説明

自動取引装置

【課題】大きさや印刷されたバーコードの位置が異なる帳票等の複数の種類の帳票が存在する場合であっても、その帳票に印刷されたバーコードを読取ることができるようにする。
【解決手段】顧客の操作により差し出された帳票を顧客操作表示盤2の上方に配置されたバーコード読取ガイド8でバーコードが読み取れる位置へ案内し、その案内された帳票に印刷されたバーコードをバーコードリーダ7で読み取るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関の店舗やコンビニエンスストア等に設置され、現金の引出しや現金の振込み等の取引を行う自動取引装置に関し、特に、帳票に印刷されたバーコードを読み取って取引を行なう自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動取引装置は、帳票に印刷されたバーコードを読み取る光学情報読取装置を装置内部に備え、顧客の操作により帳票挿入口から挿入された帳票を装置内部に取り込み、その帳票のバーコードを読取るようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−77271号公報(段落「0013」〜段落「0016」、図3、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術においては、帳票の挿入を受け付ける帳票挿入口の横幅や挿入された帳票を装置内部に取り込むための搬送路の奥行き等に制限があるため、自動取引装置で取扱うことができる帳票の種類が制限されてしまうという問題がある。
特に、電力料金、ガス料金、電話料金等の公共料金の請求書の大きさやバーコードが印刷されている位置は発行元毎に異なり、自動取引装置で取扱うことができない帳票が多く存在するという問題がある。
【0004】
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明は、顧客の操作を誘導するための画面を表示するとともに顧客の入力操作を受け付ける顧客操作表示盤を備え、顧客が入力した情報にしたがって取引を行う自動取引装置において、顧客操作表示盤の近傍に配置され、顧客の操作により差し出された帳票を案内するバーコード読取ガイドと、前記バーコード読取ガイドで案内された帳票に印刷されたバーコードを読み取るバーコードリーダとを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
このようにした本発明は、大きさや印刷されたバーコードの位置が異なる複数の種類の帳票が存在する場合であっても、その帳票に印刷されたバーコードを読取ることができるようになるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明による自動取引装置の実施例を説明する。
【実施例】
【0008】
まず、第1の実施例について説明する。
図1は第1の実施例における自動取引装置の外観を示す斜視図、図2は第1の実施例における自動取引装置の構成を示す側面図である。
図1および図2において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗等に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。
【0009】
2は顧客操作表示盤であり、自動取引装置1の略水平面を形成する前面操作パネルに配置され、顧客の操作を誘導する図柄や文言および入力を受け付ける操作ボタン等を表示し、また、表示した操作ボタンの入力操作を受け付けるものである。
3は紙幣入出金口であり、自動取引装置1の略水平面を形成する前面操作パネルに配置され、顧客により投入される紙幣を受付け、また、顧客に支払う紙幣を受け渡す部位である。
【0010】
4は硬貨入出金口であり、自動取引装置1の略水平面を形成する前面操作パネルに配置され、顧客により投入される硬貨を受付け、また、顧客に支払う硬貨を受け渡す部位である。
5はカード挿入返却口であり、自動取引装置1の略垂直面を形成する前面に配置され、顧客の操作により挿入されるカードを受付け、また、挿入されたカードを顧客に返却する部位である。
【0011】
6は通帳挿入返却口であり、自動取引装置1の略垂直面を形成する前面に配置され、顧客の操作により挿入される通帳を受付け、また、挿入された通帳を顧客に返却する部位である。
7はバーコードリーダであり、電力料金、ガス料金、電話料金等の公共料金の請求書等の帳票Pに印刷されたバーコードや携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末の画面に表示されたバーコードを読取るスキャナ等で構成されたものである。このバーコードリーダ7は自動取引装置1の前面に設けられ、顧客操作表示盤2を含む略水平面を形成する前面操作パネルの上方に顧客操作表示盤2に向けられて配置されたものである。
【0012】
8はバーコード読取ガイドであり、バーコードリーダ7と前面操作パネルとの間の自動取引装置1の前面(顧客操作表示盤2の近傍)に設けられ、帳票Pに印刷されたバーコードをバーコードリーダ7で読み取る位置に案内するためのものである。このバーコード読取ガイド8は、顧客の操作により差し出された帳票Pを案内し、バーコードリーダ7は案内された帳票Pに印刷されたバーコードを読み取る。
【0013】
また、バーコードリーダ7およびバーコード読取ガイド8は、図3の第1の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図に示すように自動取引装置1の前面の中央部に設けられている。
ここで、バーコード読取ガイド8の構成を図4の第1の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図に基づいて説明する。
【0014】
図4の(a)はバーコード読取ガイド8の平面図、(b)はバーコード読取ガイド8の前面図、(c)はバーコード読取ガイド8の側面図を示している。
図4(a)において、81は帳票誘導部であり、コの字状に形成されたものである。この帳票誘導部81の長辺は自動取引装置1の前面に略平行になるように配置されている。
82は帳票当接部であり、帳票の一端部を当接させることで帳票のバーコードをバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内するためのものである。
【0015】
例えば、帳票誘導部81は自動取引装置1に向かって右側が開放され、左側に帳票当接部82が形成されたものである。
なお、本実施例では帳票誘導部81は自動取引装置1に向かって右側が開放され、左側に帳票当接部82が形成されたものとして説明するが、それに限られることなく帳票誘導部81は自動取引装置1に向かって左側が開放され、右側に帳票当接部82が形成されたものであってもよい。
【0016】
83は帳票係止部であり、帳票誘導部81にしたがって案内された帳票に当接して帳票の案内を停止させるものである。
顧客の操作により自動取引装置1の前面に向けて差し出された帳票は、帳票誘導部81で前後方向に規制され、また帳票当接部82で横(左右)方向に規制されて印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内される。なお、帳票係止部83で帳票の案内を停止する前に印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内されるものとする。
【0017】
このようにバーコード読取ガイド8は、帳票誘導部81、帳票当接部82、および帳票係止部83で構成され、図示しないモータ等の駆動手段や移動機構等により図3における矢印Aが示す左右方向に移動可能に構成されている。
図5は第1の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図5において、11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部(顧客操作表示盤2)で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRTディスプレイや液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display 以下、「LCD」という。)等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
【0018】
顧客操作表示部11で検知した入力操作等は後述する制御部に信号を出力して通知する。
12はカードリーダ部であり、カード読取り書込み機構およびカード搬送機構等を備えたものである。このカードリーダ部12は、顧客がカード挿入返却口5に挿入したカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。口座番号等の口座情報を読取ったカードはカード挿入返却口5から排出して顧客に返却する。このカード挿入返却口5はカードの挿入を検知する機構およびカードの受取りを検知する機構を設けたものである。
【0019】
13は入出金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この入出金部13は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が紙幣入出金口3に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、硬貨入出金口4に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し紙幣入出金口3および硬貨入出金口4に搬送して顧客に払い出すことである。
【0020】
この紙幣入出金口3および硬貨入出金口4は挿入された紙幣ならびに硬貨を検知する機構および搬送された紙幣ならびに硬貨の受取りを検知する機構を設けたものである。
なお、入出金部13は紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものに限られることなく、紙幣入出金機のみで構成されたものであってもよく、さらに、この入出金部13を備えないものであってもよい。
【0021】
14はバーコード読取部であり、バーコードリーダ7で読取ったバーコードのイメージデータを文字や数字等のデータに変換するものである。
ここで、バーコードとは、文字や数字等を図形化したものであり、通常の1次元のバーコードだけでなく2次元コードも含むものとする。
また、このバーコードは、例えば、電話や電力等の公共料金を納付するための情報である納付金区分、収納機関番号、お客様番号および確認番号等の情報を表すものとする。
【0022】
15はバーコード読取ガイド移動部であり、バーコード読取ガイド8を図示しないパルスモータ等の回転角、すなわち移動量を制御することができる駆動手段により左右方向の所定の位置へ移動させるものである。
16は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部16には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
【0023】
17は制御部であり、CPU(Central Processing Unit)等の演算および制御手段等で構成されたものである。この制御部17は顧客操作表示部11、カードリーダ部12、入出金部13、バーコード読取部14、バーコード読取ガイド移動部15、記憶部16、通帳の記帳等を行う図示しない通帳部、および通信制御を行う図示しない通信部を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部16に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
【0024】
上述した構成の作用について説明する。
図6は第1の実施例における公金振込み取引を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
【0025】
S1a:まず、図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お振込み」、「お預入れ」、「公金振込み」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
S2a:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンである「公金振込み」を押下するものとする。
【0026】
S3a:顧客操作表示部11が「公金振込み」の取引選択ボタンの押下を検知すると制御部17の指示により顧客操作表示部11は顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカード挿入返却口5から挿入する。
S4a:カードリーダ部12は挿入されたカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。カードが挿入されると顧客操作表示部11は顧客の暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。
【0027】
顧客が暗証番号を入力すると制御部17は通信回線18を介してその暗証番号をカードから読取った口座情報等とともにホストコンピュータへ送信する。
ホストコンピュータは受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて図示しない顧客データベースを検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人確認を行う。ホストコンピュータは通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
【0028】
S5a:本人確認の結果、本人であることが確認できると顧客操作表示部11は図8に示す帳票選択画面70を表示する。この帳票選択画面70は「読み取りする媒体を選択してください」等の文言、葉書を選択するための「ハガキ」選択ボタン、後述する伝票を選択するための「伝票」選択ボタン、および取引を中止するための「取消」ボタン等で構成されるものである。
【0029】
ここで、バーコードが印刷された帳票を図7の第1の実施例におけるバーコードが印刷された帳票の説明図に基づいて説明する。
図7(a)において、P1は、例えば電力料金、ガス料金、電話料金等の公共料金の請求書および領収書等からなるものであり、その左端部にバーコード61が印刷された伝票を示している。
【0030】
図7(b)において、P2は、例えば電力料金、ガス料金、電話料金等の公共料金の請求書等であり、その右端部にバーコード61が印刷された葉書を示している。
本実施例では、伝票P1または葉書P2を取扱うものとし、顧客の操作により伝票P1または葉書P2を選択させるものとする。
また、本実施例では、「伝票」および「葉書」等を総称して「帳票」というものとする。
【0031】
図6の説明に戻り、顧客は帳票選択画面70の「ハガキ」操作ボタンまたは「伝票」操作ボタンを押下するものとする。
なお、本実施例では葉書または伝票の二種類を選択できるようにしているが、二種類に限られることなく三種類以上の帳票を洗濯できるようにしてもよい。
S6a:顧客操作表示部11が「ハガキ」選択ボタンまたは「伝票」選択ボタンの押下を検知すると制御部17の指示によりバーコード読取ガイド移動部15は予め記憶部16に記憶したバーコード読取ガイド位置情報に基づいてバーコード読取ガイド8を所定の位置へ移動させ、停止させる。
【0032】
このバーコード読取ガイド位置情報は、葉書が選択された場合にバーコード読取ガイド8を移動させる位置の情報および伝票が選択された場合にバーコード読取ガイド8を移動させる位置の情報で構成されているものとし、バーコード読取ガイド移動部15がこのバーコード読取ガイド位置情報にしたがってバーコード読取ガイド8を所定の位置へ移動させ、顧客が差し出す帳票を移動させたバーコード読取ガイド8で誘導し、その帳票に印刷されたバーコードをバーコードリーダ7が読み取れるようにする。
【0033】
S7a:バーコード読取ガイド8を所定の位置で停止させると図2および図3に示すように顧客は持参した帳票Pのバーコードが印刷された面を上方に向け、また帳票Pの左端をバーコード読取ガイド8の帳票当接部82に当接させながら帳票誘導部81に沿って差し出すものとする。
S8a:バーコード読取部14は適切な読取り位置に帳票が差し出されるとその帳票に印刷されたバーコードを読取る。
【0034】
バーコードを読取ると制御部17はバーコード読取部14で読取ったバーコードに含まれる情報、例えば、電話や電力等の公共料金を納付するための情報である納付金区分、収納機関番号、お客様番号および確認番号等の情報にしたがって通常の公金振込みの取引を実行する。
以上説明したように、第1の実施例では、自動取引装置の前面にバーコードリーダおよび移動自在なバーコード読取ガイドを設けることにより、大きさや印刷されたバーコードの位置が異なる帳票等の種類が異なる帳票であっても、その帳票に印刷されたバーコードを読取ることができるようになるという効果が得られる。

次に、第2の実施例を説明する。
【0035】
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成とバーコード読取ガイドの構成が異なるので、その異なる部分を図9の本発明の第2の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図、図10の第2の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図9において、8はバーコード読取ガイドであり、バーコードリーダ7と前面操作パネルとの間の自動取引装置1の前面に設けられ、帳票Pに印刷されたバーコードをバーコードリーダ7で読み取る位置に案内するためのものである。このバーコード読取ガイド8は、顧客の操作により差し出された帳票Pを案内し、バーコードリーダ7は案内された帳票Pに印刷されたバーコードを読み取る。
【0037】
また、バーコードリーダ7およびバーコード読取ガイド8は、図3の第1の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図に示すように自動取引装置1の前面の中央部に設けられているのは第1の実施例と同様である。
84は帳票誘導部であり、コの字状に形成されたものである。この帳票誘導部84の長辺は自動取引装置1の前面に略平行になるように配置されている。
【0038】
なお、本実施例では帳票当接部82を備えた構成として図示するが帳票当接部82を備えない構成であってもよい。
85は帳票位置表示器であり、帳票誘導部84の自動取引装置1の前面に平行な横方向に並べて配置され、帳票Pの左端の位置を顧客に誘導する複数のLED(Light Emittinng Diode)等のランプで構成されたものである。
【0039】
点灯した帳票位置表示器85が示す矢印に帳票Pの左端を合わせて差し出すことにより、バーコードリーダ7で帳票Pに印刷されたバーコードを読み取ることができるようになっている。
なお、本実施例では、帳票位置表示器85を数字形状のランプとして説明するが、帳票の左端の位置を合わせることができるものであれば円形状のランプや矩形状のランプ等であってもよい。
【0040】
また、本実施例では帳票誘導部81は自動取引装置1に向かって右側が開放され、左側に帳票当接部82が形成されたものとして説明するが、それに限られることなく帳票誘導部81は自動取引装置1に向かって左側が開放され、右側に帳票当接部82が形成されたものであってもよい。
顧客の操作により差し出された帳票は、帳票誘導部84で前後方向に規制されて印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内される。なお、図示しない帳票係止部で帳票の案内を停止する前に印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内されるものとする。
【0041】
図10において、19はバーコード読取ガイド表示部であり、バーコード読取ガイド8の帳票位置表示器85を点灯および消灯させるものである。
なお、本実施例の構成はバーコード読取ガイド移動部15を備えない点で第1の実施例の構成と異なる。
上述した構成の作用について説明する。
【0042】
図11は第2の実施例における公金振込み取引を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1b〜S5b:図6のS1a〜S5aと同様なのでその説明を省略する。
S6b:顧客操作表示部11が「ハガキ」選択ボタンまたは「伝票」選択ボタンの押下を検知すると制御部17の指示によりバーコード読取ガイド表示部19は予め記憶部16に記憶したバーコード読取位置情報に基づいてバーコード読取ガイド8の所定の帳票位置表示器85を点灯させる。
【0043】
このバーコード読取位置情報は、葉書が選択された場合にその葉書の左端を合わせるために点灯させる帳票位置表示器85(例えば、図9における「1」)を識別する情報、および伝票が選択された場合にその伝票の左端を合わせるために点灯させる帳票位置表示器85(例えば、図9における「3」)を識別する情報で構成されているものとし、バーコード読取ガイド表示部19がこのバーコード読取位置情報にしたがってバーコード読取ガイド8の所定の帳票位置表示器85を点灯させ、顧客が差し出す帳票をバーコード読取ガイド8で誘導し、その帳票に印刷されたバーコードをバーコードリーダ7が読み取れるようにする。
【0044】
S7b:バーコード読取ガイド8の帳票位置表示器85を点灯させると制御部17の指示により顧客操作表示部11は図12に示す帳票読取操作誘導画面100を表示する。この帳票読取操作誘導画面100は「ガイドの点灯している1に合わせて媒体をセットしてください」等の文言および取引を中止させるための「取消」操作ボタン等で構成されたものである。
【0045】
顧客は帳票読取操作誘導画面100にしたがって持参した帳票Pのバーコードが印刷された面を上方に向け、また帳票Pの左端をバーコード読取ガイド8の点灯した帳票位置表示器85(例えば、「1」のランプ)に合わせながら帳票誘導部84に沿って差し出すものとする。
S8b:バーコード読取部14は適切な読取り位置に帳票が差し出されるとその帳票に印刷されたバーコードを読取る。
【0046】
バーコードを読取ると制御部17はバーコード読取部14で読取ったバーコードに含まれる情報、例えば、電話や電力等の公共料金を納付するための情報である納付金区分、収納機関番号、お客様番号および確認番号等の情報にしたがって通常の公金振込みの取引を実行する。
以上説明したように、第2の実施例では、自動取引装置にバーコード読取ガイドを移動させるための駆動手段等を設ける必要がないため、少ないコストで第1の実施例と同様の効果を得ることができる。

次に、第3の実施例を説明する。
【0047】
第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成とバーコード読取ガイドの構成が異なるので、その異なる部分を図13の本発明の第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図、図14の第3の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】
図13において、8はバーコード読取ガイドであり、バーコードリーダ7と前面操作パネルとの間の自動取引装置1の前面に設けられ、帳票Pに印刷されたバーコードをバーコードリーダ7で読み取る位置に案内するためのものである。このバーコード読取ガイド8は、顧客の操作により差し出された帳票Pを案内し、バーコードリーダ7は案内された帳票Pに印刷されたバーコードを読み取る。
【0049】
また、バーコードリーダ7およびバーコード読取ガイド8は、図3の第1の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図に示すように自動取引装置1の前面の中央部に設けられているのは第1の実施例と同様である。
86は帳票誘導部であり、コの字状に形成されたものである。この帳票誘導部86の長辺は自動取引装置1の前面に略平行になるように配置されている。
【0050】
自動取引装置1に向かって手前側に位置する帳票誘導部86にバーコードリーダ7がバーコードを読み取ることができる位置を指し示す矢印87が描かれ、その矢印87とともにバーコードの図形および「バーコードの中心を矢印に合わせてセットしてください」等の文言が描かれている。
この矢印87、バーコードの図形、および「バーコードの中心を矢印に合わせてセットしてください」等の文言は顧客に帳票のバーコードの位置を矢印87に合わせるように誘導する。
【0051】
なお、本実施例では帳票当接部82を備えた構成として図示するが帳票当接部82を備えない構成であってもよい。
また、本実施例では帳票誘導部86は自動取引装置1に向かって右側が開放され、左側に帳票当接部82が形成されたものとして説明するが、それに限られることなく帳票誘導部86は自動取引装置1に向かって左側が開放され、右側に帳票当接部82が形成されたものであってもよい。
【0052】
顧客の操作により差し出された帳票は、帳票誘導部86で前後方向に規制されて印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内される。なお、図示しない帳票係止部で帳票の案内を停止する前に印刷されたバーコードがバーコードリーダ7で読み取ることができる位置に案内されるものとする。
なお、本実施例の構成は図14に示すようにバーコード読取ガイド移動部15を備えない点で第1の実施例の構成と異なる。
【0053】
上述した構成の作用について説明する。
図15は第3の実施例における公金振込み取引を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1c〜S4c:図6のS1a〜S4aと同様なのでその説明を省略する。
S5c:本人確認の結果、本人であることが確認できると顧客操作表示部11は図16に示す帳票読取操作誘導画面120を表示する。この帳票読取操作誘導画面120は「バーコードの中心を矢印に合わせてセットしてください」等の文言、帳票を示す図形、その帳票のバーコードの位置を示すバーコードの図形および文言、取引を中止させるための「取消」操作ボタン等で構成されるものである。
【0054】
なお、バーコードが印刷された帳票は第1の実施例における帳票と同じなのでその説明を省略する。
S6c:帳票読取操作誘導画面120を表示すると顧客は持参した帳票Pのバーコードが印刷された面を上方に向け、また帳票Pに印刷されたバーコードの中央部を図13に示す帳票誘導部86に描かれた矢印87に合わせて差し出すものとする。
【0055】
S7c:バーコード読取部14は適切な読取り位置に帳票が差し出されるとその帳票に印刷されたバーコードを読取る。
バーコードを読取ると制御部17はバーコード読取部14で読取ったバーコードに含まれる情報、例えば、電話や電力等の公共料金を納付するための情報である納付金区分、収納機関番号、お客様番号および確認番号等の情報にしたがって通常の公金振込みの取引を実行する。
【0056】
また、上述したバーコード読取ガイドに替えて以下に説明するバーコード読取ガイドを備える構成としてもよい。
図17は第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図(平面)、図18は第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図(側面)である。
図17(a)において、8はバーコード読取ガイドであり、バーコードリーダ7と前面操作パネルとの間の自動取引装置1の前面に設けられ、帳票Pに印刷されたバーコードおよび携帯情報端末に表示されたバーコードをバーコードリーダ7で読み取る位置に案内するためのものである。このバーコード読取ガイド8は、顧客の操作により差し出された帳票Pを案内し、また顧客の操作により携帯情報端末を載置する位置を案内する。そして、バーコードリーダ7は案内された帳票Pに印刷されたバーコードまたは携帯情報端末に表示されたバーコードを読み取る。
【0057】
また、バーコードリーダ7およびバーコード読取ガイド8は、図3の第1の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図に示すように自動取引装置1の前面の中央部に設けられているのは第1の実施例と同様である。
87は帳票誘導部であり、矩形状に形成されたものである。この帳票誘導部87の長辺は自動取引装置1の前面に略平行になるように配置されている。
【0058】
88は携帯情報端末載置部であり、バーコードを表示した携帯情報端末を載置するための部位である。この携帯情報端末載置部88は、バーコードの図形等が描かれ、その図形に案内されて顧客の操作により載置された携帯情報端末に表示されたバーコードをバーコードリーダ7が読み取ることができるようになっている。
また、図17(b)に示すように帳票誘導部87は略矩形上に形成され、自動取引装置1に向かって手前側の中央部が半円形状に突出した形状に形成されているものであってもよい。
【0059】
図18(a)において、帳票誘導部87は略U字状に形成され、自動取引装置1に向かって手前側が高くなるように緩やかな傾斜面が形成されている。また、その傾斜面の一部を切削して水平面となるように携帯情報端末載置部88が形成されている。
89は湾曲部であり、帳票誘導部87の自動取引装置1に向かって奥側の上部に手前側に向けて形成された湾曲した部位である。この湾曲部89は、帳票誘導部87の傾斜面の上方になるように形成され、顧客の操作により差し出され、その傾斜面で案内された帳票Pの先端部に当接することで帳票の先端部を下方に案内するためのものである。
【0060】
また、図18(b)に示すように携帯情報端末載置部88は帳票誘導部87の傾斜面にゴム等の高摩擦部材で構成するようにしてもよい。高摩擦部材で構成することで載置された携帯情報端末を静止させることができる。
以上説明したように、第3の実施例では、自動取引装置にバーコード読取ガイドを移動させるための駆動手段等を設ける必要がなく、また帳票位置表示器を設ける必要がないため、第2の実施例よりさらに少ないコストで第1の実施例と同様の効果を得ることができる。

次に、第4の実施例を説明する。
【0061】
第4の実施例の構成は、第1の実施例の構成とバーコードリーダおよびバーコード読取ガイドの構成が異なるので、その異なる部分を図19の第4の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図、図20の第4の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
図19において、71はバーコードリーダであり、電力料金、ガス料金、電話料金等の公共料金の請求書等の帳票Pに印刷されたバーコードや携帯電話、PHS、PDA等の携帯情報端末の画面に表示されたバーコードを読取るスキャナ等で構成されたものである。このバーコードリーダ71は自動取引装置1の前面に設けられ、顧客操作表示盤2を含む略水平面を形成する前面操作パネルの上方に顧客操作表示盤2に向けられて配置されたものである。
【0063】
また、バーコードリーダ71は図示しないモータ等の駆動手段や移動機構等により図中矢印Bが示す左右方向に移動することができるように構成されている。
バーコード読取ガイド8は自動取引装置1の前面に固着されている構成が第1の実施例の構成と異なる。その他の構成は第1の実施例の構成と同様である。
図20において、20はバーコードリーダ移動部であり、バーコードリーダ71を図示しないパルスモータ等の回転角、すなわち移動量を制御することができる駆動手段により左右方向の所定の位置へ移動させるものである。
【0064】
上述した構成の作用について説明する。
図21は第4の実施例における公金振込み取引を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1e〜S5e:図6のS1a〜S5aと同様なのでその説明を省略する。
S6e:顧客操作表示部11が「ハガキ」選択ボタンまたは「伝票」選択ボタンの押下を検知すると制御部17の指示によりバーコードリーダ移動部20は予め記憶部16に記憶したバーコードリーダ位置情報に基づいてバーコードリーダ71を所定の位置へ移動させ、停止させる。
【0065】
このバーコードリーダ位置情報は、葉書が選択された場合にバーコードリーダ71を移動させる位置の情報および伝票が選択された場合にバーコードリーダ71を移動させる位置の情報で構成されているものとし、バーコードリーダ移動部20がこのバーコードリーダ位置情報にしたがってバーコードリーダ71を所定の位置へ移動させ、顧客により差し出され、バーコード読取ガイド8で案内された帳票に印刷されたバーコードを読み取れるようにする。
【0066】
S7e:バーコードリーダ71を所定の位置で停止させると顧客は持参した帳票Pのバーコードが印刷された面を上方に向け、また帳票Pの左端をバーコード読取ガイド8の帳票当接部82に当接させながら帳票誘導部81に沿って差し出すものとする。
S8e:バーコード読取部14は適切な読取り位置に帳票が差し出されるとその帳票に印刷されたバーコードを読取る。
【0067】
バーコードを読取ると制御部17はバーコード読取部14で読取ったバーコードに含まれる情報、例えば、電話や電力等の公共料金を納付するための情報である納付金区分、収納機関番号、お客様番号および確認番号等の情報にしたがって通常の公金振込みの取引を実行する。
以上説明したように、第4の実施例では、自動取引装置の前面に移動自在なバーコードリーダおよびバーコード読取ガイドを設けることにより、大きさや印刷されたバーコードの位置が異なる帳票等の種類が異なる帳票であっても、その帳票に印刷されたバーコードを読取ることができるようになるという効果が得られる。
【0068】
なお、第1の実施例から第4の実施例において、自動取引装置1の前面にバーコードリーダを備えた構成で説明したが、図21に示すように顧客の顔画像や操作状況を撮影するために内蔵したカメラ171や鏡等の反射板172を備えた構成としてもよい。
このように構成することで顧客の操作により差し出され、バーコード読取ガイド8で案内された帳票Pに印刷されたバーコードを読み取るようにすることができ、バーコードリーダを新たに備えることなく内蔵したカメラ171で帳票Pに印刷されたバーコードを読み取ることができるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】第1の実施例における自動取引装置の外観を示す斜視図
【図2】第1の実施例における自動取引装置の構成を示す側面図
【図3】第1の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図
【図4】第1の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図
【図5】第1の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図
【図6】第1の実施例における公金振込み取引を示すフローチャート
【図7】第1の実施例におけるバーコードが印刷された帳票の説明図
【図8】第1の実施例における帳票選択画面の説明図
【図9】第2の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図
【図10】第2の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図
【図11】第2の実施例における公金振込み取引を示すフローチャート
【図12】第2の実施例における帳票読取操作誘導画面の説明図
【図13】第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図
【図14】第3の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図
【図15】第3の実施例における公金振込み取引を示すフローチャート
【図16】第3の実施例における帳票読取操作誘導画面の説明図
【図17】第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図(平面)
【図18】第3の実施例におけるバーコード読取ガイドを示す説明図(側面)
【図19】第4の実施例における自動取引装置の構成を示す要部平面図
【図20】第4の実施例における自動取引装置の制御系の構成を示すブロック図
【図21】第4の実施例における公金振込み取引を示すフローチャート
【図22】第4の実施例における自動取引装置の構成を示す側面図
【符号の説明】
【0070】
1 自動取引装置
2 顧客操作表示盤
3 紙幣入出金口
4 硬貨入出金口
5 カード挿入返却口
6 通帳挿入返却口
7 バーコードリーダ
8 バーコード読取ガイド
11 顧客操作表示部
12 カードリーダ部
13 入出金部
14 バーコード読取部
15 バーコード読取ガイド移動部
16 記憶部
17 制御部
18 通信回線
81 帳票誘導部
82 帳票当接部
83 帳票係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の操作を誘導するための画面を表示するとともに顧客の入力操作を受け付ける顧客操作表示盤を備え、顧客が入力した情報にしたがって取引を行う自動取引装置において、
顧客操作表示盤の近傍に配置され、顧客の操作により差し出された帳票を案内するバーコード読取ガイドと、
前記バーコード読取ガイドで案内された帳票に印刷されたバーコードを読み取るバーコードリーダとを設けたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1の自動取引装置において、
バーコードを読み取らせる帳票の種類を選択させる帳票種類選択画面と、
帳票の種類に対応させてバーコード読取ガイドの位置情報を予め記憶する記憶部と、
前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応したバーコード読取ガイドの位置情報を前記記憶部から読み出し、その位置情報にしたがって前記バーコード読取ガイドを移動させるバーコード読取ガイド移動部と、
前記バーコード読取ガイドに、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部と、前記帳票の一端部を当接させて横方向を規制する帳票当接部とを設け、
前記バーコード読取ガイド移動部が、前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応した位置に前記バーコード読取ガイドを移動させ、顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部および帳票当接部で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1の自動取引装置において、
前記バーコード読取ガイドに、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部と、該帳票誘導部に前記帳票の一端部を合わせる位置を示す複数の帳票位置表示器と、
バーコードを読み取らせる帳票の種類を選択させる帳票種類選択画面と、
帳票の種類に対応させて帳票の一端部を合わせる位置を示す帳票位置表示器を識別するための識別情報を予め記憶する記憶部と、
前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応した識別情報を前記記憶部から読み出し、その識別情報にしたがって前記帳票位置表示器を点灯させるバーコード読取ガイド表示部とを設け、
前記バーコード読取ガイド表示部が、前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応した帳票位置表示器を点灯させ、顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部および帳票位置表示器で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項4】
請求項1の自動取引装置において、
前記バーコード読取ガイドに、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部と、該帳票誘導部に前記帳票に印刷されたバーコードの中央部を合わせる位置を示すバーコード位置表示を設け、
顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部およびバーコード位置表示で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
請求項1の自動取引装置において、
前記バーコード読取ガイドに、手前側が高くなるように緩やかに形成された傾斜面を有し、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部を設け、
顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項6】
請求項1の自動取引装置において、
前記バーコード読取ガイドに、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部と、該帳票誘導部に携帯情報端末を載置するための携帯情報端末載置部とを設け、
顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにするとともに顧客の操作により前記携帯情報端末載置部に載置された携帯情報端末に表示されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項7】
請求項6の自動取引装置において、
前記携帯情報端末載置部を、前記帳票誘導部の手前側に形成された水平面としたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項8】
請求項6の自動取引装置において、
前記携帯情報端末載置部を、手前側が高くなるように緩やかに形成された傾斜面に高摩擦部材で形成したことを特徴とする自動取引装置。
【請求項9】
請求項1の自動取引装置において、
バーコードを読み取らせる帳票の種類を選択させる帳票種類選択画面と、
帳票の種類に対応させてバーコードリーダの位置情報を予め記憶する記憶部と、
前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応したバーコードリーダの位置情報を前記記憶部から読み出し、その位置情報にしたがって前記バーコードリーダを移動させるバーコードリーダ移動部と、
前記バーコード読取ガイドに、顧客の操作により差し出された帳票の前後方向を規制する帳票誘導部と、前記帳票の一端部を当接させて横方向を規制する帳票当接部とを設け、
前記バーコードリーダ移動部が、前記帳票種類選択画面で選択された帳票の種類に対応した位置に前記バーコードリーダを移動させ、顧客の操作により差し出された帳票を前記帳票誘導部および帳票当接部で案内し、その帳票に印刷されたバーコードを前記バーコードリーダで読み取るようにしたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項10】
請求項1から請求項8または請求項9の自動取引装置において、
前記バーコードリーダを、顧客の画像や操作を撮影する監視カメラとしたことを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−171354(P2008−171354A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6302(P2007−6302)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】