説明

置換−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン

本発明は、貧血および同様の状態を治療するための、HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害剤として有用な、置換1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオンに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
細胞および組織への酸素の不十分な送達は、血液の酸素運搬能の欠損と定義される貧血、および血管の狭窄または閉塞に起因して血液供給が制限される虚血に、関係づけられる。貧血は、赤血球の喪失(出血)、過剰な赤血球破壊(溶血)または赤血球生成(骨髄に見られる前駆体からの赤血球の生産)の不全によって引き起こされる場合がある。貧血の症状としては、虚弱、めまい、疲労、蒼白、認知機能障害および生活の質の全般的低下を挙げることができる。慢性および/または重度貧血は、心筋、脳または末梢虚血の憎悪におよび心不全につながることがある。虚血は、組織または器官への酸素の絶対的または相対的不足と定義され、およびアテローム性動脈硬化症、糖尿病、血栓塞栓症、低血圧などの疾患の結果として生じる場合がある。心臓、脳および腎臓は、少ない血液供給により引き起こされる虚血ストレスに対してとりわけ敏感である。
【0002】
貧血の主な薬理治療は、組換えヒトエリスロポエチン(EPO)の何らかの変異体の投与である。腎臓疾患と関連づけられる貧血、化学療法誘導性貧血、HIV療法からの貧血または失血による貧血については、ホルモンの供給を増進させるために、赤血球の不足を修正するために、および血液の酸素運搬能を増大させるために、組換えEPOが投与される。EPO置換は、最適な赤血球生成を刺激するために必ずしも十分とは限らず(例えば、鉄のプロセッシングに欠陥のある患者の場合)、付随するリスクがある。
【0003】
低酸素誘導因子(HIF)は、低酸素に対する細胞応答の主要調節因子として確認されている。HIFは、高度に調節されたα−サブユニット(HIF−α)と構成的に発現されるβ−サブユニット(HIF−β;ARNT、すなわちアリール炭化水素受容体核輸送体、としても公知)とから成るヘテロ二量体遺伝子転写因子である。HIFターゲット遺伝子は、赤血球生成(例えば、エリスロポエチン(EPO)およびEPO受容体)、解糖および血管形成(例えば、血管内皮増殖因子(VEGF))の、様々な態様に関連づけられることが報告されている。鉄吸収、輸送および利用ならびにヘム合成に関与するタンパク質についての遺伝子も、HIFのターゲットである。
【0004】
正常な酸素化のもとで、HIF−αは、分子酸素との反応における基質であり、この反応は、PHD−1(EGLN2、すなわち産卵異常9ホモログ2)、PHD2(EGLN1)およびPDH3(EGLN3)と呼ばれる、鉄(II)依存性、2−ケトグルタラート依存性およびアスコルバート依存性ジオキシゲナーゼのファミリーによって触媒される。HIF−αのプロリン残基(例えば、HIF−1αのPro−402およびPro−564)は、ヒドロキシル化され、その結果として得られる生成物は、タンパク質ユビキチン化に関与するE3ユビキチンリガーゼ多タンパク質複合体の構成要素である、腫瘍サプレッサータンパク質フォン・ヒッペル・リンダウ(von−Hippel Lindau)のターゲットである。低酸素化のもとでは、HIF−αヒドロキシル化反応があまり効率的でなく、HIF−αをHIF−βとの二量体化に利用できる。HIF二量体は、細胞核に移行され、そこでHIFターゲット遺伝子の低酸素応答性エンハンサーエレメントに結合する。
【0005】
低酸素条件下でおよび低酸素模倣剤(hypoxia mimetic agent)への暴露後にHIFの細胞レベルが増加することは公知である。後者(低酸素模倣剤)としては、特定の金属イオン(例えば、コバルト、ニッケル、マンガン)、鉄キレート剤(例えば、デスフェリオキサミン)および2−ケトグルラート(2−ketoglurate)の類似体(例えば、N−オキサリルグリシン)が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の化合物は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ(PHD−1、PHD−2、PHD−3)を阻害し、およびHIFレベルを変調する役割も果たすことができる。従って、これらの化合物は、HIF変調が望ましい疾患または状態、例えば貧血および虚血、の治療および/または予防に役立つ。組換えエリスロポエチン療法の代替として、本発明の化合物は、より簡単でより幅広い貧血管理方法を提供する。
【0006】
特許文献1(国際出願日2007年9月4日)には、アルツハイマー病の治療のためのスピロピペリジンベータ−セクレターゼ阻害剤として有用なヒダントインスピロピペリジン化合物が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際特許出願番号WO 2008/030412
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、式IAの化合物:
【化1】

【0009】
もしくはその医薬的に許容される塩、またはその立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩、である、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害する化合物;エリスロポエチンの体内生産を増進させるための、およびエリスロポエチンの体内生産減少に関連づけられる状態、例えば貧血および同様の状態、を治療するための、それらの使用;ならびにそのような化合物と製薬用担体とを含む医薬組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、式Iの化合物もしくはそれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を提供する:
【化2】

【0011】
(式中、
nは、0、1、2、3または4であり;
は、アリールまたはヘテロシクリルであり;
は、
水素、
アリール(C−C)アルキル、
ヘテロシクリル(C−C)アルキル、
0−10アルキル(オキシ)0−1カルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
アリールアミノカルボニルC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8)ヘテロシクリルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、および
0−10アルキルオキシカルボニルアミノカルボニルC0−10アルキル
から選択され;
は、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−C10アルキル)、または−(C−Cアルキル)ヘテロシクリルであり;
場合により、R、RおよびRは、それぞれ独立して、1、2、3または4個のRで置換されており;
は、水素、C−Cアルキル、およびオキソから選択され;
は、水素、−C−C10アルキル、−OC−C10アルキル、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)、OH、1から5個のフッ素で場合により置換されている−C−Cハロアルキル、ハロゲン、NH、N(C−Cアルキル)、NO、CN、および−S(O)1−2から選択され;
は、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルケニルアミノ、
1−10アルキル(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C3−8シクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C0−10アルキル)アミノカルボニルC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキルカルボキシC0−10アルキルアミノ、
カルボキシルC0−10アルキル、
カルボキシルアリール、
カルボキシルC3−8シクロアルキル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクリル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクロアルキル、
1−10アルコキシ、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
1−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
アリールC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルキルオキシ、
1−10アルキルチオ、
オキソ、
シアノ、
ニトロ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択され;ならびに
この場合のRは、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルキルカルボニル、
2−10アルケニルカルボニル、
2−10アルキニルカルボニル、
(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクリルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクロアルキルカルボニル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニル、
アリールアミノカルボニル、
3−8ヘテロシクリルアミノカルボニル、
1−10アルキルアミノカルボニル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
カルボキシルC0−10アルキル、
1−10アルキルスルホニル、
1−10アルキルスルホニルアミノ、
アリールC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクリルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8シクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
シアノ、
ニトロ、
オキソ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択される1、2、3または4個の置換基、R、で場合により置換されており;
この場合のRは、水素、OH、(C1−6)アルコキシ、ハロゲン、COH、CN、O(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)パーフルオロアルキル、およびNHから選択される1個以上の基で場合により置換されており;
但し、Rがフェニルであり、Rがフリルまたはピリジニルである場合には、Rは、メチル以外であることを条件とする)。
【0012】
本発明の化合物の実例となる、しかし非限定的な、例は、以下のもの:
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}イソニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ニコチノニトリル;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリジン−2−カルボン酸メチル;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}安息香酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−3−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸;
3−(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)プロパン酸;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸;
3−(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)プロパン酸;
4−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ベンゾニトリル;
4−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}安息香酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(2−チエニル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−[8−(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]−N−フェニルベンズアミド;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−[8−(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]−N−シクロプロピルベンズアミド;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸tert−ブチル;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチノニトリル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−{[3−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(3−ヒドロキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4’−{1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(5−メチル−1−H−イミダゾール−4−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(5−メチル−1−H−イミダゾール−4−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシ−6−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリミジン−4−カルボン酸;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ニコチン酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸メチル;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
5−(4−{8−[(3−カルボキシピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−3−カルボン酸;
(4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−イル)酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−(4−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸;
8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−(4’−プロピオニルビフェニル−4−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−(4’−プロピオニルビフェニル−4−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−メチル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸tert−ブチル;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−5−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸 (3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]酢酸;
2,2’−(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−1,8−ジイル)酢酸;
[3−ビフェニル−4−イル−1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸tert−ブチル;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸;
2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]−2−メチルプロパン酸;
(2R)−2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸;
(2S)−2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸;
N−({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)−L−セリン;
4−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}−4−オキソブタン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
2−フルオロ−4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(5−オキソピラゾリジン−3−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1 モルホリン−4−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−(6−{3−(4−ブロモフェニル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリミジン−4−イル)安息香酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸メチル;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリダジン−3−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{8−(4−メトキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{8−(4−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;
4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;
3−メチル−4−(5−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
3−フルオロ−4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ピリジン−2−イル)−3−安息香酸;
もしくはそれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩である。
【0013】
本発明の1つの実施形態は、式IIの化合物もしくはそれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を提供する:
【化3】

【0014】
(式中、
nは、0、1、2、3または4であり;
は、
水素、
アリール(C−C)アルキル、
ヘテロシクリル(C−C)アルキル、
0−10アルキル(オキシ)0−1カルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
アリールアミノカルボニルC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8)ヘテロシクリルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、および
0−10アルキルオキシカルボニルアミノカルボニルC0−10アルキル
から選択され;
は、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−C10アルキル)、または−(C−Cアルキル)ヘテロシクリルであり;
場合により、RおよびRは、それぞれ独立して、1、2、3または4個のRで置換されており;
は、水素、C−Cアルキル、およびオキソから選択され;
は、水素、−C−C10アルキル、−OC−C10アルキル、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)、OH、1から5個のフッ素で場合により置換されている−C−Cハロアルキル、ハロゲン、NH、N(C−Cアルキル)、NO、CN、および−S(O)1−2から選択され;
は、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルケニルアミノ、
1−10アルキル(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C3−8シクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C0−10アルキル)アミノカルボニルC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキルカルボキシC0−10アルキルアミノ、
カルボキシルC0−10アルキル、
カルボキシルアリール、
カルボキシルC3−8シクロアルキル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクリル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクロアルキル、
1−10アルコキシ、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
1−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
アリールC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルキルオキシ、
1−10アルキルチオ、
シアノ、
オキソ、
ニトロ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択され;ならびに
この場合のRは、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルキルカルボニル、
2−10アルケニルカルボニル、
2−10アルキニルカルボニル、
(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクリルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクロアルキルカルボニル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニル、
アリールアミノカルボニル、
3−8ヘテロシクリルアミノカルボニル、
1−10アルキルアミノカルボニル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
カルボキシルC0−10アルキル、
1−10アルキルスルホニル、
1−10アルキルスルホニルアミノ、
アリールC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクリルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8シクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
シアノ、
ニトロ、
オキソ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択される1、2、3または4個の置換基、R、で場合により置換されており;
この場合のRは、水素、OH、(C1−6)アルコキシ、ハロゲン、COH、CN、O(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)パーフルオロアルキル、およびNHから選択される1個以上の基で場合により置換されており;
但し、Rがフェニルであり、Rがフリルまたはピリジニルであるときには、Rは、メチル以外であることを条件とする)。
【0015】
本明細書において用いる場合、注記のある場合を除き、「アルキル」は、すべての異性体を含めて、指定数の炭素原子を有する、分岐鎖飽和脂肪族炭化水素基と直鎖飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むことを意図したものである。アルキル基について一般に用いられる略記を、本明細書をとおして用いており、例えば、メチルを「Me」もしくはCHによって表すことがあり、エチルを「Et」もしくはCHCHによって表すことがあり、プロピルを「Pr」もしくはCHCHCHによって表すことがあり、またはブチルを「Bu」もしくはCHCHCHCHによって表すことなどがある。例えば、「C1−6アルキル」(または「C−Cアルキル」)は、すべての異性体を含めて、指定数の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を意味する。C1−6アルキルは、ヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体ならびにn−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルならびにメチルのすべてを含む。「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルならびにメチルを意味する。用語「アルキレン」は、すべての異性体を含めて、指定数の炭素原子を有する、および2つの末端鎖結合部を有する、分岐鎖飽和脂肪族炭化水素基と直鎖飽和脂肪族炭化水素基の両方を指す。例として、用語「非置換A−Cアルキレン−B」は、A−CH−CH−CH−CH−Bを表す。用語「アルコキシ」は、酸素架橋によって連結している指示された数の炭素原子の線状または分岐アルキル基を表す。
【0016】
ただ「非置換の」とだけもしくはただ「置換されている」とだけで別の具体的な注記がない限り、または置換基が列挙されている場合を除き、(独立ラジカルとしての、またはラジカル、例えばアルコキシ、アルキルチオおよびアラルキル、の一部としての)アルキル基は、非置換であり、または各炭素原子が1から3個の置換基で、ハロ、C1−20アルキル、CF、NH、N(C−Cアルキル)、NO、オキソ、CN、N、−OH、−O(C−Cアルキル)、C−C10シクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)S(O)0−2−、(C−Cアルキル)S(O)0−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)NH−、HN−C(NH)−、−O(C−Cアルキル)CF、(C−Cアルキル)C(O)−、(C−Cアルキル)OC(O)−、(C−Cアルキル)O(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)1−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)OC(O)NH−、−NH(C−Cアルキル)NHC(O)NH(C−Cアルキル)、NHC(O)OC−Cアルキル、−NH(C−Cアルキル)NHSO(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキル)NHSO(C−Cアルキル)、アリール、アラルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルで、置換されている。
【0017】
用語「C」は、「C0−6アルキル」のような表現で用いる場合、直接共有結合を意味し;または該用語が置換基の末端に出てくるとき、C0−6アルキルは、水素またはC1−6アルキルを意味する。同様に、基の中の一定数の原子の存在を定義する整数が、ゼロに等しいとき、それに隣接する原子が結合によって直接連結していることを意味する。例えば、構造:
【化4】

(式中、sは、ゼロ、1、または2に等しい整数である)
において、sがゼロであるとき、該構造は、
【化5】

である。
【0018】
用語「C3−8シクロアルキル」(または「C−Cシクロアルキル」)は、合計3から8個の炭素原子を有するアルカンの環式環(すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチル)を意味する。用語「C3−7シクロアルキル」、「C3−6シクロアルキル」、「C5−7シクロアルキル」およびこれらに類するものは、類似の意味を有する。
【0019】
用語「ハロゲン」(または「ハロ」)は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素(代替的に、フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)、およびヨード(I)とも呼ばれる)を指す。
【0020】
用語「アリール」は、芳香族単一(mono−)および多(poly−)炭素環式環構造を指し、この場合、前記多環構造における個々の炭素環式の環は、単結合によって互いに縮合されているまたは連結している。適するアリール基としては、フェニル、ナフチル、およびビフェニルが挙げられる。
【0021】
用語「炭素環(carbocycle)」(およびその語尾変化形、例えば「炭素環式(carbocyclic)」または「カルボシクリル(carbocyclyl)」)は、本明細書で用いる場合、別の指示がない限り、(i)CからC単環式、飽和もしくは不飽和環、または(ii)CからC12二環式飽和もしくは不飽和環構造を指す。(ii)におけるそれぞれの環は、他の環から独立しており、または他の環と縮合しており、および各環は、飽和されている、または不飽和である。炭素環は、結果として安定な化合物を生じさせるいずれの炭素原子で、その分子の残りの部分に連結していてもよい。縮合二環式炭素環は、前記炭素環のサブセットである;すなわち、用語「縮合二環式炭素環」は、一般に、CからC10二環式環構造であって、それぞれの環が飽和しているまたは不飽和である、および2個の隣接炭素原子が該環構造内のそれぞれの環によって共有されている、二環式環構造を指す。一方の環が飽和しており、および他方が飽和している、縮合二環式炭素環は、飽和二環式環構造である。一方の環がベンゼンであり、および他方が飽和している、縮合二環式炭素環は、不飽和二環式環構造である。一方の環がベンゼンであり、および他方が不飽和である、縮合二環式炭素環は、不飽和環構造である。飽和炭素環式環は、シクロアルキル環、例えばシクロプロピル、シクロブチルなど、とも呼ばれる。別の注記がない限り、炭素環は、不飽和であり、またはC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、アリール、ハロゲン、NHもしくはOHで置換されている。前記縮合二環式不飽和炭素環のサブセットは、一方の環がベンゼン環であり、および他方の環が飽和しているまたは不飽和であり、結果として安定な化合物を生じさせる任意の炭素原子によって連結している、二環式炭素環である。このサブセットの代表的な例としては、以下のものが挙げられる:
【化6】

【0022】
用語「複素環(heterocycle)」(およびその語尾変化形、例えば「複素環式(heterocyclic)」または「ヘテロシクリル(heterocyclyl)」)は、(i)安定な4から8員、飽和または不飽和単環式の環、または(ii)安定な7から12員二環式環構造を指し、この場合、(ii)におけるそれぞれの環は、他の環(多数もしくは複数)から独立しており、または他の環(多数もしくは複数)と縮合しており、およびそれぞれの環は、飽和されており、または不飽和であり、および前記単環式環または二環式環構造は、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子(例えば、1から6個のヘテロ原子、または1から4個のヘテロ原子)とバランスの炭素原子とを含有し(前記単環式の環は、典型的には少なくとも1個の炭素原子を含有し、および該環構造は、典型的には少なくとも2個の炭素原子を含有する);ならびに前記窒素および硫黄ヘテロ原子のいずれか1個以上は、場合により酸化されており、ならびに前記窒素ヘテロ原子のいずれか1個以上は、場合により四級化されている。別の指定がない限り、前記複素環式環は、結合が結果として安定な構造を生じさせるならば、いずれのヘテロ原子または炭素原子で結合していてもよい。別の指定がない限り、複素環式環が置換基を有するとき、該置換基は、結果として安定な化学構造を生じさせるならば、ヘテロ原子であろうと炭素原子であろうと、該環のいずれの原子に付いていてもよい。
【0023】
複素環式部分の非制限的な例としては以下のものが挙げられるが、それらに限定されない:アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリル。
【0024】
飽和複素環式のものは、前記複素環のサブセットを構成する;すなわち、用語「飽和複素環式」は、一般に、(単環式であろうと、多環式であろうと)環構造全体が飽和している、上で定義したとおりの複素環を指す。用語「飽和複素環式環」は、炭素原子と、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子とから成る、4から8員飽和単環式環または安定な7から12員二環式環構造を指す。代表的な例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、およびテトラヒドロフリル(またはテトラヒドロフラニル)が挙げられる。
【0025】
ヘテロ芳香族のものは、前記複素環のもう1つのサブセットを構成する;すなわち、用語「ヘテロ芳香族(あるいは「ヘテロアリール」)は、一般に、(単環式であろうと、多環式であろうと)環構造全体が芳香族環構造である、上で定義したとおりの複素環を指す。用語「ヘテロ芳香族環」は、炭素原子と、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子とから成る、5から6員単環式芳香族環または7から12員二環式のものを指す。置換ヘテロアリール環が少なくとも1個の窒素原子を含有する場合(例えば、ピリジン)、そのような置換は、N−オキシドを形成する結果となるものである場合がある。ヘテロ芳香族環の代表的な例としては、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル(またはチオフェニル)、チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、およびチアジアゾリルが挙げられる。
【0026】
二環式複素環の代表的な例としては、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、クロマニル、イソクロマニル、テトラヒドロキノリニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(すなわち、
【化7】

)、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール(すなわち、
【化8】

)、およびベンゾ−1,3−ジオキソリル(すなわち、
【化9】

)が挙げられる。本明細書における一定の文脈では、
【化10】

を、代替的に、2個の隣接炭素原子に連結しているメチレンジオキシを置換基として有するフェニルと呼ぶ。
【0027】
用語「アリールアルキル」および「アルキルアリール」は、アルキル部分(この場合のアルキルは、上で定義したとおりである)を含み、およびアリール部分(この場合のアリールは、上で定義したとおりである)を含む。アリールアルキルの例としては、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチル、およびナフチルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。アルキルアリールの例としては、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジンおよびブチルピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
ただ「非置換の」とだけもしくはただ「置換されている」とだけで別の具体的な注記がない限り、または置換基が具体的に列挙されているときを除き、シクロアルキル、アリール(フェニルを含む)および複素環(ヘテロアリールを含む)基は、非置換であり、または置換されている。本明細書で用いる場合、用語「置換C−C10シクロアルキル」、「置換アリール(フェニルを含む)」、および「置換複素環」は、その化合物の残りの部分への結合点に加えて、1から3個の置換基を含有する環式の基を包含することを意図したものである。好ましくは、前記置換基は、これらに限定されないが、ハロ、C−C20アルキル、CF、NH、N(C−Cアルキル)、NO、オキソ、CN、N、−OH、−O(C−Cアルキル)、C−C10シクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)S(O)0−2−、アリール−S−(O)0−2−、(C−Cアルキル)S(O)0−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)NH−、HN−C(NH)−、−O(C−Cアルキル)CF、(C−Cアルキル)C(O)−、(C−Cアルキル)OC(O)−、(C−Cアルキル)NC(O)−(C−Cアルキル)O(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)1−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)OC(O)NH−、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルを含む群から選択される。
【0029】
特に相反する言明がない限り、「不飽和」環は、部分または完全不飽和環である。例えば、「不飽和単環式C炭素環」は、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、およびベンゼンを指す。
【0030】
特に相反する言明がない限り、本明細書に列挙するすべての範囲は、包括的である。例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載されている複素環は、その複素環が1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する場合があること意味する。
【0031】
本発明の化合物を描写および説明するいずれの構造においてもまたはいずれの式においても、いずれかの変数が1回より多く出現する場合、各出現時のその定義は、いずれの他の出現時におけるその定義とも無関係である。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが結果として安定な化合物を生じさせる場合にのみ許容される。
【0032】
用語「置換されている」(例えば、「1個以上の置換基で場合により置換されているアリール」の場合)は、指名されている置換基による一および多置換を、そのような一または多置換(同じ部位での多置換を包む)が化学的に許される限り、含む。
【0033】
用語「オキシ」は、酸素(O)原子を意味する。用語「チオ」は、硫黄(S)原子を意味する。用語「オキソ」は、「=O」を意味する。用語「カルボニル」は、「C=O」を意味する。
【0034】
いずれの置換基においても、または式I〜IIIにおいて、いずれかの変数(例えば、R、Rなど)が1回より多く出現する場合、各出現時のその定義は、いずれの他の出現時におけるその定義とも無関係である。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが結果として安定な化合物を生じさせる場合にのみ許容される。
【0035】
本開示全体をとおして用いている標準的な命名法の下では、示す側鎖の末端部分を最初に記載し、その後、隣接する官能基を結合点に向かって記載する。例えば、C1−5アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル置換基は、
【化11】

に相当する。
【0036】
本発明の化合物を選択する際、様々な置換基、すなわちR、R、Rなど、が、化学構造結合性についての周知の原理に従って選択されることは、通常の当業者には理解されるであろう。
【0037】
置換基から環構造内へ描かれている線は、示されている結合が、置換可能な環原子のいずれに連結していてもよいことを示す。環構造が多環式である場合、その結合は、もっぱら近位の環上の適する炭素原子のいずれかに連結していることが、意図されている。
【0038】
本発明化合物上の置換基および置換パターンを、通常の当業者が、化学的に安定な化合物であって、容易に入手できる出発原料から当該技術分野において公知の技術および下に示す方法によって容易に合成できる化合物を生じさせるように選択できることは、理解される。ある置換基が、それ自体、1個以上の基で置換されている場合、結果として安定な構造が生ずるならば、これら多数の基が、同じ炭素上にあってもよいし、異なる炭素上にあってもよいことは理解される。句「1個以上の置換基で場合により置換されている」は、句「少なくとも1個の置換基で場合により置換されている」と同等であると理解されるべきであり、そのような場合、1つの実施形態は、ゼロから3個の置換基を有するであろう。
【0039】
本発明の1つの実施形態においては、Rは、以下のもの:フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、インダニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、ビフェニル、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択されるが、これらに限定されず、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0040】
本発明の1つの実施形態において、Rは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、およびビフェニルから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。この実施形態の変形において、Rは、フェニルまたはビフェニルであり;および1、2、3、または4個のRで場合により置換されている。
【0041】
もう1つの実施形態において、Rは、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0042】
本発明の1つの実施形態において、Rは、水素、アリール(C−C)アルキル、ヘテロシクリル(C−C)アルキル、C0−10アルキル(オキシ)0−1カルボニルC0−10アルキル、C3−8シクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、およびC0−10アルキルオキシカルボニルアミノカルボニルC0−10アルキルから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0043】
本発明の変形において、Rにおけるヘテロシクリルは、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択されるが、これらに限定されず、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0044】
本発明のもう1つの実施形態において、Rにおけるヘテロシクリルは、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロチエニル、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0045】
本発明の1つの実施形態において、Rは、以下のもの:フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、インダニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、ビフェニル、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択されるが、これらに限定されず、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0046】
本発明のもう1つの実施形態において、Rにおけるヘテロシクリルは、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロチエニル、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0047】
本発明の1つの実施形態において、Rは、ハロゲン、(カルボニル)0−11−10アルキル、C1−10アルキル(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、カルボキシルC0−10アルキル、カルボキシルアリール、カルボキシルC3−8シクロアルキル、カルボキシルC3−8ヘテロシクリル、カルボキシルC3−8ヘテロシクロアルキル、C1−10アルコキシ、C1−10アルキルオキシC0−10アルキル、ヒドロキシC0−10アルキル、オキソ、およびシアノから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0048】
この実施形態の変形において、Rは、ハロゲン、(カルボニル)0−11−10アルキル、C1−10アルキル(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、C0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、カルボキシルC0−10アルキル、C1−10アルコキシ、C1−10アルキルオキシC0−10アルキル、ヒドロキシC0−10アルキル、オキソ、およびシアノから選択され、この場合のRは、1、2、3、または4個のR置換基で場合により置換されている。
【0049】
1つの実施形態において、本発明の化合物は、3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}イソニコチン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;4’−{1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;5−(4−{8−[(3−カルボキシピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−3−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;もしくはこれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を含む。
【0050】
本発明のもう1つの実施形態における化合物は、3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;4’−{1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−3−カルボン酸;4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;もしくはこれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を含む。
【0051】
本発明のもう1つの実施形態において、本発明の化合物は、3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}イソニコチン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;5−(4−{8−[(3−カルボキシピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;もしくはこれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を含む。
【0052】
本発明のもう1つの実施形態における化合物は、下に列挙するものもしくはそれらの医薬的に許容される塩、またはそれらの立体異性体、またはその立体異性体の医薬的に許容される塩を含む:4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸;4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸;2−フルオロ−4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(5−オキソピラゾリジン−3−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1 モルホリン−4−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;4−(6−{3−(4−ブロモフェニル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリミジン−4−イル)安息香酸;4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸メチル;2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリダジン−3−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;4−(5−{8−(4−メトキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;4−(5−{8−(4−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;3−メチル−4−(5−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;および3−フルオロ−4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ピリジン−2−イル)−3−安息香酸。
【0053】
メチル基を末端とする置換基を有する化合物の構造表示は、末端メチル基を、文字「CH」、例えば「−CH」、を用いて表示することもあり、メチル基の存在を表す直線、例えば「
【化12】

」、を用いて表示することもあり、すなわち、「
【化13】

」と「
【化14】

」は、同等の意味を有する。
【0054】
反復項を有する項、例えば(CR(この場合、rは、整数2であり、Rは被定義変数であり、およびRは、被定義変数である)、を含有する変数の定義について、Rの値は、それが出現するそれぞれの事例で異なることがあり、およびRの値は、それが出現するそれぞれの事例で異なることがある。例えば、RおよびRが、メチル、エチル、プロピル、およびブチルから成る群より、独立して選択される場合には、(CRは、
【化15】

であることがある。
【0055】
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
本明細書に記載する化合物は、不斉中心を含有することがあり、従って、エナンチオマーとして存在することがある。本発明による化合物が2つ以上の不斉中心を有する場合、それらは、さらに、ジアステレオマーとして存在することがある。本発明は、実質的に純粋な分割されたエナンチオマー、それらのラセミ混合物、ならびにジアステレオマーの混合物などの、可能な立体異性体すべてを含む。上記式Iは、一定の位置での明確な立体化学を伴わず示されている。本発明は、式Iのすべての立体異性体ならびにそれらの医薬的に許容される塩および溶媒和物を含む。別の具体的な論究がない限り、一方の異性体への言及は、可能な異性体のいずれにも適用される。異性体の組成が明記されていない場合は常に、すべての可能な異性体が含まれる。エナンチオマーのジアステレオ異性体ペアは、例えば、適する溶媒からの分別結晶によって分離することができ、このようにして得たエナンチオマーのペアは、従来の手段により、例えば、光学活性酸または塩基を分割剤として使用することにより、またはキラルHPLCカラムを用いて、個々の立体異性体に分離することができる。さらに、一般式Iの化合物のいずれのエナンチオマーまたはジアステレオマーも、光学的に純粋な出発原料または立体配置がわかっている試薬を使用する立体特異的合成によって得ることができる。
【0056】
本明細書に記載する化合物が、オレフィン二重結合を含有する場合、特に別の指定がない限り、そのような二重結合は、E幾何異性体とZ幾何異性体の両方を含むことを意図したものである。
【0057】
本明細書に記載する化合物の一部は、異なる水素結合点を伴って存在することがあり、これらは互変異性体と呼ばれる。例えば、カルボニル−CHC(O)−基を含む化合物(ケト型)は、互変異性を受けて、ヒドロキシル−CH=C(OH)−基(エノール型)になることがある。ケト型とエノール型の両方が、個々に、ならびにそれらの混合物として、本発明の範囲内に含まれる。
【0058】

医薬的に許容される塩は、金属(無機)塩と有機塩の両方を含み;これらのリストは、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」,17th Edition、pg.1418(1985)、に与えられている。適切な塩形態が、物理および化学的安定性、流動性、吸湿性(hydro−scopicity)および溶解度に基づいて選択されることは、当業者に周知である。用語「医薬的に許容される塩」は、医薬的に許容される非毒性の塩基または酸から調製される塩を指す。本発明の化合物が酸性であるとき、その対応する塩を無機塩基または有機塩基から適便に調製することができる。そのような無機塩基から誘導される塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅(第二銅および第一銅)、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン(第二マンガンおよび第一マンガン)、カリウム、ナトリウム、および亜鉛およびこれらに類するものの塩が挙げられる。アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、およびナトリウム塩が好ましい。有機塩基から調製される塩としては、自然に存在する源および合成の源、両方から誘導される、第一級、第二級および第三級アミンの塩が挙げられる。塩を形成することができる医薬的に許容される有機非毒性塩基としては、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンおよびこれらに類するものが挙げられる。
【0059】
本発明の化合物が塩基性である場合、その対応する塩を無機または有機酸から適便に調製することができる。そのような酸としては、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸およびこれらに類するものが挙げられる。クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、および酒石酸が好ましい。
【0060】
溶媒
本発明は、その範囲内に、式Iの化合物の溶媒和物を含む。本明細書で用いる場合、用語「溶媒和物」は、溶質(すなわち、式Iの化合物)またはその医薬的に許容される塩と、該溶質の生物活性に干渉しない溶媒とによって形成される、可変化学量論比の複合体を指す。溶媒の例としては、水、エタノール、および酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。溶媒が水であるとき、その溶媒和物は、水和物として公知であり;水和物としては、半−、一、セスキ−、二−、および三水和物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
プロドラッグ
本発明は、その範囲内に、本発明の化合物のプロドラッグの使用を含む。一般に、そのようなプロドラッグは、本発明の化合物の官能性誘導体であって、所望の化合物へインビボで容易に変換可能なものであろう。従って、本発明の治療方法において、用語「投与すること」は、記載する様々な状態の、式Iの化合物での、または式Iの化合物でないことがあるが、患者への投与後にインビボで式Iの化合物に変換する化合物での、治療を含むものとする。適するプロドラッグ誘導体の選択および調製のための従来の手順は、例えば、「Design of Prodrugs」、ed.H.Bundgaard、Elsevier、1985、に記載されている。
【0062】
有用性
本発明の化合物は、低酸素誘導性因子(HIF)プロリルヒドロキシラーゼの阻害剤であり、それ故、HIF変調が望ましい疾患および状態、例えば貧血および虚血、の治療および予防において有用である。選択的で管理された方法で本発明の化合物を使用して、低酸素誘導性因子の安定化を誘導すること、ならびにエリスロポエチン産生および分泌を迅速かつ可逆的に刺激することができる。従って、本発明のもう1つの態様は、哺乳動物における疾患または状態を治療または予防する方法を提供し、この治療または予防は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害によって果たされるまたは助長されるものであり、この方法は、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害するために有効である式Iの化合物の量を投与することを含む。本発明のこの態様は、HIFプロリルヒドロキシラーゼによって変調される疾患または症状を治療または予防するための薬物の製造における式Iの化合物に使用をさらに含む。
【0063】
1つの実施形態には、哺乳動物におけるエリスロポエチンの内因産生を増進させる方法があり、この方法は、エリスロポエチンの体内産生を増進させるために有効である式Iの化合物の量を、前記哺乳動物に投与することを含む。
【0064】
もう1つの実施形態は、哺乳動物における貧血を治療する方法であり、この方法は、式Iの化合物の治療有効量を前記哺乳動物に投与することを含む。「貧血」としては、慢性腎疾患性貧血、化学療法誘発性貧血(例えば、HIVおよびC型肝炎ウイルスなどの感染性疾患、のための抗ウイルス薬レジメンの結果として生ずる貧血)、慢性疾患からの貧血、癌状態に関連づけられる貧血、癌の放射線治療の結果として生ずる貧血、慢性免疫障害、例えば関節リウマチ、炎症性腸疾患および狼瘡、からの貧血、ならびに月経による、または老化にからの、または鉄のプロセッシングに欠陥がある他の個体、例えば鉄を十分にもっているが鉄を適切に利用することができない個体、における貧血が挙げられる。
【0065】
もう1つの実施形態は、哺乳動物における虚血性疾患を治療する方法であり、この方法は式Iの化合物の治療有効量を前記哺乳動物に投与することを含む。
【0066】
併用療法
式Iの化合物を、式Iの化合物が有効である疾患または状態の治療/予防/抑制または改善において使用される他の薬物と、併用することができる。そのような他の薬物を、それらが一般に使用される経路によりおよび量で、式Iの化合物と同時にまたは逐次的に投与することができる。式Iの化合物を1つ以上の他の薬物と同時に使用するとき、そのような他の薬物を式Iの化合物に加えて含有する医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物に加えて、1つ以上の他の活性成分も含有するものを含む。
【0067】
投与経路/用量
本発明の化合物は、本発明による苦痛、疾患および疾病の治療または予防のために、活性成分化合物と温血動物の身体の作用部位とを接触させる任意の手段によって投与することができる。例えば、投与は、経口投与、局所投与(経皮投与を含む)、眼投与、口腔内投与、鼻腔内投与、吸入投与、膣内投与、直腸内投与、槽内投与および非経口投与である場合がある。本明細書において用いる場合の用語「非経口的」は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内注射もしくは注入、胸骨内および腹腔内を含む投与方式を指す。本開示に関連して、温血動物は、恒常性メカニズムをもつ動物界のメンバーであり、哺乳類および鳥類を含む。
【0068】
前記化合物は、医薬との併用に利用できる任意の従来の手段により、個々の治療薬として、または治療薬の合剤で投与することができる。それらを単独で投与することができるが、一般には、選ばれる投与経路および標準的な薬務に基づいて選択される製薬用担体とともに投与される。
【0069】
投与される用量は、レシピエントの年齢、健康状態および体重、疾患の程度、併用療法の種類(あれば)、治療の頻度、および所望の効果の性質に依存するであろう。通例、活性成分化合物の日用量は、1日あたり約0.1〜2000ミリグラムであろう。通常、1回以上の適用で1日あたり10から500ミリグラムが、所望の結果を得るために有効である。これらの用量は、上記記載の苦痛、疾患および疾病、例えば貧血、の治療および予防のための有効量である。
【0070】
医薬組成物
本発明のもう1つの態様は、式Iの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。医薬組成物におけるような用語「組成物」は、活性成分(単数または複数)と、担体を構成する不活性成分(単数または複数)(医薬的に許容される賦形剤)とを含む生成物ばかりでなく、任意の2つ以上の成分の会合、複合体化もしくは凝集の結果として、または1つ以上の成分の解離の結果として、または1つ以上の成分の別のタイプの反応もしくは相互作用の結果として、直接もしくは間接的に生ずる任意の生成物も包含することを意図したものである。従って、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物と追加の活性成分(単数または複数)と医薬的に許容される賦形剤とを混合することによって作られた、任意の組成物を包含する。
【0071】
本発明の医薬組成物は、活性成分としての、式Iによって表される化合物(またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物)と、医薬的に許容される担体と、場合により他の治療成分もしくはアジュバントとを含む。前記組成物は、経口投与、直腸内投与、局所投与および非経口投与(皮下投与、筋肉内投与および静脈内投与を含む)に適する組成物を含むが、いずれの所与の場合においても、最も適する経路は、個々の宿主に、ならびに活性成分を投与することとなる状態の性質および重症度に依存するであろう。前記医薬組成物を単位剤形で適便に与えることができ、および薬学技術分野において周知の任意の方法によって調製することができる。
【0072】
活性成分を、固体剤形、例えばカプセル、錠剤、トローチ、糖衣丸、顆粒および粉末、で、または液体剤形で、例えばエリキシル、シロップ、エマルジョン、分散液および懸濁液、で、経口投与することができる。活性成分を、滅菌液体剤形、例えば分散液、懸濁液または溶液、で、非経口投与することもできる。局所投与のための軟膏、クリーム、滴剤、経皮パッチもしくは粉末のような、眼投与のための眼科用溶液もしくは懸濁製剤、すなわち点眼剤、のような、吸入もしくは鼻腔内投与のためのエアロゾルスプレーもしくは粉末組成物のような、または直腸内もしくは膣投与のためのクリーム、軟膏、噴霧剤もしくは坐剤のような、他の剤形も、活性成分を投与するために使用することができる。
【0073】
ゼラチンカプセルは、活性成分および粉末担体、例えばラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸およびこれらに類するもの、を含有する。類似の希釈剤を使用して、圧縮錠剤を作ることができる。錠剤も、カプセルも、一定時間にわたる薬物の継続的放出を生じさせる徐放性製品として製造されることがある。圧縮錠剤は、一切の不快な味をマスクするためにおよびその錠剤を雰囲気から保護するために糖衣が施されるもしくはフィルムコートされることがあり、または胃腸管内での選択的溶解のために腸溶コートされることがある。
【0074】
経口投与のための液体剤形は、患者の受容を増すために着色剤および着香剤を含有することがある。
【0075】
一般に、水、適する油、食塩水、水性デキストロース(グルコース)、ならびに関連糖溶液およびグリコール、例えばプロピレングリコールまたはポリエチレングリコール、は、非経口溶液に適する担体である。非経口投与のための溶液は、好ましくは、活性成分の水溶性塩、適する安定剤および、必要な場合には、緩衝物質を含有する。単独または併用いずれかでの抗酸化物質、例えば重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸、は、適する安定剤である。クエン酸およびその塩ならびにナトリウムEDTAも使用される。加えて、非経口溶液は、保存薬、例えばベンズアルコニウムクロリド、メチル−またはプロピルパラベン、およびクロロブタノール、を含有することがある。
【0076】
適する製薬用担体は、本分野の標準的な参考テキストである、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、A.Osolに記載されている。
【0077】
吸入による投与のために、本発明の化合物を、加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー提示の形態で適便に送達することができる。調合することができる粉末として前記化合物を送達することができ、吹入粉末吸入装置を使ってその粉末組成物を吸入することができる。吸入のための好ましい送達系は、定量噴霧式吸入(MDI)エアロゾルであり、これは、適する噴射剤、例えばフルオロカーボンまたは炭化水素、中の式Iの化合物の懸濁液または溶液として調合することができる
眼投与については、適切な眼科用ビヒクル中の式Iの化合物の適切な重量パーセントの溶液もしくは懸濁液を用いて、該化合物を眼の角膜または内部領域に浸透させるために十分な時間、該化合物が眼表面と接触した状態で維持されるように、眼科用製剤を調合することができる。
【0078】
本発明の化合物の投与に有用な医薬剤形としては、硬および軟ゼラチンカプセル、錠剤、非経口注射剤、および経口懸濁剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
標準的な2ピース硬ゼラチンカプセルの各々に、100ミリグラムの粉末活性成分、150ミリグラムのラクトース、50ミリグラムのセルロースおよび6ミリグラムのステアリン酸マグネシウムを充填することによって、多数の単位カプセルを調製する。
【0080】
可消化油、例えば大豆油、綿実油またはオリーブ油、中の活性成分の混合物を調製し、容積式ポンプによってゼラチンに注入して、100ミリグラムの活性成分を含有する軟ゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥させる。
【0081】
多数の錠剤を、従来の方法により、投薬単位が100ミリグラムの活性成分、0.2ミリグラムのコロイド状二酸化ケイ素、5ミリグラムのステアリン酸マグネシウム、275ミリグラムの微結晶性セルロース、11ミリグラムのデンプンおよび98.8ミリグラムのラクトースとなるように調製する。適切な被覆剤を塗布して、美味性を増すことまたは吸収を遅らせることができる。
【0082】
1.5重量%の活性成分を10容量%のプロピレングリコール中で攪拌することにより、注射による投与に適する非経口組成物を調製する。この溶液を注射用蒸留水で嵩増しし、滅菌する。
【0083】
経口投与のために、水性懸濁液を、各5ミリリットルが100ミリグラムの微粉活性成分、100ミリグラムのカルボキシメチルセルロースナトリウム、5ミリグラムの安息香酸ナトリウム、1.0グラムのソルビトール溶液、U.S.P.、および0.025ミリリットルのバニリンを含有するように調製する。
【0084】
本発明の化合物を段階的にまたは別の治療薬と併用で投与するとき、一般に、同じ剤形を使用することができる。薬物を物理的併用で投与するとき、併用する薬物の相溶性に依存して剤形および投与経路を選択すべきである。従って、用語「併用投与」は、2つの薬剤の同時もしくは逐次的投与、または代替的に、2つの活性成分の固定用量合剤としての投与を含むと解する。
【0085】
本発明の化合物を単独の活性成分として投与することができ、または患者のエリスロポエチンレベルの改善に有用であることが公知の他の活性成分をはじめとする第2の活性成分と併用で投与することができる。
【0086】
合成
本発明の化合物を調製するための方法を以下のスキームに例示する。他の合成プロトコルは、当業者には容易にわかるであろう。本実施例は、式Iの化合物の調製を例示するものであり、それ故、添付の特許請求の範囲に示す本発明を限定するものと解釈すべきでない。別の指示がない限り、すべての変数は、前に定義したとおりである。
【0087】
本明細書において用いる略記は、次のとおりである:Ac=アセチル;BOC=t−ブトキシカルボニル;DCM=ジクロロメタン;DME=ジメチルエーテル;DMF=ジメチルホルムアミド;h=時間;LiHMDS=リチウムヘキサメチルジシラザン;Me=メチル;およびTFA=トリフルオロ酢酸。
【化16】

【0088】
スキーム1に例示したように、例えば、Sarges,R.、Schnur,R.C.、Belletire,J.L.、Peterson,M.J.、「J.Med.Chem.」、1988、31、230−43、およびCourtoison,J.C.、Coudert,P.、Couquelet,J.、Tronche,P.、Jonadet,M.、Bastide.P.「Farmaco,Edizione Sci.」、1988、43、153−60に開示されているような、炭酸アンモニウムとシアン化カリウムの反応により、式IIの化合物を式IIIの化合物に転化させることができる。式IIIの化合物とハロゲン化物、R−X(式中のXは、脱離基、例えばI、Br、Cl、OTfを表す)、との反応は、様々な溶媒(例えば、DMF、アセトニトリル、ジオキサンおよびトルエン)中、銅(I)塩(例えば、ヨウ化銅(I)、CuI)、様々な配位子(例えば、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、1,10−フェナントロリン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオン)および塩基(例えば、炭酸カリウムまたはセシウム)を使用して果たされる。場合により、式IIの化合物の式IVの化合物への転化は、様々な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中、銅塩(例えば、臭化銅)、強塩基(例えば、水素化ナトリウム)を使用して果たされる。後述方法のほうが脂肪族ハロゲン化物(式中、R=アルキル、ヘテロアルキルなど)には適する。あるいは、銅塩の化学量論的使用および高温を含む、多くの他の条件により、式IIIの化合物の式VのI化合物への転化;Konkel,M.J.、Packiarajan,M.、Chen,H.、Topiwala,U.P.、Jimenez,H.、Talisman,I.J.、Coate,H.、およびWalker,H.W.により「Bioorg.Med.Chem.Lett.」、2006,16,3950−3954に開示されているように様々な溶媒(例えば、塩化メチレン、THF、ジオキサン、アセトニトリル)中での第三級有機または無機塩基(例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、および水素化ナトリウム)および銅塩(例えば、Cu(OAc)、CuCl)を使用して式IIIの化合物とハロゲン化物、R−X(式中、Xは、ボロン酸(X=−B(OH))またはボロン酸エステルである)との反応;を果たすことができる。場合により、IIのIVへの転化は、様々な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中、銅塩(例えば、臭化銅)、強塩基(例えば、水素化ナトリウム)を使用して果たされる。
【0089】
IVのVへの転化は、IIIからIVへの転化について説明した条件下、この場合はR−XをR−Xの代わりに用いて果たされる。
【0090】
V中のBoc−基の脱保護は、ニートのまたは有機溶媒、例えば塩化メチレン、ジオキサンまたはエーテル、中の酸、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸、硫酸、または臭化水素との反応によって果たされる。
【0091】
式Iの化合物の形成は、還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム)を使用する式VIの化合物のワンポット還元アミノ化により、または先ず、対応するカルボニル化合物VIでイミンを形成し、その後、そのイミンを還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、炭素担持パラジウムを使用する水素化、または酢酸中の亜鉛)で還元する、スキーム1に類似した段階的手順により、果たされる。
【0092】
あるいは、Iの形成は、ニートのまたは有機溶媒(例えば、アセトニトリルもしくは塩化メチレン)中のVIとRCHX[式中、Xは、ハロゲン(または代替的に、トリフラートもしくはメシラートなど)である]および塩基(例えば、トリエチルアミン)との反応により果たされる。
【0093】
スキーム1に図示した反応順序での工程を、スキーム1について上で説明したものと実質的に同じ反応条件および適する試薬を用いて、異なる順番で、例えば下のスキーム2に示すような順番で、行うことができる
スキーム2
【化17】

【0094】
中間体A(化合物A−1)の調製
【化18】

【0095】
水(350mL)およびエタノール(350mL)中の、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(105g、527mmol)、シアン化カリウム(51.5g、790mmol)および炭酸アンモニウム(152g、1581mmol)の混合物を、95℃に2時間加熱し、ゆっくりと攪拌しながら氷浴により冷却した。濾過により固体を回収し、100mLの水/エタノール=1:1(容量:容量)ですすぎ、デシケータの中で乾燥させた。LCMS(方法B):2.21分、m/z(MH−Boc)=170.1。
[実施例1]
【0096】
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン(1−1)
【化19】

【0097】
工程A(化合物1−A)
中間体A(A−1)(23.77mmol)とアセトニトリル(80mL)中の4−ヨードビフェニル(22.58mmol)とDMF(80mL)とから成る溶液を15分間、窒素流で脱気した。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(5.94mmol)、ヨウ化銅(I)(5.94mmol)、および炭酸カリウム(71.3mmol)を順次添加した。得られた混合物を15時間、85℃に加熱し、酢酸エチル(300mL)および水(300mL)と併せた。この配合工程からの有機層を分離した。有機抽出物を水(2×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。酢酸エチル中0〜100%ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって、精製を果たした。結果として白色固体、1−A、を得た。LCMS(方法B):3.21分、m/z(MH−Boc)=321.0。
【0098】
工程B(化合物1−B)
工程Aの生成物、1−A、(10mmol)とアセトニトリル(20mL)中の2−ヨード−4−メトキシピリミジン(30mmol)とDMF(20mL)とから成る溶液を、15分間、窒素流で脱気した。2,2,6,6−テトラメチル−3.5−ヘプタジオン(10mmol)、ヨウ化銅(I)(10mmol)、および炭酸セシウム(50mmol)を順次添加し、得られた混合物を15時間、85℃に加熱した。加熱した混合物を、その後、酢酸エチル(300mL)および水(300mL)と併せた。有機層を分離した。その有機抽出物を水(2×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。分取HPLC(方法C)によって精製を果たし、生成物、1−B、をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【0099】
工程C(化合物1−C)
ジオキサン中の4M HCl(60mL、240mmol)を注射器により工程Bの生成物、1−B、(6mmol)に添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間攪拌し、30mLの適量に濃縮し、10℃に冷却した。固体を濾過により回収し、10mLのジオキサンですすぎ、デシケータの中で乾燥させた。
【0100】
工程D(化合物1−D)
工程Cの生成物、1−C、(4mmol)を塩化メチレン(40mL)に添加して溶液にした。その後、3−メチルピリジン−2−カルボキシアルデヒド(5mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(20mmol)をその溶液に順次添加した。得られた混合物を周囲温度で2時間攪拌した。メタノール(20mL)を添加し、得られた混合物を周囲温度で5分間攪拌し、その後、濃縮した。分取逆相HPLC(方法C)によって最終精製を果たして、表題化合物、1−D、を得、トリフルオロ酢酸塩として単離した;1HNMR(CDCl):δ=2.03−2.15(m,4H)、2.03(s,3H)、3.53−4.30(m,6H)、4.06(s,3H)、6.60−8.49(m,14H);LCMS(方法A)、1.71分、m/z(MH)=535。
【0101】
工程E(化合物1−E)
工程Dの生成物、1−D、を塩酸の1M水溶液と併せ、得られた混合物を封管の中で8時間還流させた。分取逆相HPLC(方法C)によって最終精製を果たして、表題化合物、1−1、実施例1、を得、トリフルオロ酢酸塩として単離した;1HNMR(CDCl3):δ=1.96(s,3H)、2.24(m,2H)、2.34(m,2H)、3.84(m,2H)、3.92(m,2H)、4.48(s,2H)、6.18(d,1H,J=6.6Hz)、7.24−7.87(m,12H)、8.43(d,1H,J=4.3Hz);LCMS(方法A)、1.60分,m/z(MH)+=521。
【0102】
表1は、実施例1−1について説明した一般手順に従って調製し、前に説明した分取HPLC(方法C)を用いてトリフルオロ酢酸塩として単離した、式IXの実施例1−2から1−71を、実施例1−1に加えて、開示するものである。
【表1】
















【0103】
表2は、式VIIの化合物を実施例2−1から実施例2−8として開示するものであり、これらの化合物は、工程Aまたは工程Bのいずれかを次のように変更した、実施例1−1について説明した類似一般手順に従って調製した:それぞれのイミド/アミド(第一/第二工程の変更に依存して、それぞれ、1mmol)をアセトニトリル(25mL)に溶解し、水素化ナトリウム(2mmol)を添加し、その後、RXまたはRXを添加した。得られた混合物を室温で8時間攪拌し、その後、濃縮した。酢酸誘導体の場合、ブロモ酢酸tert−ブチルをRXまたはRX求電子試薬として使用し、DCM中のトリフルオロ酢酸の25%溶液での処理によってそのエステルの最終脱保護を果たした。分取HPLC(方法C)を用いて、生成物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【表2】



[実施例3]
【0104】
【化20】

【0105】
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン(3−1)
工程Bを省略した、実施例1について説明した一般手順に従って、化合物3−1を調製し、その後、分取HPLC(方法C)を用いてトリフルオロ酢酸塩として単離した。HNMR(CDCl):δ=2.25(m,2H)、2.37(m,2H)、2.46(s,3H)、2.96(m,2H)、3.74(s,2H)、6.87(s,1H)、7.16−7.70(m,10H)、8.40(d,1H,J=4.2Hz);LCMS(方法A)、1.50分、m/z(MH)=427。
[実施例4]
【0106】
【化21】

【0107】
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸(4−1)
工程Bを省略した、実施例1について説明した一般手順に従って、化合物4−1を調製し、分取HPLC(方法C)を用いてトリフルオロ酢酸塩として単離した。HNMR(CD3OD):δ=2.21−2.51(m,4H)、3.67−3.90(m,4H)、4.24(m,2H)、7.38−7.76(m,9H);LCMS(方法A)、l.50分、m/z(MH)=380。
【0108】
わずかに修飾された中間体A、2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6,8−ジカルボン酸8−tert−ブチル6−エチル、を使用して、実施例1について説明した一般手順に従って化合物実施例3−2から3−12を調製し、そしてまた、前記中間体は、対応する置換ケトン、4−オキソピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチル3−エチル、から調製した。そのエチルエステルの加水分解は、実施例1、工程Eについて説明した一般手順に従って果たした。分取HPLC(方法C)を用いて、最終生成物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【表3】



[実施例5]
【0109】
【化22】

【0110】
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(5−1)
工程Bを次のように変更した、実施例1について説明した一般手順に従って、化合物5−1を調製した:工程Aの生成物(1mmol)をDMF(5mL)に溶解し、水素化ナトリウム(2mmol)を添加し、その後、N−(オキソメチレン)グリシン酸エチル(2mmol)(R=Et)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。分取HPLC(方法C)を用いて、その生成物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【0111】
R=Et、LCMS(方法B)、3.02分、m/z(MH)=556.3。
【0112】
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸tert−ブチル(5−2)
工程Bを次のように変更した、実施例1について説明した一般手順に従って、化合物5−2を調製した:工程Aの生成物(1mmol)をDMF(5mL)に溶解し、水素化ナトリウム(2mmol)を添加し、その後、N−(オキソメチレン)グリシン酸エチルt−ブチル(2mmol)(R=T−Bu)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。分取HPLC(方法C)を用いて、その生成物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。
【0113】
R=t−ブチル、LCMS(方法B)、4.17分、m/z(MNa)=601.1。
[実施例6]
【0114】
【化23】

【0115】
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸(6−1)
化合物5−2をDCM中のトリフルオロ酢酸の25%溶液で12時間処理し、濃縮した。分取HPLC(方法C)を用いて、その生成物をトリフルオロ酢酸塩として単離した。1HNMR(CD3OD3):δ=2.37(s,3H)、2.42(m,2H)、3.46(m,2H)、3.74(m,2H)、3.95(m,2H)、4.01m(2H)、4.67(s,2H)、7.36(m,2H)、7.47(m,2H)、7.64(d,2H,J=5.6Hz)、7.68(d,2H,J=5.6Hz)、7.70(d,1H,J=5.6Hz)、7.79(d,2H,J=5.6Hz)、8.51(m,1H)、8.79(m,1H);LCMS(方法B)、2.76分、m/z(MH)+=527.9。
【0116】
表4は、実施例5および6について説明したものに類似した方法によって調製した、実施例5−3から5−7の化合物を示すものである。
【表4】

【0117】

[実施例7]
【0118】
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸(7−1)
【化24】

【0119】
中間体Bは、一般スキーム1および2において見つけられる式VIIの化合物のサブセットであることに留意しなければならない。実施例1、工程A−Dにおいて説明した一般手順に従って、この場合は工程Aにおいて4−ヨードビフェニルの代わりに4当量の1,4−ジブロモベンゼンを用いて、中間体Bを調製した。1,4−ジブロモベンゼンは、一般スキーム1に図示した基、R−X、に対応する。
【0120】
0.56mmolの3−(4−ブロモフェニル)−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、(R2=6−メトキシピリミジン−4−イルの場合の中間体B)、と、1.41mmolの4−(ジヒドロキシボリル)安息香酸(R4=4−(ヒドロキシカルボニル)フェニルの場合の化合物、I−c、に対応する)と、0.09mmolのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)と、6mLのDMF中の炭酸カリウム(0.9mL、1.7mmol)の2N溶液との混合物の反応物を、140℃で40分間、マイクロウェーブで加熱した。その混合物を濾過し、固体をメタノールですすいだ。それを減圧下で蒸発させて、粗製生成物を得た。残留物を質量分析計直結(Mass−directed)HPLCによって精製して、白色固体;7−1を得た。NMR(CDCl3):δ=2.37(m,2H)、2.41(s,3H)、3.75(m,2H)、3.88(m,2H)、4.01(s,3H)、4.04(m,2H)、4.87(s,2H)、7.37(m,1H)、7.62(d,J=8.5Hz,2H)、7.72(m,2H)、7.77(d,J=8.5Hz)、7.83(d,J=8.5Hz,2H)、8.12(d,J=8.5Hz,2H)、8.52(m,1H)、8.70(s,1H);LCMS@1.71分(方法A)、m/z(MH)=579。
【0121】
表5は、実施例7−1について説明したとおりに調製したおよび式VIIによって表される、実施例7−1から7−15の化合物を示すものである。
【表5】




[実施例8]
【0122】
【化25】

【0123】
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸(8−1)
【化26】

【0124】
中間体Cは、一般スキーム2において見つけられる式IXの化合物のサブセットであることに留意しなければならない。実施例1、工程A、CおよびDについてそれぞれ説明した一般手順に従って、この場合は工程Aにおいて4−ヨードビフェニルの代わりに4当量の1,4−ジブロモベンゼンを用いて、中間体Cを調製した。1,4−ジブロモベンゼンは、一般スキーム2に図示した基、R−Xに対応する。
【0125】
工程A−−−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(8−A)
3−(4−ブロモフェニル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン(中間体C、640mg、1.49mmol)と、[4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル]ボロン酸(497mg、2.24mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(138mg、0.12mmol)と、14mLのDMF中の炭酸カリウム(1.96mL、3.72mmol)の2N溶液との混合物の反応物を、120℃で40分間、マイクロウェーブで加熱した。その混合物をセライトにより濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させ、残留物を、ジクロロメタン/酢酸エチル/アンモニア(MeOH中2M)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物8−Aを白色固体として得た。LCMS(方法A):1.86分、m/z(MH)=527。
【0126】
工程B−−−4’−{1−(6−ヨードピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(8−B)
35mLのトルエン中の、4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(化合物8−A、808mg、1.53mmol)、4,6−ジヨードピリミジン(1018mg、3.06mmol)および炭酸セシウム(1600mg、4.91mmol)の混合物を、10分間、45℃で、窒素で脱気した。その後、1,10−フェナントロリン(553mg、3.07mmol)およびヨウ化銅(I)(292mg、1.53mmol)を添加し、5分間、脱気した。その後、その反応混合物を30時間、還流させた。その後、それをセライトによって濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。その残留物を、ヘキサン/酢酸エチル/NH3(MeOH中2M)(100/100/8)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物8−Bを白色固体として得た。LCMS(方法A):2.15分、m/z(MH)=731。
【0127】
工程C−−−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(8−C)
10mLのMeOH中の4’−{1−(6−ヨードピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(化合物8−B、700mg、0.96mmol)および320mgのパラジウム(炭素上10%)の反応混合物を50spi Hで3時間水素化した。その混合物をセライトによって濾過し、CHCl(30mL×4)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させ、残留物を、ヘキサン/酢酸エチル/NH3(MeOH中2M)(100/100/8)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物8−Cを白色固体として得た。LCMS(方法A):2.02分、m/z(MH)=605。
【0128】
工程D−−−表題化合物(8−1)
3mLのCHCl中の4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸tert−ブチル(化合物8−C、470mg、0.78mmol)の反応混合物を室温で、ジオキサン中のHCl(4.0M)6mLで処理した。3.5時間後、得られた懸濁液を減圧下で蒸発させた。その残留物を、XBridge C18 5um 50×100mmカラムを用いて25−55%アセトニトリル/0.1%NH4OH(水溶液)で溶出する質量分析計直結HPLCによって精製して、化合物(8−1)を白色固体として得た。HNMR(CD3OD):δ=2.42(s,3H)、2.45(m,2H)、3.80(m,2H)、3.80−3.94(m,2H)、4.04−4.10(m,2H)、4.76(s,2H)、7.37(m,1H)、7.64(d,J=8.5Hz,2H)、7.74(d,J=7.6Hz,1H)、7.79(d,J=8.5Hz,2H)、7.86(d,J=8.5Hz,2H)、8.14(d,J=8.3Hz,2H)、8.46(m,1H)、8.54(d,J=4.7Hz,1H)、8.74(d,J=5.9Hz,1H)、9.06(s,1H);LCMS(方法A):1.54分、m/z(MH)=549。
【0129】
表6は、実施例8−1について説明したとおりに調製したおよび式VIIによって表される、実施例8−1から8−3の化合物を示すものである。
【表6】


【0130】
中間体D − 4,6−ジヨード−2−メチルピリミジン の調製
4,6−ジクロロ−2−メチルピリミジン(2.43g、14.9mmol)、ヨウ化ナトリウム(3.13g、20.9mmol)および30mLのヨウ化水素酸(水中57%)の混合物を15分間、40℃で攪拌した。その混合物を濾過し、固体を回収した。その後、その固体に5mLの水を添加し、pHを2M NaOHでpH=7〜8に調整し、その混合物を減圧下で蒸発させた。得られた残留物に15mLのDCMを添加し、入念に攪拌し、得られた懸濁液を濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて、中間体Dを白色固体として得た。LCMS(方法A):2.49分、m/z(MH)+=255。
[実施例9]
【0131】
【化27】

【0132】
工程A−−−2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸(化合物9−A)
3−(4−ブロモフェニル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン(中間体C、964mg、2.25mmol)と、3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸(677mg、2.58mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(130mg、0.112mmol)と、18mLのDMF中の炭酸カリウム(2.25mL、4.50mmol)の2N溶液との反応物を、120℃で40分間、マイクロウェーブで加熱した。その後、それを濾過して固体を除去し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、粗製化合物9−Aを白色固体として得た。LCMS(方法A);1.41分、m/z(MH)+=485。
【0133】
工程B−−−2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸ベンジル(化合物9−B)
30mLのDCM中の、粗製化合物9−A、(2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸、1200mg、2.47mmol)、1−(3−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(961mg、6.19mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(605mg、4.95mmol)およびフェニルメタノール(803mg、7.43mmol)の反応混合物を、12時間攪拌した。その混合物をCHCl(2×20mL)で抽出し、併せた有機画分を減圧下で蒸発させた。残留物を、CHCl/酢酸エチル/NH3(MeOH中2M)(200/100/14)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物9−Bを得た。LCMS(方法A);2.15分、m/z(MH)+=731。
【0134】
工程C−−−4’−{1−(6−ヨード−2−メチルピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸ベンジル(化合物9−C)
35mLのトルエン中の、2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸ベンジル(化合物9−B、490mg、0.85mmol)、4,6−ヨード−2−メチルピリミジン(中間体D、649mg、1.88mmol)および炭酸セシウム(833mg、2.56mmol)の混合物を、10分間、45℃で窒素で脱気した。その後、1,10−フェナントロリン(307mg、1.7mmol)およびヨウ化銅(I)(162mg、0.85mmol)を添加し、その混合物を5分間、脱気した。その後、その反応混合物を30時間還流させ、セライトによって濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、ヘキサン/酢酸エチル/NH3(MeOH中2M)(100/100/8)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物9−Cを白色固体として得た。LCMS(方法A);2.30分、m/z(MH)+=793。
【0135】
工程D−−−2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸(9−1)
10mLのMeOH中の、4’−{1−(6−ヨード−2−メチルピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸ベンジル(化合物9−C、512mg、0.65mmol)および150mgのパラジウム(炭素上10%)の混合物を、50psi Hで6時間水素化した。その混合物をセライトによって濾過し、CHCl(30mL×4)で洗浄した。有機層を減圧下で蒸発させ、残留物を、160mgのパラジウム(炭素上10%)の存在下、50psi Hでさらに5時間、再び水素化した。その混合物をセライトによって濾過し、MeOHおよびCHCl(30mL×4)で洗浄した。併せた有機層を減圧下で蒸発させ、残留物を、XBridge C18 5um 50×100mmカラムを用いて25−55%アセトニトリル/0.1%NH4OH(水溶液)で溶出する質量分析計直結HPLCによって精製して、化合物実施例9−1を白色固体として得た。HNMR(CDOD):δ=1.94(m,2H)、2.32(s,3H)、2.57(s,3H)、2.68(s,3H)、2.95(m,2H)、3.20(m,2H)、3.59(m,2H)、3.95(s,2H)、7.27(m,2H)、7.48(d,J=8.2Hz,2H)、7.53(d,J=8.2Hz,2H)、7.66(d,J=7.6Hz,1H)、7.84(d,J=7.7Hz,1H)、8.17(d,J=6.0Hz,1H)、8.31(d,J=4.1Hz,1H)、8.53(m,1H);LCMS(方法A);1.59分、m/z(MH)+=577。
【0136】
表7は、実施例9−1について説明したとおりに調製したおよび式VIIによって表される、実施例9−1から9−2の化合物を示すものである。
【表7】

【0137】
中間体E − 4−(5−ブロモピリジン−2−イル)安息香酸tert−ブチル(E−1)の調製
【化28】

【0138】
2,5−ジブロモピリジン(12.6mmol)、[4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル]ボロン酸(13.93mmol)、2N炭酸ナトリウム(9.5mL)、メタノール(20.0mL)、トルエン(40.0mL)およびTetrakis(0.63mmol)の混合物に、Advancer Biotage Microwave Reacterにおいて20分間、120℃で照射した。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた固体を塩化メチレンおよび水で希釈した。層を分離し、水性層を塩化メチレンで洗浄した。有機層を併せ、乾燥させ(MgSO)、セライトによって濾過した。0から10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって表題化合物E−1を得た。H NMR(CDCl3):δ=8.79(d,J=2.2Hz,1H)、8.109(d,J=12Hz,2H)、8.043(d,J=11.9Hz,2H)、7.92(d,J=10.9Hz,1H)、7.690(d,J=8.4Hz,1H)、1.651(s,9H)。
【0139】
中間体F − 4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸ベンジル(F−2)の調製
【化29】

【0140】
工程A−−−4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(F−1)
2,5−ジブロモピリジン(1.37mmol)、4−(ジヒドロキシボラニル)−3−メチル安息香酸(4−(dihydroxyboryanyl)−3−methyl benzoic acid)(1.37mmol)、2N炭酸ナトリウム(0.82mL)、メタノール(10.0mL)、トルエン(20.0mL)およびTetrakis(0.069mmol)の混合物に、Advancer Biotage Microwave Reacterにおいて20分間、115℃で照射した。溶媒を減圧下で濃縮し、得られた固体を塩化メチレンおよび水で希釈した。層を分離し、水性層を塩化メチレンで洗浄した。塩化メチレン層を廃棄した。水性層のpHを2N HClでpH7に調整し、EtOAc(×3)で洗浄した。併せた有機層を乾燥させ(MgSO)、セライトによって濾過した。ジエチルエーテル/ヘキサンでの研和および濾過によって化合物F−1を得た。H NMR(CDCl3):δ=13.04(b,1H)、8.80(d,J=2.3Hz,1H)、8.14−8.15(dd,J=2.3,8.4Hz,1H)、7.87(s,1H)、7.83(d,J=8.0Hz,1H)、7.56(d,J=8.4Hz,1H)、7.49(d,J=7.9Hz,1H)、2.35(s,3H)。
【0141】
工程B−−−4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸ベンジル(F−2)
塩化メチレン(10mL)中の、工程Aからの生成物、化合物F−1(2.05mmol)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(4.52mmol)およびフェニルメタノール(4.11mmol)を、周囲温度で、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(2.05mmol)で処理し、その混合物を18時間攪拌した。混合物を塩化メチレンで希釈し、水で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。0から10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル精製によって表題化合物、F−2を得た。LCMS(方法A):2.32分、m/z(MH)=283.9。
【0142】
中間体G − 4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸ベンジル(G−2)の調製
【化30】

【0143】
工程A−−−4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(化合物G−1)
5−ブロモ−2−ヨードピリジン(3.52mmol)、4−(ジヒドロキシボリル)−3−フルオロ−安息香酸(3.52mmol)、三塩基性リン酸カリウム(7.04mmol)およびトリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(tri(dibenzyliceneacetone)dipalladium(0))クロロホルム付加体(0.18)の混合物を、還流冷却器を装備した丸底フラスコ内で、トリフェニルホスフィン(0.35mmol)で処理した。フラスコ内の酸素を強い窒素流で排気し、その後、メタノール(10.0mL)およびトルエン(30.0mL)で処理した。その後、その混合物を80℃で16時間攪拌し、60℃に冷却し、メタノールで希釈し、セライトによって濾過した。その後、濾液を濃縮して、化合物G−1から成る粗製固体を得た。LCMS(方法A):1.82分、m/z(MH)=297.9。
【0144】
工程B−−−4−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸ベンジル−化合物(G−2)
工程Aからの粗製生成物(化合物G−1)を用いたことを除き、化合物F−2の調製について説明した手順に従って、表題化合物G−2を白色結晶質固体として得た。H NMR(CDCl3):δ=8.83,(d,J=2.1Hz,1H)、8.12(m,1H)、7.99(d,J=8.3Hz,1H)、7.93−7.59(dd,J=2.3,8.5Hz,1H)、7.88(d,J=11.8Hz,1H)、7.38−7.50(m,5H)、5.42(s,2H)。LCMS(方法A):2.62分、m/z(MH)=387.9。
[実施例10]
【0145】
【化31】

【0146】
工程A−−−3−{6−[4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル]ピリジン−3−イル}−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチル(化合物10−A)
4−ヨードビフェニルの代わりに中間体E(8.99mmol)を用いたことを除き、化合物1−Aについて説明した一般手順に従って、35:5:60(EtOAc:MeOH:ヘキサン)溶液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー後、化合物10−Aを白色固体として得た。LCMS(方法A):2.42分、m/z(MH)=523.2。
【0147】
工程B−−−3−{6−[4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル]ピリジン−3−イル}−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチル(化合物10−B)
1−Aの代わりに10Aを用いたことを除き、化合物1−Bについて説明した手順に従って、0から40%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー後、化合物10−Bを得た。LCMS(方法A):2.57分、m/z(MH)=631.1。
【0148】
工程C−−−4−{5−[1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]−ピリジン−2−イル}安息香酸(化合物10−C)
ジオキサン中の4M HCl(4.76mL、19mmol)を、工程Bの生成物、10−B、(0.9mmol)に、注射器によって添加した。得られた混合物を周囲温度で3時間攪拌し、濃縮して、化合物10−C(黄褐色固体)をHCl塩として得た。LCMS(方法A):1.36分、m/z(MH)=475.0。
【0149】
工程D−−−4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸、(10−1)
乾燥塩化メチレン中の、化合物10−C(0.9mmol)、トリアセトキシボロヒドリド(2.09mmol)および3−メチルピリジン−2−カルボキシアルデヒド(1.43mmol)の懸濁液を酢酸(2.85mmol)で処理し、周囲温度で一晩、攪拌した。その混合物を塩化メチレンおよび水で希釈し、そのpHを1N NaOHでpH7に調整した。層を分離し、水性層を塩化メチレンで洗浄した(×2)。併せた有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。逆相HPLC精製(方法C)によって表題化合物10−D(実施例10−1)をトリフルオロ酢酸塩として得た。H NMR(DMSO):δ=13.05−13.43(b,1H)、10.15−10.29(b,1H)、8.85(s,1H)、8.79(s,1H)、8.53(s,1H)、8.26−8.29(m,3H)、8.08−8.12(m,3H)、7.76(d,J=7.7Hz,1H)、7.55(s,1H)、7.39−7.42(m,1H)、4.73(s,2H)、3.98(s,3H)、3.78(m,2H)、3.66(m,2H)、3.52−3.58(m,2H)、2.52(m,2H)、2.37(s,3H)。LCMS(方法A):1.58分、m/z(MH)=580.1。
【0150】
表8は、実施例10−1について説明したとおりに調製したおよび式VIIによって表される実施例10−2から10−4を、実施例10−1に加えて、開示するものである。
【表8】


[実施例11]
【0151】
4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(11−1)
【化32】

【0152】
実施例11−1は、工程Aにおいて中間体Eの代わりに中間体Fを用いることにより、実施例10について説明した一般手順(工程A−D)に従って調製した。追加の工程(工程E)は、工程Dからの生成物(実施例11)の、エタノール中の炭素担持10%パラジウムでの処理、およびparrシェーカーを用いる50psiの水素での水素化分解を必要とした。最終精製を方法Cに従って行って、表題化合物(11−1)をトリフルオロ酢酸塩として得た;H NMR(DMSO):δ=12.85−13.21(b,1H)、10.10−10.41(b,1H)、8.84(d,J=2.3Hz,1H)、8.79(s,1H)、8.54(d,J=4.8Hz,1H)、8.08−8.10(dd,2.4,8.3,Hz,1H)、7.92(s,1H)、7.88(d,J=7.9Hz,1H)、7.82(d,J=8.4Hz,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,1H)、7.58(d,J=7.9Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.39−7.42(dd,J=4.8,7.5Hz,1H)、4.72(s,2H)、3.98(s,3H)、3.78(m,2H)、3.66(m,2H)、3.52−3.58(m,2H)、2.52(m,2H)、2.41(s,3H)、2.38(s,3H)。LCMS(方法A):1.61分、m/z(MH)=594.1。
【0153】
表9は、実施例11−1について説明したとおりに調製したおよび式VIIによって表される実施例11−2から11−3を、実施例11−1に加えて、開示するものである。
【表9】


[実施例12]
【0154】
3−フルオロ−4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ピリジン−2−イル)−3−安息香酸(12−1)
【化33】

【0155】
実施例12−1は、工程Aにおいて中間体Eの代わりに中間体Gを用いることにより、実施例10について説明した一般手順に従って調製した。追加の工程(工程E)は、工程Dからの生成物(実施例12)の、エタノール中の炭素担持10%パラジウムでの処理、およびparrシェーカーを用いる50psiの水素での水素化分解を必要とした。最終精製を方法Cに従って行って、表題化合物(12−1)をトリフルオロ酢酸塩として得た;H NMR(DMSO):δ=13.22−13.53(b,1H)、9.98−10.47(b,1H)、8.89(d,J=2.3Hz,1H)、8.79(s,1H)、8.53(d,J=4.5Hz,1H)、8.08−8.14(m,5H)、7.90−7.92(dd,J=1.3,8.1Hz 1H)、7.82(d,J=11.5Hz,1H)、7.75(d,J=7.7Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.38−7.41(dd,J=4.8,7.6Hz,1H)、4.72(s,2H)、3.98(s,3H)、3.78(m,2H)、3.66(m,2H)、3.55(m,2H)、2.52(m,2H)、2.36(s,3H)。LCMS(方法A):1.7分、m/z(MH)=598.2。
【0156】
HPLC分析および精製のための方法A〜Cの定義
方法A
LCMSについての条件:質量分析計:Micromass ZQ単一4重極、エレクトロスプレー陽イオン化、フルスキャンモード(0.5秒間に150〜750amu);HPLC:Agilent 1100、バイナリポンプ;DAD UV検出器:ハードウェア/ソフトウェア Waters/Micromass MassLynx 4.0;カラム:Waters Xterra、幅3.0mm、長さ50mm、充填材料3.5マイクロメートル;実行時間:4.0分;流量:1.0mL/分;移動相A=水+0.05% TFA、B=アセトニトリル+0.05% TFA;勾配:時間/%A/%B:0.00/90/10、3.25/2/98、3.75/2/98、4.00/90/10。
【0157】
方法B
LCMSについての条件:質量分析計:Micromass ZQ単一4重極、エレクトロスプレー陽イオン化、フルスキャンモード(0.5秒間に150〜750amu);HPLC:Agilent 1100、バイナリポンプ;DAD UV検出器:ハードウェア/ソフトウェア Waters/Micromass MassLynx 4.0;カラム:Waters Xterra、幅3.0mm、長さ50mm、充填材料3.5マイクロメートル;実行時間:5.5分;流量:1.0mL/分;移動相A=水+0.05% TFA、B=アセトニトリル+0.05% TFA;勾配:時間/%A/%B:0.00/90/10、3.75/2/98、4.75/2/98、4.76/90/10、5.25/90/10。
【0158】
方法C
2525バイナリ・グラジエント・ポンプと、2767インジェクター/コレクターと、2996 PDA UV検出器とから成るWaters質量分析計直結精製システム(MS Directed Purification System)、移動相:水およびアセトニトリル(それぞれ、0.1%TFAを含有)の勾配、カラム:Waters Sunfire(30×100mm、5マイクロメートル 充填材料)を用いて、分取逆相液体クロマトグラフィー(RPHPLC)を行った。
【0159】
生物学的アッセイ
例示化合物(本発明の1−1から1−71、2−1から2−8、3−1から3−12、4−1、5−1から5−7、6−1および7−1)は、PHD2とHIFペプチドとの相互作用を阻害すること、および0.1ナノモルから10マイクロモルの間にわたるIC50値を示すことが判明した。好適な活性を検出するために有用であり得るアッセイの非限定的な例は、次の出版物に開示されている:Oehme,F.ら、「Anal.Biochem.」、330:74−80(2004);Hirsila,M.ら、「J.Bio.Chem.」、278(33):30772−30780(2005);Hyunju,C.ら、「Biochem.Biophys.Res.Comm.」、330(2005)275−280;およびHewitson,K.S.ら、「Methods in Enzymology」(Oxygen Biology and Hypoxia);Elsevier Publisher(2007)、pg.25−42(ISSN:0076−6879)。
【0160】
本発明の化合物の生物学的活性は、本明細書において下で説明するアッセイを用いて評価することができる:
HIF−PHD2触媒活性についてのアッセイ
96ウェルプレートの各ウェルに、DMSO中の1μLの被験化合物と、バキュロウイルス感染Sf9細胞において発現されそこから精製した0.15μg/mL FLAGタグ付き完全長PHD2を含有する20μLのアッセイバッファー(50mM Tris pH7.4/0.01% Tween−20/0.1mg/mL ウシ血清アルブミン/10μM 硫酸第一鉄/1mM アスコルビン酸ナトリウム/20μg/mL カタラーゼ)とを添加した。室温で30分間のプレインキュベーション後、4μLの基質の添加により酵素反応を開始させた(0.2μM 2−オキソグルタラートおよび0.5μM HIF−1αペプチドビオチニル−DLDLEMLAPYIPMDDDFQLの最終濃度)。室温で2時間後、25μLのクエンチ/検出ミックスを添加して、1mM オルト−フェナントロリン、0.1mM EDTA、0.5nM 抗(His)LANCE試薬(Perkin−Elmer Life Sciences)、100nM AF647標識ストレプトアビジン(Invitrogen)、および2μg/mL (His)−VHL複合体(S.Tan(2001)「Protein Expr.Purif.」21、224−234)の最終濃度にすることによって、反応を停止させ、シグナルを発生させた。665nmでの時間分解蛍光シグナルと620nmでの時間分解蛍光シグナルの比を決定し、並行して実行した非阻害対照サンプルに対する阻害パーセントを計算した。
【0161】
HIF−PHD1およびHIF−PHD3の触媒活性の阻害を、同様に決定することができる。
【0162】
上で説明した生物学的インビトロアッセイを用いて、Egbertson,M.らのPCT出願WO 2008/030412に実施例31、32および32−2として開示されている下記の3つの化合物をHIF−PHD1、HIF−PHD2およびHIF−PHD3の触媒活性の阻害について試験した。試験したすべての化合物が、10,000nMより大きいIC50で、PHDの3つのアイソフォームに対して不活性であった。
【表10】

【0163】
表5は、例示化合物(本発明の1−1から1−71、2−1から2−8、3−1から3−12、4−1、5−1から5−7、6−1および7−1)についての、IC50(nM)として表す、HIF PHD2結合活性を示すものである。
【表11】










【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物もしくはその医薬的に許容される塩、またはその立体異性体、または前記立体異性体の医薬的に許容される塩:
【化1】

(式中、
nは、0、1、2、3または4であり;
は、アリールまたはヘテロシクリルであり;
は、
水素、
アリール(C−C)アルキル、
ヘテロシクリル(C−C)アルキル、
0−10アルキル(オキシ)0−1カルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
アリールアミノカルボニルC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8)ヘテロシクリルアミノカルボニルC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、および
0−10アルキルオキシカルボニルアミノカルボニルC0−10アルキル
から選択され;
は、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−C10アルキル)、または−(C−Cアルキル)ヘテロシクリルであり;
場合により、R、RおよびRは、それぞれ独立して、1、2、3または4個のRで置換されており;
は、水素、C−Cアルキル、およびオキソから選択され;
は、水素、−C−C10アルキル、−OC−C10アルキル、−(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)、OH、1から5個のフッ素で場合により置換されている−C−Cハロアルキル、ハロゲン、NH、N(C−Cアルキル)、NO、CN、および−S(O)1−2から選択され;
は、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルケニルアミノ、
1−10アルキル(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C3−8シクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
(C0−10アルキル)アミノカルボニルC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
0−10アルキルカルボキシC0−10アルキルアミノ、
カルボキシC0−10アルキル、
カルボキシルアリール、
カルボキシルC3−8シクロアルキル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクリル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクロアルキル、
1−10アルコキシ、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
1−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
アリールC0−10アルキル(カルボニル)0−1オキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルキルオキシ、
1−10アルキルチオ、
シアノ、
オキソ、
ニトロ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択され;ならびに
この場合のRは、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
(カルボニル)0−12−10アルケニル、
(カルボニル)0−12−10アルキニル、
1−10アルキルカルボニル、
2−10アルケニルカルボニル、
2−10アルキニルカルボニル、
(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクリルカルボニル、
(C3−8)ヘテロシクロアルキルカルボニル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキル、
(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
1−4アシルアミノC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
ジ−(C1−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(アリールC0−10アルキル)アミノC0−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニル、
アリールアミノカルボニル、
3−8ヘテロシクリルアミノカルボニル、
1−10アルキルアミノカルボニル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシカルボニルC0−10アルコキシ、
(C1−10アルキル)アミノカルボニルオキシ、
(アリールC0−10アルキル)1−2アミノカルボニルオキシ、
ヒドロキシC0−10アルキル、
カルボキシルC0−10アルキル、
1−10アルキルスルホニル、
1−10アルキルスルホニルアミノ、
アリールC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクリルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8ヘテロシクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
3−8シクロアルキルC1−10アルキルスルホニルアミノ、
シアノ、
ニトロ、
オキソ、
パーフルオロC1−6アルキル、および
パーフルオロC1−6アルコキシ
から選択される1、2、3または4個の置換基、R、で場合により置換されており;
この場合のRは、水素、OH、(C1−6)アルコキシ、ハロゲン、COH、CN、O(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)パーフルオロアルキル、およびNHから選択される1個以上の基で場合により置換されており;
但し、Rがフェニルであり、Rがフリルまたはピリジニルである場合には、Rは、メチル以外であることを条件とする)。
【請求項2】
が、水素、アリール(C−C)アルキル、ヘテロシクリル(C−C)アルキル、C0−10アルキルアミノカルボニルC0−10アルキル、アリールアミノカルボニルC0−10アルキル、(C3−8)ヘテロシクリルアミノカルボニルC0−10アルキル、およびC0−10アルキルオキシカルボニルアミノカルボニルC0−10アルキルから選択され;この場合のRは、1、2、3または4個のR置換基で場合により置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、
ハロゲン、
(カルボニル)0−11−10アルキル、
1−10アルキル(カルボニル)0−11−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1アリールC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−13−8シクロアルキルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクリルC0−10アルキル、
0−10アルキル(カルボニル)0−1(C3−8)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル、
0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8シクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクリルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
3−8ヘテロシクロアルキルC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
アリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、
1−10アルコキシ(カルボニル)0−10−10アルキル、
カルボキシルC0−10アルキル、
カルボキシルアリール、
カルボキシルC3−8シクロアルキル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクリル、
カルボキシルC3−8ヘテロシクロアルキル、
1−10アルコキシ、
1−10アルキルオキシC0−10アルキル、
ヒドロキシC0−10アルキル、
オキソ、および
シアノ
から選択され;
この場合のRは、1、2、3または4個の置換基Rで場合により置換されている、
請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、水素および−C−C10アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、水素および−C−C10アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
のヘテロシクリルが、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択され;この場合のRは、1個以上の置換基Rで場合により置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}イソニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ニコチノニトリル;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリジン−2−カルボン酸メチル;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}安息香酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリジン−3−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸;
3−(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)プロパン酸;
(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸;
3−(2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1H−イミダゾール−1−イル)プロパン酸;
4−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ベンゾニトリル;
4−{1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}安息香酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(2−チエニル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−[8−(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]−N−フェニルベンズアミド;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−[8−(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]−N−シクロプロピルベンズアミド;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−ブロモピリジン−2−イル)メチル]−1−(4−ヒドロキシピリジン−2−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸tert−ブチル;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチノニトリル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−{[3−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(3−ヒドロキシピリジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4’−{1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(5−ヒドロキシピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸ブチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(5−メチル−1−H−イミダゾール−4−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
4−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(5−メチル−1−H−イミダゾール−4−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{[3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]メチル}ニコチン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシ−6−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリミジン−4−カルボン酸;
6−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ニコチン酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸メチル;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4−[(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)メチル]−1−H−イミダゾール−5−カルボン酸;
5−(4−{8−[(3−カルボキシピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−3−カルボン酸;
(4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−イル)酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
2−(4−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸;
8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−(4’−プロピオニルビフェニル−4−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−(4’−プロピオニルビフェニル−4−イル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
3−ビフェニル−4−イル−1−メチル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸tert−ブチル;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−5−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸 (3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
[3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]酢酸;
2,2’−(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−1,8−ジイル)酢酸;
[3−ビフェニル−4−イル−1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル]酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
(3−ビフェニル−4−イル−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−8−イル)酢酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(4−ヒドロキシピリミジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸エチル;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
3−ビフェニル−4−イル−1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸tert−ブチル;
[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−6−イル}カルボニル)アミノ]酢酸;
2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]−2−メチルプロパン酸;
(2R)−2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸;
(2S)−2−[({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸;
N−({3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}カルボニル)−L−セリン;
4−{3−ビフェニル−4−イル−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}−4−オキソブタン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
2−フルオロ−4’−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピラジン−2−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−{1−(6−メチルピラジン−2−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;
4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1H−ピラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(5−オキソピラゾリジン−3−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
1−(6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−3−[4’−(1 モルホリン−4−イル)ビフェニル−4−イル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;
4−(6−{3−(4−ブロモフェニル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−1−イル}ピリミジン−4−イル)安息香酸;
4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸メチル;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリミジン−4−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−[8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル]ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−4’−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−ピリダジン−3−イル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{8−(4−メトキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{8−(4−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;
4−(5−{1−(4−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)−3−メチル安息香酸;
3−メチル−4−(5−{8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}−ピリジン−2−イル)安息香酸;
3−フルオロ−4−(5−{1−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−8−[(3−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジオキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デク−3−イル}ピリジン−2−イル)−3−安息香酸
から選択される化合物;またはその医薬的に許容される塩、またはその立体異性体、または前記立体異性体の医薬的に許容される塩。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項9】
エリスロポエチンの体内生産の増進に有効である量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるエリスロポエチンの体内生産を増進させる方法。
【請求項10】
有効量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における貧血の予防または治療のための方法。
【請求項11】
HIFプロリルヒドロキシラーゼによって媒介される状態の治療のための薬物の製造における、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、の使用。

【公表番号】特表2012−530136(P2012−530136A)
【公表日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516116(P2012−516116)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037566
【国際公開番号】WO2010/147776
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】