説明

繊維強化樹脂よりなる積層構造体および該積層構造体の製造方法

【課題】層間剥離の発生を抑制することができる、繊維強化樹脂よりなる積層構造体および該積層構造体の製造方法の提供。
【解決手段】(1)強化繊維含有層(51)と表面の樹脂リッチ層(52)とを備える繊維強化層モジュール(50)を複数積層して作製され、強化繊維含有層(51)で構成される繊維強化樹脂層20と、隣り合う繊維強化層モジュール(50)の樹脂リッチ層(52)で構成される層間樹脂層30と、を有し、両層20,30の境界面1に交差する方向に短繊維40を層間樹脂層30に配置した。(2)繊維強化層モジュール(50)に短繊維40を振り掛ける工程と、短繊維40を振り掛けた繊維強化層モジュールとは異なる繊維強化層モジュール(50)を、短繊維40を振り掛けた繊維強化層モジュール(50)に積層する工程と、を有する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維強化樹脂よりなる積層構造体および該積層構造体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維強化樹脂よりなる積層構造体(板)では、曲げモーメントが加わると層間剥離が発生する。この層間剥離は、繊維と樹脂の強度差が大きいために生じる破壊形態である。層間剥離が発生すると、積層構造体の曲げ剛性が著しく低下するため、層間剥離が発生する前に比べて大きな撓みが生じる。これは、繊維によって強化される方向が積層面(板の面)に沿う方向のみであり、厚さ方向の剥離強度は樹脂の強度に依存するためである。このため、厚さ方向の剥離強度は、面方向の強度に比べて大幅に低くなる。
【0003】
(a) 特開平7−40491号公報は、積層構造体の層間が剥離破壊した場合、層間に充填されている接着剤カプセルが割れ、破壊部を修復する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体を開示している。
(b) 非破壊検査第54巻5号(2005)は、繊維強化樹脂層を厚さ方向に貫通する繊維によって、剥離強度を向上させた、繊維強化樹脂よりなる積層構造体を開示している。
【0004】
しかし、従来の繊維強化樹脂よりなる積層構造体にはつぎの問題点がある。
(a) 特開平7−40491号公報
修復後に再び同程度の荷重(曲げモーメント)が加わると、層間破壊が起こるという問題点がある。
(b)非破壊検査第54巻5号(2005)
一定厚さ・形状の平板では実現可能であるが、立体的な形状を造る為に型に沿って積み重ねる場合、或いは部位毎に厚さを変える場合には、容易に繊維を貫通できないという問題点がある。
【特許文献1】特開平7−40491号公報
【非特許文献1】非破壊検査第54巻5号(2005)第235頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、層間剥離の発生を抑制することができる、繊維強化樹脂よりなる積層構造体および該積層構造体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 厚さ方向中央部の強化繊維含有層と該層の表面の樹脂リッチ層とを備える繊維強化層モジュールを複数積層して作製され、前記強化繊維含有層で構成される繊維強化樹脂層と、隣り合う前記繊維強化層モジュールの前記樹脂リッチ層で構成される層間樹脂層と、を有する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体であって、
前記繊維強化樹脂層と前記層間樹脂層との境界面に交差する方向に前記層間樹脂層から前記繊維強化樹脂層まで延びる短繊維を前記層間樹脂層に配置した、繊維強化樹脂よりなる積層構造体。
(2) 前記短繊維は、前記積層構造体に曲げモーメントが加わった際に最も剥離する可能性が高い境界面に接する前記層間樹脂層のみに配置されている(1)記載の繊維強化樹脂よりなる積層構造体。
(3) 厚さ方向中央部の強化繊維含有層と該層の表面の樹脂リッチ層とを備える繊維強化層モジュールに短繊維を振り掛ける工程と、
前記短繊維を振り掛けた前記繊維強化層モジュールとは異なる繊維強化層モジュールを、前記短繊維を振り掛けた繊維強化層モジュールに積層して、前記強化繊維含有層で構成される繊維強化樹脂層と、隣り合う前記繊維強化層モジュールの前記樹脂リッチ層で構成される層間樹脂層と、を作製する工程と、
を有する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)の繊維強化樹脂よりなる積層構造体によれば、繊維強化樹脂層と層間樹脂層との境界面に交差する方向に層間樹脂層から繊維強化樹脂層まで延びる短繊維を層間樹脂層に配置したため、積層構造体(板)を曲げることによって境界面に生じる積層面に垂直な応力を、突起状の短繊維に分担させることで、樹脂の分担応力が減少し、剥離の発生を抑制する(防ぐ)ことができる。また、短繊維を層間樹脂層に配置したため、層間樹脂層の強度を高めることができる。
上記(2)の繊維強化樹脂よりなる積層構造体によれば、短繊維が、最も剥離する可能性が高い境界面に接する層間樹脂層のみに配置されているため(短繊維が一部の層間樹脂層のみに配置されているため)、短繊維が全ての層間樹脂層に配置される場合に比べて、積層構造体の製作工程が簡易(簡素)になる。
上記(3)の繊維強化樹脂よりなる積層構造体の製造方法によれば、繊維強化樹脂層と層間樹脂層との境界面に交差する方向に層間樹脂層から繊維強化樹脂層まで延びる短繊維を層間樹脂層に配置できる。その結果、積層構造体を曲げることによって境界面に生じる積層面に垂直な応力を、突起状の短繊維に分担させることができ、樹脂の分担応力が減少し、剥離の発生を抑制する(防ぐ)ことができる。また、短繊維を層間樹脂層に配置でき、層間樹脂層の強度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1〜図3は、本発明実施例1の繊維強化樹脂よりなる積層構造体を示しており、図4は、本発明実施例2の繊維強化樹脂よりなる積層構造体を示しており、図5、図6は、本発明実施例2において、積層構造体に曲げモーメントが加わった際に最も剥離する可能性の高い境界面の認定に用いる積層構造体と応力分布を示している。ただし、図3は、本発明実施例2にも適用可能である。
本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分を、たとえば図1〜図4を参照して、説明する。
【0009】
本発明実施例の繊維強化樹脂よりなる積層構造体10は、図1に示すように、複数の繊維強化樹脂層20と、繊維強化樹脂層20間に位置する層間樹脂層30と、短繊維40と、を有する。積層構造体10は、図3に示すように、厚さ方向中間部の強化繊維含有層51と該層51の表面の樹脂リッチ層52とを備える繊維強化層モジュール50を複数積層して作製されており、繊維強化樹脂層20は強化繊維含有層51で構成され、層間樹脂層30は隣り合う繊維強化層モジュール50の樹脂リッチ層52で構成される。
【0010】
繊維強化樹脂層20は、積層構造体10のうち、炭素繊維、ガラス繊維などの強化繊維によって強化されている部分である。繊維強化樹脂層20を強化する強化繊維の配向方向は、積層面に沿う方向(繊維強化樹脂層20の厚さ方向と直交または略直交する方向)である。隣り合う繊維強化樹脂層20の繊維配向方向は、互いに異なっていてもよく同じであってもよい。隣り合う繊維強化樹脂層20の繊維は、同種であってもよく異種であってもよい。
層間樹脂層30は、繊維強化樹脂層20を強化している強化繊維が存在しないまたはほとんど存在しない樹脂リッチな部分である。
【0011】
短繊維40は、繊維強化樹脂層20を強化している強化繊維と同じ種類の繊維であってもよく、異なる種類の繊維であってもよい。また、短繊維40は、1種類の繊維で構成されていてもよく、複数種類の繊維で構成されていてもよい。
短繊維40は、図2に示すように、層間樹脂層30に、境界面(界面)1に交差する方向に直線状に延びて配置(配合)されている。短繊維40は複数設けられる。複数の短繊維40の少なくとも一部は、層間樹脂層30から該層間樹脂層30に隣接する繊維強化樹脂層20まで延びている(境界面1に突き刺さっている)。
【0012】
短繊維40は、図1に示すように、積層構造体10の全ての層間樹脂層30に配置されていてもよく(本発明実施例1)、図4に示すように、積層構造体10の一部の層間樹脂層30のみに配置されていてもよい(本発明実施例2)。
【0013】
ここで、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する、積層構造体10の製造方法を、図1と図3を参照して、説明する。
積層構造体10の製造方法は、
強化繊維に樹脂を含浸させて、厚さ方向中央部の強化繊維含有層51と強化繊維含有層51の表面の樹脂リッチ層52とを備える薄いシート状の繊維強化層モジュール50を作製し、繊維強化層モジュール50の上面(樹脂リッチ層52の上面)に、短繊維40を全体にわたって均一な密度になるように振り掛ける(ばら撒く)工程と、
別途作製しておいた繊維強化層モジュール50を、短繊維40が振り掛けられた繊維強化層モジュール50に積層して、強化繊維含有層51で構成される繊維強化樹脂層20と、隣り合う繊維強化層モジュール50の樹脂リッチ層52で構成される層間樹脂層30と、を作製する工程と、
を有する。
【0014】
つぎに、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する作用を説明する。
強化繊維として炭素繊維を用いるCFRPの場合、炭素繊維の強度は樹脂のおよそ100倍程度である。このため、強化繊維に引張り力が加わる場合は非常に高い強度を発揮するが、曲げ力が加わる場合は積層構造体(板)のたわみによって積層面に垂直な方向の応力(σz)が発生し、短繊維40が設けられていない場合にはこの応力σzによって強度が低い層間の樹脂(境界面1に位置する樹脂)が破壊する。つまり曲げ力が加わる場合、樹脂と強化繊維の強度差が大きいため強化繊維が破壊することなく層間の樹脂に亀裂が発生し層間剥離に至る。
【0015】
この点、本発明実施例では、繊維強化樹脂層20と層間樹脂層30との境界面1に交差する方向に層間樹脂層30から繊維強化樹脂層20まで延びる短繊維40を層間樹脂層30に配置したため、積層構造体(板)10を曲げることによって境界面1に生じる積層面に垂直な応力(σz)は、短繊維30と樹脂の両方が分担する。この応力分担は両者の繊維の体積率(v)によって決まる。式に表すと次のようになる。
σz=(1−v)σm+v・σf
ただし、σmは、樹脂の分担する応力であり、σfは、短繊維40の分担する応力である。
上式から求められる樹脂の分担応力は、
σm={σz−v・σf}/(1−v)
であり、短繊維40がない場合全ての垂直応力σzが樹脂に加わることに比べ、樹脂の分担応力が減少し剥離の発生を抑制する(防ぐ)ことができる。
【0016】
本発明実施例では、短繊維40を層間樹脂層30に配置したため、短繊維40を配置しない場合に比べて、層間樹脂層30の強度を高めることができる。
【0017】
本発明実施例の積層構造体10の製造方法では、繊維強化層モジュール50の表面に短繊維を振り掛ける工程を有するため、境界面1に交差する方向に層間樹脂層30から繊維強化樹脂層20まで延びる短繊維40を層間樹脂層30に配置できる。その結果、積層構造体10を曲げることによって境界面1に生じる積層面に垂直な応力を、突起状の短繊維40に分担させることができ、樹脂の分担応力が減少し、剥離の発生を抑制する(防ぐ)ことができる。
【0018】
また、本発明実施例の積層構造体10の製造方法では、繊維強化層モジュール50の表面に短繊維40を振り掛ける工程を有するため、繊維強化層モジュール50の表面に短繊維40を振り掛けるだけで、短繊維40を容易に層間樹脂層30に配置できる。
【0019】
次に、本発明各実施例に特有な部分を説明する。
[本発明実施例1](図1〜図3)
本発明実施例1は、短繊維40が積層構造体10の全ての層間樹脂層30に配置されている場合を示している。
ここで、本発明実施例1の積層構造体10の製造方法を説明する。
本発明実施例1の積層構造体10の製造方法は、
(a1) 繊維強化層モジュール50の上面(樹脂リッチ層52の上面)に、短繊維40を全体にわたって均一な密度になるように振り掛ける(ばら撒く)工程と、
(a2) 別途作製しておいた繊維強化層モジュール50を、短繊維40が振り掛けられた繊維強化層モジュール50に積層する工程と、
(a3) 積層した繊維強化層モジュール50の上面に、短繊維40を全体にわたって均一な密度になるように振り掛ける(ばら撒く)工程と、
(a4) 上記工程(a2)と工程(a3)を所定回数繰り返して、さらに別途作製しておいた繊維強化モジュール50を一番上層にある繊維強化モジュール50に積層する工程と、
(a5) 積層体全体を積層方向に加圧して熱をかける工程と、
を有する。
【0020】
つぎに、本発明実施例1に特有な作用を説明する。
本発明実施例1では、短繊維40が積層構造体10の全ての層間樹脂層30に配置されているため、全ての境界面1における樹脂の分担垂直応力(σz)を減少させることができる。
【0021】
[本発明実施例2](図4〜図6)
本発明実施例2は、短繊維40が積層構造体10の一部の層間樹脂層30のみに配置されている場合を示している。さらに詳しくは、本発明実施例2は、短繊維40が、積層構造体10に曲げモーメントが加わった際に複数ある境界面1のうち最も剥離する可能性が高い境界面1に接する層間樹脂層30(図4の符号30a)のみに配置されている場合を示している。
【0022】
ここで、積層構造体10に曲げモーメントが加わった際に複数ある境界面1のうち最も剥離する可能性が高い境界面1は、つぎのようにして認定できる。
図5は、短繊維40を配置させずに繊維強化層モジュール50を12枚積層して作製した板厚tの積層構造体に曲げ試験を行い、境界面に亀裂が発生し剥離した例を示す。図6は、有限要素法によって計算した垂直方向応力(σz)の分布である。
図5、図6から、垂直方向応力(σz)が高い位置にある境界面で亀裂が発生することがわかる。
したがって、垂直応力σzが高い位置にある境界面が、積層構造体10に曲げモーメントが加わった際に複数ある境界面1のうちの最も剥離する可能性が高い境界面であると認定できる。
【0023】
ここで、本発明実施例2の積層構造体10の製造方法を説明する。
本発明実施例2の積層構造体10の製造方法は、
(b1) 繊維強化層モジュール50の上面(樹脂リッチ層52の上面)に別途作製した繊維強化層モジュール50を積層する工程を、所定回数繰り返す工程と、
(b2) 上面の樹脂リッチ層52が層間樹脂層30aを構成する繊維強化層モジュール50を、一番上層にある繊維強化層モジュール50に積層し、積層した繊維強化層モジュール50の上面(樹脂リッチ層52の上面)に、短繊維40を全体にわたって均一な密度になるように振り掛ける(ばら撒く)工程と、
(b3) 別途作製しておいた繊維強化層モジュール50を、短繊維40が振り掛けられた繊維強化層モジュール50に積層する工程と、
(b4) 一番上層にある繊維強化層モジュール50の上面に別途作製した繊維強化層モジュール50を積層する工程を、所定回数繰り返す工程と、
(b5) 積層体全体を積層方向に加圧して熱をかける工程と、
を有する。
【0024】
つぎに、本発明実施例2に特有な作用を説明する。
本発明実施例2では、短繊維40が積層構造体10の一部の層間樹脂層30のみに配置されているため、短繊維40が全ての層間樹脂層30に配置される場合に比べて、積層構造体10の製作工程が簡易(簡素)になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明実施例1の繊維強化樹脂よりなる積層構造体の断面図である。
【図2】本発明実施例1の繊維強化樹脂よりなる積層構造体の、1つの層間樹脂層とその近傍のみを示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明実施例1の繊維強化樹脂よりなる積層構造体の、積層前の繊維強化層モジュールを示す断面図である。
【図4】本発明実施例2の繊維強化樹脂よりなる積層構造体の断面図である。
【図5】短繊維が設けられていない場合の、積層構造体に曲げ荷重を加えて境界面で剥離した状態を示す、断面図である。
【図6】図5の場合の、垂直方向応力の分布図である。
【符号の説明】
【0026】
1 境界面
10 積層構造体
20 繊維強化樹脂層
30 層間樹脂層
40 短繊維
50 繊維強化層モジュール
51 強化繊維含有層
52 樹脂リッチ層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ方向中央部の強化繊維含有層と該層の表面の樹脂リッチ層とを備える繊維強化層モジュールを複数積層して作製され、前記強化繊維含有層で構成される繊維強化樹脂層と、隣り合う前記繊維強化層モジュールの前記樹脂リッチ層で構成される層間樹脂層と、を有する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体であって、
前記繊維強化樹脂層と前記層間樹脂層との境界面に交差する方向に前記層間樹脂層から前記繊維強化樹脂層まで延びる短繊維を前記層間樹脂層に配置した、繊維強化樹脂よりなる積層構造体。
【請求項2】
前記短繊維は、前記積層構造体に曲げモーメントが加わった際に最も剥離する可能性が高い境界面に接する前記層間樹脂層のみに配置されている請求項1記載の繊維強化樹脂よりなる積層構造体。
【請求項3】
厚さ方向中央部の強化繊維含有層と該層の表面の樹脂リッチ層とを備える繊維強化層モジュールに短繊維を振り掛ける工程と、
前記短繊維を振り掛けた前記繊維強化層モジュールとは異なる繊維強化層モジュールを、前記短繊維を振り掛けた繊維強化層モジュールに積層して、前記強化繊維含有層で構成される繊維強化樹脂層と、隣り合う前記繊維強化層モジュールの前記樹脂リッチ層で構成される層間樹脂層と、を作製する工程と、
を有する、繊維強化樹脂よりなる積層構造体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−307778(P2007−307778A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−138499(P2006−138499)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】