説明

組立体の製造方法

【課題】緩衝材と緩衝材の外側の箱体を同時に製造することができ、該緩衝材を1つのブランクで製造することができるとともに、該箱体を1つのブランクで形成することができ、緩衝材の緩衝機能を向上させた組立体の製造方法を提供する。
【解決手段】外側構成部10の上に内側構成部60を重ねて糊代部84、88の領域を介して接着し、その後、折れ線C4、C7の外側の部分を折返し、その後、糊代部22、80に設けられた接着剤塗布領域に接着剤を塗布して、折れ線C2、C5の外側の部分を折り返して、糊代部22と板状部30とを接着し、糊代部80と板状部72とを接着させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙材(特に、段ボール材)により組み立てられ、内部に緩衝材を有する組立体に関するものであり、特に、該組立体の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、箱体の内部に収納する仕切り等の緩衝材を製造する方法として、特許文献1や特許文献2に示すものが知られている。特許文献1は、折り畳み式厚紙ボックスの仕切りの製造方法に関するものであり、また、特許文献2は、仕切体の製造方法に関するものであり、仕切体の外周壁部の一部と内部壁部の一部とからなる同形のセグメントを2個用意し、該セグメントの外周壁部と内部壁部とを渦巻状に同一方向に折曲線に沿って折曲げ形成したものを点対称的に組合せ箱型となし、次で内部壁部に設けた切欠き部内に一体の中央分離体を挿入して仕切体を形成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−40431号公報
【特許文献2】特開平7−232708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1や特許文献2においては、仕切り自体を製造するものであり、製造された仕切りは、別体の箱体内に収納して使用するものであり、仕切りと仕切りの外側の箱体とを同時に製造することはできず、仕切りの製造工程と、外側の箱体の製造工程を別々に設ける必要がある。
【0005】
また、上記特許文献1や特許文献2においては、仕切り自体が複数のブランクにより形成されているので、該複数のブランクをそれぞれ製造する手間を要する。
【0006】
また、製造された仕切りの外側の部材を箱体とみなした場合でも、箱体は複数のブランクで製造されることになり、1つのブランクでは製造されず、箱体としての見栄えや強度は十分ではない。つまり、仕切りの外側は略筒状に形成されるのであるが、その筒状部分は1つのブランクで形成することはできない。
【0007】
また、箱体の内部に設けられる仕切り等の緩衝材の緩衝機能をより向上させることも要望されていた。
【0008】
そこで、仕切り等の緩衝材と緩衝材の外側の箱体(特に、筒状部分)を同時に製造することができ、該緩衝材を1つのブランクで製造することができるとともに、該箱体(特に、筒状部分)を1つのブランクで形成することができ、さらには、緩衝材の緩衝機能を向上させた組立体の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、4つの板状部により筒状に形成された外側構成部と、外側構成部の内側に設けられた筒状の内側構成部とを有する組立体の製造方法であって、1枚のシート状のブランクにより形成された外側構成部で、外側構成部用糊代部と、外側構成部用糊代部の辺部である第1折れ線から連設された外側構成部用第1板状部と、外側構成部用第1板状部の外側構成部用糊代部とは反対側で第1折れ線と平行な辺部である第2折れ線から連設された外側構成部用第2板状部と、外側構成部用第2板状部の外側構成部用第1板状部とは反対側で第2折れ線と平行な辺部である第3折れ線から連設された外側構成部用第3板状部と、外側構成部用第3板状部の外側構成部用第2板状部とは反対側で第3折れ線と平行な辺部である第4折れ線から連設された外側構成部用第4板状部とを有し、外側構成部用糊代部と外側構成部用第1板状部と外側構成部用第2板状部と外側構成部用第3板状部と外側構成部用第4板状部の並び方向が左右方向とした場合に、第1折れ線と第2折れ線間の左右方向の長さである第1長さと、第2折れ線と第3折れ線間の左右方向の長さである第2長さと、第3折れ線と第4折れ線間の左右方向の長さである第3長さと、第4折れ線と外側構成部用第4板状部の第4折れ線と反対側の端部間の左右方向の長さである第4長さとが略同一であり、外側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと外側構成部用第2板状部における上下方向の長さと外側構成部用第3板状部における上下方向の長さと外側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが互いに略同一である外側構成部における組立体とした場合に内側となる面に、1枚のシート状のブランクにより形成された内側構成部で、折れ線を介して隣接した内側構成部用第2板状部側に第5折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第1切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第5折れ線とは反対側の辺部からの距離とが同じ長さである第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第1板状部と、内側構成部用第1板状部の該第1切欠部が形成された側の辺部である第5折れ線から連設された内側構成部用第2板状部で、内側構成部用第1板状部側の第1切欠部に対向する位置に(略方形状の)第2切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第6折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第2板状部と、第5折れ線と平行な第6折れ線から連設された内側構成部用第3板状部で、内側構成部用第2板状部側と反対側に(略方形状の)第3切欠部を有し、第6折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第6折れ線からの距離と第7折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第3板状部と、第6折れ線と平行な第7折れ線から連設された内側構成部用第4板状部で、内側構成部用第3板状部側の第3切欠部に対向する位置に第7折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第4切欠部を有し、第7折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第7折れ線からの距離と第8折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第4板状部と、内側構成部用第4板状部の第7折れ線とは反対側の辺部であり第7折れ線と平行な第8折れ線から連設された内側構成部用糊代部と、内側構成部用第1板状部における第1切欠部の第5折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第1連結部と、第1連結片における内側構成部用第2板状部側の辺部から第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第2切欠部内に形成された外側構成部接着用第1糊代部と、内側構成部用第4板状部における第4切欠部の第7折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第2連結部と、第2連結部における内側構成部用第3板状部側の辺部から第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第3切欠部内に形成された外側構成部接着用第2糊代部と、内側構成部用第1板状部における第5折れ線とは直角方向である左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第1連結片で、内側構成部用第1板状部側から先端側にいくに従い、第5折れ線と直角方向の幅が広くなる第1連結片と、内側構成部用第2板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第2連結片で、内側構成部用第2板状部側から先端側にいくに従い、第6折れ線と直角方向の幅が広くなる第2連結片と、内側構成部用第3板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第3連結片で、内側構成部用第3板状部側から先端側にいくに従い、第7折れ線と直角方向の幅が広くなる第3連結片と、内側構成部用第4板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第4連結片で、内側構成部用第4板状部側から先端側にいくに従い、第8折れ線と直角方向の幅が広くなる第4連結片と、第1連結片の内側構成部用第1板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された第1端部側面部と、第2連結片の内側構成部用第2板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第1端部側面部と第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第2端部側面部と、第3連結片の内側構成部用第3板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第2端部側面部と第6折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第3端部側面部と、第4連結片の内側構成部用第4板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第3端部側面部と第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第4端部側面部と、を有し、内側構成部用第1板状部と内側構成部用第2板状部と内側構成部用第3板状部と内側構成部用第4板状部と内側構成部用糊代部の並び方向が左右方向とした場合に、内側構成部用第1板状部の第5折れ線とは反対側の辺部と第5折れ線間の長さである第5長さと、第5折れ線と第6折れ線間の左右方向の長さである第6長さと、第6折れ線と第7折れ線間の左右方向の長さである第7長さと、第7折れ線と第8折れ線間の左右方向の長さである第8長さとが互いに略同一であるとともに、第1長さと略同一であり、内側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと内側構成部用第2板状部における上下方向の長さと内側構成部用第3板状部における上下方向の長さと内側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが、互いに略同一であるとともに、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成され、第1端部側面部と第2端部側面部と第3端部側面部と第4端部側面部とからなる一対の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部における他方の端部スリーブ状部側とは反対側の端部と他方の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部とは反対側の端部との間の長さが、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成されている内側構成部を、第2折れ線と第5折れ線とが一致し、第3折れ線と第6折れ線とが一致し、第4折れ線と第7折れ線とが一致し、内側構成部が外側構成部の外側構成部用第1板状部と外側構成部用第2板状部と外側構成部用第3板状部と外側構成部用第4板状部に対して左右方向と直角な方向に略均等に突出するように配置して、外側構成部接着用第1糊代部を外側構成部用第2板状部に接着するとともに、外側構成部接着用第2糊代部を外側構成部用第3板状部に接着する接着工程と、外側構成部において第4折れ線を中心に外側構成部用第4板状部を回動して折り畳むとともに、内側構成部において第7折れ線を中心に内側構成部用第4板状部を回動して折り畳むとともに、第4端部側面部を第3端部側面部との間の折れ線を介して第3端部側面部側に折り畳む折畳み工程と、外側構成部用糊代部又は外側構成部用第4板状部における外側構成部用糊代部が接着する領域と内側構成部用糊代部又は内側構成部用糊代部が内側構成部用第1板状部に接着する領域に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、外側構成部において第2折れ線を中心に外側構成部用第1板状部を回動して折り畳むとともに、内側構成部において第5折れ線を中心に内側構成部用第1板状部を回動して折り畳み、第1端部側面部を第2端部側面部との間の折れ線を介して第2端部側面部側に折り畳むことにより、外側構成部用糊代部と外側構成部用第4板状部とを接着し、内側構成部用糊代部と内側構成部用第1板状部とを接着する第2接着工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
第1の構成においては、製造された収納箱内に被収納物を収納する場合には、内側構成部を内側に押し込む。すると、第1連結片〜第4連結片の各連結部が該連結片が連設する端部側面部に対して直角となり、これに伴い、内側構成部における各板状部に形成された内側折曲げ用折れ線間の領域が内側構成部の軸線方向に平行に移動し、該内側折曲げ用折れ線間の領域の両側の領域が連設する中央部に対して折れ曲がって傾斜し、内側折曲げ用折れ線間の領域により囲まれた空間が形成される。また、内側折曲げ用折れ線間の領域の両側の領域で互いに隣接する領域は、互いに対向した状態となる。この空間に被収納物を収納する。
【0011】
よって、組立体の製造においては、外側構成部と内側構成部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と内側構成部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部と内側構成部とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の部材を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
【0012】
また、内側構成部を1つのブランクで製造することができるので、内側構成部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
【0013】
また、収納箱においては、内側構成部を内側に押し込んだ状態では、被収納物を収納する空間を構成する内側折曲げ用折れ線間の領域が外側構成部の各板状部の内側の面から間隔を介した状態となり、緩衝材としての緩衝機能を向上させることができる。
【0014】
また、内側構成部を内側に押し込むのみで収納するための空間が形成されるので、操作が容易であり、また、内側構成部を内側に押し込むのみで、空間を狭くして空間を形成するので、空間に収納した際に内側折曲げ用折れ線間の領域との隙間が小さい被収納物の場合でも、被収納物を内側構成部内に配置した後に内側構成部を内側に押し込めばよいので、収納作業が容易である。
【0015】
また、第2には、上記第1の構成において、内側構成部用第1板状部における一対の第1連結部側の領域に左右方向に第1開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第1開口部の両側の端部間に形成され、第1連結部の内側構成部用第1板状部側の端部の左右方向の幅は第1開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第1連結部と第1開口部間には、第1連結部の内側構成部用第1板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第2板状部における一対の第2連結部側の領域に左右方向に第2開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第2開口部の両側の端部間に形成され、第2連結部の内側構成部用第2板状部側の端部の左右方向の幅は第2開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第2連結部と第2開口部間には、第2連結部の内側構成部用第2板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第3板状部における一対の第3連結部側の領域に左右方向に第3開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第3開口部の両側の端部間に形成され、第3連結部の内側構成部用第3板状部側の端部の左右方向の幅は第3開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第3連結部と第3開口部間には、第3連結部の内側構成部用第3板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第4板状部における一対の第4連結部側の領域に左右方向に第4開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第4開口部の両側の端部間に形成され、第4連結部の内側構成部用第4板状部側の端部の左右方向の幅は第4開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第4連結部と第4開口部間には、第4連結部の内側構成部用第4板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成されていることを特徴とする。
【0016】
よって、空間における端部位置の径を小さくでき、空間に収納された被収納物が外部に脱落しにくくすることができる。
【0017】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、第1連結片と第2連結片と第3連結片と第4連結片の左右方向の両側の辺部は、組立て状態の組立体の内側構成部の両側の端部を内側に押し込んで、各連結片が、各連結片を連設する端部側面部に対して直角となった場合に、互いに隣接する連結片における互いに対向する辺部同士が略均一の隙間で対向するような形状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、第4には、上記第3の構成において、第1連結片と第2連結片と第3連結片と第4連結片の左右方向の両側の辺部は、略円弧状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
また、第5には、以下の構成としてもよい。すなわち、「4つの板状部により筒状に形成された外側構成部と、外側構成部の内側に設けられた筒状の内側構成部とを有する組立体であって、1枚のシート状のブランクにより形成された外側構成部で、外側構成部用糊代部と、外側構成部用糊代部の辺部である第1折れ線から連設された外側構成部用第1板状部と、外側構成部用第1板状部の外側構成部用糊代部とは反対側で第1折れ線と平行な辺部である第2折れ線から連設された外側構成部用第2板状部と、外側構成部用第2板状部の外側構成部用第1板状部とは反対側で第2折れ線と平行な辺部である第3折れ線から連設された外側構成部用第3板状部と、外側構成部用第3板状部の外側構成部用第2板状部とは反対側で第3折れ線と平行な辺部である第4折れ線から連設された外側構成部用第4板状部とを有し、外側構成部用糊代部と外側構成部用第1板状部と外側構成部用第2板状部と外側構成部用第3板状部と外側構成部用第4板状部の並び方向が左右方向とした場合に、第1折れ線と第2折れ線間の左右方向の長さである第1長さと、第2折れ線と第3折れ線間の左右方向の長さである第2長さと、第3折れ線と第4折れ線間の左右方向の長さである第3長さと、第4折れ線と外側構成部用第4板状部の第4折れ線と反対側の端部間の左右方向の長さである第4長さとが略同一であり、外側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと外側構成部用第2板状部における上下方向の長さと外側構成部用第3板状部における上下方向の長さと外側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが互いに略同一であり、外側構成部用糊代部が外側構成部用第1板状部の外側の面に接着して筒状に形成された外側構成部と、1枚のシート状のブランクにより形成された内側構成部で、折れ線を介して隣接した内側構成部用第2板状部側に第5折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第1切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第5折れ線とは反対側の辺部からの距離とが同じ長さである第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第1板状部と、内側構成部用第1板状部の該第1切欠部が形成された側の辺部である第5折れ線から連設された内側構成部用第2板状部で、内側構成部用第1板状部側の第1切欠部に対向する位置に(略方形状の)第2切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第6折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第2板状部と、第5折れ線と平行な第6折れ線から連設された内側構成部用第3板状部で、内側構成部用第2板状部側と反対側に(略方形状の)第3切欠部を有し、第6折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第6折れ線からの距離と第7折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第3板状部と、第6折れ線と平行な第7折れ線から連設された内側構成部用第4板状部で、内側構成部用第3板状部側の第3切欠部に対向する位置に第7折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第4切欠部を有し、第7折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第7折れ線からの距離と第8折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第4板状部と、内側構成部用第4板状部の第7折れ線とは反対側の辺部であり第7折れ線と平行な第8折れ線から連設された内側構成部用糊代部と、内側構成部用第1板状部における第1切欠部の第5折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第1連結部と、第1連結部における内側構成部用第2板状部側の辺部から第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第2切欠部内に形成された外側構成部接着用第1糊代部と、内側構成部用第4板状部における第4切欠部の第7折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第2連結部と、第2連結部における内側構成部用第3板状部側の辺部から第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第3切欠部内に形成された外側構成部接着用第2糊代部と、内側構成部用第1板状部における第5折れ線とは直角方向の両側の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第1連結片で、内側構成部用第1板状部側から先端側にいくに従い、第5折れ線と直角方向の幅が広くなる第1連結片と、内側構成部用第2板状部における第6折れ線とは直角方向の両側の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第2連結片で、内側構成部用第2板状部側から先端側にいくに従い、第6折れ線と直角方向の幅が広くなる第2連結片と、内側構成部用第3板状部における第7折れ線とは直角方向の両側の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第3連結片で、内側構成部用第3板状部側から先端側にいくに従い、第7折れ線と直角方向の幅が広くなる第3連結片と、内側構成部用第4板状部における第8折れ線とは直角方向の両側の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第4連結片で、内側構成部用第4板状部側から先端側にいくに従い、第8折れ線と直角方向の幅が広くなる第4連結片と、第1連結片の内側構成部用第1板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された第1端部側面部と、第2連結片の内側構成部用第2板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第1端部側面部と第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第2端部側面部と、第3連結片の内側構成部用第3板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第2端部側面部と第6折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第3端部側面部と、第4連結片の内側構成部用第4板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第3端部側面部と第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第4端部側面部と、を有し、内側構成部用第1板状部と内側構成部用第2板状部と内側構成部用第3板状部と内側構成部用第4板状部と内側構成部用糊代部の並び方向が左右方向とした場合に、内側構成部用第1板状部の第5折れ線とは反対側の辺部と第5折れ線間の長さである第5長さと、第5折れ線と第6折れ線間の左右方向の長さである第6長さと、第6折れ線と第7折れ線間の左右方向の長さである第7長さと、第7折れ線と第8折れ線間の左右方向の長さである第8長さとが互いに略同一であるとともに、第1長さと略同一であり、内側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと内側構成部用第2板状部における上下方向の長さと内側構成部用第3板状部における上下方向の長さと内側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが、互いに略同一であるとともに、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成され、第1端部側面部と第2端部側面部と第3端部側面部と第4端部側面部とからなる一対の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部における他方の端部スリーブ状部側とは反対側の端部と他方の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部とは反対側の端部との間の長さが、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成されている内側構成部で、内側構成部用糊代部が内側構成部用第1板状部の内側に接着して略筒状に形成された内側構成部とを有し、第1連結部が外側構成部用第2板状部の内側の面に接着し、第2連結部が外側構成部用第3板状部の内側の面に接着し、内側構成部の両側の端部が外側構成部の開口部から略均等に露出していることを特徴とする組立体。」としてもよい。
【0020】
この第5の構成においては、収納箱内に被収納物を収納する場合には、内側構成部を内側に押し込む。すると、第1連結片〜第4連結片の各連結部が該連結片が連設する端部側面部に対して直角となり、これに伴い、内側構成部における各板状部に形成された内側折曲げ用折れ線間の領域が内側構成部の軸線方向に平行に移動し、該内側折曲げ用折れ線間の領域の両側の領域が連設する中央部に対して折れ曲がって傾斜し、内側折曲げ用折れ線間の領域により囲まれた空間が形成される。また、内側折曲げ用折れ線間の領域の両側の領域で互いに隣接する領域は、互いに対向した状態となる。この空間に被収納物を収納する。
【0021】
よって、組立体の製造においては、外側構成部と内側構成部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と内側構成部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部と内側構成部とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の部材を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
【0022】
また、内側構成部を1つのブランクで製造することができるので、内側構成部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
【0023】
また、収納箱においては、内側構成部を内側に押し込んだ状態では、被収納物を収納する空間を構成する内側折曲げ用折れ線間の領域が外側構成部の各板状部の内側の面から間隔を介した状態となり、緩衝材としての緩衝機能を向上させることができる。
【0024】
また、内側構成部を内側に押し込むのみで収納するための空間が形成されるので、操作が容易であり、また、内側構成部を内側に押し込むのみで、空間を狭くして空間を形成するので、空間に収納した際に内側折曲げ用折れ線間の領域との隙間が小さい被収納物の場合でも、被収納物を内側構成部内に配置した後に内側構成部を内側に押し込めばよいので、収納作業が容易である。
【発明の効果】
【0025】
本発明に基づく組立体の製造方法によれば、外側構成部と内側構成部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と内側構成部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部と内側構成部とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の部材を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
【0026】
また、内側構成部を1つのブランクで製造することができるので、内側構成部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
【0027】
また、組立体においては、内側構成部を内側に押し込んだ状態では、被収納物を収納する空間を構成する内側折曲げ用折れ線間の領域が外側構成部の各板状部の内側の面から間隔を介した状態となり、緩衝材としての緩衝機能を向上させることができる。
【0028】
また、内側構成部を内側に押し込むのみで収納するための空間が形成されるので、操作が容易であり、また、内側構成部を内側に押し込むのみで、空間を狭くして空間を形成するので、空間に収納した際に内側折曲げ用折れ線間の領域との隙間が小さい被収納物の場合でも、被収納物を内側構成部内に配置した後に内側構成部を内側に押し込めばよいので、収納作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】収納箱の前方斜視図である。
【図2】収納箱の後方斜視図である。
【図3】内側構成部の前方斜視図である。
【図4】内側構成部の後方斜視図である。
【図5】外側構成部の展開図である。
【図6】内側構成部の展開図である。
【図7】内側構成部の部分展開図である。
【図8】内側構成部の部分展開図である。
【図9】収納箱の製造方法を示す説明図である。
【図10】収納箱の製造方法を示す説明図である。
【図11】収納箱の製造方法を示す説明図である。
【図12】収納箱の製造方法を示す説明図である。
【図13】内側構成部を押し込んだ状態を示す前方斜視図である。
【図14】内側構成部を押し込んだ状態を示す後方斜視図である。
【図15】内側構成部を押し込んで、蓋部を広げた状態を示す正面図である。
【図16】内側構成部を押し込んで、蓋部を広げた状態を示す背面図である。
【図17】収納箱において内側構成部を押し込んだ際の内側構成部の状態を示す前方斜視図である。
【図18】収納箱において内側構成部を押し込んだ際の内側構成部の状態を示す後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明に基づく組立体としての収納箱5は、緩衝機能を有する収納箱(組立体)であって、図1〜図6に示すように構成され、外側構成部10と、外側構成部10の内側に設けられた内側構成部60とを有している。外側構成部10と、内側構成部60とは、ともに1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール材(好適には、薄型段ボール材)又は厚紙)により形成されている。
【0031】
外側構成部10は、図1〜図6に示すように、スリーブ状部(筒状部)20と、蓋部40と、蓋部50とを有している。外側構成部10の展開状態は、図5に示すようになる。
【0032】
ここで、スリーブ状部20は、糊代部(外側構成部用糊代部)22と、側面部(外側構成部用第1板状部)24と、側面部(外側構成部用第2板状部)26と、側面部(外側構成部用第3板状部)28と、側面部(外側構成部用第4板状部)30とを有している。
【0033】
糊代部22は、略縦長長方形状を呈し、具体的には、縦長長方形状の上側と下側の一方の角部を斜めに欠切した形状を呈し、上下方向に帯状を呈している。糊代部22は、側面部30の外側の面に接着されている。すなわち、糊代部22の左右方向の幅A0は、側面部24〜30の左右方向の幅A1〜A4よりも小さく形成されている(A0<A1〜A4)。この糊代部22の図5における表側の面には、図11に示すように、接着剤塗布領域N1が形成され、製造に際して糊代部22は側面部30の外側の面と接着される。
【0034】
また、側面部24は、糊代部22の長手辺から折れ線C1(第1折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。
【0035】
また、側面部26は、側面部24の糊代部22とは反対側の辺部から折れ線C2(第2折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。
【0036】
この側面部26には、ホットメルト糊塗布領域M1が設けられ、製造に際して、該ホットメルト糊塗布領域M1にホットメルト糊が塗布される。このホットメルト糊塗布領域M1は、製造に際して、展開状態の内側構成部60を展開状態の外側構成部10の上面に配置した際に、糊代部84に対応する位置に形成される。
【0037】
また、側面部28は、側面部26の側面部24とは反対側の辺部から折れ線C3(第3折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。
【0038】
この側面部28には、ホットメルト糊塗布領域M2が設けられ、製造に際して、該ホットメルト糊塗布領域M2にホットメルト糊が塗布される。このホットメルト糊塗布領域M2は、製造に際して、展開状態の内側構成部60を展開状態の外側構成部10の上面に配置した際に、糊代部86に対応する位置に形成される。
【0039】
また、側面部30は、側面部28の側面部26とは反対側の辺部から折れ線C4(第4折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、長方形状)を呈している。
【0040】
ここで、側面部24〜28は同大同形状に形成され、側面部24の左右方向の幅(折れ線C1と折れ線C2間の長さ)A1と側面部26の左右方向の幅(折れ線C2と折れ線C3間の長さ)A2と側面部28の左右方向の幅(折れ線C3と折れ線C4間の長さ)A3と側面部30の左右方向の幅(折れ線C4と折れ線C4と反対側の辺部間の長さ)A4とは同一(略同一としてもよい)の長さに形成されている(A1=A2=A3=A4)。また、折れ線C1〜C4は互いに平行に形成されている。
【0041】
また、蓋部40は、蓋部本体42と、差込み片部44と、フラップ部46と、フラップ部48とを有している。
【0042】
蓋部本体42は、側面部24の下辺から折れ線を介して連設され、正方形状を呈している。この蓋部本体42の一辺の長さは、側面部24の左右方向の長さと略同一となっている。また、差込み片部44は、蓋部本体42の側面部24とは反対側の辺部から連設され、略台形形状を呈し、蓋部40を閉じる際に、側面部28の内側に差し込まれるようになっている。
【0043】
また、フラップ部46は、側面部26の下辺から折れ線を介して連設され、底面板部42と略同一の幅を有しているが、その長さは、蓋部本体42の長さの半分以下の長さとなっている。
【0044】
また、フラップ部48は、側面部30の下辺から折れ線を介して連設され、フラップ部46と同様の構成となっている。
【0045】
蓋部40を閉状態とする場合には、フラップ部46、48を側面部26、30に対して折り曲げ、その後、蓋部本体42を側面部24に対して折り曲げ、さらに、差込み片部44を側面部28の内側に差し込む。
【0046】
また、蓋部50は、蓋部本体52と、差込み片部54と、フラップ部56と、フラップ部58とを有している。蓋部本体52は、側面部24の上辺から折れ線を介して連設され、蓋部本体42と線対称に形成されている。また、差込み片部54は、蓋部本体52の先端側の辺部から折れ線を介して連設され、差込み片部44と線対称に形成されている。また、フラップ部56は、側面部26の上辺から折れ線を介して連設され、フラップ部46と線対称に形成され、フラップ部58は、側面部30の上辺から折れ線を介して連設され、フラップ部48と線対称に形成されている。蓋部50を閉状態とする場合の方法は、蓋部40の場合と同様である。
【0047】
つまり、蓋部40、50は、筒状に形成されたスリーブ状部20の開口部を閉じる蓋部として機能する。
【0048】
次に、内側構成部60は、図1〜図4、図6に示すように、スリーブ状部70と、連結部90、110と、端部スリーブ状部100、120とを有している。内側構成部60の展開状態は図6に示すように構成されている。
【0049】
ここで、スリーブ状部70は、板状部(内側構成部用第1板状部)72と、板状部(内側構成部用第2板状部)74と、板状部(内側構成部用第3板状部)76と、板状部(内側構成部用第4板状部)78と、糊代部(内側構成部用糊代部)80とを有している。
【0050】
板状部72は、略方形状(長方形状)を呈し、長手方向(図6においては上下方向)の端部側にそれぞれ横長長方形状の開口部72−1、72−2が設けられている。開口部72−1、72−2は、板状部72における左右方向における略中央位置に形成され、開口部72−1、72−2における辺部H1側の端部と辺部H1間の左右方向の長さと、開口部72−1、72−2における板状部74側の端部と折れ線C5(第5折れ線)(厳密には、開口部K11、K12における折れ線C5を延長させた仮想線)間の左右方向の長さは、略同一に形成されている。
【0051】
開口部72−1の上端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C14、C15が板状部72の上端に向けて形成され、折れ線C14、C15は、連結片92における板状部72側の端部の両側の端部位置に接している。同様に、開口部72−2の下端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C16、C17が板状部72の下端に向けて形成され、折れ線C16、C17は、連結片112における板状部72側の端部の両側の端部位置に接している。
【0052】
また、一対の開口部72−1、72−2間には、上下方向に折れ線C11、C12、C13が形成され、折れ線C11は、開口部72−1と開口部72−2の辺部H1側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C13は、開口部72−1と開口部72−2の板状部74側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C12は、折れ線C11と折れ線C13の間の位置で折れ線C11と折れ線C13から等間隔の位置に形成されている。折れ線C11、C12、C13は互いに平行に形成されている。折れ線C11と折れ線C13とが、内側折曲用折れ線となる。
【0053】
折れ線C11と折れ線C13間の左右方向の長さは、折れ線C14と折れ線C15間の左右方向の長さや折れ線C16や折れ線C17間の左右方向の長さよりも長く形成されている。
【0054】
また、板状部72の板状部74側の辺部の下側位置には、方形状の切欠部が形成され、この切欠部に折れ線C13を介して方形状の連結部(第1連結部)82が形成されている。この連結部82は、折れ線C13と左右方向に互いに平行な切込みを介して板状部72と隣接している。
【0055】
なお、板状部72において、辺部H1と折れ線C11、C14、C16で挟まれた領域が傾斜部72aとなり、折れ線C11、C14、C16と折れ線C13、C15、C17で挟まれた領域が中央部72bとなり、折れ線C13、C15、C17と折れ線C5及び開口部K11、K12で挟まれた領域が傾斜部72cとなる。
【0056】
また、板状部74は、板状部72から折れ線C5を介して連設され、切欠部が板状部72側の下側位置に形成されている点を除いて、板状部72と略同様に形成されている。
【0057】
すなわち、板状部74は、略方形状(長方形状)を呈し、長手方向(図6においては上下方向)の端部側にそれぞれ横長長方形状の開口部74−1、74−2が設けられている。開口部74−1、74−2は、板状部74における左右方向における略中央位置に形成され、開口部74−1、74−2における板状部72側の端部と折れ線C5(厳密には、開口部K11、K12における折れ線C5を延長させた仮想線)間の左右方向の長さと、開口部72−1、72−2における板状部76側の端部と折れ線C6間の左右方向の長さは、略同一に形成されている。開口部74−1、74−2の左右方向の長さは、開口部72−1、72−2の左右方向の長さと略同一に形成されている。
【0058】
開口部74−1の上端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C24、C25が板状部74の上端に向けて形成され、折れ線C24、C25は、連結片94における板状部74側の端部の両側の端部位置に接している。同様に、開口部74−2の下端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C26、C27が板状部74の下端に向けて形成され、折れ線C26、C27は、連結片114における板状部74側の端部の両側の端部位置に接している。
【0059】
また、一対の開口部74−1、74−2間には、上下方向に折れ線C21、C22、C23が形成され、折れ線C21は、開口部74−1と開口部74−2の板状部72側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C23は、開口部74−1と開口部74−2の板状部76側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C22は、折れ線C21と折れ線C23の間の位置で折れ線C21と折れ線C23から等間隔の位置に形成されている。折れ線C21、C22、C23は互いに平行に形成されている。折れ線C21と折れ線C23とが、内側折曲用折れ線となる。
【0060】
折れ線C21と折れ線C23間の左右方向の長さは、折れ線C11と折れ線C13間の左右方向の長さと略同一であり、折れ線C24と折れ線C25間の左右方向の長さや折れ線C26や折れ線C27間の左右方向の長さよりも長く形成されている。
【0061】
また、板状部74の板状部72側の辺部の下側位置(つまり、板状部72に形成された切欠部に対向する位置)には、略方形状の切欠部が形成され、この切欠部に略方形状の糊代部84が形成されている。この糊代部84は、連結部82の板状部74側の辺部から折れ線C5と同一直線状の折れ線C51を介して連設されている。糊代部84は、板状部74とは切込みを介して隣接している。
【0062】
なお、板状部72と板状部74の間の位置には、長穴状の開口部K11、K12が形成されている。つまり、連結部82と糊代部84の上側には、開口部K11が上下方向に形成され、連結部82と糊代部84の下側には、開口部K12が上下方向に形成されている。板状部72と板状部74とは、上端位置と下端位置において折れ線C5を介して接続されている。
【0063】
なお、板状部74において、折れ線C5及び開口部K11、K12と折れ線C21、C24、C26で挟まれた領域が傾斜部74aとなり、折れ線C21、C24、C26と折れ線C23、C25、C27で挟まれた領域が中央部74bとなり、折れ線C23、C25、C27と折れ線C6で挟まれた領域が傾斜部74cとなる。
【0064】
また、板状部76は、板状部74から折れ線C6(第6折れ線)を介して連設され、略方形状(長方形状)を呈し、長手方向(図6においては上下方向)の端部側にそれぞれ横長長方形状の開口部76−1、76−2が設けられている。開口部76−1、76−2は、板状部76における左右方向における略中央位置に形成され、開口部76−1、76−2における板状部74側の端部と折れ線C6間の左右方向の長さと、開口部76−1、76−2における板状部78側の端部と折れ線C7(厳密には、開口部K21、K22における折れ線C7を延長させた仮想線)間の左右方向の長さは、略同一に形成されている。開口部76−1、76−2の左右方向の長さは、開口部72−1、72−2の左右方向の長さと略同一に形成されている。
【0065】
開口部76−1の上端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C34、C35が板状部76の上端に向けて形成され、折れ線C34、C35は、連結片96における板状部76側の端部の両側の端部位置に接している。同様に、開口部76−2の下端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C36、C37が板状部76の下端に向けて形成され、折れ線C36、C37は、連結片116における板状部76側の端部の両側の端部位置に接している。
【0066】
また、一対の開口部76−1、76−2間には、上下方向に折れ線C31、C32、C33が形成され、折れ線C31は、開口部76−1と開口部76−2の板状部74側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C33は、開口部76−1と開口部76−2の板状部78側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C32は、折れ線C31と折れ線C33の間の位置で折れ線C31と折れ線C33から等間隔の位置に形成されている。折れ線C31、C32、C33は互いに平行に形成されている。折れ線C31と折れ線C33とが、内側折曲用折れ線となる。
【0067】
折れ線C31と折れ線C33間の左右方向の長さは、折れ線C11と折れ線C13間の左右方向の長さと略同一であり、折れ線C34と折れ線C35間の左右方向の長さや折れ線C36や折れ線C37間の左右方向の長さよりも長く形成されている。
【0068】
また、板状部76の板状部78側の辺部の上側位置には、略方形状の切欠部が形成され、この切欠部に略方形状の糊代部88が形成されている。この糊代部88は、連結部86の板状部76側の辺部から折れ線C7と同一直線状の折れ線C71を介して連設されている。糊代部88は、板状部76とは切込みを介して隣接している。
【0069】
板状部76は、以上のように構成されており、板状部76は、板状部74と略点対称に形成されているといえる。
【0070】
なお、板状部76において、折れ線C6と折れ線C31、C34、C36で挟まれた領域が傾斜部76aとなり、折れ線C31、C34、C36と折れ線C33、C35、C37で挟まれた領域が中央部76bとなり、折れ線C33、C35、C37と折れ線C7及び開口部K21、K22で挟まれた領域が傾斜部76cとなる。
【0071】
また、板状部78は、板状部76から折れ線C7(第7折れ線)を介して連設され、略方形状(長方形状)を呈し、長手方向(図6においては上下方向)の端部側にそれぞれ横長長方形状の開口部78−1、78−2が設けられている。開口部78−1、78−2は、板状部78における左右方向における略中央位置に形成され、開口部78−1、78−2における板状部76側の端部と折れ線C7(厳密には、開口部K21、K22における折れ線C7を延長させた仮想線)間の左右方向の長さと、開口部78−1、78−2における折れ線C8側の端部と折れ線C8間の左右方向の長さは、略同一に形成されている。開口部78−1、78−2の左右方向の長さは、開口部72−1、72−2の左右方向の長さと略同一に形成されている。
【0072】
開口部78−1の上端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C44、C45が板状部78の上端に向けて形成され、折れ線C44、C45は、連結片98における板状部78側の端部の両側の端部位置に接している。同様に、開口部78−2の下端で両側の端部からやや内側の位置からは上下方向に一対の平行な折れ線C46、C47が板状部78の下端に向けて形成され、折れ線C46、C47は、連結片118における板状部78側の端部の両側の端部位置に接している。
【0073】
また、一対の開口部78−1、78−2間には、上下方向に折れ線C41、C42、C43が形成され、折れ線C41は、開口部78−1と開口部78−2の板状部76側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C43は、開口部78−1と開口部78−2の糊代部80側の端部間を結ぶように形成され、折れ線C42は、折れ線C41と折れ線C43の間の位置で折れ線C41と折れ線C43から等間隔の位置に形成されている。折れ線C41、C42、C43は互いに平行に形成されている。折れ線C41と折れ線C43とが、内側折曲用折れ線となる。
【0074】
折れ線C41と折れ線C43間の左右方向の長さは、折れ線C11と折れ線C13間の左右方向の長さと略同一であり、折れ線C44と折れ線C45間の左右方向の長さや折れ線C46や折れ線C47間の左右方向の長さよりも長く形成されている。
【0075】
また、板状部78の板状部76側の辺部の上側位置(つまり、板状部76に形成された切欠部に対向する位置)には、略方形状の切欠部が形成され、この切欠部に折れ線C41を介して方形状の連結部(第2連結部)86が形成されている。この連結部86は、折れ線C41と左右方向に互いに平行な切込みを介して板状部78と隣接している。
【0076】
なお、板状部76と板状部78の間の位置には、長穴状の開口部K21、K22が形成されている。つまり、連結部86と糊代部88の上側には、開口部K21が上下方向に形成され、連結部86と糊代部88の下側には、開口部K22が上下方向に形成されている。板状部76と板状部78とは、上端位置と下端位置において折れ線C7を介して接続されている。
【0077】
板状部78は、以上のように構成されており、板状部78は、板状部72と略点対称に形成されているといえる。
【0078】
なお、板状部78において、折れ線C7及び開口部K21、K22と折れ線C41、C44、C46で挟まれた領域が傾斜部78aとなり、折れ線C41、C44、C46と折れ線C43、C45、C47で挟まれた領域が中央部78bとなり、折れ線C43、C45、C47と折れ線C8で挟まれた領域が傾斜部78cとなる。
【0079】
また、糊代部80は、板状部78から折れ線C7とは反対側の折れ線C8(第8折れ線)を介して連設され、略台形形状を呈している。糊代部80の外側の面(図6における裏側の面)には、図11に示すように、接着剤塗布領域N2が形成され、製造に際して糊代部80は板状部72の内側の面と接着される。
【0080】
以上のように、スリーブ状部70においては、板状部72と板状部74と板状部76と板状部78とは、連結部82、88、糊代部84、86を形成するための切欠部や長穴状の切欠部K11、K12、K21、K22の除いて、同様の構成となっているといえる。
【0081】
各板状部72、74、76、78において、連結部90側の辺部と連結部110側の辺部が、左右方向をなす一対の辺部に当たる。
【0082】
なお、辺部H1と、折れ線C5と、折れ線C6と、折れ線C7と、折れ線C8と、辺部H2とは互いに平行に形成されていて、辺部H1と折れ線C5間の左右方向の長さB1と、折れ線C5と折れ線C6間の左右方向の長さB2と、折れ線C6と折れ線C7間の左右方向の長さB3と、折れ線C7と折れ線C8間の左右方向の長さB4とは同一(略同一としてもよい)の長さに形成され(B1=B2=B3=B4)、糊代部80の幅(折れ線C8と辺部H2間の左右方向の長さ)B0は、板状部72における折れ線C11と辺部H1間の左右方向の長さ以下に形成されている。また、長さB1、B2、B3、B4は、長さA1、A2、A3、A4と同一(略同一としてもよい)に形成されている。
【0083】
また、辺部H1と折れ線C11間の左右方向の長さと、折れ線C13と折れ線C5(厳密には、開口部K11、K12における折れ線C5を延長させた仮想線)間の左右方向の長さと、折れ線C5(厳密には、開口部K11、K12における折れ線C5を延長させた仮想線)と折れ線C21間の左右方向の長さと、折れ線C23と折れ線C6の左右方向の長さと、折れ線C6と折れ線C31の左右方向の長さと、折れ線C33と折れ線C7(厳密には、開口部K21、K22における折れ線C7を延長させた仮想線)間の左右方向の長さと、折れ線C7(厳密には、開口部K21、K22における折れ線C7を延長させた仮想線)と折れ線C41間の左右方向の長さと、折れ線C43と折れ線C8間の左右方向の長さとは、略同一に形成されている。
【0084】
また、折れ線C11と折れ線C13間の左右方向の長さと、折れ線C21と折れ線C23間の左右方向の長さと、折れ線C31と折れ線C33間の左右方向の長さと、折れ線C41と折れ線C43間の左右方向の長さとは、略同一に形成されている。
【0085】
また、連結部90は、板状部72の上端から折れ線を介して連設された連結片(第1連結片)92と、板状部74の上端から折れ線を介して連設された連結片(第2連結片)94と、板状部76の上端から折れ線を介して連設された連結片(第3連結片)96と、板状部78の上端から折れ線を介して連設された連結片(第4連結片)98とを有している。なお、連結片92、94、96、98は、各連結片が連設された板状部の辺部における左右方向の均等位置(中央位置)に接続されている。
【0086】
連結片92は、板状部72側から端部側面部102にいくに従い左右方向に徐々に幅が広くなる形状を呈し、その連結片94とは反対側の辺部92aは、板状部72側から端部側面部102側にいくに従い接線が左右方向となす角度が徐々に大きくなる略円弧状の曲線部と、該曲線部の上端から上下方向に伸びた直線部とから構成され、連結片94側の辺部92bは、板状部72側から端部側面部102側にいくに従い接線が左右方向となす角度が徐々に小さくなり上端では該角度は0度よりも大きい略円弧状の曲線部と、該曲線部の上端から上下方向に伸びた直線部とから構成されている。なお、辺部92aにおける曲線部と辺部92bにおける曲線部は、略同一の形状に形成されている。
【0087】
連結片94は、板状部74側から端部側面部104にいくに従い左右方向に徐々に幅が広くなる形状を呈し、その連結片92側の辺部94aは、辺部92aと同様に形成され、連結片96側の辺部94bは、辺部92bと同様に形成されている。また、連結片94の上端には、端部側面部104との境界の折れ線の一部を辺部とする半円状の開口部94−1が形成されている。
【0088】
また、連結片96は、板状部76側から端部側面部106にいくに従い左右方向に徐々に幅が広くなる形状を呈し、その連結片94側の辺部96aは、辺部92aと同様に形成され、連結片98側の辺部96bは、辺部92bと同様に形成されている。
【0089】
また、連結片98は、板状部78側から端部側面部108にいくに従い左右方向に徐々に幅が広くなる形状を呈し、その連結片96側の辺部98aは、辺部92aと同様に形成され、辺部98と反対側の辺部98bは、辺部92bと同様に形成されている。また、連結片98の上端には、端部側面部108との境界の折れ線の一部を辺部とする半円状の開口部98−1が形成されている。
【0090】
なお、連結片92(94、96、98)の左右方向の長さは、端部側面部102(104、106、108)の左右方向の長さよりも短く形成され、連結片92(94、96、98)は、端部側面部102(104、106、108)の左右方向における略均等位置(均等位置)に接続されている。
【0091】
また、上記のように、連結片92〜98における各曲線部は同じ形状に形成されているので、互いに隣接する連結片における互いに対向する辺部(例えば、辺部92aと辺部98b、辺部92bと辺部94a、辺部94bと辺部96a、辺部96bと辺部98a)の曲線は同じ形状に形成され、内側構成部60の両側(図6においては、上下方向の端部)を押し込んで、連結部90を構成する各連結片がスリーブ状部70や端部スリーブ状部100、120に対して直角となった場合には、互いに隣接する連結片における互いに対向する辺部同士が互いに整合して略均一の隙間で対向する。
【0092】
また、端部スリーブ状部100は、連結片92の板状部72とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部(第1端部側面部)102と、連結片94の板状部74とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部(第2端部側面部)104と、連結片96の板状部76とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部(第3端部側面部)106と、連結片98の板状部78とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部(第4端部側面部)108とを有し、各端部側面部102〜108は、略長方形状(具体的には、長方形状における連結片側の両側の角部を面取りした形状)を呈している。
【0093】
なお、端部側面部104は、端部側面部102と折れ線C5aを介して連設され、端部側面部106は端部側面部104の端部側面部102とは反対側の辺部から折れ線C6aを介して連設され、端部側面部108は端部側面部106の端部側面部104とは反対側の辺部から折れ線C7aを介して連設されていて、端部側面部102〜108の連結部90とは反対側の辺部は、図6の展開状態において直線状となっている。なお、折れ線C5aは折れ線C5の延長線上にあり、折れ線C6aは折れ線C6の延長線上にあり、折れ線C7aは折れ線C7の延長線上にある。
【0094】
また、連結部110は、板状部72の下端から折れ線を介して連設された連結片(第1連結片)112と、板状部74の下端から折れ線を介して連設された連結片(第2連結片)114と、板状部76の下端から折れ線を介して連設された連結片(第3連結片)116と、板状部78の下端から折れ線を介して連設された連結片(第4連結片)118とを有している。連結片112は、連結片92と線対称に形成され、連結片114は、連結片94と線対称に形成され、連結片116は、連結片96と線対称に形成され、連結片118は、連結片98と線対称に形成されているので、詳しい説明を省略する。なお、連結片114には、半円状の開口部114−1が形成され、連結片118には、半円状の開口部118−1が形成されている。
【0095】
また、端部スリーブ状部120は、連結片112の板状部72とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部122と、連結片114の板状部74とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部124と、連結片116の板状部76とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部126と、連結片118の板状部78とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された端部側面部128とを有している。端部スリーブ状部120は、端部スリーブ状部100と線対称に形成され、端部側面部122は、端部側面部102と線対称に形成され、端部側面部124は、端部側面部104と線対称に形成され、端部側面部126は、端部側面部106と線対称に形成され、端部側面部128は、端部側面部108と線対称に形成されているので、詳しい説明を省略する。
【0096】
なお、端部側面部124は、端部側面部122と折れ線C5bを介して連設され、端部側面部126は端部側面部124の端部側面部122とは反対側の辺部から折れ線C6bを介して連設され、端部側面部128は端部側面部126の端部側面部124とは反対側の辺部から折れ線C7bを介して連設されていて、端部側面部122〜128の連結部110とは反対側の辺部は、図6の展開状態において直線状となっている。なお、折れ線C5bは折れ線C5の延長線上にあり、折れ線C6bは折れ線C6の延長線上にあり、折れ線C7bは折れ線C7の延長線上にある。
【0097】
なお、外側構成部10と内側構成部60の上下方向の長さを比較すると、内側構成部60のスリーブ状部70の上下方向の長さD2は、外側構成部10のスリーブ状部20の上下方向の長さD1よりも短く形成され、また、連結部90の端部スリーブ状部100側の端部(端部スリーブ状部100を構成する端部側面部との折れ線)と連結部110の端部スリーブ状部120側の端部(端部スリーブ状部120を構成する端部側面部との折れ線)の間の長さD3は、該長さD1よりも長く形成され、端部スリーブ状部100の端部と端部スリーブ状部120の端部間の長さD4は、該長さD1よりも長く形成されている。
【0098】
また、スリーブ状部70の上下方向の長さD2と端部スリーブ状部100の上下方向の長さD5と端部スリーブ状部120の上下方向の長さD6の和は、外側構成部10のスリーブ状部20の上下方向の長さD1以下に形成されている。
【0099】
また、収納箱5を図10に示すように製造した状態では、糊代部84は、外側構成部10の側面部26の内側の面に接着し、糊代部88は、外側構成部10の側面部28の内側の面に接着し、糊代部22は、側面部30の外側の面に接着し、糊代部80は、板状部72の内側の面に接着する。
【0100】
また、収納箱5を図1、図2に示すように、筒状に組み立てた状態では、外側構成部10において、側面部24と側面部28とは互いに平行となり、側面部26と側面部30とは互いに平行となり、スリーブ状部20は全体に四角筒状となる。また、内側構成部60において、板状部72と板状部76とは互いに平行となり、板状部74と板状部78とは互いに平行となり、スリーブ状部70は全体に四角筒状となり、また、連結部90において、連結片92と連結片96とは互いに平行となり、連結片94と連結片98とは互いに平行となり、連結部110において、連結片112と連結片116とは互いに平行となり、連結片114と連結片118とは互いに平行となり、また、端部スリーブ状部100において、端部側面部102と端部側面部106とは互いに平行となり、端部側面部104と端部側面部108とは互いに平行となり、端部スリーブ状部100は全体に四角筒状となり、端部スリーブ状部120において、端部側面部122と端部側面部126とは互いに平行となり、端部側面部124と端部側面部128とは互いに平行となり、端部スリーブ状部120は全体に四角筒状となる。
【0101】
上記構成の収納箱5の製造方法について説明する。まず、図5に示す展開状態の外側構成部10と、図6に示す展開状態の内側構成部60を製造する。なお、折れ線箇所には、予め罫線を形成しておくことが好ましい。
【0102】
まず、図9に示すように、予め外側構成部10におけるホットメルト糊塗布領域M1、M2にホットメルト糊を塗布しておく。そして、外側構成部10を展開した状態で、かつ、完成時の外側の面が下側となるように配置し、外側構成部10の上面に、内側構成部60を展開した状態で、かつ、接着剤塗布領域N2が上側を向くように配置する。その際、図10に示すように、左右方向においては、内側構成部60の折れ線C5と外側構成部10の折れ線C2とが一致し、折れ線C6と折れ線C3とが一致し、折れ線C7と折れ線C4とが一致するようにする。また、上下方向においては、連結部90と連結部110とがスリーブ状部20の上端と下端から同じ長さだけ突出するようにする。つまり、スリーブ状部20の上端と端部スリーブ状部100の上端間の長さE1と、スリーブ状部20の下端と端部スリーブ状部120の上端間の長さE2とが同じとなるようにする。
【0103】
そして、ホットメルト糊が冷却して固化する前にホットメルト糊塗布領域M1、M2、の領域を押圧して、ホットメルト糊塗布領域M1、M2の領域で外側構成部10と内側構成部60とを接着する(接着工程)。つまり、側面部26と糊代部84とを接着し、側面部28と糊代部88とを接着する。なお、内側構成部60における外側構成部10側の領域で、糊代部84、88の領域にホットメルト糊を塗布してもよい。
【0104】
その後、外側構成部10における折れ線C4よりも外側の部分(つまり、側面部30とフラップ部48、58を折れ線C4を中心にして折り返す(折畳み工程)。すると、同時に、内側構成部60における板状部78が折れ線C7を中心にして折り返されるとともに、端部側面部108が折れ線C7aを中心に折り返され、端部側面部128が折れ線C7bを中心に折り返され、図11に示す状態となる。
【0105】
その後、外側構成部10の糊代部22の接着剤塗布領域N1と、内側構成部60の糊代部80の接着剤塗布領域N2に接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。なお、接着剤塗布領域N1の代わりに、側面部30において接着剤塗布領域N1が接着する領域に接着剤を塗布してもよく、また、接着剤塗布領域N2の代わりに、板状部72において糊代部80が接着する領域に接着剤を塗布してもよい。
【0106】
その後、外側構成部10における折れ線C2よりも外側の部分(つまり、側面部24と蓋部本体42、52と差込み片部44、54を折れ線C2を中心にして折り返す。すると、同時に、内側構成部60における板状部72が折れ線C5を中心にして折り返されるとともに、端部側面部102が折れ線C5aを中心に折り返され、端部側面部122が折れ線C5bを中心に折り返され、図12に示す状態となる。すると、外側構成部10の糊代部22が側面部30に接着し、内側構成部の糊代部80が板状部72に接着する(第2接着工程)。
【0107】
以上のようにして、収納箱5が形成されるが、上記のように製造された段階では、図10に示すように、収納箱5を平板状に折り畳んだ状態で形成される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
【0108】
上記のように製造された収納箱5の使用方法について説明する。収納箱5を保管又は運搬する際には、図12に示すように収納箱5を折り畳んだ状態としておく。収納箱5を折り畳んだ状態では、側面部24と糊代部22と側面部30とが1つの板状を呈するとともに、側面部26と側面部28とが1つの板状を呈していて、側面部24及び側面部30は、側面部26及び側面部28と略平行となっている。また、内側構成部60においても、板状部72と連結片92、112と端部側面部102、122と糊代部80と板状部78と連結片98、118と端部側面部108、128とが1つの板状を呈するとともに、板状部74と連結片94、114と端部側面部104、124と板状部76と連結片96、116と端部側面部106、126とが1つの板状を呈して、全体に平板状に折り畳まれた状態となっている。
【0109】
次に、収納箱5を使用する際には、外側構成部10のスリーブ状部20について、隣接する部材が互いに直角となるようにして図1、図2に示すように四角筒状とする。スリーブ状部20を四角筒状に組み立てると、これに伴い、内側構成部60も図3、図4に示す状態に組み立てられ、内側構成部60が筒状に形成される。また、収納箱5を図1、図2に示すように、筒状に組み立てた状態では、内側構成部60における端部スリーブ状部100の全部と連結部90の一部と端部スリーブ状部120の全部と連結部110の一部が外側構成部10のスリーブ状部20から外部に露出した状態となる。なお、内側構成部60の両側の端部はスリーブ状部20から均等に外部に露出している。
【0110】
次に、収納箱5内に被収納物を収納する場合には、内側構成部60を内側に押し込む。つまり、内側構成部60の両側の端部スリーブ状部100、120を内側(スリーブ状部70側)に押し込んで、図13〜図16に示す状態とする。なお、収納箱5を図13〜図16に示す状態にした場合には、内部の内側構成部60は、図17、図18に示す状態となる。
【0111】
すると、連結部90を構成する各連結片や連結部110を構成する各連結片が該連結片が連設する端部側面部に対して直角となる。つまり、連結片92が端部側面部102に対して直角に折曲し、連結片94が端部側面部104に対して直角に折曲し、連結片96が端部側面部106に対して直角に折曲し、連結片98が端部側面部108に対して直角に折曲し、連結片112が端部側面部122に対して直角に折曲し、連結片114が端部側面部124に対して直角に折曲し、連結片116が端部側面部126に対して直角に折曲し、連結片118が端部側面部128に対して直角に折曲する。
【0112】
すると、スリーブ状部70の各板状部における中央部72b、74b、76b、78bが内側構成部60の軸線方向に平行に移動し、各板状部における各傾斜部が連設する中央部に対して折れ曲がって傾斜し、中央部72b、74b、76b、78bにより囲まれた空間Sが形成される(図17、図18参照)。また、互いに隣接する傾斜部は、互いに対向した状態となる。例えば、傾斜部72aと傾斜部78cとは互いに対向し、傾斜部72cと傾斜部74aとは互いに対向し、傾斜部74cと傾斜部76aとは互いに対向し、傾斜部76cと傾斜部78aとは互いに対向する。
【0113】
このように、中央部72b、74b、76b、78bにより囲まれた空間Sが形成されるので、この空間Sに被収納物を収納する。なお、被収納物は、空間S内に収納可能なものとし、細長形状の被収納物とする。
【0114】
なお、内側構成部60の両側の端部スリーブ状部100、120を内側(スリーブ状部70側)に押し込む前の状態(図1、図2の状態)で、被収納物を内側構成部60内に配置し、その状態で、内側構成部60の両側の端部スリーブ状部100、120を内側に押し込むようにしてもよい。
【0115】
その後、外側構成部10の蓋部40を閉状態とするとともに、蓋部50を閉状態とする。つまり、蓋部40の差込み片部44を側面部28の内側に差し込み、蓋部50の差込み片部54を側面部28の内側に差し込む。
【0116】
なお、収納箱5に収納された被収納物を取り出すには、蓋部40又は蓋部50を開状態として、内側構成部60内に収納されている被収納物を取り出す。なお、図13から図16に示す状態で被収納物を取り出すのが困難な場合には、内側構成部60の両側の端部スリーブ状部100、120を外側に引っ張り空間Sを広げることにより、被収納物を取り出すようにしてもよい。
【0117】
以上のように、収納箱5の製造においては、外側構成部と内側構成部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と内側構成部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部10と内側構成部60とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の部材を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
【0118】
また、内側構成部を1つのブランクで製造することができるので、内側構成部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
【0119】
また、収納箱5においては、内側構成部60を内側に押し込んだ状態では、被収納物を収納する空間である空間Sを構成する中央部72b、74b、76b、78bが外側構成部10の側面部24〜30の内側の面から間隔を介した状態となり、緩衝材としての緩衝機能を向上させることができる。
【0120】
また、内側構成部60を内側に押し込むのみで空間Sが形成されるので、操作が容易であり、また、内側構成部60を内側に押し込むのみで、空間を狭くして空間Sを形成するので、空間Sに収納した際に中央部72b、74b、76b、78bとの隙間が小さい被収納物の場合でも、被収納物を内側構成部60内に配置した後に内側構成部60を内側に押し込めばよいので、収納作業が容易である。
【0121】
また、中央部72b、74b、76b、78bの左右方向の幅は、折れ線C14とC15間の左右方向の幅や折れ線C16とC17間の左右方向の幅や折れ線C24とC25間の左右方向の幅や折れ線C26とC27間の左右方向の幅や折れ線C34とC35間の左右方向の幅や折れ線C36とC37間の左右方向の幅や折れ線C44とC45間の左右方向の幅や折れ線C46とC47間の左右方向の幅よりも長く形成されているので、空間Sにおける端部位置の径を小さくでき、空間Sに収納された被収納物が外部に脱落しにくくすることができる。
【0122】
なお、上記の説明においては、図10に示すように、外側構成部10の糊代部22を平面視で左右方向の左端に配置した状態とし、内側構成部60の糊代部80を平面視で右端に配置した状態として製造するものとして説明したが、図10における外側構成部10の表裏を逆にして糊代部22を左右方向の右端に配置し、同様に、内側構成部60も図10の状態に対して表裏逆にして糊代部80を左端に配置して、上記と同様に、内側構成部60の折れ線C5と外側構成部10の折れ線C2とが一致し、折れ線C6と折れ線C3とが一致し、折れ線C7と折れ線C4とが一致するようにして外側構成部10の上面に設置して、製造してもよい。
【符号の説明】
【0123】
5 収納箱
10 外側構成部
20、70 スリーブ状部
22、80、84、88 糊代部
24、26、28、30 側面部
40、50 蓋部
72、74、76、78 板状部
72−1、72−2、74−1、74−2、76−1、76−2、78−1、78−2、94−1、94−2、K11、K12、K21、K22 開口部
72a、72c、74a、74c、76a、76c、78a、78c 傾斜部
72b、74b、76b、78b 中央部
82、86、90、110 連結部
92、94、96、98、112、114、116、118 連結片
100、120 端部スリーブ状部
102、104、106、108、122、124、126、128 端部側面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4つの板状部により筒状に形成された外側構成部と、外側構成部の内側に設けられた筒状の内側構成部とを有する組立体の製造方法であって、
1枚のシート状のブランクにより形成された外側構成部で、外側構成部用糊代部と、外側構成部用糊代部の辺部である第1折れ線から連設された外側構成部用第1板状部と、外側構成部用第1板状部の外側構成部用糊代部とは反対側で第1折れ線と平行な辺部である第2折れ線から連設された外側構成部用第2板状部と、外側構成部用第2板状部の外側構成部用第1板状部とは反対側で第2折れ線と平行な辺部である第3折れ線から連設された外側構成部用第3板状部と、外側構成部用第3板状部の外側構成部用第2板状部とは反対側で第3折れ線と平行な辺部である第4折れ線から連設された外側構成部用第4板状部とを有し、外側構成部用糊代部と外側構成部用第1板状部と外側構成部用第2板状部と外側構成部用第3板状部と外側構成部用第4板状部の並び方向が左右方向とした場合に、第1折れ線と第2折れ線間の左右方向の長さである第1長さと、第2折れ線と第3折れ線間の左右方向の長さである第2長さと、第3折れ線と第4折れ線間の左右方向の長さである第3長さと、第4折れ線と外側構成部用第4板状部の第4折れ線と反対側の端部間の左右方向の長さである第4長さとが略同一であり、外側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと外側構成部用第2板状部における上下方向の長さと外側構成部用第3板状部における上下方向の長さと外側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが互いに略同一である外側構成部における組立体とした場合に内側となる面に、
1枚のシート状のブランクにより形成された内側構成部で、折れ線を介して隣接した内側構成部用第2板状部側に第5折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第1切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第5折れ線とは反対側の辺部からの距離とが同じ長さである第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第1板状部と、内側構成部用第1板状部の該第1切欠部が形成された側の辺部である第5折れ線から連設された内側構成部用第2板状部で、内側構成部用第1板状部側の第1切欠部に対向する位置に(略方形状の)第2切欠部を有し、第5折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第5折れ線からの距離と第6折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第2板状部と、第5折れ線と平行な第6折れ線から連設された内側構成部用第3板状部で、内側構成部用第2板状部側と反対側に(略方形状の)第3切欠部を有し、第6折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第6折れ線からの距離と第7折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第3板状部と、第6折れ線と平行な第7折れ線から連設された内側構成部用第4板状部で、内側構成部用第3板状部側の第3切欠部に対向する位置に第7折れ線と平行な辺部を有する(略方形状の)第4切欠部を有し、第7折れ線と略平行な2本の折れ線である内側折曲用折れ線が第7折れ線からの距離と第8折れ線からの距離とが同じ長さである該第9長さとなる位置に設けられた内側構成部用第4板状部と、内側構成部用第4板状部の第7折れ線とは反対側の辺部であり第7折れ線と平行な第8折れ線から連設された内側構成部用糊代部と、内側構成部用第1板状部における第1切欠部の第5折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第1連結部と、第1連結片における内側構成部用第2板状部側の辺部から第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第2切欠部内に形成された外側構成部接着用第1糊代部と、内側構成部用第4板状部における第4切欠部の第7折れ線と平行な辺部から折れ線を介して連設された第2連結部と、第2連結部における内側構成部用第3板状部側の辺部から第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設され、第3切欠部内に形成された外側構成部接着用第2糊代部と、内側構成部用第1板状部における第5折れ線とは直角方向である左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第1連結片で、内側構成部用第1板状部側から先端側にいくに従い、第5折れ線と直角方向の幅が広くなる第1連結片と、内側構成部用第2板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第2連結片で、内側構成部用第2板状部側から先端側にいくに従い、第6折れ線と直角方向の幅が広くなる第2連結片と、内側構成部用第3板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第3連結片で、内側構成部用第3板状部側から先端側にいくに従い、第7折れ線と直角方向の幅が広くなる第3連結片と、内側構成部用第4板状部における左右方向をなす一対の辺部における中央位置から折れ線を介して連設された第4連結片で、内側構成部用第4板状部側から先端側にいくに従い、第8折れ線と直角方向の幅が広くなる第4連結片と、第1連結片の内側構成部用第1板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設された第1端部側面部と、第2連結片の内側構成部用第2板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第1端部側面部と第5折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第2端部側面部と、第3連結片の内側構成部用第3板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第2端部側面部と第6折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第3端部側面部と、第4連結片の内側構成部用第4板状部とは反対側の辺部から折れ線を介して連設され、第3端部側面部と第7折れ線と同一直線上にある折れ線を介して連設された第4端部側面部と、を有し、内側構成部用第1板状部と内側構成部用第2板状部と内側構成部用第3板状部と内側構成部用第4板状部と内側構成部用糊代部の並び方向が左右方向とした場合に、内側構成部用第1板状部の第5折れ線とは反対側の辺部と第5折れ線間の長さである第5長さと、第5折れ線と第6折れ線間の左右方向の長さである第6長さと、第6折れ線と第7折れ線間の左右方向の長さである第7長さと、第7折れ線と第8折れ線間の左右方向の長さである第8長さとが互いに略同一であるとともに、第1長さと略同一であり、内側構成部用第1板状部における該左右方向とは直角の上下方向の長さと内側構成部用第2板状部における上下方向の長さと内側構成部用第3板状部における上下方向の長さと内側構成部用第4板状部における上下方向の長さとが、互いに略同一であるとともに、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成され、第1端部側面部と第2端部側面部と第3端部側面部と第4端部側面部とからなる一対の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部における他方の端部スリーブ状部側とは反対側の端部と他方の端部スリーブ状部における一方の端部スリーブ状部とは反対側の端部との間の長さが、外側構成部用第1板状部の上下方向の長さよりも短く形成されている内側構成部を、第2折れ線と第5折れ線とが一致し、第3折れ線と第6折れ線とが一致し、第4折れ線と第7折れ線とが一致し、内側構成部が外側構成部の外側構成部用第1板状部と外側構成部用第2板状部と外側構成部用第3板状部と外側構成部用第4板状部に対して左右方向と直角な方向に略均等に突出するように配置して、外側構成部接着用第1糊代部を外側構成部用第2板状部に接着するとともに、外側構成部接着用第2糊代部を外側構成部用第3板状部に接着する接着工程と、
外側構成部において第4折れ線を中心に外側構成部用第4板状部を回動して折り畳むとともに、内側構成部において第7折れ線を中心に内側構成部用第4板状部を回動して折り畳むとともに、第4端部側面部を第3端部側面部との間の折れ線を介して第3端部側面部側に折り畳む折畳み工程と、
外側構成部用糊代部又は外側構成部用第4板状部における外側構成部用糊代部が接着する領域と内側構成部用糊代部又は内側構成部用糊代部が内側構成部用第1板状部に接着する領域に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
外側構成部において第2折れ線を中心に外側構成部用第1板状部を回動して折り畳むとともに、内側構成部において第5折れ線を中心に内側構成部用第1板状部を回動して折り畳み、第1端部側面部を第2端部側面部との間の折れ線を介して第2端部側面部側に折り畳むことにより、外側構成部用糊代部と外側構成部用第4板状部とを接着し、内側構成部用糊代部と内側構成部用第1板状部とを接着する第2接着工程と、
を有することを特徴とする組立体の製造方法。
【請求項2】
内側構成部用第1板状部における一対の第1連結部側の領域に左右方向に第1開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第1開口部の両側の端部間に形成され、第1連結部の内側構成部用第1板状部側の端部の左右方向の幅は第1開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第1連結部と第1開口部間には、第1連結部の内側構成部用第1板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第2板状部における一対の第2連結部側の領域に左右方向に第2開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第2開口部の両側の端部間に形成され、第2連結部の内側構成部用第2板状部側の端部の左右方向の幅は第2開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第2連結部と第2開口部間には、第2連結部の内側構成部用第2板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第3板状部における一対の第3連結部側の領域に左右方向に第3開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第3開口部の両側の端部間に形成され、第3連結部の内側構成部用第3板状部側の端部の左右方向の幅は第3開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第3連結部と第3開口部間には、第3連結部の内側構成部用第3板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成され、
内側構成部用第4板状部における一対の第4連結部側の領域に左右方向に第4開口部が形成され、内側折曲用折れ線は一対の第4開口部の両側の端部間に形成され、第4連結部の内側構成部用第4板状部側の端部の左右方向の幅は第4開口部の左右方向の幅よりも短く形成されて、第4連結部と第4開口部間には、第4連結部の内側構成部用第4板状部側の端部における左右方向の両側の端部位置から平行に折れ線が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立体の製造方法。
【請求項3】
第1連結片と第2連結片と第3連結片と第4連結片の左右方向の両側の辺部は、組立て状態の組立体の内側構成部の両側の端部を内側に押し込んで、各連結片が、各連結片を連設する端部側面部に対して直角となった場合に、互いに隣接する連結片における互いに対向する辺部同士が略均一の隙間で対向するような形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立体を製造方法。
【請求項4】
第1連結片と第2連結片と第3連結片と第4連結片の左右方向の両側の辺部は、略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の組立体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−102144(P2011−102144A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−258406(P2009−258406)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(000129493)株式会社クラウン・パッケージ (21)
【Fターム(参考)】