説明

表示装置、表示システム、表示制御方法および表示制御プログラム

【課題】 外部で表示されていない画像を表示すること。
【解決手段】 表示装置は、画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するデータ受信部(S31,S32)と、表示画面テーブルに従って、受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成し(S40、S42、S43)、電子ペーパに生成された表示用画像を表示する(S44)表示用画像生成部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置、表示システム、表示制御方法および表示制御プログラムに関し、特に、複数の画像を同時に表示可能な表示装置、表示システム、その表示装置で実行される表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議などで発表者がパーソナルコンピュータに記憶された画像をプロジェクタ等に出力して表示する場合、そのパーソナルコンピュータが出力する画像を、参加者が使用する表示装置に表示させると便利である。この場合の表示装置は、高機能である必要はなく、例えば、電子ペーパを用いることができる。
【0003】
特開2008−287614号公報には、情報処理装置が、端末に接続されている表示装置の仕様情報の要求をネットワークを介して端末に送信する処理と、端末から、この端末に接続されている表示装置の仕様情報をネットワークを介して受信する処理と、表示装置の仕様情報と画面出力設定値管理テーブルに記憶されている表示装置の仕様ごとの画面出力設定値とに基づき、端末からの表示装置の仕様に適した画面出力設定値を決定し、画面出力設定値ファイルに設定する処理と、端末の入力情報を受信する処理と、その入力情報と画面出力設定値とに基づき画面情報を生成する処理と、その生成した画面情報をネットワークを介して端末に送信する処理と、を実行するシンクライアントタイプの情報処理システムが記載されている。
【0004】
しかしながら、表示装置は、情報処理装置から送信される画面情報を表示することができるが、情報処理装置との接続が切断されると、画面情報を表示することができない。表示装置にメモリを搭載し、情報処理装置から送信される画面情報をメモリに記憶するようにすれば、情報処理装置と切断された後であっても、それを表示することができるが、例えば、画面情報が複数のウィンドウが重畳されたマルチウィンドウを含む画面の場合、画面全体の画像を記憶するために、別のウィンドウの下方に重なったウィンドウの画像を表示することはできないといった問題がある。
【特許文献1】特開2008−287614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、情報処理装置で表示されていない画像を表示装置に表示させることが可能な表示システムを提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示制御方法を提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明のある局面によれば、表示装置は、画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するデータ受信手段と、表示画面テーブルに従って、受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、生成された表示用画像を表示する表示手段と、を備える。
【0010】
この局面に従えば、表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとが外部から受信され、表示画面テーブルに従って、1以上の画像データを表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像が生成され、表示用画像が表示される。表示画面テーブルに従って表示用画像が生成されるので、外部で表示された画面と同じ画面を表示することができる。また、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データを受信するので、複数の第2ウィンドウが重なる場合に下方に隠れている画像を表示させることができる。その結果、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示装置を提供することができる。
【0011】
好ましくは、受信された表示画面テーブルと1以上の画像データとを記憶する記憶手段と、ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、表示用画像生成手段は、操作受付手段により記憶手段に記憶された表示画面テーブルを指定する操作が受け付けられることに応じて、該指定された表示画面テーブルに従って、表示用画像を生成する。
【0012】
好ましくは、操作受付手段により表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウを特定するウィンドウ特定手段と、表示用画面生成手段は、操作受付手段により特定された第2ウィンドウを変更する操作が受け付けられることに応じて、受け付けられた操作に従って表示用画像を生成する。
【0013】
この局面に従えば、表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウが特定され、特定された第2ウィンドウを変更する操作が受け付けられることに応じて、受け付けられた操作に従って表示用画像が生成される。このため、ユーザは、表示用画像に含まれる第2ウィンドウごとに表示される画像を変更することができる。
【0014】
好ましくは、データ受信手段は、画像データに関連する関連画像データをさらに受信し、操作受付手段により表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウを特定するウィンドウ特定手段と、をさらに備え、表示用画像生成手段は、特定された第2ウィンドウに表示されている画像データのファイル名を含むウィンドウレコードが、関連画像データのファイル名を含む場合、操作受付手段により関連画像を表示させる操作が受け付けられると、関連画像データを表示する新たな第2ウィンドウをさらに合成した表示用画像を生成する。
【0015】
この局面に従えば、画像データに関連する関連画像データが受信され、第2ウィンドウに表示されている画像データに関連する関連画像データを表示する新たな第2ウィンドウを含む表示用画像が生成されるので、関連画像データを表示することができる。
【0016】
好ましくは、操作受付手段により表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、指示された位置に基づいて手書き画像を検出する手書き画像検出手段と、検出された手書き画像を、指示位置検出手段により検出された位置を含む第2ウィンドウに表示されている画像データと関連付ける関連付手段と、をさらに備え、表示用画像生成手段は、画像データに手書き画像が関連付けられている場合、画像データに関連付けられた手書き画像を重畳した画像を表示する第2ウィンドウを生成する。
【0017】
この局面に従えば、ユーザにより指示された位置に基づいて手書き画像が検出され、検出された手書き画像が、指示された位置を含む第2ウィンドウに表示されている画像データと関連付けられる。このため、画像データと手書き画像とを関連付けることができる。
【0018】
この発明の他の局面によれば、表示システムは、表示装置と情報処理装置とを含む表示システムであって、情報処理装置は、1以上の第1ウィンドウを含む画面を表示する表示手段と、表示された画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルを生成するテーブル生成手段と、生成された表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを送信する送信手段と、を備え、送信手段は、表示された画面が変更されるごとに、変更後の表示画面テーブルと、1以上の画像データとを送信し、表示装置は、情報処理装置から表示画面テーブルと1以上の画像データとを受信するデータ受信手段と、表示画面テーブルに従って、1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することにより、表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、生成された表示用画像を表示する表示手段と、を備える。
【0019】
この局面に従えば、情報処理装置で表示されていない画像を表示装置に表示させることが可能な表示システムを提供することができる。
【0020】
好ましくは、情報処理装置は、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示される画像データの基になるデータが関連データを参照するリンク情報を含む場合、該関連データを取得する取得手段をさらに備え、テーブル生成手段は、リンク情報を含む画像データのファイル名を含むウィンドウレコードに取得された関連データの画像として関連画像データのファイル名を追加し、送信手段は、関連画像データをさらに送信し、表示装置が備えるデータ受信手段は、関連画像データをさらに受信し、表示装置は、さらに、ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、操作受付手段により表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウに表示されている画像データを特定する画像特定手段と、を備え、表示用画像生成手段は、特定された画像データのファイル名を含むウィンドウレコードが、関連画像データのファイル名を含む場合、操作受付手段により関連画像を表示させる操作が受け付けられると、関連画像データを表示する第2ウィンドウをさらに合成した表示用画像を生成する。
【0021】
この発明のさらに他の局面によれば、表示制御方法は、画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するステップと、表示画面テーブルに従って、受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成するステップと、生成された表示用画像を表示するステップと、を含む。
【0022】
この局面に従えば、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示制御方法を提供することができる。
【0023】
この発明のさらに他の局面によれば、表示制御プログラムは、画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するステップと、表示画面テーブルに従って、受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成するステップと、生成された表示用画像を表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0024】
この局面に従えば、外部で表示されていない画像を表示することが可能な表示制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部材には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。従ってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける表示システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、表示システム1は、それぞれがネットワーク300に接続された、パーソナルコンピュータ(以下「PC」という)200と、5つの表示装置100,100A,100B,100C,100Dと、を含む。
【0027】
PC200は、一般的なコンピュータである。ネットワーク300は、ローカルエリアネットワーク(LAN)である。なお、LANに代えて、ワイドエリアネットワーク、公衆電話回線、インターネット等であってもよい。さらに、ネットワーク300は、有線に限らず、無線であってもよい。また、ここでは、PC200と、表示装置100,100A〜100Dそれぞれを、ネットワーク300を介して接続する例を示すが、シリアル通信またはパラレル通信等で接続するようにしてもよい。
【0028】
表示システム1は、5つの表示装置100,100A〜100Dを含む例を示すが、台数はこれに限定されることなく、1台以上あればよい。また、5つの表示装置100,100A〜100Dの構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限り、表示装置100を例に説明する。
【0029】
本実施の形態における表示システム1は、同じ画像を複数人が同時に閲覧する会議等で使用され、発表者がPC200を操作し、参加者が表示装置100,100A〜100Dを操作する場合を例に説明する。発表者は、発表用の画像の電子データである画像データを、PC200に記憶させ、PC200から画像データを表示装置100,100A〜100Dに送信し、表示装置100,100A〜100Dが、受信された画像データを表示することにより、発表者および参加者が同じ画像を同時に閲覧する。
【0030】
図2は、PCのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、PC200は、それぞれがバス221に接続された、PC200の全体を制御する中央演算装置(CPU)201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)203と、CPU201の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)205と、液晶表示装置(LCD207)と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)209と、ユーザの操作を受け付ける操作部211と、PC200を外部機器と接続するための通信インターフェース(I/F)213と、外部記憶装置215と、PC200をネットワーク300に接続するためのネットワークI/F217と、を含む。
【0031】
操作部211は、キーボード、またはマウス等のポインティングデバイスを含み、ユーザがそれらに入力する操作を受け付ける。
【0032】
外部記憶装置215には、CD−ROM(Compact Disc−ROM)215Aが着脱可能である。CPU201は、外部記憶装置215を介して、CD−ROM215Aにアクセス可能である。なお、ここでは、CPU201が実行するプログラムをROM203に記憶する例を示すが、CPU201がCD−ROM215Aに記憶されたプログラムをRAM205にロードして実行するようにしてもよい。また、CPU201が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM215Aに限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリでもよい。
【0033】
また、CPU201は、HDD209に記憶されたプログラムをRAM205にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク300に接続された他のコンピュータが、PC200のHDD209に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、PC200が、ネットワーク300に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD209に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0034】
図3は、本発明の実施の形態の1つにおける表示装置の平面図である。図3を参照して、表示装置100は、その上面に設けられた電子ペーパ19と、タッチパネル21Bと、電源キー21Aと、を含む。
【0035】
なお、画像を表示する装置であれば、電子ペーパ19に代えて、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等を用いるようにしてもよい。
【0036】
タッチパネル21Bは、透明な部材からなり、電子ペーパ19の表示面に重畳して設けられる。ユーザが、電子ペーパ19の表示面を指示すると、表示面における指示された位置の座標を出力する。なお、タッチパネル21Bは、電子ペーパ19の裏面に設けられても良い。この場合には、透明な部材である必要はない。
【0037】
図4は、表示装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、表示装置100は、それぞれがバス31に接続された、表示装置100の全体を制御するCPU11、CPU11が実行するプログラム等を記憶するためのROM13、CPU11の作業領域として用いられるRAM15、データを不揮発的に記憶するEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)17、電子ペーパ19、ユーザの操作を受け付ける操作部21、表示装置100をネットワークに接続するための通信I/F23、および外部I/F25を含む。
【0038】
電子ペーパ19は、CPU11に制御されて、画像を表示する。ROM13は、CPU11が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM15は、CPU11がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。EEPROM17は、プログラムまたはデータ等を不揮発的に記憶する。
【0039】
操作部21は、電源キー21Aを含む複数のキーと、電子ペーパ19の上面に設けられたタッチパネル21Bとを含む。電子ペーパ19とタッチパネル21Bとを組み合わせることにより、種々の操作を受け付ける。
【0040】
通信I/F23は、表示装置100をネットワーク300に接続するためのインターフェースである。CPU11は、通信I/F23を介してPC200と通信し、データを送受信する。また、通信I/F23は、ネットワークを介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。
【0041】
外部I/F25は、外部の装置と通信するためのインターフェースである。ここでは、外部I/F25は、接続された外部の装置とシリアル通信する。外部I/F25に外部装置としてカードリーダが接続される場合、CPU11は、外部I/F25を介してカードリーダに装着されるメモリカード25Aにアクセス可能である。なお、ここでは、CPU11が実行するプログラムをROM13に記憶する例を示すが、CPU11がメモリカード25Aに記憶されたプログラムをRAM15にロードして実行するようにしてもよい。また、CPU11が実行するプログラムを記憶する媒体としては、メモリカード25Aに限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリでもよい。
【0042】
また、CPU11は、EEPROM17に記憶されたプログラムをRAM15にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク300に接続された他のコンピュータが、表示装置100のEEPROM17に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、表示装置100が、ネットワーク300に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをEEPROM17に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU11が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0043】
図5は、PCが備えるCPUが有する機能の一例をHDDに記憶されるデータとともに示す機能ブロック図である。図5に示すCPU201が有する機能は、CPU201がROM203、CD−ROM215AまたはHDD209に記憶された表示制御プログラムを実行することにより、CPU201に形成される。図5を参照して、PC200が備えるCPU201は、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部231と、アプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行部233と、アプリケーション実行部233が出力する画像を含むウィンドウを生成し、そのウィンドウを含む表示画面をLCD207に表示するウィンドウ制御部235と、表示画面テーブルを管理する表示画面テーブル管理部237と、画像データを生成する画像データ生成部239と、関連情報を取得する関連情報取得部241と、表示装置100,100A〜100Dに表示画面テーブル、画像データおよび関連情報を送信する送信部243と、を含む。
【0044】
操作受付部231は、ユーザが操作部211に入力する操作を受け付け、受け付けた操作をアプリケーション実行部233またはウィンドウ制御部235に出力する。
【0045】
アプリケーション実行部233は、ユーザによる操作に従って、HDD209に記憶されたアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーション実行部233は、同時に複数のアプリケーションプログラムを実行することが可能である。アプリケーション実行部233は、アプリケーションプログラムを実行した結果として、表示用の画像を含む画像データをウィンドウ制御部235に出力する。アプリケーションプログラムは、特に限定されるものではないが、会議などで表示するための画像を出力するプログラムであり、例えば、画像を表示するための画像表示プログラム、文書編集プログラム、表計算プログラム、アニメーションを再生するプログラム、動画像を再生するプログラム、静止画像を再生するプログラム等を含む。
【0046】
ウィンドウ制御部235は、アプリケーション実行部233が実行するアプリケーションログラムごとに、アプリケーション実行部233が出力する画像データを表示するためのウィンドウを生成する。従って、ウィンドウ制御部235は、アプリケーション実行部233が実行するアプリケーションプログラムの数と同じ数の第1ウィンドウを生成する。そして、ウィンドウ制御部235は、生成した第1ウィンドウを含む表示用画像を生成し、それをLCD207に表示する。
【0047】
ウィンドウ制御部235は、第1ウィンドウを表示用画像中にデフォルトの位置およびサイズで配置するが、ユーザが操作部211に、第1ウィンドウを指定する操作、位置またはサイズを変更する操作を入力すれば、入力された操作に従って、指定された第1ウィンドウの位置またはサイズを変更し、変更後の第1ウィンドウを含む表示用画像を生成し、LCD207に表示する。また、ユーザが、操作部211に、第1ウィンドウを指定する操作および指令を入力すると、ウィンドウ制御部235は、その指定された第1ウィンドウに対応するアプリケーシンプログラムに対応する指令を、アプリケーション実行部233に出力する。アプリケーション実行部233は、指令が入力されると、その指令に従って処理を実行し、実行結果としての画像を含む画像データをウィンドウ制御部235に出力するので、ウィンドウ制御部235は、上述したのと同様に、アプリケーションプログラムに対応する第1ウィンドウを更新し、新たな表示用画像をLCD207に表示する。ウィンドウ制御部235は、複数の第1ウィンドウそれぞれの全部または一部が重なる場合、より上に重なる第1ウィンドウを優先して表示する表示用画像を生成する。ここでは、ユーザにより後に指定された第1ウィンドウほど、より上に重なる。
【0048】
ウィンドウ制御部235は、表示用画像が生成または更新されるごとに、表示用画像に関する情報と、表示用画像に含まれる1以上の第1ウィンドウにそれぞれ対応する1以上の画像データとを表示画面テーブル管理部237に出力する。
【0049】
表示画面テーブル管理部237は、ウィンドウ制御部235から入力される表示用画像に関する情報に基づいて、表示用画像を生成する。表示用画像に関する情報は、表示用画像に含まれる第1ウィンドウごとに、その第1ウィンドウを識別するためのウィンドウ名と、第1ウィンドウの位置およびサイズと、その第1ウィンドウに含まれる画像と、第1ウィンドウの表示状態および表示順序と、第1ウィンドウに含まれる画像データがリンク情報を含む場合にはリンク情報と、を含む。
【0050】
第1ウィンドウの位置およびサイズは、第1ウィンドウの左上頂点(始点)の表示用画像中の座標および右下頂点(終点)の表示用画像中の座標で示される。表示画面テーブル管理部237は、第1ウィンドウごとにウィンドウレコードを生成し、1以上のウィンドウレコードを含む表示画面テーブルを生成し、HDD209に記憶する。
【0051】
図6は、表示画面テーブルの一例を示す図である。図6を参照して、表示画面テーブルは、ウィンドウレコードを含む。1つのウィンドウレコードは、1つの第1ウィンドウに対応する。ここでは、表示画面テーブルは、3つの第1ウィンドウにそれぞれ対応する3つのウィンドウレコードを含む。ウィンドウレコードは、第1ウィンドウを識別するためのウィンドウ名が設定される項目(第1ウィンドウ名)と、第1ウィンドウの始点の座標が設定される項目(始点座標)と、第1ウィンドウの終点の座標が設定される項目(終点座標)と、第1ウィンドウに表示される画像データを識別するためのファイル名が設定される項目(画像データファイル名)と、第1ウィンドウの表示状態が設定される項目(表示状態)と、第1ウィンドウの表示順序が設定される項目(表示順序)と、関連画像データのファイル名が設定される項目(関連画像データファイル名)とを含む。
【0052】
表示状態は、第1ウィンドウの少なくとも一部が表示用画像に表示されているか、または、第1ウィンドウが最小化されて第1ウィンドウに代わる印が表示画像に表示されているかの別を示す。第1ウィンドウの少なくとも一部が表示用画像に表示されている場合に表示状態の項目に「表示」が設定され、第1ウィンドウが最小化されて第1ウィンドウに代わる印が表示画像に表示されている場合に表示状態の項目に「最小化」が設定される。
【0053】
表示順序は、第1ウィンドウの少なくとも一部が他の第1ウィンドウと重なる場合に、重なりの順番が設定される。最も上に重なる場合に表示順序の項目に「最前面」が設定され、その下に行くに従って「1番目」、「2番目」…と、順番が表意時順序の項目に設定される。第1ウィンドウの少なくとも一部が別の第1ウィンドウと重ならない場合、表示順序の項目に「−」が設定される。
【0054】
項目名称が関連画像データファイル名の項目は、画像データに関連付けられた関連情報の画像を含む関連画像データのファイル名が設定される。関連情報は、後述する関連情報取得部241により取得され、画像データに含まれるリンク情報によって特定される情報である。
【0055】
図5に戻って、表示画面テーブル管理部237は、表示用画像に含まれる1以上の第1ウィンドウごとにウィンドウ名とその第1ウィンドウに表示されている画像との組を画像データ生成部239に出力し、第1ウィンドウに表示されている画像がリンク情報を含む場合には第1ウィンドウのウィンドウ名とリンク情報との組を関連情報取得部241に出力する。
【0056】
画像データ生成部239は、表示画面テーブル管理部237からウィンドウ名と画像との組が入力されると、それらを関連付けてHDD209に記憶する。これにより、HDD209に画像データ253が記憶される。ウィンドウ制御部235は、アプリケーション実行部233により出力される画像が変更されるごとに、第1ウィンドウを更新するので、画像データ生成部239には、同一のウィンドウ名で異なる画像の複数の組が順に入力される場合がある。この場合、画像データ生成部239は、ウィンドウ名と画像が入力されるごとに、その画像をHDD209に記憶されている画像データ253に追加して記憶する。この場合、HDD209に記憶される画像データ253は、画像が記憶される順にページ番号が付された複数ページの画像を含む。画像データ生成部239は、HDD209に記憶された画像データ253に付されたファイル名を、HDD209に記憶されている表示画面テーブル251に含まれるウィンドウレコードの画像データファイル名の項目に設定する。ウィンドウレコードは、HDD209に記憶されている表示画面テーブル251に含まれるウィンドウレコードのうち、画像データ253に追加して記憶した画像と組になるウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードである。
【0057】
このように、画像データ生成部239は、ウィンドウ制御部235が出力する画像データを、第1ウィンドウのウィンドウ名ごとにHDD209に記憶する。このため、HDD253に記憶される画像データ253は、ユーザの操作に従ってLCD207に表示された画像を含む。なお、画像データ生成部239が、アプリケーション実行部233に画像データのすべてを出力させ、それをHDD253に記憶するようにしてもよい。この場合には、HDD209に記憶される画像データ253は、ユーザの操作に従ってLCD207に表示された画像の他に、表示されなかったページの画像を含む。例えば、アプリケーション実行部233によって文書編集プログラムが実行され、5ページからなる文書データのうち、第1ページから第3ページが表示された場合であっても、第1ページ〜第5ページの画像をアプリケーション実行部233に出力させ、取得される第1ページ〜第5ページの画像を含む画像データを、HDD209に記憶する。
【0058】
HDD209に記憶される画像データは、表示装置100,100A〜100Dにおいて処理可能なように、予め定められたフォーマットであることが望ましい。画像データのフォーマットは、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group),TIFF(Tagged Image File Format),GIF(Graphic Interchange Format)等の画像データのフォーマットの他に、PDF(Portable Document Format)等の電子文書ためのフォーマットであってもよい。ここでは、PDFのフォーマットの画像データを記憶する。なお、表示装置100,100A〜100Dそれぞれが、アプリケーションプログラムを実行する場合には、表示装置100,100A〜100Dそれぞれが実行するアプリケーションプログラムのためのフォーマットを用いることができる。
【0059】
関連情報取得部241は、表示画面テーブル管理部237から第1ウィンドウのウィンドウ名とリンク情報との組が入力されると、リンク情報で特定される関連情報を取得し、取得された関連情報の画像としての関連画像データをHDD209に記憶する。これによりHDD209に関連画像データが記憶される。リンク情報は、例えば、HDD209に記憶されている関連情報を特定するためのフォルダ名およびファイル名、または、ネットワーク300に接続されたコンピュータに記憶された関連情報に割り当てられたURL(Uniform Resource Locator)である。
【0060】
また、関連情報取得部241は、HDD209に記憶された関連画像データに付されたファイル名を、HDD209に記憶されている表示画面テーブルに含まれるウィンドウレコードの関連画像データファイル名の項目に設定する。ウィンドウレコードは、HDD209に記憶されている表示画面テーブル251に含まれるウィンドウレコードのうち、リンク情報と組になるウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードである。
【0061】
送信部243は、表示画面テーブル251が記憶または更新されると、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とを、ネットワークI/F217を介して表示装置100,100A〜100Dに送信する。なお、送信部243は、送信済の表示画面テーブル251、画像データ253および関連画像データ255を記憶しておき、次に送信する時点で、先に送信した表示画面テーブル251、画像データ253および関連画像データ255との差分のみを送信するようにしてもよい。これにより、送信するデータ量を軽減して、ネットワーク300の負荷を低減することができる。
【0062】
図7(A)、図7(B)、図8(A)および図8(B)は、PCに表示される画面の一例を示す図である。図7(A)および図7(B)は、2つのウィンドウAおよびウィンドウBが重なる場合の画面の一例を示す。図7(A)においては、ウィンドウAがウィンドウBの上に重なる状態の画面を示す。図7(B)においては、ウィンドウBがウィンドウAの上に重なる状態の画面を示す。図7(A)に示す画面においてユーザがウィンドウBを指示すれば、図7(B)に示す画面が表示される。この場合、図7(A)に示す画面から図7(B)に示す画面に切り換わると表示画面テーブル251が更新されるので、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とが、表示装置100,100A〜100Dに送信される。逆に、図7(B)に示す画面においてユーザがウィンドウAを指示すれば、図7(A)に示す画面が表示される。この場合、図7(B)に示す画面から図7(A)に示す画面に切り換わると、表示画面テーブル251が更新されるので、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とが、表示装置100,100A〜100Dに送信される。
【0063】
図8(A)および図8(B)は、ウィンドウの最小化を説明するための図である。図8(A)はウィンドウCが最小化される前の画面を示す図であり、図8(B)はウィンドウCが最小化された後の画面を示す図である。図8(B)に示す印401は、ウィンドウCのウィンドウ名を含む。ここでは、ウィンドウ名は、ウィンドウCに表示されている画像に対応する画像データのファイル名としている。図8(A)に示す画面においてユーザがウィンドウCの最小化を指示すれば、図8(B)に示す画面が表示される。この場合、図8(A)に示す画面から図8(B)に示す画面に切り換わると表示画面テーブル251が更新されるので、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とが、表示装置100,100A〜100Dに送信される。逆に、図8(B)に示す画面においてユーザが記し401を指示すれば、図8(A)に示す画面が表示される。この場合、図8(B)に示す画面から図8(A)に示す画面に切り換わると、表示画面テーブル251が更新されるので、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とが、表示装置100,100A〜100Dに送信される。
【0064】
図9は、表示装置が備えるCPUが有する機能の一例をEEPROMに記憶されるデータとともに示す機能ブロック図である。図9に示すCPU11が有する機能は、CPU11がROM13、EEPROM17またはメモリカード25Aに記憶された表示制御プログラムを実行することにより、CPU11に形成される。図9を参照して、表示装置100が備えるCPU11は、PC200からデータを受信するデータ受信部51と、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部53と、表示用画像を生成する表示用画像生成部55と、ウィンドウ特定部57と、表示画面テーブル変更部59と、手書き画像を検出する手書き画像検出部61と、を含む。
【0065】
データ受信部51は、通信I/F23を制御し、通信I/F23がPC200から表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とを受信すると、それらを受け付け、EEPROM17に記憶する。これにより、受信された表示画面テーブル251が表示画面テーブル81として、受信された画像データ253が画像データ83として、関連画像データ255が関連画像データ85として、それぞれEEPROM17に記憶される。データ受信部51は、通信I/F23がPC200から表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とを受信するごとに、それらをEEPROM17に記憶するが、同じファイル名の場合は上書きする。換言すれば、PC200から受信される表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255は、いずれかが更新されると受信されるが、最後に受信された表示画面テーブル251が表示画面テーブル81として記憶され、最後に受信された画像データ253が画像データ83として記憶され、および最後に受信された関連画像データ255が関連画像データ85としてEEPROM17に記憶される。このため、EEPROM17の記憶領域を有効に利用することができる。なお、表示画面テーブル251と、画像データ253と、関連画像データ255とを受信するごとに、ファイル名を異ならせて記憶するようにしてもよい。これにより、表示用画像が変更される履歴を記憶することができる。また、PCから差分が受信される場合、EEPROM17に記憶されている表示画面テーブル81と、画像データ83と、関連画像データ85を、差分に基づいて更新するようにすればよい。
【0066】
操作受付部53は、ユーザが操作部21に入力する操作を受け付け、受け付けられた操作に対して予め定められた指令を表示用画像生成部55、ウィンドウ特定部57、表示画面テーブル変更部59および手書き画像検出部61に出力する。
【0067】
表示用画像生成部55は、操作受付部53から表示画面テーブル81を指定する指令が入力されると、指定された表示画面テーブル81に従って、1以上の画像データ83をそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成する。具体的には、電子ペーパ19に、EEPROM17に記憶されている表示画面テーブル81のファイル名を選択可能に表示する。表示画面テーブル81が複数記憶されていれば、複数のファイル名が選択可能に表示される。ユーザが操作部21に選択可能に表示された複数のファイル名のうちから1つを指定すれば、操作受付部53は、ファイル名を指定する操作を受け付け、指定されたファイル名を含む生成指令を表示用画像生成部55に出力する。表示用画像生成部55は、入力される生成指令に含まれるファイル名が付された表示画面テーブル81を読み出し、表示用画像を生成する。表示画面テーブル81は、1以上のウィンドウレコードを含む。ここでは、図6に示された表示画面テーブル81が読み出された場合を例に説明し、この場合、表示画面テーブル81は、3つのウィンドウレコードを含む。
【0068】
表示用画像生成部55は、表示画面テーブル81に含まれる1以上のウィンドウレコード、ここでは3つのウィンドウレコードそれぞれについて、画像データファイル名の項目に設定されているファイル名の画像データ83をEEPROM17から読み出し、読み出した画像データの画像が第2ウィンドウに表示されるように設定する。ここでは、表示画面テーブル81に3つのウィンドウレコードが含まれるので、3つの第2ウィンドウが生成される。上述したように、画像データ83は、複数ページの画像を含む場合がある。このため表示用画像生成部55は、画像データ83に含まれる複数ページのうち最初のページの画像を第2ウィンドウに設定する。なお、表示画面テーブルに画像データに含まれる複数ページのうち表示の対象とされるページのページ番号を含めるようにすれば、そのページの画像を第2ウィンドウに設定することができる。
【0069】
次に生成された3つの第2ウィンドウを表示用画像に配置する。まず、ウィンドウレコードの表示状態の項目に「最小化」が設定されている第2ウィンドウを、表示用画像の下方にその第2ウィンドウを識別するための名称を含む印を配置する。第2ウィンドウを識別するための名称は、ここでは、画像データファイル名の項目に設定されているファイル名としている。次に、ウィンドウレコードの表示状態の項目に「表示」が設定されている第2ウィンドウについては、表示順序の項目が下位の表示順序が設定されているものから順に表示用画像に配置する。第2ウィンドウを配置する位置は、ウィンドウレコードの始点座標の項目および終点座標の項目にそれぞれ設定されている2つの座標により定まり、2つの座標を対角とする矩形の領域に第2ウィンドウを配置する。表示順序の項目が最下位のものから上位のものの順に表示用画像に配置するので、2以上の第2ウィンドウが重なる場合には、上位の第2ウィンドウが下位の第2ウィンドウよりも後に配置される。このため、表示順序が上位の第2ウィンドウが優先して表示される。例えば、第1ウィンドウ名が「ウィンドウA」のウィンドウレコードの表示順序は「2番目」であり、第1ウィンドウ名が「ウィンドウB」のウィンドウレコードの表示順序は「最前面」である。従って、画像データファイル名「A.bmp」の画像データの画像を含む第2ウィンドウと、画像データファイル名「B.jpg」の画像を含む第2ウィンドウとは、表示用画像において、始点座標(100,100)、終点座標(200,200)とする矩形の領域で重なる。このため重なる領域において、画像データファイル名「B.jpg」の画像を含む第2ウィンドウが表示される。表示用画像生成部55は、生成した表示用画像をウィンドウ特定部57に出力するとともに、電子ペーパ19に表示する。
【0070】
ウィンドウ特定部57は、表示用画像に含まれる複数の第2ウィンドウのうち、ユーザが指定したものを特定する。具体的には、ユーザが、操作部21に含まれるタッチパネル21Bなどのポインティングデバイスを用いて、表示用画像中の任意の位置を指示すると、指示された位置の座標が操作受付部53により検出される。操作受付部53は、検出した座標を含む指示指令をウィンドウ特定部57に出力する。ウィンドウ特定部57は、指示指令が入力されると、表示用画像に含まれる複数の第2ウィンドウのうち、その指示指令に含まれる座標を含む第2ウィンドウを特定する。指示指令に含まれる座標を含む第2ウィンドウが複数重なっている場合には、最前面の第2ウィンドウを特定する。ウィンドウ特定部57は、特定された第2ウィンドウを識別するためのウィンドウ識別情報を表示用画像生成部55および表示画面テーブル変更部59に出力する。ここでは第2ウィンドウのウィンドウ識別情報と第1ウィンドウのウィンドウ識別情報と同じにしている。従って、第2ウィンドウのウィンドウ識別情報は、第1ウィンドウのウィンドウ名である。
【0071】
表示用画像生成部55は、ウィンドウ特定部57からウィンドウ識別情報としてウィンドウ名が入力されると、電子ペーパ19に表示されている表示用画像においてそのウィンドウ識別情報で識別される第2ウィンドウが最前面に配置されていなければ、第2ウィンドウを最前面に配置することにより、表示用画像を変更する。このとき、表示画面テーブル変更部59は、ウィンドウ特定部57からウィンドウ識別情報としてウィンドウ名が入力されると、表示画面テーブル81に含まれるウィンドウレコードのうち入力されたウィンドウ名を、ウィンドウ名の項目に含むウィンドウレコードの表示順序の項目を「最前面」に変更するとともに、他のウィンドウレコードの表示順序を1つ下位に繰り下げることにより、表示画面テーブル81を更新する。
【0072】
操作受付部53において受け付けられる操作には、第2ウィンドウ中に含まれる画像を切り換えるページ切換操作、第2ウィンドウのサイズを変更するサイズ変更操作、第2ウィンドウの位置を移動する移動操作、関連画像データを表示させる操作、および表示装置100を手書きモードに設定する操作を含む。操作受付部53は、ユーザによる操作を受け付けると、受け付けられた操作に対応する指令を表示用画像生成部55および表示画面テーブル変更部59に出力する。
【0073】
表示用画像生成部55は、ページ切換操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウに含まれる画像を次のページの画像に切り換えることにより、第2ウィンドウを更新し、第2ウィンドウを更新した後の表示用画像を電子ペーパ19に表示する。また、表示用画像生成部55は、サイズ変更操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウのサイズを変更し、第2ウィンドウのサイズを変更した後の表示用画像を電子ペーパ19に表示する。一方、表示画面テーブル変更部59は、サイズ変更操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウのウィンドウ名と同じウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードを、表示画面テーブル81から抽出し、抽出したウィンドウレコードの始点座標の項目または終点座標の項目を、変更部の第2ウィンドウの始点座標または終点座標で更新する。
【0074】
また、表示用画像生成部55は、移動操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウの表示用画像中の位置を移動させ、第2ウィンドウを移動した後の表示用画像を電子ペーパ19に表示する。一方、表示画面テーブル変更部59は、移動操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウのウィンドウ名と同じウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードを、表示画面テーブル81から抽出し、抽出したウィンドウレコードの始点座標または終点座標の項目を、変更後の第2ウィンドウの始点座標または終点座標で更新する。
【0075】
表示用画像生成部55は、関連画像データを表示させる操作に対応する指令が入力されると、先に特定された第2ウィンドウのウィンドウ名と同じウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードを、表示画面テーブル81から抽出し、抽出したウィンドウレコードの関連画像データファイル名の項目に設定されているファイル名で特定される関連画像データをEEPROM17から読み出す。そして、読み出した関連画像データの画像を含む新たな第2ウィンドウを生成し、生成した新たな第2ウィンドウを表示用画像のデフォルトの位置に合成することにより、表示用画像に配置する。そして、新たな第2ウィンドウ合成された表示用画像を電子ペーパ19に表示する。
【0076】
ユーザが、操作部21を操作し、表示装置100を手書きモードに設定した後に、操作部21に含まれるマウス等のポインティングデバイスを用いて表示用画像中の任意の位置を指示すれば、操作受付部53がその位置を検出し、表示画像中の指示された位置の座標を手書き画像検出部61に出力する。手書き画像検出部61は、操作受付部53から連続して入力される座標を連結することにより、手書き画像を検出する。さらに、操作受付部53から入力される座標を含む第2ウィンドウを特定する。そして、特定された第2ウィンドウを識別するためのウィンドウ名と、手書き画像との組を、表示用画像生成部55および表示画面テーブル変更部59に出力する。
【0077】
表示用画像生成部55は、手書き画像検出部61からウィンドウ名と手書き画像との組が入力されると、そのウィンドウ名の第2ウィンドウに含まれる画像に手書き画像を重畳する。そして、表示用画像生成部55は、手書き画像が重畳された第2ウィンドウを含む表示用画像を、電子ペーパ19に表示する。また、表示画面テーブル変更部59は、手書き画像検出部61からウィンドウ名と手書き画像との組が入力されると、そのウィンドウ名を含むウィンドウレコードを表示画面テーブル81から抽出し、抽出したウィンドウレコードに手書き画像を関連付ける。具体的には、ウィンドウレコードに新たに手書き画像の項目を追加し、その手書き画像の項目に手書き画像を設定する。なお、手書き画像をEEPROM17に記憶するようにし、その手書き画像のファイル名を手書き画像の項目に設定するようにしてもよい。
【0078】
図10は、手書き画像を関連付けた後の表示画面テーブルの一例を示す図である。図10を参照して、図6に示した表示画面テーブル81と異なる点は、手書き画像の項目が追加された点である。ここでは、第1ウィンドウ名の項目に「ウィンドウA」が設定されているウィンドウレコードにおいて、手書き画像の項目に手書き画像の画像データが設定されている。ここでは、手書き画像の画像データをそのファイル名「HA.bmp」で示している。
【0079】
表示画面テーブル81に含まれるウィンドウレコードは、手書き画像の項目に手書き画像が設定されたものと設定されていないものとがある。このため、表示用画像生成部55が次に表示画面テーブル81に従って表示用画像を生成する際には、手書き画像の項目に手書き画像が設定されているウィンドウレコードに対応する第2ウィンドウには、画像データの画像に手書き画像が重畳された画像が設定され、手書き画像の項目に手書き画像が設定されていないウィンドウレコードに対応する第2ウィンドウには、手書き画像が重畳されることなく画像データの画像のみが設定される。
【0080】
なお、ここでは表示装置100が表示画面テーブル81に従って表示用画像を生成し、表示用画像を電子ペーパ19に表示する例を説明するが、表示画面テーブル81、画像データ83および関連画像データ85を別のコンピュータ、例えばPC20に送信するようにして、PC200において表示用画像を生成し、表示するようにしてもよい。この場合であっても、コンピュータに表示される表示用画像は、表示装置100により表示される表示用画像と同じである。
【0081】
図11は、第2ウィンドウに手書き画像を重畳した表示用画像の1例を示す図である。図11において、ウィンドウAの文字を含む実線の矩形は、ウィンドウAを示し、画像データの画像の記載を省略している。ウィンドウAの文字を含む実線の矩形内には、実際には画像データの画像が表示される。また、手書き画像の領域を、手書き画像の文字を囲む点線の矩形で示しているが、実際には点線の矩形中に手書きの画像が表示される。図11を参照して、ウィンドウAに手書き画像を重畳した状態が示され、ウィンドウBには、手書き画像は重畳されていない。このように、表示画面テーブル81によって第2ウィンドウごとに手書き画像を関連付けることにより、第2ウィンドウに表示される画像データの画像と、手書き画像とを関連付けて表示することができる。
【0082】
図12は、PCで実行される第1表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12に示す第1表示制御処理は、PC200が備えるCPU201が表示制御プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図12を参照して、CPU201は、ユーザによるデータの指定を受け付けたか否かを判断する。ユーザによりデータを指定する操作が入力されたならば、処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS02に進める。ステップS02においては、ユーザによるアプリケーションプログラムを起動する操作が受け付けられたか否かを判断する。ユーザによりアプリケーションプログラムを起動する操作が入力されたならば、その操作で特定されるアプリケーションプログラムを特定し、処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS03に進める。
【0083】
ステップS05においては、アプリケーションプログラムを起動する。処理がステップS01から進場合には、ステップS01において指定されたデータに対して予め定められたアプリケーションプログラムを起動し、処理がステップS02から進場合には、ステップS02において、起動が指示されたアプリケーションプログラムを起動する。
【0084】
ステップS06においては、第1ウィンドウを生成し、生成した第1ウィンドウをLCD207に表示する。第1ウィンドウのサイズはデフォルトのサイズであり、LCD207の表示画面中で第1ウィンドウを配置する位置はデフォルトの位置である。次のステップS07においては、ステップS06において表示された第1ウィンドウに対応するウィンドウレコードを生成する。ここでは、図6に示した表示画面テーブルに含まれる。ウィンドウレコードが生成される例を示すが、この段階において、第1ウィンドウ名の項目、始点座標の項目、終点座標の項目が設定されたウィンドウレコードが生成される。
【0085】
次のステップS08においては、画像データをウィンドウレコードに追加する。具体的には、処理がステップS01から進む場合にはステップS01において指定されたデータの画像、処理がステップS02から進場合には起動されたアプリケーションプログラムが最初に出力する画像を画像データとしてHDD209に記憶するとともに、その画像データのファイル名をウィンドウレコードの画像データファイル名の項目に設定する。なお、同じ第1ウィンドウに表示された画像が既に画像データとしてHDD209に記憶されている場合、その画像データに、それまで記憶されている画像より後のページの画像として、追加して記憶する。
【0086】
ステップS09においては、ステップS08において生成されたウィンドウレコードを表示画面テーブルに追加する。次に、ステップS10において、第1ウィンドウに表示された画像がリンク情報を含むか否かを判断する。リンク情報を含むならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。ステップS11においては、リンク情報で特定される関連情報を取得する。リンク情報は、ここでは、URLであり、関連情報は、そのURLが割り当てられたデータである。次のステップS12においては、取得された関連情報の画像に対応する関連画像データを生成し、HDD209に記憶する。関連情報が複数ページからなる場合には、関連画像データは複数ページの画像を含む。そして、ウィンドウレコードを更新する。ここで更新するウィンドウレコードは、ステップS09において、表示画面テーブルに追加されたウィンドウレコードである。ウィンドウレコードの更新は、HDD209に記憶された関連画像データのファイル名を、ウィンドウレコードの関連画像データファイル名の項目に設定する。
【0087】
次のステップS14においては、HDD209に記憶された表示画面テーブル251を表示装置100,100A〜100Dに送信する。次のステップS15においては、ステップS08においてHDD209に記憶された画像データ253を表示装置100,100A〜100Dに送信する。次のステップS16においては、関連画像データがHDD209に記憶されているか否かを判断する。関連画像データが記憶されているならば処理をステップS17に進めるが、そうでなければステップS17をスキップして処理をステップS01に戻す。次のステップS17においては、HDD209に記憶された関連画像データ255を表示装置100,100A〜100Dに送信し、処理をステップS01に戻す。
【0088】
一方、ステップS03においては、第1ウィンドウに対する操作を受け付けたか否かを判断する。第1ウィンドウに対する操作は、第1ウィンドウ中に含まれる画像を切り換えるページ切換操作、第1ウィンドウのサイズを変更するサイズ変更操作、第1ウィンドウの位置を移動する移動操作、関連画像データを表示させる操作を含む。第1ウィンドウに対する操作を受け付けたならば、処理をステップS18に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS04においては、終了を指示する操作を受け付けたか否かを判断する。終了を指示する操作を受け付けたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。
【0089】
ステップS18においては、ステップS03におい、受け付けられた操作に従って、第1ウィンドウを変更し、変更後の第1ウィンドウをLCD207に表示する。具体的には、ページ切換操作を受け付けた場合には、第1ウィンドウに含まれる画像を、次のページの画像または前のページの画像に切り換える。サイズ変更操作を受け付けた場合には、ユーザにより指示されたサイズに第1ウィンドウのサイズを変更する。移動操作を受け付けた場合には、第1ウィンドウの位置をユーザにより指示された位置に移動する。
【0090】
ステップS19においては、変更された第1ウィンドウの変更を、表示画面テーブルに反映させるために、第1ウィンドウのウィンドウ名が第1ウィンドウ名の項目に設定されたウィンドウレコードを抽出し、始点座標の項目、終点座標の項目、表示状態の項目、表示順序の項目のうち変更された値が対応する項目を変更後の値で更新する。
【0091】
次のステップS20においては、ウィンドウレコードが変更された後の表示画面テーブルを表示装置100,100A〜100Dに送信し、処理をステップS01に戻す。第1表示制御処理は、ステップS01が複数回実行されてデータが複数指定される場合があり、さらに、ステップS02が複数回実行されてアプリケーションプログラムが複数起動される場合がある。指定されたデータの数および起動されたアプリケーションの数それぞれに対応する数の第1ウィンドウが生成される表示される。また、複数の第1ウィンドウが生成される場合、ステップS03において複数の第1ウィンドウのいずれに対する操作が受付られたか否かを判断するが、この場合においては、複数の第1ウィンドウのうちいずれか1つを特定し、その特定した第1ウィンドウに対する操作としてステップS18〜ステップS20の処理を実行する。
【0092】
図13および図14は、表示装置で実行される第2表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13および図14に示す第2表示制御処理は、表示装置100,100A〜100Dがそれぞれ備えるCPU11が表示制御プログラムを実行することにより、CPU11により実行される処理である。ここでは、表示装置100が備えるCPU11が実行する処理について説明する。
【0093】
図13を参照して、CPU11は、PC200から表示画面テーブルを受信したか否かを判断する(ステップS31)。PC200から表示画面テーブルを受信したならば処理をステップS32に進めるが、そうでなければ処理をステップS36に進める。ステップS32においては、PC200が送信する画像データを受信し、処理をステップS33に進める。ステップS33においては、ステップS31において受信された表示画面テーブルおよびステップS32において受信された画像データをEEPROM17に記憶する。ステップS32において複数の画像データが受信される場合には、複数の画像データそれぞれをEEPROM17に記憶する。
【0094】
ステップS34においては、関連画像データをPC200から受信したか否かを判断する。関連画像データを受信したならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければステップS35をスキップして処理をステップS36に進める。ステップS35においては、受信された関連画像データをEEPROM17に記憶し、処理をステップS36に進める。関連画像データを複数受信する場合には、複数の関連画像データそれぞれをEEPROM17に記憶する。
【0095】
ステップS36においては、EEPROM17に記憶された。表示画面テーブル81を指定する操作を受け付けたか否かを判断する。表示画面テーブル81を指定する操作を受け付けたならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に進める。ステップS37においては、指定された表示画面テーブル81をEEPROM17から読み出す。そして、読み手された表示画面テーブルに含まれるウィンドウレコードを解析する(ステップS38)。具体的には、ウィンドウレコードの始点座標の項目、終点座標の項目、表示状態の項目および表示順序の項目を参照し、これから生成する第2ウィンドウが最小化されているか否かおよび他の第2ウィンドウと重なるか否かを判断する。
【0096】
ステップS39においては、ウィンドウレコードを解析した結果、第1ウィンドウが重なるか否かを判断する。ステップS37におい、読み手された表示画面テーブルに含まれる。複数のウィンドウレコードのうち、重なる複数の第1ウィンドウが存在するか否かを判断する。重なる第1ウィンドウが存在するならば処理をステップS40に進めるが、そうでなければ処理をステップS43に進める。
【0097】
ステップS40においては、表示順序が最下位の第1ウィンドウの画像を第2ウィンドウに設定し、第2ウィンドウを表示用画像に合成する。具体的には、表示画面テーブルから表示順序の項目が最下位に設定されているウィンドウレコードを抽出し、抽出したウィンドウレコードの画像データファイル名の項目に設定されているファイル名で特定される画像データをHDD209から読み出し、読み出した画像データの第1ページの画像を第2ウィンドウに設定する。そして、第2ウィンドウを表示用画像に合成する。第2ウィンドウのサイズおよび表示用画像中の位置は、抽出されたウィンドウレコードの始点座標の項目および終点座標の項目に設定されている2つの座標により定まる。
【0098】
次のステップS41においては、表示順序が1つ上位の第1ウィンドウが存在するか否かを判断する。そのような第1ウィンドウが存在するならば処理をステップS42に進めるが、そうでなければ処理をステップS43に進める。具体的には、表示画面テーブルに含まれる複数のウィンドウレコードのうち、それまで処理対象としていたウィンドウレコードの表示順序の項目に設定されている値よりも表示順序が1つ上位の値が表示順序の項目に設定されているウィンドウレコードが存在するか否かを判断する。そのようなウィンドウレコードが存在すれば、1つ上位の第1ウィンドウが存在すると判断するが、そのようなウィンドウレコードが存在しなければ1つ上位の第1ウィンドウが存在しないと判断する。
【0099】
ステップS42においては、表示順序が1つ上位の第1ウィンドウの画像を第2ウィンドウに設定し、第2ウィンドウを表示用画像に合成し、処理をステップS41に戻す。具体的には、表示画面テーブルからそれまで処理対象としていたウィンドウレコードの表示順序よりも1つ上位の値が表示順序の項目に設定されているウィンドウレコードを抽出し、抽出したウィンドウレコードの画像データファイル名の項目に設定されているファイル名で特定される画像データをHDD209から読み出し、読み出した画像データの第1ページの画像を第2ウィンドウに設定する。そして、第2ウィンドウを表示用画像に合成する。第2ウィンドウのサイズおよび表示用画像中の位置は、抽出されたウィンドウレコードの始点座標の項目および終点座標の項目に設定されている2つの座標により定まる。
【0100】
上位の第2ウィンドウを下位の第2ウィンドウよりも後に表示用画像に合成するので、下位の第2ウィンドウと上位の第2ウィンドウが重なる場合、重なる領域において上位の第2ウィンドウで下位の第2ウィンドウが上書きされる。
【0101】
ステップS43においては、重ならない第1ウィンドウの画像を第2ウィンドウに設定し、第2ウィンドウを表示用画像に合成する。重ならない第1ウィンドウが複数ある場合には、重ならない第1ウィンドウの数と同じ数の第2ウィンドウを生成する。重ならない第1ウィンドウは、ウィンドウレコードの表示状態の項目に「最小化」が設定されたウィンドウレコードに対応する第1ウィンドウを含む。ウィンドウレコードの表示状態の項目に「最小化」が設定されたウィンドウレコードが存在する場合には、画像データファイル名の項目に設定されている画像データのファイル名を含む印を表示用画像の下方に配置する。
【0102】
ステップS41およびステップS42は、表示順序が最上位(最前面)の第1ウィンドウが存在しなくなるまで繰り返し実行され、ステップS43において重ならない第1ウィンドウの全てにそれぞれ対応する第2ウィンドウが生成される。このため、表示画面テーブルが複数のウィンドウレコードを含む場合、ウィンドウレコードの数の第2ウィンドウが表示用画像に合成されることになる。
【0103】
ステップS44においては、生成された表示用画像を電子ペーパ19に表示し、処理をステップS45に進める。
【0104】
図14を参照して、ステップS45においては、ユーザによる。操作を受け付けたか否かを判断する。操作を受け付けたならば処理をステップS46に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。ステップS46においては、ステップS45において受け付けられた操作の対象となる第2ウィンドウを特定する。具体的には、表示画像中でユーザにより指示された位置の座標を含む第2ウィンドウを、特定する。
【0105】
次のステップS47においては、ステップS45において受け付けられた操作が、第2ウィンドウのサイズまたは位置を変更する操作か否かを判断する。第2ウィンドウのサイズまたは位置を変更する操作ならば処理をステップS48に進めるが、そうでなければ処理をステップS49に進める。ステップS48においては、ステップS45において受け付けられた操作に従って、ステップS46において特定された第2ウィンドウのサイズまたは位置を変更し、処理をステップS31に戻す。第2ウィンドウのサイズまたは位置を変更するので、ユーザが指示した第2ウィンドウのサイズまたは位置を変更した表示用画像が、電子ペーパ19に表示される。
【0106】
ステップS49においては、ステップS45においては受け付けられた操作が、関連情報表示させるための操作か否かを判断する。関連情報表示する操作か否かは、例えば、ユーザがマウス等のポインティングデバイスで指示した表示画像中の位置が、ステップS46において特定された第2ウィンドウ中で、リンク情報が割り当てられた位置か否かにより判断する。関連情報を表示させるための操作ならば処理をステップS50に進めるが、そうでなければ処理をステップS52に進める。ステップS50においては、ステップS46において特定された第2ウィンドウのウィンドウ名を含むウィンドウレコードを、EEPROM17に記憶されている表示画面テーブル81から抽出し、抽出されたウィンドウレコードの関連画像データファイル名の項目に設定されているファイル名で特定される関連画像データを読み出す。そして次のステップS51においては、関連画像データの画像を含む第2ウィンドウを新たに生成し、表示用画像に合成する。これにより、表示用画像に、関連画像データの画像を含む新たな第2ウィンドウが配置され、関連画像データの画像が電子ペーパ19に表示される。
【0107】
ステップS52においては、ステップS45において受け付けられた操作が、手書き操作か否かを判断する。手書き操作ならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS56に進める。手書き操作か否かは、例えば、ユーザにより表示装置100が手書きモードに設定された後に、ユーザによる表示用画像の任意の位置を指示する操作を検出すれば、手書き操作を受け付けたと判断する。ステップS53においては、手書き画像を検出する。例えば、ユーザがポインティングデバイス等を用いて文字を描く操作をすれば、表示用画像中の連続する座標を検出することにより、手書き文字の画像を検出する。そして、検出された手書き画像をステップS46において特定された第2ウィンドウに合成し、処理をステップS55に進める。これにより、ユーザがポインティングデバイス等で手書きした文字の画像が、第2ウィンドウに表示される。
【0108】
次のステップS55においては、ステップS53において検出された手書き画像を、表示画面テーブルに追加し、処理をステップS31に戻す。具体的には、ステップS46において特定された第2ウィンドウのウィンドウ名を含むウィンドウレコードを、表示画面テーブル81から抽出し、抽出されたウィンドウレコードの手書き画像の項目に、ステップS53において検出された手書き画像のデータを設定する。
【0109】
一方、ステップS56においては、ステップS45において受け付けられた操作が、終了を指示する操作か否かを判断する。終了を指示する操作ならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。
【0110】
以上説明したように、本実施の形態における表示装置100は、表示画面テーブルと、1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとをpc200から受信し、表示画面テーブルに従って、受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成し、表示する。表示画面テーブルは、画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含む。このため、表示画面テーブルに従って表示用画像を生成するので、PC200においてで表示された画面と同じ表示用画像を表示することができる。また、表示装置100は、PC200から1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データを受信するので、複数の第2ウィンドウが重なる場合に下方に隠れている画像を表示することができる。
【0111】
また、受信された表示画面テーブルと1以上の画像データとを記憶し、記憶された表示画面テーブルを指定するユーザによる操作が受け付けられることに応じて、該指定された表示画面テーブルに従って、表示用画像を生成する。このため、複数の表示画面テーブルが記憶される場合に、ユーザが所望の表示画面テーブルを選択することができる。
【0112】
また、表示装置100は、表示用画像中の位置を指示する操作を受け付けると、該指示された位置を含む第2ウィンドウを特定し、特定された第2ウィンドウに表示する画像を変更する操作が受け付けられることに応じて、受け付けられた操作に従って表示用画像を生成し、表示する。このため、ユーザは、表示用画像に含まれる第2ウィンドウごとに表示される画像を変更することができる。
【0113】
また、表示装置100は、画像データに関連する関連画像データをさらに受信し、表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウを特定し、特定された第2ウィンドウに表示されている画像データのファイル名を含むウィンドウレコードが、関連画像データのファイル名を含む場合、ユーザによる関連画像を表示させる操作が受け付けられると、関連画像データを表示する新たな第2ウィンドウをさらに合成した表示用画像を生成し、表示する。このため、関連画像データを表示することができる。
【0114】
また、表示装置100は、表示された表示用画像中の位置を指示するユーザによる操作が受け付けられると、指示された位置に基づいて手書き画像を検出し、検出された手書き画像を、検出された位置を含む第2ウィンドウに表示されている画像データと関連付け、第2ウィンドウに表示する画像データに手書き画像が関連付けられている場合、画像データの画像に手書き画像を重畳した画像を表示する第2ウィンドウを生成する。このため、画像データの画像に手書き画像が重畳して表示されるので、画像データの画像を閲覧中にメモした文字等を、画像データの画像とともに確認することができる。ユーザは、会議中に気付いたことを手書き入力すれば、それを画像データの閲覧と同時にみることができるので、会議中に気付いたことを思い出すことができる。
【0115】
なお、上述した実施の形態においては、表示システム1および表示装置100について説明したが、図13および14に示した第2表示制御処理を実行する表示制御方法または、その処理を表示装置100を制御するCPU11に実行させる表示制御プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0116】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける表示システムの全体概要を示す図である。
【図2】PCのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の1つにおける表示装置の平面図である。
【図4】表示装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】PCが備えるCPUが有する機能の一例をHDDに記憶されるデータとともに示す機能ブロック図である。
【図6】表示画面テーブルの一例を示す図である。
【図7】2つのウィンドウが重なる場合の画面の一例を示す図である。
【図8】ウィンドウの最小化を説明するための図である。
【図9】表示装置が備えるCPUが有する機能の一例をEEPROMに記憶されるデータとともに示す機能ブロック図である。
【図10】手書き画像を関連付けた後の表示画面テーブルの一例を示す図である。
【図11】第2ウィンドウに手書き画像を重畳した表示用画像の1例を示す図である。
【図12】PCで実行される第1表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】表示装置で実行される第2表示制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図14】表示装置で実行される第2表示制御処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
1 表示システム、100,100A,100B,100C,100D 表示装置、11 CPU、13 ROM、15RAM、17 EEPROM、19 電子ペーパ、21 操作部、21A 電源キー、21B タッチパネル、23 通信I/F、25 外部I/F、25A メモリカード、31 バス、51 データ受信部、53 操作受付部、55 表示用画像生成部、57 ウィンドウ特定部、59 表示画面テーブル変更部、61 画像検出部、81 表示画面テーブル、83 画像データ、85 関連画像データ、200 PC、201 CPU、211 操作部、231 操作受付部、233 アプリケーション実行部、235 ウィンドウ制御部、237 表示画面テーブル管理部、239 画像データ生成部、241 関連情報取得部、243 送信部、251 表示画面テーブル、253 画像データ、255 関連画像データ。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの前記画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、前記1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するデータ受信手段と、
前記表示画面テーブルに従って、前記受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、
前記生成された表示用画像を表示する表示手段と、を備えた表示装置。
【請求項2】
受信された前記表示画面テーブルと前記1以上の画像データとを記憶する記憶手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記表示用画像生成手段は、前記操作受付手段により前記記憶手段に記憶された表示画面テーブルを指定する操作が受け付けられることに応じて、該指定された表示画面テーブルに従って、前記表示用画像を生成する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記操作受付手段により前記表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む第2ウィンドウを特定するウィンドウ特定手段と、
前記表示用画面生成手段は、前記操作受付手段により前記特定された第2ウィンドウを変更する操作が受け付けられることに応じて、該受け付けられた操作に従って前記表示用画像を生成する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記データ受信手段は、前記画像データに関連する関連画像データをさらに受信し、
前記操作受付手段により前記表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む前記第2ウィンドウを特定するウィンドウ特定手段と、をさらに備え、
前記表示用画像生成手段は、前記特定された第2ウィンドウに表示されている画像データのファイル名を含むウィンドウレコードが、前記関連画像データのファイル名を含む場合、前記操作受付手段により関連画像を表示させる操作が受け付けられると、前記関連画像データを表示する新たな第2ウィンドウをさらに合成した表示用画像を生成する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記操作受付手段により前記表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、前記指示された位置に基づいて手書き画像を検出する手書き画像検出手段と、
前記検出された手書き画像を、前記指示位置検出手段により検出された位置を含む第2ウィンドウに表示されている画像データと関連付ける関連付手段と、をさらに備え、
前記表示用画像生成手段は、前記画像データに前記手書き画像が関連付けられている場合、前記画像データに前記関連付けられた手書き画像を重畳した画像を表示する第2ウィンドウを生成する、請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
表示装置と情報処理装置とを含む表示システムであって、
前記情報処理装置は、
1以上の第1ウィンドウを含む画面を表示する表示手段と、
前記表示された画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの前記画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記生成された表示画面テーブルと、前記1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを送信する送信手段と、を備え、
前記送信手段は、前記表示された画面が変更されるごとに、変更後の前記表示画面テーブルと、前記1以上の画像データとを送信し、
前記表示装置は、
前記情報処理装置から前記表示画面テーブルと前記1以上の画像データとを受信するデータ受信手段と、
前記表示画面テーブルに従って、前記1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することにより、表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、
前記生成された表示用画像を表示する表示手段と、を備えた表示システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示される画像データの基になるデータが関連データを参照するリンク情報を含む場合、該関連データを取得する取得手段をさらに備え、
前記テーブル生成手段は、前記リンク情報を含む画像データのファイル名を含むウィンドウレコードに前記取得された関連データの画像として関連画像データのファイル名を追加し、
送信手段は、前記関連画像データをさらに送信し、
前記表示装置が備えるデータ受信手段は、前記関連画像データをさらに受信し、
前記表示装置は、さらに、ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により前記表示された表示用画像中の位置を指示する操作が受け付けられると、該指示された位置を含む前記第2ウィンドウに表示されている画像データを特定する画像特定手段と、を備え、
前記表示用画像生成手段は、前記特定された画像データのファイル名を含むウィンドウレコードが、前記関連画像データのファイル名を含む場合、前記操作受付手段により関連画像を表示させる操作が受け付けられると、前記関連画像データを表示する第2ウィンドウをさらに合成した表示用画像を生成する、請求項6に記載の表示システム。
【請求項8】
画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの前記画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、前記1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するステップと、
前記表示画面テーブルに従って、前記受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成するステップと、
前記生成された表示用画像を表示するステップと、を含む表示制御方法。
【請求項9】
画面に含まれる1以上の第1ウィンドウごとに、該第1ウィンドウの前記画面中の位置と、該第1ウィンドウに表示されている画像データのファイル名と、該第1ウィンドウが別の第1ウィンドウと重なる場合における重なり状態を示す情報とを含むウィンドウレコードを有する表示画面テーブルと、前記1以上の第1ウィンドウにそれぞれ表示されている1以上の画像データとを外部から受信するステップと、
前記表示画面テーブルに従って、前記受信された1以上の画像データをそれぞれ表示する1以上の第2ウィンドウを合成することによって表示用画像を生成するステップと、
前記生成された表示用画像を表示するステップと、をコンピュータに実行させる表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−128710(P2011−128710A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284308(P2009−284308)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】