表示制御装置、画像形成装置およびプログラム
【課題】表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にする。
【解決手段】リソース管理データベースは、表示部に表示される文字列やイメージアイコンなどの画像データである「リソース」を、木構造によって管理する。リソース管理データベース141の最も上位に存在するルートノードには、その下位に複数のノードがリンクされており、リンクされた各ノードにもさらに下位層のノードがリンクされている。子ノード(下位層のノード)を全く持たないリーフノードの一部には、リソースが格納されている。リソース管理データベース141は、上記のリンクのほかに、終点がリーフノードであり、起点がそのリーフノードの直系上位のノードのいずれかにある「エイリアス」と呼ばれる機構を有している。あるノードを起点とするエイリアスは、存在しないか、1つのみ存在する。
【解決手段】リソース管理データベースは、表示部に表示される文字列やイメージアイコンなどの画像データである「リソース」を、木構造によって管理する。リソース管理データベース141の最も上位に存在するルートノードには、その下位に複数のノードがリンクされており、リンクされた各ノードにもさらに下位層のノードがリンクされている。子ノード(下位層のノード)を全く持たないリーフノードの一部には、リソースが格納されている。リソース管理データベース141は、上記のリンクのほかに、終点がリーフノードであり、起点がそのリーフノードの直系上位のノードのいずれかにある「エイリアス」と呼ばれる機構を有している。あるノードを起点とするエイリアスは、存在しないか、1つのみ存在する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、画像形成装置およびプログラムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファクシミリ、複写機およびネットワーク印刷機など複数の機能を有する画像形成装置が実用化されている。また、ユーザーに情報を提示したりユーザーからの指示を受け付けたりする情報提示画面(以下、ユーザー・インタフェースという)として多言語に対応したものを実装する画像形成装置が実用化されている。このように画像形成装置が多機能化かつ多言語化するに伴い、そのユーザー・インタフェースは複雑化している。装置のユーザー・インタフェースを、個々のユーザーの使用状況や好みに合わせて設定する「カスタマイズ」を容易に行えるようにする技術として、例えば特許文献1には、1回のカスタマイズ操作で複数の画像処理装置についてのカスタマイズを可能にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−203808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、請求項1に係る表示制御装置は、各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、前記指定手段により指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る表示制御装置は、請求項1に記載の表示制御装置において、前記第1の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、画像データに関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、前記第1の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定されるノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた画像データを、当該意味識別子の画像を表す前記画像データとして読み出すことを特徴とする。
請求項3に係る表示制御装置は、請求項1に記載の表示制御装置において、前記第2の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、表示態様情報が関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、前記第2の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定される識別情報に対応づけられたノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた前記表示態様情報を、当該意味識別子の画像の表示態様に関する前記表示態様情報として読み出すことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、表示手段と、前記表示手段に前記画像を表示させる請求項1ないし3のいずれかに記載の表示制御装置と、前記表示制御装置により前記表示手段に表示させられた前記画像の意味に割り当てられた意味識別子により特定される機能を実現して記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする。
請求項5に係るプログラムは、表示手段を備えたコンピュータを各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、前記指定手段により指定指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項2に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項3に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項5に係るプログラムによれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の外観を示す図である。
【図2】実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】操作部および表示部の外観の一例を示す図である。
【図4】記憶部に記憶されているリソース管理データベースの概念図である。
【図5】インタフェースプログラムに記憶されている画面レイアウトを表す図である。
【図6】インタフェースプログラムに記憶されている表示区域定義を表す図である。
【図7】言語設定テーブルおよびリソース設定テーブルの一例を示す図である。
【図8】画像形成装置の動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】画像形成装置の動作によって表示部に表示される初期画面を示す図である。
【図10】機能設定画面の一例を示す図である。
【図11】機能設定画面の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、ユーザーに情報を提示したりユーザーからの指示を受け付けたりする画面のことを、ユーザー・インタフェースという。
(A:構成)
(A−1:全体構成)
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す図である。この画像形成装置1は、プリンタ機能や複写機能を備えており、その上面には表示部16が設けられている。この表示部16にはユーザー・インタフェースが表示される。
次に、図2は、実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示すブロック図である。図2に示すCPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているブートローダや記憶部14に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより画像形成装置1の各部を制御する制御手段である。ROM12は半導体素子等で構成された読み出し専用の不揮発性記憶装置である。このROM12には、記憶部14に記憶されている基本OS(Operating System)をRAM(Random Access Memory)13にロードするためのブートローダやBIOS(Basic Input/Output System)などが記憶されている。RAM13は半導体素子等で構成された揮発性の記憶手段であり、CPU11がプログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。RAM13には、言語設定テーブル131と、リソース設定テーブル132が記憶される。
【0009】
記憶部14はハードディスクドライブなどの大容量の記憶手段であり、CPU11に読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部14には、リソースとしての画像を表す画像データを含むリソース管理データベース141と、その画像の表示態様に関するデータを含む書式情報管理データベース142とが記憶されている。また、記憶部14には、上記のCPU11によって実行されることによりユーザー・インタフェースを構築して表示部16に表示するインタフェースプログラム143が記憶されている。さらに、記憶部14には、このインタフェースプログラム143が実行される際に用いられるパラメータを記憶する領域である設定記憶領域144が設けられている。インタフェースプログラム143には、後述する表示部16に表示される複数の表示領域の配置を表す画面レイアウト1431と、各表示領域における1または複数の表示区域に割り当てられた区域識別子を定義する表示区域定義1432が予め記述されている。つまり、1または複数の表示区域によって各表示領域が構成され、これら複数の表示領域によって、表示部16上にユーザー・インタフェースが構築されるようになっている。
【0010】
操作部15は、各種の指示を入力するための座標取得部151や操作ボタン152を備えており、ユーザーによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号をCPU11に供給する。ここで、座標取得部151とは、例えば表示部16の上(すなわち、表示部16の表示領域の前面側)に重ねて設けられた透明感圧型タッチパネルであり、スタイラスペンや指等により押圧された位置を取得して、取得した位置情報をCPU11に供給する。操作ボタン152は、押下されるとCPU11にこれが押下されたことを示す信号を供給するスイッチである。表示部16は、液晶ディスプレイと、そのディスプレイを駆動する駆動回路と、例えばビットマップ形式の画像データを記憶するVRAM(Video RAM)とを備えており、CPU11の制御の下で画像データに応じた画像を表示する表示手段の一例である。
【0011】
像形成部17は、電子写真方式で画像を形成する画像形成手段の一例である。具体的には、像形成部17は、用紙等の記録媒体を搬送する搬送装置や、CPU11の制御の下で送信される画像データに対応する潜像を形成する感光体と、潜像を現像するための現像剤を感光体に供給する現像剤供給装置と、現像された像を記録媒体に転写する転写装置と、記録媒体の表面に転写された像を定着させる定着装置など、記録媒体に画像を形成するための構成を備えている。さらに、像形成部17は、画像を記録した記録媒体等の表面に光を照射し、その反射光の受光強度に応じた撮像画像データを生成する光学読取装置など、画像データを生成するための構成を備えている。通信部18は、外部機器とデータの遣り取りを行うための通信手段の一例であり、例えば各種のモデムやIMT-2000に準拠した無線通信回路、あるいは、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したシリアルインタフェースや、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)などに準拠した無線インタフェースなどで構成される。通信部18により外部機器から画像データを取得し、取得した画像データに応じた画像を、像形成部17により記録材等に形成することで、画像形成装置1はファクシミリとして機能する。また、像形成部17に備えられた光学読取装置により画像データを取得することで、画像形成装置1はスキャナとして機能する。
【0012】
(A−2:操作部および表示部の外観構成)
図3は、操作部15および表示部16の外観の一例を示す図である。画像形成装置1には、液晶ディスプレイである表示部16の横に、操作ボタン152として、テンキーや矢印ボタン、「ヘルプ」「リセット」「決定」などの文字が書かれたボタンなどが備えられている。ユーザーは、表示部16の表示内容を見ながら、操作ボタン152を押下操作したり、表示部16に重ねて設けられた透明感圧型タッチパネルである座標取得部151を押圧操作したりして、画像形成装置1に指示を与える。
【0013】
(A−3:リソース管理データベースの構成)
図4は、記憶部14に記憶されているリソース管理データベース141の概念図である。リソース管理データベース141は、同図に示すような木構造によって、リソースを管理する。ここでいう「リソース」とは、表示部16に表示される文字列やイメージアイコンなどの画像データをいう。同図に示す木構造において、左方向が上位を示す方向であり、右方向が下位を示す方向である。そして最も上位に存在するノードがルートノードである。ルートノードには、その下位に複数のノードがリンクされており、リンクされた各ノードにもさらに下位層のノードがリンクされている。あるノードの下位層にリンクされたノードをそのノードの子ノードといい、子ノードを持つノードは、その子ノードの親ノードという。そして、子ノードを全く持たないノードをリーフノードという。各ノードに対応する各々の画像データには、記憶部14の記憶領域においてその画像データが記憶される物理アドレス(以下、ポインタという)と、それが存在するのであれば親ノードおよび子ノードのそれぞれのポインタとが関連づけられている。CPU11は、このポインタをたどることにより、任意のノードの親ノードを順に参照することが可能となっている。このように特に親ノードと子ノードの間において、上位方向又は下位方向のいずれか一方のみの方向にノードをたどることができる場合に、その複数のノードは直系の関係にあるという。
【0014】
ルートノードを除く各ノードには、同一階層において自身を識別可能なノード識別子がそれぞれ関連づけられている。そしてルートノードから任意のノードまでの各ノード間の区切りを「/」で表すことにより、CPU11はそのノードを特定する。図4において、例えば「common」とか「basic」などがノード識別子に相当する。このノード識別子と、ポインタの対応を記述した対応表が記憶部14に記憶されており、この対応表を参照することによって、CPU11は、特定したノードにアクセスする。したがって、CPU11は、例えば「/common/basic」や「/service/copy/paper-selection」のような文字列によってそのノードを特定し、これにアクセスする。
【0015】
リーフノードの一部には、上述のリソースが格納されている。例えば図4に示すリーフノードLf1は「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」の直下にリンクされたリーフノードであり、横書きの文章が記述された2つの紙が並べられている様子を示した図形で「コピー」を表しているイメージアイコンをリソースとして格納している。また、リーフノードLf2は「/service/copy/ja_JP/Title」の直下にリンクされたリーフノードであり、「コピー」という日本語の文字列をリソースとして格納している。
【0016】
ここで、リソース管理データベース141はリンクのほかに、あるノードを起点とし他のノードを終点とすることにより、起点としたノードから終点とした他のノードを特定する「エイリアス」と呼ばれる機構を有している。エイリアスの第1の特徴は、その終点がリーフノードである点である。エイリアスの第2の特徴は、その終点となるリーフノードの直系上位のノード、すなわち、そのリーフノードの親ノード、さらにその親ノードというように、親ノードをたどっていく際のいずれかのノードに、その起点がある点である。エイリアスの第3の特徴は、あるノードを起点とするエイリアスは、存在しないか、1つのみ存在する点である。図4の二点鎖線で示すように、リーフノードLf1は、上述の「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」からエイリアスによって特定される。この場合は、エイリアスの起点は、その終点であるリーフノードLf1が直接リンクされているノードである。一方、リーフノードLf2は、それが直接リンクされているノードである上述の「/service/copy/ja_JP/Title」ではなく、その直系上位のノードである「/service/copy/ja_JP」からエイリアスによって特定される。
【0017】
リソース管理データベース141には、ルートノードを含む上位層に各リソースの意味に割り当てられたリソース識別子を表すノード群(1または複数のノードをいう)が存在し、これに続く直近の下位層に言語を特定するための言語識別子を表すノード群がリンクされている。そして、さらにこれに続く直近の下位層に、リソースがイメージアイコンであるか文字列であるかを示す区域識別子を表すノード群がリンクされている。すなわち、リソース識別子、言語識別子および区域識別子は、いずれも1または2以上のノード識別子によって表され、上位層から下位層へ向けてリソース識別子/言語識別子/区域識別子の順でリンクされている。例えば、図4に示す上述の「/service/copy」や「/service/facsimile」がリソース識別子であり、「ja_JP」が言語識別子であり、「ImageIcon」や「Title」が区域識別子である。
【0018】
(A−4:書式情報管理データベースの構成)
書式情報管理データベース142は、リソース管理データベース141と同じ木構造で構成されており、リソース管理データベース141を構成するノードに対応するノードを含んでいる。この木構造において、上述したリーフノードLf1に対応するリーフノードには、上述したイメージアイコンの縦および横の画素数を示すサイズ情報が格納されている。このサイズ情報とは、例えば「40,120」という2つの数値である。また、リーフノードLf2に対応するリーフノードには、上述した文字列のフォントを示すフォント情報が格納されている。このフォント情報とは、例えば「Bold、20pt」というように、フォントの名称とそのサイズの組み合わせからなる情報である。この書式情報管理データベース142は、リソース管理データベース141と同様にエイリアスを有している。
【0019】
(A−5:画面レイアウトの構成)
図5は、インタフェースプログラム143に記述されている画面レイアウトの一例を表す図である。画面レイアウト1431の内容は、表示部16に表示される複数の表示領域の配置を表すパラメータ群、具体的には各表示領域の配置を示す座標・大きさなどのパラメータの集合によって決められている。図5(a)には、ユーザー・インタフェースの初期画面における各表示領域の配置の一例が表されている。このように、初期画面において表示領域は9個であり、各表示領域にはA00〜A08の表示領域識別子が割り当てられている。この初期画面では、画像形成装置1はユーザーにサービスの選択を促す。ここで、サービスとは、画像形成装置1がプログラムを実行することによって実現する機能のことをいう。次に、図5(b)には、ユーザー・インタフェースの初期画面においてサービスを選択した後、選択されたサービスの機能の詳細を設定する画面(以下、機能設定画面という)の一例が表されている。この機能設定画面において、表示領域は11個であり、各表示領域にはA10〜A17およびA90〜A92の表示領域識別子が割り当てられている。同様に、図5(c)には、他の機能設定画面の一例が表されており、この機能設定画面において、表示領域は13個であり、各表示領域にはA20〜A29およびA90〜A92の表示領域識別子が割り当てられている。ここで、図5(b)の表示領域識別子A90〜A92と図5(c)の表示領域識別子A90〜A92とは同一の表示領域を表している。
【0020】
(A−6:画面レイアウトの構成)
図6は、インタフェースプログラム143に記述されている表示区域定義の一例を表す図である。インタフェースプログラム143は、ウィジェットと呼ばれる複数の部分プログラムを有している。このウィジェットには、その種類毎に識別子(以下、ウィジェット識別子という)が定められている。そして、各ウィジェットは、上述した複数の表示領域のそれぞれに割り当てられ、表示対象とするリソースが特定されることにより、割り当てられたそれぞれの表示領域の表示を行う。各ウィジェットに対しては、1または複数の表示区域が定められている。例えば、図6(a)に示す「ServiceButton」というウィジェット識別子で識別されるウィジェットには、矩形の表示領域の上方かつ中央に「ImageIcon」という区域識別子で識別される表示区域が定められ、その下方に「Title」という区域識別子で識別される表示区域が定められている。このように、表示区域定義1432は、複数のウィジェット識別子毎に、各表示区域の配置とその表示区域の区域識別子とを関連付けている。
【0021】
(A−7:言語設定テーブルおよびリソース設定テーブルの構成)
次に、RAM13の言語設定テーブル131およびリソース設定テーブル132について説明する。図7は、言語設定テーブル131およびリソース設定テーブル132の一例を示す図である。言語設定テーブル131には、言語識別子の設定内容を示す設定データが記述されている。「言語コード」は、画像形成装置1で使用する言語を示す設定データであり、ISO639−1に従った識別子が記述されている。「国コード」は、画像形成装置1で使用する言語が使用されている国を示す設定データであり、ISO3166−1 alpha−2に従った識別子が記述されている。これらがアンダーバー「_」で組み合わされて言語識別子が表されている。図7の上段に示す例では、言語識別子に対応する設定データは、日本語および日本国を示す「ja_JP」である。すなわち、この設定データの「ja」は日本語に対応しており、「JP」は日本国に対応している。CPU11は、このように「言語コード」と「国コード」を言語設定テーブル131から読み出してこれらを組み合わせて言語識別子を特定し、画像形成装置1により使用される言語と、その言語を用いた言葉の具体的表現を特定する。すなわち、CPU11は、自装置において言語設定テーブル131によって設定されている言語を特定する特定手段の一例である。なお、言語識別子は、上述のようにISO639−1に従った識別子とISO3166−1 alpha−2に従った識別子を組み合わせて使用するものに限られず、これらのいずれか一方のみを使用したり、他の識別子を組み合わせて使用したりしてもよい。
【0022】
この言語設定テーブル131は、記憶部14の設定記憶領域144から読み出されるが、予め定められたユーザーの操作により操作部15を介して書き換えられてもよい。また、ユーザーが言語設定テーブル131を書き換えた場合に、設定記憶領域144に記憶されている言語設定テーブル131を消去するとともに、書き換えられたこの言語設定テーブル131を設定記憶領域144に記憶するようにしてもよい。すなわち、この言語設定テーブル131は、操作部15を介したユーザーのカスタマイズ操作によってカスタマイズ可能なように構成されている。CPU11は、この言語設定テーブル131から設定データを読み出して、この設定データの内容に応じた処理を実行する。
【0023】
リソース設定テーブル132には、表示領域識別子とその表示領域に割り当てられるウィジェットを示すウィジェット識別子と、そのウィジェットによってその表示領域に表示されるリソースのリソース識別子とが関連付けられて記述される。例えば、図7の下段に示す例では、表示領域識別子「A01」に関連付けられているウィジェット識別子は「ServiceButton」であり、これに関連付けられているリソース識別子は、「/service/copy」である。
【0024】
このリソース設定テーブル132は、記憶部14の設定記憶領域144から読み出されるが、予め定められたユーザーの操作により操作部15を介して書き換えられてもよい。また、ユーザーがリソース設定テーブル132を書き換えた場合に、設定記憶領域144に記憶されているリソース設定テーブル132を消去するとともに、書き換えられたこのリソース設定テーブル132を設定記憶領域144に記憶するようにしてもよい。すなわち、このリソース設定テーブル132は、操作部15を介したユーザーのカスタマイズ操作によってカスタマイズ可能なように構成されている。CPU11は、このリソース設定テーブル132から設定データを読み出して、この設定データの内容に応じた処理を実行する。
【0025】
(B:動作)
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図8は、画像形成装置1の動作の流れを説明するためのフローチャートである。ユーザーが、図示しない電源ボタンを操作して画像形成装置1に電力を供給すると、画像形成装置1のCPU11は、記憶部14からインタフェースプログラム143を読み出すとともに、記憶部14の設定記憶領域144から読み出した設定データをRAM13の言語設定テーブル131とリソース設定テーブル132にそれぞれ書き込む。そして、CPU11は、RAM13に記憶された言語設定テーブル131から「言語コード」と「国コード」の設定データを読み出し、指定された言語識別子を特定する(ステップS101)。次に、CPU11は、表示要求があるか否かを判断し(ステップS102)、表示要求がないと判断した場合には(ステップS102;NO)、表示要求を待ち続け、表示要求があると判断した場合には(ステップS102;YES)、画面レイアウトの特定(ステップS103)を行う。画面レイアウトの特定は、インタフェースプログラム143に予め記憶されている画面レイアウト1431に基づいて行われる。そして、CPU11は、リソース設定テーブル132を取得し(ステップS104)、これに基づいて、画面レイアウト1431に基づいて特定された表示領域に対応するウィジェット識別子とリソース識別子を特定する。
【0026】
ウィジェット識別子を特定すると、CPU11はインタフェースプログラム143に記述されている表示区域定義1432により、特定したそのウィジェット識別子に関連付けられている表示区域を特定する(ステップS105)。そして、CPU11は、ステップS104で取得したリソース設定テーブル132に基づいて、ステップS105で特定した表示区域に対応するノードを、リソース管理データベース141および書式情報管理データベース142のそれぞれにおいて特定する。CPU11は、特定したノードにエイリアスがあるか否かを判断し(ステップS107)、エイリアスがないと判断した場合には(ステップS107;NO)、判断対象を、そのノードの親ノードに移動する(ステップS108)。一方、エイリアスがあると判断した場合には(ステップS107;YES)、CPU11は、そのエイリアスに従ってノードを辿って、リソースと書式情報を特定する(ステップS109)。そして、CPU11は、特定したリソースと書式情報に基づいて、上記の表示区域に対する表示を行う(ステップS110)。
【0027】
ここで、具体例を挙げて上述の動作を説明する。ここでは、CPU11がステップS101で特定した言語識別子は「ja_JP」であり、ステップS103で特定した画面レイアウトは、図5(a)に示した初期画面であるとする。そして、CPU11が、ステップS104で取得したリソース設定テーブル132は、図7の下段に示すリソース設定テーブル132であり、ステップS102で表示要求がなされている表示領域は「A01」であるとする。したがって、表示領域「A01」に対応するウィジェット識別子は「ServiceButton」であり、これに対応するリソース識別子は「/service/copy」である。そして、まず、CPU11は、このウィジェット識別子で識別されるウィジェットに用いられる表示区域の区域識別子を特定する。この区域識別子は「ImageIcon」と「Title」である。そこで、CPU11は、まず、ステップS105において区域識別子「ImageIcon」で識別される表示区域を表示対象とし、ステップS106において、これに対応するリソース管理データベース141のノードと、書式情報管理データベース142のノードとをそれぞれ特定する。このノードはいずれも「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」という文字列で表されるノードである。CPU11は、ステップS107において、そのノードにエイリアスがあるか否かを判断する。図4に示したように、このノードからはこれを起点としてリーフノードLf1を終点とするエイリアスがあるので、CPU11は、ステップS107において肯定的判断をし、処理はステップS109に進む。CPU11は、ステップS109において、エイリアスでリソースと書式情報を特定し、ステップS110において、特定したリソースと書式情報に基づいて、表示区域に対する表示を行い、処理を終了する。
【0028】
区域識別子「ImageIcon」で識別される表示区域を表示対象とする処理を終えると、CPU11は、再び言語識別子を取得し、表示要求があるか否かの判断を行う。ウィジェット「ServiceButton」には、まだ表示対象となっている表示区域として区域識別子「Title」で識別される表示区域が残っているので、CPU11は、ステップS102において肯定的判断を行う。ステップS103およびステップS104においては、上述と同様であり、CPU11は、ステップS105において表示対象とする表示区域の区域識別子を「Title」と設定する。そして、ステップS106において、CPU11は、これに対応するリソース管理データベース141のノードと、書式情報管理データベース142のノードとをそれぞれ特定する。このノードはいずれも「/service/copy/ja_JP/Title」という文字列で表されるノードである。CPU11は、上述と同様に、ステップS107において、そのノードにエイリアスがあるか否かを判断する。図4に示したように、このノードにはエイリアスが備えられていない。したがって、CPU11はステップS107において否定的判断をし、ステップS108において、親ノードへ移動する。その結果、注目するノードは「/service/copy/ja_JP」となる。このノードにはこれを起点としてリーフノードLf2を終点とするエイリアスがあるので、CPU11は処理をステップS109に進める。CPU11は、ステップS109において、エイリアスでリソースと書式情報を特定し、ステップS110において、特定したリソースと書式情報に基づいて、表示区域に対する表示を行い、処理を終了する。
【0029】
図9は、上記の動作によって表示部16に表示される初期画面を示す図である。図に示すように、表示領域A00には「サービスを選択してください」という文字列が表示され、表示領域A01の上方には、コピーを意味するアイコンが、表示領域A01の下方には、「コピー」という文字列そのものが表示される。すなわち、このアイコンや文字列は、「コピーする」という意味を持っており、「/service/copy」というリソース識別子は、この意味に割り当てられた意味識別子の一例である。次に、ユーザーが表示領域A01の内側をスタイラスペンや指で押下すると、CPU11は、表示対象とする画面レイアウトとして新たに機能設定画面を選択する。図10は、画像形成装置1が提供するサービスとして「コピー」を選択したときにおける機能設定画面の一例を示す図である。画面レイアウトとして、図5(b)に示す配置が定められているときには、表示部16には、図10に示すような画面が表示される。具体的には例えば、ラジオボタンを含んだ「GroupButton」(図5(c)参照)と呼ばれるウィジェットが3つ横に並べられていて、そのうち2番目のウィジェットのタイトル文字列は「用紙選択」である。
【0030】
一方、図11は、画像形成装置1が提供するサービスとして「コピー」を選択したときにおける機能設定画面の別の一例を示す図である。画面レイアウトとして、図5(c)に示す配置が定められているときには、表示部16には、図11に示すような画面が表示される。具体的には、ラジオボタンを含んだ「WBButton」(図5(d)参照)と呼ばれるウィジェットが3×3に区分けされた各矩形領域に並べられていて、二行目の左側にある矩形領域のウィジェットのタイトル文字列は「用紙選択」である。
【0031】
このように、異なる画面レイアウトが選択されているときには、同じ「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットであっても、異なる表示がなされる。すなわち、図10に示す機能設定画面おいて「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットは、図11に比べて広い面積を有しており、ユーザーはラジオボタンによっていずれかの設定値を選択する。一方、図11に示す機能設定画面において「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットにはラジオボタンはなく、ユーザーは他の手段によって設定値を選択する。
【0032】
以上の構成により、画像形成装置1のインタフェースプログラム143には、表示部16に表示させるリソースの具体的な言語や書式情報を記述する必要が無く、CPU11が、カスタマイズ操作により書き換えられた記憶部14の設定記憶領域144を読み出すことにより、ユーザーのカスタマイズに適合した言語および書式情報でリソースが表示される。
【0033】
(C:変形例)
上述の実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下のように変形した態様を適宜組み合わせてもよい。
(C−1)上述の実施形態において、各エイリアスの起点と終点の組み合わせはリソース管理データベース141と書式情報管理データベース142とで同じであったが、同じでなくてもよい。要するに、リソース管理データベース141と書式情報管理データベース142のそれぞれにおいて、エイリアスの終点となるリーフノードの直系上位にあるノードのいずれかに、そのエイリアスの起点があればよい。
【0034】
(C−2)上述の実施形態において、リソース識別子の直近の下位層に言語識別子がリンクされ、そのさらに直近の下位層に区域識別子がリンクされていたが、これらの各識別子の上下関係はこれに限られない。すなわち、リソース識別子、言語識別子および区域識別子が定まることにより、CPU11が唯一のノードを特定できればよい。
【0035】
(C−3)上述の実施形態において、画像形成装置1のCPU11によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、このような制御を行う制御手段としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…画像形成装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、131…言語設定テーブル、132…リソース設定テーブル、14…記憶部、141…リソース管理データベース、142…書式情報管理データベース、143…インタフェースプログラム、1431…画面レイアウト、1432…表示区域定義、144…設定記憶領域、15…操作部、151…座標取得部、152…操作ボタン、16…表示部、17…像形成部、18…通信部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、画像形成装置およびプログラムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファクシミリ、複写機およびネットワーク印刷機など複数の機能を有する画像形成装置が実用化されている。また、ユーザーに情報を提示したりユーザーからの指示を受け付けたりする情報提示画面(以下、ユーザー・インタフェースという)として多言語に対応したものを実装する画像形成装置が実用化されている。このように画像形成装置が多機能化かつ多言語化するに伴い、そのユーザー・インタフェースは複雑化している。装置のユーザー・インタフェースを、個々のユーザーの使用状況や好みに合わせて設定する「カスタマイズ」を容易に行えるようにする技術として、例えば特許文献1には、1回のカスタマイズ操作で複数の画像処理装置についてのカスタマイズを可能にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−203808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、請求項1に係る表示制御装置は、各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、前記指定手段により指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る表示制御装置は、請求項1に記載の表示制御装置において、前記第1の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、画像データに関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、前記第1の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定されるノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた画像データを、当該意味識別子の画像を表す前記画像データとして読み出すことを特徴とする。
請求項3に係る表示制御装置は、請求項1に記載の表示制御装置において、前記第2の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、表示態様情報が関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、前記第2の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定される識別情報に対応づけられたノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた前記表示態様情報を、当該意味識別子の画像の表示態様に関する前記表示態様情報として読み出すことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、表示手段と、前記表示手段に前記画像を表示させる請求項1ないし3のいずれかに記載の表示制御装置と、前記表示制御装置により前記表示手段に表示させられた前記画像の意味に割り当てられた意味識別子により特定される機能を実現して記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする。
請求項5に係るプログラムは、表示手段を備えたコンピュータを各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、前記指定手段により指定指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項2に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項3に係る表示制御装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
請求項5に係るプログラムによれば、表示画像によって情報を提示する画面の多言語化とカスタマイズを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の外観を示す図である。
【図2】実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】操作部および表示部の外観の一例を示す図である。
【図4】記憶部に記憶されているリソース管理データベースの概念図である。
【図5】インタフェースプログラムに記憶されている画面レイアウトを表す図である。
【図6】インタフェースプログラムに記憶されている表示区域定義を表す図である。
【図7】言語設定テーブルおよびリソース設定テーブルの一例を示す図である。
【図8】画像形成装置の動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】画像形成装置の動作によって表示部に表示される初期画面を示す図である。
【図10】機能設定画面の一例を示す図である。
【図11】機能設定画面の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、ユーザーに情報を提示したりユーザーからの指示を受け付けたりする画面のことを、ユーザー・インタフェースという。
(A:構成)
(A−1:全体構成)
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す図である。この画像形成装置1は、プリンタ機能や複写機能を備えており、その上面には表示部16が設けられている。この表示部16にはユーザー・インタフェースが表示される。
次に、図2は、実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示すブロック図である。図2に示すCPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているブートローダや記憶部14に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより画像形成装置1の各部を制御する制御手段である。ROM12は半導体素子等で構成された読み出し専用の不揮発性記憶装置である。このROM12には、記憶部14に記憶されている基本OS(Operating System)をRAM(Random Access Memory)13にロードするためのブートローダやBIOS(Basic Input/Output System)などが記憶されている。RAM13は半導体素子等で構成された揮発性の記憶手段であり、CPU11がプログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。RAM13には、言語設定テーブル131と、リソース設定テーブル132が記憶される。
【0009】
記憶部14はハードディスクドライブなどの大容量の記憶手段であり、CPU11に読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部14には、リソースとしての画像を表す画像データを含むリソース管理データベース141と、その画像の表示態様に関するデータを含む書式情報管理データベース142とが記憶されている。また、記憶部14には、上記のCPU11によって実行されることによりユーザー・インタフェースを構築して表示部16に表示するインタフェースプログラム143が記憶されている。さらに、記憶部14には、このインタフェースプログラム143が実行される際に用いられるパラメータを記憶する領域である設定記憶領域144が設けられている。インタフェースプログラム143には、後述する表示部16に表示される複数の表示領域の配置を表す画面レイアウト1431と、各表示領域における1または複数の表示区域に割り当てられた区域識別子を定義する表示区域定義1432が予め記述されている。つまり、1または複数の表示区域によって各表示領域が構成され、これら複数の表示領域によって、表示部16上にユーザー・インタフェースが構築されるようになっている。
【0010】
操作部15は、各種の指示を入力するための座標取得部151や操作ボタン152を備えており、ユーザーによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号をCPU11に供給する。ここで、座標取得部151とは、例えば表示部16の上(すなわち、表示部16の表示領域の前面側)に重ねて設けられた透明感圧型タッチパネルであり、スタイラスペンや指等により押圧された位置を取得して、取得した位置情報をCPU11に供給する。操作ボタン152は、押下されるとCPU11にこれが押下されたことを示す信号を供給するスイッチである。表示部16は、液晶ディスプレイと、そのディスプレイを駆動する駆動回路と、例えばビットマップ形式の画像データを記憶するVRAM(Video RAM)とを備えており、CPU11の制御の下で画像データに応じた画像を表示する表示手段の一例である。
【0011】
像形成部17は、電子写真方式で画像を形成する画像形成手段の一例である。具体的には、像形成部17は、用紙等の記録媒体を搬送する搬送装置や、CPU11の制御の下で送信される画像データに対応する潜像を形成する感光体と、潜像を現像するための現像剤を感光体に供給する現像剤供給装置と、現像された像を記録媒体に転写する転写装置と、記録媒体の表面に転写された像を定着させる定着装置など、記録媒体に画像を形成するための構成を備えている。さらに、像形成部17は、画像を記録した記録媒体等の表面に光を照射し、その反射光の受光強度に応じた撮像画像データを生成する光学読取装置など、画像データを生成するための構成を備えている。通信部18は、外部機器とデータの遣り取りを行うための通信手段の一例であり、例えば各種のモデムやIMT-2000に準拠した無線通信回路、あるいは、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したシリアルインタフェースや、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)などに準拠した無線インタフェースなどで構成される。通信部18により外部機器から画像データを取得し、取得した画像データに応じた画像を、像形成部17により記録材等に形成することで、画像形成装置1はファクシミリとして機能する。また、像形成部17に備えられた光学読取装置により画像データを取得することで、画像形成装置1はスキャナとして機能する。
【0012】
(A−2:操作部および表示部の外観構成)
図3は、操作部15および表示部16の外観の一例を示す図である。画像形成装置1には、液晶ディスプレイである表示部16の横に、操作ボタン152として、テンキーや矢印ボタン、「ヘルプ」「リセット」「決定」などの文字が書かれたボタンなどが備えられている。ユーザーは、表示部16の表示内容を見ながら、操作ボタン152を押下操作したり、表示部16に重ねて設けられた透明感圧型タッチパネルである座標取得部151を押圧操作したりして、画像形成装置1に指示を与える。
【0013】
(A−3:リソース管理データベースの構成)
図4は、記憶部14に記憶されているリソース管理データベース141の概念図である。リソース管理データベース141は、同図に示すような木構造によって、リソースを管理する。ここでいう「リソース」とは、表示部16に表示される文字列やイメージアイコンなどの画像データをいう。同図に示す木構造において、左方向が上位を示す方向であり、右方向が下位を示す方向である。そして最も上位に存在するノードがルートノードである。ルートノードには、その下位に複数のノードがリンクされており、リンクされた各ノードにもさらに下位層のノードがリンクされている。あるノードの下位層にリンクされたノードをそのノードの子ノードといい、子ノードを持つノードは、その子ノードの親ノードという。そして、子ノードを全く持たないノードをリーフノードという。各ノードに対応する各々の画像データには、記憶部14の記憶領域においてその画像データが記憶される物理アドレス(以下、ポインタという)と、それが存在するのであれば親ノードおよび子ノードのそれぞれのポインタとが関連づけられている。CPU11は、このポインタをたどることにより、任意のノードの親ノードを順に参照することが可能となっている。このように特に親ノードと子ノードの間において、上位方向又は下位方向のいずれか一方のみの方向にノードをたどることができる場合に、その複数のノードは直系の関係にあるという。
【0014】
ルートノードを除く各ノードには、同一階層において自身を識別可能なノード識別子がそれぞれ関連づけられている。そしてルートノードから任意のノードまでの各ノード間の区切りを「/」で表すことにより、CPU11はそのノードを特定する。図4において、例えば「common」とか「basic」などがノード識別子に相当する。このノード識別子と、ポインタの対応を記述した対応表が記憶部14に記憶されており、この対応表を参照することによって、CPU11は、特定したノードにアクセスする。したがって、CPU11は、例えば「/common/basic」や「/service/copy/paper-selection」のような文字列によってそのノードを特定し、これにアクセスする。
【0015】
リーフノードの一部には、上述のリソースが格納されている。例えば図4に示すリーフノードLf1は「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」の直下にリンクされたリーフノードであり、横書きの文章が記述された2つの紙が並べられている様子を示した図形で「コピー」を表しているイメージアイコンをリソースとして格納している。また、リーフノードLf2は「/service/copy/ja_JP/Title」の直下にリンクされたリーフノードであり、「コピー」という日本語の文字列をリソースとして格納している。
【0016】
ここで、リソース管理データベース141はリンクのほかに、あるノードを起点とし他のノードを終点とすることにより、起点としたノードから終点とした他のノードを特定する「エイリアス」と呼ばれる機構を有している。エイリアスの第1の特徴は、その終点がリーフノードである点である。エイリアスの第2の特徴は、その終点となるリーフノードの直系上位のノード、すなわち、そのリーフノードの親ノード、さらにその親ノードというように、親ノードをたどっていく際のいずれかのノードに、その起点がある点である。エイリアスの第3の特徴は、あるノードを起点とするエイリアスは、存在しないか、1つのみ存在する点である。図4の二点鎖線で示すように、リーフノードLf1は、上述の「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」からエイリアスによって特定される。この場合は、エイリアスの起点は、その終点であるリーフノードLf1が直接リンクされているノードである。一方、リーフノードLf2は、それが直接リンクされているノードである上述の「/service/copy/ja_JP/Title」ではなく、その直系上位のノードである「/service/copy/ja_JP」からエイリアスによって特定される。
【0017】
リソース管理データベース141には、ルートノードを含む上位層に各リソースの意味に割り当てられたリソース識別子を表すノード群(1または複数のノードをいう)が存在し、これに続く直近の下位層に言語を特定するための言語識別子を表すノード群がリンクされている。そして、さらにこれに続く直近の下位層に、リソースがイメージアイコンであるか文字列であるかを示す区域識別子を表すノード群がリンクされている。すなわち、リソース識別子、言語識別子および区域識別子は、いずれも1または2以上のノード識別子によって表され、上位層から下位層へ向けてリソース識別子/言語識別子/区域識別子の順でリンクされている。例えば、図4に示す上述の「/service/copy」や「/service/facsimile」がリソース識別子であり、「ja_JP」が言語識別子であり、「ImageIcon」や「Title」が区域識別子である。
【0018】
(A−4:書式情報管理データベースの構成)
書式情報管理データベース142は、リソース管理データベース141と同じ木構造で構成されており、リソース管理データベース141を構成するノードに対応するノードを含んでいる。この木構造において、上述したリーフノードLf1に対応するリーフノードには、上述したイメージアイコンの縦および横の画素数を示すサイズ情報が格納されている。このサイズ情報とは、例えば「40,120」という2つの数値である。また、リーフノードLf2に対応するリーフノードには、上述した文字列のフォントを示すフォント情報が格納されている。このフォント情報とは、例えば「Bold、20pt」というように、フォントの名称とそのサイズの組み合わせからなる情報である。この書式情報管理データベース142は、リソース管理データベース141と同様にエイリアスを有している。
【0019】
(A−5:画面レイアウトの構成)
図5は、インタフェースプログラム143に記述されている画面レイアウトの一例を表す図である。画面レイアウト1431の内容は、表示部16に表示される複数の表示領域の配置を表すパラメータ群、具体的には各表示領域の配置を示す座標・大きさなどのパラメータの集合によって決められている。図5(a)には、ユーザー・インタフェースの初期画面における各表示領域の配置の一例が表されている。このように、初期画面において表示領域は9個であり、各表示領域にはA00〜A08の表示領域識別子が割り当てられている。この初期画面では、画像形成装置1はユーザーにサービスの選択を促す。ここで、サービスとは、画像形成装置1がプログラムを実行することによって実現する機能のことをいう。次に、図5(b)には、ユーザー・インタフェースの初期画面においてサービスを選択した後、選択されたサービスの機能の詳細を設定する画面(以下、機能設定画面という)の一例が表されている。この機能設定画面において、表示領域は11個であり、各表示領域にはA10〜A17およびA90〜A92の表示領域識別子が割り当てられている。同様に、図5(c)には、他の機能設定画面の一例が表されており、この機能設定画面において、表示領域は13個であり、各表示領域にはA20〜A29およびA90〜A92の表示領域識別子が割り当てられている。ここで、図5(b)の表示領域識別子A90〜A92と図5(c)の表示領域識別子A90〜A92とは同一の表示領域を表している。
【0020】
(A−6:画面レイアウトの構成)
図6は、インタフェースプログラム143に記述されている表示区域定義の一例を表す図である。インタフェースプログラム143は、ウィジェットと呼ばれる複数の部分プログラムを有している。このウィジェットには、その種類毎に識別子(以下、ウィジェット識別子という)が定められている。そして、各ウィジェットは、上述した複数の表示領域のそれぞれに割り当てられ、表示対象とするリソースが特定されることにより、割り当てられたそれぞれの表示領域の表示を行う。各ウィジェットに対しては、1または複数の表示区域が定められている。例えば、図6(a)に示す「ServiceButton」というウィジェット識別子で識別されるウィジェットには、矩形の表示領域の上方かつ中央に「ImageIcon」という区域識別子で識別される表示区域が定められ、その下方に「Title」という区域識別子で識別される表示区域が定められている。このように、表示区域定義1432は、複数のウィジェット識別子毎に、各表示区域の配置とその表示区域の区域識別子とを関連付けている。
【0021】
(A−7:言語設定テーブルおよびリソース設定テーブルの構成)
次に、RAM13の言語設定テーブル131およびリソース設定テーブル132について説明する。図7は、言語設定テーブル131およびリソース設定テーブル132の一例を示す図である。言語設定テーブル131には、言語識別子の設定内容を示す設定データが記述されている。「言語コード」は、画像形成装置1で使用する言語を示す設定データであり、ISO639−1に従った識別子が記述されている。「国コード」は、画像形成装置1で使用する言語が使用されている国を示す設定データであり、ISO3166−1 alpha−2に従った識別子が記述されている。これらがアンダーバー「_」で組み合わされて言語識別子が表されている。図7の上段に示す例では、言語識別子に対応する設定データは、日本語および日本国を示す「ja_JP」である。すなわち、この設定データの「ja」は日本語に対応しており、「JP」は日本国に対応している。CPU11は、このように「言語コード」と「国コード」を言語設定テーブル131から読み出してこれらを組み合わせて言語識別子を特定し、画像形成装置1により使用される言語と、その言語を用いた言葉の具体的表現を特定する。すなわち、CPU11は、自装置において言語設定テーブル131によって設定されている言語を特定する特定手段の一例である。なお、言語識別子は、上述のようにISO639−1に従った識別子とISO3166−1 alpha−2に従った識別子を組み合わせて使用するものに限られず、これらのいずれか一方のみを使用したり、他の識別子を組み合わせて使用したりしてもよい。
【0022】
この言語設定テーブル131は、記憶部14の設定記憶領域144から読み出されるが、予め定められたユーザーの操作により操作部15を介して書き換えられてもよい。また、ユーザーが言語設定テーブル131を書き換えた場合に、設定記憶領域144に記憶されている言語設定テーブル131を消去するとともに、書き換えられたこの言語設定テーブル131を設定記憶領域144に記憶するようにしてもよい。すなわち、この言語設定テーブル131は、操作部15を介したユーザーのカスタマイズ操作によってカスタマイズ可能なように構成されている。CPU11は、この言語設定テーブル131から設定データを読み出して、この設定データの内容に応じた処理を実行する。
【0023】
リソース設定テーブル132には、表示領域識別子とその表示領域に割り当てられるウィジェットを示すウィジェット識別子と、そのウィジェットによってその表示領域に表示されるリソースのリソース識別子とが関連付けられて記述される。例えば、図7の下段に示す例では、表示領域識別子「A01」に関連付けられているウィジェット識別子は「ServiceButton」であり、これに関連付けられているリソース識別子は、「/service/copy」である。
【0024】
このリソース設定テーブル132は、記憶部14の設定記憶領域144から読み出されるが、予め定められたユーザーの操作により操作部15を介して書き換えられてもよい。また、ユーザーがリソース設定テーブル132を書き換えた場合に、設定記憶領域144に記憶されているリソース設定テーブル132を消去するとともに、書き換えられたこのリソース設定テーブル132を設定記憶領域144に記憶するようにしてもよい。すなわち、このリソース設定テーブル132は、操作部15を介したユーザーのカスタマイズ操作によってカスタマイズ可能なように構成されている。CPU11は、このリソース設定テーブル132から設定データを読み出して、この設定データの内容に応じた処理を実行する。
【0025】
(B:動作)
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図8は、画像形成装置1の動作の流れを説明するためのフローチャートである。ユーザーが、図示しない電源ボタンを操作して画像形成装置1に電力を供給すると、画像形成装置1のCPU11は、記憶部14からインタフェースプログラム143を読み出すとともに、記憶部14の設定記憶領域144から読み出した設定データをRAM13の言語設定テーブル131とリソース設定テーブル132にそれぞれ書き込む。そして、CPU11は、RAM13に記憶された言語設定テーブル131から「言語コード」と「国コード」の設定データを読み出し、指定された言語識別子を特定する(ステップS101)。次に、CPU11は、表示要求があるか否かを判断し(ステップS102)、表示要求がないと判断した場合には(ステップS102;NO)、表示要求を待ち続け、表示要求があると判断した場合には(ステップS102;YES)、画面レイアウトの特定(ステップS103)を行う。画面レイアウトの特定は、インタフェースプログラム143に予め記憶されている画面レイアウト1431に基づいて行われる。そして、CPU11は、リソース設定テーブル132を取得し(ステップS104)、これに基づいて、画面レイアウト1431に基づいて特定された表示領域に対応するウィジェット識別子とリソース識別子を特定する。
【0026】
ウィジェット識別子を特定すると、CPU11はインタフェースプログラム143に記述されている表示区域定義1432により、特定したそのウィジェット識別子に関連付けられている表示区域を特定する(ステップS105)。そして、CPU11は、ステップS104で取得したリソース設定テーブル132に基づいて、ステップS105で特定した表示区域に対応するノードを、リソース管理データベース141および書式情報管理データベース142のそれぞれにおいて特定する。CPU11は、特定したノードにエイリアスがあるか否かを判断し(ステップS107)、エイリアスがないと判断した場合には(ステップS107;NO)、判断対象を、そのノードの親ノードに移動する(ステップS108)。一方、エイリアスがあると判断した場合には(ステップS107;YES)、CPU11は、そのエイリアスに従ってノードを辿って、リソースと書式情報を特定する(ステップS109)。そして、CPU11は、特定したリソースと書式情報に基づいて、上記の表示区域に対する表示を行う(ステップS110)。
【0027】
ここで、具体例を挙げて上述の動作を説明する。ここでは、CPU11がステップS101で特定した言語識別子は「ja_JP」であり、ステップS103で特定した画面レイアウトは、図5(a)に示した初期画面であるとする。そして、CPU11が、ステップS104で取得したリソース設定テーブル132は、図7の下段に示すリソース設定テーブル132であり、ステップS102で表示要求がなされている表示領域は「A01」であるとする。したがって、表示領域「A01」に対応するウィジェット識別子は「ServiceButton」であり、これに対応するリソース識別子は「/service/copy」である。そして、まず、CPU11は、このウィジェット識別子で識別されるウィジェットに用いられる表示区域の区域識別子を特定する。この区域識別子は「ImageIcon」と「Title」である。そこで、CPU11は、まず、ステップS105において区域識別子「ImageIcon」で識別される表示区域を表示対象とし、ステップS106において、これに対応するリソース管理データベース141のノードと、書式情報管理データベース142のノードとをそれぞれ特定する。このノードはいずれも「/service/copy/ja_JP/ImageIcon」という文字列で表されるノードである。CPU11は、ステップS107において、そのノードにエイリアスがあるか否かを判断する。図4に示したように、このノードからはこれを起点としてリーフノードLf1を終点とするエイリアスがあるので、CPU11は、ステップS107において肯定的判断をし、処理はステップS109に進む。CPU11は、ステップS109において、エイリアスでリソースと書式情報を特定し、ステップS110において、特定したリソースと書式情報に基づいて、表示区域に対する表示を行い、処理を終了する。
【0028】
区域識別子「ImageIcon」で識別される表示区域を表示対象とする処理を終えると、CPU11は、再び言語識別子を取得し、表示要求があるか否かの判断を行う。ウィジェット「ServiceButton」には、まだ表示対象となっている表示区域として区域識別子「Title」で識別される表示区域が残っているので、CPU11は、ステップS102において肯定的判断を行う。ステップS103およびステップS104においては、上述と同様であり、CPU11は、ステップS105において表示対象とする表示区域の区域識別子を「Title」と設定する。そして、ステップS106において、CPU11は、これに対応するリソース管理データベース141のノードと、書式情報管理データベース142のノードとをそれぞれ特定する。このノードはいずれも「/service/copy/ja_JP/Title」という文字列で表されるノードである。CPU11は、上述と同様に、ステップS107において、そのノードにエイリアスがあるか否かを判断する。図4に示したように、このノードにはエイリアスが備えられていない。したがって、CPU11はステップS107において否定的判断をし、ステップS108において、親ノードへ移動する。その結果、注目するノードは「/service/copy/ja_JP」となる。このノードにはこれを起点としてリーフノードLf2を終点とするエイリアスがあるので、CPU11は処理をステップS109に進める。CPU11は、ステップS109において、エイリアスでリソースと書式情報を特定し、ステップS110において、特定したリソースと書式情報に基づいて、表示区域に対する表示を行い、処理を終了する。
【0029】
図9は、上記の動作によって表示部16に表示される初期画面を示す図である。図に示すように、表示領域A00には「サービスを選択してください」という文字列が表示され、表示領域A01の上方には、コピーを意味するアイコンが、表示領域A01の下方には、「コピー」という文字列そのものが表示される。すなわち、このアイコンや文字列は、「コピーする」という意味を持っており、「/service/copy」というリソース識別子は、この意味に割り当てられた意味識別子の一例である。次に、ユーザーが表示領域A01の内側をスタイラスペンや指で押下すると、CPU11は、表示対象とする画面レイアウトとして新たに機能設定画面を選択する。図10は、画像形成装置1が提供するサービスとして「コピー」を選択したときにおける機能設定画面の一例を示す図である。画面レイアウトとして、図5(b)に示す配置が定められているときには、表示部16には、図10に示すような画面が表示される。具体的には例えば、ラジオボタンを含んだ「GroupButton」(図5(c)参照)と呼ばれるウィジェットが3つ横に並べられていて、そのうち2番目のウィジェットのタイトル文字列は「用紙選択」である。
【0030】
一方、図11は、画像形成装置1が提供するサービスとして「コピー」を選択したときにおける機能設定画面の別の一例を示す図である。画面レイアウトとして、図5(c)に示す配置が定められているときには、表示部16には、図11に示すような画面が表示される。具体的には、ラジオボタンを含んだ「WBButton」(図5(d)参照)と呼ばれるウィジェットが3×3に区分けされた各矩形領域に並べられていて、二行目の左側にある矩形領域のウィジェットのタイトル文字列は「用紙選択」である。
【0031】
このように、異なる画面レイアウトが選択されているときには、同じ「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットであっても、異なる表示がなされる。すなわち、図10に示す機能設定画面おいて「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットは、図11に比べて広い面積を有しており、ユーザーはラジオボタンによっていずれかの設定値を選択する。一方、図11に示す機能設定画面において「用紙選択」の機能設定を行わせるウィジェットにはラジオボタンはなく、ユーザーは他の手段によって設定値を選択する。
【0032】
以上の構成により、画像形成装置1のインタフェースプログラム143には、表示部16に表示させるリソースの具体的な言語や書式情報を記述する必要が無く、CPU11が、カスタマイズ操作により書き換えられた記憶部14の設定記憶領域144を読み出すことにより、ユーザーのカスタマイズに適合した言語および書式情報でリソースが表示される。
【0033】
(C:変形例)
上述の実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下のように変形した態様を適宜組み合わせてもよい。
(C−1)上述の実施形態において、各エイリアスの起点と終点の組み合わせはリソース管理データベース141と書式情報管理データベース142とで同じであったが、同じでなくてもよい。要するに、リソース管理データベース141と書式情報管理データベース142のそれぞれにおいて、エイリアスの終点となるリーフノードの直系上位にあるノードのいずれかに、そのエイリアスの起点があればよい。
【0034】
(C−2)上述の実施形態において、リソース識別子の直近の下位層に言語識別子がリンクされ、そのさらに直近の下位層に区域識別子がリンクされていたが、これらの各識別子の上下関係はこれに限られない。すなわち、リソース識別子、言語識別子および区域識別子が定まることにより、CPU11が唯一のノードを特定できればよい。
【0035】
(C−3)上述の実施形態において、画像形成装置1のCPU11によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、このような制御を行う制御手段としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…画像形成装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、131…言語設定テーブル、132…リソース設定テーブル、14…記憶部、141…リソース管理データベース、142…書式情報管理データベース、143…インタフェースプログラム、1431…画面レイアウト、1432…表示区域定義、144…設定記憶領域、15…操作部、151…座標取得部、152…操作ボタン、16…表示部、17…像形成部、18…通信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、
前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、
利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、
前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、
前記指定手段により指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、
前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記第1の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、画像データに関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、
前記第1の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定されるノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた画像データを、当該意味識別子の画像を表す前記画像データとして読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、表示態様情報が関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、
前記第2の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定される識別情報に対応づけられたノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた前記表示態様情報を、当該意味識別子の画像の表示態様に関する前記表示態様情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
表示手段と、
前記表示手段に前記画像を表示させる請求項1ないし3のいずれかに記載の表示制御装置と、
前記表示制御装置により前記表示手段に表示させられた前記画像の意味に割り当てられた意味識別子により特定される機能を実現して記録媒体に画像を形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
表示手段を備えたコンピュータを
各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、
前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、
利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、
前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、
前記指定手段により指定指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、
前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項1】
各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、
前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、
利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、
前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、
前記指定手段により指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、
前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記第1の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、画像データに関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、
前記第1の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定されるノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた画像データを、当該意味識別子の画像を表す前記画像データとして読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、木構造を構成する複数のノードにより、前記意味識別子、前記言語および前記区域識別子を表し、かつ、前記意味識別子の下位に前記言語および前記区域識別子を関連付けるとともに、表示態様情報が関連付けられ、かつ、下位のノードを持たないノードであるリーフノードを指し示す指示情報を、当該リーフノードの直系上位のいずれかのノードに関連付けて記憶し、
前記第2の読出手段は、前記特定手段によって特定された前記言語と前記取得手段によって取得された前記意味識別子及び前記区域識別子により唯一に特定される識別情報に対応づけられたノード、およびそのノードの直系上位のノードの中から、最も下位にあり、かつ、前記指示情報を有するノードを特定し、当該指示情報が指し示すリーフノードに関連付けられた前記表示態様情報を、当該意味識別子の画像の表示態様に関する前記表示態様情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
表示手段と、
前記表示手段に前記画像を表示させる請求項1ないし3のいずれかに記載の表示制御装置と、
前記表示制御装置により前記表示手段に表示させられた前記画像の意味に割り当てられた意味識別子により特定される機能を実現して記録媒体に画像を形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
表示手段を備えたコンピュータを
各画像の意味に割り当てられた意味識別子に対応付けて、当該画像を表す画像データを、言語毎、及び当該画像が表示される各表示区域に割り当てられた区域識別子毎に記憶する第1の記憶手段と、
前記各画像の前記意味識別子に対応付けて、当該画像の表示態様に関する表示態様情報を、前記言語毎及び前記区域識別子毎に記憶する第2の記憶手段と、
利用者の操作に応じて自装置において使用される言語、意味識別子及び区域識別子を指定する指定定手段と、
前記指定手段により指定された前記言語を特定する特定手段と、
前記指定手段により指定指定された前記意味識別子及び前記区域識別子を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する画像データを、前記第1の記憶手段から読み出す第1の読出手段と、
前記特定手段によって特定された言語と前記取得手段によって取得された意味識別子及び区域識別子とに対応する表示態様情報を、前記第2の記憶手段から読み出す第2の読出手段と、
前記取得手段によって取得された区域識別子が割り当てられた表示区域において、前記第1の読出手段によって読み出された画像データに応じた画像を、前記第2の読出手段によって読み出された表示態様情報に応じた表示態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段と
して機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−182182(P2010−182182A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26362(P2009−26362)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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