説明

製袋充填機のシール装置

【課題】製袋充填機のシール装置においてシール体の作動範囲を簡単に調節する。
【解決手段】作動体39は、一対のシール体9,10を移動可能に支持する支持枠11に取り付けられ、駆動モ−タ43に連係して回動する。駆動力伝達機構57は、作動体39の回動に連係し、作動体39の回動中心に対する偏心位置で回動可能に支持した下側シール体10と、下側シール体10に対向する上側シール体9とを、筒状フィルムを挟む噛合い位置と筒状フィルムから離間する開放位置との間で移動させる。第1調節機構61は、作動体39の回動中心から偏心位置までの偏心距離を調節し、一対のシール体9,10における対向方向の作動範囲を調節可能にする。第2調節機構67は、第1調節機構61による調節によって生じる噛合い位置のずれを修正すべく、シール体9,10を調節前の噛合い位置に調節可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、帯状フィルムを筒状に成形しながら該筒状フィルム中に物品を供給して所定のシールを施して包装袋を得るようにした製袋充填機のシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、横形製袋充填機のシール装置において、上側シール体と下側シール体とは、互いに噛合い・離間を繰り返す際に筒状フィルムの搬送方向に沿って進退する所謂ボックスモーション運動を行って、筒状フィルムを上下両シール体により挟持した状態で筒状フィルムの搬送方向の上流側から下流側へ移動する。筒状フィルム中の物品の前後位置で上下両シール体が筒状フィルムを挟持する際に、筒状フィルムの搬送方向に対し交差する左右方向に向けてシールが施されるとともに筒状フィルムが切断されることで、ピロー包装品が得られる。このようなボックスモーション運動を行うための駆動部は、上側クランクギヤと下側クランクギヤとそれらの間の中央駆動クランクギヤとを有する駆動ギヤ列と、上側・下側シール体に連結されたサイドプレートを備え、中央駆動クランクギヤにより上側と下側のクランクギヤの各々が回転して上側・下側シール体とが相互に近接離間移動するよう構成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許2915326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の横形製袋充填機のシール装置において、上下両シール体が筒状フィルムを挟む噛合い位置と筒状フィルムから離間する開放位置との間のシール体の作動範囲を変更する場合には、駆動部の駆動ギヤ列及びサイドプレートを調節したり交換したりする必要があり、シール体の作動範囲の調節作業が大変面倒であった。
【0005】
本発明は、製袋充填機のシール装置において、上下両シール体が筒状フィルムを挟む噛合い位置と筒状フィルムから離間する開放位置との間のシール体の作動範囲を簡単に調節することができる手段を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る製袋充填機のシール装置においては、物品7が供給された筒状フィルム4の搬送路を挟んで対向する一対のシール体9,10が筒状フィルム4を挟持しつつ筒状フィルム4と共に筒状フィルム4の搬送方向に移動した後に筒状フィルム4から離間し、下記の作動体39と駆動力伝達機構57と第1調節機構61と第2調節機構67とを備えている。前記作動体39は、一対のシール体9,10を移動可能に支持する支持枠11に取り付けられ、駆動手段43に連係して回動する。前記駆動力伝達機構57は、この作動体39の回動に連係し、この作動体39の回動中心39aに対する偏心位置で回動可能に支持した一方のシール体10と、この一方のシール体10に対向する他方のシール体9とを、筒状フィルム4を挟む噛合い位置Pと筒状フィルム4から離間する開放位置との間で移動させる。前記第1調節機構61は、作動体39の回動中心39aから前記偏心位置までの偏心距離Sを調節し、一対のシール体9,10における対向方向の作動範囲を調節可能にする。前記第2調節機構67は、この第1調節機構61による調節によって生じる前記噛合い位置Pのずれを修正すべく、シール体9,10を調節前の噛合い位置Pに調節可能とする。このことで、筒状フィルム4を挟む噛合い位置が変わることなく、シール体9,10の作動範囲が変化する。
【0007】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記第1調節機構61は、前記作動体39の回動中心39aから前記偏心位置までの偏心距離Sを調節し得るスライド手段と、このスライド手段でこの作動体39と一方のシール体10との相対移動を阻止する第1の位置決め手段とを備えている。
【0008】
請求項1の発明を前提とする請求項3の発明において、前記第1調節機構61は、位置決めピン60の挿着により作動体39の回動に一方のシール体10を連係させ、その位置決めピン60の係脱により作動体39の回動中心39aから前記偏心位置までの偏心距離Sを調節し得る。
【0009】
請求項1〜3の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする請求項4の発明において、前記第2調節機構67は、前記支持枠11に対する作動体39の回動中心39aを変位させる変位手段と、支持枠11に対する作動体39の回動中心39aの変位を阻止する第2の位置決め手段とを備えている。
【0010】
請求項1〜4の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする請求項5の発明において、前記第1調節機構61は、前記作動体39の回動中心39aから前記偏心位置までの偏心距離Sとして調節値を選択し得る偏心距離設定手段を備え、前記第2調節機構67は、この第1調節機構61の偏心距離設定手段により設定した調節値に対応させて設定した修正値を選択し得る修正値選択手段を備えている。
【0011】
請求項1〜5の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする請求項6の発明において、前記第1調節機構61と第2調節機構67とは、前記支持枠11の外側から調節可能である。
【0012】
請求項1〜6の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする請求項7の発明において、前記支持枠11には保持部材28が筒状フィルム4の搬送方向へ移動可能に支持され、その保持部材28には案内部材29が一対のシール体9,10における対向方向へ移動可能に支持され、その案内部材29に沿って一方のシール体10が移動可能に支持され、この案内部材29の移動方向における一端側と一方のシール体10との間に前記駆動力伝達機構57が設けられ、この案内部材29の移動方向における他端側に他方のシール体9が配設され、この駆動力伝達機構57は、前記保持部材28に対し回動可能に支持したレバー51と、このレバー51と一方のシール体10とに回動可能に支持したリンク54と、このレバー51と案内部材29の一端側とに回動可能に支持したリンク55とを備えている。
【0013】
請求項1〜7の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする請求項8の発明は、横形製袋充填機のシール装置であって、前記支持枠11は、固定枠12と、この固定枠12に対し移動可能に支持した移動枠16と、この固定枠12に対する移動枠16の高さ位置を調整可能にする高さ調整機構19とを有し、この高さ調整機構19によって、移動枠16に支持した前記一対のシール体9,10と作動体39と駆動力伝達機構57と第1調節機構61と第2調節機構67とにおける高さ位置を移動枠16の高さ位置と共に変更し得る。
【0014】
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項9の発明において、前記第1調節機構61は前記作動体39の回動中心39aから前記偏心位置までの偏心距離Sを自動的に調節する手段を備え、前記第2調節機構67はシール体9,10を調節前の噛合い位置Pに自動的に調節する手段を備えている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明では、第1調節機構により作動体の回動中心から偏心ピンの偏心位置までの偏心距離を変更して、筒状フィルムを挟む噛合い位置と筒状フィルムから離間する開放位置との間のシール体の作動範囲を変更すると共に、第2調節機構により一対のシール体の噛合い位置を変更前の位置に調節して、第1調節機構による調節時に一対のシール体の噛合い位置に生じるずれを防止することが可能になる。従って、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、第1調節機構と第2調節機構によって、筒状フィルムを挟む噛合い位置を変更することなく、シール体の作動範囲を容易に調節することができる。このことから、例えば、物品が充填された筒状フィルムの寸法が大きい場合には、第1調節機構と第2調節機構で一対のシール体の作動範囲を大きくすれば、該シール体の一定挟圧力での当接期間をより長くすることができる。また、物品が充填された筒状フィルムの寸法が小さい場合には、第1調節機構と第2調節機構で一対のシール体の作動範囲を小さくすれば、シール体の開閉量が変化し、開閉時間に要する時間を短縮でき、包装の高速化が可能になる。
【0016】
請求項2の発明では、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、第1調節機構におけるスライドと位置決めとによってシール体の作動範囲を容易に調節することができる。
請求項3の発明では、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、第1調節機構で位置決めピンを係脱することで、シール体の作動範囲を容易に調節することができる。
【0017】
請求項4の発明では、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、第2調節機構において支持枠に対する作動体の回動中心を変位させるだけで、第1調節機構による調節によって生じる噛合い位置のずれを容易に修正することができる。
【0018】
請求項5の発明では、シール体の作動範囲を変更する作業を第1調節機構における調節値の選択と第2調節機構における修正値の選択とにより、簡単に行うことができる。
請求項6の発明では、シール体の作動範囲を変更する作業を支持枠の外側から簡単に行うことができる。
【0019】
請求項7の発明では、駆動力伝達機構としてリンク機構を採用することで、設計の自由度を広げることができる。
請求項8の発明では、横形製袋充填機のシール装置において、シール体の作動範囲の調節に影響されることなく高さ調整機構における高さ調整の原点を設定することができる。
【0020】
請求項9の発明では、シール体の作動範囲を変更する作業を自動化により簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】(a)は横形製袋充填機を示す概略図であり、(b)はそのシール装置を示す(a)の部分拡大図である。
【図2】横形製袋充填機のシール装置の全体を示す斜視図である。
【図3】(a)はシール装置の作動機構の一部を示す斜視図であり、(b)(c)は夫々作動機構の要部を示す斜視図である。
【図4】シール装置の一部取り除いて示す側面図である。
【図5】(a)は作動体を示す側面図であり、(b)は(a)のX−X線における部分断面図である。
【図6】(a)(b)(c)(d)は下側シール体の作動範囲と駆動力伝達機構の作動範囲との関係を示す作用説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1(a)に示すように、本実施形態にかかる横形製袋充填機においては、フィルムロール1から引き出された帯状フィルム2が製袋手段3により筒状フィルム4として成形された後にその筒状フィルム4に対し縦シール手段5により縦シールが施されると共に、その筒状フィルム4中に物品供給コンベヤ6から物品7が所定間隔毎に供給され、その筒状フィルム4が物品7とともに図2に示すシール装置8まで搬送される。そのシール装置8においては、図1(b)に示すように、上側のシール体9(他方のシール体)と下側のシール体10(一方のシール体)とは、互いに噛合い・離間を繰り返す際に筒状フィルム4の搬送方向(前後方向)に沿って進退する所謂ボックスモーション運動を行って、筒状フィルム4を上下両シール体9,10により挟持した状態で筒状フィルム4の搬送方向の上流側(後側)から下流側(前側)へ移動する。筒状フィルム4中の物品7の前後位置で上下両シール体9,10が筒状フィルム4を挟持する際に、筒状フィルム4の搬送方向に対し交差する左右方向に向けてシールが施されるとともに筒状フィルム4が切断されることで、ピロー包装品が得られる。以下、図2に示すシール装置8を図3〜図5も参照して詳述する。なお、このシール装置8の左右両側には、後記する高さ調整機構19のハンドル22や駆動モータ43及び駆動ベルト44等を除いて同様な機構が配設されている。
【0023】
支持枠11の一部を構成する脚付き固定枠12においては、左枠部13と右枠部14との間は図示されていないが連結部材によって強固に連結されており、後述する移動枠16や駆動力伝達機構57などの周囲を囲むように構成されている。この左枠部13の前後両側と右枠部14の前後両側とにそれぞれガイドレール15が上下方向へ延びるように取着されている。支持枠11の一部を構成する移動枠16においては、この固定枠12の左枠部13に対し前後両ガイドレール15間で左側板17が上下方向へ移動可能に支持されていると共に、この固定枠12の右枠部14に対し前後両ガイドレール15間で右側板18が上下方向へ移動可能に支持され、その左側板17と右側板18との間は図示されていないが連結部材によって強固に連結されており、後述する駆動力伝達機構57などの周囲を囲むように構成されている。支持枠11の一部を構成する高さ調整機構19においては、固定枠12の左右両枠部13,14に夫々取着された台20に対し雄ねじ棒21が互いに連動するように回動可能に支持されていると共に、右側の台20にのみ左右両雄ねじ棒21を互いに連動させて回動させるハンドル22が回動可能に支持され、移動枠16の左右両側板17,18に取着された雌ねじ部材23にこの雄ねじ棒21が螺合されている。このハンドル22により雄ねじ棒21を回動させると、雌ねじ部材23が雄ねじ棒21に沿って移動枠16とともに上下方向へ移動し、固定枠12に対する移動枠16の高さ位置を変更することができる。
【0024】
前記移動枠16の左右両側板17,18の内側でその上下両側には夫々ガイドロッド24が前後方向へ延びるように取着されている。そのガイドロッド24に沿って移動可能に挿嵌されたスライド筒25のうち、左右両側板17,18の上下両スライド筒25間には夫々支持板26が架設されている。この支持板26の上下両側には夫々ガイド筒27が取着されている。なお、この上下両スライド筒25と支持板26と上下両ガイド筒27とにより、左側板17側と右側板18側とで夫々保持部材28が構成される。
【0025】
前記保持部材28において上下両ガイド筒27間には下端部で固定ブロック29aにより連結された前後一対のスライドロッド29(案内部材)が上下方向へ移動可能に挿通されている。前述した下側のシール体10は、前記保持部材28において上下両ガイド筒27間でスライドロッド29が上下方向へ相対移動可能に挿嵌されたスライドブロック30と、この左右両スライドブロック30間に架設された支持台31と、この支持台31の上側に取着された下側シーラ32とを備えている。前述した上側のシール体9は、前記保持部材28において左右両スライドロッド29の上端部間に架設された支持台33と、この支持台33の下側に取着された上側シーラ34とを備えている。この上側シーラ34は、前記下側シーラ32に面し、支持台33に対し圧縮コイルばね35により下側シーラ32に向けて付勢され、下側シーラ32に常に対向している。この上側シーラ34内にはカッター(図示せず)が収容されて下側シーラ32側へ突出し得る。
【0026】
前記移動枠16の左右両側板17,18間には下側シーラ32よりも前側で駆動回転軸36が架設され、この左右両側板17,18の外側でこの駆動回転軸36の両端部には支持レバー37が後方へ延設されて上下方向へ傾動可能に支持されていると共に、この支持レバー37の外側には取付板38が取着されて左右両側板17,18に対し位置決めし得る。この支持レバー37には左右両側板17,18の内側と保持部材28の支持板26との間に位置する作動体39が左右両側板17,18に形成された開放窓17a,18aを介して回動可能に支持されている。この作動体39においては円板40の外周にギヤ41が設けられ、駆動回転軸36の両端部に一体回動可能に取着されたギヤ42とこの作動体39のギヤ41とが互いに噛合されている。左側板17の下端部にのみ取着された駆動モータ43(駆動手段)の回転は駆動ベルト44により前記駆動回転軸36に伝えられ、その駆動回転軸36の回転は前記各ギヤ42,41により作動体39に伝えられる。
【0027】
前記作動体39には一対のガイド突条45が前記保持部材28の支持板26に面して取着されてその両ガイド突条45間でガイド凹部45aが設けられ、そのガイド凹部45aに対しスライド手段としてのスライダ46が半径方向へ移動可能に嵌め込まれている。このスライダ46には作動体39の回動中心39aに対する偏心位置で偏心ピン47が回動可能に連結されて支持板26側へ突出している。この支持板26にはガイド孔48が上下方向へ延びるように形成され、前記偏心ピン47が回動可能に挿嵌された軸受49がこのガイド孔48に嵌め込まれて偏心ピン47とともに上下方向へ移動可能に支持されている。この偏心ピン47は前記スライドブロック30を回動可能に支持し、前記下側シール体10の支持台31の下方に突出している。
【0028】
前記保持部材28の下側の左右両ガイド筒27間に架設された支軸50の両端部にレバー51が回動可能に支持され、そのレバー51の両腕52,53のうち、上側の腕52に対し回動可能に連結された上側のリンク54が前記スライドブロック30から突出する偏心ピン47に対し回動可能に支持されていると共に、下側の腕53に対し回動可能に連結された下側のリンク55が連動軸56に対し回動可能に連結されている。図6に示すように、支軸50の回動中心50aと上側リンク54に対する上側腕52の回動中心52aとの間の回動中心間長さと、支軸50の回動中心50aと下側リンク55に対する下側腕53の回動中心53aとの間の回動中心間長さとは互いに等しく設定されていると共に、上側腕52の回動中心52aと偏心ピン47に対する上側リンク54の回動中心54aとの間の回動中心間長さと、下側腕53の回動中心53aと連動軸56に対する下側リンク55の回動中心55aとの間の回動中心間長さとは互いに等しく設定され、その上側腕52及び上側リンク54と下側腕53及び下側リンク55とが支軸50の回動中心50aを中心とする点対称状に配置されている。それらの回動中心間長さを互いに相違させてもよい。前記レバー51と上側リンク54と下側リンク55とにより、駆動力伝達機構57が構成される。なお、駆動力伝達機構57をこのように構成することで、軽量化することができるが、これに限られるものではなく、駆動力伝達機構57としては、一対のシール体を相反する向きに移動させる構成であれば、レバー51及びリンク54,55の回動中心間長さが相違してもよく、また、リンクに代えて複数のギヤを用いて構成してもよい。
【0029】
前記作動体39で半径方向へ移動可能に支持されたスライダ46には複数の雌ねじ孔58がその半径方向に沿って並べて配設されているとともに、作動体39の回動中心39aで前記取付板38に取着された軸受59に対し位置決めピンとしての操作軸60が回動可能に支持され、その操作軸60の内端部に形成された雄ねじ部60aが各雌ねじ孔58のうちいずれかに螺合されて、スライダ46が支持レバー37に位置決めされる。その操作軸60が螺合される雌ねじ孔58を変更することにより、作動体39の回動中心39aから偏心ピン47の回動中心47aまでの偏心距離Sを調節することができる。
【0030】
前記移動枠16の左右両側板17,18に前記支持レバー37の先端部下方で取着されたホルダ62に対し調節軸63が上下方向へ移動可能に挿嵌されていると共に、その調節軸63の上端部に対し回動可能に支持された連動リンク64が支持レバー37の先端部に対し回動可能に支持され、この調節軸63には複数の雌ねじ孔65がその軸線方向に沿って並べて配設され、ホルダ62に対し回動可能に支持された位置決めピンとしての操作軸66の内端部に形成された雄ねじ部(図示せず)が各雌ねじ孔65のうちいずれかに螺合される。その操作軸66が螺合される雌ねじ孔65を変更することにより、調節軸63において連動リンク64に対する回動中心軸63aの位置が上下動して支持レバー37が連動リンク64を介して駆動回転軸36を中心に上下方向へ傾動し、作動体39の回動中心39aを変位させることができる。
【0031】
前記駆動モータ43の回転により作動体39が回転すると、偏心ピン47の回動中心47aが作動体39の回動中心39aを中心に偏心距離Sの半径で円運動する。その円運動により、偏心ピン47を挿嵌した軸受49が支持板26のガイド孔48により案内されて上下方向に昇降すると共に支持板26を押して移動枠16を固定枠12に対し前後方向へ移動させ、その移動枠16において下側シール体10のスライドブロック30及び下側シーラ32がスライドロッド29に沿って昇降すると共に、そのスライドブロック30の昇降に伴い駆動力伝達機構57の上側リンク54とレバー51と下側リンク55とを介してスライドロッド29及び上側シール体9の上側シーラ34が昇降する。偏心ピン47が最上方に位置すると、上側シーラ34が下側シーラ32に対し圧縮コイルばね35の付勢力に抗して圧接されて噛み合い、逆に偏心ピン47が最下方に位置すると、上側シーラ34と下側シーラ32とが上下方向で対向して最も離間する開放位置となる。また、偏心ピン47が作動体39の回動中心39aに対して筒状フィルム4の搬送方向で後側(供給側)に位置するにつれて上側シーラ34と下側シーラ32とが上下方向で対向して後側(供給側)に移動し、逆に偏心ピン47が作動体39の回動中心39aに対して筒状フィルム4の搬送方向で前側(排出側)に位置するにつれて上側シーラ34と下側シーラ32とが上下方向で対向して前側(排出側)に移動する。その結果、上側シーラ34及び下側シーラ32の位置は、作動体39の回動に伴い、筒状フィルム4の搬送方向と上側シーラ34と下側シーラ32との対向方向とに逐次変化する。作動体39が一回転すると、上側シーラ34と下側シーラ32とは円運動を終えて元の位置に復帰する。すなわち、図1(b)に示すように、下側シーラ32の円軌跡に対し上側シーラ34の円軌跡が交差するP1点で上側シーラ34が下側シーラ32に噛合い始めた後、それらの噛合い状態のまま下側シーラ32の円弧軌跡に沿って移動し、下側シーラ32の円軌跡に対し上側シーラ34の円軌跡が離間し始めるP2点でそれらの噛合い状態が解除される。上下方向におけるこれらP1点およびP2点で噛合う高さ位置を噛合い位置Pとする。
【0032】
前記第1調節機構61において、操作軸60をスライダ46の雌ねじ孔58から離脱させてスライダ46を移動させた後、操作軸60をスライダ46における別の雌ねじ孔58に螺合させると、作動体39の回動中心39aから偏心ピン47の回動中心47aまでの偏心距離Sの変位量に応じて、下側シール体10の昇降位置がスライドロッド29に沿って変化する。そのため、図6に示すように、例えば、第1調節機構61により偏心距離Sを距離Gmmだけ変位させると、下側シール体10の昇降距離の変化量は2×Gmmになる。しかし、上側シール体9の昇降距離の変化量は、2×Gmmにはならない。この理由は、駆動力伝達機構57における上側リンク54、レバー51、下側リンク55の回動中心間長さ及び取付角度との関係が影響するためである。このため、上側シーラ34と下側シーラ32との噛合い位置Pは偏心距離Sの変化毎に互いにずれてしまう。
【0033】
そこで、前記第2調節機構67を用いて噛合い位置関係のずれを修正する。具体的には、操作軸66を調節軸63の雌ねじ孔65から離脱させて調節軸63を移動させた後、操作軸66を隣の雌ねじ孔65に螺合させていくと、一定位置にあるレバー51の支軸50の回動中心50aに対し支持レバー37が傾動して作動体39の回動中心39aが図6(a)(b)(c)(d)に示すように距離Gだけ変位する。調節軸63の各雌ねじ孔65の間隔は、上側シール体9の昇降距離W(=偏心距離Sの2倍)を下側シール体10の昇降距離(=偏心距離Sの2倍)と一致させて上下両シール体9,10の噛合い位置Pが常に一定になるように設定されている。その調節軸63の各雌ねじ孔65のうち特定の雌ねじ孔65と前記スライダ46の各雌ねじ孔58のうち特定の雌ねじ孔58とを互いに対応させて、特定の雌ねじ孔58を用いる場合には特定の雌ねじ孔65を用いることにより、回動中心39aの変位距離Gを調節して上下両シール体9,10の噛合い位置Pを常に一定にすることができる。
【0034】
前記高さ調整機構19により移動枠16の高さ位置を調整すると、移動枠16に支持した前記一対のシール体9,10と作動体39と駆動力伝達機構57と第1調節機構61と第2調節機構67とにおける高さ位置を移動枠16の高さ位置と共に変更し得る。
【0035】
本実施形態は下記の効果を有する。
* 第1調節機構61によって、作動体39の回動中心39aから偏心ピン47の偏心位置までの偏心距離Sを変更することで、筒状フィルム4を挟む噛合い位置Pと筒状フィルム4から離間する開放位置との間のシール体9,10の作動範囲を変更することができる。また、第1調節機構61によって調節すると、一対のシール体9,10の噛合い位置Pにずれが生じるが、第2調節機構67によって、一対のシール体9,10が筒状フィルム4を適性に挟むように、一対のシール体9,10の噛合い位置Pを変更前の位置に調節することができる。このことから、例えば、物品7が充填された筒状フィルム4の寸法が大きい場合には、第1調節機構61と第2調節機構67とで一対のシール体9,10の作動範囲を大きくすれば、該シール体9,10の一定挟圧力での当接期間をより長くすることができる。また、物品7が充填された筒状フィルム4の寸法が小さい場合には、第1調節機構61と第2調節機構67とで一対のシール体9,10の作動範囲を小さくすれば、シール体9,10の開閉量が変化し、開閉時間に要する時間を短縮でき、包装の高速化が可能になる。
【0036】
* 第1調節機構61において、作動体39の回動中心39aから偏心ピン47の偏心位置までの偏心距離Sを変更する際、偏心ピン47を支持したスライダ46を操作軸60の螺合により位置決めするだけで、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、シール体9,10の作動範囲を容易に調節することができる。
【0037】
* 第1調節機構61において、作動体39と駆動力伝達機構57との間で操作軸60を係脱するだけで、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、シール体9,10の作動範囲を容易に調節することができる。
【0038】
* 第2調節機構67において、支持枠11に対する作動体39の回動中心39aを変位させるだけで、大掛かりな分解や部品の交換を行うことなく、第1調節機構61による調節時に生じる噛合い位置Pのずれを容易に修正することができる。
【0039】
* 第1調節機構61において操作軸60を螺合する雌ねじ孔58を変更して偏心ピン47の偏心距離Sとしての調節値を選択するとともに、第2調節機構67において操作軸66を螺合する雌ねじ孔65を変更して偏心ピン47の偏心距離Sに対する修正値を選択することにより、シール体9,10の作動範囲に対する変更作業を簡単に行うことができる。
【0040】
* 第1調節機構61における操作軸60や第2調節機構67における操作軸66の調節作業を支持枠11の外側から簡単に行うことができる。
* 駆動力伝達機構57としてレバー51及びリンク54,55によるリンク機構を採用したので、そのリンク機構における設計の自由度を広げることができる。
【0041】
* 横形製袋充填機のシール装置8において、シール体9,10の作動範囲の調節に影響されることなく、高さ調整機構19における高さ調整の原点を設定することができる。例えば、物品7が充填された筒状フィルム4を搬送するコンベヤ上の物品搬送面の高さ位置を高さ調整の原点として設定すれば、第1調節機構61と第2調節機構67とによるシール体9,10の作動範囲の調節に影響されることなく、高さ調整の際に原点を基準に噛合い位置Pの高さを変更することができる。
【0042】
* 単一の駆動モータ43により、筒状フィルム4の搬送方向と一対のシール体9,10における対向方向とにシール体9,10を運動させることができるので、夫々の運動を夫々異なる駆動モータを駆動制御して行う場合に双方の駆動モータの作動タイミングを合わせる必要があることと比較して、駆動モータの駆動制御を容易に行うことができる。
【0043】
本実施形態の第1調節機構61では、偏心距離Sとしての調節値が選択可能な偏心距離設定手段として、操作軸60を係脱させる雌ねじ孔58の位置を複数設けて、スライド手段としてのスライダ46に対し操作軸60(位置決めピン)を螺合する位置を変更し、作動体39の回動中心39aから下側シール体10のスライドブロック30の偏心位置までの偏心距離Sを変更することにより、上下両シール体9,10における対向方向の作動範囲を調節可能としたが、このことに限らず、第1調節機構としては、スライダの各雌ねじ孔58に対し偏心ピンを着脱可能にして、スライダに対する偏心ピンの取付位置を変更し、作動体39の回動中心39aから下側シール体10のスライドブロック30の偏心位置までの偏心距離Sを変更してもよく、また、各雌ねじ孔58を円板40に設けて、偏心ピンを着脱可能にすることにより、円板40に対する偏心ピンの取付位置を変更することも可能である。
【0044】
この場合、スライド手段としてのスライダは必須でない。具体的には、第1の位置決め手段としての偏心ピン(位置決めピン)を受け入れる孔を円板40の径方向に沿って間隔をあけて複数形成し、スライドブロックの側面にも孔を形成し、円板40のいずれかの孔を選んで、支持枠の外側から選択した円板の孔に偏心ピンを嵌入した後、スライドブロックの側面の孔に嵌入することで、作動体の回動中心から偏心位置までの偏心距離を変更することができる。
【0045】
すなわち、作動体の回動中心から偏心位置までの偏心距離を変更するとは、作動体の回動中心から一方のシール体の作動範囲を変更する構成を全て包含するものである。
なお、スライド手段を省く具体的な例では、偏心ピン(位置決めピン)を挿入する孔を作動体の径方向に並ぶように複数形成し、一対のシール体の噛合い位置が、筒状フィルムの搬送方向(前後方向)にはずれないようにしているが、複数の孔を作動体の径方向に非直線状に形成して、意図的に筒状フィルムの搬送方向(前後方向)における一対のシール体の噛合い位置を変更するようにしてもよい。
【0046】
本実施形態の第2調節機構67では、支持枠に対する作動体の回動中心を変位させる変位手段として、支持レバー37を傾動させて作動体39の回動中心39aの位置を変更する構成とし、その作動体の回動中心の変位を阻止する第2の位置決め手段として、雌ねじ孔65に操作軸66を螺合させる構成とした。
【0047】
さらに、本実施形態の第2調節機構67では、偏心距離設定手段により設定した調節値に対応させて設定した修正値を選択可能とした修正値選択手段として、操作軸66を螺合させる調節軸63の各雌ねじ孔65の位置を、第1調節機構61によって生じるシール体9,10の噛合い位置Pのずれに対応させて設定したことで、噛合い位置Pのずれをなくすことを可能とした構成としたが、このことに限らず、第2調節機構としては、支持板に対するガイド筒の取付位置をスライドロッドに沿って手動又は自動で変更可能とする構成であってもよく、また、下側リンクを支持する固定ブロックの取付位置をスライドロッドに沿って手動又は自動で変更可能とする構成であってもよく、また、スライドブロックに対する上側リンクの取付位置をスライドロッドに沿って手動又は自動で変更可能とする構成であってもよく、さらには、駆動力伝達機構を構成するレバー及びリンクの長さを手動又は自動で調節可能とする構成であってもよい。
【0048】
第1調節機構61及び第2調節機構67による上下両シール体9,10の作動範囲の調節を自動化することができる。その際、第1調節機構を構成する例としては、作動体に取り付けたモータによりスライダを自動的に移動させて、作動体の回動中心に対する偏心ピンの偏心距離を変更することが可能である。この場合は、モータへの電力供給を遮断してモータを回転不能にするなど様々な方法によって第1の位置決め手段を構成することができる。
【0049】
また、第2調節機構を構成する例としては、移動枠に取り付けたモータにより、ホルダに螺合した回動軸を自動的に回転させてホルダと回動軸との位置関係を変更する(変位手段)ことが可能である。この場合においては、クラッチブレーキを用いてモータを回転不能にするなど様々な方法によって第2の位置決め手段を構成することができる。
【0050】
さらに、自動化するにあたっては、偏心距離Sとして調節値を記憶させておき(偏心距離設定手段)、第1調節機構におけるモータを作動させ、これらの調節値に対応する修正値を記憶させておき(修正値選択手段)、第2調節機構におけるモータを作動させ、シール体9,10を調節前の噛合い位置Pに調節するようにモータの駆動制御を行えばよい。このことによって、シール体の作動範囲を変更する作業を自動化により簡単に行うことができる。
【0051】
本発明は、以上の対応例以外に、各種手段によって構成してもよい。
なお、本実施形態においては、作動体39に支持した偏心ピン47によって上側リンク54を支持する構成としたが、偏心ピン47とは別のピンでスライドブロックに上側リンクを回動可能に支持してもよい。この場合、上側リンクの回動中心を偏心ピンの回動中心と一致させなくてもよい。
【0052】
また、本実施形態においては、縦形製袋充填機などにも利用可能である。
【符号の説明】
【0053】
4…筒状フィルム、7…物品、9…上側シール体、10…下側シール体、11…支持枠、12…固定枠、16…移動枠、19…高さ調整機構、28…保持部材、29…スライドロッド(案内部材)、39…作動体、39a…作動体の回動中心、43…駆動モータ(駆動手段)、51…レバー、54…上側リンク、55…下側リンク、57…駆動力伝達機構、60…操作軸(位置決めピン)、61…第1調節機構、67…第2調節機構、S…偏心距離、P…噛合い位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が供給された筒状フィルムの搬送路を挟んで対向する一対のシール体が筒状フィルムを挟持しつつ筒状フィルムと共に筒状フィルムの搬送方向に移動した後に筒状フィルムから離間する製袋充填機のシール装置であって、
前記一対のシール体を移動可能に支持する支持枠に取り付けられ、駆動手段に連係して回動する作動体と、
この作動体の回動に連係し、この作動体の回動中心に対する偏心位置で回動可能に支持した一方のシール体と、この一方のシール体に対向する他方のシール体とを、筒状フィルムを挟む噛合い位置と筒状フィルムから離間する開放位置との間で移動させる駆動力伝達機構と、
前記作動体の回動中心から前記偏心位置までの偏心距離を調節し、一対のシール体における対向方向の作動範囲を調節可能にする第1調節機構と、
この第1調節機構による調節によって生じる前記噛合い位置のずれを修正すべく、シール体を調節前の噛合い位置に調節可能な第2調節機構と
を備えたことを特徴とする製袋充填機のシール装置。
【請求項2】
前記第1調節機構は、前記作動体の回動中心から前記偏心位置までの偏心距離を調節し得るスライド手段と、このスライド手段でこの作動体と一方のシール体との相対移動を阻止する第1の位置決め手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項3】
前記第1調節機構は、位置決めピンの挿着により作動体の回動に一方のシール体を連係させ、その位置決めピンの係脱により作動体の回動中心から前記偏心位置までの偏心距離を調節し得ることを特徴とする請求項1に記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項4】
前記第2調節機構は、前記支持枠に対する作動体の回動中心を変位させる変位手段と、支持枠に対する作動体の回動中心の変位を阻止する第2の位置決め手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項5】
前記第1調節機構は、前記作動体の回動中心から前記偏心位置までの偏心距離として調節値を選択し得る偏心距離設定手段を備え、
前記第2調節機構は、この第1調節機構の偏心距離設定手段により設定した調節値に対応させて設定した修正値を選択し得る修正値選択手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項6】
前記第1調節機構と第2調節機構とは、前記支持枠の外側から調節可能であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項7】
前記支持枠には保持部材が筒状フィルムの搬送方向へ移動可能に支持され、その保持部材には案内部材が一対のシール体における対向方向へ移動可能に支持され、その案内部材に沿って一方のシール体が移動可能に支持され、この案内部材の移動方向における一端側と一方のシール体との間に前記駆動力伝達機構が設けられ、この案内部材の移動方向における他端側に他方のシール体が配設され、この駆動力伝達機構は、前記保持部材に対し回動可能に支持したレバーと、このレバーと一方のシール体とに回動可能に支持されたリンクと、このレバーと案内部材の一端側とに回動可能に支持されたリンクとを備えたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項8】
横形製袋充填機のシール装置であって、前記支持枠は、固定枠と、この固定枠に対し移動可能に支持された移動枠と、この固定枠に対する移動枠の高さ位置を調整可能にする高さ調整機構とを有し、この高さ調整機構によって、移動枠に支持した前記一対のシール体と作動体と駆動力伝達機構と第1調節機構と第2調節機構とにおける高さ位置を移動枠の高さ位置と共に変更し得ることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の製袋充填機のシール装置。
【請求項9】
前記第1調節機構は前記作動体の回動中心から前記偏心位置までの偏心距離を自動的に調節する手段を備え、前記第2調節機構はシール体を調節前の噛合い位置に自動的に調節する手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製袋充填機のシール装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−202220(P2010−202220A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47200(P2009−47200)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000136387)株式会社フジキカイ (129)
【Fターム(参考)】