクチュエータおよび光ディスク12から反射された反射光を受けるフォトダイオードや、レーザ光を対物レンズに導いたり、反射光を受光器へ導く光学系などを備え、フォトダイオードの出力から光ディスク12に記録されている映像や音楽などのトラックデータを含むRF信号やフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号などを生成しRFアンプ6へ出力する。
【0037】
キャリッジモータ4は、後述するリードスクリュー5を通じて光ピックアップ3を光ディスク12の径方向に移動させるためのモータでありステッピングモータなどで構成されている。
【0038】
リードスクリュー5は、円柱状に形成されてその外周面にネジ溝とネジ山が形成され、光ディスク12の径方向と平行に設置されている。リードスクリュー5は、キャリッジモータ4の回転軸と機械的に接続されておりキャリッジモータ4の回転に合わせて回転する。リードスクリュー5のネジ溝やネジ山は光ピックアップ3に形成された図示しないネジ山やネジ溝と噛み合っており、リードスクリュー5が回転することで光ピックアップ3が光ディスク12の径方向に沿って移動する。
【0039】
RFアンプ6は、光ピックアップ3から入力される信号を所定の値に増幅し、サーボ信号処理部7へ出力する。
【0040】
サーボ信号処理部7は、RFアンプ6から入力されるフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号などの制御信号を基に光ピックアップ3のアクチュエータを駆動させてフォーカスおよびトラッキングの制御などを行い光ディスク12に記録された情報を正確に読めるようにする。また、入力されたフォーカスエラー信号のレベルをマイクロコンピュータ11へ出力する。さらに、光ディスク12に記録された映像や音楽などを含むRF信号をアナログ/デジタル変換して音声/映像信号処理部9へ出力する。
【0041】
ドライバ8は、サーボ信号処理部7から出力された信号からディスクモータ2および光ピックアップ3のアクチュエータおよびキャリッジモータ4への駆動信号を生成し出力する。
【0042】
音声/映像信号処理部9は、サーボ信号処理部7から入力された信号にエラー訂正などを行った後復調やデコードを行いバッファ10へ出力する。そしてマイクロコンピュータ11からの要求に従ってバッファ10から読み出してホストコンピュータ20へ出力する。
【0043】
ここで、ディスクモータ2、光ピックアップ3、キャリッジモータ4、リードスクリュー5、RFアンプ6、サーボ信号処理部7、ドライバ8、音声/映像信号処理部9で光ディスク12からデータを読み取って再生する再生手段としての再生部15を構成する。
【0044】
バッファ10は、振動などによって再生が途切れないように所定量一時的に音声/映像信号処理部9で再生された映像や音声などのデータを格納するためのメモリであり、半導体メモリで構成される。バッファ10には光ディスク12から通常の数倍速の再生速度で読み込んだデータを格納し、通常の再生速度で出力する。
【0045】
判定手段、第1管理情報格納手段、第2管理情報格納手段としてのマイクロコンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)とを内蔵し、ホストコンピュータ20からの命令に基づいて光ディスク12の挿入や排出、再生や停止およびトラックサーチなどの各操作における光ディスク再生装置1全体の制御を行う。また、マイクロコンピュータ11は、光ディスク12に設けられた複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して、スピンアップを開始した地点にTDMSが書き込まれているか否かを判定する。そして、書き込まれていないと判定するとTDMA0を探索して最新のTDMSを取得し、書き込まれていると判定するとTDMA2、TDMA1アクセスインジケータの書き込みから最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して、その判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得する。
【0046】
次に、上述した構成の光ディスク再生装置1のディスク認識処理を図3のフローチャートを参照して以下説明する。図3に示すディスク認識処理は、例えば光ディスク12が光ディスク再生装置1に装填されたときに行われる。まず、μCOM11は、ドライバ8を制御して光ピックアップ3をTDMA0の中間アドレス地点まで駆動してスピンアップし、そのスピンアップした地点の記録状態を確認する(ステップS1)。その後、μCOM11は、DMAアクセスインジケータの記録状態を確認する(ステップS2)。
【0047】
DMAアクセスインジケータが書き込み済みであれば(ステップS3でY)、μCOM11は、ファイナライズ済みであると判定して、DMAから最新のDMSを取得する処理を行う(ステップS4)。これにより図3に示すディスク認識処理は完了し、次の処理に移行する。
【0048】
また、DMAアクセスインジケータが書き込み済みでなければ(ステップS3でN)、μCOM11は、ファイナライズ済みでないと判定して、ステップS1で確認した結果、スピンアップ地点が書き込み済みであるか否かを判定する(ステップS5)。スピンアップ地点が書き込み済みでなければ(ステップS5でN)、μCOM11は、最新のTDMSがTDMA0に記録されているか、または、ブランクディスクの何れかであると判定するため、TDMA0のTDMS書込領域内の先頭の記録状態を確認する(ステップS6)。
【0049】
結果、TDMA0のTDMS書込領域内の先頭が書き込み済みであれば(ステップS7でY)、μCOM11は、最新のTDMSがTDMA0に記録されていると判定して、TDMA0の先頭アドレスSとスピンアップを開始した地点であるTDMA0の中間アドレスMとの間の最終記録済みアドレスを探索して(ステップS8)、その最終記録済みアドレスのTDDSを取得する(ステップS9)。つまり、最新のTDMSが記録されるTDMA内においては、その最終記録済みアドレス(最終セクタ)に最新のTDDSが書き込まれていることになるので、そのTDDSを取得するものである。
【0050】
その後、μCOM11は、ステップS9で取得したTDDSのポインタが示すTDFL、SRRIの読み出しを行い(ステップS10)、これにより最新のTDMSを取得することができる。ステップS10が実行された後、μCOM11は、ディスク認識処理を完了し次の処理に移行する。これに対して、TDMA0のTDMS書込領域内の先頭が書き込み済みでなければ(ステップS7でN)、μCOM11は、ブランクディスクであると判定して(ステップS11)、ディスク認識処理を完了して次の処理に移行する。
【0051】
一方、スピンアップ地点が書き込み済みであれば(ステップS5でY)、μCOM11は、最新のTDMSがTDMA0のスピンアップを開始した地点より後に記録されているか、TDMA1かTDMA2に記録されていると判定して、N=2に設定する(ステップS12)。その後、μCOM11は、TDMA[N]アクセスインジケータの記録状態を確認する(ステップS13)。
【0052】
TDMA[N]アクセスインジケータが書き込み済みでなければ(ステップS14でN)、μCOM11は、N=N−1に設定した後(ステップS15)、N=0であるか否かを判定する(ステップS16)。N=0でなければ(ステップS16でN)、μCOM11は再びステップS13に戻る。一方、N=0であれば(ステップS16でY)、μCOM11は、最新のTDMSがTDMA0のスピンアップを開始した地点より後に記録されていると判定して、スピンアップを開始した地点であるTDMA0の中間アドレスMとTDMA0の終了アドレスEとの間の最終記録済みアドレスを探索した後(ステップS17)、ステップS9に進んで最新のTDMSを取得する。
【0053】
また、TDMA[N]アクセスインジケータが書き込み済みであれば(ステップS14でY)、μCOM11は、TDMA[N]に最新のTDMSが記録されていると判定して、TDMA[N]アクセスインジケータ内のTDDSを取得して(ステップS18)、取得したTDDSのTDMA[N]のサイズ情報から、TDMA[N]の終了アドレスE、または先頭アドレスSを計算する(ステップS19)。つまり、TDMA1の場合は先頭アドレスSは固定であるので、この固定による先頭アドレスSとTDMA1のサイズ情報とに基づき終了アドレスEを計算する。また、TDMA2の場合は終了アドレスEが固定とされるため、この固定による終了アドレスEとTDDS内のTDMA2のサイズ情報とに基づき先頭ドレスSを計算することになる。
【0054】
このようにして領域サイズが可変であるTDMA1、TDMA2が最新のTDMSの記録されるTDMAであるとされた場合には、アクセスインジケータ内のTDDSに格納されるTDMAサイズの情報に基づきその先頭アドレス又は終了アドレスを求める処理が行われる。その後、μCOM11は、計算したTDMA[N]の先頭アドレスSと終了アドレスEとの間の最終記録済みアドレスを探索した後(ステップS20)、ステップS9に進む。ステップS9以降は既に説明したので説明を省略する。そして、光ディスク再生装置1は、上記ディスク認識処理を行った後、このディスク認識処理で取得した最新のTDMSを用いて光ディスク12に記録されたデータの再生を行う。
【0055】
本実施例によれば、μCOM11が、複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、書き込み済みでないと判定すると最初にTDMSが書き込まれるTDMA0内を探索して最新のTDMSを取得し、書き込み済みであると判定するとTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータ内の記録状態を確認して最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して、当該判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得するので、最新のTDMSが最初にTDMSが書き込まれるTDMA0のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、TDMA2アクセスインジケータやTDMA1アクセスインジケータを読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0056】
また、μCOM11は、最初にTDMSが書き込まれるTDMA0の中間アドレス(中間部)からスピンアップを開始している。このようにすることにより、TDMA0の中間アドレスよりも前に最新のTDMSが書き込まれている場合、TDMA1、TDMA2アクセスインジケータを読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0057】
また、μCOM11は、最初にTDMSが書き込まれるTDMA0の先頭アドレスSとスピンアップが開始された地点である中間アドレスMとの間を探索して最新のTDMSを取得している。このようにすることにより、スピンアップが開始された地点よりも後を探索する必要がなくなり、より一層最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0058】
また、μCOM11は、スピンアップ開始された地点が書き込み済みであり、アクセスインジケータ領域の記録状態からTDMA0が最新のTDMSが書き込まれるTDMAであると判定したとき、TDMA0の終了アドレスEとスピンアップが開始された地点である中間アドレスMとの間を探索して最新のTDMSを取得している。このようにすることにより、スピンアップが開始された地点よりも前を探索する必要がなくなり、より一層最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0059】
また、上述したディスク認識処理を行うμCOM11を光ディスク再生装置1に内蔵することにより、最新のTDMSを迅速に取得して光ディスク12の再生までにかかる時間を短くすることができる。
【0060】
なお、上述した実施例では、TDMSは交替処理により更新されるものであったが、本発明はこれに限ったものではない。管理情報としては他のトリガで順次更新されていてもよい。また、上述した実施例では、TDMAは3つ設けられていたが、本発明はこれに限ったものではない。TDMAとして2つ以上であればよく、3つ以上であっても2つであってもよい。
【0061】
また、上述した実施例では、TDMA0の中間部を狙ってスピンアップを開始していたが、本発明はこれに限ったものではない。スピンアップを開始する地点はTDMA0であればどこでもよい。
【0062】
また、上述した実施例では、スピンアップ開始された地点が書き込み済みでない場合、最初にTDMSが書き込まれるTDMA0の先頭アドレスSとスピンアップが開始された地点である中間アドレスMとの間を探索して最新のTDMSを取得していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、スピンアップ開始された地点が書き込み済みでない場合であっても、TDMA0の全領域(先頭アドレスSと最終アドレスEとの間)を探索するようにしてもよい。
【0063】
また、上述した実施例では、スピンアップ開始された地点が書き込み済みであり、アクセスインジケータ領域の記録状態からTDMA0が最新のTDMSが書き込まれるTDMAであると判定したとき、TDMA0の終了アドレスEとスピンアップが開始された地点である中間アドレスMとの間を探索して最新のTDMSを取得していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、TDMA0が最新のTDMSが書き込まれるTDMAであると判定したとき、TDMA0の全領域(先頭アドレスSと最終アドレスEとの間)を探索するようにしてもよい。
【0064】
前述した実施例によれば、以下の管理情報取得装置、管理情報取得方法および管理情報取得プログラムが得られる。
【0065】
(付記1)TDMSが順次記録される複数のTDMA0〜2と、TDMA0〜2にTDMSが書き込まれていることを示す情報が記録されるTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータと、が設けられた光ディスク12から最新のTDMSを取得する管理情報取得装置において、
複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定するマイクロコンピュータ11と、
前記判定により書き込み済みではないと判定されると最初にTDMSが書き込まれるTDMA0内を探索して最新のTDMSを取得するマイクロコンピュータ11と、
前記判定により書き込み済みであると判定されるとTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータ内の情報を読み取って最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して、当該判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得するマイクロコンピュータ11と、
を備えたことを特徴とする管理情報取得装置。
【0066】
この管理情報取得装置によれば、最新のTDMSが最初にTDMSが書き込まれるTDMA0のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、TDMA2アクセスインジケータやTDMA1アクセスインジケータを読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0067】
(付記2)TDMSが順次記録される複数のTDMA0〜2と、TDMA0〜2にTDMSが書き込まれていることを示す情報が記録されるTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータと、が設けられた光ディスク12から最新のTDMSを取得する管理情報取得方法において、
複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、
書き込み済みでないと判定されると最初にTDMSが書き込まれるTDMA0内を探索して最新のTDMSを取得し、
書き込み済みであると判定されるとTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータ内の情報を読み取って最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して、当該判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得する
ことを特徴とする管理情報取得方法。
【0068】
この管理情報取得方法によれば、最新のTDMSが最初にTDMSが書き込まれるTDMA0のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、TDMA2アクセスインジケータやTDMA1アクセスインジケータを読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0069】
(付記3)μCOM11に、TDMSが順次記録される複数のTDMA0〜2と、TDMA0〜2にTDMSが書き込まれていることを示す情報が記録されるTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータと、が設けられた光ディスク12から最新のTDMSを取得させる管理情報取得プログラムにおいて、
μCOM11に、複数のTDMA0〜2のうち最初にTDMSが書き込まれるTDMA0からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定させ、
書き込み済みではないと判定されると最初にTDMSが書き込まれるTDMA0内を探索して最新のTDMSを取得させ、
書き込み済みであると判定されるとTDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータ内の情報を読み取って最新のTDMSが書き込まれているTDMAを判定して、当該判定したTDMA内を探索して最新のTDMSを取得させる
ことを特徴とする管理情報取得プログラム。
【0070】
この管理情報取得プログラムによれば、最新のTDMSが最初にTDMSが書き込まれるTDMA0のスピンアップを開始した地点よりも前にある場合、TDMA2アクセスインジケータやTDMA1アクセスインジケータを読み取る必要がなく、シーク回数を減らして最新のTDMSを取得するまでの時間を短縮できる。
【0071】
また、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 光ディスク再生装置(再生装置)
11 マイクロコンピュータ(判定手段、第1管理情報取得手段、第2管理情報取得手段)
12 光ディスク(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得する管理情報取得装置において、
前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により書き込み済みではないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第1管理情報取得手段と、
前記判定手段により書き込み済みであると判定されると前記書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第2管理情報取得手段と、
を備えたことを特徴とする管理情報取得装置。
【請求項2】
前記判定手段が、最初に管理情報が書き込まれる前記管理情報記録領域の中間部からスピンアップを開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理情報取得装置。
【請求項3】
前記第1管理情報取得手段が、最初に管理情報が書き込まれる前記管理情報記録領域の先頭とスピンアップが開始された地点との間を探索して最新の管理情報を取得する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理情報取得装置。
【請求項4】
前記第2管理情報取得手段が、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域が最新の管理情報が書き込まれる管理情報記録領域であると判定したとき、最初に管理情報が書き込まれる管理情報記録領域の終了地点とスピンアップが開始された地点との間を探索して最新の管理情報を取得する
ことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の管理情報取得装置。
【請求項5】
請求項1〜4何れか1項に記載の管理情報取得装置と、
前記管理情報取得装置により取得した最新の管理情報を用いて前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項6】
管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得する管理情報取得方法において、
前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定し、
書き込み済みでないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得し、
書き込み済みであると判定されると前記書込記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する
ことを特徴とする管理情報取得方法。
【請求項7】
コンピュータに、管理情報が順次記録される複数の管理情報記録領域と、前記管理情報記録領域に前記管理情報が書き込まれていることを示す書込情報が記録される書込情報記録領域と、が設けられた記録媒体から最新の前記管理情報を取得させる管理情報取得プログラムにおいて、
前記複数の管理情報記録領域のうち最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域からスピンアップを開始して、当該スピンアップを開始した地点が書き込み済みであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により書き込み済みではないと判定されると最初に前記管理情報が書き込まれる管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第1管理情報取得手段と、
前記判定手段により書き込み済みであると判定されると前記書込情報記録領域内の書込情報を読み取って最新の管理情報が書き込まれている管理情報記録領域を判定して、当該判定した管理情報記録領域内を探索して最新の管理情報を取得する第2管理情報取得手段と、
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする管理情報取得プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−150756(P2011−150756A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−12017(P2010−12017)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】