説明

補助記憶装置、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法

【課題】CPU等の制御部を備えたリムーバブルメディアとホスト機器との協働により該ホスト機器から送出されたデータに対してリムーバブルメディアが所定のデータ処理を行うことを可能とすることで、ホスト機器側の処理負荷を分散する。
【解決手段】この情報処理システムでは、リムーバブルメディア2は、記憶部24と、データ処理機能23を備えた制御部21とを有し、ホスト機器1は、コンテンツファイル16を保持する記憶部15と、記憶部24が保持している制御プログラム25を実行することでコンテンツファイルに対してデータ処理機能23と同等のデータ処理を行うデータ処理機能14と該データ処理機能14,23のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する処理先選択制御機能12とを有する制御部11とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデータ処理機能を備えた補助記憶装置等に係り、特に最適な処理先を選択する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホスト機器等に対して着脱自在な補助記憶装置であるリムーバブルメディアについては、様々な規格化が進められている。例えば、このリムーバブルメディアの一つの規格では、当該リムーバブルメディアに、高機能なCPU(Central Processing Unit)を搭載する方向で検討が進められている。このような技術について、例えば、特許文献1では、EPROM(Erasable Programmable ROM)と連動してデータをイメージ形態に圧縮し、圧縮されたデータをバックアップ及び貯蔵する中央処理部と、多数個のフラッシュメモリからなり中央処理部でイメージ形態に圧縮されたデータを貯蔵するフラッシュメモリ部を備えたポータブルストレージ装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特表2003−529150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、リムーバブルメディアに搭載されたCPUの主な作業は、該メディア内のフラッシュメモリの物理構成の抽象化やデータ転送作業等に限定されている。即ち、CPUによる作業の範囲は、限定されているのが現状である。
【0005】
また、上記従来技術では、リムーバブルメディアにファイルを保存する場合、該メディアを利用しているホスト機器側で該メディアの取り扱い規格に従ったファイル管理作業を行う必要がある。即ち、例えば、定められたファイル名を使用し、静止画像ファイルの保存時にサムネイルを埋め込む作業等は、全てホスト機器側で行う必要がある。
【0006】
本発明は、CPU等の制御部を備えたリムーバブルメディアとホスト機器との協働により、該ホスト機器から送出されたデータに対してリムーバブルメディアが所定のデータ処理を行うことを可能とすることで、ホスト機器との互換性を高めると共に、処理負荷を分散し、ひいては商品性に付加価値を与えることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点に係る補助記憶装置は、情報処理装置に着脱自在な補助記憶装置であって、少なくとも制御プログラムを保持する記憶部と、上記制御プログラムを読み出し実行することで、データ処理を行うデータ処理機能を備え、上記情報処理装置からの処理先選択制御に係る指令に基づいて、該情報処理装置にて保持されているコンテンツファイルのデータ処理を実行する制御部とを備える。
【0008】
従って、補助記憶装置側にて処理先選択制御に基づきデータ処理が実行される。
【0009】
本発明の第2の観点に係る情報処理装置は、補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置であって、少なくともコンテンツファイルを保持する記憶部と、上記補助記憶装置の保持している制御プログラムを実行することで、上記記憶部のコンテンツファイルに対して、該補助記憶装置による第1のデータ処理機能と同等のデータ処理を行う第2のデータ処理機能と、この第2のデータ処理機能と上記補助記憶装置側の第1のデータ処理機能のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する処理先選択制御機能と、を有する制御部とを備える。
【0010】
従って、補助記憶装置と情報処理装置とで処理先が好適に選択制御される。
【0011】
この第2の観点において、上記制御部が、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能によるサンプルデータの処理により得られた測定値に基づいて処理先を選択制御するようにしてもよい。あるいは、この第2の観点において、上記制御部が、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能の処理速度を示す階級データに基づいて、処理先を選択制御するようにしてもよい。
【0012】
また、この第2の観点において、上記データ処理に、少なくともコンテンツファイルの圧縮、伸張、コンテンツファイルの暗号化、コンテンツファイルのハッシュ値の計算を含むようにしてもよい。或いは、この第2の観点において、上記制御部が、上記コンテンツファイルを分割し、上記第1及び第2のデータ処理機能により分散してデータ処理するように選択制御するようにしてもよい。或いは、第2の観点において、上記制御部が、上記第1及び第2のデータ処理機能により並行して同一のコンテンツファイルのデータ処理を行わせ、第1及び第2のデータ処理機能のうち、先に処理が完了した機能による処理結果を採用するように選択制御するようにしてもよい。
【0013】
本発明の第3の観点に係る情報処理システムは、補助記憶装置と、該補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置とからなる情報処理システムであって、上記補助記憶装置は、少なくとも制御プログラムを保持する第1の記憶部と、上記制御プログラムを読み出し実行することで、第1のデータ処理を行う第1のデータ処理機能を備えた第1の制御部とを有し、上記情報処理装置は、少なくともコンテンツファイルを保持する第2の記憶部と、上記第1の記憶部が保持している制御プログラムを実行することで、上記第2の記憶部のコンテンツファイルに対して、上記第1のデータ処理機能と同等のデータ処理を行う第2のデータ処理機能と、この第2のデータ処理機能と上記第1のデータ処理機能のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する処理先選択制御機能と、を有する第2の制御部とを備える。
【0014】
従って、補助記憶装置と情報処理装置とで処理先が好適に選択制御される。
【0015】
この第3の観点において、上記第2の制御部が、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能によるサンプルデータの処理により得られた測定値に基づいて、処理先を選択制御するようにしてもよい。或いは、この第3の観点において、上記第2の制御部が、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能の処理速度を示す階級データに基づいて、処理先を選択制御するようにしてもよい。
【0016】
また、この第3の観点において、上記データ処理には、少なくともコンテンツファイルの圧縮、伸張、コンテンツファイルの暗号化、コンテンツファイルのハッシュ値の計算を含むようにしてもよい。或いは、この第3の観点において、上記第2の制御部が、上記コンテンツファイルを分割し、上記第1及び第2のデータ処理機能により分散してデータ処理するように選択制御するようにしてもよい。また、この第3の観点において、上記第2の制御部は、上記第1及び第2のデータ処理機能により並行して同一のコンテンツファイルのデータ処理を行わせ、第1及び第2のデータ処理機能のうち、先に処理が完了した機能による処理結果を採用するように選択制御するようにしてもよい。
【0017】
本発明の第4の観点に係る情報処理方法は、補助記憶装置と、該補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置とからなる情報処理システムによる情報処理方法であって、上記補助記憶装置は、少なくとも制御プログラムを保持し、上記制御プログラムを読み出し実行することで、第1のデータ処理を行い、上記情報処理装置は、少なくともコンテンツファイルを保持し、上記第1のデータ処理、及び上記制御プログラムを読み出し実行することでなされる該第1のデータ処理と同等の第2のデータ処理のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する。
【0018】
従って、補助記憶装置と情報処理装置とでデータ処理先が選択制御される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、CPU等の制御部を備えたリムーバブルメディアとホスト機器との協働により、該ホスト機器から送出されたデータに対してリムーバブルメディアが所定のデータ処理を行うことを可能とすることで、ホスト機器との互換性を高めると共に、処理負荷を分散し、ひいては商品性に付加価値を与える、補助記憶装置、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の実施の形態(以下、単に実施の形態と称する)について詳細に説明する。
【0021】
本発明の後述する第1乃至第7の実施の形態は、CPU等の制御部を実装したリムーバブルメディアである補助記憶装置と、ホスト機器としての情報処理装置、更にはそれらにより構成される情報処理システム、それらの作用である情報処理方法に関する。
【0022】
各実施の形態は、リムーバブルメディアである補助記憶装置に各種データファイル(以下、単にファイルと略記する)を保存すると、当該補助記憶装置側の制御部が、該補助記憶装置内の記憶部に格納された制御プログラムを実行することで、ファイル管理、ファイルフォーマット解釈・変換機能等を概念上含むデータ処理機能を奏し、フォーマット解釈・変換結果等を含むデータ処理結果を自動的に生成することを特徴の一つとする。
【0023】
尚、各詳細については後述するが、このリムーバブルメディア側の制御部によるデータ処理機能により、保存元のファイルを次のように処理する。
【0024】
・静止画像ファイルや動画像ファイルに対し、サムネイル画像を作成する。
【0025】
・動画像ファイルを、互換性の高いフォーマットに自動的に変換する。
【0026】
・文書ファイルに対し、ハッシュ値や変更履歴を自動的に作成する。
【0027】
・文書ファイルに対して、PDFファイルを自動的に作成する。
【0028】
ところで、従来のリムーバブルメディアを利用したホスト機器は、各ファイルフォーマットの解釈と変換等のデータ処理を全てホスト機器側で行っていた。
【0029】
これに対して、本実施の形態に係るリムーバブルメディアである補助記憶装置を利用するホスト機器としての情報処理装置は、ファイル転送後、リムーバブルメディア側でファイルフォーマットの解釈と変換等といったデータ処理を行うことができる。
【0030】
このとき、ファイルフォーマットの解釈と変換等といったファイルに対するデータ処理は、ホスト機器としての情報処理装置からの指示に基づき行うようにしても良いし、リムーバブルメディア側でファイル追加更新に伴い自動的に行っても良い。
【0031】
以上の特徴をふまえて、第1乃至第7の実施の形態について各々を詳述する。
【0032】
<第1の実施の形態>
先ず、図1には本発明の第1の実施の形態に係る補助記憶装置としてのリムーバブルメディア、情報処理装置としてのホスト機器、それらを用いた情報処理システムの構成を示し説明する。この図1の構成は、第1乃至第6の実施の形態に共通する。
【0033】
尚、情報処理装置とは、一般的なパーソナルコンピュータには限定されず、情報処理機能を備えた撮像装置や家電製品等の各種の電子機器が概念上含まれる。
【0034】
図1に示されるように、ホスト機器1は、制御部11と記憶部15を有している。制御部11は、記憶部15に概念的に含まれるメモリのプログラムを読み出し実行することで処理先選択制御機能12を奏する。制御部11は、リムーバブルメディア2の記憶部24に格納されている制御プログラム25(制御部21側では符号13で示す)を読み出し実行することで、データ処理機能14を奏する。尚、ホスト機器1とリムーバブルメディア2に互換性がある場合、制御プログラム25をホスト機器1側の記憶部15が予め保持している場合もあることは勿論である。この例では、ホスト機器1側の記憶部15には、コンテンツファイル16とホスト側データベース(DB)17等が保存されている。
【0035】
コンテンツファイル16とは静止画像ファイルや動画像ファイル等、保存されたデータの一種である。ホスト側DB17にはコンテンツファイル16に関する属性情報等が記憶されている。記憶部15は、ハードディスクドライブ(HDD; Hard Disc Drive)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等を概念上含む。
【0036】
一方、リムーバブルメディア2は、制御部21と記憶部24を有している。制御部21は、記憶部24の制御プログラム25(制御部21側では符号22で示す)を読み出し実行することでデータ処理機能23を奏する。記憶部24には、制御プログラム25、コンテンツファイル26、メディア側DB27が保存されている。このリムーバブルメディア2がホスト機器1の不図示のポートに接続されると、ホスト機器1側の各部とリムーバブルメディア2側の各部が制御バス3を介して通信自在に接続される。
【0037】
このような構成において、ホスト機器1の制御部11は、リムーバブルメディア2が接続されたことを検知すると、該リムーバブルメディア2の記憶部24に格納されている制御プログラム25を読み出し実行することで、データ処理機能14を奏することが可能となる。このデータ処理機能としては、データの圧縮・伸張、データの暗号化、データのハッシュ(Hash)値計算等の各種の処理が含まれる。リムーバブルメディア2、ホスト機器1のいずれか、或いは双方でどのようにデータ処理を行うかは、ホスト機器1側の制御部11が処理先選択制御機能12に基づいて制御する。
【0038】
例えば、データの圧縮・伸張については、ファイル(データ)は、処理先選択制御機能12に基づく制御部11の制御により、ホスト機器1、リムーバブルメディア2のいずれか最適な側で或いは双方で圧縮・伸張される。暗号化については、パスワードや生体認証によるユーザ認証等を組み合わせて用いることもできる。データのHash値計算については、処理先選択制御機能12に基づく制御部11の制御により、ホスト機器1、リムーバブルメディア2のいずれか最適な側で或いは双方で計算されることになる。
【0039】
ここで、Hash値とは、コンテンツファイルのデータ内容・長さ毎にユニークな、ごく短い(例えば20バイト)値であり、リムーバブルメディア2の記憶部24のメディア側DB27に保存される。ホスト機器1側の記憶部15のコンテンツファイル16のHash値と、リムーバブルメディア2側コンテンツファイル26のHash値が同一であれば、同一コンテンツファイルであることが確認できる。つまり、このHash値を用いることでコンテンツファイルの検索や同一性確認が可能となる。
【0040】
ここで、制御部11の処理先選択制御機能12について更に言及する。
【0041】
ホスト機器1側の制御部11は、この処理先選択制御機能12に基づき、ホスト機器1及びリムーバブルメディア2の制御部11,21が、データ処理機能14,23に基づいて、どのようにデータ処理を実行すべきを選択制御するものである。
【0042】
より詳細には、例えば、以下のように処理先を選択制御する。
・データを分割し、両方で並行に処理をする。
【0043】
即ち、データを細かく分割し、前半先頭からをホスト機器1側に、後半末尾からをリムーバブルメディア2側に処理させるようにしてもよい。分割可能なデータ処理に対しては有効であるが、一括して行う前提のデータ処理機能に対しては適用できない。
・サンプルデータ処理速度を比較し、高速な側を利用する。
【0044】
即ち、ホスト機器1、リムーバブルメディア2の双方の制御部11,21に各データ処理機能14,23に基づいて、小さなサンプルデータを処理させて、両者の処理速度を比較するようにしてもよい。例えばサンプルデータを高速に処理できた側の機能を呼び出して実際のデータ処理を行う。この場合、アルゴリズムやハードウェア構成の影響等を受けにくいサンプルデータを用いるとよい。
・階級データを比較し、高速な側を採用する。
【0045】
即ち、ホスト機器1が、リムーバブルメディア2の処理速度に係る階級データ(例えば数値データ)を問い合わせ、自己の処理速度に係る階級データと比較する。これ以降、より大きな階級データ(例えば数値データ)の機能を呼び出し、実際のデータ処理を実行する。階級データは予め用意されているので、サンプルデータ処理の時間は省略できる。
・実際の処理の先着順で採用する。
【0046】
即ち、ホスト機器1、リムーバブルメディア2の双方に常に実際のデータを同時処理させ、先に完了した結果を採用する。完了の遅かった方は処理を中止し、途中経過(処理済みデータ)は破棄する。この場合、一括して行う必要のあるデータ処理で、処理速度が両者拮抗している場合に、最速に処理できる実装を必ず利用できる。
【0047】
以下、図2のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0048】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11はそれを検知する。そして、不図示の操作部が操作されるなどして、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15から該当するファイルを読み出す(ステップS1)。続いて、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、読み出したファイルの処理先を選択する(ステップS2)。制御部11は、処理先選択制御機能12により、該データ処理を実行する機能を自己が有していないと判断した場合、リムーバブルメディア2側の制御部21にファイル処理を依頼する(ステップS3)。
【0049】
この依頼を受けると、リムーバブルメディア2側の制御部21は、そのデータ処理機能23に基づいて、ファイル処理を実行し、処理済みのファイルを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS4)。記憶部24は、この処理済みのファイルを保存する(ステップS5)。こうして、一連の処理を終了する。
【0050】
以上説明した第1の実施の形態によれば、ホスト機器1側がデータ処理機能を備えていないような場合であっても、リムーバブルメディア2側で適切なデータ処理を行うことが可能となる。例えば、静止画像ファイルや動画像ファイルの圧縮・伸張を実施するためのデータ処理機能をホスト機器1側が備えていない場合に効果的である。
【0051】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0052】
この第2の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成は、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であるので、ここでは同一構成については同一符号を用いて説明し、重複した説明は省略する。この第2の実施の形態は、1つのファイルをn(n=1,2,3…)個のパケットに分割し、ホスト機器1側の制御部11とリムーバブルメディア2側の制御部21とで分担してデータ処理する点に特徴を有する。
【0053】
以下、図3のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0054】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11はそれを検知する。そして、不図示の操作部が操作されるなどして、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15から該当するファイルを読み出す(ステップS11)。続いて、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、ファイルをn(n=1,2,3…)個のパケット(データ)に分割すると共に、各パケットのデータの処理先を選択する(ステップS12)。そして、制御部11は、分割されたパケットの先頭から所定数のパケット1,2,3…をデータ処理機能14に基づいてデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS14)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS15)。
【0055】
ホスト機器1側でのデータ処理と並行して、ホスト機器1側の制御部11は、リムーバブルメディア2の制御部21に対して、分割されたパケットの最後から所定数のパケットn,n−1,…をデータ処理機能23により順次処理するように依頼する(ステップS16)。この依頼を受けると、リムーバブルメディア2側の制御部21は、データ処理機能23に基づいてデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS17)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS18)。こうして、一連の処理を終了する。
【0056】
以上説明した第2の実施の形態によれば、ファイルを分割して、ホスト機器1側、リムーバブルメディア2側で好適に分散処理することで、処理効率、処理速度を高めることができる。例えば、動画像ファイル等について、1GOP(Group Of Pictures)単位で分割し、ホスト機器1側及びリムーバブルメディア側で分散処理する場合に効果的である。
【0057】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0058】
この第3の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成は、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であるので、ここでは、同一構成については同一符号を用いて説明し、重複した説明は省略する。
【0059】
この第3の実施の形態は、ホスト機器1、リムーバブルメディア2の各制御部11,21が、サンプルデータを各データ処理機能14,23に基づいて処理し、その結果である測定値に基づいて、好適な処理先を選択した上で、1つのファイルをn(n=1,2,3…)個のパケットに分割し、上記測定値に基づいて双方のデータ処理機能への分担を決定し、ホスト機器1側の制御部11とリムーバブルメディア2側の制御部21とで分担して各データ処理機能14,23に基づき処理する点に特徴を有する。
【0060】
以下、図4のフローチャートを参照して、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0061】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11はそれを検知する。すると、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づき、データ処理機能14,23に対してサンプルデータの処理を依頼する(ステップS21)。このサンプルデータには、例えばリムーバブルメディア2の記憶部24に格納されているものを用いることができるが、それに限定されないことは勿論である。
【0062】
この依頼を受けると、各制御部11,21は、各データ処理機能14,23に基づきサンプルデータ処理を実施し(ステップS22,S23)、処理の結果、得られた測定値を処理先選択制御機能12に送出する(ステップS24,S25)。
【0063】
そして、不図示の操作部が操作される等して、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15からファイルを読み出す(ステップS26)。続いて、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、ファイルをn(n=1,2,3…)個のパケット(データ)に分割すると共に、各パケットのデータの処理先を選択することになる(ステップS27)。このとき、先にサンプルデータ処理により得た各データ処理機能14,23の測定値に基づいて、その処理効率を高められるように分割されたパケットを各データ処理機能14,23に適切に分配する。
【0064】
そして、制御部11は、分割されたパケットの先頭から所定数のパケット1,2,3…をデータ処理するようにデータ処理機能14に依頼し(ステップS28)、この依頼を受けて、制御部11が、データ処理機能14に基づいてデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS29)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存することになる(ステップS30)。
【0065】
このホスト機器1側でのデータ処理と並行して、ホスト機器1側の制御部11は、リムーバブルメディア2の制御部21に対して、分割されたパケットの最後から所定数のパケットn,n−1,…をデータ処理機能23により順次処理するように依頼する(ステップS31)。この依頼を受けると、リムーバブルメディア2側の制御部21は、データ処理機能23に基づいてデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS32)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS33)。こうして、一連の処理を終了する。
【0066】
以上説明した第3の実施の形態によれば、サンプルデータを処理した際の測定値に基づいてホスト機器1側、リムーバブルメディア2側の制御部11,21のデータ処理機能14,23の処理速度等を比較し、その結果に基づいて、処理対象であるファイルを好適に分割して、分散処理することで、処理効率を高めることが可能となる。
【0067】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0068】
この第4の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成は、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であるので、ここでは同一構成については同一符号を用いて説明し、重複した説明は省略する。
【0069】
この第4の実施の形態では、ホスト機器1の制御部11が、処理先選択制御機能12に基づき、リムーバブルメディア2が予め記憶している処理速度等に関わる階級データを読み出し、自己が記憶している階級データと比較し、その比較結果に基づいて好適な処理先を選択した上で、1つのファイルをn(n=1,2,3…)個のパケットに分割し、上記測定値に基づいて双方のデータ処理機能14,23への分担を決定し、ホスト機器1側の制御部11とリムーバブルメディア2側の制御部21とで分担してデータ処理する点に特徴を有する。
【0070】
以下、図5のフローチャートを参照して、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0071】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11は、それを検知する。すると、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づき、リムーバブルメディア2のデータ処理機能23に対して階級データの送信を依頼する(ステップS41)。この依頼を受けると、リムーバブルメディア2側の制御部21は、データ処理機能23により記憶部24より階級データを読み出し(ステップS42,S43)、該階級データをホスト機器1側の処理先選択制御機能12に送信する(ステップS44)。
【0072】
制御部11は、処理先選択制御機能12に基づき、これと並行して、記憶部15の階級データを読み出すようになっている(ステップS45)。
【0073】
そして、不図示の操作部が操作される等して、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15からファイルを読み出す(ステップS46)。
【0074】
続いて、ホスト機器1側の制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、ファイルをn(n=1,2,3…)個のパケット(データ)に分割すると共に、各パケットのデータの処理先を選択する(ステップS47)。このとき、先に得た階級データの比較結果に基づいて、その処理効率を高められるように分割されたパケットを各データ処理機能14,23に適切に分配する。そして、ホスト機器1側の制御部11は、分割されたパケットの先頭から所定数のパケット1,2,3…をデータ処理するようにデータ処理機能14に依頼し(ステップS48)、この依頼を受けて、データ処理機能14がデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS49)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS50)。
【0075】
このホスト機器1側でのデータ処理と並行して、ホスト機器1側の制御部11は、リムーバブルメディア2の制御部21に対して、分割されたパケットの最後から所定数のパケットn,n−1,…をデータ処理機能23により順次処理するように指令する(ステップS51)。この依頼を受けると、リムーバブルメディア2側の制御部21は、データ処理機能23に基づいてデータ処理を実行し、処理済みのデータを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS52)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS53)。こうして、一連の処理を終了する。
【0076】
以上説明した第4の実施の形態によれば、階級データに基づいてホスト機器1側、リムーバブルメディア2側の制御部11,21のデータ処理機能14,23の処理速度等を比較し、その結果に基づいて、処理対象であるファイルを好適に分割して、分散処理することで、処理効率を高めることが可能となる。
【0077】
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0078】
この第5の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成は、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であるので、ここでは同一構成については同一符号を用いて説明し、重複した説明は省略する。
【0079】
この第5の実施の形態は、Hash値の計算を、処理負荷をふまえて好適なデータ処理機能により実施するように制御する点に特徴を有する。
【0080】
以下、図6のフローチャートを参照して、本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第5の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0081】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11はそれを検知する。すると、ホスト機器1側の制御部11は、処理先選択制御機能12に基づき、データ処理機能14,23に対してサンプルデータの処理を依頼する(ステップS61)。このサンプルデータとしては、例えばリムーバブルメディア2の記憶部24に予め格納されているものを用いることができるが、これには限定されない。
【0082】
この依頼を受けると、制御部11,21の各データ処理機能14,23はサンプルデータ処理を実施し(ステップS62,S63)、この処理の結果、得られた測定値を制御部11の処理先選択制御機能12へと送出する(ステップS64,S65)。
【0083】
続いて、ホスト機器1の制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、Hash値の計算先を特定する(ステップS66)。尚、前述した第4の実施の形態のように、階級データの比較結果に基づいてHash値の計算先を特定してもよい。
【0084】
そして、不図示の操作部が操作される等して、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15からファイルを読み出す(ステップS66)。制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、Hash値の計算先に計算を依頼・保存を依頼する(ステップS68)。この例では、リムーバブルメディア2のデータ処理機能23が処理先として選定されたものとする。この依頼を受けると、制御部21は、データ処理機能23に基づきHash値の計算を実行し、このHash値とファイルを記憶部24に保存すべく送出する(ステップS69)。記憶部24は、このHash値とファイルを保存する(ステップS70)。こうして、一連の処理を終了する。
【0085】
以上説明した第5の実施の形態によれば、サンプルデータを処理した際の測定値に基づいてホスト機器1側、リムーバブルメディア2側の制御部11,21のデータ処理機能14,23の処理速度等を比較し、その結果に基づいて、Hash値の計算先を好適に決定することで、処理効率を高めることが可能となる。
【0086】
<第6の実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
【0087】
この第6の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成は、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であるので、ここでは同一構成については同一符号を用いて説明し、重複した説明は省略する。
【0088】
この第6の実施の形態は、制御部11,21が、データ処理機能14,23に基づく処理を同時並行で実施し、先に処理が完了したデータ処理機能14又は23の処理結果を採用し、他のデータ処理機能に対して処理の中止を指令すると共に、処理途中の結果(処理済みデータ)の廃棄を指示する点に特徴を有する。
【0089】
以下、図7のフローチャートを参照して、本発明の第6の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器1、補助記憶装置としてのリムーバブルメディア2を用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明する。尚、以下の処理の全部又は一部は、本発明の第6の実施の形態に係る情報処理方法に相当する。
【0090】
リムーバブルメディア2がホスト機器1に接続されると、ホスト機器1側の制御部11はそれを検知する。そして、不図示の操作部が操作される等して、所望とするファイルが選択されると、ホスト機器1の制御部11は記憶部15からファイルを読み出す(ステップS71)。続いて、制御部11は、処理先選択制御機能12に基づいて、ファイル処理をデータ処理機能14,23の双方に対して依頼する(ステップS72)。
【0091】
この依頼を受けると、データ処理機能14、23がデータ処理を実行し(ステップS73,S74)、処理が完了すると処理完了通知を処理先選択制御機能12に送出する(ステップS75,S76)。尚、この例では、データ処理機能14からの処理完了通知を先に受信した場合を想定している。制御部11は、処理先選択制御機能12に基づき、先に処理完了通知を受信したデータ処理機能14に対して、処理済みデータの保存を依頼する(ステップS77)。この依頼を受けると、データ処理機能14は、処理済ファイルを記憶部24に送出する(ステップS78)。記憶部24は、この処理済みのデータを保存する(ステップS79)。こうして、一連の処理を終了する。
【0092】
尚、不図示であるが、処理完了通知を受信したタイミングで、他のデータ処理機能に対しては、処理を中止及び処理途中のデータの廃棄を指示する。
【0093】
以上説明した第6の実施の形態によれば、ファイル処理をホスト機器1側、リムーバブルメディア2側の制御部11,21のデータ処理機能14,23により同時に処理させることで、データ処理をより高速に完了することが可能となる。
【0094】
以上詳述したように、本発明の第1乃至第6の実施の形態によれば、今後開発される高機能なCPUを実装したリムーバブルメディアについて、新たな規格を提案することにより、該メディア内のCPUの能力を活用してリムーバブルメディアの商品性に付加価値を与えることができる。更にホスト機器側に特別なケアを行うことなく、各ファイルフォーマットに基づいた適切な機能を利用することができる。
【0095】
より詳細には、次のような付加価値を提供することが可能となる。
【0096】
即ち、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置で静止画像や動画像を撮り、リムーバブルメディアに保存するときに、サムネイル画像をリムーバブルメディア側で自動的に作成することができる。保存した動画像に対し、DVDビデオの作成に最適なフォーマット変換結果を得ることができる。文書ファイルに対し、Hash値や、変更履歴等のデータベースが作成され、過去の文書や他のリムーバブルメディアに保存されている文書との比較が容易となる。文書や画像等の複数のファイルからキーワードのリストをリムーバブルメディア側の機能により自動作成し、検索を容易にすることができる。そして、文書ファイルに対してPDFファイルを作成したり、コンテンツファイルに対してサムネイル・プレビュー画像を作成したりできるようになる。
【0097】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0098】
例えば、前述した実施の形態では、HDD等の記憶部から読み出したファイルについてデータ処理する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、図8に示されるような改良例の構成において、通信制御部18を介して受信したストリーミングや、CD−RやDVD等の記録メディア20よりドライバ19を介して読み出したデータに対しても、同様の処理を実施することが可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の第1乃至第6の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る情報処理装置としてのホスト機器、補助記憶装置としてのリムーバブルメディアを用いた情報処理システムによるデータ処理の流れを説明するフローチャート。
【図8】本発明の情報処理システムの改良例の構成図。
【符号の説明】
【0100】
1…ホスト機器、2…リムーバブルメディア、3…制御バス、11…制御部、12…処理先選択制御機能、13…制御プログラム、14…データ処理機能、15…記憶部、16…コンテンツファイル、17…ホスト側DB、21…制御部、22…制御プログラム、23…データ処理機能、24…記憶部、25…制御プログラム、26…コンテンツファイル、27…メディア側DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に着脱自在な補助記憶装置であって、
少なくとも制御プログラムを保持する記憶部と、
上記制御プログラムを読み出し実行することで、データ処理を行うデータ処理機能を備え、上記情報処理装置からの処理先選択制御に係る指令に基づいて、該情報処理装置にて保持されているコンテンツファイルのデータ処理を実行する制御部とを備えた
ことを特徴とする補助記憶装置。
【請求項2】
補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置であって、
少なくともコンテンツファイルを保持する記憶部と、
上記補助記憶装置の保持している制御プログラムを実行することで、上記記憶部のコンテンツファイルに対して、該補助記憶装置による第1のデータ処理機能と同等のデータ処理を行う第2のデータ処理機能と、この第2のデータ処理機能と上記補助記憶装置側の第1のデータ処理機能のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する処理先選択制御機能と、を有する制御部とを備えた
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
上記制御部は、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能によるサンプルデータの処理により得られた測定値に基づいて、処理先を選択制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記制御部は、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能の処理速度を示す階級データに基づいて、処理先を選択制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記データ処理には、少なくともコンテンツファイルの圧縮、伸張、コンテンツファイルの暗号化、コンテンツファイルのハッシュ値の計算を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記制御部は、上記コンテンツファイルを分割し、上記第1及び第2のデータ処理機能により分散してデータ処理するように選択制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記制御部は、上記第1及び第2のデータ処理機能により並行して同一のコンテンツファイルのデータ処理を行わせ、第1及び第2のデータ処理機能のうち、先に処理が完了した機能による処理結果を採用するように選択制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
補助記憶装置と、該補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置とからなる情報処理システムであって、
上記補助記憶装置は、
少なくとも制御プログラムを保持する第1の記憶部と、
上記制御プログラムを読み出し実行することで、第1のデータ処理を行う第1のデータ処理機能を備えた第1の制御部とを有し、
上記情報処理装置は、
少なくともコンテンツファイルを保持する第2の記憶部と、
上記第1の記憶部が保持している制御プログラムを実行することで、上記第2の記憶部のコンテンツファイルに対して、上記第1のデータ処理機能と同等のデータ処理を行う第2のデータ処理機能と、この第2のデータ処理機能と上記第1のデータ処理機能のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する処理先選択制御機能と、を有する第2の制御部とを備えた
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
上記第2の制御部は、
上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能によるサンプルデータの処理により得られた測定値に基づいて、処理先を選択制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
上記第2の制御部は、上記処理先選択制御機能により、上記第1及び第2のデータ処理機能の処理速度を示す階級データに基づいて、処理先を選択制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
上記データ処理には、少なくともコンテンツファイルの圧縮、伸張、コンテンツファイルの暗号化、コンテンツファイルのハッシュ値の計算を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項12】
上記第2の制御部は、上記コンテンツファイルを分割し、上記第1及び第2のデータ処理機能により分散してデータ処理するように選択制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項13】
上記第2の制御部は、上記第1及び第2のデータ処理機能により並行して同一のコンテンツファイルのデータ処理を行わせ、第1及び第2のデータ処理機能のうち、先に処理が完了した機能による処理結果を採用するように選択制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項14】
補助記憶装置と、該補助記憶装置が着脱自在な情報処理装置とからなる情報処理システムによる情報処理方法であって、
上記補助記憶装置は、
少なくとも制御プログラムを保持し、
上記制御プログラムを読み出し実行することで、第1のデータ処理を行い、
上記情報処理装置は、
少なくともコンテンツファイルを保持し、
上記第1のデータ処理、及び上記制御プログラムを読み出し実行することでなされる該第1のデータ処理と同等の第2のデータ処理のいずれか又は双方により上記コンテンツファイルに対してデータ処理を行うように処理先を選択制御する
ことを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−99203(P2009−99203A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269819(P2007−269819)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】