説明

簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラム

【課題】自動料金収受システム(ETC)の入口システムが車載器から車載器固有情報を読み出せなくても、正しい車載器固有情報を、車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込むことができる簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】簡易入口書込装置13であって、車載器固有情報と、車載器固有情報の車載器を備える車両31の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両31のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段11,16により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体45に書き込む書込手段とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラムに係り、特に自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System:ETC)の簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路の自動料金収受システムであるETCは、有料道路を利用する際、自動車等の車両が備えたETC車載器(以下、単に車載器という)とETCカードとによって料金の支払いを自動的に行うものである。
【0003】
有料道路への入口に設置されるETCの入口システムは車両に備えられた車載器との間で無線通信を行い、車載器から取得した各種情報を元に入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、車載器にセットされているETCカードに書き込む。そして、有料道路からの出口に設置されるETCの出口システムは車両に備えられた車載器との間で無線通信を行い、車載器にセットされたETCカードに書き込まれている情報に基づいて料金の精算処理を行う。従って、ETCでは入口システムにおいて正しい情報がETCカードに書き込まれていなければ出口システムにおいてエラーとなる。
【0004】
例えばETC専用入口レーンやETC兼用入口レーン等のETC入口レーンでの点検や工事等により進入不可の場合や、ETCの入口システムの障害等により入口システムが動作不可の場合、ETC入口レーンは閉鎖される。ETC入口レーンが閉鎖されると、車載器を備えた車両は有料道路への入口でETCカードに書き込むべき情報をETCカードに書き込むことができない。つまり、車載器を備えた車両の利用者は料金の支払いを自動的に行うことができず、不便が生じる。有料道路からの出口での不便を解消する為には何らかの手段により車載器に記憶されている情報を取得し、取得した各種情報を元に入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、車載器にセットするETCカードに書き込む必要があった。
【0005】
例えばETC入口レーンが閉鎖されると、従来はETC入口レーンから離れた事務所内の処理機等により、人手を介して、有料道路への入口でETCカードに書き込むべき情報をETCカードに書き込んでいた(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−279461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ETCカードには、利用履歴データとして、入口ID,出口ID,課金額,車種,ナンバー及び車載器IDが記憶されている。事務所内の処理機等により、有料道路への入口でETCカードに書き込むべき情報をETCカードに書き込む場合は、利用履歴データに記憶されている車載器IDを参照し、入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、車載器にセットするETCカードに書き込んでいた。
【0007】
しかしながら、ETCカードは車載器への着脱が可能であるため、前回、有料道路を利用したときと異なる車両が備えた異なる車載器にセットされている可能性もある。ETCカードが異なる車載器にセットされている場合は、利用履歴データに記憶されている車載器IDを参照すると、前回、有料道路を利用したときの異なる車載器の車載器IDを参照してしまうことになる。
【0008】
ETCの出口システムでは、現在、ETCカードがセットされている車載器の車載器IDとETCカードに書き込まれている車載器IDとが同一である必要があり、現在、ETCカードがセットされている車載器の車載器IDと、ETCカードに書き込まれている車載器IDとが照合される。
【0009】
上記のように、ETCカードが異なる車載器にセットされている場合は利用履歴データに記憶されている車載器IDを参照すると、現在、ETCカードがセットされている車載器の車載器IDとETCカードに書き込まれている車載器IDとの照合がとれない為、エラーとなってしまうという問題があった。
【0010】
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みなされたもので、自動料金収受システムの入口システムが車載器から車載器固有情報を読み出せなくても、正しい車載器固有情報を、車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込むことができる簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、自動料金収受システムの簡易入口書込装置であって、車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込む書込手段とを有することを特徴とする。
【0012】
なお、本発明の一実施形態の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
上述の如く、本発明の一実施形態によれば、自動料金収受システムの入口システムが車載器から車載器固有情報を読み出せなくても、正しい車載器固有情報を、車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込むことができる簡易入口書込装置及び簡易入口書込プログラムを提供可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。なお、以下の実施例ではETC入口レーンが閉鎖されており、車載器を備えた車両であっても一般入口レーンに進入するものとする。
【0015】
図1は本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムの一例の構成図である。図1のシステム1は、車種判定装置10,画像処理装置11,セキュリティ処理装置12,簡易入口書込装置13,管理サーバ14,LAN等のコンピュータネットワーク15,カメラ16を有する構成である。
【0016】
車種判定装置10,画像処理装置11,セキュリティ処理装置12,簡易入口書込装置13,管理サーバ14は、コンピュータネットワーク15を介してデータ通信可能に接続されている。カメラ16は画像処理装置11に接続されている。なお、画像処理装置11はカメラ16に内蔵された形態であってもよい。
【0017】
車種判定装置10は一般入口レーンに進入してきた車両の車種を判定し、簡易入口書込装置13に通知するものである。カメラ16は、一般入口レーンに進入してきた車両のナンバープレートを撮影し、撮影画像を画像処理装置11に送信するものである。画像処理装置11はカメラ16から受信した撮影画像を画像処理し、車両固有情報の一例としてのナンバープレート情報(登録番号)を認識して、簡易入口書込装置13へ送信するものである。
【0018】
セキュリティ処理装置12は簡易入口書込装置13から受信するETCカードIDから利用可能なETCカードか否かを判断し、利用可能なETCカードであれば入口固有情報の一例としての入口IDを簡易入口書込装置13に送信するものである。ETCカードは車載器にセットされて利用される記憶媒体の一例である。セキュリティ処理装置12はETCカードに記憶されている暗号データを復号し、ETCカードに記憶する平文を暗号化する。
【0019】
簡易入口書込装置13はETCカードを情報の読み出し又は書き込み可能にセットするETCカードリーダ/ライタ(ETCカードR/W)を有する。なお、簡易入口書込装置13は、別筐体のETCカードR/Wを、USB等のインターフェースで接続した形態であってもよい。簡易入口書込装置13は一般入口レーンの路側に設置等される。
【0020】
簡易入口書込装置13は、一般入口レーンに進入してきた車両の利用者によってETCカードがETCカードR/Wにセットされると、ETCカードからETCカードIDを読み出してセキュリティ処理装置12に送信する。また、簡易入口書込装置13は画像処理装置11から受信したナンバープレート情報を管理サーバ14に送信する。
【0021】
管理サーバ14は車両が備える車載器の車載器IDと、その車両のナンバープレート情報とを対応付けて管理するデータベースである。管理サーバ14には、例えば車両に車載器を取り付ける時に、車両のナンバープレート情報と車載器の車載器IDとが対応付けられて登録される。したがって、簡易入口書込装置13が管理サーバ14から受信する車載器IDは、利用履歴データに記憶されている車載器IDに関わらず、現在、ETCカードがセットされている車載器の車載器IDとなる。
【0022】
簡易入口書込装置13は、管理サーバ14からナンバープレート情報に対応する車載器固有情報の一例としての車載器IDを受信する。簡易入口書込装置13は、車種,入口ID及び車載器IDから、有料道路の入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、セキュリティ処理装置12で暗号化してETCカードに書き込む。
【0023】
一般入口レーンに進入してきた車両の利用者は、ETCカードR/WからETCカードを取り出して、入口で書き込むべき情報が書き込まれたETCカードを車載器にセットすることにより、ETC出口レーンで、現在、ETCカードがセットされている車載器の車載器IDとETCカードに書き込まれている車載器IDとの照合がとれる為、エラーとならない。
【0024】
なお、図1のシステム1では、車種判定装置10,画像処理装置11,セキュリティ処理装置12,簡易入口書込装置13を別々の装置としているが、車種判定装置10,画像処理装置11,セキュリティ処理装置12,簡易入口書込装置13の一部又は全部を組み合わせて一つの装置(例えばパーソナルコンピュータ)で実現してもよい。
【0025】
図2は簡易入口書込装置の一例のハードウェア構成図である。図2の簡易入口書込装置13は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21,出力装置22,ドライブ装置23,補助記憶装置24,主記憶装置25,演算処理装置26,インターフェース装置27,ETCカードR/W28を有するように構成される。
【0026】
入力装置21はキーボードやマウスなどで構成され、各種信号を入力するために用いられる。出力装置22はディスプレイ装置などで構成され、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置27は、モデム,LANカードなどで構成されており、コンピュータネットワーク15に接続する為に用いられる。ETCカードR/W28は、ETCカードを情報の読み出し又は書き込み可能にセットする為に用いられる。
【0027】
本実施例の簡易入口書込プログラムは、簡易入口書込装置13を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。簡易入口書込プログラムは例えば記録媒体29の配布やコンピュータネットワーク15からのダウンロードなどによって提供される。
【0028】
簡易入口書込プログラムを記録した記録媒体29はCD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0029】
また、簡易入口書込プログラムを記録した記録媒体29がドライブ装置23にセットされると、簡易入口書込プログラムは記録媒体29からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。コンピュータネットワーク15からダウンロードされた簡易入口書込プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。補助記憶装置24は、インストールされた簡易入口書込プログラムを格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。
【0030】
主記憶装置25は、起動時に補助記憶装置24から簡易入口書込プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26は主記憶装置25に格納された簡易入口書込プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0031】
図3は本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムの動作を示す一例のフローチャートである。図4は本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて車種及び車載器IDが簡易入口書込装置に送信される動作を示す一例の模式図である。
【0032】
一般入口レーンに車両31が進入してくると、車種判定装置10の車種判定部35はステップS1に進み、赤外センサ(発光器)32,赤外センサ(受光器)33及び踏み板34による測定結果の信号を受信し、車両31の車種を判定する。赤外センサ(発光器)32及び赤外センサ(受光器)33は、車両31の大きさを測定する為のものである。踏み板34は車両31の車軸の数を測定する為のものである。車種判定部35が判定する車種は料金の支払いに利用する車種(大型、普通、小型など)である。車種判定部35は判定した車両31の車種を簡易入口書込装置13のインターフェース部38に送信する。
【0033】
また、一般入口レーンに車両31が進入してくると、ステップS2に進み、カメラ16は車両31のナンバープレートを撮影し、撮影画像を画像処理装置11の画像前処理部36へ送信する。ステップS3に進み、画像前処理部36は受信した撮影画像のナンバープレート領域を抽出し、A/D変換を行う。
【0034】
ステップS4に進み、認識処理部37は辞書画像とのテンプレートマッチングを行って陸支コード等のナンバープレート情報(登録番号)を認識し、ナンバープレート情報を簡易入口書込装置13の通信部40に送信する。通信部40は例えばFOMA(登録商標)等の通信網を使用し、ナンバープレート情報を管理サーバ14へ送信する。
【0035】
ステップS6に進み、管理サーバ14は車両31が備える車載器の車載器IDと、その車両31のナンバープレート情報とを対応付けて管理するデータベースを検索し、通信部40から受信したナンバープレート情報に対応する車載器IDを抽出し、その車載器IDを通信部40に送信する。ステップS7に進み、通信部40は管理サーバ14から受信した車載器IDをインターフェース部38へ送信する。
【0036】
図5は本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて入口IDが簡易入口書込装置に送信される動作を示す一例の模式図である。ステップS8に進み、一般入口レーンに進入した車両31の利用者は、路側に設置されている簡易入口書込装置13の側に車両31を停車させる。利用者は、車載器からETCカード45を抜き出し、そのETCカード45をETCカードR/W41にセット(挿入)する。
【0037】
ETCカード45がセットされると、ETCカードR/W41はETCカード45から暗号化された暗号データとして読み出し、簡易入口書込装置13のインターフェース部38へ送信する。
【0038】
ステップS9に進み、インターフェース部38は、ETCカード45から読み出した暗号データをセキュリティ処理装置12の暗号処理部42へ送信する。暗号データを受信すると、暗号処理部42はステップS10に進み、暗号データを復号(解読)して、ETCカードIDをネガチェック部43へ送信する。
【0039】
ステップS11に進み、ネガチェック部43は、例えば料金滞納などで利用不能なETCカードが登録されているネガティブリストに、インターフェース部38から受信したETCカードIDが登録されているかを照会する。
【0040】
もし、インターフェース部38から受信したETCカードIDがネガティブリストに登録されていれば、ネガチェック部43はステップS13に進み、入口IDの発行が認められないため、情報処理部44経由で磁気カード発行部(図示せず)に磁気カードを発行させる。
【0041】
一般入口レーンに進入してきた車両31の利用者は、ETCカードR/W41からETCカード31を取り出すと共に、発行された磁気カードを受け取って、一般入口レーンを退出する。磁気カードを受け取った車両31の利用者は、ETC出口レーンではなく一般出口レーンを利用する必要がある。
【0042】
インターフェース部38から受信したETCカードIDがネガティブリストに登録されていなければ、ネガチェック部43は、情報処理部44へ入口IDの発行が認められる旨を通知する。情報処理部44はステップS12に進み、入口IDを簡易入口書込装置13のインターフェース部38へ送信する。
【0043】
図6は、本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて、有料道路の入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、セキュリティ処理装置で暗号化してETCカードに書き込む動作を示す一例の模式図である。
【0044】
簡易入口書込装置13のインターフェース部38は車種,入口ID及び車載器IDを受信すると、車種,入口ID及び車載器IDをデータ生成部39に送信する。車種,入口ID及び車載器IDを受信すると、データ生成部39はステップS14に進み、車種,入口ID,車載器ID及び処理時刻を規定のフォーマットに変換し、セキュリティ処理装置12の暗号処理部42へ送信する。
【0045】
ステップS15に進み、セキュリティ処理装置12の暗号処理部42は、簡易入口書込装置13のデータ生成部39から受信した、規定のフォーマットに変換された車種,入口ID,車載器ID及び処理時刻を暗号化し、その暗号データを簡易入口書込装置13のインターフェース部38へ送信する。
【0046】
ステップS16に進み、インターフェース部38は受信した暗号データをETCカードR/W41に送信する。ETCカードR/W41は受信した暗号データを、有料道路の入口でETCカード45に書き込むべき情報としてETCカード45へ書き込む。ステップS17に進み、一般入口レーンに進入してきた車両31の利用者は、ETCカードR/W41からETCカード45を取り出し、車載器にセットしたあと、一般入口レーンを退出する。車載器にセットされたETCカード45には、現在、ETCカード45がセットされている車載器の車載器IDと同じ車載器IDが書き込まれている為、ETC出口レーンでエラーとならない。言い換えれば、ETCカード45を車載器にセットした車両31の利用者は一般出口レーンではなくETC出口レーンを利用できる。
【0047】
なお、本実施例では車種を車種判定装置10から取得する例を説明したが、車載器IDと共に管理サーバ14から取得する構成も可能である。上記した本実施例によれば、ETC入口レーンが閉鎖されていたとしても、一般入口レーンで、車両31が備える車載器の車載器IDが、車載器にセットされているETCカード45に書き込まれるため、ETC出口レーンでエラーとならず、ETCサービスの向上を図れる。
【0048】
本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1)
自動料金収受システム(ETC)の簡易入口書込装置であって、
車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込む書込手段と
を有する簡易入口書込装置。
(付記2)
前記取得手段は、車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報及び車種情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、前記読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報及び車種情報を取得し、
前記書込手段は、前記取得手段により取得した車載器固有情報及び車種情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、前記記憶媒体に書き込む付記1記載の簡易入口書込装置。
(付記3)
前記簡易入口書込装置は、自動料金収受システム入口レーン以外の一般入口レーンの路側に設置される付記1又は2記載の簡易入口書込装置。
(付記4)
車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段と、
前記記憶媒体から読み出された記憶媒体固有情報に基づいて前記記憶媒体の利用可否を判定し、前記記憶媒体の利用が可能であれば入口固有情報を出力するセキュリティ処理手段と
を更に有する付記1乃至3何れか一項記載の簡易入口書込装置。
(付記5)
自動料金収受システム(ETC)の簡易入口書込装置を、
車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込む書込手段と
して機能させるための簡易入口書込プログラム。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムの一例の構成図である。
【図2】簡易入口書込装置の一例のハードウェア構成図である。
【図3】本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムの動作を示す一例のフローチャートである。
【図4】本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて車種及び車載器IDが簡易入口書込装置に送信される動作を示す一例の模式図である。
【図5】本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて入口IDが簡易入口書込装置に送信される動作を示す一例の模式図である。
【図6】本実施例の簡易入口書込装置を含むシステムにおいて、有料道路の入口でETCカードに書き込むべき情報を生成し、セキュリティ処理装置で暗号化してETCカードに書き込む動作を示す一例の模式図である。
【符号の説明】
【0050】
1 システム
10 車種判定装置
11 画像処理装置
12 セキュリティ処理装置
13 簡易入口書込装置
14 管理サーバ
15 コンピュータネットワーク
16 カメラ
21 入力装置
22 出力装置
23 ドライブ装置
24 補助記憶装置
25 主記憶装置
26 演算処理装置
27 インターフェース装置
28 ETCカードR/W
29 記録媒体
31 車両
32 赤外センサ(発光器)
33 赤外センサ(受光器)
34 踏み板
35 車種判定部
36 画像前処理部
37 認識処理部
38 インターフェース部
39 データ生成部
40 通信部
41 ETCカードR/W
42 暗号処理部
43 ネガチェック部
44 情報処理部
45 ETCカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動料金収受システム(ETC)の簡易入口書込装置であって、
車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込む書込手段と
を有する簡易入口書込装置。
【請求項2】
前記取得手段は、車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報及び車種情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、前記読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報及び車種情報を取得し、
前記書込手段は、前記取得手段により取得した車載器固有情報及び車種情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、前記記憶媒体に書き込む請求項1記載の簡易入口書込装置。
【請求項3】
自動料金収受システム(ETC)の簡易入口書込装置を、
車載器固有情報と、前記車載器固有情報の車載器を備える車両の車両固有情報とを対応付けて管理するデータベースを参照し、車両のナンバープレートから車両固有情報を読み取る読取手段により読み取られた車両固有情報と対応する車載器固有情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した車載器固有情報と、予め記憶している入口固有情報とを含む情報を、自動料金収受システムで車載器にセットされて利用される記憶媒体に書き込む書込手段と
して機能させるための簡易入口書込プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−211608(P2009−211608A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56044(P2008−56044)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】