説明

蓋付きカップ容器

【課題】 本発明は、衛生的でしかも良好な開封性および注出性を有する蓋付きカップ容器を提供することを目的とする。
【解決手段】上端開口部をシール部材23で封止した容器本体1に蓋体6を被せ状に組付けた蓋付きカップ容器において、蓋体6に、先端部を先端刃部14とした切刃壁板13をヒンジ結合して上下に揺動変位可能に設け、また下端縁を切刃とした切刃筒片21を上下変位可能に設け、シール部材23に切刃壁板13による開封口と切刃筒片21による開封口を別々に開設可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上端開口部をフィルム状のシール部材で封止したカップ状の容器本体と、この容器本体の上端開口部を覆って組付き、シール部材を切断して開封すると共に注出口を開設する切断機能部を有する蓋体との組合せで構成される蓋付きカップ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蓋付きカップ容器として、例えば特許文献1に示されるように、開口部がシール部材によって封止された容器本体に、シール部材を切断して開封する切刃機能部を備えた蓋体を被着させた構成が知られている。切刃機能部は、シール部材を上方から覆う蓋体の天壁部に設けられており、その先端部にシール部材側に向けて突出する切刃が形成されていると共に、基端部が天壁部にヒンジを介して連結されている。
【0003】
切刃機能部を、上方から指等で押圧すると、切刃がシール部材に向けて下降移動するように切刃機能部が回動することにより、切刃がシール部材を切断して、蓋付きカップ容器が開封されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−022757公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、切刃機能部を指で押し込んだ時に、指が容器本体内に入り込んで内容液に触れることがあり、これにより不衛生となる恐れがあった。また、開封に要する操作力を低減させて、開封性を向上させる要望も高まっている。さらに、形成された開封口からの内容液の注出が、円滑にかつ良好に達成できる要望も高まっている。
【0006】
そこで本発明は、上記した事情を考慮して創案されたもので、衛生的でしかも良好な開封性および注出性を有する蓋付きカップ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的課題を解決する手段の内、本発明の主たる構成は、
上端開口部をシール部材で封止したカップ状の容器本体と、この容器本体に被さり状に組付く蓋体とから成り、この蓋体にシール部材を切断して開封する切刃壁板を設けた蓋付きカップ容器であること、
蓋体の切刃壁板を延出端が先端刃部である構成とし、この切刃壁板を蓋体にヒンジ結合して上下揺動変位可能とすること、
下端縁でシール部材を切断する垂下筒片状の切刃筒片を蓋体に設け、切刃筒片の蓋体に対する組付きを上下変位可能とすること、
にある。
【0008】
蓋体に設けた切刃壁板は、ヒンジを支点としたテコ作用により上下方向に揺動変位し、先端の先端刃部でシール部材を切断して容器本体の開封を達成するので、先端刃部の上下変位ストロークを大きくすることが可能であり、これにより指先による小さな操作ストロークで開封が可能となるので、指先が内容液に触れる不都合が生じる恐れはない。また、小さな操作ストロークで、先端刃部の大きな上下変位ストロークを得られるので、シール部材に大きな開封口を容易に形成することができる。
【0009】
また、切刃壁板による開封口の形成とは別に、切刃筒片により開封口が形成されるので、シール部材には二つの開封口が開口形成されることになり、それゆえ一方が内容液の注出口として機能する時には他方を置換空気孔として機能させることができる。
【0010】
本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、蓋体を、下端部を容器本体への装着機能部とした周壁と、この周壁内を上下に区画する隔壁状の本体壁とから構成し、本体壁をスリットとヒンジによりベース壁板と切刃壁板とに区画し、この切刃壁板を、基端をベース壁板にヒンジ結合した長板状の板片部と、この板片部の先端から湾曲下降して延出設された先端刃部とで構成し、ヒンジから板片部先端までの距離に比べて、先端刃部までの距離を大きく設定した、ものである。
【0011】
ヒンジから板片部先端までの距離に比べて、先端刃部までの距離を大きく設定したものにあっては、切刃壁板の先端刃部に、より大きな揺動変位ストロークを与えることができる。
【0012】
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、蓋体を、下端部を容器本体への装着機能部とした周壁と、この周壁内を上下に区画する隔壁状の本体壁とから構成し、本体壁をスリットとヒンジによりベース壁板と切刃壁板とに区画し、この切刃壁板を、基端をベース壁板にヒンジ結合した板片部と、この板片部の先端から折り曲げ垂下設された先端刃部とで構成し、板片部の基端縁両側部から斜め上方に引き上げ片を延出設し、この引き上げ片の上面に、周壁に係止して切刃壁板の揺動変位姿勢を保持する係止片を設けた、ものである。
【0013】
引き上げ片および係止片を設けたものにあっては、切刃壁板の十分な揺動変位を簡単に得ることができると共に、揺動変位姿勢を自己保持することができるので、シール部材に開封形成した開封口の開封状態を安定的に維持することができる。
【0014】
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、切刃壁板の板片部に切刃筒片を垂下状に設けた、ものである。
【0015】
切刃壁板の板片部に切刃筒片を垂下状に設けたものにあっては、切刃壁板によるシール部材切断動作と一緒に、切刃筒片によるシール部材切断動作が行われることになる。
【0016】
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、ベース壁部にバネ片を介して切刃筒片を垂下状に設けた、ものである。
【0017】
ベース壁部にバネ片を介して切刃筒片を垂下状に設けたものにあっては、切刃筒片による開封口の切断形成を自由に選択することができる。
【0018】
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、ベース壁板の上面に、他のカップ容器の載置が可能である台座片を、周壁に沿って円弧状に起立設した、ものである。
【0019】
台座片を周壁に沿って円弧状に起立設したものにあっては、保護用のカバーが無くても、蓋付きカップ容器の積み重ねを、安全に行うことができる。
【0020】
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成に加えて、切刃筒片の内径を、ストローの挿入が可能な値に設定した、ものである。
【0021】
切刃筒片の内径を、ストローの挿入が可能な値に設定したものにあっては、切刃筒片によりシール部材に開設された開封口を、使用するストローの先端を鋭利にすることなしにストロー口として機能させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
切刃壁板に対する指先による小さな操作ストロークで開封が可能となるので、指先が内容液に触れる不都合が生じる恐れはなく、これにより内容液を衛生的に取扱うことができる。
【0023】
また、シール部材に大きな開封口を容易に形成することができるので、所望する内容液注出能力を簡単に得ることができる。
【0024】
さらに、二つの開封口を形成することができ、一方を内容液の注出口として機能する時には他方を置換空気孔として機能させることができるので、内容液の円滑で良好な注出動作を得ることができる。
【0025】
ヒンジから板片部先端までの距離に比べて、先端刃部までの距離を大きく設定したものにあっては、切刃壁板の先端刃部に、より大きな揺動変位ストロークを与えることができるので、より衛生的な使用状態と、大きな注出能力を発揮させることができる。
【0026】
引き上げ片および係止片を設けたものにあっては、シール部材に開封形成した開封口の開封状態を安定的に維持することができるので、内容液の安定した注出動作を得ることができる。
【0027】
切刃壁板の板片部に切刃筒片を垂下状に設けたものにあっては、切刃壁板によるシール部材切断動作と一緒に、切刃筒片によるシール部材切断動作が行われることになるので、シール部材に対する二つの開封口の形成動作が簡単となる。
【0028】
ベース壁部にバネ片を介して切刃筒片を垂下状に設けたものにあっては、切刃筒片による開封口の切断形成を自由に選択することができるので、蓋付きカップ容器の使用状況に適合させて開封口が形成でき、これにより蓋付きカップ容器のより安全な使用状態を得ることができる。
【0029】
台座片を周壁に沿って円弧状に起立設したものにあっては、保護用のカバーが無くても、蓋付きカップ容器の積み重ねを、安全に行うことができるので、複数の蓋付きカップ容器の良好な取り扱いを得ることができる。
【0030】
切刃筒片の内径を、ストローの挿入が可能な値に設定したものにあっては、切刃筒片によりシール部材に開設された開封口を、使用するストローの先端を鋭利にすることなしにストロー口として機能させることができるので、簡単で便利なストローの利用を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第一の実施形態例を示す、一部半縦断した全体縦断側面図である。
【図2】図1のカバーを取り去った状態の、平面図である。
【図3】図1の開封動作状態の、一部半縦断した全体縦断側面図である。
【図4】図1の他の蓋付きカップ容器を積み重ねた、縦断側面図である。
【図5】本発明の第二の実施形態例を示す、一部半縦断した全体縦断側面図である。
【図6】図5の、平面図である。
【図7】図5の開封動作状態の、一部半縦断した全体縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態例について説明する。図示実施形態例は、上端開口部がシール部材23で封止された容器本体1に、シール部材23を切断して開封する切刃壁板13を有する蓋体6が被せ状に密に組付けられている。
【0033】
容器本体1は、下方に少し縮径した胴部2の下端を底部4で塞いだ有底円筒状となっており、上端開口部の周縁部には口鍔5が周設され、この口鍔5の上面のシール部材23を密に貼着して、容器本体1の封止を達成している。なお、胴部2の内周面下端部に突設した突片3は、容器本体1のスタック防止用であり、また底部4の下面周端縁には、胴部2を下方に延長した形態で脚片が付形されている。
【0034】
蓋体6は、円筒状の周壁7と、この周壁7に内部を上下に区画する隔壁状の本体壁10とから構成され、周壁7の下端部には、口鍔5に外嵌して係止する装着筒片8と、口鍔5上面に貼着されたシール部材23部分に上方から密に突き当たる突き当たり筒片9とにより、装着機能部が形成されている。
【0035】
本体壁10は、ヒンジ19とスリット20により、ベース壁板11と切刃壁板13とに区画されており、切刃壁板13は、先端刃部14と板片部16とから構成されており、板片部16の基端をヒンジ19によりベース壁板11に連結することにより、ヒンジ19を支点として上下に揺動変位可能となっており、板片部16の延出端である垂下姿勢となった先端部を先端刃部14とし、この先端刃部14の下端縁である刃は、容器本体1の上端開口部を封止しているシール部材23部分の周端縁の直上に、この周端縁に沿って位置している。
【0036】
また、本体壁10には、下端縁を、シール部材23を切断可能な切断刃とした切刃筒片21が上下変位可能に垂下状に設けられており、切刃壁板13とは別に、シール部材23に開封口を開設するようにしている。
【0037】
切刃筒片21は円筒形状をしているので、この切刃筒片21がシール部材23を切断して開設した開封口に切刃筒片21が侵入したままであっても、切刃筒片21が開封口を塞ぐことは全くなく、常に開放状態が確保されることになる。
【0038】
図1ないし図4に示した第一の実施形態例の場合、切刃壁板13は、盛り上がると共に先端側に拡幅した板片状に構成されており、盛り上がって上位に位置した板片部16の上面先端部分には、指先による押下げ部を形成する細かい滑り止め用の突条が形成されており(図2参照)、先端刃部14は、この板片部16の先端から湾曲して下降する幅広な垂下板片状(図1参照)に成形されている。なお、切刃壁板13の下面に設けたリブ片15は、切刃壁板13の盛り上がり構造を補強するものである。
【0039】
それゆえ、ヒンジ19から板片部16の先端までの距離に比べて、ヒンジ19から先端刃部14の刃までの距離が大きくなり(図1参照)、これにより板片部16に対する小さな押下げストロークにより、先端刃部14の大きな下降揺動ストロークを得ることができ、これにより切刃壁板13に対する無理のない普通の押下げにより、シール部材23に大きな開封口を開設することが可能となる。
【0040】
板片部16の略中央部には、切刃筒片21が、その下端縁をシール部材23の直上に位置させた状態(図1参照)で垂下状に設けられており、それゆえ切刃壁板13を押下げて先端刃部14でシール部材23に開封口を開設すると同時に切刃筒片21による開封口がシール部材23に開設される(図3参照)ことになる。
【0041】
また、ベース壁板11には、周壁7に沿って略4分の3の円弧状(図2参照)に、切刃壁板13の盛り上がり程度よりも大きい高さで台座片12(図1参照)が起立設されており、カバー24が無くても他の蓋付きカップ容器を安全に積み重ねる(図4参照)ことができるようにしている。
【0042】
図5ないし図7に示した第二の実施形態例の場合、切刃壁板13は、幅広の平板状をした板片部16(図6参照)と、周壁7に沿って位置する板片部16の先端縁(図6参照)から折れ曲がり垂下設された先端刃部14(図5参照)とから構成され、ベース壁板11にヒンジ結合された板片部16の基端縁両側部から延出端部を斜め上方に立ち上げた引き上げ片17が延出設(図6参照)され、この引き上げ片17の上面には、切刃壁板13を揺動変位状態に保持する係止片18が起立設されている。
【0043】
それゆえ、引き上げ片17の延出端を指先で引上げると、切刃壁板13はヒンジ19を支点として上下方向に揺動変位し、これにより先端刃部14が揺動下降変位して直下のシール部材23を切断して、開封口を形成する。
【0044】
切刃壁板13の揺動変位を推し進めて、引き上げ片17が周壁7に突き当たる揺動変位限界位置(図7参照)に達すると、係止片18が周壁7に係止(図7参照)して、切刃壁板13の揺動変位姿勢を保持し、これにより開封口の開放状態を安定して適正な状態に維持する。
【0045】
ベース壁板11には、切刃筒片21が、その下端縁をシール部材23の直上に位置させた状態(図5参照)で、渦巻状のバネ片22(図6参照)を介して垂下状に設けられており、切刃壁板13による開封動作とは別に、切刃筒片21に対する指先の押下げにより、切刃筒片21による開封口の開設(図7参照)が達成される。
【0046】
次に、図示した蓋付きカップ容器の取り扱い例を説明する。
第一実施形態例の場合、切刃壁板13の板片部16の上面先端部を指先で押下げると、先端刃部14および切刃筒片21が揺動下降変位して、それぞれシール部材23に開封口を開設する。
【0047】
先端刃部14が開設した開封口を内容液の注出口として機能させる場合には、蓋付きカップ容器全体を傾けて内容液を注出するが、この際、切刃筒片21による開封口は置換空気用として機能する。また切刃筒片21が開設した開封口を使用してストロー25により内容液を吸い出す場合には、切刃筒片21からストロー25を挿入し、このストロー25を切刃筒片21で支持して内容液の吸い出しを安定的に行うことができるが、この際、先端刃部14による開封口は置換空気用として機能する。
【0048】
第二実施形態例の場合、引き上げ片17を指先で引上げると、先端刃部14が揺動下降変位してシール部材23に開封口を開設し、またこれとは別に切刃筒片21をバネ片22の弾力に逆らって押下げてシール部材23に開封口を開設する。
【0049】
先端刃部14が開設した開封口を内容液の注出口として機能させる場合には、蓋付きカップ容器全体を傾けて内容液を注出するが、この際、切刃筒片21により開封口を形成しておくと、この開封口が置換空気用として機能するので、円滑な内容液の注出動作を得ることができる。また切刃筒片21が開設した開封口を使用してストロー25により内容液を吸い出す場合には、切刃筒片21からストロー25を挿入し、このストロー25を切刃筒片21で支持して内容液の吸い出しを安定的に行うことができるが、この際、先端刃部14により開封口を形成しておくと、この開封口が置換空気用として機能するので、円滑な内容液の吸い出し動作を得ることができる。
【0050】
なお、本発明の実施形態例は、図示した形態に限定されることはなく、例えば容器本体1を有底円筒状ではなく、有底角筒状とすることは可能であり、この点は蓋体6も同様である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上説明したように、本発明の蓋付きカップ容器は、シール部材に開封口を開設する切刃壁板と切刃筒片を有するので、使用状態に好適に適応した開封口形成形態を自由に選択することができ、特に携帯用の蓋付きカップ容器として幅広い利用展開が期待できる。
【符号の説明】
【0052】
1 ;容器本体
2 ;胴部
3 ;突片
4 ;底部
5 ;口鍔
6 ;蓋体
7 ;周壁
8 ;装着筒片
9 ;突き当たり筒片
10;本体壁
11;ベース壁板
12;台座片
13;切刃壁板
14;先端刃部
15;リブ片
16:板片部
17;引き上げ片
18;係止片
19;ヒンジ
20;スリット
21;切刃筒片
22;バネ片
23;シール部材
24;カバー
25;ストロー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端開口部をシール部材で封止したカップ状の容器本体と、該容器本体に被さり状に組付く蓋体とから成り、該蓋体にシール部材を切断して開封する切刃壁板を設けた蓋付きカップ容器であって、前記切刃壁板の延出端が先端刃部である構成とし、該切刃壁板を蓋体にヒンジ結合して上下揺動変位可能とし、下端縁で前記シール部材を切断する垂下筒片状の切刃筒片を前記蓋体に設け、前記切刃筒片の蓋体に対する組付きを上下変位可能とした蓋付きカップ容器。
【請求項2】
蓋体を、下端部を容器本体への装着機能部とした周壁と、該周壁内を上下に区画する隔壁状の本体壁とから構成し、前記本体壁をスリットとヒンジによりベース壁板と切刃壁板とに区画し、該切刃壁板を、基端を前記ベース壁板にヒンジ結合した長板状の板片部と、該板片部の先端から湾曲下降して延出設された先端刃部とで構成し、前記ヒンジから板片部先端までの距離に比べて、前記先端刃部までの距離を大きく設定した請求項1に記載の蓋付きカップ容器。
【請求項3】
蓋体を、下端部を容器本体への装着機能部とした周壁と、該周壁内を上下に区画する隔壁状の本体壁とから構成し、前記本体壁をスリットとヒンジによりベース壁板と切刃壁板とに区画し、該切刃壁板を、基端を前記ベース壁板にヒンジ結合した板片部と、該板片部の先端から折り曲げ垂下設された先端刃部とで構成し、前記板片部の基端縁両側部から斜め上方に引き上げ片を延出設し、該引き上げ片の上面に、前記周壁に係止して切刃壁板の揺動変位姿勢を保持する係止片を設けた請求項1に記載の蓋付きカップ容器。
【請求項4】
切刃壁板の板片部に切刃筒片を垂下状に設けた請求項2に記載の蓋付きカップ容器。
【請求項5】
ベース壁部にバネ片を介して切刃筒片を垂下状に設けた請求項3に記載の蓋付きカップ容器。
【請求項6】
ベース壁板の上面に、他のカップ容器の載置が可能である台座片を、周壁に沿って円弧状に起立設した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蓋付きカップ容器。
【請求項7】
切刃筒片の内径を、ストローの挿入が可能な値に設定した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の蓋付きカップ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−230828(P2011−230828A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105279(P2010−105279)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】