説明

色温度を用いた映像ブラウジング装置及びその方法

【課題】色温度を用いた映像ブラウジング装置を提供する。
【解決手段】映像ブラウジング装置は、多数の映像データを記憶するデータ記憶部と、映像の各々に対する色温度を計算し、計算された色温度をデータ記憶部に記憶する色温度計算部と、映像ブラウジングモードを入力するための命令入力部、色温度を映像検索条件として用いて入力されたブラウジングモードに該当する映像を分類し、分類された映像をブラウジングする色温度ブラウジング部とを含む。そして、映像ブラウジング方法は、多数の入力映像の色温度を求める段階、色温度をそれに対応する映像と関連して記憶する段階、ブラウジングモードが入力されれば色温度を映像検索条件として用いてブラウジングモードに対応する映像を分類する段階、及び分類された映像をブラウジングする段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像ブラウジング装置に係り、特に映像が有する色温度を計算し、これを用いて映像をブラウジングする装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、カラー映像を識別する方法は色相(hue)、彩度(saturation)、明度(brightness)の3つの知覚変数に分類される。通常、‘カラー’という単語は、緑色や黄色のように色合いを識別する色相を意味する。色相と関連した特徴、例えば映像内の色の空間的分布、色の構造的位置、主要色などに関する情報は映像のディスプレー時、映像の検索のための映像検索条件として使われる。
【0003】
映像が有している色相は観察者をしてそれぞれ他の感じを有させる。例えば、赤色や黄色トーンの多い映像は観察者に暖かさを感じさせ、青色や紫トーンの多い映像は観察者に冷たさや涼しさを感じさせる。したがって、このような映像の寒暖(heat and cold)に対する人間の認識程度を示す色温度(color temperatureまたはcorrelated color temperature)は、検索内容を定義する重要な条件になる。実際に、多くの商品製作社や広告製作社では、広告を出そうとする商品を表現する時、これを最もよく表現しうる背景映像を探し出すことを重要に思う。例えば、新たに開発されたビールの宣伝ポスターに使われる背景映像を探そうとする時、背景映像は広告コンセプトによって北極海のように涼しい感じの映像が使われたり、熱帯の夕陽のように暑い感じの映像が使われる。この場合、映像の色温度を映像検索に使用すれば、大量の映像を含んでいる映像データベース内で類似した感じの映像を容易に探し出せる。しかし、大部分の映像データは色の空間的分布、色の構造的位置、主要色など、映像の物理的な特徴によって区分されるだけで、定量化された色温度情報を含んでいないために、寒暖のような映像に対する観察者の感じによって所望の映像を容易に検索できない問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、映像の色温度を求め、これを用いて映像を検索することによって、寒暖のような映像に対する観察者の感じによって映像をブラウジングする装置及び方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために本発明に係るブラウジング装置は、映像ブラウジングモードを入力するための命令入力部と、入力映像の色温度を計算する色温度計算部と、前記色温度が前記ブラウジングモードの色温度範囲に該当する場合前記映像をブラウジングする色温度ブラウジング部とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記課題を達成するために本発明に係るブラウジング装置は、多数の映像データを記憶するデータ記憶部と、前記映像の各々に対する色温度を計算し、計算された前記色温度を前記データ記憶部に記憶する色温度計算部と、映像ブラウジングモードを入力するための命令入力部と、前記色温度を映像検索条件として用いて前記ブラウジングモードに該当する映像を分類し、分類された前記映像をブラウジングする色温度ブラウジング部とを含むことを特徴とする。
【0007】
前記ブラウジング装置において、好ましくは、前記色温度は、ケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したものである。また、好ましくは、前記ブラウジングモードは、前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードである。また、好ましくは、前記色温度計算部は、前記映像の座標系を光源の色座標系に変換し、前記色座標系を用いて照明色を求める色座標系変換部と、前記照明色を前記色温度に変換する色温度変換部とを含む。また、好ましくは、前記色座標系変換部は、前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換した後、前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換する。
【0008】
前記課題を達成するために本発明に係るブラウジング方法は、ブラウジングモードが入力されれば、入力映像の色温度を求める段階と、前記色温度が前記ブラウジングモードの色温度範囲に属すれば、前記映像をブラウジングする段階とを含むことを特徴とする。
【0009】
前記課題を達成するために本発明に係るブラウジング方法は、多数の入力映像の色温度を求める段階と、前記色温度をそれに対応する映像と関連して記憶する段階と、ブラウジングモードが入力されれば、前記色温度を映像検索条件として用いて前記ブラウジングモードに対応する映像を分類する段階と、前記分類された映像をブラウジングする段階とを含むことを特徴とする。
【0010】
前記ブラウジング方法において、好ましくは、前記色温度はケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したものである。また、好ましくは、前記ブラウジングモードは前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードである。また、好ましくは、前記色温度を求める段階は、前記映像の座標系を光源の色座標系に変換する段階と、前記色座標系を用いて照明色を求める段階と、前記照明色を前記色温度に変換する段階とを含む。また、好ましくは、前記光源の色座標系に変換する段階は、前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換する段階と、前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換する段階とを含む。
【0011】
前記課題を達成するための本発明の他の装置は、入力映像を記憶する映像データベースと、入力映像の色温度を計算する色温度計算部と、色温度計算部から受信された色温度によって入力映像を記述するメタデータを生成するメタデータ生成部と、メタデータ生成部から受信されたメタデータを記憶するメタデータデータベースと、使用者から映像ブラウジングモードを入力される命令入力部と、映像ブラウジングモードの検索される色温度に対応する範囲のメタデータを検索し、検索されたメタデータに対応する映像を映像データベースから受信して出力する色温度ブラウジング部とを含む。この装置は、好ましくは、入力された映像が動映像である場合に入力された動映像をショット単位で分割して前記映像データベース及び前記色温度計算部に出力する映像入力部をさらに含む。また、好ましくは、前記メタデータ生成部は、入力映像の色温度を、所定の区間に分割された色温度範囲に対応させ、前記入力映像の色温度が含まれる区間情報を示す表現子を含むメタデータを生成する。また、好ましくは、前記所定の区間は、人が映像に対して感じる寒暖の程度によって分類したHOTに対応する1667Kないし2250Kの第1区間、WARMに対応する2251Kないし4170Kの第2区間、MODERATEに対応する4171Kないし8060Kの第3区間及びCOOLに対応する8061Kないし25000Kの第4区間より構成され、前記メタデータは第1ないし第4区間のうち何れか1つを示す第1表現子を含む。また、好ましくは、前記第1ないし第4区間の各々は1000000を映像の色温度で割った値のRECIPROCAL色温度によって64個の区間に分割され、前記メタデータは前記64個の区間を示す第2表現子を含む。また、前記装置は、好ましくは、前記映像ブラウジング部から受信される映像を使用者に出力するディスプレーをさらに含み、前記ディスプレーは前記ブラウジングモードの色温度が前記第1区間に属する場合に色温度が低い順に、前記ブラウジングモードの色温度が前記第2及び第3区間に属する場合には前記区間の平均値から偏差が小さい順に、前記ブラウジングモードの色温度が前記第4区間に属する場合に色温度が高い映像から出力する。
【0012】
前記課題を達成するための本発明の他の方法は、入力映像の色温度を計算する段階と、入力映像の色温度を所定の区間に分割された色温度範囲に対応させ、入力映像の色温度が含まれる区間情報を示す表現子を含むメタデータを入力映像に対して生成して記憶する段階と、入力されたブラウジングモードの色温度が属する区間を示す表現子を含むメタデータを検索する段階と、検索されたメタデータに該当する映像をブラウジングする段階とを含む。
【0013】
また、前記方法は、コンピュータを機能させるためのプログラムとして提供することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る映像ブラウジング装置及び方法によれば、人間の映像に対する寒暖の感じの程度が色温度として定量化され、色温度を映像検索条件として用いて映像を1つまたはそれ以上のグループに分類しうる。したがって、入力されたブラウジングモードに対応する映像をブラウジングするか、多数の映像データを含む大型データベースまたはビデオデータ内で同じ感じの映像を容易に分類してブラウジングしうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の望ましい第1及び第2実施例に係る映像ブラウジング装置30及びこれを備えた映像ディスプレー装置100のブロック図である。図1を参照すれば、映像ディスプレー装置100は所望の映像を自由に選択しうる映像ブラウジング装置30、映像データまたは映像データに関する情報を書込み/読み取りするためのデータ記憶部60、ブラウジング条件などを入力するための命令入力部70、及びディスプレー80を含む。ここで、映像ブラウジング装置30は、色温度計算部10と色温度ブラウジング部20で構成される。色温度計算部10は映像の色温度を計算する機能を行い、色温度ブラウジング部20は色温度を映像検索条件として用いてブラウジング条件に符合する映像をブラウジングする機能を行う。データ記憶部60は多数の映像を記憶するためのデータ記憶手段であって、例えば大量の映像データを含むデータベース(database)などがある。このデータベースには写真のような多数の静止映像が含まれ、映画やドラマのようなビデオ映像データも含みうる。そして、データ記憶部60に記憶される映像データはメタデータ(metadata)で構成できる。このような構成を有する映像ブラウジング装置30及び映像ディスプレー装置100の動作は次の通りである。
【0016】
映像ブラウジング装置30の色温度計算部10はデータ記憶部60に記憶されている映像IMGに対する色温度IMG'を求め、求められた色温度IMG'をデータ記憶部60または色温度ブラウジング部20に伝送する。色温度ブラウジング部20は命令入力部70から入力されるブラウジング条件のブラウジングモード(browsingmode)に応答し、色温度計算部10またはデータ記憶部60から伝送される色温度IMG'を検索して検索条件に合う映像をブラウジングする。ディスプレー80は色温度ブラウジング部20から発生されたブラウジング結果IMG#BRSをディスプレーする。この際、映像ブラウジング装置30は色温度計算部10により求められた色温度IMG'をデータ記憶部60に記憶した後、映像のブラウジングにもこれを使用でき、色温度計算部10から直接色温度IMG'を受け入れて映像のブラウジングに使用しても良い。後述されるが、それぞれの映像はその映像が有している色温度によって少なくとも1つ以上のグループに区分されてブラウジングされる。ブラウジングモードはこのように映像の色温度IMG'によって分類されたそれぞれのグループ、例えば熱さ(Hot)、温かさ(Warm)、普通(Moderate)、涼しさ(Cool)のようにその映像が有している色温度によって類似した感じを与える映像のグループを選択するための選択モードを意味する。
【0017】
図2は、図1に示された色温度計算部10の詳細ブロック図であり、図3は図1に示された映像ディスプレー装置で行われた映像ブラウジング結果の一例を示すための図面である。
【0018】
まず、図2を参照すれば、色温度計算部10は映像の座標系を光源の色座標系(chromaticity coordinates)に変換し、変換された色座標系によって照明色を求める色座標系変換部12と、照明色を色温度に変換する色温度変換部14を含む。色座標系変換部12はデータ記憶部60から伝送される映像IMGの座標系を光源の色座標系に変換するために入力映像IMGをCIE(Commission Internationale de L'Eclairage)X、Y、Z空間に変換する(図4の121段階及び図5の1210段階参照)。CIE X、Y、Z空間は1931年国際照明委員会で制定されたX、Y、Zによる色の表示方法を意味する。CIE X、Y、Z空間への映像座標系変換が行われば、色座標系変換部12はCIE X、Y、Z空間の映像IMGを光源の色座標系に変換する(図4の122段階及び図5の1220段階参照)。映像IMGの座標系が光源の色座標系に変換されれば、色座標系変換部12は変換された色座標系に基づいて照明色を求める(図4の123段階及び図5の1230段階参照)。ここで、光源の色座標系とは、CIE X、Y、Z空間をx、yの2次元座標系として示したものであって、色工学分野で一般に使われる座標系である。
【0019】
光源の色座標系で照明色を求める方法には多様な方法があるが、そのうち1つの方法は色相の密度を用いることである。この方法は、色座標系の各点に対して白色基準点となす角度と距離とを求め、求められた角度と距離から得られた2画像を合成する。そして、合成された画像から同じ値を有する画素を収集し、収集された色相集合の数によって照明色を決定する。こおような方法は、本出願人により取得された特開平10-118862号及び大韓民国特許登録番号第10-230446号に開示されている。照明色を求める他の1つの方法は高速処理が可能な方法であって、多数の色遷移帯(color transition band)を探して各色遷移帯に含まれた画素の色度座標から直線を近似化し、その直線間の交点の平均を照明色として定める方法である。この方法は本出願人により取得された大韓民国特許登録番号第10-237284号に開示されている。
【0020】
色温度変換部14は、色座標系変換部12により照明色が求められると、求められた照明色を色温度IMG'に変換する(図4の140段階及び図5の1400段階参照)。一般に、色温度は黒鉛のような黒い放射体に温度を加えつつ適切な温度になれば放出する視覚的な可視エネルギーを計量化したものであって、映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化するのに使われる。ケルビン温度(K゜)として表示される色温度は、物体が固有色を示す時の摂氏温度に絶対温度(273゜)を足したものと表現される。
【0021】
色温度変換部14により求められた色温度IMG'は1映像の全体特徴を示す表現子(descriptor)として使われる。データ記憶部60に記憶された映像データは、ブラウジング時に色温度ブラウジング部20によって色温度IMG'範囲によって少なくとも1つ以上のグループに分類される。この際、行われる映像の分類は人間が映像に対して感じる寒暖の程度による分類を意味し、各グループはブラウジングモードとして表現される。例えば、2250K以下の色温度IMG'は熱さを、2251Kないし4170Kの色温度IMG'は温かさを、4171Kないし8060Kの色温度IMG'は普通を、8061K以上の色温度IMG'は涼しさを、各々示すグループに各々分類される。
【0022】
図3に示されたブラウジング結果は熱さHotを示すグループに対するブラウジング結果を示す。本発明による映像ブラウジング装置30は、例えば使用者がブラウジングモードを熱さHotと指定すれば、データ記憶部60に記憶されている多数の映像のうち熱さHotに属する映像が図3のようにブラウジングされる。所定の部類に属する映像がブラウジングされれば、使用者はブラウジングされた多数の映像のうち所望の映像を選択しうる。このような色温度IMG'による映像の分類によって、観察者の映像に対する感じによる映像ブラウジングが容易に行われる。
【0023】
図4は、本発明の一実施例に係る映像ブラウジング方法を説明するフローチャートである。図4に示されたブラウジング方法は色温度計算部10で計算された映像IMGの色温度IMG'をデータ記憶部60に記憶せず、色温度IMG'を映像のブラウジングに直接利用する場合を示す。
【0024】
図4を参照すれば、本発明による映像ブラウジング方法は、まずブラウジングモードの入力の如何を判別する(71段階)。ブラウジングモードは人間が映像に対して感じる寒暖の程度によって分類された少なくとも1つ以上のグループのうち何れか1つを指定するためのものであって、例えば熱さHot、温みWarm、普通Moderate、涼しさCoolのうち何れか1つのグループを選択する。前記グループのうち何れか1つがブラウジングモードで選択されれば、入力映像はCIE X、Y、Z空間に変換され(121段階)、CIE X、Y、Z空間の映像は光源の色座標系に変換される(122段階)。映像を表示する方法はシステムの特性やデータの特性によって色々な方法が可能であるが、映像が色の表示方法のCIE X、Y、Z空間に表示されていなければ、前述したようにまず映像をCIE X、Y、Z空間に変換した後、これを用いて光源の色座標系に変換する。しかし、もし、CIE X、Y、Z空間に映像が表示されていれば、前記映像はCIE X、Y、Z空間への変換を経ず、直接光源の色座標系に変換される。
【0025】
映像の座標系が光源の色座標系に変換されれば、色相の密度を用いたり色遷移帯を用いる前述した照明色を求める方法によって照明色が決定され(123段階)、決定された照明色は色温度に変換される(140段階)。このような方法により映像の色温度が決定されれば、映像の色温度がブラウジングモードの色温度範囲に属するか否かが判別される(200段階)。判別の結果、映像の色温度がブラウジングモードの色温度範囲に属すれば、該当映像はブラウジングされる(290段階)。
【0026】
図5は、本発明の他の実施例に係る映像ブラウジング方法を説明するフローチャートである。図5に示されたブラウジング方法は色温度計算部10で計算された映像IMGの色温度IMG'をデータ記憶部60に記憶しておいていて、ブラウジングモードが入力されれば色温度IMG'を用いてブラウジングモードに対応する映像を分類してブラウジングする場合を示す。
【0027】
図5を参照すれば、本発明による映像ブラウジング方法は、まず入力映像をCIE X、Y、Z空間に変換し(1210段階)、CIE X、Y、Z空間の映像を光源の色座標系に変換する(1220段階)。映像の座標系が光源の色座標系に変換されれば、前述した照明色を求める方法によって照明色が決定される(1230段階)。決定された照明色は色温度に変換され(1400段階)、変換された色温度はデータ記憶部にメタデータ形態に記憶される(2600段階)。次いで、ブラウジングモードが入力されたか否かが判別される(2700段階)。判別の結果、ブラウジングモードが入力されたならば、データ記憶部に記憶されている色温度が映像検索条件として使われてブラウジングモードに対応する映像が分類され(2800段階)、分類された映像がブラウジングされる(2900段階)。
【0028】
以下、図5及び図6を参照して本発明の第3実施例を説明する。第3実施例は第2実施例と類似しているが、入力映像の色温度を所定の区間に対応させ、入力映像の色温度が対応する区間の情報をメタデータとして生成して記憶するという点で差がある。
【0029】
図6は、本発明の第3実施例に係る色温度ブラウジング装置の構成を示すブロック図である。
【0030】
第3実施例の色温度ブラウジング装置は映像を入力される映像入力部40、入力映像を記憶する映像データベース60、入力映像の色温度を計算する色温度計算部10、色温度計算部10から受信された色温度によって入力映像を記述するメタデータを生成するメタデータ生成部50、メタデータ生成部50から受信されたメタデータを記憶するメタデータデータベース90、使用者から映像ブラウジングモードを入力される命令入力部70、映像ブラウジングモードに対応する範囲のメタデータを検索し、検索されたメタデータに対応する映像を映像データベース60から受信して出力する色温度ブラウジング部20を含む。
【0031】
また、入力映像が動映像である場合には入力された映像をショット単位に分割するショット分割部45をさらに含む。
【0032】
図7は、図6に示された色温度ブラウジング装置の動作を示すフローチャートである。
【0033】
図7を参照すれば、第3実施例の色温度ブラウジング装置は入力映像をCIE X、Y、Z空間に変換し(1210段階)、CIE X、Y、Z空間の映像を光源の色座標系に変換する(1220段階)。映像の座標系が光源の色座標系に変換されれば、前述した照明色を求める方法によって照明色が決定され(1230段階)、決定された照明色は色温度に変換された後、メタデータ生成部50に出力される(1400段階)。
【0034】
メタデータ生成部50は、使用者が映像の暖かい程度に対する感じによる映像のブラウジングを可能にするために、入力映像の色温度を所定の区間に分割された色温度範囲に対応させることによって、入力映像を分類し(2610段階)、入力映像が分類された区間(すなわち、入力映像の色温度を含む区間)の情報を示すメタデータを生成する(2620段階)。
【0035】
本発明の第3実施例で用いられる色温度範囲は1次的に映像に対して人間が感じる感情によってM個の色温度範囲に分割され、そのそれぞれの範囲は再びM個の範囲に分割される。結局、全体色温度範囲はM*N個の範囲に分割される。
【0036】
例えば、全体色温度範囲はブラウジングモードで使用者によって入力されるHOT、WARM、MODERATE、及びCOOLを示す4つの色温度区間に分割される。hotは2250K以下、warmは2251Kないし4170K、moderateは4171Kないし8060K、coolは8061K以上の色温度範囲でマッピングされうる。
【0037】
メタデータ生成部50は入力映像の色温度が前述したN個の色温度範囲のうち何れの色温度範囲に属するかを判断して入力映像をHOT映像、WARM映像、MODERATE映像及びCOOL映像に分類する。その後、入力映像に対して入力映像が属する分類を示す第1表現子をメタデータとして生成する。前述した4つの分類を映像に対するメタデータとして表現すれば、各映像は2bitの表現だけでも分類されうる。一例として00はhot映像を、01はwarm映像を、10はmoderate映像を、11はcool映像を表現することになる。
【0038】
しかし、2ビットだけで構成されたメタデータによって映像DB60に記憶された多数の映像をブラウジングして使用者にディスプレーすれば、同じ分類に属する多数の映像がランダムにディスプレーされる。結局、使用者はブラウジングの一貫性が不足することを感じることになり、このような問題点を解消するために、HOT、WARM、MODERATE、及びCOOLのそれぞれの範囲を再び一定に分けてこれを表現することが必要である。
【0039】
このために、一定していない色温度スケールの代わりに一定しているReciprocal色温度スケールを用いて各分類別色温度範囲を分割する。まず、前記各分類別色温度範囲をreciprocal色温度範囲に変えた後、これを均等に分割した後、入力映像が属する範囲を示す第2表現子をメタデータとして生成する。Reciprocal色温度(RC)はRC=1000000/色温度(C)の数式を用いて計算され、分割されたN個の色温度範囲はUpper(ln(N))bitとして表現できる。ここで、Upper()は該当値を含む最大自然数である(例:Upper(2.1)=3)。このようにM個の分類を再びN個の色温度範囲に分割すれば、全てUpper(ln(M))+Upper(ln(N))個のビットで入力映像が属する色温度範囲を表現しうる。本発明の第3実施例ではM=4、及びN=64に設定され、したがってメタデータは2ビットの第1表現子及び6ビットの第2表現子で構成される。
【0040】
メタデータ生成部50は前述したように入力映像のメタデータを生成し、生成されたメタデータをメタデータDB90に記憶する(2630段階)。
【0041】
一方、使用者からブラウジングモードが命令入力部70を通じて入力されれば(2700段階)、色温度ブラウジング部20はブラウジングモードで入力された色温度範囲と対応する色温度範囲を示す第1表現子を有するメタデータをメタデータDB90で検索する(2800段階)。
【0042】
検索された映像はディスプレー80を通じて使用者に出力される。図8に示されたように、本発明の第3実施例はCOOL分類の場合、高い温度範囲から順序に映像が表示され、ModerateとWARM分類との場合には分類の指定されたMean値(例:Warm mean=2925K、Moderate mean=5500K)を含む範囲から近い範囲に含まれる映像順に、すなわち、MEAN値からの偏差の小さな領域から大きな領域順にディスプレーされる。HOT分類の場合、低温から高温順にディスプレーすれば良い。
【0043】
以上、本発明の実施例として静止映像に対するブラウジングが具体的に例示されたが、その他にも動映像データに対しても本発明を適用しうる。具体的に、本発明による色温度計算及びこれを用いた映像のブラウジングは、多数の映像の集合よりなる映像ショット(shot)にも拡張して適用しうる。例えば、映画やドラマのようなビデオ内容物はカメラの急激な変化によって一定のショット単位に区分できる。一般に、1つのビデオショットは主に一定の光源下で撮られる場合が大部分である。したがって、1つのビデオショット内に含まれた各映像別色温度はそれらの平均や中間値として表示され、これはビデオショット全体の特性を示す色温度表示子として使用されうる。このようなショット単位の色温度表現子を用いてビデオ内で類似した色温度を有するショット単位のブラウジングもできる。したがって、本発明に係るブラウジング装置は静止映像はもとよりビデオ内容物のような動映像に対する色温度台別ブラウジングが可能である。
【0044】
また、本発明はコンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコード(コンピュータプログラム)として実現可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体はコンピュータシステムによって読み取り可能なデータが格納される全ての記録装置を含む。コンピュータが読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フレキシブルディスク、光データ記憶装置などがある。本発明はまた、情報伝送媒体により伝送可能なコード(コンピュータプログラム)として実現可能である。情報を伝送可能な媒体としては、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形に実現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体はネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存及び実行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の望ましい実施例に係る映像ブラウジング装置及びこれを備えた映像ディスプレー装置のブロック図である。
【図2】図1に示された色温度計算部の詳細ブロック図である。
【図3】図1に示された映像ディスプレー装置で行われた映像ブラウジング結果の一例を示すための図面である。
【図4】本発明の一実施例に係る映像ブラウジング方法を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例に係る映像ブラウジング方法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例に係る映像ブラウジング装置のブロック図である。
【図7】図6に示された映像ブラウジング装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例に係る映像ブラウジング装置における映像ブラウジング順序を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
【0046】
10 色温度計算部
12 色座標系変換部
14 色温度変換部
20 色温度ブラウジング部
30 映像ブラウジング装置
40 映像入力部
60 データ記憶部(映像データ記憶部、映像データベース)
70 命令入力部
80 ディスプレー
90 メタデータ記憶部(メタデータデータベース)
100 映像ディスプレー装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像ブラウジングモードを入力するための命令入力部と、入力映像の色温度を計算する色温度計算部と、
前記色温度が前記ブラウジングモードの色温度範囲に該当する場合、前記映像をブラウジングする色温度ブラウジング部とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項2】
前記色温度はケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したことを特徴とする請求項1に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項3】
前記ブラウジングモードは前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードであることを特徴とする請求項1に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項4】
前記色温度計算部は、
前記映像の座標系を光源の色座標系に変換し、前記色座標系を用いて照明色を求める色座標系変換部と、
前記照明色を前記色温度に変換する色温度変換部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項5】
前記色座標系変換部は前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換した後、前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換することを特徴とする請求項1に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項6】
多数の映像データを記憶するデータ記憶部と、
前記映像の各々に対する色温度を計算し、計算された前記色温度を前記データ記憶部に記憶する色温度計算部と、
映像ブラウジングモードを入力するための命令入力部と、
前記色温度を映像検索条件として用いて前記ブラウジングモードに該当する映像を分類し、分類された前記映像をブラウジングする色温度ブラウジング部とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項7】
前記色温度はケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したことを特徴とする請求項6に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項8】
前記ブラウジングモードは前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードであることを特徴とする請求項6に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項9】
前記色温度計算部は、
前記映像の座標系を光源の色座標系に変換し、前記色座標系を用いて照明色を求める色座標系変換部と、
前記照明色を前記色温度に変換する色温度変換部とを含むことを特徴とする請求項6に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項10】
前記色座標系変換部は前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換した後、前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換することを特徴とする請求項6に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項11】
ブラウジングモードが入力されれば、入力映像の色温度を求める段階と、
前記色温度が前記ブラウジングモードの色温度範囲に属すれば、前記映像をブラウジングする段階とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項12】
前記色温度はケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したことを特徴とする請求項11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項13】
前記ブラウジングモードは前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードであることを特徴とする請求項11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項14】
前記色温度を求める段階は、
前記入力映像の座標系を光源の色座標系に変換する段階と、
前記色座標系を用いて前記映像の照明色を求める段階と、
前記照明色を前記色温度に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項15】
前記光源の色座標系に変換する段階は、
前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換する段階と、
前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項16】
多数の入力映像の色温度を求める段階と、
前記色温度をそれに対応する映像と関連して記憶する段階と、
ブラウジングモードが入力されれば、前記色温度を映像検索条件として用いて前記ブラウジングモードに対応する映像を分類する段階と、
前記分類された映像をブラウジングする段階とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項17】
前記色温度はケルビン温度を用いて前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を定量化したことを特徴とする請求項16に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項18】
前記ブラウジングモードは前記映像に対して人間が感じる寒暖の程度を示す少なくとも1つの選択モードであることを特徴とする請求項16に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項19】
前記色温度を求める段階は、
前記入力映像の座標系を光源の色座標系に変換する段階と、
前記色座標系を用いて前記映像の照明色を求める段階と、
前記照明色を前記色温度に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項16に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項20】
前記光源の色座標系に変換する段階は、
前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換する段階と、
前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項16に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項21】
請求項11の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項22】
請求項16の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項23】
入力映像を記憶する映像データベースと、
入力映像の色温度を計算する色温度計算部と、
前記色温度計算部から受信された色温度によって前記入力映像を記述するメタデータを生成するメタデータ生成部と、
前記メタデータ生成部から受信されたメタデータを記憶するメタデータデータベースと、
使用者から映像ブラウジングモードを入力される命令入力部と、
前記映像ブラウジングモードの検索される色温度に対応する範囲のメタデータを検索し、検索されたメタデータに対応する映像を前記映像データベースから受信して出力する色温度ブラウジング部とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項24】
入力された映像が動映像である場合に入力された動映像をショット単位で分割して前記映像データベース及び前記色温度計算部に出力する映像入力部をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項25】
前記メタデータ生成部は、
入力映像の色温度を、所定の区間に分割された色温度範囲に対応させ、前記入力映像の色温度が含まれる区間情報を示す表現子を含むメタデータを生成することを特徴とする請求項23に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項26】
前記所定の区間は、
人が映像に対して感じる寒暖の程度によって分類したHOTに対応する1667Kないし2250Kの第1区間、WARMに対応する2251Kないし4170Kの第2区間、MODERATEに対応する4171Kないし8060Kの第3区間及びCOOLに対応する8061Kないし25000Kの第4区間より構成され、前記メタデータは第1ないし第4区間のうち何れか1つを示す第1表現子を含むことを特徴とする請求項25に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項27】
前記第1ないし第4区間の各々は1000000を映像の色温度で割った値のRECIPROCAL色温度によって64個の区間に分割され、前記メタデータは前記64個の区間を示す第2表現子を含むことを特徴とする請求項26に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項28】
前記映像ブラウジング部から受信される映像を使用者に出力するディスプレーをさらに含み、前記ディスプレーは前記ブラウジングモードの色温度が前記第1区間に属する場合に色温度が低い順に、前記ブラウジングモードの色温度が前記第2及び第3区間に属する場合には前記区間の平均値から偏差が小さい順に、前記ブラウジングモードの色温度が前記第4区間に属する場合に色温度が高い映像から出力することを特徴とする請求項26に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項29】
(a) 入力映像の色温度を計算する段階と、
(b) 前記入力映像の色温度を所定の区間に分割された色温度範囲に対応させ、前記入力映像の色温度が含まれる区間情報を示す表現子を含むメタデータを前記入力映像に対して生成して記憶する段階と、
(c) 入力されたブラウジングモードの色温度が属する区間を示す表現子を含むメタデータを検索する段階と、
(d) 検索されたメタデータに該当する映像をブラウジングする段階とを含むことを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項30】
前記(a)段階は、
(a1) 前記入力映像の座標系を光源の色座標系に変換する段階と、
(a2) 前記色座標系を用いて前記映像の照明色を求める段階と、
(a3) 前記照明色を前記色温度に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項29に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項31】
前記(a1)段階は、
前記映像をCIE X、Y、Z空間に変換する段階と、
前記CIE X、Y、Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換する段階とを含むことを特徴とする請求項30に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項32】
前記所定の区間は、
人間が映像に対して感じる寒暖の程度によって、HOTに対応する1667Kないし2250Kの第1区間、WARMに対応する2251Kないし4170Kの第2区間、MODERATEに対応する4171Kないし8060Kの第3区間及びCOOLに対応する8061Kないし25000Kの第4区間より構成され、前記メタデータは第1ないし第4区間のうちど何れか1つを示す第1表現子を含むことを特徴とする請求項29に記載の映像ブラウジング方法。
【請求項33】
前記第1ないし第4区間の各々は1000000を映像の色温度で割った値のRECIPROCAL色温度によって64個の区間に分割され、前記メタデータは前記64個の区間を示す第2表現子を含むことを特徴とする請求項32に記載の映像ブラウジング装置。
【請求項34】
請求項29の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項35】
請求項11の方法を実行する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項36】
請求項16の方法を実行する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項37】
請求項29の方法を実行する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像の色温度を算出する色温度計算部と、
映像ブラウジングモードを人が映像に対して感じる寒暖の程度によって所定の色温度区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間を示す所定ビットの第1メタデータと、前記所定の色温度区間で各色温度区間を所定のサブ区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間で前記映像の色温度が属するサブ区間を示す所定ビットの第2メタデータで前記映像を記述するメタデータ生成部を含み、前記映像のメタデータを用いて映像をブラウジングすることを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項2】
映像の色温度を算出する色温度計算部と、
映像ブラウジングモードを人が映像に対して感じる寒暖の程度によって“熱さ”、“温かさ”、“普通”、“涼しさ”に該当する四つの色温度区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間を示す2ビットの第1メタデータを生成し、前記四つの色温度区間で各色温度区間を64個のサブ区間に分割され、前記映像の色温度が属する色温度区間で前記映像の色温度が属するサブ区間を示す6ビットの第2メタデータで前記映像を記述するメタデータ生成部を含み、前記映像のメタデータを用いて映像をブラウジングすることを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項3】
前記映像を記憶する映像データベースと、
前記メタデータ生成部から受信されたメタデータを記憶するメタデータデータベースと、
ユーザから前記映像ブラウジングモードを入力される命令入力部と、
前記映像ブラウジングモードの検索される色温度に対応する範囲のメタデータを検索し、検索されたメタデータに対応する映像を前記映像データベースから受信して出力する色温度ブラウジング部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項4】
前記色温度計算部は、
前記映像の座標系を光源の色座標系に変換し、前記色座標系を用いて照明色を求める色座標系変換部と、
前記照明色を前記色温度に変換する色温度変換部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項5】
前記色座標系変換部は前記映像をCIE X,Y,Z空間に変換した後、前記CIE X,Y,Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換することを特徴とする請求項4に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項6】
入力された映像が動映像の場合に入力された動映像をショット単位で分割して前記映像データベース及び前記色温度計算部に出力する映像入力部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項7】
前記色温度区間は、
人が映像に対して感じる寒暖の程度によって分類した“熱さ”に対する1667Kないし2250Kの第1区間、“温かさ”に対応する2251Kないし4170Kの第2区間、“普通”に対応する4171Kないし8060Kの第3区間及び“涼しさ”に対応する8061Kないし25000Kの第4区間より構成され、前記第1メタデータは第1ないし第4区間のうちいずれか一つを示す第1表現子を含むことを特徴とする請求項1に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項8】
前記第1ないし第4区間の各々は1000000を映像の色温度で割った値のRECIPROCAL色温度によって64個の区間に分割され、前記第2メタデータは前記64個の区間を示す第2表現子を含むことを特徴とする請求項7に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項9】
前記映像ブラウジング部から受信される映像をユーザに出力するディスプレーをさらに含み、前記ディスプレーは前記ブラウジングモードの色温度が最高の区間に属する場合色温度が低い順から、前記ブラウジングモードの色温度が中間である区間に属する場合には前記区間の平均値から偏差が小さい順に、前記ブラウジングモードの色温度が最低の区間に属する場合に色温度が高い映像から出力することを特徴とする請求項3に記載の色温度を用いた映像ブラウジング装置。
【請求項10】
映像の色温度を算出する段階と、
映像ブラウジングモードを人が映像に対して感じる寒暖の程度によって所定の色温度区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間を示す所定ビットの第1メタデータと、前記所定の色温度区間で各色温度区間を所定のサブ区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間で前記映像の色温度が属するサブ区間を示す所定ビットの第2メタデータで前記映像を記述する段階を含み、前記映像のメタデータを用いて映像をブラウジングすることを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項11】
映像の色温度を算出する段階と、
映像ブラウジングモードを人が映像に対して感じる寒暖の程度によって“熱さ”、“温かさ”、“普通”、“涼しさ”に該当する四つの色温度区間に分け、前記映像の色温度が属する色温度区間を示す2ビットの第1メタデータを生成し、前記四つの色温度区間で各色温度区間を64個のサブ区間に分け、 前記映像の色温度が属する色温度区間で前記映像の色温度が属するサブ区間を示す6ビットの第2メタデータで前記映像を記述する段階を含み、前記映像のメタデータを用いて映像をブラウジングすることを特徴とする色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項12】
前記映像を映像データベースに記憶する段階と、
前記映像のメタデータをメタデータデータベースに記憶する段階と、
ユーザから前記映像ブラウジングモードを入力される段階と、
前記メタデータデータベースから前記映像ブラウジングモードの検索される色温度に対応する範囲のメタデータを検索し、検索されたメタデータに対応する映像を前記映像データベースから受信して出力する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10または11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項13】
前記色温度計算段階は、
前記映像の座標系を光源の色座標系に変換し、前記色座標系を用いて照明色を求める段階と、
前記照明色を前記色温度に変換する段階を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項14】
前記色座標系変換段階は前記映像をCIE X,Y,Z空間に変換した後、前記CIE X,Y,Z空間の映像を前記光源の色座標系に変換することを特徴とする請求項13に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項15】
入力された映像が動映像の場合に入力された動映像をショット単位で分割する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10または11に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項16】
前記色温度区間は、
人が映像に対して感じる寒暖の程度によって分類した“熱さ”に対応する1667Kないし2250Kの第1区間、“温かさ”に対応する2251Kないし4170Kの第2区間、“普通”に対応する4171Kないし8050Kの第3区間及び“涼しさ”に対応する8061Kないし25000Kの第4区間より構成され、前記第1メタデータは第1ないし第4区間のうちいずれか一つを示す第1表現子を含むことを特徴とする請求項10に記載の色温度を用いた映像ブラウジング方法。
【請求項17】
前記第1ないし第4区間の各々は1000000を映像の色温度で割った値のRECIPROCAL色温度によって64個の区間に分割され、前記第2メタデータは前記64個の区間を示す第2表現子を含むことを特徴とする請求項16に記載の映像ブラウジング方法。
【請求項18】
前記出力段階は前記ブラウジングモードの色温度が最高の区間に属する場合色温度が低い順から、前記ブラウジングモードの色温度が中間の区間に属する場合には前記区間の平均値から偏差が小さい順に、前記ブラウジングモードの色温度が最低の区間に属する場合に色温度が高い映像から出力することを特徴とする請求項12に記載の映像ブラウジング方法。
【請求項19】
請求項10ないし18のいずれか一つの方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−139810(P2006−139810A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−33125(P2006−33125)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【分割の表示】特願2002−199678(P2002−199678)の分割
【原出願日】平成14年7月9日(2002.7.9)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】