説明

表示パネル

【課題】パネルの小型化に対応することができるとともに、液晶表示パネル全体のサイズを大きくすることなく、配線のレイアウトを容易にすることができる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】液晶表示パネル1は、TFT基板2と、TFT基板2に対向して配置されたCF基板3と、TFT基板2とCF基板3との間に設けられた液晶層と、TFT基板2の1辺に沿って規定された端子領域Tと、画像表示を行う表示領域Dと、表示領域Dの周囲に規定された額縁領域Fとを備えている。そして、端子領域Tにおいて、第1領域Rの幅をW、第2領域Rの幅をW、第3領域Rの幅をWとした場合に、W<W、かつW>Wの関係が成立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の基板を所定の間隔を隔てて重ね合わせ、一対の基板の間隙に液晶を封入する液晶表示パネル等の表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートパソコンや携帯電話機等の表示パネルを備える電子機器の急速なモバイル化等に伴い、液晶表示パネル等の表示パネルに対して、更なる薄型化及び小型化が望まれている。
【0003】
一般に、液晶表示パネルは、互いに対向して配置された一対の基板(即ち、TFT(Thin Film Transistor)基板とCF(Color Filter)基板)と、一対の基板の間に設けられた液晶層と、一対の基板を互いに接着するとともに、両基板の間に液晶を封入するために枠状に設けられたシール材とを備えている。
【0004】
図13に、一般的な構成の液晶表示パネルの平面図を示すとともに、図14に、一般的な構成の液晶表示パネルの斜視図を示す。液晶表示パネル50は、図13及び図14に示すように、第1基板及び第2基板に対応するTFT基板51及びCF基板52がシール材53により貼り合わされている。また、液晶表示パネル50では、図13及び図14に示すように、表示に寄与する表示領域D、表示領域Dの周囲に配置された4辺の額縁領域G、及び下辺の額縁領域Gの下側に配置された端子領域Tがそれぞれ規定されている。
【0005】
また、TFT基板51においては、図13に示すように、表示領域Dの周囲に配置された下辺、右辺及び左辺の各額縁領域Gにおいて、ゲートドライバ回路54、RGBスイッチ回路55、コモン転移用の電極である導電性部材56、ゲートドライバ回路54及び導電性部材56から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた複数の端子57に接続された複数の接続用の配線58、RGBスイッチ回路55から引き出されるとともに、複数の端子56に接続された複数の接続用の配線59、及びRGBスイッチ回路55から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた集積回路チップ(または、ICチップ)60に接続された複数の接続用の配線66を備えている。また、TFT基板51においては、図13に示すように、端子領域Tにおいて、製造管理を行うために必要な薄膜パターンである位置決めマーク61,62、品番マーク63、及び光学読み取りマーク64が設けられている。また、図6に示すように、端子領域Tにおいて、その一端部が端子57に接続されるとともに、外部からの信号を供給するためのフレキシブルプリント基板65が取り付けられている。
【0006】
また、例えば、携帯電話用の液晶表示パネルにおいては、回路部材の点数を少なくすることが可能であり、接続の信頼性やコスト面で有利とされるので、図13、図14に示すような、端子57が1辺のみに設けられた、いわゆる「3辺フリー構造」が好適に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−280028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記従来の液晶表示パネル50においては、集積回路チップ60等のサイズが大きい電子部品を端子領域Tに設けると、端子領域Tにおいて、部品のサイズを考慮したある程度幅広い領域を確保する必要が生じる。従って、端子領域Tのサイズが大きくなるため、図13、図14に示すように、端子領域Tの幅Wを長くする必要がある。また、端子領域Tの幅Wが長くなると、図13に示すように、上述の位置決めマーク61,62、品番マーク63、及び光学読み取りマーク64等のサイズが小さい指標の周辺において、無駄なスペースMが生じることになる。その結果、液晶表示パネル50全体のサイズが大きくなってしまい、パネルの小型化に対応できないという問題が生じていた。
【0009】
また、端子領域Tの幅Wを長くすると、上述の配線58,59が設けられる端子領域T側の額縁領域Gが狭くなるため、配線58,59のレイアウトが困難になるという問題があった。
【0010】
また、配線58,59のレイアウトを容易にするために、端子領域T側の額縁領域Gを大きくすると、液晶表示パネル50全体のサイズが大きくなってしまうため、パネルの小型化に対応することができないという問題が生じていた。
【0011】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、パネルの小型化に対応することができるとともに、液晶表示パネル全体のサイズを大きくすることなく、配線のレイアウトを容易にすることができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1基板と、第1基板に対向して配置された第2基板と、第1基板及び第2基板の間に設けられた表示媒体層と、第1基板の1辺に沿って規定され、電子部品と薄膜パターンが設けられた端子領域と、画像表示を行う表示領域と、表示領域の周囲に規定された額縁領域とを備えた表示パネルであって、端子領域において、薄膜パターンが設けられた第1領域の幅をW、第1領域に隣接するとともに、電子部品が設けられた第2領域の幅をW、第2領域に隣接するとともに、薄膜パターンが設けられた第3領域の幅をWとした場合に、W<W、かつW>Wの関係が成立することを特徴とする。
【0013】
同構成によれば、端子領域において、例えば、集積回路チップ等のサイズが大きい電子部品を設けた第2領域の幅Wを大きく、例えば、位置決めマーク等のサイズの小さい薄膜パターンを設けた第1領域及び第3領域の幅W、Wを小さくすることが可能になる。また、サイズが小さい薄膜パターンの周辺において、無駄なスペースが生じなくなる。従って、表示パネル全体のサイズを小さくすることが可能になるため、結果として、パネルの小型化に対応することが可能になるとともに、母基板からのパネルの取り数を増加させて、生産性を向上させることが可能になる。
【0014】
また、表示パネル全体のサイズを大きくすることなく、端子領域側の額縁領域を大きくすることが可能になる。従って、表示パネル全体のサイズを大きくすることなく、端子領域側の額縁領域において、例えば、コモン転移用の電極である導電性部材や配線等のレイアウトを容易に行うことができるとともに、パネルの小型化に対応することが可能になる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示パネルであって、第2領域に対向する第2基板の辺に、テーパ形状部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
同構成によれば、端子領域の第2領域に配設される電子部品のサイズに対応させて、第2領域の形状(または、サイズ)を変更することが可能になる。その結果、第2領域に配設される電子部品のサイズに対応させて、端子領域側の額縁領域を大きくすることが可能になる。
【0017】
なお、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の表示パネルであって、電子部品が、集積回路チップであるとともに、薄膜パターンが、位置決めマーク、光学読み取りマーク、品番マーク、端子、及びTEGからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の表示パネルであって、テーパ形状部と、第1領域及び第3領域に対向する第2基板の辺とのなす角度をαとした場合に、α>90°の関係が成立することを特徴とする。
【0019】
同構成によれば、例えば、表示パネルの製造工程において、第1基板の母基板と第2基板の母基板が貼り合わされるとともに、表示媒体層が封入された貼合体を、複数個の表示パネルが連なったパネル群毎に分断し、分断されたパネル群において、第2基板を切断する工程において、第2基板側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃を進行させる際に、分断刃がスムーズに進行するため、結果として、第2基板の切断時間を短縮化して、切断効率を向上させることが可能になる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示パネルであって、第1領域の幅Wと前記第3領域の幅Wとが同じであることを特徴とする。
【0021】
同構成によれば、例えば、表示パネルの製造工程において、第1基板の母基板と第2基板の母基板が貼り合わされるとともに、表示媒体層が封入された貼合体を、複数個の表示パネルが連なったパネル群毎に分断し、分断されたパネル群において、第2基板を切断する工程において、パネル群を構成する液晶表示パネルの第1領域の切断位置と、当該液晶表示パネルに隣接する他の液晶表示パネルの第3領域の切断位置が同一直線となるため、互いに隣接する液晶表示パネルへの分断刃の進行が容易となり、切断の作業性が向上する
また、本発明の請求項1〜請求項5に記載の表示パネルは、パネルの小型化に対応することが可能になるとともに、母基板からのパネルの取り数を増加させて、生産性を向上させることが可能になるという優れた特性を備えている。従って、請求項6に記載の発明のように、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の表示パネルであって、表示媒体層に、液晶層を使用した表示パネルに好適に使用される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、表示パネル全体のサイズを小さくすることが可能になるため、パネルの小型化に対応することが可能になるとともに、母基板からのパネルの取り数を増加させて、表示パネルの生産性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルを製造するためのTFT母基板を示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルを製造するためのCF母基板を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るTFT母基板及びCF母基板を貼り合わせた貼合体を示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造工程を説明するための図であり、特に、分断工程を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造工程を説明するための図であり、特に、分断工程を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造工程を説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの変形例を説明するための平面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造工程の変形例を説明するための図であり、特に、分断工程の変形例を説明するための図である。
【図12】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造工程の変形例を説明するための図であり、特に、分断工程の変形例を説明するための図である。
【図13】従来の液晶表示パネルの平面図である。
【図14】従来の液晶表示パネルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの平面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの断面図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの斜視図である。なお、本実施形態においては、表示パネルとして、液晶表示パネルを例に挙げて説明する。
【0026】
液晶表示パネル1は、図1〜図3に示すように、第1基板であるTFT基板2と、TFT基板2に対向して配置された第2基板であるCF基板3と、TFT基板2及びCF基板3の間に設けられた表示媒体層である液晶層4と、TFT基板2及びCF基板3を互いに接着するとともに液晶層4を封入するために枠状に設けられたシール材5とを備えている。このシール材5は、液晶層4を周回するように形成されており、TFT基板2とCF基板3は、このシール材5を介して相互に貼り合わされている。
【0027】
また、液晶表示パネル1では、図1〜図3に示すように、シール材5の内側であって、TFT基板2及びCF基板3が重なる領域に、画像表示を行う表示領域(または、中央領域)Dが規定されている。ここで、表示領域Dは、画像の最小単位である画素がマトリクス状に複数配列して構成されている。また、表示領域Dの周囲において、シール材5が配置される4辺の額縁領域Fと、TFT基板2のCF基板3から露出した部分(即ち、TFT基板2の下方において、TFT基板2のCF基板3から突出した部分)である端子領域Tとが規定されている。なお、液晶表示パネル1は、端子領域Tが、TFT基板2の1辺(即ち、下辺Ef)に沿って規定され、当該1辺にのみ配置する、いわゆる「3辺フリー構造」になっている。
【0028】
TFT基板2は、表示領域Dにおいて、図2に示すように、ガラス基板やプラスチック基板等の基板本体6にマトリクス状に設けられた複数の画素電極7を備えている。また、TFT基板2は、基板本体6と複数の画素電極7との間に、互いに平行に延びるように設けられた複数のゲート線(不図示)と、各ゲート線を覆うように設けられたゲート絶縁膜(不図示)と、ゲート絶縁膜上に各ゲート線と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられた複数のソース線(不図示)と、各ゲート線及び各ソース線の交差部分毎、即ち、各画素毎にそれぞれ設けられた複数のTFT(不図示)と、各TFT及び各ソース線を覆うように設けられた層間絶縁膜(不図示)とを備えている。また、TFT基板2は、複数の画素電極7を覆うように設けられた配向膜(不図示)を備えている。
【0029】
また、TFT基板2では、図1に示すように、右辺Ebの額縁領域Fにおいて、モノリシック回路としてのゲートドライバ回路8と、当該ゲートドライバ回路8から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた複数の端子9に接続された複数の接続用の配線10とが設けられている。
【0030】
また、TFT基板2では、図1に示すように、CF基板3の下辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、モノリシック回路としてのRGBスイッチ回路11と、当該RGBスイッチ回路11から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた複数の端子9に接続された複数の接続用の配線12とが設けられている。
【0031】
RGBスイッチ回路11は、複数本(例えばR、G、Bの3本)のソース線を1本の引き出し配線で時分割してシェアリングする際に、RGBスイッチ回路11から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた電子部品である集積回路チップ(または、ICチップ)14に接続された配線15を介して外部から入力されたビデオ信号を、所定のタイミングでシェアリングしたソース線の各々に、順次振り分ける機能を担う回路である。
【0032】
また、TFT基板2では、CF基板3の下辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、コモン転移用の電極である導電性部材13と、当該導電性部材13から引き出されるとともに、端子領域Tに設けられた複数の端子9に接続された接続用の配線16とが設けられている。
【0033】
また、TFT基板2の端子領域Tには、図1に示すように、CF基板3の下辺Ec側の額縁領域Fに配設された複数の配線10,12,16にそれぞれ接続するための複数の端子9が設けられている。なお、この端子9には、集積回路チップ14やフレキシブルプリント基板24が取り付けられていない状態で、点灯検査等の各種検査を行うための検査用の端子が含まれている。
【0034】
また、TFT基板2においては、図1、図3に示すように、端子領域Tにおいて、薄膜パターンとして、上述の端子9の他に、製造管理上、必要とされる識別マーク(実装に用いる位置決めマーク20,23、2次元バーコード等の光学読み取りマーク21、人間が判読できる英数字等の品番マーク22)が配設されている。即ち、本実施形態においては、端子領域Tに設けられた端子9、位置決めマーク20,23、光学読み取りマーク21、及び品番マーク22が、薄膜パターンとして端子領域Tに設けられる構成となっている。
【0035】
また、図1、図3に示すように、端子領域Tにおいて、その一端部が端子9に接続されるとともに、外部からの信号を供給するためのフレキシブルプリント基板24が取り付けられている。
【0036】
CF基板3は、図2に示すように、表示領域D、及び辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、ガラス基板やプラスチック基板等の基板本体17上にそれぞれ形成された複数の第1柱状スペーサー18及び第2柱状スペーサー19を備えている。なお、CF基板3では、基板本体17と第1柱状スペーサー18及び第2柱状スペーサー19との間に、格子状及び遮光部として枠状に設けられたブラックマトリクス(不図示)と、ブラックマトリクスの各格子間にそれぞれ設けられた赤色層、緑色層及び青色層などを含むカラーフィルタ(不図示)と、ブラックマトリクス及びカラーフィルタを覆うように設けられた共通電極(不図示)と、共通電極を覆うように設けられた配向膜(不図示)とを備えている。
【0037】
そして、この共通電極は、コモン転移と呼ばれる方法により、上述の導電性部材13を介して、端子領域Tに引き出されている。
【0038】
第1柱状スペーサー18は、TFT基板2及びCF基板3の間隔、即ち、パネル厚を表示領域Dにおいて保持するために、例えば、高さ数μmの略円柱状に形成された定点配置型のスペーサーである。また、第1柱状スペーサー18は、表示領域Dにおいて、全画素毎、特定の色の着色層毎、又はランダムに配置されている。なお、一般に、液晶表示パネルの表示面となるCF基板が薄い場合には、表示面に指などにより外力が加わった際に表示の一時的な乱れが生じ易いものの、第1柱状スペーサー18のような、表示領域Dに所定の密度以上で定点配置型のスペーサーを設けることにより、この表示乱れを短時間で復旧させることができる。
【0039】
第2柱状スペーサー19は、TFT基板2及びCF基板3の間隔、すなわち、パネル厚を、辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて保持するために、例えば、高さ数μmの略円柱状に形成された定点配置型のダミーのスペーサーである。なお、第2柱状スペーサー19の直径は、例えば、9μmであり、第1柱状スペーサー18の直径(例えば、12μm)よりも小さくなっている。そして、この第2柱状スペーサー19によって、パネル厚が表示領域Dと額縁領域Fとの境界近傍で急激に変わらなくなるので、表示品位を保持することができる。
【0040】
なお、辺Ea、辺Eb及び辺Edに沿った額縁領域Fにおいては、表示領域Dに近いため、シール材5(に含有する粒状又はファイバー状のスペーサー)により、パネル厚が保持されている。
【0041】
シール材5は、図1に示すように、表示領域Dの周囲全体を囲む枠状に設けられている。このシール材5の枠幅は、特に限定されないが、例えば、0.5mm以上2.0mm以下に設定できる。なお、シール材5は、額縁領域Fに形成されたブラックマトリクスで覆い隠されているため、表示面(CF基板3)側から視認できないように構成されている。
【0042】
液晶層4は、電気光学特性を有するネマチック液晶の液晶分子4aを含んでいる。
【0043】
液晶表示パネル1は、各画素電極毎に1つの画素が構成されており、各画素において液晶層4に所定の大きさの電圧が印加されるように構成されている。そして、液晶表示パネル1では、液晶層4の印加電圧の大きさに応じて液晶分子4aの配向状態が変わることを利用して、例えば、バックライトから入射する光の透過率を調整することにより、画像が表示される構成となっている。
【0044】
ここで、本実施形態においては、図1、図3に示すように、端子領域Tにおいて、薄膜パターン(即ち、識別マークである位置決めマーク20、光学読み取りマーク21、及び品番マーク22)が設けられた第1領域Rの幅をW、第1領域Rに隣接するとともに、電子部品(即ち、集積回路チップ14)が設けられた第2領域Rの幅をW、第2領域Rに隣接するとともに、薄膜パターン(即ち、識別マークである位置決めマーク23)が設けられた第3領域Rの幅をWとした場合に、幅Wが幅Wよりも大きく(即ち、W<W)、かつ幅Wが幅Wよりも大きい(即ち、W>W)の関係が成立する点に特徴がある。
【0045】
なお、第1領域Rの幅をWとは、図1、図3に示すように、第1領域Rにおいて、液晶表示パネル1の長手方向(または、長さ方向)Xにおける、TFT基板2の下辺EfとCF基板3の下辺Ecとの距離のことをいう。また、第2領域Rの幅をWとは、図1、図3に示すように、第2領域Rにおいて、液晶表示パネル1の長手方向Xにおける、TFT基板2の下辺EfとCF基板3の下辺Ecとの距離のことをいう。また、第3領域Rの幅をWとは、図1、図3に示すように、第3領域Rにおいて、液晶表示パネル1の長手方向Xにおける、TFT基板2の下辺EfとCF基板3の下辺Ecとの距離のことをいう。
【0046】
また、これらの幅W,W,Wの各々の値は、特に限定されず、第1領域R、第2領域R、及び第3領域Rの各々に配置される電子部品や薄膜パターンのサイズに対応させて決定することができる。例えば、第1領域Rの幅Wと第3領域Rの幅Wとを同じ値(即ち、W=W)に設定し、第2領域Rの幅Wを3.4mm、第1領域Rの幅W及び第3領域Rの幅Wの各々を、1.9mmに設定することができる。
【0047】
このような構成により、端子領域Tにおいて、集積回路チップ14等のサイズが大きい電子部品を設けた第2領域Rの幅を大きく、位置決めマーク20,23等のサイズの小さい薄膜パターンを設けた第1領域R及び第3領域Rの幅を小さくすることが可能になる。また、上述の従来技術とは異なり、位置決めマーク20,23等のサイズが小さい薄膜パターンの周辺において、無駄なスペースが生じなくなる。その結果、液晶表示パネル50全体のサイズを小さくすることが可能になる。
【0048】
また、液晶表示パネル1全体のサイズを大きくすることなく、端子領域T側の額縁領域F(即ち、下辺Ecに沿った額縁領域F)を大きくすることが可能になるため、液晶表示パネル1全体のサイズを大きくすることなく、下辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、コモン転移用の電極である導電性部材13や、配線10,12,16のレイアウトが容易になるとともに、パネルの小型化に対応することができる液晶表示パネル1を提供することが可能になる。
【0049】
また、本実施形態においては、図1、図3に示すように、第2領域Rに対向するCF基板3の下辺Ecに、テーパ形状部27が形成されている。従って、端子領域Tの第2領域Rに配設される電子部品のサイズに対応させて、第2領域Rの形状(または、サイズ)を変更することが可能になる。その結果、第2領域Rに配設される電子部品のサイズに対応させて、端子領域T側の額縁領域F(即ち、下辺Ecに沿った額縁領域F)を大きくすることが可能になる。
【0050】
次に、本実施形態の液晶表示パネルの製造方法の一例について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルを製造するためのTFT母基板を示す平面図であり、図5は、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルを製造するためのCF母基板を示す平面図である。また、図6は、本発明の実施形態に係るTFT母基板及びCF母基板を貼り合わせた貼合体を示す平面図である。なお、本実施形態における製造方法は、母基板作製工程、シール材形成工程、液晶材料注入工程、貼合体形成工程及び分断工程を備える。
【0051】
<母基板作製工程>
例えば、無アルカリガラスからなる基板本体6上に、TFT及び画素電極7等をパターニングして、それぞれが表示領域Dを構成する複数のアクティブ素子層を形成した後に、その表面に配向膜を形成して、図4に示す、マトリクス状に複数の表示領域D及び端子領域Tが規定されたTFT母基板70を作製する。なお、この際に、ゲートドライバ回路8、RGBスイッチ回路10、導電性部材13、各配線10,12,15,16、及び端子9は、周知の方法により、モノリシックに形成される。また、本実施形態においては、図4に示すように、1枚のTFT母基板70から、12個のTFT基板2が作製される。
【0052】
また、例えば、無アルカリガラスからなる基板本体17上に、ブラックマトリクス、カラーフィルタ、共通電極、第1柱状スペーサー18、及び第2柱状スペーサ19などをパターニングして、それぞれが表示領域Dを構成する複数のCF素子層を形成した後に、その表面に配向膜を形成して、図5に示す、マトリクス状に複数の表示領域Dが規定されたCF母基板80を作製する。なお、ブラックマトリクスは、Ta(タンタル)、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、Cu(銅)、Al(アルミニウム)などの金属材料、カーボンなどの黒色顔料が分散された樹脂材料、または、各々、光透過性を有する複数色の着色層が積層された樹脂材料などにより形成される。また、本実施形態においては、図5に示すように、1枚のCF母基板80から、12個のCF基板3が作製される。
【0053】
<シール材形成工程>
次に、CF基板3上に、例えば、ディスペンサを用いて、CF基板3の4辺の額縁領域Fにシール材5を枠状に描画する。この際、シール材5は、図5に示すように、CF基板2の4辺に沿って枠状に形成される。ここで、シール材5は、紫外線硬化型樹脂、または紫外線硬化及び熱硬化併用型樹脂等である。また、シール材5は、基板の端部に対しても表示領域Dに対しても数100μm程度離間するように形成する。即ち、シール材5は、基板の端部にも表示領域Dにも接しないように形成する。なお、シール材5の他の形成方法としては、スクリーン印刷が挙げられるが、スクリーン版の歪みや破損、あるいは基板に接触することによる基板への汚染等の不都合があるので、額縁領域Fが幅狭で且つ液晶材料の不純物管理が要求されるアクティブマトリクス型の液晶表示パネルでは、基板に非接触であって描画位置精度が高いディスペンサを用いた描画方法が適している。
【0054】
<液晶材料注入工程>
次いで、真空雰囲気で、CF母基板80に作製されたCF基板3の各々の表示領域Dの内側(即ち、シール材5の内側)に液晶材料を滴下して注入する。この液晶材料の滴下は、例えば、液晶材料を滴下する機能を有した滴下装置が基板面全体に亘って移動しながら液晶材料を滴下することにより行われる。なお、仮に、TFT基板2に対し、シール材5を描画した後に、そのシール材5の内側に液晶材料を滴下すると、滴下跡が生じ易く、また、静電気によるTFT基板2上の回路等の破損の問題もあるので、本実施形態のように、CF基板3に対し、シール材5を描画した後に、液晶材料を滴下することが好ましい。
【0055】
また、本実施形態においては、上述のごとく、液晶表示パネル1全体のサイズを大きくすることなく、端子領域T側の額縁領域F(即ち、下辺Ecに沿った額縁領域F)を大きくすることが可能になるため、液晶材料の滴下量の制御が容易になる。従って、液晶表示パネル1のサイズが小さい場合であっても、歩留まりを向上させることが可能になる。
【0056】
<貼合体形成工程>
まず、上記液晶材料注入工程で液晶材料が滴下されたCF基板3と、上記TFT基板作製工程で作製されたTFT基板2とを、減圧下で互いの表示領域Dが重なり合うように貼り合わせた後に、その貼り合わせた貼合体を大気圧に開放することにより、液晶材料を拡散させて液晶層4を形成するとともに、所定の条件下(例えば、2.5MPaの圧力、および150℃の温度で30分間)において、加熱加圧処理を行うことにより、シール材5とTFT基板2を接着させて、シール材5を介して、TFT基板2とCF基板3を貼り合わせる。
【0057】
さらに、上記貼合体の額縁領域Fに対し、UV光を照射してシール材5を仮硬化させた後、加熱することによりシール材5を本硬化させるとにより、図6に示す、TFT母基板70とCF母基板80が貼り合わされるとともに、液晶層4が封入された貼合体90を形成する。
【0058】
<分断工程>
次いで、貼合体90の表面及び裏面に超鋼ホイールからなる分断刃の刃先を当接して、図7に示すように、貼合体90を、複数個(図7においては、6個)の液晶表示パネル1が連なったパネル群25毎に分断する。この様に、貼合体80からパネル群25を分断することにより、貼合体80から各表示領域D毎に分断する場合に比し、ハンドリングや検査作業の効率を向上させることができる。
【0059】
なお、超鋼ホイールは、例えば、タングステンカーバイド等の超硬合金により構成された円盤状の分断刃であり、円盤の側面が厚さ方向の中央に向かってテーパー状に突出するように構成されている。また、超鋼ホイールは、そのテーパー状の刃先に突起物が形成されていてもよい。
【0060】
次いで、分断されたパネル群25において、CF基板3側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃を転動させることにより、CF基板3を切断して、クラックを形成する。そして、形成されたクラックをCF基板3の厚さ方向に進行させることにより、図7に示すように、CF基板3の捨て基板26を除去して、端子領域Tにおいて、第1領域R、第2領域R、第3領域Rを形成するとともに、第2領域Rに対向するCF基板3の下辺Ecに、テーパ形状部27を形成する。
【0061】
この際、本実施形態においては、図7に示すように、テーパ形状部27と、第1領域R及び第3領域Rに対向するCF基板3の下辺Ecとのなす角度をαとした場合に、α>90°の関係が成立する構成としている。従って、CF基板3側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃をパネル群25の長手方向(即ち、図7に示す矢印Aの方向)に進行させる際に、分断刃をスムーズに進行させることが可能になる。
【0062】
また、本実施形態においては、第1領域Rの幅Wと第3領域Rの幅Wとを同じ値に設定する構成としている。従って、分断されたパネル群25において、CF基板3を切断する際に、パネル群25を構成する液晶表示パネル1の第1領域Rの切断位置と、当該液晶表示パネル1に隣接する他の液晶表示パネル1の第3領域Rの切断位置が同一直線となるため、互いに隣接する液晶表示パネル1への分断刃の進行が容易となり、切断の作業性が向上する。
【0063】
次いで、パネル群25の表面及び裏面に超鋼ホイールからなる分断刃の刃先を当接して、パネル群25を、図8に示すように、各表示領域D毎に分断する。
【0064】
次いで、図9に示すように、TFT基板2の端子領域Tに、電子部品である集積回路チップ14を設けるとともに、端子領域Tにおいて、端子9に接続されるように、フレキシブルプリント基板24を取り付けることにより、図1に示す液晶表示パネル1が製造される。
【0065】
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0066】
(1)本実施形態においては、端子領域Tにおいて、薄膜パターンが設けられた第1領域Rの幅をW、第1領域Rに隣接するとともに、電子部品が設けられた第2領域Rの幅をW、第2領域Rに隣接するとともに、薄膜パターンが設けられた第3領域Rの幅をWとした場合に、W<W、かつW>Wの関係が成立する構成としている。従って、端子領域Tにおいて、サイズが大きい電子部品を設けた第2領域Rの幅を大きく、サイズの小さい薄膜パターンを設けた第1領域R及び第3領域Rの幅を小さくすることができる。また、サイズが小さい薄膜パターンの周辺において、無駄なスペースが生じなくなる。従って、液晶表示パネル1全体のサイズを小さくすることが可能になるため、結果として、パネルの小型化に対応することが可能になるとともに、母基板からのパネルの取り数を増加させて、生産性を向上させることが可能になる。
【0067】
(2)また、液晶表示パネル1全体のサイズを大きくすることなく、端子領域T側の額縁領域Fを大きくすることが可能になる。従って、液晶表示パネル1全体のサイズを大きくすることなく、端子領域T側の額縁領域Fにおいて、コモン転移用の電極である導電性部材13や、配線10,12,16のレイアウトを容易に行うことが可能になるとともに、パネルの小型化に対応することが可能になる。
【0068】
(3)本実施形態においては、第2領域Rに対向するCF基板3の下辺Ecに、テーパ形状部27を形成する構成としている。従って、端子領域Tの第2領域Rに配設される電子部品のサイズに対応させて、第2領域Rの形状を変更することが可能になる。その結果、第2領域Rに配設される電子部品のサイズに対応させて、端子領域T側の額縁領域F(即ち、下辺Ecに沿った額縁領域F)を大きくすることが可能になる。
【0069】
(4)本実施形態においては、テーパ形状部27と、第1領域R及び第3領域Rに対向するCF基板3の下辺Ecとのなす角度をαとした場合に、α>90°の関係が成立する構成としている。従って、分断工程において、CF基板3側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃を進行させる際に、分断刃がスムーズに進行するため、結果として、CF基板3の切断時間を短縮化して、切断効率を向上させることが可能になる。
【0070】
(5)本実施形態においては、第1領域の幅Wと第3領域の幅Wとを同じに設定する構成としている。従って、分断されたパネル群25において、CF基板3を切断する際に、パネル群25を構成する液晶表示パネル1の第1領域Rの切断位置と、当該液晶表示パネル1に隣接する他の液晶表示パネル1の第3領域Rの切断位置が同一直線となる。その結果、互いに隣接する液晶表示パネル1への分断刃の進行が容易となり、切断の作業性を向上することができる。
【0071】
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
【0072】
・本発明は、集積回路チップやフレキシブルプリント基板が複数個設けられ、一般に、額縁領域が大きくなり易いテレビやPC用のモニター等の表示装置に、特に有用に適用できる。例えば、図10に示すように、集積回路チップ14、及びフレキシブルプリント基板24が複数個(図10においては、3個)設けられた液晶表示装置30において、本発明を適用することができる。この場合、図10に示すように、下辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、コモン転移用の電極である導電性部材13を複数個(図10においては、4個)設けることが可能になる。
【0073】
・図11に示すように、上記分断工程において、まず、貼合体90を、複数個の液晶表示パネル1が連なったパネル群25毎に分断した後、分断されたパネル群25において、CF基板3側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃を転動させることにより、CF基板3を切断して、直線状の捨て基板28を形成し、このCF基板3の捨て基板28を除去して、端子領域Tにおいて、第1領域R、及び第3領域Rのみを形成する構成としても良い。このような構成により、1個のパネル群25に対して、直線状の切断により、TFT基板2の端子領域Tに設けられた複数の端子9を露出させることが可能になるため、パネル群25を構成する各液晶表示パネル1に対して、必要最小限の切断作業により、点灯検査等の各種検査を実施することが可能になる。
【0074】
なお、この場合、第1領域R、及び第3領域Rには、少なくとも全面点灯、偶数ライン点灯、奇数ライン点灯ができる程度の簡単な表示に必要な端子または専用の検査端子を配置しておく必要がある。これは、第2領域Rには集積回路チップ14を駆動させるための端子が主に配置されているが、上記点灯検査の際には集積回路チップは取り付けられていないため、第2領域Rに設けられた端子に信号を印加しても機能しないためである。
【0075】
また、この場合、図12に示すように、検査終了後、パネル群25の表面及び裏面に超鋼ホイールからなる分断刃の刃先を当接して、パネル群25を、各表示領域D毎に分断し、CF基板3側の表面に分断刃の刃先を当接させながら、分断刃を転動させることにより、CF基板3を切断して、捨て基板29を形成し、当該捨て基板29を除去して、端子領域Tにおいて、第2領域R2を形成する。次いで、上述の図9の場合と同様に、TFT基板2の端子領域Tに、電子部品である集積回路チップ14を設けるとともに、端子領域Tにおいて、端子9に接続されるように、フレキシブルプリント基板24を取り付けることにより、図1に示す液晶表示パネル1が製造されることになる。
【0076】
・上記実施形態においては、端子領域Tの第1及び第3領域R,Rに、薄膜パターンとして、位置決めマーク20,23、光学読み取りマーク21、及び品番マーク22等を設ける構成としたが、端子領域Tの第1及び第3領域R,Rに、薄膜パターンとして、TEG(test element group)を設ける構成としても良い。このTEGは、トランジスタ等の電気的な評価や工程中の各種薄膜の仕上がりを検査するために、必要なトランジスタや抵抗体等のパターンと測定用の端子が作り込まれたものである。本発明においては、半導体プロセス管理として一般的に使われるようなTEGを配置することができる。また、位置決めマーク20、23、光学読み取りマーク21、品番マーク22、端子9、及びTEGからなる群より選ばれる少なくとも1種が、薄膜パターンとして端子領域Tに設けられていれば良い。
【0077】
・上記実施形態においては、下辺Ecに沿った額縁領域Fにおいて、モノリシック回路としてRGBスイッチ回路11を設ける構成としたが、当該RGBスイッチ回路11の代わりに、ソースドライバ回路を設ける構成としても良い。
【0078】
・上記実施形態においては、表示パネルとして、液晶表示パネル1を例に挙げて説明したが、例えば、有機EL表示パネル等の他の表示パネルについても、本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上説明したように、本発明は、一対の基板を所定の間隔を隔てて重ね合わせ、一対の基板の間隙に液晶を封入する液晶表示パネル等の表示パネルに適している。
【符号の説明】
【0080】
1 液晶表示パネル
2 TFT基板(第1基板)
3 CF基板(第2基板)
4 液晶層(表示媒体層)
14 集積回路チップ(電子部品)
20 位置決めマーク(薄膜パターン)
21 光学読み取りマーク(薄膜パターン)
22 品番マーク(薄膜パターン)
23 位置決めマーク(薄膜パターン)
27 テーパ形状部
30 液晶表示パネル
D 表示領域
Ec CF基板の下辺(第2基板の辺)
F 額縁領域
T 端子領域
第1領域
第2領域
第3領域
第1領域の幅
第2領域の幅
第3領域の幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板に対向して配置された第2基板と、
前記第1基板及び前記第2基板の間に設けられた表示媒体層と、
前記第1基板の1辺に沿って規定され、電子部品と薄膜パターンが設けられた端子領域と、
画像表示を行う表示領域と、
前記表示領域の周囲に規定された額縁領域と
を備えた表示装置であって、
前記端子領域において、前記薄膜パターンが設けられた第1領域の幅をW、前記第1領域に隣接するとともに、前記電子部品が設けられた第2領域の幅をW、前記第2領域に隣接するとともに、前記薄膜パターンが設けられた第3領域の幅をWとした場合に、W<W、かつW>Wの関係が成立することを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記第2領域に対向する前記第2基板の辺に、テーパ形状部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記電子部品が、集積回路チップであるとともに、前記薄膜パターンが、位置決めマーク、光学読み取りマーク、品番マーク、端子、及びTEGからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記テーパ形状部と、前記第1領域及び前記第3領域に対向する前記第2基板の辺とのなす角度をαとした場合に、α>90°の関係が成立することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1領域の幅Wと前記第3領域の幅Wとが同じであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記表示媒体層が液晶層であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の表示パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−164653(P2010−164653A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4924(P2009−4924)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】