説明

膨張性専門化学物質を含有する、熱可塑性又は熱硬化性耐火組成物

難燃性プラスチック樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成される。エンジニアリング樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成される。熱硬化性樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される。プラスチック樹脂混合物とエンジニアリング樹脂混合物は、非ハロゲン系のものであり、熱硬化樹脂混合物は、実質的に非ハロゲン系である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2002年11月13日に提出した米国仮出願No.60/426,066に基づく優先権を主張するものであり、この基礎出願の全文を以下に開示する。
【0002】
本発明は、膨張難燃剤と、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、及び/又は熱硬化性樹脂を含有する組成物、並びに該組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
耐火性高分子材料又は難燃性高分子材料は、各種分野で使用されている。例えば、ワイヤやケーブルの被覆や絶縁、射出成形の際に使われる。耐火高分子材料を使用したワイヤやケーブルは種々のものがあり、例えば、銅、ファイバ、プレナム、ライザ、電気通信、電気関連のワイヤやケーブルである。
【0004】
プレナムケーブル、及びこれに類似する使用に関しては、難燃性及び/又は耐火性が特に重要である。プレナムケーブルとは、多くの商用ビルや居住用ビルの内部にある環境通風空間に敷設される電気ケーブル(又はワイヤ)及び/又は電気通信ケーブル(又はワイヤ)のことである。いろいろな理由により、プレナムケーブルは電気的に絶縁する必要が有り、それ故、該プレナムケーブルの伝導部の周囲を、高分子材料若しくはプラスチックで被覆し、包み、封じ込め、又は、別の方法でこれを装備しなければならない。プレナムケーブルは通常、ビル内の火炎、煙、毒性ガス、腐食性ガスの運搬を可能にするシャフト及びレールウェイを介して連結した、天井、床及び壁内に敷設され、密封される。火災の際には、プレナムケーブル自体が、人々や備品に重大な危険をもたらし得るのである。
【0005】
ビル内のワイヤ及びケーブルが燃焼することにより発生する火炎の広がりやガスの燃焼を制限するため、米国電気工事規定(NEC)は、こういったビル内のワイヤ及びケーブルを製造する際に使用される材料に対して必要条件や基準を設定している。高分子材料を使用する場合、一般的には、ベースポリマに化合物や材料を加えたり、ベースポリマの性質を変化させたりすることにより、この基準を満足させている。しかしながら、このように別の材料を添加したり、性質を変化させたりすると、一般的には、電気的特徴、絶縁特徴等の、高分子材料の別の特性に関する代償を払わねばならなかったり、他の種々な不利益や障害をもつ欠点がある。
【0006】
プレナムケーブルを絶縁したり、被覆したりする際の一つの方法としては、フッ化エチレンプロピレン等の、過フッ化炭化水素高分子材料を使用することである。過フッ化炭化水素高分子材料は煙の発生が少なく、燃焼しにくいが、過フッ化炭化水素高分子材料は高価であり、またフッ素を含有している。例えば火事等により、フッ化プラスチックが高温に加熱される際、該フッ化プラスチック自体が、潜在的に毒性があり、有害で、かつ望ましくないフッ素含有ガスが一連に放出してしまう。こういったガスとしては、フッ化水素が一例として挙げられ、該フッ化水素は、金属及びガラス繊維を腐食させてしまうことで知られている。
【0007】
フッ化プラスチック材料を加熱することに伴って発生する望ましくない毒素のために、魅力的な物理的絶縁特性及び耐炎性を有し、煙の発生率の低い代替高分子材料が望まれてきた。例えば、プレナムケーブル構築時に使用するため、ポリ塩化ビニル(PVC)が開発された。そして、プレナムケーブルに見られる絶縁層及び被覆層それぞれの耐火性を向上させ、煙発生率を更に低くし、また、該プレナムケーブルの柔軟特性をも向上させることが出来るPVC組成物が開発された。このPVC組成物は、煙発生率は低いものの、各種の障害及び不利な点を抱えている。例えば、PVC外被は一般的に、該PVC外被が高温に加熱されると放出されてしまう副次的な化合ガスを作ってしまう。PVCを熱分解する最初の段階で、(50重量パーセントより多い)実質的な量の、毒性のある、強烈な腐食性を有する酸性の塩化水素がつくられてしまう。加えて、一般的に、PVC外被は、該PVC外被で被覆されたワイヤやケーブルを十分に熱から保護してくれるものでもない。
【0008】
プレナムケーブル用のPVCの可撓性を向上させるために使用する可塑剤は、一般的にPVC組成物の可燃性を高めてしまうといったリスクが追加的に伴う。この可燃性の向上は種々の難燃剤を使用することである程度減少させることが出来るものの、可塑化PVC組成物中で、他の処理添加剤に難燃剤を添加すると、しばしばPVC組成物が燃焼することで発生する煙の量を望ましくない程度にまで増やしてしまう。
【0009】
また、ケーブル絶縁により煙が過剰に発生するという欠点を克服するための試みは、せいぜい相反する結果を招いたに過ぎない。例えば、非ハロゲン化ポリオレフィン(NHPO)は、PVCベース溶剤の欠点の発生をある程度抑えたとしても、高くつくし、別の欠点もある。非ハロゲン系添加剤を使用する方法では、電気的性能が減少してしまう。難燃性を意味あるものにするためには、アルミニウムハイドレートやマグネシウムハイドレート等の、ハイレベルの金属塩を添加するしかないので、結果として調剤された製品は、非常にコストがかかってしまうだけでなく、処理時間もかなりかかってしまう。加えて、これらは、もともとの非難燃ベース樹脂と比較すると、物理的、機械的特性が多少低い。更に、この種の金属塩は、比重が相対的に高く、全重量が増えてしまい、より軽い重量を求められる航空宇宙産業や、大量輸送、その他の使用においては特に欠点となってしまう。
【0010】
更に、一般的に、ポリオレフィンにハロゲンを添加すると、材料の電気的性能が落ち、煙の発生が多くなり、毒性及び腐食性の燃焼ガスが発生してしまう。
【0011】
以上を勘案すると、一般的に、ポリオレフィンに難燃剤を添加すると、定圧電力での使用、音声やデータの転送に関する使用、中レベルの難燃剤を使用した被覆での使用等、絶縁材料として使用すると、ある程度の制限が生じる。
【0012】
上述した材料に加えて、プレナムケーブルを絶縁し、被覆するために、熱硬化性材料が、その絶縁特性のために使用されてきた。一般的に、熱硬化性材料は、有機ポリマ樹脂から生成されており、多くの添加剤を含んでいることがある。熱硬化性樹脂は、一旦硬化させるか若しくは架橋させると、高温にさらしても簡単に再溶解しない組成物を形成する。これらの材料は、熱性能、張力特性、低重量、耐腐食性能等、優れた特質を持っている。
【0013】
しかしながら、熱硬化性樹脂の使用における重大な欠点は、難燃性及び煙性能に乏しいことである。臭素化合物等の、ハロゲン系材料は、防火技術分野で使用されてきたにもかかわらず、ハロゲンの使用により、大量の腐食性煙や毒性煙を発生させてしまう。一般的な非ハロゲン系難燃剤を使用すると、硬化作用、流動性、費用の点に関し劣る。例えば、煙の発生を抑制し、燃焼に対して耐えるために、アルミニウムトリハイドレートやマグネシウム水酸化物等の金属ハイドレートを使用すると、効力のために必要とされる高濃度により、多くの熱硬化樹脂の物理的特性、流動特性に対して否定的な方向に影響を与えてしまう。
【0014】
熱硬化樹脂の難燃性を向上させるための方法としては、難燃性を伝えるのに適した添加剤を混入させることである。燐ベースの非ハロゲン難燃製品は興味深いが、種々の制限を伴う。燐ベースの難燃剤と硬化可能熱硬化樹脂との相互作用は、一般的に相反する。幾つかの例では、熱硬化樹脂は硬化さえもしない。適宜な難燃剤を選択する上での複雑さに加えて、しばしば難燃剤は、単に熱硬化組成物に難燃性を伝えるだけでなく、煙を抑えることが望まれる。
【0015】
加えて、難燃剤には、ペレット状、クラム状、フレーク状、チップ状の粉末、若しくは、粉末状ではない別の類似形状をしていることが、しばしば求められる。この粉末形状ではない難燃剤は、一般的に濃縮タイプのものである。濃縮物は、複数の高濃度添加剤を混ぜ合わせ、後に希釈して所望の添加剤レベルに達成させるものである。濃縮物を使用すると、難燃プラスチックや難燃ケーブルを製造する、大規模商用工場内での埃っぽさを緩和してくれる。しかしながら、非ハロゲン系難燃剤は、デカブロモジフェニルオキシド等の、ハロゲン系難燃剤と違って、効果的な高濃度を有する、濃縮形状では入手不能だった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
このようにして、ワイヤ及びケーブルのあらゆる使用に関して、並びに射出成形の際に使用することが出来る、耐火特性及び低煙発生特性を有し、かつ、従来の組成物の欠点をもたない、プラスチック及び/又はエンジニアリング及び/又は熱硬化性樹脂組成物に対する要求が出てきた。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本実施例では、プラスチック樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成される。
【0018】
別の実施例では、エンジニアリング樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成される。
【0019】
更に別の実施例では、熱硬化性樹脂混合物は、膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される。
【0020】
プラスチック、エンジニアリング及び/又は熱硬化性樹脂混合物は、各種の分野で使用することが出来る。1例として、この樹脂混合物は、ワイヤ及びケーブルの絶縁や被覆に使用される。本発明を利用することが出来る各種のケーブルとして、プレナムケーブル、ファイバーオプティックケーブル、銅ケーブル、通信ケープル、ビデオケーブル等が挙げられる。この樹脂混合物はまた、射出成形にも使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
ここで、次に示す好ましい実施例の詳細な説明に言及しながら本発明を説明する。
【0022】
本発明は、限定するものではないが、例えば、ポリオレフィン等の、プラスチック樹脂、及び/又は限定するものではないが、例えば、ナイロン、ナイロン6及び/又はナイロン6/6、ポリ(ブチレンテレフタラート)、ポリ(エチレンテレフタラート)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロン11、ナイロン12、ポリカーボネート、芳香族ポリアミド及びこれらの混合物、限定するものではないが、例えば、ABS/ポリカーボネートの混合物等の、エンジニアリング樹脂、及び/又は限定するものではないが、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、エポキシ、ビニルエステル、アルキルポリエステル、メラミンイソシアヌレート、ポリウレタン、限定するものではないが、例えば、それらのフォーム、フェノール樹脂、フェニレンベース樹脂、イソフタル及びオルソフタル不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレア、ポリウレタン及びこれらの成分の混合物等の、熱硬化樹脂に、膨張性専門化学品を添加して形成した組成物に関する。これら組成物は、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂又は熱硬化性樹脂に、膨張性化学品を完全に混合することにより構成することが出来る。ポリオレフィン族の成分は、ポリプロピレン、熱可塑性エラストマ及びポリエチレンである。ポリオレフィン族のこれら成分のそれぞれの中に、多くのサブセットプラスチック材が存在している。例えば、ポリプロピレン内には、ポリプロピレンホモポリマ、耐衝撃性コーポリマポリプロピレン、ランダムコーポリマポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、架橋ポリプロピレン(XLPP)他、種々存在する。ポリエチレン族にも多くの成分がある。例えば、ポリエチレン族内には、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、架橋ポリエチレン(XLPE)及びエチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)がある。同様に、熱可塑性エラストマは、ポリプロピレンバックボーン、ポリエチレンバックボーンに基づいており、それ自体が熱可塑性であるか、熱硬化性である(例えば、力学的に加硫化した)分散ゴムドメインを含有している。
【0023】
また、本発明は、ワイヤ及びケーブルの被覆、押出成形部分、シート、フォーム、フィルム、射出成形部分に有用な、耐熱性、ノンハロゲン系を含有した、熱可塑性、若しくは熱硬化性のポリオレフィン混合物、並びに、射出成形部分に有用な、熱可塑性エラストメリックポリオレフィン混合物に関する。これらの混合物は、一般に、少なくとも1つのポリオレフィンに、膨張性難燃剤を混合して製造する。本発明による、ポリマ混合物は、ワイヤ及びケーブル被覆、押出成形部分、シート、フォーム、フィルム、射出成形部分に関して製造され、これは、PVC含有混合物に匹敵するか、若しくはこれに優る特性を多く有しているが、ポリオレフィン単独のものよりも耐熱性に優れている。別の選択肢として、熱可塑性エンジニアリング樹脂混合物の使用如何では、ポリオレフィンの代わりにエンジニアリング樹脂を使用するか、若しくはエンジニアリング樹脂をポリオレフィンに混和させることが出来る。例えば、シート、フィルム、若しくは射出成形部分の使用に際して、ポリオレフィンの代わりにナイロンを利用する、若しくは、ポリオレフィンと共にナイロンを利用することが可能である。
【0024】
特別に言及しない限り、本発明の組成物の成分のそれぞれの重量パーセントは、存在する可能性のある添加剤を除いて計算される。
【0025】
好ましくは、本発明で使用するプラスチック樹脂は、(a)ポリプロピレンホモポリマ、(b)ポリプロピレンコーポリマ、(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)、(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)、(e)エチレンーポリプロピレンコーポリマ、(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)、(g)熱可塑性エラストマ、(h)熱可塑性ゴム、(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)、(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ、(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ、(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)、(m)低密度ポリエチレン(LDPE)、(n)中密度ポリエチレン(MDPE)、(o)高密度ポリエチレン(HDPE)、(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(q)架橋ポリエチレン(XLPE)及びこれらの成分の何れかの混合物から構成されるグループから選択したポリオレフィンである。ポリプロピレンの例としては、Equistar(登録商標)PP 1610 PF及びBasell(登録商標) SE 191があり、熱可塑性ゴムは、Kraton(登録商標)ポリマによって生成されるKraton(登録商標)族のものがある。VLDPEの例としては、Exxon Mobil Chemical社製のExact(登録商標)3022があり、これは密度が0.905で、メルトインデックスは9g/10minである。ポリ(4−メチル−1−ペンテン)は、ポリプロピレンに類似するが、代わりの炭素原子上のメチル基の代わりに、イソブチル基を有する4−メチルペンテン−1のポリマである。4−メチルペンテン−1のグレードの例としては、Mitsui Petrochemicals Ltd.の’TPX’(登録商標)がある。本発明では、限定するわけではないが、例えば、エチレン等のコーポリマ材料と混合した如何なるグレードのポリプロピレンも使用が可能である。試験したポリプロピレンは、B.P. Amoco Chemical CompanyのBP6015及びPetrothene(登録商標)(Equistar(登録商標) PP 1610−PF)であった。ポリプロピレン又はポリエチレンは、好ましくは、本発明による組成物の約10−85重量パーセントを構成し、より好ましくは、約50−75重量パーセントを構成する。更に一段と好ましくは、ポリプロピレン又はポリエチレンは、別のポリオレフィンと共に使用する場合には、組成物の約51重量パーセントを構成する。
【0026】
好ましくは、本発明に適した熱硬化性樹脂は、(a)ポリエステル、(b)ポリオレフィン、(c)エポキシ、(d)ビニルエステル、(e)アルキルポリエステル、(f)メラミンイソシアヌレート、(g)ポリウレタン、及び、しかしこれに限定しないが、そのフォーム、(h)ポリウレア、(i)フェノール樹脂、(j)フェニレンベース樹脂、(k)イソフタル不飽和ポリエステル、(l)オルソフタル不飽和ポリエステル及びこれら成分の何れかの混合物から構成されるグループから選択する。硬化可能型硬化性樹脂の例としては、Dow Chemicalによる、約30−60パーセントのスチレンモノマと、約40−70パーセントのビニルエステル樹脂を含有するDERAKANE(登録商標)411−350エポキシビニルエステル樹脂、AOCのVIPEL(登録商標)F017の弾性エポキシビニルエステル樹脂、VIPEL(登録商標)F457テレフタルポリエチレン、2段階、不飽和ポリエステル樹脂、VIPEL(登録商標)F701イソフタルポリエステル樹脂、最低でも、(a)平均して1分子あたり2個以上ヒロドキシル基を含有するポリエーテルポリオール、(b)限定するわけではないが、例えばトルエンジイソシアナート等の、有機ポリイソシアナート、(c)限定するわけではないが、例えばトリエチレンジアミン似のアミン、ビス(2−ジエチルアミノエチル)エーテル等の少なくとも1つの触媒、(d)水、(e)表面活性剤、(f)不活性ガスから構成されるポリウレタンフォーム、及び限定するわけではないが、例えばDupontがElvax(登録商標)として販売しているエチレンビニルアセタート、限定するわけではないが、例えば架橋ポリエチレン内で硬化可能なElvax240等の、ポリエチレンである。
【0027】
好ましくは、膨張性難燃剤は、活性化メラミンピロホスフェイト、活性化メラミンポリホスフェイト、活性化エチレンジアミンホスフェイト、活性化アンモニウムポリホスフェイト、メラミン、メラミンホスフェイト、不活性化メラミンピロホスフェイト、不活性化メラミンポリホスフェイト、メラミンシアヌラート、及びこれら成分の混合物から構成されるグループから選択する。膨張比は、活性化エチレンジアミンホスフェイトとメラミンホスフェイトとの比が、80:20が好ましい。活性化ホスフェイト混合物の例としては、Broadview Technologiesの、Intumax AC2、Intumax AC3 WM、Intumax AC3、Intumax Mがある。Intumax製品は、好ましくは3−20ミクロン、更に好ましくは、3−5ミクロンの呼び粒子サイズを有する、自在に流動する白いパウダである。これらは、98%以上の純度を有し、優れた炭形成能力を有し、約1.2の比重がある。加えて、Intumax AC3 WMは、活性エチレンジアミンホスフェート及びメラミンホスフェートを含有している。
【0028】
膨張性難燃剤は、プラスチック樹脂及び/又はエンジニアリング樹脂との関係で使用する際には、本発明による組成物の約10―50重量パーセントを構成し、より好ましくは、約25−35重量パーセントを占める。更に好ましくは、ケーブルに関する使用においては、膨張性難燃剤は約33重量パーセントを構成し、射出成形の使用においては、約10−25重量パーセントを構成する。
【0029】
膨張性難燃剤は、熱硬化性樹脂との関係で使用する際には、実質的に広い範囲で使用することが可能である。これは、非常に低い程度でさえも、膨張性難燃剤は煙抑制効果に貢献し得るからである。膨張性難燃剤は、好ましくは、本発明による組成物の約0―50重量パーセントを構成し、より好ましくは、約5−25重量パーセントを占める。更に好ましくは、約15―20重量パーセントを構成する。
【0030】
膨張性難燃剤は、濃縮タイプが望ましい場合には、プラスチック樹脂混合物、エンジニアリング樹脂混合物及び/又は熱硬化性樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成する。本明細書に記載した本発明による活性化ホスフェイトとポリオレフィンとを結合させると、驚いたことに、また意外なことに、プラスチックの使用に適した高濃度タイプが生成される。
【0031】
ケーブル合成物を製造する際には、ポリプロピレンやポリエチレンと混合したコーポリオレフィン(ポリオレフィン族の混合樹脂として定義される)は、上記した目標とする特性に到達可能である。
【0032】
ポリプロピレンやポリエチレンと混合すべき別のコーポリオレフィンは、組成物の最終用途にとって熱性能と弾力特性のうちどちらがより重要かで選択することになるが、これはこの技術における熟練者にはわかることである。例えば、ポリプロピレンホモポリマでは、しばしば、熱性能が一番重要である時に好ましく、超低密度ポリエチレンは、しばしば弾力特性が最も重要である時に好ましい。直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン、エチレン−ポリプロピレンコーポリマは、一般的に、あまり極端には熱性能や弾力特性を必要としない最終用途に使用される。
【0033】
「低密度ポリエチレン」や「直鎖状低密度ポリエチレン」は、エチレンのコーポリマ、及び他のアルファオレフィン、例えば、しかし限定するわけではないが、1ブテン、1ヘキセン、1オクテン等を含む。超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン、エチレン−プロピレンコーポリマの製造工程は、この技術に関して公知であり、これらポリオレフィン商用グレードは入手可能である。ポリプロピレンと混合するコーポリオレフィン成分は、ワイヤやケーブルに使用する際には、該組成物の13.5パーセントを構成し、射出成形やシートに使用する際には、0−80パーセントを構成すると好ましい。
【0034】
ポリマ成分に加えて、別の添加剤、限定するわけではないが、例えば、テトラキスに似たヒンダードフェノールスタビライザ(メチレン(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート))メタン(例えば、Ciba Specialty Chemicals Irganox 1010)、酸スカベンジャー及び酸性ハイドロタルサイト(例えば、Kyowa ChemicalsのDHT 4A)、限定するわけではないが、例えば、マグネシウム水酸化物(例えば、Dead Sea Bromine GroupのFR−20)及び亜鉛ホウ酸塩等の、吸熱剤、ベンゾフェノン族のUV吸収剤、ナノクレイ、ナノ材、充填剤、ガラス繊維、金属充填剤、着色料、及びこれらの混合物を、本発明による組成物に混合することが出来る。熱硬化性樹脂に関しては、別の添加剤として、限定的ではないにしても、硬化剤、膨張剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、硬化促進剤、顔料、防腐剤、紫外線安定剤、充填剤、着色料、抗酸化剤、帯電防止剤、粘度調節剤及び、この技術における熟練者にとって公知の別の材料が挙げられる。
【0035】
これら別の添加剤は、特殊な使用に適した量だけ存在する。本明細書に特記した使用に関しては、添加剤は、好ましくは、ポリマ成分(該ポリマ成分は、上述した比率におけるそれぞれの量だけ存在する)プラス混和材に基づく全組成物の約75パーセントまでを構成し、更に好ましくは、該混和材は、全組成物の約0−60重量パーセントを構成する。更に好ましくは、該混和材は、全組成物の約0−40重量パーセントを構成する。
【0036】
特に射出成形に使用する際は、補強剤(補強充填剤)及び非補強剤(非補強充填剤)を添加して、寸法安定性、剛性、色彩、核生成、及び引張強度、曲げ係数等の機械的特性を向上させることが出来る。この技術分野で公知であるそのような補強剤(補強充填剤)の例としては、ガラス繊維、タルク、マイカ、二酸化チタン、ガラス球体、カーボネート、シリカ等が挙げられる。
【0037】
限定的ではないが、例えば、不活性化ポリエステル、ビニルエステル樹脂等の、熱硬化性の樹脂に、種々の添加剤を追加して使用することにより、該熱硬化性組成物の特性を更に向上させることが出来るのは、当業者であれば知っていることである。この追加して添加する添加剤は、限定するわけではないが、例えば、補強用ガラス繊維が挙げられる。ガラス繊維は、組成物の約5−60重量パーセントのレベルで追加して混和させることが出来、好ましくは、10−40重量パーセントである。
【0038】
本発明の混合物は、従来の破砕装置、例えば、ゴム混合機、ブラベンダミキサ(Brabender mixer)、バンバリーミキサ、Buss−co混合機、Farrel連続混合機、二軸連続混合機、若しくはこれとは別の適宜な混合機を使用して、高分子成分及び任意の添加剤を混合することにより準備する。混合時間は、混合物が均一になり、ポリプロピレン、活性化ホスフェイト、熱可塑性エラストマ間で反応が起こるまでで十分である。十分な混合時間は、混合機(シア強度)にかける時間に依存する。一般的に、バッチミキサでは、混合時間は3−5分で十分であり、連続ミキサでは1−2分である。ポリマ混合物が明らかに均一でない場合には、更に混合する。
【0039】
シート押出加工では、混合樹脂は、より弾性性質が高まるように変わる。射出成形では、望ましい特質が広範囲に亘って存在し、ポリプロピレンとコーポリオレフィンとの混合物はかなり変化するはずである。
【0040】
本発明による混合物を含有した圧縮成形プラスチックを試験する際には、UL 94 V基準試験手順を使った。検体の厚みを試験したところ、以下の表に示す結果が出た。摂氏23°、相対湿度50%で48時間経過させた条件で、全ての検体を試験した。各検体を、該検体の下端がブンゼンバーナチューブの3/8インチ上にくるように、該検体の長軸を垂直に装着、支持する。検体下端の中央に、3/4インチの長さの青炎を10秒間あてた。燃焼が30秒以内に終わった場合は、炎を更に10秒あてる。検体から粒子が滴下したら、検体の下12インチに置かれた未処理の外科用コットンの上に該粒子を落とすことが出来た。
【0041】
本発明を、下記に示す表及び実例で説明する次の例で更に理解することが出来る。表や実例においては、各記載部分及びパーセンテージは、重量を示し、温度は、別に特記しない限り、摂氏度数である。
【表1】

【表2】

【0042】
本発明が、66重量%のポリプロピレン(組成物4)で構成されている場合には、伸び平均が8.42%に達した。この8.42%の伸び値は、射出成形に使用する際に適したものとなり得る。これとは明らかに対照的に、表2の組成物1で使用した、Kraton(登録商標)、DuPont Dow Elastomers製のEngage(登録商標)、Equistar Chemicals製のPetrothene(登録商標)、及びこれらの混合物と組み合わせた、51重量%のポリプロピレンに33重量パーセントの活性化ホスフェイトを加えたところ、引張強度を減少させないで、伸びが8%から327%に増加した。なお、この引張強度は、意外にも、熱可塑性エラストマの結果増加したものである。更に、炎特性も減少しなかった。このようにして、好都合で意外な特性がポリプロピレン(及びポリオレフィン)内で現れた。
【0043】
上記表からも立証できるように、別の有利で意外な結果も得ることが出来た。UL94 V規格では、Intumax膨張性製品は、非常に低レベルで添加すれば良いことがわかった。これは、UL94を1/8インチ寸法で試験した際、特に正しい。即ち、15−25%ぐらい低いレベルに達成可能である。例えば、少なくとも15%ぐらい低いレベルに到達し得る。
【0044】
本発明の組成物は、射出成形、ワイヤやケーブルの絶縁や被覆にとっては、引っ張り特性でもわかるように、優れた特性を示す。射出成形用に、活性ホスフェイト難燃剤Intumax AC3及びIntumax AC3 WMを少量使用すると、意外にも、UL94規格に到達した。また、本発明による組成物における制限酸素指数(LOI)反応は、予想よりも良かった。一般的に、非難燃ポリオレフィンは、LOI値が約19である。ASTM D―2863により測定されるLOI試験では、サンプルを試験して、燃焼を維持させるに必要な酸素濃度%を決める。LOI値は高いことが望ましい。何故なら、この値が高いと、燃焼可能性が低い材料であることがわかるからである。
【0045】
また、本発明による電気的性能に関しては、従来技術のようには影響を受けなかった。本発明の組成物は、また、煙の放出が非常に低い。本発明によるポリオレフィンを燃焼させても、燃焼時の滴下でよく知られたかつて使用していたプラスチックを燃焼させると一般的に引き起こしやすい滴りもなかった。
【0046】
新たな熱遮断特性も得ることが出来た。加えて、膨張性を有するものは、とても安定的なフォーム絶縁層を形成する。引張強度や弾性の結果として、本発明は商品に加工しやすく、また、押し出し成形しやすい。更に、本発明によるポリオレフィンを燃焼させても、(例えば、HBrやHCl等の)腐食性酸が放出されることはない。これが、臭素処理した難燃剤混合物やPVCケーブル混合物、成形混合物等の、従来の混合物に優る改良である。更に、目立った難燃特性を達成させるに必要な、比重が著しくかつ予想に反して低くなった。結果として、本発明によるポリオレフィンの製造や、これに続く本発明商品の使用の費用は低く抑えることが出来る。
【0047】
本発明は、少なくとも、ワイヤやケーブル、射出成形品、押出成形品に関する目標に十分見合うものである。当業者は成分、量等に関して種々の変更を加えることが可能だが、これら変更は、本発明の権利範囲や本発明の主旨の範囲に入るものである。次に示す実例は、難燃成分の特徴を立証するものであるが、該混合物を製造する際に使用する基本原則に制限を加えるものではない。
【0048】
実例1
ゴムレベルの効果
ある一定の機械的特性及びある一定の燃焼特性を決定づけるには、組成物中のゴムレベルは種々存在する。Brabenderカウンタ回転2軸押出機を使用して、組成物を混合する。製剤を前記押出機内に全部で2分間滞留させる形で混合し、処理温度は約200℃から210℃にした。結果として生じたストランドを切り刻んでペレットに置き、成形及び試験を行う。各試験で、ゴムの相対量を変化させた。試験したサンプルの結果を表3に示す。
【表3】

【0049】
UL94 V 試験による測定では、何れのサンプルも、引張強度、伸び、可燃度に関し優れた性能を示した。組成物3は含有ゴムレベルは低かったが、非常に高いゴムレベルを有する組成物1と同様の高い伸びが予想に反して証明された。3つの組成物全ての配合に関して、酸素指数は共に非常に高かった。
【0050】
実例2
燃焼性能に関する膨張性難燃剤のレベル
ポリプロピレンコーポリマ樹脂を、実例1の手順に従って混合する。Intumax AC3WMレベルが35%の制御組成物(下記に示す表4の組成物4)を除いて、表3のIntumax AC3WMレベルを調べた。
【0051】
結果は以下の表4に示す通りである。
【表4】

【0052】
ポリプロピレンは、難燃剤がないと燃焼していまい、UL−94規格のV−0、V−1、V−2の何れも満足しないだろう。しかしながら、低レベルのIntumax AC3WMを利用すると、組成物は、比較的高いレベルの活性化膨張性難燃剤を配合させた際に見られる難燃性能と比較すると、予想に反して高い難燃性を持続的に示した。何れの場合においても、残炎時間が60秒を超えたサンプルは1つも無かった。使用した膨張性難燃剤のレベルが低いことを考慮すれば、特に表4の組成物1を考えれば、意外にも、燃焼中にプラスチック剤をしたたらせたサンプルはなかった。
【0053】
実例3
活性化膨張性難燃剤の濃縮フォーム
表5の配合に従って、Intumax AC3WMを混合した。組成物1に示す濃縮物を、315°Fから400°Fに温度設定して、ファレル(Farrell)連続混合器を使用して用意した。濃縮ペレットに、それぞれ未使用のコーポリマポリプロピレン及び未使用のホモポリマポリプロピレンを混合することにより、濃縮物を希釈したものを準備した。
【表5】

【0054】
実験結果によると、未使用のポリプロピレンペレットと濃縮ペレットを、成形機を使用して現位置で撹拌混合すると、実例1の表3に示すように、あらゆる成分を押出混合した場合と同様な性質に到達することがわかった。準備した濃縮物を適宜希釈すると、優れた物理的、燃焼特性を得ることが出来た。例えば、射出成形機で濃縮物の希釈したものを使用すると、Intumax AC3WMをたった20%しか必要としない、非燃焼型、非滴下型混合物が可能となる(組成物2)。この予想外の結果が意味することは、該混合物は、非ハロゲン系難燃濃縮物に、実例1のように全ての成分を混合する代わりに、ポリオレフィンペレットを混合することにより、難燃品製造力をもつということである。この例は、単なる例示であり、限定的ではない。即ち、濃縮物は、ペレット以外の形でも製造することが可能であり、本明細書に記述した別の活性化ホスフェイトを使用しても製造することが出来る。
【0055】
実例4
ポリオレフィン樹脂タイプ
コーポリマポリプロピレンを除いてポリオレフィン樹脂タイプを利用することが出来る。例えば、表5において使用した、B.P.Amoco Chemical Company製のホモポリマポリプロピレンである、BP 6015PPを使った。この樹脂の特徴は、ASTM 1238による測定では、メルトフローインデックスが10分間につき0.5グラムということである。メーカーが製造した樹脂は、ASTM D638による測定では、名目上略100%の伸びを有する。Equistar(登録商標)PP 1610−PFの代わりにこの樹脂を使用して、表1〜3に示すEquistarベース配合どおりに、非滴下難燃UL−94V―O規格と同等なものを製造した。これは、Equistar(登録商標)PP 1610−PFコーポリマを使用した時と同等な結果を示した。また、この組成物は、変更を加えていないBP 6015PPの伸びを劇的に増加させた。
【0056】
酸化ポリプロピレン材又は酸化ポリエチレン材と共に、別のタイプの樹脂を利用することも出来る。表6には、Basell Polyolefinsによって製造された別のタイプの樹脂が含まれている。しかし、この表に記述した樹脂タイプと同様の特性を有するならば、どんな樹脂でも利用することが出来る。酸化ポリプロピレン材又は酸化ポリエチレン材は、ラクトン、イオノマ等に転用可能な活性酸素化基を含んでいる。本発明では、それらを別のポリオレフィンに混合することが可能である。表6は、コーポリマポリプロピレンと共に、酸化ポリプロピレンを使用した製剤を示している。
【表6】

【0057】
酸化ポリプロピレンやコーポリマ樹脂等の、2種のポリオレフィンを混合した結果得た酸素指数により、難燃度が向上したことが証明された。酸化ポリプロピレンを添加すると、意外にも難燃性がかなり向上することが表に示されている。
【0058】
この実例は、限定するわけではないが、例えば、ワイヤやケーブル、射出成形品、押出成形品等の、目立った難燃性能を必要とし、かつ、高い伸びを有するポリオレフィン組成物を必要とする用途に対しても、別の種類の樹脂を使用して本発明を使用することが可能であることを証明している。当業者であれば、本発明が、限定するわけではないが、例えば、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン等を含む、活性化ホスフェイト及びポリエチレン樹脂に対しても作用することがわかる。
【0059】
実例5
電気的特性
ある一定の用途、例えば、ワイヤやケーブル、成形コネクタに使用する場合、電気的特性はかなり重要である。そのような用途では、特に高周波では、誘電特性は非常に低いことが望ましい。表2の組成物1に対して、1MHz及び2.5GHzの両方で誘電率及び損失係数を測定した。結果を表7に示す。
【表7】

【0060】
これらの電気的特性は、プレナムケーブルに使用される、商用グレードを有する低煙PVCプラスチック絶縁材の電気的特性(例えば、誘電率=3.60、損失係数=0.0176)よりも優れている。本発明の材料は、ケーブルに使用する際、また、成形品設計に使用する際、数々の利点があるので、この電気的特性は意味がある。利点としては、燃焼時に発生する煙及び毒素が少ないことや、燃焼を遅延させたものであっても、電気的導電率は維持出来ることなどである。
【0061】
実例6
長時間燃焼に対する耐性
表2の組成物1を使用して、約6インチ×6インチ×1/8インチの厚みを有する圧縮成形プラークを作った。このプラークを垂直方向に懸架した。プラーク下端の1コーナー部分に対して、UL−94 V−0試験で使用したバーナーによる火炎を当てた。火炎に対する耐性を測定するために、30分間火炎を当てた。UL−1666やUL−910等の種々の市販のテストでは、ケーブル材には、複数回の燃焼に耐えることが求められる。火炎を外しても、垂直方向に火炎が更に広がることはなかった。火炎を当てている間、火炎がプラークの上端に届くことはなかった。更に、試験中はずっと、滴りはなかった。混合物は、火炎に対して優れた耐性があることが証明された。本発明の組成物に関しては、別のポリオレフィン樹脂、例えば、前述した種々のグレードを有するポリエチレン樹脂を用いても、同様の結果を得ることが出来る。
【0062】
実例7
絶縁銅ワイヤ
ケーブルの、軍事的使用、自動車に対する使用、また、UL―910プレナム規格を必要とするあらゆる使用に関して、ファイバオプティックケーブルや銅ケーブルを使用することが出来る。保険業者試験所による、「環境通風空間内で使用する電気ケーブル及び光ファイバケーブル用の火炎伝播及び煙密度値に関する試験、UL910」(1995年)を本明細書中に参照として挙げ、また、UL−910規格を取得するための試験について言及する。実例6で説明したように、この試験は燃焼時間に対する耐久性を要求している。UL−910の燃焼試験では、品物が20分の燃焼にも耐えることを要求している。
【0063】
クロスヘッド金型が装着された、実験用Brabender押出形成機を使い、24ゲージの銅ワイヤを、表2の配合1による材料を使用して押し出し被覆した。該押出機に対して、温度を約155℃から約185℃に設定した。銅ワイヤに対して、0.018インチから0.040インチの絶縁層厚を押し出した。その後、結果として生じた被覆絶縁ワイヤを垂直方向に吊り下げ、実例6に示すように火炎を当てた。被覆ワイヤの端部に火炎を当ててから30分経過した後、該火炎を外した。総燃焼時間は、火炎を外してから1分未満だった。絶縁材は自然に消火し、約12インチテストワイヤサンプルの側に炎が伝播することはなかった。30分間炎を当てている間、約6インチの絶縁材は実際燃焼したものの、残りのケーブル絶縁材は損傷しなかった。当業者であれば、表1から表6に示した組成物は、ケーブル用被覆材及び/又は、絶縁材として利用することが出来ることがわかる。更に、芯線単一銅被覆ワイヤを超えるケーブル設計に本発明を適用することができるのは当業者にならわかる。例えば、実行可能な別のケーブル設計としては、複数の絶縁導体を被覆したものなどがある。一般的には、プレナムケーブルは、共通の被覆材中に、2対以上の絶縁導体を持っている。本発明は、上記したケーブルや被覆物の設計に限定するものではなく、本発明は、ケーブル設計及び被覆設計に使用することが出来る、適宜な量の導体、ファイバオプティックストランド、ワイヤ、ケーブル全てをカバーするものであると解釈される。
【0064】
実例8
スタイナートンネル大規模試験
実例5で使用したプラスチック絶縁材は、0.008インチから0.014インチの厚さを有するテープで押し出された。該テープを、別名「スタイナートンネル試験」として知られている、ASTM E−84試験に従って試験した。プレナムケーブル用UL―910試験は、スタイナートンネル試験の修正バージョンである。スタイナー試験では、水平方向の強制通気を使う。プレナム空間は、ビルの制御システムにおける強制空気の通路として使用しているので、UL−910試験と比較して、スタイナー試験結果は意味深い。プレナムはまた、ケーブルが敷設させる場所でもある。このように、プレナムに敷設されたケーブルは、過度に火炎を伝搬してはならず、また、特に腐食性煙、毒性煙等の煙を発生させてはいけないということが重要である。
【0065】
結果は、押出テープは、超低煙指数値150を示した。本発明によるケーブルからは、ハロゲン化した腐食性ガスは放出されなかった。これは、組成物全体がハロゲンを含まないためである。
【0066】
実例9
コーン熱量計テスト
コーン熱量計試験は、プラスチック材の燃焼安全性を試験する上で、重要な予測方法になりつつある。火事の際には、一般的に煙が致命的である。それ故、非毒性煙が重要な指標である。実例8の配合の、煙及び熱の放出率をコーン熱量計で試験した。結果は、該配合から一酸化炭素は放射されなかった。更に、該配合は、ハロゲンを含まないので、HBr、HCl、HFは存在しない。試験で300秒経過後、非常に低い熱発生率値を示した。即ち、熱発生率は、1平方メートルあたり75kWだった。本発明において、一酸化炭素が放出されないというのは、意外な結果だった。
【0067】
実例10
溶解組成物の粘度
本発明は、非ハロゲン系難燃剤である、ケーブル構築に使用される材料と比較して、優れた流動性質を有している。本発明では、活性化ホスフェイトを使用するに際して効果的な利用をしているため、粘度が高くなることはない。表8は、表2の組成物1の粘度測定を示している。試験温度200℃で、細管粘度計を使って材料に試験を行った。
【表8】

【0068】
表2の組成物1の混合物は、測定では低粘度が観察された。例えば、押出成形の際と同様な、せん断速度100sec−1の場合、混合物の粘度は、20,000Pa−secである。この試験した混合物には、該混合物の粘度を増加させる金属水和物は含有されていない。
【0069】
実例11
表面処理膨張性難燃剤
Intumax AC3WMは、表面が種々の表面剤で処理されたもので、処理性が改善された。表4の組成物2は、Brabender Mixing bowlを使用して混合した。組成物2のペレットは、Kenrich Chemicalsにより供給されたLICA 38で(難燃剤上に)0.5重量%表面を被覆したものだった。LICA 38は、ピロホスフェイト表面剤である。Brabender Mixing chamber内で溶融させつつ混合すると、良質の金属が出てきて、処理性が高まった。
【0070】
リボン状テープを、実例8の材料を用いて押し出したが、これは表面が、難燃剤ベースで0.5重量%のLICA 38で直接被覆したIntumax AC3WM処理されている。配合中に、若しくは、難燃剤上に表面材を含まないリボンに対して、優れた表面外観を呈した。リボン状のサンプルに対して、引張強度及び伸びを試験した。測定結果は、引張強度は、1790psiで、伸びは、実例8で示した混合物の450パーセントであった。
【0071】
他の適宜な表面被覆剤は、限定するわけではないが、例えば、(アクリルオキシプロピル)トリメトキシシラン、液状シリコン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等の、シリコン及びシランであることは、当業者であれば気づくであろう。表面剤の有効値は、0.5%に限定されるわけではない。高レベルが有益な場合もあり、また、低レベルでも有益な場合がある。表面剤のレベルは、当業者にはたやすくわかるであろう。
【0072】
実例12
着色料添加
カーボンブラックを混和させると、顕著な難燃特性が観察できた。この着色料は、黒いプラスチック組成物を製造するために添加するだけでなく、該着色料を添加すると紫外線保護に役立つからである。表9の配合サンプルは、実例1に示した手順で混合した。試験棒材は、酸素指数及びUL94測定を決定するために射出成形した炎を当てる棒材である。
【表9】

【0073】
意外にも、並はずれて高い酸素指数が観測できた。ポリプロピレンが、表9に示すような酸素指数値を示すのは珍しい。即ち、ポリプロピレンの難燃性は高まった。
【0074】
実例13
低温衝撃を修正するための代替ゴム
種々のケーブルに対する要求を満足させるためには、低温における衝撃強さが非常に重要である。ケーブルに適用する低温衝撃強さ試験は、ぜい化温度と呼ばれ、ASTM D2746を使って測定する。適宜なぜい化温度を有するゴムとして、G―4610とEngage 8180の両方を試験した。Engage 8180は、エチレン−オクテンコーポリマー構成に基づくポリオレフィンエラストマである。Engage 8180の、1立方センチメートル当たりの密度は0.863グラムである。組成物は、Brabender2軸押出機を使って、実例1のように準備した。
【表10】

【0075】
両方のゴムタイプでは、低温ぜい化衝撃強さが優れていることがわかった。
【0076】
実例14
難燃ビニルエステル樹脂の準備
ビニルエステル熱硬化性樹脂を準備した。DERAKANE(登録商標)411−350エポキシビニルエステル樹脂を使用した。エポキシビニルエステル樹脂を含有した臭素化ビスフェノールAタイプを対照実験(DERAKANE(登録商標)510A―40)として使用した。次の成分を、上記表10に示す量で一緒に混合した。即ち、DERAKANE(登録商標)411−350、Norac Norox(登録商標)MEKP(9%活性酸素)、OMG6%コバルトオクトエート、Buffalo Color N、N−ジメチルアニリン(DMA)、Intumax AC3WM、Budit(登録商標)3127不活性化アンモニウムポリホスフェイトである。
【0077】
サンプルディスクを80℃で1時間硬化させた。硬化工程に従って、帯のこを使用して、ディスクの中心から1片を切断した。その後、火炎フードの中に、複数の片を置いた。UL94垂直燃焼試験バーナーを使って、各サンプルに対して3分間火炎をあてた。火炎から外した後、後燃えが終わるまでの燃焼工程の所要時間をはかった。また、煙の密度に関しても観察を行った。
【表11】

【0078】
成分を混合している最中に、制御配合に関して粘度に有害な影響を及ぼすことはなかった。これは意外なことだった。何故なら、非制御配合(組成物1、2,4)は、所定のレベルのパウダ状の膨張性活性化難燃剤を含んでいたからである。なお、制御組成物(組成物3)にはこれは含まれていない。この点に関し、AC3WMは、従来のパウダ状混和材のようには機能しない。次に、AC3WM難燃剤は、意外にも、ビニルエステル樹脂の硬化工程の邪魔にはならなかった。一般的に、添加剤は、熱硬化性樹脂システムの硬化性能を邪魔することがあるので、これは意味がある。制御組成物は燃焼時間が非常に短いものの、実験室には大量の煙が放出された。活性化ホスフェイト組成物(組成物1)と、非活性化アンモニウムポリホスフェイト(組成物5)は、使用レベルが同等であるにもかかわらず(即ち、20phr)、活性化ホスフェイト組成物の方がかなりうまく機能した。20phrのAC3WMで、煙が殆ど発生しない状態で、炎消失時間も早かった。AC3WMを10phrだけ使用した場合でも、煙発生は制御組成物よりもまだ低かった。
【0079】
加えて、非ハロゲン系膨張性難燃剤からなる組成物は、制御組成物と比較して煙が発生する確率が低い。また、活性化膨張性難燃剤AC3WMは、煙発生率が非常に低く、また、臭素含有ハロゲン化難燃ビニルエステル樹脂に関し、また、不活性化ホスフェイト(組成物5)に対して、燃焼時間が短かった。活性化ホスフェイトの意外な性質により、並はずれた効力が示され、燃焼に関する安全性が高まった。
【0080】
当業者であれば、更に別の利点があること、及び新たに変更を加えることは考えることが可能で、これら変更や、また熟練や思いつきにより連想することが出来る変更は、特許請求の範囲により定義された本発明、及びこれに同等のものの範囲内であると解釈される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成される、プラスチック樹脂混合物。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項3】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第2項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項4】
前記ポリオレフィンは、前記プラスチック樹脂混合物の約10−85重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第3項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項5】
前記ポリオレフィンは、前記プラスチック樹脂混合物の約50−75重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第4項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項6】
前記ポリオレフィンはポリプロピレン、ポリエチレン、或いはその混合物であり、該ポリオレフィンは、別のポリオレフィンと組み合わせて使用する際、前記プラスチック樹脂の約51重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第3項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項7】
前記熱可塑性エラストマは、ポリウレタン又はポリウレアであることを特徴とする、請求項第3項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項8】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項9】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイト及びメラミンホスフェイトとの混合物であることを特徴とする、請求項第8項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項10】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約10−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項11】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約25−35重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第10項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項12】
前記膨張性難燃剤は、ケーブルに使用する際には、前記プラスチック樹脂混合物の約33重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第11項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項13】
前記膨張性難燃剤は、射出成形に使用する際には、前記プラスチック樹脂混合物の約10−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第10項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項14】
前記プラスチック樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項15】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第14項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項16】
更に、少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項17】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第16項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項18】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物であることを特徴とする、請求項第17項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項19】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項20】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)着色料
(l)(a)―(k)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第19項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項21】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記プラスチック樹脂混合物の約75重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第19項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項22】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−60重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第21項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項23】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−40重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第22項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項24】
更に、熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項25】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第24項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項26】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第25項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項27】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成される、エンジニアリング樹脂混合物。
【請求項28】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項29】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項30】
更に、少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第30項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項32】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第31項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項33】
前記ポリオレフィンは、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−85重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第31項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項34】
前記ポリオレフィンは、前記エンジニアリング樹脂混合物の約50−75重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第33項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項35】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイト及びメラミンホスフェイトとの混合物であることを特徴とする、請求項第29項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項36】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項37】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約25−35重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第36項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項38】
前記膨張性難燃剤は、ケーブルに使用する際には、前記エンジニアリング樹脂混合物の約33重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第37項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項39】
前記膨張性難燃剤は、射出成形に使用する際には、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第36項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項40】
前記エンジニアリング樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項41】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第40項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項42】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物であることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項43】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項44】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)着色料
(l)(a)―(k)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第43項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項45】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約75重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第44項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項46】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−60重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第45項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項47】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−40重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第46項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項48】
更に、熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項49】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第48項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項50】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第49項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項51】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのポリオレフィンから構成されるプラスチック樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、プラスチック樹脂混合物。
【請求項52】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されるエンジニアリング樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、エンジニアリング樹脂混合物。
【請求項53】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される、熱硬化性樹脂混合物。
【請求項54】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項55】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第54項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項56】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌレート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項57】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイトとメラミンホスフェイトとの混合物であることを特徴とする、請求項第56項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項58】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約0−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項59】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約5−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第58項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項60】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約15−20重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第59項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項61】
前記熱硬化性樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項62】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第61項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項63】
更に、少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項64】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第63項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項65】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物であることを特徴とする、請求項第64項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項66】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項67】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)硬化剤
(l)膨張剤
(m)熱安定剤
(n)光安定剤
(o)可塑剤
(p)硬化促進剤
(q)顔料
(r)防腐剤
(s)紫外線安定剤
(t)着色料
(u)抗酸化剤
(v)帯電防止剤
(w)粘度調節剤
(x)ガラス繊維
(y)(a)―(x)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第66項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項68】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記熱硬化樹脂混合物の約75重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第67項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項69】
前記添加剤はガラス繊維であり、かつ、該添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記熱硬化性樹脂混合物の約60重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第67項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項70】
更に、少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項71】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第70項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項72】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第71項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項73】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される熱硬化性樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記少なくとも1つの熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、熱硬化性樹脂混合物。
【請求項74】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化性樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、化学樹脂混合物。
【請求項75】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項76】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項77】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項78】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項79】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化性樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、ケーブル。
【請求項80】
前記ケーブルは、プレナムケーブル、ファイバーオプティックケーブル、銅ケーブル、通信ケーブル、ビデオケーブルから構成されるグループから選択したことを特徴とする、請求項第79項記載のケーブル。
【請求項81】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項82】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項83】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項84】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項85】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化性樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、ペレット。
【請求項86】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項87】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項88】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項89】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)メラミン
(f)メラミンホスフェイト
(g)不活性化メラミンピロホスフェイト
(h)不活性化メラミンポリホスフェイト
(i)メラミンシアヌラート
(j)(a)―(i)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成されるプラスチック樹脂混合物において、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とする、プラスチック樹脂混合物。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項3】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第2項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項4】
前記ポリオレフィンは、前記プラスチック樹脂混合物の約10−85重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第3項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項5】
前記ポリオレフィンは、前記プラスチック樹脂混合物の約50−75重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第4項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項6】
前記ポリオレフィンはポリプロピレン、ポリエチレン、或いはその混合物であり、該ポリオレフィンは、第2ポリオレフィンと組み合わせて使用する際、前記プラスチック樹脂の約51重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第3項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項7】
前記プラスチック樹脂は、ポリウレタン又はポリウレアであることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項8】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項9】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイトとメラミンホスフェイトとの混合物であることを特徴とする、請求項第8項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項10】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約10−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項11】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約25−35重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第10項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項12】
前記膨張性難燃剤は、ケーブルに使用する際には、前記プラスチック樹脂混合物の約33重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第11項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項13】
前記膨張性難燃剤は、射出成形に使用する際には、前記プラスチック樹脂混合物の約10−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第10項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項14】
前記プラスチック樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項15】
前記膨張性難燃剤は、前記プラスチック樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第14項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項16】
更に、少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項17】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第16項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項18】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物から構成されていることを特徴とする、請求項第16項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項19】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項20】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)着色料
(l)(a)―(k)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第19項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項21】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記プラスチック樹脂混合物の約75重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第19項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項22】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−60重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第21項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項23】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−40重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第22項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項24】
更に、熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項25】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第24項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項26】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第25項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項27】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成される、エンジニアリング樹脂混合物において、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とするエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項28】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項29】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項30】
更に、少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第30項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項32】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレンーポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第31項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項33】
前記ポリオレフィンは、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−85重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第31項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項34】
前記ポリオレフィンは、前記エンジニアリング樹脂混合物の約50−75重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第33項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項35】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイトとメラミンホスフェイトとの混合物であることを特徴とする、請求項第29項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項36】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項37】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約25−35重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第36項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項38】
前記膨張性難燃剤は、ケーブルに使用する際には、前記エンジニアリング樹脂混合物の約33重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第37項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項39】
前記膨張性難燃剤は、射出成形に使用する際には、前記エンジニアリング樹脂混合物の約10−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第36項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項40】
前記エンジニアリング樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第27項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項41】
前記膨張性難燃剤は、前記エンジニアリング樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第40項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項42】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物であることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項43】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項44】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)着色料
(l)(a)―(k)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第43項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項45】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約75パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第43項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項46】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−60重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第45項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項47】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記エンジニアリング樹脂混合物の約0−40重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第46項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項48】
更に、熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項49】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第48項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項50】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第49項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項51】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのポリオレフィンから構成されるプラスチック樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、プラスチック樹脂混合物。
【請求項52】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されるエンジニアリング樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、エンジニアリング樹脂混合物。
【請求項53】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される、熱硬化性樹脂混合物において、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とする熱硬化性樹脂混合物。
【請求項54】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項55】
前記ポリウレタンは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項第54項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項56】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項57】
前記膨張性難燃剤は、活性化エチレンジアミンホスフェイトとメラミンホスフェイトとの混合物から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項58】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約0−50重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項59】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約5−25重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第58項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項60】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約15−20重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第59項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項61】
前記熱硬化性樹脂混合物は濃縮物であることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項62】
前記膨張性難燃剤は、前記熱硬化性樹脂混合物の約30−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第61項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項63】
更に、少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項64】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第63項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項65】
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂はABS/ポリカーボネートの混合物であることを特徴とする、請求項第64項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項66】
更に、少なくとも1つの添加剤から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項67】
前記添加剤は、
(a)ヒンダードフェノールスタビライザ
(b)酸スカベンジャー
(c)酸性ハイドロタルサイト
(d)吸熱剤
(e)UV吸収剤
(f)ナノクレイ
(g)ナノ材
(h)充填剤
(i)ガラス繊維
(j)金属充填剤
(k)硬化剤
(l)膨張剤
(m)熱安定剤
(n)光安定剤
(o)可塑剤
(p)硬化促進剤
(q)顔料
(r)防腐剤
(s)紫外線安定剤
(t)着色料
(u)抗酸化剤
(v)帯電防止剤
(w)粘度調節剤
(x)ガラス繊維
(y)(a)―(x)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第66項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項68】
前記添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記熱硬化樹脂混合物の約75重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第66項記載の熱硬化樹脂混合物。
【請求項69】
前記添加剤はガラス繊維であり、かつ、該添加剤は、ポリマ成分プラス該添加剤に基づく、前記熱硬化性樹脂混合物の約60重量パーセントまでを構成することを特徴とする、請求項第66項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項70】
更に、少なくとも1つのプラスチック樹脂から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項71】
前記少なくとも1つのプラスチック樹脂は、ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第70項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項72】
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第71項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項73】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される熱硬化性樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択し、
前記少なくとも1つの熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、熱硬化性樹脂混合物。
【請求項74】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、化学樹脂混合物において、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とする化学樹脂混合物。
【請求項75】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項76】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項77】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項78】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項79】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化性樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、ケーブルにおいて、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とする、ケーブル。
【請求項80】
前記ケーブルは、プレナムケーブル、ファイバーオプティックケーブル、銅ケーブル、通信ケーブル、ビデオケーブルから構成されるグループから選択したことを特徴とする、請求項第79項記載のケーブル。
【請求項81】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項82】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項83】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項84】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項85】
膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化性樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成されるペレットにおいて、前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒及び膨張剤から構成されていることを特徴とする、ペレット。
【請求項86】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項87】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項88】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項89】
前記膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【請求項90】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第1項記載のプラスチック樹脂混合物。
【請求項91】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第27項記載のエンジニアリング樹脂混合物。
【請求項92】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第53項記載の熱硬化性樹脂混合物。
【請求項93】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第74項記載の化学樹脂混合物。
【請求項94】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのポリオレフィンから構成されるプラスチック樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒、膨張剤、及び
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成され、
前記ポリオレフィンは、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、プラスチック樹脂混合物。
【請求項95】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つのエンジニアリング樹脂から構成されるエンジニアリング樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒、膨張剤、及び
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成され、
前記少なくとも1つのエンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、エンジニアリング樹脂混合物。
【請求項96】
膨張性難燃剤及び少なくとも1つの熱硬化性樹脂から構成される熱硬化性樹脂混合物において、
前記膨張性難燃剤は、炭形成触媒、膨張剤、及び
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成され、
前記少なくとも1つの熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択することを特徴とする、熱硬化性樹脂混合物。
【請求項97】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第80項記載のケーブル。
【請求項98】
前記膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)不活性化アンモニウムポリホスフェイト
(f)メラミンシアヌラート
(g)(a)―(f)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第85項記載のペレット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性化膨張性難燃剤及び、プラスチック樹脂、エンジニアリング樹脂、熱硬化樹脂から構成されるグループから選択した少なくとも1つの樹脂から構成される、化学樹脂混合物において、前記化学樹脂混合物は滴下せず、UL94試験手順に基づくV−0若しくはV−1基準を満たしていることを特徴とする、化学樹脂混合物。
【請求項2】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であることを特徴とする、請求項第1項記載の化学樹脂混合物。
【請求項3】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であることを特徴とする、請求項第1項記載の化学樹脂混合物。
【請求項4】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項第1項記載の化学樹脂混合物。
【請求項5】
前記活性化膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分から構成することを特徴とする、請求項第1項記載の化学樹脂混合物。
【請求項6】
請求項第1項記載の化学樹脂混合物から製造したことを特徴とする、ケーブル。
【請求項7】
前記ケーブルは、プレナムケーブル、ファイバーオプティックケーブル、銅ケーブル、通信ケーブル、ビデオケーブルから構成されるグループから選択したことを特徴とする、請求項第6項記載のケーブル。
【請求項8】
前記樹脂は、プラスチック樹脂であり、該プラスチック樹脂は、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つのポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第7項記載のケーブル。
【請求項9】
前記樹脂は、エンジニアリング樹脂であり、該エンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分であることを特徴とする、請求項第7項記載のケーブル。
【請求項10】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であり、該熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分であることを特徴とする、請求項第7項記載のケーブル。
【請求項11】
前記活性化膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第7項記載のケーブル。
【請求項12】
前記活性化膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)メラミンシアヌラート
(f)(a)―(e)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第5項記載の化学樹脂混合物。
【請求項13】
前記活性化膨張性難燃剤は、更に、
(a)メラミン
(b)メラミンホスフェイト
(c)不活性化メラミンピロホスフェイト
(d)不活性化メラミンポリホスフェイト
(e)メラミンシアヌラート
(f)(a)―(e)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分から構成されることを特徴とする、請求項第11項記載のケーブル。
【請求項14】
前記化学樹脂混合物は、濃縮物であることを特徴とする、請求項第1項記載の化学樹脂混合物。
【請求項15】
前記活性化膨張性難燃剤は、前記化学樹脂混合物の約50−95重量パーセントを構成することを特徴とする、請求項第14項記載の化学樹脂混合物。
【請求項16】
前記プラスチック樹脂は、
(a)ポリプロピレンホモポリマ
(b)ポリプロピレンコーポリマ
(c)エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)
(d)マレアートプロピレンジエンモノマ(m−EPDM)
(e)エチレン−ポリプロピレンコーポリマ
(f)マレアートエチレン−ポリプロピレンコーポリマ(m−EPコーポリマ)
(g)熱可塑性エラストマ
(h)熱可塑性ゴム
(i)エチレン/ビニルアセテートコーポリマ(EVA)
(j)ポリ(4−メチル−1−ペンテン)ホモポリマ
(k)ポリ(4−メチル−1−ペンテン/1−デセン)コーポリマ
(l)超低密度ポリエチレン(VLDPE)
(m)低密度ポリエチレン(LDPE)
(n)中密度ポリエチレン(MDPE)
(o)高密度ポリエチレン(HDPE)
(p)直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
(q)架橋ポリエチレン(XLPE)
(r)架橋ポリプロピレン(XLPP)
(s)(a)―(r)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つのポリオレフィンであることを特徴とする、請求項第2項記載の化学樹脂混合物。
【請求項17】
前記エンジニアリング樹脂は、
(a)ナイロン
(b)ポリ(ブチレンテレフタラート)
(c)ポリ(エチレンテレフタラート)
(d)アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
(e)ナイロン6
(f)ナイロン6/6
(g)ナイロン11
(h)ナイロン12
(i)ポリカーボネート
(j)芳香族ポリアミド
(k)(a)―(j)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分であることを特徴とする、請求項第3項記載の化学樹脂混合物。
【請求項18】
前記熱硬化性樹脂は、
(a)ポリエステル
(b)ポリオレフィン
(c)エポキシ
(d)ビニルエステル
(e)アルキルポリエステル
(f)メラミンイソシアヌレート
(g)ポリウレタン
(h)ポリウレア
(i)フェノール樹脂
(j)フェニレンベース樹脂
(k)イソフタル不飽和ポリエステル
(l)オルソフタル不飽和ポリエステル
(m)(a)―(l)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分であることを特徴とする、請求項第4項記載の化学樹脂混合物。
【請求項19】
請求項第1項記載の化学樹脂混合物から製造したことを特徴とする、製品。
【請求項20】
前記活性化膨張性難燃剤は、
(a)活性化メラミンピロホスフェイト
(b)活性化メラミンポリホスフェイト
(c)活性化エチレンジアミンホスフェイト
(d)活性化アンモニウムポリホスフェイト
(e)(a)―(d)の成分の何れかの混合物
から構成されるグループから選択した、少なくとも1つの成分から構成することを特徴とする、請求項第19項記載の製品。


【公表番号】特表2006−506486(P2006−506486A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−552246(P2004−552246)
【出願日】平成15年11月13日(2003.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2003/036696
【国際公開番号】WO2004/044049
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(505175711)ジェイジェイアイ エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】