説明

薬効性組成物、該組成物を含有する医薬及び健康食品

【課題】ごまの脱脂粕、特に黒ごまの脱脂粕から得られる、健康食品の原料として、さらには各種疾病の予防又は治療用の医薬として使用される可能性の高い、薬効性を有する組成物を提供する。
【解決手段】ごまの脱脂粕、特に、黒ごまの脱脂粕をビオプラーゼなどの蛋白質分解酵素を用いて加水分解することにより、ペプチドなどの蛋白質の低分子化物、ポリフェノールおよびリグナン配糖体などを含有し、コレステロールの低下機能、脂肪肝の予防と治癒機能、赤血球変形改善機能などの機能を有する薬効性組成物を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴマの脱脂粕、特に、黒ゴマの脱脂粕に蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)を作用させて得られる薬効性を有する組成物に関するものである。この組成物は健康食品の原料として、さらには各種疾病の予防又は治療用の医薬として使用される可能性の高いもので、それら健康食品調製技術、医薬調製技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴマは、その種子が食用油の原料として非常に多く使用されている。また、その風味を愛しんで、食品製造業、レストランなどに限らず一般家庭においても、幅広く使用されているものである。さらに、ゴマには薬理的効果も伝承されており、しかも人体に対して安全な材料であるため、その成分について、これまでも、種々検討されてきている。
【0003】
たとえば、特開平8−231953号公報(特許文献1)には、ゴマ種子の中には特徴的な化合物としてリグナン類が含まれ、その抗酸化活性をはじめ、種々の生理活性機能に関する研究がなされていること、ゴマ種子又はその脱脂粕中には、フェノール性リグナン類が糖化合物(リグナン配糖体)として存在すること、ゴマ種子の粉砕物からは、脂質の酸化に対する抗酸化効果を有するピノレジノール配糖体が得られることなどを例示した上で、ゴマ種子の加湿物もしくは発芽物の粉砕物又はその脱脂粕を含水低級アルコールで抽出し、この抽出物から脂溶性物質および水溶性物質を除去することにより得られる新規なリグナン配糖体が、ヒドロキシラジカル消去剤として有効であることを開示している。
【0004】
また、本願出願人は、先に、特許第3108059号公報(特許文献2)において、植物を原料とする、生理活性ペプチド含有物の製造法として、酢酸水溶液によるインキュベート処理と、この酢酸処理物をプロテアーゼ処理し、蛋白質を低分子化してペプチド含有物を得る方法を提案した。
【0005】
この特許文献2においては、生理活性ペプチド含有物の製造方法により、精白ハトムギ粉末から、生理活性ペプチド含有物が得られ、この組成物は、アンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害作用、腫瘍壊死因子(TNF)−α産生調節作用、活性酸素産生抑制作用、抗腫瘍作用等優れた生理作用を有する上に、天然物由来の組成物で、非常に安全性の高いものであることを開示した。
【0006】
さらに、本出願人は、蛋白質を低分子化してペプチド含有物を得る方法は、各種の植物への適用が可能で、適用されるものに関して、以下のように開示した。
【0007】
すなわち、植物種子、樹皮、実部、茎部、根部、葉部等植物全般、その各部又はその1部、もしくはこれらの処理物、これらから得られた食品又はその処理物を使用する。
植物種子としては、ハトムギ、米、大麦、小麦、カラス麦、裸麦、そば、大豆、エンドウ、ソラ豆、落花生、インゲン、トウモロコシ、コウリャン、ゴマ、アワ、ヒエ、ヒマワリ、麻の実、野菜の種子その他が挙げられる。
その処理物としては、植物種子を脱穀したもの、それを粉砕したもの、糠類、ヨクイニン、そのヘキサン等による脱脂物、その水抽出残渣、そのアルコール等有機溶媒抽出物、その他植物種子の各種処理物が挙げられる。
また、その処理物には、酒粕、オカラ、焼酎粕、醤油製造粕、澱粉製造粕、その他植物種子又はその処理物を加工、処理して飲食品を製造する際に副生するものも包含する。
【特許文献1】特開平8−231953号公報(特許請求の範囲、段落番号0007〜0009)
【特許文献2】特許第3108059号公報(特許請求の範囲、段落番号0001、0006)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明者は、先の提案の蛋白質を低分子化してペプチド含有物を得る方法により、各種植物材料の中から、含有する蛋白質を低分子化して、生体に対する優れた機能を有するペプチド含有物を見つけ出すために、幅広く検討を行い、健康食品や医薬の原料として有効に用いられる薬効性組成物を求めることを課題として検討を行なった。
【0009】
その結果、発明者等は、植物材料として、ゴマ種子から油を抽出した後の粕、すなわち、ゴマの脱脂粕、特に黒ゴマの脱脂粕から、ポリペプチド、ペプチドなどの低分子化した蛋白質、特に生理活性ペプチド含有物が抽出されること、特に黒ゴマからは、黒色ポリフェノール重合体が含まれているものが得られること、さらに、先の方法における酢酸溶液中でのインキュベート処理が、ゴマ種子の抽出では不要であることを見出し、この発明を完成したのである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、この発明の請求項1に記載の発明は、
ゴマの脱脂粕を、蛋白質分解酵素を用いて加水分解して得られた蛋白質の低分子化物を含有すること
を特徴とする薬効性組成物である。
【0011】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の薬効性組成物において、
前記加水分解が、
ゴマの脱脂粕を均一分散させた分散液に、蛋白質分解酵素を添加して行なわれるものであること
を特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
ゴマの脱脂粕の水性均一分散体に、蛋白質分解酵素を作用させて得られたペプチド、ポリフェノールおよびリグナン配糖体を含有すること
を特徴とする薬効性組成物である。
【0013】
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれかに記載の薬効性組成物において、
前記ゴマが、
黒ゴマであること
を特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載の薬効性組成物において、
前記蛋白質分解酵素が、
ビオプラーゼであること
を特徴とするものである。
【0015】
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれかに記載の薬効性組成物を含有すること
を特徴とする医薬である。
【0016】
また、この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれかに記載の薬効性組成物を含有すること
を特徴とする健康食品である。
【発明の効果】
【0017】
この発明の薬効性組成物は、以下のような生体に対する優れた機能を奏するもので、健康食品の素材として、また医薬の原料として、有効に利用されるものである。
1.コレステロール低下機能
2.脂肪肝の予防と治癒機能
3.赤血球変形能の改善機能(いわゆる血液さらさら状態への改善)
【0018】
また、この発明の薬効性組成物は、粉末状態でも、水溶液、弱酸又は弱アルカリの水溶液としても使用することができるため、上記のような効果を発現させるために、健康食品や医薬として利用する際に、効率的に、また効果的に活用することを可能とするものである。
【0019】
このような効果は、ゴマに存在するリグナン配糖体と、今回見出された低分子化された蛋白質、すなわちオリゴペプチドやペプチド、特に生理活性ペプチド、さらにはポリフェノールの存在により奏されるもので、本願発明の組成物の有する大きなかつ優れた特長である。
【0020】
さらに、この発明は、ゴマの脱脂粕という利用価値の著しく低下したものを、健康食品や医薬の原料として有効に利用できるという、ゴマの脱脂粕を有効利用できるものにするという優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
この発明の薬効性組成物は、ゴマから油、いわゆる食用として広く用いられているゴマ油を抽出した後の粕、すなわち、ゴマの脱脂粕を原料とするものである。
ゴマの脱脂粕の内でも、後述するように、生理機能に優れている黒色ポリフェノール重合体を含有する、黒ゴマの脱脂粕が、この発明にとり好ましい。
【0022】
この発明において、薬効性組成物は、ゴマの脱脂粕を、必要に応じて乾燥し、あるいは微細粉化した後、水や熱水等にそれらを添加し、攪拌などにより均一に分散化(ホモゲナイズ)し、それらに蛋白質分解酵素を加え、脱脂粕中に存在する蛋白質を加水分解することにより、低分子量の蛋白質を含んだ薬効性に優れた組成物として得られる。
【0023】
使用される蛋白質分解酵素としては、ペプシン、パパイン、ビオプラーゼ(プロメライン)、サーモライシン等、動植物や微生物起源のプロテアーゼが市販品を含め各種使用可能である。それらは、単独であるいは複数を組合せて用いることができ、組合せて用いる場合には、同時に併用しても、順次に使用してもよい。この発明にとり、好ましいものはビオプラーゼである。
【0024】
蛋白質の分解の際における、分解温度は、用いられる蛋白質分解酵素の活性化温度により定められる。例えば、プロテアーゼであれば、温度45〜60℃程度で、分解時間としては、用いられる蛋白質分解酵素の蛋白質分解能力、分解温度に応じて決められるが、通常15〜30時間程度である。
【0025】
このようにして得られた組成物は、リグナン配糖体、ペプチドなどの蛋白質の低分子化物、ポリフェノール重合体を含有するもので、後述する種々の生理機能を有するものであって、健康食品の素材として、また、医薬の原料として、有効に利用することができる。
【0026】
この発明の薬効性組成物は、上記したように、コレステロール低下機能、脂肪肝の予防と治癒機能、さらには、赤血球変形能の改善機能(いわゆる血液さらさら状態への改善)等の生理作用を有し、しかも天然の食品関連植物由来であって、安全性にも問題がない。したがって、通常の飲食品はもとより、特定保健用飲食品、健康食品、健康飲料、栄養食品などの飲食品として用いることができ、また、各種の医薬品としての利用も可能なものである。
【0027】
なお、この際、この組成物は、固体状(粉末、顆粒状その他)、濃縮物、ペースト状、液状ないし懸濁状のいずれでも使用可能である。また、健康食品や医薬の製剤において用いられている賦形剤、結合剤などを利用することにより、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤などとして用いることができる。
【0028】
この組成物は天然起源で、しかも、永年に亘って漢方薬や食品として使用されていたものを起源とするため、毒性は全くないか又は極めて低く、卓越した安全性を示すもので、その使用に格別の限定はなく、たとえ高齢者、乳児、病弱者であっても長期間摂取することができる。
【実施例】
【0029】
1) 組成物の調製
黒ゴマ油粕1kgに脱イオン水を加えて約8リットルとし、5%アンモニア溶液でpH9に調節した後、ビオブラーゼ10gを加え、攪拌しながら温度55℃の恒温槽中で、5%アンモニア溶液でpH9に調節しながら、20時間、ビオブラーゼを用いて蛋白質を加水分解(インキュベート)させた。
得られた反応液について、80メッシュのナイロン濾布を用い、3,000rpmで10分間遠心濾過して濾液を分離した。
また、残渣に約4リットルの脱イオン水を加えて攪拌し、前記と同様に遠心濾過して濾液を分離した。これらの濾液を併せたものを、温度60℃の恒温槽中ロータリーエバポレーターを用いて減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して、低分子量の蛋白質を含有する薬効性組成物(以下、「ブラックP」という。)を525g(収量:52.5%)得た。
また、上記手順に準じて、白ゴマ油粕を用いて、収量44.5%で薬効性組成物(以下、「ホワイトP」という。)を得た。
得られたブラックPの、成分の分析結果は、表1に示すとおりであった。
【0030】
【表1】

【0031】
2) ゲル濾過による分析及び分取
ブラックPを0.1%アンモニア水溶液に溶解し、遠心分離して得られた上清液を、予め0.1%アンモニア水溶液で洗浄したBio−Gel P−10(4×45cm)カラムに供し、0.1%アンモニア水溶液で展開した。
溶出液は、ドロップカウンターを用いて一定量ずつ分取した。成分の検出は280nmにおける吸光度を測定して行ない、その結果をゲル濾過法における溶出パターンを、図1(ブラックP)、図2(ホワイトP)に示す。
【0032】
3) 抗酸化活性の測定
8区分に分取した各試料液0.1mlを分注した分光光度計用試験管セルに、リノ−ル酸−β−カロチン溶液4.9mlを加えて攪拌し、温度50℃の恒温槽で一定時間インキュベ−トした場合のβ−カロチンの退色度を470nmの吸光度によって求め、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)濃度に換算した酸化度を求めた。その結果を、図3(ブラックP)、図4(ホワイトP)に示す。
【0033】
4) ブラックPの再分画
ブラックP10gに、アンモニアでpH9に調整された脱イオン水200mlを加え、攪拌して、溶解物と不溶解物に分離した。
不溶解物(以下、pH9−P)は、濾過し、凍結乾燥したところ1.88g得られた。
溶解物は、さらに酢酸でその溶液のpHを5とし、溶解物と不溶解物に分離した。
不溶解物(以下、pH5−P)は濾過し、凍結乾燥したところ2.32g得られ、また、溶解物(以下、pH5−S)は、溶液を減圧濃縮し、凍結乾燥することにより5.80g得られた。
それらの抗酸化活性の測定結果を、図5に示す。
また、ゲル濾過による溶出パターンを、図6(pH5−S)および図7(pH9−P)に示す。
【0034】
5) 生体機能試験
年齢20歳以上65歳未満の成人13人に、ブラックPを75mg含有する錠剤とし、一日12錠(ブラックP900mg)を二回に分け、4週間摂取させたのち、摂取前及び摂取後の赤血球変形能及び血液生化学的検査、並びに、試験担当医師の診察、理学的検査及び臨床検査による安全性評価を行なった。
赤血球変形能及び血液生化学的検査(空腹時血糖、グリコアルブミン、総コレステロール,LDLコレステロール,HDLコレステロールなど)の結果を、表2に示す。なお、表2の各欄における数値は、上段が摂取前、下段が摂取後の値である。
【0035】
なお、赤血球変形能は、従来の定量性と再現性に難点のある微細孔(nucleipore)フィルターを用いた方法に代わるものとして、発明者が開発したニッケルメッシュ(nickel mesh)フィルターを用いる、フィルター特性が顕著に改善された、以下の方法で測定した。
【0036】
ニッケルメッシュは、フォトレジスト法と特殊メッキ法を組合わせて作成されたニッケル薄膜フィルターで、微小孔の数、形状、分布が正確に一定であるばかりでなく、数秒間の超音波洗浄によって100回以上の再使用が可能である。加えて、ニッケルメッシュの微小孔の辺縁は滑らかでテーパを持ち、これにより混入白血球が機械的影響を受けることはなく、微小孔には融合や分枝がまったくない。これらの特徴により、以下の方法は、高い定量性と再現性を保持するものである。
【0037】
赤血球変形能測定法(Nickel mesh filtration法)
試験は、垂直に立てたガラス管(vertical tube)に、タイゴンチューブを介してニッケルメッシュホルダーを接続し、通常15cmの高さ(height:h)より、HEPESバッファーで調整した生理食塩水で作成した赤血球浮遊液を濾過させて行なう。
ガラス管の周囲は恒温水を還流させて、試料を定温に保っている。
ガラス管のゼロレベルに設置した圧力(pressure:P)トランスデューサーで試料を濾過中の圧力降下を連続的に検出し、これを増幅器とAD変換器を介してパソコンに取り込み、流量(flowrate:Q)を計算する。
流量は、圧力を高さに変換し(P=ρgh)、高さ−時間(h−t)曲線の微分値(dh/dt)を取って、これにガラス管の断面積(a)を乗じて得られる(Q=dh/dt・a)。
血球を含まないコントロール溶液(HEPESバッファー調整生食水:ニュートン流体)の圧−流量曲線を対照として赤血球浮遊液の圧−流量曲線を検討し、ある一定圧(通常100mm・HO)での対照液の流量に対する赤血球浮遊液の流量(%)をもって、赤血球変形能を評価する。
【0038】
【表2】

【0039】
表2に示されるデータの内、特異性ないし有意性を有するものについて図示すれば、図8〜図12に示すとおりである。図8は、総コレステロールの摂取前〜摂取後の変化を、同様に図9はASTの変化を、図10はALTの変化を、図11はγ−GTPの変化を、図12は赤血球変形能の変化を、それぞれ示している。
【0040】
これらの図から、ブラックPを摂取することにより、総コレステロール、AST、ALTおよびγ−GTPの値は、高値の人は低下し正常化すること、および正常の人は変化しないことが認められ、赤血球変形能に関しては、低値の人は上昇し常化すること、および正常の人は変化しないことが認められる。
【0041】
これらの結果から明らかなように、この発明の薬効性組成物は、コレステロールの低下機能、脂肪肝の予防と治癒機能、赤血球変形改善機能、いわゆる血液サラサラにする機能を有するものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明の薬効性組成物は、上記のような優れた特性を有し、かつ粉末ないし水溶液としても供給可能なため、健康食品産業や医薬業界で広く利用される可能性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の黒ゴマの脱脂粕を原料とした薬効性組成物のゲル濾過法における溶出パターン図である。
【図2】図1の溶出パターン図に示されたこの発明の薬効性組成物を分画して得た各画分の抗酸化活性を示す図である。
【図3】この発明の白ゴマの脱脂粕を原料とした薬効性組成物のゲル濾過法における溶出パターン図である。
【図4】図3の溶出パターン図に示されたこの発明の薬効性組成物を分画して得た各画分の抗酸化活性を示す図である。
【図5】図1の溶出パターン図に示されたこの発明の薬効性組成物を酸アルカリで分画して得た各画分の抗酸化活性を示す図である。
【図6】画分pH5−Sのゲル濾過法における溶出パターン図である。
【図7】画分pH9−Pのゲル濾過法における溶出パターン図である。
【図8】表2における総コレステロールの摂取前〜摂取後の変化を示す図である。
【図9】表2におけるASTの変化を示す図である。
【図10】表2におけるALTの変化を示す図である。
【図11】表2におけるγ−GTPの変化を示す図である。
【図12】表2における赤血球変形能の変化を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴマの脱脂粕を、蛋白質分解酵素を用いて加水分解して得られた蛋白質の低分子化物を含有すること
を特徴とする薬効性組成物。
【請求項2】
前記加水分解が、
ゴマの脱脂粕を均一分散させた分散液に、蛋白質分解酵素を添加して行なわれるものであること
を特徴とする請求項1に記載の薬効性組成物。
【請求項3】
ゴマの脱脂粕の水性均一分散体に、蛋白質分解酵素を作用させて得られたペプチド、ポリフェノールおよびリグナン配糖体を含有すること
を特徴とする薬効性組成物。
【請求項4】
前記ゴマが、
黒ゴマであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬効性組成物。
【請求項5】
前記蛋白質分解酵素が、
ビオプラーゼであること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬効性組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の薬効性組成物を含有すること
を特徴とする医薬。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の薬効性組成物を含有すること
を特徴とする健康食品。

【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−91653(P2007−91653A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−284300(P2005−284300)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(599035339)株式会社 レオロジー機能食品研究所 (16)
【Fターム(参考)】