説明

経路案内装置およびプログラム

【課題】 ロータリーから延びる退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合に、退出すべき車道を運転者が容易に特定できるような案内を行う経路案内装置等を提供する。
【解決手段】 案内対象のロータリーの退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合(S140:YES)、これらの車道を区別して案内を行う(S150)。具体的には、「まもなく、右方向、慢車道にお進み下さい」という案内音声を出力したり、車道を区別した交差点案内図に何れの車道を選択すべきかを明示した矢印を重ねて表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリーの出口を案内する経路案内装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリーの出口を案内する案内方法として特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、ロータリーの出口道路に対応する出口番号が地図データ内にあればその出口番号を案内し、ロータリーの出口道路に対応する出口番号がなくその代わりに名称情報(例えば、道路名称や方面名称)が地図データ内にあればその名称情報を案内し、何れもなければ案内対象の出口道路が進入口から何番目であるかを案内するものである(特許文献1の図2参照)。
【特許文献1】特開2001−317956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ロータリーから延びる退出路(出口道路)は、一般的な道路(一車線の道路や、複数車線の道路であっても車線変更を自由に行うことができる道路等)である場合もあれば、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路の場合もある。後者のような道路の場合、ロータリーから退出する先の車道を運転者が間違うと、ロータリー退出直後にある交差点において右折や左折を行うことができなかったり、ロータリー退出直後にある目的地に進入することができなかったりする場合がある。したがって、ロータリーから延びる退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路の場合は、これらの車道を間違えないように案内する必要がある。
【0004】
しかし、このような道路の各車道は隣接しているため、上述した特許文献1に記載のような案内方法では、運転者は何れの車道を選択すればよいのかがわからず、不適切な車道に進入してしまうおそれがある。不適切な車道に進入した場合には上述したような問題を招くことになる。
【0005】
本発明はこのような問題にかんがみなされたものであり、ロータリーから延びる退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合に、退出すべき車道を運転者が容易に特定できるような案内を行う経路案内装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の経路案内装置は、ユーザへの案内を行う案内手段と、設定された案内経路がロータリーを通る経路である場合に、所定のタイミングでロータリーの退出路を案内手段に案内させる案内制御手段と、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路に関し、車道が区別された案内情報を入力する案内情報入力手段を備えた経路案内装置である。そして、案内制御手段は、案内手段に案内させる退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合、案内情報入力手段が入力した案内情報に基づき、車道を区別した案内を案内手段に実行させる。
【0007】
ここで言う「案内情報」というのは、案内手段が案内の際に利用する情報であり、具体的には案内のための画像情報や音声情報等を意味する。
従来の経路案内装置では、退出すべきロータリーの道路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路であったとしても、このような特徴の車道を区別して案内を行っていなかった。したがって、運転者自身がロータリーを退出した後の進路を考慮して退出すべき車道を運転者自身で選択する必要があった。しかし、本発明の経路案内装置は、ロータリーから延びる退出路がこのような車道から構成された道路である場合に、これらの道路を区別して案内を行う。したがって、運転者はどの車道を選択すべきかを考える必要がなく、案内された通りの車道を選択するだけでよくなり、より運転操作に集中することができる。
【0008】
ところで、このような、車道を区別した案内を行うタイミングとしては、ロータリーに車両が進入した後に行うようになっているとよい(請求項2)。もちろん、ロータリーに進入する前に案内を行うようになっていてもよいが、ロータリーに進入した後に行えば、案内内容がロータリーからの退出の際のものであることが運転者により明確に伝わり、退出する道路を間違えたりするおそれを軽減することができる。
【0009】
しかし、ロータリーの進入直後に退出するような場合は案内が間に合わず、退出路の入り口に達する前までに運転者が退出路を認識していないおそれがある。このため、車両がロータリーへ進入してから退出するまでの時間が所定時間以下であると予想される場合、ロータリーへの進入前に案内を開始するようになっているとよい(請求項3)。ここで言う「所定時間」というのは、案内の内容や案内方法やロータリーの大きさ等によって定めるべきものであり、例えば、案内が開始され運転者によってその内容が理解されるまでに10秒を要するのであれば、「所定時間」としては10秒以上の時間を設定するようになっているとよい。なお、車両がロータリーへ進入してから退出するまでの時間を予測するためには、進入口から退出口までの距離と車両の予想速度とから算出するとよい。このような算出方法を用いれば、車両がロータリーへ進入してから退出するまでの予測時間を比較的正確に算出することができる。
【0010】
また、車両がロータリーへ進入してから退出するまでに走行する距離が所定距離以下であると予想される場合、ロータリーへの進入前に案内を開始するようになっていてもよい(請求項4)。ここで言う「所定距離」というのは、案内の内容や案内方法やロータリーの大きさ等によって定めるべきものであり、例えば、案内が開始され運転者によってその内容が理解された時点がちょうど退出路に向けて運転操作を開始する時点になるように設定するとよい。
【0011】
また、ロータリーへの進入路と退出路とがなす角度が所定角度以下であると予想される場合、ロータリーへの進入前に案内を開始するようになっていてもよい(請求項5)。つまり、ロータリーへの進入直後に退出するような、進入路と退出路とがなす角度が浅い場合(例えば45度以下等)は、退出路に達するまでに案内が終了しないおそれがあるため、そのようなことを避ける意図である。なお、この「所定角度」というのは、案内の内容や案内方法やロータリーの大きさ等によって定めるべきものである。
【0012】
これら(請求項3〜請求項5)のようになっていれば、ロータリーの進入直後に退出するような場合でも、退出路に達する前までに運転者が退出路を認識し、退出路に向けての運転操作を適切に遂行することができる。
【0013】
ところで、案内制御手段は、車道を区別した退出路の案内に先立ち、ロータリーへの進入路を基準とした退出路の方向をロータリーへの進入前に案内手段に案内させるようになっているとよい(請求項6)。ここで言う「方向」というのは、運転者自身を基準として運転者が直感的に認識できる方向を意味し、具体的には、「右方向」、「左方向」、「直進方向」、「○時(例えば3時)の方向」等が考えられる。
【0014】
このようになっていれば、運転者はロータリー進入前に概略の退出方向がわかり、そして退出の直前に具体的な退出路および退出する車道がわかる。つまり、二段階で退出する車道を案内することにより、運転者はよりスムーズに退出路および退出する車道を認識することができる。
【0015】
また、案内手段の具体的な構成としては、画像を表示する表示手段を備えていてもよいし、音声を出力する音声出力手段を備えていてもよいし、これら表示手段と音声出力手段の両方を備えていてもよい。案内手段が表示手段を備えている場合、案内制御手段は表示手段に上述した車道が区別された案内図を表示させることによって案内を実行させるようになっていればよい(請求項7)。このようになっていれば、ユーザは表示手段を一瞥するだけで案内内容を把握することができる。
【0016】
また、案内手段が音声出力手段を備えている場合、案内制御手段は音声出力手段に上述した車道が区別された案内音声を出力させることによって案内を実行させるようになっていればよい(請求項8)。このようになっていれば、ユーザは外界の景色を見続けた状態で案内内容を把握することができる。
【0017】
また、請求項9に記載のような、請求項1〜請求項8の何れかに記載の経路案内装置における案内制御手段として機能させるプログラムを、経路案内装置が内蔵するコンピュータに実行させるようになっていてもよい。このようになっていれば、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータが読みとり可能な記録媒体にプログラムを記録し、そのプログラムを必要に応じてコンピュータにロードして起動することによりコンピュータを経路案内装置の案内制御手段として機能させることができる。また、プログラムはネットワーク等を用いて流通させることも可能であるため、経路案内装置の機能向上も容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0019】
[構成および動作の説明]
図1は、本発明の経路案内装置が有する機能が組み込まれたナビゲーション装置20の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
ナビゲーション装置20は車両に搭載され、車両の現在位置を検出する位置検出器21と、利用者からの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能であってナビゲーション装置20とは別体となったリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、パケット通信網等に接続して外部と通信を行う外部通信機24と、地図データや音声データ等が記録された地図記憶媒体からデータを入力する地図データ入力器25と、地図や各種情報の表示を行うための表示部26と、各種のガイド音声等を出力するための音声出力部27と、利用者が発話した音声に基づく電気信号を出力するマイクロフォン28と、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,外部通信機24,地図データ入力器25,マイクロフォン28からの入力に応じて各種処理を実行し、外部通信機24,表示部26,音声出力部27を制御する制御部29とを備えている。
【0021】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波を図示しないGPSアンテナを介して受信してその受信信号を出力するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ21cとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21cからの出力信号に基づいて制御部29が、車両の位置,方位,速度等を算出する。なお、GPS受信機21aからの出力信号に基づいて現在位置を求める方式は様々な方式があるが、単独測位方式、相対測位方式の何れであってもよい。
【0022】
操作スイッチ群22は、表示部26の表示面と一体に構成されたタッチパネル及び表示部26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等から構成される。尚、タッチパネルと表示部26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、その何れを用いてもよい。
【0023】
外部通信機24は、路側に設置された光ビーコンや電波ビーコン等を介してVICSの情報センタから事故情報や渋滞情報等を取得する。
地図データ入力器25は、図示しない地図データ記憶媒体(例えばハードディスクやDVD−ROM等)に記憶された各種データを入力するための装置である。地図データ記憶媒体には、地図データ(ノードデータ、リンクデータ、コストデータ、背景データ、道路データ、名称データ、マークデータ、交差点データ、施設のデータ等)、案内用の音声データ、音声認識データ等が記憶されている。なお、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路については、それぞれの車道毎にリンクデータや、案内用の音声データが割り当てられている。
【0024】
表示部26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ,CRTなどがあるが、その何れを用いてもよい。表示部26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データ入力器25より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。
【0025】
音声出力部27は、地図データ入力器25より入力した施設のガイドや各種案内の音声を出力することができる。
マイクロフォン28は、利用者が音声を入力(発話)するとその入力した音声に基づく電気信号(音声信号)を制御部29に出力するものである。利用者はこのマイクロフォン28に様々な音声を入力することにより、ナビゲーション装置20を操作することができる。
【0026】
制御部29は、CPU,ROM,RAM,SRAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。例えば、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器25を介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示部26に表示する処理や、地図データ入力器25に格納された地図データと、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って設定された目的地とに基づいて現在位置から目的地までの最適な経路を算出する経路算出処理や、その算出した経路を表示部26に表示させたり音声出力部27に音声として出力させることにより経路を案内する経路案内処理等を実行する。
【0027】
次に、制御部29が実行する処理のうち、本実施例のナビゲーション装置20に特徴的な処理である退出路案内処理(1)について図2のフローチャートを用いて説明する。この退出路案内処理(1)は、上述した経路案内処理の実行中、車両がロータリーまで所定距離(例えばロータリーまで500mというような、少なくともロータリーの進入口に到達するまでに10秒以上必要な距離)になった際に制御部29において実行が開始される処理である。また、従来のナビゲーション装置が実行する、上述した経路算出処理や経路案内処理等については説明を省略する。
【0028】
制御部29が退出路案内処理(1)の実行を開始すると、まず、対象のロータリー内を走行する際に予測される車速と、対象のロータリー内での予測される移動距離とからロータリー内での予測滞在時間を求め、その予測滞在時間が10秒以上あるか否かを判定する(S110)。ここで言う「予測される車速」としては、例えば、20km/hというように固定的な値の車速、対象のロータリーを過去に通過した際に制御部29内等に記憶しておいた車速、現在から数十秒前までの平均車速等を用いる。また、「予測される移動距離」としては、図示しない地図データ記憶媒体に記憶されている地図データを地図データ入力器25を介して読み込み、その地図データに含まれるデータ(具体的にはリンクの長さを示すリンク距離データを積算して求めた値)を用いる。
【0029】
このS110において、ロータリー内での予測滞在時間が10秒以上あると判定した場合には(S110:YES)、ロータリーへの進入口まで10秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S125)。この判定は車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの進入口までちょうど10秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S125:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S130)、ロータリーの進入口に到達するまで10秒以上かかる位置に車両がないと判定した場合は(S125:NO)、本ステップ(S125)を繰り返す。
【0030】
S130において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求め、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる処理である。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0031】
S130の処理を終えると、続いて、ロータリーの退出口まで10秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S135)。この判定もS125の判定と同様に、車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの退出口までちょうど10秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S135:YES)、S140へ処理を移行し、ロータリーの退出口まで到達するまで10秒以上かかる位置に車両があると判定した場合は(S135:NO)、本ステップ(S135)を繰り返す。
【0032】
一方、上述したS110において、ロータリー内での予測滞在時間が10秒以上ないと判定した場合には(S110:NO)、ロータリーの退出口まで20秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S115)。この判定もS125の判定と同様に、車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの退出口までちょうど20秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S115:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S120)、ロータリーの退出口に到達するまでに20秒以上かかる位置に車両があると判定した場合は(S135:NO)、本ステップ(S135)を繰り返す。
【0033】
S120において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、S130において実行する処理と同様であり、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求める。そして、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0034】
続くS140では、ロータリーの退出路が、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路(複合道路)であるか否かを判定する。この判定は、図示しない地図データ記憶媒体に記憶されている地図データを地図データ入力器25を介して読み込み、その地図データに含まれるデータを用いて行う。ロータリーの退出路が複合道路であると判定した場合は(S140:YES)、この複合道路を構成する車道の何れを通るべきかを明示した案内を行い(S150)、本処理(退出路案内処理(1))を終了する。なお、S150で行う案内というのは、ロータリー内において何れの退出路から退出すべきかを、選択すべき車道を含めて案内することである。例えば、選択すべき車道を矢印と色によって目立ちやすくして構成した案内画像を表示部26に表示させて行う(具体的画面については後述)。また、選択すべき車道を運転者が把握できるような案内音声を音声出力部27に出力させる。
【0035】
一方、ロータリーの退出路が複合道路でないと判定した場合は(S140:NO)、ロータリー内において何れの退出口から退出すべきかを示す案内画像を表示部26に表示させると共に、何れの退出口から退出すべきかを案内する案内音声を音声出力部27に出力させる(S145)。そして、本処理(退出路案内処理(1))を終了する。
【0036】
以上、退出路案内処理(1)について説明したが、ここで具体的な案内例を説明する。
図3は、ノード(図中の黒丸)とリンク(図中の黒丸同士をつなぐ線)とによって表された道路模式図である。この道路模式図を用い、退出路が複合道路でない場合(図3(a))と退出路が複合道路である場合(図3(b))とに分けて説明する。なお、以下の説明においてはロータリー内での予測滞在時間は10秒以上あると判断されたと仮定し(図2のS110:YESを参照)、説明を進める。
【0037】
(1)退出路が複合道路でない場合
図3(a)の破線矢印L1に示すような、道路AからロータリーRを通り、そして道路Bに抜ける経路が案内経路である場合について説明する。
【0038】
まず、道路A上であって、ノード511(ロータリーRの進入口)まで10秒の位置に車両が到達した際に「まもなく、ロータリーを直進方向です」という音声が音声出力部27から出力される。そして、それと同時に、地図画像に重なる形で音声と同じ内容を示す表示が表示部26に出力される(具体例は省略)。なお、このような案内より前に、事前案内が行われるようになっていてもよい。例えば音声の例で言えば「およそ○○m先、ロータリーを直進方向、△△路方面です」というように案内が行われるようになっていてもよい。
【0039】
続いて、ロータリーR内に車両が進入し、ロータリーRの退出口であるノード513まで10秒の位置に車両が到達した際に「まもなく、右方向、△△路方面です」という音声が音声出力部27から出力される。そして、それと同時に地図画像に重なる形で音声と同じ内容を示す表示が表示部26に出力される(具体例は省略)。
【0040】
(2)退出路が複合道路である場合
図3(b)の破線矢印L2に示すような、道路AからロータリーRを通り、そして道路Cの慢車道C3に抜ける経路が案内経路である場合について説明する。なお、道路Cは、ロータリーRに近づく方向に進む車道として、慢車道C1と快車道C2とから構成され、ロータリーRから離れる方向に進む車道として、慢車道C3と快車道C4とから構成される(快車道C2と快車道C4とはリンクを共有している)。
【0041】
まず、道路A上であって、ノード511(ロータリーRの進入口)まで10秒の位置に車両が到達した際に「まもなく、ロータリーを左方向です」という音声が音声出力部27から出力される。そして、それと同時に、地図画像に重なる形で音声と同じ内容を示す表示が表示部26に出力される(具体例は省略)。なお、このような案内より前に、事前案内が行われるようになっていてもよい。例えば音声の例で言えば「およそ○○m先、ロータリーを左方向、□□路方面です」というように案内が行われるようになっていてもよい。
【0042】
続いて、ロータリーR内に車両が進入し、ロータリーRの退出口であるノード515まで10秒の位置に車両が到達した際に「まもなく、右方向、慢車道にお進み下さい」という音声が音声出力部27から出力される。そして、それと同時に地図画像に重なる形で音声と同じ内容を示す表示が表示部26に出力される。ここでこの表示の具体例を図4を用いて説明する。
【0043】
図4(a)に示す表示画面611は、左半分には二次元地図が表示され、右側には疑似三次元画像により、分岐する交差点が拡大して描かれている。右側に示す画像は慢車道と快車道の間の分離帯が描かれており、慢車道、快車道の何れに進むべきかが矢印により示されている。このため運転者は、慢車道、快車道の何れに進むべきかを明確に知ることができる。
【0044】
一方、従来の表示は、図4(b)に示す表示画面613のように表示されていた。つまり、右側に示す交差点の拡大画像においても、進むべき車道を区別して示すようになっていないため、運転者は何れの車道に進むべきかがわからなかった。
【0045】
[実施形態の効果]
以上、本実施形態の構成および動作について説明したが、本実施形態のナビゲーション装置20によれば、ロータリーからの退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合に、これらの道路が区別されて案内がなされるため(図2のS150)、運転者はどの車道を選択すべきかを考える必要がなく、案内された通りの車道を選択するだけでよい。つまり、運転者は運転操作に集中することができる。
【0046】
また、ロータリーへの進入前にロータリーの退出方向が案内され(図2のS130)、ロータリーに進入後、ロータリーの退出前に車道が区別された案内がなされるため(図2のS150)、運転者は、まず概要(退出路の方向)を知り、そして直前になって詳細(退出する車道)を知るという二段ステップにより、進むべき道を知る。このため、運転者はよりスムーズに運転操作を行うことができる。
【0047】
また、ロータリー内にとどまる時間が短く、ロータリー内だけでは退出する車道を案内しきれないような場合には(図2のS110:NO)、ロータリーへの進入前に退出する車道の案内を開始するようになっているため、問題なく運転者は適切な車道に車両を進めることができる。
【0048】
[他の実施形態]
以下、他の実施形態について説明する。
(イ)上述した実施形態では、退出する車道の案内をロータリー内だけで行うことができるか否かの判断を、ロータリー内での予測滞在時間が10秒以上あるか否かによって行うようになっていた(図2のS110)。しかし、退出する車道の案内をロータリー内だけで行うことができるか否かの判断はこのような判断手法に限らず、ロータリー内での予測走行距離が例えば50m以上あるか否かによって行うようになっていてもよい。以下、このような判断手法を用いる退出路案内処理の一例である退出路案内処理(2)を、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
退出路案内処理(2)は、案内経路を案内する経路案内処理の実行中、車両がロータリーまで所定距離(例えばロータリーまで500mというような、少なくともロータリーの進入口に到達するまでに10秒以上必要な距離)になった際に制御部29において実行が開始される処理である。
【0050】
制御部29が退出路案内処理(2)の実行を開始すると、まず、対象のロータリー内での予測走行距離が50m以上あるか否かを判定する(S210)。この予測走行距離は、図示しない地図データ記憶媒体に記憶されている地図データを地図データ入力器25を介して読み込み、その地図データに含まれるデータ(具体的にはリンクの長さを示すリンク距離データを積算して求めた値)を用いる。
【0051】
このS210において、ロータリー内での予測走行距離が50m以上あると判定した場合には(S210:YES)、ロータリーへの進入口まで50mの位置に車両があるか否かを判定する(S225)。この判定は位置検出器21から取得した信号に基づいて算出した車両の現在位置と、地図データ入力器25を介して地図データ記憶媒体から読み込んだ地図データとに基づいて判定する。ロータリーの進入口までちょうど50mの位置に車両があると判定した場合は(S225:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S230)、ロータリーの進入口に到達するまで50mの位置に車両がないと判定した場合は(S225:NO)、本ステップ(S225)を繰り返す。
【0052】
S230において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求め、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる処理である。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0053】
S230の処理を終えると、続いて、ロータリーの退出口まで50mの位置に車両があるか否かを判定する(S235)。この判定もS225の判定と同様に、位置検出器21から取得した信号に基づいて算出した車両の現在位置と、地図データ入力器25を介して地図データ記憶媒体から読み込んだ地図データとに基づいて判定する。ロータリーの退出口までちょうど50mの位置に車両があると判定した場合は(S235:YES)、S240へ処理を移行し、ロータリーの退出口に到達するまで50m以上ある位置に車両があると判定した場合は(S235:NO)、本ステップ(S235)を繰り返す。
【0054】
一方、上述したS210において、ロータリー内での予測走行距離が50m以上ないと判定した場合には(S210:NO)、ロータリーの退出口まで100mの位置に車両があるか否かを判定する(S215)。この判定もS225の判定と同様に、位置検出器21から取得した信号に基づいて算出した車両の現在位置と、地図データ入力器25を介して地図データ記憶媒体から読み込んだ地図データとに基づいて判定する。ロータリーの退出口までちょうど100mの位置に車両があると判定した場合は(S215:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S220)、ロータリーの退出口に到達するまでに100m以上の位置に車両があると判定した場合は(S235:NO)、本ステップ(S235)を繰り返す。
【0055】
S220において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、S230において実行する処理と同様であり、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求める。そして、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0056】
続くS240では、ロータリーの退出路が、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路(複合道路)であるか否かを判定する。この判定は、図示しない地図データ記憶媒体に記憶されている地図データを地図データ入力器25を介して読み込み、その地図データに含まれるデータを用いて行う。ロータリーの退出路が複合道路であると判定した場合は(S240:YES)、この複合道路を構成する車道の何れを通るべきかを明示した案内を行い(S250)、本処理(退出路案内処理(2))を終了する。なお、S250で行う案内というのは、ロータリー内において何れの退出路から退出すべきかを、選択すべき車道を含めて案内することである。例えば、選択すべき車道を矢印と色によって目立ちやすくして構成した案内画像を表示部26に表示させて行う。また、選択すべき車道を運転者が把握できるような案内音声を音声出力部27に出力させる。
【0057】
一方、ロータリーの退出路が複合道路でないと判定した場合は(S240:NO)、ロータリー内において何れの退出口から退出すべきかを示す案内画像を表示部26に表示させると共に、何れの退出口から退出すべきかを案内する案内音声を音声出力部27に出力させる(S145)。そして、本処理(退出路案内処理(2))を終了する。
【0058】
以上、退出する車道の案内をロータリー内だけで行うことができるか否かの判断について、ロータリー内での予測走行距離が50m以上あるか否かによって判断する場合について説明したが、このような実施形態によっても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】
(ロ)次に、退出する車道の案内をロータリー内だけで行うことができるか否かの判断を、ロータリーへの進入路と退出路とのなす角度によって行うようにした場合について以下に説明する。このような判断手法を用いる退出路案内処理の一例である退出路案内処理(3)を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
退出路案内処理(3)は、算出された案内経路を案内する経路案内処理の実行中、車両がロータリーまで所定距離(例えばロータリーまで500mというような、少なくともロータリーの進入口に到達するまでに10秒以上必要な距離)になった際に制御部29において実行が開始される処理である。
【0061】
制御部29が退出路案内処理(3)の実行を開始すると、まず、対象のロータリーへの進入路と退出路とのなす角度が90度以上あるか否かを判定する(S310)。この判定に用いられる「ロータリーへの進入路と退出路とのなす角度」は、地図データ記憶媒体に記憶されている地図データに基づいて算出されるものである。具体的には、進入口のノードの座標とロータリーの中心座標とを結ぶ線分と、退出口のノードの座標とロータリーの中心座標とを結ぶ線分と、によって定まる角度を算出することによって行われる。なお、「90度」という角度については、利用者が指定できるようになっていてもよいし、ロータリー毎に予め定められていてもよい。
【0062】
このS310において、ロータリーへの進入路と退出路とのなす角度が90度以上あると判定した場合には(S310:YES)、ロータリーへの進入口まで10秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S325)。この判定は車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの進入口までちょうど10秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S325:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S330)、ロータリーの進入口に到達するまで10秒以上かかる位置に車両がないと判定した場合は(S325:NO)、本ステップ(S325)を繰り返す。
【0063】
S330において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求め、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる処理である。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0064】
S330の処理を終えると、続いて、ロータリーの退出口まで10秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S335)。この判定もS325の判定と同様に、車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの退出口までちょうど10秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S335:YES)、S340へ処理を移行し、ロータリーの退出口まで到達するまで10秒以上かかる位置に車両があると判定した場合は(S335:NO)、本ステップ(S335)を繰り返す。
【0065】
一方、上述したS310において、ロータリーへの進入路と退出路とのなす角度が90度未満であると判定した場合には(S310:NO)、ロータリーの退出口まで20秒で到達する位置に車両があるか否かを判定する(S315)。この判定もS325の判定と同様に、車両の現在位置と移動速度とから予測して行う。ロータリーの退出口までちょうど20秒で到達する位置に車両があると判定した場合は(S315:YES)、ロータリーの退出方向を案内し(S320)、ロータリーの退出口に到達するまでに20秒以上かかる位置に車両があると判定した場合は(S335:NO)、本ステップ(S335)を繰り返す。
【0066】
S320において実行する、ロータリーの退出方向を案内するという処理というのは、S330において実行する処理と同様であり、ロータリーへの進入方向を基準とした退出方向がおおよそ、右方向、左方向、直進方向、後進方向の何れであるかを求める。そして、求めた結果の方向を画像として表示部26に表示させると共に、求めた結果の方向を音声出力部27に案内音声として出力させる。なお、この音声案内は10秒以内に終了するものである。
【0067】
続くS340では、ロータリーの退出路が、通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路(複合道路)であるか否かを判定する。この判定は、図示しない地図データ記憶媒体に記憶されている地図データを地図データ入力器25を介して読み込み、その地図データに含まれるデータを用いて行う。ロータリーの退出路が複合道路であると判定した場合は(S340:YES)、この複合道路を構成する車道の何れを通るべきかを明示した案内を行い(S350)、本処理(退出路案内処理(3))を終了する。なお、S350で行う案内というのは、ロータリー内において何れの退出路から退出すべきかを、選択すべき車道を含めて案内することである。例えば、選択すべき車道を矢印と色によって目立ちやすくして構成した案内画像を表示部26に表示させて行う。また、選択すべき車道を運転者が把握できるような案内音声を音声出力部27に出力させる。
【0068】
一方、ロータリーの退出路が複合道路でないと判定した場合は(S340:NO)、ロータリー内において何れの退出口から退出すべきかを示す案内画像を表示部26に表示させると共に、何れの退出口から退出すべきかを案内する案内音声を音声出力部27に出力させる(S345)。そして、本処理(退出路案内処理(3))を終了する。
【0069】
以上、退出する車道の案内をロータリー内だけで行うことができるか否かの判断について、ロータリーへの進入路と退出路とのなす角度が90度以上あるか否かによって判断する場合について説明したが、このような実施形態によっても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0070】
(ハ)上述した実施形態の説明において、複合道路を構成する車道の何れを通るべきかを明示した案内音声の一例として、「まもなく、右方向、慢車道にお進み下さい」という案内音声を示したが、例えば、「まもなく、右方向です。進行方向の道路は2つの車道から構成され、手前側の車道にお進み下さい。」という案内音声でもよい。つまり、車道の全体構成を説明し(「2つの車道から構成され」)、続いてどの車道を選択すべきかを説明する(「手前側の車道にお進み下さい」)ようになっていてもよい。車道がさらに多い場合には、例えば「まもなく、右方向です。進行方向の道路は2車線の慢車道と2車線の快車道から構成され、奥側の快車道の手前側の車道をお進み下さい。」というような案内音声でもよい。
【0071】
道路によっては、どこからどこまでが進行方向の車道であり、どこからどこまでが対向方向の車道なのかを、運転者がわかりづらい場合がある。また、あまりに同一方向の車道が多くて、いくつ車道があるのかを運転者が瞬時に把握できない場合がある。そのため、上述したように車道の構成を説明し、その後に、選択すべき車道を指示するようになっていれば、運転者は選択すべき車道を認識しやすくなる。
【0072】
[特許請求の範囲の用語等との対応]
最後に、上記実施形態の用語と特許請求の範囲に記載の用語との対応を示す。地図データ入力器25が案内情報入力手段に相当し、表示部26が、案内手段の備える表示手段に相当し、音声出力部27が、案内手段の備える音声出力手段に相当し、制御部29が案内制御手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】退出路案内処理(1)を説明するためのフローチャートである。
【図3】案内例を説明するための道路模式図である。
【図4】表示画面の一例である。
【図5】退出路案内処理(2)を説明するためのフローチャートである。
【図6】退出路案内処理(3)を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
20…ナビゲーション装置、21…位置検出器、21a…GPS受信機、21b…ジャイロスコープ、21c…距離センサ、22…操作スイッチ群、23a…リモコン、23b…リモコンセンサ、24…外部通信機、25…地図データ入力器、26…表示部、27…音声出力部、28…マイクロフォン、29…制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザへの案内を行う案内手段と、
設定された案内経路がロータリーを通る経路である場合に、所定のタイミングでロータリーの退出路を前記案内手段に案内させる案内制御手段と、
を備えた、車両での移動時に用いられる経路案内装置において、
通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路に関し、前記車道が区別された案内情報を入力する案内情報入力手段を備え、
前記案内制御手段は、前記案内手段に案内させる前記退出路が通行不可能な分離帯によって分離された同一進行方向の複数の車道から構成された道路である場合、前記案内情報入力手段が入力した前記案内情報に基づき、前記車道を区別した案内を前記案内手段に実行させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項2】
請求項1に記載の経路案内装置において、
前記案内制御手段は、前記車両が前記ロータリーに進入した後に、前記車道を区別した前記案内を前記案内手段に開始させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項3】
請求項2に記載の経路案内装置において、
前記案内制御手段は、前記車両が前記ロータリーへ進入してから退出するまでの時間が所定時間以下であると予想される場合、前記ロータリーへの進入前に前記案内を前記案内手段に開始させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項4】
請求項2に記載の経路案内装置において、
前記案内制御手段は、前記車両が前記ロータリーへ進入してから退出するまでに走行する距離が所定距離以下であると予想される場合、前記ロータリーへの進入前に前記案内を前記案内手段に開始させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項5】
請求項2に記載の経路案内装置において、
前記案内制御手段は、前記ロータリーへの進入路と退出路とがなす角度が所定角度以下であると予想される場合、前記ロータリーへの進入前に前記案内を前記案内手段に開始させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れかに記載の経路案内装置において、
前記案内制御手段は、前記案内に先立ち、前記ロータリーへの進入路を基準とした退出路の方向を前記ロータリーへの進入前に前記案内手段に案内させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6に記載の経路案内装置において、
前記案内手段は、画像を表示する表示手段を少なくとも有し、
前記案内制御手段は、前記表示手段に前記車道が区別された案内図を表示させることによって前記案内を実行させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7に記載の経路案内装置において、
前記案内手段は、音声を出力する音声出力手段を少なくとも有し、
前記案内制御手段は、前記音声出力手段に前記車道が区別された案内音声を出力させることによって前記案内を実行させること、
を特徴とする経路案内装置。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1〜請求項8の何れかに記載の経路案内装置における前記案内制御手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−153757(P2006−153757A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−347506(P2004−347506)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】