説明

表示処理装置、印刷装置、表示処理方法及びそのプログラム

【課題】 簡単な操作でアセットに含まれる複数のファイルの総選択数を変更して表示することができる。
【解決手段】 ユーザによりアルバムが選択されると、CPU12は、アセットの種別アイコン82bと共にサムネイル画像を配置した分割配置画面82を表示部42に表示する。ユーザは複数(ここでは3つ)の画像が含まれるグルーピングアセットの代表画像Bにカーソル82aを合わせて選択し、選択数の増加指示をする。すると、CPU12は、グルーピングアセットに含まれる画像数「3」にユーザの選択数「1」を乗じ、求めた総選択数「3」を画像に重ねて表示部42に表示する。更に増加指示をキー入力すると総選択数「6」を表示し、総選択数「6」の表示時に選択数の減少指示をキー入力すると総選択数「3」を表示部に表示する。このように、グルーピングアセットに含まれている画像数を1単位として総選択数を増減して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理装置、印刷装置、表示処理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示処理装置としては、表示部に画像を表示して画像を選択させたのちに印刷枚数などを設定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この表示処理装置では、画像ファイルの画像を表示し、ユーザが上キーを押下するたびに印刷枚数を初期値から1ずつカウントアップし、下キーを押下するたびに印刷枚数を1ずつカウントダウンし、決定キーを押下するとその時点の表示値を印刷枚数として設定する。そして、選択した画像ファイルを印刷データとしてプリンタに出力し、設定した印刷枚数分の画像を印刷する。
【特許文献1】特開2004−104818号公報(図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この特許文献1に記載された表示処理装置では、複数の画像ファイルが含まれているグループについては、考慮されていなかった。ここで、仮に、グループに含まれている画像ファイルをすべて選択しようとすると、このグループに含まれているそれぞれの画像ファイルを選択し、その選択した画像ファイルに対してそれぞれ印刷枚数を設定する必要があった。つまり、複数の画像ファイルが含まれているグループを選択する場合、操作が煩雑であった。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、簡単な操作でアセットに含まれる複数のファイルの総選択数を変更して表示することができる表示処理装置、印刷装置、表示処理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の表示処理装置は、
複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを表示可能な表示手段と、
前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかをユーザが選択可能なアセット選択手段と、
前記前記選択手段によって選択されたアセットに含まれるファイルの選択数の増減指示をユーザから取得可能な指示取得手段と、
前記アセット選択手段によって前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記指示取得手段がユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたものである。
【0007】
この表示処理装置では、複数のファイルを含むグルーピングアセットが選択されているときには、ユーザからの選択数の増減指示を取得するたびにグルーピングアセットに含まれるファイル数とユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示する。このように、グルーピングアセットに含まれるファイル数ごとに総選択数を増減して表示するため、簡単な操作でアセットに含まれる複数のファイルの総選択数を変更して表示することができる。ここで、「アセット」とは、ファイルのまとまりのことをいい、例えば単数のファイルで構成される場合や複数のファイルで構成される場合などがある。また、前記総選択数を求めるに際して、前記グルーピングアセットに含まれるファイル数に前記増減指示回数を乗算して求めてもよい。
【0008】
本発明の表示処理装置において、前記グルーピングアセットは、複数の画像ファイルを含んでいてもよい。画像ファイルは、例えば撮影された時期やイベントなどグループとして管理されることが多いため、本発明を適用する意義が高い。このとき、前記表示制御手段は、前記総選択数を前記グルーピングアセットの代表画像と共に前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、表示されている総選択数がどのアセットのものなのかを確認しやすい。あるいは、前記表示制御手段は、前記総選択数を前記グルーピングアセットの代表画像の表示領域内に表示させてもよい。こうすれば、アセットの画像を表示するスペース以外に総選択数を表示するスペースがいらないためスペースを有効利用できる。
【0009】
本発明の表示処理装置において、前記表示制御手段は、複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを並べた配列画面を表示手段に表示させ、前記配列画面で前記アセット選択手段によって前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記指示取得手段がユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記配列画面と共に前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、アセットを並べた配列画面と共に総選択数が表示されるため、どのアセットのファイルがいくつ選択されているのかを確認しやすい。
【0010】
本発明の表示処理装置は、所定の関係を有する1以上のアセットの情報をまとめる集団情報及び個別に存在するアセットの情報のうち少なくとも1つを含み該含んだ情報によりアセットを取得可能に作成されたアセット管理情報を利用して前記各種のアセットを取得可能なアセット取得手段、を備えていてもよい。こうすれば、アセット管理情報を利用することにより、比較的容易にアセットを取得することができる。
【0011】
本発明の表示処理装置において、前記表示制御手段は、前記総選択数と共に前記グルーピングアセットに含まれるファイル数をも前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、グルーピングアセットのファイル数をも確認することができる。
【0012】
本発明の表示処理装置において、前記アセット選択手段は、前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかを印刷するアセットとしてユーザが選択可能であり、前記表示制御手段は、印刷するアセットのファイルの総選択数を前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、印刷するアセットを選択することができる。
【0013】
なお、本発明の表示処理装置は、前記アセットに含まれるメタデータに基づいて該アセットの種別を判定するアセット種別判定手段、を備え、前記表示制御手段は、前記アセット種別判定手段によって判定されたアセットの種別情報を該アセットに含まれる画像と共に前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、アセットの種別情報が画像と共に表示されるため、アセットの種別をユーザが容易に認識できる。このとき、前記表示制御手段は、前記アセットの種別情報を該アセットに含まれる画像の表示領域内にアイコン表示させてもよい。こうすれば、画像以外の部分にアセットの種別情報を表示する場合に比べてスペースを有効利用することができる。また、アイコンでアセットの種別情報を表示するため、視覚的に認識しやすい。また、本発明の表示処理装置において、前記表示制御手段は、前記各種のアセットに含まれる画像を表示部に表示させるに際して、前記各種のアセットに画像が含まれていないアセットがあるときには該画像が含まれていないアセットの画像として予め定められた画像を前記表示手段に表示させてもよい。こうすれば、画像が含まれていないアセットの画像として予め定められた画像が表示されるため、画像が含まれていないアセットを確認しやすい。
【0014】
本発明の印刷装置は、上述した表示処理装置(印刷するアセットを選択可能なもの)と、前記表示処理装置によって選択されたアセットに含まれるファイルの内容を着色剤によって記録媒体に印刷する印刷ユニットと、を備えたものである。印刷装置は、印刷する画像を表示部に表示させてユーザに選択させることが多いため、本発明を適用する意義が高い。
【0015】
本発明の表示処理方法は、
複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを表示可能な表示手段を利用した表示処理方法であって、
(a)前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかをユーザが選択するステップと、
(b)前記ステップ(a)で選択されたアセットに含まれるファイルの選択数の増減指示をユーザから取得するステップと、
(c)前記ステップ(a)で前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記ステップ(b)でユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示させるステップと、
を含むものである。
【0016】
この表示処理方法では、複数のファイルを含むグルーピングアセットが選択されているときには、ユーザからの選択数の増減指示を取得するたびにグルーピングアセットに含まれるファイル数とユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示する。このように、グルーピングアセットに含まれるファイル数ごとに総選択数を増減して表示するため、簡単な操作でアセットに含まれる複数のファイルの総選択数を変更して表示することができる。なお、この表示処理方法において、上述した表示処理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した表示処理装置の機能を実現するようなステップを追加してもよい。
【0017】
本発明のプログラムは、上述した表示処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか複数のコンピュータに分散して実行させれば、上述した表示処理方法の各ステップが実行されるため、上述した表示処理方法と同様の作用効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明の一実施例であるマルチファンクションプリンタ10のブロック図であり、図2は、操作パネル40の説明図であり、図3は、マニフェストの説明図であり、(a)がルートマニフェスト61の概念図、(b)がマニフェスト71の概念図である。このマルチファンクションプリンタ10は、図1に示すように、スロット17に差し込まれたメモリカード18を読み書き可能に接続するリーダライタ16と、スキャナ機能を実行するスキャナ機構21及びこのスキャナ機構21を制御するスキャナASIC22を含んで構成されるスキャナ部20と、プリンタ機能を実現するプリンタ機構31及びこのプリンタ機構31を制御するプリンタASIC32を含んで構成されるプリンタ部30と、ユーザが各種の指示を入力する操作パネル40と、装置全体の制御を司るコントローラ11とを備えている。なお、「ASIC」とは、アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット(Application Specific Integrated Circuit)の略である。
【0020】
スキャナ部20は、スキャナ機構21とスキャナASIC22を備えている。スキャナ機構21は、いわゆるフラットベッド型であり、画像を読み取る媒体Mを載せるガラス面23と、このガラス面23を介して媒体Mを光学的に読み取るラインイメージセンサ24と、媒体Mを読み取るためラインイメージセンサ24を走査させる移動部26とを備えている。スキャナASIC22はスキャナ機構21を制御する機能を備えたICチップであり、スキャナ機構21のラインイメージセンサ24で読み取られたスキャンデータを、コントローラ11のRAM14に設けられたスキャナバッファ14aに格納する。本実施例のラインイメージセンサ24は、媒体Mに向かって発光した後の反射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色に分解してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサである。
【0021】
プリンタ部30は、プリンタ機構31とプリンタASIC32とを備えている。プリンタ機構31は、インクジェット方式のフルカラープリンタとして構成されている。このプリンタ機構31は、シアン・マゼンタ・イエロー・ライトシアン・ライトマゼンタ及びブラックの各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ34と、インクカートリッジから供給された各インクに圧力をかける圧力発生部35と、圧力発生部35で加圧されたインクを印刷媒体である記録紙Sに吐出する吐出口36と、記録紙Sを搬送する搬送ローラ38とを備えている。圧力発生部35は、圧電素子(例えばピエゾ素子など)に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用している。なお、この圧力発生部35は、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。プリンタASIC32は、プリンタ機構31を制御する機能を備えたICチップであり、RAM14に設けられた印刷バッファ14b内の印刷データを1ページごとにビットマップイメージに展開し該展開した展開データを記録紙Sに印刷するようにプリンタ機構31を制御する。
【0022】
操作パネル40は、ユーザがマルチファンクションプリンタ10に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、図1及び図2に示すように、各種の指示に応じた文字、図形又は記号が表示される表示部42や、各種操作を行う操作部44が設けられている。表示部42は、カラー画像を表示する液晶パネルにより構成されている。操作部44には、ユーザが処理等を選択するカーソルなどを移動させるときに押下されるカーソルキー44aや処理選択などを決定するときに押下される決定キー44b、表示部42に表示されている画面を他の画面に切り替えるときに押下される表示切替キー44c、表示部に表示されている画面を一つ前の画面に戻すときなどに押下される戻りキー44d、選択した画像の印刷枚数を増減させるときに押下される増減キー44eなどが配置されている。
【0023】
リーダライタ16はマルチファンクションプリンタ10の筐体に設けられたスロット17に差し込まれたメモリカード18に対してデータの読み書きを行う。メモリカード18は、電気的に書き換え可能なフラッシュメモリであり、デジタルカメラ50で撮影した画像ファイルなどを記憶する。ここでは、ユーザによって撮影された画像ファイルは、MPV(Music Photo Video)形式により記憶可能となっている。MPVとは、コンテンツとしてのアセットの内容を記述するためのメタデータの仕様を定めた規格である。アセットとは、MPVで取り扱うターゲットの1単位であり、単独の画像ファイル(例えば静止画ファイルなど)で構成されていたり複数の画像ファイル(例えば連続撮影した複数の静止画ファイルなど)で構成されていたりする。本明細書において、前者を個別アセット、後者をグルーピングアセット又はコンポジット型アセットと呼ぶことがある。以下、このアセットを用いて説明する。MPVでは、マークアップ言語としてのXMLで内容が記述されたマニフェストをコントロールファイルに用いる。このマニフェストには、アセットの情報としてのメタデータが記述されている。したがって、マルチファンクションプリンタ10は、このマニフェストを読み出して解析することにより、各アセット自体を読み出すことなくメモリカード18のどこにどのようなアセットが記憶されているのかを容易に把握可能となっている。
【0024】
ここで、メモリカード18に記憶されているマニフェストの概念について図3を用いて説明する。ルートマニフェスト61は、メモリカード18の装着が認識されたときにコントローラ11により初めに読み込まれるマニフェストである。このルートマニフェスト61には、他のマニフェスト71にリンクするリンク情報62が含まれている。また、このルートマニフェスト61には、同じイベント(例えば運動会など)で撮影したとか同じ撮影日に撮影したというような所定の関係を有するアセットの集合体であるアルバムを特定可能なアルバム情報63や、アルバムに含まれずに存在するアセットを特定可能なアセット情報67などが含まれている。アルバム情報63には、アセット情報64,65,…が含まれている。このアセット情報64には、アセットに含まれているファイルの名称やこのファイルの保存場所を特定するファイルパス64aやアセット種別64bなどが含まれている。アセットの種別としては、静止画(Still)、音声付き画像(Still with Audio)、マルチショット画像(Still Multishot Sequence)、パノラマ画像(Still Panorama Sequence)及びその他のアセット(Other)などがある。また、アセット情報64には、アセットの作成者、アセットのタイトル、アセットの作成日時などの情報も記述されている。なお、マニフェストに含まれるその他のアセット情報についても同様の内容を含んでいる。
【0025】
マニフェスト71は、リンク情報62を介してルートマニフェスト61にリンクされているマニフェストである。このマニフェスト71には、アルバム情報73,75や、アルバムに含まれずに存在するアセットを特定可能なアセット情報77などが含まれている。このルートマニフェスト61は、他のリンク情報や他のアルバム情報を含んでいてもよい。なお、マニフェストリンクとは、他のマニフェストにリンクする概念のことをいい、リンク情報とは、例えばリンク名称やリンクパスなどマニフェストリンクを具体的に特定可能な情報をいう。アセットとは、本実施例ではMPVで取り扱うターゲットの1単位の概念のことをいい、アセット情報とは、例えばアセット名称やアセットパスなどアセットを具体的に特定可能な情報のことをいう。また、アルバムとは、1以上のアセットの集合体の概念をいい、アルバム情報とは、例えばアルバム名称や、アルバムに含まれているアセットの名称や、アルバムに含まれているアセットのパスなどアルバムを具体的に特定可能な情報のことをいう。
【0026】
コントローラ11は、CPU12を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており(図1参照)、各種処理プログラムを記憶したROM13と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM14とを備えている。このコントローラ11は、バス15を介してリーダライタ16、スキャナASIC22、プリンタASIC32及び操作パネル40と接続されている。ROM13は、不揮発性の記憶デバイスであり、メモリカードに記憶されたファイルを選択して印刷するときに実行される選択表示印刷制御プログラム13aや各種制御用プログラムや画面に配置するパーツのデータなどが記憶されている。RAM14は、複数の領域を備えており、これらの領域には、スキャナ部20により読み取られた画像情報を一時的に記憶するスキャナバッファ14aや、プリンタ部30に印刷させる画像情報を一時的に記憶する印刷バッファ14bがある。
【0027】
次に、こうして構成された本実施例のマルチファンクションプリンタ10の動作について、特にメモリカード18に記憶されているアセットを選択可能に表示し、選択されたアセットをマルチファンクションプリンタ10が印刷する動作について説明する。
【0028】
図4は、コントローラ11のCPU12により実行される選択表示印刷制御ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、ROM13に記憶され、ユーザがリーダライタ16のスロット17にメモリカード18を装着したあとCPU12によって実行される。図4のルーチンが開始されると、CPU12は、メモリカード18にルートマニフェストが記憶されているか否かを判定し(ステップS100)、ルートマニフェストが記憶されているときには、MPVモードで動作するか、全画像を読み出す全画像読出モードで動作するかを選択させる選択画面を表示部42に表示させ(ステップS110)、動作モードが選択されたか否かを判定する(ステップS120)。ユーザによって操作部44が操作され全画像読出モードが選択されたとき、または、ステップS100でルートマニフェストがメモリカード18に記憶されていなかったときには、CPU12は、全画像表示処理を実行する(ステップS130)。ここで、全画像表示処理は、メモリカード18に含まれているすべての画像ファイルを読み出し、読み出したファイルに含まれている画像をサムネイル表示し、表示した画像のうち印刷する画像をユーザに選択させる処理を行う。
【0029】
さて、ステップS120でMPVの動作モードが選択されたときには、CPU12は、ルートマニフェストを読み出し(ステップS140)、アルバム種があるか否かを判定する(ステップS150)。ここで、アルバム種としては、図3に示したアルバムやマニフェストリンクなどが設定されている。つまり、アセット自体ではなくアセットの上位にあたる選択肢(アセットをまとめるものの概念、例えばフォルダなど)があるか否かを判定する。ステップS150でアルバム種があるときには、含まれているアルバム種などの名称を配置した選択画面を表示部42に表示し(ステップS160)、ユーザから選択指示されたか否かを判定する(ステップS170)。選択指示されたか否かの判定は、ユーザにより決定キー44bが押下されたか否かにより行う。ステップS170で選択指示されていないときにはそのまま待機し、選択指示されたときにはアルバム種が選択されたか否かを判定し(ステップS180)、アルバム種が選択されたときには、選択されたアルバム種の種別及びパスをRAM14に記憶されたパス情報14cの最下段に追加する(ステップS190)。
【0030】
ここで、パス情報14cは、図5に示すように、現在の選択画面までどのようなマニフェストのパスを介してきたのかを保存する情報であり、ステップS120でMPVモードが選択されたときに作成されRAM14に保存される。このパス情報14cは、前の表示画面に戻るときに利用するものであり、ルートマニフェストのパスが初期値として記憶されている。そして、アルバム種が選択されるたびに最下段に選択された種別とパスが追加され、ユーザにより戻りキー44dが操作されるたびに最下段の情報が削除される。このように、パス情報を利用して前の画面に戻ることができ前の画面の内容自体を記憶する必要がないため、RAM14の空き領域を確保することができる。
【0031】
さて、ステップS190のあと、CPU12は、選択されたアルバム種の内容を読み出し(ステップS200)、上述したステップS150〜S200の処理を行う。つまり、選択された内容にアルバム種が含まれない状態になるまで上述したステップS150〜S200の処理を繰り返す。一方、ステップS180でアルバム種が選択されていないとき、つまり、単独に存在するアセットが選択されたとき、または、ステップS150でアルバム種がないときには、現在選択されている内容にはアセット情報のみが含まれておりアセット自体をユーザに選択させる状態であるため、CPU12は、現在開いているマニフェストを閉じ(ステップS210)、画像選択表示ルーチンを実行する(ステップS220)。
【0032】
図6は、ROM13に記憶され、コントローラ11のCPU12により実行される画像選択表示ルーチンのフローチャートである。図6のルーチンが開始されると、CPU12は、選択表示印刷制御ルーチンで選択された内容に含まれているアセット情報及びアセットを読み出す(ステップS400)。アセット情報の読み出しは、アセット名称、アセット種別及びサムネイル画像の有無などの情報を読み出すことを行う。そして、CPU12は、読み出したアセット情報に基づいてアセットの種別を判定し判定結果により決定された種別アイコン82bと共にアセットのサムネイル画像を分割領域ごとに配置した分割配置画面82を表示部42に表示させる(ステップS410)。なお、選択した内容に画像が含まれないアセット(例えば音楽ファイルなど)が存在するときには、そのアセットについては予め設定されているデフォルトの画像を表示させる(図7の画像G参照)。
【0033】
ここで、分割配置画面82について説明する。図7は、分割配置画面82の表示内容の説明図であり、(a)がアセットに含まれる画像の選択数がゼロであるときの画面である。なお、図7(b),(c)については後述する。ここでは、アセットのサムネイル画像A〜Gは読み出した順番に左上のマスから右側へ、上段から下段へ順番に配置されている。この分割配置画面82には、画像を選択するカーソル82aが配置されると共に各アセットの画像A〜Gが分割領域に配置されており、この各画像の表示領域内には、アセットの種別に対応する種別アイコン82bが配置されている。分割配置画面82では、カーソル82aが配置されているサムネイル画像が選択画像となるように設定されている。したがって、図8(a)では、画像Bのアセットが選択されていることになる。種別アイコン82bには、静止画(S)、音声付き画像(SA)、マルチショット画像(M)、パノラマ画像(P)及びその他のアセット(O)などの文字が表示されており、そのアセットの種別が容易に認識できるようになっている。これらのうち、マルチショット画像及びパノラマ画像のアセットは、複数の画像ファイルを含むコンポジット型アセットであり、静止画及び音声付き画像のアセットは単数の画像ファイルを含む個別アセットである。ここでは、アセットの種別に応じて種別アイコンの色を変えて表示するように設定されている。このため、アセットの種別を一層区別しやすい。
【0034】
さて、ステップS410で分割配置画面82を表示したあと、CPU12は、表示切替キー44cが押下された否かを判定する(ステップS420)。表示切替キー44cが押下されていないときには、CPU12は、増減キー44eが押下されたか否かを判定する(ステップS430)。なお、現在カーソル82aのある画像の選択数がゼロであるときには、マイナスキー44eが押下されても無視するように設定されている。増減キー44eが押下されたときには、現在カーソル82aが配置されている画像を印刷する画像として選択されたとみなし、該選択されたアセットに含まれている画像数を取得する(ステップS440)。アセットに含まれている画像数の取得は、マニフェストに記述されたアセット情報から読み出すことにより行う。次に、CPU12は、読み出した画像数と増減キー44eの操作に基づいて現在選択されているアセットの総選択数を求める(ステップS450)。ここで、1回目の総選択数を求めるに際して、増減キー44eのプラスキーが1回押下されると現在選択されているアセットに含まれる画像すべてが1つ選択されたものとみなし、該選択されている画像数にプラスキー44eの押下回数を掛け合わせることによって総選択数を求める。続いて、CPU12は、求めた総選択数を画像と共に表示する(ステップS460)。この総選択数は、現在選択されている画像の表示領域内に表示される(図7(b)参照)。
【0035】
ステップS460で総選択数を画像と共に表示したあと、または、ステップS430で増減キー44eが押下されなかったときには、CPU12は、印刷要求があるか否かを判定する(ステップS470)。印刷要求があるか否かの判定は、ユーザによって決定キー44bが押下されたか否かによって行う。印刷要求がないときには、CPU12は、ステップS420での表示切替キー44cの押下とステップS470での印刷要求とのいずれかが行われるまでステップS420〜S470の処理を繰り返す。
【0036】
ここで、ステップS420〜S470の処理について図7を用いて説明する。ここでは、画像Bは、画像が3つ含まれているコンポジット型アセットの代表画像(先頭の画像)である。画像Bが選択されているときに(図7(a))、ステップS430でプラスキー44eが押下されたときには、ユーザの選択数が「1」であるため、アセットの画像数「3」にユーザの選択数「1」を乗じ、求めた総選択数(3×1=3)を画像と共に表示部42に表示する。このとき、総選択数としての「3」を画像Bの表示領域内に(画像Bに重ねて)表示する(図7(b))。続いて、ステップS430で更にユーザによってプラスキー44eが押下されると、画像数としての「3」にユーザの選択数としての「2」を乗じ、求めた総選択数(3×2=6)を画像と共に表示部42に表示する(図7(c))。このあと、ユーザによってマイナスキー44eが押下されると、CPU12は、画像数としての「3」にユーザの選択数としての「2−1=1」を乗算し、求めた総選択数(3×1=3)を画像と共に表示部42に表示する(図7(b))。このように、分割配置画面82においてコンポジットアセットを選択して増減キー44eを押下することにより、ユーザは、アセットに含まれる画像全部を1単位として1度に選択することができる。なお、個別アセットが選択されているときには、アセットに含まれる画像数を1として同様に処理する。
【0037】
一方、ステップS420で表示切替キー44cが押下されたときには、CPU12は、現在選択されているアセットの画像を拡大した拡大表示画面を表示部42に表示する(ステップS480)。この拡大表示画面では、左右キー44aを押下することにより現在選択されている画像を切り替え可能である。なお、コンポジット型アセットが選択されているときに左右キー44aが押下されると、CPU12は、コンポジット型アセットに含まれる複数の画像を切り替えて表示部42に表示する。ステップS480のあと、CPU12は、増減キー44eが押下されたか否かを判定し(ステップS490)、増減キー44eが押下されたときには押下された増減キー44eに基づいて選択されている画像の選択数を1つ増減する。ここでは、選択されているのはアセットではなくアセットに含まれる画像であるため、例えばコンポジット型アセットの画像が選択されていても、CPU12は、画面に表示されている画像に対する選択数を増減させる。次にステップS500のあと、または、ステップS490で増減キー44eが押下されていないときには表示切替キー44cが押下されたか否かを判定し(ステップS510)、表示切替キー44cが押下されていないときには印刷要求があるか否かを判定し(ステップS520)、印刷要求がないときには、ステップS510で表示切替キー44cが押下されるかステップS520で印刷要求があるまでステップS490〜S520の処理を繰り返す。
【0038】
ステップS510で表示切替キー44cが押下されたときには、CPU12は、ステップS470,S510で印刷要求があるまでステップS410〜S520の処理を繰り返し、ステップS470,S510で印刷要求があったときには、印刷指示画面86を表示部42に表示し(ステップS530)、このルーチンを終了する。ここで、ステップS470,S510で印刷要求があったときには、図8に示す印刷指示画面86を表示部42に表示する。図8は、分割配置画面82から印刷指示画面86への切り替えの説明図である。この印刷指示画面86(図8(b))は、印刷設定情報表示部86aとタイトルバー86bと縮小画像表示部86cと操作方法表示バー86dとにより構成されている。コンポジット型アセットが選択されているときには、縮小画像表示部86cには、代表画像(ここではアセットに含まれた先頭画像)が表示され、印刷設定情報表示部86aには、アセットに含まれる画像の総選択数が表示される。なお、ステップS450及びS500で増減された選択数は、表示画面が切り替わっても記憶されており、戻りキー44dが押下されるとリセットされるように設定されている。
【0039】
そして、図4に示した選択表示印刷制御ルーチンに戻り、ステップS130で全画像表示処理を行ったあと、または、ステップS220で画像選択表示処理を実行したあと、CPU12は、選択された画像の印刷処理を実行する(ステップS230)。画像の印刷は、印刷指示画面86で決定キー44bが押下されると実行される。ここで、印刷処理について説明する。マルチファンクションプリンタ10のコントローラ11は、ユーザからの印刷指示及び印刷データを受信すると、プリンタASIC32へ印刷指令を行う。印刷指令を受けると、プリンタASIC32は、RAM14の印刷バッファ14aに記憶された印刷データをビットマップ展開し、図示しない駆動モータを駆動して搬送ローラ38を回転させて記録紙Sを搬送し、圧力発生部35への電圧を制御することによりビットマップに展開した画像データに基づいて記録紙Sに画像を印刷する。なお、印刷終了後は、再び選択表示印刷制御ルーチンのステップS120以降の処理を行う。
【0040】
最後に、図7及び図8に示した表示部42の説明図を用いてアセットを表示、選択及び印刷する一連の動作について説明する。まず、ユーザは、マルチファンクションプリンタ10のスロット17にメモリカード18を挿入しMPVモードを選択し、印刷したいアセットが含まれているアルバムを選択する。すると、CPU12は、アルバムに含まれているアセットの情報を読み出し、読み出したアセット情報に基づいて種別アイコン82bと共にサムネイル画像を配置した分割配置画面82(図7(a))を表示部42に表示する。ユーザはコンポジット型アセットの代表画像である画像Bにカーソル82aを合わせることによりアセットを選択し、プラスキー44eを押下する。すると、CPU12は、コンポジット型アセットに含まれる画像数「3」を読み出し、読み出した画像数にユーザの選択数「1」を乗じ、求めた総選択数(3×1=3)を画像Bに重ねて表示部42に表示する(図7(b))。このように、プラスキー44eの一回の押下で総選択数がゼロから3に増えるため、ユーザは、選択数を増加させたアセットがコンポジット型アセットであり且つ含まれている画像数が3つであることを認識する。続いてユーザによってプラスキー44eが押下されると、CPU12は、アセットに含まれる画像数ごとに総選択数を増加させ、マイナスキー44eが押下されるとアセットに含まれる画像数ごとに総選択数を減少させ、求めた総選択数を画像Bに重ねて表示部42に表示する(図7(b),(c))。そして、決定キー44bが押下されると、印刷指示画面86(図9(b))を表示部42に表示し、CPU12は、印刷指示された画像ファイルの印刷を行う。
【0041】
ここで、本実施例の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施例のコントローラ11が本発明の情報取得手段及び表示制御手段に相当し、表示部42が表示手段に相当し、操作部44がアセット選択手段及び指示取得手段に相当し、印刷機構31が印刷ユニットに相当する。また、アルバム情報63,73,75が本発明の集団情報に相当し、ルートマニフェスト61及びマニフェスト71がアセット管理情報に相当する。なお、本実施例では、マルチファンクションプリンタ10の動作を説明することにより本発明の表示処理方法の一例も明らかにしている。
【0042】
以上詳述した本実施例のマルチファンクションプリンタ10によれば、複数の画像ファイルを含むコンポジット型アセットが選択されているときには、増減キー44eの押下による選択数の増減指示をユーザから取得するたびにコンポジット型アセットに含まれる画像数とユーザからの増減指示とに基づいてコンポジット型アセットに含まれる画像の総選択数を求め該求めた画像の総選択数を表示部42に表示する。このように、コンポジット型アセットに含まれる画像数ごとに総選択数を増減して表示するため、簡単な操作でアセットに含まれる複数の画像の総選択数を変更して表示することができる。
【0043】
また、コンポジット型アセットに含まれる画像ファイルは、例えば撮影された時期やイベントなどグループとして管理されることが多いため、本発明を適用する意義が高い。また、総選択数をコンポジット型アセットの代表画像の表示領域内に表示部42に表示するため、表示されている総選択数がどのアセットのものなのかを確認しやすいし、アセットの画像を表示するスペース以外に総選択数を表示するスペースがいらないためスペースを有効利用できる。
【0044】
更に、複数の画像ファイルを含むコンポジット型アセットを含む各種のアセットを並べた分割配置画面82を表示部42に表示させ、この分割配置画面82でアセットに含まれる画像の総選択数を表示するため、どのアセットの画像がいくつ選択されているのかを確認しやすい。
【0045】
更にまた、所定の関係を有する1以上のアセット情報をまとめるアルバム情報及び個別に存在するアセット情報のうち少なくとも1つを含み該含んだ情報によりアセットを取得可能に作成されたマニフェストを利用してアセットを取得するため、アセット管理情報を利用することにより、比較的容易にアセットを取得することができる。
【0046】
そして、分割配置画面82でアセットの種別をアセットに含まれる画像と共に表示するため、アセットの種別をユーザが容易に認識できる。また、アセットの種別をアセットに含まれる画像の表示領域内にアイコン表示させるため、画像以外の部分にアセットの種別を表示する場合に比べてスペースを有効利用することができるし、視覚的に認識しやすい。また、各種のアセットに画像が含まれていないアセットがあるときにはこの画像が含まれていないアセットの画像として予め定められた画像を表示させるため、画像が含まれていないアセットを確認しやすい。
【0047】
そしてまた、操作部44により表示部42に表示される各種のアセットのうちいずれかを印刷するアセットとしてユーザが選択することができる。このため、簡単な操作でアセットに含まれる複数の画像の総選択数を変更して表示部42に表示したあとに、選択したアセットの画像を印刷することができる。また、印刷装置は、印刷する画像を表示部に表示させてユーザに選択させることが多いため、本発明を適用する意義が高い。
【0048】
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0049】
例えば、上述した実施例では、総選択数を配置した分割配置画面82を表示部42に表示するとしたが(図7(b)参照)、図9に示すように、アセットに含まれている画像数とユーザの選択数とを含む画像数選択数表示部82cを配置した分割配置画面82Bを表示部42に表示してもよい(図10(b),(c))。こうすれば、コンポジット型アセットに含まれる画像数やユーザの選択数をも確認することができる。
【0050】
また、上述した実施例では、画像の表示領域内に総選択数を表示する分割配置画面82としたが、図10に示すように、画像と総選択数とを別に表示する分割配置画面82Cとしてもよい。こうしても、簡単な操作でアセットに含まれる複数の画像の総選択数を変更して表示することができる。
【0051】
更に、上述した実施例では、コンポジット型アセットが選択されたあとに印刷指示画面86を表示して印刷処理を行うとしたが、図11に示すように、コンポジット型アセットが選択されたあとに印刷指示画面86を表示しているときに増減キー44eが押下されると、アセットに含まれている画像数の分、総選択数を増減してもよい(図10(b))。こうしても、簡単な操作でアセットに含まれる複数の画像の総選択数を変更して表示することができる。
【0052】
更にまた、上述した実施例では、マニフェストを用いたMPV形式で保存された画像の処理に適用する場合ついて説明したが、特にこれに限定されず、例えばDCF(Design rule for Camera File system)方式に従って保存された画像の処理に適用してもよい。また、上述した実施例では、画像ファイルのうち静止画ファイルの画像について説明したが、動画ファイルとしてもよい。また、上述した実施例では、画像ファイルについて説明したが、他のファイル(例えば音楽ファイルなど)に適用してもよい。また、上述した実施例では、画像ファイルの画像を選択して印刷処理する場合について説明したが、例えばファイルを選択して複製処理する場合などに適用してもよい。
【0053】
そして、上述した実施例では、インクジェット方式を採用したフルカラーのマルチファンクションプリンタ10としたが、電子写真方式のカラーレーザプリンタや、熱転写式のカラープリンタや、ドットインパクト方式のプリンタとしてもよいし、これらのモノクロプリンタとしてもよい。また、FAX機やコピー機などの印刷装置としてもよい。また、パソコン、スキャナ、デジカメ及びデジタルビデオなどの画像処理機器などに本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本実施例のマルチファンクションプリンタ10のブロック図である。
【図2】本実施例の操作パネル40の説明図である。
【図3】本実施例のマニフェストの説明図である。
【図4】本実施例の選択表示印刷制御ルーチンである。
【図5】本実施例のパス情報14cの説明図である。
【図6】本実施例の画像選択表示ルーチンである。
【図7】本実施例の表示部42に表示する分割配置画面82の説明図である。
【図8】本実施例の表示部42に表示する印刷指示画面86の説明図である。
【図9】別の実施例の表示部42に表示する分割配置画面82Bの説明図である。
【図10】別の実施例の表示部42に表示する分割配置画面82Cの説明図である。
【図11】別の実施例の表示部42に表示する印刷指示画面86の説明図である。
【符号の説明】
【0055】
10 マルチファンクションプリンタ、11 コントローラ、12 CPU、13 ROM、13a 選択表示印刷制御プログラム、14 RAM、14a スキャナバッファ、14b 印刷バッファ、14c パス情報、15 バス、16 リーダライタ、17 スロット、18 メモリカード、20 スキャナ部、21 スキャナ機構、22 スキャナASIC、23 ガラス面、24 ラインイメージセンサ、26 移動部、30 プリンタ部、31 プリンタ機構、32 プリンタASIC、34 インクカートリッジ、35 圧力発生部、36 吐出口、38 搬送ローラ、40 操作パネル、42、表示部、44 操作部、44a カーソルキー、44b 決定キー、44c 表示切替キー 44d 戻りキー、50 デジタルカメラ、61 ルートマニフェスト、62 リンク情報、62a リンクパス、63 アルバム情報、64,65,67,68 ファイル情報、64a,65a,67a,68a ファイルパス、66 総括名称、71 マニフェスト、73 アルバム情報、74 ファイル情報、74a ファイルパス、75 アルバム情報、76 ファイル情報、76a ファイルパス、77 ファイル情報、77a ファイルパス、82,82B,82C 分割配置画面、82a カーソル、82b 種別アイコン、82c 画像数選択数表示部、86 印刷指示表示画面、86a 印刷設定情報表示部、86b タイトルバー、86c 縮小画像表示部、86d 操作方法表示バー、A〜G 画像、M 媒体、S 記録紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを表示可能な表示手段と、
前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかをユーザが選択可能なアセット選択手段と、
前記前記選択手段によって選択されたアセットに含まれるファイルの選択数の増減指示をユーザから取得可能な指示取得手段と、
前記アセット選択手段によって前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記指示取得手段がユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えた表示処理装置。
【請求項2】
前記グルーピングアセットは、複数の画像ファイルを含んでいる、
請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記総選択数を前記グルーピングアセットの代表画像と共に前記表示手段に表示させる、
請求項2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記総選択数を前記グルーピングアセットの代表画像の表示領域内に表示させる、
請求項2に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを並べた配列画面を表示手段に表示させ、前記配列画面で前記アセット選択手段によって前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記指示取得手段がユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記配列画面と共に前記表示手段に表示させる、
請求項1〜4のいずれかに記載の表示処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の表示処理装置であって、
所定の関係を有する1以上のアセットの情報をまとめる集団情報及び個別に存在するアセットの情報のうち少なくとも1つを含み該含んだ情報によりアセットを取得可能に作成されたアセット管理情報を利用して前記各種のアセットを取得可能なアセット取得手段、
を備えた表示処理装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記総選択数と共に前記グルーピングアセットに含まれるファイル数をも前記表示手段に表示させる、
請求項1〜6のいずれかに記載の表示処理装置。
【請求項8】
前記アセット選択手段は、前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかを印刷するアセットとしてユーザが選択可能であり、
前記表示制御手段は、印刷するアセットのファイルの総選択数を前記表示手段に表示させる、
請求項1〜7のいずれかに記載の表示処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の表示処理装置と、
前記表示処理装置によって選択されたアセットに含まれるファイルの内容を着色剤によって記録媒体に印刷する印刷ユニットと、
を備えた印刷装置。
【請求項10】
複数のファイルを含むグルーピングアセットを含む各種のアセットを表示可能な表示手段を利用した表示処理方法であって、
(a)前記表示手段に表示される各種のアセットのうちいずれかをユーザが選択するステップと、
(b)前記ステップ(a)で選択されたアセットに含まれるファイルの選択数の増減指示をユーザから取得するステップと、
(c)前記ステップ(a)で前記グルーピングアセットが選択されているときには、前記ステップ(b)でユーザからの選択数の増減指示を取得するたびに前記グルーピングアセットに含まれるファイル数と前記ユーザからの増減指示とに基づいて該ファイルの総選択数を求め該求めたファイルの総選択数を前記表示手段に表示させるステップと、
を含む表示処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の表示処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−252476(P2006−252476A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−71792(P2005−71792)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】