説明

衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁

【課題】圧縮保管ケースの空気を円滑に排出すると共に気密性によって外部空気の流入を効果的に遮断することにより、使用効率性を改善し、湿気、カビ菌などの浸透を効果的に防止するうえ、ハンガー方式で衣類を掛けて簡便に保管することを可能にする、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁の提供。
【解決手段】本体10とカバー20とを真空保管ケースの上下で互に組み立てて設置し、内部空間部にレバー40を挿入し昇降させることにより、本体10とカバー20との間に設置されるパッキング50に密着させて空気通路を開閉するように構成し、パッキング50はレバー40の下部に設けられた垂直密着溝45に水平、垂直に密着するように構成してなる、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮保管ケース内の空気を抜き出して圧縮保管する空気排出弁に係り、より詳しくは、圧縮保管ケースの空気を円滑に排出すると共に気密性によって外部空気の流入を効果的に遮断することにより、使用効率性を改善し、湿気、カビ菌などの浸透を効果的に防止するうえ、ハンガー方式で衣類を掛けて簡便に保管するように提供する衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、圧縮保管ケースは、布団などを入れた後、内部の空気を抜き出して圧縮保管する方式を採用している。
【0003】
この種の圧縮保管ケースは、布団などの体積を最小化するので、保管、運搬の便利性を提供するうえ、湿気、カビ菌などの浸透を防止して布団を効果的に管理する。
【0004】
このような圧縮保管ケースは、布団だけでなく、衣類などの圧縮保管にも使用する。
【0005】
すなわち、前述した圧縮保管ケースは、内部に布団、衣類などを保管する合成樹脂シートから形成された保管ケースと、前記保管ケースに設置され、内部の空気を外部に排出するための空気排出弁とから構成されている。
【0006】
したがって、圧縮保管ケースの内部に布団や衣類などを挿入し、その入り口を閉鎖した後、空気排出弁を介して真空掃除機などによって内部の空気を吸入排出することにより、圧縮保管ケース内の布団や衣類などを圧縮して体積を減らす。
【0007】
このような圧縮保管ケースにおいて、空気排出弁は最も核心なパーツである。本出願人は圧縮保管ケースの空気排出弁に関連した技術を多数先出願したことがある。
【0008】
例えば、特許文献1に開示した空気排出弁は、図1に示すように、真空保管ケース2に設置される本体3と、前記本体の上部に結合する支持板4と、前記本体と前記支持板との間の内側空間部5に挿入され、上下に昇降して空気通路を開閉するレバー6とから構成するが、前記本体3は、内周上に凹部3aと密着突起3bを備え、レバー6の下部に結合したOリング7が凹部に挿入されることにより凹部3aおよび密着突起3bに密着する気密構造を提供する。
【0009】
このような空気排出弁は、前記レバー6を昇降させて空気の通路を開閉するが、レバーのOリング7が本体3の凹部3aに挿入されることにより凹部3aと密着突起3aにそれぞれ側面、底面が密着する気密作動を提供する。
【0010】
ところが、前述した空気排出弁は、前記レバー6とOリング7の昇降過程で前記Oリングが本体の凹部3aに摩擦されるため、Oリング7がレバー6に結合した状態で分離され、これにより継続的な気密保持が困難になるという問題点があった。
【0011】
これを改善するために、特許文献2に開示した空気排出弁は、図2に示すように、真空保管ケース2に設置される本体3と、前記本体の上部に結合する支持板4と、前記本体と前記支持板との間の内側空間部5に挿入され、昇降して空気通路を開閉するレバー6とから構成し、前記本体3の内側円周上に設けられたパッキング組立溝3−1にパッキング8を挿入して組み立てるが、前記パッキング8の上端は、前記支持板4の内側から突出した支持突起4−1とレバー6の密着段差面6−1とが内外側で密着する気密構造を提供する。
【0012】
このような空気排出弁は、前記レバー6を昇降させて空気通路を開閉するが、レバーの密着段差面6−1が、本体3の組立溝3−1と支持板の支持突起4−1との間に密着支持されたパッキング8の内側に密着する気密作動を提供する。
【0013】
ところが、前述した空気排出弁は、支持板4の支持突起4−1が内側空間部5に突出する構造を持つため、前記空間部を介して流通する空気の流れを妨害して作動の効率性を低下させるという問題点があった。
【0014】
また、前述した本出願人によって先出願された全ての空気排出弁は、支持板4の中央にレバー6が昇降案内される構造および空気が流通する溝の構造が全て露出されているため、気密保持の効率が低下するうえ、外部の異物や水気などが流入するという問題点があった。
【0015】
また、前述した本出願人によって先出願された圧縮保管ケースはいずれも、布団や衣類などの保管に使用するが、特に衣類を保管する場合、内部における衣類の偏りが防止されるように整然と保管することが難しいという問題点、および圧縮保管ケース自体を衣類などの保管方法によって別途に簡便に保管することが難しいという問題などを持っている。
【特許文献1】韓国実用新案第414999号明細書
【特許文献2】韓国特許第684669号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
そこで、本発明は、上述した従来の技術および本出願人によって先出願された技術の諸般問題点を解決するためのもので、その目的は、本体、カバー、レバーおよびパッキングの組立構造を改善して圧縮保管ケースの空気を円滑に排出するとともに、気密性によって外部空気の流入を効果的に遮断することにより、使用効率性を改善し、湿気、カビ菌などの浸透を効果的に防止することが可能な、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁を提供することにある。
【0017】
また、本発明の他の目的は、圧縮保管ケースの内部に多数の衣類をハンガー方式で掛けて効果的に保管し、前記圧縮保管ケース自体もハンガー方式で掛けて簡便に保管することを可能にする、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明は、本体とカバーとを真空保管ケースの上下で互に組み立てて設置し、内部空間部にレバーを挿入し、昇降させることにより、本体とカバーとの間に設置されるパッキングに密着させて空気通路を開閉するように構成するが、前記本体の上部外側には上部の内、外側に突出する密着部を有するパッキングを挿入して組み立てて構成し、前記パッキングの外側密着部は上下でカバーの下部支持面と本体の上部支持面が加圧密着し、前記内側密着部は上側に設けられた水平支持面および内側に設けられた垂直支持面とからなり、レバーの下部円周上に段差を付けて設けられた密着溝の水平密着面および垂直密着面が水平、垂直に密着するように構成してなる、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁を提供する。
【0019】
ここで、前記カバーと前記レバーの水平密着面には、下部に突出する加圧突起を設けることを特徴とする。
【0020】
前記レバーの上部には、カバーの中央に設けられる案内孔および空気通路を遮断する蓋を組み立てて構成することを特徴とする。
【0021】
前記カバーの上部には、放射状に真空掃除機のような吸入口を設置し、吸入作動の際に外部空気を流入する多数の空気通路を設けることを特徴とする。
【0022】
本発明は、前記本体の上部両側から上方に対向して突出する連結輪部と、前記連結輪部に弾発的に挿入されて前後に回転可能に組み立てられる連結本体と、前記連結本体の上部中央の組立孔に挿入棒が回転可能に挿入されて組み立てられるフック部とによって、ハンガー方式で掛けて保管することが可能なフック組立体を構成することを特徴とする。
【0023】
前記本体の連結輪部には、組立孔における上部の一側外周縁に、薄肉部を成すように、凹部を設け、前記連結本体の組立部は、「コ」字状のボディの両側に、前記連結輪部の組立孔に弾発的に挿入されて離脱防止のために係止される係止片を対向して設けることを特徴とする。
【0024】
前記フック部の下端の挿入棒には係止部を設け、前記連結本体の組立孔には円周上に多数の分割溝によって分割される弾発支持部を設け、前記挿入棒の係止部が組立孔の弾発支持部に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成することを特徴とする。
【0025】
前記本体の下部中央には組立孔を設け、この組立孔にはハンガー孔を形成するハンガー具の上部の挿入棒を挿入して回転可能に互に組み立てて構成するが、前記挿入棒には係止部を設け、前記本体の組立孔には円周上に多数の分割溝によって分割される弾発支持部を設け、前記挿入溝の係止部が組立孔の弾発支持部に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、本体、カバー、レバーおよびパッキングの組立構造を改善して圧縮保管ケースの空気を円滑に排出するとともに、気密性によって外部空気の流入を効果的に遮断することにより、使用効率性を改善し、湿気、カビ菌などの浸透を効果的に防止するうえ、圧縮保管ケースの内部に多数の衣類をハンガー方式で掛けて効果的に保管し、前記圧縮保管ケース自体もハンバー方式で掛けて簡便に保管することができるという効果を持つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に図3〜図12を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0028】
本発明の衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁1は、中央に空気通路11を有する本体10と、中央に案内孔22および空気通路21を有するカバー20とを、真空保管ケース2の上下で互に組み立てて設置し、前記本体10と前記カバー20間の内部空間部30にレバー40を挿入し、昇降させることにより、本体とカバーとの間に設置されるパッキングに密着させて空気通路を開閉するように構成される。
【0029】
この際、前記本体10の空気通路11の上部外側には円周上にパッキング組立溝15を設け、前記パッキング組立溝15には上部の内外側に突出する密着部51、55を有するパッキング50を挿入して組み立てる。
【0030】
前記パッキングの外側密着部51は、上下でカバー20の下部支持面23と本体10の上部支持面13が加圧密着し、前記パッキングの内側密着部55は、上側に設けられた水平支持面56と、内側に設けられた垂直支持面57とからなり、レバー40の下部円周上に段差を付けて設けられた密着溝45の水平密着面46と垂直密着面47が水平、垂直に密着するように構成される。
【0031】
この際、前記カバー20の下部支持面23とレバー40の水平密着面46それぞれには、下方に突出してパッキング50の密着部51、55に加圧密着するように円周上に加圧突
起24、44を設ける。
【0032】
前記レバー40の上部には、カバー20の中央に設けられる案内孔22および空気通路21を遮断する蓋60が組み立てられて構成される。
【0033】
しかも、本発明では、空気排出弁1の本体10の上部両側から上方に突出し、組立孔112を有する連結輪部110、110と、前記連結輪部に両側組立部121、121が弾発的に挿入されて前後に回転可能に組み立てられる連結本体120と、前記連結本体の上部中央の組立孔125に挿入棒131が回転可能に挿入されて組み立てられるフック部130とによって、ハンガー方式で掛けて保管することが可能なフック組立体100を構成する。
【0034】
この際、前記本体10の連結輪部110、110には、組立孔112における上部の一側外周縁に、薄肉部を成すように、凹部113を設け、前記連結本体の組立部121、121は、「コ」字状のボディ122の両側に、前記連結輪部の組立孔112に弾発的に挿入されて離脱防止のために係止される係止片123、123を対向して設ける。
【0035】
前記フック部130の下端の挿入棒131には係止部132を設け、前記連結本体の組立孔125には円周上に多数の分割溝127によって分割される弾発支持部126を設け、前記挿入溝131の係止部132が組立孔の弾発支持部126に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成される。
【0036】
また、前記空気排出弁1の本体10の下部中央に組立孔70を設け、この組立孔70には、ハンガー孔210を形成するハンガー具200の上部の挿入棒220を挿入することにより、回転可能に互に組み立てて構成される。
【0037】
前記挿入棒220には係止部222を設け、前記本体の組立孔70には円周上に多数の分割溝72によって分割される弾発支持部71を設け、前記挿入棒の係止部222が組立孔の弾発支持部71に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成される。
【0038】
未説明符号として、14は本体10のリブを示し、19はカバー20上の嵌合突起29と嵌合する本体10上の嵌合溝を示し、25は挿入孔を示す。
【0039】
次に、前述したように構成された本発明の作動および作用について説明する。
【0040】
本発明は、衣類などを圧縮保管ケース2に入れた後、圧縮保管ケースを密閉させる。
【0041】
この際、前記衣類を別途のハンガー300などに掛けられた状態で入れ、前記ハンガー300を、空気排出弁1の下部組立孔70に挿入されて組み立てられたハンガー具200のハンガー孔210に掛けて支持する。
【0042】
これは、後述するように、圧縮保管ケース2をハンガー方式で掛けて保管するときに衣類の偏りを防止し且つ整然と内蔵された状態で保管するためである。
【0043】
こうして多数の衣類を圧縮保管ケース2に入れて保管する。
【0044】
このような状態で前記圧縮保管内2の空気を抜き出して体積を最小化することにより、効果的に保管する。
【0045】
まず、前記空気排出弁1の上部に結合したフック組立体100の連結本体120を本体10の連結輪部110、110の上部で側面に回転させる。
【0046】
この際、前記連結本体120の両側組立部121、121に設けられた係止片123、123が連結輪部110、110の組立孔112に挿入支持された状態で回転する。
【0047】
その後、空気排出弁1のカバー20の上部に真空掃除機などの吸入口を密着させて吸入作動させることにより、レバー40を上部に持ち上げるための開放作動を行う。
【0048】
このように前記レバー40が上部に持ち上げられると、前記レバー40の上部に結合した蓋60が上昇しながらカバー20の上部空気通路21を開放するとともに、前記レバーの密着溝45の水平密着面46および垂直密着面47がパッキング50の内側密着部55の水平支持面56および垂直支持面57から離脱しながら空気通路11を開放する。
【0049】
こうして本体10およびカバー20の空気通路11、21が開放されることにより、保管ケース2内の空気は順次下部空気通路11、内部空間部50および上部空気通路21を介して吸入排出される。
【0050】
この際、前記パッキング50は、本体10の上部支持面13とカバー20の下部支持面23との間で外側密着部51が加圧支持されて設置されるので、堅固な組み立ておよび従来のパッキングの支持設置のために空間部の内部に突出する支持突起の形成を排除して空気の流れを妨害する要素を除去する。これにより、空気の吸入、排出作動が円滑に提供される。
【0051】
このように前記保管ケース2内の空気を全て排出して圧縮が完了すると、前記真空掃除機などの吸入口をカバー20の上部から分離する。
【0052】
このように吸入口を分離すると、吸入口による吸入力が除去されて外部圧力の差によってレバー40が原位置に下降することにより閉鎖作動する。
【0053】
すなわち、前記レバー40の密着溝45の水平密着面46および垂直密着面47がパッキング50の内側密着部55の水平支持面56および垂直支持面57に水平、垂直方向に密着することにより、気密を提供するのである。
【0054】
特に、前記レバー40の水平密着面46に突設された加圧突起44がパッキング50の水平支持面56を加圧してパッキングとのさらに優れた気密を提供する。
【0055】
また、前記レバー40の下降による気密作動と共に、前記蓋60が下降復帰しながらカバー20の上部を遮断するので、カバー20の案内孔22、空気通路21を遮断して各種異物または水気の内部流入を防止し且つさらに優れた内部気密を提供する。
【0056】
このようにして圧縮保管ケース2の圧縮作業が全て完了すると、空気排出弁1の本体10の上部に結合したフック組立体100の連結本体120を垂直に原位置回転させる。
【0057】
このような状態で前記連結本体の上部に結合したフック部130を用いて箪笥、またはその他のハンガーを掛けておく空間にハンガー方式で掛けて簡便に保管する。
【0058】
この際、前記圧縮保管ケース2内の衣類は、前述したように、別途のハンガー300などに掛けられた状態で、空気排出弁1に組み立てられたハンガー具200のハンガー孔210に掛けて支持するので、保管中に衣類の偏りを防止し且つ整然と内蔵された状態で保管する。
【0059】
一方、前述した本発明のフック組立体100は、空気排出弁1に簡便に組立設置して使用する。すなわち、空気排出弁1の本体10の上部両側から突設された連結輪部110、110の組立孔112に連結本体120の両側組立部121、121を挿入して組み立てる。
【0060】
この際、前記連結本体の組立部121、121は、「コ」字状のボディ122の両側に対向して設けられた係止片123、123が連結輪部の組立孔112に弾発的に挿入され、離脱防止のために係止される。
【0061】
特に、前記連結輪部110には、組立孔における一側上部の外周縁によって挟持の厚さを成すように設けられた凹部113に沿って連結本体の組立部121を簡便に組み立てる。
【0062】
このように組み立てられた連結本体120の上部中央の組立孔125にはフック部130の挿入棒131を回転可能に挿入して組み立てる。
【0063】
この際、前記フック部130の挿入棒131に設けられた係止部132が、前記連結本体の組立孔125に設けられた弾発支持部126に弾発的に挿入されて係止される。
【0064】
また、前記空気排出弁1の本体10の下部中央に設けられた組立孔70には、ハンガー具200の上部の挿入棒220を回転可能に挿入して組み立てる。
【0065】
この際、前記ハンガー具の挿入棒220に設けられた係止部222が、前記本体10の組立孔70に設けられた弾発支持部71に弾発的に挿入されて係止される。
【0066】
したがって、本発明のフック組立体100、ハンガー具200は、空気排出弁1の上、下部に簡便に組立設置して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本出願人によって先出願された空気排出弁の一実施例を示す断面図である。
【図2】本出願人によって先出願された空気排出弁の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の全体的な斜視図である。
【図4】本発明の全体的な断面構成図である。
【図5】本発明の全体的な分解断面構成図である。
【図6】本発明の空気排出弁の分解断面構成図である。
【図7】本発明の連結本体の底面図である。
【図8】本発明の本体の底面図である。
【図9A】本発明の要部の結合構造を示す抜粋断面図である。
【図9B】本発明の要部の結合構造を示す抜粋断面図である。
【図9C】本発明の要部の結合構造を示す抜粋断面図である。
【図10】本発明の使用状態図である。
【図11】本発明の使用状態図である。
【図12】本発明の使用状態図である。
【符号の説明】
【0068】
10 本体
11、21 空気通路
20 カバー
22 案内孔
30 内部空間部
40 レバー
15 パッキング組立溝
51、55 密着部
50 パッキング
13、23 支持面
60 蓋
100 フック組立体
110 連結輪部
112 組立孔
120 連結本体
121 組立部
125 組立孔
131 挿入棒
130 フック部
113 凹部
123 係止片
132、222 係止部
71、126 弾発支持部
72、127 分割溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に空気通路(11)を有する本体(10)と、中央に案内孔(22)および空気通路(21)を有するカバー(20)とを真空保管ケース(2)の上下で互に組み立てて設置し、前記本体(10)と前記カバー(20)との間の内部空間部(30)にレバー(40)を挿入し、昇降させることにより、前記本体と前記カバーとの間に設置されるパッキングに密着させて空気通路を開閉するように構成した圧縮保管ケースの空気排出弁において、
前記本体(10)の空気通路(11)の上部外側には円周上にパッキング組立溝(15)を設け、該パッキング組立溝(15)には上部の内、外側に突出する密着部(51)(55)を有するパッキング(50)を挿入して組み立てて構成し、
前記パッキングの外側密着部(51)は、上下でカバー(20)の下部支持面(23)と本体(10)の上部支持面(13)とに加圧密着し、前記内側密着部(55)は、上側に設けられた水平支持面(56)と、内側に形成された垂直支持面(57)とからなり、レバー(40)の下部円周上に段差を付けて設けられた密着溝(45)の水平密着面(46)と垂直密着面(47)とに水平、垂直に密着するように構成してなることを特徴とする、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。
【請求項2】
前記本体(10)の上部両側から上方に対向して突出し、組立孔(112)を有する連結輪部(110)(110)と、前記連結輪部に両側の組立部(121)(121)が弾発的に挿入されて前後に回転可能に組み立てられる連結本体(120)と、前記連結本体の上部中央の組立孔(125)に挿入棒(131)が回転可能に挿入されて組み立てられるフック部(130)とによって、ハンガー方式で掛けて保管することが可能なフック組立体(100)を構成してなることを特徴とする、請求項1に記載の衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。
【請求項3】
中央に空気通路(11)を有する本体(10)と、中央に案内孔(22)および空気通路(21)を有するカバー(20)とを真空保管ケース(2)の上下で互に組み立てて設置し、前記本体(10)と前記カバー(20)との間の内部空間部(30)にレバー(40)を挿入し、昇降させることにより、前記本体と前記カバーとの間に設置されるパッキングに密着させて空気通路を開閉するように構成した圧縮保管ケースの空気排出弁において、
前記本体(10)の上部両側から上方に対向して突出し、組立孔(112)を有する連結輪部(110)(110)と、前記連結輪部に両側の組立部(121)(121)が弾発的に挿入されて前後に回転可能に組み立てられる連結本体(120)と、前記連結本体の上部中央の組立孔(125)に挿入棒(131)が回転可能に挿入されて組み立てられるフック部(130)によって、ハンガー方式で掛けて保管することが可能なフック組立体(100)を構成してなることを特徴とする、衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。
【請求項4】
前記本体(10)の連結輪部(110)(110)には、組立孔における上部の一側外周縁に、薄肉部を成すように、凹部(113)を設け、
前記連結本体の組立部(121)(121)は、「コ」字状のボディ(122)の両側に、前記連結輪部の組立孔(112)に弾発的に挿入されて離脱防止のために係止される係止片(123)(123)を対向して設けることを特徴とする、請求項2または3に記載の衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。
【請求項5】
前記ハンガー(130)の下端の挿入棒(131)には係止部(132)を設け、前記連結本体の組立孔(125)には円周上に多数の分割溝(127)によって分割される弾発支持部(126)を設け、前記挿入棒(131)の係止部(132)が前記組立孔(125)の弾発支持部(126)に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成してなることを特徴とする、請求項2または3に記載の衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。
【請求項6】
前記本体(10)の下部中央には組立孔(70)を設け、該組立孔(70)にはハンガー孔(210)を形成するハンガー具(200)の上部の挿入棒(220)を挿入して回転可能に互に組み立てて構成し、
前記挿入棒(220)には係止部(222)を設け、前記本体の組立孔(70)には円周上に多数の分割溝(72)によって分割される弾発支持部(71)を設け、前記挿入棒の係止部(222)が前記組立孔(70)の弾発支持部(71)に支持されて離脱防止されるように組み立てて構成してなることを特徴とする、請求項2または3に記載の衣類用圧縮保管ケースの空気排出弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−64789(P2010−64789A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−309246(P2008−309246)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(508358830)
【Fターム(参考)】