説明

自動倉庫システム

【課題】ランニングコストを低減することができる自動倉庫システムを提供することを課題とする。
【解決手段】在庫管理コンピュータ20は、例えば第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5全体での在庫数が各自動倉庫4及び5の棚数以下になると、第1の自動倉庫4と第2の自動倉庫5とにそれぞれ収容されている荷物をどちらか一方の自動倉庫に集約することにより他方の自動倉庫を空にすることができると判断し、このとき第1の自動倉庫4の在庫数≧第2の自動倉庫5の在庫数であれば、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5のスタッカクレーン7及び9と搬送装置15を制御して、在庫数の少ない第2の自動倉庫5の収容棚8に収容されている荷物を全て第1の自動倉庫4の収容棚6へと移動し、第2の自動倉庫5が空になると第2の自動倉庫室3の空調装置11の運転を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動倉庫システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、収容棚に沿ってスタッカクレーンが走行して荷物の搬入及び搬出を行う自動倉庫において、冷凍、冷却または保温など、一定の温度で保管する必要のある荷物を収容する際には、要求される温度に応じて自動倉庫が配置されている室内を空調装置により空調して温度管理を行っている。
例えば、特許文献1には、倉庫棟の内部に2つの自動倉庫が互いに平行に配設されると共に、各自動倉庫が配置されている室内をそれぞれ空調する2つの空調装置を有する自動倉庫システムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−142913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の自動倉庫システムでは、荷物の在庫数が減少しても、2つの自動倉庫にそれぞれ荷物が残っている場合には、2つの空調装置の双方を稼動させてそれぞれの室内を空調する必要があり、そのためエネルギー効率が悪くなって、余分なランニングコストがかかってしまうという問題があった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、ランニングコストを低減することができる自動倉庫システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る自動倉庫システムは、倉庫棟内に互いに独立して区画形成された複数の自動倉庫室と、複数の自動倉庫室内にそれぞれ配置されると共にそれぞれ収容棚及びこの収容棚に沿って走行するスタッカクレーンを有する複数の自動倉庫と、複数の自動倉庫室にそれぞれ配設されると共に対応する自動倉庫室内の空調を行う複数の空調装置と、複数の自動倉庫の間で荷物の搬送を行う搬送装置と、複数の自動倉庫の在庫状況のデータを管理すると共に複数の自動倉庫のスタッカクレーン、搬送装置及び複数の空調装置を制御する在庫管理コンピュータとを備え、在庫管理コンピュータは複数の自動倉庫の在庫状況に基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を生ずることができると判断したときに、自動倉庫のスタッカクレーン及び搬送装置により所定の自動倉庫の全ての荷物をその他の自動倉庫に移動させて空になった自動倉庫が配置されている自動倉庫室の空調装置の運転を停止する省エネ操作を行うものである。
【0006】
在庫管理コンピュータは、複数の自動倉庫の在庫状況に基づいて複数の自動倉庫にそれぞれ収容されている荷物を集約することにより空の自動倉庫を生じることができると判断すると、自動倉庫のスタッカクレーンと搬送装置を制御することにより所定の自動倉庫の収容棚に収容されている全ての荷物をその他の自動倉庫の収容棚へと移動し、空になった所定の自動倉庫が配置されている自動倉庫室の空調装置の運転を停止する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、在庫管理コンピュータが複数の自動倉庫の在庫状況に基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を生ずることができると判断すると、自動倉庫のスタッカクレーン及び搬送装置により所定の自動倉庫の全ての荷物をその他の自動倉庫に移動させて空になった自動倉庫が配置されている自動倉庫室の空調装置の運転を停止するようにしたので、余分なエネルギー消費が抑えられ、これによりランニングコストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、この発明の実施の形態に係る自動倉庫システムの全体構成を示す。このシステムでは、倉庫棟1の内部に第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3が互いに独立して区画形成されており、第1自動倉庫室2内には第1の自動倉庫4が、第2の自動倉庫室3内には第2の自動倉庫5がそれぞれ設けられている。第1の自動倉庫4は、互いに間隔を隔てて配置される一対の収容棚6と、これら一対の収容棚6の間に敷設された走行路7aに沿って走行して荷物の搬入及び搬出を行うスタッカクレーン7とを有している。同様に、第2の自動倉庫5も、一対の収容棚8とそれらの間に敷設された走行路9aに沿って走行して荷物の搬入及び搬出を行うスタッカクレーン9とを有している。
【0009】
また、第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3にはそれぞれ空調装置10及び11が配設されており、空調装置10及び11によりそれぞれ第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3の内部が空調されてその温度や湿度が管理されている。なお、これらの空調装置10及び11は互いに独立して駆動されるように構成されている。
また、第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3の外部には、第1の自動倉庫4のスタッカクレーン7及び第2の自動倉庫5のスタッカクレーン9をそれぞれ制御するためのスタッカクレーン制御盤12及び13が配置されている。
【0010】
また、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5の走行路7a及び9aの一方の端部にはそれぞれ荷受渡し位置P1及びP2が設定されている。これらの荷受渡し位置P1及びPの間には、コンベアからなり且つ第1の自動倉庫4と第2の自動倉庫5との間の荷物の搬送を行うための搬送装置15が配設されている。また、搬送装置15には2つの搬入出口16及び17がそれぞれ接続されている。さらに、搬送装置15を制御するための搬送装置制御盤18が搬送装置15に隣接して配置されている。
【0011】
また、倉庫棟1に隣接してCPU室19が形成されている。また、このCPU室19内には在庫管理コンピュータ20が配置されており、このコンピュータ20により第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5のそれぞれの在庫状況のデータ、すなわち各自動倉庫4及び5の収容棚6及び8の棚数、在庫数、荷物が収容されている棚位置等のデータが登録され管理されている。また、空調装置10及び11、スタッカクレーン制御盤12及び13と搬送装置制御盤18とが在庫管理コンピュータ20に電気的に接続されている。
【0012】
次に、この実施の形態に係る自動倉庫システムの動作について説明する。荷物の入庫時には、搬入出口16及び17の荷物が搬送装置15により第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5の荷受渡し位置P1及びP2まで搬送された後、スタッカクレーン7及び9によりの収容棚6及び8の所定の棚位置まで搬送されて収容される。
また、荷物の出庫時には、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5における収容棚6及び8の所定の棚位置からスタッカクレーン7及び9により荷物が取り出されて荷受渡し位置P1及びP2まで搬送された後、搬送装置15により搬入出口16及び17へ搬送される。
なお、このとき第1の自動倉庫室2内部は空調装置10により、第2の自動倉庫室3の内部は空調装置11によりそれぞれ空調されて同一の温度及び湿度に管理されている。
【0013】
ここで在庫管理コンピュータ20は常時、在庫状況のデータから第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5の荷物の充填率をチェックしており、荷物の移動により空の自動倉庫を生ずることができるか否かの判断を行っている。例えば、第1の自動倉庫4の収容棚6と第2の自動倉庫5の収容棚8がそれぞれ200個の棚数を有する場合に、これら第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5全体での在庫数が各自動倉庫4及び5の棚数(200個)以下になると、在庫管理コンピュータ20は第1の自動倉庫4と第2の自動倉庫5とにそれぞれ収容されている荷物をどちらか一方の自動倉庫に集約することにより他方の自動倉庫を空にすることができると判断する。
【0014】
そして、このとき第1の自動倉庫4の在庫数≧第2の自動倉庫5の在庫数であれば、在庫管理コンピュータ20は、スタッカクレーン制御盤12及び13と搬送装置制御盤18に指令を発することにより第2の自動倉庫5のスタッカクレーン9、搬送装置15及び第1の自動倉庫4のスタッカクレーン7を制御して、在庫数の少ない第2の自動倉庫5の収容棚8に収容されている荷物を全て第1の自動倉庫4の収容棚6へと移動する。第2の自動倉庫5が空になると、在庫管理コンピュータ20は第2の自動倉庫室3の空調装置11の運転を停止する。
逆に、第1の自動倉庫4の在庫数≦第2の自動倉庫5の在庫数であれば、在庫管理コンピュータ20は、スタッカクレーン7及び9と搬送装置15により、在庫数の少ない第1の自動倉庫4の全ての荷物を第2の自動倉庫5へと移動して第1の自動倉庫4を空にし、第1の自動倉庫室2の空調装置10の運転を停止する。
【0015】
以上のように、荷物の移動により空の自動倉庫を生ずることができると判断すると、在庫管理コンピュータ20はスタッカクレーン7及び9、搬送装置15により第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5のうち在庫数が少ない方から多い方へ荷物を移動させて空になった自動倉庫が配置されている自動倉庫室の空調装置の運転を停止する省エネ操作を行うため、1つの空調装置だけの電力消費となって余分なエネルギー消費が抑えられ、これによりエネルギー効率が向上されてランニングコストを低減することができる。
【0016】
特に、充填率に比較的に変動があり、平均的にみて充填率が高くない自動倉庫を有するシステムにおいて効果を発揮する。
また、空調装置10及び11により第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3の内部が冷却または冷凍される場合には夏季に、保温(暖房)される場合には冬季に、空調装置10及び11の消費電力が多くなるため、上述のような省エネ操作によるランニングコスト低減効果を高く発揮することができる。
【0017】
なお、上述の実施の形態では、第1及び第2の自動倉庫4及び5全体の在庫数が各自動倉庫4及び5の棚数(200個)以下になったときに省エネ操作を開始したが、実際には全体の在庫数が200個以下になっても、小口の入庫があったり、次の入庫までの時間が短い場合もあるので、第1及び第2の自動倉庫4及び5全体の在庫数が各自動倉庫4及び5の棚数(200個)よりも小さい所定の数以下になったところで在庫管理コンピュータ20により省エネ操作が開始されるように構成することもできる。
【0018】
また、上述の実施の形態では、空調装置10及び11によりそれぞれ第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3の内部の温度及び湿度を管理していたが、その代わりに、空調装置10及び11としてファンを用い、これら空調装置10及び11によりそれぞれ対応する自動倉庫室2及び3内のクリーン度を管理することもできる。この場合、第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3を、半導体製造や、薬品製造、食品製造等のためのクリーンルームとして利用することができる。
また、空調装置10及び11により対応する自動倉庫室2及び3内の温度、湿度及びクリーン度の全てを管理するように構成することもできる。
【0019】
また、上述の実施の形態では、第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3がそれぞれの空調装置10及び11により互いに同一の温度に管理されていたが、例えば空調装置10により第1の自動倉庫室2内が−10℃、空調装置11により第2の自動倉庫室3内が−25℃とそれぞれ異なる内部温度に管理されている場合には、第1の自動倉庫4と第2の自動倉庫5との間の荷物の移動は原則として困難である。ただし、第1の自動倉庫4の収容棚6に収容されている荷物に予め指定された保管温度が−10℃以下であって−10℃を下回る分には下限の指定がない場合には、第1の自動倉庫4の荷物は第2の自動倉庫室3内でも保管可能なため、例えば第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5全体の在庫数が各自動倉庫4及び5の棚数(200個)以下となったときに、第1の自動倉庫4の全ての荷物を第2の自動倉庫5へと移動して第1の自動倉庫4を空にし、第1の自動倉庫室2の空調装置10の運転を停止することができる。
【0020】
このように第1の自動倉庫室2及び第2の自動倉庫室3が異なる温度に管理されている場合でも、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5のうち少なくとも一方に収容されている荷物がどちらの自動倉庫室2及び3でも保管することができるような範囲の温度指定を有するものであれば、在庫管理コンピュータ20は荷物の移動により空の自動倉庫を生じることができると判断したときに省エネ操作を行うことにより、上述の実施の形態と同様にランニングコストを低減することができる。
なお、この場合、在庫管理コンピュータ20には、各自動倉庫4及び5の棚数や在庫数だけでなく、空調装置10及び11により管理されている各自動倉庫室2及び3の内部温度や、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5にそれぞれ収容されている荷物に予め指定された保管温度も在庫状況のデータとして登録され管理されており、在庫管理コンピュータ20はこの在庫状況のデータに基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を生じることができるか否かを判断することができる。
【0021】
また同様に、各自動倉庫室2及び3内が異なる湿度、或いは異なるクリーン度に管理されている場合も、上述のように荷物に予め指定された保管湿度や、保管クリーン度がどちらの自動倉庫室2及び3でも保管することができるような範囲を有する物であれば省エネ操作を行うことができる。
【0022】
なお、上述の実施の形態において、在庫管理コンピュータ20には入庫予定日時や、入庫される荷物の保管温度などの入庫データが予め登録され、在庫管理コンピュータ20はこの入庫データから荷物が入庫される自動倉庫室の空調装置の運転を開始してからこの室内が予定する温度に安定するまでの時間、例えば予冷時間や予熱時間などを逆算し、登録された入庫予定日時からその時間だけ遡って空調装置の運転を開始するように構成することができる。また、湿度や、クリーン度についても同様であり、荷物を入庫される自動倉庫室内が入庫時にその荷物に対応した空調の状態になるように対応する空調装置を入庫日時の前に運転開始することが好ましい。
また、在庫管理コンピュータ20は入庫データと現状の在庫数とから、荷物を保管する部屋を増やす必要があるか否かを判断して、上述のような空調装置の運転等の準備を行うことが好ましい。
【0023】
また、在庫管理コンピュータ20は、作業者が省エネ操作する旨を入力するための入力部を有し、作業者からこの入力部に入力があったときだけ省エネ操作を行うように設定することもできる。このようにすれば、作業者が入庫予定から判断して入庫が当分の間ないとき等にだけ省エネ操作を行うような運用を行うことができる。
なお、コンベアからなる搬送装置15の代わりに、仕分け台車または無人搬送車等からなる搬送装置を用いて複数の自動倉庫の間の荷物の搬送を行うこともできる。
【0024】
なお、上述の実施の形態では、第1の自動倉庫4及び第2の自動倉庫5の棚数を200個としたが、棚数は200個よりも多くても少なくてもよい。また、第1の自動倉庫4と第2の自動倉庫5とが同一の棚数でなく、異なる棚数を有するものでもよい。
また、上述の実施の形態では、図1に示されるように、倉庫棟1の内部に2つの自動倉庫室2及び3が区画形成され、これら2つの自動倉庫室2及び3内にそれぞれ対応する自動倉庫4及び5が配置された自動倉庫システムを例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、倉庫棟1内に3つ以上の自動倉庫室が区画形成され、各自動倉庫室内に対応する自動倉庫及び空調装置が配設された自動倉庫システムにも適用することができる。
【0025】
また、在庫コンピュータ20が荷物の移動により空の自動倉庫を生じることができるか判断するための条件として、各自動倉庫の棚数や在庫数だけでなく、空調装置により管理されている自走倉庫室内の温度、湿度及びクリーン度等の空調データ、自動倉庫に収容される荷物に予め指定された保管温度、保管湿度及び保管クリーン度等の保管指定データ、自動倉庫室及び自動倉庫の数、入出庫予定や運用方法等、その他各種のデータに応じて、自動倉庫システムに固有のものを設定し、この条件を満たしたところで在庫管理コンピュータ20が省エネ操作を行うように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の実施の形態に係る自動倉庫システムを示す図である。
【符号の説明】
【0027】
1 倉庫棟、2 第1の自動倉庫室、3 第2の自動倉庫室、4 第1の自動倉庫、5 第2の自動倉庫、6,8 収容棚、7,9 スタッカクレーン、7a,9a 走行路、10,11 空調装置、12,13 スタッカクレーン制御盤、15 搬送装置、16,17 搬入出口、18 搬送装置制御盤、19 CPU室、20 在庫管理コンピュータ、P1,P2 荷受渡し位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫棟内に互いに独立して区画形成された複数の自動倉庫室と、
前記複数の自動倉庫室内にそれぞれ配置されると共にそれぞれ収容棚及びこの収容棚に沿って走行するスタッカクレーンを有する複数の自動倉庫と、
前記複数の自動倉庫室にそれぞれ配設されると共に対応する自動倉庫室内の空調を行う複数の空調装置と、
前記複数の自動倉庫の間で荷物の搬送を行う搬送装置と、
前記複数の自動倉庫の在庫状況のデータを管理すると共に前記複数の自動倉庫のスタッカクレーン、前記搬送装置及び前記複数の空調装置を制御する在庫管理コンピュータと
を備え、前記在庫管理コンピュータは前記複数の自動倉庫の在庫状況に基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を生ずることができると判断したときに、自動倉庫のスタッカクレーン及び前記搬送装置により所定の自動倉庫の全ての荷物をその他の自動倉庫に移動させて空になった自動倉庫が配置されている自動倉庫室の空調装置の運転を停止する省エネ操作を行うことを特徴とする自動倉庫システム。
【請求項2】
前記複数の自動倉庫室は対応する空調装置により内部の温度がそれぞれ独立して管理され、前記在庫管理コンピュータは荷物に予め指定された保管温度に基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を発生することができるか否かを判断する請求項1に記載の自動倉庫システム。
【請求項3】
前記複数の自動倉庫室は対応する空調装置により内部のクリーン度がそれぞれ独立して管理され、前記在庫管理コンピュータは荷物に予め指定されたクリーン度に基づいて荷物の移動により空の自動倉庫を発生することができるか否かを判断する請求項1または2に記載の自動倉庫システム。
【請求項4】
前記在庫管理コンピュータには入庫日時などの入庫データが予め登録され、前記在庫管理コンピュータはこの入庫データから荷物が入庫される自動倉庫室内が入庫時にその荷物に対応した空調の状態になるように対応する空調装置を入庫日時の前に運転開始する請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動倉庫システム。
【請求項5】
前記在庫管理コンピュータは、作業者が省エネ操作する旨を入力するための入力部を有し、作業者から前記入力部に入力があったときだけ前記省エネ操作が行われる請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動倉庫システム。

【図1】
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【公開番号】特開2006−1704(P2006−1704A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180069(P2004−180069)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】