【課題】生体への医療装置の導入に対する生物学的な生体反応を最少にするか実質的に起こさせないために被覆可能である医療装置、特に植え込み可能な医療装置を提供する。
【解決手段】前記医療装置は多数の生体適合性の材料により被覆可能である。治療用の薬物、薬剤または化合物を前記生体適合性の材料と共に混合して前記医療装置の少なくとも一部分に固定することができる。これらの治療用の薬物、薬剤または化合物はまた、生体への医療装置の導入に対する生物学的な生体反応をさらに減少させることもでき、血液の凝固物の形成を含む治癒を促進させるために利用できる。また、これらの薬物、薬剤、および／または化合物は、不安定プラークを含む、特定の疾患を治療するために利用することも可能である。さらに、前記の薬物等を送達および位置決めするまで、これらを前記医療装置の上に保持するために、種々の材料および被膜の方法が利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている薄膜のメッシュと、
前記薄膜のメッシュに放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備え、
前記薄膜のメッシュは、前記少なくとも１種類の薬剤のために利用可能な表面積を増加させて、所定の時間の期間にわたり、その少なくとも１種類の薬剤を放出するように、構成されている、
医療装置。
【請求項２】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている薄膜の層と、
前記薄膜に放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備え、
前記薄膜は、前記少なくとも１種類の薬剤の調整された放出のための基質として、構成されている、
医療装置。
【請求項３】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている薄膜であって、その薄膜の表面の中に所定パタンの微小な特徴部分を有している、薄膜と、
少なくとも１種類の薬剤であって、前記薄膜の少なくとも１つの表面、および、その表面の中の前記所定パタンの微小な特徴部分、に放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備える、医療装置。
【請求項４】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている放射線不透過性の材料の層と、
前記放射線不透過性の材料の層に固定されている薄膜と、
前記薄膜に放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備える、医療装置。
【請求項５】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている放射線不透過性の材料の層と、
前記放射線不透過性の材料の層に固定されている薄膜のメッシュと、
前記薄膜のメッシュに放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備える、医療装置。
【請求項６】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている薄膜のメッシュであって、模様付きの表面を有している、薄膜のメッシュと、
前記薄膜のメッシュに放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備え、
前記薄膜のメッシュは、前記少なくとも１種類の薬剤のために利用可能な表面積を増加させて、所定の時間の期間にわたり、その少なくとも１種類の薬剤を放出するように、構成されている、
医療装置。
【請求項７】
医療装置において、
少なくとも1つの表面を有する植え込み可能な構造体と、
前記植え込み可能な構造体の少なくとも1つの表面に固定されている薄膜の層であって、模様付きの表面を有している、薄膜の層と、
前記薄膜の層に放出可能に固定されている、治療の用量における、少なくとも１種類の薬剤と、
を備え、
前記薄膜の層は、前記少なくとも１種類の薬剤の調整された放出のための基質として、構成されている、
医療装置。

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

【図１４】

【図１５】

【図１６】

【図１７】

【図１８】

【図１９】

【図２０】

【図２１】

【図２２】

【図２３】

【図２４】

【図２５】

【図２６】

【図２７】

【図２８】

【図２９】

【図３０】

【図３１】

【図３２】

【図３３】

【図３４】

【図３５】

【図３６】

【図３７】

【図３８】

【図３９】

【図４０】

【図４１】

【図４２】

【図４３】

【図４４】

【図４５】

【図４６】

【図４７】

【図４８】

【図４９】

【図５０】

【図５１】

【図５２】

【図５３】

【図５４】

【図５５】

【図５６】

【図５７】

【図５８】

【図５９】

【図６０】

【図６１】

【図６２】

【図６３】

【図６４】

【図６５】

【図６６】

【図６７】

【図６８】

【図６９】

【図７０】

【図７１】

【図７２Ａ】

【図７２Ｂ】

【図７２Ｃ】

【図７３Ａ】

【図７３Ｂ】

【図７４】

【図７５】

【図７６】

【図７７】

【図７８】

【図７９】

【図８０】

【図８１】

【図８２】

【図８３】

【図８４】

【図８５】

【図８６】

【図８７】

【図８８】

【図８９】

【図９０】

【図９１】

【図９２】

【公開番号】特開２００７−１３０４５８（Ｐ２００７−１３０４５８Ａ）
【公開日】平成１９年５月３１日（２００７．５．３１）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００６−２９６３６３（Ｐ２００６−２９６３６３）
【出願日】平成１８年１０月３１日（２００６．１０．３１）
【出願人】（５００３０４４８６）ニチノル・デベロップメント・コーポレーション (18)
【氏名又は名称原語表記】Ｎｉｔｉｎｏｌ　Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ
【住所又は居所原語表記】４７５３３　Ｗｅｓｔｉｎｇｈｏｕｓｅ　Ｄｒｉｖｅ，　Ｆｒｅｍｏｎｔ，　Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ　９４５３９，　Ｕ．Ｓ．Ａ．
【Ｆターム（参考）】