説明

自己整合プロセスを用いて薄膜太陽光発電相互接続部を形成する方法

太陽光発電モジュールにおいて相互接続部を形成するのに有効な処理ステップを本明細書に記載する。一態様によれば、本発明の方法は、従来の集積回路製造に行われたものと同様の処理ステップを含む。例えば、前記方法は、エッチングして、セルの間に相互接続部を形成するために使用し得る溝に隣接した導電性段差を形成するステップを含むのがよい。他の態様によれば、導電性段差を形成するための方法は、例えば、モジュールの上にミラーを位置決めして、フォトレジストを基板の下からある角度で一回以上露光し、エッチングして、導電性段差を露光することにより、自己整合させることができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般的には、太陽光発電デバイス、より詳細には、薄膜太陽光発電デバイスにおいて改善された相互接続部を製造するためのシステム及び方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
[0002]薄膜ソーラーモジュールは、適度な効率で製造コストが低い魅力のある方法を提供する。これらのモジュールは、アモルファスシリコン、アモルファスシリコンゲルマニウム、銅インジウムガリウムセレン(CIGS)、テルル化カドミウムを含む種々の物質から製造される。これらのソーラーモジュールの共通の特徴は、板ガラスのような大面積絶縁体上に堆積させることである。
【0003】
[0003]これらのモジュールの他の共通の特徴は、大面積堆積層を多くのセル更に/又はサブセルに分割するためのスクライブや相互接続部の使用である。この方法で分割される典型的なモジュールの平面図を図1に示す。図1に示されるように、モジュール100は、相互接続部104によって直列接続される(例えば、この図面では水平方向に共に電気接続されている)複数のセル102(即ち、ストライプ)に分割される。相互接続部は、典型的には、スクライブと導体を用いてモジュールに形成される。しかしながら、このようなモジュール100の長さLが1メートル以上であり得ることは留意すべきである。一方、典型的にはモジュールのほぼ全長Lに達する、(図2において寸法Wに対応する)相互接続部の幅は、典型的に約700〜1000μmであり、セル(即ち、ストライプ)の幅は、典型的には約1cmである。当業者によって理解されるように、図1は、典型的なモジュールの簡易化された一定の比率の縮尺ではない図であり、モジュールには、図1に示されていない他の受動的で能動的な要素、例えば、電極、保護ダイオード、端子が更に含まれ得る。更に、モジュールは、典型的には、外部接触部を含むことができ更に/又は環境的に封入される。
【0004】
[0004]既知である相互接続部104は、直列抵抗の損失へ影響を受けにくい高電圧、低電力を供給するように製造される。例えば、12%効率の1mパネルは120ワットの電力を供給する。セルの動作電圧が0.6ボルトである場合には、電流は200アンペアである。抵抗損がIR(ここで、Iは電流であり、Rは抵抗である)であり、導電性薄膜の抵抗が比較的高いので、ほとんどの電力が消費される。しかしながら、例えば、モジュールが300ストライプに分割された場合には、電圧は180ボルトで電流は0.56アンペアである。抵抗損は、89,000の倍率だけ減少する。
【0005】
[0005]本譲受人が共同所有する同時係属中の出願第11/245,620合(AMAT-10468)によって、薄膜太陽光発電モジュールの相互接続部を形成する当該技術の状態が劇的に進歩した。この発明の開示内容は本明細書に援用されている。この発明の一態様には、ベース電極をさらす段差構造を含む切断部を形成するための単一のレーザスクライブの使用が含まれた。この発明の他の態様は、得られた相互接続部が従来の相互接続部より非常に狭くすることができ、より効率のよいモジュール構造につながるものであった。
【0006】
[0006]同時係属中の出願に記載されるプロセスを、図1における106のような一つの相互接続領域の一部によって図2A〜図2Eに示す。図2Aに示した最初の段差において、導体全体、半導体及びスタックコンタクト202-206は、ガラスのような基板208上に堆積される。一実施形態において、層202は、モリブデンのような金属又はZnOのようなTCOであり、層204は、CIGSのような半導体であり、層206は、ZnOのようなTCOである。一部の実施形態おいて、スタック全体は約2-3μm厚である。
【0007】
[0007]図2Bに示した次の段差において、スクライブ210は、底部導体202まで作られる。図2Cに示した第二スクライブ212をより小さな切断を用いて作り、さらされた導電性の出っ張り214が生じる。これらのスクライブ210と212のいずれも、レーザ又は機械的スクライブ、又はこれらの組合わせを用いて作ることができる。
【0008】
[0008]スクライブが同時に作られる一実施形態において、(図面の向きに対して)右側よりも左側の方がより強いという点において、歪んだ強度プロファイルを有するレーザビームが用いられる。これは右側よりも左側の方がより深く切断することを示し、出っ張り214が生じる。他の実施形態において、二つのレーザ源が単一のファイバーに結合される。一つは、光子エネルギーが半導体のバンドギャップよりも小さいためにスタックを透過する、例えば、1064nmの波長を持つNd:YAGのような赤外線源である。これにより、導体202が優先的に切断される。第二はより短い波長源であり、例えば、半導体204(例えば、CIGS)を切断するが導体202を切断しない倍のNd:YAGと532nmである。第二の切断の幅は、20〜50μm程度であり、全体の幅Wは、0.01〜0.2cmほどに減少させることができ、以前に可能であったものよりも非常に狭い。
【0009】
[0009]図2Dに示されるように、スクライブに続いて、絶縁体216が一方の壁上に堆積される。好ましい実施形態において、以下の自己整合法を用いて絶縁体216を堆積させる。ポリミド又はフォトレジストのような感光性ポリマーが、インクジェット、噴霧又はローラのような多くの周知の方法のいずれを用いても全体のモジュールに適用される。ポリマーは、ガラスを通して裏側から露光される。これにより溝の中で自己整合の露光が行われる(即ち、導体層202は溝の部分を除いてフォトレジスト全てが露光されることを阻止する)。次に、ポリマーが現像され、溝に露光された(図面に示した向きに対して)左壁上のコーティングだけが残る。
【0010】
[0010]最後に、図2Eに示されるように、導体218を絶縁体216の上に堆積させ、左のセル220の最上部を右のセル222の底部に接続する。これによりセル220と222の間の直列接続が得られる。その後、切断部の全長(例えば、図1に示すモジュールにおける切断部の長さL)を、絶縁物質と導電物質で被覆して、相互接続部を形成する。
【0011】
[0011]同時係属中の出願の方法は以前に可能であったよりも許容され得る結果と非常に狭い相互接続部を与えるが、ある種の欠点を受けることがある。例えば、図2Bと図2Cに関連して述べた段差に用いられるレーザアブレーションは選択性が不充分であるので、左側のガラスを切断しつつ、右側の下に横たわる導体でアブレーションが停止する狭いプロセス窓が存在し得る。更に、レーザアブレーションは、特に高アブレーション速度で行われる場合に、エッジ部に損傷を引き起こし得る。
【0012】
[0012]これらの欠点は、導電性段差を形成するレーザカットに関して特に明らかである。それ故、これらの不利な点の多くを、特に、整列を必要とするようなプロセスの複雑さを追加することなく、導電性段差を形成することに関して、克服することが望ましい。
【発明の概要】
【0013】
[0013]本発明は、太陽光発電モジュールにおいて相互接続部を形成する方法を提供する。一態様によれば、本発明の方法は、従来の集積回路製造で行われるものと同様の処理ステップを含む。例えば、方法には、エッチングして、セルの間に相互接続部を形成するために使用し得る溝に隣接した導電性段差を形成するステップが含まれ得る。他の態様によれば、導電性段差を形成する方法は、例えば、モジュールの上にミラーを位置決めして基板の下からフォトレジストをある角度で一回以上露光することやエッチングして導電性段差を露光することによって、自己整合させることができる。他の態様によれば、プロセスには、モジュールにグリッド線を形成して構造における電流輸送を改善するステップが含まれ得る。
【0014】
[0014]これらの多くの態様のために、薄膜太陽光発電モジュールにおいて相互接続部を形成する方法は、基板の上面に薄膜太陽光発電モジュール層のスタックを作製するステップと、スタックを完全に通って第一と第二のほぼ平行なエッジ部を有するアイソレーション溝を形成するが、溝の第一と第二のエッジ部に隣接したスタックの最上部にフォトレジストが残るステップと、アイソレーション溝に自己整合するプロセスを用いて第一のエッジ部に隣接したフォトレジストを露光するステップと、溝の第一のエッジ部に隣接したコンタクト段差を形成するために露光されたフォトレジストを経てスタックの一つ以上の層をエッチングするステップとを含む。これらの多くの追加の態様のために、前記方法に用いられる自己整合プロセスは、スタックの上に反射体を配置するステップと、基板を溝の下からと溝を通ってある角度で照射し、それによって、光を反射体から反射させると共にフォトレジストを露光するステップとを含む。
【0015】
[0015]本発明のこれらの多くの態様と特徴は、添付の図面と共に本発明の個々の実施形態の以下の説明を見る際に当業者に明らかになるであろう。
【0016】
[0019]以下に図面に用いられる符号を記載する。この説明は、限定するよりは具体的に説明するものであり、当業者は、本発明の範囲内でありながら種々の置換や修正が行われ得ることを理解する。
【好適実施形態の詳細な説明】
【0017】
[0020]ここで、当業者が本発明を実施することができるように本発明の説明的例として示される図面によって本発明を詳述する。特に、以下の図面と例は、本発明の範囲を単一の実施形態に限定することを意味せず、他の実施形態も記載した又は図示した要素の一部又は全ての交換によって可能である。更に、本発明のある要素が既知の構成要素を用いて部分的に又は完全に実施され得る場合、本発明の理解に必要なこのような既知の構成要素の一部だけが記載され、このような既知の構成要素の他の部分の詳細な説明は、本発明が不明瞭にならないように省略される。本明細書において、一つだけの構成要素を示す実施形態は限定とみなすべきではなく、むしろ、本発明は、複数の同一構成要素を含む他の実施形態を包含するものであり、本明細書に明白にことわらない限り、逆もまた同じである。更に、出願人は、明細書又は特許請求の範囲におけるいかなる用語も明白にそれだけで示されない限りまれな又は特別な意味とみなさないものである。更に、本発明は、説明によって本明細書に示される既知の構成要素に現在及び将来既知の等価物を包含する。
【0018】
[0021]一般に、本発明は、従来のIC製造プロセスと同様のプロセスを用いる薄膜太陽光発電デバイスにおける相互接続部を形成する方法に関する。このようなプロセスは、IC製造プロセスを用いる際に固有のある自己整合と拡張可能性を用いる。
【0019】
[0022]本発明による薄膜太陽光発電モジュールにおいてセルの間にコンタクト段差を形成するのに有効なコンタクト段差を形成のためのプロセスの流れの一例の実施形態を図3A-図3Dに示す。図が一定の比率で縮尺されてなく、また、あるプロセスステップに示される異なる層と要素の相対寸法が、本発明のある態様を明瞭にするために誇張したり過小したりすることは留意すべきである。種々の層と特徴部の例示的寸法が適当な場合に説明に明記されるが、図面は限定よりむしろ、照射を意図している。
【0020】
[0023]図3Aに示されるように、この実施形態におけるプロセスの流れは、3mm厚の板ガラスのような基板308上の出発物質のスタック300から始まる。この実施形態において、スタック300は、ガラス基板308に接触した不透明な金属電極-典型的にはモリブデン-に対応する0.1μm層306と、上面上の透明な電極-典型的にはアルミニウムでドープされたZnO-に対応する1μm層302とを含む。プロセスは、また、α:Si、μC:Si、マイクロモルフのような他の種類の薄膜モジュールと用いることができ、この場合、透明電極はガラスに接触しているのがよく、金属対極は最上部上にある。このプロセスの流れの場合、半導体層304は、0.07μmのCdSバッファ層の下の2μmのCIGSであるが、他の適した物質はCIS、α:Si、μC:Si、CdTe、又は複数の物質のスタックを含む他のいかなる適切な物質も使用することができる。
【0021】
[0024]SiOのような追加の物質層がZnOを保護するためにスタックの最上部に添加し得ることは留意すべきである。他の保護層物質、例えば、BARC又はBCBも可能である。
【0022】
[0025]プロセスの流れにおける最初のステップは、ガラスにアイソレーション切断を行うことである。好ましい一実施形態において、このことは、本明細書に詳述されるように、レーザ又は機械的スクライブよりもエッチングプロセスで行われる。例えば、図3Bに示すこの実施形態において、フォトレジストの層312は、噴霧、浸漬又はロールオンプロセスを用いてモジュールに適用される。厚さは1-10μmであるのがよい。30μmの広いラインは、上に(図示)又は基板と接触して約10μmにぶらさがったマスク310と対応するアパーチャ316を用いたフォトレジストにおいてさらされる。
【0023】
[0026]図3Cにおいて、レジストが生じ、アイソレーション切断部318をウエットエッチング又はドライエッチングを用いてガラスまでエッチングする。一例の段階的ウエットエッチングプロセスにおいて、HCl又はCHCOOH溶液を用いてZnO層をエッチングすることができ、その後、HSO+HNOプロセスを用いてCIGS層をエッチングすることができ、その後、HPO+CHCOOH+HNO(一般にPANエッチングと呼ばれる)プロセスを用いてMo層をエッチングすることができる。CIGS層エッチングプロセスが、それ自体において、また、それ自体についてユニークで新規であることは留意すべきであり、このCIGSエッチングプロセス又は代替的CIGSエッチングプロセスを行う種々の例示的方法は、同時係属中の出願第__号(AMAT-10936)により詳細に記載され、この開示内容は本明細書に援用されている。更に、以下により詳細に説明される本発明の態様は、アイソレーション切断部318が続いて自己整合処理のマスクのアパーチャとして作用することである。
【0024】
[0027]エッチングプロセスがアイソレーション切断部318を形成するのに好ましいが、代替的実施形態は機械的又はレーザスクライブプロセスを用いてもよい。
【0025】
[0028]図3Dは、本発明の態様に従って、導電性段差又はコンタクト段差を形成するプロセスを始める次のステップを示す図である。反射体又はミラー322は、上面に密接に近接して配置され(例えば、50μm)、照明は、ガラス基板308の下面からある角度で入射する。図示するように、光はミラーから反射し、既に形成されたスクライブ318に隣接したフォトレジストの領域を露光する。それ故、この露光は存在しているスクライブに自己整合する。段差の幅xは、式
【0026】
【数1】

【0027】
{式中、dは基板とミラーの間の隙間であり、θ、基板とミラーの間の角度(図3Dに示す例では、θは30°=90°−60°である)は、
【0028】
【数2】

【0029】
(式中、θINはガラス基板の下面への光の入射角であり、nは基板とミラーの間の領域の屈折率である)で示される}
で示される。
【0030】
[0029]これらの式は、ガラス基板308に入るときに、また再びガラスからガラスとミラーの間の隙間にガラスが通り過ぎるときに、入射光が最初に屈折するために生じる。例えば、入射角がθIN=45°であり、基板とミラーの間の領域dが50μm(即ち、2ミル)厚であり、屈折率が1.3である場合には、ステップ幅はx=32μmである。
【0031】
[0030]ミラーと基板間の空間を一定に保つことは好ましいことである。一実施形態において、ミラーは基板を損傷させずに一定の距離空間を与えるソフトスペーサを持つ。他の実施形態において、透明な薄膜328が基板の表面の上に広がっているので、露光は薄膜の上面から反射する。例えば、薄膜328は、透明なマイラーであるのがよく、上面からの反射を増大するために、上面は、例えば、アルミニウムを含む反射コーティング322を持つことができる。他の別法において、反射コーティングを含まない透明なマイラー膜328は、その上に配置された別々の反射体又はミラー322に一様なスペーサを与えるために使用し得る。
【0032】
[0031]露光と現像後、エッチングを行って導電性段差324が形成される。このことは、ドライエッチングか又はウエットエッチング、又はこれらの組合わせで行うことができる。溝318を形成する以前のエッチングプロセスのように、エッチング化学を、セルスタックの各層を選択的に進行させるように変化させることができ、CIGS層のエッチングは、同時係属中の出願第__号(AMAT-10936)により充分に開示される技術を用いて行うことができる。一部の実施形態において、エッチングは、底部導体に達したときに停止させる(CIGSの場合はモリブデン又はα:Si又はμC:Siの場合はZnO)。他の場合において、エッチングは半導体層において停止させることができる。例えば、α:Si又はμC:Siにおいて、半導体は、底部の近傍で多量にドープされ、この多量にドープされた領域への接触は許容され得る。
【0033】
[0032]セルの間の相互接続部だけでなく、いかなる絶縁層又はコンタクト層も形成するために追加の処理を行うことができる。多くの慣用の方法を使用し得るが、同時係属中の出願第__号(AMAT-10742)に開示される追加の手法を用いることが好ましい。
【0034】
[0033]本発明を特にその好ましい実施形態によって記載してきたが、形態と詳細の変更や修正が本発明の精神と範囲から逸脱されることなく行われてもよいことは当業者に容易に明らかでなければならない。添付の特許請求の範囲はこのような変更や修正を包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、相互接続部で分けられた薄膜太陽光発電セルの従来のモジュールの平面図である。
【図2】図2A-図2Eは、同時係属中の出願による薄膜太陽光発電セルの間に相互接続部を形成するプロセスを示す図である。
【図3】図3A-図3Dは、本発明の好ましい一実施形態による薄膜太陽光発電セルの間の相互接続部に有効な導電性段差を形成するプロセスを示す図である。
【符号の説明】
【0036】
202…金属、204…半導体、206…TCO、208…基板、210…第一スクライブ、212…第二スクライブ、214…導電性の出っ張り部、216…絶縁体、218…導体、220…最初のセル、222…次のセル、300…スタック、302…最上導体層、304…半導体層、306…下に横たわる導体、308…基板、310…マスク、312…フォトレジスト層、316…アパーチャ、318…アイソレーション溝、322…反射体、324…コンタクト段差、326…金属、328…透明膜、330…側壁、332…コネクタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄膜太陽光発電モジュールにおいて相互接続部を形成する方法であって:
基板の上面上に太陽光発電モデュール層のスタックを作製するステップと;
該スタックを完全に通って第一と第二のほぼ平行なエッジ部を有するアイソレーション溝を形成するが、該溝の該第一と第二のエッジ部に隣接した該スタックの最上部上にフォトレジストが残るステップと;
該アイソレーション溝に自己整合するプロセスを用いて該第一のエッジ部に隣接した該フォトレジストを露光するステップと;
露光された該フォトレジストを経て該スタックの一つ以上の層をエッチングして、該溝の該第一エッジ部に隣接したコンタクト段差を形成するステップと;
を含む、前記方法。
【請求項2】
該自己整合するプロセスが:
該スタックの上に反射体を配置する工程と;
該溝の下からと該溝を通って該基板をある角度で照射し、それによって、光を該反射体から反射させると共に該フォトレジストを露光する工程と;
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該アイソレーション溝を形成するステップが:
該スタックの最上部上に該フォトレジストを適用する工程と;
フォトリソグラフィを用いて該フォトレジストの部分を露光し現像する工程と;
マスキング層として現像されていない該フォトレジストを用いて該スタックをエッチングする工程と;
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
該反射体が、透明プラスチック膜を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
該プラスチック膜を被覆して、被覆された表面の反射率を増加させる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
該スタックと該反射体の間にスペーサを配置して、該基板と該反射体の間の距離を維持するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
該エッチングするステップが、ウェットエッチングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該エッチングするステップが、ドライエッチングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該角度と距離が、該コンタクト段差の幅xが、式
【数1】


{式中、dは基板と反射体の間の距離であり、θ、基板と反射体の間の隙間の角度は、
【数2】


(式中、θINは基板を照射する光の入射角であり、nは基板と反射体の間の領域の屈折率である)で示される}
で概算され得るように制御される、請求項6に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3C】
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【図3B】
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【図3D】
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【公表番号】特表2009−532883(P2009−532883A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503278(P2009−503278)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/065515
【国際公開番号】WO2007/115100
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】