説明

自動洗浄機

【課題】野菜又は果物の洗浄に必要な人員と時間を低減する。
【解決手段】野菜又は果物を洗浄する自動洗浄機において、上部が開放された収容部(10a)が形成された本体(10)と、本体(10)の上部を開閉する蓋(20)と、収容部(10a)に回転可能に設置され、洗浄水が流出入されるホールが形成されて、回転時に洗浄水が内部に収納された野菜又は果物にぶつかりながら洗浄が行われる洗浄筒(30)と、本体(10)に設置されて洗浄筒30を回転させる洗浄筒回転モジュール(40)と、本体(10)に設置されて洗浄水の給/排水を調節する給/排水モジュール(50)と、洗浄筒回転モジュール(40)及び給/排水モジュール(50)に電源を供給する電源供給モジュール(70)と、本体(10)に設置されて洗浄筒回転モジュール(40)及び給/排水モジュール(50)の作動を自動的に制御する制御モジュール(80)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜又は果物を洗浄する洗浄機に関し、さらに詳細には、手作業によらずに自動的に野菜又は果物を洗浄するように構成された自動洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、リンゴ、ナシ、ミカンなどのような果物類と、レタス、パセリ、ホウレンソウなどのような野菜類は、栽培時に病害虫の防止と成長促進のために、各種の農薬又は肥料を散布するようになるので、収穫時に農薬又は肥料の成分が果物と野菜の表面に一部残留するおそれがある。また、果物類や野菜類には、栽培時に各種の寄生虫が生息するところ、収穫時に各種の寄生虫やその卵が表面についている状態で収穫される。
【0003】
そのため、果物類や野菜類を食べる前には、必ず洗浄して各種の農薬や肥料などのよう有害性分、寄生虫やその卵を清潔に除去しなければならず、それらを除去せずに果物類又は野菜類をそのまま食べると、人体に害を与えるおそれがある。
【0004】
従来では、果物類や野菜類の洗浄は、手作業により行われていた。しかしながら、大型飲食店、構内食堂などでは、洗浄すべき物量が多いために、洗浄作業に多くの人員と時間を必要とし、それによって多くの費用が消費されるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的とするところは、手作業によらずに機械的に果物類又は野菜類を洗浄するように構成されることによって、洗浄に必要な人員と時間を低減することが可能な、新規かつ改良された自動洗浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、野菜又は果物を洗浄する自動洗浄機において、上部が開放された収容部(10a)が形成された本体(10)と、前記本体(10)の上部を開閉する蓋(20)と、前記収容部(10a)に回転可能に設置され、洗浄水が流出入されるホールが形成されて、回転時に前記洗浄水が内部に収納された野菜又は果物にぶつかりながら洗浄が行われる洗浄筒(30)と、前記本体(10)に設置されて、前記洗浄筒30を回転させる洗浄筒回転モジュール(40)と、前記本体(10)に設置されて、前記洗浄水の給/排水を調節する給/排水モジュール(50)と、前記洗浄筒回転モジュール(40)及び前記給/排水モジュール(50)に電源を供給する電源供給モジュール(70)と、前記本体(10)に設置されて前記洗浄筒回転モジュール(40)及び前記給/排水モジュール(50)の作動を自動的に制御する制御モジュール(80)と、を備えることを特徴とする、自動洗浄機が提供される。
【0007】
また、前記洗浄筒回転モジュール(40)は、前記本体(10)の下部に内蔵される駆動モータ(41)と、前記本体(10)の収容部(10a)の底の中心を貫通し、下端が前記駆動モータ(41)に軸結合される回転軸(42)と、前記収容部(10a)内で前記回転軸(42)の上端に結合されて、前記洗浄筒(30)の底面に噛み合うカップリング(43)と、を備えるようにしてもよい。
【0008】
また、前記給/排水モジュール(50)は、前記本体(10)の下部に内蔵されて水の流れを誘発させ、正逆駆動される給/排水ポンプ(51)と、前記給/排水ポンプ(51)と連結した給水管(52)上に連結されて、給水を調整する給水バルブ(53)と、前記給/排水ポンプ(51)と連結した排水管(54)に連結されて、排水を調整する排水バルブ(55)と、
を備えるようにしてもよい。
【0009】
また、前記本体(10)の下部に設置されてオゾンを発生させ、該発生されたオゾンを前記収容部(10a)内に供給するオゾン供給モジュール(60)をさらに備えるようにしてもよい。
【0010】
さらに、前記オゾン供給モジュール(60)は、前記制御モジュール(80)の制御によりオゾンを発生させるオゾン発生器(61)と、前記オゾン発生器(61)と前記収容部(10a)の底に形成されたオゾン吐出口(10c)とを連結するオゾンパイプ(62)と、前記オゾンパイプ(62)を介したオゾンの流れを誘発するオゾンポンプ(63)と、を備えるようにしてもよい。
【0011】
さらに、前記蓋(20)の中心部には、閉鎖された上面に前記収容部(10a)内のオゾンを外部に吐出するための第1オゾン吐出口(23a)を有する円筒形のオゾン吐出部(23)が形成され、前記オゾン吐出部(23)内には、オゾンの臭いをろ過する脱臭フィルタ(110)が内蔵され、前記オゾン吐出部(23)の下部には、第2オゾン吐出口(24a)を有する吐出部カバー(24)が結合されるようにしてもよい。
【0012】
また、前記蓋(20)の底面には、前記洗浄筒(30)の回転時に飛散される水滴が収容部(10a)の壁面に沿って流れずに蓋(20)の底面にぶつかった後に洗浄筒(30)内に落ちるようにする突起部(22)が形成されているようにしてもよい。
【0013】
また、前記本体(10)の側壁に設置され、前記洗浄筒(30)に光を照射することによって、洗浄筒(30)の内部の野菜又は果物を殺菌できるように構成された殺菌ランプ(120)をさらに備えるようにしてもよい。
【0014】
また、前記本体(10)の下部に設置されてオゾンを発生させ、該発生されたオゾンを前記収容部(10a)内に供給するオゾン供給モジュール(60)をさらに備え前記殺菌ランプ(120)は、前記オゾン供給モジュール(60)と同時に作動するもモード、又は、単独で作動するモードのうちの何れか一つのモードに選択可能であるようにしてもよい。
【0015】
また、前記本体(10)の内部に、コメを洗浄するためのコメ洗浄筒(130)を設置可能であるようにしてもよい。
【0016】
また、前記コメ洗浄筒(130)は、その底に複数の微細ホール(131)が形成されて排水が可能であり、その上部側のフレームは、金網(132)からなるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、手作業によらずに機械的に果物類、野菜類又はコメを自動的に洗浄するように構成されることによって、洗浄に必要な人員と時間を低減することができる。特に、洗浄筒の回転遠心作用を用いた離心力による水衝撃方式で野菜又は果物等を洗浄することによって、野菜又は果物等が損傷されない。
【0018】
また、洗浄する過程でオゾンを供給することによって、洗浄しようとする野菜又は果物等の表面に農薬や寄生虫などが残存する場合に、オゾンにより分解し殺菌して除去できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。以下の実施の形態は、単に本発明を説明するための例示的なものに過ぎず、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
【0020】
図1〜図3、及び図7に示すように、本発明の一実施形態に係る野菜又は果物の自動洗浄機は、上部が開放された収容部10aが形成された本体10と、収容部10aの上部開口を塞ぐように開閉可能な蓋20と、収容部10aに設置される略円筒状の洗浄筒30と、洗浄筒30を回転させる洗浄筒回転モジュール40と、洗浄水の給/排水を調節する給/排水モジュール50と、収容部10a内にオゾンを供給するオゾン供給モジュール60と、各機器に電源を供給する電源供給モジュール70と、洗浄機内の各部を制御する制御モジュール80とを備える。
【0021】
図3及び図4に示すように、前述した本体10には、例えば、上部が開放されたドラム状の凹部である収容部10aが形成され、収容部10aの下方に洗浄筒回転モジュール40、給/排水モジュール50及びオゾン供給モジュール60などが内蔵される。そして、本体10の収容部10aの底には、洗浄水が給/排水される給/排水口10bと、オゾンが吐出されるオゾン吐出口10cがそれぞれ形成される。
【0022】
また、前記本体10の側壁には、殺菌ランプ120が設置されて、前記洗浄筒30に光を照射することによって、洗浄筒30の内部の野菜又は果物を殺菌できるようになっている。
【0023】
図1〜図3に示すように、前述した蓋20は、本体10の上部に結合されて収容部10aを開閉するものである。この蓋20は、その一方は、本体10の上部の一方に回動可能に結合されるものの、圧縮スプリング(図示せず。)により弾設され、その他方は、収容部10aの閉鎖時にロック装置90により本体10の上部の他方にロックされる。
【0024】
このとき、ロック装置90は、弾性部材(図示せず。)の弾性力により蓋20の他方に形成された係止突起21を押して蓋20が開くのを防止し、ロック装置90を押して回動させると、係止突起21を押していた力が解除されて、蓋20の一方に結合された圧縮スプリングの弾性力により蓋20が開く。
【0025】
このような蓋20の底面には、洗浄筒30の回転時に飛散される水滴が収容部10aの壁面に沿って流れずに蓋の底面にぶつかった後に洗浄筒30内に落ちるようにする突起部22が、例えば放射状のリブ形態で形成される。
【0026】
一方、蓋20の中心部には、収容部10a内のオゾンを外部に吐出するための円筒形のオゾン吐出部23が形成されるが、このオゾン吐出部23の上部は閉鎖された形態で形成され、蓋20の表面に突出し、オゾン吐出部23の下部は開放され、蓋20の背面に突出した形態で形成される。オゾン吐出部23の上面には、オゾンを外部に吐出するためのオゾン吐出口23aが形成される。
【0027】
このようなオゾン吐出部23内には、オゾンを外部に吐出する過程でオゾンの生臭い臭いを除去するカーボン材質の脱臭フィルタ110が内蔵され、オゾン吐出部23の下部は、吐出部カバー24により遮蔽される。吐出部カバー24にもオゾンが吐出されるオゾン吐出口24aが形成される。
【0028】
図3及び図5に示すように、前述した洗浄筒30は、収容部10aに回転可能に設置される。洗浄筒30の底と側面には、洗浄水が流出入するための貫通ホール30aが形成される。かかる洗浄筒30の回転時、洗浄水が、洗浄筒30の内部に収納された野菜又は果物にぶつかりながら洗浄が行われる。すなわち、洗浄筒30の回転時に発生する遠心分離作用により、洗浄水が一方向に回る離心力による水衝撃方式により、野菜又は果物を洗浄することによって、野菜又は果物が全く損傷されない。このような洗浄筒30の底面には、後述する洗浄筒回転モジュール40のカップリング43が噛み合うカップリング結合溝30bが形成されている。
【0029】
図4及び図7に示すように、前述した洗浄筒回転モジュール40は、洗浄筒30を回転させるためのものである。洗浄筒回転モジュール40は、本体10の下部に内蔵される駆動モータ41と、本体10の収容部10aの底中心を貫通し、下端が駆動モータ41に軸結合される回転軸42と、収容部10a内で回転軸42の上端に結合されて、洗浄筒30の底面に形成されたカップリング結合溝30bに噛み合うカップリング43とから構成される。
【0030】
図4及び図7に示すように、前述した給/排水モジュール50は、本体10の収容部10a内に洗浄水を供給し排水するものである。給/排水モジュール50は、本体10の下部に内蔵されて水の流れを引き起こし、正逆駆動される給/排水ポンプ51と、給/排水ポンプ51と連結された給水管52に連結される給水バルブ53と、給/排水ポンプ51と連結された排水管54に連結される排水バルブ55とから構成される。
このとき、給水管52及び排水管54は、給/排水ポンプ51の流入側に連結され、収容部10aの底に形成された給/排水口10bは、管路を介して給/排水ポンプ51の出口側にそれぞれ連結され、給水バルブ53及び排水バルブ55は、洗浄水の給水及び排水をそれぞれオン/オフさせる。
【0031】
すなわち、給水バルブ53のみを開放した状態で給/排水ポンプ51を正方向に作動させると、収容部10a内に洗浄水が供給され、排水バルブ55のみを開放した状態で給/排水ポンプ51を逆方向に作動させると、収容部10a内の洗浄水が外部に排出される。一方、給水管52の端部は、本体10の背面で洗浄水を供給するための水道ホースと連結され、排水管54は、図2に示すように、本体10の背面で排水ホース56と連結される。
【0032】
さらに、図6に示すように、本実施形態にかかる自動洗浄機は、コメを洗浄できるように構成されたコメ洗浄筒130を、上記野菜及び果物用の洗浄筒30に代えて、本体10の内部に選択的に着脱可能に構成されている。前記コメ洗浄筒130は、その底に、米粒よりも小さい複数の微細ホール131が形成されて排水が可能であり、上部側のフレームは、金網132からなるものである。それによって、前記コメ洗浄筒130を用いてコメを洗浄することもできる。
【0033】
図7に示すように、前述したオゾン供給モジュール60は、収容部10a内に気泡形態のオゾンを供給するものである。オゾン供給モジュール60は、本体10の下部に内蔵され、制御モジュール70の制御によりオゾンを発生させるオゾン発生器61と、オゾン発生器61と収容部10aの底に形成されたオゾン吐出口10cとを連結するオゾンパイプ62と、オゾンパイプ62を介したオゾンの流れを引き起こすオゾンポンプ63とから構成される。
【0034】
このようなオゾン供給モジュール60を介して供給される気泡形態のオゾンは、野菜又は果物の表面についている残余農薬に作用して農薬の酸化分解を加速化させ、かつ、水の融解と水の流れの衝撃などの作用により、残余農薬を除去する。また、オゾンは、野菜又は果物の表面についている各種の細菌や微生物、寄生虫などを殺菌消毒する。
【0035】
図7に示すように、前述した電源供給モジュール70は、各機器に電源を印加するためのものである。電源供給モジュール70は、外部の電源と連結するためのフューズ71と、過電圧・過電流から保護する保護回路72と、洗浄機の誤作動時に電源を遮断する安全スイッチ73とから構成される。
【0036】
図1及び図7に示すように、前述した制御モジュール80は、洗浄筒回転モジュール40、給/排水モジュール50及びオゾン供給モジュール60などの作動を自動的に制御するものである。制御モジュール80は、本体10の上面に備えられて電源を印加し、各種のメニュー又は時間などを設定するためのボタン部81と、各種の機器の作動状況が表示される表示部82と、ボタン部81から入力された入力信号に応じて各種の機器の作動を制御する制御機83とから構成される。
【0037】
ボタン部81は、電源をオン/オフさせる電源ボタン81a、メニューを設定するメニュー設定ボタン81b、時間を設定する時間設定ボタン81c、及び設定されたメニューに応じる機器の作動を開始及び停止させるための開始/停止ボタン81dとから構成される。このとき、電源ボタン81aの場合には、一回押すと電源がオンになり、さらに一回押すと電源がオフになる。そして、電源がオンになった状態で機器が作動されないと、制御機83は、例えば5分後に電源を自動にオフになるよう制御する。
【0038】
メニュー設定ボタン81bは、押す回数により多様なメニューを設定することができる。まず、外観上通常状態の野菜又は果物を洗浄しようとする場合には、押す回数が「0」である。すなわち、メニュー設定ボタン81bを押さなくても基本的な洗浄が行われるようになっている。
【0039】
そして、外観上農薬が鮮明に残存する場合には、押す回数が「1」であり、押す回数が「0」であるときより洗浄回数と洗浄時間とが増加する。押す回数が「1」であるときよりより多くの農薬が残存する場合には、押す回数が「2」であり、押す回数が「1」であるときと同じ洗浄回数と洗浄時間とを有するものの、さらにオゾンを介して農薬を融解するようになる。
【0040】
また、食器を洗浄するときは、押す回数が「3」であり、室内の空気を浄化させようとするときには、押す回数が「4」である。押す次数が「4」の場合には、洗浄は行われずに周期的にマイナスイオンが放出される。
【0041】
一方、既に洗浄された野菜又は果物の表面から水を除去しようとする場合には、押す回数が「5」である。このときには、洗浄は行われずに脱水のみが行われる。
【0042】
説明していない図面符号100は、本体10の収容部10aの底に設置されて、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生器である。
【0043】
そして、図3及び図7に示すように、前記殺菌ランプ120は、前記オゾン発生器61と同時に作動されるものと、単独に作動されるもののうちの何れか一つのモードに選択されることができるものである。必要に応じて、前記殺菌ランプ120とオゾン発生器61とが同時に作動して、果物、野菜又はコメなどを殺菌することができ、前記オゾン発生器61が作動しない場合に、前記殺菌ランプ120が単独に作動して、果物、野菜又はコメなどを殺菌できる。
【0044】
以下では、前述したように構成された本発明の一実施の形態による野菜又は果物自動洗浄機の作用を詳細に説明する。
【0045】
まず、水道ホースと排水ホース56を給水管52及び排水管54の端部にそれぞれ連結した後に、水道蛇口を開いて、電源の接地を確認した後にプラグをさす。接地端子は、ガス管あるいは水道管と連結してはならない。
【0046】
このように、洗浄のための準備が完了すると、蓋20を開けて洗浄しようとする野菜又は果物を洗浄筒30に入れる。野菜又は果物に土がついている場合、まず土を落としてから入れることが好ましい。
【0047】
洗浄筒30内に洗浄しようとする野菜又は果物を入れて蓋20を閉じる。蓋20を閉じないと、機器の作動を停止させるようになり、警報音が鳴る。
【0048】
蓋20を閉じた後には、本体10の上部に設けられた電源ボタン81aを押して電源を印加する。このとき、電源ボタン81aを再度押すと電源が消え、電源ボタン81aを押して電源を印加させた後にそのままその状態で例えば5分が経過すると、自動的に電源が消える。
【0049】
電源を印加した後には、メニュー設定ボタン81bを押して所望のメニューを設定し、時間設定ボタン81cを押して必要な時間を設定する。このとき、メニュー設定ボタン81bを押さないと、標準メニューが自動的に設定され、時間設定ボタン81cを押さないと、標準設定時間である例えば8分が自動的に設定される。
【0050】
所望のメニューと時間を設定した後には、開始/停止ボタン81dを押して野菜又は果物の洗浄を始める。
【0051】
選択した洗浄プログラムが全て完了すると、自動的に電源が消え、洗浄筒30の回転が完全に停止すると、蓋20を開けて洗浄筒30内の野菜又は果物を取り出せばよい。
【0052】
一方、洗浄が行われる過程では、給/排水ポンプ51が正方向に作動し給水バルブ53のみが開放されることによって、水道ホースを介して供給される洗浄水が本体10の収容部10a内の給/排水口10bを介して収容部10a内に供給される。このように洗浄水が供給されると共に、洗浄筒回転モジュール40の駆動モータ41が作動しつつ、回転軸42とカップリング43とが回転し、カップリング43と噛み合っている洗浄筒30も回転するようになる。
【0053】
このように、洗浄筒30が回転すると、遠心分離作用が発生するようになり、この遠心分離作用による離心力により洗浄筒30の貫通ホール30aを通過する洗浄水が野菜又は果物の表面にぶつかることによって、野菜又は果物の洗浄が行われる。
【0054】
洗浄が行われる過程において、オゾン供給モジュール60のオゾン発生器61が作動することによって、オゾンが発生し、該発生された気泡状態のオゾンは、オゾンポンプ63の作動により移送された後に、収容部10aの底に形成されたオゾン吐出口10cを介して収容部10a内に供給されて、野菜又は果物の表面を殺菌し消毒するようになる。
【0055】
また、収容部10a内に供給されるオゾンは、野菜又は果物の表面についている残余農薬に作用して、農薬の酸化分解を加速化させ、かつ、水への融解と水の流れの衝撃により残余農薬を除去するようになる。
【0056】
前述したように、洗浄水の供給、洗浄筒30の回転及びオゾンの供給などにより野菜又は果物の洗浄が完了すると、給水バルブ53が閉鎖され、排水バルブ55が開き、給/排水ポンプ51が逆方向に駆動するようになる。
【0057】
このように、給/排水ポンプ51が逆方向に駆動すると、収容部10a内にあった水が給/排水ポンプ51の吸込力により給/排水口10bを介して排出された後、排水管54及び排水ホース56を介して外部に排出される。
【0058】
一方、洗浄が行われる過程中又は洗浄とは別途に、マイナスイオン発生器100を作動させることによって、マイナスイオン効果を得ることができる。
【0059】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態に係る野菜又は果物の自動洗浄機を示す斜視図である。
【図2】図1の背面斜視図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】図3に示す本体の収容部の内部を示した平面図である。
【図5】図3に示す洗浄筒の底面図である。
【図6】同実施形態にかかる野菜又は果物自動洗浄機の変更例を示す分解斜視図である。
【図7】同実施形態に係る野菜又は果物自動洗浄機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0061】
10 本体
10a 収容部
20 蓋
21 係止突起
22 突起部
23 オゾン吐出部
24 吐出部カバー
30 洗浄筒
40 洗浄筒回転モジュール
41 駆動モータ
42 回転軸
43 カップリング
50 給/排水モジュール
51 給/排水ポンプ
52 給水管
53 給水バルブ
54 排水管
55 排水バルブ
60 オゾン供給モジュール
61 オゾン発生器
62 オゾンパイプ
63 オゾンポンプ
70 電源供給モジュール
80 制御モジュール
81 ボタン部
82 表示部
83 制御機
90 ロック装置
100 マイナスイオン発生器
110 脱臭フィルタ
120 殺菌ランプ
130 コメ洗浄筒
131 微細ホール
132 金網


【特許請求の範囲】
【請求項1】
野菜又は果物を洗浄する自動洗浄機において、
上部が開放された収容部が形成された本体と、
前記本体の上部を開閉する蓋と、
前記収容部に回転可能に設置され、洗浄水が流出入されるホールが形成されて、回転時に前記洗浄水が内部に収納された野菜又は果物にぶつかりながら洗浄が行われる洗浄筒と、
前記本体に設置されて、前記洗浄筒を回転させる洗浄筒回転モジュールと、
前記本体に設置されて、前記洗浄水の給/排水を調節する給/排水モジュールと、
前記洗浄筒回転モジュール及び前記給/排水モジュールに電源を供給する電源供給モジュールと、
前記本体に設置されて前記洗浄筒回転モジュール及び前記給/排水モジュールの作動を自動的に制御する制御モジュールと、
を備えることを特徴とする、自動洗浄機。
【請求項2】
前記洗浄筒回転モジュールは、
前記本体の下部に内蔵される駆動モータと、
前記本体の収容部の底の中心を貫通し、下端が前記駆動モータに軸結合される回転軸と、
前記収容部内で前記回転軸の上端に結合されて、前記洗浄筒の底面に噛み合うカップリングと、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項3】
前記給/排水モジュールは、
前記本体の下部に内蔵されて水の流れを誘発させ、正逆駆動される給/排水ポンプと、
前記給/排水ポンプと連結した給水管上に連結されて、給水を調整する給水バルブと、
前記給/排水ポンプと連結した排水管に連結されて、排水を調整する排水バルブと、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項4】
前記本体の下部に設置されてオゾンを発生させ、該発生されたオゾンを前記収容部内に供給するオゾン供給モジュールをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項5】
前記オゾン供給モジュールは、
前記制御モジュールの制御によりオゾンを発生させるオゾン発生器と、
前記オゾン発生器と前記収容部の底に形成されたオゾン吐出口とを連結するオゾンパイプと、
前記オゾンパイプを介したオゾンの流れを誘発するオゾンポンプと、を備えることを特徴とする、請求項4に記載の自動洗浄機。
【請求項6】
前記蓋の中心部には、閉鎖された上面に前記収容部内のオゾンを外部に吐出するための第1オゾン吐出口を有する円筒形のオゾン吐出部が形成され、前記オゾン吐出部内には、オゾンの臭いをろ過する脱臭フィルタが内蔵され、前記オゾン吐出部の下部には、第2オゾン吐出口を有する吐出部カバーが結合されることを特徴とする、請求項4又は5に記載の自動洗浄機。
【請求項7】
前記蓋の底面には、前記洗浄筒の回転時に飛散される水滴が収容部の壁面に沿って流れずに蓋の底面にぶつかった後に洗浄筒内に落ちるようにする突起部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項8】
前記本体の側壁に設置され、前記洗浄筒に光を照射することによって、洗浄筒の内部の野菜又は果物を殺菌できるように構成された殺菌ランプをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項9】
前記本体の下部に設置されてオゾンを発生させ、該発生されたオゾンを前記収容部内に供給するオゾン供給モジュールをさらに備え
前記殺菌ランプは、前記オゾン供給モジュールと同時に作動するもモード、又は、単独で作動するモードのうちの何れか一つのモードに選択可能であることを特徴とする、請求項8に記載の自動洗浄機。
【請求項10】
前記本体の内部に、コメを洗浄するためのコメ洗浄筒を設置可能であることを特徴とする、請求項1に記載の自動洗浄機。
【請求項11】
前記コメ洗浄筒は、その底に複数の微細ホールが形成されて排水が可能であり、その上部側のフレームは、金網からなることを特徴とする、請求項10に記載の自動洗浄機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−219472(P2009−219472A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101549(P2008−101549)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【出願人】(508109287)ユニコーサイバーコム コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】