説明

脂肪組織治療の機器、装置および方法

開示されているのは、脂肪組織治療のための使い捨て針である。針は、第一端と第二端を有する光伝導体からなる。第一端は脂肪組織中への導入のために構成されており、第二端はレーザー放射のソースに接続するように適応されている。脂肪組織治療のために、針は組織中に導入され、レーザー放射が治療されるべき組織のセグメントに印加される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本機器、装置および方法は、脂肪組織治療と美容ボディスカルプチャリングの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
リポサクションは、特定の人体中の異なるサイトから脂肪組織を除去するための技術である。プロセスは、体の外郭を変化させ、ボディスカルプチャリングとして記述されることもある。脂肪は、体内の適切なサイト中に挿入された排管を介して吸引装置によって除去される。プロセスは痛みを伴い、過剰な出血を引き起こすこともある。
【0003】
近年、リポサクション手順は、排管中に挿入されたファイバーを通して配送され、治療された組織サイト中に導入された赤外線レーザー放射の使用によって改善されている。レーザー放射は脂肪組織を液化する。液化された脂肪は、吸引によって除去されるか、体内に残され、そこでそれは徐々に消失する。レーザー支援リポサクションは、伝統的リポサクション技術と比較された時、より進歩した最小侵襲性手順と考えられる。
【0004】
ファイバーの先端において発展する高温は、頻繁なファイバー先端の炭化を引き起こし、治療の継続のために、ファイバーを取り外し、炭化した端を洗浄するかまたは端を割り剥がしてそれを排管中に挿入し直すことを治療提供者に強要する。ファイバーを持った排管はまた、同じ皮膚ポートを通して行われる液化組織吸引のために取り外される必要がある。ファイバーと排管は、異なるプロセスおよび患者の間で殺菌消毒される必要がある。代替的に、新たな無菌のファイバーおよび排管が使用されるべきである。上記の全てはプロセスを遅くし、治療される被験者の不快感と治療の費用の両方を増加させる。
【0005】
これらおよびその他の既存の問題点への好適な解決策を業界は歓迎するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、使い捨てレーザー放射伝達針の第一の例示的実施形態の概略描写である。
【図2】図2は、図1の針の断面の概略描写である。
【図3】図3Aと3Bは、追加の例示的針断面の概略描写である。
【図4】図4は、抗炭化先端を持った、使い捨てレーザー放射伝達針の第二の例示的実施形態の概略描写である。
【図5】図5は、本針を採用したレーザー支援リポサクションのための装置の例示的実施形態の概略描写である。
【図6】図6A−6Cは、液化脂肪除去チャネルを持った、使い捨てレーザー放射伝達針の第三の例示的実施形態の概略描写である。
【図7】図7は、本使い捨てレーザー放射伝達針を採用した組織治療の装置と方法の概略描写である。
【図8】図8は、使い捨てレーザー放射伝達針の第四の例示的実施形態の概略描写である。
【図9】図9は、本針を採用したレーザー支援リポサクションのための装置の追加の例示的実施形態の概略描写である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
開示は、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみ提供される。
【0008】
それにより記載される機器、装置および方法の原理と実行は、図面を参照して理解されても良く、そこでは非限定的な例示的実施形態のいくつかの図と同伴する記載を通して同様の参照符号が同様の要素を表記する。
【0009】
本開示の文章中で使われる「針」という用語は、脂肪組織の標的容積にレーザー放射を配送するよう被験者組織中に挿入されるように構成された柔軟であるかまたは硬い光ガイドを意味する。或る実施形態では、針は上記に加えて標的容積から液体を引き出すように構成されることができる。
【0010】
使い捨てレーザー放射伝達針の第一の例示的実施形態の概略描写である、図1を参照する。針100は実際には、第一端108と第二端112を有する針形状の固体または中空の光伝導体104である。(本開示の文脈では「光」と「レーザー放射」は同じ意味を持つ。)第一端108は、被験者(図示せず)の皮膚を突刺して貫通するための形状であることができ、第二端112は、針の長さ次第で、光ファイバー型コネクター116により、または追加の中間ケーブルの助けを借りて、レーザー放射のソースに直接接続するように適応されている。針100の長さは、数ミリメートルから数百ミリメートルまで変動しても良く、要求される治療の種類に依る。レーザー放射のソースへの接続は、あらゆるタイプの光ファイバーまたは同様のタイプのコネクターによって行われても良い。ライン118は針100の光学軸を指定する。
【0011】
図2は、丸い断面を有する針100の断面である。針100は、固体光伝導コア120、コア120よりも低い屈折率を有するクラディング124、敏感なファイバーを保護し針に必要な硬度を提供する保護ジャケット128を含む。図3Aと3Bに示すいくつかの実施形態では、ジャケット132は、楕円(図3A)または多角形(図3B)の断面を有していても良い。コア120の直径は、100ミクロンから1500ミクロンであっても良く、クラディング124の直径は200ミクロンから2500ミクロンであっても良く、ジャケット128、132、136のサイズは500ミクロンから3000ミクロンまたはそれ以上であっても良い。針本体104のコネクター116への接続は、圧着、エポキシ接着剤、または光ファイバー業界で確立されているあらゆる他の周知の手段によって行われても良い。
【0012】
針100の第一端108は、被験者の皮膚を突刺すための形状であっても良く、光学軸118に垂直であるかまたは針100の光学軸118に角度を持って向けられている平面によって終端されていても良い。代替的に、端108は、半径または鈍角を持っていても良い。そのような場合には、皮膚切開があらゆる周知の外科手術手段によってなされ、針が組織中に導入される。皮膚貫通特性またはレーザーパワー配送品質を向上するその他の針端108の形状が可能である。
【0013】
代替的実施形態では、針100の端を通して放出されたレーザー放射は、連続またはパルス状レーザーパワーに好適な皮膚切開を提供することによって、針100が皮膚貫通プロセスに入ることを支援する。そのようなレーザーによって行われた切開は、それが同時的止血効果を伴い、それは血液を凝固し、患者の出血を削減し、回復期間を短縮するので、いくつかの側面において有利であり得る。
【0014】
図4に示された使い捨てレーザー放射伝達針の第二の例示的実施形態では、針100の第一端108は、サファイア、YAG(イットリウムアルミナムガーネット)またはダイヤモンドの板140または被膜によって終端されている。使用中には、組織の高レーザーパワーとの相互作用から結果として生じる或る材料が針100の端108上に堆積する。これらの炭化堆積物は、針100の端108におけるレーザー光吸収を増加し、この堆積物は定期的に除去されるべきである。炭化堆積物中の強いレーザーパワー吸収は、端108における局所温度を増加させて針損傷に結果としてなることができる。サファイア、YAGおよびダイヤモンドまたは同様の材料は、一般に高温に対して耐性があり、針100の第一端108の終端としてのそれらの使用は、針寿命とその抗炭化性を顕著に向上する。
【0015】
図5は、本針を採用したレーザー支援リポサクションのための装置の例示的実施形態の概略描写である。コネクター116は、針100を、ソースに組み込まれた一つ以上のレーザーによって放出されたレーザー放射を針100に提供するように構成されたレーザー放射のソース160に、光ケーブル156を介して接続する。レーザー放射ソース160は、コントローラ164中にパッケージ化されていても良く、独立型ユニットであっても良い。いくつかの実施形態では、針100はレーザー放射のソース160に直接接続するのに十分な長さにされていても良い。そのような場合には、光ケーブル156は冗長となり得る。コントローラ164は、レーザー放射のソース160をパルスまたは連続放射モードで動作させても良い。
【0016】
コントローラ164は更に、脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備168とディスプレイ172、またはユーザインターフェースを提供し前記レーザー放射のソース160の動作を設備168と同期させるボタンの組、を含んでいても良い。コントローラ164は更に、温度センサー(図8)からの温度を受け取り、安全な組織治療を提供すべくレーザーパワーを適応させるように構成された温度フィードバックループ176を含む。適正なパワーと波長のレーザー放射が脂肪組織に印加された時、それは組織、特に脂肪、を液化する。液化脂肪組織は除去されても良く、または体内に残されても良く、そこでそれは徐々に消失する。図6は、液化脂肪除去チャネルを持った、使い捨てレーザー放射伝達針の第三の例示的実施形態の概略描写である。図6Aは、使い捨て針100の断面である。針100は、多数の液体伝導チャネル184を含んだ構造として実装された一種のジャケット180を有する。ジャケット180は、設備168に接続されても良く、それは独立型の設備であっても良く、液化脂肪およびその他の脂肪組織レーザー治療生成物除去のためのコントローラ164中に組み込まれていても良い。設備168の一部であるポンプ(図示せず)によって提供される吸引が、液化組織を除去する。光ケーブル156(図5)は、光ファイバーに加えて液体伝導チャネル184を、またはケーブル156中に含まれた別の液体伝導チャネルと通信している液体収集チェンバーを、有するように実装されても良い。
【0017】
図6Bは、中空の光ガイド188を有する柔軟であるかまたは硬い針186を描いている。脂肪組織中に導入されたガイド188の開端は、サファイア、ダイヤモンド、またはYAGのウィンドウ190によって終端されている。図6Aの針と同様に、針186は、液化脂肪およびその他の脂肪組織レーザー治療生成物除去のためのチャネル184を有する。
【0018】
図6Cは、その本体204がサファイアである、針202の描写である。そのような針は、その上への炭化レーザー治療生成物の堆積に対してプラスチックまたはガラス針よりも耐性がある。針202は、液体伝導チャネルを持ったジャケット(図示せず)を有していても良い。代替的に、ジャケットは好適な多孔度を持った多孔性材料で作られていても良い。
【0019】
図7は、本開示の装置での組織治療の方法の概略描写である。脂肪組織210の治療のために、針100または上記のあらゆるその他の針は、その第二端112によってコントローラ164に位置するレーザー放射のソース160に接続されている。針100の第一端108は、被験者の皮膚または組織210を突刺し、治療されるべき脂肪組織210の標的容積218中への針100の挿入を可能とする。コントローラ164は、脂肪組織210の標的容積218を照射するようにレーザーソース160を動作させる。一つ以上のレーザーソース160によって提供された放射は、少なくとも針100の第一端108に隣接する脂肪組織210のセクションを液化する。コントローラ164は、レーザーソース160と同時に液化脂肪を除去する脂肪組織レーザー治療生成物除去設備168を動作させる。
【0020】
組織溶解位置観察のプロセスを容易にするために、追加の第二のレーザー、HeNeレーザーのような皮膚/組織を通して視認可能なレーザーが、針またはケーブル156に結合されていても良い。皮膚を通して視認可能であるこのレーザーは、治療提供者が針100の第一端108を再位置付けするのを支援し得る。代替的実施形態では、温度に敏感なクリーム、または温度に敏感な液晶ペースト、または液晶フィルムが、治療された脂肪組織セクションに渡って組織上に塗られても良い。ペースト/クリームおよびフィルムは、Liquid Crystal Resources/Hallcrest, Inc. Glenview IL 60026 U.S.A.から商業的に入手可能なChromazone inkのようなものであっても良い。針100は、治療の完了に際して処分されても良い。
【0021】
図8は、使い捨てレーザー放射伝達針の第四の例示的実施形態の概略描写である。針230は上述した針のいずれかと同様である。それはハンドル240に接続し、光ケーブル244の助けを借りてコントローラ164に接続する。温度センサー248が、針230の第一端256に付き従い、組織表面262の温度を測定するように構成された片持ち梁252上に載置される。センサー248は、皮膚/組織の表面の温度を測定し、組織表面262への損傷を回避するのに治療が中断されるべきである時に表示をするかレーザーパワーを切断する。温度センサー248は、皮膚262と接触している接触センサーか、非接触センサーであっても良い。治療中には、組織264内の矢印242によって示されるように、提供者がハンドル240を前後に動かす。温度センサー248は、針230のレーザー放射を放出している第一端256に付き従い、治療された組織容積260に結合されたレーザーパワーを制御しているコントローラ164に組織/皮膚262の温度表示度数を提供する。コントローラ164のフィードバックループ176は、温度センサーを読み、安全性組織治療を提供すべくレーザーパワーを適応させるように構成されている。温度センサー248がそれに取り付けられた片持ち梁252は、ハンドル240の一部として、または取り外し可能で使い捨てまたは再利用可能な部分として、実装されても良い。
【0022】
上述した通り、レーザー放射のソース160は、同じかまたは異なる波長で動作している一つ以上のレーザーソースを含んでいても良い。従って、追加の実施形態では、異なる波長を持った二つのレーザーソースからのレーザービームが、同時的脂肪組織(または脂肪)破壊および止血を最適化するのに使われることができる。レーザーの波長は、例えば、NdYAGレーザーによって提供される1,064マイクロメートル波長とレーザーダイオードによって提供される0.9マイクロメートル波長であっても良い。別の好適な波長の組は、1,064ミクロンと0.532ミクロンである。そのようなレーザー波長の組み合わせは、出血を低減し、脂肪除去手順をより安全にし、患者の回復時間を短縮する。
【0023】
更に別の実施形態では、同じ針を通してガイドされた二つのレーザーは、各々異なる動作モードで動作しても良い。例えば、0.808ミクロン、0.980ミクロンまたは約1,500ミクロンの波長を持った連続波(CW)レーザーが、容積を望ましい温度まで予め加熱して脂肪組織(脂肪)を液化するように脂肪組織の標的容積218(図7)に配送されても良い。
【0024】
これに続いて、またはこれとほぼ同時に、組織を加熱するCW動作するレーザー、パルス状IRレーザー、例えばミリ秒以下またはミリ秒レンジのパルスを発生しているHo−(ホルミウム)、Tm−(ツリウム)またはEr:Yag(エルビウムイットリウムアルミナムガーネット)レーザーが、同じ標的組織容積218に印加されても良い。レーザーパルスの経過中には、針100の端108近くの標的組織(セルおよびセル間流体)が、パルスの終りにおいて崩壊する膨張するマイクロバブルを形成する過熱された(高圧の)ガスに変化する。パルス状のレーザーのアクションによって展開された機械的ストレスは、膜脂肪セル分裂とセルからの液化脂肪の開放のレートを増加させることができる。このレーザー放射の光学機械的アクションは、脂肪除去/吸引をより効率的にする。
【0025】
図9は、本針を採用したレーザー支援リポサクションのための装置の追加の実施形態の概略描写である。光ファイバー型のコネクター116(図1、4、5)は、流体/液体伝導チャネル184(図6A)がチューブ274を介してレーザー治療生成物除去設備168に直接接続するT型コネクター236として実装されても良い。これは、光ガイドだけを含むケーブル156の構造を簡略化する。
【0026】
上に開示された装置は、皮膚引き締めのために使われても良い。ファイバーの第一端が真皮の下にある組織内に導入されるように、針が治療受診者中に皮下的に挿入される。レーザーソースは、針から真皮に伝達された適切なパワーの放射を放出し、放射は治療エリア内でのコラーゲン破壊および収縮を引き起こす。
【0027】
上述した使い捨て針は、頻繁な針の取り外し、洗浄および割り剥がしの必要を未然に防ぐ連続した脂肪組織治療プロセスを可能とする。これは、治療時間を顕著に削減し、被験者の治療をより心地よいものとし、プロセスを簡略化する。
【0028】
使い捨て針とそれを使用する方法の例示的実施形態が描写されて記載されてきたが、針とそれを使用する方法の精神と範囲に影響を与えることなくそこに様々な変更をすることができることが理解されるであろう。針とそれを使用する方法の範囲は、従って、以下の請求項を参照することによって規定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脂肪組織レーザー治療のための使い捨て針であって、前記針は第一端と第二端を有する光伝導体を含み、第一端は脂肪組織中への導入のために構成されており、第二端は少なくともレーザー放射のソースに接続するように適応されている、使い捨て針。
【請求項2】
針が、円筒、楕円、または多角形の形状を有する、請求項1による使い捨て針。
【請求項3】
針の第一端が、端子、光学軸に垂直な平面、光学軸に対して角度を持った平面、または半径のグループの一つによって終端されている、請求項1による使い捨て針。
【請求項4】
抗炭化材料が、針の第一端を終端する、請求項1による使い捨て針。
【請求項5】
コネクターが、針の第二端を終端する、請求項1による使い捨て針。
【請求項6】
コネクターが、光ファイバーコネクターまたは光ファイバーコネクターと液体伝導チャネルの組み合わせのグループの一つである、請求項5によるコネクター。
【請求項7】
針の第二端は、レーザー放射のソースに直接または光ファイバーケーブルを介して接続する、請求項1による使い捨て針。
【請求項8】
光伝導体が、
レーザー放射伝導ガイドと、
保護ジャケットであって、前記ジャケットは流体伝導構造であるものと、
を更に含む、請求項1による使い捨て針。
【請求項9】
前記レーザー放射伝導ガイドが、固体または中空のガイドのグループの一つである、請求項1または8のいずれか一つによる使い捨て針。
【請求項10】
前記ジャケットが、脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備に接続されている、請求項8による使い捨て針。
【請求項11】
治療された組織容積上に位置し、針の第一端に付き従って影響された組織容積上の組織の表面の温度を測定するように構成された温度センサーを更に含む、請求項1または8のいずれか一つによる使い捨て針。
【請求項12】
温度センサーは、接触センサーまたは非接触センサーのグループの一つである、請求項1または8のいずれか一つによる使い捨て針。
【請求項13】
温度センサーが、治療された皮膚容積に結合されたレーザーパワーを制御するコントローラに温度表示度数を提供する、請求項1または8のいずれか一つによる使い捨て針。
【請求項14】
脂肪組織レーザー治療のための装置であって、前記装置は、
使い捨て針であって、
脂肪組織中への導入のために構成された第一端と、少なくともレーザー放射のソースに接続するように適応された第二端を有する光伝導体と、
一つ以上の流体伝導チャネルとを、含む使い捨て針と、
コントローラであって、
脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備と、
一つ以上のレーザーパワーサプライと、を含むコントローラと、
温度センサーを読み、安全性組織治療を提供すべくレーザーパワーを適応させるように構成されたフィードバック処理設備と、
を含む装置。
【請求項15】
前記脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備がポンプである、請求項14による装置。
【請求項16】
前記レーザー放射のソースが連続放射モードの一つまたはパルスで動作する、請求項14による装置。
【請求項17】
前記針が、レーザー放射のソースに直接または光ファイバーケーブルを介して接続するように構成されている、請求項14による装置。
【請求項18】
ユーザインターフェースを提供し、前記レーザー放射のソースと脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備の動作を同期させるコントローラを更に含む、請求項14による装置。
【請求項19】
針の第一端に付き従って影響された組織容積上の組織表面の温度を測定するように構成された温度センサーを更に含む、請求項14による使い捨て針。
【請求項20】
温度センサーは、接触センサーまたは非接触センサーのグループの一つである、請求項14または19による使い捨て針。
【請求項21】
温度センサーが、治療された組織容積に結合されたレーザーパワーを制御するコントローラに温度表示度数を提供する、請求項14または19のいずれか一つによる使い捨て針。
【請求項22】
脂肪組織レーザー治療のための方法であって、前記方法は、
脂肪組織の標的容積中に、脂肪組織中への導入のために構成された第一端と、少なくともレーザー放射のソースに接続するように適応された第二端を有する光伝導体を含んだ針を導入することと、
脂肪組織の前記標的容積を照射して前記組織を溶解するように少なくとも一つのレーザーソースを動作させることと、
を含む方法。
【請求項23】
少なくとも一つのレーザーは連続動作モード(CW)で動作し、少なくとも一つのレーザーはパルス動作モードで動作する、請求項22による方法。
【請求項24】
連続動作モード(CW)で動作するレーザーは脂肪組織を加熱し、パルスモードで動作するレーザーは脂肪組織上に機械的ストレスを誘導する、請求項23による方法。
【請求項25】
脂肪組織の標的容積の温度を監視し、照射されている場所への過度の損傷を防止するようにレーザーパワーを適応させることを更に含む、請求項22による方法。
【請求項26】
両方のレーザーが、照射されている場所における脂肪組織に影響を与える、請求項22による方法。
【請求項27】
一つ以上のレーザーソースと同時に動作する脂肪組織レーザー治療生成物除去のための設備を更に含む、請求項22による方法。
【請求項28】
脂肪組織レーザー治療のための方法であって、前記方法は、
脂肪組織の標的容積中に針を導入することであって、針は、脂肪組織中への導入のために構成された第一端と、少なくともレーザー放射のソースに接続するように適応された第二端を有する光伝導体を含むことと、
脂肪組織(脂肪セル)の前記標的容積を加熱するように一つのレーザーソースを動作させ、脂肪組織(脂肪セル)上に機械的ストレスを誘導するように第二のレーザーソースを動作させることと、
を含む方法。
【請求項29】
脂肪組織の標的容積を加熱しているレーザー放射のソースは連続モードで動作し、脂肪組織上に機械的ストレスを誘導しているレーザー放射のソースはパルスモードで動作する、請求項28による方法。
【請求項30】
連続モードで動作している前記レーザーソースとパルスモードで動作しているレーザーソースはほぼ同時に動作する、請求項29による方法。
【請求項31】
請求項1の針の使用方法であって、前記方法は、
前記針を少なくとも一つのレーザー放射のソースに接続して、レーザー放射のソースを動作させることと、
針を脂肪組織に標的容積中に導入することと、
脂肪組織の少なくとも或る容積を液体に転換するのに十分なパワーのレーザー放射を供給することと、
治療の完了に際して針を処分することと、
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−509791(P2011−509791A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543622(P2010−543622)
【出願日】平成20年12月14日(2008.12.14)
【国際出願番号】PCT/IL2008/001612
【国際公開番号】WO2009/093230
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(504359488)シネロン メディカル リミテッド (25)
【Fターム(参考)】