説明

糊材の塗布方法

【課題】内容物の漏れ出しを防ぎつつ、より少ない糊材で加工部の周囲を密閉する。
【解決手段】加工部が形成された板部と、板部に接合されるフラップとを備えるブランクに糊材を塗布する糊材の塗布方法は、所定方向に搬送されるブランクに対して糊材を吐出し、加工部を挟んで対向し、互いに平行に並んで延びる複数の糊材の単位パターン61からなる一対の第一列62を形成する第一列形成工程と、搬送されるブランクに対して糊材を吐出し、第一列の一方の端部どうしを接続するように延びる複数の単位パターンからなる第二列63を形成する第一列形成工程とを備え、第一列は、板部上に形成される第一領域62Aと、フラップ上に形成される第二領域62Bとを有し、フラップが折線で折り曲げられて板部に重なると、第二領域の単位パターンが第一領域の単位パターン間に配置され、第一列と第二列とが連続した接着領域を形成して加工部周囲の三方を囲む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糊材の塗布方法、より詳しくは、カートンを形成するブランクに対する糊材の塗布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
粉状洗剤等の包装容器として、紙製の容器が用いられている。このような紙製の容器としては、仰開型カートン、いわゆるフリップトップスタイルのカートンが知られている。フリップトップスタイルのカートンは、紙等からなるシート状のブランクで形成され、縦折線を介して連設された正面板、背面板、左右側面板で胴部を形成し、底面、上面を有する略直方体状のカートンであり、上面が開口することにより内容物を収納できる。そして、このようなカートンに開閉自在な蓋を取り付けて上面の開口を密閉しているものも知られている。
【0003】
また、蓋の一部分を正面板に係脱可能に係止させるようにした構造を有するものも知られている。例えば、正面板に透孔を開口し、開口端部を折り返した補強フラップでこの透孔をカートン内方から塞ぐようにして、外方に向けて臨む係止用の凹所を形成し、蓋材の一部と係止させるものが挙げられる。
ここで、正面板に透孔を開口して蓋材を係止させる部位を設ける場合、商品流通時等において粉状洗剤等の内容物が補強フラップと正面板との隙間に入り込んで透孔から漏れ出る不具合が生じないようにする必要がある。
【0004】
当該不具合を防ぐ従来技術として、特許文献1には、二本のノズルから接着剤を噴出して、ブランクの搬送方向と平行な二本の直線状の接着領域を形成し、当該二本のノズルの間に配置された複数のノズルから接着剤を噴出して、二本の直線状の接着領域の間にドット状の接着剤からなる接着剤列を形成し、二本の接着領域と接着剤列とによって透孔等の加工部の少なくとも三方が囲まれるように接着剤を塗布する技術が記載されている。
このようにすると、折り返した補強フラップを正面板に接合したときに、製造されたカートンにおいて、加工部の下方および側方が隙間なく接着され、内容物の漏れ出しを好適に防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献3】特開2007−168162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、直線状の接着領域において、比較的長い範囲に連続的に接着剤が塗布されるため、接着剤等の糊材の使用量が多くなりがちであるという問題がある。
近年、このようなカートンを製造するにあたっては、糊材が材料費の大半を占めているため、糊材の使用量増加は製造コストの上昇に直結する。かといって、単純に糊材の塗布量を減らすだけでは、加工部の下方や側方に隙間が残存したり、補強フラップが正面板から剥がれたりする恐れがある。これらの現象は、内容物の漏れ出しの原因となり、品質低下の要因となるため、問題である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、加工部からの内容物の漏れ出しを好適に防ぎつつ、より少ない糊材で加工部の周囲を密閉することができる糊材の塗布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、加工部が形成された板部と、前記板部と折線を介して接続され、前記加工部を覆うように前記板部に接合されるフラップとを備えるブランクに、前記板部と前記フラップとを接合するための糊材を塗布する糊材の塗布方法であって、所定方向に搬送される前記ブランクに対して前記糊材を吐出し、前記加工部を挟んで対向し、互いに平行に並んで延びる複数の前記糊材の単位パターンからなる一対の第一列を形成する第一列形成工程と、所定方向に搬送される前記ブランクに対して前記糊材を吐出し、前記第一列の一方の端部どうしを接続するように延びる複数の前記単位パターンからなる第二列を形成する第一列形成工程とを備え、前記第一列は、前記板部上に形成される第一領域と、前記フラップ上に形成される第二領域とを有し、前記フラップが前記折線で折り曲げられて前記板部に重なると、前記第二領域の前記単位パターンが前記第一領域の前記単位パターン間に配置され、前記第一列と前記第二列とが連続した接着領域を形成して、前記加工部周囲の三方を囲むことを特徴とする。
【0009】
前記第二列は、前記板部上に形成される第三領域と、前記フラップ上に形成される第四領域とを有し、前記フラップが前記折線で折り曲げられて前記板部に重なると、前記第四領域の前記単位パターンが前記第三領域の前記単位パターン間に配置されてもよい。
【0010】
前記第一列は、前記ブランクの搬送方向と平行に形成されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の糊材の塗布方法によれば、加工部からの内容物の漏れ出しを好適に防ぎつつ、より少ない糊材で加工部の周囲を密閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の糊材の塗布方法の概略を示す図である。
【図2】本発明の第一実施形態の糊材の塗布方法において、糊材が塗布されるブランクの正面部のうち、糊材が塗布される領域を拡大して示す図である。
【図3】糊材パターンとノズル部の各ノズルとの対応関係を示す図である。
【図4】同ブランクにおいて、補強フラップと正面板とが接合された状態を示す図である。
【図5】本発明の第二実施形態の糊材の塗布方法において、ブランクの正面部のうち、糊材が塗布される領域を拡大して示す図である。
【図6】糊材パターンとノズル部の各ノズルとの対応関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第一実施形態について、図から図を参照して説明する。
図1は、本発明の糊材の塗布方法(以下、単に「塗布方法」と称する。)の概略を示す図である。本発明の塗布方法では、カートンを形成するためのブランク1を、図1におけるX軸の方向(以下、「搬送方向X」と称することがある。)に搬送する。搬送されたブランク1は、ブランク1の上方に配置された複数のノズル51からなるノズル部50の下を通過する。ブランク1がノズル部50の下を通過するときに、各ノズル51から所定のタイミングおよび吐出時間で糊材が吐出され、ブランク1上に塗布される。糊材の種類に特に制限はなく、ブランク1の材質等により適宜決定されてよい。
【0014】
ブランク1は、カートンの正面および底部を形成するための正面部10、左右の側面を形成するための一対の側面部20、および背面を形成するための背面部30が、形成されるカートンの左右方向に並べて接続された状態となるよう、紙等の材料で形成されている。正面部10、側面部20、および背面部30の境界は折線となっており、当該折線に沿って折り曲げて接着することで、上部に開口を有するカートンが形成される。
【0015】
正面部10、側面部20、および背面部30において、各部が接続される連接方向(図1においてはY軸方向)と直交する高さ方向(図1においてはX軸方向)の一方の端部には、連接方向に延びる底部折線L1が形成され、それぞれ底部折線L1よりも末端側の部分に底部を形成する底部舌片11、21、および31が形成されている。また、高さ方向の他方の端部には、連接方向に延びる開口部折線(折線)L2が形成され、それぞれ開口部折線L2よりも末端側の部分に開口部を補強する補強フラップ12、22、および32が形成されている。
本発明の塗布方法は、ブランク1のうち、正面部10において実施されるため、以降は正面部10を中心に説明する。
【0016】
図2は、正面部10のうち、ノズル部50によって糊材が塗布される領域を拡大して示す図である。糊材は、正面部10のうち、カートンの正面を形成する正面板(板部)13と、開口部折線L2を介して正面板13と接続された補強フラップ(フラップ)12とに塗布される。正面板13のうち、開口部折線L2近傍の所定の位置には、略長方形の係止開口(加工部)14が打ち抜き等により形成されている。ブランク1から形成されるカートンには、上部の開口を開閉自在に密閉する不図示の蓋が取り付けられるが、当該蓋に設けられた係止部が係止開口14と係脱可能に係合することで、カートンの密閉状態が蓋により好適に保持される。
【0017】
しかしながら、係止開口14がカートンの内部空間に連通していると、カートンに充填した内容物が係止開口14から外部に漏れる恐れがあるため、開口部折線L2から補強フラップ12をカートンの内側に折り曲げて正面板13に接合することで、上述の漏れを防いでいる。
【0018】
ノズル部50によって塗布される糊材は、補強フラップ12と正面板13とを接合するためのものである。したがって、補強フラップ12と正面板13とが接合されたときに、粉体等の微小な内容物であっても補強フラップ12と正面板13との間を通って係止開口14に到達することがないように、切れ目なく連続した接着領域が形成されて係止開口14の周囲を囲むように塗布される必要がある。
【0019】
図3に示すように、ノズル部50によって塗布される糊材パターン60は、ノズル部50の各ノズル51から滴下または吐出された糊材からなる複数のドット状の単位パターン61で構成されている。糊材パターン60は、係止開口14を挟んで開口部折線L2と直交するように単位パターン61が並んで延びる一対の第一列62と、第一列62の底部側端部を接続するように単位パターン61が並んで延びる第二列63とを備えている。
【0020】
各第一列62は、正面板13上に形成された第一領域62Aと、補強フラップ12上に形成された第二領域62Bとを有する。第一列62を構成する単位パターン61は、単位パターンと同程度の寸法の所定間隔で配置されている。そして、図4に示すように、開口部折線L2で補強フラップ12を折り曲げて正面板13と接触させた際に、第二領域62Bの単位パターン61(図4において符号61Bで示す)が、第一領域62Aの隣接する単位パターン61(図4において符号61Aで示す)間に位置されるように、第一列62の単位パターン61の大きさや間隔が設定されている。
【0021】
第二列63の単位パターン61は、第一列62とは異なる所定間隔で配列されている。当該所定間隔は、開口部折線L2で補強フラップ12を折り曲げて正面板13と接触させた際に、補強フラップ12と正面板13との間に挟まれてのばされた各単位パターン61が互いにつながり、全体として切れ目のない接着領域を形成するように設定されている。
【0022】
次に、上述のような糊材パターン60を形成する本実施形態の塗布方法の流れについて説明する。
ローラー等の搬送手段により、ブランク1が搬送方向Xと平行に、図1の左上に向かって搬送される。ブランク1がノズル部50の下を通過する際に、ノズル部50の各ノズルから所定の態様で糊材が吐出される。吐出された糊材は、ブランク1上に滴下されて単位パターン61となる。
【0023】
図3には、本実施形態における糊材パターン60の単位パターン61とノズル部50の各ノズルとの対応関係を示している。
2本の第一列62を形成する単位パターン61は、ノズル部50の両端に配置された2本のノズル51Aから糊材を所定の時間間隔をおいて間欠的に複数回吐出することにより形成される(第一列形成工程)。本実施形態では、各第一列62の単位パターン61の配置態様は同一であるため、2本のノズル51Aの吐出態様は同一である。
【0024】
第二列63を形成する単位パターン61は、2本のノズル51A間に配置された複数のノズル51Bから一回だけ糊材が吐出されることにより形成される(第二列形成工程)。本実施形態では、ノズル51Aから糊材が吐出される最後のタイミングと同時に糊材が吐出される。
【0025】
糊材の塗布後、開口部折線L2でブランク1を折り曲げ、補強フラップ12を正面板13に接近させて糊材パターン60により両者を接合すると、カートンの開口縁部となる正面部10の上端部が補強フラップ12により補強される。それとともに、第一列62の第二領域62Bの単位パターンは第一領域62Aの隣接する単位パターンの間に移動し、補強フラップ12と正面板13とに挟まれて薄くのばされ、単位パターン同士が接触して切れ目なく連続した接着領域となる。さらに、第二列63の単位パターンが補強フラップ12と正面板13とに挟まれて薄くのばされ、隣接する単位パターン同士が接触して切れ目なく連続した接着領域となる。そして、図4に示すように、それぞれ切れ目なく連続した第一列62と第二列63とが接続され、組み立てられたカートンにおいて係止開口14の下方および左右となる三方が糊材により隙間なく接合され、内容物が係止開口14から漏れることが確実に防止される。
【0026】
本発明の糊材の塗布方法では、上述の第一列形成工程と第二列形成工程を備えることにより、ブランク1上に、係止開口14の周囲三方を囲む糊材パターン60が形成されるように糊材が塗布される。
したがって、内容物が係止開口14から漏れることを好適に防止することができる。また、第一列62の単位パターンのうち、第二領域62Bの単位パターンを、補強フラップ12と正面板13とが接触するときに第一領域62Aの単位パターン間に位置するように配置しているため、直線状に糊材を塗布するのに比べて糊材の使用量を抑えつつ、補強フラップ12と正面板13とを接合する時には切れ目なく連続された接着領域を形成することができる。したがって、内容物の漏れを確実に防ぎつつ、糊材の使用量を低減して、カートンの製造コストを大きく低下させることができる。
【0027】
本発明の糊材の塗布方法は、搬送手段とノズル部とを備えた公知の一般的な塗布装置により実行可能であり、汎用性が高い。糊材の吐出量や吐出タイミングは、コンピュータや演算回路、ソフトウェア等を用いた当該塗布装置の制御部により設定すればよい。
【0028】
また、第一列の単位パターンの大きさと、第二列の単位パターンの大きさは、上述の条件を満たすためにそれぞれ別個に決定されるべきものである。したがって、第一列と第二列とで、単位パターンの大きさ、および当該大きさを決定する糊材の吐出量は異なっていても構わないのは当然である。
特に、図3に示すように、ノズル部50においてノズル51が隙間なく整列配置されている場合は、基本的には第二列における単位パターン間の間隔を変更することは困難であるから、主に単位パターンの大きさを調節して上記条件を満たせばよい。
【0029】
次に本発明の第二実施形態について、図5および図6を参照して説明する。本実施形態の塗布方法は、第二列が第一領域と第二領域に分割される点で第一実施形態と異なっている。なお、以降の説明において、既に説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
図5は、本実施形態における糊材パターン65を示す図である。糊材パターン65においては、第一列62に加えて、第二列66も正面板13上に形成される第一領域66Aと補強フラップ12上に形成される第二領域66Bとを備えている。
【0031】
第二列66を形成する単位パターンは、図5に示すように、交互に第一領域(第三領域)66Aと第二領域(第四領域)66Bとに配置されており、第一領域66Aの単位パターン67Aと開口部折線L2との距離は、第二域66Bの単位パターン67Bと開口部折線L2との距離と同一である。
【0032】
このような第二列66は、図6に示すように、連接方向Yに並んだノズル51B間の複数のノズルを、第一領域66A用と第二領域66B用とに交互に割り当て、第一領域66A用のノズル群と第二領域66B用のノズル群とにそれぞれ異なる所定のタイミングで一度ずつ糊材を吐出させることにより形成することができる。
第二領域66Bの各単位パターン67Bは、補強フラップ12と正面板13とが接触するようにブランク1が折り曲げられると、第一領域66Aの単位パターン67A間に配置され、第二列66が、第一実施形態とほぼ同様に切れ目なく連続する接着領域となる。
【0033】
本実施形態の塗布方法においても、第一実施形態と同様に、内容物の漏れを確実に防ぎつつ、糊材の使用量を低減して、製造コストを大きく低下させることができる。
【0034】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
【0035】
例えば、上述の各実施形態では、二本の第一列における単位パターンの配置態様が同一である例を説明したが、それぞれの列で上述した条件を満たし、フラップと正面板とが接合されたときに切れ目なく連続する接着領域が形成されるのであれば、単位パターンの配置態様が異なっていても構わない。
【0036】
また、フラップと正面板とが接合されたときに第一領域の単位パターンと第二領域の他単位パターンとが1つずつ交互に並ばなくてもよい。例えば、第二領域に連続する2つの単位パターンを配置し、当該2つの単位パターンが、隣接する第一領域の単位パターンの間に配置されるようにしてもよい。
【0037】
さらに、第一列がブランクの搬送方向Xと平行に形成されるのに代えて、第二列がブランクの搬送方向Xと平行に形成されてもよい。この場合は、図1に示す状態から90度回転させた状態でブランクの搬送を行えばよい。
【0038】
また、ノズル部のノズルは必ずしも一列に配置されていなくてもよい。例えば、ノズルの大きさの関係で所定の間隔で単位パターンを塗布することが困難な場合などは、ノズルの一部を搬送方向にずらした位置に配置してもよい。
【0039】
さらに、第一列を形成するノズルと第二列を形成するノズルとが離間して配置され、第一列が形成されるときの搬送方向と第二列が形成されるときの搬送方向が異なっていてもよい。例えば、第一列と第二列とで搬送方向を90度回転し、いずれも搬送方向に平行に形成することにより、係止開口等の開口部がノズルの下を通過することをなくし、糊材の吐出タイミングに不整が生じる等により糊材が開口周縁に付着する等の不良品発生を抑制することも可能である。
【0040】
加えて、本発明の塗布方法は、係止開口等の加工部が正面部に形成される場合だけでなく、側面部や背面部に形成される場合にも適用できることはもちろんである。加工部の具体的な態様にも特に制限はなく、係止開口の他、切断線、半切断線、罫線、凸部、凹部等であっても構わない。
【0041】
また、糊材が塗布されるブランクは、正面部、側面部、背面部のすべてを備えていなくてもよい。本発明の塗布方法で塗布された糊材パターンでフラップと板部とを接合した部材を、カートンを他の面を形成する別部材と接着等により貼り合わせてカートンを形成しても構わないからである。
【符号の説明】
【0042】
1 ブランク
12 補強フラップ(フラップ)
13 正面板(板部)
14 係止開口(加工部)
61、61A、61B、67A、67B 単位パターン
62 第一列
62A 第一領域
62B 第二領域
63、66 第二列
66A 第一領域(第三領域)
66B 第二領域(第四領域)
L2 開口部折線(折線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工部が形成された板部と、前記板部と折線を介して接続され、前記加工部を覆うように前記板部に接合されるフラップとを備えるブランクに、前記板部と前記フラップとを接合するための糊材を塗布する糊材の塗布方法であって、
所定方向に搬送される前記ブランクに対して前記糊材を吐出し、前記加工部を挟んで対向し、互いに平行に並んで延びる複数の前記糊材の単位パターンからなる一対の第一列を形成する第一列形成工程と、
所定方向に搬送される前記ブランクに対して前記糊材を吐出し、前記第一列の一方の端部どうしを接続するように延びる複数の前記単位パターンからなる第二列を形成する第一列形成工程と、
を備え、
前記第一列は、前記板部上に形成される第一領域と、前記フラップ上に形成される第二領域とを有し、
前記フラップが前記折線で折り曲げられて前記板部に重なると、前記第二領域の前記単位パターンが前記第一領域の前記単位パターン間に配置され、
前記第一列と前記第二列とが連続した接着領域を形成して、前記加工部周囲の三方を囲むことを特徴とする糊材の塗布方法。
【請求項2】
前記第二列は、前記板部上に形成される第三領域と、前記フラップ上に形成される第四領域とを有し、前記フラップが前記折線で折り曲げられて前記板部に重なると、前記第四領域の前記単位パターンが前記第三領域の前記単位パターン間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の糊材の塗布方法。
【請求項3】
前記第一列は、前記ブランクの搬送方向と平行に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の糊材の塗布方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−232276(P2012−232276A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104475(P2011−104475)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】