説明

精製されたピロロキノリニル−ピロリジン−2,5−ジオン組成物ならびにその調製方法および使用方法

本発明は、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンの1型多型および2型多型に関する。本発明はまた、99%より高いキラル純度を有する(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン化合物、およびこれらの化合物の調製の方法に関する。本発明はまた、これらの(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン化合物を含有する薬学的組成物に関する。本発明は、がんなどの細胞増殖性障害を処置する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
Cu Kα放射線を使用しておよそ8.2°2θ、10.8°2θおよび14.1°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンの多型。
【請求項2】
Cu Kα放射線を使用しておよそ8.2°2θ、10.8°2θ、14.1°2θ、15.5°2θ、17.8°2θ、19.9°2θおよび25.6°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の多型。
【請求項3】
Cu Kα放射線を使用しておよそ8.2°2θ、10.8°2θ、14.1°2θ、14.9°2θ、15.5°2θ、17.1°2θ、17.8°2θ、19.4°2θ、19.9°2θ、21.1°2θ、21.9°2θ、23.0°2θ、25.6°2θおよび28.4°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、請求項1に記載の多型。
【請求項4】
Cu Kα放射線を使用しておよそ6.5°2θ、9.9°2θおよび12.0°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンの多型。
【請求項5】
Cu Kα放射線を使用しておよそ6.5°2θ、9.9°2θ、12.0°2θ、16.7°2θ、20.1°2θおよび22.8°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、請求項4に記載の多型。
【請求項6】
Cu Kα放射線を使用しておよそ6.5°2θ、9.9°2θ、12.0°2θ、13.2°2θ、16.4°2θ、16.7°2θ、17.2°2θ、20.1°2θ、20.3°2θ、20.8°2θ、22.8°2θ、23.7°2θ、28.6°2θおよび30.4°2θにピークを含むX線粉末回折パターンにより特徴付けられる、請求項4に記載の多型。
【請求項7】
(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタン。
【請求項8】
(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを含有する組成物。
【請求項9】
90%より多くの(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを含有する、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
95%より多くの(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを含有する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
99%より多くの(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを含有する、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリン。
【請求項13】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを含有する組成物。
【請求項14】
90%より多くの(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを含有する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
95%より多くの(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを含有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
99%より多くの(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを含有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン プソイドエフェドリンを含有する、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
0.5%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン プソイドエフェドリンを含有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
0.1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン プソイドエフェドリンを含有する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む、キラルの観点で精製された(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン。
【請求項21】
0.7%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む、請求項20に記載のキラルの観点で純粋な(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン。
【請求項22】
0.5%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む、請求項21に記載のキラルの観点で純粋な(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン。
【請求項23】
0.1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含む、請求項22に記載のキラルの観点で純粋な(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン。
【請求項24】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを調製する方法であって:
a.(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンと第一の溶媒中で混合して、固体の(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを形成させる工程;
b.工程(a)において形成された、該(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンの固体を、該第一の溶媒の水性混合物で洗浄する工程;
c.工程(b)からの該(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンを有機溶媒中で酸と反応させ、そして得られた溶液の有機層を単離する工程;
d.工程(c)からの該有機層を洗浄する工程;
e.第二の溶媒を該有機層に添加する工程;
f.該溶液中の該第二の溶媒の量が5%未満になるまで、該有機層を濃縮する工程;および
g.工程(f)の該有機層から結晶化させ、そして得られた(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン溶液を減圧下で乾燥させる工程であって、これによって、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを生成させる、工程
を包含する、方法。
【請求項25】
前記第一の溶媒が非水性溶媒である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、アセトニトリル、またはこれらの混合物である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第二の溶媒が非水性溶媒である、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、アセトニトリル、またはこれらの混合物である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第二の溶媒が前記第一の溶媒と同じである、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記第二の溶媒が前記第一の溶媒と異なる、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
工程cにおける前記有機溶媒がメチルテトラヒドロフランである、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記有機層が、工程dにおいて塩溶液で洗浄される、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記塩溶液が塩化ナトリウム溶液である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン結晶を工程(g)の後にすすぐ工程をさらに包含する、請求項24に記載の方法。
【請求項35】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン結晶が、エタノールおよびメタノールから選択されるアルコールですすがれる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項24に記載の方法。
【請求項37】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.7%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを調製する方法であって:
a.(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンをシクロヘキシルエチルアミンと第一の溶媒中で混合して、固体の(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・シクロヘキシルエチルアミンを形成させる工程;
b.工程(a)において形成された該(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・シクロヘキシルエチルアミンの固体を、該第一の溶媒の水性混合物で洗浄する工程;
c.工程(b)からの該(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・シクロヘキシルエチルアミンを有機溶媒中で酸と反応させ、そして得られた溶液の有機層を単離する工程;
d.工程(c)からの該有機層を洗浄する工程;
e.第二の溶媒を該有機層に添加する工程;
f.該溶液中の該第二の溶媒の量が5%未満になるまで、該有機層を濃縮する工程;および
g.工程(f)の該有機層から結晶化させ、そして得られた(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン溶液を減圧下で乾燥させる工程であって、これによって、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを生成させる、工程
を包含する、方法。
【請求項39】
前記第一の溶媒が非水性溶媒である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記非水性溶媒がアセトニトリルである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記第二の溶媒が非水性溶媒である、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、アセトニトリル、またはこれらの混合物である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第二の溶媒が前記第一の溶媒と同じである、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記第二の溶媒が前記第一の溶媒と異なる、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
工程cにおける前記有機溶媒がメチルテトラヒドロフランである、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記有機層が、工程dにおいて塩溶液で洗浄される、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
前記塩溶液が塩化ナトリウム溶液である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン結晶を工程(g)の後にすすぐ工程をさらに包含する、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン結晶が、エタノールおよびメタノールから選択されるアルコールですすがれる、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.7%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを調製する方法であって:
a.(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン・(1S,2S)−(+)−プソイドエフェドリンと酸とを混合する工程;
b.アルコールを(a)からの該混合物に添加してスラリーを形成させる工程;
c.(b)において形成された該スラリーを加熱および撹拌する工程;
d.冷却し、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを単離する工程;
e.工程(d)において単離された(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを第一の溶媒で洗浄する工程;
f.工程(e)からの(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを第二の溶媒に溶解させて溶液を形成させる工程;
g.第三の溶媒を(f)の該溶液に添加し、そして該溶液中の該第二の溶媒の量が5%未満になるまで、該溶液を蒸留する工程;
h.(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを(g)の該溶液から結晶化させる工程;
i.必要に応じて、第四の溶媒を添加して(h)からの該結晶を成熟させる工程;
j.(i)からの該結晶を濾過により単離する工程;
k.(j)からの該結晶を該第三の溶媒と該第四の溶媒との混合物で洗浄する工程;および
l.(k)からの該結晶を減圧下で乾燥させる工程であって、これによって、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを生成させる、工程
を包含する、方法。
【請求項53】
前記アルコールが、メタノール、エタノール、またはこれらの混合物である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第一の溶媒が非水性溶媒である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、またはこれらの混合物である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記第二の溶媒が非水性溶媒である、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記非水性溶媒がテトラヒドロフランである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第三の溶媒が非水性溶媒である、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、またはこれらの混合物である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第四の溶媒が水性溶媒である、請求項52に記載の方法。
【請求項61】
前記水性溶媒が水である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項52に記載の方法。
【請求項63】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.7%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを調製する方法であって:
a.(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンをジクロロメタンに溶解させ、そして該(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを単離する工程;
b.(±)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオン ジクロロメタンを第一の溶媒に溶解させる工程;
c.該溶液中のジクロロメタンのレベルが0.1重量%未満になるまで、工程(b)の該溶液を蒸留する工程;
d.工程(c)の該溶液を第二の溶媒で希釈する工程;
e.工程(d)の該溶液を、キラル分離に適した充填物を含む多段式カラムクロマトグラフィーシステムに導入する工程;
f.工程(e)において該システムから得られた、得られたラフィネートをプールする工程;および
g.工程(f)からの該ラフィネートを結晶化させ、そして得られた(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを濾過する工程であって、これによって、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを生成させる、工程
を包含する、方法。
【請求項65】
前記第一の溶媒が非水性溶媒である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、またはこれらの混合物である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記第二の溶媒が非水性溶媒である、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記非水性溶媒が、メタノール、エタノール、アセトニトリル、またはこれらの混合物である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記非水性溶媒が、メタノールとアセトニトリルとの混合物である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、1%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項64に記載の方法。
【請求項71】
前記生成した(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンが、0.7%未満の(+)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを調製する方法であって、該方法は、請求項64の工程a〜f、および工程g’を包含し、工程g’は、工程fの前記ラフィネートをエバポレートする工程であって、これによって、(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを生成させる工程を包含する、方法。
【請求項73】
請求項1〜3および4〜6のいずれか1項に記載の多型ならびに薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤を含有する、薬学的組成物。
【請求項74】
請求項20〜23のいずれか1項に記載のキラルの観点で精製された(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを含有する、薬学的組成物。
【請求項75】
がんを処置する方法であって、該方法は、被験体に、治療有効量の請求項1〜3および4〜6のいずれか1項に記載の多型を薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて投与する工程を包含する、方法。
【請求項76】
前記がんが、肺がん、結腸がん、乳がん、膵臓がん、前立腺がん、慢性骨髄性白血病、黒色腫、卵巣がん、腎臓癌腫、ヘパトーム、脳がんおよび多発性骨髄腫から選択される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
がんを処置する方法であって、該方法は、被験体に、治療有効量の、請求項20〜23のいずれか1項に記載のキラルの観点で精製された(−)−トランス−3−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−1−イル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2,5−ジオンを、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて投与する工程を包含する、方法。
【請求項78】
前記がんが、肺がん、結腸がん、乳がん、膵臓がん、前立腺がん、慢性骨髄性白血病、黒色腫、卵巣がん、腎臓癌腫、ヘパトーム、脳がんおよび多発性骨髄腫から選択される、請求項77に記載の方法。

【図1】
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【図3】
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【図7】
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【図16】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【公表番号】特表2013−515737(P2013−515737A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546161(P2012−546161)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/061625
【国際公開番号】WO2011/079142
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(501054229)アークル インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】