説明

自動表示切替装置及び自動表示切替方法

【課題】運転中における運転者の視線の移動を最小限に抑えること。
【解決手段】運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置3と、そのメイン表示装置3とは別体であるサブ表示装置15と、サブ表示装置15の表示内容を参照させるべき特定状況であるか否かを判断するコンピュータ制御装置60と、コンピュータ制御装置60によって特定状況であると判断された場合、制御部41及びCPU回路39がそのメイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。このようにすると、運転中における運転者の視線の移動を最小限に抑え、運転者が安全に運転することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示装置の表示内容を切り替える自動表示切替装置及び自動表示切替方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行状況や周囲状況に応じてカメラを切り替えて1つのモニターに映像を表示する車両周囲モニター装置が存在している(特許文献1参照)。この車両周囲モニター装置では、例えば6台のビデオカメラが切換手段によって切り替えられ、選択された1つの映像が表示装置に表示されている。
【0003】
一方、所定の検出手段の車両状況信号は、所定の制御手段のマイクロコンピュータに入力され、車両の走行状況及び周囲状況に応じて最適な映像が選択されるように切換手段が制御される。この場合、切り替えられたビデオカメラの名称及び障害物情報が上記映像に合成され表示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−220726号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、車両の走行状況や周囲状況に応じてカメラを切り替えて1つのモニターに映像を表示することができるものの、それぞれの映像を独立して参照できないばかりでなく、通常、このモニターが運転者の前方視界を遮らない位置に配置されているため、運転者はその視線を前方視界外に移動させなければモニターを参照することができなかった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置と、前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置と、前記運転者に前記サブ表示装置の表示内容を参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替える制御手段と、を有する。
【0008】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置とは別体であり前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置の表示内容を前記運転者に参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにて前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替える制御ステップと、を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における車両100の車内の一部の構成例を示す斜視図である。この車両100は、後述する自動表示切替装置を備えている。
車両100は、その車内に、左右のシート6a,6b、サイドブレーキ7、ハンドル4、メイン表示装置3、機器パネル21及びダッシュボード9を有する。
【0010】
機器パネル21はサブ表示装置15及び電子制御装置25を有する。このサブ表示装置15は、例えばカーナビゲーション装置やテレビジョン受像機の表示装置としての機能を有する。一方、電子制御装置25は、例えば様々な表示部位を視覚的に表示するとともにタッチパネル部10(操作検出手段に相当)の操作面に接触させることで、そのタッチパネル部10がその接触状態を検知する構成となっている。このタッチパネル部10は、例えばいわゆる静電容量タイプのタッチパネルを採用することができる。
【0011】
左右のシート6a,6bは、運転者及び同乗者が着席するための座席である。ハンドル4は、運転者が運転にあたり操作する操作部材である。サイドブレーキ7は、車両が停車した状態でその車両がそれ以上移動しないように、その場所に固定するための制動装置の一種である。メイン表示装置3は、車両100のスピード、エンジン回転数及び水温などを表示する表示装置である。このメイン表示装置3は、例えば液晶ディスプレイ又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイによって、上述したスピード、エンジン回転数及び水温などを表示する形態の表示装置である。ダッシュボード9は、左右のシート6a,6bのうち助手席側の目の前の部材を表している。
【0012】
すなわちこの車両100は、例えば複数の表示装置を備えており、本実施形態では例えば2つの表示装置を備えている。メイン表示装置3は、運転者の前方視界内近傍に配置する表示装置である。なお、この前方視界としては、運転者が運転中に安全運転に支障なく視線を移動させることができる範囲の視界を表している。サブ表示装置15は、メイン表示部3とは別体であって運転者の前方視界内近傍には位置していない表示装置である。つまりこのサブ表示装置15は、例えば運転者が運転中にその表示内容を視認するには視線を大きく移動する必要がある位置に配置している。
【0013】
図2は、自動表示切替装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
車両100は、次のような構成の自動表示切替装置及び車両制御機器33を備えている。この自動表示切替装置は、メイン表示装置3、サブ表示装置15、コントロールユニット34、コンピュータ制御装置60及びナビゲーション装置50を有する。なおこの自動表示切替装置は、これらの構成のうち少なくともメイン表示装置3、サブ表示装置15、コンピュータ制御装置60並びに、後述するCPU回路39、映像信号生成回路40、制御部41及び表示処理部45を含んでいる。
【0014】
コントロールユニット34はメイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を制御する。このコントロールユニット34については後述する。一方、ナビゲーション装置50はサブ表示装置15及びメイン表示部3の表示内容を制御する。また、このナビゲーション装置50は、現在位置から設定された目的地までの経路を探索し、サブ表示装置15の表示内容を用いて探索結果としての経路に従って誘導する機能を有する。このナビゲーション装置50にはGPS(Global Positioning System)アンテナ32が接続されている。このGPSアンテナ32は、地球上空を周回するGPS衛星からの衛星信号を受信するためのアンテナである。
【0015】
車両制御機器33は、車両100におけるトランスミッションのギアに関する情報に基づいてギア信号をコントロールユニット34に出力する。この車両制御機器33は、例えば車両センサを備え、車両100の単位時間あたりの移動距離に基づいて車速を計測し、この車速に関するスピード信号をコントロールユニット34及びナビゲーション装置50に出力する。この車両制御機器33は、車両100に関するエンジンの回転数に関するエンジン回転数信号をコントロールユニット34に出力する。
【0016】
コントロールユニット34は、インターフェース回路38、CPU(Central Processing Unit)回路39及び映像信号生成回路40を有する。
【0017】
インターフェース回路38は、車両制御機器33からのギア信号、スピード信号及びエンジン回転数信号を受け取るためのインターフェースである。CPU回路39は、コントロールユニット34全体を制御しており、例えばインターフェース回路38を介して入力されたギア信号等に基づいて映像信号生成回路40を制御する。
【0018】
この映像信号生成回路40は、CPU回路39の制御によってスピード信号及びエンジン回転数信号等に基づいて、メイン表示装置3における表示内容として各々スピード及びエンジン回転数を表示させるための映像信号を生成し、メイン表示装置3に出力する。またこの映像信号生成回路40は、CPU回路39の制御によってサブ表示装置15の表示内容を制御する。
【0019】
ナビゲーション装置50は、測位された現在位置から所望の目的地までの経路を探索する経路探索機能を有するとともに、その探索結果としての経路を誘導する経路誘導機能を有する。
【0020】
具体的には、このナビゲーション装置50は、GPS受信処理部43、ジャイロセンサ44、操作部46、地図読み込み部42、制御部41及び表示処理部45を有する。
【0021】
GPS受信処理部43は測位手段に相当し、制御部41の制御によって、例えば定期的にGPSアンテナ32を用いて少なくとも3つの衛星から受信された衛星信号に基づく疑似距離により現在位置を測位する機能を有する。このGPS受信処理部43は、新たな現在位置を測位する度に現在位置を更新している。
【0022】
ジャイロセンサ44は、例えば1秒間あたりの角度の変化量、つまり角速度を検出するデバイスである。操作部46は、ナビゲーション装置50を操作するための操作手段である。この操作部46は、所望の目的地を入力するための操作具の一種である。地図読込部42は、例えば地図情報を記憶するディスク媒体を内蔵するディスク装置から地図情報を読み出す機能を有する。この地図情報は、例えばノードやリンクに関する情報を含んでいる。
【0023】
制御部41は、ナビゲーション装置50全体を制御する機能を有する。具体的には、この制御部41は、GPS受信処理部43によって測位された現在位置から、操作部46によって設定された所望の目的地までの経路を探索する経路探索機能を有する(探索手段に相当)。また、この制御部41は、その経路探索機能によって探索された経路に従って誘導する経路誘導機能を有する(誘導手段に相当)。
【0024】
表示処理部45は、制御部41の制御によってサブ表示装置15に地図、文字、図形などの画像を表示させる機能を有する。この表示処理部45は、例えば現在位置近傍の地図上に上述した経路誘導機能によって誘導すべき経路を重ねた画像を表示させる。この表示処理部45は、制御部41の制御によって、例えば上述したメイン表示装置3及びサブ表示装置15に表すべき表示内容を表示させる機能を有する。
【0025】
上述したコンピュータ制御装置60は判断手段に相当し、運転者にサブ表示装置15の表示内容を参照させるべき特定状況であるか否かを判断する。このコンピュータ制御装置60は、そのような特定状況として、車両の走行状況に応じて運転者にサブ表示装置15の表示内容を参照させるべきか否かを判断している。
【0026】
さらにコンピュータ制御装置60は、コントロールユニット34を制御することによりメイン表示装置3の表示内容を制御する一方、ナビゲーション装置50を制御することによりサブ表示装置15の表示内容を制御する機能を有する。
【0027】
本実施形態では、コンピュータ制御装置60は、このような特定状況として、ナビゲーション装置50から、経路誘導機能による誘導内容に基づいて運転者に対してサブ表示装置15の表示内容を参照させる必要がある場合、メイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替えている。このような場合としては、例えば誘導内容が右折又は左折すべきである場合を挙げることができる。
【0028】
また、このコンピュータ制御装置60は、サブ表示装置15とメイン表示装置3との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、このサブ表示装置15及びこのメイン表示装置3の表示内容を元に戻すよう制御している。なお、この一定時間は、図示しないタイマが連動することにより計測されている。
【0029】
コントロールユニット34は以上のような構成であり、次にこのコントロールユニット34の動作例について簡単に説明する。コントロールユニット34は、CPU回路39がインターフェース回路38を介して車両制御機器33からエンジン回転数信号及びスピード信号を受け取る。
【0030】
このCPU回路39は、映像信号生成回路40を制御し、メイン表示装置3に表示させるための映像信号を生成する。このコントロールユニット34は、スピード信号を車両制御機器33の図示しない車両センサから取得するとともに、エンジン回転数信号を、例えば車輪に設けられた図示しないセンサから取得する。
【0031】
CPU回路39は、コンピュータ制御装置60からの指令があると、映像信号生成回路40を制御して、サブ表示装置15に表示させるための映像信号を生成する。つまり映像信号生成回路40は、CPU回路39からの指令に基づき生成する映像信号をメイン表示装置3用及びサブ表示装置15用に各々異ならせ、各々の映像信号を該当するメイン表示装置3及びサブ表示装置15に供給する。なおコントロールユニット34は、サブ表示装置15用の映像信号を生成した場合には、信号ライン40bを介して映像信号をサブ表示装置15に供給し、信号ライン40aからは映像信号を供給しない。一方、コントロールユニット34は、メイン表示装置3用の映像信号を生成した場合には、信号ライン40aを介して映像信号をメイン表示装置3に供給し、信号ライン40bからは映像信号を供給しない。
【0032】
一方、ナビゲーション装置50の動作例を簡単に説明すると、まず制御部41が表示処理部45を制御して地図情報などをサブ表示装置15に表示させる。制御部41は、GPS受信処理部43からのGPS衛星信号を受取、緯度経度で示される車両の現在位置を取得する。さらに、このナビゲーション装置50は、操作部46により設定された目的地までの経路を計算する。そして、このナビゲーション装置50は、表示処理部45を制御して現在位置及びその経路を含む地図情報をサブ表示装置15に表示させる。
【0033】
地図読み込み部42は、例えば、交差点などに関する案内拡大図を含む地図情報を記憶したハードディスク及びハードディスクドライブを含む。この地図読み込み部42は、制御部41からの指令に基づき必要な地図情報を読み出して表示処理部45に供給する。
【0034】
そして制御部41は、コンピュータ制御装置60から指令があると表示処理部45を制御してメイン表示装置3又はサブ表示装置15に地図情報などを表示させる。この制御部41は、誘導経路が引かれている場合において、その誘導経路と現在位置に関する情報をコンピュータ制御装置60に供給する。
【0035】
そしてコンピュータ制御装置60は、これら誘導経路と現在位置に関する情報が到着すると、メイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を各々切り替える指令をCPU回路39及び制御部41に対して行う。これらCPU回路39及び制御部41は、それぞれその指令に従って映像信号生成回路40及び表示処理部45を制御して表示を切り替える。
【0036】
車両100に搭載した自動表示切替装置は以上のような一構成例であり、次に図1及び図2を参照しつつ当該一構成例による自動表示切替方法の一例について説明する。この自動表示切替方法は、制御部41の処理、コンピュータ制御装置60の処理及びCPU回路39の処理を含んでいる。
【0037】
図3は、制御部41の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは制御ステップに相当し、ナビゲーション装置50が実行するステップ例を表している。この制御ステップでは、後述する判断ステップにて特定状況であると判断された場合、メイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替えるための手順を表している。
【0038】
まず最初にメイン表示装置3の表示内容としては、例えば図6に示すようにスピード表示部15e、ギア表示部15f及びエンジン回転数表示部15gを挙げることができる。なお図6に示す表示内容は、左から右にかけて、現在のスピードに関するスピード表示部15e、現在用いているギアを表すギア表示部15f及び、現在のエンジン回転数を表すエンジン回転数表示部15gが配列している(以下、「メータ画面」と呼ぶ)。
【0039】
次にステップS1では、ナビゲーション装置50において制御部41が、GPS受信処理部43を制御し、GPSアンテナ32によって受信した衛星信号に基づいて現在位置を取得する。次にステップS2では、制御部41が、運転者によって操作部46が操作されて目的地が設定されたか否かを判断する。制御部41は、所望の目的地が設定されるまで待ち、所望の目的地が設定されるとステップS3を実行する。
【0040】
このステップS3では、制御部41が、上述した経路探索機能を用いて現在位置からその目的地までの経路を探索するとともに、上述した経路誘導機能を用いてその探索結果としての誘導経路を設定して誘導を開始する。
【0041】
次にステップS4では、制御部41が、地図読み込み部42を制御して現在位置周辺の地図情報を読み込ませる。さらにこのステップS4では、この制御部41が、表示処理部45を制御してその誘導経路及び現在位置とともにサブ表示装置15に表示させる。
【0042】
このサブ表示装置15の表示内容としては、例えば図7に示すように地図情報15a、現在地15b、目的地15c及び誘導経路15dを挙げることができる。なお図7に示す表示内容は、現在地15bから目的地まで15dまでの誘導経路15dを地図情報15aに重ねて表している(以下、「ナビゲーション画面」と呼ぶ)。
【0043】
次にステップS5では、制御部41が、この誘導経路及び現在位置をコンピュータ制御装置60に供給する。次にステップS6では、制御部41がGPS受信処理部43によって測位された現在位置が更新されたか否かを判断する。制御部41は、現在位置が更新されるまで待ち、現在位置が更新されるとステップS7を実行する。
【0044】
次にステップS7では、制御部41が、更新された現在位置をコンピュータ制御装置60に供給するとともに、サブ表示装置15への表示を更新させる。次にステップS8では、制御部41が、コンピュータ制御装置60から表示切り替えの指令があるか否かを判断する。制御部41は、このような指令がない場合には後述するステップS12を実行し、このような指令がある場合には次のようなステップS9を実行する。
【0045】
ステップS9では、制御部41が地図読み込み部42を制御して案内拡大図に関する情報を読み込ませる。そして制御部41は表示処理部45を制御し、メイン表示装置3に、図8に示すような現在位置に関する交差点拡大図又は地図を表示させる。
【0046】
このとき併せてCPU回路39が、コンピュータ制御装置60からの表示切り替えの指令を受け取ったことを契機として映像信号生成回路40を制御し、サブ表示装置15の表示内容を変更する。具体的には、サブ表示装置15の表示内容としては、例えば図9に示すようにスピード表示部15h及びエンジン回転数表示部15iを挙げることができる。このスピード表示部15hには、上述したスピード表示部15eに表示すべきスピードに関する情報がデジタル表示方式により簡易表示されている。一方、このエンジン回転数表示部15iには、上述したエンジン回転数表示部15gに表示すべきスピードに関する情報がデジタル表示方式により簡易表示されている。
【0047】
次にステップS10では、制御部41がコンピュータ制御装置60から再度の表示切り替えの指令があるか否かを判断する。この制御部41は、このような指令がない場合には上述したステップS9を実行し、このような指令がある場合には上述したステップS11を実行する。
【0048】
このステップS11では、制御部41が地図読み込み部42を制御して現在位置周辺の地図情報を読み込ませる。さらに制御部41は表示処理部45を制御してサブ表示装置15に当該地図情報を表示させる。次にステップS12では、制御部41が、設定された目的地に到着したか否かを判断し、到着していない場合には上述したステップS6に戻って実行する一方、到着した場合には終了する。
【0049】
図4は、コンピュータ制御装置60の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは判断ステップに相当している。この判断ステップでは、車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置3とは別体であり運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置15の表示内容を運転者に参照させるべき特定状況であるか否かを判断する。
【0050】
まずステップS21では、コンピュータ制御装置60が上述した制御部41から誘導経路及び現在位置の供給があったか否かを判断する。コンピュータ制御装置60は、これらの供給があるまで待ち、これらの供給があった場合にはステップS22を実行する。
【0051】
このステップS22では、コンピュータ制御装置60が、上述したように現在位置が更新される都度、この更新された現在位置を受領する。次にステップS23では、コンピュータ制御装置60は、現在位置が案内地点から所定距離手前、例えば300m手前であるか否かを判断し、現在位置が案内位置から例えば300m手前でない場合には上述したステップS22に戻って実行する。一方、コンピュータ制御装置60は現在位置が案内位置から300m手前である場合にはステップS24を実行する。
【0052】
このステップS24では、コンピュータ制御装置60がCPU回路39及び制御部41に対し、表示を切り替える旨の指令を供給する。次にステップS25では、コンピュータ制御装置60が、車両の現在位置が案内地点を通過したか否かを判断し、この案内地点を通過するまで待ち、この案内地点を通過するとステップS26を実行する。なお、この案内地点は、目的地までの誘導経路における中間地点を表している。
【0053】
このステップS26では、コンピュータ制御装置60が、CPU回路39及び制御部41に対し、表示を切り替える旨の指令を供給する。次にステップS27では、コンピュータ制御装置60が、コンピュータ制御装置60が、目的地に到着したか否かを判断し、到着していない場合には上述したステップS22に戻って実行する一方、到着した場合にはステップS28を実行する。このステップS28では、コンピュータ制御装置60が誘導経路及び現在位置をクリアし、終了する。
【0054】
図5は、CPU回路39の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは制御ステップに相当し、CPU回路39を含むコントロールユニット34が実行するステップ例を表している。この制御ステップでは、上述した判断ステップにて特定状況であると判断された場合、メイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替えるための手順を表している。
【0055】
ステップS31では、CPU回路39がギア信号など各種信号の供給があったか否かを判断し、各種信号の供給がない場合には終了する一方、各種信号の供給がある場合には次のステップS32を実行する。
【0056】
このステップS32では、CPU回路39が映像信号生成回路40を制御してメイン表示装置3用の映像信号を生成させる。次にステップS33では、CPU回路39が、生成したメイン表示装置3用の映像信号を出力させる。すると、メイン表示装置3は、この映像信号に基づいて表示内容が変更される。
【0057】
次にステップS34では、CPU回路39が、コンピュータ制御装置60から表示を切り替える旨の指令があったか否かを判断する。このCPU回路39は、この指令がない場合にはステップS31に戻って実行する一方、この指令があった場合には次のステップS35を実行する。
【0058】
次にステップS36では、CPU回路39が、生成したサブ表示装置15用の映像信号をサブ表示装置15に出力する。すると、サブ表示装置15にはこの映像信号に応じた表示内容が表される。
【0059】
次にステップS37では、CPU回路39がコンピュータ制御装置60から再度表示切り替えの指令があったか否かを判断し、この指令があった場合には上述したステップS31に戻って実行する一方、この指令がない場合にはステップS35に戻って実行する。
【0060】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置3と、前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置15と、前記運転者に前記サブ表示装置15の表示内容を参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断手段60と(コンピュータ制御装置に相当)、前記判断手段60によって前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える制御手段39,40,41,45と(CPU回路、映像信号生成回路、制御部及び表示処理部に相当)、を有する。なお、運転者の前方視界内近傍とは、前方視界を含んでいるとともに、運転者の視線を極端に移動させることなく視認することができる程度の前方視界内近傍を含んでいる。
【0061】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置3とは別体であり前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置15の表示内容を前記運転者に参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにて前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える制御ステップと、を有する。
【0062】
これらのようにすると、それぞれ、運転者が運転中にサブ表示装置15を参照すべき特定状況となった場合、運転者が参照すべき表示内容がサブ表示装置15に表示される代わりにメイン表示装置3に表示されるようになる。つまり運転者がその表示内容を参照するために自らの視線をサブ表示部15に移動させる代わりに、その表示内容自体がサブ表示部15からメイン表示装置3に移動する。ここでメイン表示部3は、運転者の前方視界内近傍に配置しているため、運転中であっても運転者にとって視認し易い位置に配置している。
【0063】
従って運転者は、運転中に視線を移動させてサブ表示部15の表示内容を参照する代わりに、わずかな視線移動によってメイン表示部3の表示内容を参照することができる。このため運転中における運転者の視線の移動を最小限に抑えることで、運転者が安全に運転することができる。なお、この前方視界としては、運転者が運転中に安全運転に支障なく視線を移動させることができる範囲を表している。またサブ表示装置15は複数存在していても良い。
【0064】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、上述した構成に加えてさらに、前記判断手段60は、前記特定状況として、前記車両100の走行状況に応じて前記運転者に前記サブ表示装置15の表示内容を参照させるべきか否かを判断する。
【0065】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、上述したステップに加えてさらに、前記判断ステップでは、前記特定状況として、前記車両100の走行状況に応じて前記運転者に前記サブ表示装置15の表示内容を参照させるべきか否かを判断する。
【0066】
これらのようにすると、それぞれ、走行状況に応じて本来サブ表示装置15に表示されていた表示内容がメイン表示装置3に表示されるようになるため、運転中であっても運転者は、視線を前方視界から大きく移動させることなく、前方視界内近傍に配置するメイン表示装置3にてこの表示内容を視認することができる。
【0067】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、上述した構成に加えてさらに、前記制御手段39,41と(CPU回路、制御部に相当)は、現在位置を測位する測位手段43(GPS受信処理部に相当)と、前記測位手段43によって測位された現在位置から所望の目的地までの経路を探索する探索手段41(制御部に相当)と、前記探索手段41によって探索された前記経路に従って前記サブ表示装置15を用いて誘導する誘導手段41と(制御部に相当)、を備えるナビゲーション装置50から受け取った誘導内容に基づいて、前記判断手段60が前記運転者に対して前記サブ表示装置15の表示内容を参照させる必要があると判断した場合(「次の交差点を右折です」など)、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。
【0068】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、上述したステップに加えてさらに、前記制御ステップでは、測位された現在位置から所望の目的地まで探索された経路に従って前記サブ表示装置15を用いて誘導するナビゲーション装置から受け取った誘導内容に基づいて、前記判断ステップにて前記運転者に対して前記サブ表示装置15の表示内容を参照させる必要があると判断された場合、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。
【0069】
これらのようにすると、それぞれ、運転中に運転者が、ナビゲーション装置50による誘導内容があった場合においても、サブ表示装置15を参照する必要がなく、運転者の前方視界内に配置するメイン表示装置3を参照すればよい。このため、運転者の視線の移動を最小限に抑えることができ、運転者に安全運転を行わせることができる。
【0070】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、上述した構成に加えてさらに、前記制御手段39,41と(CPU回路、制御部に相当)は、前記サブ表示装置15と前記メイン表示装置3との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置15及び前記メイン表示装置3の表示内容を元に戻している。
【0071】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、上述したステップに加えてさらに、前記制御ステップでは、前記サブ表示装置15と前記メイン表示装置3との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置15及び前記メイン表示装置3の表示内容を元に戻している。
【0072】
これらのようにすると、それぞれ、このように一定時間にわたりメイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容が切り替わっても、運転者は、参照すべき表示内容をメイン表示装置3にて確認した後、元の表示内容に切り替わったメイン表示装置3を参照しつつ安全運転を継続することができる。
【0073】
<第2実施形態>
第2実施形態における自動表示切替装置は、第1実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため第2実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1乃至図9と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
【0074】
第2実施形態における自動表示切替装置においては、第1実施形態におけるナビゲーション装置50の代わりに、操作検出手段の一例に相当するタッチパネル部10を用いる点が第1実施形態と異なっている。なお第2実施形態では、ナビゲーション装置50と併せてタッチパネル部10を用いてメイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を切り替えるようにしてもよい。
【0075】
このタッチパネル部10は、運転者の手が触れられるとその接触状態を検知して運転者が操作をしようとしていることを検知する機能を有する。なお、このタッチパネル部10は、そのような接触状態を検出する代わりに、その運転者の指などの熱を検出して操作しようとしていることを検出する形態であっても良い。
【0076】
制御部41は、このタッチパネル部10による検出の結果、上述した特定状況の一例として、例えば運転者が操作した場合又は操作しようとしている場合、メイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替えるようにしている。具体的には、制御部41は、例えば運転者の手がタッチパネル部10に差し伸べられると、メイン表示装置3に、本来サブ表示装置15に表示すべきであった表示内容、例えば図示しないCCDカメラなどの撮像手段によって撮影された映像を表示するように制御している。
【0077】
このような構成によると、運転者が運転中にサブ表示装置15の表示内容に基づきタッチパネル部10を操作する又は操作しようとすると、このタッチパネル部10がコンピュータ制御装置60に対して操作信号を出力する。すると、このコンピュータ制御装置60は、メイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を切り替えるようにコントロールユニット34などを制御することになる。すると、上記具体例では、運転者にとって前方視界内近傍に位置するメイン表示装置3には、本来はサブ表示装置15に表示されるはずであったCCDカメラによる映像が表示されるようになる。
【0078】
図10は、コンピュータ制御装置60の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS41では、コンピュータ制御装置60が、タッチパネル部10から表示を切り替える旨の指令があったか否かを判断する。このコンピュータ制御装置60は、そのような指令があるまで待ち、そのような指令があった場合には次のステップS42を実行する。
【0079】
このステップS42では、コンピュータ制御装置60が、コントロールユニット34及びナビゲーション装置50を制御し、コントロールユニット34などがメイン表示部3に上述した案内拡大図を表示させているか否かを判断する。コンピュータ制御装置60は、このようにメイン表示部3に案内拡大図が表示されている場合にはステップS43を実行する。このステップS43では、コンピュータ制御装置60がメイン表示部3に対して表示を切り替える旨の指令を出力する。
【0080】
一方、コンピュータ制御装置60は、コントロールユニット34などを制御し、このコントロールユニット34などがメイン表示部3にこのような案内拡大図を表示させていない場合にはステップS44を実行する。このステップS44では、コンピュータ制御装置60がCPU回路39及び制御部41に対し、表示を切り替える旨の指令を供給して終了する。なお、コンピュータ制御装置60は、コントロールユニット34のCPU回路39に対してのみ表示を切り替える旨の指令を供給し、メイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を切り替えるようにさせてもよい。
【0081】
このようにすると、運転中に運転者がサブ表示装置15の表示内容を参照することが安全運転上好ましくないと判断した際に、運転者自らが、その意志でその表示内容をメイン表示装置3に表示させ、その表示内容を参照にあたり移動させるべき視線の移動量を少なくして安全運転を行うことができるようになる。
【0082】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、上述した構成に加えてさらに、前記サブ表示装置15の表示内容に対応した前記運転者による操作を検出する操作検出手段10を有し、前記制御手段39,40,41,45(CPU回路、映像信号生成回路、制御部、表示処理部に相当)は、前記操作検出手段10による検出の結果、前記特定状況として前記運転者が操作した場合又は操作しようとしている場合、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。
【0083】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、上述したステップに加えてさらに、前記制御ステップでは、前記サブ表示装置15の表示内容に対応した前記運転者による操作が検出された結果、前記特定状況として前記運転者が操作した場合又は操作しようとしている場合、前記メイン表示装置3と前記サブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。
【0084】
これらのようにすると、それぞれ、タッチパネル部10による検出の結果、運転中に運転者が所定の操作をした場合又は操作をしようとした結果変更されたサブ表示装置15の表示内容を参照しようとした際に、運転者はメイン表示装置3の表示内容を参照すればよく、サブ表示装置15の表示内容を参照する必要がない。このため運転中の運転者の視線の移動を最小限に抑えることができ、運転者が安全運転を行うことができる。
【0085】
上記実施形態における自動表示切替装置においては、上述した構成に加えてさらに、前記制御手段39,41と(CPU回路、制御部に相当)は、前記サブ表示装置15と前記メイン表示装置3との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置15及び前記メイン表示装置3の表示内容を元に戻している。
【0086】
上記実施形態における自動表示切替方法においては、上述したステップに加えてさらに、前記制御ステップでは、前記サブ表示装置15と前記メイン表示装置3との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置15及び前記メイン表示装置3の表示内容を元に戻している。
【0087】
これらのようにすると、それぞれ、このように一定時間にわたりメイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容が切り替わっても、運転者は、参照すべき表示内容をメイン表示装置3にて確認した後、元の表示内容に切り替わったメイン表示装置3を参照しつつ安全運転を継続することができる。
【0088】
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
上述した実施形態においては、コンピュータ制御装置60の処理は、上述したナビゲーション装置50の制御部41が代わりに実行し、自動表示切替装置の構成からコンピュータ制御装置60を省略してもよい。
【0089】
また上述した実施形態では、コンピュータ制御装置60が上記特定状況であると判断した場合に上述のように表示内容の切り替えを行っているが、これに限られず、例えば運転者によって手動で表示内容を切り替えることができるようにしても良い。
【0090】
具体的には、上述した自動表示切替装置に、例えば図1に示すようにハンドル4(ステァリング)上に操作部70を設けることを挙げることができる。この操作部70は、図2に示すようにコンピュータ制御装置60に接続されている。このコンピュータ制御装置60は、この操作部70の操作を契機として、上記実施形態とほぼ同様な切り替え制御によってメイン表示装置3とサブ表示装置15との間で表示内容を切り替える。
【0091】
また第2実施形態では、操作検出手段の一例としてのタッチパネル部10による運転者の操作又は操作しようとしたことを契機として、メイン表示装置3及びサブ表示装置15の表示内容を切り替えているが、これに限られず、その他の操作検出手段を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】第1実施形態における車両の車内の一部の構成例を示す斜視図である。
【図2】自動表示切替装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図3】制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】コンピュータ制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】CPU回路の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】通常状態におけるメイン表示装置の表示内容を示す画面例である。
【図7】通常状態におけるサブ表示装置の表示内容を示す画面例である。
【図8】特定状況におけるメイン表示装置の表示内容を示す画面例である。
【図9】特定状況におけるメイン表示装置の表示内容を示す画面例である。
【図10】コンピュータ制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
3 メイン表示装置(メイン表示装置、複数の表示装置の一方に相当)
15 サブ表示装置(サブ表示装置、複数の表示装置の他方に相当)
39 CPU回路(制御手段に相当)
40 映像信号生成回路(制御手段に相当)
41 制御部(制御手段、探索手段、誘導手段に相当)
43 GPS受信処理部(測位手段に相当)
45 表示処理部(制御手段に相当)
60 コンピュータ制御装置(判断手段に相当)
70 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置と、
前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置と、
前記運転者に前記サブ表示装置の表示内容を参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替える制御手段と、
を有することを特徴とする自動表示切替装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動表示切替装置において、
前記判断手段は、
前記特定状況として、前記車両の走行状況に応じて前記運転者に前記サブ表示装置の表示内容を参照させるべきか否かを判断することを特徴とする自動表示切替装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動表示切替装置において、
前記制御手段は、
現在位置を測位する測位手段と、前記測位手段によって測位された現在位置から所望の目的地までの経路を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記経路に従って前記サブ表示装置を用いて誘導する誘導手段と、を備えるナビゲーション装置から受け取った誘導内容に基づいて、前記判断手段が前記運転者に対して前記サブ表示装置の表示内容を参照させる必要があると判断した場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替えることを特徴とする自動表示切替装置。
【請求項4】
請求項1に記載の自動表示切替装置において、
前記サブ表示装置の表示内容に対応した前記運転者による操作を検出する操作検出手段を有し、
前記制御手段は、
前記操作検出手段による検出の結果、前記特定状況として前記運転者が操作した場合又は操作しようとしている場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替えることを特徴とする自動表示切替装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動表示切替装置において、
前記制御手段は、
前記サブ表示装置と前記メイン表示装置との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置及び前記メイン表示装置の表示内容を元に戻すことを特徴とする自動表示切替装置。
【請求項6】
車両の運転者の前方視界内近傍に配置するメイン表示装置とは別体であり前記運転者の前方視界内近傍に配置していないサブ表示装置の表示内容を前記運転者に参照させるべき特定状況であるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにて前記特定状況であると判断された場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替える制御ステップと、
を有することを特徴とする自動表示切替方法。
【請求項7】
請求項6に記載の自動表示切替方法において、
前記判断ステップでは、
前記特定状況として、前記車両の走行状況に応じて前記運転者に前記サブ表示装置の表示内容を参照させるべきか否かを判断することを特徴とする自動表示切替方法。
【請求項8】
請求項7に記載の自動表示切替方法において、
前記制御ステップでは、
測位された現在位置から所望の目的地まで探索された経路に従って前記サブ表示装置を用いて誘導するナビゲーション装置から受け取った誘導内容に基づいて、前記判断ステップにて前記運転者に対して前記サブ表示装置の表示内容を参照させる必要があると判断された場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替えることを特徴とする自動表示切替方法。
【請求項9】
請求項6に記載の自動表示切替方法において、
前記制御ステップでは、
前記サブ表示装置の表示内容に対応した前記運転者による操作が検出された結果、前記特定状況として前記運転者が操作した場合又は操作しようとしている場合、前記メイン表示装置と前記サブ表示装置との間で表示内容を切り替えることを特徴とする自動表示切替方法。
【請求項10】
請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の自動表示切替方法において、
前記制御ステップでは、
前記サブ表示装置と前記メイン表示装置との間で表示内容を切り替えてから一定時間が経過したことを契機として、前記サブ表示装置及び前記メイン表示装置の表示内容を元に戻すことを特徴とする自動表示切替方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−113616(P2009−113616A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−288194(P2007−288194)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】