説明

表示制御装置、表示システム、および表示制御方法

【課題】効果的にエネルギー消費に関する情報をテレビジョン受像機に表示させることのできる表示制御装置を提供する。
【解決手段】テレビに接続された表示制御装置はアンテナからのテレビジョン信号のうち、テレビ放送のないチャンネル周波数を検知する(S10)。また、表示制御装置は家庭内の電気機器にも接続されて、各電気機器から消費エネルギーを示す情報を受信する(S12)。表示制御装置は受信した情報に基づいて消費電力量を報知するための画面の映像信号を作成する(S16)。その作成から一定時間内に、テレビにおいて表示するチャンネルの切り替えであって、上記検知されたテレビ放送のないチャンネルへの切り替えが検知されると(S16でYES)、表示制御装置はその周波数域で作成した映像信号をテレビに対して送信する(S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は表示制御装置、表示システム、および表示制御方法に関し、特に、エネルギー消費の状態をテレビジョン受像機に表示させる制御を行なう表示制御装置、表示システム、および表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに省エネルギーの啓発を促すシステムとして、家庭内での現在の消費電力量を表示するシステムが提案されている。
【0003】
たとえば、特開2002−40055号公報(以下、特許文献1)は、居住者に各電気機器による電力消費の状況を報知するためのシステムとして、電気機器それぞれの消費電力と電力会社から住居に通知される電気料金とから電気機器ごとの電気料金を算出し、電気機器ごとの電気料金をテレビ受像機の画面上に表示するシステムを開示している。また、特開2008−216243号公報(以下、特許文献2)は、現在の電力使用量を報知するシステムとして、コンセント形状の電力計から送信される消費電力量を受信し、それに基づいてビデオデータを生成してテレビ受像機に消費電力量を表示させるシステムを開示している。
【0004】
このように、たとえばテレビ受像機の画面など、ユーザが常に見ている表示装置に消費電力量が表示されることは、ユーザに省エネルギーの啓発を促すシステムとして効果的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−40055号公報
【特許文献2】特開2008−216243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザがテレビ番組を視聴中のテレビ受像機の画面に常に消費電力に関する表示がなされると、ユーザのテレビ番組の視聴の妨げとなってしまうという問題がある。
【0007】
そのため、テレビ番組を視聴中のテレビ受像機の画面に替えて、ビデオ入力やWEBサーバでの表示が考えられるが、ユーザがテレビ番組を視聴中である場合には電力量を表示するために、わざわざ入力切り替えしなければならないし、テレビ番組を視聴中でない場合には電力量を確認するためにテレビ受像機の電源を入れなければならないし、操作が面倒であるという問題がある。さらに、動画などの、再生に時間を要するコンテンツを用いて表示する場合、表示が終了してしまったり途中から開始されてしまったりして、完全な報知ができない場合がある、という問題もある。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、ユーザに煩わしい操作を強いることなく効果的にエネルギー消費に関する情報をテレビジョン受像機に表示させることのできる表示制御装置、表示システム、および表示制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、表示制御装置はテレビジョン受像機の表示を制御するための表示制御装置であって、テレビジョン受像機を含む他の機器と通信するための第1の通信デバイスと、テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、コントローラとを備える。コントローラは、他の機器から受信した当該他の機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するための作成手段と、受信したテレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するための第1の検知手段と、第2の通信デバイスでテレビジョン受像機に対して、作成された映像信号をテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するための送信手段とを含む。
【0010】
好ましくは、コントローラは、テレビジョン受像機において表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを検知するための第2の検知手段をさらに含み、送信手段は、テレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、作成された映像信号を切り替える先であるテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する。
【0011】
より好ましくは、表示制御装置は記憶装置をさらに備え、作成手段で作成された映像信号をテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数でテレビジョン受像機に対して送信した後にテレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれているチャンネルへの切り替えが行なわれたことが第2の検知手段によって検知されると、送信手段は作成された映像信号の送信を終了し、コントローラは、作成された映像信号のうちの送信手段での送信が終了した位置を特定する情報を記憶装置に格納するための格納手段をさらに含み、テレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、送信手段は、作成された映像信号を記憶装置に格納された終了した位置からテレビジョン受像機に対して送信する。
【0012】
本発明の他の局面に従うと、表示システムは、エネルギーを消費する機器と、テレビジョン受像機と、テレビジョン受像機の表示を制御するための表示制御装置とを含む表示システムであって、エネルギーを消費する機器は、消費エネルギー量を示す情報を表示制御装置に送信するための通信デバイスを備え、表示制御装置は、テレビジョン受像機およびエネルギーを消費する機器と通信するための第1の通信デバイスと、テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、コントローラとを備える。コントローラは、エネルギーを消費する機器から受信した当該エネルギーを消費する機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するための作成手段と、テレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するための第1の検知手段と、第2の通信デバイスでテレビジョン受像機に対して、作成された映像信号をテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するための送信手段とを含む。
【0013】
好ましくは、表示制御装置のコントローラは、テレビジョン受像機において表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを検知するための第2の検知手段をさらに含み、送信手段は、テレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、作成された映像信号を切り替える先であるテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する。
【0014】
好ましくは、テレビジョン受像機は、表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを表示制御装置に通知するための通信デバイスを備え、表示制御装置の送信手段は、テレビジョン受像機から通知された切り替える先であるチャンネルがテレビ放送が行なわれていないチャンネルである場合に、作成された映像信号を切り替える先であるテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する。
【0015】
より好ましくは、表示制御装置は記憶装置をさらに備え、作成手段で作成された映像信号をテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数でテレビジョン受像機に対して送信した後にテレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれているチャンネルへの切り替えが行なわれたことが第2の検知手段によって検知されると、送信手段は作成された映像信号の送信を終了し、コントローラは、作成された映像信号のうちの送信手段での送信が終了した位置を特定する情報を記憶装置に格納するための格納手段をさらに含み、テレビジョン受像機においてテレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、送信手段は、作成された映像信号を記憶装置に格納された終了した位置からテレビジョン受像機に対して送信する。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は表示制御装置でテレビジョン受像機の表示を制御する方法であって、表示制御装置は、テレビジョン受像機を含む他の機器と通信するための第1の通信デバイスと、テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、コントローラとを備え、コントローラが、他の機器から受信した当該他の機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するステップと、コントローラが、受信したテレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するステップと、コントローラが、第2の通信デバイスでテレビジョン受像機に対して、作成された映像信号をテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するステップとを含む。
【発明の効果】
【0017】
この発明によると、ユーザに煩わしい操作を強いることなくエネルギー消費に関する情報がテレビジョン受像機に表示される。これにより、ユーザは、意識せず、また視聴を妨げられることなく、効率的に家庭内のエネルギー状態を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態にかかる、家庭内のエネルギー消費を管理するためのシステムの構成の具体例を示す図である。
【図2】実施の形態にかかるシステムに含まれる電気機器の構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態にかかるシステムに含まれる表示制御装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】表示制御装置での動作を表わすフローチャートである。
【図5】実施の形態にかかるシステムに含まれるテレビに表示される電気機器での消費電力を報知する画面の具体例を示す図である。
【図6】電気機器での消費電力を動画で報知する場合の表示制御装置での動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態の変形例にかかるシステムの構成の具体例を示す図である。
【図8】実施の形態にかかるシステムに含まれるテレビに表示される電気機器での消費電力を報知する画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0020】
(電力表示システム)
図1は、実施の形態にかかる、家庭内のエネルギー消費を管理するためのシステム(HEMS<Home Energy Management System>、以下、システムと称する)100の構成の具体例を示す図である。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態では、電力を消費する電気機器として後述する通信回線に接続可能な一般的な家電が想定され、具体的には、空気調和機(以下、エアコンとも称する)、照明機としてのLED(Light Emitting Diode)照明、および洗濯機が想定される。システム100には電気機器10としてこれら機器に相当する電気機器10A,10B,10Cが含まれる。
【0022】
さらに図1を参照して、システム100には、表示装置としてのテレビ(以下、テレビとも称する)20と、表示制御装置(表示コントローラ)30とが含まれる。なお、ここでは、テレビ20は表示装置として例示しているが、もちろん当該システム100における電気機器10としての機能との両機能を兼ねてもよい。テレビ20は赤外線を受光するための受光部22を備えて、リモートコントローラ(以下、リモコン)60の操作に従った該リモコン60の発光部61から赤外線で送信される操作信号を受信する。
【0023】
これら電気機器10、テレビ20、および表示制御装置30は、通信回線で接続され、互いに通信を行なう。通信回線は有線であってもよいし、赤外線通信等の無線であってもよい。以降の説明では、これらの間の通信は電源ケーブル50を利用した通信であるとして、電気機器10、テレビ20、および表示制御装置30は、それぞれ、通信装置として通信モデム(以下、PLC(Power Line Communication)とも称する)11、21、31を有している。PLCは、本体に着脱可能なものであってもよいし、本体に含まれた一つの機能であってもよい。
【0024】
(電気機器)
図2は、電気機器10の構成の具体例を示すブロック図である。図2を参照して、一般的な電気機器としての電気機器10は、ユーザからの操作入力を受け付けるための機構である入力部12と、制御装置である制御部13と、電気機器10として機能するための図示しない機構を駆動させるための機構である駆動部14と、エネルギー管理部15と記憶部16とを含む。
【0025】
電気機器10がエアコンや洗濯機である場合、入力部12としてはスイッチなどが該当する。電気機器10がテレビである場合、入力部12は受光部22が該当する。
【0026】
制御装置である制御部13は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などを含み、入力部12からの操作信号に従ってCPUがRAMに記憶されているプログラムを実行することによって駆動部14に制御信号を出力し、図示しない機構を駆動させる。駆動対象の機構は、電気機器10がエアコンである場合には送風機構や加熱機構、洗濯機である場合には洗濯槽の回転機構、などが該当する。
【0027】
エネルギー管理部15は駆動部14に接続され、駆動部14での駆動によって上記機構で消費される電力を検出する。エネルギー管理部15は、その検出を行なうための駆動部14に接続された回路等のハードウェア構成であってもよいし、制御部13のCPUがプログラムを実行することによってCPUの実現する機能の一つ、つまりソフトウェア構成であってもよい。
【0028】
エネルギー管理部15はRAMやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に接続され、または記憶装置を含み、検出された電力消費を記憶する。該記憶装置には当該電気機器10を特定する情報も記憶される。電気機器10を特定する情報としては、たとえば「エアコン」や「洗濯機」であることを特定する情報であってもよいし、製造番号等であってもよい。これらは予め出荷時に記憶されているものであってもよいし、その後に入力されて記憶されるものであってもよい。
【0029】
エネルギー管理部15は上記記憶装置に記憶された消費電力を表わす情報に当該電気機器10を特定する情報を関連付けてPLC11に渡し、表示制御装置30に送信させる。送信のタイミングは、いわゆるプッシュ型と言われる、予め規定された時間間隔や電源が投入されてから予め規定された時間後などの電気機器10側で規定したタイミングであってもよいし、いわゆるプル型と言われる、表示制御装置30から要求を受けてそのタイミングであってもよい。
【0030】
(表示制御装置)
再び図1を参照して、表示制御装置30は、ハードウェア構成として、赤外線を受光するための受光部32と、演算装置としてのCPU33、メインメモリとしてのRAM34、記憶装置としてのHDD35、および通信デバイス36を含む。
【0031】
表示制御装置30はテレビ20の近傍に設置されることが想定され、表示制御装置30とテレビ20とは同軸ケーブルで接続される。また、表示制御装置30は同軸ケーブルでアンテナと接続される。
【0032】
通信デバイス36は、アンテナから同軸ケーブルを経て入力されるテレビジョン信号を受信し、同軸ケーブルで接続されたテレビ20に出力する。
【0033】
表示制御装置30はテレビ20の近傍に設置されることによって、リモコン60の発光部61からテレビ20の受光部22に向けて発光された赤外線が受光部32によって受光される。すなわち、ユーザがリモコン60でテレビ20に対する操作を行なった場合、近傍にある表示制御装置30でもその操作信号が受信されることになる。
【0034】
図3は、表示制御装置30の機能構成を示すブロック図である。図3に示される各機能は、CPU33がRAM34に記憶されるプログラムを実行することによって主にCPU33に形成される機能である。
【0035】
図3を参照して、CPU33は、通信デバイス36からのテレビジョン信号の入力を受け付けるための第1入力部301、テレビジョン信号に表わされた各チャンネルに相当する周波数域における映像信号を一定時間監視して映像パケットの含まれていないチャンネル(周波数域)を検知するための第1検知部302と、受光部32で受光した赤外線で表わされた操作信号の入力を受け付けるための第2入力部303と、該操作信号を監視して上記映像パケットの含まれていないチャンネルへの切替を指示する操作信号であることを検知するための第2検知部304と、PLC31で受信した電気機器10からの情報の入力を受け付けるための第3入力部305と、該情報に含まれる電気機器10での消費電力を記憶するための第1記憶部306と、第1記憶部306に記憶された電気機器10での消費電力を報知する画面を表わしたMPEG2などのデジタルデータである映像信号を作成するための映像作成部307と、通信デバイス36から同軸ケーブルを用いてテレビ20に出力するテレビジョン信号のうちの上記映像パケットの含まれていないチャンネルである周波数域で映像作成部307で作成された映像信号を送信するための映像送信部308とを実現する。
【0036】
好ましくは、CPU33は入力された電気機器10からの消費電力に関する情報に取得したタイミングを示す情報を関連付けて第1記憶部306に記憶する。そのようにすることで、映像作成部307において、所定の時間における消費電力の蓄積量や、日ごとの消費電力量、などを報知する画面を表わす映像信号を作成することができる。
【0037】
(動作フロー)
図4は、表示制御装置30での動作を表わすフローチャートである。図4のフローチャートで表わされる動作は、CPU33がRAM34に記憶されるプログラムを実行することによって実現される。
【0038】
図4を参照して、テレビ20からテレビ番組が出力されているとき、CPU33はアンテナから入力を受け付けたテレビジョン信号を監視して、映像パケットの含まれていないチャンネルを検知する(ステップS10)。
【0039】
また、CPU33は、電気機器10での消費電力を取得する(ステップS12)。ここでは、所定のタイミングで電気機器10から送信されてくる消費電力の情報を含む情報をPLC31で受信することによって電気機器10での消費電力を取得してもよいし、予め規定したタイミングで消費電力に関する情報のリクエストを電気機器10に送信し、それに対する消費電力の情報を含むレスポンスを受信することによって該電気機器10での消費電力を取得してもよい。
【0040】
なお、ステップS12の動作は、ステップS10の動作に関わらず行なわれてもよく、その場合、動作の順はこの順に限定されず、逆であってもよいし、並行して両動作が行なわれてもよい。このようにすることで、リアルタイムに電気機器10での消費電力を取得することが可能となる。
【0041】
または、ステップS12の動作は、ステップS10で映像パケットの含まれていないチャンネルが検知されたら行なわれるようにしてもよい。このようにすることで、システム間での通信量を抑えることができる。
【0042】
CPU33は、ステップS12で取得した電気機器10での消費電力を報知する画面を表示装置であるテレビ20に表示させるための映像信号を作成する(ステップS14)。そして、その作成から一定時間内に、リモコン60からテレビ20に対して、チャンネルの切り替えを指示する操作信号であって、ステップS10で検知された映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたことを検知すると(ステップS16でYES)、当該切り替えることが指示された映像パケットの含まれていないチャンネルの周波数域でステップS14で作成した映像信号を通信デバイス36から同軸ケーブルを経てテレビ20に送信する(ステップS18)。
【0043】
これにより、テレビ20では、リモコン60から映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたときに、表示制御装置30から送信された電気機器10での消費電力を報知する画面が表示される。すなわち、ユーザは、テレビ番組の視聴が妨げられることなく、また、該画面を表示させるための特別な操作を行なうことなく、意識せずとも家庭内のエネルギー情報を知ることができる。また、この報知はチャンネル切り替え時に開始するものであり、報知のためにわざわざテレビ20の電源を入れる必要がない。そのため、報知のための電力消費を抑えることができる。また、切り替えたチャンネルの周波数域で報知画面のための映像が送信されるので、映像を送信するための通信時間を抑えることができる。
【0044】
なお、ステップS14での映像信号の作成から一定時間内に、リモコン60からテレビ20に対して、ステップS10で検知された映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたことが検知されなかった場合には、CPU33は、再度動作をステップS12に戻し、電気機器10からの消費電力の情報を受信して、それを報知する画面をテレビ20に表示させるための映像信号を作成する。
【0045】
これにより、リモコン60から映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたときに、そのタイミングから一定時間内の電気機器10での消費電力を報知する画面がテレビ20に表示される。すなわち、ユーザは、電気機器10での消費電力をリアルタイムに知ることができる。
【0046】
または、CPU33は上記ステップS16での判断を行なわず、ステップS18の動作を行なってもよい。すなわち、映像信号を映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号の有無に関わらず、ステップS14で電気機器10での消費電力を報知する画面の映像信号を作成すると、CPU33は作成した映像信号を映像パケットの含まれていないチャンネルの周波数域でテレビ20に送信してもよい。
【0047】
これにより、表示制御装置30は、リモコン60からテレビ20に向けた赤外線による操作信号を傍らで受信するための受光部32を備える必要がなくなる。また、リモコン60からテレビ20に対して映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されると直ちに電気機器10での消費電力を報知する画面がテレビ20に表示されるので、ユーザの利便性を損なうことがなく、効果的にユーザに電力消費状態を報知することができる。
【0048】
(報知の具体例)
図5は、テレビ20に表示される電気機器10での消費電力を報知する画面の具体例を示す図である。
【0049】
一例として、電気機器10での消費電力の報知は、図5(A)に示されるように、当該システムに含まれるすべての電気機器10それぞれでの消費電力を報知する画面でなされてもよい。図5(A)の画面例の場合、各電気機器10で駆動部14での消費電力が検出された時点での消費電力が報知される。この場合、さらに、図5(A)に示されるように、予め記憶される単位電力量あたりの費用を乗じることで得られる各電気機器10の電気料金も併せて表示するようにしてもよい。
【0050】
また他の例として、電気機器10での消費電力の報知は、図5(B),(C)に示されるように、それぞれの電気機器10での一定期間での消費電力量を報知する画面でなされてもよい。図5(B),(C)の画面例の場合、各電気機器10における一日の消費電力量が報知される。この報知を行なう場合、CPU33では報知する日に関連付けられて記憶されている電気機器10での消費電力を合算して、その日の当該電気機器10での消費電力量を算出する。また、図5(B),(C)の画面例の場合、複数日にわたる各電気機器10での消費電力量が報知される。この報知を行なう場合、CPU33では報知する複数日のそれぞれに関連付けられて記憶されている電気機器10での消費電力を日ごとに合算して、各日の当該電気機器10での消費電力量を算出する。
【0051】
または、より好ましくは、各電気機器10での消費電力の報知は、図5に示されるように、図5(A),図5(B),図5(C)の画面が所定の時間で切り替わる動画でなされる。これにより、ユーザは、それぞれの電気機器10での消費電力や、一日の消費電力量や、数日間の消費電力量の推移などを特別な操作を要さずに知ることができる。
【0052】
さらに、図5に示された動画での報知に併せて、音声にて消費電力を報知してもよい。この場合、表示制御装置30のCPU33は、さらに音声信号を作成するための作成部を実現し、該作成部が取得した電気機器10での消費電力に関する情報を音声化する。音声信号は映像信号と同様に、映像パケットの含まれていないチャンネルの周波数域でテレビ20に対して送信される。
【0053】
なお、図6は、図5に示された動画での報知の場合の表示制御装置30の動作を示すフローチャートである。
【0054】
図6を参照して、CPU33は上記ステップS16で映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号を受信したことが検知され、動画のための映像信号をその周波数域でテレビ20に対して送信した後に、そのチャンネルから他の映像パケットの含まれたチャンネルへの切り替えを指示する操作信号を受信したことが検知されると(ステップS38でYES)、上記映像信号の送信を終了する(ステップS40)。このときCPU33は、図3に示されたように第2記憶部309をさらに実現して、テレビ20に対して送信した映像信号の終了位置、すなわちテレビ20で再生された動画の終了位置を格納する。終了位置は、たとえば作成された映像信号の先頭からのビット数などの形式で格納される。
【0055】
ステップS16で電気機器10での消費電力を動画で報知するための映像信号が作成されてから一定時間内に映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたことが検知されると、CPU33は、さらに、終了位置が記憶されているか否かを確認する。記憶されていない場合にはCPU33は作成された映像信号の先頭からテレビ20に送信し(ステップS34)、記憶されている場合にはその終了位置からテレビ20に送信する(ステップS36)。
【0056】
なお、CPU33は、電気機器10での消費電力を動画で報知するための映像信号が作成されてから一定時間内に映像パケットの含まれていないチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたことが検知されなかった場合に記憶している終了位置をリセットする(ステップS30)。
【0057】
CPU33がこのような動作を行なうことによって、動画で電気機器10での消費電力が報知されているときに、その再生中にチャンネルが切り替わって再生が終了した場合、次に映像パケットの含まれていないチャンネルに切り替えられた際に先の続きから再生が開始されることになる。それにより、すでに報知された情報を再度見ることなく、効率的に電気機器10での消費電力を知ることができる。
【0058】
[変形例]
図7は、実施の形態にかかる上記システムの変形例としてのシステム200の構成の具体例を示す図である。システム200の表示制御装置30でも、上述と概ね同様の動作が行なわれる。
【0059】
(消費エネルギーの他の例)
上の例では家庭内のエネルギー消費として消費電力を管理するシステムが示されているが、電力の他の消費エネルギーの具体例として、ワット時(Wh)やジュール(J)の単位で表されるエネルギーであるガスが挙げられる。そのため、システム200には消費エネルギーの管理の対象となる機器10としてガス給湯器10Eが含まれる。なお、電気機器の他の例として冷蔵庫である電気機器10Dもシステム200に含まれる。
【0060】
(装置間の通信の他の例)
上の例では、機器10と表示制御装置30との通信は電源ケーブル50を利用した通信であるものとし、通信モデムとして電源ケーブル50を利用した通信のための通信モデム(PLC)を備えるものとしている。しかしながら、装置間の通信は電源ケーブル50を利用した通信に限定されず、Wi-Fi Allianceによって認証された無線LAN(Local Area Network)通信としてのWiFi(ワイファイ、Wireless Fidelity)や、家電向けの短距離無線通信であるZigBeeなどを利用するものであってもよい。
【0061】
具体的にはシステム200において、表示制御装置30は、電源ケーブル50を利用した通信のための通信モデム(PLC)31Aと、無線LAN通信のための通信モデム(WiFi)31Bと、短距離無線通信の通信モデム(ZigBee)31Cとを備える。
【0062】
エアコンである電気機器10Aは電源ケーブル50を利用した通信のための通信モデム(PLC)11を備え、消費電力を示す情報をPLC11で表示制御装置30に送信する。LED照明である電気機器10Bは無線LAN通信のための通信モデム(WiFi)を備え、消費電力を示す情報を当該モデムで表示制御装置30に送信する。電気機器としてのテレビ20は短距離無線通信の通信モデム(ZigBee)21Aを備え、消費電力を示す情報をZigBee21Aで表示制御装置30に送信する。冷蔵庫である電気機器10Dも短距離無線通信の通信モデム(ZigBee)を備え、消費電力を示す情報を消費電力データを当該モデムで表示制御装置30に送信する。ガス給湯器10Eも短距離無線通信の通信モデム(ZigBee)を備え、消費ガス量を示す情報を当該モデムで表示制御装置30に送信する。これらの送信のタイミングは、上述のようにいわゆるプッシュ型と言われる電気機器10側で規定したタイミングであってもよいし、いわゆるプル型と言われる表示制御装置30から要求を受けてそのタイミングであってもよい。
【0063】
(チャンネル切り替え検出の他の例)
上の例では、表示制御装置30が受光部32を備えて、リモコン60の発光部61からテレビ20の受光部22に向けて発光された赤外線を傍らで受信することによってチャンネルの切り替えを指示する操作信号がテレビ20に送信されたことを検知するものとしている。しかしながら、他の例として、テレビ20はチャンネルの切り替えを指示する操作信号を受け付けると、切り替え先を通知する信号を表示制御装置30に送信するようにしてもよい。この通信には、消費電力を示す情報を送信する際と同様の通信を用いることができる。
【0064】
また、上の例では、アンテナからのテレビジョン信号は同軸ケーブルを経て表示制御装置30の通信デバイス36に入力され、表示制御装置30の通信デバイス36からテレビ20に送信されるものとしている。しかしながら、図7に示されるようにアンテナからのテレビジョン信号は同軸ケーブルを経てテレビ20と、分岐して表示制御装置30の通信デバイス36との双方に入力されてもよい。この場合、表示制御装置30のCPU33は、テレビ20からチャンネルの切り替え先の通知を受信することで、切り替え先のチャンネルの周波数域に映像パケットが含まれているか否かを確認する。
【0065】
このように表示制御装置30が受光部32を備えない構成とすることで、表示制御装置30を必ずしもテレビ20の近傍に設置しなくてもよくなり、レイアウトの自由度を大きくすることが可能となる。
【0066】
(報知の他の具体例)
上の例では、図5に表わされたように、表示制御装置30において電気機器10から受信した該電気機器10での消費電力を報知する画面の映像信号が作成されるものとしている。しかしながら、映像作成部307が図示しない算出部を含み、該算出部が予め記憶されている換算式を用いてシステム200に含まれる電気機器10から受信した情報に示される消費電力や消費ガス量を二酸化炭素(CO2)排出量に換算して機器ごとにその排出量を報知する画面(図8(A))を作成したり、エネルギーに換算して消費エネルギー量を報知する画面(図8(B))を作成したりしてもよい。また、図8に示されるように、グラフ表示する画面を作成してもよい。
【0067】
また、上の例と同様に、図8(C),(D)に示されるように、算出された二酸化炭素排出量や消費エネルギー量の、それぞれの電気機器10での一定期間での消費電力量を報知する画面を作成してもよい。図8(C)の画面例の場合、CPU33はシステム200に含まれるすべての電気機器10、ガス給湯器10Eの一日の消費エネルギーの合計の1ヶ月分を報知する画面を作成する。図8(D)の画面例の場合、CPU33はエアコンである電気機器10Aでの消費電力から、作成の日から6日前までの日ごとの消費エネルギー量を換算し、この一週間の日ごとの消費エネルギーの合計報知する画面を作成する。
【0068】
または、より好ましくは、上の例と同様に、図8に示されるように、図8(A),図8(B),図8(C),図8(D)の画面が所定の時間で切り替わる動画で二酸化炭素(CO2)排出量や消費エネルギー量などを報知するようにしてもよい。これにより、ユーザは、それぞれの機器での消費電力、消費ガス量や、二酸化炭素(CO2)排出量や、消費エネルギー量や、数日間の消費エネルギー量の推移などを特別な操作を要さずに知ることができる。なお、この場合、表示制御装置30では図6に示された動作が行なわれる。
【0069】
(表示制御装置の他の例)
テレビ20の他の例として、リモコン60から図示しないスクロールボタンでのチャンネルのスクロール切替を指示する操作信号を受け付けると、映像パケットの含まれていないチャンネルには自動的に切り替えないでその次のチャンネルに切り替える、という制御がなされるものがある。
【0070】
テレビ20がこのような制御がなされるものである場合、表示制御装置30のCPU33は、テレビ20設置時にチャンネル設定が行なわれていることをリモコン60からの操作信号等によって検出すると、そのタイミングで上述の電気機器10での消費電力を報知する画面を表示させるための処理を実行してもよい。
【0071】
または、表示制御装置30のCPU33は、リモコン60からチャンネルへの切り替えを指示する操作信号が送信されたことを検知すると、通信デバイス36からテレビ20に対してチャンネルの再設定を実行させるコマンドを送信し、CPU33はそのときの周波数探知動作中に、映像パケットの含まれていない周波数帯をしてそのチャンネルに上述の電気機器10での消費電力を報知する画面を表示させるようにしてもよい。
【0072】
さらに、上述の表示制御装置30での動作をコントローラに実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0073】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0074】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0075】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0076】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0077】
10,10A,10B,10C,10A,10B 電気機器、10E ガス給湯器、11,21,21A,31,31A,31B,31C 通信モデム、12 入力部、13 制御部、14 駆動部、15 エネルギー管理部、16 記憶部、20 テレビ、22,32 受光部、30 表示制御装置、34 RAM、36 通信デバイス、50 電源ケーブル、60 リモコン、61 発光部、100,200 システム、301 第1入力部、302 第1検知部、303 第2入力部、304 第2検知部、305 第3入力部、306 第1記憶部、307 映像作成部、308 映像送信部、309 第2記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン受像機の表示を制御するための表示制御装置であって、
前記テレビジョン受像機を含む他の機器と通信するための第1の通信デバイスと、
テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記他の機器から受信した当該他の機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、前記消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するための作成手段と、
前記受信したテレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するための第1の検知手段と、
前記第2の通信デバイスで前記テレビジョン受像機に対して、前記作成された映像信号を前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するための送信手段とを含む、表示制御装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記テレビジョン受像機において表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを検知するための第2の検知手段をさらに含み、
前記送信手段は、前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、前記作成された映像信号を前記切り替える先である前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
記憶装置をさらに備え、
前記作成手段で作成された映像信号を前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で前記テレビジョン受像機に対して送信した後に前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれているチャンネルへの切り替えが行なわれたことが前記第2の検知手段によって検知されると、前記送信手段は前記作成された映像信号の送信を終了し、
前記コントローラは、前記作成された映像信号のうちの前記送信手段での送信が終了した位置を特定する情報を前記記憶装置に格納するための格納手段をさらに含み、
前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、前記送信手段は、前記作成された映像信号を前記記憶装置に格納された前記終了した位置から前記テレビジョン受像機に対して送信する、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
エネルギーを消費する機器と、テレビジョン受像機と、前記テレビジョン受像機の表示を制御するための表示制御装置とを含む表示システムであって、
前記エネルギーを消費する機器は、消費エネルギー量を示す情報を前記表示制御装置に送信するための通信デバイスを備え、
前記表示制御装置は、
前記テレビジョン受像機および前記エネルギーを消費する機器と通信するための第1の通信デバイスと、
テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記エネルギーを消費する機器から受信した当該エネルギーを消費する機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、前記消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するための作成手段と、
前記テレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するための第1の検知手段と、
前記第2の通信デバイスで前記テレビジョン受像機に対して、前記作成された映像信号を前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するための送信手段とを含む、表示システム。
【請求項5】
前記表示制御装置の前記コントローラは、前記テレビジョン受像機において表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを検知するための第2の検知手段をさらに含み、
前記送信手段は、前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、前記作成された映像信号を前記切り替える先である前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する、請求項4に記載の表示システム。
【請求項6】
前記テレビジョン受像機は、表示するチャンネルの切り替えが行なわれたことを前記表示制御装置に通知するための通信デバイスを備え、
前記表示制御装置の前記送信手段は、前記テレビジョン受像機から通知された前記切り替える先であるチャンネルが前記テレビ放送が行なわれていないチャンネルである場合に、前記作成された映像信号を前記切り替える先である前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信する、請求項4に記載の表示システム。
【請求項7】
前記表示制御装置は記憶装置をさらに備え、
前記作成手段で作成された映像信号を前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で前記テレビジョン受像機に対して送信した後に前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれているチャンネルへの切り替えが行なわれたことが前記第2の検知手段によって検知されると、前記送信手段は前記作成された映像信号の送信を終了し、
前記コントローラは、前記作成された映像信号のうちの前記送信手段での送信が終了した位置を特定する情報を前記記憶装置に格納するための格納手段をさらに含み、
前記テレビジョン受像機において前記テレビ放送が行なわれていないチャンネルへの切り替えが行なわれたことが検知されると、前記送信手段は、前記作成された映像信号を前記記憶装置に格納された前記終了した位置から前記テレビジョン受像機に対して送信する、請求項5または6に記載の表示システム。
【請求項8】
表示制御装置でテレビジョン受像機の表示を制御する方法であって、
前記表示制御装置は、
前記テレビジョン受像機を含む他の機器と通信するための第1の通信デバイスと、
テレビジョン信号を送受信するための第2の通信デバイスと、
コントローラとを備え、
前記コントローラが、前記他の機器から受信した当該他の機器での消費エネルギー量を示す情報に基づいて、前記消費エネルギー量を報知する画面の映像信号を作成するステップと、
前記コントローラが、前記受信したテレビジョン信号のうちのテレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数を検知するステップと、
前記コントローラが、前記第2の通信デバイスで前記テレビジョン受像機に対して、前記作成された映像信号を前記テレビ放送が行なわれていないチャンネル周波数で送信するステップとを含む、表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−42652(P2012−42652A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182942(P2010−182942)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】