自動車用取付け部品の取付け構造
【課題】取付け部品における取付け開口からの不用意の脱落を防止すべくなした。
【解決手段】エスカッション4に形成した係合片体5の係合爪部5cをアームレスト2に形成した取付け開口3の周壁縁部2aに係合することによってエスカッション4をアームレスト2に取付ける場合、係合片体5が、エスカッション4側から互いに離間した状態で立設された一対の脚片部5aと両脚片部5aの先端を連結する連結片部5bとを有し、連結片部5bに係合爪部5cを形成し、更に、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dに、取付け開口3の壁面3bが常時当接するように壁面3b側に突出する当接突起部6を形成して、当接突起部6における先端壁部6aからの突出寸法を、先端壁部6aと取付け開口3の壁面3bとの取付け誤差により生じる最大隙間寸法X2とほぼ同等寸法に設定した。
【解決手段】エスカッション4に形成した係合片体5の係合爪部5cをアームレスト2に形成した取付け開口3の周壁縁部2aに係合することによってエスカッション4をアームレスト2に取付ける場合、係合片体5が、エスカッション4側から互いに離間した状態で立設された一対の脚片部5aと両脚片部5aの先端を連結する連結片部5bとを有し、連結片部5bに係合爪部5cを形成し、更に、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dに、取付け開口3の壁面3bが常時当接するように壁面3b側に突出する当接突起部6を形成して、当接突起部6における先端壁部6aからの突出寸法を、先端壁部6aと取付け開口3の壁面3bとの取付け誤差により生じる最大隙間寸法X2とほぼ同等寸法に設定した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に重合係止することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造に関するものである。
【0002】
本発明は、取付け部品であるドアスイッチフィニッシャ又はエスカッションを被取付け部位であるドアトリムのアームレスト上に取付ける場合や、取付け部品であるピラーガーニッシュを被取付け部位である車体側ピラーに取付ける場合や、或いは、取付け部品であるキッキングプレートを、被取付け部位である車体側サイドシルに取付ける場合等に適用すべく案出されたものである。
【背景技術】
【0003】
従来、この種の自動車用取付け部品の取付け構造としては、例えば被取付け部位であるドアトリムのアームレスト上にエスカッションを取付ける取付け構造が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−227460号公報。
【0004】
そして、上記従来における自動車用取付け部品取付け構造において、ドアトリム上面の取付け用開口にエスカッションを嵌込み固定するために、エスカッションの裏面に係止爪を適宜形成して、係止爪を取付け開口の周壁部に係止することにより行っていた。
【0005】
前記係止爪は、長手方向に略L字状を呈しており、先端側鉤状部を取付け開口の周壁部に係合する構成となっていた。
【0006】
従って、係止爪による取付け開口への係合状態を堅固にするためには、係止爪の板厚を厚くしたり先端側鉤状部における取付け開口との係合重合部分を多くする等行う必要があるが、反面、係止爪を取付け開口の周壁部に係合するに際して、係止爪を弾性変形させながら取付け開口の周壁部に係合する場合に、係止爪が弾性変形しにくい形状となったり係止爪の係合幅が大きくなったりし過ぎると、取付け作業を難しくしてしまい、また、反面、係合する際に係止爪を弾性変形しやすくしたり係止爪の係合ラップ代が少ない場合には、取付け開口からエスカッションが不用意に脱落してしまうことになり、取付け構造として利用に供し得ないことになる。
【0007】
上記の点に鑑み、係止爪構造として、図10乃至図12に示すような所謂門型形状のものが従来から採用されている。
【0008】
これによれば、取付け部品a側に一対の脚片部b、bを立設し、脚片部b、bの先端部を連結片cで連結すると共に、連結片cに三角山形突起状の係合爪部dを突出形成して構成して、係合爪部dを被取付け部eに形成した取付け開口fの周壁部gに引っ掛け係合することによって、取付け部品aを被取付け部eに取付けるようにしたものである。
【0009】
このように構成することにより、係合爪部dが連結片cを介して一対の脚片部b、bに形成されていることから、被取付け部位eに対する両脚片部b、bの弾性変形力や係合爪部dの取付け開口fとの係合ラップ代を、ある程度設計自由度を持って設定可能とすべく、意図したものである。
【0010】
そして、係合爪部dを取付け開口fの周壁部gに引っ掛け係合する過程を説明すると、まず、図11に示すように、被取付け部位eに設けた取付け開口fの周壁部gに係合爪部dを対向させ、取付け部品aを矢印h方向に移動させる。
【0011】
この結果、図12に示すように、係合爪部dは、三角斜面形状に形成されているために、図12の二点鎖線示する通常状態から、取付け開口fの周壁部gにより、取付け開口fの内方側に押し戻される状態において脚片部b、bが一旦矢印i方向に弾性変形し(図12の実線視状態)、なおも係合爪部dを取付け開口部f内に進入させ、係合爪部dが取付け開口fを挿通した際には、弾性変形を戻しながらも全て戻らない状態で、係合爪部dが取付け開口fの周壁部gに当接係合して、取付け部品aを被取付け部位eに取付けるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、被取付け部位eの取付け開口fの形成位置や取付け部品aの係合爪部dの形成位置が製作誤差或いは取付け部品aの取付け位置が被取付け部品との関係等において、取付け開口fの周壁部gと係合爪部dとの係合位置にばらつきが生じた場合、係合爪部dの弾性変形分全て元に復帰したとしても、係合爪部dにおける周壁部gへの係合ラップ代が図13に示すように小さくなってしまうことがあり、この場合、やはり、取付け部品aが取付け開口fから不用意に脱落してしまうおそれがある。
【0013】
そこで、本発明は、たとえ被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差或いは取付け部品の取付け位置が被取付け部品との関係等において、取付け開口の周壁部と係合爪部との間にばらつきが生じた場合でも、係合爪部における周壁部への係合ラップ代を常時所定代確保できるように構成して、取付け部品における取付け開口からの不用意の脱落を防止すべくなした自動車用取付け部品の取付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る自動車用取付け部品の取付け構造は、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に係合することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車部品の取付け構造であって、前記係合片体が、前記取付け部品に互いに離間した状態で立設された一対の脚片部と該両脚片部の先端を連結する連結片部とを有すると共に該連結片部に前記係合爪部を形成してなり、更に、前記連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、前記取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、該当接突起部における前記先端壁部からの突出寸法を、前記先端壁部と前記取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記のように構成する本発明によれば、連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、当接突起部における先端壁部からの突出寸法を、先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことから、被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いは取付け部品の取付け位置が被取付け部品との関係等によって、係合片体における係合爪部より先端側に存する先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との間の寸法ばらつきが生じた場合でも、常時係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代を常時所定寸法分確保することができる。
【0016】
即ち、当該寸法ばらつきが最小の場合には、突起部が取付け開口における周壁縁部の壁面に当接した時点で係合片体が取付け開口の中央部側に弾性変形するも、係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代は所定寸法を確保でき、また、当該寸法ばらつきが最大の場合には、当接突起部が取付け開口における周壁縁部の壁面に当接した後には係合片体の弾性変形が若干生じたとしても、やはり、係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代が所定寸法に確保されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明に係る実施の形態を採用して被取付け部位であるドアトリムにおけるアームレストと当該アームレストに取付ける取付け部品であるエシカッションとを分割して描画した斜視図、図2は図1に示すエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図2におけるA−A断面図、図5は同じく図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける中途過程を描画した図2におけるA−A断面図、図6は同じく図1におけるアームレストにエスカッションを取付けた状態を描画した図2のA−A断面図である。
【0019】
図1において、自動車のドアにおける車室側に装着するドアトリム1にアームレスト2が突設されており、アームレスト2は、その上面棚状部2aに中間橋渡し片部2bにより区画された取付け開口3を形成して、被取付け部位を構成している。
【0020】
取付け開口3の周壁縁部3aに係合することによって、取付け部品であるドアスイッチフィニッシャ兼用のエスカッション4が取付けられている。
【0021】
即ち、エスカッション4は、車体前方側をドアスイッチ装着部4aとすると共に、車体後方側を凹状のボックス形状に形成してプルハンドル部4bとして構成しており、裏面側において、たとえば、車体の前端側及びプルハンドル部4bの前端側に、取付け開口3の周壁縁部3aに係合する一対の係合片体5、5が形成されている。
【0022】
係合爪部5、5は、それぞれエスカッション4の裏面側に互いに離間した状態で立設された一対の脚片部5aと両脚片部5aの先端を連結する連結片部5bとを有すると共に、連結片部5bに係合爪部5cを形成してなり、更に、係合片体5、5における係合爪部5cより先端側に取付け開口3の周縁縁部3aの壁面3bに常時当接する当接突起部6を突設している。
【0023】
このように構成する場合、エスカッション4をアームレスト2の取付け開口3に係合装着するには、先ず、図4に示すように、係合片体5を連結片部5b側から取付け開口3に挿入し、さらに進め、図5に示すように、取付け開口3の壁面3bを係合爪部5cの斜面が摺動しながら、係合爪部5cは、壁面5cによって矢印方向に押されて、二点鎖線示する所期状態から取付け開口3の中央部側に弾性変形していく。
【0024】
この状態から、さらに、係合爪部5cを取付け開口3に挿入していき、図6に示すように、係合爪部5cが壁面5cを抜け出すと、その瞬間、取付け開口3の中央部側に弾性変形していた係合爪部5cが二点鎖線示する所期状態に戻ろうとするも、当接突起部6が取付け開口3の壁面3bに当接した状態で、係合爪部5cは、実線示状態で安定し、取付け開口3の周壁縁部3aに係合することになり、この状態で、図1に示すエスカッション4におけるプルハンドル部4bの底部4b1を挿通させた取付けねじ7をアームレスト2の取付け片部2eに螺着することによって、エスカッション4はアームレスト2に装着されることになる。
【0025】
上記構成を達成させるために、当接突起部6は、図3に示すように、周壁縁部3aの壁面3bとの当接面である先端壁部6aを基準として、係合爪部5cにおける周壁縁部3aとの係合ラップ代Zが所定寸法に設定されている。
【0026】
そして、係合ラップ代Zは、アームレスト2に形成した取付け開口3の形成位置やエシカッション4の係合爪部5cの形成位置における製作誤差或いはエスカッション4の取付け位置がアームレスト2との関係等によって、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法のばらつきを考慮して設定することになる。
【0027】
具体的には、図7に示すように、先ず、アームレスト2に形成した取付け開口3の形成位置やエシカッション4の係合爪部5cの形成位置における製作誤差或いはエスカッション4の取付け位置がアームレスト2との関係等によって、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法のばらつきとして、X1からX2の幅寸法の範囲で生じ、幅寸法X1側がマイナス側(すなわち、隙間寸法が壁面3bに対してマイナス側、換言すれば隙間寸法が最小側)として生じ、幅寸法X2側がプラス側(すなわち、隙間寸法が壁面3bに対してプラス側、換言すれば、隙間寸法が最大側)として生じるとすると、当接突起部6の高さ寸法Y(当接突起部6の先端部から先端壁部5dまでの距離)は、幅寸寸法X2と同等の寸法を有するように設定してある。
【0028】
従って、当接突起部6が常に取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bに当接していることと相俟って、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法が最小となる幅寸法X1の場合には、図8に示すように、係合爪部5cは、二点鎖線で示す所期形状の位置から実線で示すように取付け開口3の中央部側に大きく弾性変形しながら、取付け開口3の周壁縁部3aへの係合ラップ代Zは所定寸法分確保されることになる。
【0029】
逆に、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法が最大となる幅寸法X2の場合には、図9に示すように、当接突起部6が取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bに当接するも、係合爪部5cは、最小の範囲で取付け開口3の中央部側に弾性変形して、やはり、取付け開口3の周壁縁部3aへの係合ラップ代Zは所定寸法分確保されることになる。
【0030】
なお、上記の実施の形態においては、先端壁部5dに当接突起部6を形成することによって壁面3bとの当接関係を形成したが、先端壁部5d自体を肉盛りして、壁面3bとの当接関係を形成してもよい。この場合、先端壁部5dへの肉盛り部が当接突起部6を構成することになる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
以上説明したように、本発明は、連結片部における係合爪部より先端側に存する先端壁部に、取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、当接突起部における先端壁部からの突出寸法を、先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことから、被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いは取付け部品の取付け位置が他の取付け部品との関係等によって、係合片体における係合爪部より先端側に存する先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との間の寸法ばらつきが生じた場合でも、常時係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代を所定寸法分確保することができるために、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に重合係止することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る実施の形態を採用して被取付け部位であるドアトリムにおけるアームレストと当該アームレストに取付ける取付け部品であるエシカッションとを分割して描画した斜視図である。
【図2】図1に示すエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図2におけるA−A断面図である。
【図5】同じく、図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける中途過程を描画した図2におけるA−A断面図である。
【図6】同じく、図1におけるアームレストにエスカッションを取付けた状態を描画した図2のA−A断面図である。
【図7】同じく、エスカッションにおける当接突起部の高さ寸法および係止爪部の係合ラップ代を設定するための説明図である。
【図8】同じく、アーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最大幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図9】同じくアーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最小幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図10】従来技術におけるエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図である。
【図11】同じく、アームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図10におけるB−B断面図である。
【図12】同じく、アーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最大幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図13】同じくアーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最小幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【符号の説明】
【0033】
2 アームレスト(被取付け部品)
3 取付け開口
4 エスカッション(取付け部品)
5 係合片体
5a 脚片部
5b 連結片部
5c 係合爪部
5d 先端壁部
6 当接突起部
Z 係合代
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に重合係止することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造に関するものである。
【0002】
本発明は、取付け部品であるドアスイッチフィニッシャ又はエスカッションを被取付け部位であるドアトリムのアームレスト上に取付ける場合や、取付け部品であるピラーガーニッシュを被取付け部位である車体側ピラーに取付ける場合や、或いは、取付け部品であるキッキングプレートを、被取付け部位である車体側サイドシルに取付ける場合等に適用すべく案出されたものである。
【背景技術】
【0003】
従来、この種の自動車用取付け部品の取付け構造としては、例えば被取付け部位であるドアトリムのアームレスト上にエスカッションを取付ける取付け構造が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−227460号公報。
【0004】
そして、上記従来における自動車用取付け部品取付け構造において、ドアトリム上面の取付け用開口にエスカッションを嵌込み固定するために、エスカッションの裏面に係止爪を適宜形成して、係止爪を取付け開口の周壁部に係止することにより行っていた。
【0005】
前記係止爪は、長手方向に略L字状を呈しており、先端側鉤状部を取付け開口の周壁部に係合する構成となっていた。
【0006】
従って、係止爪による取付け開口への係合状態を堅固にするためには、係止爪の板厚を厚くしたり先端側鉤状部における取付け開口との係合重合部分を多くする等行う必要があるが、反面、係止爪を取付け開口の周壁部に係合するに際して、係止爪を弾性変形させながら取付け開口の周壁部に係合する場合に、係止爪が弾性変形しにくい形状となったり係止爪の係合幅が大きくなったりし過ぎると、取付け作業を難しくしてしまい、また、反面、係合する際に係止爪を弾性変形しやすくしたり係止爪の係合ラップ代が少ない場合には、取付け開口からエスカッションが不用意に脱落してしまうことになり、取付け構造として利用に供し得ないことになる。
【0007】
上記の点に鑑み、係止爪構造として、図10乃至図12に示すような所謂門型形状のものが従来から採用されている。
【0008】
これによれば、取付け部品a側に一対の脚片部b、bを立設し、脚片部b、bの先端部を連結片cで連結すると共に、連結片cに三角山形突起状の係合爪部dを突出形成して構成して、係合爪部dを被取付け部eに形成した取付け開口fの周壁部gに引っ掛け係合することによって、取付け部品aを被取付け部eに取付けるようにしたものである。
【0009】
このように構成することにより、係合爪部dが連結片cを介して一対の脚片部b、bに形成されていることから、被取付け部位eに対する両脚片部b、bの弾性変形力や係合爪部dの取付け開口fとの係合ラップ代を、ある程度設計自由度を持って設定可能とすべく、意図したものである。
【0010】
そして、係合爪部dを取付け開口fの周壁部gに引っ掛け係合する過程を説明すると、まず、図11に示すように、被取付け部位eに設けた取付け開口fの周壁部gに係合爪部dを対向させ、取付け部品aを矢印h方向に移動させる。
【0011】
この結果、図12に示すように、係合爪部dは、三角斜面形状に形成されているために、図12の二点鎖線示する通常状態から、取付け開口fの周壁部gにより、取付け開口fの内方側に押し戻される状態において脚片部b、bが一旦矢印i方向に弾性変形し(図12の実線視状態)、なおも係合爪部dを取付け開口部f内に進入させ、係合爪部dが取付け開口fを挿通した際には、弾性変形を戻しながらも全て戻らない状態で、係合爪部dが取付け開口fの周壁部gに当接係合して、取付け部品aを被取付け部位eに取付けるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、被取付け部位eの取付け開口fの形成位置や取付け部品aの係合爪部dの形成位置が製作誤差或いは取付け部品aの取付け位置が被取付け部品との関係等において、取付け開口fの周壁部gと係合爪部dとの係合位置にばらつきが生じた場合、係合爪部dの弾性変形分全て元に復帰したとしても、係合爪部dにおける周壁部gへの係合ラップ代が図13に示すように小さくなってしまうことがあり、この場合、やはり、取付け部品aが取付け開口fから不用意に脱落してしまうおそれがある。
【0013】
そこで、本発明は、たとえ被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差或いは取付け部品の取付け位置が被取付け部品との関係等において、取付け開口の周壁部と係合爪部との間にばらつきが生じた場合でも、係合爪部における周壁部への係合ラップ代を常時所定代確保できるように構成して、取付け部品における取付け開口からの不用意の脱落を防止すべくなした自動車用取付け部品の取付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る自動車用取付け部品の取付け構造は、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に係合することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車部品の取付け構造であって、前記係合片体が、前記取付け部品に互いに離間した状態で立設された一対の脚片部と該両脚片部の先端を連結する連結片部とを有すると共に該連結片部に前記係合爪部を形成してなり、更に、前記連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、前記取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、該当接突起部における前記先端壁部からの突出寸法を、前記先端壁部と前記取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記のように構成する本発明によれば、連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、当接突起部における先端壁部からの突出寸法を、先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことから、被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いは取付け部品の取付け位置が被取付け部品との関係等によって、係合片体における係合爪部より先端側に存する先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との間の寸法ばらつきが生じた場合でも、常時係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代を常時所定寸法分確保することができる。
【0016】
即ち、当該寸法ばらつきが最小の場合には、突起部が取付け開口における周壁縁部の壁面に当接した時点で係合片体が取付け開口の中央部側に弾性変形するも、係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代は所定寸法を確保でき、また、当該寸法ばらつきが最大の場合には、当接突起部が取付け開口における周壁縁部の壁面に当接した後には係合片体の弾性変形が若干生じたとしても、やはり、係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代が所定寸法に確保されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明に係る実施の形態を採用して被取付け部位であるドアトリムにおけるアームレストと当該アームレストに取付ける取付け部品であるエシカッションとを分割して描画した斜視図、図2は図1に示すエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図2におけるA−A断面図、図5は同じく図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける中途過程を描画した図2におけるA−A断面図、図6は同じく図1におけるアームレストにエスカッションを取付けた状態を描画した図2のA−A断面図である。
【0019】
図1において、自動車のドアにおける車室側に装着するドアトリム1にアームレスト2が突設されており、アームレスト2は、その上面棚状部2aに中間橋渡し片部2bにより区画された取付け開口3を形成して、被取付け部位を構成している。
【0020】
取付け開口3の周壁縁部3aに係合することによって、取付け部品であるドアスイッチフィニッシャ兼用のエスカッション4が取付けられている。
【0021】
即ち、エスカッション4は、車体前方側をドアスイッチ装着部4aとすると共に、車体後方側を凹状のボックス形状に形成してプルハンドル部4bとして構成しており、裏面側において、たとえば、車体の前端側及びプルハンドル部4bの前端側に、取付け開口3の周壁縁部3aに係合する一対の係合片体5、5が形成されている。
【0022】
係合爪部5、5は、それぞれエスカッション4の裏面側に互いに離間した状態で立設された一対の脚片部5aと両脚片部5aの先端を連結する連結片部5bとを有すると共に、連結片部5bに係合爪部5cを形成してなり、更に、係合片体5、5における係合爪部5cより先端側に取付け開口3の周縁縁部3aの壁面3bに常時当接する当接突起部6を突設している。
【0023】
このように構成する場合、エスカッション4をアームレスト2の取付け開口3に係合装着するには、先ず、図4に示すように、係合片体5を連結片部5b側から取付け開口3に挿入し、さらに進め、図5に示すように、取付け開口3の壁面3bを係合爪部5cの斜面が摺動しながら、係合爪部5cは、壁面5cによって矢印方向に押されて、二点鎖線示する所期状態から取付け開口3の中央部側に弾性変形していく。
【0024】
この状態から、さらに、係合爪部5cを取付け開口3に挿入していき、図6に示すように、係合爪部5cが壁面5cを抜け出すと、その瞬間、取付け開口3の中央部側に弾性変形していた係合爪部5cが二点鎖線示する所期状態に戻ろうとするも、当接突起部6が取付け開口3の壁面3bに当接した状態で、係合爪部5cは、実線示状態で安定し、取付け開口3の周壁縁部3aに係合することになり、この状態で、図1に示すエスカッション4におけるプルハンドル部4bの底部4b1を挿通させた取付けねじ7をアームレスト2の取付け片部2eに螺着することによって、エスカッション4はアームレスト2に装着されることになる。
【0025】
上記構成を達成させるために、当接突起部6は、図3に示すように、周壁縁部3aの壁面3bとの当接面である先端壁部6aを基準として、係合爪部5cにおける周壁縁部3aとの係合ラップ代Zが所定寸法に設定されている。
【0026】
そして、係合ラップ代Zは、アームレスト2に形成した取付け開口3の形成位置やエシカッション4の係合爪部5cの形成位置における製作誤差或いはエスカッション4の取付け位置がアームレスト2との関係等によって、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法のばらつきを考慮して設定することになる。
【0027】
具体的には、図7に示すように、先ず、アームレスト2に形成した取付け開口3の形成位置やエシカッション4の係合爪部5cの形成位置における製作誤差或いはエスカッション4の取付け位置がアームレスト2との関係等によって、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法のばらつきとして、X1からX2の幅寸法の範囲で生じ、幅寸法X1側がマイナス側(すなわち、隙間寸法が壁面3bに対してマイナス側、換言すれば隙間寸法が最小側)として生じ、幅寸法X2側がプラス側(すなわち、隙間寸法が壁面3bに対してプラス側、換言すれば、隙間寸法が最大側)として生じるとすると、当接突起部6の高さ寸法Y(当接突起部6の先端部から先端壁部5dまでの距離)は、幅寸寸法X2と同等の寸法を有するように設定してある。
【0028】
従って、当接突起部6が常に取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bに当接していることと相俟って、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法が最小となる幅寸法X1の場合には、図8に示すように、係合爪部5cは、二点鎖線で示す所期形状の位置から実線で示すように取付け開口3の中央部側に大きく弾性変形しながら、取付け開口3の周壁縁部3aへの係合ラップ代Zは所定寸法分確保されることになる。
【0029】
逆に、連結片部5bにおける係合爪部5cより先端側に存する先端壁部5dと取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bとの間に生ずる隙間寸法が最大となる幅寸法X2の場合には、図9に示すように、当接突起部6が取付け開口3の周壁縁部3aの壁面3bに当接するも、係合爪部5cは、最小の範囲で取付け開口3の中央部側に弾性変形して、やはり、取付け開口3の周壁縁部3aへの係合ラップ代Zは所定寸法分確保されることになる。
【0030】
なお、上記の実施の形態においては、先端壁部5dに当接突起部6を形成することによって壁面3bとの当接関係を形成したが、先端壁部5d自体を肉盛りして、壁面3bとの当接関係を形成してもよい。この場合、先端壁部5dへの肉盛り部が当接突起部6を構成することになる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
以上説明したように、本発明は、連結片部における係合爪部より先端側に存する先端壁部に、取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、当接突起部における先端壁部からの突出寸法を、先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことから、被取付け部位の取付け開口の形成位置や取付け部品の係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いは取付け部品の取付け位置が他の取付け部品との関係等によって、係合片体における係合爪部より先端側に存する先端壁部と取付け開口の周壁縁部の壁面との間の寸法ばらつきが生じた場合でも、常時係合爪部における取付け開口の周壁縁部への係合ラップ代を所定寸法分確保することができるために、取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に重合係止することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る実施の形態を採用して被取付け部位であるドアトリムにおけるアームレストと当該アームレストに取付ける取付け部品であるエシカッションとを分割して描画した斜視図である。
【図2】図1に示すエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図2におけるA−A断面図である。
【図5】同じく、図1におけるアームレストにエスカッションを取付ける中途過程を描画した図2におけるA−A断面図である。
【図6】同じく、図1におけるアームレストにエスカッションを取付けた状態を描画した図2のA−A断面図である。
【図7】同じく、エスカッションにおける当接突起部の高さ寸法および係止爪部の係合ラップ代を設定するための説明図である。
【図8】同じく、アーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最大幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図9】同じくアーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最小幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図10】従来技術におけるエシカッションにおける係止片体周辺を拡大して描画した斜視図である。
【図11】同じく、アームレストにエスカッションを取付ける寸前の状態を描画した図10におけるB−B断面図である。
【図12】同じく、アーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最大幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【図13】同じくアーレストの取付け開口の形成位置やエスカッションの係合爪部の形成位置が製作誤差により生じたばらつき或いはエスカッションの取付け位置が他の取付け部品との関係等において生じたばらつきが最小幅である場合における取付け開口に対する係合爪部の係合ラップ代を説明するための図である。
【符号の説明】
【0033】
2 アームレスト(被取付け部品)
3 取付け開口
4 エスカッション(取付け部品)
5 係合片体
5a 脚片部
5b 連結片部
5c 係合爪部
5d 先端壁部
6 当接突起部
Z 係合代
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に係合することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造であって、前記係合片体が、前記取付け部品側から互いに離間した状態で立設された一対の脚片部と該両脚片部の先端を連結する連結片部とを有すると共に該連結片部に前記係合爪部を形成してなり、更に、前記連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、前記取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、該当接突起部における前記先端壁部からの突出寸法を、前記先端壁部と前記取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことを特徴とする自動車用取付け部品の取付け構造。
【請求項1】
取付け部品に形成した係合片体の係合爪部を被取付け部位に形成した取付け開口の周壁縁部に係合することによって前記取付け部品を前記被取付け部位に取付けるようになした自動車用取付け部品の取付け構造であって、前記係合片体が、前記取付け部品側から互いに離間した状態で立設された一対の脚片部と該両脚片部の先端を連結する連結片部とを有すると共に該連結片部に前記係合爪部を形成してなり、更に、前記連結片部における前記係合爪部より先端側に存する先端壁部に、前記取付け開口の周壁縁部の壁面が常時当接するように当該周壁縁部の壁面側に突出する当接突起部を形成して、該当接突起部における前記先端壁部からの突出寸法を、前記先端壁部と前記取付け開口の周壁縁部の壁面との取付け誤差により生じる最大隙間寸法とほぼ同等寸法に設定したことを特徴とする自動車用取付け部品の取付け構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−150004(P2008−150004A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−342855(P2006−342855)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000124454)河西工業株式会社 (593)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000124454)河西工業株式会社 (593)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]