説明

表示システム、情報処理装置および表示方法

【課題】入力装置に入力された情報に応じた表示を行う装置の発熱の低減を図る。
【解決手段】入力装置400−1,400−2が、外部から操作されることで、その操作に応じた操作情報を入力装置400−1,400−2に入力し、情報処理装置300が、入力装置400−1,400−2に入力された操作情報を入力装置400−1,400−2から取得し、表示装置200が、情報処理装置300が取得した操作情報に応じた表示を、ディスプレイ100に行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示システム、情報処理装置および表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末装置等の電子機器とディスプレイとをHDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル等を用いて接続することで、当該携帯端末装置に表示されている画像を、ディスプレイに表示させる技術が考えられている。さらに、携帯端末装置へ所定の入力を行うことで、ディスプレイに表示されている画像を操作する技術も存在する。
【0003】
しかしながら、このような技術において、ディスプレイに表示されている画像の操作を行うことができるのは、当該ディスプレイと接続されている携帯端末装置に限られる。そのため、その携帯端末装置への入力を行うことができない利用者は、表示されている画像の操作を行うことはできない。
【0004】
そこで、複数の携帯端末装置が存在する場合であっても、スクリーンに表示されている画像を、所定の入力が行われたすべての携帯端末装置から操作する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この技術においては、複数の携帯端末装置とスクリーンに画像を表示させる表示装置とを、送受信装置およびコンピュータを介して接続することで、この操作を実現させている。
【0005】
また、同様に、複数の利用者がそれぞれ所持する携帯端末が、無線通信網を介して、ディスプレイに画像を表示させるゲームサーバと接続することで、その複数の利用者の携帯端末への入力それぞれに応じた表示をゲームサーバがディスプレイに行わせる技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−268442号公報
【特許文献2】特開2009−000163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1,2に記載されたような技術においては、所定の入力が行われる携帯端末が複数存在する場合、その複数の携帯端末への入力を収集する処理と、スクリーン(ディスプレイ)に画像を表示させる処理とを、1つの装置が行っているため、当該装置において多くの電力を消費してしまい、それを原因として大きな発熱が生じてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する表示システム、情報処理装置および表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示システムは、
ディスプレイと、
外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報が入力される入力装置と、
前記入力装置に入力された操作情報を該入力装置から取得し、該取得した操作情報を送信する情報処理装置と、
前記情報処理装置から送信されてきた操作情報に応じた表示を、前記ディスプレイに行わせる表示装置とを有する。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、
外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報が入力された入力装置から、該操作情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した操作情報を、ディスプレイに情報を表示させる表示装置へ送信する情報送信部とを有する。
【0011】
また、本発明の表示方法は、
ディスプレイに情報を表示させる表示方法であって、
入力装置が、外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報を当該入力装置に入力する処理と、
前記入力装置との間で通信可能な情報処理装置が、前記入力装置に入力された操作情報を該入力装置から取得する処理と、
前記ディスプレイに表示を行わせる表示装置が、前記情報処理装置が取得した操作情報に応じた表示を、前記ディスプレイに行わせる処理とを行う。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明においては、入力装置に入力された情報に応じた表示を行う装置の発熱の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の表示システムの一形態を示す図である。
【図2】図1に示した表示システムが、ゲームのシステムに適用された場合の一形態を示す図である。
【図3】図1に示した表示システムが、会議システムに適用された場合の一形態を示す図である。
【図4】図3に示した、入力装置として機能する携帯端末の内部構造の一例を示す図である。
【図5】図3に示した、情報処理装置として機能する携帯端末の内部構造の一例を示す図である。
【図6】図3に示した表示装置の内部構造の一例を示す図である。
【図7】図3に示した形態における表示方法の第1の例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】図3に示した形態における表示方法の第2の例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】図3に示した形態における表示方法の第3の例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】図5に示した情報取得部における、操作情報をまとめる処理の一例のタイミングを示すタイムチャートである。
【図11】図5に示した情報取得部における、操作情報をまとめる処理の他の例のタイミングを示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の表示システムの一形態を示す図である。
【0016】
本形態は図1に示すように、ディスプレイ100と、表示装置200と、情報処理装置300と、入力装置400−1,400−2とから構成されている。
【0017】
ディスプレイ100は、カラー液晶パネルや有機EL(Electro−Luminescence)等の画像を表示可能な装置である。
【0018】
表示装置200は、情報処理装置300から送信されてきた操作情報に応じた表示を、ディスプレイ100に行わせる。具体的には、表示装置200は、情報処理装置300から送信されてきた操作情報に応じた画像をディスプレイ100に表示させるための表示信号をディスプレイ100へ送信する。
【0019】
なお、ディスプレイ100と表示装置200とは、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル等の有線を用いて接続されていても良いし、無線LAN(Local Area Network)等の無線を用いて接続されていても良い。また、ディスプレイ100がスクリーンであり、表示装置200がプロジェクタであっても良い。
【0020】
情報処理装置300は、入力装置400−1,400−2に入力された操作情報を入力装置400−1,400−2から取得する。この取得の方法は、入力装置400−1,400−2から送信されてきた操作情報を受信するものであっても良いし、情報処理装置300が、入力装置400−1,400−2に入力されて入力装置400−1,400−2内に保持されている操作情報を読み出すものであっても良いし、あるいは、情報処理装置300が、入力装置400−1,400−2に対して操作情報の送信要求を行い、その要求に対して入力装置400−1,400−2から送信されてきた操作情報を受信するものであっても良い。
【0021】
また、情報処理装置300は、入力装置400−1,400−2から取得した操作情報を表示装置200へ送信する。このとき、情報処理装置300は、入力装置400−1,400−2から取得した操作情報をまとめ、まとめた操作情報を表示装置200へ送信する。この「まとめる」処理については、後述する。
【0022】
入力装置400−1,400−2は、外部から利用者が操作することで、その操作に応じた操作情報を入力装置400−1,400−2に入力する。また、入力装置400−1,400−2は、入力された操作情報を情報処理装置300へ送信する。この送信のタイミングは、あらかじめ設定されたタイミングであっても良いし、情報処理装置300から操作情報の送信要求があったときであっても良い。また、入力装置400−1,400−2は、入力された操作情報を保持しておくものであっても良い。
【0023】
なお、情報処理装置300と入力装置400−1,400−2とは、BlueToothや赤外線通信等の近距離無線通信または無線LANを用いて、通信を可能とし、操作情報の送受信を行うものであっても良い。
【0024】
なお、情報処理装置300が、入力装置400−1,400−2のように、外部から利用者が操作することで、その操作に応じた操作情報を情報処理装置300に入力するものであっても良い。この場合、情報処理装置300は、情報処理装置300に入力された操作情報と、入力装置400−1,400−2から取得した操作情報とをまとめ、まとめた操作情報を表示装置200へ送信する。
【0025】
以下に、図1に示した表示システムの適用例を挙げる。
【0026】
図2は、図1に示した表示システムが、ゲームのシステムに適用された場合の一形態を示す図である。
【0027】
図2に示した形態においては、図1に示した情報処理装置300が制御装置310であり、入力装置400−1,400−2がそれぞれコントローラ410−1,410−2である形態となる。
【0028】
コントローラ410−1,410−2は、ディスプレイ100に表示されたゲームの画像を利用者が操作するためのものである。利用者がコントローラ410−1,410−2を操作することで、その操作に応じて入力された操作情報が制御装置310へ送信される。
【0029】
制御装置310は、コントローラ410−1,410−2から送信されてきた操作情報をまとめ、まとめた操作情報を表示装置200へ送信する。
【0030】
このように、複数のコントローラ410−1,410−2を用いてディスプレイ100に表示された画像を操作することで、複数人向けの対戦ゲームのシステムを実現することができる。
【0031】
図3は、図1に示した表示システムが、会議システムに適用された場合の一形態を示す図である。
【0032】
図3に示した形態においては、図1に示した情報処理装置300が携帯端末320であり、入力装置400−1,400−2がそれぞれ携帯端末420−1,420−2である形態となる。
【0033】
携帯端末420−1,420−2は、情報を表示するディスプレイや、情報を入力するためのキーやタッチパネル等が具備された携帯端末装置である。
【0034】
図4は、図3に示した携帯端末420−1の内部構造の一例を示す図である。また、図4には、図3に示した携帯端末420−1が具備する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。なお、携帯端末420−2の内部構造は、携帯端末420−1と同様の動作をするものであれば良く、特に限定しない。
【0035】
図3に示した携帯端末420−1には図4に示すように、入力部421と、通信部422とが設けられている。
【0036】
入力部421は、キーやタッチパネル等の利用者が操作することで、その操作に応じた操作情報の入力を行うものである。また、入力部421は、入力された操作情報を通信部422へ出力する。この操作情報は、例えば、ディスプレイ100に表示されている画面を右側へ移動させたいという場合、「画面を右側へ移動する」という画面上の操作に応じた、キーやタッチパネルの操作を利用者が行うことで、入力部421に入力される情報であり、「画面を右側へ移動する」旨を示す情報である。
【0037】
通信部422は、入力部421から出力されてきた情報を、携帯端末320へ送信する。
【0038】
また、携帯端末320は、情報を表示するディスプレイや、情報を入力するためのキーやタッチパネル等が具備された携帯端末装置である。
【0039】
図5は、図3に示した携帯端末320の内部構造の一例を示す図である。また、図5には、図3に示した携帯端末320が具備する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0040】
図3に示した携帯端末320には図5に示すように、情報取得部321と、情報送信部322とが設けられている。
【0041】
情報取得部321は、携帯端末420−1,420−2に入力された操作情報を携帯端末420−1,420−2から取得する。このとき、情報取得部321は、携帯端末420−1,420−2から送信されてきた操作情報を受信することで取得するものであっても良いし、情報取得部321が、入力装置400−1,400−2に入力されて保持されている操作情報を読み出すことで取得するものであっても良いし、あるいは、情報取得部321が、入力装置400−1,400−2に対して操作情報の送信要求を行い、その要求に対して入力装置400−1,400−2から送信されてきた操作情報を受信することで取得するものであっても良い。また、情報取得部321は、取得した操作情報を情報送信部322へ出力する。このとき、情報取得部321は、複数の入力装置400−1,400−2から操作情報を取得した場合、これらの操作情報をまとめ、まとめた操作情報を情報送信部322へ出力する。
【0042】
情報送信部322は、情報取得部321から出力されてきた操作情報を表示装置200へ送信する。
【0043】
図6は、図3に示した表示装置200の内部構造の一例を示す図である。また、図6には、図3に示した表示装置200が具備する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0044】
図3に示した表示装置200には図6に示すように、情報受信部201と、表示信号送信部202とが設けられている。
【0045】
情報受信部201は、携帯端末320から送信されてきた操作情報を受信する。また、情報受信部201は、受信した操作情報を表示信号送信部202へ出力する。
【0046】
表示信号送信部202は、情報受信部201から出力されてきた操作情報に応じた画面をディスプレイ100に表示させるための表示信号をディスプレイ100へ送信することで、ディスプレイ100に操作情報に応じた画面を表示させる。
【0047】
このように、複数の携帯端末420−1,420−2を用いてディスプレイ100に表示された画像を操作することで、複数人が参加する会議システムにて、1つの表示画面の操作を各参加者が行うことができる。例えば、会議や説明会の資料とハードウェアカーソルとをディスプレイ100に表示させ、表示されたカーソルを携帯端末420−1,420−2を用いて操作することで、レーザーポインタや指し棒等がなくても、ディスプレイ100で資料内の該当箇所を共有することができる。
【0048】
以下に、本形態における表示方法について説明する。ここでは、図3に示した形態における表示方法を例に挙げて説明する。
【0049】
図7は、図3に示した形態における表示方法の第1の例を説明するためのシーケンス図である。この第1の例は、利用者が携帯端末420−1を操作して、ディスプレイ100に表示されている画面を変更する処理である。
【0050】
まず、利用者が携帯端末420−1の入力部421を操作することで、その操作に応じた操作情報が入力部421に入力されると(ステップS1)、当該操作情報が通信部422から携帯端末320へ送信される(ステップS2)。ここで、操作情報は、携帯端末420−1内に一旦保持されてから送信されるものであっても良い。
【0051】
携帯端末420−1の通信部422から操作情報が送信されてきた操作情報が携帯端末320の情報取得部321にて受信されると、受信された操作情報が情報送信部322から表示装置200へ送信される(ステップS3)。
【0052】
携帯端末320の情報送信部322から操作情報が送信されてきた操作情報が表示装置200の情報受信部201にて受信されると、受信された操作情報に応じた画面をディスプレイ100に表示させるための表示信号が表示信号送信部202からディスプレイ100へ送信される(ステップS4)。
【0053】
すると、ディスプレイ100に表示されている画面が、表示信号送信部202から送信されてきた表示信号に応じて変更される(ステップS5)。
【0054】
図8は、図3に示した形態における表示方法の第2の例を説明するためのシーケンス図である。この第2の例は、利用者が携帯端末420−2を操作して、ディスプレイ100に表示されている画面を変更する処理である。また、ここでは、携帯端末420−2の内部構造が、携帯端末420−1の内部構造と同じ(図4に示したもの)である場合を例に挙げて説明する。
【0055】
まず、利用者が携帯端末420−2の入力部421を操作することで、その操作に応じた操作情報が入力部421に入力されると(ステップS11)、当該操作情報が携帯端末420−2の通信部422から携帯端末320へ送信される(ステップS12)。ここで、操作情報は、携帯端末420−2内に一旦保持されてから送信されるものであっても良い。
【0056】
携帯端末420−2の通信部422から操作情報が送信されてきた操作情報が携帯端末320の情報取得部321にて受信されると、受信された操作情報が情報送信部322から表示装置200へ送信される(ステップS13)。
【0057】
携帯端末320の情報送信部322から操作情報が送信されてきた操作情報が表示装置200の情報受信部201にて受信されると、受信された操作情報に応じた画面をディスプレイ100に表示させるための表示信号が表示信号送信部202からディスプレイ100へ送信される(ステップS14)。
【0058】
すると、ディスプレイ100に表示されている画面が、表示信号送信部202から送信されてきた表示信号に応じて変更される(ステップS15)。
【0059】
図9は、図3に示した形態における表示方法の第3の例を説明するためのシーケンス図である。この第3の例は、携帯端末420−1を所持する利用者と、携帯端末420−2を所持する利用者とが、それぞれ携帯端末420−1,420−2を操作して、ディスプレイ100に表示されている画面を変更する処理である。
【0060】
まず、利用者が携帯端末420−1を操作することで、その操作に応じた操作情報が携帯端末420−1に入力されると(ステップS21)、当該操作情報が携帯端末420−1から携帯端末320へ送信される(ステップS22)。ここで、操作情報は、携帯端末420−1内に一旦保持されてから送信されるものであっても良い。
【0061】
一方、利用者が携帯端末420−2を操作することで、その操作に応じた操作情報が携帯端末420−2に入力されると(ステップS23)、当該操作情報が携帯端末420−2から携帯端末320へ送信される(ステップS24)。ここで、操作情報は、携帯端末420−2内に一旦保持されてから送信されるものであっても良い。
【0062】
すると、ステップS22にて携帯端末420−1から送信されてきた操作情報と、ステップS24にて携帯端末420−2から送信されてきた操作情報とが、携帯端末320の情報取得部321にてまとめられ(ステップS25)、まとめられた操作情報が携帯端末320の情報送信部322から表示装置200へ送信される(ステップS26)。
【0063】
ここで、この「まとめる」処理について説明する。
【0064】
2か所、つまり、携帯端末420−1から送信されてきた操作情報と、携帯端末420−2から送信されてきた操作情報とは、互いに独立しているものである。この2か所から互いに独立して送信されてきた操作情報を1か所(表示装置200)へ送信するための信号(情報)へ多重するものである。ここでの多重の処理は、多重された操作情報から、表示装置200にて各操作情報をそれぞれ認識(分離・抽出)できるような処理であれば良い。
【0065】
図10は、図5に示した情報取得部321における、操作情報をまとめる処理の一例のタイミングを示すタイムチャートである。
【0066】
図10に示すように、携帯端末420−1から送信されてきた操作情報Aを情報取得部321が受信したタイミングと、携帯端末420−2から送信されてきた操作情報Bを情報取得部321が受信したタイミングとに重複する時間がない場合、操作情報Aと操作情報Bとは、それぞれ受信したタイミングで1つの信号(情報)に時分割多重のように多重され、情報送信部322から表示装置200へ送信される。
【0067】
図11は、図5に示した情報取得部321における、操作情報をまとめる処理の他の例のタイミングを示すタイムチャートである。
【0068】
図11に示すように、携帯端末420−1から送信されてきた操作情報Aを情報取得部321が受信したタイミングと、携帯端末420−2から送信されてきた操作情報Bを情報取得部321が受信したタイミングとに重複する時間がある場合、操作情報Aは、受信したタイミングで、また操作情報Bは、操作情報Aのタイミングとは異なるタイミングにずらして、1つの信号(情報)に時分割多重のように多重され、情報送信部322から表示装置200へ送信される。
【0069】
なお、図10および図11では、携帯端末320における内部処理遅延時間については、説明の便宜上、省略している。また、ここで、操作情報Aと操作情報Bとを連続したタイミングで送信するものが好ましい。
【0070】
また、操作情報Aおよび操作情報Bをそれぞれ複数のブロックに分割して、その複数のブロックを時分割で多重するものであっても良いし、周波数多重のように多重するものであっても良い。そのとき、表示装置200にて、分割された操作情報Aおよび操作情報Bを復元させることができることが条件である。
【0071】
まとめられた操作情報が携帯端末320の情報送信部322から送信されてくると、表示装置200にて携帯端末420−1から送信されてきた操作情報と携帯端末420−2から送信されてきた操作情報とに分けられて、それぞれの操作情報に応じた画面をディスプレイ100に表示させるための表示信号が表示信号送信部202からディスプレイ100へ送信される(ステップS27)。
【0072】
すると、ディスプレイ100に表示されている画面が、表示信号送信部202から送信されてきた表示信号に応じて変更される(ステップS28)。ここでは、2つの操作情報が送信されてきているため、2つの変更が行われる。
【0073】
なお、携帯端末420−1,420−2と同様に、携帯端末320に操作情報が入力された場合は、当該操作情報についてもステップS25の処理が行われる。
【0074】
また、上述した各装置として、携帯電話機、タブレット型やノート型のPC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機等、タッチパネル機能が具備された装置が考えられる。
【0075】
上述したように本発明においては、複数の利用者(閲覧者)からのそれぞれの操作を1つのディスプレイで共有できることで、複数の利用者を想定した携帯端末装置向けのアプリケーションを実現することができる。また、ゲーム機とそのコントローラ、レーザーポインタ等の専用の機材ではなく、一般的に普及している携帯端末装置を利用することで、容易に環境を構築することができる。また、複数の入力装置からそれぞれ送信されてきた操作情報をまとめる装置と、操作情報に応じてディスプレイに画面を表示させる装置とを、別個の装置としたため、1つの装置における消費電力および発熱の低減を図ることができる。
【符号の説明】
【0076】
100 ディスプレイ
200 表示装置
201 情報受信部
202 表示信号送信部
300 情報処理装置
310 制御装置
320,420−1,420−2 携帯端末
321 情報取得部
322 情報送信部
400−1,400−2 入力装置
410−1,410−2 コントローラ
421 入力部
422 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報が入力される入力装置と、
前記入力装置に入力された操作情報を該入力装置から取得し、該取得した操作情報を送信する情報処理装置と、
前記情報処理装置から送信されてきた操作情報に応じた表示を、前記ディスプレイに行わせる表示装置とを有する表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の表示システムにおいて、
前記入力装置は、前記入力された操作情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、前記入力装置から送信されてきた操作情報を前記表示装置へ送信することを特徴とする表示システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示システムにおいて、
複数の前記入力装置を有し、
前記情報処理装置は、前記複数の入力装置それぞれに入力された複数の操作情報を取得してまとめ、該まとめた操作情報を前記表示装置へ送信することを特徴とする表示システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示システムにおいて、
前記情報処理装置は、当該情報処理装置に入力された操作情報と、前記入力装置から取得した操作情報とをまとめ、該まとめた操作情報を前記表示装置へ送信することを特徴とする表示システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の表示システムにおいて、
前記情報処理装置は、近距離無線通信を用いて前記操作情報を前記入力装置から取得することを特徴とする表示システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示システムにおいて、
前記入力装置は、携帯端末装置であることを特徴とする表示システム。
【請求項7】
外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報が入力された入力装置から、該操作情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した操作情報を、ディスプレイに情報を表示させる表示装置へ送信する情報送信部とを有する情報処理装置。
【請求項8】
ディスプレイに情報を表示させる表示方法であって、
入力装置が、外部から操作されることで、該操作に応じた操作情報を当該入力装置に入力する処理と、
前記入力装置との間で通信可能な情報処理装置が、前記入力装置に入力された操作情報を該入力装置から取得する処理と、
前記ディスプレイに表示を行わせる表示装置が、前記情報処理装置が取得した操作情報に応じた表示を、前記ディスプレイに行わせる処理とを行う表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−226431(P2012−226431A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91116(P2011−91116)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】