説明

自動車

【課題】フロントバンパをフロントフェンダパネルに固定連結するバンパリテーナを有する自動車において、フロントバンパの外面とフロントフェンダパネルの外面の面一性をより一層向上させる。
【解決手段】フロントフェンダパネル2の先端下部18に対応するフロントバンパ5のフランジ部分13Bの車幅方向中心側端に、薄板状のバンパリブ21を一体に形成し、該バンパリブ21を、バンパリテーナ7に形成された薄板状のリテーナリブ22を介して、フロントフェンダパネル2の先端下部18の車幅方向中心側端に当接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントバンパをフロントフェンダパネルに固定連結するバンパリテーナを有する自動車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般の自動車には、車体の一部を構成するフロントフェンダパネルと、車体の前部に装着されたフロントバンパとを有している(特許文献1の図1参照)。図5は、かかる自動車の一例を示す概観斜視図であり、この図における矢印Frは自動車の前進方向を示し、矢印Wはその車幅方向を示している。また、図5における符号CLは、自動車の車幅方向中心を示している。本明細書における「前」又は「後」なる文言は、この前進方向Frを基準とした前後を意味している。
【0003】
図5において、符号1は自動車の車体、すなわちそのメインボデーを示し、符号2は車体1の一部を構成するフロントフェンダパネルを示している。また、フロントフェンダパネル2の前方には、ランプ20が配置され、さらに車体1には、フード3が開閉可能に支持されている。さらに、車体1の前部にはフロントグリル4が装着されていて、その下方に、車体1に対して固定されたフロントバンパ5が配置されている。このフロントバンパ5は、それ自体周知のように、図5に示した樹脂製のバンパパネル6と、このバンパパネル6に一体に組み付けられた鋼板製のリインフォースメント(図示せず)から構成されている。また、フロントフェンダパネル2は鋼板より成る。
【0004】
図6は、従来の自動車のフロントバンパ5をフロントフェンダパネル2に取り付けるときの様子を示した斜視図である。フロントバンパ5の車幅方向端部は、図6に示されている樹脂製のバンパリテーナ7を介してフロントフェンダパネル2に固定連結される。ここに示したバンパリテーナ7は、フロントフェンダパネル2を向いた側の面に設けられた2つのクリップ8,9を有し、その各クリップ8,9を、図6に一点鎖線の矢印Aで示したようにフロントフェンダパネル2の下部に形成された各取付孔10,11に押し込んで、各クリップ8,9を図7に示したように各取付孔10,11に嵌着する。これにより、バンパリテーナ7をフロントフェンダパネル2に対して固定することができる。図5においては、図が煩雑化することを避けるため、クリップ8,9を簡略化して示してある。
【0005】
また、バンパリテーナ7には、嵌合溝12が形成され、フロントバンパ5にはフランジ13が形成されていて、そのフランジ13の平坦な部分13Aには、複数の係止孔14が形成されている。
【0006】
フロントバンパ5のフランジ13を、図6に一点鎖線の矢印Bで示したように、バンパリテーナ7の嵌合溝12に押し込んで、そのフランジ13を図7に示したように嵌合溝12に嵌合する。このとき、バンパリテーナ7に突設された各係止爪15が各係止孔14に係合する。フランジ13を嵌合溝12に押し込んだとき、各係止爪15がフランジ13によって加圧されて弾性変形し、フランジ13を嵌合溝12に嵌合させ終えると、各係止爪12が弾性復帰して、その係止爪15が各係止孔14に係合するのである。このように、フロントバンパ5のフランジ13がバンパリテーナ7の嵌合溝12に嵌合した状態で、バンパリテーナ7の係止爪15がフロントバンパ5の係止孔14に係合することによって、フロントバンパ5をバンパリテーナ7に固定できる。フロントバンパ5を、バンパリテーナ7を介して、フロントフェンダパネル2に固定連結することができるのである。
【0007】
上述のように、フロントバンパ5をフロントフェンダパネル2に取り付けたとき、図5及び図7に示したように、互いに隣接して位置するフロントフェンダパネル部分の外面16と、フロントバンパ部分の外面17とがほぼ面一状態となる。これにより、自動車の外観を向上させることができる。
【0008】
ところで、フロントフェンダパネル2の前方には、図5及び図6に示した形態のランプ20が位置しているので、図6に示すように、フロントフェンダパネル2の先端下部18に対応したフロントバンパ5のフランジ部分13Bは、係止孔14の形成された平坦なフランジ部分13Aよりも上方に突出した状態に湾曲している。このため、この湾曲したフランジ部分13Bに係止孔を形成し、その係止孔に対応するバンパリテーナ7の部分に係止爪を突設することは難しい。バンパリテーナ7のこの部分に係止爪を突設すると、バンパリテーナの構造が複雑化するため、ここに係止爪を突設することは困難なのである。
【0009】
このため、従来の自動車においては、湾曲したフランジ部分13Bに対応するバンパリテーナ7の部分には係止爪を設けずに、フランジ部分13Bよりも後方の平坦なフランジ部分13Aに形成した係止孔14に、バンパリテーナ7の係止爪15を係合させていた。ところが、このように、湾曲したフランジ部分13Bがバンパリテーナ7に対して固定されていないと、そのフランジ部分13Bと、その近傍のフロントバンパ部分が、これらに隣接するフロントフェンダパネル2の部分に対して、浮いた状態となるか、または沈んだ状態となり、これらの部分の外面の面一性が悪化し、その外観品質が低下するおそれがある。
【0010】
【特許文献1】特開2006−27485号公報の図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、バンパリテーナの構造が複雑化することを抑えつつ、上述した従来の欠点を除去することのできる自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、フロントバンパをフロントフェンダパネルに固定連結するバンパリテーナを有し、該バンパリテーナは、前記フロントフェンダパネルに形成された取付孔に嵌着されるクリップと、前記フロントバンパに形成された係止孔に係合する係止爪とを有し、前記フロントバンパは、前記バンパリテーナに形成された嵌合溝に嵌合するフランジを有し、該フランジの平坦な部分に前記係止孔が形成され、当該フランジが前記嵌合溝に嵌合した状態で、前記バンパリテーナの係止爪が前記フロントバンパの係止孔に係合し、前記フロントフェンダパネルの先端下部に対応するフロントバンパのフランジ部分は、前記係止孔の形成された平坦なフランジ部分よりも上方に突出した状態に湾曲していて、互いに隣接して位置するフロントフェンダパネル部分の外面と、フロントバンパ部分の外面とがほぼ面一状態となるように構成されている自動車において、前記フロントフェンダパネルの先端下部に対応するフロントバンパのフランジ部分の車幅方向中心側端に薄板状のバンパリブが一体に形成され、該バンパリブが、前記バンパリテーナに形成された薄板状のリテーナリブを介して、前記フロントフェンダパネルの先端下部の車幅方向中心側端に当接していることを特徴とする。
【0013】
その際、前記フロントフェンダパネルの車幅方向中心側端を向いた側のリテーナリブ面に緩衝材が固定され、該緩衝材に、前記フロントフェンダパネルの車幅方向中心側端が直に当接していると有利である。
【0014】
また、上記構成の自動車において、前記バンパリテーナは、横断面形状が多角形の1つのクリップを有し、該クリップが嵌合するフロントフェンダパネルの係止孔も当該クリップと同様の多角形状に形成され、該クリップが突設されたバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT1とし、該バンパリテーナ部分よりも前方であって、前記リテーナリブが形成された側のバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT2としたとき、T2<T1となるように、各厚さT1,T2がそれぞれ設定されていると有利である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、バンパリテーナの構造が複雑化することを抑えつつ、フロントフェンダパネルの外面とフロントバンパの外面の面一性を従来よりも高めることができ、自動車の外観を一層向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0017】
本例の自動車の概観は図5に示した従来の自動車と実質的に変わりはない。よって、以下の説明においても、必要に応じて図5を参照することにする。
【0018】
図1は、本例の自動車のフロントバンパ5をフロントフェンダパネル2に取り付けるときの様子を示した斜視図であり、図2はフロントバンパ5がフロントフェンダパネル2に取り付けられた状態での図1におけるII−II線拡大断面図である。これらの図から判るように、本例の自動車の基本構成は、図5乃至図7に示した従来の自動車と変わりはない。すなわち、本例の自動車も、フロントバンパ5をフロントフェンダパネル2に固定連結する樹脂製のバンパリテーナ7を有し、このバンパリテーナ7は、フロントフェンダパネル2に形成された取付孔10に嵌着されるクリップ8と、フロントバンパ5に形成された係止孔14に係合する係止爪15(図2)を有している。このクリップ8を図1に一点鎖線の矢印Aで示したように、フロントフェンダパネル2の取付孔10に押し込んで、そのクリップ8を図2に示したように取付孔10に嵌着することにより、バンパリテーナ7をフロントフェンダパネル2に固定することができる。また、フロントバンパ5は、バンパリテーナ7に形成された嵌合溝12に嵌合するフランジ13を有し、該フランジ13の平坦な部分13Aに上述の係止孔14が形成されている。かかるフランジ13を図1に一点鎖線の矢印Bで示したように嵌合溝12に押し込んで、そのフランジ13を嵌合溝12に嵌合する。このように、フランジ13を図2に示したようにバンパリテーナ7の嵌合溝12に嵌合させた状態で、バンパリテーナ7の係止爪15をフロントバンパ5の係止孔14に係合させる。これによりフロントバンパ5がバンパリテーナ7に固定される。フロントバンパ5がバンパリテーナ7を介してフロントフェンダパネル2に固定連結されるのである。また、本例の自動車においても、図1に示すように、フロントフェンダパネル2の先端下部18に対応するフロントバンパ5のフランジ部分13Bは、係止孔14の形成された平坦なフランジ部分13Aよりも上方に突出した状態に湾曲していて、図5に示したように、互いに隣接して位置するフロントフェンダパネル部分の外面16と、フロントバンパ部分の外面17とがほぼ面一状態となるように構成されている。図1においても、クリップ8を簡略化して示してある。
【0019】
上述のように、本例の自動車の基本構成は図5乃至図7に示した従来の自動車と変りはない。よって、図1及び図2、並びに後述する図3及び図4においては、従来の自動車の構成要素と同一ないしは対応する部分に、図5乃至図7に付した符号と同一の符号を付し、従来と同一の部分についてのこれ以上の説明は省略する。
【0020】
図3は、フロントバンパ5が図5に示したようにフロントフェンダパネル2に取り付けられた状態で、図1のIII−III線に沿って切断した拡大断面図である。この図3と図1に示すように、フロントフェンダパネル2の先端下部18に対応するフロントバンパ5のフランジ部分13Bの車幅方向中心側端には、薄板状のバンパリブ21が一体に形成されている。また、同じく図1及び図3に示すように、バンパリテーナ7にも薄板状のリテーナリブ22が一体に形成されていて、図3に示すように、上述のバンパリブ21が、リテーナリブ22を介して、フロントフェンダパネル2の先端下部18の車幅方向中心側端23に当接している。
【0021】
図5乃至図7を参照して先に説明したように、フロントバンパ5の湾曲したフランジ部分13Bは、バンパリテーナ7に固定係止されておらず、これによって従来の自動車においては、フランジ部分13Bの近傍のフロントバンパ外面と、これに対応するフロントフェンダパネル2の外面とが正しく面一状態とならぬおそれがあった。ところが、本例の自動車においては、上述のように、バンパリブ21が、バンパリテーナ7に形成された薄板状のリテーナリブ22を介して、フロントフェンダパネル2の先端下部18の車幅方向中心側端23に当接しているので、係止孔14の形成されていないフランジ部分13Bが、これに対応するフロントフェンダパネル2の先端下部18に対して浮き上がった状態となったり、沈み込んだ状態となることはなく、これらの近傍のフロントバンパ5の外面とフロントフェンダパネル2の外面を正しく面一状態にすることができる。これにより、自動車の外観をより一層向上させることができる。しかも、バンパリテーナ7の構造が著しく複雑となることもない。
【0022】
フロントフェンダパネル2の車幅方向中心側端23を直にリテーナリブ22に当接させてもよいが、このようにすると、自動車の走行時に発生する振動によって、車幅方向中心側端23とリテーナリブ22が擦れ合って異音を発するおそれがある。
【0023】
そこで、本例の自動車においては、図1及び図3に示すように、フロントフェンダパネル2の車幅方向中心側端23を向いた側のリテーナリブ面に、例えばゴムより成るシート状の緩衝材24が、例えば接着剤によって固定されていて、その緩衝材24に、フロントフェンダパネル2の車幅方向中心側端23が直に当接している。このため、自動車の走行時に異音が発生する不具合を阻止できる。
【0024】
また、図4は図3のIV−IV線に沿って切断した断面図であるが、この図に示すように、バンパリブ21の先端とリテーナリブ22の先端には傾斜面25,26が形成されている。これにより、フロントバンパ5を図1及び図4に矢印Bで示したようにバンパリテーナ7に組み付けるとき、バンパリブ21をリテーナリブ22に対してに滑らせながら容易にバンパリブ21をリテーナリブ22に当接させることができる。
【0025】
ところで、図6に示した従来の自動車においては、そのバンパリテーナ7が2つのクリップ8,9を有し、これらのクリップ8,9を、フロントフェンダパネル2に形成された取付孔10,11に嵌合させて、バンパリテーナ7をフロントフェンダパネル2に固定するように構成されている。このように、バンパリテーナ7に複数のクリップ8,9を設けたのは、複数のクリップ8,9によってバンパリテーナ7を強固にフロントフェンダパネル2に固定することにより、バンパリテーナ7がフロントフェンダパネル2に対して浮いた状態となることを阻止し、フロントフェンダパネル2の外面16とフロントバンパ5の外面17の面一性を高めるためである。
【0026】
これに対し、図1及び図3に示した構成においては、バンパリテーナ7のリテーナリブ22がフロントフェンダパネル2の車幅方向中心側端23とバンパリブ21に挟まれて固定されているので、バンパリテーナ7のリテーナリブ22の部分がフロントフェンダパネル2に対して浮き上がるようなことはなく、リテーナリブ22の部分はフロントフェンダパネル2に対して正しく位置決めされる。このため、図1に示したように、バンパリテーナ7に1つのクリップ8だけを設け、これをフロントフェンダパネル2に形成された取付孔10に嵌合するだけで、バンパリテーナ7の全体をフロントフェンダパネル2に対して正しく位置決めすることができる。
【0027】
その際、バンパリテーナ7がクリップ8の中心軸線のまわりに回転する向きにずれ動くことを阻止するために、横断面形状が多角形のクリップ8を使用し、これが嵌合する取付孔10を、そのクリップ8の横断面形状と同様な多角形に形成することが好ましい。図示した例ではクリップ8の横断面形状が四角形に形成され、取付孔10も四角形に形成されている。このように、バンパリテーナ7は、横断面形状が多角形の1つのクリップ8を有し、該クリップ8が嵌合するフロントフェンダパネル2の係止孔10も当該クリップ8と同様の多角形状に形成されているのである。
【0028】
上述のように、バンパリテーナ7には、従来の自動車では必須であったクリップ9が設けられていない。従って、図1に示すように、クリップ9が設けられていたバンパリテーナ7の部分の上下方向の厚さを小さくすることができる。すなわち、図1に示すように、クリップ8が突設されたバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT1とし、該バンパリテーナ部分よりも前方であって、前述のリテーナリブ22が形成された側のバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT2としたとき、T2<T1となるように、各厚さT1,T2をそれぞれ設定することができるのである。このようにバンパリテーナ7の前部の上下方向の厚さT2を小さくすることができるので、バンパリテーナ7の小型化を達成でき、その重量とコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】フロントバンパをフロントフェンダパネルに取り付けるときの様子を示す斜視図である。
【図2】フロントバンパがフロントフェンダパネルに取り付けられた状態での図1におけるII−II線拡大断面図である。
【図3】フロントバンパがフロントフェンダパネルに取り付けられた状態での図1におけるIII−III線拡大断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】従来の自動車の外観を示す斜視図である。
【図6】図5に示した自動車のフロントバンパをフロントフェンダパネルに取り付けるときの様子を示す斜視図である。
【図7】図6に示したフロントバンパがフロントフェンダパネルに取り付けられた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0030】
2 フロントフェンダパネル
5 フロントバンパ
7 バンパリテーナ
8 クリップ
10 取付孔
12 嵌合溝
13 フランジ
13A,13B フランジ部分
14 係止孔
15 係止爪
16,17 外面
18 先端下部
21 バンパリブ
22 リテーナリブ
23 車幅方向中心側端
24 緩衝材
T1,T2 厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントバンパをフロントフェンダパネルに固定連結するバンパリテーナを有し、該バンパリテーナは、前記フロントフェンダパネルに形成された取付孔に嵌着されるクリップと、前記フロントバンパに形成された係止孔に係合する係止爪とを有し、前記フロントバンパは、前記バンパリテーナに形成された嵌合溝に嵌合するフランジを有し、該フランジの平坦な部分に前記係止孔が形成され、当該フランジが前記嵌合溝に嵌合した状態で、前記バンパリテーナの係止爪が前記フロントバンパの係止孔に係合し、前記フロントフェンダパネルの先端下部に対応するフロントバンパのフランジ部分は、前記係止孔の形成された平坦なフランジ部分よりも上方に突出した状態に湾曲していて、互いに隣接して位置するフロントフェンダパネル部分の外面と、フロントバンパ部分の外面とがほぼ面一状態となるように構成されている自動車において、
前記フロントフェンダパネルの先端下部に対応するフロントバンパのフランジ部分の車幅方向中心側端に薄板状のバンパリブが一体に形成され、該バンパリブが、前記バンパリテーナに形成された薄板状のリテーナリブを介して、前記フロントフェンダパネルの先端下部の車幅方向中心側端に当接していることを特徴とする自動車。
【請求項2】
前記フロントフェンダパネルの車幅方向中心側端を向いた側のリテーナリブ面に緩衝材が固定され、該緩衝材に、前記フロントフェンダパネルの車幅方向中心側端が直に当接している請求項1に記載の自動車。
【請求項3】
前記バンパリテーナは、横断面形状が多角形の1つのクリップを有し、該クリップが嵌合するフロントフェンダパネルの係止孔も当該クリップと同様の多角形状に形成され、該クリップが突設されたバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT1とし、該バンパリテーナ部分よりも前方であって、前記リテーナリブが形成された側のバンパリテーナ部分の上下方向の厚さをT2としたとき、T2<T1となるように、各厚さT1,T2がそれぞれ設定されている請求項1又は2に記載の自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−274543(P2009−274543A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126707(P2008−126707)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】