説明

表面変位測定方法及びこれに用いる表面変位測定装置

【課題】 人体支持・被覆体及び人体の間に簡易な部材を介在させた状態で、人体支持・被覆体表面の変位又はこの人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位を測定する表面変位測定方法及び表面変位測定装置を提供すること。
【解決手段】
人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する人体被覆体である人体支持・被覆体の表面の変位を測定する。変形可能な被検出体50を人体支持・被覆体表面100に沿わせ、人体支持・被覆体100裏面側に被検出体50を検出するセンサ5とこのセンサを用いて走査するスキャナとを設け、スキャナによりセンサで被検出体を走査し、人体支持・被覆体の表面の変位を測定する。変形可能な被検出体を人体表面に沿わせ、人体支持・被覆体裏面側に被検出体を検出するセンサを設けても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具、クッション等の人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する服やギブス等の人体被覆体である人体支持・被覆体の表面の変位又はこの人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位を測定する表面変位測定方法及び表面変位測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上述の如き人体支持・被覆体の表面の変位測定方法としては、特許文献1〜7及び非特許文献1に記載のものが知られている。また、参考までに人体支持・被覆体以外の表面の変位測定方法としては、特許文献7〜9に記載のものが知られている。
【特許文献1】特開平10−216105号
【特許文献2】特開2000− 93407号
【特許文献3】特開平11−192215号
【特許文献4】特開2000− 83928号
【特許文献5】特開2003−219935号
【特許文献6】特開2003−130635号
【特許文献7】特開平2−291903号
【特許文献8】実開平6−49948号
【特許文献9】特開2003−337005号
【非特許文献1】第20回睡眠シンポジウム研究発表(6)川島美勝他5名 健康で快適な睡眠環境の創造と評価に関する研究
【0003】
特許文献1に記載の方法では、ストリップ状鋼板の表面に貼り付けた歪みゲージを利用し、被験者の寝姿勢を測定している。特許文献2に記載の方法では、寝姿勢の被験者に測定子を連続変位させながら押し当てて測定している。特許文献3に記載の方法では、クッションに針を貫通させ、特許文献4,5及び非特許文献1に記載の方法では、寝具に検出ロッドを貫通させ、被験者の寝姿勢を測定している。特許文献6に記載の方法では、互いに屈曲可能に連結された関節片の相対的屈曲を検出することにより、寝具表面の変位を測定している。また、特許文献7記載の方法では、流体又は粉体を袋に入れ靴内面に加圧密着されて測定している。
【0004】
しかし、特許文献1記載の方法では、人体と支持体との間に精密な歪みゲージを介在させ、特許文献2の方法では、測定子の移動機構を設けねばならず、特許文献3〜5記載及び非特許文献1の方法では、針又は検出ロッドを寝具等に貫通させねばならず、特許文献6記載の方法では、機構的に複雑な関節片の連続体を人体と支持体との間に介在させなければならず、特許文献7記載の方法では、流体又は粉体を袋に入れたものを加圧密着させなければならず、その点で測定及びその準備が煩雑となる。
【0005】
また、特許文献8記載の方法では、地盤に固定された永久磁石に対し変位することにより磁気シート表面に表れる磁粉粒子の軌跡を記録し、その軌跡を読み取ることで変位を測定している。特許文献9の方法では、被測定材を磁化させ、磁化された被測定材からの漏れ磁束により磁気シートの表される磁粉模様により厚さ分布等を測定している。
【0006】
しかし、いずれの方法も磁気シート表面に表せる形状や模様等を目視により判断しなければならず、正確な変位量を測定することは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明の目的は、人体支持・被覆体及び人体の間に簡易な部材を介在させた状態で、人体支持・被覆体表面の変位又はこの人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位を測定する表面変位測定方法及び表面変位測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る表面変位測定方法の特徴は、寝具、クッション等の人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する服やギブス等の人体被覆体である人体支持・被覆体表面の変位を測定する方法において、変形可能なシート状の被検出体を人体支持・被覆体表面に沿わせ、人体支持・被覆体裏面側に被検出体を検出するセンサとこのセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体支持・被覆体表面の変位を測定することにある。
【0009】
また、本発明に係る表面変位測定方法の他の特徴は、寝具、クッション等の人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する服やギブス等の人体被覆体である人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位を測定する方法であって、変形可能なシート状の被検出体を人体表面に沿わせ、人体支持・被覆体裏面側に被検出体を検出するセンサとこのセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体支持・被覆体の変位を測定することにある。
【0010】
これらの方法によれば、人体と人体支持・被覆体との間に介在させる変形可能な被検出体はセンサによりその位置を検出すればよく、被検出体は簡易な構成のもので足りる。そして、被検出体とセンサとは非接触なので、全体の構成も簡素となり、寝具等を物理的に貫通させる必要もない。
【0011】
さらに、上記表面変位測定方法により測定した人体支持・被覆体表面の変位と、上記表面変位測定方法により測定した人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位との差分を求めることで、人体支持・被覆体表面と人体表面との間の隙間分布を求めることが可能となる。
【0012】
前記被検出体を導電体とする場合は、前記センサが電磁気センサとなる。また、前記センサが励磁コイルと複数の検出コイルとを有する場合は、検出コイルを前記走査方向に交差する方向に隔てて配置することで、複数ラインによる合理的な測定が可能となる。
【0013】
前記被検出体を永久磁石とする場合は、前記センサを磁気センサとしてもよい。また、前記被検出体は帯状に形成することが望ましい。
【0014】
一方、上記いずれかに記載の表面変位測定方法に用いる表面変位測定装置の特徴は、人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する人体被覆体である人体支持・被覆体表面又は人体支持・被覆体表面に接触する人体表面に沿わせるための変形可能なシート状の被検出体と、人体支持・被覆体裏面側に配置される被検出体を検出するセンサと、このセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体支持・被覆体表面又は前記人体表面の変位を測定することにある。
【発明の効果】
【0015】
上記本発明に係る表面変位測定方法及び表面変位測定装置の特徴によれば、人体支持・被覆体及び人体の間に簡易な構成である「変形可能なシート状の被検出体」を介在させた状態で、寝具、クッション等の人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する服やギブス等の人体被覆体である人体支持・被覆体表面の変位又はこの人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位を測定することが可能となった。
【0016】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1,2は、それぞれ表面変位測定装置1を構成するスキャナ2の平面図と側面図であり、このスキャナ2は、センサ5を身体の長手方向に走査させるための縦ガイド3と、センサ5の相対変位を記録するためのエンコーダー4とを備えている。表面変位測定装置1は図3に示すように、発信器11で発生した交流信号をブリッジ回路12に接続したセンサ5を介して導電性シート50を励磁し、その出力を増幅器13で検出し、CPU14で解析する。センサ5は上述の通り縦ガイド3に支えられ、移動位置がエンコーダー4により記録される。
【0018】
図4に示すようにセンサ5はコア5aとコイル5bとからなり、図5に示すようにこのセンサ5とほぼ同様の標準コイル12aがブリッジ回路12で直列接続される。さらに、直接接続された符号12b、12cで示す可変抵抗1,可変抵抗2が先のセンサ5及び標準コイル12aと並列接続される。そして、センサ5及び標準コイル12aの間と、可変抵抗1及び可変抵抗2の間とから増幅器13に対する出力が取り出される。
【0019】
図6に示すように、身体装着衣60は非導電体である生地61の前面に前開口62を形成し、さらに上部両側面に腕を通すための一対のアームホール63,63を備えている。そして、背筋に導電性シート65を有し、身体に装着した状態で前開口62を面ファスナーで着脱可能な留め具64により締め付け、導電性シート65を背筋に沿わせることができる。導電性シート50,65はいずれもアルミニウム、銅、鉄などの導電材料の箔や塗料を用いることができ、補強のための合成樹脂等のシートとこれら導電材料とが積層されたものや、導電繊維で織り上げた布等を用いるのが望ましい。導電性シート50,65は測定範囲内において、測定対象に沿って変形するものであればよい。導電性シート50,65はいずれも縦ガイド3によるセンサ5の走査で検出が行えれば足り、したがって、縦ガイド3と敷き布団100上の導電性シート50又は導電性シート65との位置的誤差を考慮して、導電性シート50,65を帯状に形成すればよい。
【0020】
さらに、導電性シート50,65を測定対象となる線に沿わせて帯状に形成することにより、測定対象となる特定部分の形状に沿わせることができ、特定部分における表面変位をより正確に測定することができる。導電性シート50,65は変形可能に構成されているため、導電性シート50,65を幅広とすると、測定対象線周辺の変形した導電性シート50,65の影響を受けて、測定結果に誤差が生じる場合があるからである。本実施形態においては、導電性シート65を測定対象線である背筋に沿わせることにより、背筋部分の表面変位をより正確に測定することが可能となる。
【0021】
また、センサ5により導電性シート50,65の励磁による渦電流とこれに起因する磁束の変化を検出し、シート50,65とセンサ5間の距離を電気的信号値を用いて表示する検量線を用いて表示できるので、被検出体の表面の変位量を正確に測定することができる。導電性シート50,65は通電可能であればよく、被検出体は磁性体でも非磁性体であっても適用することができる。なお、本実施形態では、導電性シート65を背筋に沿わせたが、導電シートを沿わせる部位は限定されるものではない。また、導電性シートの幅や長さは、測定対象の形状等に合わせ適宜変更すればよい。
【0022】
次に、上述の表面変位測定装置1を用いて寝具表面又は寝具に横たわる人体表面の変位測定方法について説明する。
まず、図7(a)に示すように、スキャナ2上に敷き布団100を載置し、さらにその上に導電性シート50を載置する。そして、センサ5を敷き布団100の長手方向に沿って走査し、導電性シート50の励磁による渦電流とこれに起因する磁束の変化をセンサ5により検出し、その出力を図7(b)に示すように補正して測定値としてプロットする。なお、グラフ中「実測値」は実際にスケールを用いて形状的に測定した結果であり、以下同様とする。
【0023】
続いて、図8(a)に示すように、導電性シート50の上に人が横たわり、人体Hによる敷き布団100表面の変位を測定する。敷き布団100表面に沿う導電性シート50は人体Hの背面とほぼ同様であるが、破線で囲む部分では、導電性シート50と人体H表面との間に身体の浮き上がりによる隔たりが生じている。
【0024】
その後、導電性シート50を敷き布団100上から除くと共に身体装着衣60を着用した人が、図9(a)に示すように、敷き布団100上に横たわり、人体H表面の変位を導電性シート65の検出により測定する。人体H表面に沿う導電性シート65は、破線で囲む部分において導電性シート65と敷き布団100表面との間に隔たりを生じている。
【0025】
図10のグラフは上記測定結果を全て統合したものである。三角印に示す導電性シート65による人体H背面の変位と四角印に示す導電性シート50による敷き布団100表面の変位とに一部隔たりを生じ、この部分が上述の身体の浮き上がりに起因するものであることが、上記試験により明らかとなった。
【0026】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図11、12に示す第二実施形態では、縦ガイド3に沿って水平移動する横ガイドレール6とこの横ガイドレール6上でのセンサ5の水平移動量を検出する第二エンコーダー7とが設けられている。縦ガイド3と横ガイドレール6とは直交配置され、スキャナ2平面上でセンサ5を二次元的に走査させることが可能である。この場合、先の導電性シート50,65は十分な広さの面積を確保することが必要である。
【0027】
図13に示す第三実施形態では、単一コイルのセンサ5の代わりに複数コイルのセンサ20を用いている。本実施形態の検出コイル21は図1の縦ガイド3に交差する方向に複数設けられ、さらに検出コイル21を支持するボビン22aの周りにコイル22bが巻回されている。各検出コイル21はセンサ5と同様コア21aとコイル21bとを備えている。励磁コイル22は発信器11により励磁され、各検出コイル21は各ブリッジ回路12と増幅器13とに個別に接続され、マルチプレクサ16により出力が切り替えられて、上述と同様にCPU14での解析がなされる。したがって、本実施形態によれば、複数ラインでの検出を同時に行うことが可能である。
【0028】
最後に、本発明の更に他の実施形態の可能性について説明する。
上記各実施形態では、符号50,65のシートとして導電性シートを用いた。しかし、符号50,65のシートとしてに永久磁石のシートを用い、センサ5,20として磁気センサを用いてもよい。永久磁石のシートには、例えば、マグネットシート、マグネットペーパー、マグネットフィルム等がある。また、磁気センサとしては、例えば、GMR磁気センサ、ホール素子、MI素子、MRセンサ等を用いることができる。
【0029】
磁気センサにより永久磁石のシートから発する磁束の変化を検出し、シート50,65とセンサ5間の距離を電気的信号値を用いて表示する検量線を用いて表示できるので、被検出体の表面の変位量を正確に測定することができる。永久磁石のシートは、シート自体が磁力を発しているため検出回路を簡素化することができる。なお、本実施形態においても、永久磁石のシートを測定対象の形状に沿わせることができるように、帯状に形成することが可能であり、永久磁石のシートの幅や長さ等は対象部位の形状等に合わせ適宜変更すればよい。
【0030】
上記実施形態では、身体表面の変位測定のために身体装着衣60を用いた。導電性シート65は身体装着衣60の締め付けにより身体に沿わせたが、例えば導電性シート65の裏面に粘着層を設けて身体側に沿わせても良い。また、導電性シート65単体の裏面に粘着層を設けて、身体側に直接貼り付けても良い。さらに、身体や身体に密着する衣料に導電塗料を直接塗布し、又は、衣料若しくは寝具表面自体を導電繊維により構成し、上記測定を行っても良い。したがって、被検出体50,65とは、寝具等又は人体の表面の代替として間接的に測定される場合の他、そのもの自身が導電性を有する場合は直接的に測定されることとなる。
【0031】
上記各実施形態では、図6(b)に示すように、1本の帯状の被検出体を測定対象に沿わせて表面変位を測定した。しかし、被検出体の本数は1本に限られず、複数本設けても構わない。係る場合、例えば被検出体を隣り合うもの同士が互いに測定誤差を生じない適宜間隔をおいて平行に配置して、検査対象の全面の表面変位をより正確に測定することができる。幅広の被検出体を配置する場合に比べ、被検出体の周辺の変形や動きによる変形の影響を抑制して変位を測定することができるからである。また、表面変位が大きいと予測される箇所に集中して複数本設けても構わない。これにより、変位量が大きい箇所において、精密に表面変位を測定することができる。
【0032】
なお、請求項及び上記実施形態に於いて表面、裏面は便宜上の区別であって、それぞれ、人体支持・被覆体の一面と他面とを表すものとする。例えば、ギブスの内表面は表面に該当するものと考えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明によれば、人体を支持する人体支持体及び/又は人体被覆体である人体支持・被覆体の表面の変位を測定することができる。人体支持体は重力の掛かる状態で人体を支持するものであり、この人体支持体には、ハンモック、敷き布団及び枕等の寝具、椅子、ソファー及び乗り物の運転席の如きクッション等が該当する。また、人体被覆体には、セーター、ズボン、下着、ダウン製品等の衣類、硬化したギブス等が該当する。寝袋の如きものは人体支持体であるが、同時に人体被覆体にも属し、本発明の対象となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】表面変位測定装置の平面図である。
【図2】表面変位測定装置の側面図である。
【図3】表面変位測定装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】(a)はセンサの縦断面図、(b)は平面図である。
【図5】ブリッジ回路のブロック図である。
【図6】(a)は身体装着具の平面図、(b)は裏面図、(c)は底面図である。
【図7】人が寝ていない状態のふとんの表面変位測定に関し、(a)は測定状況を説明する側面図、(b)は測定結果を示すグラフであり、「実測値」はスケールを用いた測定結果を示す値、「測定値」は本発明の方法による測定結果を示す値である。
【図8】人が寝ている状態のふとんの表面変位測定に関する図7相当図である。
【図9】ふとん上に寝ている人の表面変位測定に関する図7相当図である。
【図10】図7(b)、図8(b)、図9(b)のグラフの合算状態を示す図である。
【図11】第二実施形態に係る表面変位測定装置の平面図である。
【図12】第二実施形態に係る表面変位測定装置の側面図である。
【図13】第三実施形態に関し、(a)はセンサの縦断面図、(b)は平面図である。
【図14】第三実施形態に係るブリッジ回路のブロック図である。
【符号の説明】
【0035】
1:表面変位測定装置、2:スキャナ、3:縦ガイド、4:エンコーダー、5:センサ、5a:コア、5b:コイル、6:横ガイドレール、7:第二エンコーダー、11:発信器、12:ブリッジ回路、12a:標準コイル、12b:可変抵抗1、12c:可変抵抗2、13:増幅器、14:CPU、16:マルチプレクサ、20:センサ、21:検出コイル、21a:コア、21b:コイル、22:励磁コイル、22a:ボビン、22b:コイル、50:導電性シート、60:身体装着衣、61:生地、62:前開口、63:アームホール、64:留め具、65:導電性シート、100:敷き布団、H:人体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する人体被覆体である人体支持・被覆体の表面の変位を測定する表面変位測定方法であって、変形可能なシート状の被検出体を人体支持・被覆体表面に沿わせ、人体支持・被覆体裏面側に被検出体を検出するセンサとこのセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体支持・被覆体の表面の変位を測定することを特徴とする表面変位測定方法。
【請求項2】
人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する人体被覆体である人体支持・被覆体の表面に接触する人体表面の変位を測定する表面変位測定方法であって、変形可能なシート状の被検出体を人体表面に沿わせ、人体支持・被覆体裏面側に被検出体を検出するセンサとこのセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体表面の変位を測定することを特徴とする表面変位測定方法。
【請求項3】
請求項1記載の表面変位測定方法により測定した人体支持・被覆体表面の変位と、請求項2記載の表面変位測定方法により測定した人体支持・被覆体表面に接触する人体表面の変位との差分を求めることを特徴とする表面変位測定方法。
【請求項4】
前記被検出体が導電体であり、前記センサが電磁気センサである請求項1又は2記載の表面変位測定方法。
【請求項5】
前記センサが励磁コイルと複数の検出コイルとを有し、検出コイルは前記走査方向に交差する方向に隔てて配置されていることを特徴とする請求項4に記載の表面変位測定方法。
【請求項6】
前記被検出体が永久磁石であり、前記センサが磁気センサであることを特徴とする請求項1又は2記載の表面変位測定方法。
【請求項7】
前記被検出体は帯状に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面変位測定方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の表面変位測定方法に用いる表面変位測定装置であって、
人体を支持する人体支持体及び/又は人体を被覆する人体被覆体である人体支持・被覆体表面又は人体支持・被覆体表面に接触する人体表面に沿わせるための変形可能なシート状の被検出体と、人体支持・被覆体裏面側に配置される被検出体を検出するセンサと、このセンサを用いて走査するスキャナとを設け、前記スキャナにより前記センサで前記被検出体を走査し、人体支持・被覆体表面又は前記人体表面の変位を測定することを特徴とする表面変位測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−208370(P2006−208370A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−377131(P2005−377131)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(000235532)非破壊検査株式会社 (49)
【出願人】(591034143)西川リビング株式会社 (27)
【Fターム(参考)】