説明

表示装置、画像形成システムおよびプログラム

【課題】表示領域に表示されている文書に対して、指示体を用いて指示された位置に画像
を配置する。
【解決手段】制御部11は、記憶部12の文書記憶領域121から文書を読み出し、表示
部14の表示領域141に表示させる。制御部11は、検知部13による位置の検知が有
るか否かを判断し、位置の検知があると判断した場合、受信部15により指示体2から印
影画像21を受信するように試みて、指示体2の印影画像21が有る否かを判断する。印
影画像21があると判断した場合、制御部11は、文書記憶領域121から読み出され表
示領域141に表示されている文書の検知部13が検知した位置に印影画像21を配置し
た捺印文書を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書に画像を配置する表示装置、画像形成システムおよびプログラムに関す
る。
【背景技術】
【0002】
従来、捺印された文書を電子化する場合には、元の文書を印刷し、その印刷物に実際に
捺印をした後で、その印刷物をスキャナー等で読み取って電子文書にしていた。そのため
に、捺印された文書を電子化する度に元の文書を印刷する必要があり、作業が煩雑である
上に用紙が無駄に消費されていた。特許文献1には、ケース本体と、このケース本体の前
面に取り付ける透過マスクと、上記ケース本体内であって上記透過マスクの後方に位置す
る光センサーとからなるディスプレイとは別体の画像入力装置を備えた画像表示装置が開
示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−3345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、画像を入力するために、ディスプレイの或る範
囲(パレット)内にわたり、他の部分より明るくする描画点を走査させる必要があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、表示領域に表示され
ている文書に対して、指示体を用いて指示された位置に画像を配置することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明に係る表示装置は、表示領域に文書を表示する表
示手段と、前記表示領域に文書が表示されているときに、指示体が当該表示領域に接触し
、または或る距離よりも接近した位置を検知する検知手段と、前記指示体に定められた画
像を取得する取得手段と、前記文書の前記検知手段が検知した位置に、前記取得手段によ
り取得された前記画像を配置した文書を生成する生成手段とを具備することを特徴とする

これにより、表示装置は、表示領域に表示されている文書に対して、指示体を用いて指
示された位置に画像を配置することができる。
【0007】
また、好ましくは、前記指示体の表面を読み取る読取手段を具備し、前記取得手段は、
前記読取手段が読み取った内容に応じた画像を、前記指示体に定められた画像として取得
するとよい。
これにより、指示体の表面を用いて文書に画像を配置することができる。
【0008】
また、好ましくは、前記読取手段は、前記表面を読み取った回数を特定し、前記取得手
段は、前記読取手段が読み取った内容と特定された回数に応じた画像を、前記指示体に定
められた画像として取得するとよい。
これにより、利用者が文書に配置する画像を調整することができる。
【0009】
また、好ましくは、前記読取手段は、前記表面を読み取るときに当該表面から受ける力
を特定し、前記取得手段は、前記読取手段が読み取った内容と特定された力に応じた画像
を、前記指示体に定められた画像として取得するとよい。
これにより、利用者が文書に配置する画像を調整することができる。
【0010】
好ましくは、前記指示体が有する画像記憶手段に予め記憶されている画像を受信する受
信手段を具備し、前記取得手段は、前記受信手段により受信された画像を、前記指示体に
定められた画像として取得するとよい。
これにより、指示体に定められた画像をその指示体に記憶させることができる。
【0011】
また、好ましくは、複数の指示体の識別情報ごとに、それぞれ異なる画像を対応付けて
記憶する記憶手段と、前記指示体から前記識別情報を受信する受信手段とを具備し、前記
取得手段は、前記指示体に定められた画像として、前記受信手段により受信された識別情
報に対応する画像を前記記憶手段から取得するとよい。
これにより、受信手段で受信できる情報量よりも大きな情報量を有する画像を、指示体
に定められた画像として用いることができる。
【0012】
また、好ましくは、前記検知手段は、前記位置に加えて、当該位置を検知したときの前
記文書に対する前記指示体の姿勢を検知し、前記生成手段は、前記文書の前記検知手段が
検知した位置に前記姿勢に対応する向きで、前記取得手段により取得された前記画像を配
置した文書を生成するとよい。
これにより、この構成を有しない表示装置に比べて、文書の偽造が困難になる。
【0013】
また、好ましくは、前記表示手段は、前記生成手段により生成された文書を前記表示領
域に表示するとよい。
これにより、利用者は画像が配置された文書を表示により確認することができる。
【0014】
また、本発明に係る画像形成システムは、上述の表示装置と、前記表示装置の生成手段
により生成された文書を示す画像を記録媒体に形成する画像形成装置とを具備することを
特徴とする。
これにより、利用者は捺印された文書を記録媒体上に形成された画像により確認するこ
とができる。
【0015】
また、本発明に係るプログラムは、表示領域を具備するコンピューターに、前記表示領
域に文書を表示させる表示制御ステップと、前記表示領域に前記文書が表示されていると
きに、指示体が当該表示領域に接触し、または或る距離よりも接近した位置を前記検知手
段に検知させる検知制御ステップと、前記指示体に定められた画像を前記取得手段に取得
させる取得制御ステップと、前記文書の前記検知手段に検知させた位置に、前記取得手段
に取得させた前記画像を配置した文書を生成する生成ステップとを実行させるためのプロ
グラムである。
このプログラムにより制御される表示装置により、表示領域に表示されている文書に対
して、指示体を用いて指示された位置に画像を配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施形態に係る表示装置の外観を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】制御部の機能的構成を説明するための図である。
【図4】表示装置の動作を示すフロー図である。
【図5】第2実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】制御部の機能的構成を説明するための図である。
【図7】表示装置の動作を示すフロー図である。
【図8】第3実施形態に係る表示装置の外観を示す図である。
【図9】表示装置の構成を示すブロック図である。
【図10】制御部の機能的構成を説明するための図である。
【図11】表示装置の動作を示すフロー図である。
【図12】指示する位置に加えて姿勢を検知される指示体を説明する図である。
【図13】変形例における指示体を説明する図である。
【図14】変形例における画像形成システムの概略図である。
【図15】変形例における画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.第1実施形態
1−1.構成
1−1−1.全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置1の外観を示す図である。表示装置1は
、文書を表示する表示領域141を備えており、表示領域141に対して指示体2の決め
られた面を押付けると、表示されている文書のうち指示体2を押付けた位置に予め決めら
れた画像が表示されるように構成されている。例えば、図1(a)に示すように文書であ
る「稟議書」が表示領域141に表示されているときに、利用者が表示領域141の上に
指示体2を押付けると、図1(b)に示すように、表示領域141に表示されている文書
において、指示体2を押付けられた位置に、印鑑等の印影を示す画像(以下、印影画像と
いう)が配置される。
【0018】
図2は、第1実施形態に係る表示装置1の構成を示すブロック図である。制御部11は
、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)を備え、ROMや記憶部12に記憶されているコンピュータープログラ
ムを読み出して実行することにより表示装置1の各部を制御する。記憶部12はハードデ
ィスクドライブやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memor
y)などの記憶手段であり、制御部11に読み込まれるプログラムを記憶する。また、記
憶部12は、文書を記憶する記憶領域である文書記憶領域121を有する。制御部11は
、文書記憶領域121から文書を読み出して表示部14に供給する。上述した表示領域1
41は、基板同士の間隙に液晶を封入して形成される表示素子である。表示部14は、T
FT(thin film transistor:薄膜トランジスター)などで形成されたスイッチング素子
を備え、上記の液晶を駆動することにより表示領域141に供給された文書を表示する。
すなわち、表示部14は、表示領域に文書を表示する表示手段の一例である。
【0019】
検知部13は、表示領域141に重ねて配置された抵抗膜式の接触センサーであり、表
示領域141に対して指示体2が押すことにより指示した位置を検知する。指示体2には
、情報を記憶したRFID(Radio Frequency Identification)タグが設けられている。
受信部15は、指示体2に電波を照射して、指示体2のRFIDタグに記憶された情報を
受信するタグリーダーである。具体的には、指示体2のRFIDタグには上記の印影画像
21が情報として記憶されている。受信部15から供給される電波によりRFIDタグは
電力を得て印影画像21を示す情報を反射波に含ませる。受信部15は、指示体2から反
射波を受信して印影画像を得る。
【0020】
通信部16は、通信回線3との間で情報を通信するインターフェースであり、例えば各
種のモデムやIMT-2000に準拠した無線通信回路、あるいは、USB(Universal Serial B
us)規格に準拠したシリアルインターフェースや、IrDA(Infrared Data Associatio
n)、Bluetooth(登録商標)などに準拠した無線インターフェースなどである。
【0021】
1−1−2.制御部の機能的構成
図3は、制御部11の機能的構成を説明するための図である。取得部111は、受信部
15により受信された印影画像21を指示体2に定められた画像として取得する。生成部
112は、文書記憶領域121から読み出された文書において、検知部13が検知した位
置に、取得部111が取得した画像を配置した文書(以下、捺印文書という)を生成する
。すなわち、取得部111は、位置の指示に用いられる指示体に定められた画像を取得す
る取得手段の一例であり、生成部112は、文書の検知手段が検知した位置に、取得手段
により取得された画像を配置した文書を生成する生成手段の一例である。
取得部111および生成部112は、制御部11が記憶部12に記憶されているコンピ
ュータープログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0022】
1−2.動作
次に、第1実施形態に係る表示装置1の動作を説明する。
図4は、表示装置1の動作を示すフロー図である。制御部11は、記憶部12の文書記
憶領域121から文書を読み出し、表示部14の表示領域141に表示させる(ステップ
S11)。次に、制御部11は、検知部13による位置の検知が有るか否かを判断する(
ステップS12)。位置の検知がないと判断した場合(ステップS12;NO)、制御部
11は、処理をステップS11に戻す。位置の検知があると判断した場合(ステップS1
2;YES)、制御部11は、受信部15により指示体2から印影画像21を受信するよ
うに試みて(ステップS13)、指示体2の印影画像21が有る否かを判断する(ステッ
プS14)。印影画像21がないと判断した場合(ステップS14;NO)、制御部11
は、処理をステップS11に戻す。印影画像21があると判断した場合(ステップS14
;YES)、制御部11は、文書記憶領域121から読み出され表示領域141に表示さ
れている文書の検知部13が検知した位置に印影画像21を配置した捺印文書を生成する
(ステップS15)。そして、制御部11は、図示しない操作部を介して利用者から処理
を終了する旨の指示である終了指示があるか否かを判断し(ステップS16)、終了指示
がないと判断すると(ステップS16;NO)、処理をステップS11に戻し、終了指示
があると判断すると(ステップS16;YES)処理を終了する。
【0023】
第1実施形態に係る表示装置1によれば、表示領域に表示されている文書に指示体を押
付けるだけで、その文書に印影画像を配置することができるので、利用者は表示領域に表
示された文書に直接、捺印をする感覚で、例えば確認済みの文書を生成することができる
。この際に、表示領域に表示されている文書を用紙等に別途、印刷する必要がないので用
紙等が節約される。また、文書への捺印にインクや朱肉等の色材を用いないので、色材に
よる汚れは発生しない。また、指示体2によって印影画像を記憶することができる。
【0024】
2.第2実施形態
2−1.構成
図5は、本発明の第2実施形態に係る表示装置1aの構成を示すブロック図である。表
示装置1aは、印影画像21を記憶している指示体2に代えて、自身を識別するための識
別情報22を記憶している指示体2aによって操作される点が、第1実施形態に係る表示
装置1と異なっている。また、表示装置1aは、文書記憶領域121に加えて画像データ
ベース(図において画像DBと表記する)122を有する記憶部12aを記憶部12に代
えて備えている点が、第1実施形態に係る表示装置1と異なっている。画像データベース
122は、複数の指示体2aの識別情報22ごとに、それぞれ異なる印影画像を対応付け
て記憶するデータベースである。表示装置1aは、制御部11に代えて、制御部11aを
備える。
【0025】
図6は、制御部11aの機能的構成を説明するための図である。表示装置1aの制御部
11aは、表示装置1の制御部11と異なる処理を行う。取得部111aは、受信部15
により受信された識別情報22を受け取ると、画像データベース122を参照し、この識
別情報22に対応する印影画像を取得する。すなわち、取得部111aは、指示体に定め
られた画像として、受信手段により受信された識別情報に対応する画像を記憶手段から取
得する取得手段の一例である。
【0026】
生成部112は、制御部11による生成部112と同じであり、文書記憶領域121か
ら読み出された文書において、検知部13が検知した位置に、取得部111が取得した画
像を配置した捺印文書を生成する。
取得部111aおよび生成部112は、制御部11aが記憶部12aに記憶されている
コンピュータープログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0027】
2−2.動作
図7は、表示装置1aの動作を示すフロー図である。制御部11aは、記憶部12aの
文書記憶領域121から文書を読み出し、表示部14の表示領域141に表示させる(ス
テップS21)。次に、制御部11aは、検知部13による位置の検知が有るか否かを判
断する(ステップS22)。位置の検知がないと判断した場合(ステップS22;NO)
、制御部11aは、処理をステップS21に戻す。位置の検知があると判断した場合(ス
テップS22;YES)、制御部11aは、受信部15により指示体2aから識別情報2
2を受信するように試みて(ステップS23)、指示体2aの識別情報22が有る否かを
判断する(ステップS24)。識別情報22がないと判断した場合(ステップS24;N
O)、制御部11aは、処理をステップS21に戻す。識別情報22があると判断した場
合(ステップS24;YES)、制御部11aは、画像データベース122を検索し(ス
テップS25)、画像データベース122に識別情報22に対応する印影画像があるか否
かを判断する(ステップS26)。画像データベース122に識別情報22に対応する印
影画像がないと判断した場合には(ステップS26;NO)、制御部11aは、処理をス
テップS21に戻す。画像データベース122に識別情報22に対応する印影画像がある
と判断した場合には(ステップS26;YES)、制御部11aは、文書記憶領域121
から読み出され表示領域141に表示されている文書の検知部13が検知した位置に、画
像データベース122から検索された印影画像を配置した捺印文書を生成する(ステップ
S27)。そして、制御部11aは、図示しない操作部を介して利用者から処理を終了す
る旨の指示である終了指示があるか否かを判断し(ステップS28)、終了指示がないと
判断すると(ステップS28;NO)、処理をステップS21に戻し、終了指示があると
判断すると(ステップS28;YES)処理を終了する。
【0028】
第2実施形態に係る表示装置1aによれば、読取装置により遣り取りされる情報量に制
限がある場合であっても、その制限を超えた情報量を有する印影画像を取り扱うことがで
きる。また、捺印文書の生成の際に、表示領域に表示されている文書を用紙等に別途、印
刷する必要がないので用紙等が節約される。また、文書への捺印にインクや朱肉等の色材
を用いないので、色材による汚れは発生しない。
【0029】
3.第3実施形態
3−1.構成
図8は、本発明の第3実施形態に係る表示装置1bの外観を示す図である。また、図9
は、表示装置1bの構成を示すブロック図である。表示装置1bは、読取部17を備えて
いる点が、第1実施形態に係る表示装置1と異なっている。また、表示装置1bは、一般
に使用されている印鑑を指示体2bとして用いることができる点が、第1実施形態に係る
表示装置1と異なっている。さらに、表示装置1bは、文書記憶領域121に加えて画像
記憶領域123を有する記憶部12bを、記憶部12に代えて備えている点が、第1実施
形態に係る表示装置1と異なっている。表示装置1bは、制御部11に代えて、制御部1
1bを備える。
【0030】
印鑑である指示体2bは、その表面のうち印影面である面20を有する。図1に示すよ
うに、読取部17は、朱肉やスタンプ台に相当する外観を有する装置であり、物体の表面
の凹凸を読み取る読取面171を有する。具体的には、読取面171は、物体の表面を押
付けることで、凸部により押されている部分を検知する感圧センサーを有し、読取部17
は、読取面171の検知結果、すなわち読取面171により読み取られた内容に基づいて
、物体の表面の凹部を「地(背景)」とし、凸部を「図(前景)」とする図形の画像を示
す画像データを生成する。したがって、読取面171に指示体2bの面20を押付けると
、読取部17は、面20に掘り込まれた印影に対応する印影画像を生成する。すなわち、
読取部17は、指示体の表面を読み取る読取手段の一例である。
【0031】
図10は、制御部11bの機能的構成を説明するための図である。表示装置1bの制御
部11bは、表示装置1の制御部11と異なる処理を行う。取得部111bは、読取部1
7により生成された印影画像を、指示体2bに定められた画像として取得する。すなわち
、取得部111bは、読取手段が読み取った内容に応じた画像を、指示体に定められた画
像として取得する取得手段の一例である。
【0032】
生成部112は、制御部11による生成部112と同じであり、文書記憶領域121か
ら読み出された文書において、検知部13が検知した位置に、取得部111が取得した画
像を配置した捺印文書を生成する。
取得部111bおよび生成部112は、制御部11bが記憶部12bに記憶されている
コンピュータープログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0033】
3−2.動作
図11は、表示装置1bの動作を示すフロー図である。制御部11bは主に、印影画像
を取得する動作と文書に捺印をする動作の2種類の動作を行う。これら2種類の動作は、
制御部11bにおいて時分割処理等により並列的に実行される。
【0034】
3−2−1.印影画像を取得する動作
図11(a)に示すように、制御部11bは、読取部17により指示体2bの面20を
読み取らせるよう試み(ステップS31)、印影画像があるか否かを判断する(ステップ
S32)。印影画像がないと判断すると(ステップS32;NO)、制御部11bは、処
理をステップS31に戻す。印影画像があると判断すると(ステップS32;YES)、
制御部11bは、読取部17が読み取った印影画像を記憶部12bの画像記憶領域123
に記憶する(ステップS33)。そして、制御部11bは、図示しない操作部を介して利
用者から処理を終了する旨の指示である終了指示があるか否かを判断し(ステップS34
)、終了指示がないと判断すると(ステップS34;NO)、処理をステップS31に戻
し、終了指示があると判断すると(ステップS34;YES)処理を終了する。
【0035】
このようにして、制御部11bは、読取部17に押付けられた指示体2bの面20の形
状に応じた印影画像のうち最新のものを、記憶部12bに記憶する。
【0036】
3−2−2.文書に捺印をする動作
図11(b)に示すように、制御部11bは、記憶部12bの文書記憶領域121から
文書を読み出し、表示部14の表示領域141に表示させる(ステップS41)。次に、
制御部11bは、検知部13による位置の検知が有るか否かを判断する(ステップS42
)。位置の検知がないと判断した場合(ステップS42;NO)、制御部11bは、処理
をステップS41に戻す。位置の検知があると判断した場合(ステップS42;YES)
、制御部11bは、画像記憶領域123に印影画像があるか否かを判断し(ステップS4
3)、画像記憶領域123に印影画像がないと判断した場合(ステップS43;NO)、
処理をステップS41に戻す。画像記憶領域123に印影画像があると判断した場合(ス
テップS43;YES)、制御部11bは、文書記憶領域121から読み出され表示領域
141に表示されている文書の検知部13が検知した位置に、画像記憶領域123に記憶
されている印影画像を配置した捺印文書を生成する(ステップS44)。そして、制御部
11bは、図示しない操作部を介して利用者から処理を終了する旨の指示である終了指示
があるか否かを判断し(ステップS45)、終了指示がないと判断すると(ステップS4
5;NO)、処理をステップS41に戻し、終了指示があると判断すると(ステップS4
5;YES)処理を終了する。
【0037】
第3実施形態に係る表示装置1bによれば、読取部17により予め指示体2bの面20
が読み取られた後に、利用者が表示領域141を指示体2bによって押すと、制御部11
bは、読み取られた面20の形状に対応する印影画像を用いて文書に捺印がされた捺印文
書を生成するので、利用者は、朱肉やスタンプ台に印鑑を押して文書に捺印をする感覚で
、読取部17に指示体2bの面20を読み取らせることができる。また、捺印文書の生成
の際に、表示領域に表示されている文書を用紙等に別途、印刷する必要がないので用紙等
が節約される。また、文書への捺印にインクや朱肉等の色材を用いないので、色材による
汚れは発生しない。
【0038】
また、印鑑は使用していくうちに印影面が部分的に欠けたり、傷がついたりすることが
あり、これに応じて捺印された印影も変化することがある。すなわち、毎日の業務でこの
印鑑を使用している場合には、このような印鑑についた傷等の経年変化の履歴が捺印に現
れる。このように、印鑑の経年変化の履歴が捺印に現れた後において、その印鑑が経年変
化する前に予めその印鑑の印影を読み取った画像を用いて捺印を偽造することは困難であ
る。なぜなら、実際の印鑑が経年変化していく履歴は予め知ることはできないからである
。表示装置1bは、捺印の度に読取部17によって指示体2bの表面を読み取るので、経
年変化する前の印影画像を有する者による捺印の偽造を発見することができる。また、表
示装置1bを用いることにより、利用者は、経年変化した印影の風合を感じることができ
る。
【0039】
4.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また
、以下の変形例を組み合わせてもよい。
なお、以下において、表示装置1a、1bを表示装置1と区別しない場合には、これら
を総称して「表示装置1」と記す。
また、制御部11a、11bを制御部11と区別しない場合には、これらを総称して「
制御部11」と記す。
また、記憶部12a、12bを記憶部12と区別しない場合には、これらを総称して「
記憶部12」と記す。
また、指示体2a、2b、2c、2dを指示体2と区別しない場合には、これらを総称
して「指示体2」と記す。
【0040】
(1−1)第3実施形態において、読取部17は、指示体2bの面20を読み取った回数
を特定してもよい。この場合、制御部11bは、RAMに読取回数を示す変数を記憶し、
読取部17により指示体2bの面20が1回、読み取られる度にこの変数に1を加算する
ようにすればよい。これにより、この変数は読取部17が指示体2bの面20を読み取っ
た回数を示す数値を保持する。そして、制御部11bは、上述した捺印文書を生成する際
に、読取部17によって生成された面20の印影に対応する印影画像を、この変数が保持
する上記の回数に応じた加工をしてもよい。具体的には、制御部11bは、上記の回数が
多いほど、滲んだり、濃度が濃くなったりするように、印影画像を加工すればよい。そし
て、制御部11bは、表示領域141に表示されている文書の検知部13が検知した位置
に、加工したこの印影画像を配置した捺印文書を生成すればよい。
なお、この変数は、捺印文書が生成された後に、0が代入されるようにしてもよい。ま
た、この変数は、予め定められた時間が経過したときに、0が代入されるようにしてもよ
い。
【0041】
一般に、印鑑を朱肉に押付けた回数が多いほど、その印鑑で捺印した印影が滲んだりそ
の濃度が濃くなったりするものである。上記のように読取部17に面20を読み取らせた
回数を捺印文書の生成に反映させることで、利用者は実際の印鑑と朱肉を使っているのに
近い操作感を得ることができる。
【0042】
(1−2)また、第3実施形態において、読取部17は、指示体2bの面20を読み取る
ときに、面20から受ける力を特定してもよい。この場合、読取部17は、面20との接
触面にかかる圧力を検知する感圧センサーを備えていればよい。そして、制御部11bは
、上述した捺印文書を生成する際に、読取部17によって生成された面20の印影に対応
する印影画像を、特定された力に応じた加工をすればよい。具体的には、制御部11bは
、上記の力が強いほど、滲んだり、濃度が濃くなったりするように、印影画像を加工すれ
ばよい。
【0043】
一般に、印鑑を朱肉に押付けるときの力が強いほど、その印鑑で捺印した印影が滲んだ
りその濃度が濃くなったりするものである。上記のように読取部17に面20を読み取ら
せたときに読取部17が面20から受ける力を捺印文書の生成に反映させることで、利用
者は実際の印鑑と朱肉を使っているのに近い操作感を得ることができる。
【0044】
(1−3)また、第3実施形態において、読取部17の読取面171は、指示体2bの表
面20を押付けることで、凸部により押されている部分を検知する感圧センサーを有して
いたが、例えば焦点距離を計測することで指示体2bの表面20における凸部を検知して
もよい。この場合、読取部17は光を照射する照射装置や光を反射させる鏡等を備え、指
示体2bの表面に光をあててその反射光により、読取面171から上記凸部までの距離を
計測すればよい。
【0045】
(1−4)なお、読取面171は、指示体2bの表面20における凸部を検知するのでは
なく、指示体2bの表面20に形成された画像を読み取ってもよい。具体的には、読取面
171は、指示体2bの表面20に対して可視光線、紫外線、赤外線等の電磁波を照射し
、反射波に基づいて指示体2bの表面20に形成された画像を読み取ればよい。この場合
、指示体2bの表面20には、凹凸による形状が形成されていなくてもよい。指示体2b
の表面20には、照射する電磁波に対する反射率がそれぞれ異なる複数の材質を配置した
り、その反射率が指示体2bの素材と異なる塗料を塗布したりすること等により画像が形
成されていればよい。
【0046】
(2)上述の実施形態において、検知部13は、表示領域141に対して指示体2が指示
した位置を検知していたが、検知部13は、指示体2によって指示される位置に加えて指
示体2の姿勢を検知してもよい。
【0047】
(2−1)図12は、上記の検知部13により、指示する位置に加えて姿勢を検知される
指示体2cを説明する図である。図12(a)に示すように、指示体2cは、表示領域1
41を押す面である面20の2箇所に突起20aおよび突起20bを有している。図12
(b)に示すように、図12(a)の矢線D方向、すなわち、指示体2cの長手方向に沿
った方向であって、面20の反対側の面から面20へ向かう方向に面20を見ると、正円
状の輪郭を有しており、突起20aおよび突起20bはその輪郭上にある。そして、突起
20aから反時計回りに90度の位置に突起20bが設けられている。面20の輪郭は正
円状であるから、点対称図形である。したがって、例えば輪郭上の1点により面20の位
置を特定する場合、面20の向きまでは特定することができない。しかしながら、しかし
、突起20aと突起20bの2点により面20の位置を特定する場合、これら2点を結ぶ
線分はこの正円の中心点を通らないから、これら2点が正円の輪郭上に特定されている図
形は点対象図形にならない。すなわち、突起20aおよび突起20bの両方の位置が検知
されることにより、制御部11は、これら2箇所の位置を通る輪郭を有する面20の位置
を特定するとともに、面20の表示領域141に対する向きを特定する。この結果、図1
2(c)に示すように、表示領域141に表示された文書に対して、文字が斜めに向いた
状態で指示体2が押されたときには、その向きに対応する印影画像が文書に配置されて捺
印文書が生成される。
【0048】
このように構成することにより、捺印における利用者の癖を反映した捺印文書が生成さ
れるので、捺印文書の偽造がより困難になる。また、利用者は実際の印鑑を用いた捺印に
近い操作感を得ることができる。
【0049】
なお、突起20a、20bに代えて、指示体2cの面20は検知点を2箇所に設けてい
てもよい。すなわち、指示体2cの表示領域141に対する位置および姿勢は、突起以外
によって検知されてもよく、例えば、磁気コイルにより発生する磁場を検知する場合には
検知点として、面20において点対称とならない2箇所の位置に磁気コイルを設ければよ
い。
【0050】
(2−2)また、印鑑と、その印鑑を保持するホルダーとにより指示体2を構成し、この
ホルダーを用いて指示体2の姿勢を検知してもよい。
図13は、この変形例における指示体2dを説明する図である。図13(a)に示す印
鑑24は市販されている印鑑であり、印影が掘り込まれている面20と、面20の反対側
の面23とを有する。この面23にホルダー25を装着することにより、図13(b)に
示す指示体2dが構成される。ホルダー25は角速度センサーを備えており、この角速度
センサーにより指示体2dの姿勢を特定する。そして、ホルダー25は、特定した姿勢を
示す情報を送信する送信部を備えており、例えば表示装置1の通信部16を介してこの情
報を制御部11へ送信する。制御部11は、ホルダー25により送信された情報から指示
体2dの姿勢を特定し、特定した姿勢に基づいて面20の表示領域141に対する向きを
特定すればよい。この場合、ホルダー25と検知部13とは、位置に加えて、当該位置を
検知したときの文書に対する指示体の姿勢を検知する検知手段の一例である。
【0051】
なお、ホルダー25は、面20の側に装着してもよい。この場合、検知部13は、ホル
ダー25の端面により押されることで指示される表示領域141の位置を検知すればよい

【0052】
(3)上述の実施形態において、検知部13は、抵抗膜方式の接触センサーであったが、
その方式は静電容量方式、電磁誘導方式、超音波表面弾性波方式、赤外線走査方式のいず
れであってもよい。また、検知部13は、表示領域141に対して指示体2が押すことに
より指示した位置を検知していたが、検知部13は指示体2が表示領域141に接触した
位置か、表示領域141に対して或る距離よりも接近した位置を検知してもよい。例えば
、電磁誘導方式を用いた場合に検知部13は、コイル等を備えた指示体2が所定の距離よ
りも検知部13に接近すれば、磁界に生じる変化を検知できるからである。したがって、
検知部13は、例えば透明な素材で構成され、利用者から見て表示部14よりも手前に設
けられてもよい。要するに、検知部13は、表示領域に文書が表示されているときに、指
示体を当該表示領域に接触させ、または当該表示領域に対して或る距離よりも接近させる
ことにより、当該文書において利用者が指示する位置を検知する検知手段として機能すれ
ばよい。
【0053】
(4)第2実施形態において、画像データベース122に記憶された印影画像は暗号化さ
れていてもよい。この場合、識別情報は暗号化された印影画像(以下、暗号化画像という
)を複合するための鍵となる鍵情報を含んでいてもよい。制御部11aは、識別情報に対
応する暗号化画像を特定し、鍵情報を用いることにより、この暗号化画像を複合して印影
画像を取得すればよい。鍵情報を捏造することは識別情報を捏造することよりも難しいの
で、このように構成することにより、正規の利用者以外の者により印影画像が使われるこ
とが抑制される。
【0054】
(5)第3実施形態において、画像記憶領域123に記憶された印影画像が削除される条
件について触れなかったが、印影画像は、画像記憶領域123に記憶されてから一定の時
間が経過したときに削除されるようにしてもよい。この場合、内蔵されたタイマを参照す
ることにより制御部11bは、印影画像が画像記憶領域123に記憶されてから経過した
時間を算出し、この経過時間が閾値を超えたときに印影画像を削除すればよい。
【0055】
(6)上述の実施形態において、制御部11は印影画像を用いて文書に捺印がされた捺印
文書を生成していたが、生成された捺印文書は表示部14により表示領域141に表示さ
れてもよい。この場合、表示部14は、生成手段により生成された文書を表示領域に表示
する表示手段の一例である。
これにより、利用者は捺印された文書を確認することができ、印鑑を用いた捺印に近い
操作感を得ることができる。
また、制御部11により生成された捺印文書は通信部16を介して外部装置に送信され
てもよい。
【0056】
(7)制御部11によって実行される各コンピュータープログラムは、磁気テープや磁気
ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ
ー等の、コンピューター装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。
また、このコンピュータープログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダ
ウンロードさせることも可能である。なお、制御部11によって例示した制御手段として
はCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサー等を用
いてもよい。また、制御部11がコンピュータープログラムを実行することにより実現さ
れる各種機能は、それぞれ専用のプロセッサー等によって実現されてもよい。
【0057】
(8)上述の実施形態において、取得部111は、指示体2に定められた画像を取得して
いたが、指示体2に固有の画像を取得してもよい。すなわち指示体2ごとに固有の画像が
それぞれ定められており、取得部111は、各指示体2からその固有の画像をそれぞれ取
得すればよい。これにより印影画像と指示体2とは1対1の対応関係を有することとなり
、捺印の信頼性が増すこととなる。
【0058】
(9)上述の実施形態において、制御部11は、文書記憶領域121から読み出され表示
領域141に表示されている文書の検知部13が検知した位置に印影画像を配置した捺印
文書を生成していたが、生成された捺印文書を示すデータを画像形成装置に送り、捺印文
書を示す画像を用紙等の記録媒体上に形成させてもよい。この場合、本発明は、表示装置
1と画像形成装置とを含む画像形成システムとして観念される。
【0059】
図14は、この変形例における画像形成システム9の概略図である。図15は、この変
形例における画像形成システム9の構成を示すブロック図である。表示装置1cは、接続
部18を備えている点を除けば第1実施形態における表示装置1と同じである。接続部1
8は、例えばUSB端子等であり、画像形成装置4に捺印文書を示す画像データを出力す
る。画像形成装置4は、表示装置1cの接続部18を介して送られる画像データに基づい
て、用紙等の記録媒体上に上述した捺印文書を示す画像を形成する。
【0060】
これにより、利用者は捺印された文書を記録媒体上に形成された画像により確認するこ
とができる。また、この文書が記述された記録媒体を作成するに当たって、朱肉等のよう
な捺印のための顔料を必要としないため、例えば、捺印のための顔料によって、この記録
媒体に触れる手や封筒等を汚すことがない。
【0061】
なお、表示装置1cは、画像形成装置4を操作する操作パネルとして機能してもよい。
この場合、画像形成装置4と表示装置1cはバスを共有していてもよく、表示装置1cの
制御部11は、画像形成装置4から情報を得るとともに画像形成装置4を制御し、表示部
14に画像形成装置4を制御するための操作画面を表示するようにしてもよい。
また、画像形成システム9において、通信回線3に接続された画像形成装置4を用いる
場合には、表示装置1cに接続部18はなくてもよい。この場合、表示装置1cは、通信
部16を介して画像形成装置4に捺印文書を示す画像データを出力すればよい。
【符号の説明】
【0062】
1,1a,1b,1c…表示装置、11,11a,11b…制御部、111,111a,
111b…取得部、112…生成部、12,12a,12b…記憶部、121…文書記憶
領域、122…画像データベース、123…画像記憶領域、13…検知部、14…表示部
、141…表示領域、15…受信部、16…通信部、17…読取部、171…読取面、1
8…接続部、2,2a,2b,2c,2d…指示体、20…面、20a,20b…突起、
21…印影画像、22…識別情報、23…面、24…印鑑、25…ホルダー、3…通信回
線、4…画像形成装置、9…画像形成システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域に文書を表示する表示手段と、
前記表示領域に文書が表示されているときに、指示体が当該表示領域に接触し、または
或る距離よりも接近した位置を検知する検知手段と、
前記指示体に定められた画像を取得する取得手段と、
前記文書の前記検知手段が検知した位置に、前記取得手段により取得された前記画像を
配置した文書を生成する生成手段と
を具備することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記指示体の表面を読み取る読取手段を具備し、
前記取得手段は、前記読取手段が読み取った内容に応じた画像を、前記指示体に定めら
れた画像として取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記読取手段は、前記表面を読み取った回数を特定し、
前記取得手段は、前記読取手段が読み取った内容と特定された回数に応じた画像を、前
記指示体に定められた画像として取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記読取手段は、前記表面を読み取るときに当該表面から受ける力を特定し、
前記取得手段は、前記読取手段が読み取った内容と特定された力に応じた画像を、前記
指示体に定められた画像として取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記指示体が有する画像記憶手段に予め記憶されている画像を受信する受信手段を具備
し、
前記取得手段は、前記受信手段により受信された画像を、前記指示体に定められた画像
として取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
複数の指示体の識別情報ごとに、それぞれ異なる画像を対応付けて記憶する記憶手段と

前記指示体から前記識別情報を受信する受信手段と
を具備し、
前記取得手段は、前記指示体に定められた画像として、前記受信手段により受信された
識別情報に対応する画像を前記記憶手段から取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記検知手段は、前記位置に加えて、当該位置を検知したときの前記文書に対する前記
指示体の姿勢を検知し、
前記生成手段は、前記文書の前記検知手段が検知した位置に前記姿勢に対応する向きで
、前記取得手段により取得された前記画像を配置した文書を生成する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記生成手段により生成された文書を前記表示領域に表示する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の表示装置と、
前記表示装置の生成手段により生成された文書を示す画像を記録媒体に形成する画像形
成装置と
を具備することを特徴とする画像形成システム。
【請求項10】
表示領域を具備するコンピューターに、
前記表示領域に文書を表示させる表示制御ステップと、
前記表示領域に前記文書が表示されているときに、指示体が当該表示領域に接触し、ま
たは或る距離よりも接近した位置を前記検知手段に検知させる検知制御ステップと、
前記指示体に定められた画像を前記取得手段に取得させる取得制御ステップと、
前記文書の前記検知手段に検知させた位置に、前記取得手段に取得させた前記画像を配
置した文書を生成する生成ステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−232849(P2011−232849A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100636(P2010−100636)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】