説明

臨床作業ワークフローによるシンプルクリックスタイルインタラクションを特徴とする方法及び装置

コンピュータ支援方法30は、規定されるシンプルクリックスタイルユーザインタラクションに従って、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)臨床作業の測定、定性化及び定量化作業、の1つ又は複数の間を交互することを含む。規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、(i)解剖学的構造の詳細、及び(ii)解剖学的構造に関連付けられる臨床作業の臨床測定、定量化又はワークフローの詳細、を含むドメイン知識に基づく(34)。現在ビュー36内におけるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションの実行に応じて、更に、対応するナビゲーション作業又は測定、定性化若しくは定量化作業に従って、方法は、臨床作業及びそのワークフローの範囲内で、(a)現在ビュー36内の第1の測定点及び次の測定点、又は(b)現在ビュー36及び次のビュー38、の1つ又は複数の間を遷移する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、医用システムに関し、より具体的には、クリックアンドゴー(click-and-go)の臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータトモグラフィ(CT)及び磁気共鳴(MR)のような現在のモダリティが提供する増大するスライスに対処するために、ピクチャアーカイブ及び通信システム(PACS)端末及び画像処理ワークステーションは、ボリュームレンダリング又は可視化能力を具える。これらのボリュームレンダリング及び可視化技法は、ユーザが、新しく出てくる情報オーバーロードを取り扱うことができるとともに、現在観察されているデータが、患者の解剖学的構造においてどのように向けられているかのフィードバックをも得ることができるように、スライスに含まれる情報を組み合わせる。PACS端末又はワークステーションは、医用画像を記憶し、取り出すために使用される。PACSシステム及び医用画像処理ワークステーションの機能は、最近になって一緒に発展し始めている。
【0003】
最大強度投影(MIP)、最小強度投影(mIP)及び平均に加えて、直接ボリュームレンダリング、表面ボリュームレンダリング及び勾配ボリュームレンダリングを提供するボリューム可視化ツールは、投影面(すなわちユーザが見るウィンドウ)を指向するためにビュージオメトリと対話するためのなんらかの方法を必要とする。インタラクションは、ズーム、パン、ロール及び回転のような機能を含むことができる。これらの機能は、スライダ又は編集ボックスのようなユーザインタフェース要素を通じて、又は直接的なマウス操作(DMM)を使用する一層「直接的な」やり方で、提供されることができる。DMMにおいて、幾何学的な機能は、マウスボタンの組み合わせを通じて又は画像内のクリック可能なアイコンによって選択される。例えば、マウスポインタをドラッグすることは、選択されたパラメータの値を変えることができる。更に、水平及び垂直の移動は、異なるフィーチャにマップされることができる。従って、ボリューム可視化は、可視化データを検査し又はすばやく走査するための高速なやり方を提供する。元のスライスと組み合わせて、ボリューム可視化は、放射線専門医及び他の専門医が合理的な時間内にそれらの患者を診断することを助ける。こうして、ボリューム可視化は、適当な診断を助けるやり方を提供する。
【0004】
観察することに加えて、臨床ユーザは、本願明細書において定量化と呼ばれる、データ内での測定を実施するためにも可視化ツールを使用する。特に、ジオメトリ操作スキーム(例えばDMM)と組み合わせられるボリュームレンダリング技法は、可視化データをナビゲートするために使用される。受け入れられるビューが見つけられると、解剖学的な目印(又は支援グラフィクス)が、ポインタを使用して位置付けられ、編集される。例えば、測定アプリケーションは、点(例:関節又は骨の中心)、ライン(例:解剖学的な構造との接線、エッジ又は軸)、輪郭(例:ある解剖学的な部分の輪郭を描く)、面(例えば:大腿骨の軸及び頸部を通る)又は球(例:関節のモデルリング)のような、解剖学的な目印又は他の支援グラフィクスの位置付け及び編集をしばしば伴う。しかしながら、DMMに基づくナビゲーションを使用して関心点をナビゲートし、配置することは、簡単なプロセスではない。これは、多くのユーザインタラクションを必要とし、強力なPCを必要とし、多くの場合、非常に曖昧な結果を供給する。
【0005】
3次元の解剖学的(3D)な目印又は他のタイプの支援グラフィクスは、レンダリングモードが、例えば表面ボリュームレンダリング又はMIPのように、投影面内の各ピクセルごとの深さを有する限り、2次元(2D)スライス(正確な3D位置が容易に計算されることができる)において又はスラブ若しくは完全なボリューム上で入力されることができる。平均強度投影又は直接ボリュームレンダリングのように明確に規定される深さを有しない画像の場合、その画像上において直接に目印を配置することは可能でない。
【0006】
解剖学的な目印及び支援グラフィクスを入力することに加えて、それらを編集することも可能であるべきである。しかしながら、これらの目印を3次元において編集することは、非常に困難な作業である。投影面の向きに依存して、インタラクション挙動は、投影面のさまざまな異なる向きについて異なりうる。すなわち、2D及び3D画像において描画及び編集を行うための多くの可能な技法が存在しうる。
【0007】
更に、上述したように、今日の可視化ソリューションは、可視化データをナビゲートするためにジオメトリ操作スキーム(例えばDMM)と組み合わせてボリュームレンダリング技法を利用する。受け入れられるビューが一旦見つけられると、解剖学的な目印又は支援グラフィクスが、ポインタ(例えばマウスポインタ)を使用してビュー内において位置付けられ、編集される。目印は、現在レンダリングに対応する深さに位置付けられることが注意される。編集をより簡単にするために、オーソビューワ(orthoviewer)において目印を示すことが可能である。オーソビューワは、3Dボリュームが3つの直交スライスとして表わされるツールである。このような場合、ユーザは、目印の3D位置の付加的なフィードバックを与えられる。
【0008】
更に、3D目印は、すべてのビューにおいて目に見える。目印の実際の位置に関してなんらかの手がかりを提供するために、目印表現は、現在投影面に対する個々の目印位置に依存してさまざまに異なって描画される。従来の技法を使用してスライス又はスラブのレンダリングを行う場合、投影面内の目印は、それぞれ、大きい十字印として描画される。投影面の向こう側の目印は、それぞれ、より小さい十字印として描画される。投影面の手前の目印は、それぞれ、大きい「破線の」十字印として描画される。表面ボリュームレンダリングの場合、目印は、表面上において可視化されることができる。深さ印象を可視化された目印に加えるための他の技法は、目印サイズ又はラベルの深さ陰影及び深さスケーリングである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
DMMナビゲーション及び解剖学的目印の位置付けの今日の方法は、多くの問題を有する。例えば、解剖学的目印の配置を始めるためにDMMによって適切なビューにナビゲートするために多くの時間を要する。このような時間がかかる予備的なナビゲーションは、ユーザが提示のための画像を生成しているときには問題でないかもしれないが、日常的な臨床実践においては大きい問題でありえる。DMMは更に、対話的であるために強力なCPUを必要とし、それにより、DMMを、PACSシステム又はウェブに基づくアプリケーションにとってより適さないものにする。
【0010】
DMMは、可視化データをナビゲートするための一般的なツールを提供する一方で、臨床実践において、ユーザは、或るフィーチャ又は以前に規定された目印に沿ってナビゲートすることを望む。更に、DMMは、実施されるべき定量化のタイプを無視する。すなわち、DMMは、むしろソリューション主導でない一般的なツールである。更に、DMMは、あまりに多くのオプションに対応し、DMMから「直接さ(Direct)」を排除する、ロール、ズーム、回転、パン、不透明度、スラブ厚等の「モード」をなお使用する。
【0011】
更に、測定を繰り返す場合、同じビューの向きを得ること、従って一貫性のある目印位置を得ることは、ほぼ不可能である。目印が生成された向きとは異なるビューの向きにおいて、目印の編集動作を始める場合、起こるべきことについて明確に規定されていない。今日のスラブに基づく投影実現において、目印は、それが移動するとすぐに、現在面について規定されている深さにジャンプし、従ってこれらの3D目印を編集することはほぼ不可能である。
【0012】
MIP又はmIP上でラインを描くとき、結果として得られるラインの方向を予測することは不可能である。MIP又はmIPにおける点に基づく測定は、深さが画像上で見えないので、予測不可能な深さを有する。更に、複数の向きが、3D目印を適切に位置付けるために同時に必要とされる。
【0013】
従って、当分野における問題を解決するための改善された方法及びシステムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本開示の一実施例によれば、コンピュータ支援方法は、規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに従って、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)臨床作業の測定、定性化及び定量化作業、の1つ又は複数の間を交互することを含む。規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、(i)解剖学的構造の詳細、及び(ii)前記解剖学的構造と関連付けられる臨床作業の臨床測定、定量化又はワークフローの詳細、を含むドメイン知識に基づく。現在ビュー内におけるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションの実行に応じて、更に、対応するナビゲーション作業、又は測定、定性化若しくは定量化作業に従って、方法は、臨床作業及びそのワークフロー内において、(a)現在ビュー内の第1の測定点及び次の測定点、又は(b)現在ビュー及び次のビュー、の1つ又は複数の間を遷移する。方法は、臨床作業を実現するための臨床ワークステーション又はシステムによって及びコンピュータプログラム製品の形で、実現されることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図面において、同様の参照数字は、同様の構成要素をさす。更に、図は、一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意すべきである。
【0016】
本開示の一実施例によれば、シンプルクリックスタイル(又はクリックアンドゴー)の臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法及び装置は、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)測定、定性化及び定量化作業、の間をインテリジェントな態様で交互するために、解剖学的構造並びに臨床測定又は定量化作業及びそのワークフローの詳細を含むドメイン(又はアプリケーション)知識を使用する。ナビゲーション作業並びに測定、定性化及び定量化作業は、例えば関心領域(ROI)の選択、支援グラフィクスの描画及び解剖学的目印の配置を含みうる。このようにして、時間のかかるDMMナビゲーションの必要並びに配置及び編集動作の曖昧さが、有利に回避されることができる。
【0017】
図面に戻って、図1は、本開示の一実施例によるシンプルクリックスタイルの臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする装置10の部分的なブロック図である。装置10は、コンピュータ/制御ユニット12、入力装置14、ポインティングデバイス16及びディスプレイ18を有する。コンピュータ/制御ユニット12は、クリックアンドゴーの臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法に関して本願明細書に記述されるようなさまざまな機能を実施するように構成されることができる任意の適切なコンピュータ及び/又は制御ユニットを有する。更に、本願明細書において論じられるような本開示の実施例による方法を実施するためのコンピュータ/制御ユニット12のプログラミングは、適切なプログラミング技法の使用によって達成されることができる。更に、コンピュータ/制御ユニット12は、入力装置14(例えばキーボード、オーディオ/音声入力装置又は同様の装置)、ポインティングデバイス16(例えばマウス、タッチスクリーン又は同様の装置)、及び表示装置18とインタフェースする。コンピュータ/制御ユニットは、目に見える表示のためにディスプレイにイメージングデータ信号を供給する。
【0018】
コンピュータ/制御ユニット12は、信号ライン20を介して、データを1つ又は複数の装置及び/又はシステム(図示せず)に送信することに加えて、1つ又は複数の取得装置及び/又はシステム(図示せず)からデータを受け取ることもできる。信号ライン20は、1つ又は複数のいかなる適切な信号ライン(ワイヤ、ワイヤレス、光学、その他)をも含むことができる。コンピュータ/制御ユニット12は、更に、適切なシグナリング装置(図示せず)を介して、大容量記憶装置又は媒体22及び/又はコンピュータネットワーク24(すなわち、遠隔データ収集、記憶、解析及び/又は表示のため)等の1つ又は複数のものに/からデータを送り/受け取ることができる。更に、システム10は、装置10の使用を伴う特定の臨床作業又は他のプロシージャの間、必要に応じて適切な使用のためにコンピュータ/制御ユニット12に結合されるプリンタ装置26を有することができる。
【0019】
図2は、本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法30を説明するフロー図である。本開示の一実施例によるクリックアンドゴー方法のプロセス30は、(複数の)初期ビュージオメトリをセットするステップ34と、目印又は支援グラフィックス(関心点)を選択し/配置するステップ36と、(複数の)ジオメトリを適応させるステップ38と、現在臨床作業又は臨床プロシージャのワークフローを完了するために必要である限り、繰り返すステップ40と、を含む。ステップ40において、現在臨床作業のためのワークフローが終わっていない場合、ワークフローが終わるまで、方法は、ステップ36及びステップ38を繰り返す。ステップ40において、ワークフローが終わる場合、方法は、ステップ42に進む。ステップ42は、所与の臨床応用のために適当でありうるように、現在臨床作業処理の終了又は付加的な目的のための処理の続行のいずれかを表すことができる。
【0020】
本開示の一実施例によれば、各々の臨床作業は、(複数の)初期ビューを規定する。選択クリック、解剖学的な目印又は支援グラフィクス(以下、個々のビューにおいて規定された関心点(POI)と呼ぶ)は、次のステップにおいて、新しい(複数の)ビューの新しい(複数の)ジオメトリを決定する。新しい(複数の)ビューにおいて、新しい関心点が、(選択クリックを介して)再び規定されることができ、プロセスは、所与の臨床作業のワークフローに従って、必要に応じて繰り返される。
【0021】
本開示の別の実施例によれば、ビューのインタラクション可能性は、臨床作業のための装置10の使用によって最小限に低減される。起こりうるインタラクションがある場合、インタラクションは、対応するビュー(例えば投影面)の現在コンテクストに対して規定される。例えば、スライダが、以前に規定された軸に沿って可視化されたスライスの位置をシフトすることができることが可能にされる。従って、DMMインタラクションは、制御されたパラメータの現在値又は可能なレンジに関する直接の情報を与えないので、この方法を使用するツールは、DMMインタラクションの使用を回避する。本開示の一実施例によれば、関心点とのインタラクションは、このような関心点が生成されたビューに制約されるようにされる。現在ビューがスラブである場合、点は、現在投影面の向きに垂直なラインに対応し、ラインは、垂直な面に対応する。このようにして、関心点とのインタラクションは、明白である。
【0022】
本願明細書に論じられるように、本開示の実施例は多くの利点を提供する。例えば、1つの利点は、システムユーザが、関心点を配置するためのビューを位置付けるために、DMMを使用する必要がないことである。代わりに、本開示の実施例による方法は、(複数の)初期ビュー及び関心点の次のビューの向きへのマッピングを規定するために、臨床作業のコンテクストを使用する。従って、方法は、(本願明細書において「クリックアンドゴー」と呼ばれる)クリック及び続行ユーザインタフェースの形を提供する。換言すると、方法は、特定の臨床作業及びそのワークフローの要求に従って、現在ビューから次のビューに遷移するための、クリックアンドゴーの臨床作業ワークフローインタラクションユーザインタフェースを含む。
【0023】
本開示の実施例による方法の別の利点は、あらゆる関心点が、所与の投影面ビューに関して固定の向きのコンテクストを有するので、関心点の編集が明白に可能であることである。更に、測定又は定量化の結果は、より再生可能である。ナビゲーションがある場合、ナビゲーションは、臨床的に重要な向きに沿う。すなわち、方法及び装置は、臨床的に重要な向きに従って(又は沿って)決定されるワークフローナビゲーションを使用する。言い換えると、曖昧さが許されない場合、自由度は、ビュー(すなわち投影図ビュー)から明らかにされる。
【0024】
本開示の実施例によるワンクリックワークフローの更なる利点は、方法が作業指向であり、方法のレンダリングが、PACS/ウェブインタフェースによって実現されることを含む。方法は、顧客/作業要求に合わせるように容易にカスタマイズされることもできる。
【0025】
図3−図7は、大腿骨の内旋を決定するための整形外科的測定のワークフロー例を提供する。この測定の場合、整形外科医は、大腿骨頸部及び大腿骨顆部の軸の間の角度を定量化する。この考察において、関心点及びビューのジオメトリの間を交互する幾つかの例が遭遇される。図3−図7は、ただ1つの臨床作業ワークフロー例の説明的なビューであり、クリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法及び装置を使用するための他の例も可能であることに留意されたい。
【0026】
図3−図7に示される例の整形外科アプリケーションの場合、アプリケーションは、2つのサブボリュームを含み、1つは、膝部のまわりの、1つは股関節部のまわりのものである。任意には、大腿骨全体を含む1つのボリュームがあるが、この例のためには考察されない。第1のステップにおいて、個々の情報が、それまでに画像情報に入れられていない場合、システムユーザは、どのボリュームが膝部を含むか及びどのボリュームが股関節部を含むかを識別する。初期ビュー50は、オリジナルの画像スタックに関して整列される2つの横断スライス52及び54を含み、2つの横断スライス52及び54は、大腿骨の近位部及び遠位部を示す。両方のスライスにおいて、ユーザは、(図3に示されるように)大腿骨の中心にマークを付す。点を入力したのち、ビューは、その中心及びズームの設定を更新して、ユーザが選択を更に正確にすることを可能にする。これら2つの関心点は、大腿骨の(解剖学的な)軸を形成する。次のステップにおいて、大腿骨の軸ディレクトリに沿った厚さスラブ(各々が僅かに異なる高さにある)を含むサムネイル画像62のアレイ60を示す、2つの合成ビュー(そのうちの1つだけが図4に示されている)が生成される。ユーザは、対応するサムネイルをクリックすることによって、膝及び股関節レベルにおける適切なスラブを選択することができる。膝の合成が、図4に示されていることに留意されたい。
【0027】
言い換えると、図3のビュー50について、方法は、大腿骨の横断スライスを含む初期ビュー52及び54を確立することを含む。システムユーザは、そののち、個々のシンプルクリックスタイル選択を介して、大腿骨軸の(左画像52の矢印によって示されるような)近位部中心及び(右画像54の矢印によって示されるような)遠位部中心を選択する。近位部中心及び遠位部中心の選択に応じて、方法は、例えば図4に示すように、大腿骨軸に関して整列されるサムネイルスラブ深さセレクタ60を提供することによって続行する。システムユーザは、シンプルクリックスタイル選択を介して、例えば図4において両方の顆部を示す膝レベルの適切なスラブに対応する、(選択されたものを示す矢印によって示されるように)スラブ62のうちの1つを選択する。
【0028】
図5は、膝レベルにおける図4のサムネイルセレクタ部分から選択される垂直なスラブを示すビュー70である。膝レベルのスラブにおいて、システムユーザは、両方の大腿骨顆部の背側のアスペクトに触れるラインを描くように要求される。これは顆部の接線面を描くことに対応し、接点は、ラインの両端部のすぐ近くの矢印によって示されている。言い換えると、ラインは、実際に大腿骨の解剖学的な軸に対して垂直な面である接線に対応する。
【0029】
図6は、本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法の別の部分において、第2の深さレベルにおいて選択された別の垂直なスラブを示すビュー80である。特に、図6は、股関節レベルの選択されたスラブの構成を示しており、股関節レベルのスラブは、図4に関して図示され記述されたものと同様のサムネイル選択(図示せず)によって選択されたものである。更に、この例の場合、ユーザは、始点及び終点のシンプルクリックスタイル選択を介して、図6に示されるような大腿骨頸部を通るラインを描く。すなわち、選択された股関節スラブにおいて、システムユーザは、大腿骨頸部を通るラインを描くことを要求される。大腿骨頸部を通るラインは、実際に、頸部を通る面である。図6の左画像82は、大腿骨頸部ライン面を示すサムネイル深さセレクタにおいて選択される、大腿骨軸に関して整列されるスラブを含む。画像82内の矢印は、大腿骨頸部ライン面の選択されたラインの始点及び終点を示す。図6の右画像84は、大腿骨頸部ラインを示す左画像82に規定される面に基づくスライスを含み、画像84における矢印は、選択されたラインの始点及び終点を示す。次のステップ(図7)において、図5のビューは、図6の頸部面(すなわち、薄いスライスに対応する)と整列される。
【0030】
図7は、本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法の更に別の部分の別の画像を示すビュー90である。特に、図7は、大腿骨軸に対して垂直な画像の構成を示している。大腿骨の内旋は、この垂直な面における2つのライン間の角度として規定される。左画像92は、投影された軸を有する膝レベルのスライス及び大腿骨の内旋(大腿骨前捻とも呼ばれる)に関する測定、を示す大腿骨軸に対して垂直な画像を含む。右画像94は、測定を説明する図を含む。代替例として、ビュー90は、顆部接線を含むスラブ及び大腿骨頸部ラインを含むスラブをマージすることに対応する、大腿骨軸に対して垂直な画像の構成を含む。すなわち、この代替ビューにおいて、顆部接線及び大腿骨頸部ラインの双方が、大腿骨軸に対して垂直な面に投影される。
【0031】
図8は、1つのビューにまとめられた図3−図7の例を示すワークフロー概要100である。図8は、大腿骨の内旋及びCCD角度を決定するための臨床応用のワークフローを含む。CCD角度は、大腿骨軸と大腿骨頸部ラインとの間の角度である。図示されるように、ステップは、102において、例えば図3に関して本願明細書において上述したように、第1の深さにおけるスライス及び中心点目印103の選択を含む。104において、ステップは、例えば図3に関して上述したように、第2の深さにおけるスライス及び中心点目印105の選択を含む。103及び105の目印から得られる軸により、106(図4及び図5)及び108(図6)のスラブが規定される。この同じ軸及びスラブ108からのラインにより、面110が規定され、大腿骨頸部ラインが示される。ライン(すなわち顆部接線及び頸部ライン)を組み合わせることは、112(図7)の大腿骨の内旋、及び代替例として114からのCCD角度測定を与える。従って、図8のクリックアンドゴー臨床ワークフローインタラクションを特徴とする方法は、簡単であり、小規模であり、最小限のインタラクションのみを必要とするステップを使用するワンクリックワークフローを有する臨床応用ビューワを提供する。
【0032】
従って、本願明細書に論じられるポイントアンドクリックコンピュータ支援方法のステップは、それらが少数のシンプルクリックに制限され、それによってユーザインタフェース(UI)をほんの最小限に制限する点において簡単である。従って、ステップは、本格的なボリュームビューワ及びDMMのニーズを不要にする。
【0033】
一実施例において、コンピュータ支援方法は、規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに従って、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)臨床作業の測定、定性化及び定量化作業、の1つ又は複数の間を交互することを含む。規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、(i)解剖学的構造の詳細、及び(ii)解剖学的構造に関連付けられる臨床作業の臨床測定、定量化又はワークフローの詳細、を含むドメイン知識に基づくものであり、現在ビュー内のシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションの実行に応じて、更に、対応するナビゲーション作業又は測定、定性化若しくは定量化作業に従って、方法は、臨床作業及びそのワークフロー内において、(a)現在ビュー内の第1の測定点及び次の測定点、又は(b)現在ビュー及び次のビュー、の1つ又は複数の間を遷移する。
【0034】
別の実施例において、各々のシンプルクリックスタイルユーザインタラクションは、所与のビューに制限される明白に規定されるインタラクションを含む。現在ビューは、投影像、スラブ最大強度投影(MIP)、表面レンダリング又はボリュームレンダリングの1つ又は複数を含む。現在ビューは、更に、現在ビューに関連付けられる個々のシンプルクリックスタイルユーザインタラクションが明白に規定されるオブジェクトの画像レンダリングを含みうる。加えて、ワークフローは、ビュー位置付けステップと入れ替えられることが可能な測定ステップを含むことができ、更に、測定ステップ及びビュー位置付けステップは、それぞれ、1つ又は複数の明白に規定されるシンプルクリックスタイルユーザインタラクションを含む。
【0035】
別の実施例によれば、方法は、更に、シンプルクリックスタイルユーザインタラクションに応じて、次のビューのコンテントを決定するために現在ビュー内の情報コンテントを明白に処理することを含む。更に、最初の現在ビューは、デフォルトのビューを含むことができる。
【0036】
更に別の実施例によれば、方法は、投影面に第1のビュージオメトリをレンダリングすることを含み、第1のビュージオメトリは、(i)ドメイン知識と、(ii)ボリュームの複数のスライスを表わすデータであって、特定のボリュームレンダリングモダリティの関数であるデータと、の関数として決定される1つ又は複数の初期ビュージオメトリの1つを含む。方法は更に、(i)ナビゲーション作業、又は(ii)(a)第1のビュージオメトリ若しくは(b)次のビュージオメトリに関係する定められた臨床測定のための測定、定性化及び定量化作業、の間を交互するステップであって、前記交互が、投影面とのシンプルクリックスタイルユーザインタラクションに応じるものである、ステップと、更に投影面との別のシンプルクリックスタイルユーザインタラクションに応じて、次のビュージオメトリを次の投影面にレンダリングするステップと、所与の臨床作業の要求に従う処理の継続時間中、前記交互と、次のビュージオメトリの次の投影面へのレンダリングと、を繰り返すステップと、を含む。
【0037】
本願明細書において使用されるとき、ディスプレイ、スクリーン、投影面及びビューなる語は、実際の3Dオブジェクト(例えば解剖学的構造)の視覚化された2D表現を表わす。3Dオブジェクトを2D表現に変換するプロセスは、投影(すなわち、座標変換自体のみを含む)又はレンダリング(すなわち、更にカラー、照明、その他を含む)と呼ばれる。変換自体は、多くの場合、レンダリング/投影モード又はビュージオメトリと記述される。ビュージオメトリの例は、透視投影、正射影又は曲面展開のようなより複雑なレンダリングを含みうる。インタラクションは、投影面(又はスクリーン)におけるものである。マウスクリックは、スクリーン上の2D位置及び投影モード(すなわちビュージオメトリ)を使用して、解剖学的構造における実際の3D位置に変換され戻される(すなわちレンダリングの逆)。例えば、膝スラブに関する例のようなある例において、プロセスは、必ずしも3Dの解剖学的構造座標に戻らない。スラブ上に描かれる接線は、スラブに対して垂直な面として使用される。この場合、スラブは、明確に規定される深さを有しないので、クリックは、実際の3D座標にマップされ戻されることができない。
【0038】
上述の段落の実施例において、次のビュージオメトリは、(i)定められた臨床測定のドメイン知識、(ii)可視化データ、並びに、(iii)(a)ナビゲーション作業、又は(b)投影面とのクリックアンドゴーインタラクションに応じて選択される前記定められた臨床測定の測定、定性化及び定量化作業、の1つ、の関数として決定される1つ又は複数の適応されるビュージオメトリのうちの1つを含みうる。
【0039】
他の実施例において、現在ビューは、表示スクリーンに表示される現在利用可能なビューに対応する。更に、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)測定、定性化及び定量化作業、は、解剖学的な目印を選択し、解剖学的な目印を配置し、支援グラフィクスを選択し、現在ビュー上に支援グラフィックスを配置することのうちの1つ又は複数を含みうる。更に、方法は、インターネットウェブインタフェースを介して方法を実現することも含みうる。
【0040】
更に、一実施例において、臨床作業は、大腿骨の内旋を決定し、大腿骨頸部軸と大腿骨顆部の軸との間の角度を定量化するための整形外科的測定を含みうる。第1のビュージオメトリは、積層整列される2つのスライスの第1及び第2の画像を含むことができ、第1の積層整列されるスライスは、第1の高さレベルを表わし、第2の積層整列されるスライスは、第2の高さレベルを表わす。更に、第1のシンプルクリックスタイルユーザインタラクションは、第1及び第2の積層整列されるスライスの個々のものにおける第1及び第2の中心点の選択を含むことができ、次のビュージオメトリは、第1又は第2のサムネイルセレクタビューを含み、第1及び第2のサムネイルセレクタビューの各々は、第1及び第2の中心点によって規定される大腿骨軸に対して垂直であるスラブの一連のサムネイル画像を含む。更に、第1又は第2のサムネイルセレクタビューの所望のスラブの選択は、位置付けられるべきポインタ又は位置強調手段を所望のスラブ上に移動させ、ポインタ又は位置強調手段が対応するサムネイルセレクタビュー上に位置付けられ又は前記サムネイルセレクタビューを強調表示している間にポインタ又は位置強調手段上でクリックすることを含みうる。
【0041】
他の実施例により、シンプルクリックスタイルユーザインタラクションが、投影面の現在コンテクストに対するワークフローの関数として規定される、投影面とのインタラクションである、方法が、本願明細書に論じられている。更に、シンプルクリックスタイルユーザインタラクションが、投影面及び該投影面内の1つ又は複数の関心点とのインタラクションを含み、1つ又は複数の関心点が、固定の向きコンテクストを有し、固定の向きコンテクストが、このような1つ又は複数の関心点が生成された所与の投影面ビューに制約される、方法が、本願明細書に論じられている。更に、現在ビューが、スラブの画像を含み、現在ビュー上の点の形の目印が、現在ビューのスラブに対して垂直なラインを表し、現在ビュー上のラインの形の目印が、現在ビューのスラブに対して垂直な面を表す、方法が、本願明細書に論じられている。
【0042】
別の実施例によれば、臨床作業装置は、ディスプレイと、ディスプレイに結合され、投影ビューをレンダリングするためにディスプレイにデータを供給するコンピュータ/制御ユニットと、コンピュータ/制御ユニットに結合され、コンピュータ/制御ユニットにユーザ入力を供給する入力装置と、を有し、コンピュータ制御ユニットは、本願明細書に論じられるようなシンプルクリックスタイル臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法を実行するための命令によってプログラムされる。
【0043】
更に別の実施例によれば、コンピュータプログラム製品は、本願明細書に論じられるようなクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法を実行するための、コンピュータによって実行可能な命令の組を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0044】
ほんの少数の例示的な実施例が詳しく上述されているが、当業者であれば、本開示の実施例の新しい教示及び利点から実質的に逸脱することなく、多くの変更が例示的な実施例において可能であることが分かるであろう。例えば、本開示の実施例は、PACSシステム及び/又は臨床ワークステーションにおいて、ボリューム可視化、ナビゲーション並びに3次元(3D)測定及び定量化アプリケーションの分野において使用されるシンプルクリックスタイル(クリックアンドゴー)のインタラクションに適用されることができる。従って、すべてのこのような変更は、添付の特許請求の範囲に規定されるような本開示の実施形態の範囲内に含まれることが意図される。請求項において、ミーンズプラスファンクションの項は、挙げられている機能を実施するものとしてここに記述された構造、構造的に等価なもの及び等価な構造を含むことが意図される。
【0045】
更に、1つ又は複数の請求項の括弧内に記載されるいかなる参照符号も、請求項を制限するものとして解釈されるべきではない。「含む、有する」なる語は、請求項又は明細書に全体として挙げられるもの以外の構成要素又はステップの存在を排除しない。構成要素の単数の言及は、このような構成要素の複数の言及を排除せず、その逆も同様である。実施例のうちの1つ又は複数は、いくつかの異なった構成要素を有するハードウェアによって及び/又は適切にプログラムされたコンピュータによって、実現されることができる。いくつかの手段を列挙する装置の請求項において、これらの手段のいくつかは、ハードウェアの同じ一つのアイテムによって具体化されることができる。特定の手段が、互いに異なる従属請求項に挙げられているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法及び装置の部分ブロック図。
【図2】本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法を説明するフロー図。
【図3】図4−図7と共に、大腿骨の回転を決定するためのワークフロー例のステップを説明する図であって、現在ビューを示し、対応する現在ビュー上の1つ又は複数のインタラクションを説明するために使用され、本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴する方法及び装置を使用して、方法がどのようにワークフローの次のステップへ進むかについて示す図。
【図4】図3及び図5−図7と共に、大腿骨の回転を決定するためのワークフロー例のステップを説明する図であって、現在ビューを示し、対応する現在ビュー上の1つ又は複数のインタラクションを説明するために使用され、本開示の一実施例に従うクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴する方法及び装置を使用して、方法がどのようにワークフローの次のステップへ進むかについて示す図。
【図5】図3、図4、図6及び図7と共に、大腿骨の回転を決定するためのワークフロー例のステップを説明する図であって、現在ビューを示し、対応する現在ビュー上の1つ又は複数のインタラクションを説明するために使用され、本開示の一実施例に従うクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴する方法及び装置を使用して、方法がどのようにワークフローの次のステップへ進むかについて示す図。
【図6】図3−図5及び図7と共に、大腿骨の回転を決定するためのワークフロー例のステップを説明する図であって、現在ビューを示し、対応する現在ビュー上の1つ又は複数のインタラクションを説明するために使用され、本開示の一実施例に従うクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴する方法及び装置を使用して、方法がどのようにワークフローの次のステップへ進むかについて示す図。
【図7】図3−図6と共に、大腿骨の回転を決定するためのワークフロー例のステップを説明する図であって、現在ビューを示し、対応する現在ビュー上の1つ又は複数のインタラクションを説明するために使用され、本開示の一実施例に従うクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴する方法及び装置を使用して、方法がどのようにワークフローの次のステップへ進むかについて示す図。
【図8】本開示の一実施例によるクリックアンドゴー臨床作業ワークフローインタラクションを特徴とする方法及び装置の、図3乃至図7に示される例を説明するワークフロー図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ支援方法であって、
規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに従って、(i)ナビゲーション作業、並びに(ii)臨床作業の測定、定性化及び定量化作業、の1つ又は複数の間を交互することを含み、前記規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションが、(i)解剖学的構造の詳細、及び(ii)前記解剖学的構造に関連付けられる前記臨床作業の臨床測定、定量化又はワークフローの詳細、を含むドメイン知識に基づくものであり、
現在ビュー内のシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションの実行に応じて、更に、対応するナビゲーション作業又は測定、定性化若しくは定量化作業に従って、前記方法が、前記臨床作業及びそのワークフロー内において、(a)前記現在ビュー内の第1の測定点及び次の測定点、又は(b)前記現在ビュー及び次のビュー、のうち1つ又は複数の間を遷移する方法。
【請求項2】
各々の前記シンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、所与のビューに制限される明白に規定されたインタラクションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記現在ビューは、投影画像、スラブ最大強度投影、表面レンダリング又はボリュームレンダリングのうち1つ又は複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在ビューは、前記現在ビューに関連付けられる個々のシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションがオブジェクト上で明白に規定される、該オブジェクトの画像レンダリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ワークフローは、ビュー位置付けステップと入れ替えられることが可能な測定ステップを含み、前記測定ステップ及び前記ビュー位置付けステップは、それぞれ、1つ又は複数の明白に規定されるシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに応じて、前記現在ビュー内の情報コンテントが、前記次のビューのコンテントを決定するために明白に処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
最初の現在ビューが、デフォルトのビューを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1のビュージオメトリを投影面にレンダリングするステップであって、前記第1のビュージオメトリが、(i)ドメイン知識、及び(ii)画像モダリティによって提供されるボリュームデータ、の関数として決定される1つ又は複数の最初のビュージオメトリの1つを含む、ステップと、
(i)ナビゲーション作業、又は(ii)(a)前記第1のビュージオメトリ若しくは(b)次のビュージオメトリに関係する前記定められた臨床測定のための測定、定性化及び定量化作業、の間を交互するステップであって、前記交互が、前記投影面とのシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに応じるものである、ステップと、
前記投影面との別のシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションに応じて、次の投影面に次のビュージオメトリをレンダリングするステップと、
所与の臨床作業の要求に従う処理の持続時間中、前記交互と、前記次のビュージオメトリの前記次の投影面への前記レンダリングと、を繰り返すステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記次のビュージオメトリは、
(i)前記定められた臨床測定の前記ドメイン知識、
(ii)前記可視化データ、並びに、
(iii)(a)ナビゲーション作業、又は(b)前記投影面との前記ユーザインタラクションに応じて選択される前記定められた臨床測定の測定、定性化及び定量化作業、の1つ、
の関数として決定される1つ又は複数の適応化されたビュージオメトリの1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記現在ビューが、表示スクリーンに表示される現在利用可能なビューに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
(i)前記ナビゲーション作業、並びに(ii)前記測定、定性化及び定量化作業、は、解剖学的な目印を選択し、解剖学的な目印を配置し、支援グラフィクスを選択し、前記現在ビュー上に支援グラフィックスを配置すること、のうちの1つ又は複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
インターネットウェブインタフェースを介して方法を実現することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記臨床作業は、大腿骨の内旋を決定し、大腿骨頸部の軸と大腿骨顆部の軸との間の角度を定量化するための整形外科測定を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のビュージオメトリは、積層整列される2つのスライスの第1及び第2の画像を含み、前記第1の積層整列されるスラブは、第1の高さレベルを表わし、前記第2の積層整列されるスラブは、第2の高さレベルを表わす、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1のシンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、前記第1及び第2の積層整列されるスライスの個々のものにおける第1及び第2の中心点の選択を含み、次のビュージオメトリは、第1又は第2のサムネイルセレクタビューを含み、前記第1及び第2のサムネイルセレクタビューの各々は、前記第1及び第2の中心点によって規定される大腿骨軸に対して垂直であるスラブの一連のサムネイル画像を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1又は第2のサムネイルセレクタビューの所望のスラブの選択は、位置付けられるべきポインタ又は位置強調手段を所望のスラブ上に移動させ、前記ポインタ又は位置強調手段が前記対応するサムネイルセレクタビュー上に位置付けられ又は前記サムネイルビューを強調表示している間に前記ポインタ又は位置強調手段上でクリックすること、を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記シンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、前記投影面の現在コンテクストに対する前記ワークフローの関数として規定される、投影面とのインタラクションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記シンプルクリックスタイルのユーザインタラクションは、投影面及び該投影面内の1つ又は複数の関心点とのインタラクションを含み、前記1つ又は複数の関心点は、固定の向きコンテクストを有し、前記固定の向きコンテクストは、このような1つ又は複数の関心点が生成された所与の投影面に制約される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
現在ビューは、スラブの画像を含み、前記現在ビュー上の点の形の目印は、前記現在ビューの前記スラブに対して垂直なラインを表し、前記現在ビュー上のラインの形の目印は、前記現在ビューの前記スラブに対して垂直な面を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
ディスプレイと、
前記ディスプレイに結合され、投影ビューをレンダリングするために前記ディスプレイにデータを供給するコンピュータ/制御ユニットと、
前記コンピュータ/制御ユニットに結合され、前記コンピュータ/制御ユニットにユーザ入力を供給する入力装置と、
を有し、前記コンピュータ/制御ユニットは、請求項1に記載の方法を実行する命令によってプログラムされる、臨床作業装置。
【請求項21】
請求項1に記載の方法を実行するための、コンピュータによって実行可能な命令の組を有するコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−505269(P2009−505269A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526599(P2008−526599)
【出願日】平成18年8月16日(2006.8.16)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052830
【国際公開番号】WO2007/020598
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】