説明

編集装置及び編集プログラム

【課題】画面に対して入力した製販在計画値を示すグラフや図形を相互に変換し、決定した製販在計画値を他のシステムで直ちに利用可能なデータとして記憶する、グラフと図形の編集装置等を提供する。
【解決手段】本発明の編集装置1は、時系列情報を記憶した第1のデータベース70と、図形情報を記憶した第2のデータベース80と、を備え、前記第1のデータベース70から、ある一点の時系列情報を取得し、前記取得した一点の時系列情報の時点をx座標値に変換し、データ値をy座標値に変換し、前記変換したx座標値及びy座標値を一点の位置情報とし、少なくともひとつの所定の位置情報を他点の位置情報とする図形情報を示すレコードを、前記第2のデータベース80に記憶することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラフと図形を編集する編集装置及び編集プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、製品の生産計画を管理する技術が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1の発明は、生産計画サーバ、工程計画サーバなどの複数のサーバを用いて、製品の生産計画を立案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4219533号公報(段落0005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ある製品の製造計画、販売計画、在庫計画を立案する場合を考える。例えば、製造、販売、在庫(以下、「製販在」と称す。)の担当者が会議に集まり、当該製品の製販在実績値を見ながらホワイトボードに直線を引いたり、図形を描いたりしながら議論を行い、製販在計画を立案していくことが想定される。
又は、ある1人のまとめ担当者が、製販在の各担当者の意向を踏まえ、コンピュータの画面上で製販在計画を作成することも想定される。
これらの場合、当該製品の製販在実績値を、コンピュータの画面やホワイトボードに書き写す、決定した製販在計画値を数値として別システムで再入力する等の作業が生じ、実際の議論以外にも時間を要する。特に、数十種〜数百種の製品を扱う製販在会議では、この時間が膨大になる。
【0005】
特許文献1の発明では、画面やホワイトボードに対して書き込んだグラフや図形を相互に変換することによって議論や意思決定を促進し、更に、決定した製販在計画値を他のシステムで容易に利用可能なデータとして記憶する技術については開示されていない。
【0006】
そこで、本発明は、画面に対して入力した製販在計画値を示すグラフや図形を相互に変換し、決定した製販在計画値を他のシステムで容易に利用可能なデータとして記憶する、グラフと図形の編集装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明の編集装置は、時系列情報を記憶した第1のデータベースと、図形情報を記憶した第2のデータベースとを備え、前記時系列情報は、ある時点と、当該時点におけるデータ値とで構成されており、前記位置情報は、二次元座標平面上におけるx座標値とy座標値とで構成されている。そして、前記第1のデータベースから、ある一点の時系列情報を取得し、前記取得した一点の時系列情報の時点をx座標値に変換し、データ値をy座標値に変換し、前記変換したx座標値及びy座標値を一点の位置情報とし、少なくともひとつの所定の位置情報を他点の位置情報とする図形情報を示すレコードを、前記第2のデータベースに記憶することを特徴とする。また、本発明の編集装置は、前記第2のデータベースから、ある線分の位置情報を取得し、前記取得した線分の各位置情報のx座標値を時点に変換し、y座標値をデータ値に変換し、前記変換した線分の時点及びデータ値からこの線分の傾きを算出し、前記線分を所定間隔に分割し、当該分割した時点における時系列情報を前記第1のデータベースに記憶することを特徴とする。また、本発明の編集装置は、前記データ値が、ある物の数量、その増加量及び減少量で構成されていて、前記第1のデータベースにおける、ある時系列に属する前記データ値の少なくともひとつが変更された場合に、他の時系列に属するデータ値を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画面に対して入力した製販在計画値を示すグラフや図形を相互に変換し、決定した製販在計画値を他のシステムで容易に利用可能なデータとして記憶する、グラフと図形の編集装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るグラフと図形の編集装置の構成図である。
【図2】本実施形態に係る時系列情報の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る図形情報の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る表示画面(xy座標表記あり)の一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る表示画面(出力装置上)の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る編集装置の基本的機能を簡略的に示す図である。
【図7】本実施形態に係る編集装置の第1の特徴的機能を簡略的に示す図である。
【図8】本実施形態に係る編集装置の第2の特徴的機能を簡略的に示す図である。
【図9】本実施形態に係る座標変換部(時刻→x座標)の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る座標変換部(データ値→y座標)の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係る時系列データ変更部の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係る図形情報変更部の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態に係る図形情報追加部の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態に係るデータ値変換図形追加部の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態に係るデータ指定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態に係る図形時系列指定部の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態に係る図形変換時系列データ値変更部の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態に係る図形変換時系列データ値変更部の補足説明を示す図である。
【図19】本実施形態に係る図形変換時系列データ値変更部の補足説明を示す図である。
【図20】本実施形態に係る在庫計画自動計算部の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】本実施形態に係る製造計画自動計算部の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下「本実施形態」という)について図面等を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
(ハードウェア構成)
図1は、本実施形態に係るグラフと図形の編集装置の構成図である。
グラフと図形の編集装置1(以下、編集装置1という)は、相互にバスで接続された、中央制御装置(制御部)13、入力装置(入力部)11、出力装置(出力部)12、主記憶装置(記憶部)14、及び補助記憶装置(記憶部)15を有する。
補助記憶装置15には、時系列情報データベース70と、図形情報データベース80が記憶されている。
時系列情報入力部21、時系列情報出力部22、入出力制御部23、座標変換部31、時系列データ値変更部32、図形情報変更部33、図形情報追加部34、データ値変換図形追加部41、データ指定部42、図形変換時系列データ値変換部51、図形時系列指定部52、在庫計画自動計算部61、及び製造計画自動計算部62はプログラムである。
以下、「○○部は」と主体を記した場合は、中央制御装置13が必要に応じ補助記憶装置15から各プログラムを読み出した上で主記憶装置14にロードし、各機能(後記)を実行するものとする。編集装置1は、一般的なサーバ計算機、パーソナルコンピュータ等であってよい。
【0012】
(時系列情報データベース70)
図2は、本実施形態に係る時系列情報データベース70の一例を示す図である。時系列情報データベース70は、レコード番号、年月日、当該年月日における製造実績値、販売実績値、在庫実績値、製造計画値、販売計画値、在庫計画値の対応関係を示すデータベースである。
時系列情報データベース70は、製品毎にファイルを分割してもよいし、図示しない製品コード欄及び製品名欄等により区別されるようにしてもよい。本実施形態では、説明の便宜上、一つの製品にのみ限定して説明する。
【0013】
レコード番号欄200に記憶したレコード番号に関連付けて、年月日欄201には年月日が、製造実績値欄202には製造実績値が、販売実績値欄203には販売実績値が、在庫実績値欄204には在庫実績値が、製造計画値欄205には製造計画値が、販売計画値欄206には販売計画値が、在庫計画値欄207には在庫計画値が、それぞれ記憶されている。
【0014】
レコード番号欄200のレコード番号は、レコードを特定する番号である。
年月日欄201の年月日は、年、月及び日を合わせたものである。本実施形態では、年、月及び日を合わせたものを使用しているが、これに限定されるものではない。例えば、年のみでもよいし、時、分及び秒をさらに加えてもよい。
製造実績値欄202の製造実績値は、各年月日における製造実績数である。
販売実績値欄203の販売実績値は、各年月日における販売実績数である。
在庫実績値欄204の在庫実績値は、各年月日における在庫実績数である。
製造計画値欄205の製造計画値は、各年月日における製造計画数である。
販売計画値欄206の販売計画値は、各年月日における販売計画数である。
在庫計画値欄207の在庫計画値は、各年月日における在庫計画数である。
本実施形態では、製造、販売、在庫の実績値及び計画値を使用しているが、これに限定されるものではない。例えば、出生、死亡、人口等であってもよい。
【0015】
本実施形態では、任意の年月日(欄201)を時点という。また、任意の製造実績値(欄202)、販売実績値(欄203)、在庫実績値(欄204)、製造計画値(欄205)、販売計画値(欄206)、在庫計画値(欄207)をデータ値という。
時系列情報には、時系列情報データベース70内における、あるレコードの時点とデータ値との組み合わせが相当する。また、時系列には、時系列データベース70における、1つの列(欄)が相当する。
なお、時系列情報データベース70は、第1のデータベースに相当する。
【0016】
図2では、製販在実績がまだ計上されていない日の製販在実績値はnull値となっており、製販在計画がまだ立案されていない日の製販在計画値はnull値となっている。
具体的には、2009年4月8日以降は、実績がまだ計上されていないと想定している。その為、2009年4月8日〜2009年4月14日の実績値(欄202、203、204)には、null値が設定してある。また、2009年4月7日以前は計画が立案されておらず、4月8日以降は計画が立案されていると想定している。その為、2009年4月1日〜2009年4月7日の計画値(欄205、206、207)には、null値が設定してあり、2009年4月8日〜2009年4月14日の計画値(欄205、206、207)には、各数値が設定されている。ここで、計画が立案されているとは、本実施形態に係る編集装置1が実行されて、計画が立案されていることを意味する。したがって、実績値が設定されている日の計画値に必ずしもnull値が設定されるわけではなく、実績値が設定されていない日の計画値に必ずしも数値が設定されるわけではない。図2では、説明の便宜上、すでに本実施形態に係る編集装置1を実行して、2009年4月8日以降の計画を立案していることを想定している。
【0017】
あるレコードの在庫実績値(欄204)は、直前の年月日(欄201)を有するレコードの在庫実績値(欄204)に対して当該レコードの製造実績値(欄202)を加え、当該レコードの販売実績値(欄203)を控除した値になっている。
また、あるレコードの在庫計画値(欄207)は、直前の年月日(欄201)を有するレコードの在庫計画値(欄207)に対して当該レコードの製造計画値(欄205)を加え、当該レコードの販売計画値(欄206)を控除した値になっている。
【0018】
(図形情報データベース80)
図3は、本実施形態に係る図形情報データベース80の一例を示す図である。図形情報データベース80には、後記する手段で作成される図形情報が格納される。図形情報データベース80は、図形番号と、当該図形番号における図形種別、座標1、座標2、座標3等との対応関係を示すデータベースである。
図形情報データベース80は、製品毎に作成され、図示しない製品コード欄及び製品名欄等により区別される。本実施形態では説明の便宜上、一つの製品にのみ限定して説明するので、製品コード欄及び製品名欄等を図示していない。
【0019】
図形番号欄301に記憶された図形番号に対応付けて、図形種別欄302には図形種別が、座標値1欄303、座標値2欄304及び座標値3欄305・・等には各座標値が記憶されている。ここで、座標値の数は図形種別により決定される。図形種別が「線分」の場合は座標値の数は2であり、「三角形」の場合は座標値の数は3である。座標種別が「三角形」の場合で考えると、座標1値欄303、座標2値欄304及び座標3値欄305に値が設定される。そして、当該図形は、各座標値欄に設定された各座標値を頂点とする三角形を意味する。
【0020】
図形番号欄301の図形番号は、図形を一意に特定するための識別子である。
図形種別欄302の図形種別は、図形の形状である。本実施形態では、線分、三角形を表示しているが、これに限定されるものではない。図形は線分、又は三角形以外の多角形であってもよい。
座標値欄303、304、305の座標値は、図形の頂点の座標値である。各座標値はx軸に対応するx座標値と、y軸に対応するy座標値とに分かれて、各座標値欄303、304、305内のx座標値欄303a、304a、305a及びy座標値欄303b、304b、305bに格納される。
【0021】
本実施形態では、任意の座標値(303、304、305・・等)を位置情報という。
図形情報には、図形情報データベース80内における、あるレコードのすべての位置情報が相当する。
なお、図形情報データベースは、第2のデータベースに相当する。
【0022】
時系列情報データベース70に格納される時系列情報と、図形情報データベース80に格納される図形情報の対応関係の説明は、後記する表示画面400の説明で行う。
【0023】
(グラフ(時系列情報の表示))
時系列情報データベース70に格納される時系列情報を元にして、表示画面400(図4)に表示される対象を、本実施形態では以下、グラフという。ひとつの時系列は、ひとつのグラフを形成する。具体的にいうと、ひとつのグラフは、時系列情報データベース70に格納されている列の時系列情報の集合である。よって、製造実績値欄202、販売実績値欄203、在庫実績値欄204、製造計画値欄205、販売計画値欄206、在庫計画値欄207の各欄毎にひとつのグラフを形成する。
時系列情報はある時点におけるデータ値であるので、グラフを表示画面400に表示する場合に、横軸に時点を、縦軸にデータ値を論理上、定義する(以下「時系列軸」という)。論理上としたのは、実際は時系列軸を後記するxy軸に変換して表示するためである。本実施形態では、横軸に年月日431を、縦軸に個数432が定義される。
【0024】
図2の時系列情報と表示画面400とを対応付けて説明すると、横線の長方形402は製造実績値(欄202)であり、黒い丸403は販売実績値(欄203)であり、白い長方形404は在庫実績値(欄204)であり、斜線の長方形405は製造計画値(欄205)であり、白い丸406は販売計画値(欄206)であり、斑の長方形407は在庫計画値(欄207)である。
なお、本実施形態では、販売実績値のグラフ403は販売実績値(欄203)の累積値を、販売計画値のグラフ406は販売計画値(欄206)の累積値を表示している。
【0025】
(図形(図形情報の表示))
図形情報データベース80に格納される図形情報を元にして、表示画面400(図4)に表示される対象を、本実施形態では以下、図形という。図形情報は各頂点の位置をx軸及びy軸で表しているので、図形を表示画面400に表示する場合に、横軸にx軸を、縦軸にy軸を定義する(以下「xy軸」という)。本実施形態では、横軸にx座標461を、縦軸にy座標462が定義される。
図3の図形情報と表示画面400を対応付けて説明すると、線分411は図形番号(欄301)が「0001」の線分であり、三角形412は図形番号(欄301)が「0002」の三角形であり、線分413は図形番号(欄301)が「0003」の線分である。
【0026】
(編集装置1の機能)
本実施形態に係る編集装置1は、図6に示すように、時系列情報を表すグラフと、図形とを同一画面内に表示することができる。また、本実施形態に係る編集装置1は、図7に示すように、所定のグラフと同じ高さの図形を作成することができ、さらに、この図形を変形させることができる。また、本実施形態に係る編集装置1は、図8に示すように、図形をグラフに変換することができる。なお、本実施形態に係る編集装置1は、これ以外の機能も有している。
以下、編集装置1が備える機能を詳細に説明する。
【0027】
本実施形態に係る編集装置1は、以下の基本的機能を有する。
編集装置1は、時系列情報をグラフとして表示画面500(図5)に表示する機能と図形情報を図形として表示画面500に表示する機能を有する。また、編集装置1は、ユーザに表示画面500を操作させることによりグラフ及び図形を変形させることができ、グラフ及び図形の変形に伴いデータベース70、80に記憶されている時系列情報及び図形情報の内容を変更する機能を有する。さらに、編集装置1は、ユーザに表示画面500を操作させることにより新たに表示画面500に図形を追加することができ、図形の追加に伴いデータベース80に記憶されている図形情報の内容を変更する機能を有する。
【0028】
次に、本実施形態に係る編集装置1は、第1の特徴的機能を有する。
すなわち、編集装置1は、表示画面500に表示されている任意のひとつの時系列情報を表すグラフの任意の時点におけるデータ値から、同じy座標値を持つ図形を新たに表示画面500に追加し、図形の追加に伴い図形情報データベース80に記憶されている図形情報の内容を変更する機能を有する。
また、本実施形態に係る編集装置1は、第2の特徴的機能を有する。
すなわち、編集装置1は、表示画面500に表示されている任意のひとつの図形と、任意のひとつの時系列情報を表すグラフとを、指定することで、指定した図形を指定したグラフに変換することができ、グラフへの変換に伴い時系列情報データベース70に記憶されている時系列情報の内容を変更する機能を有する。
さらに、本実施形態に係る編集装置1は、第3の特徴的機能を有する。
すなわち、編集装置1は、第2の特徴的機能による変更を含めて、任意の時系列情報が変更された場合に、他の時系列情報の値を変更された時系列情報と整合性を保つように修正する機能を有する。
【0029】
(編集装置1の基本的機能)
基本的機能は、時系列情報入力部21、時系列情報出力部22、入出力制御部23、座標変換部31、時系列データ値変更部32、図形情報追加部33、図形情報変更部34により実現される(図1参照)。
【0030】
(第1基本的機能)
編集装置1は、時系列情報をグラフとして、また、図形情報を図形として表示画面500に表示する機能を有する。
図5は、本実施形態に係る表示画面500の一例を示す図である。表示画面500には、時系列情報データベース70に格納される時系列情報と、図形情報データベース80に格納される図形情報とが一つの画面に重ねて表示される。より詳細に言えば、表示画面500には、論理上定義される時系列軸と、実際の画面表示に用いるxy軸とを定義して、時系列軸をxy軸に変換して表示する。 年月日が「2009/4/8」のときの在庫計画値のグラフが、三角形512の図形と重なっているせいで、隠れて表示されていないが、グラフを図形の手前に表示するようにしてもよい。
【0031】
(時系列情報データベースの入出力)
時系列情報入力部21は、時系列情報データベース70を外部の記憶装置又は記憶媒体から読み出し補助記憶装置15に格納する。外部の記憶装置又は記憶媒体から補助記憶装置15への、時系列情報データベース70への読み込みは、周知の手段により行う。
なお、時系列情報出力部22は、編集装置1による処理を終了する際に、時系列情報データベース70を補助記憶装置15から外部の記憶装置又は記憶媒体へ出力する。補助記憶装置15から外部の記憶装置又は記憶媒体への出力は、周知の手段により行う。
【0032】
(時系列情報のグラフ表示)
入出力制御部23は、図2の時系列情報を、図5に示す表示画面500に、グラフ502、503、504、505、506、507として表示する。時系列情報を表示画面500に表示する処理は、入出力制御部23が行う。入出力制御部23は、出力装置12の表示画面500をスクリーン座標であるxy軸として管理する。このスクリーン座標であるxy軸は、前記した図形情報表示で説明したxy軸と同じである。表示画面500の内、画面501をxy軸で表したものが図4の表示画面400である。図4に示す例では、出力装置12のスクリーン座標の表示可能範囲として、x座標461は0〜930、y軸462は0〜560が規定されている。ここで、時系列情報は、時系列軸で理論上の位置を表現されるので、xy軸に変換する必要がある。時系列軸からxy軸への変換、又はxy軸から時系列軸への変換は座標変換部31が行う。
【0033】
(座標変換処理手順)
座標変換部31は、時系列情報データベース70の各データ値(欄202等)に対応する年月日(欄201)を、x座標値(欄303a、304a、305a等)に変換する。年月日(欄201)をx座標値に変換する処理を図9に示す。
座標変換部31は、入出力制御部23よりグラフ表示領域の横幅を取得し、これをWとする(ステップS901)。図4では、グラフ表示領域の横幅は930(491)である。次に、座標変換部31は、時系列情報データベース70に記憶されている最も古い年月日をSとする(ステップS902)。図2では、最も古い年月日は2009年4月1日(201)である。次に、座標変換部31は、時系列情報データベース70に記憶されている最も新しい年月日をEとする(ステップS903)。図2では、最も新しい年月日は2009年4月14日(201)である。次に、座標変換部31は、EからSを引いた値に1を足した値を、期間長としてPとする(ステップS904)。次に、座標変換部31は、変換元の時刻をtとすると、tからSを引いたものと、WをPで割ったものとを掛けた値をxとし(ステップS905)、xはx座標値を表す。そして、ステップS905の処理が終了したら、座標変換部31による処理を終了する。
【0034】
また、座標変換部31は、時系列情報データベース70の年月日(欄201)に対応するあるデータ値(欄202等)を、y座標値(欄303b、304b、305b等)に変換する。データ値(欄202等)をy座標値に変換する処理を図10に示す。
座標変換部31は、入出力制御部23よりグラフ表示領域の縦幅を取得し、これをHとする(ステップS1001)。図4では、グラフ表示領域の縦幅は560(492)である。
【0035】
次に、座標変換部31は、時系列情報データベース70に記憶されている最も小さいデータ値をMINとする(ステップS1002)。ここで、本実施形態では、販売実績のグラフ403については販売実績値(欄203)の累積値を、販売計画のグラフ406については販売実績値(欄203)及び販売計画値(欄206)の累積値を表示画面400に表示するので、MINの設定についても、販売実績値(欄203)及び販売計画値(欄206)については、前記累積値が最も小さいか否かで判断する。図2では、全データ値の中で最も小さいデータ値は、例えば、レコード番号(200)が0002における製造実績値(欄202)の0である。
【0036】
次に、座標変換部31は、時系列情報データベース70に記憶されている最も大きいデータ値をMAXとする(ステップS1003)。ここで、MAXの設定についてもMINの設定と同様に、販売実績値(欄203)及び販売計画値(欄206)については、前記累積値が最も大きいか否かで判断する。図2では、全データ値の中で最も大きいデータ値は、レコード番号(200)が0014における販売実績値(欄203)及び販売計画値(欄206)の累積値の3500である(図2には直接表現されない値である)。
【0037】
次に、座標変換部31は、MAXからMINを引いた値を、RANGEとする(ステップS1004)。次に、座標変換部31は、変換元のデータ値をDとすると、DからMINを引いたものと、HをRANGEで割ったものとを掛けた値をyとし(ステップS1005)、yはy座標値を表す。ここでも、Dとして販売値を用いる場合は累積値を使用する。そして、ステップS1005の処理が終了したら、座標変換部31による処理を終了する。
【0038】
さらに、座標変換部31は、x座標値(欄303a、304a、305a等)を時系列情報の年月日(欄201)に、y座標値(303b、304b、305b等)をデータ値(欄202、203、204、205、206、207)に変更する。処理内容は、前記した年月日をx座標値に、データ値をy座標値に変換する処理の逆の処理を行う。
なお、本実施形態では、座標変換部31は、1組のxy軸の存在を前提とした上で、時点とデータ値とをx座標とy座標とにそれぞれ変更する座標変換処理手順を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同一画面上に、複数の異なる座標軸を持たせて、それぞれの座標軸に異なる商品のグラフ及び図形を表示させておく。そして、それぞれの座標軸間をグラフ及び図形が行き来できるように表示するための、軸が変わる座標変換処理であってもよい。
【0039】
(図形情報のグラフ表示)
入出力制御部23は、図3の図形情報を、図5に示す表示画面500に、図形511、512、513として表示する。図形情報を表示画面500に表示する処理は、入出力制御部23が行う。図形情報は、xy軸で位置を表現しているので、座標変換部31による座標軸の変換は必要ない。
【0040】
(第2基本的機能)
編集装置1は、ユーザに表示画面500を操作させることによりグラフ及び図形を変形させることができ、グラフ及び図形の変形に伴い時系列情報データベース70、又は図形情報データベース80に記憶されている時系列情報又は図形情報の内容を変更する機能を有する。
【0041】
(グラフの変形)
ユーザは、図5のグラフ502〜507を、マウス等の入力装置11で操作することにより、グラフを変形することができる。グラフの変形に伴い時系列情報データベース70内の該当する時系列情報は変更される。ユーザのグラフの変形操作による時系列情報の変更は、時系列データ値変更部32が制御する。時系列データ値変更部32は、図11に示す手順で、時系列情報データベース70に記憶されている時系列情報を変更する。
ユーザが図5に示すグラフ502〜507を、マウスでドラッグすることにより時系列データ値変更部32の処理が開始される。この時、時系列データ値変更部32は、マウスでドラッグされたグラフの情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0042】
入出力制御部23は、マウスでドラッグされた位置情報を管理する。マウスで選択された位置情報をx座標値、及びy座標値として一時的に記憶する。また、マウスで選択された位置にグラフ、図形等がある場合には、当該時系列情報、図形情報等を記憶する。前記したように、グラフ及び図形は入出力制御部23を介して画面に表示されているので、入出力制御部23はこれらの情報を管理している。
【0043】
ステップS1101において、時系列データ値変更部32は、マウスでドラッグされたグラフが「棒グラフ」であるか否かを判定する。「棒グラフ」であるか否かの情報は入出力制御部23により得ることができる。具体的には、グラフに関する情報(以下、グラフ情報という)は、時系列情報データベース70内に各実績値及び計画値に対応付けてデータとして備えてもよいし、時系列情報とは別に図示しないグラフ情報を有するデータベースを作成してもよい。入出力制御部23は、マウスでドラッグされた位置にグラフがあることを認識し、前者であれば、時系列情報データベース70にアクセスすることでグラフ情報を取得できるし、後者であれば、時系列情報データベース70を介して、グラフ情報を有するデータベースを参照するようにすればよい。それにより、選択されたグラフの種類を得ることができる。
ドラッグされたグラフが、棒グラフであるグラフ502、504、505、507であればステップS1102に進み(ステップS1101“yes”)、棒グラフ以外であるグラフ503、506であればステップS1103に進む(ステップS1101“no”)。
【0044】
ステップS1102において、時系列データ値変更部32は、マウスでドラッグされた位置が「棒グラフの上端」であるか否かを判断する。「棒グラフの上端」であるか否かの判断は、入出力制御部23を使用して判断する。マウスで選択された位置情報であるxy座標値と、当該位置情報に該当する場所に、当該棒グラフに対応する時系列情報のxy座標値があれば棒グラフの上端であると判断することができる。
ドラッグされた位置が、棒グラフ502、504、505、507の上端であればステップS1103に進み(ステップS1102“yes”)、棒グラフ502、504、505、507の上端以外であれば何もせずに時系列データ値変更処理手順を終了する(ステップS1102“no”)。
【0045】
ステップS1103において、時系列データ値変更部32は、ドラッグが終了した位置のy座標値を取得すると共に、データ値に変換し、これを“D”とする。
具体的には、ドラッグが終了した位置を、図4に示すy座標462の値として入出力制御部23から取得して、取得したy座標462の値を座標変換部31によりデータ値432に変換する。そして、変換した値を“D”として記憶しておく。
【0046】
ステップS1104において、時系列データ値変更部32は、ドラッグが終了した位置のx座標値を取得すると共に、時刻に変換し、これを“t”とする。
具体的には、ドラッグが終了した位置を、図4に示すx座標461の値として入出力制御部23から取得して、取得したx座標461の値を座標変換部31により時刻に変換する。そして、変換した値を“t”として記憶しておく。
【0047】
ステップS1105において、時系列データ値変更部32は、tの「日」以下の単位(時、分、秒)は切り捨てて、年月日にする。
ステップS1106において、時系列データ値変更部32は、マウスでドラッグされたグラフが「製造実績」であるか否かを判断する。「製造実績」であるか否かの判断は、入出力制御部23を使用して判断すればよい。入出力制御部23は、時系列情報をグラフとして画面に表示する制御を行っているため、選択されたグラフ情報を管理している。その為、マウスで選択されたグラフが製造実績であるか否かの判定を行える。
ドラッグされたグラフが、グラフ502であればステップS1107に進み(ステップS1106“yes”)、グラフ502以外であればステップ1108に進む(ステップS1106“no”)。
【0048】
ステップS1107において、時系列データ値変更部32は、時系列情報データベース70の内、年月日がtに対応する製造実績値をDにする。
具体的には、図2に示す時系列情報データベース70内の年月日(欄201)が、tと同じ値の行を抽出して、当該行の製造実績値(欄202)をDに更新する。
【0049】
ステップS1108〜ステップS1117においては、時系列データ値変更部32は、製造計画値(欄205)、販売実績値(欄203)、販売計画値(欄206)、在庫実績値(欄204)、在庫計画値(欄207)についても前記した製造実績値(欄202)で行ったステップS1106及びステップS1107の処理と同趣旨の処理を行う。
そして、ステップS1106〜ステップS1117の処理が終了したら、時系列データ値変更部32による処理を終了する。
【0050】
(図形の変形)
ユーザは図5の図形511〜513を、マウス等の入力装置11でドラッグ・アンド・ドロップ操作することにより、図形を変形することができる。図形の変形に伴い図形情報データベース80内の該当する図形情報は変更される。ユーザの図形の変形操作による図形情報の変更は、図形情報変更部33が制御する。図形情報変更部33は、図12に示す手順で、図形情報データベース80に記憶されている図形情報を変更する。
ユーザが図5に示す図形511〜513を、マウスでドラッグすることにより図形情報変更部33の処理が開始される。この時、図形情報変更部33は、マウスでドラッグされた図形の図形情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0051】
入出力制御部23は、マウスでドラッグされた位置情報を管理する。マウスで選択された位置情報をx座標値、及びy座標値として一時的に記憶する。また、マウスで選択された位置に図形がある場合には、当該図形情報を記憶する。前記したように、図形は入出力制御部23を介して画面に表示されているので、入出力制御部23はこれらの情報を管理している。
【0052】
図形情報変更部33は、図形情報データベース80内のマウスでドラッグされた位置に該当する図形の頂点が見つかるか(ステップS1207)、又は見つからずに図形情報データベース80の全行数分の処理が終了するまで、ステップS1202〜ステップS1210の処理を行う(ステップS1201)。
【0053】
図形情報変更部33は、図形情報データベース80のL行目を取り出し(ステップS1202)、取り出した図形情報の図形種別が線分であるか判定し(ステップS1203)、図形が線分であれば(ステップS1203“yes”)Nに2を代入し(ステップS1205)、図形が三角形であれば(ステップS1203“no”)Nに3を代入し(ステップS1204)、Nの値の数だけ、ステップS1207の処理を行う(ステップS1207)。
図形情報変更部33は、マウスでドラッグされた位置の座標値が、図形情報データベース80から取り出した行のn座標値と一致するか否かを判定し(ステップS1207)、一致すれば(ステップS1207“yes”)座標値nの値を変更する準備を開始し(ステップS1208)、一致しなければ(ステップS1207“no”)ステップS1206に処理を戻す。
【0054】
図形情報変更部33は、ステップS1208の後は、ユーザがドラッグしていたボタンを離した位置を一時的に記憶しておき(ステップS1209)、図形情報データベース80から取り出した行のn座標値を、ステップS1209で記憶していた位置の座標値に変更する(ステップS1210)。
そして、図形情報データベース80内のマウスでドラッグされた位置に該当する図形の頂点が見つかるか(ステップS1207)、又は見つからずに図形情報データベース80の全行数分の処理が終了したら、図形情報変更部33による処理を終了する。
なお、図形情報データベース80の変更された内容は、入出力制御部23により、表示画面500に反映される。
【0055】
(第3基本的機能)
編集装置1は、ユーザに表示画面500を操作させることにより新たに表示画面500に図形を追加することができ、図形の追加に伴い図形情報データベース80に記憶されている図形情報の内容を変更する機能を有する。
【0056】
(図形の追加)
ユーザは、図5のボタン521又は522を押すと共に、表示画面500の一箇所又は複数の任意の位置を指定することで、図形を追加することができる。図形の追加に伴い図形情報データベース80内に図形情報が1行追加される。ユーザの図形の追加操作による図形情報は、図形情報追加部34が制御する。図形情報追加部34は、図13に示す手順で、図形情報データベース80に図形情報を1行追加する。
ユーザが図5に示すボタン521又は522を押すと、図形情報追加部34の処理が開始される。この時、図形情報追加部34は、ユーザに押されたボタンの情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0057】
図形情報追加部34は、ユーザに押されたボタンが、直線追加ボタン521であったか、三角形追加ボタン522であったかを判定し(ステップS1300)、直線追加ボタン521であった場合(ステップS1300“yes”)はステップS1301に進み、三角形追加ボタン522であった場合は(ステップS1300“no”)ステップS1311に進む。
直線追加ボタン521が押された場合、図形情報追加部34は、ユーザが第1にマウスでクリックした位置の座標値を、入出力制御部23を介して受け付け(ステップS1301)、クリックされた位置のx座標値をx1として、y座標値をy1として記憶する(ステップS1302)。ユーザが第2にマウスでクリックした位置の座標値を、入出力制御部23を介して受け付け(ステップS1303)、クリックされた位置のx座標値をx2として、y座標値をy2として記憶する(ステップS1304)。
【0058】
図形情報追加部34は、図形情報データベース80にデータを1行追加する(ステップS1305)。追加した行の図形番号(欄301)に該当する数字を設定し、図形番号(欄301)に該当する数字を設定し、図形種別(欄302)に「線分」文言を設定し、x座標1値(欄303a)にx1を設定し、y座標1値(欄303b)にy1を設定し、x座標2値(欄304a)にx2を設定し、y座標2値(欄304b)にy2を設定する(ステップS1306)。
三角形追加ボタン522が押された場合、図形情報追加部34は、直線追加ボタン521が押された場合と、同趣旨の処理を行う(ステップS1311〜ステップS1318)。
そして、ステップS1306、又はステップS1318の処理が終了したら、図形情報追加34による処理を終了する。
【0059】
なお、図形情報データベース80の変更された内容は、入出力制御部23により、表示画面500に反映される。
また、本実施形態では、表示画面500に、直線追加ボタン521及び三角形追加ボタン522の二種類しか示して説明していないが、表示画面500に点追加ボタン、又は多角形追加ボタンを設置してもよい。これらのボタンが押された場合の、図形の追加処理は前記した直線及び三角形の追加と同趣旨の処理を行えばよい。
【0060】
(編集装置1の第1特徴的機能)
第1特徴的機能は、主としてデータ指定部42及びデータ値変換図形追加部41により実現される。
編集装置1は、表示画面500に表示されている任意のひとつの時系列情報を表すグラフの任意の時刻におけるデータ値から、同じy座標値を持つ図形を新たに表示画面500に追加し、図形の追加に伴い図形情報データベース80に記憶されている図形情報の内容を変更する機能を有する。データ値変換図形追加部41は、図14に示す手順で、任意のひとつの時系列情報を表すグラフの任意の時刻におけるデータ値から、同じy座標値を持つ図形を新たに表示画面500に追加する。
【0061】
ユーザは、図5のデータを直線に変換ボタン523、又はデータを三角形に変換ボタン524を押すと共に、表示画面500の任意のグラフの任意の時刻におけるデータ値を指定することで、データ値と同じy座標値をもつ図形を新たに表示画面500に追加することができる。図形の追加に伴い、図形情報データベース80内に図形情報が1行追加される。ユーザのデータ値を用いた図形の追加操作はデータ値変換図形追加部41が制御する。データ値変換図形追加部41は、図14に示す手順で、図形情報データベース80に1行追加する。
ユーザが、図5に示すボタン523又は524を押すと、データ値変換図形追加部41の処理が開始される。この時、データ値変換図形追加部41は、ユーザに押されたボタンの情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0062】
データ値変換図形追加部41は、ステップS1401を開始する前提として、データ指定部42を起動する。よって、まず、図15に示す、データ指定部42の処理手順を説明する。ここで、ユーザは、表示画面500の任意のグラフの任意の時刻におけるデータ値を指定する。データ指定部42は、ユーザに指定されたグラフのグラフ情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0063】
データ指定部42は、クリックされた位置のx座標値を座標変換部31により時刻に変換し、これをtとする(ステップS1501)。次に、データ指定部42は、tの「日」以下の単位(時、分、秒)を切り捨てて、年月日のデータとして新たにtとする(ステップS1502)。
データ指定部42は、入出力制御部23を介して受け付けたグラフのグラフ情報から、指定されたグラフが製造実績であるか否かを判定し(ステップS1503)、指定されたグラフが製造実績であればグラフの時系列及び年月日tの値をデータ値変換図形追加部41に返して処理を終了し(ステップS1504)、指定されたグラフが製造実績でなければステップS1505に進む。
以後、データ指定部42は、ステップS1505〜ステップ1514において、指定されたグラフが製造計画、販売実績、販売計画、在庫実績、在庫計画であるか否かを判定し、該当する時系列が見つかったら、指定されたグラフの時系列及び年月日tの値をデータ値変換図形追加部41に返して処理を終了する。
【0064】
図14に戻って、データ値変換図形追加部41は、データ指定部42から指定されたグラフの時系列及び年月日tの値を受け付ける(ステップS1401)。データ値変換図形追加部41は、時系列情報データベース70の中から、年月日(欄201)がtと一致するレコードを見つけて、一致したレコードの時系列が指定されたグラフの時系列と一致するデータ値を取得する(ステップS1402)。
データ値変換図形追加部41は、座標変換部31を使い、年月日tをx座標値に変換して、変換した値をx1とする(ステップS1403)。また、座標変換部31を使い、ステップS1402で取得したデータ値をy座標値に変換して、変換した値をy1とする(ステップS1404)。
【0065】
データ値変換図形追加部41は、図形情報データベース80に1行追加する(ステップS1405)。次に、入出力制御部23を介して受け付けた、ユーザに押されたボタンの情報を使って、図形は線分であるか否かを判定し(ステップS1406)、図形が線分であればステップS1407に進み(ステップS1406“yes”)、図形が線分でなければステップS1408に進む(ステップS1406“no”)。
データ値変換図形追加部41は、図形が線分である場合は、ステップS1405で追加した行の図形番号(欄301)に該当する数字を設定し、図形種別(欄302)に「線分」文言を設定し、x座標1値(欄303a)にx1の値を設定し、y座標1値(欄303b)にy1の値を設定し、x座標2値(欄304a)にx1の値を設定し、y座標2値(欄304b)に0を設定する(ステップS1407)。
【0066】
データ値変換図形追加部41は、図形が三角形である場合は、ステップS1405で追加した行の図形番号(欄301)に該当する数字を設定し、図形種別(欄302)に「三角形」文言を設定し、x座標1値(欄303a)にx1の値を設定し、y座標1値(欄303b)にy1の値を設定し、x座標2値(欄304a)にx1+20の値を設定し、y座標2値(欄304b)に0を設定し、x座標3値(欄305a)にx1の値を設定し、y座標3値(欄305b)に0を設定する(ステップS1408)。
そして、ステップS1407又はステップS1408の処理が終了したら、データ値変換図形追加部41による処理を終了する。
【0067】
図形情報データベース80の変更された内容は、入出力制御部23により、表示画面500に反映される。ステップS1407で設定された線分は、y座標値1を長さとするx軸に垂直な線分である。ステップS1408で設定された三角形は、y座標値1を高さとし、底辺を20とする三角形が表示される。しかしながら、本実施形態はこれらの線分及び三角形に限定されるものではない。ステップS1407の線分については、線分の一端がユーザが指定したグラフと同じ位置であればよい。具体的にいうと、線分の一端のx座標値がx1であると共に、y座標値がy1であればよい。ステップS1408の三角形については、三角形の任意の一つの頂点がユーザが指定したグラフと同じ位置であればよい。具体的にいうと、三角形の任意の一つの頂点のx座標値がx1であると共に、y座標値がy1であればよい。
なお、第1特徴的機能で作成された図形は、前記した図形情報変換部33により任意の形状に変形させることができる。
【0068】
(編集装置1の第2特徴的機能)
第2特徴的機能は、主として図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52により実現される。
編集装置1は、表示画面500に表示されている任意のひとつの図形と、任意のひとつの時系列情報を表すグラフとを、指定することで、指定した図形を指定したグラフに変換することができ、図形からグラフへの変換に伴い時系列情報データベース70に記憶されている時系列情報の内容を変更する機能を有する。図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52は、図17及び図16に示す手順で、任意のひとつの図形を、指定することで、図形を形成する線をグラフに変更し、表示画面に500に表示する。
【0069】
ユーザは、図5に示す、図形を販売計画に変換ボタン525、図形を製造計画に変換ボタン526、又は図形を在庫計画に変換ボタン527を押すと共に、表示画面500の任意の図形を指定することで、図形(511、512又は513)を形成する線をグラフに変換し、表示画面500に新たなグラフを追加することができる。グラフの追加に伴い、時系列情報データベース70の該当するレコードの内容が変更される。ユーザによる図形からグラフへの変換操作は、図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52が制御する。図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52は、図16及び図17に示す手順で、時系列情報データベース70の該当するレコードの内容を変更する。
ユーザが、図5に示すボタン525、526又は527を押すと、図形時系列指定部52の処理が開始される。この時、図形時系列指定部52は、ユーザに押されたボタンの情報を、入出力制御部23を介して受け付ける。
【0070】
図形時系列指定部52は、ユーザに押されたボタンの情報から該当する時系列を取得する(ステップS1601)。次に、図形時系列指定部52は、ユーザが表示画面500上で任意の図形をクリックするのを受け付ける(ステップS1602)。次に、図形時系列指定部52は、クリックされた図形を指定された図形とする(ステップS1603)。そして、図形時系列指定部52は、選択された図形の図形情報を図形変換時系列データ値変換部51に受け渡して処理を終了する。
【0071】
図形変換時系列データ値変換部51は、図形情報データベース80の図形番号(欄301)と、受け渡された図形情報の図形番号(欄301)が一致する図形のx座標1値(欄303a)を取得し、座標変換部31を使い時刻に変換し、T1に設定する。さらに、T1の時分秒を切り捨て年月日とし、t1に設定する(ステップS1701)。
また、図形変換時系列データ値変換部51は、y座標1値(欄303b)を取得し、座標変換部31を使いデータ値に変換し、D1に設定する。(ステップS1702)。
次に、図形変換時系列データ値変換部51は、x座標2値(欄304a)を取得し、座標変換部31を使い時刻に変換し、T2に設定する。さらに、T2の時分秒を切り捨て年月日とし、t2に設定する(ステップS1703)。
また、図形変換時系列データ値変換部51は、y座標2値(欄304b)を取得し、座標変換部31を使いデータ値に変換し、D2に設定する。(ステップS1704)。
【0072】
図形変換時系列データ値変換部51は、D2からD1を引いたものを、T2からT1を引いたもので割ってaに設定する(ステップS1705)。
次に、tがt1から1日ずつ加算していって、t2になるまでステップS1707及びステップS1708の処理を繰り返す(ステップS1706)。図形変換時系列データ値変換部51は、tからT1を引いたものにaを掛けて、さらにD1を足したものをDに設定する(ステップS1707)。次に、時系列情報データベース70の指定された時系列のうち、年月日(欄201)がtと一致する行のデータ値をDに設定する(ステップS1708)。そして、ステップS1706の処理が終了したら、図形変換時系列データ値変換部51による処理を終了する。
【0073】
図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52の処理による具体例を図18及び図19に示す。
図18に示す三角形180は、表示画面500に表示されているとし、ユーザがボタン525、526又は527のボタンを押したあとに、三角形180を選択したとする。すると、図16及び図17に示す、図形変換時系列データ値変換部51及び図形時系列指定部52の処理が行われる。その結果、座標1及び座標2よりなる三角形の線は、2009年4月8日〜2009年4月12日までの特定の時系列情報を表すグラフ191となり、
データ値は図19に示す○印の位置に対応する値に変更される。
【0074】
(編集装置1の第3特徴的機能)
第3特徴的機能は、主として在庫計画自動計算部61又は製造計画自動計算部62により実現される。
ここで、通常は、販売計画を立てた後に、販売計画に必要な在庫量を算出し、当該在庫量に見合う製造計画を立てる。その為、本実施形態では、在庫計画及び製造計画の自動計算を説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、販売計画を自動で計算するようにしてもよい。
【0075】
在庫計画自動計算部61は、時系列データ値変更部32や、図形変換時系列データ値変更部51により、製造計画値(欄205)や販売計画値(欄206)が変更されると、起動され図20に示す処理を行って在庫計画値(欄207)を計算する。
【0076】
(在庫計画自動計算処理)
在庫計画自動計算部61は、Lに1を設定し(ステップS2001)、時系列情報データベース70のレコード番号(欄200)がLと一致するレコードの在庫実績値(欄204)がnull値であるか判定し(ステップS2002)、在庫実績値(欄204)がnull値でなければステップS2003に進み(ステップS2002“no”)、在庫実績値(欄204)がnull値であればステップS2005に進む(ステップS2002“yes”)。
在庫計画自動計算部61は、在庫実績値(欄204)がnull値でない場合は、Lに1を加えて新たにLとし(ステップS2003)、Lが時系列情報データベース70の行数より大きいかを判定し(ステップS2004)、行数が大きければ処理を終了し(ステップS2004“yes”)、行数が大きくなければステップS2002に戻る(ステップS2004“no”)。
【0077】
在庫計画自動計算部61は、ステップS2002の判定で、在庫実績値(欄204)がnull値である場合は、レコード番号がLの在庫計画値(欄207)に、レコード番号がL−1の在庫実績値(欄204)+レコード番号がLの製造計画値(欄205)−レコード番号がLの販売計画値(欄206)を設定する(ステップS2005)。ただし、レコード番号がLの製造計画値(欄205)及び販売計画値(欄206)がnullの場合、0として計算する。ステップS2005の処理が終了すると、Lに1を加えて新たなLとする(ステップS2006)。
【0078】
在庫計画自動計算部61は、次にLが時系列情報データベース70の行数より大きいかを判定し(ステップS2007)、行数が大きければ処理を終了し(ステップS2007“yes”)、行数が大きくなければステップS2008に進む(ステップS2007“no”)。
在庫計画自動計算部61は、Lが行数より大きくない場合は、レコード番号がLの在庫計画値(欄207)に、レコード番号がL−1の在庫計画値(欄207)+レコード番号がLの製造計画値(欄205)−レコード番号がLの販売計画値(欄206)を設定する(ステップS2008)。ただし、レコード番号がLの製造計画値(欄205)及び販売計画値(欄206)がnullの場合、0として計算する。ステップS2008が終了すると、処理をステップS2006に戻す。
そして、在庫計画自動計算部61は、ステップS2006〜ステップS2008の処理を繰り返して、Lが時系列情報データベース70の行数より大きくなったら処理を終了する(ステップS2007“yes”)。
【0079】
(製造計画自動計算処理)
製造計画自動計算部62は、時系列データ値変更部32や、図形変換時系列データ値変更部51により、在庫計画値(欄207)が変更されると、図21に示す処理を行って製造計画値(欄205)を計算する。
【0080】
製造計画自動計算部62は、Lに1を設定し(ステップS2101)、時系列情報データベース70のレコード番号(欄200)がLと一致するレコードの在庫実績値(欄204)がnull値であるか判定し(ステップS2102)、在庫実績値(欄204)がnull値でなければステップS2103に進み(ステップS2102“no”)、在庫実績値(欄204)がnull値であればステップS2105に進む(ステップS2102“yes”)。
製造計画自動計算部62は、在庫実績値(欄204)がnull値でない場合は、Lに1を加えて新たにLとし(ステップS2103)、Lが時系列情報データベース70の行数より大きいかを判定し(ステップS2104)、行数が大きければ処理を終了し(ステップS2104“yes”)、行数が大きくなければステップS2102に戻る(ステップS2104“no”)。
【0081】
製造計画自動計算部62は、ステップS2102の判定で、在庫実績値(欄204)がnull値である場合は、一時的に使用する変数である仮在庫量に、レコード番号がL−1の在庫実績値(欄204)+レコード番号がLの製造計画値(欄205)−レコード番号がLの販売計画値(欄206)を設定する(ステップS2105)。ただし、レコード番号がLの製造計画値(欄205)及び販売計画値(欄206)がnullの場合、0として計算する。ステップS2105の処理が終了すると、ステップS2106に進む。
【0082】
製造計画自動計算部62は、仮在庫量が、レコード番号がLの在庫計画値(欄207)より小さいか判定する(ステップS2106)。ただし、レコード番号がLの在庫計画値(欄207)がnullの場合は、0として判定する。仮在庫量がレコード番号がLの在庫計画値(欄207)より小さい場合は(ステップ2106“yes”)、レコード番号がLの製造計画値(欄205)に、レコード番号がLの在庫計画値(欄207)−仮在庫量を設定し(ステップS2107)、Lに1を加えて新たなLとする(ステップS2108)。仮在庫量がレコード番号がLの在庫計画値(欄207)より大きい場合は(ステップ2106“no”)、Lに1を加えて新たなLとする(ステップS2108)。
【0083】
製造計画自動計算部62は、次にLが時系列情報データベース70の行数より大きいかを判定し(ステップS2109)、行数が大きければ処理を終了し(ステップS2109“yes”)、行数が大きくなければステップS2110に進む(ステップS2109“no”)。
製造計画自動計算部62は、Lが行数より大きくない場合は、仮在庫量に、レコード番号がL−1の在庫計画値(欄205)+レコード番号がLの製造計画値(欄205)−レコード番号がLの販売計画値(欄206)を設定する(ステップS2110)。ただし、レコード番号がLの製造計画値(欄205)及び販売計画値(欄206)がnullの場合、0として計算する。ステップS2110が終了すると、処理をステップS2106に戻す。
そして、製造計画自動計算部62は、ステップS2106〜ステップS2110の処理を繰り返して、Lが時系列情報データベース70の行数より大きくなったら処理を終了する(ステップS2109“yes”)。
【符号の説明】
【0084】
1 グラフと図形の編集装置(編集装置)
11 入力装置
12 出力装置
13 中央制御装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
23 入出力制御部
31 座標変換部
41 データ値変換図形追加部
42 データ指定部
51 図形変換時系列データ値変換部
52 図形時系列指定部
61 在庫計画自動計算部
62 製造計画自動計算部
70 時系列情報データベース(第1のデータベース)
80 図形情報データベース(第2のデータベース)
302 図形種別
303,304,305 座標値(座標1値,座標2値,座標3値)
201 年月日
202 製造実績値
203 販売実績値
204 在庫実績値
205 製造計画値
206 販売計画値
207 在庫計画値


【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置であって、
前記編集装置の記憶部は、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備え、
前記時系列情報は、ある時点と、当該時点におけるデータ値とで構成されており、
前記位置情報は、前記二次元座標平面上におけるx座標値とy座標値とで構成されており、
前記編集装置の制御部は、
前記第1のデータベースから、ある一点の時系列情報を取得し、前記取得した一点の時系列情報の時点をx座標値に変換し、データ値をy座標値に変換し、
前記変換したx座標値及びy座標値を一点の位置情報とし、少なくともひとつの所定の位置情報を他点の位置情報とする図形情報を示すレコードを、前記第2のデータベースに記憶する
ことを特徴とする編集装置。
【請求項2】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置であって、
前記編集装置の記憶部は、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備え、
前記時系列情報は、ある時点と、当該時点におけるデータ値とで構成されており、
前記位置情報は、前記二次元座標平面上におけるx座標値とy座標値とで構成されており、
前記編集装置の制御部は、
前記第2のデータベースから、ある線分の位置情報を取得し、前記取得した線分の各位置情報のx座標値を時点に変換し、y座標値をデータ値に変換し、
前記変換した線分の時点及びデータ値からこの線分の傾きを算出し、
前記線分を所定間隔に分割し、当該分割した時点における時系列情報を前記第1のデータベースに記憶する
ことを特徴とする編集装置。
【請求項3】
前記編集装置は、
前記第1のデータベースに記憶される、前記時系列情報を時系列毎にまとめてグラフとし、
前記第2のデータベースに記憶される、前記図形情報を図形として、
前記表示装置の二次元座標平面上に同時に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の編集装置。
【請求項4】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置であって、
前記編集装置の記憶部は、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備え、
前記時系列情報は、ある時点と、当該時点におけるデータ値とで構成されており、
前記データ値は、ある物の数量、その増加量及び減少量で構成されていて、
前記位置情報は、前記二次元座標平面上におけるx座標値とy座標値とで構成されており、
前記編集装置の制御部は、
前記第1のデータベースにおける、ある時系列に属する前記データ値の少なくともひとつが変更された場合に、他の時系列に属するデータ値を変更する
ことを特徴とする編集装置。
【請求項5】
前記編集装置の制御部は、
前記変更されるデータ値が、前記数量の増加量及び/又は前記数量の減少量である場合に、
ある時点の数量を、直前の時点の数量に対して、ある時点の数量の増加量を加算し、さらにある時点の数量の減少量を減算することにより算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の編集装置。
【請求項6】
前記編集装置の制御部は、
前記変更されるデータ値が、前記ある物の数量である場合に、
ある時点の数量の増加量を、
直前の時点の数量に対して、ある時点の数量の増加量を加算し、さらにある時点の数量の減少量を減算することにより仮の数量を算出し、
前記算出した仮の数量が、変更されたある時点の数量よりも小さい場合に、ある時点の数量から前記算出した仮の数量を減算することにより算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の編集装置。
【請求項7】
前記データ値におけるある物の数量は在庫数であり、数量の増加量は製造数であり、数量の減少量は販売数である
ことを特徴とする請求項4ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載の編集装置。
【請求項8】
前記編集装置の制御部は、
前記第2のデータベースから、ある線分の位置情報を取得し、前記取得した線分の各位置情報のx座標値を時点に変換し、y座標値をデータ値に変換し、
前記変換した時点及びデータ値からこの線分の傾きを算出し、
前記線分を所定間隔に分割し、当該分割した時点における時系列情報を前記第1のデータベースに記憶することにより前記データ値の変更を行う
ことを特徴とする請求項4ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の編集装置。
【請求項9】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置を機能させる編集プログラムであって、
前記編集装置の記憶部に対して、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る、ある時点と当該時点におけるデータ値とで構成された複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る、x座標値とy座標値とで構成された図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備えさせ、
前記編集装置の制御部に対して、
前記第1のデータベースから、ある一点の時系列情報を取得し、前記取得した一点の時系列情報の時点をx座標値に変換し、データ値をy座標値に変換し、
前記変換したx座標値及びy座標値を一点の位置情報とし、少なくともひとつの所定の位置情報を他点の位置情報とする図形情報を示すレコードを、前記第2のデータベースに記憶するステップを実行させる
ことを特徴とする編集プログラム。
【請求項10】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置を機能させる編集プログラムであって、
前記編集装置の記憶部に対して、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る、ある時点と当該時点におけるデータ値とで構成された複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る、x座標値とy座標値とで構成された図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備えさせ、
前記編集装置の制御部に対して、
前記第2のデータベースから、ある線分の位置情報を取得し、前記取得した線分の各位置情報のx座標値を時点に変換し、y座標値をデータ値に変換し、
前記変換した線分の時点及びデータ値からこの線分の傾きを算出し、
前記線分を所定間隔に分割し、当該分割した時点における時系列情報を前記第1のデータベースに記憶するステップを実行させる
ことを特徴とする編集プログラム。
【請求項11】
二次元座標平面上に表示する表示装置を備えた編集装置を機能させる編集プログラムであって、
前記編集装置の記憶部に対して、
前記二次元座標平面上の連続する点の集合として表現され得る、ある時点と、当該時点におけるある物の数量、その増加量及び減少量で構成されたデータ値と、で構成された複数の時系列情報を記憶した第1のデータベースと、
前記二次元座標平面上の少なくとも2点の位置情報により定まる線分の集合として表現され得る、x座標値とy座標値とで構成された図形情報を記憶した第2のデータベースと、を備えさせ、
前記編集装置の制御部に対して、
前記第1のデータベースにおける、ある時系列に属する前記データ値の少なくともひとつが変更された場合に、他の時系列に属するデータ値を変更するステップを実行させる
ことを特徴とする編集プログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2010−238129(P2010−238129A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−87692(P2009−87692)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000233538)株式会社 日立東日本ソリューションズ (53)
【出願人】(390008866)STARLECS株式会社 (8)
【Fターム(参考)】