耐酸化性架橋重合体状材料の製造方法
本発明は、架橋した耐酸化性重合体状材料の製造方法、及び酸化防止剤を含む重合体状材料から酸化防止剤が生体内で溶離するのを防止または最少に抑える方法に関する。本発明は、架橋及び酸化防止剤、例えばビタミンE(α-トコフェロール)の分布を空間的に制御し、重合体状材料をドーピングする方法、及び酸化防止剤、例えばビタミンE(α-トコフェロール)、を含む重合体状材料から酸化防止剤を抽出する/溶離させる方法、及びそれらの方法で使用する材料も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及び
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び/又は酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項2】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料のバルクを低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の表面を、前記バルクより高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及びb)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項3】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングすること、
b) 前記酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を、前記溶融物より下または上に加熱することにより均質化し、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及び
c)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項4】
耐酸化性の架橋した医療用充填材を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを前記表面より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、架橋した、耐酸化性区域の空間的分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
c)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の空間的分布を有する医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項5】
耐酸化性の架橋した医療用充填材を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料のバルクを低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の表面を前記バルクより高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、架橋した、耐酸化性区域の空間的分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
c)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の空間的分布を有する医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項6】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングすること、
b)前記酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を、前記溶融物より下または上に加熱することにより均質化し、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
c)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、空間的に制御された酸化防止剤分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
d)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項7】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
c)前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項8】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布が空間的に制御された医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
d)前記耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項9】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を空間的に分布させた前記医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、酸化防止剤分布を空間的に制御した耐酸化性の医療用充填材を形成すること、及び
d)前記耐酸化性の、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項10】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)一種以上の樹脂、フレーク、または粉末を異なった濃度の酸化防止剤とブレンドし、その際、前記樹脂、フレーク、または粉末の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記樹脂、フレーク、または粉末の第二部分を前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした樹脂、フレーク、または粉末を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c) 前記耐酸化性の、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
d)前記架橋及び酸化防止剤を空間的に分布させた前記医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項11】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を形成すること、及び
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した重合体状材料の表面区域から抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項12】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、
d)前記固化した、酸化防止剤耐性の、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した、耐酸化性区域を有する医療用充填材を形成すること、及び
e)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項13】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームの製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記耐酸化性の医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を有する医療用充填材プリフォーム形成すること、及び
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した重合体状材料の表面区域から抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項14】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の医療用充填材を形成すること、
d)前記耐酸化性の医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること、及び
e)体内に設置及び/又は埋植する前に、前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材からの、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項15】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、及び
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項16】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より上または下でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること、及び
d)体内に設置及び/又は埋植する前に、前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した、医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項17】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
d)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項18】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記固化した重合体状材料からの、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、及び
e)前記固化した、酸化防止剤耐性の、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項19】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームの製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d)前記耐酸化性医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を有する医療用充填材プリフォームを形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項20】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性医療用充填材を形成すること、
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記耐酸化性医療用充填材からの前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
e)前記耐酸化性医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項21】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より上または下でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b) 前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
c)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項22】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b) 前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の医療用充填材を形成すること、
c) 前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
d)前記耐酸化性医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項23】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)一種以上の樹脂、フレーク、または粉末を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした樹脂、フレーク、または粉末を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材プリフォームの表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d) 前記耐酸化性医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
e)前記耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項24】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームを、照射工程に続いて、溶融物より下または上に加熱し、前記酸化防止剤を酸化防止剤濃度が高い区域から酸化防止剤濃度が低い区域に拡散させることにより、さらに均質化し、医療用充填材全体にわたって酸化安定性を付与する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記耐酸化性の、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料または医療用充填材を、照射の前及び/又は後に、前記耐酸化性の、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料の融点より上または下の温度で熱処理することにより、均質化する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記耐酸化性重合体状材料または前記医療用充填材を、酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度で、さらにドーピングする、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材の一部または全部を、前記重合体状材料または医療用充填材の融点より上で、さらに熱処理する、請求項1〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記耐酸化性の重合体状材料または医療用充填材を、
a)前記重合体状材料の前記融点より上に加熱すること、
b)前記加熱された重合体状材料を少なくとも0.001〜1000 MPaに加圧すること、
c)この圧力及び温度に維持すること、
d)加圧下で、前記重合体状材料の前記融点より下に冷却すること、及び
e)前記圧力をほぼ常圧に解除すること
を含んでなる工程により、さらに高圧結晶化させる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記耐酸化性の重合体状材料または医療用充填材を、
a) 前記重合体状材料を少なくとも0.001〜1000 MPaに加圧すること、
b) 前記加圧された重合体状材料を、前記加圧された重合体状材料の前記融点より下に加熱すること、
c)この圧力及び温度に維持すること、
d)加圧下で、前記重合体状材料の前記融点より下に冷却すること、及び
e)前記圧力をほぼ常圧に解除すること
を含んでなる工程により、さらに高圧結晶化させる、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記耐酸化性医療用充填材を包装し、イオン化放射線またはガス滅菌により、滅菌し、それによって、無菌の架橋した耐酸化性医療用充填材を形成する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記重合体状材料を別の物体または医療用充填材に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を別の物体または医療用充填材に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記固化した、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を別の物体に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記固化した重合体状材料を別の物体に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記ドーピングを、前記医療用充填材を前記酸化防止剤中に約0.1時間〜約72時間浸漬することにより、行う、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ドーピングを、前記医療用充填材を前記酸化防止剤中に約1時間、約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または約20時間浸漬することにより、行う、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記酸化防止剤ドーピングを室温〜約300℃の温度で行う、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記酸化防止剤を約120℃に加熱し、前記ドーピングを約120℃で行う、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記酸化防止剤をほぼ室温に温め、前記ドーピングを室温で行う、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記架橋した重合体状材料を、前記固化した、架橋した重合体状材料の溶融物より下または上の温度に加熱する、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
請求項1〜40のいずれか一項に記載の重合体状材料が、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエーテルケトン、ヒドロゲルまたはそれらの混合物である。
【請求項42】
請求項41に記載のポリオレフィンが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、またはそれらの混合物からなる群から選択される。
【請求項43】
前記充填材が、寛骨臼ライナー、肩関節窩、膝蓋骨成分、指関節成分、踝関節成分、肘関節成分、手首関節成分、足指関節成分、二極人工股関節、頸骨膝挿入物、補強金属およびポリエチレンポストを備えた頸骨膝挿入物、椎間板、全ての関節、縫合、腱、心臓弁、ステント、血管移植片用の挿入装置からなる群から選択された医療用装置を含んでなる、請求項1〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記重合体状材料が、重合体状樹脂粉末、重合体状フレーク、重合体状粒子、等、またはそれらの混合物である、請求項1〜43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記照射が、約1%〜約22%の酸素を含む雰囲気中で行われる、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記照射が不活性雰囲気中で行われ、前記不活性雰囲気が、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、等、またはそれらの組合せからなる群から選択されたガスを含む、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記照射が、真空中で行われる、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記架橋した重合体状材料が、約1%〜約22%の酸素を含む雰囲気中で加熱される、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記放射線線量が約25〜約1000kGyである、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記放射線線量が約65kGy、約75kGy、または約100kGyである、請求項1〜49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記放射線がガンマ線照射である、請求項1〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記放射線が電子線照射である、請求項1〜51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、非酸化性媒体と接触している前記重合体状材料を加熱することにより、低減される、請求項1〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、非酸化性媒体と接触させ、前記媒体を、前記架橋した重合体状材料の融解温度より上に加熱することにより、低減される、請求項1〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記非酸化性媒体が不活性ガスである、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記非酸化性媒体が不活性流体である、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記媒体が、アセチレン系炭化水素、例えばアセチレン、共役または非共役オレフィン系炭化水素、例えばブタジエンおよび(メタ)アクリレートモノマー、及び一塩化硫黄、クロロ−トリ−フルオロエチレン(CTFE)またはアセチレンからなる群から選択されたポリ不飽和炭化水素である、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、前記重合体状材料を、前記架橋した重合体状材料の融点より上に加熱することにより、低減される、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記医療用充填材を、約50重量%の酸化防止剤をエタノールに入れた溶液中に浸漬する、請求項1〜58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
超臨界流体中で、前記医療用充填材を酸化防止剤と接触させる、前記医療用充填材に酸化防止剤を拡散させる、または前記医療用充填材を酸化防止剤で均質化させる、請求項1〜59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記超臨界流体がCO2である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記酸化防止剤がビタミンEである、請求項1〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記酸化防止剤がα−トコフェロールである、請求項1〜62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記医療用充填材が非永久的医療用装置である、請求項1〜63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記非永久的医療用装置が、カテーテル、バルーンカテーテル、チューブ、静脈内チューブ、または縫合、である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記架橋した耐酸化性医療用充填材を包装し、イオン化放射線またはガス滅菌により滅菌し、それによって、無菌の、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤の空間的分布を有する医療用充填材を形成する、請求項1〜65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記酸化防止剤が、前記表面から約5mm以上の深度に拡散する、請求項1〜66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記酸化防止剤が、前記表面から約3〜5mmの深度に拡散する、請求項1〜67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記酸化防止剤が、前記表面から約1〜3mmの深度に拡散する、請求項1〜68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記酸化防止剤でドーピングした、または酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を、前記重合体状材料の融点より低い温度で、約1時間〜数日間さらに均質化する、請求項1〜69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記酸化防止剤でドーピングした、または酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を、温度130℃で、36時間さらに均質化する、請求項1〜70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを高濃度の酸化防止剤と接触させる、請求項1〜71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記重合体状材料の前記表面が約1.0μm〜約2cmの厚さを有する、請求項1〜72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記重合体状材料の前記表面が約1.0mm〜約5mmの厚さを有する、請求項1〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記重合体状材料の前記表面が約2mmの厚さを有する、請求項1〜74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約1.0μm〜約2cmの厚さを有する、請求項1〜75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約1.0mm〜約5mmの厚さを有する、請求項1〜76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約2mmの厚さを有する、請求項1〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
樹脂、フレーク、または粉末のブレンド、前記重合体状材料の前記表面または前記バルクが、同じ濃度の酸化防止剤を含む、請求項1〜78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記酸化防止剤が、前記固化した重合体状材料を溶剤と接触させることにより、抽出されるか、または溶離する、請求項1〜79のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記酸化防止剤が前記溶剤に可溶である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記溶剤が、疎水性溶剤、アルコール、または前記酸化防止剤が可溶である水溶液である、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記疎水性溶剤が、ヘキサン、ヘプタン、または長鎖アルカンである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記アルコールが、エタノール、プロパノールまたはブタノール群、または長鎖アルコールのいずれかである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記溶剤が、乳化剤を使用して製造される、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記乳化剤がTween 80またはエタノールである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記耐酸化性重合体状材料または前記医療用充填材が、室温〜約400℃で約1時間〜数日間さらに均質化される、請求項1〜86のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、120℃で24時間均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、130℃で36時間均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、酸化防止剤の抽出または溶離の前及び/又は後に、均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、常圧下で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、空気中、または窒素、アルゴン、等を包含する不活性雰囲気中で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項93】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、超臨界流体、例えば二酸化炭素、等、を含むチャンバー中で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項94】
前記溶剤が、ガス、流体、または超臨界流体である、請求項80に記載の方法。
【請求項95】
前記照射が、室温より高く、前記重合体状材料の融点より低い温度で行われる、請求項1〜94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記照射が、約40℃、約75℃、約100℃、約110℃、約120℃、約130℃または約135℃の温度で行われる、請求項1〜95のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
前記照射が、室温より高く、約135℃未満、約130℃未満、約120℃未満、約110℃未満、約100℃未満、約75℃未満、または約40℃未満の温度で行われる、請求項1〜96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
前記ドーピングが拡散により行われる、請求項1〜6または26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法により得られる重合体状材料を含んでなる耐酸化性の架橋した重合体状材料または医療用充填材。
【請求項1】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及び
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び/又は酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項2】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料のバルクを低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の表面を、前記バルクより高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及びb)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項3】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングすること、
b) 前記酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を、前記溶融物より下または上に加熱することにより均質化し、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、及び
c)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項4】
耐酸化性の架橋した医療用充填材を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを前記表面より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、架橋した、耐酸化性区域の空間的分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
c)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の空間的分布を有する医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項5】
耐酸化性の架橋した医療用充填材を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングし、その際、前記重合体状材料のバルクを低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の表面を前記バルクより高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、架橋した、耐酸化性区域の空間的分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
c)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の空間的分布を有する医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項6】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度でドーピングすること、
b)前記酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を、前記溶融物より下または上に加熱することにより均質化し、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
c)前記固化した、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、空間的に制御された酸化防止剤分布を有する重合体状材料を形成すること、及び
d)前記固化した、酸化防止剤でドーピングした、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性区域の分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項7】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
c)前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布が空間的に制御された重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項8】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布が空間的に制御された医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
d)前記耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項9】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドし、その際、前記重合体状材料の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料の第二部分を、前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を空間的に分布させた前記医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、酸化防止剤分布を空間的に制御した耐酸化性の医療用充填材を形成すること、及び
d)前記耐酸化性の、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項10】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)一種以上の樹脂、フレーク、または粉末を異なった濃度の酸化防止剤とブレンドし、その際、前記樹脂、フレーク、または粉末の第一部分を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記樹脂、フレーク、または粉末の第二部分を前記第一部分より高濃度の酸化防止剤と接触させ、それによって、酸化防止剤濃度が高い、及び酸化防止剤濃度が低い区域を空間的に分布させること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした樹脂、フレーク、または粉末を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c) 前記耐酸化性の、前記空間的に分布した酸化防止剤を含む前記医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
d)前記架橋及び酸化防止剤を空間的に分布させた前記医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋及び酸化防止剤分布を空間的に制御した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項11】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を形成すること、及び
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した重合体状材料の表面区域から抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項12】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、
d)前記固化した、酸化防止剤耐性の、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した、耐酸化性区域を有する医療用充填材を形成すること、及び
e)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項13】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームの製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記耐酸化性の医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を有する医療用充填材プリフォーム形成すること、及び
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した重合体状材料の表面区域から抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項14】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した耐酸化性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の医療用充填材を形成すること、
d)前記耐酸化性の医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること、及び
e)体内に設置及び/又は埋植する前に、前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記耐酸化性の、架橋した医療用充填材からの、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項15】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、及び
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項16】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より上または下でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること、及び
d)体内に設置及び/又は埋植する前に、前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、架橋した、医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること
を含んでなる、方法。
【請求項17】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
d)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項18】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の、固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記固化した重合体状材料からの、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した、固化した重合体状材料を形成すること、及び
e)前記固化した、酸化防止剤耐性の、架橋した重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項19】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームの製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d)前記耐酸化性医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した重合体状材料を有する医療用充填材プリフォームを形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項20】
耐酸化性の架橋した重合体状材料を含んでなる医療用充填材の製造方法であって、
a)重合体状材料を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を固化させ、それによって、耐酸化性の固化した重合体状材料を形成すること、
c)前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性医療用充填材を形成すること、
d)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記耐酸化性医療用充填材からの前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
e)前記耐酸化性医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項21】
耐酸化性の架橋した重合体状材料の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より上または下でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b) 前記酸化防止剤を、前記耐酸化性の、固化した重合体状材料の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
c)前記固化した耐酸化性重合体状材料をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した、固化した重合体状材料を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項22】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)固化した重合体状材料を酸化防止剤でドーピングし、それによって、耐酸化性重合体状材料を形成すること、
b) 前記固化した酸化防止剤耐性の重合体状材料を機械加工し、それによって、耐酸化性の医療用充填材を形成すること、
c) 前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材の表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、及び
d)前記耐酸化性医療用充填材をイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項23】
耐酸化性の架橋した医療用充填材の製造方法であって、
a)一種以上の樹脂、フレーク、または粉末を酸化防止剤とブレンドすること、
b)前記酸化防止剤とブレンドした樹脂、フレーク、または粉末を固化させ、それによって、医療用充填材プリフォームを形成すること、
c)前記酸化防止剤を、前記耐酸化性医療用充填材プリフォームの表面区域から、抽出するか、または溶離させ、それによって、前記酸化防止剤の生体内溶離を防止するか、または最少に抑えること、
d) 前記耐酸化性医療用充填材プリフォームをイオン化放射線で照射し、それによって、耐酸化性の、架橋した医療用充填材プリフォームを形成すること、及び
e)前記耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームを機械加工し、それによって、耐酸化性の架橋した医療用充填材を形成すること
を含んでなる、方法。
【請求項24】
耐酸化性の架橋した医療用充填材プリフォームを、照射工程に続いて、溶融物より下または上に加熱し、前記酸化防止剤を酸化防止剤濃度が高い区域から酸化防止剤濃度が低い区域に拡散させることにより、さらに均質化し、医療用充填材全体にわたって酸化安定性を付与する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記耐酸化性の、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料または医療用充填材を、照射の前及び/又は後に、前記耐酸化性の、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料の融点より上または下の温度で熱処理することにより、均質化する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記耐酸化性重合体状材料または前記医療用充填材を、酸化防止剤で、前記重合体状材料の融点より下または上の温度で、さらにドーピングする、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材の一部または全部を、前記重合体状材料または医療用充填材の融点より上で、さらに熱処理する、請求項1〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記耐酸化性の重合体状材料または医療用充填材を、
a)前記重合体状材料の前記融点より上に加熱すること、
b)前記加熱された重合体状材料を少なくとも0.001〜1000 MPaに加圧すること、
c)この圧力及び温度に維持すること、
d)加圧下で、前記重合体状材料の前記融点より下に冷却すること、及び
e)前記圧力をほぼ常圧に解除すること
を含んでなる工程により、さらに高圧結晶化させる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記耐酸化性の重合体状材料または医療用充填材を、
a) 前記重合体状材料を少なくとも0.001〜1000 MPaに加圧すること、
b) 前記加圧された重合体状材料を、前記加圧された重合体状材料の前記融点より下に加熱すること、
c)この圧力及び温度に維持すること、
d)加圧下で、前記重合体状材料の前記融点より下に冷却すること、及び
e)前記圧力をほぼ常圧に解除すること
を含んでなる工程により、さらに高圧結晶化させる、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記耐酸化性医療用充填材を包装し、イオン化放射線またはガス滅菌により、滅菌し、それによって、無菌の架橋した耐酸化性医療用充填材を形成する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記重合体状材料を別の物体または医療用充填材に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を別の物体または医療用充填材に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記固化した、酸化防止剤でドーピングした重合体状材料を別の物体に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記固化した重合体状材料を別の物体に対して圧縮成形し、それによって、界面または噛み合わされたハイブリッド材料を形成する、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記ドーピングを、前記医療用充填材を前記酸化防止剤中に約0.1時間〜約72時間浸漬することにより、行う、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ドーピングを、前記医療用充填材を前記酸化防止剤中に約1時間、約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または約20時間浸漬することにより、行う、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記酸化防止剤ドーピングを室温〜約300℃の温度で行う、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記酸化防止剤を約120℃に加熱し、前記ドーピングを約120℃で行う、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記酸化防止剤をほぼ室温に温め、前記ドーピングを室温で行う、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記架橋した重合体状材料を、前記固化した、架橋した重合体状材料の溶融物より下または上の温度に加熱する、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
請求項1〜40のいずれか一項に記載の重合体状材料が、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエーテルケトン、ヒドロゲルまたはそれらの混合物である。
【請求項42】
請求項41に記載のポリオレフィンが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、またはそれらの混合物からなる群から選択される。
【請求項43】
前記充填材が、寛骨臼ライナー、肩関節窩、膝蓋骨成分、指関節成分、踝関節成分、肘関節成分、手首関節成分、足指関節成分、二極人工股関節、頸骨膝挿入物、補強金属およびポリエチレンポストを備えた頸骨膝挿入物、椎間板、全ての関節、縫合、腱、心臓弁、ステント、血管移植片用の挿入装置からなる群から選択された医療用装置を含んでなる、請求項1〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記重合体状材料が、重合体状樹脂粉末、重合体状フレーク、重合体状粒子、等、またはそれらの混合物である、請求項1〜43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記照射が、約1%〜約22%の酸素を含む雰囲気中で行われる、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記照射が不活性雰囲気中で行われ、前記不活性雰囲気が、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、等、またはそれらの組合せからなる群から選択されたガスを含む、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記照射が、真空中で行われる、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記架橋した重合体状材料が、約1%〜約22%の酸素を含む雰囲気中で加熱される、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記放射線線量が約25〜約1000kGyである、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記放射線線量が約65kGy、約75kGy、または約100kGyである、請求項1〜49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記放射線がガンマ線照射である、請求項1〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記放射線が電子線照射である、請求項1〜51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、非酸化性媒体と接触している前記重合体状材料を加熱することにより、低減される、請求項1〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、非酸化性媒体と接触させ、前記媒体を、前記架橋した重合体状材料の融解温度より上に加熱することにより、低減される、請求項1〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記非酸化性媒体が不活性ガスである、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記非酸化性媒体が不活性流体である、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記媒体が、アセチレン系炭化水素、例えばアセチレン、共役または非共役オレフィン系炭化水素、例えばブタジエンおよび(メタ)アクリレートモノマー、及び一塩化硫黄、クロロ−トリ−フルオロエチレン(CTFE)またはアセチレンからなる群から選択されたポリ不飽和炭化水素である、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記架橋した重合体状材料中のフリーラジカルが、前記重合体状材料を、前記架橋した重合体状材料の融点より上に加熱することにより、低減される、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記医療用充填材を、約50重量%の酸化防止剤をエタノールに入れた溶液中に浸漬する、請求項1〜58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
超臨界流体中で、前記医療用充填材を酸化防止剤と接触させる、前記医療用充填材に酸化防止剤を拡散させる、または前記医療用充填材を酸化防止剤で均質化させる、請求項1〜59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記超臨界流体がCO2である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記酸化防止剤がビタミンEである、請求項1〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記酸化防止剤がα−トコフェロールである、請求項1〜62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記医療用充填材が非永久的医療用装置である、請求項1〜63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記非永久的医療用装置が、カテーテル、バルーンカテーテル、チューブ、静脈内チューブ、または縫合、である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記架橋した耐酸化性医療用充填材を包装し、イオン化放射線またはガス滅菌により滅菌し、それによって、無菌の、耐酸化性の、架橋した、酸化防止剤の空間的分布を有する医療用充填材を形成する、請求項1〜65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記酸化防止剤が、前記表面から約5mm以上の深度に拡散する、請求項1〜66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記酸化防止剤が、前記表面から約3〜5mmの深度に拡散する、請求項1〜67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記酸化防止剤が、前記表面から約1〜3mmの深度に拡散する、請求項1〜68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記酸化防止剤でドーピングした、または酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を、前記重合体状材料の融点より低い温度で、約1時間〜数日間さらに均質化する、請求項1〜69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記酸化防止剤でドーピングした、または酸化防止剤とブレンドした重合体状材料を、温度130℃で、36時間さらに均質化する、請求項1〜70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記重合体状材料の表面を低濃度の酸化防止剤と接触させ、前記重合体状材料のバルクを高濃度の酸化防止剤と接触させる、請求項1〜71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記重合体状材料の前記表面が約1.0μm〜約2cmの厚さを有する、請求項1〜72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記重合体状材料の前記表面が約1.0mm〜約5mmの厚さを有する、請求項1〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記重合体状材料の前記表面が約2mmの厚さを有する、請求項1〜74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約1.0μm〜約2cmの厚さを有する、請求項1〜75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約1.0mm〜約5mmの厚さを有する、請求項1〜76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記重合体状材料の前記バルクが、前記重合体状材料の前記表面から前記重合体状材料の中心に向かって約2mmの厚さを有する、請求項1〜77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
樹脂、フレーク、または粉末のブレンド、前記重合体状材料の前記表面または前記バルクが、同じ濃度の酸化防止剤を含む、請求項1〜78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記酸化防止剤が、前記固化した重合体状材料を溶剤と接触させることにより、抽出されるか、または溶離する、請求項1〜79のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記酸化防止剤が前記溶剤に可溶である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記溶剤が、疎水性溶剤、アルコール、または前記酸化防止剤が可溶である水溶液である、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記疎水性溶剤が、ヘキサン、ヘプタン、または長鎖アルカンである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記アルコールが、エタノール、プロパノールまたはブタノール群、または長鎖アルコールのいずれかである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記溶剤が、乳化剤を使用して製造される、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記乳化剤がTween 80またはエタノールである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記耐酸化性重合体状材料または前記医療用充填材が、室温〜約400℃で約1時間〜数日間さらに均質化される、請求項1〜86のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、120℃で24時間均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、130℃で36時間均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、酸化防止剤の抽出または溶離の前及び/又は後に、均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、常圧下で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、空気中、または窒素、アルゴン、等を包含する不活性雰囲気中で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項93】
前記耐酸化性重合体状材料または医療用充填材が、超臨界流体、例えば二酸化炭素、等、を含むチャンバー中で均質化される、請求項87に記載の方法。
【請求項94】
前記溶剤が、ガス、流体、または超臨界流体である、請求項80に記載の方法。
【請求項95】
前記照射が、室温より高く、前記重合体状材料の融点より低い温度で行われる、請求項1〜94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記照射が、約40℃、約75℃、約100℃、約110℃、約120℃、約130℃または約135℃の温度で行われる、請求項1〜95のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
前記照射が、室温より高く、約135℃未満、約130℃未満、約120℃未満、約110℃未満、約100℃未満、約75℃未満、または約40℃未満の温度で行われる、請求項1〜96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
前記ドーピングが拡散により行われる、請求項1〜6または26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法により得られる重合体状材料を含んでなる耐酸化性の架橋した重合体状材料または医療用充填材。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【公表番号】特表2010−516517(P2010−516517A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−547433(P2009−547433)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/051982
【国際公開番号】WO2008/092047
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(392015468)ザ・ジェネラル・ホスピタル・コーポレイション (14)
【氏名又は名称原語表記】THE GENERAL HOSPITAL CORPORATION
【出願人】(505271116)ケンブリッジ、ポリマー、グループ、インコーポレイテッド (10)
【氏名又は名称原語表記】CAMBRIDGE POLYMER GROUP, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/051982
【国際公開番号】WO2008/092047
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(392015468)ザ・ジェネラル・ホスピタル・コーポレイション (14)
【氏名又は名称原語表記】THE GENERAL HOSPITAL CORPORATION
【出願人】(505271116)ケンブリッジ、ポリマー、グループ、インコーポレイテッド (10)
【氏名又は名称原語表記】CAMBRIDGE POLYMER GROUP, INC.
【Fターム(参考)】
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