説明

自動決済装置および自動決済システム

【課題】使い勝手のよい自動決済装置、および、これを備える自動決済システムを提供すること。
【解決手段】決済装置3では、制御部30が、商品に付与されたメニュータグ5に記憶された商品情報をICタグR/W部16が読み取った商品について、当該商品情報に基づいて、決済札4の識別タグ20からICタグR/W部16が読み取った種類情報に基づく種類の電子マネーで決済する。そのため、所望の種類の電子マネーでこれから商品を決済したい者が、該当する電子マネーの種類情報を記憶した識別タグ20(決済札4)を決済に先立って選択しておけば、決済の際、予め選択しておいた識別タグ20に記憶された種類情報が読み取られることによって、当該所望の種類の電子マネーで自動決済される。これにより、決済の際に電子マネーの種類をあわてて選択せずに済むので、使い勝手がよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品の自動決済が可能な自動決済装置、および、これを備える自動決済システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動決済装置として、下記特許文献1では、決済端末装置が提案されている。この決済端末装置では、商品の決済を希望するユーザが自身の携帯電話機を決済端末装置の表示部にかざすことによって、商品の自動決済ができる。
この決済端末装置では、複数種類の決済サービス(電子マネー)における所望の決済サービスによる自動決済が可能である。そのため、決済に先立って、決済端末装置の表示部には、所望の決済サービスを選択するための選択受付部が、決済サービスの種類に応じて複数表示され、ユーザは、いずれかの選択受付部を選択することによって所望の決済サービスを選択し、当該決済サービスで商品を決済することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−280064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の決済端末装置では、ユーザに対して、まさにこれから決済を行う際に、表示部に表示された複数の選択受付部の中から所望の決済サービスに対応する選択受付部をいちいち選ぶという動作を強いることになる。
この場合、たとえば、決済をしようとする他のユーザが後ろに並んで待っていると、現在選択受付部のいずれかを選ぼうとしているユーザは、早く選択受付部を選ばなければならない、というプレッシャーを受ける。
【0005】
また、望んでいない選択受付部を間違えて選んでしまった場合には、選んだ選択受付部に対応する決済サービスが一旦起動される。そのため、この決済サービスを終了させてからでないと、新たに選択受付部を選んで所望の決済サービスで決済することができず、その分、決済に要する時間が長くなるとともに、ユーザ(並んで待っている他のユーザも含む)を長く待たせることになる。
【0006】
また、別の構成として、表示部に1種類の決済サービスが表示され、切替スイッチ等を何度か押すことによって表示部に所望の決済サービスが表示されると、当該所望の決済サービスによる決済が可能となる構成が考えられる。
この場合、決済サービスの種類が複数あれば、所望の決済サービスが表示されるまで切替スイッチを押さねばならない。また、切替スイッチを押し過ぎることにより、表示部において、所望の決済サービスの後続の決済サービスが表示されてしまうと、所望の決済サービスが再び表示されるまで切替スイッチを引き続いて押さねばならない。また、表示部における決済サービスの表示が切り替る毎に、(切り替った後の)決済サービスが起動するための時間と、(切り替る前の)決済サービスが終了するための時間とがかかるので、決済に要する時間が長くなる。
【0007】
つまり、複数種類の決済サービスが選択可能な場合、表示部における複数の選択受付部を選択するという構成、および、切替スイッチを押す構成のいずれであっても、まさにこれから決済を行う際に決済サービスをあわてて選択しなければならないことから、前述した不具合が生じ得るので、ユーザにとって使い勝手が悪い。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、使い勝手のよい自動決済装置、および、これを備える自動決済システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、複数種類の電子マネーによる自動決済が可能な自動決済装置であって、商品に付与されている商品情報記憶手段に記憶された当該商品についての商品情報を読み取るための商品情報読取手段と、電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段から前記種類情報を読み取るための種類情報読取手段と、前記商品情報読取手段が商品情報を読み取った商品について、当該商品情報に基づいて、前記種類情報読取手段が読み取った種類情報に基づく種類の電子マネーで決済する決済手段と、を含むことを特徴とする、自動決済装置である。
【0009】
請求項2記載の発明は、電子マネーの種類に優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、前記優先順位に基づいて優先すべき電子マネーの種類を指定する指定手段と、を含み、前記決済手段は、前記指定手段が指定した種類の電子マネーで決済することを特徴とする、請求項1記載の自動決済装置である。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、前記決済手段による決済処理の開始を保留する手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の自動決済装置である。
請求項4記載の発明は、電子マネーの種類を手動で設定するための設定手段を含み、前記決済手段は、前記設定手段によって電子マネーの種類が設定された場合、設定された種類の電子マネーで決済することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の自動決済装置である。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記商品情報記憶手段は、飲食物を収容するための食器に付与される商品情報記憶用ICタグであり、前記商品情報読取手段は、複数の前記商品情報記憶用ICタグに記憶された前記商品情報を一度に読み取ることができるICタグリーダであり、前記種類情報記憶手段は、種類情報記憶用ICタグであり、前記種類情報読取手段は、前記種類情報記憶用ICタグに記憶された前記種類情報を読み取ることができるICタグリーダであり、前記商品情報読取手段による前記商品情報の読み取りと、前記種類情報読取手段による前記種類情報の読み取りとが同時期に行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の自動決済装置である。
【0012】
請求項6記載の発明は、商品に付与されるとともに、当該商品についての商品情報を記憶した商品情報記憶手段と、電子マネーの種類に応じて複数種類設けられ、対応する電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段と、請求項1〜5のいずれかに記載の自動決済装置と、を含むことを特徴とする、自動決済システムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1および6記載の発明によれば、自動決済装置では、複数種類の電子マネーによる自動決済が可能である。
自動決済に関連して、電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段が存在し、商品には、当該商品についての商品情報を記憶した商品情報記憶手段が付与されている。
そして、自動決済装置では、決済手段が、商品情報記憶手段に記憶された商品情報を商品情報読取手段が読み取った商品について、当該商品情報に基づいて、種類情報記憶手段から種類情報読取手段が読み取った種類情報に基づく種類の電子マネーで決済する。
【0014】
そのため、たとえば、所望の種類の電子マネーでこれから商品を決済したい者が、該当する電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段を決済に先立って選択しておけば、決済の際、予め選択しておいた種類情報記憶手段に記憶された種類情報が読み取られることによって、当該所望の種類の電子マネーで自動決済される。これにより、決済の際に電子マネーの種類をあわてて選択せずに済むので、使い勝手がよい。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて優先すべき電子マネーの種類を指定手段が指定し、決済手段は、指定された種類の電子マネーで決済する。これにより、どの種類の電子マネーで決済するかで決済処理が滞ることがないので、迅速な決済が可能となり、使い勝手がよい。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、決済手段による決済処理の開始が保留される。これにより、商品を決済したい者は、決済方法を検討する機会を得ることができる。また、決済手段による決済処理が一旦開始されてしまった後に決済処理を中断する場合に比べて、タイムロスが少なくなり、決済全体に要する時間を極力抑えることができる。
【0017】
以上により、自動決済装置の使い勝手を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、設定手段によって、電子マネーの種類を手動で設定することができ、決済手段は、設定手段によって電子マネーの種類が設定された場合、設定された種類の電子マネーで決済する。これにより、商品を決済したい者は、予め選択していた電子マネーの種類を、決済の際、必要に応じて変更することができるので、使い勝手がよい。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、商品情報記憶手段は、飲食物を収容するための食器に付与される商品情報記憶用ICタグであり、商品情報読取手段は、複数の商品情報記憶用ICタグに記憶された商品情報を一度に読み取ることができるICタグリーダである。
また、種類情報記憶手段は、種類情報記憶用ICタグであり、種類情報読取手段は、種類情報記憶用ICタグに記憶された種類情報を読み取ることができるICタグリーダである。
【0019】
そして、自動決済装置では、商品情報読取手段による商品情報の読み取りと、種類情報読取手段による種類情報の読み取りとが同時期に行われるので、迅速な決済が可能となり、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明に係る自動決済システム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置2の記憶部7に記憶された内容の一例を示す図である。
【図4】決済装置3の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】決済装置3において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明に係る自動決済システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1を参照して、この発明に係る自動決済システム1は、一例として、会社等における食堂に適用される。自動決済システム1によって、決済が自動で行われるので、食堂において決済に携わる係員が不要となる。
【0022】
自動決済システム1は、管理装置2と、決済装置3(自動決済装置)と、決済札4と、メニュータグ5(商品情報記憶手段)とで構成されている。
管理装置2は、食堂で提供される各料理の情報(メニュー、栄養成分、カロリーおよび値段等を含む料理情報)を記憶しているとともに、食堂における料理の決済履歴等を記憶している。また、管理装置2では、前述した料理情報を設定・変更することができる。
【0023】
具体的構成として、管理装置2には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部6が備えられている。制御部6は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部6は、管理装置2の動作を制御するためのものである。
また、管理装置2には、記憶部7が設けられており、この記憶部7が、前述した料理情報や決済履歴等を記憶している。そして、管理装置2には、操作部8が設けられており、操作部8を操作することによって、料理情報を設定・変更することができる。さらに、管理装置2には、たとえば液晶の表示器である表示部9が設けられており、記憶部7に記憶された情報や、前述した料理情報の設定・変更内容が表示部9に表示される。
【0024】
決済装置3は、食堂における決済コーナー内に設置されており、管理装置2に対して通信可能に接続されている。なお、図1では1台の決済装置3が図示されているが、決済装置3は複数台あっても構わない。決済装置3は、複数種類(ここでは、「A」、「B」、「C」および「D」の4種類)の電子マネーによる自動決済が可能である。この実施形態における電子マネーは、いわゆるプリペイド型である。
【0025】
ここで、食堂のユーザは、電子マネー機能付きの決済用カード10を携帯している。この実施形態でのカード10は、プリペイド型の電子マネーの種類(規格)に対応したプリペイドカードであって、対応する種類の電子マネーの額をプリペイド価値として記憶している。なお、図示しない専用の端末においてカード10のプリペイド価値を追加で蓄積(チャージ)することができる。図1では、電子マネーAに対応するカード10が示されている。
【0026】
決済装置3は、たとえばボックス状のキャビネット11と、キャビネット11の天面上に配置される表示部12、トレー載置台13およびカード処理部14と、キャビネット11内に収容されるアンテナ15、ICタグR/W(Read/Write)部16(商品情報読取手段、種類情報読取手段)、制御ユニット17、電源部18およびバッテリー19とを主に含んでいる。
【0027】
表示部12は、たとえば液晶の表示器である。トレー載置台13は、天面が水平方向に平らな台である。カード処理部14は、前述したカード10に記憶された電子マネーの額を読み取って書き換えることができる。
アンテナ15は、ICタグR/W部16に対して電気的に接続されている。ICタグR/W部16は、ICタグリーダである。アンテナ15およびICタグR/W部16の具体的な機能については、後述する。
【0028】
制御ユニット17は、決済装置3の動作を制御するためのものである。電源部18は、決済装置3の各電気部品に対して電力を供給する主電源であり、バッテリー19は、補助電源として機能している。
決済札4は、ここでは、一例として細長い板状である。決済札4には、決済装置3が対応する電子マネーの種類に応じて複数の種類がある。以下では、決済札4を、対応する電子マネーの種類A〜Dのいずれかに応じて、決済札4A、4B、4C、4Dというように、アルファベットで区別することがある。
【0029】
各決済札4には、対応する電子マネーの種類を示すイラストや文字等(ここでは、「A」、「B」、「C」および「D」のいずれかの種類を示すアルファベット)が目視可能に示されているとともに、当該電子マネーの種類を識別するための情報(「種類情報」という。)を記憶した識別タグ20(種類情報記憶手段)が一体的に取り付けられている。識別タグ20(換言すれば、識別タグ20が取り付けられた決済札4全体)は、種類情報記憶用ICタグである。識別タグ20(換言すれば、識別タグ20に記憶された種類情報)も、決済札4と同様に、電子マネーの種類に応じて複数の種類がある。
【0030】
メニュータグ5は、ICタグである。メニュータグ5は、食器21の糸尻(底部)に取り付けられており、食器21に収容される料理(商品)に対して、この食器21を介して付与されているといえる。各メニュータグ5は、コードNo.を記憶している。ここで、食器21は、収容する料理のカテゴリー(ご飯物、惣菜、汁物といったカテゴリー)に応じて複数の種類があり、メニュータグ5のコードNo.は、メニュータグ5が取り付けられる食器21の種類(換言すれば、料理のカテゴリー)毎に異なっている。
【0031】
各コードNo.は、メニュータグ5が取り付けられる食器21に収容される料理の前述した料理情報(メニューや栄養成分やカロリーや値段等)に対応付けられて管理装置2の記憶部7に記憶されている。そのため、コードNo.自体が、対応する食器21に収容される料理(商品)についての料理情報(商品情報)であるといえる。つまり、メニュータグ5は、商品情報記憶用ICタグである。
【0032】
このような自動決済システム1における決済の一連の流れを簡単に説明すると、まず、ユーザは、食堂に入ってからトレー22を取り、好みの飲食物(料理)が収容された食器21をトレー22に載せる。そして、ユーザは、トレー22の食器21に収容された料理を食べ終わると、食器21が載ったままのトレー22を持って決済コーナーに向かう。
決済コーナーの入口には、前述した決済札4が、種類毎にまとまった状態で配置されている。ユーザは、まず、食べた料理をどの種類の電子マネーで決済するかを決めて、該当する種類の決済札4(ここでは、電子マネーAに対応する決済札4Aとする。)を選んでトレー22に載せ、決済コーナー内へ進む。
【0033】
そして、決済コーナー内に進んだユーザは、トレー22を決済装置3のトレー載置台13に載せる。すると、このトレー22に載っているICタグ(すなわち、決済札4の識別タグ20および各食器21のメニュータグ5)のそれぞれに記憶されている情報(識別タグ20の場合は種類情報であり、メニュータグ5の場合はコードNo.)が、アンテナ15を介してICタグR/W部16によって非接触で読み取られる。
【0034】
これに応じて、決済装置3では、読み取られた全てのコードNo.に対応する料理情報が、管理装置2の記憶部7から呼び出され(決済装置3側で予め記憶されていた料理情報が呼び出されてもよい)、表示部12に一括表示されるとともに、読み取られた種類情報に基づく種類の電子マネーによる決済処理が開始(起動)される。ここで、全てのコードNo.の料理(トレー載置台13にトレー22を載せたユーザが食べた全ての料理)の値段の総額も表示部12に表示される。
【0035】
決済処理の開始に関し、制御ユニット17の記憶部36(後述する図4参照)には、電子マネーによる自動決済を行うためのアプリケーションが、電子マネーの種類(ここでは、A、B、C、Dの4種類)に応じて複数種類記憶されている。そして、前述したように読み取られた種類情報の電子マネーの種類(図1では、電子マネーAとする。)に対応するアプリケーションが起動することで決済処理が開始される。
【0036】
アプリケーションの起動が完了すると決済処理の準備(起動)が完了し、カード処理部14が、このアプリケーションに対応する種類(図1では、A)の電子マネーのカード10からプリペイド価値(電子マネーの額)を非接触で読み取れる状態になる。ここで、カード処理部14は、対応するアプリケーションが起動しているのであれば、A〜Dにおけるどの種類の電子マネーのカード10からでもプリペイド価値を読み取ることができる。つまり、カード処理部14は、1つで、複数種類の電子マネーに対応している。
【0037】
そして、この状態で、ユーザが自分のカード10(起動しているアプリケーションに対応する電子マネーのカード10であり、図1では、電子マネーAに対応するカード10)をカード処理部14にかざすと、カード10に記憶されたプリペイド価値がカード処理部14によって読み取られて書き換えられる。これにより、カード10に記憶されている電子マネーAの額が、前述した料理の総額分だけ減算される。
【0038】
カード10のプリペイド価値の書き換えが完了すると、トレー載置台13のトレー22に載せられた食器21に収容されていた全ての料理についての電子マネーAによる決済処理が完了し、ユーザは、食器21が載ったトレー22を食器返却コーナーへ持っていく。
次に、管理装置2および決済装置3のそれぞれの電気的構成について説明する。
図2は、管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【0039】
管理装置2において、前述した制御部6には、前述した記憶部7、操作部8および表示部9のそれぞれが電気的に接続されているとともに、I/F部23が電気的に接続されている。I/F部23を介して、制御部6は、決済装置3(図1参照)と通信することができる。
図3は、管理装置2の記憶部7に記憶された内容の一例を示す図である。
【0040】
図3を参照して、記憶部7は、前述したコードNo.と、そのコードNo.のメニュータグ5が取り付けられる食器21(図1参照)に収容される料理の前述した料理情報(メニュー、栄養成分、カロリーおよび値段等)とを対応付けて記憶している。
たとえば、図3において、コードNo.00001に対応するメニューは、ライスであり、その値段は100円である。そして、ライスのカロリーは、○△×(kcal)であり、その栄養成分については、炭水化物が○○(g)で、たんぱく質が△△(g)である…と言うように、コードNo.に対応する料理情報がコードNo.毎に記憶部7に記憶されている。なお、食堂ではメニューが毎日変更される場合もありあえるので、各コードNo.に対応する料理情報は、日毎に異なるものであってもよい。
【0041】
図4は、決済装置3の電気的構成を示すブロック図である。
決済装置3において前述した制御ユニット17には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部30(決済手段、優先順位設定手段、指定手段)が備えられている。制御部30は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御ユニット17では、制御部30が決済装置3の動作を制御する。
【0042】
制御部30には、前述したカード処理部14、ICタグR/W部16、表示部12および電源部18のそれぞれが電気的に接続されているとともに、I/F部31、トレーセンサ32、第1スイッチ33、第2スイッチ34(設定手段)、スピーカー35および記憶部36のそれぞれが電気的に接続されている。
I/F部31を介して、制御部30は、管理装置2(図1参照)と通信することができる。
【0043】
トレーセンサ32は、トレー載置台13に内蔵されている(図1参照)。トレーセンサ32は、たとえば、トレー載置台13に何も載っていないときにはOFFになっているが、トレー載置台13にトレー22(図1参照)が載せられたときにONになる。トレーセンサ32のON/OFFによって、制御部30は、トレー載置台13にトレー22が載っているか否かを検知する。
【0044】
第1スイッチ33および第2スイッチ34は、ともに、前述したキャビネット11の天面上に設けられている(図1参照)。第1スイッチ33および第2スイッチ34は、ユーザによって操作されるものであり、これらのスイッチの機能については、後述する。
スピーカー35からは、必要に応じて所定の効果音が流れる。記憶部36は、前述した複数種類のアプリケーションを記憶している。なお、スピーカー35は、制御部30ではなく、ICタグR/W部16に接続されてもよい。そうすれば、電子マネー種別毎に決済時に報知する音は、ICタグR/W部16からもらうことになる。
【0045】
図5は、決済装置3において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
次に、図5を参照しながら、決済装置3において実施される処理の手順を詳説する。
決済装置3において、制御部30(図4参照)は、トレーセンサ32(図4参照)がONかOFFかをチェックしている(ステップS1)。
制御部30は、トレーセンサ32がONとなることでトレー22(図1参照)がトレー載置台13(図1参照)に載せられていることを検知すると(ステップS2でYES)、ICタグR/W部16(図4参照)に対して、このトレー22における全てのICタグ(メニュータグ5および決済札4の識別タグ20であり、図1参照)のデータ(コードNo.および/または種類情報)を一度に(同時期に)読み取らせる(ステップS3)。
【0046】
つまり、トレー載置台13上のトレー22に食器21(図1参照)があれば、この食器21(食器21が複数あれば全ての食器21)のメニュータグ5のコードNo.が読み取られ、このトレー22に決済札4があれば、この決済札4(決済札4が複数あれば全ての決済札4)の識別タグ20の種類情報が読み取られる。決済装置3では、ICタグR/W部16によって、コードNo.(商品情報)の読み取りと、種類情報の読み取りとが同時期に行われるので、迅速な決済が可能となり、使い勝手がよい。
【0047】
ICタグのデータを読み取りに続いて、制御部30は、読み取ったコードNo.に対応する全ての料理情報(図3参照)を管理装置2の記憶部7(図2参照)から呼び出して、表示部12(図1参照)に一括表示させる(ステップS4)。このとき、制御部30は、読み取った全てのコードNo.の料理の値段の総額も表示部12に表示させる。また、制御部30は、読み取った種類情報も表示部12に表示させる。これにより、ユーザは、所望の種類の電子マネーで決済できるかどうかを確認できる。ここで、料理情報は、管理装置2から呼び出されるのでなく、食堂の営業開始前に管理装置2から配信されて制御部30の記憶部36(図4参照)に記憶されていて記憶部36から呼び出されてもよい。
【0048】
図1では、トレー22に3つの食器21と1つの決済札4Aとが載っているので、このトレー22がトレー載置台13に載ると、表示部12には、これら3つの食器21に収容されていた(ユーザが食べた)料理の料理情報と、これらの料理の値段の総額と、電子マネーAで決済する旨とが表示される。
そして、図5のステップS3においてICタグR/W部16が決済札4の識別タグ20の種類情報を読み取った場合、つまり、トレー載置台13上のトレー22に決済札4がある場合には(ステップS5でYES)、制御部30は、トレー22に複数種類の決済札4があるか否かを確認する(ステップS6)。
【0049】
つまり、制御部30は、ICタグR/W部16によって複数種類の決済札4の識別タグ20の種類情報が読み取られたか否かを判別する。本来、決済は1つの種類の電子マネーでおこなわれるので、トレー22に決済札4は1つしかない(複数あっても決済札4の種類は同じ)はずなのだが、ユーザによるいたずらや勘違いによって、トレー22に複数種類の決済札4が載せられた場合には、ICタグR/W部16によって複数種類の電子マネーの種類情報が読み取られる。
【0050】
このような状況を想定して、すべての電子マネーの種類(ここでは、A〜Dの4種類)における優先順位が制御部30によって予め設定されていて、この優先順位は、記憶部36(図4参照)に記憶されている。なお、この優先順位は、図示しない操作部をマニュアル操作することによって、変更することができる。
決済札4が複数種類あると判別された場合には(ステップS6でYES)、制御部30は、前述した優先順位に基づいて優先すべき決済札4(電子マネーの種類)を指定する(ステップS7)。これにより、複数種類ある決済札4のうち、優先順位が最も高い種類の決済札4が選択される。また、制御部30は、指定した決済札4(電子マネー)の種類情報を表示部12(図1参照)に表示させる。そして、ステップS8に進む。
【0051】
一方、決済札4が1種類しかないと判別された場合には(ステップS6でNO)、直ちにステップS8に進む。
ステップS8では、制御部30は、該当する決済方法による決済処理を起動する(ステップS8)。ここで、該当する決済方法とは、ステップS6において決済札4が1種類しかない場合には当該決済札4の種類の電子マネーを用いた決済方法であり、決済札4が複数種類ある場合にはステップS7で指定された決済札4の種類の電子マネーを用いた決済方法である。
【0052】
これにより、前述したアプリケーションにおいて、該当する電子マネーの種類に対応するアプリケーションが起動し、その起動が完了することで、決済処理の準備が完了する。この状態では、前述したように、カード処理部14(図1参照)が、起動したアプリケーションに対応する種類の電子マネーのカード10(図1参照)からプリペイド価値(電子マネーの額)を読み取れる状態となる。
【0053】
一方、以上のようにトレー載置台13上のトレー22に決済札4が必ずしもあるとは限らず、ユーザが決済札4を取り忘れた等の理由によって、トレー載置台13上のトレー22に決済札4がない場合がある。このような状況を想定して、この場合に決済できる電子マネーの種類が、デフォルトの段階で設定されて記憶部36(図4参照)に記憶されている。なお、電子マネーのデフォルトの種類は、ユーザの利用頻度が最も多い種類とされている。
【0054】
トレー載置台13上のトレー22に決済札4がなく、ICタグR/W部16によって種類情報がまったく読み取られなかった場合には(ステップS5でNO)、制御部30は、デフォルトの決済方法(つまり、デフォルトの種類の電子マネーを用いた決済方法)による決済処理を起動する(ステップS9)。すると、デフォルトの電子マネーの種類に対応するアプリケーションが起動し、その起動が完了することで、決済処理の準備が完了する。この状態では、カード処理部14(図1参照)が、起動したアプリケーションに対応するデフォルトの種類の電子マネーのカード10(図1参照)からプリペイド価値(電子マネーの額)を読み取れる状態となる。
【0055】
なお、ユーザは、デフォルトの決済方法(電子マネーの種類)を予め知っていて、この決済方法で決済したいのであれば、決済札4を選択してトレー22に載せる必要はない。
ここで、制御部30は、デフォルトの種類の電子マネーの種類情報を表示部12(図1参照)に表示させる。そのため、ユーザは、どの種類の電子マネーで決済されるのかを把握できる。そして、ユーザは、デフォルトの種類とは違う種類の電子マネーで決済したいのであれば、前述した第1スイッチ33(図1および図4参照)を操作する(押す)ことによって、デフォルトの電子マネーの種類を別の種類に変更することができる。
【0056】
そして、ステップS8およびS9のいずれかにおいて決済処理が起動されると、制御部30は、決済結果を確認する(ステップS10)。つまり、制御部30は、ユーザがカード10(図1参照)をカード処理部14(図1参照)にかざして、カード10に記憶されている(該当する種類の)電子マネーの額がカード処理部14に読み取られて料理の総額分だけ減算されたか否かを確認している。換言すれば、制御部30は、ICタグR/W部16(図4参照)がコードNo.を読み取った料理について、そのコードNo.に対応する値段(図3参照)に基づいて、ICタグR/W部16が読み取った種類情報に基づく種類の電子マネーで決済したか否かを確認している。
【0057】
ここで、カード処理部14を制御する制御部30自身が決済を実行しているとも言えるし、カード処理部14が決済を実行しているとも言える。カード処理部14が決済を実行すると捉える場合には、制御部30は、ステップS10において、カード処理部14からの決済完了の通知を待つ。
カード10に記憶されている電子マネーの額が料理の総額分だけ減算されて決済が完了すると(ステップS11でYES)、制御部30は、決済が完了した旨を表示部12(図1参照)に表示させる(ステップS12)。この表示に基づいて、ユーザは、食器返却コーナーへ向かうためにトレー22をトレー載置台13(図1参照)から離す。
【0058】
このようなユーザの動作に対応して、制御部30は、トレーセンサ32(図4参照)をチェックする(ステップS13)。ここで、トレー22(図1参照)がトレー載置台13(図1参照)から離れると(ステップS14でNO)、今回の決済に関する一連の処理が完了する。なお、制御部30は、今回の決済に係る取引ログを、所定のタイミング(食堂の営業終了時等)に、I/F部31(図4参照)を介して管理装置2(図1参照)に送信する。この取引ログは、管理装置2の記憶部7(図2参照)で記憶(管理)される。
【0059】
このように、図1に示すこの自動決済システム1では、所望の種類の電子マネーでこれから商品を決済したい者が、該当する電子マネーの種類情報を記憶した識別タグ20(決済札4)を決済に先立って選択しておけば、決済装置3での決済の際、予め選択しておいた識別タグ20に記憶された種類情報が読み取られることによって、当該所望の種類の電子マネーで自動決済される。これにより、決済の際(トレー22を決済装置3に持ち込んだ際)に電子マネーの種類をあわてて選択せずに済むので、使い勝手がよい。特に、決済札4がない場合に電子マネーの種類を選択するために操作せねばならない第1スイッチ33を触らずに済むので、衛生面でも都合がよい。
【0060】
また、図5のステップS7において優先順位に従って決済札4(電子マネーの種類)を指定して、指定した種類の電子マネーで決済する構成であれば、前述したいたずら等によって複数種類の決済札4が載せられたトレー22がトレー載置台13に載せられても、どの種類の電子マネーで決済するかで決済処理が滞ることがないので、迅速な決済が可能となり、使い勝手がよい。
【0061】
一方、ステップS11において決済が完了していない場合がある(ステップS11でNO)。この状況として、ユーザが、カード10をカード処理部14(図1参照)にかざしていないことや、カード処理部14にかざしたカード10が、起動中のアプリケーションに対応していないこと(カード10の対応する電子マネーの種類と起動中のアプリケーションの対応する電子マネーの種類とが一致していないこと)が想定される。
【0062】
ここで、ユーザがカード10をカード処理部14にかざさない理由として、決済に用いる電子マネーの種類を変えたいから、ということがある。この場合、ユーザは、第2スイッチ34(図1および図4参照)を操作する(押す)ことによって、電子マネーの種類を手動で設定し直す(変更)することができる。
これに応じて、ステップS11において決済が完了していない場合(ステップS11でNO)、制御部30は、第2スイッチ34が操作されたか否かを検知しており(ステップS15)、第2スイッチ34の操作を一度検知すると(ステップS15でYES)、現在起動している決済方法(電子マネーの種類)による決済処理を停止させる(ステップS16)。具体的には、制御部30は、これまで起動していたアプリケーションを終了させる。
【0063】
そして、制御部30は、停止させた決済処理における決済方法(電子マネーの種類)とは別の決済方法(別の電子マネーの種類)による決済処理を起動させる(ステップS17)。これにより、ユーザは、当該別の種類の電子マネーによる決済が可能となる。ここで、新たに起動した決済処理における電子マネーの種類情報は、表示部12(図1参照)に表示されるので、今度は、どの種類の電子マネーで決済できる状態となったかをユーザが把握することができる。
【0064】
なお、ユーザは、表示部12に表示された電子マネーの種類情報を見て、この(電子マネーの)種類を更に別の種類に変更したい場合、所望の種類の電子マネーによる決済処理が起動されるまで(所望の電子マネーの種類情報が表示部12に表示されるまで)第2スイッチ34をさらに押せばよい。制御部30は、このように第2スイッチ34の操作によって電子マネーの種類が設定された場合には、設定された種類の電子マネーで決済する。そのため、商品を決済したい者は、予め選択していた電子マネーの種類を、決済の際、必要に応じて変更することができるので、使い勝手がよい。
【0065】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述したステップS6において(トレー22に複数種類の決済札4がある場合)、制御部30は、ステップS7において、優先順位に従って電子マネーの種類を指定せず、決済処理の開始を保留してもよい。
【0066】
これにより、商品を決済したい者は、電子マネーでなく現金で決済する等、決済方法を検討する機会を得ることができる。また、ステップS8において制御部30による決済処理が一旦開始(起動)されてしまった後に決済処理を中断する場合に比べて、タイムロスが少なくなり、決済全体に要する時間を極力抑えることができる。以上により、決済装置3の使い勝手を向上させることができる。
【0067】
また、図1に示す自動決済システム1は、前述した食堂に限らず、コンビニエンスストアやスーパーでの決済にも適用可能である。この場合、ユーザは、決済の前に、決済札4に相当するものを予め選んでからレジに向かうので、決済にする際に電子マネーの種類を選択することがなくなる。そのため、レジにおける決済待ちの客の列を解消することができる。また、商品にICタグを取り付けてレジで商品の一括読み取りを行っているコンビニエンスストアやスーパーであれば、前記した食堂での自動決済システム1と同様に商品情報(価格、商品名等)と同時に決済電子マネーの種別の選択を行うことができ、さらに利便性が向上する。
【0068】
また、前述した実施形態では、プリペイド型の電子マネーおよびプリペイドカード10を用いているが、電子マネーをポストペイ型とするとともにカード10をクレジットカードとして、決済代金を後から回収する(社員食堂の場合には、社員の給与から天引きする)構成であってもよい。前述した実施形態では、ユーザが料理を食べた後(食後)に決済しているが、食前に決済してもよい。ただし、食後決済の方が、比較的並ばずに決済できたり、食器21に料理がない分トレー22が軽かったり(持ちやすかったり)、食器21から料理をこぼす虞がなかったりする点で、食前決済より有利である。
【0069】
また、前述した実施形態では、メニュータグ5のコードNo.を読み取ってから、そのコードNo.に対応する料理情報(図3参照)を呼び出しているが、料理情報自体がメニュータグ5に記憶されていてもよい。
また、トレー22自体が、決済札4のように、電子マネーの種類情報を目視可能に表示するとともに識別タグ20を内蔵したものであってもよい。この場合、決済札4が不要となり、ユーザは、所望の電子マネーの種類に対応するトレー22を選択して、そのトレー22に商品(料理が収容された食器21)を載せればよい。そして、食後に、決済コーナーにおいて、このトレー22を決済装置3のトレー載置台13に載せれば、トレー22の識別タグ20から、この電子マネーの種類情報が読み取られ、この種類情報に基づく種類の電子マネーによる決済が可能となる。つまり、決済札4の場合と同様に、決済に先立って、決済方法を選択することができる。
【0070】
また、管理装置2は、互いに通信可能な2台のコンピュータによって構成されてもよい。これら2台のコンピュータにおいて、一方は、食堂における職員用事務室等に設置される食堂クライアントとされ、他方は、専用のサーバ室に設置される決済サーバとされる。決済サーバは、毎日のメニュー(献立)や売上げ(前述した取引ログ)を管理するためのコンピュータであり、クアライアントは、決済サーバのメニュー等(前述した料理情報)を設定・変更するためのコンピュータである。
【0071】
また、商品用のタグ(メニュータグ5)と電子マネーの種類識別用のタグ(識別タグ20)とは、同じ種別のタグであっても全く異なる種別のタグであってもよい。同じ種別のタグであれば、同じICタグリーダによって、商品情報とほぼ同時に電子マネーの種類を読み取ることができる。また、異なる種別のタグであれば、それぞれのタグ用のICタグリーダを備えておけばよい。
【符号の説明】
【0072】
1 自動決済システム
3 決済装置
5 メニュータグ
16 ICタグR/W部
20 識別タグ
21 食器
30 制御部
34 第2スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の電子マネーによる自動決済が可能な自動決済装置であって、
商品に付与されている商品情報記憶手段に記憶された当該商品についての商品情報を読み取るための商品情報読取手段と、
電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段から前記種類情報を読み取るための種類情報読取手段と、
前記商品情報読取手段が商品情報を読み取った商品について、当該商品情報に基づいて、前記種類情報読取手段が読み取った種類情報に基づく種類の電子マネーで決済する決済手段と、
を含むことを特徴とする、自動決済装置。
【請求項2】
電子マネーの種類に優先順位を設定する優先順位設定手段と、
前記種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、前記優先順位に基づいて優先すべき電子マネーの種類を指定する指定手段と、
を含み、
前記決済手段は、前記指定手段が指定した種類の電子マネーで決済することを特徴とする、請求項1記載の自動決済装置。
【請求項3】
前記種類情報読取手段が複数種類の電子マネーの種類情報を読み取った場合に、前記決済手段による決済処理の開始を保留する手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の自動決済装置。
【請求項4】
電子マネーの種類を手動で設定するための設定手段を含み、
前記決済手段は、前記設定手段によって電子マネーの種類が設定された場合、設定された種類の電子マネーで決済することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の自動決済装置。
【請求項5】
前記商品情報記憶手段は、飲食物を収容するための食器に付与される商品情報記憶用ICタグであり、
前記商品情報読取手段は、複数の前記商品情報記憶用ICタグに記憶された前記商品情報を一度に読み取ることができるICタグリーダであり、
前記種類情報記憶手段は、種類情報記憶用ICタグであり、前記種類情報読取手段は、前記種類情報記憶用ICタグに記憶された前記種類情報を読み取ることができるICタグリーダであり、
前記商品情報読取手段による前記商品情報の読み取りと、前記種類情報読取手段による前記種類情報の読み取りとが同時期に行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の自動決済装置。
【請求項6】
商品に付与されるとともに、当該商品についての商品情報を記憶した商品情報記憶手段と、
電子マネーの種類に応じて複数種類設けられ、対応する電子マネーの種類情報を記憶した種類情報記憶手段と、
請求項1〜5のいずれかに記載の自動決済装置と、
を含むことを特徴とする、自動決済システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−186698(P2011−186698A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50143(P2010−50143)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】