説明

縦型ブラインド及び縦型ブラインド用のスラットの製造方法

【課題】防音基材の防音性能を維持した状態で、表面材の防音・装飾などの諸機能を付加して、任意のスラットを構成できる。防音基材の汚れも防止できる。
【解決手段】防音基材1の両面2、3に表面材10、10を被せて、隙間21が多い接着剤膜20で互いに接着してスラット30とする。表面材10の外面11から内面12に向けて空気が移動でき、表面材10の厚さ内を貫通した空気が防音基材1の両面2、3に到達できるようになっている。両表面材10、10の対応する接合代13、13を当接させて、加圧切断しながら切断線17で接着してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内装飾と防音性能を兼ね備え、窓や壁に沿って配置される縦型ブラインド及びこの縦型ブラインドの製造方法である。
【背景技術】
【0002】
従来、フェルト系の繊維硬質板を縦型ブラインドとして使用して、窓との間に空気層を形成することにより、吸音特性を高めた提案がなされていた(例えば、特許文献1、2)。また、一枚の幕体に形成した縦プリーツに心地に挿入する縦型ブラインド用スクリーンが提案されていた(特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−106447号公報
【特許文献2】特開2009−97306号公報
【特許文献3】特開平9−217567号公報
【特許文献4】特開2003−74269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前者の発明は、繊維硬質板をそのまま縦型ブラインドとして使用するので、装飾は難しくブラインド本来の役割であるインテリア性を達成できなかった。繊維硬質板は多孔質で、汚れを吸収するので、繊維硬質板が汚れやすく、清掃し難い問題点があった。
【0005】
また、後者の発明は、一枚の幕体を使用するので、心地を入れたプリーツとプリーツの間にも布が位置する。したがって、縦型ブラインドを畳んだ場合に、その間の布が邪魔になり、かさばる問題点があった。また、縦型ブラインドを敷き詰めた状態にした場合に、幕体が覆っているので、縦型ブラインドのフィンを回転しても採光が変化せず、また、変化させるためには、かなり目の粗い布を使用しなければならず、材料選択の幅を狭める問題点があった。
【0006】
したがって、仮に、特許文献3、4のプリーツ部分に、特許文献1、2の繊維硬質板を入れたとしても、採光や吸音を自由に調節できる縦型ブラインドの構造を達成することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、板状の防音基材の両面を、一面から他面へ空気を通過できように形成した表面材で覆ったので、前記問題点を解決した。
【0008】
即ちこの発明は、窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、多数のスラットを回転かつ移動自在に取り付けてなる縦型のブラインドであって、以下のように構成したことを特徴とする縦型ブラインドである。
(1) 板状の防音基材の両面を、表面材で覆ってスラットを構成する。
(2) 前記表面材の外面から前記防音基材の対応表面に、空気を通過させることができるように、前記防音基材を前記表面材で覆った。
(3) 前記取り付け面と前記スラットとの間に空気層を介して取り付け可能とする。
【0009】
また、他の発明は、窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、多数のスラットを回転かつ移動自在に取り付けてなる縦型のブラインドであって、以下のように構成したことを特徴とする縦型ブラインドである。
(1) 板状の防音基材の両面に、該防音基材の四周より接合代を形成した「空気を通過できように形成した」表面材を、部分的な接着剤層を介して固定する。
(2) 前記接合代の自由端を超音波溶着して、前記防音基材を前記表面材で密封する。
(3) 前記取り付け面と縦型ブラインドとの間に空気層を介して取り付け可能とする。
【0010】
更に、製造方法の発明は、窓や壁などの取り付け面に沿って取り付ける縦型のブラインドに適用するスラットの製造方法であって、以下のようにして、構成することを特徴とする縦型ブラインド用のスラットの製造方法である。
(1) 予め使用するスラットの大きさに合わせて板状の防音基材を切断する。
(2) 前記防音基材より大形で、該防音基材の四周より突出する接合代を形成し、かつ「空気を通過できように形成した」表面材を形成する。
(3) 前記防音基材の両面に、部分的な接着剤層を介して、前記表面材を重ねて固定する。
(4) 前記接合代の自由端を超音波溶着しながら不要の余白を除去して、前記防音基材を前記表面材で密封する。
【0011】
前記における表面材は、両面で同じ材質・色・柄のものを使用する場合の他、異なる表面材を使用することができる。
【0012】
また、前記における取付面は、調光及び防音する場合には、開口部である。また、防音のみの場合には、開口部、壁面、たんすや本棚などの家具の面なども指す。また、壁などから離れた位置に縦型ブラインドを設置して、近接して、衝立を設置して、その衝立の面を取付面とすることもできる。
【発明の効果】
【0013】
防音基材の両面に表面材を被せ、表面材の外面から前記防音基材の対応表面に、空気を通過させることができるように形成したので、防音基材の防音性能を維持した状態で、表面材の表面材の防音・装飾などの諸機能を付加して、任意のスラットを構成できる。また、防音基材を表面材で保護して、防音基材の汚れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1はこの発明の実施例1のスラットで、(a)は正面図、(b)はA−A断面図である。
【図2】図2は同じく実施例2のスラットで、(a)は正面図、(b)はB−B線断面図である。
【図3】図3は(a)はこの発明のスラットの製造方法を説明する縦断面図で部品構成を表し、(b)は防音基材に表面材を接着した状態、(c)はC−C断面図を表す。
【図4】図4は、縦型ブラインドの使用状態であり、レール、スラット及び取付面の関係を表す概念図で(a)は全閉状態(b)は全開状態、(c)は収容状態、をそれぞれ表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この発明は、防音基材1の両面2、3に表面材10、10を被せて、スラット30を構成する。表面材10の外面11から内面12に向けて空気が移動でき、表面材10の厚さ内を貫通した空気が防音基材1の両面2、3に到達できるようになっている(図1、図2)。
【0016】
したがって、防音基材1の一面2と表面材10とを接着して固定する場合には、接着剤を部分的に使用し、あるいは間隙21、21を有する接着剤膜20を使用する(図1)。
【0017】
防音基材1は、例えば、日本特殊塗料製の「繊維原料からなり、難燃アクリル繊維、PET系繊維、PET系バインダー繊維からなり、面重量1.0〜2.0kg/m2、空気流れ抵抗値2000〜3500N・s・m−3、」構成(特開2009-097306公報に記載)または、「繊維原料からなり、面重量0.5〜1.5kg/m2、空気流れ抵抗値1000〜4000N・s・m−3の繊維硬質板」(特開2006-106447公報に記載)などを使用するが、防音基材1は求める防音性能により、適宜選択して使用する。
【0018】
また、防音基材1は例えば、ある程度の厚さのある柔らかい繊維材料を圧縮して、硬質の材料とすることもできる。
【実施例1】
【0019】
図1、3、4に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0020】
1.スラット30
【0021】
(1) 縦長長方形の防音基材1は、フェルト系の材料からなる。厚さは、例えば5mm程度とする。
【0022】
また、表面材10は、カーテンなどに使用される任意の織物地からなる布状であり、繊維間に空気を通す空気層を有し、一面11(外面)から他面12(内面)へ容易に空気が移動できる構造とする。材質は、織物のように緩く織った材料が好ましい。
【0023】
また、接着剤膜20は、接着剤成分となる長繊維を重ねて膜状に形成し、繊維と繊維の間に隙間が多く存在する構造に形成してある。したがって、膜の一面から他面に空気の移動が容易である。
【0024】
(2) 一面11を下にして表面材10を基台上に置き、表面材10の他面12に接着剤膜20を載せて重ねる。続いて、防音基材1の一面2を下にして重ね、防音基材1の他面3に他の接着剤膜20、表面材10を重ねる。
【0025】
接着剤膜20は、防音基材1の四周縁4内に納まるような大きさで形成される。また、表面材10の四周に接合代13が形成され、防音基材1の四周縁4よりも突出している。
【0026】
(3) 続いて、両表面材10、10の外面11、11側で、加熱しながら、加圧して、接着剤膜20、20を溶解させて、接着剤膜20を介して、表面材10、防音基材1、表面材10を一体に固定する。なお、ここで、加熱や加圧の有無等は接着剤膜20の性質による。
【0027】
(4) 続いて、両表面材10、10の対応する接合代13、13の自由端14、14側を当接させて、加圧切断しながら切断線17で接着する。以上のようにして、縦型ブラインド用のスラット30を構成する(図1(a)(b))。
【0028】
2.縦型ブラインド50
【0029】
(1) スラット30の上端部31に、取付金具35を取り付ける。取付金具35は2つの係止片36、36で、スラット30の両面を挟み、係止片36、36の先端部が、表面材10、10を貫通して、防音基材1に固定される。係止片36、36の上端を束ねる取付片37には、レール上に取り付けるための透孔38を設けてある。係止片36の上端(取付片37の下端)は、スラット30の上縁32(上側の接合代13の上縁15)よりも上方に位置する。
【0030】
(2) 通常の操作機構及びスラットの取付機構を備えたレール41を、窓や壁等の取付面43から所定距離を離して、設置する。レール41に、各スラット30、30を係止して、縦型ブラインド50を構成する。
【0031】
(3) また、この際、レール41の取り付け位置(即ちスラット30、30の取り付け位置)は、スラット30が全閉の場合に、スラット30、30の取付面側の端縁と取付面43との間に、巾Dの空気層45が得られるように配置する(図4(a))。空気層45の巾Dは、スラットの巾(通常は60mm〜200mmくらい)、防音基材1の性能、求める吸音性能にもよるが、通常は35mm〜105mmが適切であるが、20mm〜150mmでも可能である。
【0032】
3.縦型ブラインド50の使用
【0033】
(1) この発明の縦型ブラインド50は、従来の縦型ブラインドと同様に開口部に取り付け、開口部を取付面43として使用する。また、この発明の縦型ブラインドでは、壁などを取付面43として使用することもできる。
【0034】
(2) 従来の縦型ブラインドと同様に、開口部に設置して全閉(スラット30、30がレール41に沿って配置される)にすれば(図4(a))、光を遮り、全開(スラット30、30がレール41と略直角に配置される)で光を取り入れ(図4(b))、スラットの回転角度を変えることにより、全閉と全開の間で取り入れる光の量を調節できる。また、従来の縦型ブラインドと同様に、スラット30、30をレール41の端に寄せて、収容できる(図4(c))。
【0035】
この際に、スラット30、30間に、隣接するスラットを連結するような布等の部材が何もないので、通常の縦型ブラインドと全く同じ操作性で、遮光機能(図4(a)、採光機能(図4(b))を確保できる。また、収容した際にも嵩張らずにスラット30、30をきれいに並列して収容できる(図4(c))。
【0036】
(3) また、この発明の縦型ブラインド50では、防音基材1を使用したので、全閉状態で、遮光すると共に防音基材1によって、取付面43との間に空気層45を形成することにより、取付面43(取付面43が開口部の場合には、開口部が一般に防音性能が弱い)の防音性能を飛躍的に向上させることができる。また、スラット30、30の角度を変えることにより、防音性能を調節できる。
【0037】
この場合、音圧発生源からの音は、表面材10を外面11から内面12を貫通して、接着剤膜20の隙間21を通して、防音基材1の一面2(または他面3)に至り、防音基材1で吸収されるので、防音基材1の発揮する防音性能をそのまま確保できる。さらに、表面材10が織物の場合には、織物の繊維により防音性能をさらに付加できる。
【0038】
また、一部の音は、防音基材1を通過して他側の接着剤膜20の隙間21及び表面材10を通過して、空気層45側に抜ける。空気層45に抜けた音は、取付面43で反射して、空気層45で打ち消し合いながら、更に縦型ブラインド50に至り、表面材10、接着剤膜20の隙間21を通って、同様に防音基材1に吸収される。
【0039】
また、設置した部屋を遮光して、設置した部屋の防音性能を向上させ(全閉)、かつ調節できるので、部屋全体をホームシアターとして使用する場合に特に有効である。
【0040】
(4) また、一般に、防音基材1より表面材10は安価であり、かつ表面材10は汚れるので、汚れた表面材10を取り換えて使用することもできる。また、内装のデザインを変更したい場合も、防音基材1をそのまま使用して表面材10のみを取り換えることもできる。
【0041】
4.他の実施例
(1) 前記実施例において、接着剤膜20を、接着剤成分となる長繊維を重ねて空気層が多い膜状に形成して構成したが、他の構成することもできる。要は、表面材10の外面11から防音基材1の表面2、3に空気の移動ができれば良いので、接着剤膜20は帯状、点状、穴が空いた面状などであってもよい(図示していない)。
【0042】
(2) また、前記実施例において、表面材10、接着剤膜20、防音基材1、接着剤膜20、表面材10を順に重ねて、一度に、両面の表面材10、10を防音基材1に固定して被せたが、一面ずつ作業をすることもできる。
【0043】
すなわち、防音基材1の一面2に接着剤膜20、表面材10を載せて防音基材1の一面2に表面材10を固定して被せ、続いて、防音基材1を反転させて、他面3に接着剤膜20、表面材10を載せて防音基材1の他面3に表面材10を固定して被せる。以降は前記実施例と同様の工程となる。
【0044】
(3) また、(2)の場合、先に防音基材1の一面2に接着剤膜29を接着して(または先に防音基材1の一面2に接着剤を塗布して)、続いて表面材10を重ねて、防音基材1に表面材10を固定して被せることもできる(図示していない)。
【0045】
また、同様に、先に表面材10の内面12に接着剤膜20を接着して(または先に表面材10の内面12に接着剤を塗布して)、続いて防音基材1を重ねて、防音基材1に表面材10を固定して被せることもできる(図示していない)。
【0046】
(4) また、前記実施例において、表面材10の対応する接合代13、13の自由端14、14側を当接させて、加圧切断しながら切断線17で接着したが、要は、表面材10、10の外周縁が密閉されれば良いので、接合代13を防音基材1の端面5に折り込んで接着することもできる(図示していない)。
【0047】
(5) また、前記実施例において、取付金具35は、前記例に限らず、スラット30をレール41に取り付けできれば、その構造は任意である(図示していない)。
【0048】
(6) また、前記実施例において、表面材10の接合代13は、四周全体を固定したが、接合代13の自由端14の一部を接合したり。あるいは、総ての接合代13の自由端14をそのまま固定せずに残すこともできる(図示していない)。
【0049】
(7)また、前記実施例において、接合代13の固定は、超音波溶着が好ましいが、その他の溶着や接着剤による接着、あるいは縫製によることもできる(図示していない)。
【実施例2】
【0050】
図2〜4に基づき、この発明の他の実施例を説明する。この実施例は接着剤膜20を使用しない実施例である。
【0051】
1.スラット30
【0052】
(1) 長方形の防音基材1は、前記実施例1と同様である。また、表面材10も実施例1と同様で、任意の織物地からなる布状であり、繊維間に隙間を有し、一面(外面)11から他面(内面)12へ容易に空気が移動できる構造とする。材質は、織物のように緩く織った材料が好ましい。
【0053】
(2) 表面材10を基台上に置き、防音基材1、表面材10を順に重ねる。表面材10の四周が接合代13として、防音基材1の四周縁4よりも外方へ突出している。
【0054】
(3) この状態で、両表面材10、10と防音基材1を加圧しながら、両表面材10、10の対応する接合代13、13の自由端14側を当接させて、加圧切断しながら切断線17で接着する。以上のようにして、縦型ブラインド用のスラット30を構成する(図2)。
【0055】
2.縦型ブラインド50とその使用
【0056】
(1) 前記実施例1と同様に、通常の操作機構を備えたレール41を、窓や壁等の取付面43から所定距離を離して、設置し、前記実施例と同様の取付金具35をスラット30の上端部31に取り付け、レール41に、各スラット30、30を係止して、縦型ブラインド50を構成する。また、このスラット30、30も前記実施例1と同様に、取付面43との間に空気層45を形成する。
【0057】
(2) この縦型ブラインドも、前記実施例1と同様に、遮光及び防音のために使用する。
【0058】
(3) また、この縦型ブラインド50では、各スラット30、30は、表面材10が接着剤を使用せずに防音基材1に被せてあるので、ゆったりとした表面材10の材質の風合いを保ったデザインとなる。
【0059】
3.他の実施例
【0060】
(1) この実施例で、実施例1と同じ構成部分は、実施例1の他の実施例と同様に変更可能である。
【0061】
(2) 前記実施例において、接着剤を使用していないので、表面材10の上端部又は下端部に、防音基材1を抜き出す切り込み47を形成すれば、汚れた表面材10の洗濯や、防音基材1をそのまま使って他の表面材10に交換することもできる(図2鎖線図示47)。
【0062】
また、切り込み47を形成した場合には、予め表面材10の接合代13、13を固定した状態とした後に、袋状の表面材10、10の切り込み47から防音基材1を挿入して、スラット30を構成することもできる(図示していない)。
【0063】
(3) 前記実施例において、表面材10を長辺の縁でつなげた1枚の表面材10を使用して、防音基材1を表面材10で覆ったあとで、3辺の接合代13、13を自由端14、14で固定することもできる(図示していない)。
【符号の説明】
【0064】
1 防音基材
2 防音基材の一面
3 防音基材の他面
4 防音基材の四周縁
5 防音基材の端面
10 表面材
11 表面材の一面(外面)
12 表面材の他面(内面)
13 表面材の接合代
14 表面材の接合代の自由端
15 表面材の接合代の上縁
17 表面材の接合代の切断縁
20 接着剤膜
21 接着剤膜の隙間
30 スラット
31 スラットの上端部
32 スラットの上縁
35 取付金具
36 取付金具の係止片
37 取付金具の取付片
38 取付金具の取付片の透孔
41 レール
43 取付面
45 空気層
47 表面材の切り込み
50 縦型ブラインド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、多数のスラットを回転かつ移動自在に取り付けてなる縦型のブラインドであって、以下のように構成したことを特徴とする縦型ブラインド。
(1) 板状の防音基材の両面を、表面材で覆ってスラットを構成する。
(2) 前記表面材の外面から前記防音基材の対応表面に、空気を通過させることができるように、前記防音基材を前記表面材で覆った。
(3) 前記取り付け面と前記スラットとの間に空気層を介して取り付け可能とする。
【請求項2】
窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、多数のスラットを回転かつ移動自在に取り付けてなる縦型のブラインドであって、以下のように構成したことを特徴とする縦型ブラインド。
(1) 板状の防音基材の両面に、該防音基材の四周より接合代を形成した「空気を通過できように形成した」表面材を、部分的な接着剤層を介して固定する。
(2) 前記接合代の自由端を超音波溶着して、前記防音基材を前記表面材で密封する。
(3) 前記取り付け面と縦型ブラインドとの間に空気層を介して取り付け可能とする。
【請求項3】
窓や壁などの取り付け面に沿って取り付ける縦型のブラインドに適用するスラットの製造方法であって、以下のようにして、構成することを特徴とする縦型ブラインド用のスラットの製造方法。
(1) 予め使用するスラットの大きさに合わせて板状の防音基材を切断する。
(2) 前記防音基材より大形で、該防音基材の四周より突出する接合代を形成し、かつ「空気を通過できように形成した」表面材を形成する。
(3) 前記防音基材の両面に、部分的な接着剤層を介して、前記表面材を重ねて固定する。
(4) 前記接合代の自由端を超音波溶着しながら不要の余白を除去して、前記防音基材を前記表面材で密封する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−38254(P2011−38254A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−183875(P2009−183875)
【出願日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(000220169)東京ブラインド工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】