説明

薄肉の冷間成形された軽量の構造プロファイル要素およびその製造方法

本発明は、薄肉の冷間成形されたプロファイル要素に関し、特に、乾式壁体構造部、建物の正面部、漆喰部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、あるいは、シェルフもしくは排水レール部などの構造プロファイル要素に関する。このプロファイル要素は、特に複数の開口部が形成された、特に金属もしくはプラスチックからなる細長いプロファイルを有する。このプロファイル本体は少なくとも2つの別々に構成された長手部を備え、各々の長手部は蛇行長手方向縁部を備える。長手部は、それぞれ、伸長部と、その伸長部を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部によって境界された複数の連結部と、を含む。一方の長手部の連結部が、他方の長手部の連結部と対向して、互いの端と端とが溶接され、もしくは、湾曲した合わせ端部に沿って互いに連結される。少なくとも一部の領域では、開口部が、蛇行長手方向縁部の一部によって境界される。長手部に形成されるのが、その長手方向に延在する補強ビード部、および、それらの補強ビード部に対して横方向に延在する補強ビード部であり、横方向に延在する複数の補強ビード部が、長手方向に延在する複数の補強ビード部と連結しており、横方向に延在する補強ビード部は、連結部へと延在する。さらに本発明は、こうしたプロファイル要素の製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素(sectional element)に関し、特に複数の開口部が形成された特に金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体を有する、特に乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、あるいはフレームレール部、もしくは排水レール部に関する。さらに本発明は、こうした薄肉の冷間成形された区画部品要素の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の薄肉の冷間成形された区画部品要素は、例えば乾式構造のC形直立部分として使用されており、区画部品要素の区画本体に設けられた開口部は、例えば配管もしくはその他の中空体を通すだけでなく、ケーブル、線、もしくはその他の細長いバンド状もしくはロープ状の要素のための貫通開口部としての役割を果たす。さらにこれらの開口部はまた、通風、または断熱材などの充填剤を通すのに役立つ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公知の薄肉の冷間成形された区画部品要素では、その開口部は例えば穴抜き処理によって設けられる。これは打ち抜かれた材料が廃材となる点で不都合であり、それによりこうした薄肉の冷間成形された区画部品要素の製造コストが増大する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、簡単かつ安価に製造することができ、材料量が低減された上記の薄肉の冷間成形された区画部品要素を提供することである。
【0005】
さらに、こうした薄肉の冷間成形された区画部品要素の製造方法が提供される。
【0006】
冒頭の薄肉の冷間成形された区画部品要素を根幹として、この区画部品要素に関連する目的は、区画本体が、少なくとも2つの別々に形成された長手部(longitudinal portion)を含み、長手部の各々が、蛇行長手方向縁部を含み、その長手部の各々が、伸長部(elongated portion)と、該伸長部を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部によって境界された複数の連結部と、を含み、一方の長手部の連結部が、他方の長手部の連結部と対向して、互いの端と端とが溶接され、もしくは、折曲合端部(bent−over abutment edge)に沿って互いに連結されており、開口部が、前記蛇行長手方向縁部の一部によって少なくとも部分的に境界され、前記長手部の長手方向に延在する補強ビード部と、それらの補強ビード部に対して横方向に延在する補強ビード部と、が前記長手部内に形成され、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記長手方向に延在する補強ビード部と連通しており、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記連結部へと延在することを特徴とする区画部品要素によって達成される。
【0007】
この方法に関連する目的の一部は、冒頭の方法を根幹として、プロファイル本体(profile body)を製造するように、それぞれ、蛇行長手方向縁部を有する2つの異なる長手部であって、伸長部と、前記伸長部を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部によって境界された複数の連結部と、を含んだ長手部を提供し、それらの2つの長手部を、その長手方向範囲に対して横方向に引き離し(moved apart)、一方の長手部の連結部と、他方の長手部の連結部と、を端と端を接続するように溶接して、蛇行長手方向縁部の一部の間に複数の開口部を形成させ、前記長手部の長手方向に延在する補強ビード部と、それらの補強ビード部に対して横方向に延在する補強ビード部と、を前記長手部内に形成させることであって、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記長手方向に延在する補強ビード部と連通し、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記連結部へと延在するように形成させる、ことによって達成される。
【0008】
本発明によれば、区画本体の開口部の製造時に廃材が生じず、例えば穴抜きによる製造に関しての材料が節約される。換言すれば、2つの別々に作られた長手部の引き離しにより、同じ材料量で、区画部品要素のより広範囲な設計が実現される。2つの長手部の伸長部に亘ってそれぞれ横方向に延在する連結部により、長手部をその長手方向に対して横方向に引き離すことが可能であり、その引き離しにもかかわらず2つの長手部を連結することが可能であり、それにより当初の材料部の幅よりも根本的に広い幅が得られる。この点について、用語「横方向」とは、区画部品要素または長手部の長手方向だけには延在しないあらゆる方向として理解されたい。したがって用語「横方向」は、特に区画部品要素または長手部の長手方向範囲に対して垂直または斜め方向を意味する。連結部はさらに端と端とを互いに溶接され、または、折曲合端部に沿って互いに連結されて、そこには大きな重複部分はなく、寧ろ実質的に2つの長手部の間に端部の連結部が存在する。それにより理想的な材料の利用が実現される。本発明に従って配置されて相互に連結された補強ビード部により、開口部により脆弱となる区画部品要素の部位に対して直接補強が行われ、それにより区画部品要素の剛性が公知の区画部品要素と同等の品質を有するもしくはそれ以上の品質に向上されることが、理想的に保証される。本発明によって製造された区画部品要素のねじり強度およびたわみ強度が、補強ビード部によって特に向上される。
【0009】
またこの方法に関連する目的の一部は、冒頭の方法を根幹として、区画本体を製造するように、それぞれ、蛇行長手方向縁部を有する少なくとも2つの異なる長手部であって、伸長部と、前記伸長部を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部によって境界された複数の連結部と、を含んだ長手部を、提供し、その2つの長手部が互いに面接触し、かつ、その一方の長手部の連結部における長手方向に延在する連結端の各々が、他方の長手部の連結部における長手方向に延在する連結端の各々と直接連結するように、その2つの長手部を配置し、その一方の長手部の連結部を、他方の長手部の連結部に連結、特に、溶接し、前記連結部が折曲合端部に沿って相互に連結され、かつ、前記蛇行長手方向縁部の一部の間に複数の開口部を形成させるように、前記2つの長手部の一方を、他方の長手部に対して前記連結端を中心として展開(pivoted)し、前記長手部の長手方向に延在する補強ビード部と、それらの補強ビード部に対して横方向に延在する複数の補強ビード部と、を長手部内に形成させることであって、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記長手方向に延在する補強ビード部と連通し、かつ、前記横方向に延在する補強ビード部が、前記連結部へと延在するように形成させる、ことによって達成される。
【0010】
本発明の有利な実施例によれば、2つの長手部の連結部は、それぞれ、互いに隣接するとともに実質的に互いに平行に延在する連結端、もしくは、折曲合端部を含む。長手部は最終的にはそれらの連結端もしくは折曲合端部を介して互いに連結される。この点について、連結端は、好ましくは長手部の長手方向範囲に対して実質的に平行、垂直、または例えば45°の角度などの斜め方向に延在し、折曲合端部は、長手部の長手方向範囲に対して平行に延在する。
【0011】
本発明のさらに有利な実施例によれば、連結部は、T字状、ウェブ状、台形状、もしくは三角形状であり、あるいは六角形の領域を含む。例えば剛性などの、区画部品要素の予め設定された特性は連結部の対応する設計によって左右される。さらに、連結部の選択された形状により、本明細書に詳述するように、2つの長手部における異なる種類の連結が可能となる。
【0012】
一方の長手部の連結部の各々は、好ましくは他方の長手部の連結部の一つと対向するように配置される。代替的にまたは付加的に、連結部が区画部品要素の長手方向に互い違いに配置されるように設けられてもよい。区画部品要素における最終的な連結部の配置は同様に異なる連結の種類に依存し、同様に本明細書で後述する。
【0013】
長手部は有利には約0.5mm〜3mmの厚さを有する。したがって本発明の区画部品要素は、種々の方法で用いられる軽量の部品である。例えば、冒頭での用途に加えて、本発明は、自動車産業部門、スイッチキャビネット構造、被覆システム、あるいはつる植物の支持体もしくはワインポストとしての用途も考えられる。
【0014】
連結部の間の溶接接続は、有利には不連続なレーザ溶接線として形成される。レーザ溶接線としての設計により、特に開口部によって脆弱となる区画部品要素の中央領域に、より優れた強度が実現される。レーザ溶接線は通常の溶接接続に対して横方向に低減された範囲に形成される。その低減された範囲、およびその結果非常に小さい空間に生じる熱の集中により、レーザ溶接時に融解した区画部品要素の領域が冷却された後、非常に優れた硬度がもたらされる。さらに、端と端とを相互に連結する連結端の間のまさに中心部のレーザ溶接により継目が生じ、区画部品要素の隣接領域は溶接処理によって損なわれず、さらに2つの長手部の間に非常に滑らかな移行部がもたらされる。
【0015】
さらに有利な実施例によれば、補強ビード部の少なくとも一部が連結部の間の溶接線を超えて延在する。それにより溶接接続の付加的な補強が達成される。
【0016】
一方の長手部に形成されるとともに長手方向に延在する補強ビード部は、好ましくは、他方の長手部に形成されるとともに長手方向に延在する補強ビード部に、一つまたは複数の横方向に延在する補強ビード部を介して連結される。それにより補強ビード部は、開口部を完全に包囲したある種のはしご状構造を形成する。その結果、開口部により脆弱化した領域における区画部品要素の剛性が、ひずみを最適化するように特に向上される。
【0017】
長手方向に延在する補強ビード部は、有利には各々の長手部の全長に亘って延在する。その結果、区画部品要素の全長に亘って均一に向上された剛性が達成される。所望の剛性が維持されるのであれば、概ね、長手方向に延在する補強ビード部が1回もしくは複数回断続してもよい。
【0018】
開口部の境をなす区画本体の材料は、特に深絞り(deep drawn)される。それにより区画部品要素の剛性が、特に開口部の脆弱化した領域において向上される。開口部の境をなす区画本体の縁部は有利には折り曲げられ、特にフランジ縁部として形成される。
【0019】
別の実施例では、一方の長手部の連結部を、他方の長手部の連結部に、それらの長手部の間に配置された中間要素を介して連結することも可能であり、それらの長手部の間に間接的な連結がもたらされる。この点について、それらの連結要素と、中間要素と、の間の連結は、端と端とを接続するように行われる、または互いにオーバーラップするように行われる。この点について、中間要素は好ましくは細長い帯状の要素として製造される。この点について、中間要素は特に長手部の厚さと同様の厚さを有する。
【0020】
本発明の更に有利な実施例によれば、中間要素は、長手部の長手方向範囲に実質的に平行に延在する長手方向縁部を有する。これにより、連結要素の連結端と、中間要素の長手方向縁部との単純な連結が可能である。
【0021】
連結部は好ましくは、クリンチングもしくはクリンピングなどの圧縮接合処理、クランピング、絞り、プレス、溶接、ねじ留め、ボンド接合、リベット締め、折り曲げ、もしくはプラグ接続により、中間要素に連結される。また溶接接続は、特に有利には、ここでは上述の利点を有するレーザ溶接連結部として形成される。
【0022】
また中間要素は有利には、約0.5mm〜3mmの厚さを有する。
【0023】
本発明の更に有利な実施例によれば、中間要素が長手部とは異なる材料から形成される。中間要素は、プラスチック、特にPVCから製造され、長手部は、金属、特にアルミニウムから製造される。プラスチックの利用により、一方では、区画部品全体の重量がさらに軽減され、他方では、優れた熱絶縁性が得られる。さらに、プラスチックの利用によりコストが低減される。
【0024】
分離された長手部は、既に初めから別々の材料部から製造してもよい。例えばそれらは同一もしくは異なる材料厚さを有してもよく、また同一もしくは異なる材料を備えてもよい。
【0025】
分離された長手部は、有利には初めから均一の材料部から製造してもよい。この場合、出発材料の長手方向範囲に延在するとともに、出発材料を2つの異なる長手部に分離する少なくとも一つの蛇行スリットが、細長い帯状の出発材料に導入される。また、少なくとも2つの帯状の材料部を互いに面接触するように配置し、切削工程では、一度の工程で少なくとも4つの長手部を製造するように、2つの材料部の両方を貫通する蛇行スリットを導入することも可能である。例えばそれらの材料部の2つが連結されてプロファイル本体を形成する。
【0026】
長手部は、有利にはその長手方向の範囲に対して実質的に垂直に引き離される。一方、引き離しは、概ね、長手部の長手方向範囲に対して斜めの方向も考えられる。
【0027】
通常、特に連結部の形状に基づき、長手部の連結は、その長手部の長手方向範囲に対して横方向の引き離しの直後に行われるが、本発明の更なる実施例では、その2つの長手部の長手方向範囲に対して横方向の引き離しに加えて、2つの長手部が、実質的に長手方向に相互にずらされる。この点について、その長手部を長手方向に相互にずらすことは、2つの長手部の長手方向範囲に対して横方向への引き離しの前後、もしくはその引き離しと同時に行われる。このように長手方向にずらすことは、例えば、対向するように配置された2つの長手部の連結部を連結させるように、その2つの対向するように配置された連結部の複数の連結端を接触させるために必要である。
【0028】
通常、一方の長手部の連結部は、他方の長手部の連結部に対し、特に端と端を接続させることにより、またはオーバーラップさせることにより連結される。一方、更なる実施例では、2つの長手部の間に間隔が生じるまでそれらの長手部を引き離し、それらの間隔が設けられた長手部の間に、特に細長い帯状の中間要素を配置し、それら2つの長手部の連結部を、その中間要素に対し、特に端と端とを接続するように、またはオーバーラップするように連結させることも可能である。このように区画部品要素に更に広い幅がもたらされる。
【0029】
実施例および図面を参照しながら本発明を以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によって製造された区画部品要素の概略斜視図。
【図2−4】図1の本発明によって製造された区画部品要素の製造における切削パターンおよび異なる中間ステップを示す図。
【図5】本発明の更なる実施例を製造するための切削パターンを有する材料部を示す図。
【図6−7】図5の切削パターンに基づく2つの異なる実施例を示す図。
【図8−9】図2に示す切削パターンに基づく区画部品要素を製造する2つの中間状態を示す図。
【図10】本発明の更なる実施例を示す図。
【図11】本発明の一部を示す図。
【図12】本発明の更なる実施例を示す図。
【図13】本発明の更なる実施例を示す図。
【図14】本発明の更なる実施例を示す図。
【図15】本発明の更なる実施例を示す図。
【図16】本発明の更なる実施例を示す図。
【図17】フレーム構造における図12および図14の実施例を示す図。
【図18】本発明の更なる実施例を示す図。
【図19】本発明の更なる実施例を示す図。
【図20】本発明の更に可能な実施例を示す図。
【図21】本発明の更なる方法に従って区画部品要素を製造するように互いに対して上に配置した2つの材料部の斜視図。
【図22】区画部品要素の製造における中間ステップを示す図。
【図23】2つの長手部の展開後の区画部品要素を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1はC形の区画として形成された区画部品要素1を示す。区画部品要素1は、区画ウェブ3と、区画ウェブの横方向に隣接するとともに、それぞれ、区画ウェブ3に対して直角をなす2つの区画リム4と、を有する区画本体2を含む。次いで区画リム4の長手方向自由端がそれぞれ90°の角をなしてC形の区画を形成する。概して本発明の区画部品要素1は、例えば、U形の断面(U section)、L形の断面(L section)、T形の断面(T section)、H形の断面(H section)、ハット形の断面(hat section)もしくはZ形の断面(Z section)としても形成される。
【0032】
複数の開口部5が区画ウェブ3内に設けられ、これらの開口部は、例えば、ケーブルもしくはその他の導通要素の通路開口部としての役割を果たす。
【0033】
区画部品要素1の開口部5は、図2〜4を参照しながら以下に詳述するように、本発明により材料損失することなく製造される。
【0034】
図2は区画本体2の出発材料としての役割を果たす、例えば板金ストリップ部などの、材料ストリップ部6を示す。図2〜4では、いずれの場合にも、最終的に区画ウェブ3を形成するように用いられる材料ストリップ部6のただ1つの相対的に狭い領域のみを示すが、いずれの場合においても、更なる材料領域が材料ストリップ部6の外縁7,8に隣接しており、例えば、その更なる材料領域の対応する折り曲げにより、区画リム4が形成された状態で隣接する。
【0035】
材料ストリップ部6の長手方向の範囲に延在するとともに、材料ストリップ部6、延いては区画本体2を2つの別々の長手部10,11に分離する蛇行スリット9が、材料ストリップ部6に形成される。長手部10,11には、それぞれ蛇行スリット9により蛇行長手方向縁部12,13が与えられて、図2に示すように互いにシームレスに連結する。蛇行長手方向縁部12,13はそれぞれ長手方向に延在するとともに長手方向に対して垂直に延在する縁部を含む。
【0036】
長手部10,11のウェブ状の連結部14,15はそれぞれ蛇行長手方向縁部12,13によって形成されるとともに、それぞれ、長手部10,11の伸長部16,17に一体的に形成されてそれらの伸長部を超えて横方向に突出する。さらに図2から認識されるように、ウェブ状の連結部14は蛇行長手方向縁部12によって境界されるとともに、ウェブ状の連結部15は蛇行長手方向縁部13によって境界される。
【0037】
区画ウェブ3の最終形状を形成するように、2つの長手部10,11は材料ストリップ部6の長手方向範囲に対して横方向に、2つの矢印18,19に従い、図3に示す配置をとるまで引き離される。この位置では、長手部10,11の長手方向に延在する連結部14,15の連結端20,21が、破線で示されるとともに長手部10,11の長手方向に同様に延在する直線22上に位置する。
【0038】
図4に従い、次のステップでは、2つの長手部10,11は、その長手方向の矢印25,26に従って、対応する連結部14が連結部15に対向する位置にくるまで互いに関してずらされる。その位置では、結果的に対応する連結端20が図4に示すように連結端21と接触する。
【0039】
次いで、長手部10,11は、相互に接触する連結端20,21に沿って、例えばレーザ溶接により互いに溶接され、それにより開口部5を有する区画ウェブ3の最終形状が形成される。
【0040】
より明瞭にするために、以下の更なる実施例の記載における同一もしくは同様の要素には、図1〜4に用いたのと同様の参照符号を用いる。
【0041】
図5の実施例は、蛇行スリット9によりT字状の連結部23,24が形成される点においてのみ、前述の実施例と異なる。
【0042】
区画ウェブ3の最終形状を形成するように、この実施例では、2つの長手部10,11が図6に示すように矢印18,19に従い長手方向範囲に対して横方向に引き離される。この状態では、T字状の連結部23,24の連結端20,21が次いで直線上に配置されて例えばレーザ溶接により溶接され、連結端20,21に沿って区画ウェブ3および開口部5を形成する。第1の実施例とは対照的にこの実施例では、開口部5は長手方向に互いに前後に配置されるのではなく、図6から認識されるように互い違いに配置される。連結部23,24のT字状の構成により、長手部10,11の長手方向に対して横方向に引き離された後の連結端20,21は既に少なくとも部分的に互いに接触しており、この状態においても前述の連結が既に確立される。
【0043】
一方、更なる方法ステップでは、2つの長手部10,11は、矢印25,26に従って、図7に示す位置に達するまで長手方向にさらにずらすことも可能である。この位置では、連結端20,21は互いに完全に接触し、例えばレーザ溶接により互いに溶接されて、区画ウェブ3を形成する。この変形例では、開口部5は次いで長手方向に互いに前後に設けられるように配置されるとともに蛇行長手方向縁部12,13によって形成されたH字状の設計を有する。通常、まず2つの長手部10,11を互いに関して長手方向にずらし、次いで図7に示す位置に達するまで長手方向に対して横方向にずらすことも可能である。また概ね斜めに配置することも可能である。
【0044】
更なる実施例では、図2〜3の長手部10,11が、互いに離間して配置された図8に示す位置に達するまで矢印18,19に従ってさらに引き離される。この状態では、図9に示すように、細長い帯状の要素の形態を有する追加の中間要素27が2つの長手部10,11の間に挿入される。図9から認識されるように、中間要素27は長手部10,11の長手方向範囲に平行に延在するとともに連結部14,15の連結端20,21と接触する長手方向縁部28,29を有する。区画ウェブ3の最終形状を形成するように、連結端20,21は次いで中間要素27の長手方向縁部28,29に例えば溶接により連結される。それにより、同時に、区画ウェブ3の長手方向に互い違いに配置された開口部5が形成される。
【0045】
図7に関して既に述べたのと同様に、この実施例の長手部10,11は、矢印25,26に従って、図10に示す位置に達するまで互いに関して長手方向にさらに追加的にずらすこともできる。この位置では、長手部10,11の対応する連結部14,15は互いに対向する側に配置されるのに対し、図9の実施例では区画ウェブの長手方向に互い違いに配置される。
【0046】
次いで連結部14,15の連結端20,21が、例えば溶接により、中間要素27の長手方向縁部28,29に連結されて、区画部品要素3の最終形状および開口部5が形成される。
【0047】
図8〜10では、各場合におけるウェブ状の連結部14,15を有する長手部10,11を参照しながら、中間要素27を介した長手部10,11の連結部について述べたが、連結部は、例えば図5〜7の連結部23,24のT字状の設計などの、その他の適切な形状も有することができる。さらに、全ての実施例では、中間要素27を有する連結部14,15および連結部23,24の間の連結を、それぞれ、それらの縁部20,21および縁部28,29の連結として記載した。しかしながら、例えば、クリンチングもしくはクリンピングなどの圧縮接合処理、クランピング、絞り、プレス、溶接、ねじ留め、ボンド接合、リベット締め、折り曲げ、もしくはプラグ接続により、中間要素と部分的に重なった連結部およびそれに対応する面接続をそれらの間に形成することも通常可能である。
【0048】
ウェブ27と連結部14との間の対応する面の折り曲げ連結を図11の例を用いて詳細な図に切り離して示す。
【0049】
本発明により図10のみに示す補強ビード部30が材料部6に形成される。それらの補強ビード部30は連結部内に形成される、もしくは連結部へと延在する。区画ウェブ3の長手方向に対して横方向のプロファイルにより、有利な補強が実現される。図10に示すように、材料部6の長手方向に延在するとともに補強ビード部30と連通する、対応する補強ビード部31が長手方向縁部7,8の領域にも形成される。この点において補強ビード部30は、長手方向に延在する補強ビード部31からその反対側に配置された補強ビード部31へと延在して、図4および図10の下側の領域に破線で示すように、補強ビード部が互いに連結して、それらの補強ビード部により開口部5が完全に包囲される。この点において補強ビード部31は溶接部を付加的に補強するように溶接部を超えて延在する。たとえ明確に図示されていなくても対応する補強ビード部は全ての実施例に設けられる。
【0050】
中間要素27は、間が途切れることなく形成されてもよく、もしくは図示しない開口部とともに形成されてもよい。それらの開口部は、例えば穴あけされた部分によって実現される。中間要素27は有利には開口部を備えてもよく、対応する伸ばし工程によって広げられてもよい。さらに、例えば打ち出し部もしくは補強ビード部の形態の補強要素も同様に中間要素27内に形成される。
【0051】
図12の実施例は、図に示すように、2つの長手部10,11が、材料ストリップ部6の長手方向範囲に対して横方向に、連結部14,15が依然としてくしのように互いに係合する程度に引き離されている点で、図2〜4の実施例とは異なる。この位置では、互いに端と端を接した連結部14,15の縁部は互いに突合せ溶接された連結端20,21を形成する。
【0052】
図13は、2つの外側に配置された長手部32がそれらの間に配置された帯状の中間要素33に互いに差し込まれた基部として形成される、区画部品要素を示す。中間要素33は2つの二重層の外側領域35に隣接する単層の中央領域34を有する。それらの外側領域は、断面においてU字状に形成されるとともに、長手部32の連結部55が差し込まれてこれをクランプ状に保持する受容部36を形成する。この点において長手部32は、金属、特にアルミニウムから形成されるのに対し、中間要素33は好ましくはプラスチックから形成され、特に射出成形部品もしくは連続的な押し出し形材として形成される。
【0053】
図14の実施例では、連結部が六角形の連結部37,38として形成される。六角形の連結部37,38は、それぞれ、六角形の領域39を含むとともに、それに隣接して伸長部16,17に連結された台形領域40を含む。連結端20,21は六角形の領域39の斜めに延在する縁部として形成され、特に材料ストリップ部6の長手方向範囲に対して45°の角度で延在する。連結端20,21と、それに隣接する六角形の領域39の縁部41とは、それぞれ、90°の角度を有し、開口部5の対応する角度α、βもまた90°に形成される。
【0054】
連結端20,21は互いに端と端を接し、図12の実施例に類似して、互いに突合せ溶接、特にレーザ溶接される。
【0055】
図15の実施例では、連結部は三角形の連結部45,46として形成される。三角形の連結部45,46を形成するように、鋸歯状のスリットが材料ストリップ6に設けられ、それにより蛇行長手方向縁部12,13が形成される。次いで、2つの矢印49,50に従い2つの長手部10,11が材料ストリップ部6の長手方向の範囲に対して斜めに引き離される。この点において2つの長手部10,11の移動方向は、実質的に蛇行長手方向縁部12,13の2つのフランク51,52に平行に延在する。この点について、2つの長手部10,11は、フランク51,52が依然として互いに部分的に接触する程度に引き離され、それにより連結端20,21が形成される。次いで、図12,13に関して述べたように、それらが互いに突合せ溶接される。
【0056】
次に図16に示す実施例は、それぞれ、その下底側で伸長部16,17に連結された台形の連結部47,48を含む。2つの長手部10,11は、図15に関して述べたのと同様に、2つの矢印53,54に従って、材料ストリップ部6の長手方向範囲に対して斜めかつ台形部47,48の周縁部に対して実質的に平行に引き離されて、図16に示す位置に達する。この位置では、台形部47,48の周縁部は依然として互いに部分的に接触しており、それにより連結端20,21が形成される。次いで、図12,13に関して述べたように、それらが互いに突合せ溶接される。
【0057】
図17は、垂直レール部43が図12の実施例に従って製造された区画部品により形成された、フレーム42の構造を示す。一方、水平レール部44は、図14の実施例による一例として形成される。いずれの場合にも、これを図17の上の領域に概略的に示す。当然のことながら垂直レール部43および水平レール部44の両方とも、本発明に記載の他の実施例によって形成してもよい。
【0058】
図18は、開口部5が、区画ウェブ3のみに形成されるのではなく、代替的にもしくは付加的に区画リム4の片側もしくは両側に形成されてもよいことを概略的に示す。図19は、開口部5がプロファイルウェブ3から外縁7,8を超えて区画リム4へと延在しうることをさらに概略的に示す。加えて、開口部5は、区画ウェブ3内に完全に配置され、かつ/または、区画リム4の片側もしくは両側に配置されるように設けられてもよい。これらの開口部5の異なる配置は本発明の全ての実施例に提供される。
【0059】
図20は本発明の更に可能な複数の実施例を示す。いずれの場合にも、最も多様なデザインの蛇行スロットが設けられた材料ストリップ部6を示し、次いで材料ストリップ部6の2つの長手部が材料ストリップ部6の長手方向範囲に対して横方向に引き離されており、一部の例では、付加的に互いに関して長手方向の範囲にずらされている。それにより生じた開口部5をそれぞれ斜線で示す。全ての実施例では、いずれの場合にも図中に太線で示した連結端20,21は蛇行長手方向縁部の部位により形成される。前述の実施例に関して既に説明したように、2つの長手部10,11はそれぞれ連結端20,21を介して互いに突合せ溶接される。開口部5は、例えばダイヤモンド形の形状、旗形の形状、八角形の形状、もしくはそれ以外の図示の幾何学的形状を有する。図示のように、形状に応じて2つの長手部10,11はその長手方向範囲に対して横方向に引き離される方向にアンダーカットを形成し、長手部10,11の間の連結をさらに補強する。
【0060】
図21では、2つの実質的に等しく厚い、平坦な材料ストリップ部6,6´が互いの上に横になるように配置される。均等の蛇行スリット9が材料ストリップ部6,6´の両方に設けられ、それにより材料ストリップ部6,6´が、それぞれ、2つの長手部10,11および10´,11´に分割される。前述の実施例とは対照的に、この実施例では、区画部品要素1は、本来連続した長手部10,11、もしくは長手部10´,11´の各々によって形成されるのではなく、2つの区画部品要素が形成され、そのうちの一方は長手部10,10´であり、もう一方は長手部11,11´である。
【0061】
このため、蛇行スリット9の形成後、互いの上に横になるように配置された長手部10,10´は、互いに独立した区画部品要素を一緒に形成するようにそれぞれ他の長手部11,11´から分離される。
【0062】
図22,23では、長手部11,11´を有する区画部品要素1の製造を例示の目的で示す。互いの上に横になるように配置された長手部11,11´が長手方向に延在する連結端57で互いに溶接されて、連結端57の端面58に沿って延在する溶接線59が形成される。次いで、図22の矢印60によって示されるように、長手部11,11´が展開(folded apart)される。そのため、長手部11は、例えば、図23の位置に合わせられるまで、矢印60に従って連結端57を中心として約180°展開される。この位置では、長手部11,11´は実質的に共通の平面上にある。
【0063】
相互に連結された連結端57が展開によって折り返されて(bent over)、折曲合端部56を形成し、その合端を介して長手部11,11´が互いに端と端を接するように連結される。同時に、展開により、材料損失を伴うことなく蛇行長手方向端部12,13の一部の間に開口部5が形成される。
【0064】
また折曲合端部56の間の連結は、概ね重複溶接、折り曲げ、接着、クリンチング、リベット締め、もしくはクランピングなどの、他種の連結によってももたらされる。さらに、長手部の展開は、区画部品要素が最終的に有する形状により、180°とは異なる角度、特にそれよりも小さいもしくは大きい角度で行われる。展開(folding open)による区画部品要素の製造は、確かに、ウェブ状の連結部14,15に関連してのみ明確に述べているが、連結される連結端が材料ストリップ部の長手方向に延在している限り、本発明の範囲内で述べたその他の連結部に対してもこの製造法は可能である。
【符号の説明】
【0065】
1…区画部品要素
2…区画本体
3…区画ウェブ
4…区画リム
5…開口部
6,6´…材料ストリップ部
7…外縁
8…外縁
9…蛇行スリット
10,10´…長手部
11,11´…長手部
12…蛇行長手方向縁部
13…蛇行長手方向縁部
14…ウェブ状連結部
15…ウェブ状連結部
16…伸長部
17…伸長部
18…矢印
19…矢印
20…連結端
21…連結端
22…直線
23…T字状の連結部
24…T字状の連結部
25…矢印
26…矢印
27…中間要素
28…長手方向縁部
29…長手方向縁部
30…補強ビード部
31…補強ビード部
32…長手部
33…中間要素
34…中央領域
35…外側領域
36…直線
37…六角形の連結部
38…六角形の連結部
39…六角形の領域
40…台形領域
41…縁部
42…フレーム
43…垂直レール部
44…水平レール部
45…三角形の連結部
46…三角形の連結部
47…台形の連結部
48…台形の連結部
49…矢印
50…矢印
51…フランク
52…フランク
53…矢印
54…矢印
55…連結部
56…折曲合端部
57…連結端
58…端面
59…溶接線
60…矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素であって、複数の開口部(5)が形成された、金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体(2)を有する、乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、フレームレール部、もしくは排水レール部などの構造部の区画部品要素において、
前記区画本体(2)が、少なくとも2つの別々に形成された長手部(10,11)を含み、
前記長手部(10,11)の各々が、蛇行長手方向縁部(12,13)を含み、
前記長手部(10,11)の各々が、伸長部(16,17)と、前記伸長部(16,17)を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部(12,13)によって境界された複数の連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)と、を含み、
一方の前記長手部(10)の前記連結部(14,23,37,45,47)が、他方の前記長手部(11)の前記連結部(15,24,38,46,48)と対向して、互いの端と端とが溶接され、または、折曲合端部(56)に沿って互いに連結されており、
前記開口部(5)が、前記蛇行長手方向縁部(12,13)の一部によって少なくとも部分的に境界され、
前記長手部(10,11)の前記長手方向に延在する補強ビード部(31)と、該補強ビード部(31)に対して横方向に延在する補強ビード部(30)と、が前記長手部(10,11)内に形成され、
前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)と連通しており、
前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)へと延在することを特徴とする薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項2】
前記2つの長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、それぞれ、互いに隣接するとともに互いに平行に延在する連結端(20,21)または折曲合端部(56)を含むことを特徴とする請求項1に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項3】
前記連結端(20,21)が、前記長手部(10,11)の前記長手方向範囲に対して平行、垂直、または斜めに延在し、前記折曲合端部(56)が、前記長手部(10,11)の前記長手方向範囲に対して平行に延在することを特徴とする請求項1または2に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項4】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、T字状、ウェブ状、台形状、もしくは三角形状であり、または六角形の領域を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項5】
前記一方の前記長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)の各々が、前記他方の前記長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)の1つと、対向するように配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項6】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、前記区画部品要素(1)の前記長手方向に互い違いに配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項7】
前記長手部(10,11)が、0.5mm〜3mmの厚さを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項8】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)の間の前記溶接連結部が、不連続なレーザ溶接線として形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項9】
前記補強ビード部(30,31)の少なくとも一部が、前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)の間の前記溶接線を超えて延在することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項10】
一方の前記長手部(10,11)に形成されるとともに前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)と、他方の前記長手部(10,11)に形成されるとともに前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)と、が、一つもしくは複数の前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)を介して連結されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項11】
前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)が、前記長手部(10,11)の各々の全長に亘って延在する、または、1回もしくは複数回断続することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項12】
前記開口部(5)の境をなす前記区画本体(2)の前記材料が、深絞りされることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項13】
前記開口部(5)の境をなす前記区画本体(2)の前記縁部が折り曲げられて、フランジ縁部として形成されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項14】
薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素であって、複数の開口部(5)が形成された、金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体(2)を有する、乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、フレームレール部、もしくは排水レール部などの構造部の区画部品要素において、
前記区画本体(2)が、少なくとも2つの別々に形成された長手部(10,11)を含み、
前記長手部(10,11)の各々が、蛇行長手方向縁部(12,13)を含み、
前記長手部(10,11)の各々が、伸長部(16,17)と、前記伸長部(16,17)を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部(12,13)によって境界された複数の連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)と、を含み、
一方の前記長手部(10)の前記連結部(14,23,37,45,47)が、他方の前記長手部(11)の前記連結部(15,24,38,46,48)に、対向して連結されており、
前記開口部(5)が、前記蛇行長手方向縁部(12,13)の一部によって少なくとも部分的に境界され、
一方の前記長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、前記長手部(10,11)の間に配置された中間要素(27)を介して、他方の前記長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)に連結されることを特徴とする薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項15】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)と、前記中間要素(27)と、の間の前記連結が、端と端とを接続するように行われる、または互いに重ね合わされるように行われることを特徴とする請求項14に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項16】
前記中間要素(27)が、細長い帯状の要素として形成されることを特徴とする請求項14または15に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項17】
前記中間要素(27)が、前記長手部(10,11)の前記長手方向範囲に平行に延在する長手方向縁部(28,29)を有することを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項18】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、クリンチングもしくはクリンピングなどの圧縮接合処理、クランピング、絞り、プレス、溶接、ねじ留め、ボンド接合、リベット締め、折り曲げ、もしくはプラグ接続により、前記中間要素(27)に連結されることを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項19】
前記中間要素(27)が、0.5mm〜3mmの厚さを有することを特徴とする請求項14〜18のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項20】
前記中間要素(27)が、前記長手部(10,11)とは異なる材料から形成されることを特徴とする請求項14〜19のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項21】
前記中間要素(27)が、プラスチック、特にPVCから製造され、前記長手部(10,11)が、金属、特にアルミニウムから製造されることを特徴とする請求項14〜20のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素。
【請求項22】
薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法であって、複数の開口部(5)が形成された、金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体(2)を有する、乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、フレームレール部、もしくは排水レール部などの構造部の区画部品要素の製造方法において、
それぞれ、蛇行長手方向縁部(12,13)を有する2つの異なる長手部(10,11)であって、伸長部(16,17)と、前記伸長部(16,17)を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部(12,13)によって境界された複数の連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)と、を含んだ長手部(10,11)を、前記区画本体(2)を製造するように提供し、
前記2つの長手部(10,11)を、その長手方向範囲に対して横方向に引き離し、
一方の前記長手部(10)の前記連結部(14,23,37,45,47)と、他方の前記長手部(11)の前記連結部(15,24,38,46,48)と、を端と端を接続するように溶接して、前記蛇行長手方向縁部(12,13)の一部の間に前記複数の開口部(5)を形成させ、
前記長手部(10,11)の前記長手方向に延在する補強ビード部(31)と、該補強ビード部(31)に対して横方向に延在する補強ビード部(30)と、を前記長手部(10,11)内に形成させることであって、前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)と連通し、前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)へと延在するように形成させる、ことを特徴とする薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項23】
前記2つの長手部(10,11)が、その長手方向範囲に対して垂直または斜めに引き離されることを特徴とする請求項22に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項24】
前記2つの長手部(10,11)の前記長手方向範囲に対して横方向の引き離しに加えて、前記2つの長手部(10,11)が、前記長手方向に相互にずらされることを特徴とする請求項22または23に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項25】
前記2つの長手部(10,11)を前記長手方向に相互にずらすことが、前記2つの長手部(10,11)の前記長手方向範囲に対して横方向への引き離しの前後、または該引き離しと同時に行われることを特徴とする請求項24に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項26】
薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法であって、複数の開口部(5)が形成された、金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体(2)を有する、乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、フレームレール部、もしくは排水レール部などの構造部の区画部品要素の製造方法において、
それぞれ、蛇行長手方向縁部(12,13)を有する少なくとも2つの異なる長手部(10,10´,11,11´)であって、伸長部(16,17)と、前記伸長部(16,17)を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部(12,13)によって境界された複数の連結部(14,15)と、を含んだ長手部(10,10´,11,11´)を、前記区画本体(2)を製造するように提供し、
前記2つの長手部(10,10´,11,11´)が互いに面接触し、かつ、一方の前記長手部(10,10´,11,11´)の前記連結部(14,15)における前記長手方向に延在する連結端(57)の各々が、他方の前記長手部(10,10´,11,11´)の前記連結部(14,15)における前記長手方向に延在する連結端(57)と直接連結するように、前記2つの長手部(10,10´,11,11´)を配置し、
一方の前記長手部(10,11)の前記連結端(57)を、他方の前記長手部(10´,11´)の前記連結端(57)に連結、溶接し、
前記連結部(14,15)が折曲合端部(56)に沿って互いに連結され、かつ、前記蛇行長手方向縁部(12,13)の一部の間に前記複数の開口部(5)を形成させるように、前記2つの長手部の一方(10,11)を、前記他方の長手部(10´,11´)に対して前記連結端(57)を中心として展開し、
前記長手部(10,10´,11,11´)の前記長手方向に延在する補強ビード部(31)と、該補強ビード部(31)に対して横方向に延在する補強ビード部(30)と、を前記長手部(10,10´,11,11´)内に形成させることであって、前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記長手方向に延在する前記補強ビード部(31)と連通し、前記横方向に延在する前記補強ビード部(30)が、前記連結部(14,15)へと延在するように形成させる、ことを特徴とする薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項27】
少なくとも一つの蛇行スリット(9)が、少なくとも一つの細長い帯状の出発材料(6)の長手方向範囲に延在するように設けられて、この出発材料(6)を少なくとも2つの異なる長手部(10,11)に分割することを特徴とする請求項22〜26のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項28】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、レーザ溶接により互いに連結されることを特徴とする請求項22〜27のいずれかに記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項29】
薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法であって、複数の開口部(5)が形成された、金属もしくはプラスチックを備えた細長い区画本体(2)を有する、乾式構造部、建物の正面部、漆喰部、基部、スクリード部、タイル部、ケーブル保持部、フレームレール部、もしくは排水レール部などの構造部の区画部品要素の製造方法において、
それぞれ、蛇行長手方向縁部(12,13)を有する2つの異なる長手部(10,11)であって、伸長部(16,17)と、前記伸長部(16,17)を超えて横方向に突出するとともに前記蛇行長手方向縁部(12,13)によって境界された複数の連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)と、を含んだ長手部(10,11)を、前記区画本体(2)を製造するように提供し、
前記2つの長手部(10,11)を、その長手方向範囲に対して横方向に引き離し、
一方の前記長手部(10)の前記連結部(14,23,37,45,47)を、他方の前記長手部(11)の前記連結部(15,24,38,46,48)に連結して、前記蛇行長手方向縁部(12,13)の一部の間に前記複数の開口部(5)を形成させ、
前記長手部(10,11)の間に間隔が生じるまで該長手部(10,11)を引き離し、
細長い帯状の中間要素(27)を、前記間隔が設けられた前記長手部(10,11)の間に配置し、
前記2つの長手部(10,11)の前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)を、前記中間要素(27)に、端と端とを接続するように、または互いに重ね合わせるように連結させる、ことを特徴とする薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。
【請求項30】
前記連結部(14,15,23,24,37,38,45,46,47,48)が、クリンチングもしくはクリンピングなどの圧縮接合処理、クランピング、絞り、プレス、溶接、ねじ留め、ボンド接合、リベット締め、折り曲げ、もしくはプラグ接続により、前記中間要素(27)に連結されることを特徴とする請求項29に記載の薄肉の冷間成形された軽量の区画部品要素の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2013−506773(P2013−506773A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531275(P2012−531275)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【国際出願番号】PCT/EP2010/005891
【国際公開番号】WO2011/038879
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(510125914)プロテクトルヴェルク フロレンツ マイシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コムパニー コマンディトゲゼルシャフト (5)
【Fターム(参考)】