説明

置換アミド類

構造式Iで表される新規化合物は、カンナビノイド−1(CB1)受容体の拮抗薬及び/又は逆作動薬であり、CB1受容体が介在する疾患を治療、予防及び抑制する上で有用である。本発明の化合物は、精神病、記憶障害、認識力障害、偏頭痛、神経障害、神経炎症性疾患(例えば、多発性硬化症及びギランバレー症候群、並びに、ウイルス性脳炎の炎症性続発症、脳血管障害の炎症性続発症及び頭部外傷の炎症性続発症)、不安性障害、ストレス、癲癇、パーキンソン病、運動障害、及び、精神分裂病の治療において中枢作動薬として有用である。本発明の化合物は、薬物乱用障害の治療、肥満又は摂食障害の治療にも有用であり、さらに、喘息、便秘症、慢性腸偽閉塞及び肝硬変の治療にも有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】

[式中、
は:
(1)アリール、
(2)アリール−C1〜4アルキル、
(3)ヘテロアリール、
及び
(4)ヘテロアリール−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)C1〜10アルキル、
(2)C3〜10シクロアルキル−C1〜4アルキル、
(3)シクロヘテロアルキル、
(4)シクロヘテロアルキル−C1〜4アルキル、
(5)アリール、
(6)アリール−C1〜4アルキル、
(7)ヘテロアリール、
及び
(8)ヘテロアリール−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)水素、
及び
(2)C1〜4アルキル、
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)水素、
及び
(2)C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)C1〜10アルキル、
(2)C2〜10アルケニル、
(3)C3〜10シクロアルキル、
(4)C3〜10シクロアルキル−C1〜10アルキル、
(5)シクロヘテロアルキル−C1〜10アルキル、
(6)アリール−C1〜10アルキル、
(7)ジアリール−C1〜10アルキル、
(8)アリール−C2〜10アルケニル、
(9)ヘテロアリール−C1〜10アルキル、
(10)−OR
(11)−S(O)
及び
(12)−NR
から選択され、その際、アルキル、アルケニル、シクロアルキル及びシクロヘテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよいが、但し、Rは、−CH=CH−COOHではなく;
は:
(1)C1〜4アルキル、
(2)C2〜4アルケニル、
(3)C2〜4アルキニル、
(4)−OR
(5)ハロゲン、
(6)−CN、
及び
(7)−NR
から選択され、その際、アルキル、アルケニル及びアルキニルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
各Rは、独立して:
(1)−OR
(2)−NRS(O)
(3)ハロゲン、
(4)−S(O)
(5)−S(O)NR
(6)−NR
(7)−C(O)R
(8)−CO
(9)−CN、
(10)−C(O)NR
(11)−NRC(O)R
(12)−NRC(O)OR
(13)−NRC(O)NR
(14)−CF
(15)−OCF
及び
(16)シクロヘテロアルキル
から選択され;
各Rは、独立して:
(1)R
(2)C1〜10アルキル、
(3)オキソ、
(4)アリール、
(5)アリールC1〜4アルキル、
(6)ヘテロアリール、
及び
(7)ヘテロアリールC1〜4アルキル
から選択され;
及びRは、独立して:
(1)水素、
(2)C1〜10アルキル、
(3)C2〜10アルケニル、
(4)シクロアルキル、
(5)シクロアルキル−C1〜10アルキル、
(6)シクロヘテロアルキル、
(7)シクロヘテロアルキル−C1〜10アルキル、
(8)アリール、
(9)ヘテロアリール、
(10)アリール−C1〜10アルキル、
及び
(11)ヘテロアリール−C1〜10アルキル、
から選択されるか、又は、RとRは、それらが結合している原子と一緒に、4〜7員でさらに酸素、硫黄及びN−Rから独立して選択される0〜2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロ環式環を形成しており、ここで、各R及びRは、置換されていなくてもよいか又はRから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、C1〜10アルキル及び−C(O)Rから選択され;
各Rは、独立して:
(1)ハロゲン、
(2)C1〜10アルキル、
(3)−OC1〜4アルキル、
(4)−S(O)1〜4アルキル、
(5)−CN、
(6)−CF
及び
(7)−OCF
から選択され;
mは、0、1及び2から選択される]
で表される化合物、又はその製薬上許容される塩。
【請求項2】
が:
(1)水素、
及び
(2)メチル
から選択される、請求項1に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項3】
が水素である、請求項2に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項4】
が、水素、メチル及びエチルから選択される、請求項2に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項5】
がメチルである、請求項3に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項6】
が:
(1)フェニル、
(2)フェニル−C1〜4アルキル、
(3)ピリジル、
及び
(4)ピリジル−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各フェニル及びピリジルは、ハロゲン、メチル、トリフルオロメチル、シアノ及びメトキシから選択される1又は2の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各ピリジルは、場合によりN−オキシドとして存在していてもよい、請求項4に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項7】
が、置換されていないフェニルであるか、又は、ハロゲン置換基若しくはシアノ置換基で置換されているフェニルである、請求項5に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項8】
が:
(1)イソプロピル、
(2)イソブチル、
(3)n−プロピル、
(4)n−ブチル、
(5)シクロプロピルメチル、
(6)シクロブチルメチル、
(7)シクロペンチルメチル、
(8)シクロヘキシルメチル、
(9)フェニル、
(10)ベンジル、
(11)フェニルエチル、
(12)3−フェニルプロピル、
(13)2−フェニルプロピル、
及び
(14)ピリジルメチル
から選択され、その際、各シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、メトキシカルボニル及びメトキシから選択される1又は2のR置換基で場合により置換されていてもよい、請求項6に記載の化合物、及び、製薬上許容される塩。
【請求項9】
が4−クロロベンジルである、請求項7に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項10】
が:
(1)メチル、
(2)ヒドロキシル、
(3)ハロゲン、
及び
(4)−CN
から選択される、請求項9に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項11】
が:
(1)C1〜8アルキル、
(2)C2〜8アルケニル、
(3)シクロヘテロアルキル−C1〜8アルキル、
(4)アリール−C1〜8アルキル、
(5)ジアリール−C1〜4アルキル、
(6)アリール−C2〜8アルケニル、
(7)ヘテロアリール−C1〜8アルキル、
(8)−OR
及び
(9)−NR
から選択され、その際、各アルキル又はアルケニルは、Rから独立して選択される1又は2の置換基で場合により置換されていてもよく、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ、Rから独立して選択される1〜3の置換基で場合により置換されていてもよく、また、シクロヘテロアルキルは、ピロリジニル、2H−フタラジニル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ベンゾオキサピニル、モルホリニル、ピペラジニル、ジヒドロイミダゾ[2,1−b]チアゾリル及びピペリジニルから選択され;アリールは、フェニル及びナフチルから選択され;ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリニル、イソオキサゾリル、インドリル及びチアゾリルから選択される、請求項9に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項12】
が:
(1)−OR又はNRで置換されているC1〜8アルキル、
(2)OR又はNRで置換されているC2〜8アルケニル、
及び
(3)フェニル−C1〜8アルキル(ここで、フェニルは1〜3のR置換基で置換されている)
から選択される、請求項10に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項13】
が:
【化2】

である、請求項12に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項14】
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−1,2−ジメチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−シアノ−2−フェニル−1−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1,2−ジメチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ−1(R)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[2−(フェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[2−(4−クロロフェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−メチル−3−[2−(フェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[1−(4−クロロフェニル)エチル)尿素;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−フェニルブタンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−1−エチル−シクロブタンカルボキサミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−1−フェニル−シクロブタンカルボキサミド;
及び
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−フェニル−ブタンアミド、
から選択される請求項1に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項15】
カンナビノイド−1受容体が介在する疾患を治療する方法であって、そのような治療が必要な患者に治療的有効量の請求項1の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項16】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、精神病、記憶障害、認識力障害、偏頭痛、神経障害、神経炎症性障害、脳血管障害、頭部外傷、不安性障害、ストレス、癲癇、パーキンソン病、精神分裂病、薬物乱用障害、便秘症、慢性腸偽閉塞、肝硬変、喘息、肥満、及び、過剰な食物摂取に関連する別の摂食障害から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、過剰な食物摂取に関連する摂食障害である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が、肥満、神経性過食症及び強迫性摂食障害から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が肥満である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
肥満のリスクを有する個人において肥満を予防する方法であって、該個人に1kg当たり約0.001mg〜約100mgの請求項1の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物と製薬上許容される担体を含有している組成物。
【請求項22】
カンナビノイド−1受容体が介在する疾患の治療を必要としているヒト患者における該疾患を治療するのに有用な薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項23】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、精神病、記憶障害、認識力障害、偏頭痛、神経障害、神経炎症性疾患、脳血管障害、頭部外傷、不安性障害、ストレス、癲癇、パーキンソン病、精神分裂病、薬物乱用障害、便秘症、慢性腸偽閉塞、肝硬変、喘息、肥満、及び、過剰な食物摂取に関連する別の摂食障害から選択される、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、過剰な食物摂取に関連する摂食障害である、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が、肥満、神経性過食症及び強迫性摂食障害から選択される、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が肥満である、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
肥満のリスクを有する個人における肥満を予防するための薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】

[式中、
は:
(1)アリール、
(2)アリール−C1〜4アルキル、
(3)ヘテロアリール、
及び
(4)ヘテロアリール−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)C1〜10アルキル、
(2)C3〜10シクロアルキル−C1〜4アルキル、
(3)シクロヘテロアルキル、
(4)シクロヘテロアルキル−C1〜4アルキル、
(5)アリール、
(6)アリール−C1〜4アルキル、
(7)ヘテロアリール、
及び
(8)ヘテロアリール−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)水素、
及び
(2)C1〜4アルキル、
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)水素、
及び
(2)C1〜4アルキル
から選択され、その際、各アルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
は:
(1)C1〜10アルキル、
(2)C2〜10アルケニル、
(3)C3〜10シクロアルキル、
(4)C3〜10シクロアルキル−C1〜10アルキル、
(5)シクロヘテロアルキル−C1〜10アルキル、
(6)アリール−C1〜10アルキル、
(7)ジアリール−C1〜10アルキル、
(8)アリール−C2〜10アルケニル、
(9)ヘテロアリール−C1〜10アルキル、
(10)−OR
(11)−S(O)
及び
(12)−NR
から選択され、その際、アルキル、アルケニル、シクロアルキル及びシクロヘテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく、また、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよいが、但し、Rは、−CH=CH−COOHではなく;
は:
(1)C1〜4アルキル、
(2)C2〜4アルケニル、
(3)C2〜4アルキニル、
(4)−OR
(5)ハロゲン、
(6)−CN、
及び
(7)−NR
から選択され、その際、アルキル、アルケニル及びアルキニルは、Rから独立して選択される1〜4の置換基で場合により置換されていてもよく;
各Rは、独立して:
(1)−OR
(2)−NRS(O)
(3)ハロゲン、
(4)−S(O)
(5)−S(O)NR
(6)−NR
(7)−C(O)R
(8)−CO
(9)−CN、
(10)−C(O)NR
(11)−NRC(O)R
(12)−NRC(O)OR
(13)−NRC(O)NR
(14)−CF
(15)−OCF
及び
(16)シクロヘテロアルキル
から選択され;
各Rは、独立して:
(1)R
(2)C1〜10アルキル、
(3)オキソ、
(4)アリール、
(5)アリールC1〜4アルキル、
(6)ヘテロアリール、
及び
(7)ヘテロアリールC1〜4アルキル
から選択され;
及びRは、独立して:
(1)水素、
(2)C1〜10アルキル、
(3)C2〜10アルケニル、
(4)シクロアルキル、
(5)シクロアルキル−C1〜10アルキル、
(6)シクロヘテロアルキル、
(7)シクロヘテロアルキル−C1〜10アルキル、
(8)アリール、
(9)ヘテロアリール、
(10)アリール−C1〜10アルキル、
及び
(11)ヘテロアリール−C1〜10アルキル、
から選択されるか、又は、RとRは、それらが結合している原子と一緒に、4〜7員でさらに酸素、硫黄及びN−Rから独立して選択される0〜2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロ環式環を形成しており、ここで、各R及びRは、置換されていなくてもよいか又はRから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、C1〜10アルキル及び−C(O)Rから選択され;
各Rは、独立して:
(1)ハロゲン、
(2)C1〜10アルキル、
(3)−OC1〜4アルキル、
(4)−S(O)1〜4アルキル、
(5)−CN、
(6)−CF
及び
(7)−OCF
から選択され;
mは、0、1及び2から選択される]
で表される化合物、又はその製薬上許容される塩。
【請求項2】
が:
(1)水素、
及び
(2)メチル
から選択される、請求項1に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項3】
が水素である、請求項2に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項4】
が、水素、メチル及びエチルから選択される、請求項2に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項5】
がメチルである、請求項3に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項6】
が:
(1)フェニル、
(2)フェニル−C1〜4アルキル、
(3)ピリジル、
及び
(4)ピリジル−C1〜4アルキル
から選択され、その際、各フェニル及びピリジルは、ハロゲン、メチル、トリフルオロメチル、シアノ及びメトキシから選択される1又は2の置換基で場合により置換されていてもよく、また、各ピリジルは、場合によりN−オキシドとして存在していてもよい、請求項4に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項7】
が、置換されていないフェニルであるか、又は、ハロゲン置換基若しくはシアノ置換基で置換されているフェニルである、請求項5に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項8】
が:
(1)イソプロピル、
(2)イソブチル、
(3)n−プロピル、
(4)n−ブチル、
(5)シクロプロピルメチル、
(6)シクロブチルメチル、
(7)シクロペンチルメチル、
(8)シクロヘキシルメチル、
(9)フェニル、
(10)ベンジル、
(11)フェニルエチル、
(12)3−フェニルプロピル、
(13)2−フェニルプロピル、
及び
(14)ピリジルメチル
から選択され、その際、各シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、メトキシカルボニル及びメトキシから選択される1又は2のR置換基で場合により置換されていてもよい、請求項6に記載の化合物、及び、製薬上許容される塩。
【請求項9】
が4−クロロベンジルである、請求項7に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項10】
が:
(1)メチル、
(2)ヒドロキシル、
(3)ハロゲン、
及び
(4)−CN
から選択される、請求項9に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項11】
が:
(1)C1〜8アルキル、
(2)C2〜8アルケニル、
(3)シクロヘテロアルキル−C1〜8アルキル、
(4)アリール−C1〜8アルキル、
(5)ジアリール−C1〜4アルキル、
(6)アリール−C2〜8アルケニル、
(7)ヘテロアリール−C1〜8アルキル、
(8)−OR
及び
(9)−NR
から選択され、その際、各アルキル又はアルケニルは、Rから独立して選択される1又は2の置換基で場合により置換されていてもよく、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ、Rから独立して選択される1〜3の置換基で場合により置換されていてもよく、また、シクロヘテロアルキルは、ピロリジニル、2H−フタラジニル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ベンゾオキサピニル、モルホリニル、ピペラジニル、ジヒドロイミダゾ[2,1−b]チアゾリル及びピペリジニルから選択され;アリールは、フェニル及びナフチルから選択され;ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリニル、イソオキサゾリル、インドリル及びチアゾリルから選択される、請求項9に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項12】
が:
(1)−OR又はNRで置換されているC1〜8アルキル、
(2)OR又はNRで置換されているC2〜8アルケニル、
及び
(3)フェニル−C1〜8アルキル(ここで、フェニルは1〜3のR置換基で置換されている)
から選択される、請求項10に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項13】
が:
【化2】

である、請求項12に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項14】
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−1,2−ジメチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−シアノ−2−フェニル−1−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1,2−ジメチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシ−1(R)−メチル]プロピル}−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[2−(フェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[2−(4−クロロフェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−メチル−3−[2−(フェニル)エチル)尿素;
1−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−3−[1−(4−クロロフェニル)エチル)尿素;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−フェニルブタンアミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−1(S)−メチル]プロピル}−1−エチル−シクロブタンカルボキサミド;
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−1−フェニル−シクロブタンカルボキサミド;
及び
N−{[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−1(S)−メチル]プロピル}−2−フェニル−ブタンアミド、
から選択される請求項1に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項15】
カンナビノイド−1受容体が介在する疾患を治療する方法であって、そのような治療が必要な患者に治療的有効量の請求項1の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項16】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、精神病、記憶障害、認識力障害、偏頭痛、神経障害、神経炎症性障害、脳血管障害、頭部外傷、不安性障害、ストレス、癲癇、パーキンソン病、精神分裂病、薬物乱用障害、便秘症、慢性腸偽閉塞、肝硬変、喘息、肥満、及び、過剰な食物摂取に関連する別の摂食障害から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、過剰な食物摂取に関連する摂食障害である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が、肥満、神経性過食症及び強迫性摂食障害から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が肥満である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
肥満のリスクを有する個人において肥満を予防する方法であって、該個人に1kg当たり約0.001mg〜約100mgの請求項1の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物と製薬上許容される担体を含有している組成物。
【請求項22】
カンナビノイド−1受容体が介在する疾患の治療を必要としているヒト患者における該疾患を治療するのに有用な薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項23】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、精神病、記憶障害、認識力障害、偏頭痛、神経障害、神経炎症性疾患、脳血管障害、頭部外傷、不安性障害、ストレス、癲癇、パーキンソン病、精神分裂病、薬物乱用障害、便秘症、慢性腸偽閉塞、肝硬変、喘息、肥満、及び、過剰な食物摂取に関連する別の摂食障害から選択される、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
カンナビノイド−1受容体が介在する前記疾患が、過剰な食物摂取に関連する摂食障害である、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が、肥満、神経性過食症及び強迫性摂食障害から選択される、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
過剰な食物摂取に関連する前記摂食障害が肥満である、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
肥満のリスクを有する個人における肥満を予防するための薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項28】
下記:
【化3】

である請求項1に記載の化合物、及び、その製薬上許容される塩。
【請求項29】
請求項28に記載の化合物及び製薬上許容される担体を含有している組成物。

【公表番号】特表2006−510716(P2006−510716A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−563615(P2004−563615)
【出願日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2003/040040
【国際公開番号】WO2004/058145
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】